JP5033109B2 - 音響エコーキャンセラ装置とその方法と、プログラムと記録媒体 - Google Patents
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Description
ここでμは、更新量を制御するパラメータであるステップサイズであり、Lは適応フィルタ部7のフィルタ長、wj(j=1〜L)は適応フィルタの各係数である。
ただし、
である。Tは転置、太字のw,xはベクトル、斜字はスカラーを表す。各変数名の表記は式中に示す表記が正しい。
式(7)は、ベクトルx(k)とベクトルx(k−1)との間の直交ベクトルz(k)を意味する。入力信号x(k)の自己相関が強い場合には線形変換することで、適応フィルタ係数の収束を早める効果が期待できる。
線形変換の方法にはいくつかの方法がある。例えば、非特許文献2ではz1(k),z2
(k)が以下で表される。
長である。
John F.Doherty and Rajiv Parayath,"A Robust Echo Canceler for Acoustic Environment,"analog and digital signal processing,vol.44,no.5,may 1997. 藤井哲郎、島田正治、「多チャネル適応ディジタルフィルタ」、電子情報通信学会、vol.69,No.10,pp.1226-1233,May 1986.
この発明の音響エコーキャンセラ装置は、学習同定法と同じ定常消去量を得る目的で、同じ係数誤差が得られるようにステップサイズを制御する。その制御方法をこの発明の基本的な考えとして以下、説明する。
差を達成することが可能となり、定常消去量を等しくすることが出来る。この発明の音響エコーキャンセラ装置は、式(26)に示すステップサイズを算出するステップサイズ制御部を備える点で新しい。
同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
音響エコーキャンセラ装置100は、例えばROM、RAM、CPU等で構成されるコンピュータに所定のプログラムが読み込まれて、CPUがそのプログラムを実行することで実現されるものである。図2に音響エコーキャンセラ装置100の動作フローを示し、図1と図2を参照してその動作を説明する。
式(29)は上記した式(26)と同じ演算である。
期待値を意味するE[・]には、実際の計算では所定短時間のそれぞれの値の平均値が用いられる。
この発明の音響エコーキャンセル方法の効果を確認する目的で、シミュレーションを行った。シミュレーションは、受話信号x(k)を0〜8kHzのピンクノイズとし、サンプリング周波数16kHz、期待値を求める平均時間を64msとして行った。その結果を図4に示す。図4は、音響エコーキャンセラ装置の収束過程を示す図であり、横軸が時間(秒)、縦軸が残留誤差(dB)である。縦軸の残留誤差は上記した係数誤差と同じものである。
この各チャネルの信号を線形結合する考えは、nチャネルに拡張することが可能である。
(Random Access Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD-R
(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto Optical disc)等を、半導体メモリとしてフラッシュメモリー等を用いることができる。
また、各手段は、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより構成することにしてもよいし、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
Claims (7)
- 受話信号を入力として線形変換した線形変換後受話信号を生成する線形変換部と、
上記受話信号と上記線形変換後受話信号を入力として学習同定法と同じ定常消去量が得られるステップサイズを算出するステップサイズ制御部と、
上記ステップサイズと誤差信号と上記受話信号と上記線形変換後受話信号を入力として逐次反響路を推定したフィルタ係数を生成する適応フィルタ部と、
上記受話信号と上記フィルタ係数を入力として擬似エコー信号を生成する擬似反響路と、
エコー信号から上記擬似エコー信号を差し引き上記誤差信号を生成する減算器と、
を具備する音響エコーキャンセラ装置。 - 請求項1に記載の音響エコーキャンセラ装置において、
上記ステップサイズ制御部は、
上記受話信号の短時間パワーの期待値を求める短時間パワー期待値算出手段と、
上記線形変換後受話信号の短時間パワーを、上記受話信号と線形変換後受話信号との内積の二乗で除した正規化値の期待値を求める正規化手段と、
上記受話信号の短時間パワーの期待値と上記正規化値を入力として上記ステップサイズを算出するステップサイズ算出手段と、
を備えることを特徴とする音響エコーキャンセラ装置。 - 請求項1又は2に記載の音響エコーキャンセラ装置において、
上記受話信号を複数チャネル備えることを特徴とする音響エコーキャンセラ装置。 - 線形変換部が、受話信号を入力として線形変換した線形変換後受話信号を生成する線形変換過程と、
ステップサイズ制御部が、上記受話信号と上記線形変換後受話信号を入力として学習同定法と同じ定常消去量を得られるステップサイズを算出するステップサイズ制御過程と、
適応フィルタ部が、上記ステップサイズと誤差信号と上記受話信号と上記線形変換後受話信号を入力として逐次反響路を推定したフィルタ係数を生成する適応フィルタ生成過程と、
擬似反響路が、上記受話信号と上記フィルタ係数を入力として擬似エコー信号を生成する擬似エコー信号生成過程と、
減算器が、エコー信号から上記擬似エコー信号を差し引き上記誤差信号を生成する減算過程と、
を含む音響エコーキャンセル方法。 - 請求項4に記載の音響エコーキャンセル方法において、
上記ステップサイズ制御過程は、
短時間パワー期待値算出手段が、上記受話信号の短時間パワーの期待値を求める短時間パワー期待値算出ステップと、
正規化手段が、上記線形変換後受話信号の短時間パワーを、上記受話信号と線形変換後受話信号との内積の二乗で除した正規化値の期待値を求める正規化ステップと、
ステップサイズ算出手段が、上記受話信号の短時間パワーの期待値と上記正規化値を入力として上記ステップサイズを算出するステップサイズ算出ステップと、
を含むことを特徴とする音響エコーキャンセル方法。 - 請求項1乃至3の何れかに記載した音声エコーキャンセラ装置としてコンピュータを機能させるための装置プログラム。
- 請求項6に記載した装置プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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