JP5033160B2 - 綴じ具 - Google Patents

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Description

この発明は、綴じ具に関し、特にたとえば、操作レバーなどの操作部材を操作して書類などの被綴じ物を挟み込んでファイル・バインダー類に綴じるための綴じ具に関する。
この発明の背景となる従来の綴じ具として、特開2006−315292号公報および特開2008−168461号公報には、それぞれ、操作レバーの自由端を捩りばねの弾発力に抗して押し下げることによって、操作レバーに連動する綴じ部材とそれに対向する基板とで被綴じ物を挟み込んだ状態で、操作レバーをロック固定するものがある(特許文献1および特許文献2参照)。この場合、基板に対して垂直に設けられた操作レバー用軸受板の操作レバー側に形成された凸部が操作レバーに形成された孔に嵌り込むことによって、操作レバーがロック固定される。また、このような綴じ具では、操作レバーをロック固定した状態から操作レバーのロックを解除するためには、操作レバーの自由端をさらに押し下げて、操作レバー用軸受板に形成された凸部から操作レバーに形成された孔が外される。
特開2006−315292号公報 特開2008−168461号公報
ところが、特許文献1および特許文献2に開示されている各綴じ具では、操作レバーの自由端を単に押し下げただけでは操作レバー用軸受板に形成された凸部から操作レバーに形成された孔が外れにくいので、操作レバーのロックを解除しにくい。
それゆえに、この発明の主たる目的は、操作部材のロックを解除しやすい綴じ具を提供することである。
この発明に係る綴じ具は、被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記綴じ部材が、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動するように操作するために設けられた操作部材と、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するとともにロックを解除するときに操作部材を付勢する付勢部材と、台部材の幅方向の一端部における直線状長手端縁に形成された操作部材取付け部とを含み、前記操作部材取付け部は、台部材に対して直立する起立面部を有する一方の軸受部を備え、且つ、基板に、一方の軸受部の面と平行な面を有する他方の軸受部を形成され、一方の軸受部の長手方向の一端側に形成された、軸固定部を構成する貫通孔と、前記一方の軸受部の貫通孔と対向する、軸固定部を構成する他方の軸受部の貫通孔との間に、軸を架け渡されて、固定され、操作部材は、軸固定部たる一方の軸受部と他方の軸受部との間において架け渡された軸を長手方向の一端側に形成された貫通孔に挿通されて、一方の軸受部の垂直面に沿って回動するように固定され、且つ、付勢部材の弾発力によって、操作部材の長手方向にのびる中心軸を中心にして操作部材を台部材の幅方向の一端部にある一方の軸受部の方向に捩れ易くするように構成され、付勢部材は、軸の外周に巻装される巻線部と、巻線部の一端から綴じ部材側にのびる綴じ部材側の端部と、巻線部の一方の軸受部側である他端から操作部材側にのびる操作部材側の端部とを有し、綴じ部材側の端部と操作部材側の端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向にのび、軸固定部たる一方の軸受部と他方の軸受部との間において、巻線部が軸の軸回りにおいて台部材と平行に装着され、且つ、付勢部材の操作部材側の端部は、操作部材の長手方向と略平行に操作部材に固定され、外力を受けないときは、その先端が斜め上方に向けてのび、操作部材がロック状態においては、先端が巻線部側より高くなる位置に配置されて、ロックを解除するときに、一方の軸受部の上端縁より上の操作部材の上部を、前記一方の軸受部の操作部材の存在する側とは反対側の外側に向けて付勢するように構成され、ロックを解除するために操作部材を操作した際に、操作部材を捩れさせて操作部材を外れやすくするために、操作部材を回避させるための操作部材回避部が、ロック状態において操作部材を固定するための一方の軸受部の上端縁を操作部材に作用する付勢部材の操作部材側端部より下方に位置させることよって、一方の軸受部の上端縁の上方に形成され、操作部材は、ロックを解除するときに、付勢部材の弾発力に抗して押し下げられ、付勢部材の操作部材側の端部の弾発力によって、操作部材の上部が一方の軸受部の操作部材回避側に押しやられるとともに、操作部材の長手方向にのび且つ操作部材側の端部の操作部材に接触する点ないしは領域を通る線である中心軸を中心にして、一方の軸受部を備える操作部材の方向に捩れ、一方の軸受部に形成されている固定用凸部から外れるように構成された、綴じ具である。
この発明の請求項に2にかかる綴じ具は、前記操作部材は、一方の軸受部に取付ける部位である軸着部たる第1垂直側壁を備えており、一方の軸受部は、前記操作部材の第1垂直側壁と接して操作部材を取付ける部位である操作部材取付け部たる貫通孔の下部周辺が、操作部材を取り付けられる方向に向けて膨出されてスペーサーが形成され、スペーサーの突出分だけ一方の軸受部の内面と操作部材の第1垂直側壁の外面との間に間隔があけられ、操作部材をロック状態とロックを解除する状態とに回動させるとき、付勢部材の不要な力が操作部材にかかることなく且つ操作部材が一方の軸受部に擦れることがないように構成された、請求項1に記載の綴じ具である。
この発明の請求項3にかかる綴じ具は、操作部材回避部は、ロック状態において操作部材を取付けるための軸受板上端縁を操作部材に作用する付勢部材の操作部材側端部より下方に形成することよって、軸受板の上端縁の上方に形成され、操作部材は、付勢部材の操作部材側端部及び軸受板の上端縁より上方に操作部材の側壁が位置するように、軸受板の起立面に沿って回動するように軸着された、請求項1または請求項2に記載の綴じ具である。
この発明にかかる綴じ具では、操作部材のロックを解除するために、操作部材を操作すると、付勢部材で付勢される操作部材が操作部材回避部で回避され、操作部材が捩れて、操作部材が外れやすくなる。
そのため、この発明にかかる綴じ具では、操作部材のロックを解除しやすくなる。
この発明によれば、操作部材のロックを解除しやすい綴じ具が得られる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の説明において、ファイルの表紙に取り付けられた綴じ具における手前側を前側または下側といい、向こう側を後側または上側という。
この発明の一実施の形態である綴じ具を示す斜視図である。 この綴じ具を閉じた状態を示す斜視図である。 図1に示す綴じ具の操作部材取付け部及びばね部材の近傍を表わした平面図解図である。 図1に示す綴じ具のばね部材及び軸を示す平面図解図である。 綴じ具を開いた状態を示す正面図解図である。 綴じ具を閉じた状態を示す正面図解図である。 綴じ具を閉じた状態を示す正面図解図である。 綴じ具を閉じた状態から開く途中の状態を示す正面図解図である。 図1に示す綴じ具の分解斜視図である。 図1に示す綴じ具の軸受板を示す側面図解図である。 図1に示す綴じ具の軸受板及び操作部材を示す側面図解図である。 図7CA−A線切断端面図である。 図7CB−B線切断端面図である。 綴じ部材の図解図であり、(A)は正面図解図であり、(B)は横断面図解図である。 図1に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図解図である。 図1に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図で、(A)は正断面図解図であり、(B)は一部分の側面図解図である。 図1に示す綴じ具で少ない書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図である。 図1に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図で、(A)は正断面図解図であり、(B)は一部分の側面図解図である。 図1に示す綴じ具で多い書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図である。 図1に示す綴じ具の側面図解図であり、(A)は書類を綴じていないときの側面図解図であり、(B)は書類を綴じはじめる状態を示す綴じ部材の押圧部の側面図解図である。 図1に示す綴じ具の綴じ部材の変形例を示す図で、少ない書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図である。 図15に示す綴じ具の綴じ部材によって多い書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図である。 図1に示す綴じ具の使用状態を示す斜視図解図である。 綴じ具に用いられる軸受板の他の例を示す斜視図である。
図1は、この発明の一実施の形態である綴じ具を示す斜視図であり、図2は、この綴じ具を閉じた状態を示す斜視図であり、図3は、図1に示す綴じ具の操作部材取付け部及びばね部材の近傍を表わした平面図解図であり、図4は、図1に示す綴じ具のばね部材及び軸を示す平面図解図であり、図5は、綴じ具を開いた状態を示す正面図解図であり、図6Aは、綴じ具を閉じた状態を示す正面図解図であり、図6Bは、綴じ具を閉じた状態を示す正面図解図であり、図6Cは、綴じ具を閉じた状態から開く途中の状態を示す正面図解図であり、図7Aは、図1に示す綴じ具の分解斜視図であり、図7Bは、図1に示す綴じ具の軸受板を示す側面図解図であり、図7Cは、図1に示す綴じ具の軸受板及び操作部材を示す側面図解図であり、図7Dは、図7CA−A線切断端面図であり、図7Eは、図7CB−B線切断端面図であり、図8は、綴じ部材の図解図であり、(A)は正面図解図であり、(B)は横断面図解図であり、図9は、図1に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図解図であり、図10は、図1に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図で、(A)は正断面図解図であり、(B)は一部分の側面図解図であり、図11は、図1に示す綴じ具で少ない書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図であり、図12は、図1に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図で、(A)は正断面図解図であり、(B)は一部分の側面図解図であり、図13は、図1に示す綴じ具で多い書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図であり、図14は、図1に示す綴じ具の側面図解図であり、(A)は書類を綴じていないときの側面図解図であり、(B)は書類を綴じはじめる状態を示す綴じ部材の押圧部の側面図解図であり、図15は、図1に示す綴じ具の綴じ部材の変形例を示す図で、少ない書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図であり、図16は、図15に示す綴じ具の綴じ部材によって多い書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図であり、図17は、図1に示す綴じ具の使用状態を示す斜視図解図であり、図18は、綴じ具に用いられる軸受板の他の例を示す斜視図である。
綴じ具20は、板状の台部材たる基板22と、前記台部材上において被綴じ物Xを押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材70と、前記台部材上において、被綴じ物Xを押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその連結部において台部材に設けられた操作部材たる操作レバー60と、前記台部材上に装着され、前記操作レバー60に連結されるとともに綴じ部材70に連結され、被綴じ物Xを押圧する方向に綴じ部材70を付勢する付勢部材たるばね部材50とを含む。
綴じ具20は、金属製薄板によって形成される台部材を構成する板状本体たる基板22を含む。基板22の幅方向の一端部(左端部)における直線状長手端縁に操作部材取付け部を構成する軸受部を備え、この一方の軸受部は、図7に示すように、基板22に対して直立する起立面部を有する軸受板24が一体的に形成されてなる。軸受板24は、基板22の長手方向の手前側端縁より向こう側端縁近傍に至るまで連続して形成される。
軸受板24は、操作レバー60が軸受板24の垂直面に沿って回動するように軸着され、特に図7Aに示すように、その上端縁24aが手前側から向こう側に行くに従って徐々に低くなるように傾斜状に形成される。この場合、軸受板24の上端縁24aは、この綴じ具20を閉じて操作レバー60をロック固定した状態におけるばね部材50の後述の第2端部50bの操作レバー60側の位置より低い位置にかつその状態におけるばね部材50の第2端部50bののびる方向に略平行に形成される。それによって、軸受板24の上端縁24aの上方には、操作レバー60のロックを解除する際に操作レバー60の上部を回避するための操作部材回避部として、操作レバー回避部25が形成される。
操作レバー回避部25は、操作レバー60をロック固定した状態から操作レバー60のロックを解除するために操作レバー60を少し押し下げた場合に、図6B及び図6Cに示すように、操作レバー60の上部を回避(すなわち操作レバー60の上部の捩れ移動を許容する)し、干渉しないようにして、ばね部材50の第2端部50bによる弾発力によって、操作レバー60の長手方向にのびる中心軸(すなわち第1垂直側壁60a及び上壁60dにばね部材50の第2端部50bの接触する点ないし領域を通る線)を中心にして操作レバー60を手前側から見て、操作レバー60を左回転方向に捩れやすくするように構成される。
ばね部材50は、ロックを解除するときに、操作レバー60の上端縁24aより上部を軸受板24より外側すなわち操作レバー60の存在する側とは反対側の方向(図6C図示矢印A1,A2方向)に付勢するように構成されている。
操作レバー回避部25と操作レバー60の構成によって、操作レバー60は、軸受板24に形成されている後述の固定用凸部28から操作レバー60に形成されている後述の係止貫通孔66が外れて、操作レバー60のロック固定した状態を解除しやすくなり、特に操作レバー回避部25と操作レバー60は、操作レバー60の操作の邪魔にならないように働くためのものである。
また、軸受板24は、操作レバー60の上端よりその手前側端縁24bが手前側に行くに従って低くなるように傾斜状に形成される。このように軸受板24の手前側端縁24bが傾斜状に形成されるのは、操作レバー60を押し下げる際に、軸受板24の手前側端縁24bが操作レバー60の操作部60cの操作の邪魔にならないようにするためである。
さらに、軸受板24は、上端縁24aおよび手前側端縁24b間の手前側上端縁24cが円弧状に形成される。このように軸受板24の手前側上端縁24cが円弧状に形成されるのは、その手前側上端縁24cで他の物品を損傷しないようにするためである。
また、軸受板24は、その向こう側端縁24dが向こう側に行くに従って低くなるように傾斜状に形成され、さらに、上端縁24aおよび向こう側端縁24d間の向こう側上端縁24eが円弧状に形成される。このように軸受板24の向こう側端縁24dおよび向こう側上端縁24eが形成されるのは、向こう側上端縁24eで他の物品を損傷しないようにするためである。
軸受板24の長手方向の一端側(向こう側)には、操作部材取付け部を構成する円形の貫通孔26が形成されている。
貫通孔26は、軸受板24の貫通孔26の周辺が、操作レバー60の軸受板24の起立面部と操作レバー60を軸受板24に軸着する軸46の軸方向とが斜交するように、向こう側が外に(操作レバー60が取り付けられる面とは反対側に)突き出し、手前側が内に(操作レバー60が取り付けられる面側に)突き出して、操作レバー60の軸受板24の起立面部とは傾斜して形成されている。
軸受板24の長手方向の他端側(手前側)には、後述の操作レバー60をロック固定するためのロック用固定部を構成する固定用凸部28が形成される。固定用凸部28は、たとえば軸受板24に四角形の貫通する孔を形成し、孔の上方部分を基板22側に押し出すことにより形成され、その頂部は、ロックを解除するときに操作レバー60の係止貫通孔66が滑って操作レバー60を案内するように、操作レバー60が滑り下がる方向に続く突起状に形成されて案内部を構成している。
軸受板24の貫通孔26形成部の向こう側近傍において、軸受板24と適宜な間隔を隔てて基板22の長手方向の一端側の角部が切り起こされ、綴じ部材70を枢支する枢支部30が形成される。枢支部30の主面は、軸受板24の主面と直交するように形成される。この枢支部30には、円形の貫通孔32が形成される。
さらに、固定用凸部28の手前側近傍において、綴じ部材70を枢支するために、枢支部30の主面に平行な面を有する別の枢支部34が形成される。枢支部34は、基板22にU字状の切り込みを形成し、この部分を切り起こすことにより形成される。この枢支部34には、円形の貫通孔36が形成される。
これらの枢支部30と枢支部34とは、対向し、その貫通孔32と貫通孔36とを結ぶ線が、軸受板24の基板22側の主面に平行となるように配置され、綴じ部材70の回転軸となる。
さらに、これらの枢支部30と枢支部34の間であって、枢支部30の貫通孔32と枢支部34の貫通孔36とを結ぶ線より軸受板24から離れる側において、一方の軸受部である軸受板24の面と平行な面を有する、他方の軸受部である軸受部38が形成される。この他方の軸受部である軸受部38は、基板22にU字状の切り込みを形成し、この部分を切り起こすことにより形成され、軸受板24に対してその全体が、操作レバー60の軸受部たる軸受板24の起立面部と斜交するように形成されている。すなわち、操作レバー60を軸受板24に固定する軸46の軸方向が操作レバー60の軸受部たる軸受板24の起立面部と斜交し、貫通孔26の周辺と平行になるように形成されている。
この軸受部38には、円形の貫通孔40が形成され、軸受板24の貫通孔26と軸受部38の貫通孔40とが対向するように配置される。すなわち、枢支部30の貫通孔32と枢支部34の貫通孔36とを結ぶ線と、軸受板24の貫通孔26と軸受部38の貫通孔40とを結ぶ線とが、互いに斜交するように形成される。
また、基板22の幅方向の他端側(右端部)には、2条の凸条42a及び凸条42bが形成される。これらの凸条42a及び凸条42bは、基板22の幅方向において適宜な距離をあけて平行に形成される。そして、基板22の長手方向の両側には、綴じ具20をファイルなどに取り付けるための貫通孔44が向こう側と手前側とに一対形成され、貫通孔44に鋲を嵌装して綴じ具20がファイルなどに取り付けられる。
軸受板24の貫通孔26と軸受部38の貫通孔40には、軸46が挿通され、軸46に捩りコイルばねからなるばね部材50および操作部材たる操作レバー60が取り付けられる。
ばね部材50は、軸46の外周に巻装された巻線部50aと、前記巻線部50aの一端(右端部)から綴じ部材70側に延びる第1端部50cと、前記巻線部50aの軸受板24側の他端(左端部)から操作レバー60側に直線状に延びる第2端部50bとを有している。
軸46及びばね部材50の巻線部50aは、軸受板24と斜交するように、軸受板24及び軸受部38の間に架け渡される。
ばね部材50の第2端部50bは、巻線部50aの軸受板24側でその向こう側の上端より手前側に直線状に延び、その先端が外力を受けないときは、その先端が手前側に斜め上方に向けて延びるように形成されている。
第1端部50cは、巻線部50aの軸受部38側でその手前側の下端より軸受板24とは反対側に延びた立ち上がり部50dを備え、外力を受けないときは略L字状となるように、上方に延びた立ち上がり部50dの上端から斜め上方に架け渡し部50eが延び、架け渡し部50eの自由端側に水平方向に屈曲した係止部50fが突設されている。
前記外力が作用しない第1端部50cと外力が作用しない第2端部50b(特に立ち上がり部50b)とは、巻線部50aからその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びる略八の字状に形成されている。
基板22は、軸46の一端を軸支する軸固定部たる軸受板24と、前記軸受板24の貫通孔26より向こう側にわずかにずれた位置に形成され、軸46の他端を軸支する軸固定部たる軸受部38とを有する。
軸受板24の貫通孔26と軸受部38の貫通孔40とに架け渡されて固定された軸46は、その綴じ部材70側である軸受部38側の方が、軸46の軸受板24側を中心にして操作レバー60の自由端より離れる方向に水平面上において回転した位置において、軸受部38の貫通孔40に固定されている。
ばね部材50は、軸固定部たる軸受板24と軸受部38との間において、巻線部50aが軸46の軸回りにおいて基板22と略平行に装着され、前記外力が作用しない第2端部50bは、軸受板24の内側に沿って伸び、操作レバー60の長手方向と略平行に操作レバー60に固定されている。
すなわち、前記外力が作用しない第2端部50bは、被綴じ物Xを押圧するロック状態とロックを解除する状態とに操作レバー60を回動させる方向、すなわち操作レバー60が回動する軌道面に沿って、操作レバー60に固定されている。したがって、ばね部材50は、不用な干渉なくスムーズに動くことができ、操作レバー60の上昇及び下降等の動きもスムーズになる。
また、ばね部材50の第2端部50bは、操作レバー60の長手方向と略平行に操作レバー60に固定されているが、詳しくは操作レバー60がロック固定されている状態では図2に示すように手前側が向こう側より高くなる位置に配置される。
巻線部50aの内径は、軸46の外径と略同じで、軸46の外周面上に巻線部50aが巻装されている。
すなわち、巻線部50aは、操作レバー60の長手方向とは斜めに交差するように第2端部50b側から第1端部50c側に向けて延び、ばね部材50の第1端部50cの側が、第2端部50bの側より向こう側の位置において、基板22に固定されている。
ばね部材50に外力が作用しないとき、第2端部50bは、操作レバー60の自由端を軸46を枢軸として押し上げるように形成され、第1端部50cは、綴じ部材70を基板22の表面に接近するように形成されている。
ばね部材50は、第2端部50bが操作レバー60の長手方向と略平行に操作レバー60に固定されているので、操作レバー60を倒伏位置に向けて押し下げるとき、軸受板24と略平行な方向すなわち垂直方向に向けて押し下げ、軸受板24に形成された固定部たる固定用凸部28に係止させることができる。
操作レバー60は、金属板などによって長尺状に形成され、その強度を高めるために、横断面略L字状または横断面略U字状に形成され、軸受板24側の第1垂直側壁60aと、第1垂直側壁60aと一定の間隔をおいて平行に形成された第2垂直側壁60bと、第1垂直側壁60aと第2垂直側壁60bとの間に架設された上壁60dとを備える。
操作レバー60の長手方向の一端側(向こう側)における第1垂直側壁60aには、円形の貫通孔62が形成される。そして、軸46が、操作レバー60の貫通孔62と第1垂直側壁60aの内側に配設されたばね部材50の巻線部50aとに挿通するようにして、軸受板24および軸受部38に取り付けられる。
ばね部材50の第2端部50bは、操作レバー60の内側に沿って配置され、操作レバー60の第1垂直側壁60aの一部を内側に折り曲げた折曲片64によって固定される。
さらに、操作レバー60の第1垂直側壁60aには、操作レバー60を枢支する軸46を取り付ける貫通孔62とは操作レバー60の自由端側(手前側)に離れた位置において、軸受板24の固定用凸部28に対応する位置に矩形の係止貫通孔66が形成される。この係止貫通孔66に固定用凸部28が嵌め込まれ、係止貫通孔66の下縁66bが固定用凸部28の下部に係止されることにより、操作レバー60が軸受板24にロック固定される。この場合、ばね部材50の第2端部50bは、上述のように、手前側が向こう側より高くなる位置に配置される。
前記操作レバー60は、ロック用固定部が、係止貫通孔66の孔縁であって、ロック状態を維持するためにばね部材50により付勢されて操作部材取付け部たる固定用凸部28に係止される係止貫通孔66の下縁66bに形成され、ロックを解除するために案内する案内部が、係止貫通孔66の孔縁であって、ロックを解除する方向とは反対側の係止貫通孔66の上縁66aに形成される。
係止貫通孔66は、下縁66bの近傍が操作レバー60を固定用凸部28から外す方向に向けて突き出され、上縁66aと下縁66bとが横方向において、その位置がずれている。すなわち、下縁66bは、操作レバー60のロックを解除するとき、操作レバー60の係止貫通孔66を固定用凸部28から外す方向に向いて、その位置がはずれており、下縁66bは、上縁66aから、操作レバー60の係止貫通孔66を固定用凸部28から外す方向に向けてずれている。
上縁66aの位置から下縁66bがずれる距離は、係止貫通孔66の固定用凸部28からロック(係止)を解除するときに、係止貫通孔66の上縁66aを固定用凸部28の最頂部に接しながら滑り降ろして、斜め方向に移動させて固定用凸部28の最も内縁部(軸受部24の起立面部より離れる側)よりわずかに外れる方向に移動したとき、斜め下方向に降ろす力を解除すれば、ばね部材50の弾発力により係止貫通孔66の下縁66bが固定用凸部28の内側(軸受部24の起立面部より離れる側)先端に引っ掛ることなく、操作レバー60が上昇するように設定されている。
また、この綴じ具20では、操作レバー60のロックを解除する際に、操作レバー60がばね部材50の弾発力に抗して押し下げられる。その場合、操作レバー60は、図6Cに示すように、ばね部材50の第2端部50bによる弾発力によって、操作レバー60の上部が、第2端部50bより下方に軸受板24の上端縁24aが形成されることによって構成された操作レバー回避部25側に押しやられるとともに、操作レバー60が操作レバー60の長手方向にのびる中心軸(すなわち第1垂直側壁60a及び上壁60dにばね部材50の第2端部50bの接触する点ないし領域を通る線)を中心にして操作レバー60を手前側から見て、操作レバー60を左回転方向すなわち軸46とは反対側に捩れ、軸受板24に形成されている固定用凸部28から操作レバー60に形成されている係止貫通孔66が外れる。そのため、この綴じ具20では、操作レバー60を押し下げるだけで簡単に操作レバー60のロックを解除することができ、操作レバー60のロックを解除しやすい。
また、操作レバー60の長手方向の他端側(手前側)は、幅広の操作部60cが形成され、指で操作しやすくなっている。
固定用凸部28は、操作レバー60の第1垂直側壁60a及び第2垂直側壁60bが基板22の表面に達する前に、操作レバー60の係止貫通孔66から外れる幅を有している。
前記操作レバー60は、軸受板24に連結する部位である軸着部たる第1垂直側壁60aを備えており、軸受板24は、前記操作レバー60の第1垂直側壁60aと接して操作レバー60を連結する部位である操作部材取付け部たる貫通孔26の下部周辺が、操作レバー60が取り付けられる方向に向けて膨出されてスペーサー26aを形成する。
すなわち、軸46の固定部たる貫通孔26の周辺は、操作レバー60側に向けて半円環状に打ち出し膨出されたスペーサー26aが形成されている。そして、スペーサー26aの突出分だけ軸受板24の内面と操作レバー60の第1垂直側壁60aの外面との間に間隔があき、操作レバー60をロック状態とロックを解除する状態とに回動させるとき、ばね部材50の不要な力が操作レバー60にかかることなく操作レバー60が軸受板24に擦れることがない。
この実施の形態においては、スペーサー26aが軸受板24に形成されたが、スペーサー26aは、操作レバー60側に形成してもよく、また軸受板24と操作レバー60の両方に形成してもよい。例えば、操作レバー60の第1垂直側壁60aの周辺を、軸受板24側に向けて円環状に膨出されたスペーサーを形成するようにしてもよい。
さらに、基板22上には、平面視略長方形状の綴じ部材70が、基板22の長手方向に延びて軸受板24と平行に取り付けられ、軸受板24とは反対側の長手端縁が基板22の表面に接近離間するように形成される。綴じ部材70は、たとえば1枚の金属板によって形成される。綴じ部材70は、たとえば枢支部30と枢支部34との距離に略等しい長さを有し、幅方向において上方に向けて膨らむように屈曲する形状(断面略L字状)に形成される。
そして、綴じ部材70の幅方向の軸受板24側において、その長手方向の両側に突出する枢軸たる突出片72が形成される。これらの突出片72が、枢軸受けたる枢支部30の貫通孔32および枢軸受けたる枢支部34の貫通孔36に嵌め込まれる。手前側の枢支部34の貫通孔36は、向こう側の枢支部30の貫通孔32と比較して、基板22からの高さが低くなるように形成され、向こう側の貫通孔32に枢支された綴じ部材70の向こう側の突出片72aの方が、手前側の貫通孔36に枢支された綴じ部材70の手前側の突出片72bの方より高い位置で枢支されている。
したがって、綴じ部材70は、2つの突出片72を結ぶ線を回転中心として回動可能となっている。
軸受板24と突出片72との間において、操作レバー60は、軸受板24及び突出片72aと突出片72bとを結ぶ線に沿って伸びる。
そして、操作レバー60の手前側の自由端を押さえてロックするとき、綴じ部材70の手前側の突出片72bが低いので、ばね部材50の係止部50fが綴じ部材70の折曲部74を押える位置(綴じ部材70の長手方向における中央より向こう側)より遠い部位から被綴じ物Xを押さえ始めて、被綴じ物Xにかかる押える力のバランスが向こう側と手前側と均等となる。
なお、突出片72の強度を高め、貫通孔32,36内で突出片72が回転しやすいように、突出片72は幅方向に屈曲するように形成される。このように、綴じ部材70から突出する突出片72を枢支部30,34の貫通孔32,36に嵌め込むことにより、別部品たる回転軸などを用いて綴じ部材70を回動可能に保持する場合に比べて、部品数を少なくすることができる。
また、綴じ部材70の幅方向における軸受板24の反対側は、上述の回転中心側(突出片72側)に向かって水平面に対して略20°折り曲げられ、折曲部74が形成される。
折曲部74は、綴じ部材70の手前側端縁より向こう側端縁に至るまで連続して形成される。さらに、折曲部74の先端側が基板22側に向かって折り曲げられ、書類などの被綴じ物Xを押えるための押圧部76が形成される。
押圧部76は、折曲部74の手前側端縁より向こう側端縁に至るまで連続して形成される。押圧部76は、その自由端に形成された被綴じ物Xに接地する接地領域が向こう側の接地部76aと手前側の接地部76bとに分かれており、向こう側の接地部76aの方が手前側の接地部76bより短い接地面積となるように形成されている。
押圧部76は、綴じ部材70が基板22側に倒伏した閉じた状態のときに、折曲部74から基板22に向かうにしたがって、綴じ部材70の回転中心側に傾斜するように形成される。したがって、折曲部74と押圧部76とは、略L字状に連設される。この押圧部76によって、書類などの被綴じ物Xが1本の直線状に押圧される。ここで、綴じ部材70が基板22側に閉じた状態のときに、折曲部74は綴じ部材70の端部側から綴じ部材70の内側に向けて上昇する。
綴じ部材70は、図8において示すように、突出片72側より軸受板24とは反対側の斜め上方に延びた立ち上がり部70aと、立ち上がり部70aの上端から斜め下方(水平面に対して略22°)に向けて延びた平板状の架け渡し部70bと、架け渡し部70bの自由端に形成された折曲部74および押圧部76とを備え、前記立ち上がり部70aと架け渡し部70bと折曲部74および押圧部76とは、一体形成されている。
架け渡し部70bの自由端には、綴じ部材70の手前側端縁より向こう側端縁に亘って斜め下方(垂直面に対して略15°)に向けて折り曲げられて、屈曲部70cが形成されている。屈曲部70cの自由端には、折曲部74が連設され、折曲部74は、架け渡し部70bと一定の間隔をおいて略平行に形成され、書類などの被綴じ物Xを押えるときに架け渡し部70b側に若干撓みつつ押圧部76が書類などの被綴じ物Xを押圧し得るように形成されている。
綴じ部材70の立ち上がり部70aは、操作レバー60を固定用凸部28から外すことができるスペースを確保するように、軸受板24との間が上方に向かうに従って拡がる傾斜面(垂直面に対して略45°傾斜した面)が形成されている。
ばね部材50は、第1端部50cが綴じ部材70の内面に近似した形状に形成され、ばね部材50の立ち上がり部50dが綴じ部材70の立ち上がり部70aの内面近傍にそしてばね部材50の架け渡し部50eが綴じ部材70の架け渡し部70bの内面近傍に位置するように、綴じ部材70の内面側に設けられている。
折曲部74には、矩形の貫通孔78が形成され、ばね部材50の第1端部50cが架け渡し部70b側より嵌め込まれ、ばね部材50の第1端部50cの先端部(係止部50f)が折り曲げられて貫通孔78から外れないようにされている。
この実施の形態においては、貫通孔78は、綴じ部材70の前後端に形成された突出片72の間において、綴じ部材70の折曲部74の長手方向における中央よりも向こう側、すなわち軸46に巻装された巻線部50aに近い位置に形成されている。
さらに、押圧部76には、書類などの被綴じ物Xを押さえ付けたときの力による変形を防ぐために、直線状のリブ80が長手方向に連続して形成され、架け渡し部70bにも、書類などの被綴じ物Xを押さえ付けたときの力による変形を防ぐために、2条の直線状のリブが長手方向に連続して形成されている。
ばね部材50の先端部(係止部50f)は、図9において示すように、綴じ部材70が閉じた状態のときと開いた状態のときのいずれのときにも、基板22の幅方向における位置は殆ど変わらない。そして、綴じ部材70が綴じる書類などの被綴じ物Xを押圧して操作レバー60を固定用凸部28に係止させたときには、ばね部材50の第1端部50cが屈曲状態から伸びた状態になるとともに先端部(係止部50f)がねじれて係止部50fが水平状態から下向きに変形するが、このばね部材50の変形状態を許容できるように、貫通孔78が折曲部74の長手方向及び幅方向に延びている。
枢支部30及び枢支部34は、軸受板24とは反対側の端縁が、綴じる書類などの被綴じ物Xの端縁を揃えるための軸受板24の面と平行な面を有する、用箋揃え部90を形成している。
枢支部30及び枢支部34は、軸受板24とは反対側の端縁が、用箋揃え部90の軸受板24とは反対側の表面と同一平面(想像上)上に揃うように形成されている。
したがって、枢支部30及び枢支部34の端縁がガイドとなって、用箋揃え部90に綴じる書類などの被綴じ物Xの端縁を当接させて綴じることができる。
このように、構成された綴じ具20は、操作レバー60の手前側の自由端側を押し下げることにより、綴じ部材70を、折曲部74の長手方向における中央よりも向こう側をばね部材50により押さえ付け、向こう側の突出片72a及び手前側の突出片72bを結ぶ線を回転中心として回動させ、基板22との間に挟みこまれた被綴じ物Xを押さえ付けて綴じることができる。
そして、操作レバー60の手前側の操作部60cを押さえてロックするとき、綴じ部材70の手前側の突出片72bが低いので、ばね部材50の係止部50fが綴じ部材70の折曲部74を押さえる位置より遠い部位から被綴じ物Xを押さえ始めることにより、また、押圧部76の自由端に形成された被綴じ物Xに接地する接地領域が、向こう側の接地部76aと手前側の接地部76bとに分かれており、向こう側の接地部76aの方が手前側の接地部76bより短い接地面積となるように形成されていることと相俟って、被綴じ物Xにかかる押える力のバランスは、手前側と向こう側と均等になる(図14参照)。
綴じ部材70の形態としては、図15及び図16に示すように、綴じ部材70の架け渡し部70bが断面円弧状のような形状としてもよい。
このような綴じ具20は、たとえば、図17に示すように、基板22に形成された貫通孔44に取付用金具などを挿通することにより、ファイルなどに取り付けられる。そして、操作レバー60を操作することにより、綴じ部材70を開閉することができる。ここで、図1に示すように、操作レバー60を上げることにより、ばね部材50の第1端部50cが綴じ部材70を持ち上げ、基板22と綴じ部材70の押圧部76との間に隙間が生じる。この隙間に書類などの被綴じ物Xが挿入され、操作レバー60の手前側の自由端側を下げることにより、綴じ部材70が閉じて、押圧部76によって書類などの被綴じ物Xが基板22に向かって押し付けられる。つまり、操作レバー60を下げることにより、ばね部材50の巻線部50aが締め付けられ、ばね部材50の第1端部50cによって、押圧部76が基板22方向に付勢される。
このとき、図10及び11に示すように、書類などの被綴じ物Xに対して、押圧部76が斜めに押し付けられる。そして、書類などの被綴じ物Xを引き抜くような力が加わったとき、押圧部76の傾斜方向とは逆向きの力が加わるとともに、折曲部74および押圧部76の屈曲部分をさらに屈曲させる向きの力が加わる。このような折曲部74および押圧部76の変形が元に戻ろうとする力により、押圧部76から書類などの被綴じ物Xの引き抜きに対して抵抗力となるような力が加わり、書類などの被綴じ物Xが綴じ具20から外れにくくなる。
さらに、押圧部76が折曲部74から基板22側に向かうにしたがって綴じ部材70の回転中心側に向かうように傾斜しているため、図12及び13に示すように、書類などの被綴じ物Xが厚くなっても、書類などの被綴じ物Xが薄いときと比してやや立ちぎみとはなるが、押圧部76は書類などの被綴じ物Xの面に対して直交する位置にはなりにくく、書類などの被綴じ物Xの抜け落ちに対する抵抗力を保つことができる。
さらに、上述の綴じ具20では、軸受板24の上端縁24aが傾斜状ではあるが直線状に形成されているが、軸受板24の上端縁24aは直線状以外の形状に形成されてもよく、たとえば、操作レバー60の捩れ移動の邪魔にならないようにするための操作部材回避部として半円形状の凹部が、軸受板24の上端縁24aに形成されてもよい。
また、綴じ具20には、図18に示すように、軸受板24の上端縁24aの全体から外側にかつ横方向にのびる長方形板状の補強部24fが形成されてもよい。このように軸受板24の上端縁24aに補強部24fが形成されると、軸受板24の強度が補強部24fで補強され、軸受板24の強度が向上する。なお、このような補強部24fは、軸受板24の上端縁24aの一部分から外側にかつ横方向にのびて形成されてもよい。
この発明にかかる綴じ具は、たとえばリングファイルやバインダの綴じ具に適用できる。
20 綴じ具
22 基板
24 軸受板
24a 上端縁
24b 手前側端縁
24c 手前側上端縁
24d 向こう側端縁
24e 向こう側上端縁
24f 補強部
25 操作レバー回避部
26a スペーサー
26 貫通孔
28 固定用凸部
30 枢支部
32 貫通孔
34 枢支部
38 軸受部
42 凸部
42a 凸条
44 貫通孔
46 軸
50 ばね部材
50a 巻線部
50b 第2端部
50c 第1端部
50d 立ち上がり部
50e 架け渡し部
50f 係止部
60 操作レバー
60a 第1垂直側壁
60b 第2垂直側壁
60c 操作部
60d 上壁
62 貫通孔
64 折曲片
66 係止貫通孔
66a 上縁
66b 下縁
68 ロック用固定部
70 綴じ部材
70a 立ち上がり部
70b 架け渡し部
70c 屈曲部
72 突出片
72a 向こう側の突出片
72b 手前側の突出片
74 折曲部
76 押圧部
76a 向こう側の接地部
72b 手前側の接地部
78 貫通孔
80 リブ
90 用箋揃え部
X 被綴じ物

Claims (3)

  1. 被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、
    前記綴じ部材が、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動するように操作するために設けられた操作部材と、
    被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するとともにロックを解除するときに操作部材を付勢する付勢部材と
    台部材の幅方向の一端部における直線状長手端縁に形成された操作部材取付け部とを含み、
    前記操作部材取付け部は、台部材に対して直立する起立面部を有する一方の軸受部を備え、且つ、基板に、一方の軸受部の面と平行な面を有する他方の軸受部を形成され、
    一方の軸受部の長手方向の一端側に形成された、軸固定部を構成する貫通孔と、前記一方の軸受部の貫通孔と対向する、軸固定部を構成する他方の軸受部の貫通孔との間に、軸を架け渡されて、固定され、
    操作部材は、軸固定部たる一方の軸受部と他方の軸受部との間において架け渡された軸を長手方向の一端側に形成された貫通孔に挿通されて、一方の軸受部の垂直面に沿って回動するように固定され、且つ、付勢部材の弾発力によって、操作部材の長手方向にのびる中心軸を中心にして操作部材を台部材の幅方向の一端部にある一方の軸受部の方向に捩れ易くするように構成され、
    付勢部材は、軸の外周に巻装される巻線部と、巻線部の一端から綴じ部材側にのびる綴じ部材側の端部と、巻線部の一方の軸受部側である他端から操作部材側にのびる操作部材側の端部とを有し、
    綴じ部材側の端部と操作部材側の端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向にのび、
    軸固定部たる一方の軸受部と他方の軸受部との間において、巻線部が軸の軸回りにおいて台部材と平行に装着され、且つ、
    付勢部材の操作部材側の端部は、操作部材の長手方向と略平行に操作部材に固定され、外力を受けないときは、その先端が斜め上方に向けてのび、操作部材がロック状態においては、先端が巻線部側より高くなる位置に配置されて、ロックを解除するときに、一方の軸受部の上端縁より上の操作部材の上部を、前記一方の軸受部の操作部材の存在する側とは反対側の外側に向けて付勢するように構成され、
    ロックを解除するために操作部材を操作した際に、操作部材を捩れさせて操作部材を外れやすくするために、操作部材を回避させるための操作部材回避部が、ロック状態において操作部材を固定するための一方の軸受部の上端縁を操作部材に作用する付勢部材の操作部材側端部より下方に位置させることよって、一方の軸受部の上端縁の上方に形成され、
    操作部材は、ロックを解除するときに、付勢部材の弾発力に抗して押し下げられ、付勢部材の操作部材側の端部の弾発力によって、操作部材の上部が一方の軸受部の操作部材回避側に押しやられるとともに、操作部材の長手方向にのび且つ操作部材側の端部の操作部材に接触する点ないしは領域を通る線である中心軸を中心にして、一方の軸受部を備える操作部材の方向に捩れ、一方の軸受部に形成されている固定用凸部から外れるように構成された、綴じ具。
  2. 前記操作部材は、一方の軸受部に取付ける部位である軸着部たる第1垂直側壁を備えており、
    一方の軸受部は、前記操作部材の第1垂直側壁と接して操作部材を取付ける部位である操作部材取付け部たる貫通孔の下部周辺が、操作部材を取り付けられる方向に向けて膨出されてスペーサーが形成され、
    スペーサーの突出分だけ一方の軸受部の内面と操作部材の第1垂直側壁の外面との間に間隔があけられ、操作部材をロック状態とロックを解除する状態とに回動させるとき、付勢部材の不要な力が操作部材にかかることなく且つ操作部材が一方の軸受部に擦れることがないように構成された、請求項1に記載の綴じ具。
  3. 操作部材回避部は、ロック状態において操作部材を取付けるための軸受板上端縁を操作部材に作用する付勢部材の操作部材側端部より下方に形成することよって、軸受板の上端縁の上方に形成され、
    操作部材は、付勢部材の操作部材側端部及び軸受板の上端縁より上方に操作部材の側壁が位置するように、軸受板の起立面に沿って回動するように軸着された、請求項1または請求項2に記載の綴じ具。
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