JP5031532B2 - ミスト発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水を蒸発させてミスト化するミスト発生装置に関する。
水を蒸発させてミスト化するミスト発生装置として、従来、水を加熱する電気ヒータを用いたものの他、以下のものが知られている。特許文献1には、貯水タンク18の底部に設けた超音波振動子18aでミストを生成する一方、蒸発釜11で蒸気を生成して、ミストと蒸気とをミックスタンク14で混合するようにして大量の温ミストを生成し、ノズル2から噴霧する装置が記載されている。ミックスタンク1とノズル2とは送出管3を経て連通されており、かつノズル2には送られてきた温ミストの温度を所定温度まで昇温する赤外線ランプからなる加熱装置5が設けられている。これにより、所定温度かつ所定粒径の高温ミストを噴霧可能にしている。
また、特許文献2には、ミスト発生機構イとマイナスイオン発生装置3とを備えた美顔器が記載されている。ミスト発生機構イは、貯水室22の水をポンプ21からの水圧によりミスト化し、水路23を経てミストノズル1から放出するように構成されている。マイナスイオン発生装置3は、発生させられたマイナスイオンを放出するイオンノズル4をミストノズル1の両側に設けられている。マイナスイオン発生装置3は、放電針18に高電圧を印加することでマイナスイオンを生成している。ミストとマイナスイオンとを肌にあてることで保湿性が向上し、しっとり感等の肌感触が得られ、肌ケアが可能となる。
特開2005−205163号公報 特開2004−16523号公報
従来の電気ヒータを用いたものや、特許文献1記載のミスト発生装置では、水供給部位に電気的なミスト発生構造を採用することになるため、防水構造が必要となり、小型化に限界がある。また、ヒータからの放熱で非接触で水を加熱する方式も考えられるが、空気を介在するために効率上、好ましくない。さらに、特許文献2では、ポンプを必要とすることから、騒音対策構造が必要となり、また小型化に限界がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、光を照射して水を蒸発させてミストを発生させることで防水構造を不要とすると共に、ミスト化を効率的に行うができ、小型化も可能なミスト発生装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、光源と、前記光源からの光が照射される照射面を有し、この照射面に水を供給する水供給部と、高電圧を印加してマイナスイオンを発生させ、所定域に向けて放出するマイナスイオン発生装置とを備え、前記光源は、照射光によって前記照射面に供給された水を蒸発させ、前記照射面は、前記マイナスイオンの放出域に臨んでいることを特徴とするミスト発生装置である。
この構成によれば、水が供給されている照射面に光源からの光が照射されると、光が水に吸収されて光エネルギーが熱エネルギーに変換される。したがって、照射面に供給された水は直接加熱されることで効果的に蒸発する。また、照射面に光が照射されることで、照射面が加熱されることによっても、この照射面に供給されている水は間接的に加熱され、蒸発し得る。このように光が照射されて、つまり遠隔的に、水が直接的、間接的に蒸発され、ミスト化されることで、従来のような、水が供給された部位に高電圧を印加してミスト化する特許文献1,2記載の構成に対して、電気配線等との間の防水構造を不要とし、また光の照射域は自由性があることから照射面を適宜に設計できることで構造の小型化が図れる。これにより、ミスト化された水を肌や皮膚に付着させることで潤いのある肌や皮膚が得られ、一定の美容効果が期待される。
また、高電圧を印加してマイナスイオンを発生させ、所定域に向けて放出するマイナスイオン発生装置を備え、前記照射面は前記マイナスイオンの放出域に臨んでいるので、ミスト化された水に所要数のマイナスイオンが付着することで、ミストの寿命がさらに長期化される。また、マイナスイオンの作用によって抗菌、殺菌作用が発揮され、また生物に対する腐敗の抑制が図れる。更に、適用装置によっては、美肌作用などの促進が図れる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のミスト発生装置において、前記照射面に、照射される光を吸収する光吸収層を設けたことを特徴とする。この構成によれば、光吸収層に照射された光は照射光を吸収することで加熱が促進され、効果的な水の蒸発が図れる。光吸収層が吸水性を有する材料である場合、直接的、間接的に効果的な水蒸発が図れる。また、光吸収層は、照射する光の波長に対して吸収特性の高い材料、色(着色されたもの含む)が好ましく、特に全波長を吸収する黒色のものが好ましい。
請求項3記載の発明は、光源と、前記光源からの光が照射される照射面を有し、この照射面に水を供給する水供給部と、高電圧を印加してマイナスイオンを発生させ、所定域に向けて放出するマイナスイオン発生装置と、前記照射面上に水を結露することで水の供給を行う冷却部とを備え、前記光源は、照射光によって前記照射面に供給された水を蒸発させ、前記照射面は、前記マイナスイオンの放出域に臨んでいることを特徴とするミスト発生装置である。
この構成によれば、ミスト化された水を肌や皮膚に付着させることで潤いのある肌や皮膚が得られ、一定の美容効果が期待できる。また、ミスト化された水に所要数のマイナスイオンが付着することで、ミストの寿命をさらに長期化させることができる。また、マイナスイオンの作用によって抗菌、殺菌作用が発揮され、また生物に対する腐敗の抑制が図れる。更に、適用装置によっては、美肌作用などの促進が図れる。さらにまた、水の供給(補給)が不要となり、操作性に優れる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のミスト発生装置において、前記マイナスイオン発生装置は、放電電極と、前記放電電極に所定の高電圧を印加する高電圧印加手段を備えていることを特徴とする。この構成によれば、マイナスイオンを効果的に生成することが可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のミスト発生装置において、前記マイナスイオン発生装置は、放電電極に対向する環状の対向電極を備え、高電圧印加手段は、前記放電電極と前記対向電極との間に所定の高電圧を印加するものであり、前記光源は、前記対向電極の適所に実質的に取り付けられていることを特徴とする。この構成によれば、光源と放電電極との距離が、対向電極の配設位置によって規定されるので、光源は放電電極との間でリークの生じない位置に配置することが容易となる
請求項記載の発明は、請求項記載のミスト発生装置において、前記光源と前記冷却装置とを交互にオンオフ動作させることを特徴とする。この構成によれば、照射面は冷却部による結露水の生成と、光源によるミストの生成とが効果的に行われる。
請求項1に記載の発明によれば、従来のような、水が供給された部位に高電圧を印加してミスト化する特許文献1,2記載の構成に対して、電気配線等との間の防水構造を不要とし、また光の照射域は自由性があることから照射面を適宜に設計できることで構造の小型化が図れる。これにより、ミスト化された水を肌や皮膚に付着させることで潤いのある肌や皮膚が得られ、一定の美容効果が期待できる。また、ミスト化された水に所要数のマイナスイオンが付着することで、ミストの寿命をさらに長期化させることができる。また、マイナスイオンの作用によって抗菌、殺菌作用が発揮され、また生物に対する腐敗の抑制が図れる。更に、適用装置によっては、美肌作用などの促進が図れる。
請求項2記載の発明によれば、光吸収層に照射された光を照射光を吸収することで加熱が促進され、効果的な水の蒸発が図れる
請求項3記載の発明によれば、ミスト化された水を肌や皮膚に付着させることで潤いのある肌や皮膚が得られ、一定の美容効果が期待できる。また、ミスト化された水に所要数のマイナスイオンが付着することで、ミストの寿命をさらに長期化させることができる。また、マイナスイオンの作用によって抗菌、殺菌作用が発揮され、また生物に対する腐敗の抑制が図れる。更に、適用装置によっては、美肌作用などの促進が図れる。さらにまた、水の供給(補給)が不要となり、操作性に優れた装置が提供できる。
請求項4記載の発明によれば、マイナスイオンを効果的に生成することができる。
請求項5記載の発明によれば、光源と放電電極との距離を、対向電極の配設位置によって規定できるので、光源を放電電極との間でリークの生じない位置に配置することが容易となる
請求項記載の発明によれば、照射面を冷却部による結露水の生成と、光源によるミストの生成とに効果的に使い分けることができる。
図1は、本発明に係るミスト発生装置の第1実施形態を示す構成図である。図1おいて、ミスト発生装置1Aは、ミスト発生部10とマイナスイオン発生部20とから構成されている。
ミスト発生部10は、貯水タンク11、水供給部12及び光源13を備えている。貯水タンク11は、所要の容積を有するものである。貯水タンク11は、上方に開口を有し、利用者によって水補給が可能にされ、使用中は、図略の蓋で密封可能にされている。貯水タンク11は底の適所から水供給部12へ水を補給するための細管の連通路11aを備え、水供給部12へ必要な量の水を供給可能にされている。連通路11aは管状の他、水が供給可能な構造であれば、例えば毛細管現象等を利用した部材から構成されたものでもよい。
水供給部12は、吸水効率の高い、例えばフェルト等の織物材からなり、所要の容積、すなわち全体として立体形状(直方体や円柱、本実施形態では略円柱形状)を有している。水供給部12は、厚み等を含むサイズや編み密度を適宜選定することで所望する保水量のものを調達できる。水供給部12はその下面12aに水を供給するものである。下面12aは略平面とされ、本実施形態では円形とされている。水供給部12は、吸水性が良好で、水の保持性能が高い部材であれば、フェルトに限定されず、不織布や多孔性部材であってもよい。下面12aに保持された水は光源13からの光照射を受けて加熱されて、蒸発する。なお、貯水タンク11と水補給部12との位置関係は、水の供給が特に毛細管現象を利用して行われる態様では、図1のような上関係に限定されない。
光源13は、半導体レーザ、発光ダイオードまたは赤外線ランプ等である。光源13は、水供給部12の下面12aに対向する位置に配置され、照射光が下面12aを照射するように発光方向が設定されている。従って、水供給部12の下面12aは光照射面となる。なお、光源13の配設位置については後述する。
光源13は、図略の制御部からのオンオフ信号、また、好ましくは強度信号を受けることで、発光期間、発光強度が調整可能とされている。また、光源13は照射光を下面12aのサイズに一致するように絞り、又は拡張するべく、必要なレンズ系を備えた態様とすることが好ましい。
マイナスイオン発生部20は、放電電極21、放電電極21と所定距離離間して対向配置された対向電極22及び高電圧発生部23を備えている。放電電極21は、本実施形態では、所定長で針状を有するものが採用されている。対向電極22は、環状を有し、その中心は放電電極21の軸心Lと一致するように配置されている。高電圧発生部23は、所定の高電圧、例えば数KV(キロボルト)、本実施形態では3〜6KVのうちの所定の電圧を発生するものである。高電圧発生部23の出力線23a,23bは放電電極21と対向電極22とに接続されている。対向電極22側はアースに接続されている。従って、高電圧発生部23からの高電圧が放電電極21と対向電極22との間に印加されることになる。放電電極21と対向電極22との距離は、印加電圧にもよるが、一般的には、約1〜10数ミリメートルに設定され、好ましくは3〜5ミリメートルに設定されている。
放電電極21と対向電極22との間に高電圧発生部23からの所定の高電圧が印加されると、放電電極21の先端にマイナスイオンが生成され、アース電位に向かう電界からのクーロン力を受けて軸線Lの方向(通常、その先は外方となる)に放出される。
水供給部12の下面12aで発生されたミストMは自由落下し、あるいは、マイナスイオンの放出力によるイオン風で負圧にされた空間に引き込まれて、軸線L方向に引き寄せられる。引き寄せられたミストMはマイナスイオンと領域的に混合され、その結果、ミストMのそれぞれに複数のマイナスイオンが付着することとなり、マイナス帯電された水のミストMが生成され、軸線L方向に放出される。なお、下面12aの近傍(図1の左側)に図略の送風ファンを設けて、生成されたミストMを積極的にマイナスイオンの生成領域に送るようにしてもよい。
また、前記光源13は、本実施形態では、対向電極22の周方向適所、かつ放電電極21に面した側であって、水供給部12の下面12aの近傍位置に取り付けられている。このように、光源13を対向電極22に取り付けることで、放電電極21と対向電極22との間に設定された距離に対応した、絶縁が確保し得る距離、好ましくは少なくとも5ミリメートル以上離間して光源13を配置することが可能となり、放電電極21との間で不要な短絡が生じないように設計することが容易となる。光源13の取付位置は、対向電極の適所に限定されず、貯水タンク11からの図略のフレーム適所、またその他の図略の筐体の適所であってもよい。
なお、放電電極21は、針状形状に限定されず、例えばのこぎり波のように複数の尖鋭な先端をそれぞれ放電電極とするものでもよく、また金属棒材に変えて、所要長のカーボン繊維を複数本用いて、これらを編み込み、あるいは不織布的に絡ませて、外方に突出したカーボン繊維の各先端部であってひげ状にされた先端をそれぞれ放電電極21とする態様であってもよい。さらに、絶縁基板上に放電回路、例えば対向する櫛形電極構造をパターニングした態様とし、対向する櫛形電極間にマイナスイオンを発生させるようにしてもよい。
また、対向電極22は、環状形状に限定されず、例えば筐体(図略)の当該部分が対向電極22の形状に類似している場合、筐体をアースとすることで代用することも可能である。また、対向電極22は、環状の他、互いに所定距離離間し、かつ同電位とされた平行線分部材とし、その間をマイナスイオンの放出方向とする態様としてもよい。
図2は、本発明に係るミスト発生装置の第2実施形態を示す構成図である。図2に示すミスト発生装置1Bは、図1のミスト発生装置1に比して、水供給部12の下面構造が異なる点を除き、他は同一である。
すなわち、水供給部12には、その下面12a上の実質全面に光吸収層14が設けられている。光吸収層14は、本実施形態では略板状をなし、照射される光の波長に対して熱吸収特性の高い材料、色彩(着色したもの含む)を有する、編み物や不織布が採用されている。光吸収層14は、より好ましくは全波長を吸収する黒色の材料(着色された物を含む)がよく、例えばカーボンブラック等を溶剤と混合し、編み物や不織布の各繊維表面に塗布して形成したものが好ましい。このようにして生成された光吸収層14が、水供給部12の下面12aに接着するなどにより構成されている。光吸収層14は、吸水性の良い材料が採用されることが好ましく、このような態様では、照射光によって直接加熱が行われる。また、光吸収層14は、光を吸収してそれ自体が加熱され、光吸収層14からの熱の伝導を受けて水供給部12の下面12aの水を加熱する間接加熱も同時に行う。
従って、光吸収層14は、照射された光を効果的に熱に変えて吸収することで水の加熱を促進し、効果的な水の蒸発を図ることができる。これにより、所望量のミスト生成が一層実現可能となる。
図3は、本発明に係るミスト発生装置の第3実施形態を示す構成図である。図3に示すミスト発生装置1Cは、図1,2のミスト発生装置1A,1Bに比して、ミスト発生部100の構造が異なる点を除き、他は同一である。従って、ここでは、ミスト発生部100の構造についてのみ説明する。
ミスト発生部100は、冷却装置101、水供給部102及び光源13を備えている。冷却部101は、例えばペルチエ素子が採用されたペルチエモジュールから構成されている。
冷却部101、すなわちペルチエモジュールは、熱電対で回路を構成し、吸熱部と放熱部とを有する公知の構成が採用可能であり、一例として本出願人に係る特許第3952044号公報に記載されているものが採用可能である。すなわち、ペルチエモジュールは、熱伝導性の高いアルミナや窒化アルミニウムから成る絶縁板の片面側に回路を形成してある一対のぺルチェ回路板を有し、この一対のぺルチェ回路板を、互いの回路側が向かい合うように対向させ、かつ多数列設してあるBiTe系の熱電素子を一対のぺルチェ回路板の間に挟持して構成されたものである。そして、隣接する熱電素子同士は一対のペルチエ回路板上の回路8で電気的に接続され、ぺルチェ入力リード線を介して駆動部に接続されている。駆動部から熱電素子への通電により一方のぺルチェ回路板側から他方のぺルチェ回路板側に向けて熱が移動する。冷却側となるぺルチェ回路板の外側にはセラミック等の高熱伝導性を有する冷却用絶縁板が接続されている。
この冷却用絶縁板は周辺空気中の水分を結露して板面上に付着させる水供給部102として機能する。なお、水供給部102を構成する冷却用絶縁板としては、アルミナや窒化アルミニウム等のセラミックの他、アルミニウム、銅又はこれらの合金から構成されてもよい。
水供給部102の下面である結露面102aには、図3に示すように、生成された結露水Wが付着する。光源13は、水供給部101bの結露面102aに光を照射するように配置されている。光源13からの照射光によって、結露水Wは加熱され蒸発してミストMが生成される。
図4は、本発明に係るミスト発生装置の第4実施形態を示す構成図である。図4に示すミスト発生装置1Dは、図3のミスト発生装置1Cに比して、水供給部102の下面構造が異なる点を除き、他は同一である。
すなわち、水供給部102には、その結露面102a上の実質全面に光吸収層104が設けられている。光吸収層104は、本実施形態では略板状をなし、照射される光の波長に対して熱吸収特性の高い材料、色彩(着色したもの含む)を有するものが採用されている。光吸収層104は、より好ましくは全波長を吸収する黒色の材料(着色された物を含む)がよい。光吸収層104としては、水供給部102の下面に上記の材料、色彩塗料を接着乃至は塗布することで構成されている。
また、光吸収層104は、高熱伝導性を有する材料が採用され、照射光によって直接加熱され、同時に、光を吸収して光吸収層14自体が加熱されることで間接的に結露水Wを加熱する。あるいは、光吸収層104として、高熱伝導材料の表面に薄くコーティングしたものでもよい。光吸収層104は、照射された光を効果的に熱に変えて吸収することで水の加熱を促進し、効果的な水の蒸発を図ることができる。これにより、所望する量のミスト生成が一層実現可能となる。
図5は、図3及び図4に示す第3、第4実施形態における動作パターンを説明するタイミングチャートである。図5において、信号(a)は冷却部101(ペルチエモジュール)の動作御パターンであり、信号(b)は光源13の動作御パターンである。図5に示すように、図略の制御部によって、ペルチエモジュール101と光源13とは所定期間毎に交互にオンオフが行われる。ペルチエモジュールによる冷却(ON)期間としては、例えば数十秒が設定され、光源13からの光照射によるミスト発生(ON)期間としては、例えば数十秒が設定されている。両者のON期間は同一幅でもよいし、また、冷却による結露水の生成量と、加熱によるミスト発生量との関係から、生成された結露水が効率良くミストに変えられるような時間配分とすることが好ましい。このように、結露面102aに対する冷却動作と加熱動作とを時間的に振り分けることで、結露水生成とミスト生成とを効果的に機能させることが可能となる。なお、マイナスイオン発生部20は連続して動作されていてもよいし、少なくともミスト発生期間のみオンされるように図略の制御部によって動作制御されればよい。
図6は、図1及び図2のミスト発生装置が適用されるドライヤの一例を示す断面図である。図6において、ドライヤは、略筒状の筐体30を有し、その下部に把持部40が取り付けられている。なお、把持部40の下部には家庭用電源に接続する配線が設けられているが、図では省略してある。
筐体部30内には、後方側(図6の右側)からファン31、モータ32,及びヒータ33が取り付けられている。ファン31はモータ32の回転軸32aに連結されている。ヒータ33はモータ32の前側の空間に例えばコイル状を有する、オーム損で発熱する電気材料である例えばニクロム線が設けられている。把持部40の上端部にはスイッチ41が設けられており、このスイッチ41の押し込み操作毎にモータ32及びヒータ33が連動してオン、オフされるようになされている。なお、モータ32の強弱(回転速度)モードの設定、ヒータ33の作動、非作動モードの設定のための操作部も図では省略されている。モータ32がオンされると、ファン31によって外方から空気が吸い込まれ、この空気はモータ32の外径域を通過してヒータ33を経て前方開口30aから放出される(風の流れは図6中、矢印で示している)。
筐体部30内には、その上側前部空間301に、図1及び図2に示すミスト発生装置1A又は1Bが配設され、上側後部空間302には必要な電源作成回路や制御回路を搭載した回路基板等2が配設されている。上側上部空間301は、前方に所定サイズの開口301aが形成されており、筐体30の前方開口30aと隣接した位置関係とされている。また、上側上部空間301は、後方側にドライヤのための空気の流路と隙間301bを介して連通されている。ミスト発生装置1は、開口301aに、マイナスイオンが付着されたミスト水Mが、図6中、矢印で示す向きに放出されるように配置されている。ミスト発生装置1A(又は1B)の動作はドライヤのオンオフと連動しても良く、あるいはミスト生成モードの選択操作が可能な図略の操作部で選択可能としてもよい。
ドライヤ及びミスト発生装置1A(又は1B)が連動する態様では、両者がオンされると、後部から吸引された空気であって、ヒータ33で加熱された空気が前方開口30aから放出され、一方、外部から吸引された空気の一部が隙間301bを経てミスト発生装置1A(又は1B)に流れ、この空気流によって、ミスト発生装置1A(又は1B)で発生されたマイナスイオンが付着されたミストMが開口301aから所要の速度で放出される。前方開口30aと開口301aとを隣接し、かつ同一方向に向けているので、熱風の吹きつけ箇所(例えば頭部の整髪箇所)に、合わせてマイナスイオンが付着されたミストMを吹き付けることができる。
図7は、図3〜5のミスト発生装置が適用されるドライヤの一例を示す断面図である。図7に示すドライヤは、図6に比して、ミスト発生装置が異なる以外、他は同一である。従って、詳細な説明は省略する。
このように、ドライヤのように局所的な熱的雰囲気(高温、涼風の双方の雰囲気を含む)を生成し、この熱的雰囲気を所要方向に放出する熱的雰囲気生成部を備えてなる熱的雰囲気生成用電気器具に、前記熱的雰囲気生成部の適所に配設され、前記ミスト化された水が前記放出流により生じる負圧により前記生成された熱的雰囲気に混合させるミスト発生装置1A〜1Dを適用することが可能である。
なお、本実施形態では、ドライヤの適用例を説明したが、本ミスト発生装置は、ドライヤの他、空気清浄機、ブラシ、美顔器、送風機などの備え付けタイプではない携帯形の局所的な熱的雰囲気を生成するための電気器具、更には備え付けの電気機器に適用可能である。また、本実施形態では、生成されたミストMにマイナスイオンを付着される構成としたが、ミストのみであってもよい。
本発明に係るミスト発生装置の第1実施形態を示す構成図である。 本発明に係るミスト発生装置の第2実施形態を示す構成図である。 本発明に係るミスト発生装置の第3実施形態を示す構成図である。 本発明に係るミスト発生装置の第4実施形態を示す構成図である。 図3、図4に示す第3、第4実施形態における動作パターンを説明するタイミングチャートである。 図1、図2のミスト発生装置が適用されるドライヤの一例を示す断面図である。 図3〜図5のミスト発生装置が適用されるドライヤの一例を示す断面図である。
1A,1B,1C,1D ミスト発生装置
10、100 ミスト発生部
11 貯水タンク
101 冷却部
12,102 水供給部
12a,102a 下面(照射面)
13 光源
14,104 光吸収層
20 マイナスイオン発生部
21 放電電極
22 対向電極
23 高電圧発生部

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源からの光が照射されるとともに、保水機能を有する照射面を有し、この照射面に水を供給する水供給部と
    高電圧を印加してマイナスイオンを発生させ、所定域に向けて放出するマイナスイオン発生装置とを備え、
    前記光源は、照射光によって前記照射面に供給された水を蒸発させ、前記照射面は、前記マイナスイオンの放出域に臨んでいることを特徴とするミスト発生装置。
  2. 前記照射面に、照射される光を吸収する光吸収層を設けたことを特徴とする請求項1記載のミスト発生装置。
  3. 光源と、
    前記光源からの光が照射される照射面を有し、この照射面に水を供給する水供給部と、
    高電圧を印加してマイナスイオンを発生させ、所定域に向けて放出するマイナスイオン発生装置と、
    前記照射面上に水を結露することで水の供給を行う冷却部とを備え、
    前記光源は、照射光によって前記照射面に供給された水を蒸発させ、前記照射面は、前記マイナスイオンの放出域に臨んでいることを特徴とするミスト発生装置。
  4. 前記マイナスイオン発生装置は、放電電極と、前記放電電極に所定の高電圧を印加する高電圧印加手段を備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のミスト発生装置。
  5. 前記マイナスイオン発生装置は、放電電極に対向する環状の対向電極を備え、高電圧印加手段は、前記放電電極と前記対向電極との間に所定の高電圧を印加するものであり、前記光源は、前記対向電極の適所に実質的に取り付けられていることを特徴とする請求項4記載のミスト発生装置。
  6. 前記光源と前記冷却部とを交互にオンオフ動作させることを特徴とする請求項記載のミスト発生装置。
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