JP5028080B2 - 低摩耗性摺動部材及びそれを用いた人工関節 - Google Patents
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Description
上述のCLPEを用いた関節摺動部材は、臨床使用期間が未だに短いので、長期間にわたって耐摩耗性が維持できるかどうか十分に確認されていない。
このような剥離が起こる理由は、UHMWPE表面とランダム共重合体皮膜との結合力が低いことにある。結合力が低い原因は、既に十分に重合の進んだランダム共重合体膜をUHMWPEの表面に固定するからであり、また、別の原因は、UHMWPE表面に、重合化したランダム共重合体膜と結合するための官能基が存在しないことである。
すなわち、本発明の摺動部材は、
湿潤環境下で使用される低摩耗性の摺動部材であって、
上記摺動部材が、メチレン基を有する高分子材料から成形された基材と、該基材の摺動面を被覆した高分子膜とを含み、
上記高分子膜は、上記摺動面にグラフト結合されたホスホリルコリン基含有高分子鎖により構成されており、
上記高分子膜の厚さが、10〜200nmであり、
上記摺動面のリン酸指数(赤外分光分析スペクトルのリン酸基のピーク強度/メチレン基のピーク強度)が0.45以上であることを特徴とする。
図1は、人工関節の一種である人工股関節1の模式図である。人工股関節1は、寛骨93の臼蓋94に固定される摺動部材(臼蓋カップ)10と、大腿骨91の近位端に固定される大腿骨ステム20とから構成されている。臼蓋カップ10は、ほぼ半球状の臼蓋固定面14とほぼ半球状にくぼんだ摺動面16とを有するカップ基材12と、摺動面16に被覆された高分子膜30を有している。臼蓋カップ10の摺動面16に大腿骨ステム20の骨頭22を嵌め込んで摺動させることにより、股関節として機能する。
臼蓋カップ10の耐久性が高まると、長期間にわたって摩耗粉の発生を抑えることができるので、ルーズニングが抑制される。よって、再置換の回数の少ない又は不要な人工関節を提供することができる。
本発明では、高分子膜30の密度を規定する単位として、「リン酸指数」という新たな概念を導入し、耐久性と高分子膜の密度とを定量的に規定した。
ここで「リン酸指数」とは、フーリエ変換赤外線分光(FT−IR)分析のスペクトルにおいて、メチレン基の吸収である1460cm−1のピーク強度Iメチレンに対するリン酸基の吸収である1080cm−1のピーク強度Iリン酸の強度比、つまりIリン酸/Iメチレンと定義する。
このように、臼蓋カップ10の耐久性を高めるには、高分子膜30のリン酸指数が0.32以上であると好ましく、0.45以上であるとより好ましい。
また、耐久性については、加速実験の結果から、臨床使用期間として十分な年数である5年以上の耐久性を有すると見積もられた臼蓋カップ10では、高分子膜30は、水に対するぬれ性が、接触角で20°以下であり、さらに、10年以上の長期間の耐久性を有すると見積もられた臼蓋カップ10では、高分子膜30は、飽和角度である接触角で14°以下である。このように、高分子膜30の水に対する接触角を20°以下にすると好ましく、さらに14°以下にするのがより好ましく、臼蓋カップの耐久性を高めて長期間にわたって摩耗粉の発生を抑えることにより、ルーズニングを抑制し、再置換の回数の少ない又は不要な人工関節を得ることができる。
本発明に好適な重合性モノマーとしては、例えば、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、2−アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、4−メタクリロイルオキシブチルホスホリルコリン、6−メタクリロイルオキシヘキシルホスホリルコリン、ω−メタクリロイルオキシエチレンホスホリルコリン、4−スチリルオキシブチルホスホリルコリン等がある。特に、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPCと称す)が好ましい。
図3は、別の人工股関節であるバイポーラ人工股関節40を示している。この人工股関節40は、骨頭部分に特徴があり、ボール状の骨頭22と、その骨頭22を受容するアウターヘッド42との2つの部材とから構成されている。
骨頭22は、セラミックス又は金属製のボール状部材から成り、ステム本体21の近位部に固定されている。
アウターヘッド42は、金属又はセラミックス製の半球状の中空部材であるアウターシェル44と、アウターシェル44の内部に固定されたUHMWPE製のライナー基材46と、ライナー基材46内部の球面状の摺動面16に固定された高分子膜30とから構成されている。ライナー基材46と高分子膜30とにより、人工関節の摺動部材が構成されており、高分子膜30は、実施の形態1と同様に、摺動面16にグラフト結合されたホスホリルコリン基含有高分子鎖から形成されている。
アウターヘッド42は、ライナー基材46の摺動面16に骨頭22を摺動可能に受容して、第1摺動部を構成する。さらに、アウターヘッド42自体も、生体骨の臼蓋に摺動可能に受容されて、第2摺動部を構成する。
図4は、人工肩関節70を示しており、肩甲骨の関節窩に固定される摺動部材(関節窩カップ15)と、上腕骨の近位端に固定される上腕骨ステム25とから構成されている。
上腕骨ステム25は、上腕骨の骨髄に挿入されるステム本体26と、ステム本体26の近位部の端部に固定されたほぼ半球状の金属又はセラミックス製の骨頭27とから構成されている。
関節窩カップ15は、肩甲骨の関節窩に埋没される肩甲骨ステム19と、浅い皿状に凹んだ摺動面16とを有するカップ基材17と、摺動面16に被覆された高分子膜30を有している。高分子膜30は、実施の形態1と同様に、摺動面16にグラフト結合されたホスホリルコリン基含有高分子鎖から形成されている。
この人工肩関節70は、関節窩カップ15の摺動面16に、上腕骨ステム25の骨頭27を当接して摺動運動させることにより、前後運動及び旋回運動が可能な肩関節として機能する。
図5は、人工脊椎32を示しており、脊椎の椎間板を挟み込む上下2つの椎体に、それぞれ固定される上部コンポーネント33及び下部コンポーネント34から構成されている。
下部コンポーネント34は、椎間板の代わりに関節部分の摺動を確保する凸状摺動部材36と、その凸状摺動部材36を受容する金属製のケース35と、ケース35の下面から突出しており、下部コンポーネント34を椎体に固定するステム39とから構成されている。
凸状摺動部材36は、中央に膨らみ(摺動面16)を備えた円盤状の基材37と、摺動面16に被覆された高分子膜30を有している。高分子膜30は、実施の形態1と同様に、摺動面16にグラフト結合されたホスホリルコリン基含有高分子鎖から形成されている。
上部コンポーネント33は金属から形成されており、下面には、凸状摺動部材36の摺動面16を摺動可能に受容する凹状受け部38を有し、上面には、椎体に固定するステム39を備えている。
この人工脊椎32は、凸状摺動部材36の摺動面16に、上部コンポーネント33の凹状受け部38を当接して摺動運動させることにより、全方位に湾曲可能な脊椎の一部を構成している。
図6〜図9は、主に前後方向に屈曲する運動を司る関節を置換するための人工関節である。このような人工関節では、関節を構成する2つの部材を軸で結合したヒンジタイプと、関節を構成する2部材を接触状態で使用する非ヒンジタイプの2種類に分類することができる。
現在使用されているヒンジタイプの人工関節には、人工指関節、人工膝関節、又は人工肘関節があり、非ヒンジタイプの人工関節には、人工膝関節、人工肘関節、又は人工足関節がある。
以下に、非ヒンジタイプの人工関節と、ヒンジタイプの人工関節の例を示す。
図6は、非ヒンジタイプの人工膝関節72であり、脛骨の近位部に固定される脛骨コンポーネント50と、大腿骨の遠位部に固定される金属又はセラミックス製の関節部材(大腿骨コンポーネント52)とから構成されており、これらは分離した状態でそれぞれの骨端部に固定される。
大腿骨コンポーネント52は、その下面側に、前方向(膝頭方向、矢印A)から後ろ方向(膝裏方向、矢印P)に弧を描いて延びる2つの曲面状突出面53、53(内側顆と外側顆)を備えている。
実施の形態5の人工膝関節72は、大腿骨コンポーネント52の突出面53、53と、脛骨トレイ48の摺動面16、16とが摺動することにより、前後方向に屈伸可能になっている。
図7は、非ヒンジタイプの人工肘関節74であり、尺骨の近位部に固定される尺骨コンポーネント58と、上腕骨の遠位部に固定される関節部材(上腕骨コンポーネント62)とから構成されており、これらは分離した状態でそれぞれの骨端部に固定される。
尺骨コンポーネント58は、関節面を構成する摺動部材(尺骨トレイ54)と、尺骨トレイ54を尺骨に固定する尺骨ステム60とから構成されている。尺骨トレイ54は、環状部材の一部を半径方向に切り取ったような形状をしていて、内面が摺動面16になっている。尺骨トレイ54の摺動面16は、幅方向の両側の縁部から中央方向に向かって盛り上がって、円周方向に延びる突条部分55を形成している。
尺骨トレイ54は、詳しくは、UHMWPEから成形されたトレイ基材56と、トレイ基材56の摺動面16に被覆された高分子膜30とから形成されている。高分子膜30は、実施の形態1と同様に、摺動面16にグラフト結合されたホスホリルコリン基含有高分子鎖から形成されている。
上腕骨コンポーネント62の滑車63と、尺骨トレイ54の突条部分55とが嵌め合うことにより、前後に屈伸可能な人工肘関節が形成される。
図8は、非ヒンジタイプの人工足関節76(左足用)であり、脛骨の遠位部に固定される脛骨コンポーネント66と、距骨の近位部に固定される関節部材(距骨コンポーネント68)とから構成されており、これらは分離した状態でそれぞれの骨端部に固定される。
脛骨コンポーネント66は、関節面を構成する摺動部材(脛骨トレイ64)と、脛骨トレイ64を脛骨に固定する脛骨ステム67とから構成されている。
脛骨トレイ64は、前方向Aから後ろ方向Pに向かって湾曲した凹状曲面に成形された下面を有しており、この下面が摺動面16になっている。また、脛骨トレイ64の内側Mの縁部から下方に向かってフランジ96が突出しており、関節が横方向にずれて脱臼するのを防止している。脛骨トレイ64は、詳しくは、UHMWPEから成形されたトレイ基材65と、トレイ基材65の摺動面16に被覆された高分子膜30とから形成されている。高分子膜30は、実施の形態1と同様に、摺動面16にグラフト結合されたホスホリルコリン基含有高分子鎖から形成されている。
距骨コンポーネント68の上面と、脛骨トレイ64の摺動面16とが摺動可能に接触することにより、前後に屈伸可能な人工足関節が形成される。
図9は、ヒンジタイプの人工指関節80であり、中手骨と指骨との間の関節や、指骨間の関節の置換術に使用される。人工指関節80は、関節の遠位側に位置する指骨の骨端部に固定される軸側コンポーネント81と、関節の近位側に位置する中手骨又は指骨の骨端部に固定される軸受けコンポーネント85とから構成されている。
軸側コンポーネント81は、金属又はセラミックスから一体に形成されており、両側の端部84、84が突出した軸部82と、軸部82の中央付近に接続いて軸部82を骨端部に固定するためのステム83とを備えている。
実施の形態8では、軸受け穴88の摺動面16に、ホスホリルコリン基を有する高分子膜30を備えることにより、ヒンジ構造の摺動特性を向上させて、耐摩耗性及び耐久性を向上させている。これにより、長期間にわたって摩耗粉の発生を抑えて、ルーズニングを抑制し、再置換の回数の少ない又は不要な人工指関節を得ることができる。
高分子膜30を被覆した試料b〜gは、以下の条件で作製した。なお、試料aは、比較用として、高分子膜30を被覆していないものである。
試料bは、以下の工程によって作製した。
工程1.臼蓋カップ10のカップ基材12を、ベンゾフェノンのアセトン溶液(濃度10mg/mL)に30秒間浸漬した後、直ちに引き上げて、カップ基材12表面の溶媒を除去した。
工程2.カップ基材12を、MPC水溶液(モノマー濃度0.5mol/L、水溶液温度60℃)に浸漬した状態で、カップ基材12の摺動面16に紫外線(波長300〜400nm)を25分照射して、摺動面16の表面とグラフト結合した高分子膜(MPCポリマー膜)30を形成した。
工程3.カップ基材12をMPC水溶液から取り出して、純水で十分に洗浄した。
試料bの作製工程のうち、工程2の紫外線照射時間を50分とした以外は同様に処理した。
試料bの作製工程のうち、工程2の紫外線照射時間を90分とした以外は同様に処理した。
試料bの作製工程のうち、工程2の紫外線照射時間を180分とした以外は同様に処理した。
試料dの作製工程のうち、MPC水溶液のモノマー濃度を0.25mol/Lとした以外は同様に処理した。
試料dの作製工程のうち、MPC水溶液のモノマー濃度を1.00mol/Lとし、工程2の紫外線照射時間を90分とした以外は同様に処理した。
試料a〜gの臼蓋カップと人工骨頭とを人工的に摺動させて、人体内での使用状態を再現した環境で加速試験を行った。
加速試験には、股関節が回転揺動しながら摺動する状態をシミュレートできるMTS社製の摩耗試験装置を用いた。図10は、摩耗試験装置100の概略側面図であり、体液類似液を溜める容器102が、回転モータ106に傾斜状態(例えば45°)で固定される。容器102の底部には、臼蓋カップ10を固定するホルダー104がある。容器102の上方には、先端に骨頭を固定した骨頭固定軸108が配置されていて、骨頭22を臼蓋カップ10の摺動面16にはめ合わせた状態で、骨頭22に下方向に荷重Fを負荷することができる。
なお、図11及び図12のグラフでは、摩耗量がマイナスになっている場合がある。これは、試料を構成するMPCポリマー膜30及びのカップ基材12が水分を吸収したことにより、重量が増加したためである。本実施例では、摩耗量がマイナスになった場合(すなわち重量が増加した場合)には、摩耗量がゼロであったと見なすものとする。
この結果から、摺動面にMPCポリマー膜を備えた臼蓋カップは、使用年数が短い間は、MPCポリマー膜の密度に関係なく良好な耐摩耗性を示すが、使用年数が長くなると、密度の低いMPCポリマー膜では全く耐摩耗性を示さなくなることが明らかになった。また、試料gはリン酸指数が高いのに耐久性が低めになったのは、試料gの膜厚が厚かったために、被覆が部分的に不十分であってもリン酸指数は高い数値になったためであると考えられる。
一般に、微量の摩耗粉はマクロファージにより処理されるが、臨床使用においてみられる摩耗粉の数は、数十〜数百万個以上に及び、貪食細胞の生理的な処理能力をはるかに上回っており、貪食細胞の放出するサイトカイン(PGE2、TNF−α、IL−1、IL−6など)が過剰に破骨細胞を刺激して、骨融解が発生すると考えられている。すなわち、一定期間に発生する摩耗粉の量を、体内での摩耗粉の処理許容限界より低く抑えることにより、骨融解を効果的に抑制できると考えられる。よって、摩耗率は、骨融解の抑制効果を知る指標に適しているといえる。
これらのグラフから、摺動面16に、紫外線照射時間25分以上、水に対する接触角度50°以下、そしてリン酸指数0.15以上のMPCポリマー膜を備えることにより、臼蓋カップ10は、およそ3年の使用後も良好な耐摩耗性を維持できることがわかった。また、250万回の試験では、臼蓋カップ10の摩耗率は、紫外線照射時間、水に対する接触角度、及びリン酸指数の3つの指標に対して、単調増加又は単調減少する傾向を示した。
このグラフから、摺動面16に、紫外線照射時間45分以上、水に対する接触角度20°以下、そしてリン酸指数0.28以上のMPCポリマー膜を備えることにより、臼蓋カップ10は、加速実験の結果からおよそ5年の使用後も良好な耐摩耗性を維持できると見積もられる。
500万回の試験では、250万回の試験結果と異なり、試料b(リン酸指数0.1のMPCポリマー膜あり)の摩耗率が、試料a(MPCポリマー膜なし)の摩耗率を越えていた。
このグラフから、摺動面16に、紫外線照射時間90分以上、水に対する接触角度14°以下、そしてリン酸指数0.45以上のMPCポリマー膜を備えることにより、臼蓋カップ10は、加速実験の結果からおよそ10年の使用後も良好な耐摩耗性を維持できると見積もられる。
1000万回の試験では、試料c(リン酸指数0.32のMPCポリマー膜あり)の摩耗率は、試料a(MPCポリマー膜なし)の摩耗率と同程度まで低下していた。
また、約5年間の使用に相当する加速実験(500万回)で発生した摩耗量で比較すると、本発明の摺動部材を使用した臼蓋カップ(試料c〜e)の摩耗量は、MPC未被膜のUHMWPE製臼蓋カップの摩耗量の約1/20以下に、またMPC未被膜のCLPE製臼蓋カップ(試料a)の摩耗量の約1/10以下に減少させることができた。これは、本発明の摺動部材が、長期臨床使用時に耐えうることを示している。
特許文献5に開示されている作製条件で臼蓋カップ(試料Xとする)を形成した場合の耐摩耗性を推定して、図13〜15に点Xとしてプロットした。試料Xの作製工程は、本実施例の試料bの作製工程のうち、工程2の紫外線照射時間を30分とした以外は同様であった。
試料Xの摩耗率は、回転サイクル250万回では許容範囲内にあるが、500万回では許容できず、さらに1000万回ではMPCポリマー膜のない試料aと同程度まで低下することが推定される。
前出のMPCモノマーの化学構造式からわかるように、MPCモノマー1分子には、リン原子濃度と窒素原子とが1原子ずつ含まれている。よって、測定領域内に含まれるリン原子濃度及び窒素原子の含有率(原子濃度に相当)は、その範囲にあるMPCモノマーの個数に比例する。すなわち、リン原子濃度及び窒素原子の原子濃度は、MPCポリマー膜の密度を知る指標にすることができる。
図16のグラフは、回転サイクル250万回の摺動運動(およそ3年の使用に相当)、図17のグラフは、回転サイクル500万回の摺動運動(およそ5年の使用に相当)、そして図18のグラフは、回転サイクル1000万回の摺動運動(およそ10年の使用に相当)を行った時のカップの摩耗率を示している。図16(A)、図17(A)及び図18(A)は、リン原子の原子濃度に対する摩耗率をプロットしたグラフである。図16(B)、図17(B)及び図18(B)は、窒素原子の原子濃度に対する摩耗率をプロットしたグラフである。
図16に示した回転サイクル250万回のグラフから、リン原子の原子濃度が3.1atom%以上、窒素原子の原子濃度が2.3atom%以上であれば、3年程度の使用期間内では、良好な耐摩耗性を示すことがわかった。また、250万回では、それらの原子濃度の上昇に従って、耐摩耗性が向上する傾向を示した。
モノマー濃度を変えた複数の試料について、MPCポリマー膜30の水に対する接触角(親水性の指標)を測定し、その結果を図20にまとめた。なお、図中の符号a、d、f及びgは、実施例1の試料a、d、f及びgに相当することを示している。図20からわかるように、接触角は、一定のモノマー濃度(0.25mol/L〜0.50mol/L)で最低値となり、その範囲から外れると、接触角が増加する傾向がみられる。
モノマー濃度が低すぎる場合には、MPCポリマー膜の密集度が低いことや膜厚が薄いことが原因であると考えられる。また、モノマー濃度が高すぎると、MPCポリマー膜の膜厚は厚くなるものの、ピンホールの発生率が高くなって局所的にMPCポリマー膜の密集度が低くなり、その結果接触角が大きくなると考えられる。
モノマー濃度を変えた複数の試料について、XPS分析を行ってリン原子濃度及び窒素原子濃度を測定し、その結果を図21にまとめた。なお、図中の符号a、d、f及びgは、実施例1の試料a、d、f及びgに相当することを示している。図21から、リン原子濃度(グラフP)及び窒素原子濃度(グラフN)は、同様の傾向を示すことがわかる。リン原子濃度及び窒素濃度は、モノマー濃度が0.5mol/Lで最も高い。親水性が良好であったモノマー濃度0.25mol/L〜0.50mol/Lの範囲では、リン原子濃度が4.3atom%以上、窒素濃度が3.9atom%以上と高い値を示した。
また、モノマー濃度が高い0.75mol/L以上では、MPCポリマー膜の膜厚が厚いにもかかわらず、リン原子濃度や窒素原子濃度が低くなっている。これは、ピンホールの影響によりMPCポリマー膜の密度が低くなったためと考えられる。
Claims (20)
- 湿潤環境下で使用される低摩耗性の摺動部材であって、
上記摺動部材が、メチレン基を有する高分子材料から成形された基材と、該基材の摺動面を被覆した高分子膜とを含み、
上記高分子膜は、上記摺動面にグラフト結合されたホスホリルコリン基含有高分子鎖により構成されており、
上記高分子膜の厚さが、10〜200nmであり、
上記摺動面のリン酸指数(赤外分光分析スペクトルのリン酸基のピーク強度/メチレン基のピーク強度)が0.45以上であることを特徴とする摺動部材。 - 上記高分子膜の厚さが、30〜100nmであることを特徴とする請求項1に記載の摺動部材。
- 上記ホスホリルコリン基を有する高分子膜の水に対するぬれ性が、接触角20°以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の摺動部材。
- 上記ホスホリルコリン基を有する高分子膜の水に対するぬれ性が、接触角14°以下であることを特徴とする請求項3に記載の摺動部材。
- 上記摺動面のX線光電子分光分析から得られたリン原子濃度が、4.7atom%以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の摺動部材。
- 上記摺動面のX線光電子分光分析から得られた窒素原子濃度が、3.6atom%以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の摺動部材。
- 前記高分子膜が、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンポリマーであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の摺動部材。
- 上記基材を成形するための上記メチレン基を有する高分子材料が、300万g/mol以上の超高分子量ポリエチレンであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の摺動部材。
- 上記メチレン基を有する高分子材料が、上記超高分子量ポリエチレンを架橋処理したクロスリンクポリエチレンであるあることを特徴とする請求項8に記載の摺動部材。
- 上記メチレン基を有する高分子材料から成る上記基材が、フリーラジカルを含むことを特徴とする請求項9に記載の摺動部材。
- 上記摺動部材が、人工股関節、人工肩関節、人工脊椎、人工膝関節、人工肘関節、人工足関節、人工指関節、又は人工椎間板に含まれる高分子材料から成る人工関節用の摺動部材であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の摺動部材。
- 請求項11に記載の人工関節用の摺動部材と、該摺動部材に摺動可能に接触するセラミックス又は金属から成る対向部材と、を含む関節部分を有することを特徴とする人工関節。
- 上記人工関節が人工股関節、人工肩関節、又は人工脊椎であり、
上記人工関節用の摺動部材が、球面状の摺動面を備えたカップであり、
上記対向部材が、上記カップの摺動面に摺動可能に受容又は当接される骨頭であることを特徴とする請求項12に記載の人工関節。 - 上記人工関節が人工膝関節、人工肘関節、又は人工足関節であり、
上記人工関節用の摺動部材が、曲面状の摺動面を備えたトレイであり、
上記対向部材が、上記トレイの摺動面と摺動可能に当接される関節部材であることを特徴とする請求項12に記載の人工関節。 - 上記人工関節が、ヒンジ構造を有する人工指関節、人工膝関節、又は人工肘関節であり、
上記対向部材が、両端が突出した軸部を備えた軸側コンポーネントであり、
上記摺動部材が、上記軸部の両端を摺動可能に嵌め込むための軸受け穴を備えた軸受け部材であることを特徴とする請求項12に記載の人工関節。 - 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の摺動部材を製造するための方法であって、
メチレン基を有する高分子材料から成る基材を成形する工程と、
上記基材の摺動面に、ホスホリルコリン基を有する高分子鎖をグラフト結合により固定することにより、摺動面に高分子膜を形成する工程と、を含み、
上記高分子膜を形成する工程が、
上記基材の摺動面に光重合開始剤を塗布する過程と、
ホスホリルコリン基を有する重合性モノマーを含有する溶液に浸漬した状態で、上記基材の摺動面に上記光重合開始剤を励起させるのに必要な強度の紫外線を照射する過程と、を含み、
上記重合性モノマーを含有する溶液のモノマー濃度が、0.25〜0.50mol/Lであることを特徴とする摺動部材の製造方法。 - 上記高分子膜を形成する工程の上記紫外線を照射する過程において、上記紫外線の照射時間が45分〜90分であることを特徴とする請求項16に記載の摺動部材の製造方法。
- 上記高分子膜を形成する工程に続いて、さらに、上記基材の摺動面にガンマ線を照射する工程を含むことを特徴とする請求項16又は17に記載の摺動部材の製造方法。
- 上記基材を成形する工程が、予め高エネルギー線を照射した上記メチレン基を有する高分子材料を、上記基材の形状に加工する工程であることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の摺動部材の製造方法。
- 上記製造方法が、上記基材を成形する工程の前に、上記予め高エネルギー線を照射した上記メチレン基を有する高分子材料を調製する工程をさらに含み、
上記高分子材料を調製する工程が、メチレン基を有する高分子材料にガンマ線を照射する過程と、上記ガンマ線を照射した高分子材料を、その融点以下の温度で熱処理する過程とを含むことを特徴とする請求項19に記載の摺動部材の製造方法。
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