JP5029568B2 - ステアリングホイール - Google Patents
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Description
上記各種工程のうち、液圧転写法では、転写フィルムを浮かべた液体中に硬質部が沈められて転写フィルムが硬質部の外表面に付着される。この付着に伴い転写フィルム上の模様層が硬質部の外表面に転写される。そして、転写の終期に模様層の端縁が、硬質部の内周側(ステアリングシャフトの軸線側)で繋ぎ合わされることで、少なくとも硬質部の外表面全体に模様層が形成される。また、皮革の被覆に際しては、軟質部の成形後に皮革が軟質部の全体と硬質部の一部とに被せられ、同硬質部に設けられた環状の木目込み溝に皮革の端部が押し込まれて係止される。
車両の運転席の前方には、図1に示すように、ステアリングシャフト11が回転可能に設けられ、そのステアリングシャフト11にステアリングホイール12が取付けられている。ステアリングホイール12は、操舵時に運転者により把持されるリム部(リング部と呼ばれる場合もある)13と、リム部13によって囲まれた空間に配置されたパッド部14と、リム部13及びパッド部14を複数箇所で連結するスポーク部15とを備えて構成されている。
この工程では、硬質部21の成形型(図示略)に、図2に示す芯金16がセットされる。成型型の型締め後、同成型型に硬質部21の成形材料が注入されて、リム部芯金17の所定の箇所(上部及び下部の2箇所)に硬質部21が成形される。その後に、硬質部21の設けられたリム部芯金17が成形型から取り出される。
この工程では、凹凸等の三次元表面を有する被転写体に対し、木目模様等の模様を形成して加飾を行う方法である液圧転写法が実施される。この液圧転写法では、図7に示すように、転写槽に貯留された液体の液面に、その液体に溶解する材料からなり、かつ表面に模様層の印刷されたフィルム(転写フィルム)が浮かべられる。ここでは、転写槽に貯留された水55の液面(水面55A)に、水溶性材料であるポリビニルアルコール等からなり、かつ表面に模様層の印刷されたフィルム(転写フィルム41)が、その模様層を上にした状態で浮かべられる。転写フィルム41を湿潤させた状態で、その上方から被転写体(ここでは硬質部21のみが成形された状態のリム部芯金17)が、ステアリングシャフト11の軸線Lを水平、又は水平に対し若干傾斜させた状態で下降させられる。図7では、説明の便宜上、軸線Lを水平にした状態でリム部芯金17が下降させられるものとしている。硬質部21が着水した後も下降が続けられると、硬質部21が徐々に水55内に沈められる。
この工程では、硬質部21の中間部23と各小径部25上のリブ26との間の空間が溝部24として機能するとともに、リブ26と第2リブ27との間の空間が円環状の第2溝部28として機能する。
また、各分割片46が、強度の高い硬質部21の溝部24だけでなく第2溝部28にも嵌合されることで、装飾リング45の強度が高められる。
この工程では、軟質部31の成形型(図示略)に、硬質部21及び模様層35を有し、かつ装飾リング45の装着されたリム部芯金17がセットされる。成形型の型締め後、同成形型に軟質部31の成形材料が注入されて、リム部芯金17の所定の箇所(左右両側部)に軟質部31が成形される(図3参照)。この際、装飾リング45とリム部芯金17との間に隙間がある場合には、上記成形材料がこの隙間を通って硬質部21側へ流入しようとする。しかし、硬質部21の端部22と装飾リング45とが、第2リブ27において嵌合していて密着している(隙間の少ない状態となっている)ため、成形材料の硬質部21側への流入がこの嵌合部分で遮られる。そして、軟質部31の成形後に、硬質部21、模様層35、軟質部31が設けられ、かつ装飾リング45の装着されたリム部芯金17が成形型から取り出される。
この工程では、図3に示すように、各軟質部31の外表面の全面と、装飾リング45の軟質部31側の箇所の外表面とに皮革52が被せられる。皮革52の両外縁部が接近させられた状態で縫合される。また、皮革52の周方向についての端部が木目込み溝51に押し込まれ、同木目込み溝51の壁面に接着されることで、同皮革52が装飾リング45に係止される。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(2)リム部13の周方向についての他部を軟質部31によって構成し、この軟質部31に皮革52を被せ、さらに、同皮革52の周方向についての端部を装飾リング45の一部(軟質部31側の箇所)に被せて同装飾リング45の木目込み溝51に係止している(図3参照)。このため、模様層35と皮革52との間に装飾リング45による別の意匠面を現出させ、リム部13の意匠を、模様層35と皮革52とが隣り合うものよりも変化に富んだものにして、意匠性を高めることができる。
・リム部芯金17上における硬質部21及び軟質部31の周方向の位置を上記実施形態とは異なる位置に変更してもよい。
・模様層35は、上記実施形態とは異なり、硬質部21の外表面にのみ形成されてもよい(リム部芯金17の外表面に形成されなくてもよい)。
・模様層35の模様は、木目模様とは異なるものであってもよい。
・装飾リング45として、上記実施形態とは異なる断面形状を有するものを用いてもよい。
・本発明は、車両に限らず、航空機、船舶等の他の乗り物における操舵装置のステアリングホイールに適用することもできる。
(A)請求項5に記載のステアリングホイールにおいて、前記小径部からの前記第2リブの突出長は、同小径部からの前記リブの突出長よりも小さく設定されている。
Claims (5)
- ステアリングシャフトの軸線を中心とする円環状のリム部を備え、
円環状をなす前記リム部のその円環の周方向についての一部が他部よりも硬い硬質部により構成され、
前記硬質部の各端部には、前記軸線を含む面における断面の外縁に沿って延びる溝部が設けられ、
転写フィルムを浮かべた液体中に前記硬質部を沈める液圧転写法が行なわれることにより、同転写フィルム上の模様層が前記硬質部の外表面に転写されるとともに、同転写の終期に前記模様層の端縁が繋ぎ合わされ、
さらに、少なくとも自身の外表面に装飾の施された複数の分割片が、前記硬質部の前記端部の周りに配置されて前記溝部に嵌合されることにより、前記硬質部の前記端部を被覆する装飾リングが形成されたステアリングホイールであって、
前記溝部は、前記硬質部の前記端部のうち、前記模様層の前記端縁が繋ぎ合わされた状態で転写される予定の箇所の近傍とは異なる箇所にのみ設けられるとともに、同溝部の両端部にはせき止め部が設けられていることを特徴とするステアリングホイール。 - 円環状をなす前記リム部のその円環の周方向についての他部は、前記硬質部よりも柔らかい軟質部により構成され、
前記軟質部には皮革が被せられ、さらに、同皮革の端部が前記装飾リングの一部に被せられて同装飾リングに係止されている請求項1に記載のステアリングホイール。 - 前記リム部は、前記軸線を含む面において略円形の断面を有しており、前記硬質部の各端部には、同硬質部の両端部間の中間部よりも径の小さな小径部が設けられており、同小径部において前記中間部との境界部近傍には、前記小径部よりも大径で、かつ前記中間部よりも小径のリブが設けられており、前記リブ及び前記中間部間の空間により前記溝部が構成されている請求項1又は2に記載のステアリングホイール。
- 前記小径部において、前記リブと前記軟質部との間には、前記小径部よりも大径で、かつ前記軟質部よりも小径の第2リブが設けられており、
前記リブ及び前記第2リブ間の円環状の第2溝部に、前記装飾リングの前記分割片が嵌合されている請求項3に記載のステアリングホイール。 - 前記小径部の外表面は前記両せき止め部間で露出しており、同両せき止め部間の空間は前記第2溝部に連通している請求項4に記載のステアリングホイール。
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