JP5032507B2 - 少なくとも1つのキサントフィルを含有する組成物を製造する方法 - Google Patents

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Description

本発明は,ルテインおよびゼアキサンチンからなる群より選択される少なくとも1つのキサントフィルを含む組成物の製造方法に関する。
キサントフィルは,カロテノイドの群に属するオキシカロテノイドタイプの黄色顔料である。キサントフィルの群は,ルテイン,ゼアキサンチン,およびα−およびβ−クリプトキサンチンから構成される。
ルテインは,以下の式のカロテノイドである:
Figure 0005032507
ゼアキサンチンは,以下の式のカロテノイドであり:
Figure 0005032507
これはルテインの異性体である。
キサントフィルは,癌,心臓血管および眼科疾病に対する活性を有することが報告されている。したがって,キサントフィルを含有する抽出物を栄養成分として,特に食品成分として使用することは広く知られている。
マリーゴールド花の抽出物には,ルテインがエステル化された形で存在しており,この抽出物から鹸化によってルテインを単離することが知られている。
例えば,米国特許5,382,714A,米国特許5,648,564A,米国特許6,504,067Bおよび米国特許2005/0182280Aは,ルテインをそのエステルの形で含有するマリーゴールドからの抽出物を取得し,アルコールの形のルテインを得るために抽出物を鹸化し,そしてルテインを単離することを含む,この方法の種々の工程の詳細を開示する。
これらの方法のほとんどにおいては,ルテインは,他の成分との混合物中で,特にゼアキサンチンとの混合物中で得られる。しかし,混合物中のゼアキサンチンの量は少ない。
ルテインを異性化してゼアキサンチンとする方法は米国特許5,523,494Aに開示される。この書類中の従来技術の参照の記載によれば,エタノールおよびベンゼンの存在下でナトリウムエトキシドにより触媒される反応においてルテインを異性化することにより,またはルテインからメタノールおよびジメチルスルホキシドの存在下でカリウムメトキシドを用いることにより,ゼアキサンチンを得ることが知られている。
米国特許5,523,494に開示される方法によれば,ルテイン抽出物を25℃から180℃で強アルカリ性水性溶液で処理する。その結果,混合物中のゼアキサンチンの含有量は増加する。しかし,実施例の節によれば,ゼアキサンチンの最大量はわずか24.0%である。
いくつかの用途のためには,ゼアキサンチンを先に開示されているよりも高い量で含有するキサントフィル組成物を得ることが望ましい。さらに,マリーゴールド花の抽出物からキサントフィル含有組成物を製造する場合には,ルテインとゼアキサンチンとの比率を制御しうることが望ましい。
本発明は,ルテインおよびゼアキサンチンからなる群より選択される少なくとも1つのキサントフィルを含む組成物を製造することによりこれらの問題点を解決するものである。本発明の方法は,
−キサントフィル(1種類または2種類以上)をエステル化された形で含有するマリーゴールド花の抽出物を用意し
−マリーゴールド花抽出物を鹸化し,そして
−キサントフィルを単離する,
の各工程を含み,マリーゴールド花抽出物を鹸化する工程を4級アンモニウム塩基の存在下で行うことを特徴とする。
驚くべきことに,マリーゴールド花抽出物の鹸化の工程において4級アンモニウム塩基が存在すると,得られるキサントフィル混合物中のゼアキサンチンの量が増加することが見いだされた。さらに,加える4級アンモニウムの量を適当に調節することにより,得られる混合物中のゼアキサンチン対ルテインの比率を制御することが可能である。
米国特許2005/0182280は,マリーゴールド花抽出物の鹸化工程の間に相転移触媒を用いる方法を開示する。ここでは,4級アンモニウム塩は使用可能な相転移触媒として言及されている。
これとは対照的に,本発明は,4級アンモニウム塩基を利用し,これは異性化触媒として作用するようである。
さらに,米国特許2005/1082280によれば,鹸化反応の温度は非常に低く,例えば45℃でなければならない。しかし,米国特許2005/0182280に開示される条件下で鹸化反応を行うと,キサントフィルエステルの実質的な鹸化を達成することは不可能であった。
本発明にしたがう方法においては,鹸化工程の間に用いる4級アンモニウム塩基は,好ましくは以下の一般式I:
Figure 0005032507
[式中,Rは,任意に置換されていてもよいアリールおよび1−18個のC原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキルからなる群より選択され,
,R,Rは,互いに独立して,1−6個のC原子を有するアルキルである]
を含む。
本発明の特に好ましい態様においては,4級アンモニウム塩基は,好ましくはヘキサデシルトリアルキルアンモニウム水酸化物,好ましくは水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム,およびベンジルトリアルキルアンモニウム水酸化物,好ましくは水酸化ベンジルトリメチルアルキルアンモニウムからなる群より選択される。
上述したように,鹸化工程において用いる4級アンモニウム塩基の量を変化させることにより,最終生成物中のゼアキサンチン対ルテインの比率を調節することが可能であることが見いだされた。例えば,水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムを用いる場合,4級アンモニウム塩基と,マリーゴールド花抽出物中に存在するルテイン(抽出物中に含まれる種々のルテインエステルはルテインとして計算)との好ましいモル比は,0.5:1から23:1の範囲である。4級アンモニウム塩基のルテインに対するモル比が高ければ高いほど,得られる混合物中のゼアキサンチンの含有量は高い。
したがって,本発明にしたがう方法によれば,得られるキサントフィル混合物中のルテインとゼアキサンチンとの比率を制御することが可能である。この点に関して,本発明にしたがう4級アンモニウム塩基の存在に加えて,鹸化反応の持続時間によって,ルテインからゼアキサンチンへの異性化の程度が異なるようであることが見いだされた。すなわち,反応をより長く行うほど,より多くのゼアキサンチンが得られる。
本発明にしたがう方法においては,鹸化工程は,それ自体知られるように,マリーゴールド花抽出物をアルコール性溶液中でアルカリ性水酸化物で処理することにより行うことができる。
好ましくは,用いられるアルカリ性水酸化物はNaOHであり,アルコールはエタノールである。好ましくは,無水エタノールを用いることができる。
鹸化工程は,70℃から80℃の温度で行うことができる。
鹸化工程において用いられるマリーゴールド花抽出物を得るためには,それ自体知られる方法により,マリーゴールド花をアルカン,好ましくはヘキサン,および石油エーテルからなる群より選択される溶媒で抽出することができる。
鹸化工程の生成物を単離するためには,以下の段階を含む方法を用いることができる:
−鹸化混合物を水で希釈し,
−希釈した混合物を濾過し,
−固体残渣を単離し,洗浄し,乾燥する。
本発明にしたがう方法のさらに別の好ましい態様は,単離したキサントフィルを植物油,例えば大豆油,およびビタミンCと混合し,混合物を減圧下で加熱する工程をさらに含む。
得られたキサントフィルを安定化させるために,単離された鹸化生成物と大豆油等の製品およびビタミンCと混合することが知られている。得られた混合物を減圧下で加熱することにより,マリーゴールド花抽出物を得るために用いた溶媒,例えばヘキサンの残留量をさらに減少させることができる。
さらに別の観点においては,本発明は,上述の本発明の方法により得ることができる,ルテインおよびゼアキサンチンからなる群より選択される少なくとも1つのキサントフィルを含有する組成物に関する。
特に,本発明にしたがう組成物は,ゼアキサンチンをルテインに対する重量比で1:1以上で,すなわち,米国特許5,523,494A等に記載されるよりはるかに高い量で含むことができる。また,ゼアキサンチン含有量対ルテイン含有量の重量比が9:1またはそれ以上であるような組成物,さらに組成物中にキサントフィル成分として本質的にゼアキサンチンのみが存在するような組成物を得ることも可能である。
本発明にしたがう組成物は,好ましくはルテインおよびゼアキサンチンの両方を含有することができる。
以下に,好ましい態様の実施例によって本発明をより詳細に説明する。
工程1−抽出
マリーゴールド花からキサントフィルをエステル化された形で抽出するためには,慣用の溶媒,例えば,ヘキサンまたは石油エーテルを用いる。溶媒の量はマリーゴールド花の重量の8倍であることができる。抽出は,60℃+/−2℃で2回行う。合わせた抽出溶液を70℃+/−3℃で減圧下で濃縮する。溶媒を回収した後,濃縮された抽出物を得る。UV分析によれば,濃縮ペースト中のルテインジエステルの量は,約15%である。
工程2−鹸化
工程1で得られた濃縮ペーストを以下の条件を用いて鹸化する:
濃縮ペーストと鹸化剤(NaOH)および溶媒(エタノール)との比率は,約50/35/250(濃縮ペースト/NaOH/エタノール)である。
鹸化方法は,75℃+/−3℃で約3時間撹拌することにより行う。
工程3−単離
鹸化反応の完了後,15倍(濃縮したペーストの重量と比較して)の80℃の熱水を反応混合物に加える。溶液を約3分間撹拌した後,濾過する。好ましくは,迅速に濾過するためにより大きな直径のフィルターを用いる。
その後,生成物の純度を高めるために熱水を用いて結晶を洗浄する。フィルター上のキサントフィル結晶を80℃+/−2℃で減圧下で乾燥する。乾燥時間は約5時間であり,水含有量は8%未満であるべきである。乾燥後,HPLC分析により,ルテイン含有量が最低88%であり,ゼアキサンチン含有量が最低6.1%であることが見いだされた。生成物中のカロテノイドの総量は最低94%である。
溶媒の残留量が少ない生成物を製造するために,乾燥粉体をふるいにかけ,所定量の大豆油および少量のビタミンCの中に加える。
コロイドミル機械を用いて,大豆油中のキサントフィル混合物の均一な懸濁液を得る。この懸濁液を別の反応容器に移し,真空下で(10mmHg未満)窒素を150ml/minの速度で供給する。懸濁液を85℃+/−2℃で約3時間加熱する。生成物中の溶媒の残留量は5ppm未満に減少する。
沸点70−90℃のアルカンタイプの溶媒を用いて,マリーゴールド花を3回,各2時間抽出する。溶媒の量はマリーゴールド花の重量の8倍である。合わせた抽出溶液を濃縮した後,200グラムのマリーゴールド花に基づいて,15gの濃縮ペーストが得られる。ルテインジエステルの含有量は14.6%(UV)である。
実施例2で得られた50gの濃縮ペーストを反応容器に移す。250mlのエタノール,35グラムのNaOHおよび50mlの水を加える。反応は75℃で4時間行う。反応の完了後,2分間撹拌しながら800mlの熱水(80℃)を反応溶液中に加える。溶液を濾過する。フィルター上の固体残渣を80℃で減圧下で5時間乾燥する。5.0gの固体が得られる。生成物のルテイン含有量は88.5%(HPLC)であり,ゼアキサンチン含有量は6.3%(HPLC)である。カロテノイドの総量は95%(UV)であることが確認され,水含有量は6.7%である。
実施例2で得られた50gの濃縮ペーストを反応容器に移す。35グラムのNaOHおよび38%(w/v)の水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムを含む200mlのエタノール溶液を加える。反応は80℃で5時間撹拌して行う。反応完了後,700mlの熱水(75〜80℃)を加える。溶液を20分間撹拌した後,濾過する。フィルター上の固体残渣を80℃で減圧下で4.5時間乾燥する。4.1グラムの帯黄色粉体が得られる。生成物中のルテイン含有量は5.1%(HPLC)であり,ゼアキサンチン含有量は90.2%(HPLC)である。カロテノイドの総量は96%(UV)であり,水の含有量は7.1%である。
実施例4から得られた100gの乾燥したルテイン粉体を,300gの大豆油および3gのビタミンCとブレンドした。コロイドミル中で,懸濁液を均一となるまですりつぶす。次に,懸濁液を別の反応容器に移す。減圧下で窒素ガスを150ml/minの速度でこの反応容器に供給する。懸濁液を85℃で3時間加熱する。処理後の溶媒含有量は,処理前の450ppmと比較して,2ppmまで減少する。
実施例2に記載される方法と同様の方法で,13.8%のルテインエステルを含有する150グラムの濃縮ペーストを得る。反応容器中で,100グラムのこの濃縮ペーストに,60グラムのNaOH,300mlの38%(w/v)水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムのエタノール溶液および100mlの水を加える。溶液を80℃で5時間撹拌しながら反応させる。反応完了後,1,400mlの熱水(80℃)を反応容器に加える。混合物を2分間撹拌した後,濾過する。固体残渣を80℃で真空下で4.5時間乾燥する。7.8グラムの帯黄色粉体が得られる。ルテインの含有量は47%(HPLC)であり,ゼアキサンチンの含有量は38%(HPLC)である。カロテノイドの総量は89%(UV)であると確認される。
実施例2に記載される方法と同様の方法により,UV試験方法で測定して14,9%のルテイン(抽出物中に存在する種々のルテインエステルはルテインとして計算する)を含む150グラムの濃縮ペーストを得る。
反応容器中で,12.9gのこの濃縮ペーストに,8.75gのNaOH,および65mlの水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムのエタノール溶液を加える。アンモニウム塩基と抽出物中に含まれるルテインとの間の異なるモル比が得られるように,水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムのエタノール溶液の濃度を種々に変化させる(試験番号1−9)。
溶液を80℃で撹拌しながら5時間反応させる。反応完了後,1000mlの熱水(80℃)を反応容器に加える。混合物を10分間撹拌した後,濾過する。固体残渣を100mlの熱水で2回洗浄し,次に,80℃で真空条件下で5時間乾燥する。約1グラムの帯黄色粉体が得られる。ルテインおよびゼアキサンチンの含有量はHPLCにより調べる。
抽出物中に含まれるルテインに水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムのエタノール溶液を種々のモル比で加えた結果を以下の表に示す。
Figure 0005032507

Claims (11)

  1. ルテインおよびゼアキサンチンからなる群より選択される少なくとも1つのキサントフィルを含有する組成物を製造する方法であって、
    −キサントフィルをエステル化された形で含有するマリーゴールド花の抽出物を用意し、
    −マリーゴールド花抽出物を鹸化し、そして
    −キサントフィルを単離する、
    の各工程を含み、マリーゴールド花抽出物を鹸化する工程を、一般式I:
    Figure 0005032507
    (I)
    [式中、R は、任意に置換されていてもよいアリールおよび1−18個のC原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキルからなる群より選択され、
    、R 、R は、互いに独立して、1−6個のC原子を有するアルキルである]
    を有する4級アンモニウム塩基の存在下で行うことを特徴とする方法。
  2. 4級アンモニウム塩基が、ヘキサデシルトリアルキルアンモニウム水酸化物およびベンジルトリアルキルアンモニウム水酸化物らなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  3. 鹸化工程を、マリーゴールド花抽出物をアルコール性溶液中でアルカリ性水酸化物で処理することにより行う、請求項1または2に記載の方法。
  4. アルカリ性水酸化物がNaOHであり、アルコールがエタノールである、請求項3記載の方法。
  5. 鹸化工程を70℃−80℃の温度で行う、請求項1−4のいずれかに記載の方法。
  6. マリーゴールド花抽出物が、マリーゴールド花をアルカンおよび石油エーテルからなる群より選択される溶媒で抽出することにより得られたものである、請求項1−5のいずれかに記載の方法。
  7. 単離工程が、
    −鹸化混合物を水で希釈し、
    −希釈した混合物を濾過し、
    −固体残渣を単離し、洗浄し、そして乾燥する、
    の各段階を含む、請求項1−6のいずれかに記載の方法。
  8. さらに、単離されたキサントフィルを植物油およびビタミンCと混合し、そして混合物を減圧下で加熱する工程をさらに含む、請求項1−7のいずれかに記載の方法。
  9. 請求項1−8のいずれかに記載の方法によって得られる、ルテインおよびゼアキサンチンからなる群より選択される少なくとも1つのキサントフィルを含有する組成物。
  10. ゼアキサンチン対ルテインの重量比が1:1より高い、請求項9記載の組成物。
  11. ルテインおよびゼアキサンチンの両方を含む、請求項9または10記載の組成物。
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