JP5028833B2 - 放収音装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ネットワーク等を介して複数の地点間で行う音声会議に用いる放収音装置、特にマイクとスピーカとが一体化された放収音装置に関するものである。
従来、遠隔地間で音声会議を行う方法として、音声会議を行う地点毎に放収音装置を設置して、これら装置をネットワークで接続し、音声信号を通信する方法が多く用いられている。そして、このような音声会議に利用される放収音装置が各種考案されている。
特許文献1の音声会議装置(放収音装置)は、ネットワークを介して入力される音声信号を天面に配置されたスピーカから放音し、側面に配置された異なる複数方向をそれぞれの正面方向とする各マイクで収音した音声信号を、ネットワークを介して外部に送信する。
また、特許文献2の場内拡声装置(放収音装置)は、マイクロホンアレイの各マイクからの収音信号に対して遅延処理を行うことで発話者方向を検出し、当該発話者に近いスピーカからの放音量を低減させる。
特開平8−298696号公報 特開平11−55784号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、マイクとスピーカとが近接することで、各マイクの収音信号にスピーカからの回り込み音声が多く含まれる。このため、各マイクの収音信号に基づいて発話者方向を特定し、当該方向に対応する収音信号を選択する場合に、回り込み音声によって発話者方向を誤検出してしまうことがある。
また、特許文献2の装置では、回り込み音声を含む収音信号に遅延処理を行って発話者方向を検出するため、特許文献1と同様に回り込み音声による影響を除去できず、誤検知してしまうことがある。
したがって、この発明の目的は、回り込み音声の影響を除去して発話者方向を正確に検出することができる放収音装置を提供することにある。
この発明の放収音装置は、所定基準面に対して対称となる音圧で音声を放音するスピーカと、所定基準面の一方側の音声を収音する第1マイク群および他方側の音声を収音する第2マイク群と、第1マイク群の収音信号に基づく第1収音ビーム信号群の各収音ビーム信号と第2マイク群の収音信号に基づく第2収音ビーム信号群の各収音ビーム信号とを所定軸に対して対称に生成する収音ビーム信号生成手段と、互いに対称となる収音ビーム信号同士を差分して信号レベルが最も高い差分信号を構成する2つの収音ビーム信号から、前記スピーカの入力音声信号に存在しない所定値以上の高域成分のみを抽出し、信号レベルが高い方の高域成分信号を検出して対応する収音ビーム信号を選択する収音ビーム信号選択手段と、を備えたことを特徴としている。
この構成では、第1収音ビーム信号群の各収音ビーム信号と、第2収音ビーム信号群の各収音ビーム信号とが基準面に対して対称であるので、面対称の関係にある収音ビーム信号同士の回り込み音声成分は基準面に垂直な方向に対して同じ大きさになる。このため、これら回り込み音声成分同士が相殺し、差分信号に含まれる回り込み音声成分が抑圧される。また、前記の面対称の関係から、ともに音源(発話者)方向でない収音ビーム信号の組による差分信号の信号レベルは略0となり、一方が音源方向である収音ビーム信号の組による差分信号の信号レベルは高レベルとなる。したがって、高レベルの差分信号を選択することで、基準面に平行でマイク群のマイク配列方向に沿った音源位置が検出される。次に、この検出した差分信号の元となる2つの収音ビーム信号の信号レベルを比較することで、基準面の直交する方向の音源位置が検出される。この際、高域成分のみを用いることで、スピーカからの回り込み音声の影響が除去される。これは、当該放収音装置が接続する一般的な通信ネットワークでは高い帯域が制限されていることによるものであり、収音ビーム信号の高域成分は発話者からの音声でのみ形成されるからである。
また、この発明の放収音装置の収音ビーム信号選択手段は、互いに対称となる収音ビーム信号同士を差分して信号レベルが最も高い差分信号を検出する差分信号検出手段と、該差分信号検出手段で検出された差分信号の元となる2つの収音ビーム信号の高域成分のみを通過させる高域通過フィルタを備えて高域通過フィルタを通過した高域成分信号同士のうちで信号レベルが高い方の高域成分信号を検出する高域成分信号抽出手段と、該高域成分信号抽出手段で検出された高域成分信号に対応する収音ビーム信号を選択して出力する選択手段と、を備えたことを特徴としている。
この構成では、前述の収音ビーム信号選択手段の具体的な構成として、差分信号検出手段、高域通過フィルタを備えた高域成分信号抽出手段、および選択手段を有する。差分信号検出手段は、対称となる収音ビーム信号同士を差分して、高レベルの差分信号を検出する。高域成分信号抽出手段は、検出した差分信号の元となる収音ビーム信号の高域通過処理による高域成分信号から、信号レベルの高い方の高域成分信号を検出する。選択手段は、検出した差分信号の元となる2つの収音ビーム信号から、検出した高域成分信号に対応する収音ビーム信号を選択して出力する。
また、この発明の放収音装置は、第1マイク群と第2マイク群とを、それぞれに複数のマイクが所定基準面に沿って一直線状に配列されたマイクアレイで構成することを特徴としている。
この構成では、所定基準面に沿ってマイクアレイを構成することで、各マイクの収音信号に基づいて収音ビーム信号を生成する場合に、各収音信号に対して遅延処理等の簡素な信号処理を行うだけでよい。
また、この発明の放収音装置は、スピーカを、所定基準面に沿って一直線状に配列された複数の単体スピーカにより構成することを特徴としている。
この構成では、複数の単体スピーカを所定基準面に沿って配置することで、所定基準面に対して、放音音声がさらに対称になりやすい。
また、この発明の放収音装置は、入力音声信号と収音ビーム信号選択手段で選択された収音ビーム信号とに基づいて、スピーカから放音された音声が出力音声信号に含まれないように制御する回帰音除去手段を備えたことを特徴としている。
この構成では、収音ビーム信号選択手段から出力された収音ビーム信号から回り込み音声成分がさらに除去される。
この発明によれば、放音信号によることなく、正確に発話者等の音源方向を検出し、当該方向からの音声を効果的に収音する放収音装置を構成することができる。
本発明の実施形態に係る放収音装置について図を参照して説明する。
図1(A)は本実施形態に係る放収音装置1のマイク、スピーカ配置を示す平面図であり、図1(B)は図1(A)に示す放収音装置1により形成される収音ビーム領域を示す図である。
図2は本実施形態の放収音装置1の機能ブロック図である。また、図3は図2に示す収音ビーム選択部19の構成を示すブロック図である。
本実施形態の放収音装置1は、筐体101に、複数のスピーカSP1〜SP3、複数のマイクMIC11〜MIC17,MIC21〜MIC27、図3に示す機能部を備えて成る。
筐体101は一方向に長尺な略直方体形状からなり、筐体101の長尺な辺(面)の両端部には、筐体101の下面を設置面から所定間隔離間する所定高さの脚部(図示せず)が設置されている。なお、以下の説明では、筐体101の四側面のうち、長尺な面を長尺面、短尺な面を短尺面と称する。
筐体101の下面には、同形状からなる無指向性の単体スピーカSP1〜SP3が設置されている。これら単体スピーカSP1〜SP3は長尺方向に沿って一定の間隔で直線状に設置されており、且つ、各単体スピーカSP1〜SP3の中心を結ぶ直線は、筐体101の長尺面に沿い、短尺面の中心間を結ぶ中心軸100と水平方向位置が一致するように設置されている。すなわち、中心軸100を含む垂直な基準面にスピーカSP1〜SP3の中心を結ぶ直線が配置される。このように、単体スピーカSP1〜SP3を配列設置することでスピーカアレイSPA10が構成される。このような状態では、スピーカアレイSPA10の各単体スピーカSP1〜SP3から相対的な遅延制御が行われていない音声を放音すると、放音音声は二つの長尺面に同等に伝わる。この際、二つの対向する長尺面に伝搬する放音音声は、前記基準面に対して直交する互いに対称な方向へ進行する。
筐体101の一方の長尺面には、同(スペック)のマイクMIC11〜MIC17が設置されている。これらマイクMIC11〜MIC17は長尺方向に沿って一定の間隔で直線状に設置されており、これによりマイクアレイMA10が構成される。また、筐体101の他方の長尺面にも、同(スペック)のマイクMIC21〜MIC27が設置されている。これらマイクMIC21〜MIC27も長尺方向に沿って一定の間隔で直線状に設置されており、これにより、マイクアレイMA20が構成される。マイクアレイMA10とマイクアレイMA20とはその配列軸の垂直位置が一致するように配置されており、さらに、マイクアレイMA10の各マイクMIC11〜MIC17と、マイクアレイMA20の各マイクMIC21〜MIC27とは、それぞれ前記基準面に対して対称な位置に配置されている。具体的に、例えば、マイクMIC11とマイクMIC21とが基準面に対して対称の関係にあり、同様にマイクMIC17とマイクMIC27とが対称の関係にある。
なお、本実施形態では、スピーカアレイSPA10のスピーカ数を3本とし、各マイクアレイMA10,MA20のマイク数をそれぞれ7本としたが、これに限ることなく、仕様に応じてスピーカ数およびマイク数は適宜設定すればよい。また、スピーカアレイの各スピーカ間隔およびマイクアレイの各マイク間隔は一定ではなくてもよく、例えば、長尺方向に沿って中央部で密に配置され、両端部に向かうに従って疎に配置されるような態様でもよい。
次に、図2に示すように、本実施形態の放収音装置1は、機能的に、入出力コネクタ11、入出力I/F12、放音指向性制御部13、D/Aコンバータ14、放音用アンプ15、前述のスピーカアレイSPA10(スピーカSP1〜SP3)、前述のマイクアレイMA10,MA20(マイクMIC11〜MIC17,MIC21〜MIC27)、収音用アンプ16、A/Dコンバータ17、収音ビーム生成部181,182、収音ビーム選択部19、および、エコーキャンセル部20を備える。
入出力I/F12は、入出力コネクタ11を介して入力された、他の放収音装置からの入力音声信号をネットワークに対応するデータ形式(プロトコル)から変換して、エコーキャンセル部20を介して放音指向性制御部13に与える。また、入出力I/F12は、エコーキャンセル部20で生成される出力音声信号をネットワークに対応するデータ形式(プロトコル)に変換して、入出力コネクタ11を介して、ネットワークに送信する。この際、入出力I/F12は、出力音声信号を帯域制限した音声信号をネットワークに送信する。これは、全周波数成分を有する音声信号はデータ量が膨大になるので、そのままの出力音声信号をネットワークに伝送すると、ネットワークの伝送速度が著しく低下するからであり、さらに、所定の高域成分(例えば、3.5kHz以上の周波数成分)を伝搬しなくても、相手側の放収音装置で、十分に会話音声を再生することができるからである。このため、相手側の放収音装置からの入力音声信号も所定閾値以上の高域成分が存在しない音声信号である。
放音指向性制御部13は、指定された放音指向性に基づいて、スピーカアレイSPA10の各スピーカSP1〜SP3にそれぞれ固有の遅延処理及び振幅処理等を入力音声信号に対して行い個別放音信号を生成する。放音指向性制御部13は、これら個別放音信号をスピーカSP1〜SP3毎に設置されたD/Aコンバータ14に出力する。各D/Aコンバータ14は個別放音信号をアナログ形式に変換して各放音用アンプ15に出力し、各放音用アンプ15は個別放音信号を増幅してスピーカSP1〜SP3に与える。
スピーカSP1〜SP3は、与えられた個別放音信号を音声変換して外部に放音する。この際、スピーカSP1〜SP3は筐体101の下面に設置されているので、放音された音声は、放収音装置1が設置される机の設置面を反射して、会議者のいる装置の横から斜め上方に向かって伝搬される。
マイクアレイMA10,MA20の各マイクMIC11〜MIC17、MIC21〜MIC27は、無指向性であっても有指向性であってもよいが、有指向性であることが望ましく、放収音装置1の外部からの音声を収音して電気変換し、収音信号を各収音用アンプ16に出力する。各収音用アンプ16は、収音信号を増幅してそれぞれA/Dコンバータ17に与え、A/Dコンバータ17は、収音信号をデジタル変換して収音ビーム生成部181,182に出力する。収音ビーム生成部181には、一方の長尺面に設置されたマイクアレイMA10の各マイクMIC11〜MIC17での収音信号が入力され、収音ビーム生成部182には、他方の長尺面に設置されたマイクアレイMA20のマイクMIC21〜MIC27での収音信号が入力される。
収音ビーム生成部181は、各マイクMIC11〜MIC17の収音信号に対して所定の遅延処理等を行い、収音ビーム信号MB11〜MB14を生成する。収音ビーム信号MB11〜MB14は、図1(B)に示すように、マイクMIC11〜MIC17が設置された長尺面側で当該長尺面に沿ってそれぞれに異なる所定幅の領域が収音ビーム領域に設定されている。
収音ビーム生成部182は、各マイクMIC21〜MIC27の収音信号に対して所定の遅延処理等を行い、収音ビーム信号MB21〜MB24を生成する。収音ビーム信号MB21〜MB24は、図1(B)に示すように、マイクMIC21〜MIC27が設置された長尺面側で当該長尺面に沿ってそれぞれに異なる所定幅の領域が収音ビーム領域に設定されている。
この際、収音ビーム信号MB11と収音ビーム信号MB21とは、前記中心軸100を有する垂直面(基準面)に対して対称なビームとして形成される。同様に、収音ビーム信号MB12と収音ビーム信号MB22、収音ビーム信号MB13と収音ビーム信号MB23、収音ビーム信号MB14と収音ビーム信号MB24も、前記基準面に対して対称なビームとして形成される。
収音ビーム選択部19は、入力された収音ビーム信号MB11〜MB14、MB21〜MB24から最適な収音ビーム信号MBを選択してエコーキャンセル部20に出力する。
図3は、収音ビーム選択部19の主要構成を示すブロック図である。
収音ビーム選択部19は、信号差分回路191、BPF(バンドパスフィルタ)192、全波整流回路193A,193B、ピーク検出回路194A,194B、レベル比較器195A,195B、信号選択回路196,198、HPF(ハイパスフィルタ)197を備える。
信号差分回路191は、収音ビーム信号MB11〜MB14、MB21〜MB24から、前記基準面に対称な収音ビーム信号同士を差分演算する。具体的に、収音ビーム信号MB11とMB21とを差分演算して差分信号MS1を生成し、収音ビーム信号MB12とMB22とを差分演算して差分信号MS2を生成する。また、収音ビーム信号MB13とMB23とを差分演算して差分信号MS3を生成し、収音ビーム信号MB14とMB24とを差分演算して差分信号MS4を生成する。このように生成される差分信号MS1〜MS4では、元となる収音ビーム信号同士が基準面上のスピーカアレイの軸に対して対称になるので、互いに含まれる回り込み音声成分が相殺される。したがって、スピーカからの回り込み音声成分が抑圧された信号となる。
BPF192は、ビーム特性を主に有する帯域および人の音声の主成分帯域を通過帯域とするバンドパスフィルタであり、差分信号MS1〜MS4を帯域通過フィルタ処理して、全波整流回路193Aに出力する。全波整流回路193Aは、差分信号MS1〜MS4を全波整流(絶対値化)し、ピーク検出回路194Aは、全波整流された差分信号MS1〜MS4のピーク検出を行い、ピーク値データPs1〜Ps4を出力する。レベル比較器195Aは、ピーク値データPs1〜Ps4を比較して、最も高いレベルのピーク値データPsに対応する差分信号MSを選択する選択指示データを信号選択回路196に与える。これは発話者が存在する収音領域に対応する収音ビーム信号の信号レベルが他の領域に対応する収音ビーム信号の信号レベルよりも高いことを利用している。
図4は、本実施形態の放収音装置1を机C上に配置し、二人の会議者A,Bが会議を行っている状況を示した図であり、(A)は会議者Aが発言している状況、(B)は会議者Bが発言している状況、(C)は会議者A,Bともに発言していない状況を示す。
例えば、図4(A)に示すように、収音ビーム信号MB13に対応する領域にいる会議者Aが発言すると、収音ビーム信号MB13の信号レベルが他の収音ビーム信号MB11,MB12,MB14、MB21〜MB24の信号レベルよりも高くなる。このため、収音ビーム信号MB13から収音ビーム信号MB23を差分した差分信号MS3の信号レベルが差分信号MS1,MS2,MS4の信号レベルよりも高くなる。この結果、差分信号MS3のピーク値データPs3が、他のピーク値データPs1,Ps2,Ps4より高くなり、レベル比較器195Aは、ピーク値データPs3を検出して、差分信号MS3を選択する選択指示データを信号選択回路196に与える。一方、図4(B)に示すように、収音ビーム信号MB21に対応する領域にいる会議者Bが発言すると、レベル比較器195Aは、ピーク値データPs1を検出して、差分信号MS1を選択する選択指示データを信号選択回路196に与える。
なお、図4(C)に示すように当方の会議者A,Bが発言していない状況では、レベル比較器195Aは、ピーク値データPs1〜Ps4の全てが所定の閾値に達していないことを検出すると直前の選択指示データを信号選択回路196に与える。
信号選択回路196は、与えられた選択指示データに指示された差分信号MSを構成する二つの収音ビーム信号MB1x,MB2x(x=1〜4)を選択する。例えば、図4(A)の状況であれば、差分信号MS3を構成する収音ビーム信号MB13,MB23を選択し、図4(B)の状況であれば、差分信号MS1を構成する収音ビーム信号MB11,MB21を選択する。
HPF197は、選択された収音ビーム信号MB1x,MB2xの高域成分のみを通過させるフィルタ処理を行い、全波整流回路193Bに出力する。このような高域成分通過処理、言い換えれば高域成分以外の減衰処理を行うことで、前述のように高域成分の存在しない入力音声信号すなわち回り込み音声の成分を除去することができる。これにより、自装置側の会議者からの音声のみが含まれるハイパス処理信号が形成される。全波整流回路193Bは、各収音ビーム信号MB1x、MB2xに対応するハイパス処理信号を全波整流(絶対値化)し、ピーク検出回路194Bでピーク検出して、ピーク値データPb1,Pb2を出力する。レベル比較器195Bは、ピーク値データPb1,Pb2を比較して、高いレベルのピーク値データに対応する収音ビーム信号MBax(a=1or2)を選択する選択指示データを信号選択回路198に与える。これは、発話者が存在する収音領域に対応する収音ビーム信号の信号レベルが基準面に対して対向する収音領域に対応する収音ビーム信号の信号レベルよりも高いことを利用している。
例えば、図4(A)に示すように、収音ビーム信号MB13に対応する領域にいる会議者Aが発言すると、収音ビーム信号MB13の信号レベルが収音ビーム信号MB23の信号レベルよりも高くなる。このため、収音ビーム信号MB13のピーク値データPb1が、収音ビーム信号MB23のピーク値データPb2より高くなり、レベル比較器195Bは、ピーク値データPb1を検出して、収音ビーム信号MB13を選択する選択指示データを信号選択回路198に与える。一方、図4(B)に示すように、収音ビーム信号MB21に対応する領域にいる会議者Bが発言すると、レベル比較器195Bは、ピーク値データPb2を検出して、収音ビーム信号MB21を選択する選択指示データを信号選択回路198に与える。なお、レベル比較器195Bは、図4(C)に示すように発言者がおらず二つの収音ビーム信号MB1x,MB2xのピーク値データPb1,Pb2が所定の閾値以下であれば、直前の選択指示データを信号選択回路198に与える。
信号選択回路198は、信号選択回路196で選択された収音ビーム信号MB1x,MB2xから、レベル比較器195Bの選択指示データに従って信号レベルの高い方を選択して、収音ビーム信号MBとしてエコーキャンセル部20に出力する。
例えば、前述のように図4(A)の状況であれば、収音ビーム信号MB13と収音ビーム信号MB23とから、選択指示データに従って収音ビーム信号MB13を選択して出力する。一方、図4(B)の状況であれば、収音ビーム信号MB11と収音ビーム信号MB21とから、選択指示データに従って収音ビーム信号MB21を選択して出力する。また、図4(C)の状況であれば、選択指示データに従って直前の収音ビーム信号が収音ビーム信号MB13であれば収音ビーム信号MB13を出力し、直前の収音ビーム信号が収音ビーム信号MB21であれば収音ビーム信号MB21を出力する。このような処理を行うことで、スピーカからマイクへの回り込み音声に影響されることなく、発言者方向を検出して、当該方向に指向性の中心を設定した収音ビーム信号MBを生成することができる。すなわち、発言者からの音声を高いS/N比で収音することができる。
エコーキャンセル部20は、適応型フィルタ201とポストプロセッサ202とを備える。適応型フィルタ201は、入力音声信号に対して、選択された収音ビーム信号MBの収音指向性に基づく擬似回帰音信号を生成する。ポストプロセッサ202は、収音ビーム選択部19から出力される収音ビーム信号MBから擬似回帰音信号を減算して、出力音声信号として入出力I/F12に出力する。このようなエコーキャンセル処理を行うことにより、適切なエコー除去が行われ、自装置の話者音声のみが出力音声信号として、ネットワークに送信される。
以上のように、本実施形態の構成を用いることにより、回り込み音声に影響されることなく発言者方向を検出することができる。これにより、発言者からの音声を高いS/N比で収音して、相手側放収音装置に送信することができる。
本実施形態に係る放収音装置のマイク、スピーカ配置を示す平面図、および、放収音装置により形成される収音ビーム領域を示す図である。 本実施形態の放収音装置の機能ブロック図である。 図2に示す収音ビーム選択部19の構成を示すブロック図である。 本実施形態の放収音装置1を机C上に配置し、二人の会議者A,Bが会議を行っている状況を示した図である。
符号の説明
1−放収音装置、101−筐体、11−入出力コネクタ、12−入出力I/F、13−放音指向性制御部、14−D/Aコンバータ、15−放音用アンプ、16−収音用アンプ、17−A/Dコンバータ、181,182−収音ビーム生成部、19−収音ビーム選択部、191−信号差分回路、192−BPF、193A,B−全波整流回路、194A,B−ピーク検出回路、195A,B−レベル比較器、196,198−信号選択回路、197−HPF、20−エコーキャンセル部、201−適応型フィルタ、202−ポストプロセッサ、SP1〜SP3−スピーカ、SPA10−スピーカアレイ、MIC11〜MIC17,MIC21〜MIC27−マイク、MA10,MA20−マイクアレイ

Claims (5)

  1. 所定基準面に対して対称となる音圧で音声を放音するスピーカと、
    前記所定基準面の一方側の音声を収音する第1マイク群および他方側の音声を収音する第2マイク群と、
    前記第1マイク群の収音信号に基づく第1収音ビーム信号群の各収音ビーム信号と、前記第2マイク群の収音信号に基づく第2収音ビーム信号群の各収音ビーム信号とを前記所定軸に対して対称に生成する収音ビーム信号生成手段と、
    互いに対称となる収音ビーム信号同士を差分して、信号レベルが最も高い差分信号を構成する2つの収音ビーム信号から、前記スピーカの入力音声信号に存在しない所定値以上の高域成分のみを抽出し、信号レベルが高い方の高域成分信号を検出して対応する収音ビーム信号を選択する収音ビーム信号選択手段と、
    を備えたことを特徴とする放収音装置。
  2. 前記収音ビーム信号選択手段は、
    互いに対称となる収音ビーム信号同士を差分して、信号レベルが最も高い差分信号を検出する差分信号検出手段と、
    該差分信号検出手段で検出された差分信号の元となる2つの収音ビーム信号の高域成分のみを通過させる高域通過フィルタを備え、高域通過フィルタを通過した高域成分信号同士のうちで信号レベルが高い方の高域成分信号を検出する高域成分信号抽出手段と、
    該高域成分信号抽出手段で検出された高域成分信号に対応する収音ビーム信号を選択して出力する選択手段と、
    を備えた請求項1に記載の放収音装置。
  3. 前記第1マイク群と前記第2マイク群とは、それぞれに複数のマイクが前記所定基準面に沿って一直線状に配列されたマイクアレイである請求項1または請求項2に記載の放収音装置。
  4. 前記スピーカは、前記所定基準面に沿って一直線状に配列された複数の単体スピーカにより構成される請求項1〜3のいずれかに記載の放収音装置。
  5. 前記入力音声信号と前記収音ビーム信号選択手段で選択された収音ビーム信号とに基づいて、前記スピーカから放音された音声が出力音声信号に含まれないように制御する回帰音除去手段を備えた請求項1〜4のいずれかに記載の放収音装置。
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