JP5026915B2 - 油圧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプから増圧シリンダに導入された作動油を圧縮空気の圧力に基づく作用力で増圧して吐出する油圧装置に関する。
この種の油圧装置は、電動機で回転駆動されて作動油を吐出するポンプと、ポンプより吐出した作動油を導入し、この導入した作動油を圧縮空気の圧力に基づく作用力で増圧して吐出する増圧シリンダとを備え、増圧シリンダは大シリンダ部と大シリンダ部より小径で内部に作動油を充填する小シリンダ部とを連設し、大シリンダ部内にはピストンを摺動自在に嵌挿し、ピストンは一面に圧縮空気を作用すると共に一面と反対の他面よりピストンロッドを突出し、ピストンロッドを小シリンダ部の内部に延在して設け、一面に圧縮空気が作用するピストンと小シリンダ部の内部に延在したピストンロッドとの面積比に応じて作動油を増圧している。そして、増圧シリンダの小シリンダ部内に充填した作動油の減少に伴いピストンロッドが一方の設定位置に移動したことを検知して電動機でポンプを回転駆動してポンプより吐出した作動油を小シリンダ部内に充填すると共に、ピストンロッドが他方の設定位置に移動したことを検知して電動機を停止し、電動機でポンプを回転駆動するのはピストンロッドが一方の設定位置に移動してから他方の設定位置に移動するまでの間であり、ポンプを回転駆動する電動機を常時回転駆動することなく省エネ化を図っている。
特開2007−57053号公報(段落番号0012、0013、0015〜0018、図2)
ところが、かかる従来の油圧装置では、増圧シリンダのピストンの一面の面積に圧縮空気の圧力を乗じた値をピストンロッドの面積で除した値に、ピストンの摺動抵抗値を上回る値を加算して、ポンプから吐出する作動油の圧力を設定しなければ、ピストンロッドおよびピストンを大シリンダ部側に向けて押すことができず、ポンプより吐出する作動油を増圧シリンダの小リンダ部の内部に導入することができない。このため、ポンプの吐出圧力を高圧に設定しなければならず、高圧に設定したポンプを回転駆動する電動機の消費電力が多く、より一層の省エネ化を図り難い問題があった。
本発明の課題は、増圧シリンダに導入する作動油を吐出するポンプの吐出圧力を低下し、ポンプを回転駆動する電動機の消費電力を低減してより一層の省エネ化を図り得る油圧装置を提供するものである。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段をとった。即ち、
ポンプを回転駆動する電動機と、電動機により回転駆動されて作動油を吸入して吐出するポンプと、ポンプから導入した作動油を圧縮空気の作用により増圧して吐出する増圧シリンダを備え、増圧シリンダは大シリンダ部と大シリンダ部より小径の小シリンダ部とから構成し、大シリンダ部の内部にはピストンロッドを突出したピストンを摺動自在に嵌挿してピストンの一面側にキャップ側室を区画形成すると共に、ピストンのピストンロッドを突出した他面側にヘッド側室を区画形成し、キャップ側室にはピストンの一面に圧縮空気の圧力を作用するよう圧縮空気を導入して設け、小シリンダ部の内部にはポンプから吐出する作動油を導入して設け、ピストンロッドは先端を小シリンダ部の内部に延在して設け、小シリンダ部の内部に充填した作動油を、ピストンの圧縮空気の圧力が作用する一面と小シリンダ部の内部に延在したピストンロッドの端面との面積比に応じて増圧して吐出自在に設け、ヘッド側室はポンプから吐出する作動油を小シリンダ部の内部に導入する際にピストンの他面に圧縮空気の圧力を作用するよう圧縮空気を導入すると共に、小シリンダ部の内部に充填した作動油を吐出する際に大気開放するよう切換自在に設けたことを特徴とする油圧装置がそれである。この場合、前記ポンプから吐出する作動油を前記小シリンダ部の内部に導入する際に、前記キャップ側室から排出する圧縮空気を、前記ヘッド側室に導入して前記ピストンの他面に作用しても良い。
また、ポンプを回転駆動する電動機と、電動機により回転駆動されて作動油を吸入して吐出するポンプと、ポンプから導入した作動油を圧縮空気の作用により増圧して吐出する増圧シリンダを備え、増圧シリンダは大シリンダ部と大シリンダ部より小径の小シリンダ部とから構成し、大シリンダ部の内部にはピストンロッドを突出したピストンを摺動自在に嵌挿してピストンの一面側にキャップ側室を区画形成すると共に、ピストンのピストンロッドを突出した他面側にヘッド側室を区画形成し、キャップ側室にはピストンの一面に圧縮空気の圧力を作用するよう圧縮空気を導入して設け、ヘッド側室にはポンプから吐出する作動油を導入して設け、ピストンロッドは先端を小シリンダ部の内部に延在して設け、ヘッド側室に充填した作動油を、ピストンの圧縮空気の圧力が作用する一面とピストンロッドを突出した他面との面積比に応じて増圧して吐出自在に設け、小シリンダ部の内部はポンプから吐出する作動油をヘッド側室に導入する際に小シリンダ部の内部に延在したピストンロッドの端面に圧縮空気の圧力を作用するよう圧縮空気を導入すると共に、ヘッド側室に充填した作動油を吐出する際に大気開放するよう切換自在に設けたことを特徴とする油圧装置がそれである。この場合、前記ポンプから吐出する作動油を前記ヘッド側室に導入する際に、前記キャップ側室から排出する圧縮空気を、前記小シリンダ部の内部に導入して前記ピストンロッドの端面に作用しても良い。
以上詳述したように、請求項1に記載の発明は、増圧シリンダの小シリンダ部の内部に導入した作動油を、ピストンの圧縮空気の圧力が作用する一面と小シリンダ部の内部に延在したピストンロッドの端面との面積比に応じて増圧して吐出し、この際にはヘッド側室を大気開放する。そして、ポンプから吐出する作動油を増圧シリンダの小シリンダ部の内部に導入する際には、ヘッド側室に圧縮空気を導入してピストンの他面に圧縮空気の圧力を作用する。このため、ポンプから吐出する作動油を増圧シリンダの小シリンダ部の内部に導入する際には、ピストンの他面に作用する圧縮空気の圧力に基づく作用力が、ピストンロッドおよびピストンを大シリンダ部側に向けて押す力となるから、この押す力に相当する分、従来装置に比べ、ピストンロッドの端面に作用するポンプの吐出圧力を低下でき、ポンプを回転駆動する電動機の消費電力を低減できてより一層の省エネ化を図ることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の効果に加え、ポンプから吐出する作動油を小シリンダ部の内部に導入する際に、キャップ側室から排出する圧縮空気を、ヘッド側室に導入してピストンの他面に作用する。このため、キャップ側室から排出する圧縮空気を無駄にすることなくできるから、圧縮空気の消費量を低減できて、更なる省エネ化を図ることができる。
また、請求項3に記載の発明は、増圧シリンダのヘッド側室に導入した作動油を、ピストンの圧縮空気の圧力が作用する一面とピストンロッドを突出した他面との面積比に応じて増圧して吐出し、この際には小シリンダ部の内部を大気開放する。そして、ポンプから吐出する作動油を増圧シリンダのヘッド側室に導入する際には、小シリンダ部の内部に圧縮空気を導入してピストンロッドの端面に圧縮空気の圧力を作用する。このため、ポンプから吐出する作動油を増圧シリンダのヘッド側室に導入する際には、ピストンロッドの端面に作用する圧縮空気の圧力に基づく作用力が、ピストンロッドおよびピストンを大シリンダ部側に向けて押す力となるから、この押す力に相当する分、従来装置に比べ、ピストンの他面に作用するポンプの吐出圧力を低下でき、ポンプを回転駆動する電動機の消費電力を低減できてより一層の省エネ化を図ることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明の効果に加え、ポンプから吐出する作動油をヘッド側室に導入する際に、キャップ側室から排出する圧縮空気を、小シリンダ部の内部に導入してピストンロッドの端面に作用する。このため、キャップ側室から排出する圧縮空気を無駄にすることなくできるから、圧縮空気の消費量を低減できて、更なる省エネ化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1において、1はタンクで、内部に作動油を貯蔵する。2はポンプで、電動機3により回転駆動されてタンク1に貯蔵する作動油を吸入して吐出する。4は吸入流路で、タンク1とポンプ2との間を接続する。5はポンプ2から吐出した作動油を圧縮空気の作用により増圧して吐出する増圧シリンダで、大シリンダ部6と大シリンダ部6より小径の小シリンダ部7とを連設して構成し、ポンプ2と小シリンダ部7との間を第1吐出流路8により接続して、ポンプ2から吐出する作動油を小シリンダ部7の内部に導入自在に設ける。9はポンプ2から吐出する作動油の逆方向流れを阻止する逆止め弁で、第1吐出流路8に配設している。10は第2吐出流路で、第1吐出流路8より分岐して図示しないアクチュエータに接続している。11は図示しないアクチュエータからタンク1に還流する作動油を流す戻り流路で、図示しないアクチュエータとタンク1との間を接続している。
増圧シリンダ5は、大シリンダ部6の内部にピストンロッド12を他面より軸方向に突出したピストン13を摺動自在に嵌挿し、ピストン13の一面側にキャップ側室14を区画形成すると共に、ピストン13の他面側にヘッド側室15を区画形成する。キャップ側室14は第1圧縮空気流路17により圧縮空気源18と接続してピストン13の一面に圧縮空気の圧力を作用するよう圧縮空気を導入して設ける。ピストンロッド12はヘッド側室15を密に貫通して先端を小シリンダ部7の内部に延在して設け、小シリンダ部7の内部に充填した作動油を、ピストン13の圧縮空気の圧力が作用する一面と小シリンダ部7の内部に延在したピストンロッド12の端面との面積比に応じて増圧して吐出自在に設ける。
19は第1圧縮空気流路17に配設した第1の減圧弁で、圧縮空気源18から増圧シリンダ5のキャップ側室14に導入する圧縮空気の圧力を略一定にして安定するよう減圧制御する。20は第1の減圧弁19と並列に配設した逆止め弁で、キャップ側室14から圧縮空気源18側へ向けての圧縮空気の流れを許容し、その逆方向の流れを阻止する。21は第2圧縮空気流路で、第1圧縮空気流路17における第1の減圧弁19の配設個所とキャップ側室14との間より分岐してヘッド側室15に接続する。22は第2圧縮空気流路21に配設した第2の減圧弁で、ピストン13の他面に作用する圧力に基づく作用力を、ピストン13が移動する際の摺動抵抗値を若干上回る値になるよう第2圧縮空気流路21を流れる圧縮空気を減圧制御する。23は2位置3ポートの電磁切換弁で、第2圧縮空気流路21における第2の減圧弁22とヘッド側室15との間に配設し、第2の減圧弁22で減圧制御した圧縮空気をヘッド側室15に導入する第1位置23Aとヘッド側室15を大気解放する第2位置23Bとを有し、通電非通電により第1位置23Aと第2位置23Bとに切換自在に設ける。
24Aは近接形位置検知スイッチから成る第1の検知手段で、増圧シリンダ5の小シリンダ部7の内部に充填した作動油を吐出して減少し、この減少に伴いピストンロッド12、ピストン13が小シリンダ部7側に向けて上方に移動して一方の設定位置に達すると、ピストン13の接近により検知信号を発するもので、大シリンダ部6の外周に取り付けている。そして、第1の検知手段24Aからの検知信号により電動機3と電磁切換弁23とを通電自在に設け、電動機3で回転駆動するポンプ2から吐出する作動油を小シリンダ部7の内部に導入自在に設けると共に、通電で第1位置23Aに切換った電磁切換弁23を介してヘッド側室15に圧縮空気を導入してピストン13の他面に圧縮空気の圧力を作用自在に設ける。
24Bは第1の検知手段と同様の近接形位置検知スイッチから成る第2の検知手段で、ポンプ2から吐出した作動油を小シリンダ部7の内部に導入することに伴いピストンロッド12、ピストン13が大シリンダ部6側に向けて下方に移動して他方の設定位置に達すると、ピストン13の接近により検知信号を発するもので、大シリンダ部6の外周に第1の検知手段24Aの下方へ軸方向に離間して取り付けている。そして、第2の検知手段24Bからの検知信号により電動機3と電磁切換弁23とを非通電自在に設け、電動機3を停止して小シリンダ部7の内部に充填した作動油を吐出自在に設けると共に、非通電で第2位置23Bに切換った電磁切換弁23を介してヘッド側室15を大気開放自在に設ける。
次に、かかる構成の作動を説明する。
図1の状態で、第2吐出流路10と戻り流路11とは図示しない切換弁を介してアクチュエータに接続し、第2吐出流路10、戻り流路11とアクチュエータとの間は切換弁で遮断されている。電動機3、電磁切換弁23はともに非通電状態で、ポンプ2は停止し、電磁切換弁23は第2位置23Bに位置してヘッド側室15を大気開放している。小シリンダ部7の内部に充填された作動油は第2吐出流路10が図示しない切換弁で遮断されているため吐出されない。ピストン13はキャップ側室14に導入した圧縮空気の圧力が一面に作用しているが、小シリンダ部7の内部に充填された作動油が吐出されないためピストンロッド12とともに下方の原位置で停止している。
この状態で、図示しない切換弁を切換操作して第2吐出流路10、戻り流路11とアクチュエータとの間を切換連通すると、増圧シリンダ5は、ピストン13の一面に作用する圧縮空気の圧力に基づく作用力でピストンロッド12、ピストン13を小シリンダ部7側に向けて上方に移動し、小シリンダ部7の内部に充填した作動油をピストン13の一面とピストンロッド12の端面との面積比に応じて増圧して吐出する。このとき、電磁切換弁23は非通電状態を維持して第2位置23Bに位置し、ヘッド側室15を大気開放している。小シリンダ部7から吐出した作動油は第1吐出流路8より第2吐出流路10を流れてアクチュエータに供給され、アクチュエータからの作動油は戻り流路11を流れてタンク1に還流される。このとき、第1吐出流路8に吐出された作動油は逆止め弁9によりポンプ2側への流れを阻止される。
アクチュエータへの作動油の供給により、小シリンダ部7の内部に充填した作動油が減少して、小シリンダ部7側に向けて上方に移動するピストンロッド12、ピストン13が一方の設定位置に達すると、一方の検知手段24Aが検知信号を発して電動機3、電磁切換弁23を通電する。電動機3はポンプ2を回転駆動して、ポンプ2より吐出する作動油を小シリンダ部7の内部に導入する。電磁切換弁23は通電により第1位置23Aに切換り、第2の減圧弁22で減圧制御された圧縮空気が第2圧縮空気流路21を流れてヘッド側室15に導入されてピストン13の他面に作用する。ピストンロッド12、ピストン13はピストンロッド12の端面に作用する作動油の圧力に基づく作用力とピストン13の他面に作用する圧縮空気の圧力に基づく作用力とによりピストン13の一面に作用する圧縮空気の圧力に基づく作用力に抗して大シリンダ部6側に向けて下方に移動し、キャップ側室14から圧縮空気が排出される。キャップ側室14から排出された圧縮空気は、第2の減圧弁22、電磁切換弁23、第2圧縮空気流路21を流れてヘッド側室15に導入されると共に一部が逆止め弁20を介して圧縮空気源18側に排出される。詳述すると、キャップ側室14からの圧縮空気の排出量は、ピストン13の一面の面積とピストンロッド12、ピストン13の移動量と第1の減圧弁19で圧力設定した圧縮空気の圧力とを積算した値となる。これに対し、ヘッド側室15への圧縮空気の導入量は、ピストン13の他面の面積とピストンロッド12、ピストン13の移動量と第2の減圧弁22で圧力設定した圧縮空気の圧力とを積算した値となる。このため、逆止め弁20を介して圧縮空気源18側に排出される量は、キャップ側室14からの排出量からヘッド側室15への導入量を差し引いた値となる。
小シリンダ部7の内部へ作動油を導入して満たされ、大シリンダ部6側に向けて下方に移動するピストンロッド12、ピストン13が他方の設定位置に達すると、他方の検知手段24Bが検知信号を発して電動機3、電磁切換弁23を非通電にする。ポンプ2は停止し、電磁切換弁23は第2位置23Bに切換りヘッド側室15を大気開放する。そして、図示しない切換弁を切換操作して第2吐出流路10、戻り流路11とアクチュエータとの間を遮断すると、ピストンロッド12、ピストン13は下方の原位置で停止する。
かかる作動で、ポンプ2から吐出する作動油を増圧シリンダ5の小シリンダ部7の内部に導入する際には、電磁切換弁23を第1位置23Aに切換え、ヘッド側室15に圧縮空気を導入してピストン13の他面に圧縮空気の圧力を作用する。このため、ポンプ2から吐出する作動油を増圧シリンダ5の小シリンダ部7の内部に導入する際には、ピストン13の他面に作用する圧縮空気の圧力に基づく作用力が、ピストンロッド12およびピストン13を大シリンダ部6側に向けて押す力となるから、この押す力に相当する分、従来装置に比べ、ピストンロッド12の端面に作用するポンプ2の吐出圧力を低下でき、ポンプ2を回転駆動する電動機3の消費電力を低減できてより一層の省エネ化を図ることができる。
また、ポンプ2から吐出する作動油を小シリンダ部7の内部に導入する際に、キャップ側室14から排出する圧縮空気を、ヘッド側室15に導入してピストン13の他面に作用する。このため、キャップ側室14から排出する圧縮空気を無駄にすることなくできるから、圧縮空気の消費量を低減できて、更なる省エネ化を図ることができる。
また、第1の検知手段24Aからの検知信号によりポンプ2の回転駆動と電磁切換弁23の第1位置23Aへの切換えを同時に行うと共に、第2の検知手段24Bからの検知信号によりポンプ2の停止と電磁切換弁23の第2位置23Bへの切換えを同時に行うため、小シリンダ部7の内部に作動油を導入することとピストン13の他面に圧縮空気の圧力を作用することおよび小シリンダ部7の内部に充填した作動油を増圧して吐出することとヘッド側室15を大気開放することとをタイミングよく行うことができる。
図2は本発明の他の実施形態を示し、一実施形態と同一個所には同符号を付して説明を省略し、異なる個所についてのみ説明する。
ポンプ2と増圧シリンダ5のヘッド側室15との間を第1吐出流路8Aで接続し、ヘッド側室15にポンプ2から吐出する作動油を導入自在に設ける。また、第2圧縮空気流路21Aは、第1圧縮空気流路17における第1の減圧弁18の配設個所とキャップ側室14との間より分岐して小シリンダ部7の内部に接続する。増圧シリンダ5はヘッド側室15に充填した作動油を、ピストン13の圧縮空気の圧力が作用する一面とピストンロッド12を突出した他面との面積比に応じて増圧して吐出自在に設ける。
作動は、一実施形態と同様に、第2吐出流路10と戻り流路11とは図示しない切換弁を介してアクチュエータに接続し、切換弁を切換操作して第2吐出流路10、戻り流路11とアクチュエータとの間を切換連通すると、増圧シリンダ5は、ピストン13の一面に作用する圧縮空気の圧力に基づく作用力でピストンロッド12、ピストン13を小シリンダ部7側に向けて上方に移動し、ヘッド側室15に充填した作動油をピストン13の一面と他面との面積比に応じて増圧して吐出する。このとき、電磁切換弁23は非通電状態で第2位置23Bに位置し、小シリンダ部7の内部を大気開放している。
アクチュエータへの作動油の供給により、ヘッド側室15の内部に充填した作動油が減少して、小シリンダ部7側に向けて上方に移動するピストンロッド12、ピストン13が一方の設定位置に達すると、一方の検知手段24Aが検知信号を発して電動機3、電磁切換弁23を通電する。電動機3はポンプ2を回転駆動して、ポンプ2より吐出する作動油をヘッド側室15に導入する。電磁切換弁23は通電により第1位置23Aに切換り、第2の減圧弁22で減圧制御された圧縮空気が小ピストン部7の内部に導入されてピストンロッド12の端面に作用する。ピストンロッド12、ピストン13はピストン13の他面に作用する作動油の圧力に基づく作用力とピストンロッド12の端面に作用する圧縮空気の圧力に基づく作用力とによりピストン13の一面に作用する圧縮空気の圧力に基づく作用力に抗して大シリンダ部6側に向けて下方に移動し、キャップ側室14から圧縮空気が排出される。キャップ側室14から排出された圧縮空気は、第2圧縮空気流路21Aを流れて小シリンダ部7の内部に導入される。このとき、キャップ側室14からの排出量は、小シリンダ部7の内部への導入量より、ピストン13の他面の面積に移動量を積算した値の容積に相当する分だけ多く、この多い分の圧縮空気は逆止め弁20を介して圧縮空気源18側に排出される。
大シリンダ部6側に向けて下方に移動するピストンロッド12、ピストン13が他方の設定位置に達すると、他方の検知手段24Bが検知信号を発して電動機3、電磁切換弁23を非通電にする。ポンプ2は停止し、電磁切換弁23は第2位置23Bに切換り小シリンダ部7の内部を大気開放する。そして、図示しない切換弁を切換操作して第2吐出流路10、戻り流路11とアクチュエータとの間を遮断すると、ピストンロッド12、ピストン13は下方の原位置で停止する。
かかる作動で、ポンプ2から吐出する作動油を増圧シリンダ5のヘッド側室15に導入する際には、電磁切換弁23を第1位置23Aに切換え、小シリンダ部7の内部に圧縮空気を導入してピストンロッド12の端面に圧縮空気の圧力を作用する。このため、ポンプ2から吐出する作動油を増圧シリンダ5のヘッド側室15に導入する際には、ピストンロッド12の端面に作用する圧縮空気の圧力に基づく作用力が、ピストンロッド12およびピストン13を大シリンダ部6側に向けて押す力となるから、この押す力に相当する分、従来装置に比べ、ピストン13の他面にポンプ2の吐出圧力を低下でき、ポンプ2を回転駆動する電動機3の消費電力を低減できてより一層の省エネ化を図ることができる。
また、ポンプ2から吐出する作動油をヘッド側室15に導入する際に、キャップ側室14から排出する圧縮空気を、小ピストン部7の内部に導入してピストンロッド12の端面に作用する。このため、キャップ側室14から排出する圧縮空気を無駄にすることなくできるから、圧縮空気の消費量を低減できて、更なる省エネ化を図ることができる。
また、第1の検知手段24Aからの検知信号によりポンプ2の回転駆動と電磁切換弁23の第1位置23Aへの切換えを同時に行うと共に、第2の検知手段24Bからの検知信号によりポンプ2の停止と電磁切換弁23の第2位置23Bへの切換えを同時に行うため、ヘッド側室15に作動油を導入することとピストンロッド12の端面に圧縮空気の圧力を作用することおよびヘッド側室15に充填した作動油を増圧して吐出することと小シリンダ部7の内部を大気開放することとをタイミングよく行うことができる。
なお、前述の各実施形態では、第1圧縮空気流路17から分岐する第2圧縮空気流路21、21Aを介してヘッド側室15もしくは小シリンダ部7の内部に圧縮空気を導入したが、格別の圧縮空気源からヘッド側室15もしくは小シリンダ部7の内部に圧縮空気を導入しても良い。また、第2圧縮空気流路21、21Aに第2の減圧弁22を配設したが、適宜省略しても良い。また、ポンプ2から吐出する作動油を増圧シリンダ5に導入するだけでなく、第2吐出流路10よりアクチュエータに供給するようにしても良いことは勿論である。
本発明の一実施形態を示した油圧装置の油圧回路図である。 他の実施形態の油圧回路図である。
符号の説明
2:ポンプ
3:電動機
5:増圧シリンダ
6:大シリンダ部
7:小シリンダ部
12:ピストンロッド
13:ピストン
14:キャップ側室
15:ヘッド側室

Claims (4)

  1. ポンプを回転駆動する電動機と、電動機により回転駆動されて作動油を吸入して吐出するポンプと、ポンプから導入した作動油を圧縮空気の作用により増圧して吐出する増圧シリンダを備え、増圧シリンダは大シリンダ部と大シリンダ部より小径の小シリンダ部とから構成し、大シリンダ部の内部にはピストンロッドを突出したピストンを摺動自在に嵌挿してピストンの一面側にキャップ側室を区画形成すると共に、ピストンのピストンロッドを突出した他面側にヘッド側室を区画形成し、キャップ側室にはピストンの一面に圧縮空気の圧力を作用するよう圧縮空気を導入して設け、小シリンダ部の内部にはポンプから吐出する作動油を導入して設け、ピストンロッドは先端を小シリンダ部の内部に延在して設け、小シリンダ部の内部に充填した作動油を、ピストンの圧縮空気の圧力が作用する一面と小シリンダ部の内部に延在したピストンロッドの端面との面積比に応じて増圧して吐出自在に設け、ヘッド側室はポンプから吐出する作動油を小シリンダ部の内部に導入する際にピストンの他面に圧縮空気の圧力を作用するよう圧縮空気を導入すると共に、小シリンダ部の内部に充填した作動油を吐出する際に大気開放するよう切換自在に設けたことを特徴とする油圧装置。
  2. 前記ポンプから吐出する作動油を前記小シリンダ部の内部に導入する際に、前記キャップ側室から排出する圧縮空気を、前記ヘッド側室に導入して前記ピストンの他面に作用したことを特徴とする請求項1に記載の油圧装置。
  3. ポンプを回転駆動する電動機と、電動機により回転駆動されて作動油を吸入して吐出するポンプと、ポンプから導入した作動油を圧縮空気の作用により増圧して吐出する増圧シリンダを備え、増圧シリンダは大シリンダ部と大シリンダ部より小径の小シリンダ部とから構成し、大シリンダ部の内部にはピストンロッドを突出したピストンを摺動自在に嵌挿してピストンの一面側にキャップ側室を区画形成すると共に、ピストンのピストンロッドを突出した他面側にヘッド側室を区画形成し、キャップ側室にはピストンの一面に圧縮空気の圧力を作用するよう圧縮空気を導入して設け、ヘッド側室にはポンプから吐出する作動油を導入して設け、ピストンロッドは先端を小シリンダ部の内部に延在して設け、ヘッド側室に充填した作動油を、ピストンの圧縮空気の圧力が作用する一面とピストンロッドを突出した他面との面積比に応じて増圧して吐出自在に設け、小シリンダ部の内部はポンプから吐出する作動油をヘッド側室に導入する際に小シリンダ部の内部に延在したピストンロッドの端面に圧縮空気の圧力を作用するよう圧縮空気を導入すると共に、ヘッド側室に充填した作動油を吐出する際に大気開放するよう切換自在に設けたことを特徴とする油圧装置。
  4. 前記ポンプから吐出する作動油を前記ヘッド側室に導入する際に、前記キャップ側室から排出する圧縮空気を、前記小シリンダ部の内部に導入して前記ピストンロッドの端面に作用したことを特徴とする請求項3に記載の油圧装置。
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