JP2006249696A - ユニット建物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ユニット建物に単一な広々した柱なし空間を形成するとともに、梁なし空間を形成すること。
【解決手段】 柱11と床梁12と天井梁13を接合した建物ユニット10を用いてなるユニット建物1において、相隣る建物ユニット10のそれぞれに定めた柱梁省略コーナー部をそれら建物ユニット10の柱省略接合部30にて互いに突き合せ配置してなるものであり、複数の柱省略接合部30を有し、それら柱省略接合部30を単一の柱なし空間100Bに臨ませてなるとともに、相隣る建物ユニット10のそれぞれに定めた梁省略部をそれら建物ユニット10の梁省略接合部40にて互いに並置してなるもの。
【選択図】 図4
【解決手段】 柱11と床梁12と天井梁13を接合した建物ユニット10を用いてなるユニット建物1において、相隣る建物ユニット10のそれぞれに定めた柱梁省略コーナー部をそれら建物ユニット10の柱省略接合部30にて互いに突き合せ配置してなるものであり、複数の柱省略接合部30を有し、それら柱省略接合部30を単一の柱なし空間100Bに臨ませてなるとともに、相隣る建物ユニット10のそれぞれに定めた梁省略部をそれら建物ユニット10の梁省略接合部40にて互いに並置してなるもの。
【選択図】 図4
Description
本発明はユニット建物に関する。
従来、特許文献1に記載の如く、柱と床梁と天井梁を接合した建物ユニットを用いてなるユニット建物において、相隣る建物ユニットのそれぞれに定めた柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合せ配置し、柱を省略した柱なし空間を形成するものがある。
特開2001-348958
特許文献1に記載される如くのユニット建物では、柱省略接合部を建物の内側に唯1ヶ所を設けるだけであり、続き間、店舗、集合住宅でのプランニングに制約があった。
また、特許文献1に記載される如くの従来のユニット建物では、柱を省略して柱なし空間を形成するだけであり、建物の天井側に梁を省略した梁なし空間を形成するところがない。
このため、下階建物ユニットから上階建物ユニットに渡る階段を設けるとき、特に建物ユニットの平面視で短辺側となる妻方向に沿って階段を設けるとき、下階建物ユニットの天井梁と上階建物ユニットの床梁が階段の頭上高さを制限する結果、それらの梁の下部に緩勾配階段を設けることができず、階段のレイアウトに制約がある。
また、下階建物ユニットから上階建物ユニットに渡る吹き抜け空間を設けるとき、下階建物ユニットの天井梁と上階建物ユニットの床梁が吹き抜け空間内に出てしまう。
更に、特許文献1に記載される如くの従来のユニット建物では、柱省略接合部を建物の内側に設けるだけであった。このため、ユニット建物の外壁面(特に、建物ユニットの平面視で短辺側となる妻側の外壁面)には、相隣る建物ユニットの柱が密に配置され、大開口を確保できず、玄関入り口、車庫入り口、又は店舗の開口のレイアウトに制約があった。
本発明の課題は、ユニット建物に単一な広々した柱なし空間を形成するとともに、梁なし空間を形成することにある。
本発明の他の課題は、ユニット建物の外壁面に大開口を形成することにある。
請求項1の発明は、柱と床梁と天井梁を接合した建物ユニットを用いてなるユニット建物において、相隣る建物ユニットのそれぞれに定めた柱省略コーナー部をそれら建物ユニットの柱省略接合部にて互いに突き合せ配置してなるものであり、複数の柱省略接合部を有し、それら柱省略接合部を単一の柱なし空間に臨ませてなるとともに、相隣る建物ユニットのそれぞれに定めた梁省略部をそれら建物ユニットの梁省略接合部にて互いに並置してなるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記相隣る建物ユニットの柱省略接合部を含む同一面内で該柱省略コーナー部に交差配置されている各建物ユニットの天井梁
を継ぎ天井梁とし、相隣る建物ユニットの柱省略接合部にて相対する継ぎ天井梁同士を接合してなるようにしたものである。
を継ぎ天井梁とし、相隣る建物ユニットの柱省略接合部にて相対する継ぎ天井梁同士を接合してなるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記複数の柱省略接合部の少なくとも1つを相隣る建物ユニットの外壁面に配置したものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において更に、前記建物ユニットの柱省略接合部が配置される外壁面を妻側の外壁面とするようにしたものである。
(請求項1)
(a)ユニット建物において、複数の柱省略接合部を有し、それら柱省略接合部を単一の
柱なし空間に臨ませた。従って、ユニット建物に、柱に邪魔されない、単一の広々した柱なし空間を形成できる。
(a)ユニット建物において、複数の柱省略接合部を有し、それら柱省略接合部を単一の
柱なし空間に臨ませた。従って、ユニット建物に、柱に邪魔されない、単一の広々した柱なし空間を形成できる。
(b)また、ユニット建物において、相隣る建物ユニットの梁省略部を互いに並置した梁
省略接合部を設けた。従って、建物の内部に梁なし空間を形成できる。
省略接合部を設けた。従って、建物の内部に梁なし空間を形成できる。
(請求項2)
(c)相隣る建物ユニットの柱省略接合部にて、各建物ユニットの相対する継ぎ天井梁同
士を接合した。従って、各建物ユニットとは別個の長尺梁を用いることなく、柱省略したユニット建物を補強でき、材料の管理性、施工性が良い。
(c)相隣る建物ユニットの柱省略接合部にて、各建物ユニットの相対する継ぎ天井梁同
士を接合した。従って、各建物ユニットとは別個の長尺梁を用いることなく、柱省略したユニット建物を補強でき、材料の管理性、施工性が良い。
(請求項3)
(d)ユニット建物において、相隣る建物ユニットの外壁面に柱省略接合部を設けた。従
って、ユニット建物の上記の外壁面に、柱に邪魔されない大開口を形成できる。
(d)ユニット建物において、相隣る建物ユニットの外壁面に柱省略接合部を設けた。従
って、ユニット建物の上記の外壁面に、柱に邪魔されない大開口を形成できる。
(請求項4)
(e)建物ユニットの平面視で短辺側となる妻側の外壁面では、相隣る建物ユニットとの
間で柱を省略しない場合に、特に柱が密になり、開口が小さめになる。従って、相隣る建物ユニットの妻側の外壁面に前述(d)の柱省略接合部を設けることにより、その妻側の外
壁面で大開口を形成できる。
(e)建物ユニットの平面視で短辺側となる妻側の外壁面では、相隣る建物ユニットとの
間で柱を省略しない場合に、特に柱が密になり、開口が小さめになる。従って、相隣る建物ユニットの妻側の外壁面に前述(d)の柱省略接合部を設けることにより、その妻側の外
壁面で大開口を形成できる。
図1は建物ユニット示す模式図、図2はユニット建物の柱省略接合部と梁省略接合部を示す模式図、図3は柱省略接合部の補強構造を示す模式図、図4はユニット建物の1階間取図、図5はユニット建物の2階間取図、図6はユニット建物の1階ブロックパターン図、図7はユニット建物の2階ブロックパターン図、図8は階段を示し、(A)は本発明例を示す模式図、(B)は従来例を示す模式図、図9は吹き抜け空間を示し、(A)は本発明例を示す模式図、(B)は参考例を示す模式図、図10は傾斜屋根を示し、(A)は本発明例を示す模式図、(B)は参考例を示す模式図である。
本発明はユニット建物1において、柱なし空間と梁なし空間(柱梁なし空間)を形成するプランニングに関するものであるが、最初に、本発明の後述する実施例において用いられる、(A)建物ユニット10の構成、(B)ユニット建物1の柱省略接合部、(C)ユニット
建物1の梁省略接合部について説明する。
建物1の梁省略接合部について説明する。
(A)建物ユニット10の構成(図1)
ユニット建物1は、複数の建物ユニット10を水平方向と鉛直方向に隣接設置して構築
され、1階建や2階建、更には3階建等の中高層建物をも構築できる。
ユニット建物1は、複数の建物ユニット10を水平方向と鉛直方向に隣接設置して構築
され、1階建や2階建、更には3階建等の中高層建物をも構築できる。
建物ユニット10は、図1に示す如く、角鋼管製柱11と、形鋼製床梁12と、形鋼製天井梁13を箱形に接合した骨組構造体である。建物ユニット10は、柱11の下端部にジョイントピース11Jを介して床梁12を溶接し、柱11の上端部にジョイントピース13Jを介して天井梁13を溶接して構成される。建物ユニット10は、床梁12を省略できる。
建物ユニット10は、少なくとも1個のコーナー部を柱11が省略された柱省略コーナー部としてなる柱省略建物ユニット20Aに変形できる。柱省略建物ユニット20Aは、工場生産段階、建築現場への輸送段階で、柱省略コーナー部に仮柱14(図3)を着脱できる。
建物ユニット10は、少なくとも1個の床梁12及び/又は少なくとも1個の天井梁13を省略してなる梁省略建物ユニット20Bに変形できる。梁省略建物ユニット20Bは、工場生産段階、建築現場への輸送段階で、梁省略部に仮梁(不図示)を着脱できる。
建物ユニット10は、少なくとも1個のコーナー部を柱11が省略された柱省略コーナー部とし、かつ少なくとも1個の床梁12及び/又は少なくとも1個の天井梁13を省略してなる、柱省略建物ユニット20Aと梁省略建物ユニット20Bを併合した如くの柱梁省略建物ユニット20Cに変形できる。
(B)ユニット建物1の柱省略接合部
ユニット建物1は、その建物内の一部において柱省略建物ユニット20A(又は柱梁省略建物ユニット20Cでも可)を用い、図2に示す如く、複数個の柱省略建物ユニット20Aを隣接設置し、各柱省略建物ユニット20Aの柱省略コーナー部を互いに突き合せて柱省略接合部30を形成できる。
ユニット建物1は、その建物内の一部において柱省略建物ユニット20A(又は柱梁省略建物ユニット20Cでも可)を用い、図2に示す如く、複数個の柱省略建物ユニット20Aを隣接設置し、各柱省略建物ユニット20Aの柱省略コーナー部を互いに突き合せて柱省略接合部30を形成できる。
相隣る柱省略建物ユニット20Aの柱省略接合部30を含む同一面内で、それらの柱省略コーナー部に交差配置されている各柱省略建物ユニット20Aの天井梁13を継ぎ天井梁13Aとし、相隣る柱省略建物ユニット20Aの柱省略接合部30にて相対する継ぎ天井梁13A同士を接合する。
このとき、相隣る継ぎ天井梁13Aは、図3に示す如く、柱省略コーナー部まで(柱11の横断面分)延長され、両継ぎ天井梁13Aに渡ってそれらの上フランジとウエブとリップの外側に被嵌するU字状上外側添板31と、両継ぎ天井梁13Aに渡ってそれらの両フランジの内側に添設される上内側添板32とともに、高力ボルト33等でボルト締結され、かつ両継ぎ天井梁13Aに渡ってそれらの下フランジとウエブとリップの外側に被嵌するU字状下外側添板34と、両継ぎ天井梁13Aに渡ってそれらの下フランジの内側に添設される下内側添板35とともに、高力ボルト36等でボルト締結される。
尚、1階柱省略建物ユニット20Aの継ぎ天井梁13Aは、図3(B)に示す如く、上フランジと上外側添板31に貫通設置されるガイドピン37に2階柱省略建物ユニット20A(柱省略されない建物ユニット10でも可)の短柱11A(柱11でも可)の端板ガイド孔を嵌通することにて、2階柱省略建物ユニット20Aの床梁12を載せ置きされる。そして、2階柱省略建物ユニット20Aの床梁12は、下フランジと、その内側に添設される座金プレート37を、前述の高力ボルト33等で1階柱省略建物ユニット20Aの継ぎ天井梁13Aに共締めされる。
(C)ユニット建物1の梁省略接合部
ユニット建物1は、その建物内の一部において梁省略建物ユニット20B(又は柱梁省略建物ユニット20Cでも可)を用い、図2に示す如く、左右及び/又は上下で相隣る梁省略建物ユニット20Bのそれぞれに定めた梁省略部(床梁省略部、天井梁省略部)を互いに並置して梁省略接合部40を形成できる。
ユニット建物1は、その建物内の一部において梁省略建物ユニット20B(又は柱梁省略建物ユニット20Cでも可)を用い、図2に示す如く、左右及び/又は上下で相隣る梁省略建物ユニット20Bのそれぞれに定めた梁省略部(床梁省略部、天井梁省略部)を互いに並置して梁省略接合部40を形成できる。
図4〜図7のユニット建物1は、2階建をなし、上下階とも10個の建物ユニット10からなり、それらの妻面(建物ユニット10の平面視で短辺側となる面)を東西向きに配置し、それらの桁面(建物ユニット10の平面視で長辺側となる面)を南北向きに配置する。
1階では、中央南面寄りの2個の建物ユニット10を柱梁省略建物ユニット20Cとし、この2個の柱梁省略建物ユニット20Cの東面側の2個の建物ユニット10を柱省略建物ユニット20Aとするとともに、この2個の柱梁省略建物ユニット20Cの西面側の2個の建物ユニット10を柱省略建物ユニット20Aとする。
2階では、中央南面寄りの2個の建物ユニット10を柱梁省略建物ユニット20Cとし、この2個の柱梁省略建物ユニット20Cの東面側の2個の建物ユニット10を柱省略建物ユニット20Aとする。
ユニット建物1は、1階で、中央北面の建物ユニット10により玄関101を形成し、中央南面寄りの2個の柱梁省略建物ユニット20Cにより、玄関101に連なる土間102と階段103を形成する。また、東面の3個の建物ユニット10(うち2個は柱省略建物ユニット20A)によりダイニング及びキッチン104を形成する。また、南西寄りの2個の柱省略建物ユニット20Aにより和室105を形成し、北面寄りの建物ユニット10と柱省略建物ユニット20Aによりサニタリー106を形成する。
ユニット建物1は、2階で、中央南面寄りの2個の柱梁省略建物ユニット20Cにより吹き抜け空間111を形成する。また、東南寄りの2個の柱省略建物ユニット20Aによりライブラリーコーナー112を形成し、東北寄りの建物ユニット10と柱省略建物ユニット20Aにより夫寝室113を形成する。また、南西寄りの2個の建物ユニット10により妻寝室114を形成し、北西寄りの建物ユニット10によりサニタリー115を形成する。
しかるに、ユニット建物1にあっては、図8(A)に示す如く、1階の2個の柱梁省略建物ユニット20Cが形成する土間102と階段103の上部に梁省略接合部40を定め、梁省略接合部40を梁なし空間100Aに臨ませ、この梁なし空間100Aにより2階の2個の柱梁省略建物ユニット20Cが形成する吹き抜け空間111及び階段上空間103Aを形成する。即ち、1階の2個の柱梁省略建物ユニット20Cの相隣接部で、それらの天井梁13を省略して天井梁省略部を形成し、2階の2個の柱梁省略建物ユニット20Cの相隣接部で、それらの床梁12を省略して床梁省略部を形成する。そして、ユニット建物1は、1階の2個の柱梁省略建物ユニット20Cの天井梁省略部と、2階の2個の柱梁省略建物ユニット20Cの床梁省略部を土間102、階段103の上部に定めた梁省略接合部40にて左右上下に並置し、土間102、階段103の上部に梁なし空間100A(吹き抜け空間111と階段上空間103A)を形成する。
尚、図8(B)は階段103の上部に下階建物ユニット10の天井梁13、上階建物ユニット10の床梁12が設けられ、階段103の上の頭上高さが低く、頭がぶつかるおそれがあることを示す。
また、ユニット建物1にあっては、図9(A)に示す如く、1階の2個の柱梁省略建物
ユニット20Cと2階の2個の柱梁省略建物ユニット20Cと、それら4個の柱梁省略建物ユニット20Cの東側に相隣接する1階の2個の柱省略建物ユニット20Aと2階の2個の柱省略建物ユニット20Aの中央会合部に、1階〜2階に渡る柱省略接合部30を設け、この柱省略接合部30を梁なし空間100Aに連なる柱なし空間100Bに臨ませ、この柱なし空間100Bにより、1階の土間102とダイニング及びキッチン104を続き間とするとともに、2階のライブラリーコーナー112を吹き抜け空間111に連続する。即ち、1階柱梁省略建物ユニット20Cの天井梁省略部に交差する柱11を省略した柱省略コーナー部と、2階柱梁省略建物ユニット20Cの床梁省略部に交差する柱11を省略した柱省略コーナー部と、1階柱省略建物ユニット20Aの柱省略コーナー部と、2階柱省略建物ユニット20Aの柱省略コーナー部を柱省略接合部30にて突き合せ配置するものである。柱省略接合部30は、土間102、吹き抜け空間111に臨んで梁省略接合部40に交差配置するものになる。柱省略接合部30は、前述図2、図3の如くに補強される。
ユニット20Cと2階の2個の柱梁省略建物ユニット20Cと、それら4個の柱梁省略建物ユニット20Cの東側に相隣接する1階の2個の柱省略建物ユニット20Aと2階の2個の柱省略建物ユニット20Aの中央会合部に、1階〜2階に渡る柱省略接合部30を設け、この柱省略接合部30を梁なし空間100Aに連なる柱なし空間100Bに臨ませ、この柱なし空間100Bにより、1階の土間102とダイニング及びキッチン104を続き間とするとともに、2階のライブラリーコーナー112を吹き抜け空間111に連続する。即ち、1階柱梁省略建物ユニット20Cの天井梁省略部に交差する柱11を省略した柱省略コーナー部と、2階柱梁省略建物ユニット20Cの床梁省略部に交差する柱11を省略した柱省略コーナー部と、1階柱省略建物ユニット20Aの柱省略コーナー部と、2階柱省略建物ユニット20Aの柱省略コーナー部を柱省略接合部30にて突き合せ配置するものである。柱省略接合部30は、土間102、吹き抜け空間111に臨んで梁省略接合部40に交差配置するものになる。柱省略接合部30は、前述図2、図3の如くに補強される。
尚、図9(B)は、吹き抜け空間111の内部に上下階の柱11、床梁12、天井梁13が出るものである。
また、ユニット建物1にあっては、図10(A)に示す如く、中央南面側の2階の相隣る2個の柱梁省略建物ユニット20Cと、中央北面の建物ユニット10のそれぞれの上に屋根ユニット120を搭載し、それらの傾斜天井屋根121を連続形成する。ユニット建物1は、屋根ユニット120の傾斜天井屋根121の垂れ壁121A(建物ユニット10の天井梁13に対応して配置される)のうち、柱梁省略建物ユニット20Cの梁省略接合部40の上に位置することとなる垂れ壁121Aを省略してある。図10(A)において、50は垂れ壁省略部である。
尚、図10(B)は、屋根ユニット120の傾斜天井屋根121の垂れ壁121Aを柱梁省略建物ユニット20Cの梁省略接合部40の上に配置したものである。
更に、ユニット建物1にあっては、1階の2個の柱梁省略建物ユニット20Cと、それら2個の柱梁省略建物ユニット20Cの西側に相隣接する1階の2個の柱省略建物ユニット20Aの中央会合部に、柱省略接合部30を設け、この柱省略接合部30を梁なし空間100Aに連なる柱なし空間100Bに臨ませ、この柱なし空間100Bにより、1階の土間102と和室105を続き間とする。即ち、1階柱梁省略建物ユニット20Cの天井梁省略部に交差する柱11を省略した柱省略コーナー部と、1階柱省略建物ユニット20Aの柱省略コーナー部とを柱省略接合部30にて突き合せ配置するものである。柱省略接合部30は、土間102、和室105に臨んで梁省略接合部40に交差配置するものになる。柱省略接合部30は、前述図2、図3の如くに補強される。
また、ユニット建物1にあっては、1階の西面側の2個の柱省略建物ユニット20Aの妻側の外壁面側会合部に柱省略接合部30を設ける。即ち、柱省略接合部30を相隣る柱省略建物ユニット20Aの妻側外壁面に配置し、この柱省略接合部30が臨む柱なし空間100Bに、和室105の西面大開口105Aが形成される。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ユニット建物1において、複数の柱省略接合部30を有し、それら柱省略接合部3
0を単一の柱なし空間100Bに臨ませた。従って、ユニット建物1に、柱11に邪魔されない、単一の広々した柱なし空間100Bを形成できる。
(a)ユニット建物1において、複数の柱省略接合部30を有し、それら柱省略接合部3
0を単一の柱なし空間100Bに臨ませた。従って、ユニット建物1に、柱11に邪魔されない、単一の広々した柱なし空間100Bを形成できる。
(b)また、ユニット建物1において、相隣る建物ユニット20Cの梁省略部を互いに並
置した梁省略接合部40を設けた。従って、建物の内部に梁なし空間100Aを形成でき
る。
置した梁省略接合部40を設けた。従って、建物の内部に梁なし空間100Aを形成でき
る。
(c)相隣る建物ユニット20A、20Cの柱省略接合部30にて、各建物ユニット20
A、20Cの相対する継ぎ天井梁13A同士を接合した。従って、各建物ユニット20A、20Cとは別個の長尺梁を用いることなく、柱省略したユニット建物1を補強でき、材料の管理性、施工性が良い。
A、20Cの相対する継ぎ天井梁13A同士を接合した。従って、各建物ユニット20A、20Cとは別個の長尺梁を用いることなく、柱省略したユニット建物1を補強でき、材料の管理性、施工性が良い。
(d)ユニット建物1において、相隣る建物ユニット20Aの外壁面に柱省略接合部30
を設けた。従って、ユニット建物1の上記の外壁面に、柱11に邪魔されない大開口105Aを形成できる。
を設けた。従って、ユニット建物1の上記の外壁面に、柱11に邪魔されない大開口105Aを形成できる。
(e)建物ユニット20Aの平面視で短辺側となる妻側の外壁面では、相隣る建物ユニッ
トとの間で柱11を省略しない場合に、特に柱11が密になり、開口が小さめになる。従って、相隣る建物ユニットの妻側の外壁面に前述(d)の柱省略接合部30を設けることに
より、その妻側の外壁面で大開口105Aを形成できる。
トとの間で柱11を省略しない場合に、特に柱11が密になり、開口が小さめになる。従って、相隣る建物ユニットの妻側の外壁面に前述(d)の柱省略接合部30を設けることに
より、その妻側の外壁面で大開口105Aを形成できる。
(f)1階建物ユニット20Cの天井梁省略部と2階建物ユニット20Cの床梁省略部を
階段103の上部に配置した。従って、階段103の頭上高さを制限する梁がなくなり、緩勾配階段103を設けることができる。緩勾配階段103を建物の妻方向に沿って設けたり、建物の中央に配置でき、間取りレイアウトの自由度を向上できる。
階段103の上部に配置した。従って、階段103の頭上高さを制限する梁がなくなり、緩勾配階段103を設けることができる。緩勾配階段103を建物の妻方向に沿って設けたり、建物の中央に配置でき、間取りレイアウトの自由度を向上できる。
(g)1階建物ユニット20Cの天井梁省略部と2階建物ユニット20Cの床梁省略部を
吹き抜け空間111の内部に配置した。従って、梁のない美しい吹き抜け空間111を形成できる。
吹き抜け空間111の内部に配置した。従って、梁のない美しい吹き抜け空間111を形成できる。
(h)建物ユニット20Cの天井梁省略接合部40の上に位置する、屋根ユニット120
の垂れ壁121Aを省略したから、建物ユニット20Cの梁なし空間100Aの上部で垂れ壁121Aもなくし、美しい傾斜天井屋根121を形成できる。
の垂れ壁121Aを省略したから、建物ユニット20Cの梁なし空間100Aの上部で垂れ壁121Aもなくし、美しい傾斜天井屋根121を形成できる。
(i)建物ユニット20Cの梁省略部に交差する柱11も省略することにより、建物の内
部に柱11と梁12、13のない左右上下に広々した空間を形成できる。即ち、広々した階段上空間103Aや吹き抜け空間111を形成できる。
部に柱11と梁12、13のない左右上下に広々した空間を形成できる。即ち、広々した階段上空間103Aや吹き抜け空間111を形成できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 ユニット建物
10、20A、20B、20C 建物ユニット
11 柱
12 床梁
13 天井梁
13A 継ぎ天井梁
30 柱省略接合部
40 梁省略接合部
100A 梁なし空間
100B 柱なし空間
10、20A、20B、20C 建物ユニット
11 柱
12 床梁
13 天井梁
13A 継ぎ天井梁
30 柱省略接合部
40 梁省略接合部
100A 梁なし空間
100B 柱なし空間
Claims (4)
- 柱と床梁と天井梁を接合した建物ユニットを用いてなるユニット建物において、
相隣る建物ユニットのそれぞれに定めた柱省略コーナー部をそれら建物ユニットの柱省略接合部にて互いに突き合せ配置してなるものであり、
複数の柱省略接合部を有し、それら柱省略接合部を単一の柱なし空間に臨ませてなるとともに、
相隣る建物ユニットのそれぞれに定めた梁省略部をそれら建物ユニットの梁省略接合部にて互いに並置してなることを特徴とするユニット建物。 - 前記相隣る建物ユニットの柱省略接合部を含む同一面内で該柱省略コーナー部に交差配置されている各建物ユニットの天井梁を継ぎ天井梁とし、
相隣る建物ユニットの柱省略接合部にて相対する継ぎ天井梁同士を接合してなる請求項1に記載のユニット建物。 - 前記複数の柱省略接合部の少なくとも1つを相隣る建物ユニットの外壁面に配置した請求項1又は2に記載のユニット建物。
- 前記建物ユニットの柱省略接合部が配置される外壁面を妻側の外壁面とする請求項3に記載のユニット建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005064462A JP2006249696A (ja) | 2005-03-08 | 2005-03-08 | ユニット建物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005064462A JP2006249696A (ja) | 2005-03-08 | 2005-03-08 | ユニット建物 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014074330A (ja) * | 2013-12-18 | 2014-04-24 | Misawa Homes Co Ltd | 建物 |
JP7463901B2 (ja) | 2020-08-03 | 2024-04-09 | 積水ハウス株式会社 | 建物構造 |
-
2005
- 2005-03-08 JP JP2005064462A patent/JP2006249696A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014074330A (ja) * | 2013-12-18 | 2014-04-24 | Misawa Homes Co Ltd | 建物 |
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