JP5029894B2 - 細胞調製施設の緊急退避室 - Google Patents

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Description

緊急時に作業者及び培養中の細胞を退避可能な細胞調製施設の緊急退避室に関する。
人の様々な臓器、組織が欠損状態や機能障害や機能不全に陥った場合に、失われた機能を再生するために、細胞や組織を移植することが必要となる。臓器や組織細胞を再建する医療技術を総合して「再生医療」と呼んでいる。再生医療では、ヒト細胞・組織の加工・培養等の調製が必要で、この調製は、外部からの塵埃や微生物の汚染を防止する環境で無菌的に行われなければならない。細胞・組織製品製造施設(CPF Cell Processing Facilitiesの略)は、再生医療に必要な細胞・組織の製品を製造するため、および細胞や組織から製品を調製するために必要なバイオクリーンルーム(BCR)を中心に構成され、原料の受け入れ・製造・試験検査・保管等を行う施設である。CPFは、大学、病院、企業等に設けられている。
CPF内のBCR等に設置される機器(CPF機器)には、安全キャビネット、クリーンベンチ、インキュベータ、冷蔵庫、遠心機、作業台、棚等がある。これらのCPF機器は、地震による転倒や移動により(1)CPF機器の損壊、(2)作業者の負傷、(3)CPFに接続された電線やガス配管の破損による漏電・ガス漏洩・火災等の災害発生、または(4)これらのCPF機器が出入口を塞いで退避できなくなる、これらのことがないように、何らかの耐震構造を有する必要がある。(特許文献1参照)。
特開2006−34854号公報
しかし、CPF施設全体を耐震・免震構造にすることはコストが掛かり過ぎるため得策ではない。また、CPF施設は比較的小さい区画に分かれているとともに閉鎖的システムが多く、災害情報が十分に伝わらない場合があるため、地震等の緊急退避時に作業者が退避出口まで到達できない場合が想定される。一方、CPF施設で培養・保管される細胞は地震等の災害が発生してもその培養・保管のための条件を維持させておく必要がある。また、このようなCPF施設は定期点検のため一時的に空調や電源等を遮断する必要があるが、このような場合にも細胞の培養・保管のための条件を維持させておく必要がある。
そこで本発明は上記問題点に着目し、CPF施設の危機発生時に、作業員の人命の確保と細胞の一時退避を図るため、施設の一部に設けた地震に対して損壊しない構造で、CPF施設から安全に取り外しが可能な構造の緊急退避室を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明に係る細胞調製施設の緊急退避室は、CPF施設の一部に組み込まれ、地震に対する剛性を備えた細胞調製施設の緊急退避室であって、前記緊急退避室には細胞保管装置を備え、前記細胞保管装置に電力を供給する電源を備えるとともに、前記緊急退避室の下部には前記緊急退避室の揺れを軽減する免震手段を備え、前記細胞保管装置は、前記緊急退避室外にあるインキュベータからの細胞培養条件データ信号を受信して、前記細胞培養条件データ信号に基づいて前記インキュベータにおける細胞培養条件と同一の細胞培養条件を設定できることを特徴としている。
本発明において、前記細胞保管装置は、前記緊急退避室外にあるインキュベータからの細胞培養条件データ信号を受信して、前記細胞培養条件データ信号に基づいて前記インキュベータにおける細胞培養条件と同一の細胞培養条件を設定できることを特徴としている。
また本発明において、空調ダクトからの空気を給気する給気孔と、給気された空気を排出する排気孔とを備え、前記給気孔及び前記排気孔に陽圧生成手段を備えることを特徴としている。
さらに本発明は、CPF施設の一部に組み込まれ、地震に対する剛性を備えた細胞調製施設の緊急退避室であって、前記緊急退避室には細胞保管装置を備え、前記細胞保管装置に電力を供給する電源を備えるとともに、前記緊急退避室の下部には前記緊急退避室の揺れを軽減する免震手段を備え、前記緊急退避室の下部には前記緊急退避室を移動させるための移動手段を備え、前記緊急退避室はCPF施設から分離可能であることを特徴としている。
本発明に係る細胞調製施設の緊急退避室によれば、緊急退避室は耐震構造であり地震力に対する剛性が確保されているため、緊急退避室が損壊せず、人命を確保し、細胞の損壊を防止することができる。さらに、緊急退避室の下部には緊急退避室の揺れを軽減する免震手段を備えているため、揺れによる作業者の負傷、及び細胞の入った容器の転倒等を防止し、細胞に対する地震による振動の影響を軽減することができる。また、緊急退避室には細胞保管装置とそれを稼動させる電源が配設されているため、地震等により停電となっても細胞保管装置において引き続き細胞の培養・保管を行うことができる。
そして、細胞保管装置は細胞が培養されているインキュベータから細胞培養条件データ信号に基づいて前記インキュベータと同一の細胞培養条件を設定できるため、細胞を緊急退避室に搬送する前に細胞保管装置において前記インキュベータと同一の環境が設定され、搬送時における細胞の培養・保管の条件の狂いを極限まで小さくすることができるとともに、搬送後は引き続き同一条件で細胞の培養・保管を継続することができる。
また、緊急退避室には空調ダクトから空気を供給することにより、作業者が酸欠状態になること回避でき、また緊急作業室の内部は陽圧となるため、外部からの汚染物が侵入せず、細胞の汚染を防止することができる。
さらに、緊急退避室の下部には前記緊急退避室を移動させるための移動手段を備えることにより、現存のCPF施設が損壊等した場合に、他のCPF施設まで細胞に対する環境を維持したまま移動させ、そのCPF施設に細胞を引き継がせることで、引き続き細胞の培養・保管を行うことができる。
本発明に係る細胞調製施設の緊急退避室の最良の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態に係るCPF施設10は図1に示すように、建物内の一つの大きな領域を隔離壁で区画して複数の各目的に応じた部屋を形成しており、このうち細胞を直接扱う部屋として細胞調製室、無菌検査室等がある。そして細胞調製室には細胞を培養するインキュベータ12が設置されている。
インキュベータ12には温度、湿度、CO濃度等をコントロールする機能が備わっている。本実施形態においては、図2に示すように、インキュベータ12にはさらに、地震予知信号または地震感知信号を受けて、温度、湿度、CO濃度の各データを取得してこれらを一定の規則に基づいて掛け合わせて細胞培養条件データ信号14を出力する制御回路16と、地震予知信号を受信して制御回路16に出力する地震予知信号送受信回路18と、前記細胞培養条件データ信号14を有線または無線により送信するデータ送信回路20が組み込まれている。制御回路16、地震予知信号送受信回路18、データ送信回路20はインキュベータ12またはCPF施設10の電力系統から直接電力が供給される。
制御回路16には温度センサ16a、湿度センサ16b、COセンサ16cの入力端子と、地震感知センサ16dの入力端子、地震予知信号入力端子が備えられている。地震予知信号は他の地域で地震が発生した場合、CPF施設10に地震が到達する前に送信される信号である。温度センサ16a、湿度センサ16b、COセンサ16c、地震感知センサ16dはインキュベータ12に取り付けられ、制御回路16の各入力端子に接続している。
一方、図1(a)に示すように、別の区画には緊急退避室22が配設されている。緊急退避室22は筋交が施された鉄骨構造であり、地震力に対する剛性が確保されている。緊急退避室22の内部には供給電源24、細胞保管装置26、空調手段(不図示)が備えられている。また、培養等の調製が終了し、製品として冷凍保存されている細胞を液体窒素保存容器27を用いて退避させることもできる。なお、作業者は隔離壁10aに配設されたドア10b、及びドア22hを開けて緊急退避室22に入ることができる。
供給電源24は細胞保管装置26、及び空調手段(不図示)に電力を供給するものであり、例えば蓄電池が挙げられる。供給電源24への電力の供給は、CPF施設10の電力系統またはCPF施設10の屋外に設置された太陽電池等から供給され、常に充電させておく必要がある。
細胞保管装置26は外部から運ばれてきた細胞に対して、もとのインキュベータ12で培養・保管された環境を再現するインキュベータ12と同様の機能を有する装置であり、図2に示すように、容器内部の温度、湿度、CO濃度を調整するため温調器28、加湿器30、COボンベ32が備えられている。
温調器28による温度調整のため、発熱体や吸熱体として例えば半導体ヒータ(加熱)やペルチエ素子(冷却)を用いることができる。また細胞保管装置26内に設置された熱伝対等の温度センサに接続された温度コントローラ28aにより温調器の出力を調整することができる。
加湿器30による湿度調整のため、細胞保管装置26内部に設置された湿度センサに接続され加湿器の出力を調整する湿度コントーラ30aが配設されている。
CO濃度の調整のためCOボンベ32には、COボンベ32に取り付けられたバルブ(不図示)の開閉を制御するマスフローコントローラ32aが取り付けられ、これが配管を通じて接続されている。
また細胞保管装置26には、緊急退避室22の外のインキュベータ12側から送信された細胞培養条件データ信号14を受信する受信回路34と、受信回路から出力された細胞培養条件データ信号14を入力して温度、湿度、CO濃度のデータを抽出し、温度コントローラ28a、湿度コントローラ30a、マスフローコントロ−ラ32a其々に前記データを出力する制御回路36が組み込まれている。
空調手段(不図示)は緊急退避室22の温度を調整するものである。空調手段の電力は供給電源から賄われ、電力の消費をおさえるため半導体ヒータやペルチエ素子を用い、緊急退避室22の内部に設置された熱伝対に接続されたコントローラにより温度を調整することができる。半導体ヒータはケーブル状のヒータであり緊急退避室22の床面に埋設するとよい。またペルチエ素子はブロック状のものであるため冷却側を緊急退避室22の壁の内側に向け放熱側を緊急退避室22の外側に向けて、緊急退避室22の側面または天井に取り付けるとよい。なお、培養中の細胞をあくまで一時的に保存するのであれば、緊急退避室22の室内の温度管理は不要である。
図1(b)に示すように、緊急退避室22の下部に配設された免震手段は、緊急退避室22の下部と台座22aの間に積層ゴム22b等を介装し、台座22bの下には緊急退避室22を移動させるための移動手段であるキャスター22cが取り付けられている。また台座の下には、緊急退避室22が床面を突っ張る態様で設置するためのアジャスタ22dが取り付けられている。
以上の構成のもと、本実施形態の細胞調製施設の緊急退避室の作用効果について説明する。
図2に示すように、地震予知信号送受信回路18が地震予知信号18aを受信すると、地震予知信号18aが制御回路16に出力される。地震予知信号18aを受信した制御回路16は、温度センサ16a、湿度センサ16b、COセンサ16cを通じて温度、湿度、CO濃度のデータを取得し、これらを一定の規則に基づいて掛け合わせて細胞培養条件データ信号14に変換し、これをデータ送信回路20に出力する。このとき、制御回路16は地震予知信号18aを受信するとサイレン等の警報を鳴らして作業者に通知できるように構成してもよい。そして、制御回路16から前記細胞培養条件データ信号14を受信したデータ送信回路20は有線または無線にて緊急退避室22にある細胞保管装置26側に前記細胞培養条件データ信号14を送信する。前記細胞培養条件データ信号14を受信した細胞保管装置26内の受信回路34は細胞培養条件データ信号14を制御回路36に出力する。制御回路36は前記細胞培養条件データ信号14を入力して温度、湿度、CO濃度のデータを抽出し、各データを温度コントローラ28a、湿度コントローラ30a、マスフローコントローラ32aに出力する。データを受信した温度コントローラ28a、湿度コントローラ30a、マスフローコントローラ32aはそれぞれのデータにもとづいて温調器28の出力、加湿器30の出力、COボンベ32からのCOの流量を制御する。
すると細胞保管装置26において温度、湿度、CO濃度が細胞培養条件データ信号14を送信したもとのインキュベータ12の温度、湿度、CO濃度と同一の細胞培養条件が設定されることとなる。そして作業者が前記インキュベータ12に入っていた細胞を遅滞なく緊急退避室22にある細胞保管装置26に搬入することにより、搬送時における細胞の培養・保管の条件の狂いを極限まで小さくすることができるとともに、搬送後は引き続き同一条件で細胞の培養・保管を継続することができる。さらに緊急退避室22は耐震構造であるから、その後地震が発生しても緊急退避室22に搬入された培養中の細胞の安全を図ることができ、さらに免震構造であるため、細胞に対する地震による振動の影響を軽減することができる。
一方、定期点検において、細胞をインキュベータ12から緊急退避室22にある細胞保管装置26に搬送する場合がある。そこで、図2に示すように、インキュベータ12には制御回路16を起動させるスイッチ16fを設ける。前記スイッチ16fを作業者がオンすることにより、上述同様に制御回路16は温度、湿度、CO濃度のデータを取得し、これらを一定の規則に基づいて掛け合わせて細胞培養条件データ信号14に変換し、これをデータ送信回路20に出力して、データ送信回路20は緊急退避室22にある細胞保管装置26側に細胞培養条件データ信号14を送信することができる。
地震もしくは定期点検により、CPF施設の復旧に時間がかかる場合には供給電源24の電力を使い切ることが考えられ、また地震によりCPF施設10が倒壊する危険がある場合にはその場から離脱しなければならない。
そこで、緊急退避室22の下部にあるアジャスタ22dを解除し、供給電源24と外部系統とを接続する配線(不図示)を切断し、隔離壁10aを取り壊すことにより、図3に示すように、緊急退避室22をCPF施設10の外に移動させることができる。これにより他のCPF施設まで細胞に対する環境を維持したまま移動させ、そのCPF施設に細胞を引き継がせることで、引き続き細胞の培養・保管を行うことができる。なお、培養中の細胞を、あくまで一時的に保存するのであれば、精密な温度管理は不要になることも想定される。細胞の保管において一般的に20°C〜37°Cの範囲であれば一時的な温度変化は問題ないとされる。しかし細胞培養液の蒸発防止の観点から飽和状態に近い湿度は必要である。
緊急退避室22は細胞を保管することを前提として述べてきたが、作業者自身が緊急退避室22に入って地震から退避する場合も想定される。しかし、緊急退避室22に存在する液体窒素保存容器27やCOガスボンベ32等は室内にガスを放出する場合があるので、これによる酸欠対応が必要になる。このため換気等の酸欠防止対策が必要になるが、緊急退避室22内の換気による汚染も考慮する必要がある。
図4に通気と陽圧を可能とする緊急退避室の概略図を示す。図4に示すように、緊急退避室22には外部の空調ダクト38からの空気を導入して室内の換気を行う。具体的には、空調ダクト38に直結して揺れに対応するフレキシブルダクト38aを緊急退避室22の外壁に取り付け、取り付け部分に給気孔22eを設け、他の壁面は給気された空気を排気する排気孔22fを設ける。そして給気孔22e、および排気孔22fには空気の通気を遮断する遮断弁22gを取り付ける。そして給気孔22eおよび排気孔22fには緊急退避室を陽圧にするための陽圧生成手段を配設する。具体的には排気孔22fの外形を給気孔22eの外形よりも小さくするまたはオリフィス(不図示)を排気孔22fに配設する。これにより簡素な構成で陽圧を実現できる。または、排気孔22fにダンパ(不図示)を設け流路断面積を小さくして陽圧にする。これにより陽圧の調整を手動で行うことができる。あるいは給気孔22e及び排気孔22fにファン(不図示)を設け、ファンの給気量をコントロールして陽圧にする。これにより陽圧の調整を供給電源24からの電源供給により行うことができ、かつ大きな陽圧を実現できる。さらに、給気孔22eにある遮断弁22gの上流には空気をろ過する高性能フィルター(不図示)を介装する。
緊急退避室22を上記構成にすることにより、ドア22hを閉めていても遮断弁22gを開放しておけば、空調ダクト38から清浄な空気が緊急退避室22に流れ込むため、酸欠を回避することができる。また、上述の陽圧手段が配設されているため、ドア22hを閉めると、緊急退避室22の内部は陽圧となり、外部からの汚染物が侵入せず、細胞の汚染を防止することができる。そして地震による揺れが発生しても緊急退避室22は耐震・免震構造を有するため、作業者の人命を確保して、負傷することも回避することができる。また緊急退避室22を移動させる場合は、フレキシブルダクト38aを緊急退避室22から取り外すが、給気側及び排気側の遮断弁22gを閉じることにより外気の流入を防ぐことができる。なお、緊急退避室22を移動する際は、作業者は内部にいる必要がないことは言うまでもない。
また緊急退避室22に作業者は入らず、細胞のみを搬入する実施形態にすることもできる。図5に細胞保管専用の緊急退避室の概略図を示す。図5において緊急退避室40にはドア40aを複数設け(図5においては2つ)、ドア40aに対応するように隔離壁10aにドア10bを配設する。そして、緊急退避室40の内部においてドア40aのすぐ後ろに細胞保管装置26を配設している。上記構成とすることにより、作業者が緊急退避室40に入ることなく細胞を細胞保管装置26に搬入することができるので、作業者が酸欠状態になることを回避することができる。
本実施形態において、地震予知信号18aを受信するとインキュベータ12の制御回路16が作動するように説明しているが、地震予知信号18aが来ない場合であっても地震感知センサ16dからの地震感知信号を受信して制御回路16が作動することができる。また2重の送信を避けるため、地震予知信号18aを受信した場合は、その後地震感知信号を受信しても制御回路16が動作しないように地震感知センサ16dと制御回路16との間の配線に、地震予知信号18aをスイッチ信号とするリレー(不図示)を介装することもできる。
本発明はCPFだけでなく、他のバイオクリーンルーム等の部屋に設置する機器にも適用でき、例えば、病院の手術室、動物実験施設、その他のバイオハザード対策の研究や試験検査施設等にも適用できる。
緊急時に作業者及び培養中の細胞を退避可能な細胞調製施設の緊急退避室として利用できる。
本実施形態のCPF施設と緊急退避室の概略図である。 本実施形態のインキュベータと細胞保管装置のブロック図である。 本実施形態の緊急退避室が移動する場合の概略図である。 通気と陽圧を可能とする緊急退避室の概略図である。 細胞保管専用の緊急退避室の概略図である。
符号の説明
10………CPF施設、12………インキュベータ、14………細胞培養条件データ信号、16………制御回路、18………地震予知信号送受信回路、22………緊急退避室、24………供給電源、26………細胞保管装置、28………温調器、30………加湿器、32………COボンベ、34………受信回路、36………制御回路。38………空調ダクト、40………緊急退避室。

Claims (3)

  1. CPF(Cell Processing Facilities)施設の一部に組み込まれ、地震に対する剛性を備えた細胞調製施設の緊急退避室であって、
    前記緊急退避室には細胞保管装置を備え、前記細胞保管装置に電力を供給する電源を備えるとともに、前記緊急退避室の下部には前記緊急退避室の揺れを軽減する免震手段を備え
    前記細胞保管装置は、前記緊急退避室外にあるインキュベータからの細胞培養条件データ信号を受信して、前記細胞培養条件データ信号に基づいて前記インキュベータにおける細胞培養条件と同一の細胞培養条件を設定できることを特徴とする胞調製施設の緊急退避室。
  2. 前記緊急退避室には、空調ダクトからの空気を給気する給気孔と、給気された空気を排出する排気孔とを備え、前記給気孔及び前記排気孔に陽圧生成手段を備えることを特徴とする請求項1記載の細胞調製施設の緊急退避室。
  3. CPF(Cell Processing Facilities)施設の一部に組み込まれ、地震に対する剛性を備えた細胞調製施設の緊急退避室であって、
    前記緊急退避室には細胞保管装置を備え、前記細胞保管装置に電力を供給する電源を備えるとともに、前記緊急退避室の下部には前記緊急退避室の揺れを軽減する免震手段を備え、
    前記緊急退避室の下部には前記緊急退避室を移動させるための移動手段を備え、前記緊急退避室はCPF施設から分離可能であることを特徴とする胞調製施設の緊急退避室。
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