JP2015211419A - 信号処理装置、信号処理方法、およびプログラム - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より安価に音場の再現を行う構成を提供することができるようにする。
【解決手段】取得部は、第1マイクロホンと第2マイクロホンからなる1対のマイクロホンで収音された信号を取得する。第1の生成部は、取得された第1マイクロホンの信号から、第1の帯域の信号を生成する。第2の生成部は、第1マイクロホンの信号と第2マイクロホンの信号の差分信号であって、第1の帯域以外の第2の帯域の差分信号を生成する。合成部は、第1の生成部と前記第2の生成部それぞれから出力された信号を合成して出力する。本開示は、例えば、信号処理装置等に適用できる。
【選択図】図9

Description

本開示は、信号処理装置、信号処理方法、およびプログラムに関し、特に、より安価に音場の再現を行う構成を提供することができるようにする信号処理装置、信号処理方法、およびプログラムに関する。
近年、空間上の音場再現を目的としたWave Field Synthesis(WFS:波面合成)の研究開発が活発に行われており、商用システムも発表されている。例えば、非特許文献1には、平面上に配置した両指向性マイクロホンによって音圧勾配を観測し、観測された信号を用いてスピーカを駆動することで原音場を再現できることが記述されている。
なお、実際のWFSの実現では、平面ではなく直線上にマイクロホンアレイとスピーカアレイを構成する近似が行われる。
物理音響モデルに基づく音響システムの研究動向、安藤彰男、NHK技研R&D、No.126、2011年、p.14-25
また、音場の再現を効果的に行うためには、ある程度の数のマイクロホンやスピーカを用いてアレイを構成する必要があるが、マイクロホンとして、両指向性マイクロホンを用いて、数十〜数百個クラスの大規模なアレイを構成すると、コストが高くなる。したがって、より安価に、音場の再現を行う構成が望まれている。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より安価に音場の再現を行う構成を提供することができるようにするものである。
本開示の第1の側面の信号処理装置は、第1マイクロホンと第2マイクロホンからなる1対のマイクロホンで収音された信号を取得する取得部と、取得された前記第1マイクロホンの信号から、第1の帯域の信号を生成する第1の生成部と、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号であって、前記第1の帯域以外の第2の帯域の前記差分信号を生成する第2の生成部と、前記第1の生成部と前記第2の生成部それぞれから出力された信号を合成して出力する合成部とを備える。
本開示の第1の側面の信号処理方法は、信号処理装置の、取得部が、第1マイクロホンと第2マイクロホンからなる1対のマイクロホンで収音された信号を取得し、第1の生成部が、取得された前記第1マイクロホンの信号から、第1の帯域の信号を生成し、第2の生成部が、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号であって、前記第1の帯域以外の第2の帯域の前記差分信号を生成し、合成部が、前記第1の生成部と前記第2の生成部それぞれから出力された信号を合成して出力する。
本開示の第1の側面のプログラムは、コンピュータを、取得された第1マイクロホンと第2マイクロホンからなる1対のマイクロホンで収音された信号のうち、前記第1マイクロホンの信号から、第1の帯域の信号を生成する第1の生成部と、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号であって、前記第1の帯域以外の第2の帯域の前記差分信号を生成する第2の生成部と、前記第1の生成部と前記第2の生成部それぞれから出力された信号を合成して出力する合成部として機能させるためのものである。
本開示の第1の側面においては、第1の生成部において、取得された第1マイクロホンと第2マイクロホンからなる1対のマイクロホンで収音された信号のうち、前記第1マイクロホンの信号から、第1の帯域の信号が生成され、第2の生成部において、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号であって、前記第1の帯域以外の第2の帯域の前記差分信号が生成され、前記第1の生成部と前記第2の生成部それぞれから出力された信号が合成されて出力される。
本開示の第2の側面の信号処理装置は、第1及び第2のマイクロホンアレイからなる1対のマイクロホンアレイを近接して配置した収音部を備え、前記第1のマイクロホンアレイのマイクロホンは、前記第2のマイクロホンアレイのマイクロホンと対になっている。
本開示の第2の側面の信号処理方法は、第1及び第2のマイクロホンアレイからなる1対のマイクロホンアレイを近接して配置した収音部を備え、前記第1のマイクロホンアレイのマイクロホンは、前記第2のマイクロホンアレイのマイクロホンと対になっている信号処理装置の、前記収音部の前記1対のマイクロホンアレイの各マイクロホンが、周囲音を取得する。
本開示の第2の側面においては、第1及び第2のマイクロホンアレイからなる1対のマイクロホンアレイを近接して配置した収音部の前記1対のマイクロホンアレイの各マイクロホンで周囲音が取得される。
なお、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
信号処理装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本開示の第1及び第2の側面によれば、より安価に音場の再現を行う構成を提供することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本開示に係る音響システムの構成例を示すブロック図である。 収音部と収音出力部の外観を説明する図である。 再生出力部のフィルタユニットの構成例を示すブロック図である。 差分信号の周波数特性を示す図である。 フィルタユニットの第1の詳細構成例を示すブロック図である。 図5のフィルタのフィルタ特性を示す図である。 図5のフィルタのフィルタ特性を示す図である。 イコライズ処理の周波数特性を示す図である。 フィルタユニットの第2の詳細構成例を示すブロック図である。 収音系システムによる収音処理を説明するフローチャートである。 再生系システムによる音場再現処理を説明するフローチャートである。 フィルタユニットの第3の詳細構成例を示すブロック図である。 図12のフィルタのフィルタ特性を示す図である。 フィルタユニットの第4の詳細構成例を示すブロック図である。 図14のBEFのフィルタ特性を示す図である。 図14のBPFのフィルタ特性を示す図である。 フィルタユニットの第5の詳細構成例を示すブロック図である。 本開示に係るコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
以下、本開示を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.音響システムの構成例
2.フィルタユニットの構成例
3.フィルタユニットの第1の詳細構成例
4.フィルタユニットの第2の詳細構成例
5.収音処理及び音場再現処理
6.フィルタユニットの第3の詳細構成例
7.フィルタユニットの第4の詳細構成例
8.フィルタユニットの第5の詳細構成例
9.コンピュータの構成例
<1.音響システムの構成例>
図1は、本開示に係る音響システムの構成例を示すブロック図である。
図1の音響システムは、空間上の音場を簡便に再現するシステムである。
図1の音響システムは、収音部11、収音出力部12、記録媒体13、及び、再生出力部14により構成されている。収音部11、収音出力部12、及び、記録媒体13は、収音系システム21を構成し、記録媒体13、及び、再生出力部14は、再生系システム22を構成する。
収音部11は、第1及び第2のマイクロホンアレイからなる1対のマイクロホンアレイ10により構成される。具体的には、収音部11は、第1のマイクロホンアレイとしてのマイクロホンアレイ10Aと、第2のマイクロホンアレイとしてのマイクロホンアレイ10Bとを有する。
マイクロホンアレイ10Aは、N個(Nは2以上の整数)のマイクロホン41A_1乃至41A_Nを有し、マイクロホンアレイ10Bは、N個のマイクロホン41B_1乃至41B_Nを有する。
なお、以下では、マイクロホン41A_1乃至41A_Nまたはマイクロホン41B_1乃至41B_Nのそれぞれを特に区別する必要がない場合には、単に、マイクロホン41と記述する。
マイクロホンアレイ10A及び10Bの各マイクロホン41は、無指向性のマイクロホンであり、全方向の周囲音を取得し、その結果得られた音響信号を出力する。
図2は、収音部11と収音出力部12の外観を説明する図である。
マイクロホンアレイ10Aのマイクロホン41A_1乃至41A_Nは、図2に示されるように、直線的に配列されている。マイクロホンアレイ10Bのマイクロホン41B_1乃至41B_Nも同様に、直線的に配列されている。マイクロホンアレイ10A及び10Bの各マイクロホン41は、隣りのマイクロホン41と、所定の間隔Alで配置されている。間隔Alは、例えば、10cm以内の所定の値である。
また、マイクロホンアレイ10Aとマイクロホンアレイ10Bは、近接して並行に配置されている。ここで、近接とは、マイクロホンアレイ10Aとマイクロホンアレイ10Bの間隔dが、例えば、10cm以内の所定の値であり、本実施の形態では、間隔d=5cmであるとする。
マイクロホンアレイ10Aとマイクロホンアレイ10Bにおいて、対向する位置にあるマイクロホン41A_iとマイクロホン41B_i(0<i<N+1)は、対となるマイクロホン41である。
図1の説明に戻り、収音出力部12は、収音部11により取得された音響信号を記録媒体13に出力する。
収音出力部12は、収音部11の各マイクロホン41に対応する複数のA/Dコンバータ51と、記録媒体13への書込みを制御する書込み部52を有する。
より具体的には、収音出力部12は、マイクロホンアレイ10Aのマイクロホン41A_1乃至41A_Nに対応するA/Dコンバータ51A_1乃至51A_Nと、マイクロホンアレイ10Bのマイクロホン41B_1乃至41B_Nに対応するA/Dコンバータ51B_1乃至51B_Nを有する。
A/Dコンバータ51は、対応するマイクロホン41から入力されたアナログの音響信号をデジタル信号に変換して、書込み部52に出力する。
書込み部52は、A/Dコンバータ51から供給されたデジタルの音響信号を、例えば、MP3などの所定のフォーマットに変換して、記録媒体13に書き込む(記録させる)。
記録媒体13は、ハードディスクや不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどで構成される。記録媒体13は、書込み部52によって記録された音響信号を保持するとともに、後述する読出し部61によって制御されることにより、記録された音響信号を出力する。
再生出力部14は、読出し部61、フィルタユニット621乃至62N、D/Aコンバータ631乃至63N、増幅器641乃至64N、及び、スピーカ651乃至65Nにより構成される。
N個のスピーカ651乃至65Nは、所定の間隔lで配置されている。なお、本実施の形態では、スピーカ65どうしの設置間隔lは、マイクロホンアレイ10のマイクロホン41の設置間隔Alと同一であるものとするが、必ずしも同一にする必要はない。
フィルタユニット621乃至62N、D/Aコンバータ631乃至63N、及び、増幅器641乃至64Nのそれぞれは、対応するスピーカ651乃至65Nに対して直列に接続されている。即ち、フィルタユニット621、D/Aコンバータ631、及び、増幅器641が、スピーカ651の前段に配置されている。フィルタユニット622、D/Aコンバータ632、及び、増幅器642が、スピーカ652の前段に配置されている。その他のフィルタユニット62、D/Aコンバータ63、及び、増幅器64も同様に、対応するスピーカ65と直列に接続されている。
読出し部(取得部)61は、記録媒体13に記録されている音響信号、すなわち、マイクロホンアレイ10A及び10Bの各マイクロホン41で収音されて得られた音響信号を取得し、フィルタユニット621乃至62Nに出力する。
具体的には、読出し部61は、マイクロホンアレイ10Aのマイクロホン41A_1で収音されて得られた音響信号X A_1と、マイクロホンアレイ10Bのマイクロホン41B_1で収音されて得られた音響信号X B_1を、フィルタユニット621に出力する。
また、読出し部61は、マイクロホンアレイ10Aのマイクロホン41A_2で収音されて得られた音響信号X A_2と、マイクロホンアレイ10Bのマイクロホン41B_2で収音されて得られた音響信号X B_2を、フィルタユニット622に出力する。
以下同様に、読出し部61は、マイクロホンアレイ10Aのマイクロホン41A_Nで収音されて得られた音響信号X A_ Nと、マイクロホンアレイ10Bのマイクロホン41B_ Nで収音されて得られた音響信号X B_ Nを、フィルタユニット62Nに出力する。
なお、図1では、図が煩雑になるのを避けるため、マイクロホン41A_iで収音された音響信号X A_iと、マイクロホン41B_iで収音された音響信号X B_iが、同一の信号線で示されているが、実際には、異なる信号線により伝送される。
フィルタユニット62i(0<i<N+1)は、収音した場所の音場を再現する再現信号Yiを生成して、D/Aコンバータ63iに出力する。より具体的には、フィルタユニット62iは、マイクロホン41A_iで収音された音響信号X A_iと、マイクロホンアレイ10Bのマイクロホン41B_iで収音された音響信号X B_iに対して、周波数帯域に応じて所定の信号処理を施すことにより再現信号Yiを生成し、D/Aコンバータ63iに出力する。
D/Aコンバータ63iは、フィルタユニット62iから出力されたデジタルの再現信号Yiを、アナログ信号に変換する。そして、D/Aコンバータ63iは、変換されたアナログの再現信号Yiを増幅器64iに出力する。
増幅器64iは、D/Aコンバータ63iから出力されたアナログの再現信号Yiを増幅して、スピーカ65iに出力する。
スピーカ65iは、増幅器64iからから出力された再現信号Yiを、音として出力する。
図1の音響システムは、以上のように構成される。
なお、図1では、記録媒体13が収音系システム21と再生系システム22とで共有されていたが、記録媒体13は、収音系システム21と再生系システム22とで別々に設けられてもよい。
<2.フィルタユニットの構成例>
図3は、再生出力部14のフィルタユニット62iの構成例を示すブロック図である。
図3のフィルタユニット62iは、第1生成部101、第2生成部102、及び、合成部103で構成される。
第1生成部101は、供給された音響信号X A_iと音響信号X B_iのいずれか一方を用いて、第1の帯域(周波数帯域)の再現信号Yiを生成して、合成部103に出力する。本実施の形態では、音響信号X A_iと音響信号X B_iのうち、音響信号X A_iが用いられる場合について説明する。なお、音響信号X B_iを用いても勿論よい。
第2生成部102は、供給された音響信号X A_iと音響信号X B_iを用いて、第1の帯域以外の第2の帯域(周波数帯域)の再現信号Yiを生成して、合成部103に出力する。具体的には、供給された音響信号X A_iと音響信号X B_iを用いて、音響信号XB_iの差分信号X d_i=X A_i- XB_iが演算され、第2の帯域の差分信号X d_iが再現信号Yiとされる。
合成部103は、第1生成部101が生成した第1の帯域の再現信号Yiと、第2生成部102が生成した第2の帯域の再現信号Yiを合成(加算)して出力する。
以上のように構成されるフィルタユニット62iは、マイクロホン41A_iで取得される音響信号X A_iと、マイクロホン41B_iで取得される音響信号XB_iの差分信号X d_i=X A_i- XB_iを用いることにより、近似的に音圧勾配を算出し、再現信号Yiとする。
しかし、差分信号X d_iは、マイクロホンアレイ10Aとマイクロホンアレイ10Bの間隔dに応じてくし型の周波数特性がついてしまう。
具体的には、音速cとして、マイクロホンアレイ10に平行波が入射すると仮定すると、差分信号X d_iの周波数特性H(ω)は、H(ω)=1−exp(jωτ)で表すことができる。ここで、τは、マイクロホンアレイ10Aとマイクロホンアレイ10Bへの到達時間差τ=d/cである。
図4は、マイクロホンアレイ10Aとマイクロホンアレイ10Bの間隔d=0.05m、気温25℃、音速c=346.18m/sとしたときの差分信号X d_iの周波数特性を示す図である。
図4に示されるように、差分信号(音圧勾配)X d_iの周波数特性は、約0kHz、約7kHz、約14kHz、約21kHzなどの周波数に鋭いディップ(dip:落ち込み)が見られるくし型の特性となっている。このようなくし型の周波数特性の差分信号X d_iをそのまま使って、波面合成を行うと、音質が損なわれることがある。そのため、くし型の周波数特性の逆特性のフィルタをかけて補正することが考えられるが、くし型の周波数特性の逆特性をかけると、S/Nの悪化が懸念される。
そこで、フィルタユニット62iでは、ディップ部分の帯域を第1の帯域、ディップ部分以外の帯域を第2の帯域として分類し、ディップ部分の第1の帯域では、第1生成部101が、差分信号X d_iを使わずに、音響信号X A_iと音響信号X B_iのいずれか一方をそのまま用いて、第1の帯域の再現信号Yiとする。
一方、ディップ部分以外の第2の帯域では、第2生成部102が、差分信号X d_iを生成し、生成した差分信号X d_iを、第2の帯域の再現信号Yiとして出力する。なお、ディップ部分の帯域(第1の帯域)としては、例えば図4の周波数特性において、ゲインが所定値(例えば、−6dB)以下となるような帯域を決定することができる。第2の帯域には、図4に示されるように、例えば、3.5kHzの信号が含まれる。
<3.フィルタユニットの第1の詳細構成例>
図5は、再生出力部14のフィルタユニット62iの第1の詳細構成例を示すブロック図である。
図5の第1の詳細構成においては、第1生成部101は、フィルタ111を備える。また、第2生成部102は、フィルタ121A及び121B、イコライザ122A及び122B、並びに、演算器123を備える。
なお、図5では、上述したように、第1生成部101は、音響信号X A_iと音響信号X B_iのうち、音響信号X A_iを用いることとするため、第1生成部101への音響信号X B_iの入力が省略されている。この点は、後述する第2乃至第4の詳細構成例の図についても同様である。
第1生成部101のフィルタ111は、入力信号のうち、図4に示した差分信号X d_iのくし型の周波数特性のディップ部分の帯域である第1の帯域の信号を通過させる。フィルタ111は、入力信号の第1の帯域を抽出する抽出部として機能する。
図6は、フィルタ111のフィルタ特性を示している。なお、図6では、参考として、差分信号X d_iの周波数特性が破線で示されている。
フィルタ111には音響信号X A_iが入力されるため、フィルタ111は、第1の帯域の音響信号X A_iを合成部103に出力する。換言すれば、第1生成部101から合成部103に、第1の帯域の再現信号Yiとして、第1の帯域の音響信号X A_iが供給される。
第2生成部102のフィルタ121A及び121Bは、入力信号のうち、図4に示した差分信号X d_iのくし型の周波数特性のディップ部分以外の帯域である第2の帯域を通過させる。フィルタ121A及び121Bは、入力信号の第2の帯域を抽出する抽出部として機能する。
図7は、フィルタ121A及び121Bそれぞれのフィルタ特性を示している。図7においても、参考として、差分信号X d_iの周波数特性が破線で示されている。
フィルタ121Aには音響信号X A_iが入力されるため、フィルタ121Aは、第2の帯域の音響信号X A_iを、イコライザ122Aに出力する。一方、フィルタ121Bには音響信号X B_iが入力されるため、フィルタ121Bは、第2の帯域の音響信号X B_iを、イコライザ122Bに出力する。
イコライザ122Aは、フィルタ121Aから出力された第2の帯域の音響信号X A_iをイコライズ(平均化)処理し、処理後の音響信号X A_iを演算器123に出力する。
イコライザ122Bは、フィルタ121Bから出力された第2の帯域の音響信号X B_iをイコライズ(平均化)処理し、処理後の音響信号X B_iを演算器123に出力する。
図8は、イコライザ122A及び122Bが行うイコライズ処理の周波数特性を示している。
フィルタ121A及び121Bにおいて、くし型の周波数特性のディップ部分の信号については、十分に除去されているため、イコライザ122A及び122Bが行うイコライズ処理の周波数特性としては、図8に示されるような、差分信号X d_iの周波数特性H(ω)の逆特性(1/H(ω))を用いることができる。
以上により、演算器123には、イコライズ処理された第2の帯域の音響信号X A_iと、イコライズ処理された第2の帯域の音響信号X B_iとが、入力される。
演算器123は、入力された第2の帯域の音響信号X A_iから、入力された第2の帯域の音響信号X B_iを減算することにより、第2の帯域の差分信号X d_i=X A_i- XB_iを生成し、合成部103に出力する。これにより、第2生成部102から合成部103に、第2の帯域の再現信号Yiとして、第2の帯域の差分信号X d_iが供給される。
そして、合成部103は、第1生成部101が生成した第1の帯域の再現信号Yiと、第2生成部102が生成した第2の帯域の再現信号Yiを合成(加算)して出力する。すなわち、合成部103は、第1の帯域の音響信号X A_iと、第2の帯域の差分信号X d_iを合成して、D/Aコンバータ63i(図1)に出力する。
WFSにより音場の再現を行う場合、再現可能な周波数の上限fmaxは、再生系システム22のスピーカ65iどうしの間隔lを用いて、fmax=c/2lによって決定される。したがって再生系システム22のスピーカ65iどうしの間隔lを、上述したように、マイクロホン41の間隔Alと同じ0.05mとした場合、気温25℃の時で、fmax=346.18/(2×0.05)=3461.8Hzとなる。
人間の聴覚が位相によって方向を知覚出来る上限周波数は、せいぜい3kHz程度と言われている。したがって、スピーカ65iどうしの間隔lを、上述した例のように設置することで、音場を十分に再現することができる。
また、位相によって方向を知覚出来る下限の周波数は100Hz程度と言われており、非常に低い周波数や先に挙げた上限の周波数を超える周波数については、WFSでは表現出来ないとも言える。そこで、本実施の形態では、WFSで再現できない帯域については音圧勾配を使ったWFSで音場を再現をするのではなく、スピーカ65iから音圧を再生することによって、即ち、音響信号X A_iをそのまま用いることによって、聴感上の音質を改善している。
換言すれば、マイクロホンアレイ10Aとマイクロホンアレイ10Bの間隔d、マイクロホン41どうしの間隔Al、及び、スピーカ65iどうしの間隔lは、WFSにより再現可能な周波数の上限fmax、または、位相によって方向を知覚出来る下限の周波数を考慮して、上述した例のように、間隔d=0.05m、間隔Al=0.05m、間隔l=0.05mに決定されているとも言える。
しかしながら、勿論、マイクロホンアレイ10Aとマイクロホンアレイ10Bの間隔d、マイクロホン41どうしの間隔Al、及び、スピーカ65iどうしの間隔lは、これ以外の値に設定することも可能である。
フィルタユニット62iの第1の詳細構成によれば、再現信号Yiとして、音響信号XB_iの差分信号X d_i=X A_i- XB_iを用いることにより、音圧勾配が近似的に算出される。そして、生成した差分信号X d_iのくし型の周波数特性のディップ部分の帯域に相当する第1の帯域では、音響信号X A_iと音響信号X B_iのいずれか一方(本実施の形態では音響信号X A_i)が採用され、ディップ部分以外の帯域に相当する第2の帯域では、生成した差分信号X d_iが採用される。これにより、聴感上の音質を改善しつつ、音場を十分に再現することができる。
また、マイクロホンアレイ10A及び10Bの各マイクロホン41には、安価な無指向性のマイクロホンが対で用いられるため、両指向性のマイクロホンを使用する場合と比較して、安価に音響システムを構築することができる。すなわち、より安価に音場の再現を行う構成を提供することができる。
<4.フィルタユニットの第2の詳細構成例>
図9は、再生出力部14のフィルタユニット62iの第2の詳細構成例を示すブロック図である。
なお、図9において、図5に示した第1の詳細構成と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
第1生成部101の構成は、図5に示した第1の詳細構成と同一である。
第2生成部102のフィルタ処理と減算処理は線形な処理であるので、処理の順番を入れ替えることができる。
そこで、第2の詳細構成の第2生成部102は、演算器141、フィルタ142、及び、イコライザ143で構成され、フィルタ処理と減算処理の順番を第1の詳細構成とは入れ替えた構成となっている。これにより、第2の詳細構成では、1つのフィルタと1つのイコライザが第1の詳細構成よりも少なくて済む。
演算器141は、入力された音響信号X A_iから、入力された音響信号X B_iを減算することにより、差分信号X d_i=X A_i- XB_iを生成し、フィルタ142に出力する。
フィルタ142は、フィルタ121Aまたは121Bと同様のフィルタであり、入力された差分信号X d_iのうち、くし型の周波数特性のディップ部分以外の帯域である第2の帯域を通過させ、イコライザ143に出力する。
イコライザ143は、フィルタ142から出力された第2の帯域の差分信号X d_iをイコライズ処理し、処理後の第2の帯域の差分信号X d_iを、第2の帯域の再現信号Yiとして、合成部103に出力する。
<5.収音処理及び音場再現処理>
<収音処理のフローチャート>
次に、図10のフローチャートを参照して、収音系システム21による収音処理について説明する。
初めに、ステップS1において、マイクロホンアレイ10A及び10Bの各マイクロホン41は、周囲音を取得し、その結果得られ音響信号を、対応するA/Dコンバータ51に出力する。
ステップS2において、収音出力部12のA/Dコンバータ51は、対応するマイクロホン41から入力されたアナログの音響信号をデジタル信号に変換(A/D変換)して、書込み部52に出力する。
ステップS3において、書込み部52は、A/Dコンバータ51から供給されたデジタルの音響信号を、例えば、MP3などの所定のフォーマットに変換して、記録媒体13に書き込む(記録させる)。
なお、ステップS1及びS2の処理は、収音系システム21のマイクロホンアレイ10A及び10Bのマイクロホン41ごとに並列に実行することができ、ステップS3の処理は、マイクロホン41ごとに並列に実行してもよいし、直列的に順番に実行してもよい。
収音処理は、以上のように実行される。
<音場再現処理のフローチャート>
次に、図11のフローチャートを参照して、再生出力部14のフィルタユニット62iが図9に示した第2の詳細構成である場合の再生系システム22による音場再現処理について説明する。
初めに、ステップS21において、読出し部61は、記録媒体13に記録されている音響信号X A_1乃至X A_N及び音響信号X B_1乃至X B_Nを取得し、それぞれを、対応するフィルタユニット621乃至62Nに出力する。次のステップS22乃至S28の各処理は、N個の信号系列(音響信号X A_1乃至X A_N及び音響信号X B_1乃至X B_N)で並行して実行される。
ステップS22において、フィルタユニット62i(0<i<N+1)の第1生成部101のフィルタ111は、入力された音響信号X A_iの第1の帯域の信号を抽出し、合成部103に出力する。すなわち、フィルタ111は、入力された音響信号X A_iから、差分信号X d_iのくし型の周波数特性のディップ部分に相当する帯域の信号を抽出し、合成部103に出力する。
ステップS23において、フィルタユニット62iの第2生成部102の演算器141は、入力された音響信号X A_iから、入力された音響信号X B_iを減算することにより、差分信号X d_i=X A_i- XB_iを生成し、フィルタ142に出力する。
ステップS24において、第2生成部102のフィルタ142は、入力された差分信号X d_iの第2の帯域の信号を抽出し、イコライザ143に出力する。すなわち、フィルタ142は、入力された差分信号X d_iから、くし型の周波数特性のディップ部分以外に相当する帯域の信号を抽出し、イコライザ143に出力する。
ステップS25において、イコライザ143は、フィルタ142から出力された第2の帯域の差分信号X d_iをイコライズ処理し、処理後の差分信号X d_iを、合成部103に出力する。
ステップS26において、合成部103は、第1生成部101のフィルタ111から出力された第1の帯域の音響信号X A_iと、第2生成部102のイコライザ143から出力されたイコライズ処理後の第2の帯域の差分信号X d_iを合成(加算)することにより、再現信号Yiを生成する。生成された再現信号Yiは、D/Aコンバータ63iに出力される。
ステップS27において、D/Aコンバータ63iは、フィルタユニット62iの合成部103から出力されたデジタルの第2の帯域の再現信号Yiをアナログ信号に変換し、増幅器64iに出力する。
ステップS28において、増幅器64iは、D/Aコンバータ63iから出力されたアナログの再現信号Yiを増幅してスピーカ65iに出力し、スピーカ65iは、再現信号Yiを音として出力する。
音場再現処理は、以上のように実行される。
音響システムの収音処理によれば、無指向性のマイクロホン41を等間隔で配列したマイクロホンアレイ10A及び10Bを用いて、音響信号X A_1乃至X A_N及び音響信号X B_1乃至X B_Nが取得され、記録媒体13に記録される。
音響システムの音場再現処理によれば、再現信号Yiとして、音響信号XB_iの差分信号X d_i=X A_i- XB_iを用いることにより、音圧勾配が近似的に算出される。生成した差分信号X d_iのくし型の周波数特性のディップ部分の帯域に相当する第1の帯域では、音響信号X A_iと音響信号X B_iのいずれか一方(本実施の形態では音響信号X A_i)が採用され、ディップ部分以外の帯域に相当する第2の帯域では、生成した差分信号X d_iが採用される。
これにより、聴感上の音質を改善しつつ、音場を十分に再現することができる。
また、マイクロホンアレイ10A及び10Bの各マイクロホン41には、無指向性のマイクロホンが用いられるため、両指向性のマイクロホンを使用する場合と比較して、安価に音響システムを構築することができる。すなわち、より安価に音場の再現を行う構成を提供することができる。
<6.フィルタユニットの第3の詳細構成例>
図12は、再生出力部14のフィルタユニット62iの第3の詳細構成例を示すブロック図である。
なお、図12において、図9に示した第2の詳細構成と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
図12の第3の詳細構成では、図9のフィルタ142及びイコライザ143に代えて、フィルタ161が設けられており、その他の構成は、図9と同様である。
図13は、図12の第3の詳細構成におけるフィルタ161のフィルタ特性を示している。
フィルタ161のフィルタ特性は、図13に示されるように、図7に示したフィルタ142のフィルタ特性と、図8に示したイコライザ143のフィルタ特性を合わせた特性となっている。
これにより、フィルタ161は、入力された差分信号X d_iのうち、第2の帯域の信号を抽出するとともに、イコライズ処理も実行し、処理後の差分信号X d_iを、第2の帯域の再現信号Yiとして、合成部103に出力する。
フィルタユニット62iの第3の詳細構成においても、差分信号X d_iのくし型の周波数特性のディップ部分の帯域に相当する第1の帯域では、音響信号X A_iと音響信号X B_iのいずれか一方(本実施の形態では音響信号X A_i)が採用され、ディップ部分以外の帯域に相当する第2の帯域では、生成した差分信号X d_iが採用される。これにより、聴感上の音質を改善しつつ、音場を十分に再現することができる。
また、マイクロホンアレイ10A及び10Bの各マイクロホン41として、無指向性のマイクロホンを用いることにより、より安価に音場の再現を行う構成を提供することができる。
<7.フィルタユニットの第4の詳細構成例>
図14は、再生出力部14のフィルタユニット62iの第4の詳細構成例を示すブロック図である。
なお、図14において、図12に示した第3の詳細構成と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
図14の第4の詳細構成では、第1生成部101には、フィルタ111の代わりにBEF(Band Elimination Filter)181が設けられ、第2生成部102には、フィルタ161の代わりに、BPF(Band Pass Filter)182が設けられている。その他の構成は、図12の第3の詳細構成と同様である。
図15は、第1生成部101のBEF181のフィルタ特性を示している。
BEF181のフィルタ特性は、差分信号X d_iのくし型の周波数特性の周波数の低い方から2つ目のディップまでは、図6に示した第1の帯域を抽出するフィルタ111のフィルタ特性と同様の特性を有し、2つ目のディップより大きい周波数については、全ての帯域を通過させる特性を有している。
換言すれば、BEF181のフィルタ特性は、差分信号X d_iのくし型の周波数特性の周波数の低い方から1つ目のディップと2つ目のディップとの間の、第2の帯域の信号を除去する特性を有している。
これに対して、図16は、第2生成部102のBPF182のフィルタ特性を示している。
BPF182は、差分信号X d_iのくし型の周波数特性の周波数の低い方から2つ目のディップまでは、図13の第3の詳細構成におけるフィルタ161のフィルタ特性と同様の特性を有し、2つ目のディップより大きい周波数については、全ての帯域を除去する特性を有している。
従って、第4の詳細構成のBEF181及びBPF182は、差分信号X d_iのくし型の周波数特性の周波数の低い方から2つ目のディップまでの低域側についてのみ、図12の第3の詳細構成のフィルタ111及びフィルタ161を適用し、2つ目のディップより高域側については、音響信号X A_iと音響信号X B_iのいずれか一方(本実施の形態では音響信号X A_i)をそのまま適用した構成であるということができる。
上述したように、WFSにより音場の再現を行う場合、再現可能な周波数の上限fmaxは、再生系システム22のスピーカ65iどうしの間隔lを用いて、fmax=c/2lによって決定される。したがって、スピーカ65iどうしの間隔lを数cm間隔で設置した場合であっても、WFSによって正しく再現できる帯域は数kHzにとどまる。
そのため、図14の第4の詳細構成では、差分信号X d_iのくし型の周波数特性の周波数の低い方から2つ目のディップが位置する約7kHzまでの低域側だけを、音響システムの音場再現処理によって音場の再現を行う構成が採用されている。このような構成を採用した場合であっても、上記の人間の聴覚特性から、音場を十分に再現することができる。
また、マイクロホンアレイ10A及び10Bの各マイクロホン41として、無指向性のマイクロホンを用いることにより、より安価に音場の再現を行う構成を提供することができる。
なお、上述した第4の詳細構成例のBEF181及びBPF182では、差分信号X d_iのくし型の周波数特性の周波数の低い方から2つ目のディップまでの低域側についてのみ差分信号X d_iを用いるようにした。しかし、例えば、スピーカ65の出力能力などに応じて、周波数の低い方から3つ目のディップまでの低中帯域まで、差分信号X d_iを用いるようにするなど、音圧勾配の出力帯域(再現帯域)を変更するようにしてもよい。
<8.フィルタユニットの第5の詳細構成例>
図17は、再生出力部14のフィルタユニット62iの第5の詳細構成例を示すブロック図である。
上述した第1乃至第4の詳細構成では、第1生成部101が、音響信号X A_iと音響信号X B_iのうち、音響信号X A_iを用いる例について説明した。
図17の第5の詳細構成は、図9に示した第2の詳細構成に対応するものであり、第2の詳細構成例の第1生成部101が、入力信号として、音響信号X A_iと音響信号X B_iのいずれか一方ではなく、音響信号X A_iと音響信号X B_iの両方を用いるようにした場合の例である。
従って、図17の第5の詳細構成を、図9に示した第2の詳細構成と比較すると、第1生成部101に、音響信号X A_iと音響信号X B_iの両方が入力されている。また、第1生成部101は、フィルタ111の前段に、平均演算部191をさらに備える。
平均演算部191は、入力された音響信号X A_iと音響信号X B_iの平均信号(X A_i+X B_i)/2を生成し、フィルタ111に出力する。フィルタ111は、音響信号X A_iと音響信号X B_iの平均信号(X A_i+X B_i)/2の第1の帯域を抽出し、合成部103に出力する。
以上のように、第1生成部101では、音響信号X A_iと音響信号X B_iのいずれか一方を用いるのではなく、音響信号X A_iと音響信号X B_iの両方を用いて所定の演算を施した信号を用いることができる。
なお、図9に示した第2の詳細構成以外の、第1の詳細構成、または、第3の詳細構成、または、第4の詳細構成においても、第1生成部101において、音響信号X A_iと音響信号X B_iの平均信号(X A_i+X B_i)/2などの、音響信号X A_iと音響信号X B_iの両方を用いて所定の演算を施した信号を用いることができることは言うまでもない。
上述したフィルタユニット62iの第5の詳細構成を用いた音場再現処理によれば、再現信号Yiとして、音響信号XB_iの差分信号X d_i=X A_i- XB_iを用いることにより、音圧勾配が近似的に算出される。生成した差分信号X d_iのくし型の周波数特性のディップ部分の帯域に相当する第1の帯域では、音響信号X A_iと音響信号X B_iの平均信号(X A_i+X B_i)/2が採用され、ディップ部分以外の帯域に相当する第2の帯域では、生成した差分信号X d_iが採用される。
これにより、聴感上の音質を改善しつつ、音場を十分に再現することができる。
また、マイクロホンアレイ10A及び10Bの各マイクロホン41として、無指向性のマイクロホンを用いることにより、より安価に音場の再現を行う構成を提供することができる。
以上のように、本開示に係る音響システムによれば、聴感上の音質を改善しつつ、十分に音場を再現することができる。また、無指向性のマイクロホンを用いることにより、より安価に音場の再現を行う構成を提供することができる。すなわち、音質の良い波面合成を簡便に行うことができる。
本開示に係る音響システムは、例えば、テレビ会議システムに適用することができる。この場合、ディスプレイに映る遠隔地の音場を、ディスプレイを見て会議している空間上に再現し、会議の臨場感を高めることができる。また、安価にシステムを構築することができるので、家庭用の電話システムに組み込むことも可能である。この場合、通話者が、遠隔地にいる通話相手の肉声を、あたかもその場に居るかのように体感させることができる。
なお、上述した実施の形態では、マイクロホンアレイ10A及び10Bの各マイクロホン41として、安価な無指向性のマイクロホンを用いるようにしたが、両指向性(双指向性)のマイクロホンを使ってもよい。
<9.コンピュータの構成例>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図18は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、入力部206、出力部207、記憶部208、通信部209、及びドライブ210が接続されている。
入力部206は、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる。出力部207は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部208は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部209は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体211を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体211をドライブ210に装着することにより、入出力インタフェース205を介して、記憶部208にインストールすることができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記憶部208にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記憶部208に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる場合はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで実行されてもよい。
なお、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上述した複数の実施の形態(詳細構成例)の全てまたは一部を組み合わせた形態を採用することができる。
例えば、本開示は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、本明細書に記載されたもの以外の効果があってもよい。
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)
第1マイクロホンと第2マイクロホンからなる1対のマイクロホンで収音された信号を取得する取得部と、
取得された前記第1マイクロホンの信号から、第1の帯域の信号を生成する第1の生成部と、
前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号であって、前記第1の帯域以外の第2の帯域の前記差分信号を生成する第2の生成部と、
前記第1の生成部と前記第2の生成部それぞれから出力された信号を合成して出力する合成部と
を備える信号処理装置。
(2)
前記第2の生成部は、
前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号を生成する演算部をさらに備える
前記(1)に記載の信号処理装置。
(3)
前記第2の生成部は、
前記第2の帯域の信号を抽出する抽出部をさらに備える
前記(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(4)
前記第2の生成部は、前記第2の帯域の差分信号をイコライズ処理するイコライザをさらに備える
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の信号処理装置。
(5)
前記第2の生成部は、
前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号を生成する演算部と、
前記第2の帯域の信号を抽出する抽出部と
をさらに備える
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の信号処理装置。
(6)
前記第2の生成部では、
前記演算部が、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号を生成し、
前記抽出部が、前記演算部が生成した前記差分信号から、前記第2の帯域の信号を抽出する
前記(5)に記載の信号処理装置。
(7)
前記第2の生成部では、
前記抽出部が、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号それぞれから前記第2の帯域の信号を抽出し、
前記演算部が、抽出された前記第2の帯域の前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号を生成する
前記(5)に記載の信号処理装置。
(8)
前記第1の生成部は、前記第1のマイクロホンの信号に代えて、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の平均信号から、前記第1の帯域の信号を生成する
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の信号処理装置。
(9)
前記第2の帯域には、3.5kHzが少なくとも含まれる
前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の信号処理装置。
(10)
前記第1マイクロホンと前記第2マイクロホンは、無指向性のマイクロホンである
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の信号処理装置。
(11)
前記第1マイクロホンは、複数の第1マイクロホンが所定の間隔で配列されたうちの一つであり、
前記第2マイクロホンは、複数の第2マイクロホンが所定の間隔で配列されたうちの一つである
前記(1)乃至(10)のいずれかに記載の信号処理装置。
(12)
信号処理装置の、
取得部が、第1マイクロホンと第2マイクロホンからなる1対のマイクロホンで収音された信号を取得し、
第1の生成部が、取得された前記第1マイクロホンの信号から、第1の帯域の信号を生成し、
第2の生成部が、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号であって、前記第1の帯域以外の第2の帯域の前記差分信号を生成し、
合成部が、前記第1の生成部と前記第2の生成部それぞれから出力された信号を合成して出力する
信号処理方法。
(13)
コンピュータを、
取得された第1マイクロホンと第2マイクロホンからなる1対のマイクロホンで収音された信号のうち、前記第1マイクロホンの信号から、第1の帯域の信号を生成する第1の生成部と、
前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号であって、前記第1の帯域以外の第2の帯域の前記差分信号を生成する第2の生成部と、
前記第1の生成部と前記第2の生成部それぞれから出力された信号を合成して出力する合成部
として機能させるためのプログラム。
(14)
第1及び第2のマイクロホンアレイからなる1対のマイクロホンアレイを近接して配置した収音部を備え、
前記第1のマイクロホンアレイのマイクロホンは、前記第2のマイクロホンアレイのマイクロホンと対になっている
信号処理装置。
(15)
第1及び第2のマイクロホンアレイからなる1対のマイクロホンアレイを近接して配置した収音部を備え、前記第1のマイクロホンアレイのマイクロホンは、前記第2のマイクロホンアレイのマイクロホンと対になっている信号処理装置の、
前記収音部の前記1対のマイクロホンアレイの各マイクロホンが、周囲音を取得する
信号処理方法。
10A,10B マイクロホンアレイ, 11 収音部, 12 収音出力部, 14 再生出力部, 21 収音系システム, 22 再生系システム, 41 マイクロホン, 52 書込み部, 61 読出し部, 62 フィルタユニット, 65 スピーカ, 101 第1生成部, 102 第2生成部, 103 合成部, 111 フィルタ, 121A,121B フィルタ, 122A,122B イコライザ, 123 演算器, 141 演算器, 142 フィルタ, 143 イコライザ, 161 フィルタ, 181 BEF, 182 BPF, 191 平均演算部, 201 CPU, 202 ROM, 203 RAM

Claims (15)

  1. 第1マイクロホンと第2マイクロホンからなる1対のマイクロホンで収音された信号を取得する取得部と、
    取得された前記第1マイクロホンの信号から、第1の帯域の信号を生成する第1の生成部と、
    前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号であって、前記第1の帯域以外の第2の帯域の前記差分信号を生成する第2の生成部と、
    前記第1の生成部と前記第2の生成部それぞれから出力された信号を合成して出力する合成部と
    を備える信号処理装置。
  2. 前記第2の生成部は、
    前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号を生成する演算部をさらに備える
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記第2の生成部は、
    前記第2の帯域の信号を抽出する抽出部をさらに備える
    請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記第2の生成部は、前記第2の帯域の差分信号をイコライズ処理するイコライザをさらに備える
    請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 前記第2の生成部は、
    前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号を生成する演算部と、
    前記第2の帯域の信号を抽出する抽出部と
    をさらに備える
    請求項1に記載の信号処理装置。
  6. 前記第2の生成部では、
    前記演算部が、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号を生成し、
    前記抽出部が、前記演算部が生成した前記差分信号から、前記第2の帯域の信号を抽出する
    請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 前記第2の生成部では、
    前記抽出部が、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号それぞれから前記第2の帯域の信号を抽出し、
    前記演算部が、抽出された前記第2の帯域の前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号を生成する
    請求項5に記載の信号処理装置。
  8. 前記第1の生成部は、前記第1のマイクロホンの信号に代えて、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の平均信号から、前記第1の帯域の信号を生成する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  9. 前記第2の帯域には、3.5kHzが少なくとも含まれる
    請求項1に記載の信号処理装置。
  10. 前記第1マイクロホンと前記第2マイクロホンは、無指向性のマイクロホンである
    請求項1に記載の信号処理装置。
  11. 前記第1マイクロホンは、複数の第1マイクロホンが所定の間隔で配列されたうちの一つであり、
    前記第2マイクロホンは、複数の第2マイクロホンが所定の間隔で配列されたうちの一つである
    請求項1に記載の信号処理装置。
  12. 信号処理装置の、
    取得部が、第1マイクロホンと第2マイクロホンからなる1対のマイクロホンで収音された信号を取得し、
    第1の生成部が、取得された前記第1マイクロホンの信号から、第1の帯域の信号を生成し、
    第2の生成部が、前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号であって、前記第1の帯域以外の第2の帯域の前記差分信号を生成し、
    合成部が、前記第1の生成部と前記第2の生成部それぞれから出力された信号を合成して出力する
    信号処理方法。
  13. コンピュータを、
    取得された第1マイクロホンと第2マイクロホンからなる1対のマイクロホンで収音された信号のうち、前記第1マイクロホンの信号から、第1の帯域の信号を生成する第1の生成部と、
    前記第1マイクロホンの信号と前記第2マイクロホンの信号の差分信号であって、前記第1の帯域以外の第2の帯域の前記差分信号を生成する第2の生成部と、
    前記第1の生成部と前記第2の生成部それぞれから出力された信号を合成して出力する合成部
    として機能させるためのプログラム。
  14. 第1及び第2のマイクロホンアレイからなる1対のマイクロホンアレイを近接して配置した収音部を備え、
    前記第1のマイクロホンアレイのマイクロホンは、前記第2のマイクロホンアレイのマイクロホンと対になっている
    信号処理装置。
  15. 第1及び第2のマイクロホンアレイからなる1対のマイクロホンアレイを近接して配置した収音部を備え、前記第1のマイクロホンアレイのマイクロホンは、前記第2のマイクロホンアレイのマイクロホンと対になっている信号処理装置の、
    前記収音部の前記1対のマイクロホンアレイの各マイクロホンが、周囲音を取得する
    信号処理方法。
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