JP5028064B2 - アウトラインフォント輝度値補正システムおよび方法、並びにアウトラインフォント輝度値の補正を実行するためのプログラム - Google Patents
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Description
たものである。このように上記第2の従来システムの構成は補正(フィッティング)を施すことで文字“品”の右下辺にある文字画像の縦棒と横棒の太さ比率を変化させて階調表示において不自然さを感じさせないようすることができる。その一方、文字画像の右縦棒と左縦棒の長さバランスを維持することができなくなり、ユーザから見て文字品質が良好とは言えないものとなる。しかし全体として図9(a)の表示例の場合に比べて図9(b)の表示例はフィッティングによる補正を施すことで、アウトラインフォントの輪郭線の階調表示において不自然さを感じさせないようにすることができる。
ーン候補を列挙する手段と、列挙した文字中すべての補正対象ピクセルの補正後輝度値パターン候補から一意の補正後輝度値パターンを導出する手段と、導出した一意の補正後輝度値パターンの各ピクセルの補正後輝度値範囲から前記輪郭線についての情報を考慮して最適な補正後輝度値を決定する手段と、を有することを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態に係るアウトラインフォント輝度値補正システムの概略構成を示すブロック図である。図1において本発明の実施形態に係るアウトラインフォント輝度値補正システムは、アウトラインフォントデータを有するとともにユーザにより既に作成済みの補正データを持つ既存のアウトラインフォントデータ格納部10と、該アウトラインフォントデータ格納部10から抽出した補正対象ピクセルとその周辺ピクセルに関する補正前輝度値パターンを作成するとともに、補正対象ピクセルとその周辺ピクセルに関して付加された補正データを参照して補正後輝度値パターンを作成する補正前・補正後輝度値パターン作成部15と、作成された補正前・補正後輝度値パターンを格納する補正前・補正後輝度値パターンデータ格納部17と、アウトラインフォントデータを有するが補正データを持たない未補正のアウトラインフォントデータ格納部20と、該アウトラインフォントデータ格納部20から補正対象ピクセルとその周辺ピクセルを読み取るアウトラインフォントデータ読み取り部21と、該アウトラインフォントデータ読み取り部21が読み取った補正対象ピクセルとその周辺ピクセルについて補正前・補正後輝度値パターンデータ格納部17に格納された補正前・補正後輝度値パターンデータを参照して自動的に補正データを算出する補正データ算出部30と、該補正データ算出部30が算出した補正データを未補正のアウトラインフォントデータ格納部20に付加して格納する補正データ付加格納部36と、アウトラインフォントデータを有するとともに新たに作成された補正データが付加されたアウトラインフォントデータ格納部40と、から構成される。
アウトラインフォントデータを有するとともにユーザにより既に作成済みの補正データを持つ既存のアウトラインフォントデータ格納部10は、アウトラインフォントデータを格納し且つ補正対象ピクセルとその周辺ピクセルについて既に作成済みの補正データを有している。
補正前輝度値パターン記録手段12は、抽出した補正対象ピクセルとその周辺ピクセルのそれぞれの輝度値のパターンを補正前輝度値パターンとして記録する。ここで、“周辺
”とは、補正対象ピクセルを中心にその周囲の8近傍や24近傍などのピクセルから成り、文字サイズに適した固定の近傍数で構成されるものである。
補正対象輝度値範囲決定手段19は、文字の画面表示時に滲みと感じる範囲の階調値を補正対象輝度値範囲としてあらかじめ決めておき、アウトラインフォントデータを有するが補正データを持たない未補正アウトラインフォントデータ格納部20からのアウトラインフォントデータの読み取りの際に補正対象輝度値範囲データも一緒に読み取られることとなる。設定された補正対象輝度値範囲は上記したプラスマイナスに幅を持つK値で表される。
の右下辺にあるピクセルに対して文字画像の縦棒と横棒の太さのバランスを重視することで階調表示において不自然さを感じさせず且つ文字品質を良好にすることができ、また文字画像の右縦棒よりも文字画像の左縦棒を長く見せることで階調表示において不自然さを感じさせず且つ文字品質を良好にすることができる。このように本発明の実施形態に係るアウトラインフォント輝度値補正システムは、補正データの作成とその補正データの付加に長時間を要することなく補正データ作成・付加を実現し、補正データが付加されたアウトラインフォントデータを適用して文字画像を得るため、階調表示を行うことに伴う滲みや輝度値ムラを除去し且つ文字品質を良好にすることが可能となる。
S101 既存のアウトラインデータから1文字分の輪郭線データを読み込む。
S102 読み込んだ輪郭線データを用いて輪郭線計算を行い、文字画像Aを作成する。
S103 付加された補正データに、対象文字を補正するためのデータが存在する場合S104へ。そうでなければS111へ。
S104 対象文字用の補正データを適用して文字画像A’を作成する。
S105 対象文字用の補正データに含まれる補正対象ピクセルの座標(x,y)を1つ取得する。S106 文字画像Aから座標(x,y)の輝度値とその周辺ピクセルの座標(x-1,y-1), (x-1,y), (x-1,y+1), (x,y-1), (x,y+1), (x+1,y-1), (x+1,y), (x+1,y+1)の輝度値の計9つの輝度値を取得する。
S107 S106で取得した輝度値を補正前輝度値パターンとしてパターンデータ格納領域に格納する。
S108 文字画像A’からS106と同様に計9つの輝度値を取得する。
S109 S108で取得した輝度値を補正後輝度値パターンとしてパターンデータ格納領域に補正前輝度値パターンと対応付けて格納する。
S110 対象文字用の補正データに含まれる補正対象ピクセルすべてについてS106からS109の処理を終えていればS111へ。そうでなければS105へ。
S111 既存のアウトラインフォントデータに含まれるすべての文字について、S102からS110の処理を終えていれば終了する。そうでなければS101へ戻る。
図6A〜図6Eに示す処理フローは、図5におけるパターンデータ作成処理で作成されたパターンデータを用いて、未補正のアウトラインフォントデータに対して輝度値補正を行って補正データを付加し格納するものである。なお補正データの出力としては、補正対象ピクセルの座標値と補正後の輝度値となる。本実施形態ではパターンデータとのマッチング処理としてピクセルの輝度値差を用いる方法や固有ベクトルを利用する方法などを使
用することができる。図6A〜図6Eの各ステップを説明するにあたりステップをSと略記する。
S1 補正対象となる輝度値範囲の閾値Ymin(下限)とYmax(上限)を定義する。
S2 未補正のアウトラインフォントデータから輝度値補正を行いたい文字を描画するための輪郭線データを読み込む。
S3 輪郭線データの先頭から順に一つの輪郭線を取得し、輪郭線の線種が水平線であるか垂直線であればS4へ。そうでなければS6へ。
S4 補正対象となるサイズ(幅×高さ)で輪郭線を描画した場合の開始点から終了点までの長さとなるピクセル数が3ピクセル以上であればS5へ。そうでなければS6へ。
S5 輪郭線上のピクセルを補正対象ピクセル候補として記録する。
S6 S3で取得した輪郭線データから輪郭線計算を行い、輪郭画像を描く。
S7 S5で補正対象ピクセル候補を記録した場合、そのピクセルの輝度値がS1で取得した輝度値範囲の閾値Ymin以上Ymax以下を満たしていればS9へ。そうでなければS8へ。
S8 S5で記録したピクセルを、補正対象ピクセル候補から除外する。
S9 1文字分の輪郭線データに含まれる輪郭線をすべて取得し終えていればS10へ。そうでなければS3へ。
S10 描画された輪郭画像の輪郭線内を塗りつぶし、文字画像Aを作成する。
S11 記録された補正対象ピクセル候補がN個であれば、順にMP1〜MPnとし各ピクセルの座標を対応付ける。
S12 補正対象ピクセル候補を順に処理するためまずx=1とおく。
S13 補正対象ピクセル候補MPxの座標(X,Y)を取得する。
S14 文字画像Aを参照し、ピクセル座標(X,Y), (X-1,Y-1), (X-1,Y), (X-1,Y+1), (X,Y-1), (X,Y+1), (X+1,Y-1), (X+1,Y), (X+1,Y+1)の9つに対応する輝度値を取得して輝度値パターンPSとする。
S15 あらかじめ準備されたパターンデータの中から補正前輝度値パターン候補PB1〜PBmを取得する。
S16 補正前輝度値パターン候補を順に処理するため、まずy=1とおく。
S17 S14で取得した輝度値パターンPSとパターンデータ中の補正前輝度値パターン候補PByを比較する。
S18両パターンの全ピクセルにおいて、その輝度値の差(絶対値)があらかじめ定義した閾値Z以下であればS19へ。そうでなければS20へ。
S19 パターンデータの中から補正前輝度値パターン候補PByに対応する補正後輝度値パターン候補PAyをMPxの周辺パターンに対する補正後輝度値パターン候補として記録する。
S20 次の補正前輝度値パターン候補を参照するためyの値を1増加させる。
S21 パターンデータ中の補正前輝度値パターン候補を全部参照し終えていればS22へ。そうでなければ図6Bに示すS17へ。
S22 次の補正対象ピクセル候補を参照するためxの値を1増加させる。
S23 文字画像中のすべての補正対象ピクセル候補を参照し終えていればS24へ。そうでなければ図6Bに示すS13へ。
S24 補正対象ピクセル候補を順に処理するためまずx=1とおく。
S25 補正対象ピクセル候補MPx周辺の補正対象ピクセルを探索するため、まずy=1とおく。S26 同じ補正対象ピクセル候補同士(x=y)の場合、比較しないので図6Dに示すS38へ。そうでなければS27へ。
S27 補正対象ピクセル候補MPx周辺の補正後輝度値パターン候補を、順に処理するためz=1
とおく。
S28 補正対象ピクセル候補MPy周辺の補正後輝度値パターン候補を、順に処理するためk=1とおく。
S29 補正対象ピクセル候補MPx周辺の補正後輝度値パターン候補がs個あるとし、これらをMxPA1〜MxPAsとしたときのMxPAzを取得する。
S30 補正対象ピクセル候補MPy周辺の補正後輝度値パターン候補がt個あるとし、これらをMyPA1〜MyPAtとしたときのMyPAkを取得する。
S31 MPx周辺座標範囲とMPy周辺座標範囲に共通の座標が1つでもあれば図6Dに示すS32へ。そうでなければ図6Dに示すS34へ。
S32 S31で共通の座標とされたピクセルすべてにおいてのMxPAzに記録されている補正後輝度値範囲とMyPAkに記録されている補正後輝度値範囲に共通の輝度値範囲を持つならばS33へ。そうでなければS34へ。
S33 MxPAz とMyPAkを最適補正後輝度値パターン候補として新たに記録する。
S34 次の補正対象ピクセル候補MPy周辺の補正後輝度値パターン候補を取得するためkの値を1増加させる。
S35 補正対象ピクセル候補MPy周辺の補正後輝度値パターン候補をすべて処理し終えていればS36へ。そうでなければ図6Cに示すS30へ。
S36 次の補正対象ピクセル候補MPx周辺の補正後輝度値パターン候補を取得するためzの値を1増加させる。
S37 補正対象ピクセル候補MPx周辺の補正後輝度値パターン候補をすべて処理し終えていればS38へ。そうでなければ図6Cに示すS28へ。
S38 次の比較先補正対象ピクセル候補MPyを参照するためyの値を1増加させる。
S39 すべての補正対象ピクセル候補MPyとMPxとを比較し終えていればS40へ。そうでなければ図6Cに示すS26へ。
S40 次の比較元補正対象ピクセル候補MPxを参照するためxの値を1増加させる。
S41 すべての補正対象ピクセル候補MPxに対して処理を終えていればS42へ。そうでなければ図6Cに示すS25へ。
S42 輪郭線データの中から補正対象ピクセルを決定した水平又は垂直な輪郭線を取得し、L1〜Ljと定義する。
S43 取得した輪郭線を順に処理するため、まずx=1とする。
S44 輪郭線Lxの両端座標を移動させたときに、輪郭線上のピクセルの輝度値が1つの最適補正後輝度値パターンに記述された補正後輝度値範囲に入る、最も小さな移動量iを導出する。
S45 両端座標の移動を行った後の輪郭線データを用い、文字画像A’を作成する。
S46 文字画像A’を参照し、移動させた輪郭線の線上のピクセルとその周辺ピクセル輝度値が最適補正後パターン候補に記述された輝度値範囲内に収まっていればS48へ。そうでなければS47へ。
S47 両端座標の移動量iの値を増やしS44へ。
S48 次の輪郭線を処理対象とするため、xの値を1増加させる。
S49 すべての輪郭線に対して処理を終えていればS50へ。そうでなければS44へ。
S50 すべての座標に対してS46で決定した移動量を適用し、輪郭線計算を行って文字画像A’を画面出力する。
S51 出力された文字画像A’に滲みや輝度値ムラが無く、文字品質が良好である場合はS52へ。そうでなければS47へ。
S52 出力された文字画像A’と補正前の文字画像Aを比較し、異なるピクセルを補正データとして取得する。
S53 補正データをアウトラインフォントデータに付加し格納する。
(付記1)
アウトラインフォント形式の文字を階調表示したとき中間調を滲みと感じさせないようにするためにピクセルの輝度値を補正するアウトラインフォント輝度値補正システムにおいて、
補正前輝度値パターンと補正後輝度値パターンの組み合わせをあらかじめ作成しデータとして格納しておく手段と、
未補正のアウトラインフォント文字データから読み取った輪郭線に関してピクセルの輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルを決定する手段と、
前記補正対象ピクセル及びその周辺ピクセルの輝度値パターンについてあらかじめ用意した補正前輝度値パターンに類似する輝度値パターンを探索する手段と、
類似した輝度値パターンについて前記補正前輝度値パターンと前記補正後輝度値パターンの組み合わせから補正後の輝度値として適切な値の補正後輝度値パターン候補を列挙する手段と、
列挙した文字中すべての補正対象ピクセルの補正後輝度値パターン候補から一意の補正後輝度値パターンを導出する手段と、
導出した一意の補正後輝度値パターンの各ピクセルの補正後輝度値範囲から前記輪郭線についての情報を考慮して最適な補正後輝度値を決定する手段と、
を有することを特徴とするアウトラインフォント輝度値補正システム。
前記補正前輝度値パターンと補正後輝度値パターンの組み合わせをあらかじめ作成しデータとして格納しておく手段は、既に補正データが作成されて付加されたアウトラインフォントデータを用い、該アウトラインフォントデータ中のすべての文字から補正前の輝度値パターンとそれに対応する補正後の輝度値パターンを取り出しておいてその組み合わせを作成することを特徴とする付記1に記載のアウトラインフォント輝度値補正システム。
前記補正前輝度値パターンと前記補正後輝度値パターンは、補正対象ピクセルとその周辺のピクセルからなり、文字サイズに依存する固定された範囲のピクセルに対する輝度値のパターンであることを特徴とする付記2に記載のアウトラインフォント輝度値補正システム。
前記ピクセルの輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルを決定する手段は、前記輪郭線が水平または垂直であって、前記輪郭線に関与する輪郭線上のピクセルで輝度値があらかじめ設定された閾値の上限と下限の間の値であるとき、輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルであると決定することを特徴とする付記1に記載のアウトラインフォント輝度値補正システム。
前記補正後輝度値パターン候補から一意の補正後輝度値パターンを導出する手段は、パターン同士が重なり合うピクセルにおいて、各パターンが定義する補正後輝度値範囲に1以上の共通の補正後輝度値を含むことを条件として候補を1つに絞り込むことを特徴とする付記1に記載のアウトラインフォント輝度値補正システム。
前記パターン同士が重なり合うピクセルにおいて、各パターンが定義する補正後輝度値
範囲に1以上の共通の補正後輝度値を含むことを条件とした際、1以上の適合する候補が発見された場合は、適合する1以上の候補の補正結果をもとに候補を1つに絞り込むことを特徴とする付記5に記載のアウトラインフォント輝度値補正システム。
前記最適な補正後輝度値を決定する手段は、前記輪郭線の1本のみを水平または垂直方向に移動させた場合、最も少ない移動量で、その輪郭線上のすべてのピクセルにおいて、選択された補正後輝度値パターンから導かれる補正後輝度値範囲に共通に含まれる1以上の補正後輝度値のうちの1つとなるときの値を最適補正後輝度値とすることを特徴とする付記1に記載のアウトラインフォント輝度値補正システム。
アウトラインフォント形式の文字を階調表示したとき中間調を滲みと感じさせないようにするためにピクセルの輝度値を補正するアウトラインフォント輝度値補正システムにおいて、
補正前輝度値パターンと補正後輝度値パターンの組み合わせをあらかじめ作成しデータとして格納しておく過程と、
未補正のアウトラインフォント文字データから読み取った輪郭線に関してピクセルの輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルを決定する過程と、
前記補正対象ピクセル及びその周辺ピクセルの輝度値パターンについてあらかじめ用意した補正前輝度値パターンに類似する輝度値パターンを探索する過程と、
類似した輝度値パターンについて前記補正前輝度値パターンと前記補正後輝度値パターンの組み合わせから補正後の輝度値として適切な値の補正後輝度値パターン候補を列挙する過程と、
列挙した文字中すべての補正対象ピクセルの補正後輝度値パターン候補から一意の補正後輝度値パターンを導出する過程と、
導出した一意の補正後輝度値パターンの各ピクセルの補正後輝度値範囲から前記輪郭線についての情報を考慮して最適な補正後輝度値を決定する過程と、
を含むことを特徴とするアウトラインフォント輝度値補正方法。
前記ピクセルの輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルを決定する過程は、前記輪郭線が水平または垂直であるかを線種により判定する過程と、判定した前記輪郭線に関与する輪郭線上のピクセルで輝度値があらかじめ設定された閾値の上限と下限の間の値であるとき、輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルであると決定する過程を含むことを特徴とする付記8に記載のアウトラインフォント輝度値補正方法。
前記補正後輝度値パターン候補から一意の補正後輝度値パターンを導出する過程は、パターン同士が重なり合うピクセルにおいて、各パターンが定義する補正後輝度値範囲に1以上の共通の補正後輝度値を含むことを条件として候補を1つに絞り込むことを特徴とする付記8に記載のアウトラインフォント輝度値補正方法。
前記最適な補正後輝度値を決定する過程は、前記輪郭線の1本のみを水平または垂直方向に移動させた場合、最も少ない移動量で、その輪郭線上のすべてのピクセルにおいて、選択された補正後輝度値パターンから導かれる補正後輝度値範囲に共通に含まれる1以上の補正後輝度値のうちの1つとなるときの値を最適補正後輝度値と決定することを特徴とする付記8に記載のアウトラインフォント輝度値補正方法。
アウトラインフォント形式の文字を階調表示したとき中間調を滲みと感じさせないようにするためにピクセルの輝度値を補正するアウトラインフォント輝度値補正システムにおいて、
補正前輝度値パターンと補正後輝度値パターンの組み合わせをあらかじめ作成しデータとして記憶するデータ記憶手段を有し、コンピュータを、
未補正のアウトラインフォント文字データから読み取った輪郭線に関してピクセルの輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルを決定する手段、
前記補正対象ピクセル及びその周辺ピクセルの輝度値パターンについてあらかじめ用意した補正前輝度値パターンに類似する輝度値パターンを探索する手段、
類似した輝度値パターンについて前記データ記憶手段にデータとして記憶した前記補正前輝度値パターンと前記補正後輝度値パターンの組み合わせから補正後の輝度値として適切な値の補正後輝度値パターン候補を列挙する手段、
列挙した文字中すべての補正対象ピクセルの補正後輝度値パターン候補から一意の補正後輝度値パターンを導出する手段、
導出した一意の補正後輝度値パターンの各ピクセルの補正後輝度値範囲から前記輪郭線についての情報を考慮して最適な補正後輝度値を決定する手段、
として機能させるためのプログラム。
11 補正対象ピクセル抽出手段
12 補正前輝度値パターン記録手段
13 補正後輝度値パターン記録手段
15 補正前・補正後輝度値パターン作成部
17 補正前・補正後輝度値パターンデータ格納部
18 補正前・補正後輝度値パターンデータ格納手段
19 補正対象輝度値範囲決定手段
20 未補正のアウトラインフォントデータ格納部
21 アウトラインフォントデータ読み取り部
22 補正対象ピクセル決定手段
30 補正データ算出部
31 補正前輝度値パターン比較手段
32 補正後輝度値パターン候補導出手段
33 補正後輝度値パターン決定手段
34 補正後輝度値決定手段
35 補正データ付加格納手段
36 補正データ付加格納部
40 補正データが付加されたアウトラインフォントデータ格納部
41 アウトラインフォントデータ読み取り部
42 輪郭線計算・塗りつぶし部
43 補正データ適用部
44 文字画像出力部
45 ディスプレイ
Claims (4)
- アウトラインフォント形式の文字を階調表示したとき中間調を滲みと感じさせないようにするためにピクセルの輝度値を補正するアウトラインフォント輝度値補正システムにおいて、
補正前輝度値パターンと、各ピクセルに対する輝度値の幅を示す補正後輝度値範囲を定義する補正後輝度値パターンとの組み合わせをデータとして格納しておく手段と、
未補正のアウトラインフォント文字データから読み取った輪郭線に関してピクセルの輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルを決定する手段と、
前記補正対象ピクセル及びその周辺ピクセルの輝度値パターンについてあらかじめ用意した補正前輝度値パターンに類似する輝度値パターンを探索する手段と、
類似した輝度値パターンについて前記補正前輝度値パターンと前記補正後輝度値パターンの組み合わせから補正後の輝度値として適切な値の補正後輝度値パターン候補を列挙する手段と、
複数の補正対象ピクセルの各々について列挙された補正後輝度値パターン候補同士が重なり合うピクセルにおいて、各補正後輝度値パターン候補が定義する補正後輝度値範囲に1以上の共通の補正後輝度値を含むことを条件として補正後輝度値パターン候補を1つに絞り込むことで、一意の補正後輝度値パターンを導出する手段と、
前記輪郭線の1本のみを水平または垂直方向に移動させた場合、最も少ない移動量で、その輪郭線上のすべてのピクセルの輝度値が、導出された補正後輝度値パターンが定義する各ピクセルの補正後輝度値範囲に含まれる1以上の補正後輝度値のうちの1つとなるときの値を最適な補正後輝度値と決定する手段と、
を有することを特徴とするアウトラインフォント輝度値補正システム。 - 前記ピクセルの輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルを決定する手段は、前記輪郭線が水平または垂直であって、前記輪郭線に関与する輪郭線上のピクセルで輝度値があらかじめ設定された閾値の上限と下限の間の値であるとき、輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルであると決定することを特徴とする請求項1に記載のアウトラインフォント輝度値補正システム。
- アウトラインフォント形式の文字を階調表示したとき中間調を滲みと感じさせないようにするためにピクセルの輝度値を補正するアウトラインフォント輝度値補正システムにおいて、
補正前輝度値パターンと、各ピクセルに対する輝度値の幅を示す補正後輝度値範囲を定義する補正後輝度値パターンとの組み合わせをデータとして格納しておく過程と、
未補正のアウトラインフォント文字データから読み取った輪郭線に関してピクセルの輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルを決定する過程と、
前記補正対象ピクセル及びその周辺ピクセルの輝度値パターンについてあらかじめ用意した補正前輝度値パターンに類似する輝度値パターンを探索する過程と、
類似した輝度値パターンについて前記補正前輝度値パターンと前記補正後輝度値パターンの組み合わせから補正後の輝度値として適切な値の補正後輝度値パターン候補を列挙する過程と、
複数の補正対象ピクセルの各々について列挙された補正後輝度値パターン候補同士が重なり合うピクセルにおいて、各補正後輝度値パターン候補が定義する補正後輝度値範囲に1以上の共通の補正後輝度値を含むことを条件として補正後輝度値パターン候補を1つに絞り込むことで、一意の補正後輝度値パターンを導出する過程と、
前記輪郭線の1本のみを水平または垂直方向に移動させた場合、最も少ない移動量で、その輪郭線上のすべてのピクセルの輝度値が、導出された補正後輝度値パターンが定義する各ピクセルの補正後輝度値範囲に含まれる1以上の補正後輝度値のうちの1つとなるときの値を最適な補正後輝度値と過程と、
を含むことを特徴とするアウトラインフォント輝度値補正方法。 - アウトラインフォント形式の文字を階調表示したとき中間調を滲みと感じさせないようにするためにピクセルの輝度値を補正するアウトラインフォント輝度値補正システムにおいて、
コンピュータを、
補正前輝度値パターンと、各ピクセルに対する輝度値の幅を示す補正後輝度値範囲を定義する補正後輝度値パターンとの組み合わせをデータとして記憶するデータ記憶手段、
未補正のアウトラインフォント文字データから読み取った輪郭線に関してピクセルの輝度値の補正が必要な補正対象ピクセルを決定する手段、
前記補正対象ピクセル及びその周辺ピクセルの輝度値パターンについてあらかじめ用意した補正前輝度値パターンに類似する輝度値パターンを探索する手段、
類似した輝度値パターンについて前記データ記憶手段にデータとして記憶した前記補正前輝度値パターンと前記補正後輝度値パターンの組み合わせから補正後の輝度値として適切な値の補正後輝度値パターン候補を列挙する手段、
複数の補正対象ピクセルの各々について列挙された補正後輝度値パターン候補同士が重なり合うピクセルにおいて、各補正後輝度値パターン候補が定義する補正後輝度値範囲に1以上の共通の補正後輝度値を含むことを条件として補正後輝度値パターン候補を1つに絞り込むことで、一意の補正後輝度値パターンを導出する手段、
前記輪郭線の1本のみを水平または垂直方向に移動させた場合、最も少ない移動量で、その輪郭線上のすべてのピクセルの輝度値が、導出された補正後輝度値パターンが定義する各ピクセルの補正後輝度値範囲に含まれる1以上の補正後輝度値のうちの1つとなるときの値を最適な補正後輝度値と決定する手段、
として機能させるためのプログラム。
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