JP2002261659A - 多チャネルエコーキャンセル方法、その装置、そのプログラム及び記録媒体 - Google Patents
多チャネルエコーキャンセル方法、その装置、そのプログラム及び記録媒体Info
- Publication number
- JP2002261659A JP2002261659A JP2001051387A JP2001051387A JP2002261659A JP 2002261659 A JP2002261659 A JP 2002261659A JP 2001051387 A JP2001051387 A JP 2001051387A JP 2001051387 A JP2001051387 A JP 2001051387A JP 2002261659 A JP2002261659 A JP 2002261659A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- channel
- signal
- echo
- impulse response
- step size
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Telephone Function (AREA)
Abstract
161 間のインパルス応答h1 (k),h2 (k)
の各要素の2乗和を求め(321 ,322 )、その平方
根を求め(331 ,332 )、μ1 =2a/(a+
b),μ2 =2b/(a+b)を計算し(351 ,35
2 )、受話信号x1 (k),x2 (k)の一定時間の2
乗和XT (k)X(k)を求め(27)、推定部1
91 ,192 でそれぞれh^1 (k+1)=h^1
(k)+(μ1 e(k)/(XT (k)X
(k)))X1 (k),h^2 (k+1)=h^
2 (k)+(μ2e(k)/(XT (k)X
(k)))X2 (k)を計算して疑似反響路181 ,
182 を構成し、これにx1 (k),x2 (k)を通
し、疑似反響信号y^1 (k),y^2 (k)を得、マ
イクロホン16の出力y(k)からy^1 (k)とy^
2 (k)を引き、e(k)を得る。
Description
系を有する例えば通信会議システムにおいて、ハウリン
グの原因および聴覚上の障害となる室内反響信号を消去
する多チャネル反響消去方法、その装置、そのプログラ
ム及びその記録媒体に関するものである。
通話システムを提供するために、反響消去装置がある。
まず、1チャネル用の反響消去装置について、その反響
消去方法および装置構成を図4を参照して説明する。拡
声通話において、受話端子11に相手の発話等で得られ
る受話信号は、そのままスピーカ12から再生される場
合と、スピーカ12へ送る前に、受話信号の振幅やパワ
ー等の大きさに応じて自動的に利得を調節するなど、受
話信号に何らかの加工が施された後に、スピーカ12か
ら再生される場合とがある。このため、この明細書で受
話信号x1(k)とは、相手からの受話信号そのものとは
限らず、受話信号に対し加工が施された場合は、その加
工された後の受話信号を指すものとする。kは離散時間
を表す。反響消去装置14は、受話信号x1(k)がスピ
ーカ12から反響路15を経て、マイクロホン16に集
音されて得られる反響信号y1(k)を消去する。ここ
で、反響信号y1(k)は、時刻kにおける反響路15の
インパルス応答をh11(k,n)として、 y1(k)=Σh11(k,n)x1(k−n) (1)Σ はn=0からL−1までのような畳み込み演算で得
られるものとモデル化できる。Lはタップ数で、反響路
15の残響時間に対応させて、あらかじめ設定しておく
定数である。まず、受話信号蓄積・ベクトル生成部17
において、受話信号x1(k)をL−1時刻過去のものま
で蓄積しておく。蓄積された信号は、受話信号ベクトル
x1(k)、すなわち x1(k)=[x1(k),x1(k−1),…, x1(k−L+1)]T (2) として出力される。但し、*T はベクトルの転置を表
す。疑似反響信号生成部18では、式(2)の受話信号
ベクトルx1(k)と、反響路推定部19から得られる
疑似反響ベクトルh^11(k)との内積演算 y^1(k)=h^11 T (k)x1(k) (3) を行ない、その結果として、疑似反響信号y^1(k)を
生成する。この内積演算は、式(1)のような畳み込み
演算と等価である。反響路推定部19では、疑似反響信
号生成部18で用いる疑似反響路ベクトルh^
11(k)を生成する。この反響路推定に用いる最も一般
的なアルゴリズムは、NLMSアルゴリズム(学習同定
法)である。NLMSアルゴリズムでは、時刻kにおけ
る受話信号ベクトルx1(k)と、残留反響信号e
1(k)、すなわち差回路21でマイクロホン16の出力
y1(k)から疑似反響信号y^1(k)を差し引いた信号 e1(k)=y1(k)−y^1(k) (4) とから、時刻k+1において用いる疑似反響路ベクトル
h^11(k+1)を次式のように求める。h ^11(k+1) =h^11(k) +μe1(k)x1(k)/(x1 T (k) x1(k)) (5) 但し、μはステップサイズパラメータと呼ばれ0<μ<
2の範囲で適応動作の調整に用いる。以上のような処理
を繰り返すことにより、反響路推定部19では、次第に
疑似反響路ベクトルh^11(k)を、真の反響路15
のインパルス応答h11(k,n)の時系列を各要素とし
て持つ反響路ベクトルh11(k)、すなわち h11(k) =[h11(k,0),h11(k,1),…, h11(k,L-1)]T (6) と一致させることが可能となり、その結果式(4)の残
留反響信号e1 (k)を小さくすることができる。
(>1)チャネルの集音系とで構成される通信会議シス
テムの場合の反響の消去は、図5に示すような構成によ
り行われる。すなわち再生側の全Nチャネルと集音側の
各1チャネルとの間にN入力1出力時系列信号を処理す
るNチャネル反響消去装置221,222,…,22M をそ
れぞれ接続した反響消去システム23として実現され
る。この場合システム全体でN×M個の反響路15
nm(1<n<N,1<m<M)が存在する。このシステ
ムの構成単位である再生側の全Nチャネルと集音側の各
1チャネルとの間に接続されるNチャネル反響消去装置
221,222,…,22M については、図4に示した反響
消去装置14の構成を拡張して、図6に示すように構成
される。これは例えば電子情報通信学会論文誌 '86/
10 Vol.J69−A No.10「多チャネル適
応ディジタルフィルタ」に詳しく述べられている。ここ
で、集音側が第m集音チャネル(1<m<M)に接続さ
れているNチャネル反響消去装置22m を考える。第m
チャネルのマイクロホン16m で集音される反響信号
は、各再生チャネルの受話信号がそれぞれの反響路15
1m〜15Nmを経て集音側で全て加算されることにより得
られるために、反響路推定をどの再生チャネルについて
も、統一的に同じ1つの残留反響信号em (k)のみを
評価して行なうための工夫が必要となる。まず、各再生
チャネルの受話信号について、受話信号蓄積・ベクトル
生成部(171,172,…,17N )により、受話信号ベ
クトル x1(k)=[x1(k),x1(k−1),…, x1(k−L1 +1)]T (7) x2(k)=[x2(k),x2(k−1),…, x2(k−L2 +1)]T (8) : xN (k)=[xN (k),xN (k−1), …, xN (k−LN +1)]T (9) を生成する。但し、L1,L2,…,LN はタップ数で、各
反響路151m,152m,…,15Nmの残響時間に対応さ
せて、あらかじめ設定する定数である。これらのベクト
ルをベクトル結合部24によって、 x(k) =[x1 T (k),x2 T (k),…,xN T (k)]T (10) と結合する。また、反響路推定部19m においても、各
再生チャネルと第m集音チャネルとの間のN個の反響路
を模疑するための、各疑似反響路ベクトルh^ 1m(k),
h^2m(k),…,h^Nm(k) を結合して h^m (k) =[h^1m T (k),h^2m T (k),…,h^Nm T (k)]T (11) として扱う。疑似反響路結合ベクトルh^m (k) の更
新は、NLMSアルゴリズムを用いた場合、 h^m (k+1)=h^m (k)+μem (k) x(k) /(xT (k) x(k)) (12) のように行なわれる。疑似反響信号生成部18m では、
内積演算 y^m (k)=h^m T (k) x(k) (13) により、第m集音チャネルで集音された反響信号y
m (k)に対する疑似反響信号y^m (k)を生成す
る。このように、各チャネル毎のベクトルを結合して1
つのベクトルとして扱うことにより、基本的な処理の流
れは、図4に示した1チャネル反響消去装置と同様とな
る。
ー消去方法はその疑似反響路が真の反響路にほぼ収束す
るのが遅い。この点を改善すべく研究した結果、各チャ
ネルの受話信号の再生信号ごとの反響路についての疑似
反響路において、その反響路の逐次推定における更新ス
テップサイズμが同一値である点に問題があると考える
に至った。説明を簡単にするため、図7に示すように受
話チャネルが2つ、集音チャネルが1つの場合を例とす
る。各受話信号x1 (k),x2 (k)はそれぞれチャ
ネル疑似反響路181 ,182 へ印加され、チャネル疑
似反響路181 ,182 よりの各チャネル疑似反響信号
y^1 (k),y^2 (k)は合成回路26で合成され
て総合疑似反響信号y^(k)とされて差回路21へ供
給され、マイクロホン161 よりの集音信号y(k)か
らy^(k)が引算され、残留反響信号e(k)が求め
られる。残留反響信号e(k)と、受話信号x
1 (k),x2 (k)がチャネル反響路推定部191 ,
192 へ供給され、チャネル反響路推定部19 1 ,19
2 はそれぞれ、受話信号x1 (k),x2 (k)の各再
生信号がマイクロホン161 に至る反響路151 ,15
2 のインパルス応答h1 (k),h 2 (k)を逐次
推定して、これら推定したインパルス応答h^
1 (k),h^2 (k)をチャネル疑似反響路1
81 ,182 にそれぞれ設定する。
ける各推定チャネルインパルス応答h^1 (k),
h^2 (k)は式(12)から以下のようになる。式
(12)は受話チャネルが2つであるから式(14)と
なる。
るタップ数L1 とL2 を等しくLとした。このように
XT (k)X(k)はスカラーであるから、式(1
4)は行列の各行ごとに次のように書ける。 h^1 (k+1)=h^1 (k)+(μe(k)/(XT (k)X( k)))X1 (k) (15) h^2 (k+1)=h^2 (k)+(μe(k)/(XT (k)X( k)))X2 (k) (16) つまりチャネル反響路推定部191 ,192 はそれぞれ
式(15),(16)によりチャネル反響路151 ,1
52 のインパルス応答h1 (k),h2 (k)を逐
次推定することになる。X1 (k)/(XT (k)
X(k)),X2 (k)/(XT (k)X
(k))はそれぞれ全チャネルの受話信号のパワーで規
格化された受話信号(ベクトル)と言える。X
T (k)X(k)はパワー計算部27で計算されて各
推定部191 ,192 へ供給される。また図6中には図
5中の受話信号蓄積ベクトル生成部は必要とするが省略
してある。式(15),(16)より、その更新ステッ
プサイズは共にμと等しいものとなっている。
カ121 ,122 とマイクロホン161 ,162 を互い
に対向させて、方形の各コーナに位置させた場合、マイ
クロホン161 に対し正面のスピーカ121 からの反響
路151 のインパルス応答h 1 (k)の方が、対角位置
のスピーカ122 からの反響路152 のインパルス応答
h2 (k)よりエネルギーが大きい。このことは、ス
ピーカとマイクロホンの方形コーナの配置に限らず、他
の配置においても反響路によりインパルス応答のエネル
ギーに差があり、かつ3チャネル以上の多チャネルエコ
ー消去方法についても同様のことが言える。
答のエネルギーの差を考慮して従来よりも収束が速い多
チャネルエコーキャンセル方法、その装置、そのプログ
ラム及びその記録媒体を提供することにある。
ネルの受話信号をチャネル疑似反響路に印加してチャネ
ル疑似反響信号をそれぞれ生成し、これらチャネル疑似
反響信号を加算して総合疑似反響信号を生成し、この総
合疑似反響信号を集音信号から差し引いて残留反響信号
を生成し、特に各チャネルの受話信号の再生信号と集音
信号との各インパルス応答と対応する信号の大きさ、つ
まり振幅又はパワーから各チャネルの更新ステップサイ
ズを生成し、各チャネルごとにその更新ステップサイズ
と、各受話信号と、上記残留反響信号とからそのチャネ
ルの反響路のインパルス応答を逐次推定し、その推定し
たインパルス応答によりそのチャネルの疑似反響路を生
成する。
す。説明を簡単にするため、受話2チャネル、集音1チ
ャネルを例とし、図7と対応する部分に同一参照符号を
付けてある。この実施形態では、各チャネルの反響路1
51 ,152 のインパルス応答h1 (k),h
2 (k)と対応する信号をステップサイズ生成部31に
入力して、各チャネルごとのステップサイズμ1 ,μ2
をそのインパルス応答に対応する信号の大きさに応じて
決定する。インパルス応答h1 (k),h2 (k)
と対応する信号としては受話信号x1 (k),x
2 (k)の各再生信号と集音信号y(k)との間の各イ
ンパルス応答、つまり反響路151 ,152 の各インパ
ルス応答h1 (k),h2 (k)それ自体、あるい
はスピーカ121 ,122 、マイクロホン161 の配置
に応じて経験的に推測される大略の値、またはチャネル
疑似反響路181 ,182 に設定される推定インパルス
応答などが用いられる。インパルス応答h1 (k),
h2 (k)を用いる場合は、予め、各1つのスピーカ
のみからインパルス音を放射して、マイクロホン16の
出力信号を測定して求める。
ルのインパルス応答h1 (k),h2 (k)と対応
する信号(以下h1 (k),h2 (k)で代表す
る)の大きさ、つまり振幅又はパワーに応じ、大きけれ
ば大きな値とする。特に各チャネルのインパルス応答
h1 (k),h2 (k)のパワーの、これらパワー
の和に対する比に応じて更新ステップサイズμ1 ,μ2
を決定する。この場合、これら各チャネルの更新ステッ
プサイズμ1 2とμ2 2の和が2となるようにする。例えば
次のようにして求める。いまh1 (k),h
2 (k)がそれぞれ1要素のみとして、これらをh平
面上に書くと図2に示すように、式(14)の更新ベク
トルh^(k)は、h1 (k)とh2 (k)のパ
ワーが等しい場合は、横軸に対し45度のベクトル41
上にあることになる。ベクトルh1 (k),h
2 (k)の各長さをa=√(h1 T (k)h
1 (k)),b=√(h2 T (k)h2 (k))と
すると、更新ベクトルh^(k)は図2中のベクトル
42上のように設定することで、その疑似反響路が真の
反響路にほぼ収束するのを速くすることができる。この
更新ベクトルh^(k)に応じてステップサイズ
μ1 ,μ2 を、√(a2 )と√(b2 )の比と等しくす
る、つまり μ1 :μ2 =√(a2 ):√(b2 ) とすればよい。従って下記の連立方程式が得られる。
2 (k)がそれぞれ2乗和回路32 1 ,322 に入力さ
れて、各ベクトルの要素の2乗和 h1 T (k)h1 (k)=Σi=0 L-1 h1 2(k,i) h2 T (k)h2 (k)=Σi=0 L-1 h2 2(k,i) がそれぞれ計算され、これら2乗和は開平回路331 ,
332 で平方根がとられ、a=√(h1 T (k)h
1 (k),b=√(h2 T (k)h2 (k))が求
められる。これらaとbが加算回路34で加算され、式
(17),(18)の分母が求められる。乗除算回路3
51 で加算回路34の加算値でaを除算した値に2を乗
算して式(17)の計算結果μ1 が求められる。同様に
乗除算回路352 で加算回路34の加算値でbを除算し
た値に2を乗算して式(18)の計算結果μ2 が求めら
れる。
れぞれ対応するチャネル反響推定部191 ,192 へ供
給される。チャネル反響路推定部191 ,192 には図
6に示した場合と同様にそれぞれ受話信号x1 (k),
x2 (k)が供給されると共にパワー計算部27よりの
所定時間の全チャネルの受話信号パワーの和と残留反響
信号e(k)が共通に供給される。チャネル反響路推定
部191 ,192 ではそれぞれ以下の式によりチャネル
反響路のインパルス応答の推定h^1 (k+1),
h^2 (k+1)が逐次行われる。
h^2 (k+1)がそれぞれチャネル疑似反響路18
1 ,182 に設定される。その他は図6に示した装置と
同様な処理を行う。
が反響路151 ,152 のインパルス応答h
1 (k),h2 (k)のエネルギーの相対比に応じ
て、大きいエネルギーのチャネルに対応する更新ステッ
プサイズが大きくされ、それだけ全体としての疑似反響
路181 ,182 の収束が速くなる。ステップサイズ生
成部31で各時刻kごとにμ1 (k),μ2 (k)を計
算することにより、反響路151 ,152 が変動して
h1 (k),h2 (k)が変動してもこれに追従し
て、適切なμ1 (k),μ2 (k)が設定されることに
なる。また最初にステップサイズ生成部31に、インパ
ルス応答h1 (k),h2 (k)の経験的推定値を
入力しても、その後、チャネル疑似反響路181,18
2 の各インパルス応答h^1 (k),h^2 (k)
をステップサイズ生成部31に入力することにより、チ
ャネル疑似反響路181 ,182 が反響路151 ,15
2 に収束するに従って、更新ステップサイズμ1 ,μ2
が適切な値μ1 (k),μ2 (k)に更新される。ある
いはμ1 ,μ2 の初期値はμ1 =μ 2 とし従来において
使用していた適当な値を設定し、その後は、h^
1 (k),h^2 (k)をステップサイズ生成部31
に入力してμ1 ,μ2 を更新してもよい。
の場合にも適用できる。例えばNチャネルの場合、ステ
ップサイズ生成部31で各チャネルn(n=1,2,・・
・,N)に対し、次の計算をすればよい。 μn=N√(hn T(k)hn(k))/√(h1 T
(k)h1(k)+(h2 T(k)h2(k)・・・+
hN T(k)hN(k)) この式から理解されるように、各チャネルのインパルス
応答の大きさ(振幅又はパワー)の、チャネル間の相対
的大きさ比により、インパルス応答の大きさが大きいチ
ャネルの疑似反響路の収束速度が大きくなるようにステ
ップサイズを求めればよい。また上記実施形態ではチャ
ネル反響路推定部において、全チャネルの受話信号のパ
ワーの和を求めたものを用いたが、必ずしもその必要は
ない。例えば電子情報通信学会論文誌’86/10 V
ol.J69−A No.10「多チャネル適応ディジ
タルフィルタ」で提案しているように、チャネルごとに
その受話信号をその電力で正規化したものを用いてもよ
い。
しては学習同定法に限らず、射影法その他のアルゴリズ
ムを用いてもよい。更にこの多チャネルエコーキャンセ
ル装置を、コンピュータによりプログラムを実行させて
機能させることもできる。この場合はこの多チャネルエ
コーキャンセルプログラムを、CD−ROM、フロッピ
ー(登録商標)ディスク、磁気ディスクなどからコンピ
ュータのプログラムメモリにインストールし、あるいは
通信回線を通じてダウンロードして、そのプログラムを
実行することになる。
ロホン161 と正面スピーカ121 間の距離が約1.5
m、スピーカ121 と122 間の距離が約1.2mの場
合、インパルス応答h1 (k)とh2 (k)のパワ
ー比は壁の反射などにより変わり、1:0.75〜0.
85程度となるが、1:0.8とした。この場合の計算
機シミュレーションの結果を図3に示す。図3中の実線
はこの発明方法による疑似反響路の収束状態を示し、破
線は従来法による収束状態を示す。反響路を変化させて
から係数誤差(インパルス応答推定値誤差)が−10d
Bになる時間が、従来法では8.3秒掛ったが、この発
明方法によれば5.9秒となり、従来法より約1.5倍
の収束速度が得られ、この発明方法が優れていることが
確認できた。
ャネルの反響路のインパルス応答に応じてそのチャネル
の反響路推定における更新ステップサイズを決定するこ
とにより、多チャネルエコーキャンセルの収束速度を向
上させることができる。
るための説明図。
計算機シミュレーションを示す図。
構成を示す図。
図。
的機能構成を示す図。
構成を示す図。
Claims (6)
- 【請求項1】 Nチャネル(Nは2以上の整数)の受話
信号をそれぞれ対応するチャネル疑似反響路に印加して
チャネル疑似反響信号を生成し、 これらチャネル疑似反響信号を加算して総合疑似反響信
号を生成し、 その総合疑似反響信号を、上記各受話信号の再生信号に
対する集音信号から差し引いて残留反響信号を生成し、 上記各チャネルの受話信号の再生信号と上記集音信号と
の間の各インパルス応答の大きさから各チャネルの更新
ステップサイズを算出し、 上記各チャネルの更新ステップサイズと、各チャネルの
受話信号と、上記残留反響信号とからそのチャネルの上
記再生信号の反響路のインパルス応答を逐次推定し、 その逐次推定したインパルス応答により対応するチャネ
ルの疑似反響路を生成することを特徴とする多チャネル
エコーキャンセル方法。 - 【請求項2】 上記更新ステップサイズの算出は、各チ
ャネルのインパルス応答対応パワーの、チャネル間の相
対比を求め、この比に基づきそのチャネルの上記更新ス
テップサイズを決定することを特徴とする請求項1記載
の多チャネルエコーキャンセル方法。 - 【請求項3】 Nチャネル(Nは2以上の整数)の受話
信号がそれぞれ印加されて、チャネル疑似反響信号を生
成するN個のチャネル疑似反響路と、 上記N個のチャネル疑似反響信号を加算して総合疑似信
号を生成する合成回路と、 上記N個の受話信号の再生信号に対する集音信号から上
記総合疑似信号を差し引いて残留反響信号を生成する減
算回路と、 上記N個の受話信号の再生信号と上記集音信号との間の
各インパルス応答を入力して、その大きさに応じたN個
の更新ステップサイズを求めるステップサイズ生成部
と、 上記各チャネルごとに上記更新ステップサイズと、各チ
ャネルの受話信号と、上記残留反響信号とが入力され、
そのチャネルの上記再生信号の反響路のインパルス応答
を逐次推定し、その推定したインパルス応答を対応する
上記チャネル疑似反響路に設定するN個の反響路推定部
と、を具備する多チャネルエコーキャンセル装置。 - 【請求項4】 上記ステップサイズ生成部は各インパル
ス応答対応のパワーの、チャネル間の相対比に基づき各
対応チャネルの更新ステップサイズを決定して出力する
回路であることを特徴とする請求項3記載の多チャネル
エコーキャンセル装置。 - 【請求項5】 請求項1又は2記載の多チャネルエコー
キャンセル方法をコンピュータに実行させるプログラ
ム。 - 【請求項6】 請求項5記載のプログラムを記録したコ
ンピュータ読み出し可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001051387A JP3616341B2 (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 多チャネルエコーキャンセル方法、その装置、そのプログラム及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001051387A JP3616341B2 (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 多チャネルエコーキャンセル方法、その装置、そのプログラム及び記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002261659A true JP2002261659A (ja) | 2002-09-13 |
JP3616341B2 JP3616341B2 (ja) | 2005-02-02 |
Family
ID=18912179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001051387A Expired - Fee Related JP3616341B2 (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 多チャネルエコーキャンセル方法、その装置、そのプログラム及び記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3616341B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007067854A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 反響消去方法、反響消去装置、プログラム、記録媒体 |
JP2007067855A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 反響消去方法、反響消去装置、プログラム、記録媒体 |
JP2009284096A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ステレオ音響エコーキャンセル方法、ステレオ音響エコーキャンセル装置、ステレオ音響エコーキャンセルプログラム、その記録媒体 |
JP2011114696A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | エコーキャンセル方法、エコーキャンセル装置、エコーキャンセルプログラム |
JP2015028639A (ja) * | 2008-11-20 | 2015-02-12 | アップル インコーポレイテッド | 音声信号補償を用いるアクティブノイズコントロールのためのシステム |
-
2001
- 2001-02-27 JP JP2001051387A patent/JP3616341B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007067854A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 反響消去方法、反響消去装置、プログラム、記録媒体 |
JP2007067855A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 反響消去方法、反響消去装置、プログラム、記録媒体 |
JP4504891B2 (ja) * | 2005-08-31 | 2010-07-14 | 日本電信電話株式会社 | 反響消去方法、反響消去装置、プログラム、記録媒体 |
JP4504892B2 (ja) * | 2005-08-31 | 2010-07-14 | 日本電信電話株式会社 | 反響消去方法、反響消去装置、プログラム、記録媒体 |
JP2009284096A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ステレオ音響エコーキャンセル方法、ステレオ音響エコーキャンセル装置、ステレオ音響エコーキャンセルプログラム、その記録媒体 |
JP2015028639A (ja) * | 2008-11-20 | 2015-02-12 | アップル インコーポレイテッド | 音声信号補償を用いるアクティブノイズコントロールのためのシステム |
JP2011114696A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | エコーキャンセル方法、エコーキャンセル装置、エコーキャンセルプログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3616341B2 (ja) | 2005-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103428385B (zh) | 用于处理音频信号的方法及用于处理音频信号的电路布置 | |
CN104158990B (zh) | 用于处理音频信号的方法和音频接收电路 | |
US8189765B2 (en) | Multichannel echo canceller | |
JP4654777B2 (ja) | 音響エコーキャンセル装置 | |
EP2749016B1 (en) | Processing audio signals | |
US5774562A (en) | Method and apparatus for dereverberation | |
JPH08181639A (ja) | 多チャネル音声通信会議用反響消去方法 | |
US9667803B2 (en) | Nonlinear acoustic echo cancellation based on transducer impedance | |
EP3829151B1 (en) | Echo suppression device, echo suppression method, and echo suppression program | |
JP2004349806A (ja) | 多チャネル音響エコー消去方法、その装置、そのプログラム及びその記録媒体 | |
US6381272B1 (en) | Multi-channel adaptive filtering | |
JP2003309493A (ja) | 反響低減方法、反響低減装置、反響低減プログラム | |
JP3616341B2 (ja) | 多チャネルエコーキャンセル方法、その装置、そのプログラム及び記録媒体 | |
JP3673727B2 (ja) | 反響消去方法、その装置、そのプログラム及びその記録媒体 | |
JP2003250193A (ja) | 反響消去方法、この方法を実施する装置、プログラムおよびその記録媒体 | |
JP4041770B2 (ja) | 音響エコー消去方法、その装置、プログラム及びその記録媒体 | |
JP3628267B2 (ja) | 多チャネル反響消去方法、その装置、そのプログラム及びその記録媒体 | |
KR102045953B1 (ko) | 칼만필터 기반의 다채널 입출력 음향학적 반향 제거 방법 | |
JP2002062900A (ja) | 収音装置及び受信装置 | |
JP3583998B2 (ja) | 多チャネルエコー消去方法、その装置及びプログラム記録媒体 | |
JP6075783B2 (ja) | エコー消去装置、エコー消去方法及びプログラム | |
JP4663630B2 (ja) | マルチチャンネルシステム同定装置 | |
JP6356087B2 (ja) | エコー消去装置、その方法及びプログラム | |
JP3339612B2 (ja) | 多チャンネル音声通信会議用反響消去方法 | |
JP3700838B2 (ja) | 多チャネル反響消去方法・多チャネル反響消去装置・多チャネル反響消去プログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040601 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040713 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040910 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20041012 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20041104 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |