JP5033109B2 - 音響エコーキャンセラ装置とその方法と、プログラムと記録媒体 - Google Patents

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この発明は、拡声通信会議等でエコーをキャンセルする目的で使用される音響エコーキャンセラ装置とその方法と、プログラムと記録媒体に関する。
図6に従来の音響エコーキャンセラ装置60の機能構成例を示してその動作を説明する。音響エコーキャンセラ装置60は、受話端1、スピーカ2、マイクロホン3、送話端4、擬似反響路5、減算器6、適応フィルタ部7を備える。受話端1に入力される受話信号x(k)(kは時刻)はスピーカ2で再生される。マイクロホン3で収音されたエコー信号d(k)は、減算器6において擬似エコー信号y(k)が減算され、その結果の誤差信号e(k)が送話端4に至る。
受話信号x(k)、エコー信号d(k)、誤差信号e(k)はディジタル信号である。受話信号x(k)をスピーカ2で音響信号に変換する際に必要なD/A変換器と、マイクロホン3で収音されたアナログ信号であるエコー信号をディジタル信号に変換するA/D変換器については省略している。
適応フィルタ部7は、誤差信号e(k)と、受話信号x(k)を入力として、誤差信号e(k)が零になるようにフィルタ係数w(k)を式(1)に示すように逐次更新する。更新される適応フィルタは、擬似反響路5に逐次コピーされる。
Figure 0005033109

ここでμは、更新量を制御するパラメータであるステップサイズであり、Lは適応フィルタ部7のフィルタ長、w(j=1〜L)は適応フィルタの各係数である。
擬似反響路5は、逐次更新されるフィルタ係数w(k)を有し、受話信号x(k)を入力として擬似エコー信号y(k)を生成する。擬似エコー信号y(k)は式(2)で計算される。
Figure 0005033109
式(1)のΔw(k)は時刻kにおける更新量で、適応アルゴリズムによって異なる。例えば、学習同定法の更新量は式(3)に示すようになる。
Figure 0005033109

ただし、
Figure 0005033109

である。Tは転置、太字のw,xはベクトル、斜字はスカラーを表す。各変数名の表記は式中に示す表記が正しい。
適応アルゴリズムは、学習同定法を基本として変形・拡張され、収束速度の高速化等が行われる。例えば、図7に示すように収束速度の高速化を目的に、受話信号x(k)を線形変換してz(k)を生成する線形変換部8を設ける方法がある。線形変換部8を備えた従来の音響エコーキャンセラ装置70の適応フィルタ部77は、その線形変換されたz(k)を用いて更新量を求める(式(6))。
Figure 0005033109
例えば、非特許文献1では、線形変換された受話信号z(k)を式(7)で求めている。
Figure 0005033109

式(7)は、ベクトルx(k)とベクトルx(k−1)との間の直交ベクトルz(k)を意味する。入力信号x(k)の自己相関が強い場合には線形変換することで、適応フィルタ係数の収束を早める効果が期待できる。
また、ステレオ信号を扱うステレオエコーキャンセラ装置の場合も同じように線形変換を行うことで収束速度の高速化が図られる。ステレオエコーキャンセラ装置の擬似反響路は、左右チャネル用のフィルタ係数w(k),w(k)を有する。線形変換部も各チャネルにそれぞれ設けられる点で異なる。なお、ステレオエコーキャンセラ装置の機能構成例については後述する。
ステレオ信号の擬似エコー信号y(k)は式(8)で計算され、擬似反響路に逐次コピーされる各チャネルの適応フィルタ係数w(k),w(k)は、式(9),(10)で逐次更新される。
Figure 0005033109

線形変換の方法にはいくつかの方法がある。例えば、非特許文献2ではz(k),z
(k)が以下で表される。
Figure 0005033109
Figure 0005033109
ここで、p(k),p(k)は電力を正規化するための正規化係数、Lはフィルタ
長である。
John F.Doherty and Rajiv Parayath,"A Robust Echo Canceler for Acoustic Environment,"analog and digital signal processing,vol.44,no.5,may 1997. 藤井哲郎、島田正治、「多チャネル適応ディジタルフィルタ」、電子情報通信学会、vol.69,No.10,pp.1226-1233,May 1986.
音響エコーキャンセラ装置で用いられる適応フィルタは、エコー信号と共にマイクロホンに収音される周囲雑音のレベルによって、定常消去量が変わってくる。ここで「定常消去量」とは、適応フィルタの学習が進み、誤差信号e(k)のレベルが定常状態になった時の、エコー信号d(k)と誤差信号e(k)のレベル差で定義される。図8に定常消去量を模式的に示す。図8の横軸は時間、縦軸はフィルタ係数の誤差[dB]である。
学習同定法を変形・拡張した場合の定常消去量は、線形変換したz(k)の影響を受けるため、必ずしも同じ定常消去量が得られるとは限らない。図8に破線と一点鎖線の特性で示すようにフィルタ係数の収束は早まるが、同じ定常消去量が得られなくなる場合がある。そこで、学習同定法と同じ定常消去量を得るためには、線形変換z(k)の値に合わせてステップサイズμの値を設定する必要がある。
従来は、そのステップサイズμを実験やコンピュータシミュレーションで決めていた。また、一度決めたステップサイズμも、受話信号の種類やマイクロホンに収音される周囲雑音、部屋の環境によって変化してしまう問題点があった。
この発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、適応アルゴリズムが学習同定法を基本として変形・拡張されている音響エコーキャンセラ装置において、学習同定法と同じ定常消去量を得られるステップサイズを自動的に求めるようにした音響エコーキャンセラ装置とその方法と、プログラムと記録媒体を提供することを目的とする。
この発明の音響エコーキャンセラ装置は、線形変換部と、ステップサイズ制御部と、適応フィルタ部と、擬似反響路と、減算器とを具備する。線形変換部は、受話信号を入力として線形変換した線形変換後受話信号を生成する。ステップサイズ制御部は、受話信号と線形変換後受話信号を入力として学習同定法と同じ定常消去量が得られるステップサイズを算出する。適応フィルタ部は、ステップサイズと誤差信号と受話信号と線形変換後受話信号を入力として逐次反響路を推定したフィルタ係数を生成する。擬似反響路は、受話信号とフィルタ係数を入力として擬似エコー信号を生成する。減算器は、エコー信号から擬似エコー信号を差し引いて誤差信号を生成する。
この発明では、ステップサイズ制御部が、受話信号と線形変換後受話信号を入力として学習同定法と同じ定常消去量を得られるステップサイズを算出するので自動的にステップサイズが設定出来る。よって、ステップサイズの設定を目的とした実験やコンピュータシミュレーションを不要とする。また、受話信号の種類が変わってもそれに最適なステップサイズを自動的に設定することが可能になる。
〔この発明の基本的な考え〕
この発明の音響エコーキャンセラ装置は、学習同定法と同じ定常消去量を得る目的で、同じ係数誤差が得られるようにステップサイズを制御する。その制御方法をこの発明の基本的な考えとして以下、説明する。
ここで係数誤差とは、推定された適応フィルタ係数が、実際のインパルス応答hに対して、どの程度の誤差であるかを表す値である。まず、学習同定法の係数誤差は式(15)で表せる。式(15)は、例えば、参考文献「田中雅史、“音響エコーキャンセラのための低演算量適応信号処理の研究”http://opac.tulips.tsukuba.ac.jp/pub/dl/e_thesis/ko/tanaka2006.pdfに記載されている。
Figure 0005033109
ここで、nは雑音、E[・]は期待値を表し、μは学習同定法のステップサイズを表す。次に式(6)で表される適応アルゴリズムを用いた場合の係数誤差を以下のように導く。まず更新式は式(16)で表せる。
Figure 0005033109
ここで誤差信号e(k)は式(17)で表せるので、式(16)は式(18)となる。
Figure 0005033109
式(18)の両辺から実際のインパルス応答hを引いてε(k)=w(k)−hと置く
と、ε(k)は式(19)で表せる。
Figure 0005033109
係数誤差はE[‖ε(k)‖]で定義されるため、式(19)を二乗することで、係数誤差を求めることができる。受話信号x(k)と雑音n(k)は、独立で、雑音n(k)の期待値が0と仮定するとn(k)を含む項は0になる。ここで、定常状態を意味する条件E[‖ε(k)‖]=E[‖ε(k−1)‖]を代入して更に詳しく見てみると、式(20)となる。
Figure 0005033109
式(20)のε(k−1)は、ε(k−1)のi番目の要素である。定常状態においては、受話信号からなるx(k),z(k)の各要素と、係数誤差ベクトルε(k−1)の各要素は独立であり、係数誤差ベクトルの各要素も独立で期待値が0であると仮定できるため、式(20)の左辺第二項、第四項、右辺第二項は0となる。また左辺第一項と第三項は等しい。また、期待値の性質を利用すると式(21),(22)の関係であり、
Figure 0005033109
更に式(23)の条件とすると式(20)は式(24)で表せる。
Figure 0005033109
学習同定法の係数誤差は式(15)であるため、学習同定法と同じ係数誤差を達成するためには式(25)と置いてμについて解けば良い(式(26))。
Figure 0005033109
式(26)の演算で求めたステップサイズμを用いることで、学習同定法と同じ係数誤
差を達成することが可能となり、定常消去量を等しくすることが出来る。この発明の音響エコーキャンセラ装置は、式(26)に示すステップサイズを算出するステップサイズ制御部を備える点で新しい。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。複数の図面中同一のものには
同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
図1にこの発明の音響エコーキャンセラ装置100の機能構成例を示す。音響エコーキャンセラ装置100は、従来の音響エコーキャンセラ装置70に、新たにステップサイズ制御部10の構成を追加したものである。
音響エコーキャンセラ装置100は、例えばROM、RAM、CPU等で構成されるコンピュータに所定のプログラムが読み込まれて、CPUがそのプログラムを実行することで実現されるものである。図2に音響エコーキャンセラ装置100の動作フローを示し、図1と図2を参照してその動作を説明する。
音響エコーキャンセラ装置100は、線形変換部8と、ステップサイズ制御部10と、適応フィルタ部17と、擬似反響路5と、減算器6とを備える。線形変換部8は、受話信号x(k)を入力として、受話信号x(k)を線形変換した線形変換後受話信号z(k)を生成する(ステップS8)。
ステップサイズ制御部10は、受話信号x(k)と線形変換後受話信号z(k)を入力として学習同定法と同じ定常消去量が得られるステップサイズを算出する(ステップS10)。ステップサイズμの演算は、この発明の基本的な考えで説明した式(27)を用いて行う。
適応フィルタ部17は、ステップサイズμと、誤差信号e(k)と、受話信号x(k)とを入力として逐次反響路を推定したフィルタ係数w(k)を式(16)で生成する(ステップS17)。擬似反響路5は、受話信号x(k)とフィルタ係数w(k)を入力として擬似エコー信号y(k)を式(2)で生成する(ステップS5)。
減算器6は、マイクロホン3で収音されたエコー信号d(k)から擬似エコー信号y(k)を差し引いて誤差信号e(k)を生成する(ステップS6)。誤差信号e(k)は、ステップサイズ制御部10で求めた学習同定法と同じ定常消去量を得るステップサイズによって得られた値であり、誤差信号e(k)の残留誤差は学習同定法のそれと同じ値になる。
音響エコーキャンセラ装置100によれば、従来、実験やコンピュータシミュレーションで設定していたステップサイズを自動的に決定することが出来る。また、受話信号x(k)の種類、マイクロホンに収音される周囲雑音、部屋の環境等が変わってもそれに最適なステップサイズを自動的に生成出来る効果も奏する。
この発明の特徴部分であるステップサイズ制御10について、図3にステップサイズ制御部10の具体的な機能構成例を示して更に詳しく説明する。ステップサイズ制御部10は、短時間パワー期待値算出手段100、正規化手段101、ステップサイズ算出手段102を備える。
短時間パワー期待値算出手段100は、受話信号x(k)の短時間パワーの期待値Aを式(27)の演算により求める(ステップS100、図2)。
Figure 0005033109
正規化手段101は、受話信号x(k)と線形変換後受話信号z(k)を入力として、線形変換後受話信号の短時間パワーを、受話信号x(k)と線形変換後受話信号z(k)との内積の二乗で除した正規化値の期待値Bを式(28)の演算により求める(ステップS101)。
Figure 0005033109
ステップサイズ算出手段102は、受話信号x(k)の短時間パワーの期待値Aと正規化値の期待値Bを入力としてステップサイズμ(k)を式(29)の演算により求める(ステップS102)。
Figure 0005033109

式(29)は上記した式(26)と同じ演算である。
ステップサイズμは学習同定法のステップサイズであり、予めステップサイズ算出手段102に記録されている。学習同定法のステップサイズμがμ=1の場合は、式(26)は式(30)で表せる。
Figure 0005033109

期待値を意味するE[・]には、実際の計算では所定短時間のそれぞれの値の平均値が用いられる。
〔シミュレーション結果〕
この発明の音響エコーキャンセル方法の効果を確認する目的で、シミュレーションを行った。シミュレーションは、受話信号x(k)を0〜8kHzのピンクノイズとし、サンプリング周波数16kHz、期待値を求める平均時間を64msとして行った。その結果を図4に示す。図4は、音響エコーキャンセラ装置の収束過程を示す図であり、横軸が時間(秒)、縦軸が残留誤差(dB)である。縦軸の残留誤差は上記した係数誤差と同じものである。
エコー信号を細線、学習同定法の特性を点線、線形変換有りの特性を破線、この発明の特性を太い実線で表す。約54dBのエコー信号(細線)が学習同定法(点線)では、約44.5dBの残留誤差に収束しており、定常消去量は約9.5dBである。その特性に対して、収束を早める目的で線形変換を行った線形変換有り(破線)の特性は、収束は早まるものの定常消去量が約1dB減ってしまっている。
これらの特性に対してこの発明の特性(太い実線)は、線形変換有り(破線)と同等の収束特性と、学習同定法と同程度の定常消去量を示している。このようにこの発明の音響エコーキャンセル方法によれば、学習同定法と同程度の定常消去量が得られることが分かる。なお、学習同定法とこの発明の定常消去量が完全に一致しない理由は、期待値を求める平均時間を64msに設定していることによる。平均時間を長くすれば、定常消去量は学習同定法の値に近づく。
この発明の音響エコーキャンセル方法をステレオエコーキャンセラ装置に適用した場合を実施例2として説明する。実施例2のステレオエコーキャンセラ装置50の機能構成例を図5に示す。ステレオエコーキャンセラ装置500は、受話信号のチャネル毎に線形変換部81,82を備える点と、ステップサイズ制御部50が各チャネルの受話信号x(k),x(k)、線形変換後受話信号z(k),z(k)を、それぞれ線形結合してステップサイズを演算する点でモノラルの音響エコーキャンセラ装置と異なる。それぞれの線形結合を式(31),(32)に示す。適応フィルタ部57、擬似反響路55の動作はモノラルの場合と変わらない。
Figure 0005033109

この各チャネルの信号を線形結合する考えは、nチャネルに拡張することが可能である。
以上説明したこの発明の音響エコーキャンセラ装置とその方法は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。上記した装置及び方法において説明した処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されるとしてもよい。
また、上記装置における処理手段をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、各装置における処理手段がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD-RAM
(Random Access Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD-R
(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto Optical disc)等を、半導体メモリとしてフラッシュメモリー等を用いることができる。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記録装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
また、各手段は、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより構成することにしてもよいし、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
この発明の音響エコーキャンセラ装置100の機能構成例を示す図。 音響エコーキャンセラ装置100の動作フローを示す図。 ステップサイズ制御部10の機能構成例を示す図。 音響エコーキャンセラ装置のシミュレーション結果を示す図。 この発明のステレオエコーキャンセラ装置500の機能構成例を示す図。 従来の音響エコーキャンセラ装置60の機能構成例を示す図。 従来の音響エコーキャンセラ装置70の機能構成例を示す図。 定常消去量を模式的に示す図。

Claims (7)

  1. 受話信号を入力として線形変換した線形変換後受話信号を生成する線形変換部と、
    上記受話信号と上記線形変換後受話信号を入力として学習同定法と同じ定常消去量が得られるステップサイズを算出するステップサイズ制御部と、
    上記ステップサイズと誤差信号と上記受話信号と上記線形変換後受話信号を入力として逐次反響路を推定したフィルタ係数を生成する適応フィルタ部と、
    上記受話信号と上記フィルタ係数を入力として擬似エコー信号を生成する擬似反響路と、
    エコー信号から上記擬似エコー信号を差し引き上記誤差信号を生成する減算器と、
    を具備する音響エコーキャンセラ装置。
  2. 請求項1に記載の音響エコーキャンセラ装置において、
    上記ステップサイズ制御部は、
    上記受話信号の短時間パワーの期待値を求める短時間パワー期待値算出手段と、
    上記線形変換後受話信号の短時間パワーを、上記受話信号と線形変換後受話信号との内積の二乗で除した正規化値の期待値を求める正規化手段と、
    上記受話信号の短時間パワーの期待値と上記正規化値を入力として上記ステップサイズを算出するステップサイズ算出手段と、
    を備えることを特徴とする音響エコーキャンセラ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の音響エコーキャンセラ装置において、
    上記受話信号を複数チャネル備えることを特徴とする音響エコーキャンセラ装置。
  4. 線形変換部が、受話信号を入力として線形変換した線形変換後受話信号を生成する線形変換過程と、
    ステップサイズ制御部が、上記受話信号と上記線形変換後受話信号を入力として学習同定法と同じ定常消去量を得られるステップサイズを算出するステップサイズ制御過程と、
    適応フィルタ部が、上記ステップサイズと誤差信号と上記受話信号と上記線形変換後受話信号を入力として逐次反響路を推定したフィルタ係数を生成する適応フィルタ生成過程と、
    擬似反響路が、上記受話信号と上記フィルタ係数を入力として擬似エコー信号を生成する擬似エコー信号生成過程と、
    減算器が、エコー信号から上記擬似エコー信号を差し引き上記誤差信号を生成する減算過程と、
    を含む音響エコーキャンセル方法。
  5. 請求項4に記載の音響エコーキャンセル方法において、
    上記ステップサイズ制御過程は、
    短時間パワー期待値算出手段が、上記受話信号の短時間パワーの期待値を求める短時間パワー期待値算出ステップと、
    正規化手段が、上記線形変換後受話信号の短時間パワーを、上記受話信号と線形変換後受話信号との内積の二乗で除した正規化値の期待値を求める正規化ステップと、
    ステップサイズ算出手段が、上記受話信号の短時間パワーの期待値と上記正規化値を入力として上記ステップサイズを算出するステップサイズ算出ステップと、
    を含むことを特徴とする音響エコーキャンセル方法。
  6. 請求項1乃至3の何れかに記載した音声エコーキャンセラ装置としてコンピュータを機能させるための装置プログラム。
  7. 請求項6に記載した装置プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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