JP2003087890A - 音声入力装置及び音声入力方法 - Google Patents

音声入力装置及び音声入力方法

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JP2003087890A
JP2003087890A JP2001280028A JP2001280028A JP2003087890A JP 2003087890 A JP2003087890 A JP 2003087890A JP 2001280028 A JP2001280028 A JP 2001280028A JP 2001280028 A JP2001280028 A JP 2001280028A JP 2003087890 A JP2003087890 A JP 2003087890A
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microphones
microphone
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JP2001280028A
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Takashi Iwasa
隆司 岩佐
Takaharu Suzuki
隆治 鈴木
Jungo Tsuji
純吾 辻
Michie Sato
美智江 佐藤
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビ会議において、出席者の声が遠隔地の
相手方のスピーカから常に明瞭に聴こえるようにする。 【解決手段】 指向性を有する方向を逆向きにして配置
した2つの指向性マイクロフォン1a及び1b, 1c及
び1dをそれぞれ1つの組として、各組を指向性を有す
る方向をずらして配置し、同一組の2つのマイクに入力
した音から同相の音成分を除去する除去手段22a〜2
2d, 23, 24と、各マイクに入力した音から音声帯
域の音成分を抽出する抽出手段25a〜25dと、各組
の2つのマイクについて、抽出手段で抽出した音成分の
レベルの差を求め、そのレベル差が最大の組の2つのマ
イクのうちそのレベルが大きいマイクを決定する演算手
段26と、演算手段で決定したマイクに入力した音から
除去手段で音成分を除去したものを入力音声として選択
する選択手段27a〜27dとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテレビ会議
システムのような遠隔会議システムで使用する音声入力
装置及び音声入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】互いに離れた複数の地点の間で高速回線
を経由して音声を送受信しながら会議を行うシステム
が、企業などで導入されている。
【0003】図1は、そうしたシステムの一種であるテ
レビ会議システムの概要を示す。会議室Raに、マイク
ロフォン101a, スピーカ102a, エコーキャンセ
ラ103a, ビデオカメラ104a, プロジェクタ10
5a, コーデック106a及びDSU(データ回線終端
装置)107aが設けられている。
【0004】会議室Raとは離れた地点にある会議室R
bにも、同様にマイクロフォン101b, スピーカ10
2b, エコーキャンセラ103b, ビデオカメラ104
b,プロジェクタ105b, コーデック106b及びD
SU107bが設けられている。DSU107aとDS
U107bとは、専用回線108やISDN109で結
ばれている。
【0005】エコーキャンセラ103a, 103bは、
自分の側のマイクロフォンに入力した音が相手方のスピ
ーカから出力した後相手方のマイクロフォンに入力して
再び自分の側のスピーカから出力する現象であるエコー
や、このエコーを原因とするハウリングを抑制するため
の装置である。エコーキャンセラ103a, 103b
は、例えばデジタルフィルタとして動作させるためのソ
フトウェアをDSP(デジタルシグナルプロセッサ)に
インストールすることによって構成されている。
【0006】会議室Raにいる出席者の声は、マイクロ
フォン101aに入力し、エコーキャンセラ103a,
コーデック106a, DSU107a, 専用回線108
またはISDN109, DSU107b, コーデック1
06b, エコーキャンセラ103bを順に介して会議室
Rbのスピーカ102bから出力する。会議室Rbにい
る出席者の声も、同様にして、マイクロフォン101b
に入力して会議室Raのスピーカ102aから出力す
る。
【0007】従来、このテレビ会議システムのように複
数の地点間で高速回線経由で音声を送受信しながら会議
を行うシステム(本明細書では「遠隔会議システム」と
呼ぶことにする)では、1つの地点に複数の出席者がい
る場合に各出席者の声をマイクロフォンで入力する方式
として、具体的には次の(1)や(2)や(3)のよう
な方式を採用していた。
【0008】(1)会議室に1つの無指向性マイクロフ
ォンを設置し、この無指向性マイクロフォンに入力した
音をそのままエコーキャンセラに送る。
【0009】(2)出席者が着席するテーブルの中央な
どに、複数の指向性マイクロフォンを、全体で全ての席
からの音声を入力できるように(個々の指向性マイクロ
フォンで一部ずつの席からの音声を入力できるように)
設置する。そして、各指向性マイクロフォンに入力した
音を合成してエコーキャンセラに送る。
【0010】(3)出席者が着席するテーブルの中央な
どに、複数の指向性マイクロフォンを、全体で全ての席
からの音声を入力できるように(個々の指向性マイクロ
フォンで一部ずつの席からの音声を入力できるように)
設置する。そして、それらの指向性マイクロフォンのう
ち、所定の基準レベル(会議室内の通常の騒音のレベ
ル)を超えるレベルの音が入力されたマイクロフォンを
選択して、そのマイクロフォンに入力した音だけをエコ
ーキャンセラに送る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の方
式には、それぞれ次のような不都合があった。
【0012】すなわち、上記(1)の方式では、無指向
性マイクロフォンに近い席の(概ね1メートル以内の)
出席者の声の無指向性マイクロフォンへの入力レベルは
絶対量として大きく且つその他の暗騒音の入力レベルと
の相対的な比としても大きいのに対し、無指向性マイク
ロフォンから遠い席の(概ね1メートル以上の)出席者
の声の無指向性マイクロフォンへの入力レベルは絶対量
としてかなり小さくなるとともにその他の暗騒音の入力
レベルとの相対的な比としてもかなり小さくなる。した
がって、無指向性マイクロフォンから遠い席の出席者の
声は、無指向性マイクロフォンでの集音効率がかなり悪
くなる。そのため、この遠い席の出席者が発言した際
に、その出席者の声が遠隔地の相手方のスピーカから明
瞭に聴こえなくなるので、会議の進行に支障を生じてし
まうことがある。
【0013】なお、この(1)の方式の改良例として、
無指向性マイクロフォンから遠い席の出席者の席の近く
に、操作釦でオン/オフ可能な補助的なマイクロフォン
を設置し、その出席者が発言する際にはこのマイクロフ
ォンをオンするようにすれば、こうした不都合を解消す
ることができる。しかし、いちいちこのマイクロフォン
をオン/オフしなければならないとともに、出席者の着
席位置や人数に応じてこのマイクロフォンの設置位置や
必要な数が変ってくるので、マイクロフォンの操作や設
置作業が煩雑になるという新たな不都合が生じてしま
う。
【0014】次に、上記(2)の方式では、個々の出席
者の声は1つかせいぜい2つの指向性マイクロフォンに
入力するだけなのに対し、会議室全体に拡がっている騒
音(空調音やプロジェクタの放熱ファンの音など)は全
ての指向性マイクロフォンに入力して合成されるので、
エコーキャンセラに送られる音信号は、出席者の声のレ
ベルに対する騒音のレベルの比が実際よりも高くなる。
そのため、やはり出席者の声が遠隔地の相手方のスピー
カから明瞭に聴こえなくなるので、会議の進行に支障を
生じてしまうことがある。
【0015】次に、上記(3)の方式では、1つの指向
性マイクロフォンだけに特定の騒音(例えば、その指向
性マイクロフォンの正面の席で紙をめくる音や、その指
向性マイクロフォンの正面にあるドアの開閉音など)が
大きなレベルで入力した場合には、そのマイクロフォン
が選択されてしまうことにより、遠隔地の相手方のスピ
ーカから主にその騒音が聴こえるようになる。そのた
め、やはり出席者の声が遠隔地の相手方のスピーカから
明瞭に聴こえなくなるので、会議の進行に支障を生じて
しまうことがある。
【0016】本発明は、上述の点に鑑み、テレビ会議の
ような遠隔会議において、出席者の声が遠隔地の相手方
のスピーカから常に明瞭に聴こえ、なおかつ上記(1)
の方式の改良例のようなマイクロフォンの操作や設置作
業の煩雑化も招かないようにすることを課題としてなさ
れたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本出願人は、指向性を有する方向を互いに逆向きに
して配置された2つの指向性マイクロフォンを1つの組
として、複数の組が指向性を有する方向を互いにずらし
て配置されており、同一の組の2つの指向性マイクロフ
ォンに入力した音から互いに同相の音成分を除去する除
去手段と、各指向性マイクロフォンに入力した音からそ
れぞれ音声帯域の音成分を抽出する抽出手段と、各組の
2つの指向性マイクロフォンについて、この抽出手段で
抽出された音声帯域の音成分のレベルの差を求め、その
レベルの差が最も大きい組の2つの指向性マイクロフォ
ンのうち、そのレベルが大きいほうの指向性マイクロフ
ォンを決定する演算手段と、この演算手段で決定された
指向性マイクロフォンに入力した音からこの除去手段で
この同相の音成分を除去されたものを、入力音声として
選択する選択手段とを備えた音声入力装置を提案する。
【0018】この音声入力装置では、指向性を有する方
向を互いに逆向きにして(すなわち互いに反対方向から
入射する音に対して高い感度を示すようにして)配置し
た2つの指向性マイクロフォンで、1つの組が構成され
ている。そして、複数の組が、指向性を有する方向を互
いにずらして(互いに異なる向きから入射する音に対し
て高い感度を示すようにして)配置されている。
【0019】同一の組の2つの指向性マイクロフォンに
入力した音からは、互いに同相の音成分が除去手段によ
って除去される。これにより、この2つの指向性マイク
ロフォンに入力した音から、会議室全体に拡がっている
騒音(空調音やプロジェクタの放熱ファンの音など)が
除去される。
【0020】また一方で、各指向性マイクロフォンに入
力した音からは、それぞれ音声帯域の音成分が抽出手段
によって抽出される。そして、演算手段により、各組の
2つの指向性マイクロフォンについて、この音声帯域の
音成分の入力レベルの差が求められ、そのレベルの差が
最も大きい組の2つの指向性マイクロフォンのうち、そ
のレベルが大きいほうの指向性マイクロフォンが決定さ
れる。これにより、各組の指向性マイクロフォンの中か
ら、現在発言している出席者の声を最もよく集音してい
る1つのマイクロフォンが決定される。
【0021】そして、演算手段で決定された指向性マイ
クロフォン(現在発言している出席者の声を最もよく集
音しているマイクロフォン)に入力した音から、除去手
段で同相の音成分(会議室全体に拡がっている騒音)を
除去された音が、選択手段によって入力音声として選択
される。
【0022】このように、この音声入力装置によれば、
上記(3)の方式のように単に個々のマイクロフォンに
入力した音のレベルでマイクロフォンが選択されるので
はなく、各組の2つの指向性マイクロフォンについての
音声帯域の音成分の入力レベルの差に基づき、現在発言
している出席者の声を最もよく集音しているマイクロフ
ォンが決定され、その決定されたマイクロフォンに入力
した音から、会議室全体に拡がっている騒音を除去した
音が、入力音声として選択される。
【0023】これにより、テレビ会議のような遠隔会議
において、出席者の声が遠隔地の相手方のスピーカから
常に明瞭に聴こえるようになる。そして、この入力音声
の選択が自動的に行われるので、上記(1)の方式の改
良例におけるようなマイクロフォンの操作の煩雑化を招
くことはない。また、例えば出席者が着席するテーブル
の中央にこの音声入力装置の各組の指向性マイクロフォ
ンを設置しておけば足りるので、上記(1)の方式の改
良例におけるようなマイクロフォンの設置作業の煩雑化
を招くこともない。
【0024】なお、この音声入力装置において、一例と
して、各指向性マイクロフォンが指向性を有する方向と
略同じ方向に正面を向けて複数の撮像手段を配置し、こ
れらの複数の撮像手段のうち、演算手段で決定された指
向性マイクロフォンが指向性を有する方向と略同じ方向
に正面を向けた撮像手段で撮影された画像を入力画像と
して選択する選択手段をさらに備えることが好適であ
る。
【0025】それにより、現在発言している出席者の声
を最もよく集音しているマイクロフォンが指向性を有す
る方向と略同じ方向に向いている撮像手段で撮影された
画像(すなわちその出席者が最もよく映っている画像)
が、自動的に入力画像として選択される。
【0026】したがって、例えば図1のシステムのよう
に各会議室にカメラを1台だけ設けたテレビ会議システ
ムでは現在発言している出席者のほうに逐一手動でカメ
ラを向けて出席者を撮影しなければならないのに対し、
そのような煩雑なカメラ操作が必要なくなるので、より
一層円滑に会議を進行することができるようになる。
【0027】次に、本出願人は、指向性を有する方向を
互いに逆向きにして配置した2つの指向性マイクロフォ
ンを1つの組として、複数の組を指向性を有する方向を
互いにずらして配置し、同一の組の2つの指向性マイク
ロフォンに入力した音から互いに同相の音成分を除去す
る除去ステップと、各指向性マイクロフォンに入力した
音からそれぞれ音声帯域の音成分を抽出する抽出ステッ
プと、各組の2つの指向性マイクロフォンについて、こ
の抽出ステップで抽出した音声帯域の音成分のレベルの
差を求め、そのレベルの差が最も大きい組の2つの指向
性マイクロフォンのうち、そのレベルが大きいほうの指
向性マイクロフォンを決定する演算ステップと、この演
算ステップで決定した指向性マイクロフォンに入力した
音からこの除去ステップでこの同相の音成分を除去した
ものを、入力音声として選択する選択ステップとを有す
る音声入力方法を提案する。
【0028】この音声入力方法によれば、前述の本発明
に係る音声入力装置について説明したのと全く同様にし
て、テレビ会議のような遠隔会議において、出席者の声
が遠隔地の相手方のスピーカから常に明瞭に聴こえ、な
おかつマイクロフォンの操作や設置作業の煩雑化も招か
ないようになる。
【0029】なお、この音声入力方法においても、一例
として、各指向性マイクロフォンが指向性を有する方向
と略同じ方向に正面を向けて複数の撮像手段を配置し、
これらの複数の撮像手段のうち、演算ステップで決定さ
れた指向性マイクロフォンが指向性を有する方向と略同
じ方向に正面を向けた撮像手段で撮影された画像を入力
画像として選択する選択ステップをさらに有することが
好適である。
【0030】それにより、やはり、現在発言している出
席者が最もよく映っている画像が自動的に入力画像とし
て選択されるので、より一層円滑に会議を進行すること
ができるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて具体
的に説明する。
【0032】図2, 図3は、それぞれ本発明を適用した
音声入出力装置のマイクロフォン・スピーカ部分の外観
構成を示す正面図(一部断面図), 平面図である。また
図4は、このマイクロフォン・スピーカ部分の外観を略
示する斜視図である。
【0033】この音声入出力装置は、例えばテレビ会議
のような遠隔会議で使用されるマイクロフォン・スピー
カ一体型の装置(会議室内の出席者の声を入力するため
のマイクロフォンと、相手方からの音声を出力するため
のスピーカとを一体とした装置)である。
【0034】この音声入出力装置では、直径約150m
mの円筒形のスピーカボックス5に、ダイナミック形の
スピーカ6が、正面軸を鉛直方向上向きにした状態で保
持されている。
【0035】スピーカボックス5の上縁部においてスピ
ーカ6の正面軸に対称な2つの箇所には、鉛直方向に延
びた細長い支柱7(樹脂または金属から成り剛性を有す
るもの)がそれぞれ取り付けられている。スピーカボッ
クス5の上側には、直径約199mmの円錐状の反射板
4が、円錐の頂点を下方向に向け、且つ円錐の中心軸を
スピーカ6の正面軸とほぼ同一線上に位置させて、各支
柱7の上端部にねじ止めして取り付けられている。
【0036】反射板4の頂点からねじ止め位置までの中
心軸方向上の距離は、支柱7の高さよりも僅かに短くさ
れている。その結果、反射板4の頂点は、スピーカ6の
振動板に接触しない範囲で、この振動板に十分に近づい
た状態になっている。反射板4は、ABS(アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン)樹脂から成っている。
【0037】反射板4の上側には、クッション材2を挟
んで、直径約300mmの円板状の遮蔽板3が、板面を
ほぼ水平面内に位置させ、且つ円板の中心軸を反射板4
の中心軸とほぼ同一線上に位置させて取り付けられてい
る。遮蔽板3も、ABS樹脂から成っている。
【0038】遮蔽板3の板面の中心部には、板面を貫通
する穴があいており、遮蔽板3の上側には、鉛直方向に
延びた円柱状の支柱8(樹脂または金属から成り剛性を
有するもの)が、下端部をこの穴に差し込んで取り付け
られている。支柱8の上端部には、直径約30mmの円
板状の部材9(樹脂または金属から成り剛性を有するも
の)が、円板の中心軸を支柱8の中心軸とほぼ同一線上
に位置させて取り付けられている。
【0039】部材9の上側には、クッション材10を挟
んで、直径約30mmの円板状の部材11(樹脂または
金属から成り剛性を有するもの)が、円板の中心軸を支
柱8の中心軸とほぼ同一線上に位置させて取り付けられ
ている。支柱8の下端部から部材11の上端部までの鉛
直方向上の距離は、約65mmになっている。
【0040】部材11の板面の周縁部分において互いに
等間隔な4つの箇所には、板面を貫通する一対の穴がそ
れぞれあいており、各箇所の穴には、部材11の上側に
リング状の部分を形成した留め金12a〜12dが取り
付けられている。
【0041】部材11には、正面の方向に指向性を有す
る長さ約94mm, 直径約10mmの単一指向性マイク
ロフォン(以下単にマイクロフォンとも呼ぶ)1aが、
後端部を留め金12aに留められることにより、留め金
12aからみて部材11の中心軸とはほぼ反対の方向を
前方とするようにしてほぼ水平面内に保持されている。
【0042】また部材11には、マイクロフォン1aと
同一機種のマイクロフォン1bが、部材11の中心軸に
対して留め金12aと対称な箇所にある留め金12bに
後端部を留められることにより、留め金12bからみて
部材11の中心軸とはほぼ反対の方向を前方とするよう
にして(すなわち指向性を有する方向をマイクロフォン
1aとは逆向きにして)ほぼ水平面内に保持されてい
る。
【0043】また部材11には、やはり同一機種のマイ
クロフォン1cが、後端部を留め金12cに留められる
ことにより、留め金12cからみて部材11の中心軸と
はほぼ反対の方向を前方とするようにして(すなわち指
向性を有する方向をマイクロフォン1aや1bとは90
°ずらして)ほぼ水平面内に保持されている。
【0044】また部材11には、やはり同一機種のマイ
クロフォン1dが、部材11の中心軸に対して留め金1
2cと対称な箇所にある留め金12dに後端部を留めら
れることにより、留め金12dからみて部材11の中心
軸とはほぼ反対の方向を前方とするようにして(すなわ
ち、指向性を有する方向を、マイクロフォン1aや1b
とは90°ずらすとともにマイクロフォン1cとは逆向
きにして)ほぼ水平面内に保持されている。
【0045】このように、この音声入出力装置では、正
面軸を鉛直方向上向きにしたスピーカ6の上側に、反射
板4及び遮蔽板3を隔てて、指向性を有する方向を互い
に逆向きにして配置された2つの単一指向性マイクロフ
ォン1a及び1bから成るマイクロフォンの組(「組
A」と呼ぶことにする)と、同じく指向性を有する方向
を互いに逆向きにして配置された2つの単一指向性マイ
クロフォン1c及び1dから成るマイクロフォンの組
(「組B」と呼ぶことにする)とが、指向性を有する方
向を互いにほぼ90°ずらして配置されている。
【0046】図5は、本発明を適用した音声入出力装置
の信号処理系の回路構成を示す図である。この信号処理
系は、例えば、図2〜図4のマイクロフォン・スピーカ
部分に外付けした筐体(図示略)の内側に収納されてい
る。(あるいは別の例として、図2〜図4のマイクロフ
ォン・スピーカ部分のスピーカボックス5の内側のスペ
−スなどにこの信号処理系を収納してもよい。)
【0047】組Aを構成するマイクロフォン1a, 1b
から出力した音信号は、この信号処理系において、マイ
クロフォンアンプ21a, 21bでそれぞれ増幅された
後、減算器22a, 22bのプラス入力端子にそれぞれ
送られるとともに、同相音検出回路23に送られる。
【0048】同相音検出回路23は、入力した2つの音
信号のレベルの比較や周波数成分の比較や位相の比較を
行うことによってそれら2つの音信号から互いに同相の
音成分を抽出する回路であり、デジタルフィルタまたは
アナログフィルタを用いて構成されている。同相音検出
回路23で抽出された音成分の信号は、減算器22a,
22bのマイナス入力端子に送られる。
【0049】組Bを構成するマイクロフォン1c, 1d
に入力した音は、マイクロフォンアンプ21c, 21d
でそれぞれ増幅された後、減算器22c, 22dのプラ
ス入力端子にそれぞれ送られるとともに、同相音検出回
路24に送られる。
【0050】同相音検出回路24は同相音検出回路23
と同一構成の回路であり、同相音検出回路24で抽出さ
れた音成分の信号は、減算器22c, 22dのマイナス
入力端子に送られる。
【0051】減算器22a〜22dから出力された音信
号は、それぞれスイッチ素子27a〜27dに送られ
る。スイッチ素子27a〜27dの出力端子は、この音
声入出力装置の音声出力端子28に接続されている。ス
イッチ素子27a〜27dの制御入力端子には、後述の
演算回路26から信号が送られる。
【0052】また一方で、組Aを構成するマイクロフォ
ン1a, 1bから出力した音信号は、マイクロフォンア
ンプ21a, 21bを経て音声帯域フィルタ25a, 2
5bにもそれぞれ送られる。組Bを構成するマイクロフ
ォン1c, 1dから出力した音信号は、マイクロフォン
アンプ21c, 21dを経て音声帯域フィルタ25c,
25dにもそれぞれ送られる。
【0053】音声帯域フィルタ25a〜25dは、人の
音声の周波数帯域(100Hz〜4kHz)を通過帯域
とするバンドパスフィルタである。音声帯域フィルタ2
5a〜25dを通過した音信号は、演算回路26に送ら
れる。
【0054】演算回路26は、図6に示すような処理を
繰り返し行う回路である。この処理では、最初に、音声
帯域フィルタ25aからの音信号のレベルと音声帯域フ
ィルタ25bからの音信号のレベルとの差(すなわち組
Aを構成するマイクロフォン1aからの音声帯域の信号
レベルと組Aを構成するマイクロフォン1bからの音声
帯域の信号レベルとの差)を求めるとともに、音声帯域
フィルタ25cからの音信号のレベルと音声帯域フィル
タ25dからの音信号のレベルとの差(すなわち組Bを
構成するマイクロフォン1cからの音声帯域の信号レベ
ルと組Bを構成するマイクロフォン1dからの音声帯域
の信号レベルとの差)を求める(ステップS1)。
【0055】続いて、組Aと組Bとのうち、この信号レ
ベルの差の絶対値が大きいほうの組を決定する(ステッ
プS2)。そして、この決定された組を構成する2つの
マイクロフォンのうち、この信号レベルが大きいほうの
マイクロフォンを決定する(ステップS3)。
【0056】続いて、スイッチ素子27a〜27dのう
ちこの決定されたマイクロフォンに対応するスイッチ素
子だけに(例えばマイクロフォン1aに決定された場合
にはスイッチ素子27aだけに)、スイッチをオンにす
る信号を送る(ステップS4)。
【0057】そして、この音声入出力装置の筐体表面に
マイクロフォン1a〜1dにそれぞれ対応して設けられ
た図5のLED表示部29a〜29dのうち、この決定
されたマイクロフォンに対応するLED表示部だけに、
LEDを点灯させる信号を送る(ステップS5)。
【0058】この演算回路26は、個々のステップS1
〜S5の処理に相当する機能を個別に有する複数のハー
ドウェア回路(減算器や比較器など)を組合わせて構成
してもよいし、ステップS1〜S5の処理を実行させる
ためのソフトウェアをDSPにインストールすることに
よって構成してもよい。
【0059】図5に示すように、スピーカ6には、この
音声入出力装置の音声入力端子30に入力した音信号
が、スピーカアンプ31を経て送られる。
【0060】図7は、この音声入出力装置を使用したテ
レビ会議システムの概要を示すものであり、図1と共通
する部分には同一符号を付している。会議室Raには、
この音声入出力装置41が設けられるとともに、エコー
キャンセラ103a, ビデオカメラ104a, プロジェ
クタ105a, コーデック106a及びDSU107a
が設けられている。
【0061】会議室Raとは離れた地点にある会議室R
bにも、この音声入出力装置41が設けられるととも
に、エコーキャンセラ103b, ビデオカメラ104
b, プロジェクタ105b, コーデック106b及びD
SU107bが設けられている。DSU107aとDS
U107bとは、専用回線108やISDN109で結
ばれている。
【0062】図8に示すように、各会議室Ra, Rbに
おいて、音声入出力装置41のマイクロフォン・スピー
カ部分は、出席者全員が着席するテーブル110の中央
に設置されている。
【0063】会議室Ra内の音声入出力装置41の音声
出力端子28から出力した音信号は、エコーキャンセラ
103a, コーデック106a, DSU107a, 専用
回線108またはISDN109, DSU107b, コ
ーデック106b, エコーキャンセラ103bを順に介
して会議室Rbの音声入出力装置41の音声入力端子3
0に入力する。会議室Rb内の音声入出力装置41の音
声出力端子28から出力した音信号も、同様にして、会
議室Raの音声入出力装置41の音声入力端子30に入
力する。
【0064】次に、図7のテレビ会議システムでの会議
の様子について説明する。例えば図9に示すように、会
議室Ra内のテーブル110(図8)に着席した出席者
のうち、音声入出力装置41のマイクロフォン1a〜1
dのうちマイクロフォン1aの正面に最も近い席の出席
者Pが発言したとする。
【0065】このとき、この出席者Pの声とその他の暗
騒音とが、音声入出力装置41の各マイクロフォン1a
〜1dに入力する。そして、組Aを構成するマイクロフ
ォン1a, 1bの出力音信号から、減算器22a, 22
b及び同相音検出回路23により、互いに同相の音成分
の信号が減算される。これにより、指向性を有する方向
を互いに逆向きにして配置された2つのマイクロフォン
1a, 1bの出力音信号から、マイクロフォン1a, 1
bに等しく入力した音成分(会議室Ra全体に拡がって
いる騒音である空調音やプロジェクタ105aの放熱フ
ァンの音など)の信号が除去される。
【0066】同様に、組Bを構成するマイクロフォン1
c, 1dの出力音信号からも、減算器22c, 22d及
び同相音検出回路24により、互いに同相の音成分の信
号が減算される。これにより、指向性を有する方向を互
いに逆向きにして配置された2つのマイクロフォン1
c, 1dの出力音信号からも、会議室Ra全体に拡がっ
ている騒音である空調音やプロジェクタ105aの放熱
ファンの音などの信号が除去される。
【0067】またこのとき、出席者Pの席はマイクロフ
ォン1aの正面に最も近い(逆にマイクロフォン1bの
正面から最も遠い)ので、出席者Pの声は、マイクロフ
ォン1a〜1dのうち、マイクロフォン1aで最もよく
集音されるとともにマイクロフォン1bではほとんど集
音されない。
【0068】したがって、音声帯域フィルタ25a〜2
5dの出力音信号に基づく演算回路26の図6の演算処
理では、ステップS1, S2で、組Aが音声帯域の信号
レベルの差の絶対値が大きいほうの組として決定され、
ステップS3で、マイクロフォン1aが音声帯域の信号
レベルの大きいほうのマイクロフォンとして決定される
ので、ステップS4で、スイッチ素子27a〜27dの
うちスイッチ素子27aだけにスイッチをオンにする信
号が送られる。
【0069】その結果、会議室Ra内の音声入出力装置
41では、マイクロフォン1a〜1dのうち出席者Pの
声を最もよく集音しているマイクロフォン1aに入力し
た音から会議室Ra全体に拡がっている騒音を減算器2
2a及び同相音検出回路23で除去した音がスイッチ素
子27a〜27dで入力音声として選択され、この選択
された音の信号が音声出力端子28から出力する。
【0070】したがって、相手方の会議室Rb内の音声
入出力装置41のスピーカ6からは、会議室Ra内の音
声入出力装置41のマイクロフォン1aに入力した音か
ら会議室Ra全体に拡がっている騒音を除去した音が出
力する。
【0071】これにより、会議室Rb内の音声入出力装
置41のスピーカ6から、この出席者Pの声が明瞭に聴
こえる。
【0072】ここではマイクロフォン1a〜1dのうち
マイクロフォン1aの正面に最も近い席の出席者Pが発
言した場合を例に挙げたが、マイクロフォン1b, 1
c, 1dの正面に最も近い席の出席者が発言した場合
や、出席者Pがマイクロフォン1b, 1c, 1dの正面
に最も近い席のほうに移動しながら発言を続けた場合に
も、会議室Ra内の音声入出力装置41では、同様にし
てそれぞれマイクロフォン1b, 1c, 1dに入力した
音から会議室Ra全体に拡がっている騒音を除去した音
信号が選択されて音声出力端子28から出力する。
【0073】したがって、会議室Rb内の音声入出力装
置41のスピーカ6から、会議室Ra内の出席者の声が
常に明瞭に聴こえる。
【0074】また、ここでは会議室Ra内の出席者が発
言した場合を例に挙げたが、会議室Rb内の出席者が発
言した場合にも、同様にして、会議室Ra内の音声入出
力装置41のスピーカ6から、会議室Rb内の出席者の
声が常に明瞭に聴こえる。
【0075】このように、この音声入力装置によれば、
各組A, Bの2つの指向性マイクロフォンについての音
声帯域の音成分の入力レベルの差に基づき、現在発言し
ている出席者の声を最もよく集音しているマイクロフォ
ンが決定され、その決定されたマイクロフォンに入力し
た音から会議室全体に拡がっている騒音を除去した音が
入力音声として選択されるので、出席者の声が遠隔地の
相手方のスピーカから常に明瞭に聴こえるようになって
いる。
【0076】また、この音声入力装置によれば、図2〜
図4に示したように、スピーカ6の上側に円錐状の反射
板4が存在するので、スピーカ6から上向きに出力した
音は、反射板4で水平方向に反射される。したがって、
スピーカ6からの音は会議室の天井や壁で反射されるこ
となく出席者の耳に届くので、この点からも、遠隔地の
相手方の出席者の声がスピーカから明瞭に聴こえるよう
になっている。
【0077】また、この音声入力装置によれば、図2〜
図4に示したように、反射板4の上側にマイクロフォン
1a〜1dと反射板4とを隔てるようにして遮蔽板3が
存在するので、反射板4で反射した音のうちマイクロフ
ォン1a〜1dのほうに回り込む音がかなり少なくな
る。したがって、スピーカ6から出力した音のマイクロ
フォン1a〜1dへの入力レベルがかなり小さくなる。
【0078】しかも、各マイクロフォン1a〜1dにと
ってスピーカ6との位置関係が互いに同じなので、各マ
イクロフォン1a〜1dに入力したスピーカ6の出力音
は、互いに同相の音になる。したがって、各マイクロフ
ォン1a〜1dに僅かなレベルで入力したスピーカ6の
出力音も、図5の減算器22a〜22d及び同相音検出
回路23, 24によって除去されることになる。
【0079】さらに、図8に示したようにテーブル11
0の中央に音声入出力装置41を設置する(各出席者の
近くにスピーカ6を位置させる)ことにより、スピーカ
6からの音の出力レベルをそれほど高くしなくても、遠
隔地の相手方の出席者の声が明瞭に聴こえるようになっ
ている。したがって、この点からも、スピーカ6の出力
音のマイクロフォン1a〜1dへの入力レベルをさらに
小さくすることができる。
【0080】したがって、自分の側の音声入出力装置4
1のマイクロフォン1a〜1dに入力した音が相手方の
音声入出力装置41を経て再び自分の側の音声入出力装
置41のスピーカ6から出力する現象であるエコーや、
このエコーを原因とするハウリングが、エコーキャンセ
ラ103a, 103bの処理を経なくてもかなり抑制さ
れる。
【0081】これにより、エコーキャンセラ103a,
103b自身にはそれほど高い能力が要求されなくなる
ので、エコーキャンセラ103a, 103bを構成する
DSPに実行させるソフトウェアの開発の負担が軽減さ
れるとともに、エコーキャンセラ103a, 103bと
して用いるハードウェア回路のコストも低減されるよう
になっている。
【0082】また、このようにスピーカ6からの音のマ
イクロフォン1a〜1dへの入力レベルが非常に小さい
ことや、図8に示したように出席者が着席するテーブル
110の中央に音声入出力装置41を設置する(マイク
ロフォン1a〜1dを各出席者の近くに位置させるとと
もにマイクロフォン1a〜1dが指向性を有する方向を
各出席者の方向にする)ことにより、各出席者の声のマ
イクロフォン1a〜1dへの入力レベルは、絶対量とし
て大きくなるとともに、暗騒音(スピーカ6からの音や
空調音やプロジェクタの排気ファンの音など)の入力レ
ベルとの相対的な比としても大きくなる。これにより、
出席者の声を効率的にマイクロフォン1a〜1dで集音
できるようになっている。
【0083】次に、この音声入出力装置のいくつかの変
更例を説明する。図10は、第1の変更例として、スピ
ーカ6の上側の反射板の形状を変更した例を示す正面図
(一部断面図)であり、図2と共通する部分には同一の
符号を付している。
【0084】この第1の変更例では、図2の円錐状の反
射板4に代えて、円錐状の部分の周囲にこの円錐の頂点
と同じ向きに湾曲した縁の部分を有する反射板51が、
円錐の頂点を下方向に向け、且つ円錐の中心軸をスピー
カ6の正面軸とほぼ同一線上に位置させて、各支柱7の
上端部にねじ止めして取り付けられている。反射板51
の縁の部分の曲率半径は約22.5mmであり、この縁
の部分の鉛直方向上での長さも約22.5mmである。
【0085】図10中のこの反射板51以外の部分の構
造は、図2に示したのと同じである。
【0086】この第1の変更例によれば、反射板51の
縁の部分がスピーカ6を笠のように蔽うので、反射板5
1で反射した音のうちマイクロフォン1a〜1dのほう
に回り込む音がより一層少なくなる。したがって、スピ
ーカ6から出力した音のマイクロフォン1a〜1dへの
入力レベルをより一層小さくすることができる。
【0087】図11は、第2の変更例として、図5の回
路のうちの減算器22a〜22d,同相音検出回路23,
24, 音声帯域フィルタ25a〜25d, 演算回路2
6,スイッチ素子27a〜27dの部分の機能を全て1
つのDSPで実現させる変更例を示す図であり、図5と
共通する部分には同一の符号を付している。
【0088】この第2の変更例では、組Aを構成するマ
イクロフォン1a, 1bから出力した音信号は、マイク
ロフォンアンプ21a, 21bでそれぞれ増幅され、A
/D変換器61a, 61bでそれぞれデジタル信号に変
換されて、DSP62に送られる。組Bを構成するマイ
クロフォン1c, 1dから出力した音信号も、それぞれ
マイクロフォンアンプ21c, 21d及びA/D変換器
61c, 61dを経てこのDSP62に送られる。
【0089】DSP62には、図12に示すような処理
を繰り返し実行させるソフトウェアがインストールされ
ている。この処理では、最初に、図5の減算器22a〜
22d, 同相音検出回路23, 24の機能に相当する処
理として、A/D変換器61a, 61bから送られた2
つの音信号から互いに同相の音成分を抽出してこの2つ
の音信号からそれぞれこの同相の音成分を減算し、A/
D変換器61c, 61dから送られた2つの音信号から
も互いに同相の音成分を抽出してこの2つの音信号から
それぞれこの同相の音成分を減算する(ステップS1
1)。
【0090】続いて、図5の音声帯域フィルタ25a〜
25dの機能に相当する処理として、A/D変換器61
a〜61dから送られた音信号から、それぞれ人の音声
の周波数帯域(100Hz〜4kHz)の音成分を抽出
する(ステップS12)。
【0091】続いて、図5の演算回路26の機能に相当
する処理として、図6のステップS1〜S3と同じ内容
の処理を行う(ステップS13〜S15)。
【0092】そして、図5の演算回路26及びスイッチ
素子27a〜27dの機能に相当する処理として、ステ
ップS15で決定したマイクロフォンに対応するA/D
変換器(例えばマイクロフォン1aに決定した場合には
A/D変換器61a)から送られた音信号からステップ
S11で同相の音成分を減算した音信号を、図11のD
/A変換器63に送る(ステップS16)。
【0093】そして、図5の演算回路26の機能に相当
する処理として、図6のステップS5と同じ内容の処理
を行う(ステップS17)。
【0094】図11に示すように、このDSP62の処
理のステップS16でD/A変換器63に送られた音信
号は、D/A変換器63でアナログ信号に変換されて、
音声出力端子28から出力される。
【0095】この第2の変更例によれば、回路部分を小
型化することができるので、音声入出力装置全体を小型
化することができる。
【0096】図13, 図14, 図15, 図16は、第3
の変更例として、マイクロフォン,スピーカだけでなく
カメラも一体型にした変更例を示す正面図(一部断面
図),平面図, 回路構成図, システム概要図であり、図
2, 図3, 図5, 図7と共通する部分にはそれぞれ同一
の符号を付している。
【0097】この第3の変更例では、図13, 図14に
示すように、図2の部材11に代えて、部材11と同一
の構造を有するとともに板面の中央部に貫通穴があいた
円板状の部材71が、部材9の上側にクッション材10
を挟んで取り付けられている。
【0098】また、部材9の上側に、鉛直方向に延びた
円柱状の支柱72(樹脂または金属から成り剛性を有す
るもの)が、部材71の中央部の貫通穴を通して取り付
けられている。鉛直方向上での支柱72の上端部の高さ
は、マイクロフォン1a〜1dよりも高くなっている。
【0099】そして、この支柱72の上端部に概ね正方
形状の部材73(樹脂または金属から成り剛性を有する
もの)が取り付けられており、この部材73の上に、4
つのCCDカメラ74a〜74dが、それぞれ正面をマ
イクロフォン1a〜1dと同じ方向に向けて取り付けら
れている。
【0100】図13, 図14中のこの部材71, 支柱7
2, 部材73及びCCDカメラ74a〜74d以外の部
分の構造は、図2, 図3に示したのと同じである。
【0101】また、この第3の変更例では、図15に示
すように、CCDカメラ74a〜74dから出力された
画像信号が、それぞれスイッチ素子75a〜75dに送
られる。スイッチ素子75a〜75dの出力端子は、こ
の音声入出力装置の画像出力端子76に接続されてい
る。
【0102】演算回路26が図6のステップS5でLE
D表示部29a〜29dにLEDランプを点灯させるた
めに送る信号が、スイッチ素子75a〜75dの制御入
力端子にもそれぞれスイッチをオンにさせる信号として
送られる。
【0103】また、この第3の変更例では、図16に示
すように、会議室Raに、この第3の変更例に係る音声
入出力装置81が設けられるとともにエコーキャンセラ
103a, プロジェクタ105a, コーデック106a
及びDSU107aが設けられ、会議室Raとは離れた
地点にある会議室Rbにも、この第3の変更例に係る音
声入出力装置81が設けられるとともにエコーキャンセ
ラ103b, プロジェクタ105b, コーデック106
b及びDSU107bが設けられる。
【0104】会議室Ra内の音声入出力装置81の画像
出力端子76から出力した画像信号は、コーデック10
6a, DSU107a, 専用回線108またはISDN
109, DSU107b, コーデック106bを順に介
して会議室Rbのプロジェクタ105bに送られる。会
議室Rb内の音声入出力装置81の画像出力端子76か
ら出力した画像信号も、同様にして、会議室Raのプロ
ジェクタ105aに送られる。
【0105】この第3の変更例によれば、例えば図9に
示したようにマイクロフォン1a〜1dのうちマイクロ
フォン1aの正面に最も近い席の出席者Pが発言した場
合には、スイッチ素子75a〜75dのうちスイッチ素
子75aだけがオンになることにより、CCDカメラ7
4a〜74dのうちマイクロフォン1aと同じ方向に向
いている(すなわち出席者Pが最もよく映っている)C
CDカメラ74aからの画像信号が自動的に選択されて
音声入出力装置81から出力して、相手方のプロジェク
タに送られる。
【0106】このように、この第3の変更例によれば、
現在発言している出席者が最もよく映っているCCDカ
メラが自動的に選択されて、そのCCDカメラからの画
像が相手方のプロジェクタで投影される。
【0107】したがって、各会議室にカメラを1台だけ
設けたシステムでは現在発言している出席者のほうに逐
一手動でカメラを向けて出席者を撮影しなければならな
いのに対し、そのような煩雑なカメラ操作が必要なくな
るので、より一層円滑に会議を進行することができるよ
うになる。
【0108】図17, 図18は、第4の変更例として、
マイクロフォンの数及び配置を変更した例を示す正面図
(一部断面図), 平面図であり、図2, 図3と共通する
部分にはそれぞれ同一の符号を付している。また、図1
9, 図20は、第5の変更例として、やはりマイクロフ
ォンの数及び配置を変更した例を示す正面図(一部断面
図), 平面図であり、図2, 図3, 図17, 図18と共
通する部分にはそれぞれ同一の符号を付している。
【0109】この第4の変更例では、図2の部材11に
代えて、部材11よりも広い円板状の部材91(樹脂ま
たは金属から成り剛性を有するもの)が、部材9の上側
にクッション材10を挟んで取り付けられている。(図
17, 図18ではクッション材10から下側の部分の図
示を省略しているが、この部分の構造は図2, 図3に示
したのと同じである。)
【0110】部材91の板面の中央部には、鉛直方向に
延びた円柱状の支柱92(樹脂または金属から成り剛性
を有するもの)が取り付けられている。支柱92の周り
には、指向性を有する方向を互いに逆向きにしたマイク
ロフォン1a及び1bから成るマイクロフォンの組(前
述の組A)と、同じく指向性を有する方向を互いに逆向
きにした2つのマイクロフォン1c及び1dから成るマ
イクロフォンの組(前述の組B)と、マイクロフォン1
a〜1dと同一機種であり同じく指向性を有する方向を
互いに逆向きにした2つの単一指向性マイクロフォン1
e及び1fから成るマイクロフォンの組(「組C」と呼
ぶことにする)とが、指向性を有する方向を互いにほぼ
60°ずらして取り付けられている。
【0111】また、この第5の変更例でも、図2の部材
11に代えて、部材91が、部材9の上側にクッション
材10を挟んで取り付けられている。(図19, 図20
でもクッション材10から下側の部分の図示を省略して
いるが、この部分の構造はやはり図2, 図3に示したの
と同じである。)
【0112】部材91の板面の周縁部には、鉛直方向に
延びた6本の円柱状の支柱93(樹脂または金属から成
り剛性を有するもの)が均等に配置して取り付けられて
いる。これらの支柱93には、指向性を有する方向を互
いに逆向きにしたマイクロフォン1a及び1bから成る
マイクロフォンの組(前述の組A)と、同じく指向性を
有する方向を互いに逆向きにした2つのマイクロフォン
1c及び1dから成るマイクロフォンの組(前述の組
B)と、同じく指向性を有する方向を互いに逆向きにし
た2つのマイクロフォン1e及び1fから成るマイクロ
フォンの組(前述の組C)とが、指向性を有する方向を
互いにほぼ60°ずらして取り付けられている。そし
て、組A、B、Cの上側において各支柱93に囲まれた
位置に、円板状の部材94が蓋のようにして取り付けら
れている。
【0113】図示は省略するが、この第4, 第5の変更
例に係る音声入出力装置の信号処理系は、例えば図5の
信号処理系を組A, B, Cという3つの組に対応するよ
うに変更した(組C用のマイクロフォンアンプ, 減算
器, 同相音検出回路, 音声帯域フィルタ, スイッチ素子
などを追加するとともに、演算回路26が図6の処理を
3つの組A, B, Cについて行うようにした)構成にす
ればよい。
【0114】この第4の変更例や第5の変更例によれ
ば、マイクロフォンの組の数が多くなるので、出席者の
人数が多い場合にも各出席者の声をより一層良好に集音
することができるようになる。
【0115】なお、以上の例ではマイクロフォン・スピ
ーカ一体型の音声入出力装置に本発明を適用している
が、本発明はスピーカとは別体のものとして構成しても
よい。
【0116】また、以上の例ではテレビ会議システムで
本発明を使用しているが、テレビ会議システム以外の遠
隔会議システムで本発明を使用してもよい。
【0117】また、本発明は、以上の例に限らず、本発
明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成をとり
うることはもちろんである。
【0118】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、テレビ
会議のような遠隔会議において、出席者の声が遠隔地の
相手方のスピーカから常に明瞭に聴こえ、なおかつマイ
クロフォンの操作や設置作業の煩雑化を招かないという
効果が得られる。
【0119】また、現在発言している出席者が最もよく
映っている画像が自動的に入力画像として選択されるの
で、より一層円滑に会議を進行することができるという
効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なテレビ会議システムの概要を示す図で
ある。
【図2】本発明を適用した音声入出力装置のマイクロフ
ォン・スピーカ部分の外観構成を示す図である。
【図3】本発明を適用した音声入出力装置のマイクロフ
ォン・スピーカ部分の外観構成を示す図である。
【図4】本発明を適用した音声入出力装置のマイクロフ
ォン・スピーカ部分の外観を略示する図である。
【図5】本発明を適用した音声入出力装置の信号処理系
の回路構成を示す図である。
【図6】図5の演算回路で行われる処理を示す図であ
る。
【図7】本発明を適用した音声入出力装置を使用したテ
レビ会議システムの概要を示す図である。
【図8】図7のテレビ会議システムでの音声入出力装置
の設置場所を示す図である。
【図9】発言中の出席者とマイクロフォンとの位置関係
を例示する図である。
【図10】本発明を適用した音声入出力装置の第1の変
更例を示す図である。
【図11】本発明を適用した音声入出力装置の第2の変
更例を示す図である。
【図12】図11のDSPが実行する処理を示すフロー
チャートである。
【図13】本発明を適用した音声入出力装置の第3の変
更例を示す図である。
【図14】本発明を適用した音声入出力装置の第3の変
更例を示す図である。
【図15】本発明を適用した音声入出力装置の第3の変
更例を示す図である。
【図16】本発明を適用した音声入出力装置の第3の変
更例を示す図である。
【図17】本発明を適用した音声入出力装置の第4の変
更例を示す図である。
【図18】本発明を適用した音声入出力装置の第4の変
更例を示す図である。
【図19】本発明を適用した音声入出力装置の第5の変
更例を示す図である。
【図20】本発明を適用した音声入出力装置の第5の変
更例を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1d 単一指向性マイクロフォン、 2, 10
クッション材、 3遮蔽板、 4, 51 反射板、 5
スピーカボックス、 6 スピーカ、 7, 8, 7
2, 92, 93 支柱、 9, 11, 71, 91, 94
円板状部材、12a〜12d 留め金、 21a〜2
1d マイクロフォンアンプ、 22a〜22d 減算
器、 23, 24 同相音検出回路、 25a〜25d
音声帯域フィルタ、 26 演算回路、 27a〜2
7d, 75a〜75d スイッチ素子、 28 音声出
力端子、 29a〜29d LED表示部、 30 音
声入力端子、 31 スピーカアンプ、 41, 81
音声入出力装置、 61a〜61d A/D変換器、
62 DSP、 63 D/A変換器、 73正方形状
部材、 74a〜74d CCDカメラ、 103a,
103b エコーキャンセラ、 104a, 104b
ビデオカメラ、 105a, 105bプロジェクタ、
106a, 106b コーデック、 107a, 107
bDSU、 108 専用回線、 109 ISDN
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 3/56 H04R 3/02 5K027 H04N 7/15 630 G10L 3/00 511 H04R 1/40 320 3/02 301E 3/02 (72)発明者 辻 純吾 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 佐藤 美智江 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C064 AA02 AC06 5D015 DD02 EE04 5D018 BB22 5D020 BB04 BB07 CC04 5K015 AA02 AB00 JA01 JA05 JA10 5K027 AA07 BB03 CC02 DD08 DD10 DD16 HH03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指向性を有する方向を互いに逆向きにし
    て配置された2つの指向性マイクロフォンを1つの組と
    して、複数の前記組が指向性を有する方向を互いにずら
    して配置されており、 同一の前記組の2つの前記指向性マイクロフォンに入力
    した音から互いに同相の音成分を除去する除去手段と、 各々の前記指向性マイクロフォンに入力した音からそれ
    ぞれ音声帯域の音成分を抽出する抽出手段と、 各々の前記組の2つの前記指向性マイクロフォンについ
    て、前記抽出手段で抽出された音声帯域の音成分のレベ
    ルの差を求め、該レベルの差が最も大きい前記組の2つ
    の前記指向性マイクロフォンのうち、該レベルが大きい
    ほうの指向性マイクロフォンを決定する演算手段と、 前記演算手段で決定された指向性マイクロフォンに入力
    した音から前記除去手段で前記同相の音成分を除去され
    たものを、入力音声として選択する選択手段とを備えた
    ことを特徴とする音声入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音声入力装置におい
    て、 各々の前記指向性マイクロフォンが指向性を有する方向
    と略同じ方向に正面を向けて複数の撮像手段が配置され
    ており、 前記複数の撮像手段のうち、前記演算手段で決定された
    指向性マイクロフォンが指向性を有する方向と略同じ方
    向に正面を向けた撮像手段で撮影された画像を入力画像
    として選択する選択手段をさらに備えたことを特徴とす
    る音声入力装置。
  3. 【請求項3】 指向性を有する方向を互いに逆向きにし
    て配置した2つの指向性マイクロフォンを1つの組とし
    て、複数の前記組を指向性を有する方向を互いにずらし
    て配置し、 同一の前記組の2つの前記指向性マイクロフォンに入力
    した音から互いに同相の音成分を除去する除去ステップ
    と、 各々の前記指向性マイクロフォンに入力した音からそれ
    ぞれ音声帯域の音成分を抽出する抽出ステップと、 各々の前記組の2つの前記指向性マイクロフォンについ
    て、前記抽出ステップで抽出した音声帯域の音成分のレ
    ベルの差を求め、該レベルの差が最も大きい前記組の2
    つの前記指向性マイクロフォンのうち、該レベルが大き
    いほうの指向性マイクロフォンを決定する演算ステップ
    と、 前記演算ステップで決定した指向性マイクロフォンに入
    力した音から前記除去ステップで前記同相の音成分を除
    去したものを、入力音声として選択する選択ステップと
    を有することを特徴とする音声入力方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の音声入力方法におい
    て、 各々の前記指向性マイクロフォンが指向性を有する方向
    と略同じ方向に正面を向けて複数の撮像手段を配置し、 前記複数の撮像手段のうち、前記演算ステップで決定さ
    れた指向性マイクロフォンが指向性を有する方向と略同
    じ方向に正面を向けた撮像手段で撮影された画像を入力
    画像として選択する選択ステップをさらに有することを
    特徴とする音声入力方法。
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