JP5028617B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法、並びに、フッ素含有高分子廃棄物処理方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、レーザ照射手段のような大掛かりな装置を必要とせず、PFC系ガスを用いずに、十分な処理効果を奏するプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法、ガス発生装置及びガス発生方法、並びに、フッ素含有高分子廃棄物処理方法を提供することにある。
本発明にかかるプラズマ処理装置の実施形態について図1ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。
図1に本発明にかかるプラズマ処理装置の1実施形態を示す。
・ −(CF2)n− + 3nO* → nCO2 + nF2 ・・・・(1)
・ nO* + nCF2 → nCOF2・・・・・・(2)
・ −(CF2)n− + 6nH* → nCH4 + 2nHF・・・・・(3)
一方で、加熱された場合には、以下の解重合反応が生じることが考えられる。
・ −(CF2)n− → n/2 C2F4(モノマー)又は−(CF2)m−(低分子量重合体)
以上の過程により、プラズマに暴露されたPTFE表面からは、エッチャント(エッチング処理のためのフッ素含有化学反応種)の原料となるF2、COF2、HF、C2F4等の生成が見込まれる。とりわけ上段の三つの反応式で示される反応が進行した場合、一切PFC系のガスを経ることなくエッチングに寄与する化学反応種が得られることになる。ここで、酸素を含有するプラズマに暴露された場合に発生するこれらのエッチャント原料は、従来のCF4に比較して地球温暖化係数が格段に低く(例えば、C2F4のGWP<1、F2のGWP=0等)、さらには水スクラバー等の簡易的な除害設備により、水に溶存させれば危険で貴重なフッ素系反応種を簡便に回収することが可能となる。
・F2 + e− → 2F* + e−
・COF2 + e− → COF + F* + e−
・HF + e− → F* + H*
・C2F4 + e− → 2CF2 + e−
・C2F4 + e− → C2F2 + 2F* + e−
・C2F4 + e− → C2 + 4F* + e−
例えば、被処理物としてSiや石英が設置されていれば、上記ラジカル(フッ素含有化学反応種)によって、以下の式に従って、被処理物がエッチングされることになる。
4F* + Si → SiF4
SiO2 + CF2 → CO2 + SiF4
さらにモノマー状のC2F4に代表されるCxFy分子をプラズマ中の酸素や水素に対し過剰に生成することにより、プラズマ中での励起反応により、プラズマ重合反応が生じ、被処理物上にフルオロカーボン薄膜(CF系薄膜)を形成することが可能となる。
240℃以上:超微粒子の発生
360℃以上:テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロパン、トリフルオロ酢酸(酸素存在下)、ジフルオロ酢酸(酸素存在下)、モノフルオロ酢酸(酸素存在下)、パーフルオロ酢酸(酸素存在下)
475℃以上:パーフルオロイソブタン
500℃以上:フッ化カルボニル(COF2)(酸素存在下)
600℃以上:フッ化トリフルオロ酢酸、オクタフルオロシクロブタン、パーフルオロブタン
650℃以上:カーボンテトラフルオライド(CF4)
本発明においては、プラズマ中での分解反応及び励起反応を積極的に利用することにより、熱的に発生させる場合に比較して、比較的低分子量且つ限定された種類のエッチャントガスを大量に生成することが可能となる。また、プラズマ中に供給される反応ガスの種類を少なくすることで、プロセスの制御性が向上する。
図2に本発明にかかるプラズマ処理装置の他の実施形態を示す。なお、以下、本明細書において同様の機能を有する部材については、同一の符号を付す。
図3に本発明にかかるプラズマ処理装置の他の実施形態を示す。
図4に本発明にかかるプラズマ処理装置の他の実施形態を示す。
図5に本発明にかかるプラズマ処理装置の他の実施形態を示す。なお、図5では図示していないが、本実施形態にかかるプラズマ処理装置も、チャンバー、ガス導入口、ガス供給手段を備えるものである。
次に、本発明にかかるプラズマ処理方法について説明する。プラズマ処理方法には、(i)例えば実施形態1乃至3及び5にかかるプラズマ処理装置を用いる場合のように、処理しようとする被処理物7を、発生したフッ素含有化学反応種を含むプラズマに暴露させる方法、言い換えれば、被処理物7にプラズマを直接照射する方法と、(ii)例えば実施形態4にかかるプラズマ処理装置を用いる場合のように、処理しようとする被処理物7を、放電空間4とは離れた場所で、プラズマ中を通過したガスであって活性化学種を含有したガスを照射する方法とが含まれる。
本発明にかかるプラズマ処理装置は上述したように、プラズマを発生させる放電空間に配置されたフッ素含有高分子原料と、プラズマ中において上記フッ素含有高分子原料と反応することによってフッ素含有化学反応種を発生させるガスを供給するガス供給手段とを備え、プラズマ中にフッ素含有化学反応種を発生させ、該フッ素含有化学反応種により被処理物を処理するようになっている構成を有しているので、本発明には、プラズマ中に、被処理物を処理することができるフッ素含有化学反応種を発生させるガス発生装置及びガス発生方法も含まれる。なお、ここで、発生するガスとは、フッ素含有化学反応種が発生しているプラズマ自体及び、当該プラズマ中を通過したガスを含む趣旨である。
本発明にかかるプラズマ処理装置は上述したように、プラズマを発生させる放電空間に配置されたフッ素含有高分子原料と、プラズマ中において上記フッ素含有高分子原料と反応することによってフッ素含有化学反応種を発生させるガスを供給するガス供給手段とを備え、プラズマ中にフッ素含有化学反応種を発生させ、該フッ素含有化学反応種により被処理物を処理するようになっている構成を有している。本発明者らは、本発明のプラズマ処理装置に、上記フッ素含有高分子原料と反応することによってフッ素含有化学反応種を発生させるガスとして水素を供給したところ、フッ素含有高分子原料の表面が黒化しており、炭化が進行していることを見出した。このことから、水素を供給したプラズマにおいては、フッ素含有高分子原料との反応において、フッ素含有高分子原料中のF原子の引き抜き及びF原子との置換反応が起こっていると考えられる。それゆえ、かかるプラズマ処理は、現在産業廃棄物として埋め立て処理されているフッ素含有高分子廃棄物から貴重なフッ素資源を回収する手法として利用することができると考えられる。
<本発明のプラズマ処理装置(エッチング装置)を用いたエッチング処理>
まず、PTFEをフッ素含有高分子原料1として用い、図2に示すプラズマ処理装置を用いて被処理物7のエッチングを行った。電力印加電極2としては、側面が前記フッ素含有高分子原料1で覆われた、円柱の形状のものを用いた。この電力印加電極2は、肉厚0.9mm、外径13.8mmの市販のPTFEチューブに、外径12mm、長さ6cmのステンレス製中実丸棒を挿入することにより作製した。
図8に、印加電力を100W一定とし、(a)酸素分圧15Torrで8分間プラズマに暴露後、(b)酸素分圧30Torrで4分間プラズマに暴露後、及び(c)酸素分圧6Torrで5分間プラズマに暴露後のSi基板表面の形状を触針式粗さ計(東京精密社製、Surfcom590A、以下、実施例において記載されている触針式粗さ計測定はすべて同型の触針式粗さ計による。)により測定した結果を示す。図8(a)に示すように、酸素分圧15Torr(He希釈後の全圧が380Torr)の雰囲気下においては、電力印加電極2と被処理物7との間の距離が最小となる部分を中心にしてSi基板のエッチングが進行していることが確認された。
<本発明のプラズマ処理装置(デポジション装置)を用いたデポジション処理>
さらに酸素分圧を3Torr(He希釈後の全圧が380Torr)に低下させた以外は、上記実施例1と同様にして被処理物の処理を行った。印加電力を100W一定とし、酸素分圧3Torrの雰囲気下において、2分30秒間プラズマに暴露後のSi基板表面の観察像を図9(a)に、得られたSi表面の形状を触針式粗さ計により測定した結果を図9(b)に示す。
実施例1及び2から、本発明のプラズマ処理装置又はプラズマ処理方法においては、酸素分圧の変動により、Si基板表面で生じる現象が大きく変化することが示された。そこで、酸素分圧を変化させると、Si基板に対するエッチング速度又はデポジション速度がどのように変化するかを測定した。測定においては、印加電力を100Wで一定とし、電力印加電極2と接地電極3との距離を1mmとして、酸素分圧を0〜30Torr(He希釈後の全圧が380Torr)まで変化させた他は実施例1と同様にしてSi基板をプラズマ処理し、エッチング速度及びデポジション速度を触針式粗さ計により測定した。
エッチング速度及びデポジション速度の印加電力依存性についての検討を行った。酸素分圧6Torrになるように酸素を導入した後、Heをチャンバー10内の全圧が380Torrとなるように充填した。プラズマを生成し、プラズマの生成時の電力を、50W〜250Wの間で変化させた他は実施例1と同様にしてSi基板をプラズマ処理し、プラズマ暴露後のSi基板表面を触針式粗さ計により測定した。図12にその結果を示す。図12中、四角印が各電力におけるエッチング速度を示し、丸印が各電力におけるデポジション速度を示す。図12に示すように、酸素分圧を6Torrに固定した条件では、印加電力が50から100Wへ増加するのに伴いエッチング速度が若干増加しているものの、100W以上の印加電力を印加した場合にはエッチング速度が低下する傾向を示した。一方、デポジション速度は、150Wまでは全く認められなかったが、150W以上の電力を投入することにより、急激にデポジションが起こることが判った。本実施例の実験条件において、最大のエッチング速度は、印加電力が100Wのときの500nm/minであり、最大のデポジション速度は、6μm/minであった。
発光分光によりプラズマ中のフッ素含有化学反応種の同定を行った。発光分光は、CCDリニアアレイが搭載された分光器(オーシャンオプティクス社製、USB2000)を用いて行った。印加電力を110W±10Wとし、酸素分圧を0、3、6及び12Torr(He希釈後の全圧が380Torr)と変化させた以外は実施例1と同様にして、発生したプラズマの発光分光スペクトルを観測した。
酸素分圧を変化させて、上記実施例1と同様の方法でエッチング処理を行ったSi基板の表面の粗さを、原子間力顕微鏡(AFM)(セイコーインスツルメンツ製、SPA400)を用いて観察した。評価の対象としたのは、酸素分圧が3、6、及び15Torr(いずれの場合もHe希釈後の全圧が380Torr)のときのものである。印加電力はCxFyの発生がほぼ無視できる50Wとした。観察の結果、エッチング処理後のSi基板表面には、直径20〜100nm、高さ10nm程度の微小な突起からなるマイクロラフネスが存在することが明らかとなった。このようなマイクロラフネスは、50Wの印加電力において生成したCxFy分子が局所的にCF系薄膜を形成することによりマスク効果が発生し生成したものであると考えられる。このため、良好な表面粗さを有する表面を形成するためには、より印加電力を低減、すなわち、エッチング速度を低下させた条件で行うことが好ましいと考えられる。ここで、原子間力顕微鏡(AFM)による観察の結果から、酸素分圧とSi基板の表面粗さのRMS値の関係を調べた。その結果、酸素分圧の増大に伴ってRMS値が増加することが判った。
上記実施例より、エッチング速度を最大するためには、酸素分圧を高めるとともに、供給される酸素分圧に見合った印加電力を投入する必要性があることが予想される。そこで、酸素分圧を、40Torr(He希釈後の全圧が380Torr)、印加電力を300W、エッチング時間を4.75分とした以外は実施例1と同様にしてエッチング速度の最大化を試みた。なお、被処理物としては単結晶Si基板を用いた。その結果、最大135μmの深さまでSi基板の表面がエッチングされていることが確認された。このことは、本発明のプラズマ処理装置又はプラズマ処理方法により、28.4μm/分のエッチング速度が得られることを意味している。ここで、エッチングの時間を4.75分としたのは、フッ素含有高分子原料の消費が激しく4.75分の経過の段階で、プラズマに暴露されているPTFEが枯渇し金属電極面が露出したためである。以上のことから、十分な酸素と印加電力とを同時に供給することにより、大きなエッチング速度が得られることが証明された。
実施例2と同様にして得られたCF系薄膜について、水との濡れ性及び電気特性の評価を行った。まず、ガラス基板上及びSi基板上に形成したCF系薄膜に対して10μlの水を滴下しその撥水性を評価した。その結果、ガラス基板、Si基板ともに、CF系薄膜が形成された箇所では水滴が形成され、良好な撥水性が得られていることが確認された。
フッ素含有高分子原料と反応することによってフッ素含有化学反応種を発生させるガスとしてCO2を用いた以外は実施例1と同様にしてSi基板のプラズマ処理を行った。印加電力は250W、CO2分圧は6Torrとした。その結果、電力印加電極2と接地電極3との距離が最小となる位置を中心に膜の形成が見られ、プラズマ端部ではSi基板のエッチングが確認できた。エッチングの深さは約2μmであった。この結果は、フッ素含有高分子原料と反応することによってフッ素含有化学反応種を発生させるガスとしてCO2を用いた場合も、酸素を使用した場合と同様にエッチングが可能であることを示している。なお、かかる場合生成される排出ガスとしてはCOが予想される。
フッ素含有高分子原料と反応することによってフッ素含有化学反応種を発生させるガスとしてH2を用いた以外は実施例1と同様にしてSi基板のプラズマ処理を行った。印加電力は100W、230Wの2とおり、H2分圧は17Torrとした。その結果、印加電力を100Wとした場合にプラズマ端部で若干エッチングらしき現象が観察されたが、エッチング現象はそれ以外には確認されず、膜の付着が観察された。この結果から、デポジションにはH2を上記ガスとして用いることができるが、エッチングにおいてはH2を上記ガスとして選択することは不適当であると考えられる。
フッ素含有高分子原料として、PTFEの代わりにPFAを用いた以外は実施例1と同様にして被処理物のプラズマ処理を行った。なお、電極としては、PTFE被覆材の代わりに、PFAにより被覆された金属線を用いて、図2に示すプラズマ処理装置を組み上げプラズマ処理を行った。用いたPFA被覆材の厚さは275μm、中心金属線の直径は1mmであった。かかる金属線と、被処理物を載置した接地電極2との間にプラズマを生成し、被処理物のプラズマ処理を行った。
単結晶Si基板を被処理物としてプラズマ処理を行った。条件としては、酸素分圧3Torr(He希釈後の全圧が380Torr)、印加電力55W、エッチング時間を3分にて行った。図18に単結晶Si基板表面の表面形状を触針式粗さ計により測定した結果を示す。図18に示すように、単結晶Si基板表面は最大800nmまでエッチング処理されており、PFAを用いた場合においても、エッチング処理を行うことができることが確認された。また、印加電力を80Wとした場合の結果を図19に示す。図19は単結晶Si基板表面の表面形状を触針式粗さ計により測定した結果を示す。図19に示すように、印加電力を増大した場合には、PTFEの場合と同様に、膜の付着が起こることが確認された。さらに、酸素分圧を0Torrとした場合にも、膜の付着が起こることが確認された。
次に水素化アモルファスSi基板を被処理物としてプラズマ処理を行った。条件としては、酸素分圧3Torr(He希釈後の全圧が380Torr)、印加電力10W、プラズマ処理時間を10分にて行った。水素化アモルファスSi基板は、プラズマCVDにより1737(アルミケイ酸ガラス)上に水素化アモルファスSiが約1.5μm堆積したものを用いた。その結果、プラズマへの暴露により、アルミケイ酸ガラス上に堆積した水素化アモルファスSiが完全に除去され、アルミケイ酸ガラス基板が完全に露出した。さらに、触針式粗さ計により測定した結果によっても、約1.5μmの厚みを有する水素化アモルファスSiが完全に除去されていることが確認でき、一方1737ガラスのエッチングは殆ど観察できなかった。これは、1737ガラス中に含有されるアルミ酸化物の成分が、プラズマ中で生成されたフッ素によるエッチング作用を阻害するためであると考えられる。本実施例においては、プラズマ処理時間を10分とし、係る時間内に水素化アモルファスSiが完全にエッチングされてしまったために、正確なエッチング速度の算出は行っていないが、少なくとも150nm/分以上のエッチング速度が得られていることが判った。
次にSiO2基板を被処理物としてプラズマ処理を行った。具体的には、SiO2基板としては、Si単結晶基板の表面に膜厚200nmの熱酸化膜がついたものを用いた。条件としては、酸素分圧3Torr(He希釈後の全圧が380Torr)、印加電力60W、プラズマ処理時間を6分にて行った。図20にSiO2基板の表面形状を触針式粗さ計により測定した結果を示す。図20に示すように、プラズマ暴露後の被処理物表面は、明らかにエッチングが進行しており、6分間のプラズマ処理により最大1.8μmの深さまでエッチングが進行している。用いた被処理物における熱酸化膜の膜厚が200nmであったことから、SiO2はプラズマ暴露後1分以内に完全に除去されてしまい、残りの5分間に基板のSi単結晶がエッチングされていることが予想される。このことから、本実施例におけるSiO2のエッチング速度は、200nm/分以上であると予想される。
2 電力印加電極
3 接地電極
4 放電空間
5 プラズマ生成用電源
6 マッチング回路
7 被処理物
8 ガス供給手段
9 ガス導入部
10 チャンバー
11 開口部
12 導入部
13 電極部
14 ガス供給孔
15 ガス排出孔
16 ガス供給流路
17 ガス排出流路
18 巻出しロール
19 巻取りロール
Claims (10)
- 電力印加電極と、
上記電力印加電極と対向するように備えられた接地電極と、
上記電力印加電極と上記接地電極との間の、プラズマを発生させる放電空間に配置されたフッ素含有高分子原料と、
プラズマ中において当該フッ素含有高分子原料と化学反応することによってフッ素含有化学反応種を発生させるガスを供給するガス供給手段とを備え、
上記電力印加電極と上記接地電極との間隔は、200μm以上、8mm以下であり、
200〜760Torrの気圧下で発生させたプラズマ中にフッ素含有化学反応種を発生させ、該フッ素含有化学反応種により被処理物をエッチング処理するようになっていることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 上記フッ素含有高分子原料は、フッ素樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
- 上記ガスは、He、Ar、Ne、Kr、Xe及び窒素からなる群より選択される少なくとも1種のガスを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
- 上記ガスは少なくとも酸素含有ガスを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
- 上記ガスは少なくとも水素ガスを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
- エッチング装置であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
- 上記フッ素含有高分子原料を放電空間に供給する原料供給手段が備えられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
- プラズマを発生させ、当該プラズマ又はプラズマ中を通過したガスを照射することにより被処理物を処理するプラズマ処理方法において、
電力印加電極と接地電極との間の放電空間に、フッ素含有高分子原料を配置し、上記電力印加電極と上記接地電極との間隔は、200μm以上、8mm以下であり、
200〜760Torrの気圧下で発生させたプラズマ中で、当該フッ素含有高分子原料と放電空間に導入されるガスとを化学反応させることによって、フッ素含有化学反応種を発生させ、該フッ素含有化学反応種により被処理物をエッチング処理することを特徴とするプラズマ処理方法。 - フッ素含有高分子廃棄物にプラズマ又はプラズマ中を通過したガスを照射することにより、当該フッ素含有高分子廃棄物のフッ素を回収するフッ素含有高分子廃棄物処理方法であって、
プラズマを発生させる、電力印加電極と接地電極との間の放電空間にH2を含むガスを導入して、200〜760Torrの気圧下で発生させたプラズマ又はプラズマ中を通過したガスを、フッ素含有高分子廃棄物に照射することを特徴とし、上記電力印加電極と上記接地電極との間隔は、200μm以上、8mm以下であることを特徴とするフッ素含有高分子廃棄物処理方法。 - 上記フッ素含有高分子廃棄物は、フッ素樹脂であることを特徴とする請求項9に記載のフッ素含有高分子廃棄物処理方法。
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