JP5032348B2 - 外廊下を備えた建物 - Google Patents

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Description

本発明は、上階側室内と上階側外廊下とを上階側外壁で隔てると共に上階側外廊下床の方が上階側室内床よりも低くなるように上階側外廊下床と上階側室内床との間に段差をつけた外廊下を備えた建物に関する。
一般に、アパート等の集合住宅等において、上階側の外廊下の床を室内側の床より低くして段差を設けたい場合、室内床と外廊下床との接合部には、室内床と外廊下床とをそれぞれ支えるための壁が2枚必要になる。或いは、壁に替えて、外廊下床を支えるための柱が必要になる。
特開平5−230867号公報 特開2004−353251号公報
しかしながら、前者の場合、壁が2枚必要になるため、室内床と外廊下床との接合部の壁厚が厚くなり、廊下幅が狭くなる。一方、後者の場合、外廊下床を支えるための柱が外廊下に露見するため、見栄えが悪く、通行の邪魔にもなる。
本発明は上記事実を考慮し、外廊下の廊下幅を広く確保することができると共に外廊下の外観品質を良好に維持することができ、かつ上階側室内床と上階側外廊下床との間に段差を設けることができる外廊下を備えた建物を得ることが目的である。
請求項1の発明は、上階側室内と上階側外廊下とを上階側外壁で隔てると共に上階側外廊下床の方が上階側室内床よりも低くなるように上階側外廊下床と上階側室内床との間に段差をつけた外廊下を備えた建物において、前記上階側外壁の下方に配置された下階側外壁は下階側居室側の壁パネルの外側に断熱材を外張りして断熱層を設けた構造とされていると共に、当該断熱層内に建物高さ方向に延在しかつ支柱を兼ねた通気胴縁を立設させ、更に、前記下階側外壁に配置された前記通気胴縁の上端部で上階側外廊下床を支持した、 ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の外廊下を備えた建物において、前記通気胴縁は形鋼によって構成されており、当該通気胴縁内には断熱材が充填されている、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の外廊下を備えた建物において、前記下階側外壁には通気路が形成されており、当該通気路を上階側外廊下床の床下空間に開放した、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の外廊下を備えた建物において、前記床下空間は、上階側外廊下床の下側に配置された軒天上のスペースである、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の外廊下を備えた建物において、前記上階側外廊下は、桁梁及び桁梁の上面側に張られた床面材を含む外廊下床パネルによって構成されており、かつ通気胴縁の上端部に当該外廊下床パネルの桁梁を支持させた、ことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の外廊下を備えた建物において、前記上階側外廊下は、桁梁及び桁梁の上面側に張られた床面材を含む外廊下床パネルによって構成されており、かつ通気胴縁の上端部に当該外廊下床パネルの妻小梁を接合した、ことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、上階側室内と上階側外廊下とを隔てている上階側外壁の下方に配置された下階側外壁は、下階側居室側の壁パネルの外側に断熱材を外張りして断熱層を設けた構造とされており、その断熱層内に建物高さ方向に延在する通気胴縁を立設させている。
本発明では、この通気胴縁の上端部で上階側廊下床を支持する構造としているので、通気胴縁が上階側外廊下を支持する支柱を兼ねることができる。このため、上階側外廊下を支持するための専用の外壁や専用の柱を廃止することができる。しかも、通気胴縁は断熱層内に配置される程度の奥行しかないので、下階側外壁の設置位置に外壁を2枚並べる場合に比べて外廊下の廊下幅を狭めることができる。同時に、一般に断熱材や通気胴縁の外側には面材が張られる等するため、断熱材や通気胴縁が外部に露見することはないので、美観を損ねることもない。
請求項2記載の本発明によれば、通気胴縁は形鋼によって構成されており、当該通気胴縁内に断熱材が充填される構造であるため、通気胴縁が支柱を兼ねることが可能となり、又断熱層が通気胴縁で途切れることもない。
請求項3記載の本発明によれば、下階側外壁には通気路が形成されており、当該通気路を上階側外廊下床の床下空間に開放する構造としたので、雨水が浸入するおそれがなく、効果的な通気を行うことができる。
請求項4記載の本発明によれば、下階側外壁の通気路を上階側外廊下床の下側に配置された軒天上のスペースに開放する構造としたので、元々ある軒天上のスペースを有効に活用することができる。
請求項5記載の本発明によれば、上階側外廊下は、桁梁及び桁梁の上面側に張られた床面材を含む外廊下床パネルによって構成されており、かつ通気胴縁の上端部に当該外廊下床パネルの桁梁を支持させたので、通気胴縁の上端部の位置(通気胴縁の長手方向寸法)を変えると、それに伴って外廊下床パネルの桁梁の高さ(即ち、外廊下床パネルの高さ)も変わる。
請求項6記載の本発明によれば、上階側外廊下は、桁梁及び桁梁の上面側に張られた床面材を含む外廊下床パネルによって構成されており、かつ通気胴縁の上端部に当該外廊下床パネルの妻小梁を接合したので、上階側外廊下床パネルの荷重を接合された妻小梁を介して通気胴縁で支持することができる。
以上説明したように、請求項1記載の外廊下を備えた建物は、外廊下の廊下幅を広く確保することができると共に外廊下の外観品質を良好に維持することができ、かつ上階側室内床と上階側外廊下床との間に段差を設けることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る外廊下を備えた建物は、簡単な構造で通気胴縁に支柱としての機能と断熱層形成機能の両方を付加することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る外廊下を備えた建物は、通気路を介して外壁内に雨水が浸入するのを防止することができると共に通気性能を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る外廊下を備えた建物は、大掛かりな設計変更を要しない点で経済性を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る外廊下を備えた建物は、通気胴縁の上端部の位置を変えることにより、外廊下床パネルの高さを建物に合わせて任意に変更する(調整する)ことができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る外廊下を備えた建物は、上階側外廊下における外壁と反対側の縁部を支持する支柱や壁を廃止することが可能になるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る外廊下を備えた建物の実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係るアパート等の集合住宅の要部を拡大した縦断面図が示されている。また、図2には、本実施形態の要部の一つである外壁部分の水平断面図(図1の2−2線断面図)が示されている。さらに、図3には、本実施形態の要部の一つである通気の流れを示す図1の拡大断面図が示されている。なお、図1及び図3では、図面を見易くするために、後述する一階壁パネル42、二階壁パネル56、外廊下床パネル80のスタッド配設位置或いは梁配設位置にハッチングを入れている。
(全体構成)
これらの図に示されるように、外廊下を備えた建物としての集合住宅10は、人が居住する建物本体12と、この建物本体12に隣接して屋外側に設けられると共に居住者等が通行する外廊下14と、を備えている。建物本体12は、基礎16上に立設された一階居室18と、この一階居室18上に設けられた二階居室20と、を含んだ複数階建て構造として構築されている。これに対応して、外廊下14も、一階居室18に隣接して設けられた一階外廊下22と、二階居室20に隣接して設けられた二階外廊下24とを含んで構成されている。
上記一階居室18と一階外廊下22とは、一階居室18が備える一階外壁26によって隔てられている。また、一階外廊下床28は、一階室内床30よりも低い位置に設けられている。つまり、一階外廊下床28と一階室内床30との間には、段差寸法δ1の段差32が付けられている。二階も同様に構成されており、二階居室20と二階外廊下24とは、二階居室20が備える二階外壁34によって隔てられており、二階外廊下床36は二階室内床38よりも低い位置に設けられている。つまり、二階外廊下床36と二階室内床38との間には、段差寸法δ2の段差40が設けられている。
なお、段差40は段差32よりも高さが低いが、これは、一階側の段差32は基礎16との関係で造られるため、容易に確保できるのに対し、二階側(上階側)の段差40は二階外廊下床36を二階居室床38との関係で下げなければ造ることができないため、容易には確保することができないためである。つまり、二階側(上階側)の段差40は、仮にこの段差40がないとすると、二階外廊下床36と二階居室床38とが面一になってしまうので、雨水等の浸入防止や靴等の着脱スペースの確保等の観点から必要なものであるが、二階居室床36の後述する床大梁66に対する外廊下床パネル80との係り代を確保しつつ段差をつけることは必ずしも容易なことではない。
(外壁の構成)
一階外壁26は、外壁本体を構成する一階壁パネル42と、この一階壁パネル42の屋外側(一階外廊下22側)の面に設けられた断熱層44と、によって構成されている。
一階壁パネル42は、リップ付き溝形鋼で構成された複数のスタッド46と、溝形鋼によって構成されると共にスタッド46の上下に被嵌されて平行に配置された上下一対の上枠ランナー48及び下枠ランナー50と、これらのスタッド46、上枠ランナー48、下枠ランナー50の一階居室18側の面に固定された室内側面材52(図2参照)と、スタッド46、上枠ランナー48、下枠ランナー50の一階外廊下22側の面に固定された室外側面材54と、によって構成されている。なお、スタッド46を構成するリップ付き溝形鋼及び上枠ランナー48、下枠ランナー50を構成する溝形鋼は、いずれも薄板軽量形鋼である。
なお、一階壁パネル42の上方に配置されると共に二階居室20と二階外廊下24とを隔てる二階壁パネル56も、一階壁パネル42と同様に構成されている。
図2に示されるように、一階壁パネル42の室外側に配置される断熱層44は、断熱材58が充填された複数の通気胴縁兼用スタッド60と、隣り合う通気胴縁兼用スタッド60間に配設された断熱材62とによって構成されている。通気胴縁兼用スタッド60はリップ付き溝形鋼によって構成されており、図示しないビス等により一階壁パネル42のスタッド46に固定されている(なお、締結線を一点鎖線Aで示す)。通気胴縁兼用スタッド60の内部に断熱材62と同一構成の断熱材58が充填されることにより、断熱層44の連続性が確保されている。なお、断熱材62の厚さは通気胴縁兼用スタッド60の厚さ(フランジ幅)よりも薄く設定されている。
図1及び図3に示されるように、通気胴縁兼用スタッド60の下端部60Aは、基礎16上に載置されている。また、通気胴縁兼用スタッド60の上端部60Bは、二階居室20の二階床パネル64の床大梁66の下フランジよりも若干下方まで延在されている。さらに、断熱材62の下端部62Aは、基礎16上にスペーサ68を介して載置及び固定された土台70の上面と同じ高さに位置されている。また、断熱材62の上端部62Bは、通気胴縁兼用スタッド60の上端部60Bと同じ高さまで延在されている。
図2に示されるように、上記通気胴縁兼用スタッド60のウェブ側には、一階外廊下22に臨む一階外廊下側面材72が固定されている。図3に拡大して示されるように、一階外廊下側面材72が組付けられた状態では、一階外廊下側面材72と断熱材62との間に所定幅の通気路74が形成されている。なお、通気路74への通気経路を確保するため、一階外廊下側面材72の下端部72Aは、基礎16から所定距離離れた位置に位置されている。これにより、一階外廊下側面材72の下端部72Aと土台70との間に、通気路74と連通された所定幅の隙間76が形成されている。なお、一階外廊下側面材72の下端部72Aには化粧用胴差し78が取り付けられて、隙間76が見えないようになっている。また、図3には、通気の様子が実線矢印で示されている。
(二階外廊下の床パネルの支持構造)
図1及び図3に示されるように、上述した通気胴縁兼用スタッド60の上端部60Bには、二階外廊下24の床を構成する外廊下床パネル80の桁梁82が載置されて支持されている。桁梁82は溝形鋼によって構成されており、下フランジ82Aが通気胴縁兼用スタッド60の上端部60Bに載置された状態で、図示しないビス等により二階居室20の二階床パネル64の床大梁66の下部に面材84を介して固定されている(なお、締結線を一点鎖線Bで示す)。これにより、二階床パネル64における二階居室20の二階壁パネル56側の端部は、通気胴縁兼用スタッド60によって支持されることとなり、その意味で通気胴縁兼用スタッド60は支柱としての機能を発揮している。
なお、外廊下床パネル80における二階居室20の二階壁パネル56と反対側の端部は、一階居室18の一階壁パネル42と同様構成の一階壁パネル42によって支持されている。このようにして一階居室18の一階外壁26に設置された通気胴縁兼用スタッド60と一階外廊下22の外側に配置された一階壁パネル42とによって外廊下床パネル80が支持された構造となっている。この支持構造によって支持された二階外廊下24の外廊下床パネル80の床面86(床面材85の上面)は、二階居室20の二階床パネル64の床面88よりも低い位置に形成され、両者間に高さδ2の段差40が設けられている。
(通気構造)
また、外廊下床パネル80の下縁側には断熱材90が配設されている。断熱材90の下方側には、所定距離離間して軒天92が配設されている。軒天92の端部は、一階外廊下22の外側の一階壁パネル42及び一階外廊下側面材72の上端部に固定又は係止された係止金具94に係止されている。これにより、断熱材90と軒天92との間のスペースが二階外廊下24の床下空間96とされており、前述した一階居室18の一階外壁26内に形成された通気路74と連通されている。つまり、一階居室18の一階外壁26が備える通気路74の上端部は床下空間96に開放されている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係る集合住宅10では、一階居室18と一階外廊下22とを隔てている一階外壁26が、一階居室18の外壁を構成する一階壁パネル42と、当該一階壁パネル42の外側に外張りされる断熱層44と、によって構成されており、その断熱層44内に建物高さ方向に延在する通気胴縁兼用スタッド60を立設させる構造となっている。
この通気胴縁兼用スタッド60の上端部60Bに二階外廊下24の外廊下床パネル80の桁梁82を載置させて支持する構造としているので、通気胴縁兼用スタッド60が二階外廊下24の外廊下床パネル80を支持する支柱を兼ねることができる。このため、外廊下床パネル80を支持するための専用の外壁や専用の柱を廃止することができる。しかも、通気胴縁兼用スタッド60は断熱層44内に配置される程度の奥行しかないので、一階外壁26の設置位置に外壁を2枚並べる場合に比べて一階外廊下22の廊下幅を広げることができる。同時に、断熱材62や通気胴縁兼用スタッド60の外側には一階外廊下側面材72が張られているため、断熱材62や通気胴縁兼用スタッド60が一階外廊下22に露見することはないので、美観を損ねることもない。その結果、本実施形態によれば、一階外廊下22(及び二階外廊下24)の廊下幅を広く確保することができると共に一階外廊下22(及び二階外廊下24)の外観品質を良好に維持することができ、かつ二階居室20の二階床パネル64と二階外廊下24の外廊下床パネル80との間に所定の段差40を設けることができる。
また、本実施形態に係る集合住宅10では、通気胴縁兼用スタッド60はリップ付き溝形鋼によって構成されており、前記の如く、当該通気胴縁兼用スタッド60に断熱材58が充填される構造であるため、通気胴縁兼用スタッド60が支柱を兼ねることが可能となるだけでなく、断熱層44が通気胴縁兼用スタッド60で途切れない。その結果、本実施形態によれば、簡単な構造で通気胴縁兼用スタッド60に支柱としての機能と断熱層形成機能の両方を付加することができる。
さらに、本実施形態に係る集合住宅10では、一階外壁26内に通気路74が形成されており、当該通気路74を二階外廊下24の外廊下床パネル80下方の床下空間96に開放する構造としたので、雨水が浸入するおそれがなく、効果的な通気を行うことができる。その結果、本実施形態によれば、通気路74を介して一階外壁26内に雨水が浸入するのを防止することができると共に通気性能を高めることができる。
また、本実施形態に係る集合住宅10では、一階外壁26内の通気路74を外廊下床パネル80の床下空間96に開放する構造にしたので、元々ある軒天92上のスペースを有効に活用することができる。その結果、本実施形態によれば、大掛かりな設計変更を要しない点で経済性を高めることができる。
さらに、本実施形態に係る集合住宅10では、前述した如く、二階外廊下24の外廊下床パネル80の桁梁82を通気胴縁兼用スタッド60の上端部60Bに支持させる構造を採ったので、通気胴縁兼用スタッド60の上端部60B(通気胴縁兼用スタッド60の長手方向寸法)を変えると、それに伴って外廊下床パネル80の桁梁82の高さ(即ち、外廊下床パネル80の高さ)も変わる。従って、本実施形態によれば、通気胴縁兼用スタッド60の上端部60Bの位置を変えることにより、外廊下床パネル80の高さを集合住宅10に合わせて任意に変更する(調整する)ことができる。
以上に加えて、本実施形態に係る集合住宅10によれば、一階外壁26の構造の一部(通気胴縁兼用スタッド60)を上階側外廊下支持部材として利用する構成であるため、余分な部材が要らず、経済性に優れているという利点もある。
〔上記実施形態の補足説明〕
上述した本実施形態では、通気胴縁兼用スタッド60の上端部60Bに二階外廊下床36を構成する外廊下床パネル80の桁梁82を支持させる構成を採ったが、これに限らず、外廊下床パネルの妻小梁の長手方向の端部を通気胴縁兼用スタッドの上端部の側面に接合する構成を採ってもよい。なお、この構成が請求項6記載の発明に相当する。
上記構成によれば、上階側外廊下床パネルの荷重を接合された妻小梁を介して通気胴縁(通気胴縁兼用スタッド60)で支持することができるので、上階側外廊下における外壁と反対側の縁部を支持する支柱を廃止することが可能になるという効果が得られる。つまり、妻小梁を通気胴縁兼用スタッドに接合することにより、上階側外廊下床パネルを片持ち支持することができ、その場合には自由端側を支持するための柱や壁を無くすことが可能になる。
また、上述した本実施形態では、集合住宅10に対して本発明を適用したが、これに限らず、上階側外廊下床の高さを上階側室内床よりも低くしたいニーズのある外廊下を備えた建物であれば、本発明は適用可能である。
本実施形態に係るアパート等の集合住宅の要部を拡大した縦断面図である。 本実施形態の要部の一つである外壁部分の水平断面図(図1の2−2線断面図)である。 本実施形態の要部の一つである通気の流れを示す図1の拡大断面図である。
符号の説明
10 集合住宅(外廊下を備えた建物)
14 外廊下
18 一階居室(下階側居室)
20 二階居室(上階側室内)
24 二階外廊下(上階側外廊下)
26 一階外壁(下階側外壁)
34 二階外壁(上階側外壁)
36 二階外廊下床(上階側外廊下床)
38 二階居室床(上階側室内床)
40 段差
42 一階壁パネル(下階側居室側の壁パネル)
44 断熱層
58 断熱材
60 通気胴縁兼用スタッド(通気胴縁)
60B 上端部
62 断熱材
74 通気路
80 外廊下床パネル
82 桁梁
85 床面材
一点鎖線A 接合ビスの締結線
一点鎖線B 接合ビスの締結線

Claims (6)

  1. 上階側室内と上階側外廊下とを上階側外壁で隔てると共に上階側外廊下床の方が上階側室内床よりも低くなるように上階側外廊下床と上階側室内床との間に段差をつけた外廊下を備えた建物において、
    前記上階側外壁の下方に配置された下階側外壁は下階側居室側の壁パネルの外側に断熱材を外張りして断熱層を設けた構造とされていると共に、当該断熱層内に建物高さ方向に延在しかつ支柱を兼ねた通気胴縁を立設させ、
    更に、前記下階側外壁に配置された前記通気胴縁の上端部で上階側外廊下床を支持した、
    ことを特徴とする外廊下を備えた建物。
  2. 前記通気胴縁は形鋼によって構成されており、当該通気胴縁内には断熱材が充填されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の外廊下を備えた建物。
  3. 前記下階側外壁には通気路が形成されており、当該通気路を上階側外廊下床の床下空間に開放した、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の外廊下を備えた建物。
  4. 前記床下空間は、上階側外廊下床の下側に配置された軒天上のスペースである、
    ことを特徴とする請求項3記載の外廊下を備えた建物。
  5. 前記上階側外廊下は、桁梁及び桁梁の上面側に張られた床面材を含む外廊下床パネルによって構成されており、
    かつ通気胴縁の上端部に当該外廊下床パネルの桁梁を支持させた、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の外廊下を備えた建物。
  6. 前記上階側外廊下は、桁梁及び桁梁の上面側に張られた床面材を含む外廊下床パネルによって構成されており、
    かつ通気胴縁の上端部に当該外廊下床パネルの妻小梁を接合した、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の外廊下を備えた建物。
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