JP4788835B2 - イオンミストによる髪の保湿方法及び髪の保湿装置 - Google Patents

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本発明は、イオンミストによる髪の保湿方法及び保湿装置に関するものである。
静電霧化装置とは、放電極と、放電極に対向して位置する対向電極と、放電極に水を供給する供給手段とを備え、放電極と対向電極との間に高電圧を印加することで放電極に保持される水を霧化させ、ナノサイズで強い電荷を持つマイナスイオンミスト(以下、これをナノイオンミストという)を発生させるものである(一例として、特許文献1参照)。
特許第3260150号公報
本発明は、イオンミストを人体に曝露させて毛髪を保湿することのできる保湿方法や保湿装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明を、水を静電霧化して、ラジカルを含む70nmよりも小さいイオンミストを生成し、人体に曝露させることを特徴とした、イオンミストによる髪の保湿方法とする。前記ラジカルは、OHラジカルであることを特徴としてもよい。
また、本発明が、放電極と、この放電極に水を供給する供給手段とを備え、放電極に電圧を印加することにより水を静電霧化して、ラジカルを含み、人体に曝露させて髪を保湿するための70nmよりも小さいイオンミストを生成することを特徴とした、髪の保湿装置であってもよい。同様に、前記ラジカルは、OHラジカルであることを特徴としてもよい。
本発明は、毛髪を保湿することができる保湿方法や保湿装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態における一例のイオンミストによる髪の保湿方法に用いる静電霧化装置の断面形状を示す説明図である。 同上の静電霧化装置の他の断面形状を示す説明図である。 同上の静電霧化装置の全体を示す説明図である。 本発明の実施の形態における他例のイオンミストによる髪の保湿方法に用いる静電霧化装置の断面形状を示す説明図である。 同上の放電極の保水部の別形態を示す概略断面図であり、(a)は軸心部分が保水部である形態、(b)は外表面が保水部である形態、(c)は二つ割りにして隙間を保水部とした形態を示している。 同上の放電極に保水面を設けた形態を示す概略断面図であり、(a)は保水面を平坦状にした形態、(b)は(a)の保水面に突起を設けた形態、(c)は保水面を凹曲面状にした形態、(d)は(c)の保水面に突起を設けた形態を示している。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図1〜図3には、本発明の実施の形態における一例のイオンミストによる髪の保湿方法に用いる静電霧化装置を示している。本例の静電霧化装置の外殻を成す本体ケース10は、両端の開口した四角筒状のミスト発生ケース1と、一端側が開口した四角筒状の送風・放熱ケース2とを連通接続させることで形成されている。送風・放熱ケース2のミスト発生ケース1との接続側には熱交換部配置口3を開口させており、この熱交換部配置口3内に熱交換部4を嵌合させている。熱交換部4は、半導体電子熱交換素子であるぺルチェ素子5の吸熱側に平板状の冷却部6を接続させるとともに、該ぺルチェ素子5の放熱側にフィン形状の放熱部7を接続させて形成したものでる。なお、上記の放熱部7は熱伝導率が高い材料(本例ではアルミニウム)で形成したものであり、上記の冷却部6は熱伝導率が高く且つ電気伝導率が低い(絶縁性の)材料で形成したものである。
熱交換部4の放熱部7は送風・放熱ケース2内に位置し、冷却部6はミスト発生ケース1内に位置するものであり、ミスト発生ケース1内において冷却部6の中央に円錐台状に隆起させてある基台部6aに放電極11の基端部11bを埋設させることで、この放電極11を冷却部6上に立設させている。放電極11は、熱伝導率が高く且つ電気伝導率が高い材料(本例ではアルミニウム)を用いて形成される円柱形状の部材であり、その先端部11aは鋭利な円錐形状となっている。ミスト発生ケース1の、放電極11の先端部11aとの対向側に開口させてあるミスト吐出口12の中央部分には、リング状の対向電極13を位置させている。この対向電極13と放電極11とは高電圧印加部14を介して接続されており、放電極11の先端部11aと対向電極13との間に、放電極11の先端部11a側がマイナス電極となるように高電圧が印加されるようになっている。
送風・放熱ケース2内には、モーターファンである送風部15を放熱部7と対向するように配しており、送風部15を駆動させることで送風・放熱ケース2側からミスト発生ケース1側に向けて空気の流れが発生するようになっている。送風・放熱ケース2内には、熱交換部配置口3の開口縁から放熱部7側に向けて、放熱部7の周囲を囲む隔壁16を延設しており、この隔壁16により囲まれて放熱部7が位置することとなる内部空間と、送風・放熱ケース2の外部とを、送風・放熱ケース2の側周壁2aであって放熱部7と近接する部分に開口させてある放熱口22を介して連通させている。また、送風・放熱ケース2の側周壁2aと隔壁16との間には所定の空隙17を設けており、この空隙17が、送風・放熱ケース2の熱交換部配置口3の近傍に形成した通風口18を介してミスト発生ケース1内と連通するようになっている。
なお、図中の19は、送風部15への電源供給を制御することで送風部15から発生する送風量を制御する送風制御部19であり、図中の20は、ぺルチェ素子5への電源供給を制御することで該ぺルチェ素子5(即ち熱交換部4)の冷却能力を制御する冷却制御部である。
しかして、上記した静電霧化装置において、冷却制御部20により熱交換部4のぺルチェ素子5にDC電源を供給すると、ペルチェ素子5内において熱の移動が生じ、吸熱側に接続させてある冷却部6を介して放電極11が冷却され、放電極11の周囲の空気が冷却されて結露点以下に至ることで該放電極11の表面上に結露水が生じる。そして、放電極11の特に先端部11aに水が結露した状態で、高電圧印加部14により放電極11の先端部11a側がマイナス電極となり電荷が集中するように高電圧を印加すると、先端部11aに保持される水(即ち結露水)が大きなエネルギを受けてレイリー分裂を繰り返し、ナノイオンミストMを大量に発生させる。ナノイオンミストMは、放電極11と対向して位置する対向電極13側に放出され、ミスト吐出口12を介してミスト発生ケース1の外部へと吐出される。なお、本例においては放電極11を先端部11aを除いては同一断面形状としているが、基端部11bを平板状に形成するとともに該基端部11bの平面部分が熱交換部4の冷却部6に接続されるように配した場合には、放電極11を更に効率的に冷却してナノイオンミストMを効率良く発生させることができる。また、放電極11の先端部11aが鋭利に形成する程に電気力線を高密度に形成して放電効率を高くすることができる。放電極11の先端部11aと対向電極13との間の距離は、電気力線が高密度に形成されてナノイオンミストMが高効率で発生するような、適当な空間距離に設定しておくことが好適である。ミスト発生ケース1の材質については、これを絶縁材料とすることが好ましいが、仮に対向電極13と同様の導電材料を用いる場合には、放電極11とミスト発生ケース1との間に十分な空気絶縁距離を設けておくことが必要である。
つまり、本例の静電霧化装置は、放電極11に水を供給する供給手段として、熱交換部4を用いて放電極11を冷却し、結露により放電極11部分(特に先端部11a)に直接水を生成させる水生成手段を用いたものであり、このような手段を用いることで、使用者自身が水を補給する手間が不要になるとともに、結露により生成された水には不純物が含まれないことからCaCOやMgO等の析出付着が防止されることとなる。しかも、水が放電極11に直接生成されることから、運転を開始(つまり熱交換部4で冷却を開始)してからナノイオンミストMを発生させるまでの時間が短くて済み、ヘアドライヤ等の短時間だけ使用する商品にも問題なく備えることができる。加えて、水を充填させておく為の水タンクや、水タンク内の水を放電極11にまで搬送する水搬送部といった部材を備える必要がないので装置全体がコンパクト化されるものである。
本例においては、放電極11が高電圧印加部14と直接接続される構成としているが、上記構成に限らず、例えば冷却部6を放電極11と同様に熱伝導率が高く且つ電気伝導率が高い(導電性の)材料で形成するとともに該冷却部6を高電圧印加部14と接続させ、高電圧印加部14により冷却部6と対向電極13との間に高電圧を印加することで、放電極11の先端部11aに電荷を集中させる構成にしても構わない。冷却部6と放電極11をアルミニウム等の同一材料で形成する場合には、冷却部6と放電極11を一体に形成してもよく、これによれば熱伝導のロスも少なく且つ構造もコンパクト化されるという利点がある。但し、上記のように冷却部6を熱伝導率の高い材料で形成する場合は、ぺルチェ素子5と冷却部6との間に、熱伝導率が高く且つ電気伝導率が低い材料を介在させることが好ましい。
また、本例の静電霧化装置においては、放電極11部分に水を生成する手段として、放電極11の冷却により空気中の水分を放電極11に直接結露させる結露手段を用いているが、熱交換部4による冷却能力が強過ぎる場合には、空気中の水分が冷却により放電極11に氷結して生成されることとなる。この場合、熱交換部4は放電極11の冷却により空気中の水分を放電極11に氷結させる氷結手段として働くこととなるが、この放電極11に氷結した氷を溶解させて水を生成する溶解手段を備えることで、問題なく放電極11に水を生成することができる。上記溶解手段としては、やはり熱交換部4が好適に用いられ、冷却制御部20からの通電制御により一時的に熱交換部4への通電を低下又は停止させて放電極11の温度を上げること、若しくは、極性を逆転させることで熱交換部4の吸熱側と放熱側とを入換えて放電極11を加熱することで、氷結した氷を溶解させることができる。
更に、本例の静電霧化装置において、送風制御部19により送風部15を駆動させると、前述したように送風・放熱ケース2側からミスト発生ケース1側に向けて空気の流れが発生することとなる。送風・放熱ケース2の側周壁2aであって送風部15を挟んで放熱部7が配してある側と反対側の部分には、円形状を成す吸気口8を複数開口させており、送風部15の駆動によって外部空気が吸気口8を介して送風・放熱ケース2つまり本体ケース1内に導入され、放熱部7側に向けて送り出されるようになっている。送風部15からの流路は、放熱部7に至る前に、隔壁16で囲まれた内部空間に流入した後に放熱口22を通って外部に吐出される放熱流路R1と、送風・放熱ケース2の側周壁2aと隔壁16との間の空隙17を通り、通風口18を介してミスト発生ケース1内に流入して放電極11の先端部11a近傍を通過して冷却された後にミスト吐出口12から外部に吐出される冷却流路R2とに分岐される(図1、図2の矢印を参照)。ここで、放熱流路R1を通る空気は、隔壁16の内部空間中にて放熱部7の近傍を通過して熱を奪った後に外部に吐出され、熱交換部4の放熱性能を向上させるようになっている。また、冷却流路R2を通る空気は、放電極11の特に先端部11aに外部空気を継続的に供給して水の生成量を向上させるとともに、この生成水から発生したナノイオンミストMを外部に向けて勢い良く誘引するようになっている。
即ち、本例の送風部15は、放熱部7側と放電極11側のそれぞれに空気を送り出すものであるが、上記のように送風部15から放電極11に外部空気を供給する冷却流路R2と別流路で、送風部15から放熱部7に外部空気を送り込んだ後に外部に吐出させる放熱流路R1を設けることで、放電極11にて水が生成されやすくなっている。というのも、仮に放熱部7側で温められて乾燥した空気が放電極11側に送り出されて冷却された場合には、相対湿度が上がり辛いために水が生じ難くなるが、本例のように放電極11が放熱部7の下流に位置しないように外部空気の流路を別流路で形成することで、放電極11側において相対湿度が上がり易くなって水が生じ易くなるからである。また、仮に放電極11を通過した空気が放熱部7に送り出された場合には、放電極11で発生したナノイオンミストMが放熱部7に付着してしまって外部に吐出され難くなるので、本例のように放熱部7が放電極11の下流に位置しないように外部空気の流路を別流路で形成することで、ナノイオンミストMの吐出効率が向上するという利点もある。
また、本例の静電霧化装置においては、冷却制御部20や送風制御部19が、放電極11での水の生成状態に基づいて熱交換部4の冷却能力や送風部15から放電極11への送風量を制御して、水が生成され易い状態では水の生成を抑制し、水が生成され難い状態では水の生成を促進するようにしている。ここで、放電極11と対向電極13との間の印加電流や、放電極11に供給される外部空気の温度や湿度が、いずれも放電極11における水の生成状態と高い相関性を有していることから、本例においては放電極11での水の生成状態を検知する水生成検知手段として、放電極11と対向電極13との間の印加電流を検知する印加電流検知部23と、放電極11に供給される外部空気の温度と湿度の少なくとも一方を検知する温湿度センサ24とを備えている。例えば放電極11にて氷結が生じている場合には印加電流が低下するものであるが、これを印加電流検知部23で検知するとともに、印加電流検知部23の出力に基づいて冷却制御部20が熱交換部4の冷却能力を低下させるか、又は送風制御部19が送風部15からの送風量を増加させることで、放電極11の温度を上げて氷結した氷を溶解させることができる。また、一般的に放電極11に送り込む外部空気の温度や湿度が低い場合は結露等により水を生成し難いので、例えば、本体ケース1内の吸気口8付近に配してある温湿度センサ24にて検知した温度や湿度が低い場合には、温湿度センサ24の出力に基づいて冷却制御部20が熱交換部4の冷却能力を向上させるか、又は送風制御部19が送風部15からの送風量を低減させることで、放電極11の温度を下げて結露等により水を生成し易い状態にすることができる。つまり、上記構成によって、水を生成し易い環境であるか否かに関わらず放電極11に安定的に水を生成し、ナノイオンミストMを継続的に発生させることが可能となるのである。
本例の静電霧化装置にあっては、送風部15により送り出された空気に誘引されて、1時間に20兆個程度のナノイオンミストMが外部に吐出され、吐出後20分程度空気中に漂う性質を有しているので、ナノイオンミストMの暴露による高い保湿効果や脱臭効果等の多様な効果が得られるものである。ここで、ナノイオンミストの粒径は3〜数十nm程度であって、人体の角質細胞の大きさである70nmよりも小さな粒径であるため、このナノイオンミストの暴露により角質層表面の奥までも水分が十分に補給されて、高い保湿効果が得られるようになっている。また、脱臭効果や毛髪の保湿効果等の他の効果も得られるようになっているので、多様な商品に備えることで多様な効果が得られるものである。なお、ここでの脱臭効果は、ナノイオンミストM中に包まれるラジカルが、例えば下記の反応式のように各種の臭い成分を分解することによると推察される。
アンモニア: 2NH+6・OH→N+6H
アセトアルデヒド: CHCHO+6・OH+O→2CO+5H
酢酸: CHCOOH+4・OH+O→2CO+4H
メタンガス: CH+4・OH+O→CO+H
一酸化炭素: CO+2・OH→CO+H
一酸化窒素: 2NO+4・OH→N+2CO+2H
ホルムアルデヒド: HCHO+4・OH→CO+3H
即ち、本例の静電霧化装置は、高い保湿効果や脱臭効果が得られることに加えて、水補給や付着物除去の手間が不要となっている。また、放電極11を冷却して結露水を生成するので、使用を開始してからナノイオンミストMを発生させるまでの時間が短くて済み、全体にコンパクトに形成されるものであることから、加湿器やエステスチーマーや空気清浄機等に用いることは勿論、例えばスタンド照明器具等の室内常設器具や、又はヘアドライヤ、髪質改善器具等の手持ち式電気器具等の、短時間だけ使用する商品にも、問題なく装備させて付加価値を得ることができるものである。
次に、本発明の実施の形態における他例のイオンミストによる髪の保湿方法に用いる静電霧化装置について説明するが、一例と同様の構成については説明を省略するとともに、一例とは異なる特徴的な構成についてのみ以下に述べる。図4に示すように、本例の静電霧化装置は、放電極11に、毛細管現象により余剰分の水を長時間に亘って保持しておくことの可能な保水部25を備えたものである。上記保水部25は、円柱状を成す放電極11の外周部分を成す金属メッシュ部26により構成されており、放電極11はこの外周部分の金属メッシュ部26と軸心部分の放電極本体部27とで二層構造に形成されている。また、本体ケース1内における放電極11の基端部11bの周囲部分には、同じく毛細管現象により水を保持し得る保水部25であるフェルト部28を配しており、金属メッシュ部26とフェルト部28とを該フェルト部28側から突設した導水部28aを介して相互に水が行き交うように接続させている。
上記構成により、本例の静電霧化装置においては、結露等による放電極11部分での水の生成量が多い場合には、余剰分の水が放電極11の外周部分を構成する金属メッシュ部26に蓄えられ、更に水の余剰量が多い場合には導水部28aを介してフェルト部28にまで送られて蓄えられるので、放電極11の先端部11aで霧化される水量よりも放電極11部分で生成される水量の方が多い場合には余剰分を金属メッシュ部26やフェルト部28から成る保水部25に蓄えておいて、放電極11の先端部11aで霧化される水量よりも放電極11部分で生成される水量の方が少ない場合に、保水部25に蓄えておいた水を放電極11の先端部11aに供給することができる。また、余剰分の水がぺルチェ素子5等の他の部材にまで流入して短絡を生じることが防止されるという利点もある。加えて、本例においては保水部25である金属メッシュ部26が放電極11の外周部分を構成するものであることから、この金属メッシュ部26においても結露等により水が直接生成されることとなり、効率良く水が生成されて保持されるという利点があり、また、放電極本体部27が軸心部分を構成するので先端部11aが冷却され易いという利点がある。
また、本例の静電霧化装置は一つの冷却部6に複数の放電極11を立設した構成であり、上記の簡単な構成によりナノイオンミストMを大量に発生させることが可能になっている。
図5には、放電極11の一部に形成される保水部25の別形態をそれぞれ示している。図5(a)には、円柱状を成す放電極11の軸心部分が多孔質セラミックス等の毛細管現象を生じ得る材料から成る保水部25であり、外周部分が熱伝導率と電気伝導率の高い金属材料等から成る放電極本体部27である二層構造のものを示している。また、図5(b)には、円柱状を成す放電極11の外表面部分29にエッチング等により溝を形成することで毛細管現象を生じ得る凹凸形状を設け、この外表面部分29を保水部25としたものを示しており、図5(c)には、円柱状を成す放電極11を軸方向に沿って二つ割りに形成するとともに、二つ割りした両半部を毛細管現象を生じ得る隙間30を介して突き合わせた構造であって、該隙間30が保水部25となるものを示している。
図5(a)〜(c)のいずれの構造においても、放電極11の一部のみを毛細管現象を生じ得る保水部25とし、保水部25以外の部分をバルク状(即ち、隙間の詰まった状態)に形成しているので、保水部25以外の部分で熱や電気を高効率で伝達してナノイオンミストMを発生させるとともに、保水部25においては既述のように余剰分の水を保持しておくことができる。なお、図5(a)の構造においては、保水部25のみ親水性に処理し、他の部分の表面は撥水性に処理しておくことが好ましい。また、図5(b)の構造のように放電極11の外表面部分29に保水部25を形成する他の手段として、外表面部分29にプラズマ処理やアルマイト処理を施して親水性を付与することや、外表面部分29に親水性付与材を塗布することも好適である。また、図5(c)に示す構造において放電極11は万年筆のような二つ割り形状でなくてもよく、軸方向に沿って三以上の複数の部分に分割されるとともに分割された各部分が毛細管現象を生じ得る隙間30を介して付き合わされた構造であればよいものである。
図6には、放電極11の更に別形態として、放電極11の円錐形状を成す先端部11aに、結露等により生成した水を表面張力により保持する為の保水面31を形成したものを示している。図6(a)、(b)に示すものは保水面31を平坦に設けた構造であり、図6(c)、(d)に示すものは保水面31を凹曲面状に設けた構造であるが、いずれの構造にあっても放電極11部分に生成した水が保水面31上に貯まるので霧化が連続的に且つ安定的に発生するものである。また、霧化量も増加することとなる。なお、図6(b)、(d)に示すものはそれぞれ保水面31上に一以上(本例では一つ)の針状の突起32を設けた構造であるが、突起32を設けることで該突起32部分に電荷を集中させて霧化量を増加させることができる。
4 熱交換部
6 冷却部
7 放熱部
11 放電極
13 対向電極
14 高電圧印加部
15 送風部
19 送風制御部
20 冷却制御部
23 印加電流検知部
24 温湿度センサ
25 保水部
R1 放熱流路
R2 冷却流路
M ナノイオンミスト

Claims (4)

  1. 水を静電霧化して、ラジカルを含む70nmよりも小さいイオンミストを生成し、人体に曝露させることを特徴とするイオンミストによる髪の保湿方法。
  2. 前記ラジカルは、OHラジカルであることを特徴とする請求項1に記載のイオンミストによる髪の保湿方法。
  3. 放電極と、この放電極に水を供給する供給手段とを備え、放電極に電圧を印加することにより水を静電霧化して、ラジカルを含み、人体に曝露させて髪を保湿するための70nmよりも小さいイオンミストを生成することを特徴とする髪の保湿装置。
  4. 前記ラジカルは、OHラジカルであることを特徴とする請求項3に記載の髪の保湿装置
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