JP5033426B2 - 浸透圧増強流体付きのカテーテル・アセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、受け器、親水性カテーテルおよび湿潤用流体からなるタイプのカテーテル・アセンブリに関する。さらに、本発明は、このようなカテーテル・アセンブリならびに湿潤用流体を製造する方法および親水性表層の湿潤のために湿潤用流体を使用することに関する。本発明は、カテーテルそのものにも関する。
カテーテルは、多種にわたる医療用途で使用されており、たとえば、膀胱ドレナージのための尿カテーテルとしても使用されている。通常、カテーテルは、それぞれ、清潔で、好ましくは滅菌した状態に維持するために製造業者によって受け器内に予め梱包されている。
一般的には、尿カテーテルの外面には潤滑剤が塗布してあって尿道への挿入を容易にしている。特に、潤滑目的のために、親水性尿カテーテルは、患者の尿道へ挿入する前の或る一定の時間、水のような流体で湿潤しなければならない親水性外面コーティングまたは層を持っていることがある。使用を容易にし、また、カテーテルの清浄度を向上させるために、近年、さらに、引き裂き可能な湿潤用流体ポーチまたは容器を含むアセンブリが開発されている。このようなアセンブリが、たとえば、国際公開公報97/26937、国際公開公報01/43807および国際公開公報98/11932に開示されている。
さらに、いわゆる「直ぐに使用できる」カテーテルへ向かう傾向が出てきており、その場合、カテーテルは、湿潤用流体で湿潤された作動可能状態に維持されるように湿潤用流体と共に受け器内に配置されている。このような直ぐに使用できるカテーテル・アセンブリが、たとえば、国際公開公報00/47494および国際公開公報98/19729に開示されている。
親水性コーティングまたは親水性層でよく知られている問題は、カテーテルを尿道に挿入したときなどに、たとえば、粘膜と接触するときに親水性ポリマー表面が水分を失い、乾燥してしまう可能性があるということであった。これは、親水性表面の浸透ポテンシャルと粘膜の浸透ポテンシャルとの差のために生じる。粘膜は、親水性表面よりも高い浸透ポテンシャル、すなわち、より高い塩分濃度を有する。浸透ポテンシャルのこの差により、水分が親水性表層から粘膜へ移行し、塩分濃度における差が釣り合うことになる。当然、これは、親水性外面コーティングの低摩擦特性に影響を及ぼし、患者の痛みや傷害を招く可能性がある。
この理由のために、本出願人は、先に、改良した親水性コーティングを開発した。その親水性コーティングでは、ヨーロッパ特許第217771号に開示されているように、浸透圧増強化合物が非反応性親水性ポリマー表面に塗布してあり、それによって、より安定した親水性表面を創り出している。これによって、尿道に挿入されたときに乾燥してしまってカテーテルの親水性が不充分になるという親水性コーティングについての従来支配的であった問題が多少とも解決された。
浸透圧増強化合物を組み入れている同様の親水性コーティングが、親水性コーティングを基材に塗布するプロセス中に浸透圧増強化合物が添加されるプロセスを開示している国際公開公報94/16747、たとえば粉末または粒子の形をした非溶存固形浸透圧増強化合物を含む親水性コーティングを開示しているヨーロッパ特許第586324号およびヨーロッパ特許第591091号および水溶性浸透圧増強化合物を含む架橋親水性コーティングを開示しているヨーロッパ特許第991702号に記載されている。
しかしながら、これらの公知の方法およびコーティングは、いくつかの問題を抱えている。たとえば、コーティングに浸透圧増強化合物を組み入れる種々の方法を伴う製造プロセスは、かなり時間がかかり、煩雑でコストのかかるプロセスである。さらに、患者に挿入されるこうしてできた湿潤親水性表面コーティングの特性は、少なくともある程度までは、湿潤プロセスのパラメータ、たとえば、湿潤のために使用される湿潤用流体の量、選ばれた湿潤用流体の成分および湿潤加工を実施している時間によって影響を受ける。このようなパラメータのうちいくつかは前もって知ることはできないし、有意な程度まで変わる可能性があるので、こうしてできた作動可能にされたコーティングの特性はさらに予測不能である。
国際公開公報00/47494が、湿潤用流体がカテーテルの親水性表面と直接接触した状態で受け器内に収容されており、親水性表面を絶えず作動可能状態に維持する直ぐに使用できるカテーテル製品を開示している。この文献は、湿潤用流体として生理食塩水を使用することを開示している。しかしながら、湿潤用流体における特定の塩分濃度についてのいかなる情報も記載していない。
上記問題を軽減することが本発明の主目的である。
この目的は、添付の特許請求の範囲に記載のカテーテル・アセンブリ、製造方法、湿潤用流体および使用方法によって達成される。
第1の態様によれば、湿潤用流体と、表面で少なくとも挿入可能な部分に該湿潤用流体での処理によってカテーテルの低摩擦面特性を与える親水性表層を設けたカテーテルと、少なくともカテーテルの挿入可能な部分を封じ込んでいる受け器とを含むカテーテル・アセンブリが得られる。湿潤用流体は、少なくとも1つの溶存浸透圧増強化合物を含み、溶存浸透圧増強化合物の総濃度は600mOsm/dm3を超える。
ミリオスモル(mOsm)、すなわち、1オスモルの1000分の1という単位は、溶媒に溶解して1モルの浸透圧的に活性のある単位体(原子、イオンなど)となる物質の量を表している。たとえば、イオン化できない1モルのグルコースは1オスモルの溶質となるが、1オスモルの塩化ナトリウムは2オスモルの溶質となる。
湿潤用流体は、受け器内のカテーテルの親水性表層または親水性コーティングと湿潤接触し、親水性表層を前記受け器内に収容されている間湿潤状態に保存するように配置することができ、それによって、直ぐに使用できるカテーテル・アセンブリが得られる。カテーテル・アセンブリは、また、その保管中に湿潤用流体が初めはカテーテルの親水性表層から分離した状態に保たれ、カテーテルを使用しようとする際に親水性表層と接触させられるようにしてあってもよい。
湿潤用流体内の、600mOsm/dm3を超えるこの非常に高い濃度の浸透圧増強化合物は非常に有効であることが証明されている。とりわけ、本発明による高濃度は、尿中の正常塩分濃度(約900mOsm/dm3)と調和しており、生理食塩水(約290mOsm/dm3)中の濃度よりもかなり高い。本発明者等には、このような高濃度を湿潤用流体に使用したとき、それにより得られた親水性層の特性が、たとえば、湿潤中の安定性、それによる使用時の安定性、摩擦性、特に引き抜き力および保水性の低下に関して劇的に改善されるという驚くべきことがわかった。
本発明によって達成されるさらに驚くべき利点は、カテーテル表面での結晶成長リスクのかなりの低下と、周囲湿度についての感度のかなりの低下である。或る対応濃度の浸透圧濃度増強化合物がカテーテル表面上に直接配置されているカテーテルの場合、カテーテルは湿気に敏感になり、湿気が封入パッケージに浸透した場合、結晶が表面上で成長し、患者に苦痛を与える可能性のあるリスクがある。このリスクは、浸透圧増強化合物の濃度が増すにつれて明らかに大きくなる。本発明では、浸透圧増強化合物は、結晶成長のリスクが存在しない湿潤用流体に溶解しており、したがって、カテーテル表面における結晶成長リスク全体がかなり減り、湿気感度は、浸透圧増強化合物の濃度とは本質的に無関係となる。
本発明者等は、このような高濃度が極めて安定した、信頼性の高い湿潤親水性表面に通じることを見い出した。それに、有害な副作用もまったく示されなかった。
好ましい実施態様においては、湿潤用流体中の浸透圧増強化合物の総濃度は、700mOsm/dm3を超え、好ましくは800mOsm/dm3を超える。
特に好ましい実施態様においては、湿潤用流体溶液中の浸透圧増強化合物の総濃度は、850mOsm/dm3〜950mOsm/dm3の範囲にあり、好ましくは約900mOsm/dm3である。
湿潤用流体中の浸透圧増強化合物の総濃度は1500mOsm/dm3未満であることが好ましい。
好ましくは、浸透圧増強化合物は、尿素、アミノ酸、単糖類、二糖類、糖アルコール、無毒性の有機塩、有機酸、無機塩、無機酸、ポリペプチドおよびそれらの混合物からなる群から選ぶ。
本発明は、また、その発明概念による高濃度で1つまたはそれ以上の浸透圧増強化合物を湿潤用流体に含ませるばかりでなく、カテーテルの親水性層にも1つまたはそれ以上の浸透圧増強化合物を含ませる実施態様を含む。
本発明は、特に尿カテーテルで有用であり、殊に断続的に使用することを意図した使い捨て尿カテーテルで有用である。
1つまたはそれ以上の浸透圧増強化合物を湿潤用流体中に含ませることでいくつかの利点を得ることができる。まず、浸透圧増強化合物を層に加えることによって達成されるのとほぼ同じ利点が、浸透圧増強化合物を含む湿潤用流体で湿潤させたときの親水性層にも当てはまる。したがって、使用状態での親水性コーティングは、浸透圧増強化合物を使用しなかった場合よりも安定することになり、それによって、尿道に挿入したときに親水性コーティングが乾燥しがちとなるという傾向を少なくし、その低摩擦特性をより長く保持することが可能となる。
さらに、浸透圧増強化合物を湿潤用流体へ添加することは比較的単純な手順であり、したがって、従来公知の方法よりも製造がかなり便利になり、コスト効率もかなり良くなる。
またさらに、いくつかの態様においては、1つまたはそれ以上の浸透圧増強化合物を含ませた湿潤用流体で湿潤させたときの親水性層の特性が、浸透圧増強化合物を添加したコーティングの特性と比較して優れており、信頼性が高くなる。これは、とりわけ、最終製品、すなわち、湿潤低摩擦面に通じる段階が、本発明の場合には、より予測可能であり、決定可能であるという事実に起因する。たとえば、本発明では、湿潤に使用される湿潤用流体の量および選んだ湿潤用流体の成分のようなパラメータを製造業者が完全に管理できる。多くの従来公知の方法においては、しばしば、使用者が滅菌水または普通の水道水のうちどの湿潤用流体を利用するかを予測するのは困難であり、したがって、湿潤用流体の成分を予測するのは難しい。使用者がどのくらいの量の流体を使用するかを予測するのも困難である。
湿潤用流体は、好ましくは、ポリマーも含む。ポリマーは、好ましくは、親水性ポリマーであり、最も好ましくは、カテーテルの親水性コーティングと同じタイプの親水性ポリマーである。湿潤用流体内のポリマーの量は、0〜20重量%の範囲であるとよく、最も好ましくは、5〜15%、通常は約10%の範囲である。湿潤用流体へのこのようなポリマーの添加により、湿潤用流体で湿潤させたときのカテーテルの親水性表面の滑りやすさがかなり向上する。
さらに、少なくとも1つの溶存浸透圧増強化合物を含む湿潤用流体で湿潤させたときの親水性コーティングの特性が、浸透圧増強化合物を添加したコーティングの特性と比較して、湿潤が生じている期間の長さに依存することが少なくなる。これは、おそらく、親水性コーティングに湿潤用流体を含浸させると直ぐに浸透圧増強成分に関して比較的安定した平衡状態が達成される、コーティングと湿潤用流体の間のより均質な状態に起因する。これによって、人為ミスに対する感受性などがかなり低下するので、本発明を使用したときの最終製品(すなわち、湿潤低摩擦表面)がさらに予測可能となり、決定可能となる。
第2の態様によれば、親水性表層を作動可能にするための湿潤用流体であって、それによる処理によって前記親水性表層の低摩擦面性質を得ることができる湿潤用流体が得られる。この湿潤用流体は、少なくとも1つの溶存浸透圧増強化合物を含み、浸透圧増強化合物の総濃度は600mOsm/dm3を超える。湿潤用流体は、先に説明したように、カテーテル・アセンブリにおける組み込み部分(すなわち、貯蔵部を形成する部分)として使用できる。しかしながら、湿潤用流体なしで包装したカテーテルと一緒に使用できるように別個に配置してもよい。
第1の態様に関連して既に説明したと同様の利点がこの第2の態様によって得られる。また、たとえば、濃度および化合物に関する上述の実施態様は第2の態様にも当てはまる。具体的には、湿潤用流体中に少なくとも1つの溶存浸透圧増強化合物を含ませることだけで、いくつかの利点、たとえば、親水性層特性の改善、より予測しやすく、管理しやすくなった湿潤プロセス、より便利によりコスト効率が向上した製造などを達成できる。さらに、湿潤用流体でのこの非常に高い濃度の浸透圧増強化合物の使用は、先に既に説明したように、非常に効果があることが証明されている。
第3の態様によれば、カテーテル・アセンブリを製造する方法であって、受け器を準備する段階と、親水性カテーテルを準備する段階と、湿潤用流体を準備する段階と、カテーテルの少なくとも挿入可能な部分を受け器内に配置する段階と、前記湿潤用流体を前記カテーテル・アセンブリとは別に配置する段階とからなり、前記湿潤用流体が、少なくとも1つの浸透圧増強化合物を含み、浸透圧増強化合物の総濃度が600mOsm/dm3を超えている方法が得られる。
本発明の第4の態様によれば、表面に少なくとも1つの挿入可能な部分を有し、湿潤用流体での処理によってカテーテルの低摩擦表面特性を生じる親水性表面層を有するカテーテルであって、使用準備で湿潤されたときに親水性コーティングが少なくとも1つの浸透圧増強化合物を含んでおり、浸透圧増強化合物の総濃度が600mOsm/dm3を超えるカテーテルが得られる。
本発明の先の態様に関連して既に説明したと同様の利点がこの態様で得られる。具体的には、湿潤親水性表面層におけるこの非常に高い濃度の浸透圧増強化合物を使用することは、先に既に説明したように、非常に効果があることが証明されている。
浸透圧増強化合物は、先に既に他の態様に関連して説明したように、湿潤用流体に溶解させ、湿潤プロセス中に親水性表面に含ませてもよい。あるいは、使用準備の際に湿潤させたときに600mOsm/dm3を超える浸透圧増強化合物の溶存濃度を得るに充分に高い濃度の浸透圧増強化合物を湿潤前に親水性コーティングに含ませてもよい。コーティングへの浸透圧増強化合物の組み入れのためには、背景技術説明項目部分で説明したそれ自体公知の方法のうちのどれか1つを使用してもよい。たとえば、ヨーロッパ特許第217771号に開示された方法を使用してもよい。さらに、浸透圧増強化合物を得る前記別の方法の組み合わせも可能である。その場合、湿潤プロセスに先立って浸透圧増強化合物を湿潤用流体とカテーテルの親水性コーティングの両方に含ませ、湿潤用流体および親水性コーティングのそれぞれにおける濃度は、使用準備の際に湿潤させたときに、600mOsm/dm3を超える、親水性コーティング中の浸透圧増強化合物の総溶存濃度を得る
に充分に高い。
浸透圧増強化合物のすべてまたは少なくとも一部をカテーテル上またはカテーテル・アセンブリの他の部分に配置させてからその後に湿潤用流体にさらし、互いに接触させられたときに浸透圧増強化合物が湿潤用流体中に溶解することになるようにすることも可能である。
本発明の第5の態様は、表面上に少なくとも挿入可能な部分を有するカテーテルの作動可能のために湿潤用流体溶液を使用し、この湿潤用流体での処理によって親水性表層がカテーテルの低摩擦面特性を与え、湿潤用流体が少なくとも1つの溶存浸透圧増強化合物を含み、溶存浸透圧増強化合物の総濃度が600mOsm/dm3を超える方法に関する。
本発明の先の態様に関連して既に説明したと同様の利点がこの態様で得られる。具体的には、湿潤用流体中に少なくとも1つの溶存浸透圧増強化合物を含ませることだけで、いくつかの利点、たとえば、親水性層特性の改善、より予測しやすく、管理しやすくなった湿潤プロセス、より便利でよりコスト効率が向上した製造などを達成できる。さらに、湿潤用流体でのこの非常に高い濃度の浸透圧増強化合物の使用は、先に既に説明したように、非常に効果があることが証明されている。
本発明の概念のこれらおよび他の態様は、以下に説明する実施態様から明らかとなり、それらを参照してはっきりするであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施態様例を説明する。
図1は、別個に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第1の実施態様であって、国際公開公報97/26937に開示されているカテーテル・アセンブリに類似する構造の第1の実施態様を示している。
図2は、同様に別個に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第2の実施態様であって、国際公開公報01/43807に開示されたカテーテル・アセンブリに類似する構造の第2の実施態様の部分破断側面図である。
図3は、同様に別個に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第3の実施態様であって、国際公開公報01/43807に開示された別のカテーテル・アセンブリに類似する構造の第3の実施態様の部分破断側面図である。
図4a、4bは、同様に別個に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第4の実施態様であって、国際公開公報01/43807に開示されている別のカテーテル・アセンブリに類似している構造の第4の実施態様を示しており、図4aは非使用可能作動状態におけるカテーテル・アセンブリの側面図であり、図4bは作動可能プロセス中のカテーテル・アセンブリの側面図である。
図5は、同様に別個に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第5の実施態様であって、国際公開公報01/43807に開示されたカテーテル・アセンブリに類似する構造の第5の実施態様の部分破断側面図である。
図6は、親水性表層と湿潤接触した状態に配置した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第6の実施態様であって、国際公開公報01/43807に開示されているカテーテル・アセンブリに類似する構造の第6の実施態様の部分破断側面図である。
図7は、親水性表層と湿潤接触した状態に配置した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第7の実施態様であって、国際公開公報01/47494に開示されているカテーテル・アセンブリに類似する構造の第7の実施態様の部分破断側面図である。
発明を実施するための最良の態様
以下の詳細な説明において、本発明の好ましい実施態様を説明する。しかしながら、異なった実施態様の特徴が実施態様間で交換可能であり、具体的に他の何かを指摘しない限り異なった方法で組み合わせることができることは了解されたい。また、説明を明確にするために、図面に示す或る種の構成要素の寸法、たとえば、カテーテルの長さ、流体コンパートメントの寸法などが本発明の現実の実施態様における対応する寸法と異なる可能性があることにも注目されたい。
カテーテル
親水性カテーテルは、多くの異なった目的のために使用し、様々なタイプの体腔内へ挿入するのに使用できる。しかしながら、本発明を特定のタイプのカテーテルに限定するつもりはないが、以下、特別に、好ましい使用分野、すなわち、尿カテーテルに関して説明を行う。
図面、たとえば、図1に示すようなカテーテル130は、ラッパ型の後方部分131と、この後方部分131から前方へ突出している細長いシャフトまたはチューブ132とを具備している。開放式の内部管腔(図示せず)が後方部分131の後端から細長いチューブ132の丸くなった先端134にある排液孔133まで延びている。後方部分131は、蓄尿袋、排液チューブ等の他のデバイスに連結可能であるカテーテル130のコネクタとして機能できる。
細長いチューブ132の少なくとも一部が、使用者の身体開口部、たとえば、尿カテーテルの場合には尿道に挿入することになる挿入可能な長さをなす。挿入可能な長さとは、通常、親水性カテーテルと関連して、親水性材料、たとえばPVPでコーティングしてあり、患者の尿道に挿入可能である細長いチューブ132の長さを意味する。通常は、この長さは、女性患者の場合には80〜140mmとなり、男性患者の場合には200〜350mmとなる。
本発明によれば、ここに開示した実施態様に適用可能な湿潤用流体は、多くの異なったタイプの周知の親水性表面の湿潤に使用できる。たとえば、カテーテルの備える親水性ポリマー・コーティングは、ポリビニル化合物、多糖類、ポリウレタン類、ポリアクリレートまたはビニル化合物のコポリマー、アクリレートまたは無水物、特にポリ・エチレンオキサイド、ポリビニル-ピロリドン、ヘパリン、デキストラン、キサン、ポリビニルアル
コール、ハイドロキシ・プロピル・セルロース、メチルセルロース、ビニルピロリドンおよびハイドロキシ・エチルメチル・アクリレートのコポリマーまたはポリ・メチルビニル・エーテルのコポリマーおよびマレイン酸(maleinic acid)無水物から選定した材料からなるものであってもよい。好ましい親水性ポリマーはポリビニルピロリドンである。
このコーティングは、また、少なくともいくつかの実施態様の場合、以下に説明するような湿潤用流体を使用するときに不必要であるかも知れないが、たとえばヨーロッパ特許第0217771号に教示されているような浸透圧増強化合物を含んでいてもよい。しかしながら、いくつかの実施態様では、湿潤用流体とカテーテルの親水性コーティングの両方に浸透圧増強化合物を含ませると役に立つかも知れない。この場合、湿潤用流体および親水性コーティングのそれぞれにおける濃度は、使用準備の際に湿潤させたときに親水性コーティング中の浸透圧増強化合物の総溶存濃度を得るに充分に高い。またさらに、湿潤前に親水性コーティングにのみ、また、使用準備で湿潤させたときに浸透圧増強化合物の意図した溶存濃度を得るに充分に高い濃度で浸透圧増強化合物を組み入れることも可能である。コーティングへの浸透圧増強化合物の組み込みのためには、背景技術説明項目で説明したそれ自体公知の方法のうちのいずれか1つの方法、たとえば、ヨーロッパ特許第217771号に開示された方法を使用してもよい。
これらの物質は、この技術分野で周知であり、前記親水性ポリマーが接着する任意のポリマー材料で作ることができる。たとえば、ポリウレタン類、ラテックス・ゴム、その他のゴム、ポリ塩化ビニル、その他のビニル・ポリマー、ポリエステル類およびポリアクリレートがある。
湿潤用流体
本発明によれば、ここに開示した実施態様では、湿潤用流体は二重の目的を果す。すなわち、(i)親水性表面コーティングを湿潤させ、表面の低摩擦特性を作り出すことと、(ii)湿潤させた親水性表面に溶存浸透圧増強化合物を与え、それによって、親水性コーティングをより安定させると共に、使用中に水分を失い、乾燥する傾向を少なくすることである。このために、湿潤用流体は、少なくとも1つの溶存浸透圧増強化合物を含む。
いくつかの異なった浸透圧増強化合物も湿潤用流体に含ませることが可能である。好ましくは、浸透圧増強化合物は、尿素、アミノ酸、単糖類、二糖類、糖アルコール、無毒性の有機塩、有機酸、無機塩、無機酸、ポリペプチドおよびそれらの混合物からなる群から選ぶ。最も好ましくは、浸透圧増強化合物は、グルコース、ソルビトール、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、沃化カリウムおよび硝酸カリウムからなる群から選ぶ。
湿潤用流体は、好ましくは、水ベースの液体、すなわち、溶媒として水を使用する液体である。
浸透圧増強化合物の濃度は、溶液中において比較的高く、たとえば、生理的食塩水の濃度、すなわち、約300mOsm/dm3を超える。使用準備で湿潤させたときの湿潤用流体溶液および/または親水性コーティング中の浸透圧増強化合物の総濃度は600mOsm/dm3を超える。さらに、浸透圧増強化合物の総濃度は、好ましくは700mOsm/dm3を超え、最も好ましくは800mOsm/dm3を超える。浸透圧増強化合物の総濃度が、600〜1500mOsm/dm3の範囲内にあり、好ましくは850〜950mOsm/dm3の範囲にあり、案内値として約900mOsm/dm3であることも好ましい。
またさらに、湿潤用流体は、溶存親水性ポリマー、好ましくは、湿潤用流体の使用を意図しているカテーテルの親水性コーティングと同じ親水性ポリマーを含む。湿潤用流体中の親水性ポリマーの量は、好ましくは0〜20重量%の範囲にあり、最も好ましくは5〜15重量%の範囲にあり、代表的には約10重量%である。
カテーテル・アセンブリ
図1を参照して、カテーテル・アセンブリの第1の実施態様を以下に説明するが、この実施態様の構造は、全体的に、国際公開公報97/26937(参照によりここに組み入れる)に先に開示された実施態様に類似している。
カテーテル・アセンブリ110は、湿潤受け器または湿潤袋120を含み、これは、好ましくは、透明の可撓性プラスチック材料からなる。受け器120は、その前端に細長いポケット121を有する。受け器の後端122には開口部が設けてある。湿潤受け器120は、細長いポケット121内にカテーテル・チューブ132の少なくとも挿入可能な長さを収容するようになっている。
カテーテル・アセンブリ110は、さらに、先により詳しく説明したように、親水性尿カテーテル130を含む。
カテーテル・アセンブリ110は、その一部をなす湿潤用流体150を含む。すなわち、湿潤用流体はアセンブリから完全に分離して設けられていない。より詳しくは、図1の実施態様においては、カテーテル・アセンブリ110は、さらに、湿潤用流体容器140を含む。この容器内で、湿潤用流体150は保管中にカテーテル130の親水性表面から隔離した状態に保たれる。
湿潤用流体容器140は、カテーテル・アセンブリを作動可能にするために開くことができる。こうして、容器を開き、湿潤受け器120内へ湿潤用流体を放出させ、カテーテル130の親水性コーティングと接触するようにすることで作動可能となる。湿潤用流体容器140は、この技術分野ではそれ自体周知である押圧、引き裂き、穿孔、ねじりなどで開けることができる。湿潤用流体150は先により詳しく説明している。
湿潤受け器120は、好ましくは、カテーテル3まわりの密封コンパートメントを形成し、湿潤用流体容器140の少なくとも一部となっている。
湿潤受け器120は、好ましくは、使用時にカテーテル130を露出させるために受け器を開くのを容易にする開放手段を含む。この開放手段は、引きタブのような握持ハンドル124に連結した裂き線123を含む。これによって、使用者は、握持ハンドル124を引き、湿潤受け器120の側壁を裂いて開けることができる。さらに、または、代わりに、握持ハンドルを裂き線123の反対端に設けてもよい。しかしながら、この代替開放手段では、このような裂き線を異なった状態、異なった場所、剥離ジョイントに配置するのも可能である。
図1の実施態様によるカテーテル130を湿潤する方法では、使用者は、まず、湿潤受け器120の境界内で湿潤用流体容器140を開き、湿潤用流体を容器140から湿潤受け器130に放出させることによってカテーテル130を作動可能にする。充分な湿潤期間後に、湿潤受け器120を開き、患者に挿入するためにカテーテル130を露出させる。
図1の実施態様においては、湿潤受け器120は蓄尿袋としても役立つ。したがって、開いた状態で、受け器120はカテーテル120に連結したままとし、膀胱から排出された尿を受け入れることができる。
図2を参照して、カテーテル・アセンブリの第2の実施態様を以下に説明する。この第2の実施態様の構造は、国際公開公報01/43807(参照によりここに組み入れる)に開示されたカテーテル・アセンブリに類似している。
この実施態様においては、湿潤受け器220は、細長いポケット221内にカテーテル・チューブ232のみを収容するようになっており、一方、湿潤受け器220の開口端222は、カテーテル230のコネクタまたは後端231に密封連結し、閉ざされている。これによって、受け器220は、カテーテル230の挿入可能な長さを封入しているが、カテーテル230の一部を受け器220の外側に残す。
図2の実施態様においては、湿潤用流体250を封入している湿潤用流体容器240が湿潤受け器220の別体のコンパートメントとして形成されている。引き裂き可能な分離壁241が、湿潤用流体250を保持しているこの受け器コンパートメント240と、カテーテル230、すなわち細長いポケット221を保持している受け器コンパートメントとの間に配置してある。分離壁241は、コンパートメント間に可剥性ジョイントを配置することによって提供される。
カテーテル230を作動可能にする方法では、使用者が湿潤用流体容器240に圧縮力を加え、引き裂き可能な分離壁241を開き、湿潤用流体250を湿潤受け器220のカテーテル保持コンパートメント221に導入する。ここで、開口端部222でのコネクタ231との密封連結がカテーテル保持コンパートメント221内に湿潤用流体250を保持することに注目されたい。カテーテル・コンパートメント221内への湿潤用流体の放出後、カテーテルを作動可能にすると、受け器220が開き、カテーテル230を露出させ、使用できる。湿潤受け器220は、使用前に湿潤済みのカテーテル230からもぎ取って捨てるか、または、使用中にカテーテルに230に連結させたままとする。
図3を参照して、カテーテル・アセンブリの第3の実施態様を以下に説明する。この実施態様においては、カテーテル・アセンブリは、全体的に、図2の第2の実施態様に対応しており、その構造は国際公開公報01/43807に開示されているカテーテル・アセンブリに類似している。しかしながら、この場合、湿潤用流体350を保持している湿潤用流体容器340は、受け器から分離しており、受け器の外側に位置する別個のコンパートメントとして形成してある。しかしながら、本発明の概念によれば、湿潤用流体350および流体容器340は、なお、カテーテル・アセンブリ全体の一部をなす。すなわち、他の構成要素と「組み立てられる」。流体容器340は、カテーテル・コネクタ331上に配置され、カテーテル・コネクタ331によって保持される。流体容器とカテーテル・コンパートメントの流体接続は引き裂き可能な分離壁341によって阻止される。
カテーテルを作動可能にするためには、使用者は、たとえば圧縮力を別体の湿潤容器340に加え、引き裂き可能な分離壁341を開き、コネクタを経てカテーテル管腔を通してカテーテル・コンパートメント内へ湿潤用流体を導入する。好ましくは、湿潤容器は、カテーテルの挿入可能な長さを充分に湿潤させるに充分な量の湿潤用流体を収容する。
図4a、4bを参照して、カテーテル・アセンブリの第4の実施態様を以下に説明する。この実施態様においても、カテーテル・アセンブリの構造は国際公開公報01/43807に開示されているカテーテル・アセンブリに類似している。カテーテル・アセンブリ410は湿潤受け器または袋420を含む。先に述べた実施態様と同様に、カテーテル・アセンブリは、親水性カテーテルを含み、好ましくは尿カテーテル430を含む。湿潤受け器は、少なくともカテーテル430の挿入可能な長さを封入しているが、湿潤受け器420の外側に少なくともカテーテル430の一部を残す。この部分が連結境界を含んでいる。アセンブリは、湿潤用流体450を収容している湿潤用流体容器440も含む。この実施態様においては、湿潤用流体容器440は、カテーテル430を収容しているコンパートメントから分離している湿潤受け器のコンパートメントに形成してある。湿潤用流体容器440は、カテーテル430から後方に延びている受け器部分、すなわち、コネクタ部分の後方に配置してある。潤滑受け器420の前記後方部分は、好ましくは、カテーテル430を収容している前方部分と流体連絡している。湿潤用流体コンパートメント440は、引き裂き可能な分離壁441によってカテーテル430を保持しているコンパートメントから分離している。
湿潤用流体450は、湿潤用流体容器440を圧縮することによって、および/または、アセンブリの端部分間に引張り力を加えるかすることによって、受け器の他方のコンパートメント内へ放出させることができる。
より強力で好ましい気体不透過性の湿潤用流体コンパートメントを得るために、前記コンパートメント440まわりに付加的なカバー460を配置すると好ましい。この付加的なカバー460は、受け器420に形成した湿潤用流体コンパートメント440の内側に配置してもよいが、図4に示すように、湿潤用流体コンパートメント440を形成している受け器420の部分を覆って配置した外側カバー460として配置すると好ましい。
図4のカテーテル430を作動可能にするためには、使用者は、たとえば、湿潤用流体コンパートメント440に圧縮力を加え、図4bに図示するように、分離ジョイント441を強制的に開き、湿潤用流体をカテーテル・コンパートメント内へ放出させる。好ましくは、湿潤用流体容器440は、カテーテルの挿入可能な長さを充分に湿潤させるに充分な量の湿潤用流体450を収容している。カテーテル・コンパートメントへの湿潤用流体の放出後、湿潤受け器120は、上述したように、たとえば、その遠位端で開き、カテーテルを挿入できる。
図5を参照して、カテーテル・アセンブリの第5の実施態様を以下に説明する。この実施態様は、大部分が、図4を参照して説明した実施態様に類似しており、また、国際公開公報01/43807に説明されているいくつかの実施態様の構造に類似している。図4および図5の実施態様間の最も重要な差異は、カテーテル全体が図5の実施態様の受け器内に封入されており、湿潤用流体コンパートメントがいくらか異なって構成されているということである。
より詳しくは、図5に示す実施態様においては、2枚の外側カバー材料シートが、湿潤用流体容器を形成している湿潤受け器を覆って配置してある。好ましくは、外側カバー材料シートは、基本的には、受け器の湿潤用流体容器部分を覆うだけの寸法となっている。
さらに、湿潤用流体コンパートメントとカテーテルを収容している空所とが分離していて引き裂き可能な密封蓋451としている。これが少なくとも1つの弱化部となり、所定位置で引き裂くのを可能とし、湿潤用流体コンパートメントとカテーテルを収容しているコンパートメントとの流体連絡を可能にする。この実施態様においては、これは、溶接幅を変えると共にジョイントを非線形幾何学的な配置にすることによって達成される。ここで、ジョイントは、湿潤用流体コンパートメントに向いた屈曲点を備える。屈曲点は、湿潤用流体コンパートメントに向いた尖った先端部分を有する。さらに、この効果は、溶接幅を有利に変えて配置することによって支援され、高められる。したがって、2つのパラメータ、すなわち、溶接幅および幾何学的な配置が協働してきわめて予測可能で容易に引き裂ける分離壁を形成する。
この実施態様によるカテーテルを作動可能にする方法は、図4を参照して説明した湿潤プロセスに類似している。カテーテル・コンパートメントへの湿潤用流体の放出後、湿潤受け器を、上述したように、たとえばその遠位端で開くことができ、カテーテルを挿入できる。
図6を参照して、カテーテル・アセンブリの第6の実施態様を以下に説明する。この実施態様においては、カテーテル・アセンブリは、全体的に、先に開示した実施態様、特に第2、第3の実施態様に対応している。さらに、この実施態様の構造は、国際公開公報01/43807に開示されているカテーテル・アセンブリに類似している。この実施態様においては、湿潤用流体容器640は、受け器の別体のコンパートメントに形成されておらず、カテーテルを保持しているコンパートメントと一体となっている。これによって、カテーテルは、製造中に既に作動可能にされ、作動可能にされた直ぐに使用できる状態に維持される。したがって、この実施態様においては、親水性表層は、受け器内に収容されている間、湿潤状態で保存され、直ぐに使用できるカテーテル・アセンブリを得ることができる。この湿潤状態を保存するために、受け器によって形成されたコンパートメントおよびカテーテルは、好ましくは、ガス密封し、さらに、受け器は好ましくはガス不透過性である。
使用時に、受け器は簡単に開き、カテーテルを直ちに患者に導入できる。
図7を参照して、カテーテル・アセンブリの第7の実施態様を以下に説明する。この第7の実施態様の構造は、全体的に、国際公開公報00/47494(参照によりここに組み入れる)に開示されている実施態様に類似している。
図6の実施態様と同様に、この実施態様は、カテーテル・アセンブリ710に関係しており、ここでは、湿潤受け器720が湿潤用流体750およびカテーテル730を封入しており、湿潤用流体は、保管中、カテーテルの親水性表面と直接接触している。すなわち、カテーテルは絶えず作動可能状態に保たれる。しかしながら、この実施態様において、受け器はカテーテル全体を封入するように形成してある。
人工尿道を使用する測定方法
カテーテル用の従来公知の摩擦測定方法は、尿道において、主だった特殊な環境および状態を考慮していない。したがって、前記公知方法は、使用状況でカテーテルを除去するのに実際に必要な引抜き力についての信頼性の高い情報を提供せず、その結果、患者が耐えることのできる苦痛についての情報を提供しない。
したがって、尿道から尿カテーテルを引き抜く力を測定し、意図した使用環境に特有の少なくともいくつかのパラメータ、たとえば、周囲流体の成分(上皮細胞内)、カテーテル軸の周囲封入およびそれによってカテーテルに加えられる圧力、尿道内壁(上皮)の摩擦特性、尿道内で生じる親水性表面の脱水作用などを考慮している改良寸法についての要望がある。
このために、以下により詳しく説明するように、人工尿道を伴う改良測定方法を本発明者等がここに提案する。
新しく開発された測定方法は、尿道からカテーテルを除去するときの引き抜き摩擦を測定するために開発されてきた。そこでは、いくつかのパラメータ、たとえば、
・通常2.4〜13.7kPaである尿道内の圧力、
・濃度関係、
・カテーテル処置時間
が考慮されている。
測定結果は、カテーテルが尿道内にどのくらいしっかりと保持されるか、すなわち、カテーテル表面が尿道内壁(上皮)にどのように粘り着くかを反映している。
この測定方法においては、チューブとして形成した透析膜で作った人工尿道で尿道の粘膜をシミュレーションする。測定のためには、カテーテルを膜内に置き、同じ濃度を有する普通の尿と同じ浸透圧増強化合物濃度を持つ生理食塩水内にアセンブリ全体を置き、カテーテル処置時間に対応する時間中前記溶液内に維持する。その後、人工尿道によって圧力をカテーテルに加えて一定圧力とする。この圧力は空気圧力を加えることで確立される。カテーテルの引き抜きに必要な力は、ダイナモメータ等によって測定する。この測定力は、実際の使用状況で尿道からカテーテルを引き抜くのに必要な引き抜き力についての測定値であり、したがって、尿道とカテーテル表面と間の摩擦についての測定値でもある。
前記測定方法の結果が生体外で尿道について行った他の測定ならびに生体内測定と非常に良く一致することがわかった。
尿道をシミュレーションしている測定デバイスは、チューブ状に形成した透析膜を含み、この中にカテーテルを導入できる。透析膜の孔径は、好ましくは、おおよそMWCO(Molecular Weight Cut Off)500 Daltonであるように選ぶ。たとえば、透析膜としてSpectra/Por(登録商標) Ce(Cellulose Ester)膜MWCO500を使用できる。湿潤させたときに膜はゲル状表面を持ち、これは尿道の粘膜と非常に類似している。
圧力付与手段が透析膜で作った内側チューブまわりに配置してある。これらの圧力付与手段は、内側チューブの外側に同軸に配置した比較的硬い材料からなる外側チューブと、内外のチューブ間に配置した膨らませることのできる袋とからなる。この膨らませることのできる袋は、プラスチック・フィルム、たとえばEBAフォイル(ポリエチレン・ブチルアクリレート)で作ることができる。ポンプのような圧力調整手段および圧力感知手段をこの膨らませることのできる袋に接続し、透析膜を介してカテーテルに加えられる圧力を制御できる。
測定のためには、普通の使用状態と同様にカテーテルを湿潤させてから膜内に置く。
次に、アセンブリ全体を、普通の尿と同様の塩分濃度を有する生理食塩水内に置く。この溶液は、好ましくは、NaClを含み、濃度は好ましくは約3.0重量%である。しかしながら、極端な状況をシミュレーションするために、他の値も使用できる。たとえば、4重量%のNaClや0重量%のNaCl(すなわち蒸留水)も使用できる。
アセンブリは、測定しようとしているカテーテル処置時間に対応する時間中、前記溶液内に保持する。この時間は、通常、0.5〜10分の範囲にあり、好ましくは約5分である。短時間の測定のためには、カテーテルの導入前に透析膜を生理食塩水で予め湿潤させてもよい。
その後、人工尿道によって圧力をカテーテルに加え、一定圧力とする。この圧力は、たとえば、上述したように、空気圧力を加えることで確立される。
上記のような測定デバイスの場合、圧力は広範囲にわたって制御可能である。しかしながら、圧力は、好ましくは、測定において、約10kPaの値に設定される。この圧力が生きている人間の普通の尿道で経験される圧力に対応するからである。圧力は、この範囲のやや上に、好ましくは約14kPaにも設定することができ、普通の使用時に超えられることのない最大摩擦・力測定値を得ることができる。
カテーテルの引き抜きは、必要な引き抜き力を測定するためにダイナモメータ(たとえば、Mecmesin Force Gauge)で行う。好ましくは、引き抜きは一定速度で行われる。この一定速度は、いわゆる引張り試験デバイス(たとえば、Mecmesin VersaTest)を用いることにより行うことができる。
引き抜き力と圧力の関係は、一般的には、
F=μ×P×A (1)
であり、ここで、Fは必要な引き抜き力[N]であり、μは摩擦係数であり、Pは付与した圧力[Pa]であり、Aは面積[m2]である。
実験
実験的なテストにおいて、人工尿道を使用する方法を使用した。2種類のタイプのカテーテルを使用した:AstraTech社から市販されているLoFric(登録商標)と、Coloplast社から市販されているSpeedicath(登録商標)である。
カテーテルの各々は、それぞれ、約500、700、900mOsm/dm3の浸透圧増強化合物(主にNaCl)を含む湿潤溶液で湿潤させた。湿潤期間は試験前約1分であった。試験のための実験セットアップは、すべてのカテーテルについて同じであった。人工尿道を取り囲んでいる生理食塩水は、普通の尿における塩分濃度と類似する塩分濃度、すなわち約3.0重量 %であった。異なったカテーテルについて必要な引き抜き力を以下の表1に示す。
Figure 0005033426
表1に示す測定値から明らかであるように、700mOsm/dm3またはそれ以上の浸透圧レベルを有する湿潤用流体を使用したとき、500mOsm/dm3のレベルを使用したときに比較して、必要な引き抜き力における劇的な改善、低下がある。この効果は、実験的な試験を行った、上述両タイプのカテーテルで明らかに認識できる。
別の実験ラインでは、浸透圧増強化合物をこの実験的な試験における湿潤用流体に溶解させ、上述したようにLoFric(登録商標)カテーテルを使用した場合と比較して、浸透圧増強化合物を親水性コーティングに組み込んだカテーテル間の湿潤中の安定性の差を研究した。2種類の準備したカテーテルを使用した。すなわち、
1.PVP K90を含む親水性コーティングを備えたカテーテルであって、浸透圧増強化合物(ここではNaCl)をたとえばヨーロッパ特許第0217771号に開示されている方法で親水性コーティングに含ませたカテーテル。これらのカテーテルを、蒸留水で、すなわち、なんら溶存浸透圧増強化合物のない湿潤用流体で湿潤させた。
2.1と同じタイプのカテーテルであって、親水性コーティングがPVP K90を含んでいるが、なんら浸透圧増強化合物を含んでいないカテーテル。これらのカテーテルを、溶存浸透圧増強化合物を含む湿潤用流体で湿潤させた。湿潤用流体は3.0重量%のNaClを含んでいた。
カテーテルは、上記のような湿潤用流体で、5秒、30秒または5分間で湿潤させた。ここで、このタイプのカテーテルのための推奨湿潤持続時間は通常約30秒であるが、実際の使用時には意図する、意図しないにかかわらず時間が一定しないことに注目されたい。湿潤面の浸透圧濃度は、導電率テストによって決定した(たとえば、μS/cmとして測定された導電率は、たとえばmg(NaCI)/面積単位)として測定された塩分濃度に比例する)。結果を表2に示す。
Figure 0005033426
表2に示す測定値から明らかなように、浸透圧増強化合物を親水性コーティングに含ませたカテーテル1)と比較して、浸透圧増強化合物を湿潤用流体に溶解させたカテーテル2)における安定性で劇的な改善がある。
さらに別の実験ラインにおいて、浸透圧増強化合物を湿潤用流体に溶解させた場合と比較して、浸透圧増強化合物を親水性コーティングに含ませたカテーテル間の周囲空気中の保水性の差を研究した。表2に関連して述べた実験と同じ2種類のカテーテルを使用した。
ここで再び、カテーテルは、上記のような湿潤用流体で、5秒、30秒または5分間で湿潤させた。これらのカテーテルを、1分間または6分間、周囲空気中で乾燥させ、計量した。この重量を湿潤させていないカテーテルの重量と比較し、差を算出し、親水性コーティングにより保持される湿潤用流体量の測定値として役立てた。
ここで、周囲空気中での保水性は、カテーテルの湿潤とその後の尿道内への挿入との間に時間が経過する可能性があるので、重要なパラメータであることに注目されたい。しかしながら、周囲空気における保水性および尿道内での保水性は、必ずしも同じである必要はなく、必要に応じて相関がわかればよい。測定の結果を表3に示す。
Figure 0005033426
表3に示す測定値から明らかなように、カテーテル2における湿潤用流体含有量はカテーテル1よりもかなり高く、浸透圧増強化合物を溶解させた湿潤用流体によって湿潤させたカテーテルにおける保水性は、コーティング中の対応する濃度の浸透圧増強化合物を有するカテーテルにおける保水性よりも明らかに向上している。
結論および要約
前記説明において、親水性カテーテルと、カテーテルの湿潤のための湿潤用流体と、少なくともカテーテルの挿入可能な部分を封じ込んでいる受け器とを含むカテーテル・アセンブリを開示した。さらに、湿潤用流体は、少なくとも1つの溶存浸透圧増強化合物を含み、ここで、溶存浸透圧増強化合物の総濃度は非常に高く、600mOsm/dm3を超えている。湿潤用流体は、受け器内に収容されているときに湿潤状態で親水性表層を保存するために受け器内でカテーテルの親水性表層と接触した状態で配置され、直ぐに使用できるカテーテル・アセンブリを提供できるようにしてもよいし、保管中にカテーテルの親水性表層から分離させた状態に湿潤用流体を保ち、カテーテルを使用しようとして作動可能にした際に前記親水性表層と接触させるように配置してもよい。同様の方法、使用、カテーテルおよび湿潤用流体も開示している。
湿潤用流体中に少なくとも1つの浸透圧増強化合物を含ませることで、いくつかの利点を得ることができる。たとえば、親水性コーティングの特性の改善、さらに容易に予測可能で、制御可能な湿潤プロセス、より便利でコスト効率の良い製造などである。さらに、湿潤用流体においてこの非常に高い濃度の浸透圧増強化合物を使用することが著しく効果的であるとことが証明されている。
ここでは、本発明を種々の実施態様に関して説明してきたが、さらに別の実施態様も可能であることは当業者であれば明らかであろう。たとえば、上述した種々の実施態様の特徴は、当然、他の多くの方法で組み合わせることができる。
さらに、尿カテーテル以外のタイプのカテーテル、たとえば、脈管カテーテル等について本発明を使用することも可能である。また、湿潤用流体中に多くの異なったタイプの浸透圧増強化合物を単独でも種々の組み合わせでも使用することも可能である。600mOsm/dm3より高い浸透圧増強化合物の多くの異なった濃度レベルも可能であり、先に提案したより高いレベルの方が通常はより有利である。
またさらに、湿潤用流体容器を多くの異なったやり方で配置することも可能である。たとえば、容器は、別体ではあるが、アセンブリの一部をなす容器であってもよい。このような湿潤用流体容器は、完全に、受け器内部に完全に配置してもよいし、受け器内部に部分的に配置してもよいし、完全に受け器の外側に配置してもよい。あるいは、湿潤用流体容器は、受け器の一体化したコンパートメントであってもよい。このコンパートメントは、カテーテルの挿入可能な部分を収容するコンパートメント・ハウジングから分離していてもよいし、このようなコンパートメントと一体であってもよい。後者の場合、カテーテルは、湿潤させ、作動可能にした状態に維持できる。
さらに、湿潤用流体容器は、カテーテルの遠位部分に近接して配置してもよいし、カテーテルの近位部分に近接して配置してもよいし、アセンブリ内の任意の他の適切な位置に配置してもよい。湿潤用流体がカテーテルの挿入可能な部分から分離して配置される場合、分離壁または分離ジョイントは、たとえば破壊可能なまたは可剥性の膜壁であってもよいが、通常、種々のタイプの着脱可能または開放可能なキャップまたは蓋のような別の実施態様も可能である。湿潤用流体容器は、そこにねじれ、圧縮、引張りなどを加えた際に中身を放出するように配置してもよい。好ましくは、湿潤用流体は、使用しようと意図したときなどに、必ずしも必要ではないが、受け器を破壊したり、引き裂いたりすることなく放出させるとよい。
カテーテル・アセンブリの種々の部分について多くの異なった材料を使用することもできる。
当業者には明らかなように、発明の精神から逸脱することなく上述した実施態様に類似するいくつかの実施態様を使用することができ、このような変形例のすべてが添付の特許請求の範囲に定義してあるように本発明の一部と看做されるべきである。
別個に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第1の実施態様であって、国際公開公報97/26937に開示されているカテーテル・アセンブリに類似する構造の第1の実施態様を示している。 別個に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第2の実施態様であって、国際公開公報01/43807に開示されたカテーテル・アセンブリに類似する構造の第2の実施態様の部分破断側面図である。 別個に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第3の実施態様であって、国際公開公報01/43807に開示された別のカテーテル・アセンブリに類似する構造の第3の実施態様の部分破断側面図である。 別個に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第4の実施例であって、国際公開公報01/43807に開示されている別のカテーテル・アセンブリに類似している構造の第4の実施態様を示しており、非使用可能作動状態におけるカテーテル・アセンブリの側面図である。 別個に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第4の実施例であって、国際公開公報01/43807に開示されている別のカテーテル・アセンブリに類似している構造の第4の実施態様を示しており、作動可能プロセス中のカテーテル・アセンブリの側面図である。 別個に封入した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第5の実施態様であって、国際公開公報01/43807に開示されたカテーテル・アセンブリに類似する構造の第5の実施態様の部分破断側面図である。 親水性表層と湿潤接触した状態に配置した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第6の実施態様であって、国際公開公報01/43807に開示されているカテーテル・アセンブリに類似する構造の第6の実施態様の部分破断側面図である。 親水性表層と湿潤接触した状態に配置した湿潤用流体を備える、本発明によるカテーテル・アセンブリの第7の実施態様であって、国際公開公報01/47494に開示されているカテーテル・アセンブリに類似する構造の第7の実施態様の部分破断側面図である。

Claims (18)

  1. 湿潤用流体(150、250、350、450)と、表面上で少なくとも1つのその挿入可能な部分に該湿潤用流体での処理によってカテーテルの低摩擦面特性を与える親水性表層を有するカテーテル(130、230、330、430)と、少なくともカテーテルの挿入可能な部分を封入する受け器(120、220、320、420)とを含む、湿潤用流体(150、250、350、450)がカテーテル(130、230、330、430)の親水性表層から分離した状態に保たれる保管状態と、湿潤用流体がカテーテルを使用しようとする前に該親水性表層と接触させられる作動可能状態とを提供する、カテーテル・アセンブリであって、前記保管状態にある湿潤用流体(150、250、350、450)が、少なくとも1つの溶存浸透圧増強化合物を含み、湿潤用流体(150、250、350、450)中の溶存浸透圧増強化合物の総濃度が600mOsm/dm 3 を超え1500mOsm/dm 3 未満である、湿潤用流体(150、250、350、450)がさらにポリマーを含み、ポリマーが親水性ポリマーであり、カテーテルの親水性コーティングと同じタイプの親水性ポリマーであることを特徴とする、上記カテーテル・アセンブリ。
  2. 湿潤用流体(150、250、350、450)中の浸透圧増強化合物の総濃度が、700mOsm/dm3を超える、請求項1に記載のカテーテル・アセンブリ。
  3. 湿潤用流体(150、250、350、450)中の浸透圧増強化合物の総濃度が、800mOsm/dm3を超える、請求項1に記載のカテーテル・アセンブリ。
  4. 湿潤用流体(150、250、350、450)中の浸透圧増強化合物の総濃度が、850〜950mOsm/dm3の範囲である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカテーテル・アセンブリ。
  5. 浸透圧増強化合物が、尿素、アミノ酸、単糖類と二糖類、糖アルコール、無毒性の有機塩と有機酸、無毒性の無機塩と無機酸、ポリペプチドおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項1〜のいずれか1項に記載のカテーテル・アセンブリ。
  6. 浸透圧増強化合物が、グルコース、ソルビトール、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、沃化カリウムおよび硝酸カリウムからなる群から選ばれる、請求項に記載のカテーテル・アセンブリ。
  7. 湿潤用流体中のポリマーの量が、0〜20重量%の範囲にある、請求項1〜6のいずれか1項に記載のカテーテル・アセンブリ。
  8. 湿潤用流体(150、250、350、450)が水ベースの液体である、請求項1〜のいずれか1項に記載のカテーテル・アセンブリ。
  9. カテーテルが、断続的な使用を意図した尿カテーテル(130、230、330、430)である、請求項1〜のいずれか1項に記載のカテーテル・アセンブリ。
  10. 湿潤受け器(120、420)が、カテーテル(130、430)全体を封入している、請求項1〜のいずれか1項に記載のカテーテル・アセンブリ。
  11. 受け器(220、420)が、湿潤用流体を完全に封入している、請求項1〜10のいずれか1項に記載のカテーテル・アセンブリ。
  12. さらに別体の湿潤用流体容器を含み、この湿潤用流体容器が、湿潤用流体(150、250、350、450)を封入し、カテーテル・アセンブリの一部をなしている、請求項1〜11のいずれか1項に記載のカテーテル・アセンブリ。
  13. カテーテル・アセンブリを製造する方法であって、
    受け器(120、220、320、420)を準備する;
    親水性カテーテル(130、230、330、430)を準備する;
    湿潤用流体(150、250、350、450)を準備する;
    カテーテルの少なくとも挿入可能な部分を受け器(120、220、320、420)内に配置し、そしてカテーテル・アセンブリの一部として上記湿潤用流体(150、250、350、450)を配置し、
    上記アセンブリが、湿潤用流体(150、250、350、450)がカテーテル(130、230、330、430)の親水性表層から分離した状態に保たれる保管状態と、湿潤用流体がカテーテルを使用しようとする前に該親水性表層と接触させられる作動可能状態とを提供する;
    上記湿潤用流体(150、250、350、450)が少なくとも1つの溶存浸透圧増強化合物を含み、湿潤用流体(150、250、350、450)中の浸透圧増強化合物の総濃度が600mOsm/dm 3 を超え1500mOsm/dm 3 未満である、湿潤用流体(150、250、350、450)がさらにポリマーを含み、ポリマーが親水性ポリマーであり、カテーテルの親水性コーティングと同じタイプの親水性ポリマーであることを含む上記の方法。
  14. 湿潤用流体(150、250、350、450)中の浸透圧増強化合物の総濃度が、700mOsm/dm3を超える、請求項13に記載の方法。
  15. 湿潤用流体(150、250、350、450)中の浸透圧増強化合物の総濃度が、800mOsm/dm3を超える、請求項13に記載の方法。
  16. 湿潤用流体(150、250、350、450)中の浸透圧増強化合物の総濃度が、850〜950mOsm/dm3の範囲である、請求項13に記載の方法。
  17. 浸透圧増強化合物が、尿素、アミノ酸、単糖類と二糖類、糖アルコール、無毒性の有機塩と有機酸、無毒性の無機塩と無機酸、ポリペプチドおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項13〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 湿潤用流体(150、250、350、450)が水ベースの液体である、請求項13〜17のいずれか1項に記載の方法。
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