JP5031122B1 - たこ焼き製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
効率良い焼成方法で良質な球状たこ焼きを焼成するたこ焼き製造装置を提供する。
【解決手段】
たこ焼き生地が投入される半球状凹型を有する一対の熱板と、一対の熱板を１８０度離間した位置と両者を回動して重ね合わせる位置とに移動する回動駆動手段と、一対の熱板が１８０度離間位置で生地を半球状に焼成すると共に、重ね合わせた位置で生地を球状に焼成する加熱手段とを備え、一方の熱板の半焼成時の加熱量を他方の熱板に比べて大とし、且つ該一方の熱板の回動角度を他方の熱板に比べて大とした。
【選択図】 図１

Description

本発明は、店頭や軒先で販売するたこ焼きの製造装置に関する。
かかるたこ焼き製造装置として下記特許文献１，２で提示されている。特許文献１に示されている装置は一般的によく知られている装置であり、ヒンジに固定された一対の半球状凹型を有する固定されているプレートと回動するプレートで構成され、たこ焼き生地を半球状凹型に投入し、半焼成した後、回動側のプレートを１８０度回動して固定側のプレートに重なり合わせて球状に焼成し、たこ焼きを作るたこ焼き器である。
また、特許文献２に示されている装置は、たこ焼き生地を投入する半球状凹型を有する第一熱板と、対比する位置に軸支されている第二熱板と、第一熱板を覆う加熱平板で構成されており、第一熱板と第二熱板の半球状凹型に生地具材を投入し、適当な半焼成状態に成った時に第一熱板の上面を加熱平板で覆い上面に薄皮を成形させてから、第一熱板を１８０度回動させ、第二熱板に重ね合わせて球状のたこ焼きを焼成し製造する装置である。
実用新案登録第３０４２２７９号公報 特開平７−３９３５２号公報
ところが、特許文献１のたこ焼き器に於いては、２つの半球状の生地を重ね合わせて球状のたこ焼きを焼成するのであるが、焼成して硬くなってしまった状態では２つの生地が融着しないために、半球状凹型で柔らかく半焼成させた状態で回動側のプレートを１８０度反転しなければならず、半球状凹型内のたこ焼き生地が１８０度回動したときに零れ落ちる問題があった。
また、特許文献２の装置に於いては、軸支されている一対の熱板の半球状凹型に、たこ焼き生地を投入し適当な状態に半焼成された時、回動する方の熱板表面を加熱平板で覆い生地上面に薄皮を成形して、該熱板が回動時に内部の生地が零れ落ちないようにしているが、１８０度回転しても内部の生地が零れ落ちない程度の薄皮に仕上がった事を確認するのは加熱平板で覆われて生地の上面が見えないために難しく、また回動時に内部の生地が零れ落ちない程度の硬い薄皮にすると、半球状の生地の表面にこの硬い薄皮が出来ているために、二つの半球状の生地が合体したときに両者の融着が困難となり、良好な球状のたこ焼きが出来ない問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みて成したもので、半球状の凹型内で半焼成した生地を熱板を回動させ重ね合わせて球状に成形するとき、熱板の回動に際して凹型内の生地が零れ落ちず、重ね合わせる際に融着し易くして、良質な球状のたこ焼きが焼成出来るたこ焼き製造装置を提供する。
本発明は、たこ焼き生地が投入される半球状凹型を有する一対の熱板と、一対の熱板を１８０度離間した位置と両者を回動して重ね合わせる位置とに移動する回動駆動手段と、一対の熱板が１８０度離間位置で生地を半球状に焼成すると共に、重ね合わせた位置で生地を球状に焼成する加熱手段とを備え、一方の熱板の半焼成時の加熱量を他方の熱板に比べて大とし、且つ該一方の熱板の回動角度を他方の熱板に比べて大としたことを特徴とするものである。
１８０度離間位置から合体する位置まで、一対の熱板を両方共回動し、且つ一方の熱板が他方の熱板より大きく合わさる方向に回動するので、一方の熱板のみ１８０度回動する方法より熱板の回動移動量が少なくてすみ内部の生地の零れ落ちを無くする事に役立つ。
また、大きく回動する一方の熱板の半焼成時の加熱量を他方の熱板に比べて大としているので、内部の生地が零れ落ちない焼成状態に出来、大きく回動するにも拘わらず、内部の生地が零れ落ちない。しかも回動角度を小さくして生地が零れ落ち難くなっている他方の熱板の加熱量を小さくしているので、該他方の熱板に投入された生地は硬くならず溶融状態のままで、一方の熱板に投入された生地と合体するため、半球状たこ焼きが良好に融着出来、効率良く良質の球状たこ焼きが焼成出来る。
本発明の実施例を示す斜視図 同上の焼成過程図
たこ焼き生地を投入する半球状凹型１aを有する第一熱板は、軸９に取り付けてあり半球状凹型２aを有する第二熱板２は、ギアーボス８aに散りつけてある。第一熱板１の下方にガスヘッダー１０が設置されてあり火力調整器１２で加熱量が調整でき、第二熱板２にはガスヘッダー１３がガスフレキシブル管１４を介して該熱板と同時に回動出来、且つ火力調整期１６により加熱量を調整できるようになっており、第一熱板１の加熱量を第二熱板２の加熱量よりも大に設定している。
軸９はタイミングプーリ５に固定し、タイミングベルト６によりタイミングプーリ４と同方向に回転する。タイミングプーリ４は、軸１７に固定し同軸に固定しているハンドル１８を回しタイミングプーリ４を回転する。
ギアー７は軸１７に固定し、ハンドル１８を回すと同方向に回る。ギアー８は軸９に固定されず軸上を自由に回転でき、ギアー７とかみ合っている。
ハンドル１８を時計方向に回すとタイミングプーリ４も同方向に回り、タイミングベルト６を介してタイミングプーリ５も同方向に回り、タイミングプーリ５と一体化している軸９も同方向に回り、よって軸９に固定されている第一熱板１も時計方向に回転する。
ハンドル１８を時計方向に廻すと、ギアー７も同方向に回り、ギアー７とかみ合っているギアー８は反時計方向に回る。ギアー８は軸９に固定されていないで軸上を自由に回転できるので、其のギアーボス８aに固定されている第二熱板２も反時計方向に回る。よってハンドル１８を時計方向に回すと、二つの熱板は同時に合わさる方向に回動する。
第一熱板１と第二熱板２の回動角度の大きさは、かみ合っている二つのギアー歯数比で
選択出来、ギアー８の歯数をギアー７の歯数の３倍にすると、ギアー７が１３５度回動した時、ギアー８は４５度回動し、其の位置で二つの熱板は合体し、同時に夫々の内部の半球状たこ焼きも融着合体する。二つの熱板が合体した位置で第一熱板１の凹型が下方に開口しているので、ハンドル１８を反時計方向に回して二つの熱板を元の位置に戻した時、球状たこ焼きは第二熱板２側に在る。ギアー比を選択することにより回動角度を調整出来るようになっており、第一熱板１の回動角度を第二熱板２の回動角度よりも大きくしている。
ガスヘッダー１３は支持板１９でギアーボス８aに固定され、第二熱板２の回動移動量が小さい事と併せて、ガスフレキシブル管１４により回動に支障なく同時に同方向に回動でき、第二熱板２を途切れることなく加熱出来る。
投入され焼成された、たこ焼きが半球状凹型から剥離し易いように半球状凹型１aと半球状凹型２aのたこ焼き生地と接する面にテフロン（登録商標）コーチングを施すと良い。
次に、図２に基づいて、たこ焼き製造方法について説明する。図２、イは二つの熱板の原点位置状態を示し、第一熱板１の半球状凹型１a、及び第二熱板２の半球状凹型２aにたこ焼き生地を投入し、夫々の下方よりガスバーナで加熱し、夫々が適切な半焼成状態になると、図２、ロに示すように、二つの熱板は、同時に合わさる方向に回動し始め、図２、ハに示すように、第一熱板１と第二熱板２が合体し熱板内の半球状たこ焼きが融着合体し球状に焼成されるのである。たこ焼きが球状に焼成され出来上がると、図２、ニに示すように、二つの熱板が互いに逆方向に回動して原点位置に戻り、出来上がったたこ焼きを取出せるようにするのである。
図２、ロの状態から図２、ハの状態に回動する際に、第一熱板１の半球状凹型１aは回動角度が大きく、その開口がやや下向きになって内部の生地が零れ落ち易い状態になるのであるが、加熱量を大きくして内部の生地が零れ落ちないようにしている。また、零れ落ちないよう加熱量を大きくすると、生地が硬くなって半球状の生地同士が融着し難くなるのであるが、回動角度が小さく生地が零れ落ち難い第二熱板２の加熱量を小さくすることにより、生地が柔らかい溶融状態のままで合体できるようにして、半球状の生地同士が良好に融着できるようにしているのである。
１ 第一熱板
１a 半球状凹型
２ 第二熱板
２a 半球状凹型
３ 軸駆動機構
４ タイミングプーリ
５ タイミングプーリ
６ タイミングベルト
７ ギアー
８ ギアー
８a ギアーボス
９ 軸
１０ ガスヘッダー
１１ 開閉コック
１２ 火力調整器
１３ ガスヘッダー
１４ ガスフレキシブル管
１５ 開閉コック
１６ 火力調整器
１７ 軸
１８ ハンドル
１９ 支持板

Claims (1)

  1. たこ焼き生地が投入される半球状凹型を有する一対の熱板と、一対の熱板を１８０度離間した位置と両者を回動して重ね合わせる位置とに移動する回動駆動手段と、一対の熱板が１８０度離間位置で生地を半球状に焼成すると共に、重ね合わせた位置で生地を球状に焼成する加熱手段とを備え、一方の熱板の半焼成時の加熱量を他方の熱板に比べて大とし、且つ該一方の熱板の回動角度を他方の熱板に比べて大としたことを特徴とするたこ焼き製造装置。
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