JP5026159B2 - 操作対象機器、操作機器、遠隔操作システム、制御方法、制御プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

操作対象機器、操作機器、遠隔操作システム、制御方法、制御プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、操作機器を用いて操作対象機器を遠隔操作する遠隔操作システム等に関するものである。
従来から、電子機器の遠隔操作には赤外線が広く使われている。赤外線は、指向性を有しているので、赤外線を用いたリモコンで電子機器の遠隔操作を行う場合に、リモコンの赤外線発光部が電子機器の赤外線受光部に向いていなかったり、赤外線発光部と赤外線受光部との間に遮蔽物が存在したりするときには、電子機器の遠隔操作を行うことができないという欠点を有する。
また、赤外線による遠隔操作における欠点として、送信可能なデータ容量が限られる点や、遠隔操作が可能な距離が短い点が挙げられる。特に、近年では、画像や動画といった、比較的容量の大きいデータを電子機器間で送受信する機会が多くなっているので、送信可能なデータ容量が限られる点は大きな問題となる。
そこで、近年、赤外線に代えて無線LAN(local Area Network)を用いて電子機器の遠隔操作を行う技術が提案されている。無線LANは、データの伝送媒体として電波を用いた通信方式であり、指向性がなく、赤外線通信と比べて大容量のデータを高速に送受信することができる。
例えば、下記の特許文献1には、IEEE802.11a/bなどで構築される無線ネットワーク、すなわち無線LANを用い、アクセスポイントを経由して制御対象機器と通信を行うことができるリモコンが開示されている。
ここで、無線LANのような、指向性がなく、広い範囲に操作信号を送信する通信方式を用いる場合には、リモコンが送信する操作信号が複数の操作対象機器に受信され、リモコンのユーザが意図しない操作対象機器の操作が行われる問題がある。
そのため、DLNA(Digital Living Network Alliance)では、リモコンに表示部を設け、当該リモコンで操作可能な操作対象機器を一覧表示させている。すなわち、リモコンのユーザは、表示部に表示された操作対象機器の中から所望の操作対象機器を選択することにより、所望の操作対象機器のみを操作することができる。
特開2006−203831(2006年8月3日公開) 特開2006−339806(2006年12月14日公開)
しかしながら、上記従来の構成では、リモコンのユーザは、リモコンを起動する度に、一覧表示された操作対象機器の中から所望の操作対象機器を選択するという操作を行う必要がある。すなわち、上記従来の構成では、ユーザに選択操作という余分な操作を強いる点が好ましくない。また、上記従来の構成では、予め表示される操作対象機器の名前付けを行っていなければ、例えば機種の型番がリモコンの表示部に並ぶことになる。このような場合には、ユーザが一覧表示された操作対象機器から所望の操作対象機器を判別し難いという問題がある。
また、上記特許文献1では、無線LAN通信を行う際に、IR−IP変換装置を経由して通信を行っている。この場合、通信経路にIRを含むので、送受信可能なデータの容量が限られるという問題がある。ここで、特許文献1の技術について、図7に基づいて説明する。図7は、特許文献1に記載のリモコンシステムの概要を示すブロック図である。
特許文献1に記載のリモコンシステム101は、IPリモコン102を用いて制御対象機器103を操作する構成である。具体的には、リモコンシステム101では、IPリモコン102に入力操作が行われた場合に、IPリモコン102から制御対象機器103を操作するための操作信号が無線LAN通信で発信される。そして、この操作信号は、アクセスポイント104に受信される。
アクセスポイント104は、上記操作信号を赤外線信号に変換して制御対象機器103に送信する赤外線処理部105を備えており、アクセスポイント104と赤外線処理部とは、有線LANを介して接続している。したがって、IPリモコン102が送信した操作信号は、アクセスポイント104及び赤外線処理部105を介することによって赤外線信号となって制御対象機器103に伝達される。そして、該伝達された赤外線信号に従って制御対象機器103が動作するようになっている。
このように、特許文献1に記載のリモコンシステム101では、赤外線処理部105と制御対象機器103との通信にIRを用いているので、この部分がIPリモコン102と制御対象機器103との間の通信のボトルネックとなり、データの送受信速度が限られてしまう。
また、無線LANで電子機器を遠隔操作する他の技術として、上記特許文献2が挙げられる。上記特許文献2には、無線LANで通信を行うための暗号化キーや認証IDをサーバ機器からクライアント機器に送信し、クライアント機器は、受信した暗号化キーや認証IDを用いて上記サーバ機器と無線LANで通信を行う技術が開示されている。
しかしながら、上記特許文献2の技術は、サーバ機器の外部にアクセスポイントがある場合に適用できないという問題がある。上記特許文献1に記載されているように、無線LANでは、アクセスポイントを介して通信を行う場合がある。このような場合、クライアント機器は、サーバ機器のネットワーク上の位置を特定できないので、サーバ機器と通信を行うことができない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが操作対象を容易に特定することができ、アクセスポイントの有無に関わらず、操作対象を操作することのできる操作対象機器等を実現することにある。
本発明の操作対象機器は、上記の課題を解決するために、操作機器の送信する操作信号に基づいて動作する操作対象機器であって、第1通信経路にて送信される上記操作信号を受信可能な第1通信部と、上記第1通信経路とは異なる第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを送信可能な第2通信部と、上記第2通信部に、上記アドレスを所定の領域内に存在する上記操作機器のみに受信可能に送信させるアドレス送信制御手段と、上記アドレスが送信された後、所定の期間だけ該送信したアドレスに対して送信される操作信号を受信可能にする通信制御手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の遠隔操作システムは、上記の課題を解決するために、操作機器と、該操作機器の送信する操作信号に基づいて動作する操作対象機器とを含む遠隔操作システムであって、上記操作対象機器は、第1通信経路にて送信される上記操作信号を受信可能な第
1通信部と、上記第1通信経路とは異なる第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを送信可能な第2通信部と、上記第2通信部に、上記アドレスを所定の領域内に存在する上記操作機器のみに受信可能に送信させるアドレス送信制御手段と、上記アドレスが送信された後、所定の期間だけ該送信したアドレスに対して送信される操作信号を受信可能にする通信制御手段とを備え、上記操作機器は、上記第1通信経路にて上記操作信号を送信可能な操作機器第1通信部と、上記第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを受信可能な操作機器第2通信部と、上記受信したアドレスを用いて上記操作信号を送信させる操作機器通信制御手段とを備えていることを特徴としている。
そして、本発明の制御方法は、上記の課題を解決するために、操作機器の送信する操作信号に基づいて動作する操作対象機器の制御方法であって、上記操作対象機器は、第1通信経路にて送信される上記操作信号を受信可能な第1通信部と、上記第1通信経路とは異なる第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを送信可能な第2通信部とを備え、上記第2通信部に、上記アドレスを所定の領域内に存在する上記操作機器のみに受信可能に送信させるアドレス送信制御ステップと、上記アドレスが送信された後、所定の期間だけ該送信したアドレスに対して送信される操作信号を受信可能にする通信制御ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、操作信号を送信して操作対象機器を動作させることができる操作機器は、所定の領域内に入って操作対象機器のアドレスを受信した操作機器に限定される。言い換えれば、所定の領域外にある機器からは、操作対象機器を動作させることができない。
これにより、操作対象機器は、当該操作対象機器の動作の制御を行う機器を所定の領域内に存在する操作機器に特定することができる。
また、上記通信制御手段は、上記アドレスを定期的に変化させることが好ましい。
上記の構成によれば、操作対象機器が送信するアドレス、すなわち操作対象機器に操作信号を送信するためのアドレスが定期的に変化する。これにより、操作対象装置は、アドレスを送信した後の所定の期間だけ、上記送信したアドレスを用いて送信される操作信号の受信が可能になる。なお、定期的に変化させることができるアドレスとしては、例えばDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバにより割り当てられるIPアドレスが挙げられる。
また、上記操作対象機器は、上記第2通信部に、上記所定の領域内に存在する操作機器に対して応答を要求する応答要求信号を送信させ、上記操作機器から応答があった場合と応答がなかった場合とで上記操作信号に対応する動作を変更する対応動作変更手段を備えていることが好ましい。
上述のように、上記操作対象機器は、アドレスを送信した後、所定の期間だけ該送信したアドレスに対して送信される操作信号を受信することができる。したがって、上記所定の期間内であれば、操作機器が所定の領域外に出ていたとしても、該操作機器が送信する操作信号を受信することができる。ここで、上記の構成によれば、操作対象機器は、操作機器が所定の領域内に存在するか否かに応じた適切な動作を行うので、操作機器が所定の領域外に出ていたとしても、操作対象機器は、その状況に応じた適切な動作を行うことができる。
例えば、操作対象機器が放送を受信する放送受信装置であり、操作機器がそのリモコンであった場合には、操作機器が操作対象機器から遠く離れている場合にチャンネル変更等の指示を送信することは考え難い。そこで、このような場合には、操作機器が所定の領域内にある場合にのみ、操作対象機器がチャンネル変更等の指示を受け付けるようにし、所定の領域外にある場合には受け付けないようにすればよい。これにより、操作機器が所定の領域にある場合にはチャンネル変更等をすることができ、所定の領域外にある場合にはチャンネル変更等ができなくなる。すなわち、操作対象機器は、操作機器が所定の領域内に存在するか否かに応じた適切な通信を行うことができる。
また、本発明の操作機器は、上記の課題を解決するために、操作信号を送信して上記操作対象機器を動作させる操作機器であって、第1通信経路にて上記操作信号を送信可能な操作機器第1通信部と、上記第1通信経路とは異なる第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを受信可能な操作機器第2通信部と、上記受信したアドレスを用いて上記操作信号を送信させる操作機器通信制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、操作機器は、所定の領域内でアドレスを受信することにより、操作対象機器と第通信経路を介して通信を行うことが可能になる。すなわち、上記操作機器のユーザは、所定の範囲内に操作機器を持ちこむだけで、操作対象機器のアドレスが操作機器によって取り込まれる。これにより、ユーザは、操作機器から第通信経路にて信号を送り、操作対象機器を動作させることが可能になる。
また、上記操作機器は、操作機器第2通信部に、所定の領域内に存在する操作対象機器に対して応答を要求する応答要求信号を送信させ、上記操作対象機器から応答があった場合と応答がなかった場合とで送信可能な操作信号を変更する操作信号変更手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、所定の領域内に操作対象機器があるか否かによって応答の有無が分かれ、応答の有無によって操作装置が送信可能な操作信号が変更される。すなわち、上記の構成によれば、操作装置は、所定の領域内に操作対象機器がある場合と、ない場合とで送信可能な操作信号が異なる。これにより、操作機器は、所定の領域内に操作対象機器があるか否かに応じた適切な操作信号を送信することができる。
例えば、操作対象機器が放送受信装置であり、操作機器がそのリモコンであった場合には、操作機器が操作対象機器から遠く離れている場合にチャンネル変更等の指示を送信することは考え難い。そこで、このような場合には、操作対象機器機器が所定の領域内にある場合にのみ、操作機器がチャンネル変更等を指示する操作信号を送信できるようにし、所定の領域外にある場合には送信できないようにすればよい。これにより、操作対象機器が所定の領域にある場合にはチャンネル変更等をすることができ、所定の領域外にある場合にはチャンネル変更等ができなくなる。すなわち、操作機器は、操作対象機器が所定の領域内に存在するか否かに応じた適切な操作信号を送信することができる。
また、上記操作機器は、上記操作対象機器からデータを取得した後、該操作対象機器とは異なる第2操作対象機器のアドレスを受信したときに、上記取得した操作対象機器のデータを上記第2操作対象機器に送信するデータ転送手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、操作対象機器から取得したデータを第2操作対象機器に容易に転送することができる。なお、操作対象機器から取得するデータは特に限定されず、操作対象機器から取得できるデータであれば任意のものとすることができる。
なお、上記操作対象機器及び操作機器は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記操作対象機器及び/または操作機器の各手段として動作させることにより、上記操作対象機器及び/または操作機器をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の操作対象装置は、第1通信経路にて送信される上記操作信号を受信可能な第1通信部と、上記第1通信経路とは異なる第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを送信可能な第2通信部と、上記第2通信部に、上記アドレスを所定の領域内に存在する上記操作機器のみに受信可能に送信させるアドレス送信制御手段と、上記アドレスが送信された後、所定の期間だけ該送信したアドレスに対して送信される操作信号を受信可能にする通信制御手段とを備えている構成である。
また、本発明の遠隔操作システムは、以上のように、操作対象機器は、第1通信経路にて送信される上記操作信号を受信可能な第1通信部と、上記第1通信経路とは異なる第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを送信可能な第2通信部と、上記第2通信部に、上記アドレスを所定の領域内に存在する上記操作機器のみに受信可能に送信させるアドレス送信制御手段と、上記アドレスが送信された後、所定の期間だけ該送信したアドレスに対して送信される操作信号を受信可能にする通信制御手段とを備え、上記操作機器は、上記第1通信経路で信号の受信が可能な操作機器第1通信部と、上記第2通信経路で上記操作対象機器に信号を送信可能な操作機器第2通信部と、上記操作機器第1通信部が受信したアドレスを用いて上記第2通信経路で上記操作対象機器に信号を送信させる操作機器通信制御手段とを備えている構成である。
そして、本発明の制御方法は、以上のように、操作機器の送信する操作信号に基づいて動作する操作対象機器の制御方法であって、上記操作対象機器は、第1通信経路にて送信される上記操作信号を受信可能な第1通信部と、上記第1通信経路とは異なる第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを送信可能な第2通信部とを備え、上記第2通信部に、上記アドレスを所定の領域内に存在する上記操作機器のみに受信可能に送信させるアドレス送信制御ステップと、上記アドレスが送信された後、所定の期間だけ該送信したアドレスに対して送信される操作信号を受信可能にする通信制御ステップとを含む構成である。
したがって、上記操作対象機器は、該操作対象機器を操作する操作機器を容易に特定し、特定された操作機器のみが送信する操作信号にしたがって動作することができるという効果を奏する。
また、第2通信経路としては、例えば無線LANのような、指向性がなく幅広い通信帯域を有する高速な通信経路を適用することができるので、第1通信経路にて特定した操作対象機器と操作機器とで大容量のデータを高速で送受信することも可能になる。
〔本発明の概要〕
本発明の一実施形態について図1から図6に基づいて説明すると以下の通りである。まず、本発明の概要について、図2に基づいて説明する。図2は、本発明の遠隔操作システム1の概要を示すブロック図である。図示のように、本発明の遠隔操作システム1は、操作装置2と操作対象装置3とを含み、操作対象装置3は、有線LANを介して無線LAN通信のアクセスポイントとなるルータ4と接続している。
遠隔操作システム1では、図示のように、操作対象装置3が例えばIrDA(Infrared Data Association)のような通信距離の比較的短い近距離通信手段を用いて、操作対象装置3のネットワークアドレスを操作装置2に送信する。そして、上記ネットワークアドレスを受信した操作装置2は、受信したネットワークアドレスを用い、例えば無線LANのような上記近距離通信手段よりも広帯域の通信手段にて操作信号を送信する。操作信号は、ルータ4経由で操作対象装置3に伝達され、伝達された操作信号に基づいて操作対象装置3が動作するようになっている。なお、以下の説明では、IrDAを用いた通信のことを単にIR通信と表記することがある。
すなわち、遠隔操作システム1では、遠隔操作システム1のユーザが、操作装置2を操作対象装置3の近距離通信が可能な範囲内に持ちこむだけで、操作対象装置3のネットワークアドレスが操作装置2に取得される。そして、ネットワークアドレスが取得された後は、広帯域の通信手段で操作信号が送受信されるので、ユーザは広帯域の通信手段を用いて操作対象装置3の操作を行うことができる。
また、遠隔操作システム1では、図示のように、操作装置2が送信する操作信号は、中〜広帯域の通信手段、及びルータ4を介して操作対象装置3に送られる。すなわち、遠隔操作システム1では操作信号の送信経路にIRを含まないので、図7に示す従来のリモコンシステム101と比べて、高速で大容量のデータ通信が可能となる。
〔遠隔操作システムの具体的な構成〕
続いて、遠隔操作システムのより具体的な実施形態について図1に基づいて説明する。図1は、遠隔操作システム11の要部構成を示すブロック図である。図示のように、遠隔操作システム11は、携帯電話機21及び放送受信装置31を備えている。すなわち、遠隔操作システム11では、携帯電話機21が図2の操作装置2に対応し、放送受信装置31が図2の操作対象装置3に対応する。
ルータ4は、無線LAN通信のアクセスポイント機能を兼ね、LAN通信の中継をする機器である。また、ルータ4は、DHCPサーバ機能を備え、無線LAN通信を行うときに使用するIPアドレスの割り当てを行う。なお、ルータ4は、公知のものを適用することができ、放送受信装置31がルータ4の機能を備えている場合にはルータ4を省略してもよい。
携帯電話機21は、図示のように、電話・Web通信部22、音声入力部23、音声出力部24、携帯電話機制御部(操作機器通信制御手段、操作信号変更手段、データ転送手段)25、携帯電話機記憶部26、表示部27、携帯電話機操作部28、携帯電話機IR通信部(操作機器第2通信部)29、及び携帯電話機無線LAN通信部(操作機器第1通信部)30を備えている。
電話・Web通信部22は、携帯電話網等を介して、他の携帯電話機や一般電話機と通話を行ったり、インターネットに接続して通信を行ったりするためのものである。これらの機能は図示しない電話網通信部及び携帯回線部によって実現される。電話・Web通信部22は、従来の携帯電話機等で使用されているものを適用することができる。
音声入力部23は、例えば通話時等において携帯電話機21に音声信号を入力するためのものであり、音声出力部24は、通話時等において電話・Web通信部22が受信した音声信号等に基づいて音声を出力するためのものである。また、音声出力部24は、電話やメール等の着信を示す音声等も出力する。音声入力部23及び音声出力部24も、従来の携帯電話機等で使用されているものを適用することができる。
携帯電話機制御部25は、携帯電話機21の動作を統括して制御するものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)等で構成することができる。また、携帯電話機制
御部25は、図示しない一時記部を備えており、携帯電話機制御部25は、この一時記部を作業領域として動作する。なお、携帯電話機制御部25が行う処理の詳細については、後に詳しく説明する。
携帯電話機記憶部26は、例えば電話・Web通信部22が受信したメール等のデータや、携帯電話機21のユーザが記録した電話番号やメールアドレス等のデータ、また携帯電話機制御部25が動作するために必要なプログラム等を格納している。また、詳細については後述するが、携帯電話機記憶部26には、携帯電話機21で遠隔操作が可能な操作対象機器の名称と、各操作対象機器の仕様(種類、メーカー、型番等)等とが対応付けられた操作情報が格納されている。すなわち、携帯電話機21では、携帯電話機記憶部26に操作情報が格納されている機器であれば、放送受信装置31に限らず、任意の機器の操作を行うことができるようになっている。
表示部27は、携帯電話機制御部25の指示に従って画像を表示するものであり、図示していないが、携帯電話機制御部25と表示部27との間には、VDP(Video Display Processor)及びVRAM(video RAM)等の画像を表示するために必要な構成が適宜設けられている。表示部27は、例えば液晶表示パネル等で構成することができる。また、詳細については後述するが、携帯電話機21で放送受信装置31の遠隔操作を行うときには、表示部27には、ユーザが遠隔操作を行う際の操作方法を容易に認識することができるように、携帯電話機記憶部26に格納されている所定の画像が表示されるようになっている。
携帯電話機操作部28は、携帯電話機21のユーザが携帯電話機21に操作入力を行うためのものであり、ユーザが所望の操作入力を行えるものであれば特に限定されない。なお、ここでは、携帯電話機操作部28は、携帯電話機21の本体表面に設けられた操作キーであることを想定している。具体的には、操作キーとして、メールに関連するメニュー画面やインターネット接続に関するメニュー画面等を表示部27に表示させる各種メニューキーや、表示部27に表示される項目を選択するための上下左右の方向キー、選択された項目を決定する決定キー、数字や文字を入力するための文字入力キー等を含む複数の操作キーを備えていることを想定している。
携帯電話機IR通信部29は、IR信号を用いたデータの送受信によって、他の機器と通信を行うためのものである。例えば、携帯電話機IR通信部29を介して、携帯電話機記憶部26に格納されている電話番号を他の携帯電話機等に送信したり、逆に他の携帯電話機等からデータを受信して携帯電話機記憶部26に格納したりすることが可能である。
なお、携帯電話機IR通信部29は、IR信号の送信及び受信の両方が可能であることを想定しているが、携帯電話機IR通信部29は、少なくともIR信号の受信が可能であればよい。これは、遠隔操作システム11では、携帯電話機21が、放送受信装置31がIR通信で送信する、無線LAN通信を行うためのネットワークアドレスを受信する必要があるためである。
携帯電話機無線LAN通信部30は、例えばIEEE802.11a/b規格の無線LANを用いたデータの送受信によって、操作対象となる機器と通信を行うためのものである。携帯電話機無線LAN通信部30は、携帯電話機21で放送受信装置31を遠隔操作する際の操作信号の送信等に用いられる。
一方、放送受信装置31は、図示のように、放送受信装置IR通信部(第2通信部)32、放送受信装置無線LAN通信部(第1通信部)33、放送受信装置記憶部34、放送受信装置制御部(アドレス送信制御手段、通信制御手段、対応動作変更手段)35、チューナ36、放送表示部37、放送音声出力部38、及び放送受信装置操作部39を備えている。
放送受信装置IR通信部32は、IR信号を用いたデータの送受信によって、他の機器と通信を行うためのものである。例えば、放送受信装置31が取得した電子番組表等のデータを、放送受信装置IR通信部32を介して他の機器に送信したり、逆に他の機器からデータを受信して放送受信装置記憶部34に格納したりすることが可能である。
なお、放送受信装置IR通信部32は、IR信号の送信及び受信の両方が可能であることを想定しているが、放送受信装置IR通信部32は、少なくともIR信号の送信が可能であればよい。これは、遠隔操作システム11では、放送受信装置31が、他の機器(この場合携帯電話機21)が放送受信装置31と無線LAN通信を行うためのネットワークアドレスをIR通信で送信するためである。
放送受信装置無線LAN通信部33は、携帯電話機無線LAN通信部30と同様に、例えばIEEE802.11a/b規格の無線LANを用いたデータの送受信を行う。詳細については後述するが、放送受信装置無線LAN通信部33は、携帯電話機21との無線LAN通信に関わる様々なデータの送受信に用いられる。
放送受信装置記憶部34は、放送受信装置制御部35が動作するために必要なプログラム等を格納している。また、詳細については後述するが、放送受信装置記憶部34には、放送受信装置31の無線LAN通信の通信相手となる機器(この場合携帯電話機21)のネットワークアドレスが格納される。すなわち、放送受信装置31は、放送受信装置記憶部34に格納されているネットワークアドレスを有する機器と無線LAN通信を行うようになっている。
放送受信装置制御部35は、放送受信装置31の動作を統括して制御するものであり、例えばCPU等で構成することができる。また、放送受信装置制御部35は、図示しない一時記部を備えており、放送受信装置制御部35は、この一時記部を作業領域として動作する。なお、放送受信装置制御部35が行う処理の詳細については、後に詳しく説明する。
チューナ36は、放送受信装置制御部35が指定するチャンネルの放送波を選択して受信し、これを所定の信号に変換して出力する。この信号にデコード等の処理を施すことによって、放送受信装置31は、受信したチャンネルの映像や音声を出力することが可能になる。なお、チューナ36は、従来の一般的なものを適用することができる。
放送表示部37は、チューナ36の出力及び放送受信装置制御部35の指示に基づいて映像を表示する。放送表示部37は、例えば液晶表示パネルで構成することができる。また、放送音声出力部38は、チューナ36の出力及び放送受信装置制御部35の指示に基づいて音声を放送受信装置31の外部に出力する。放送音声出力部38は、例えばスピーカで構成することができる。
放送受信装置操作部39は、ユーザが放送受信装置31に操作入力を行うためのものであり、ユーザが所望の操作入力を行えるものであれば特に限定されない。ここでは、放送受信装置操作部39として各種操作入力に対応する操作キーが設けられていることを想定している。具体的には、チャンネルの変更、音量の増減、放送受信装置31の電源のオン/オフ等の操作入力用の操作キーがそれぞれ設けられていることを想定している。
以上の構成を備える遠隔操作システム11では、まず携帯電話機21と放送受信装置31とが互いを通信相手として登録する登録処理を行う。登録処理を行うことにより、無線LAN通信を用い、携帯電話機21から操作信号を送信して放送受信装置31を操作することが可能になる。
また、遠隔操作システム11では、携帯電話機21が放送受信装置31の近傍、具体的には放送受信装置IR通信部32の通信可能範囲内にあるか否かを定期的に監視し、放送受信装置31からの距離が遠い携帯電話機21から操作可能な操作内容を制限する。これにより、放送受信装置31からの距離が遠い携帯電話機21からユーザの意図しない操作入力が行われることを防ぐことができる。
〔遠隔操作システムにおける処理の流れ〕
以下では、登録処理から無線LANを用いて放送受信装置31の遠隔操作を行うまでの処理の流れを図3に基づいて説明する。図3は、携帯電話機21及び放送受信装置31における、登録処理から無線LANを用いて放送受信装置31の遠隔操作を行うまでの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、放送受信装置31側の処理について説明する。放送受信装置制御部35は、放送受信装置IR通信部32に指示し、放送受信装置31のネットワークアドレスと操作対象機器特定情報とを放送受信装置31の外部に送信させる(S11)。
上記操作対象機器特定情報について説明する。携帯電話機21は、放送受信装置31の操作を行うことができる上に、他種の操作対象機器の操作も行うことができる。例えば、携帯電話機21を用いて、DVD(Digital Versatile Disk)やHD(Hard Disk)、ビデオテープ等にテレビ番組等を録画する録画装置、パーソナルコンピュータ、エアコン等のそれぞれを操作することが可能である。
ここで、操作対象となる機器の種類やメーカーが異なる場合には、通常、操作方法も異なっており、当該機器を操作する操作信号もそれぞれ異なっている。そこで、遠隔操作システム11では、遠隔操作の対象となる操作対象機器(この場合、放送受信装置31)を特定する操作対象機器特定情報をネットワークアドレスと共に送信する。これにより、携帯電話機21は、操作対象となる機器がどのような機器であり、どのようなメーカーのどのような型番の機器であるかを認識し、それに応じた操作信号を送信することが可能になる。
次に、S11で送信されるネットワークアドレスについて説明する。ネットワークアドレスは、例えば放送受信装置制御部35が所定の時間間隔で自動的に送信するようにしてもよいし、遠隔操作システム11のユーザが放送受信装置操作部39を操作して送信させるようにしてもよい。また、携帯電話機IR通信部29から放送受信装置IR通信部32に所定の信号を送ったときにネットワークアドレスを送信させるようにしてもよい。この場合は、必要のないときにネットワークアドレスが送信されなくなるので、放送受信装置31の消費電力を抑えることができる。
また、ここで送信されるネットワークアドレスは、放送受信装置31に予め割り当てられたローカルIPアドレスであることを想定している。なお、ローカルIPアドレスは、放送受信装置31に固定されているアドレスではなく、ルータ4のDHCPサーバ機能より割り当てられるアドレスである。そのため、放送受信装置31に割り当てられるローカルIPアドレスは変更されることがある。
そこで、放送受信装置制御部35は、ルータ4から新しいローカルIPアドレスが割り当てられた場合には、放送受信装置IR通信部32に送信させるネットワークアドレスを、新たに割り当てられたネットワークアドレスを送信するようにする。これにより、放送受信装置31は、割り当てられたネットワークアドレスが変更された場合であっても、常にIR通信可能範囲にある携帯電話機21のみと通信することが可能になる。
なお、ここでは、ルータ4がローカルIPアドレスを放送受信装置31に割り当てたときに、当該ローカルIPアドレスを放送受信装置31のアドレスとして利用できる期間であるリース期間も放送受信装置31に送信することを想定している。すなわち、放送受信装置制御部35は、このリース期間が終了する前に、ルータ4に新しいローカルIPアドレスの割り当てを要求する。そして、新しいローカルIPアドレスが割り当てられた以降は、放送受信装置IR通信部32に送信させるネットワークアドレスを、新たに割り当てられたネットワークアドレスとする。
ここで、無線LAN通信の通信可能範囲は、規格にもよるが半径数十メートルの範囲にも達するので、携帯電話機21は、ネットワークアドレスを受信した後は、放送受信装置31とIR通信が可能な範囲外からでも無線LANを用いて通信することができる。しかしながら、操作内容によっては、数十メートル離れた位置から放送受信装置31の操作を行うことは考えにくく、このように離れた位置からの操作を全て許すことは、ユーザの意図しない誤操作の原因となり得るので好ましくない。
そこで、遠隔操作システム11では、変化するローカルIPアドレスを用いている。これにより、携帯電話機21と放送受信装置31とで、無線LAN通信を続けるためには、携帯電話機21は、IR通信可能範囲にあって、常に最新のローカルIPアドレスを受信する必要が生じる。すなわち、遠隔操作システム11では、ローカルIPアドレスを用いることにより、携帯電話機21と放送受信装置31とが近距離にある場合にのみ通信を行うことを可能にしている。
ここで、フローチャートの説明に戻る。S11でネットワークアドレス及び操作対象機器特定情報を送信した放送受信装置制御部35は、携帯電話機21から登録要求及び携帯電話機21のネットワークアドレスが送られてくるのを待ち受ける(S12)。
そして、放送受信装置制御部35は、登録要求及びネットワークアドレスの受信を確認した場合(S12でYes)には、受信したネットワークアドレスを登録する(S13)。具体的には、放送受信装置制御部35は、受信したネットワークアドレスを無線LAN通信の通信先アドレスとして放送受信装置記憶部34に記録する。
このとき、放送受信装置制御部35は、既に放送受信装置記憶部34に記録されている登録済みのネットワークアドレスがあるか否かを確認する(S14)。登録済みのネットワークアドレスがある場合、放送受信装置制御部35は、先に登録されているネットワークアドレスからの操作信号と、今回登録するネットワークアドレスからの操作信号とで、対応する処理の内容を変更する優先度設定処理を行う(S15)。なお、優先度設定処理の詳細については後述する。以上の処理により、放送受信装置31の無線LAN通信の通信相手として携帯電話機21が登録される。
ここで、放送受信装置制御部35は、放送受信装置IR通信部32に指示し、放送受信装置記憶部34に登録されているネットワークアドレスに対して接続確認を送信させる(S16)。接続確認は、ネットワークアドレスを登録した携帯電話機21がIR通信可能な範囲に存在するか否かを確認する信号である。
また、接続確認は、放送受信装置31のネットワークアドレスを含む。これにより、携帯電話機21は、どのような機器から接続確認を受信したのかを確認することができる。接続確認は、IR信号で送信されるので、携帯電話機21は、放送受信装置31とIR通信可能な範囲に存在する場合にのみ、上記接続確認を受信することができる。
次に、放送受信装置制御部35は、ACK受信に失敗したか否かを確認する(S17)。なお、ACKは「Acknowledge(承認)」を意味し、上記接続確認を受信した携帯電話機21が、当該接続確認を受信したことを放送受信装置31に報告するために送信する信号である。
ここで、放送受信装置31は、接続確認を送信した後、所定の時間が経過してもACKを受信できない場合に、接続確認の再送信を行う。そして、放送受信装置制御部35は、所定の回数だけ再送信を行ってもACKの受信が確認できない場合に、ACKの受信に失敗したと判断する。
ACKの受信に失敗したと判断した場合(S17でYes)には、放送受信装置制御部35は、携帯電話機21が放送受信装置31から遠く離れてしまっていると判断し、携帯電話機21との通信に制限を設ける通信制限処理を行う(S18)。なお、通信制限処理の詳細については後述する。
以上のS16からS18までの処理が、携帯電話機21が放送受信装置31の近傍、具体的には放送受信装置IR通信部32の通信可能範囲内にあるか否かを監視する処理である。この処理は、放送受信装置記憶部34に登録されている各ネットワークアドレスに対して定期的に実行される。すなわち、放送受信装置制御部35は、放送受信装置記憶部34に登録されている各ネットワークアドレスに対して定期的に接続確認を送信し、ACKが受信されるかを確認し、ACKが確認できない場合には通信制限処理を行う。
ここで、フローチャートは、放送受信装置31が携帯電話機21によって無線LAN通信で遠隔操作される処理に移る。S18で通信制限処理を行った後、またはACKの受信が確認された場合(S17でNo)には、放送受信装置制御部35は、終了コマンドを受信したか否かを確認する(S19)。なお、終了コマンドとは、携帯電話機21が送信する操作信号の1つであり、携帯電話機21による放送受信装置31の遠隔操作を終了するときに送信される操作信号である。
放送受信装置制御部35は、終了コマンドの受信を確認した場合(S19でYes)には、処理を終了する。具体的には、放送受信装置制御部35は、放送受信装置記憶部34から携帯電話機21のネットワークアドレスを削除する。また、携帯電話機21では、終了コマンドを送信した場合には、放送受信装置31のネットワークアドレスが削除される。これにより、放送受信装置31と携帯電話機21との通信は終了する。
一方、終了コマンドの受信が確認できなかった場合(S19でNo)には、放送受信装置制御部35は、受信した操作信号に対応する処理である受信操作信号対応処理を実行する(S20)。なお、受信操作信号対応処理の詳細については後述する。
受信操作信号対応処理を終えると、放送受信装置制御部35は、S16に戻って接続確認を送信する。なお、S16に戻る理由は、携帯電話機21が放送受信装置31の近傍から離れたか否かを監視するためである。例えば、所定の期間、操作信号の受信が確認できない場合に、S16に戻って携帯電話機21が放送受信装置31の近傍に位置しているかを確認してもよい。また、上述のように、操作信号の受信の有無に関わらず、定期的にS16に戻って携帯電話機21が放送受信装置31の近傍に位置しているかを確認してもよい。
次に、携帯電話機21側の処理について説明する。携帯電話機制御部25は、ネットワークアドレス及び操作対象機器特定情報の受信を待ち受けている(S31)。ここで、携帯電話機21が、放送受信装置31とIR通信が可能な範囲にある場合には、携帯電話機21は、放送受信装置31が送信するネットワークアドレス及び操作対象機器特定情報を受信することができる。
なお、IR通信が可能な範囲は、使用するIR通信の規格やIR通信に関わるハードウェアの性能等によって変わるが、一般的には赤外線の発信源から距離およそ1m以内、角度がおよそ30°以内の範囲である。言い換えれば、IR通信が可能な範囲は、IR信号の発信源を頂点とし、中心角30°、半径1mの扇形の範囲となる。すなわち、携帯電話機IR通信部29が放送受信装置IR通信部32を頂点とする上記扇形の範囲内にある場合には、放送受信装置31のネットワークアドレス及び操作対象機器特定情報を受信することができる。
携帯電話機制御部25は、携帯電話機IR通信部29にて、ネットワークアドレス及び操作対象機器特定情報の受信を確認すると(S31でYes)、受信したネットワークアドレスを登録する(S32)。具体的には、携帯電話機制御部25は、受信したネットワークアドレスを無線LAN通信のアクセス先アドレスとして携帯電話機記憶部26に記録する。
次に、携帯電話機制御部25は、放送受信装置31からネットワークアドレスと共に送られてくる操作対象機器特定情報に基づいて、操作対象装置を特定し、特定された操作対象装置を操作するための操作信号送信設定処理を行う(S33)。操作信号送信設定処理は、携帯電話機制御部25は、操作対象となる装置が放送受信装置31であることを特定し、放送受信装置31を操作するための操作信号を送信可能にする設定を行う処理である。この操作信号送信設定処理について、以下に説明する。
ここで、上述のように、携帯電話機記憶部26には、操作情報が格納されている。操作情報の一例を下記の表1に示す。表1に示すように、操作情報は、操作対象機器の名称と、仕様(種類、メーカー、型番等)と、操作可能項目と、表示画像とが対応付けられたデータである。なお、操作可能項目とは、携帯電話機21で操作を行うことができる処理を示す項目であり、表示画像は、その操作対象機器を操作する際に表示部27に表示する画像である。
操作対象機器特定情報は、操作対象機器の仕様を示すデータであるから、携帯電話機制御部25は、受信した操作対象機器特定情報と操作情報の仕様の項目とに基づいて、操作対象機器を特定し、携帯電話機21が送信可能な命令を特定することができる。
例えば、携帯電話機制御部25が、受信した操作対象機器特定情報に基づいて、操作対象機器の種別が放送受信装置であり、メーカーが○△であり、型番が△□であると判断した場合には、下記の表1に示す操作情報に基づいて、操作対象機器が「放送受信装置A」であることが特定できる。さらに、携帯電話機制御部25は、下記の表1に示す操作情報を参照することにより、「放送受信装置A」に対し、チャンネル変更、音量変更等の命令を行うことができると認識することができる。
Figure 0005026159
続いて、操作信号送信設定処理では、携帯電話機制御部25は、操作情報で特定された送信可能な命令に対応する操作信号を送信可能にする設定を行う。具体的には、携帯電話機制御部25は、携帯電話機操作部28への操作入力によって、各命令に対応する操作信号が送信されるように設定する。
例えば、携帯電話機制御部25は、下記の表2に示すような対応表を用いることによって、携帯電話機操作部28への操作入力によって、各命令に対応する操作信号が送信されるように設定することができる。
すなわち、表2に示すように、対応表では、操作可能項目に記載の各命令と、その命令を操作信号として送信するための操作キーとが対応付けられている。これにより、携帯電話機操作部28の操作キーに入力操作があった場合に、携帯電話機制御部25は、入力操作が行われた操作キーに対応する命令を放送受信装置31に実行させる操作信号を送信することができる。携帯電話機21では、携帯電話機記憶部26に、操作対象機器毎にこのような対応表を格納していることを想定している。
Figure 0005026159
ところで、携帯電話機21の操作キーは、携帯電話機21を操作するためのものであり、通常は各操作キーにその操作キーによって実行される動作が印刷等によって表示されている。ここで、携帯電話機21の操作キーで放送受信装置31を操作する場合には、操作キーの表示とその操作キーによって実行される動作とがうまく対応しない場合がある。
例えば、携帯電話機21の操作キーには、0〜9までの数字に対応する文字入力キーが設けられていることが一般的である。これに対し、放送受信装置を操作する一般的なリモコンは、1〜12までの入力ボタンによってチャンネル切り替えを行う。したがって、例えば12という数字のキーを携帯電話機21は備えていないので、12チャンネルへの切り替えは、他の操作キーに割り当てられることになる。その結果、チャンネルを12に切り替えるときには、どのキーを操作したらよいかユーザが戸惑うということも考えられる。
そこで、携帯電話機21では、上記表1に示すように、操作情報として、各操作対象機器に表示画像を付けている。この表示画像は、携帯電話機操作部28として設けられている操作キーと、各操作キーに対応付けられた命令との対応を示す画像である。したがって、この表示画像を表示部27に表示することにより、携帯電話機操作部28のどの操作キーがどの命令に対応しているかをユーザに認識させることができる。
表示部27に表示される上記表示画像の一例を図4に示す。図示のように、表示部27には、メニュー、戻る、決定、上下左右の方向、音の上下、終了、及び1〜12までの数字を示す画像が表示されている。これらの画像は、携帯電話機21操作部が備える各種操作キーに対応する命令をそれぞれ示している。すなわち、携帯電話機操作部28には、図4に示す配列で操作キーが設けられている。これらの操作キーは、通常、携帯電話機21で通話やメール、インターネット接続等を行うために使用されるものであるが、操作信号送信設定処理を実行した後は、放送受信装置31を操作するための操作キーとなる。
例えば、上記操作信号送信設定処理を行う前の状態にて、ユーザが図4で「1」と表示されている位置に対応する操作キーを押下した場合には、携帯電話機制御部25は、数字の「1」が入力されたものと判断する。一方、上記操作信号送信設定処理を行った後は、ユーザが図4で「1」と表示されている位置に対応する操作キーを押下した場合には、携帯電話機制御部25は、チャンネルを「1」に切り替える命令が入力されたものと判断する。
また、表示部27には、「放送受信装置リモコン」と表示されているので、ユーザは、携帯電話機21の表示部27を見ることで、現在放送受信装置31の操作が可能であることを認識することができる。このように、表示画像には、操作対象機器の名称を表示することが好ましい。
ここで、フローチャートの説明に戻る。上述のようにして操作信号送信設定処理を終えると、携帯電話機制御部25は、携帯電話機無線LAN通信部30に指示し、S32にて登録したネットワークアドレスに対して、登録要求及び携帯電話機21のネットワークアドレスを送信させる(S34)。これにより、登録要求及び携帯電話機21のネットワークアドレスは、ルータ4を介して放送受信装置無線LAN通信部33に送られることになる。
なお、S34で送信する登録要求は、放送受信装置31の無線LAN通信の通信相手として携帯電話機21を登録するように要求する信号である。また、携帯電話機21のネットワークアドレスとは、ルータ4のDHCPサーバ機能より携帯電話機21に動的に割り当てられたローカルIPアドレスであることを想定している。ローカルIPアドレスは、携帯電話機21に固定されているアドレスではなく、所定の範囲内で変動するアドレスである。携帯電話機21も、放送受信装置31と同様に、ルータ4によって指定されたローカルIPアドレスのリース期間が切れる前に、ルータ4にローカルIPアドレスの再割り当てを要求し、新しいローカルIPアドレスが割り当てられた後は、そのローカルIPアドレスを放送受信装置31に送信する。
以上S31からS34の処理によって、放送受信装置31のネットワークアドレスが携帯電話機記憶部26に登録され、また操作信号送信設定処理が実行されることよって、携帯電話機操作部28への操作入力に応じた操作信号が放送受信装置31に送信できるようになり、さらに携帯電話機21のネットワークアドレスが放送受信装置31に送信される。
一方、放送受信装置31では、携帯電話機21が送信したネットワークアドレスを登録する(S13)。これにより、放送受信装置31と携帯電話機21との双方で無線LAN通信を行うための登録が完了することになる。
ここで、放送受信装置31では、携帯電話機21のネットワークアドレスを登録した後、接続確認を送信する(S16)。これに対し、携帯電話機制御部25は、携帯電話機記憶部26に登録されたネットワークアドレスと、接続確認に含まれるネットワークアドレスとを比較し、接続確認に成功したか否かの確認を行う(下記のS34及びS36)。
また、図1では、携帯電話機21が操作対象とする機器として放送受信装置31のみを示しているが、携帯電話機21は、放送受信装置31以外の機器の操作も行うことができる。例えば、携帯電話機21は、放送受信装置31が送信する接続確認の受信に失敗し、かつ放送受信装置31以外の機器のネットワークアドレスを受信した場合に、新たに受信したネットワークアドレスを有する機器に操作対象を変更する処理を行う(下記のS35及びS36)。これらの処理について、以下に説明する。
携帯電話機制御部25は、S34で登録要求及びネットワークアドレスの送信を終えると、接続確認の受信を失敗し、かつ放送受信装置31とは異なる他の機器のネットワークアドレスを受信したか否かを確認する(S35)。
ここでは、携帯電話機制御部25は、S34で登録要求及びネットワークアドレスを送信した後、所定の時間間隔で接続確認の受信の有無を確認し(S37)、所定の回数だけ接続確認の受信の有無を確認しても接続確認を受信したことを確認できない場合に、接続確認の受信に失敗したと判断する。また、接続確認を受信した場合でも、携帯電話機記憶部26に登録されたネットワークアドレスと、接続確認に含まれるネットワークアドレスを比較し、異なる場合は接続確認に失敗したと判断する。
そして、携帯電話機制御部25は、接続確認の受信に失敗したと判断した場合に、放送受信装置31とは異なる他の機器のネットワークアドレスを受信したことを確認したとき(S35でYes)には、携帯電話機21が操作対象とする機器を変更する操作対象装置変更処理を行う(S36)。なお、操作対象装置変更処理の詳細については後述する。
一方、S37で接続確認の受信が確認でき、かつ携帯電話機記憶部26に登録されたネットワークアドレスと、接続確認に含まれるネットワークアドレスとが一致した場合(S37でYes)には、携帯電話機制御部25は、携帯電話機無線LAN通信部30にACKを送信させる(S38)。なお、ACKを携帯電話機IR通信部29から送信させるようにしてもよいが、ACKが確実に放送受信装置31に伝達されるように、携帯電話機無線LAN通信部30に送信させることが好ましい。
携帯電話機無線LAN通信部30にACKの送信指示を出した後、携帯電話機制御部25は、携帯電話機操作部28への操作入力を待ち受ける(S39)。操作入力が確認できない場合(S39でNo)には、携帯電話機制御部25は、S34に戻って接続確認の受信の成否、及び他の機器のネットワークアドレスを受信したか否かの確認を行う。
一方、操作入力が確認された場合(S39でYes)には、携帯電話機制御部25は、携帯電話機操作部28のどの操作キーが操作されたかを判断し、操作されたと判断した操作キーに対応する命令を操作信号として携帯電話機無線LAN通信部30に送信させる(S40)。
ここで、携帯電話機制御部25は、S39で入力された操作入力が終了操作であるか否かを確認する(S41)。具体的には、携帯電話機制御部25は、S39で生成した命令が終了コマンドであった場合に、終了操作であると判断する。
終了操作であった場合(S41でYes)には、携帯電話機制御部25は処理を終了する。具体的には、携帯電話機制御部25は、表示部27に表示する画像を放送受信装置31の操作用の画像から通常の待ち受け画面の表示に戻すと共に、以後、携帯電話機操作部28への操作入力に対応する処理を通話やメール、インターネット接続等を行う処理に戻す。
一方、終了操作ではなかった場合(S41でNo)には、携帯電話機制御部25は、S40で送信した操作信号に対応する処理である送信操作信号対応処理を行う。なお、送信操作信号対応処理の詳細については後述する。送信操作信号対応処理の実行後には、携帯電話機制御部25は、S34に戻って接続確認の受信の有無、及び他の操作対象機器のネットワークアドレスを受信したか否かの確認を行う。
以上のようにして、携帯電話機21と放送受信装置31とは、互いを通信相手として登録し、携帯電話機21の操作信号に基づいて放送受信装置31が動作するようになっている。
なお、図3のフローチャートでは、放送受信装置制御部35がネットワークアドレス送信時に操作対象機器特定情報を送信し、携帯電話機制御部25が携帯電話機記憶部26を参照して、受信した操作対象機器特定情報に対応する表示画面や命令を特定する構成を示したが、表示画面や命令も操作対象機器特定情報に含めて送信するようにしてもよい。この場合、携帯電話機記憶部26の記憶容量を減らすことができる。また、予め携帯電話機記憶部26に記録されていない操作対象機器の操作を行うことも可能になる。
〔受信操作信号対応処理及び送信操作信号対応処理〕
続いて、図3のフローチャートにおけるサブフロー、すなわち優先度設定処理(S15)、通信制限処理(S18)、受信操作信号対応処理(S20)、操作対象装置変更処理(S35)、及び送信操作信号対応処理(S42)の詳細について説明する。ここでは、まず、受信操作信号対応処理(S20)及び送信操作信号対応処理(S42)について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
図5は、放送受信装置31の受信操作信号対応処理、及び携帯電話機21の送信操作信号対応処理の一例を示すフローチャートである。受信操作信号対応処理では、放送受信装置制御部35は、まず受信した操作信号がコマンドであるか否かを確認する(S51)。
ここで、コマンドについて説明する。遠隔操作システム11では、携帯電話機21が送信する操作信号を、データ構造の違いに基づいてコマンドとリクエストとに分類している。コマンドは、コマンドであることを表すコマンド識別子、コマンド名、コマンドの内容を示すパラメータ、及びコマンドを受信した操作対象機器(この場合放送受信装置31)に返答を要求するか否かを示す返答フラグからなるデータ構造を持つ。
なお、返答を要求するコマンドを受信した場合には、放送受信装置制御部35は、当該コマンドを実行可能か否かを判断し、実行可能であるときには実行可能であることを示す返答を携帯電話機21に送信し、実行可能ではないときには実行不可であることを示す返答を携帯電話機21に送信する。
具体的なコマンドの例としては、チャンネル変更、音量変更等の命令がコマンドに分類されている。例えば、携帯電話機制御部25は、放送受信装置31のチャンネルを「1」に変更する命令が入力されたと判断した場合には、コマンド識別子を指定し、コマンド名を「チャンネル変更」に、パラメータを変更後のチャンネルを示す「1」に、返答フラグを、返答を要求する「1」に設定した命令、すなわちコマンドを生成し、生成したコマンドを操作信号として携帯電話機無線LAN通信部30に送信させることを想定している。
また、遠隔操作システム11には、上記のような、チャンネル変更や音量変更等の一般的な放送受信装置を操作するためのコマンドに加えて、終了コマンドと設定コマンドという特別なコマンドがある。
設定コマンドとは、チャンネルや音量等の設定を示す設定情報を一括して放送受信装置31に送信し、上記設定情報を放送受信装置31に反映させるコマンドである。設定コマンドのデータ構造は、コマンド識別子を指定し、例えばコマンド名を「設定」とし、パラメータには、チャンネルや音量等の設定を示す設定情報を格納し、返答フラグを「1」とすればよい。
また、終了コマンドとは、携帯電話機21による放送受信装置31の操作を終了するためのコマンドである。終了コマンドのデータ構造は、コマンド識別子を指定し、例えばコマンド名を「終了」とし、パラメータにはデータが含まれないようにし、返答フラグを、返答を要求しない「0」とすればよい。
一方、リクエストは、放送受信装置31に対して、携帯電話機21に何らかのデータを送信するように要求する命令である。リクエストは、リクエスト識別子をその先頭に含むデータ構造となっており、この識別子によってコマンドとリクエストとを識別することができる。また、リクエストには、データ構造としてリクエスト名のみを含む現在状態送信リクエストと、データ構造としてリクエスト名及びパラメータを含むデータ送信リクエストとがある。
現在状態送信リクエストとは、放送受信装置31の現在のチャンネルや音量等の設定を示す設定情報を携帯電話機21に送信するように要求する命令である。また、データ送信リクエストとは、放送受信装置31にデータの送信を要求する命令である。例えば、データ送信リクエストのパラメータとしてチャンネル及び時刻を設定することによって、当該チャンネル及び時刻で特定されるテレビ番組に関する情報を放送受信装置31に送信させることができる。なお、テレビ番組に関する情報とは、テレビ番組の番組名、出演者等の情報である。
ここで、受信操作信号対応処理の説明に戻る。S51で、受信した操作信号がコマンドであると判断した場合(S51でYes)には、放送受信装置制御部35は、上記コマンドが実行可能であるか否かを確認する(S52)。詳細については後述するが、コマンドによっては、優先度設定処理や通信制限処理によって実行ができないようになっているものがある。放送受信装置制御部35は、優先度設定処理や通信制限処理によって実行ができないようになっているコマンドを実行不可と判断し、それ以外のコマンドを実行可能と判断する。
受信したコマンドが実行可能であると判断した場合(S52でYes)には、放送受信装置制御部35は、当該受信したコマンドに対応する処理を実行するよう、放送受信装置内部の所定の構成に対して指示を送る。例えば、受信したコマンドがチャンネル変更を指示するコマンドである場合には、放送受信装置制御部35は、当該コマンドが示すチャンネルを受信するようにチューナ36に指示を送る。
受信したコマンドが実行不可であると判断した場合(S52でNo)、またはS53でコマンドに対応する処理の実行指示を出した後には、放送受信装置制御部35は、当該コマンドに返答が必要か否かを確認する(S54)。具体的には、放送受信装置制御部35は、受信したコマンドのブログフラグが「1」である場合に返答が必要であると判断し、「0」である場合に返答が不要であると判断する。
返答が必要と判断した場合(S54でYes)には、放送受信装置制御部35は、返答を示す所定の信号を放送受信装置無線LAN通信部33に送信させる(S55)。一方、返答が不要であると判断した場合(S54でNo)、またはS55で返答の送信指示を出した後には、放送受信装置制御部35は、受信操作信号対応処理を終了する。
また、受信した操作信号がコマンドではないと判断した場合(S51でNo)には、放送受信装置制御部35は、上記操作信号がリクエストであるか否かを確認する(S56)。操作信号がリクエストであると判断した場合(S56でYes)には、放送受信装置制御部35は、リクエストされたデータを放送受信装置無線LAN通信部33に送信させる(S57)。
そして、受信した操作信号がリクエストでもないと判断した場合(S56でNo)、またはS57でリクエストされたデータの送信指示を出した後には、放送受信装置制御部35は、受信操作信号対応処理を終了する。
一方、携帯電話機21が実行する送信操作信号対応処理では、まず携帯電話機制御部25は、送信した操作信号がコマンドであるか否かを確認する(S61)。送信した操作信号がコマンドであると判断した場合(S61でYes)には、携帯電話機制御部25は、送信したコマンドが返答を要求するものであるか否かを確認する(S62)。具体的には、携帯電話機制御部25は、送信したコマンドの返答フラグを「1」にしていた場合には返答を要求するものと判断し、「0」にしていた場合には返答を要求しないものと判断する。
送信したコマンドが返答を要求するものであった場合(S62でYes)には、携帯電話機制御部25は、放送受信装置から、返答を示す信号が送られてくるのを待ち受け、返答を示す信号を受信する(S63)。なお、返答を示す信号は、上述のように無線LAN通信で送信されるので、放送受信装置が送信した返答を示す信号は、ほぼ確実に携帯電話機21で受信される。そこで、図5のフローチャートでは、返答を示す信号の受信を確認するステップを省略している。
そして、送信したコマンドが返答を要求するものではないと判断した場合(S62でNo)、またはS63で返答の受信を確認した後には、放送受信装置制御部35は、送信操作信号対応処理を終了する。
また、送信した操作信号がコマンドではないと判断した場合(S61でNo)には、携帯電話機制御部25は、送信した操作信号がリクエストであるか否かを確認する(S64)。送信した操作信号がリクエストである場合(S64でYes)には、携帯電話機制御部25は、リクエストしたデータの受信を待ち受け、リクエストしたデータを受信する(S65)。
そして、携帯電話機制御部25は、必要に応じて、所定のテキストや画像等を表示部27に表示させ、リクエストしたデータを受信したことをユーザに報知し、送信操作信号対応処理を終了する。また、送信した操作信号がリクエストでもないと判断した場合(S64でNo)にも送信操作信号対応処理を終了する。
以上のように、放送受信装置31と携帯電話機21とで、それぞれ受信操作信号対応処理と送信操作信号対応処理とが実行されることにより、携帯電話機21から送信される操作信号に基づいて、放送受信装置31がコマンドの実行やリクエストされたデータを送信する等の所定の動作を行うことが可能になる。
〔優先度設定処理〕
次に、図3のフローチャートのS15に示す優先度設定処理について説明する。上述のように、優先度設定処理は、放送受信装置31がネットワークアドレスを受信した際に、既に放送受信装置記憶部34に他のネットワークアドレスが登録されている場合に実行される。すなわち、優先度設定処理は、複数の操作機器のネットワークアドレスが登録されている場合に、ネットワークアドレスのそれぞれに優先度を設定し、各操作機器からの操作信号に対応する動作を変更する処理である。
つまり、優先度設定処理は、放送受信装置31を操作する操作装置(例えば携帯電話機21)が複数あった場合に、放送受信装置31が無闇に操作されることを防ぐための処理の処理である。例えば、第1の操作装置でも、第1の操作装置とは異なる第2の操作装置でも放送受信装置31のチャンネルを変更できるようにした場合には、放送受信装置31のチャンネルが無闇に変更されることになって好ましくない。特に、操作装置として携帯電話機を用いる場合には、携帯電話機は多くの人が所有しているので、放送受信装置31が無闇に操作されることが問題となりやすい。優先度設定処理は、このような問題を防ぐための処理である。
放送受信装置31では、最初に登録されているネットワークアドレスを有する機器からの操作信号を全て有効とする。これに対し、2番目以降に登録されているネットワークアドレスを有する機器、すなわち図3のフローチャートのS14でYesと判定されたネットワークアドレスを有する機器からの操作信号については、一部の操作信号を無効とする。具体的には、放送受信装置31では、返答フラグが「1」であるコマンドに対応する処理は行わず、返答フラグが「0」であるコマンドに対応する処理及びリクエストに対応する処理のみ行うことを想定している。
ここで、返答フラグが「1」であるコマンドは、上述のように、チャンネル変更や音量変更等、放送受信装置31における音声や影像の出力を変更する処理である。そして、放送受信装置31の出力を、複数の機器の制御によって無闇に変更できるようにすることは好ましくない。すなわち、放送受信装置31では、複数の機器の制御によって無闇に操作されることが好ましくないコマンドの返答フラグを「1」に設定している。
そして、上述のように、返答フラグが「1」であるコマンドを受信した場合には、放送受信装置制御部35は、当該コマンドを実行可能か否かを判断し、実行可能であるときには実行可能であることを示す返答を携帯電話機21に送信し、実行可能ではないときには実行不可であることを示す返答を携帯電話機21に送信する。これにより、携帯電話機21側で、実行不可であることを示す返答を受信したときに例えば表示部27にメッセージ等を表示させることによって、携帯電話機21が送信したコマンドが実行できないことをユーザに認識させることができる。
一方、リクエストは、放送受信装置31の出力を変更するものではないので、複数の機器からリクエストを受信した場合には、受信したリクエストに応じて順次要求されたデータを送信すればよく、競合は起こらない。また、終了コマンドは、携帯電話機21側で放送受信装置31の操作を終了するコマンドであるから、これも競合が起こることはないので、返答フラグは「0」に設定されている。
なお、上記では、1番目に登録されたネットワークアドレスを有する機器を、2番目以降に登録されているネットワークアドレスを有する機器に対して優先する例を示したが、優先する機器を複数にしてもよい。例えば1番目から3番目までに登録されたネットワークアドレスを有する機器を、4番目以降に登録されているネットワークアドレスを有する機器に対して優先するようにしてもよい。
また、上記では、放送受信装置記憶部34に先に登録されているネットワークアドレスを有する機器を、後に登録されたネットワークアドレスを有する機器よりも優先する例を示したが、逆に最も新しく登録されたネットワークアドレスを有する機器を優先してもよい。
さらに、登録の後先ではなく、特定の機器を優先するようにしてもよい。例えば、携帯電話機21が放送受信装置31に対して、当該携帯電話機21を識別可能なコードを送信するように構成すれば、放送受信装置31が携帯電話機21からの操作信号を優先するように設定することができる。
そして、制限する処理の内容についても、上記のような返信フラグが「1」のコマンドに限られず、携帯電話機21が送信する任意の操作信号に対して制限を設けることができる。
〔通信制限処理〕
続いて、図3のフローチャートのS18に示す通信制限処理について説明する。上述のように、通信制限処理は、ACK受信に失敗した場合に実行される。すなわち、通信制限処理は、携帯電話機21がIR通信の範囲外に出てしまっているような場合に、放送受信装置31側で、携帯電話機21から操作可能な動作を制限する処理である。
ここで、遠隔操作システム11では、操作信号を無線LAN通信で送信するので、携帯電話機21が放送受信装置31と離れた位置、例えば放送受信装置31が設置されている部屋の隣の部屋にある場合でも、放送受信装置31に操作信号が到達することがある。このように離れた位置から、放送受信装置31のチャンネル変更等の操作入力を行うことは、通常考え難く、またこのように離れた位置からの操作入力を許すことで、ユーザの意図しない操作入力が行われる危惧も生じる。
そこで、遠隔操作システム11では、ACKの受信に失敗した携帯電話機21からの操作信号については、返答フラグが「1」であるコマンドに対応する処理は行わず、返答フラグが「0」であるコマンドに対応する処理及びリクエストに対応する処理のみ行うことを想定している。これにより、IR通信の可能範囲から離れた携帯電話機21から送信されるチャンネル変更等のコマンドが放送受信装置31で実行されなくなるので、ユーザの意図しない操作入力が行われることを防ぐことができる。
なお、上記優先度設定処理の場合と同様に、ACKの受信に失敗した携帯電話機21からの操作信号に返答フラグが「1」のコマンドが含まれている場合には、放送受信装置制御部35は、放送受信装置無線LAN通信部33に指示し、当該コマンドが実行不可であることを示す返答を送信させる。また、当該返答の受信を確認した携帯電話機制御部25は、上記コマンドの入力ができない旨を表示部27に表示することが好ましい。
また、上記の例では、放送受信装置31が接続確認を送信し、携帯電話機21がACKを返すことによって、携帯電話機21と放送受信装置31とがIR通信可能範囲内にあることを確認しているが、この例に限られない。例えば、携帯電話機21にGPS(Global Positioning System)機能を設け、あらかじめ登録した放送受信装置31の位置情報と携帯電話機21の現在位置との比較を行うことによって、携帯電話機21と放送受信装置31との距離を求め、求めた距離に応じて通信内容を制限するようにしてもよい。
また、本実施形態では、放送受信装置31が、携帯電話機21が送信する操作信号に対して制限を設ける例を示しているが、携帯電話機21が放送受信装置31との距離や、優先度に応じて、送信する操作信号を変更するようにしてもよい。例えば、携帯電話機制御部25が、携帯電話機IR通信部29に接続確認を送信させ、放送受信装置制御部35が接続確認の受信を確認したときに携帯電話機21に対してACKを送信させてもよい。そして、携帯電話機制御部25が所定の期間内にACKの受信を確認できない場合に、返答フラグが「1」のコマンドを送信しないように制御してもよい。
〔操作対象装置変更処理〕
次に、図3のフローチャートのS35に示す操作対象装置変更処理について説明する。上述のように、操作対象装置変更処理は、接続確認の受信に失敗し、かつ他の機器のネットワークアドレスを受信した場合に行われる。
なお、操作対象装置変更処理は、携帯電話機21において、接続確認の受信に失敗した機器に操作信号を送ることを中止し、新たにネットワークアドレスを受信した機器に操作信号を送るようにする処理である。なお、ここで言う「機器」は、放送受信装置31でもよいし、他の電子機器でもよい。
また、操作対象装置変更処理では、必要に応じて、接続確認の受信に失敗した機器の設定情報(放送受信装置31の場合には、例えばチャンネルや音量設定等の設定情報)を、新たにネットワークアドレスを受信した機器の設定として流用する処理を行う。
これについて、操作対象装置変更処理の一例を示すフローチャートである図6に基づいて説明する。ここでは、携帯電話機21が放送受信装置AのIR通信可能範囲に入り、携帯電話機21と放送受信装置Aとが互いに登録を行った後に、携帯電話機21が放送受信装置AのIR通信可能範囲から外れ、放送受信装置BのIR通信可能範囲に入ったことを想定している。なお、放送受信装置Aと放送受信装置Bとは、放送受信装置31と同様の構成を備えているものとする。
まず、携帯電話機制御部25は、携帯電話機無線LAN通信部30に指示し、設定情報の送信を要求する設定情報リクエストを放送受信装置Aに送信させる(S71)。放送受信装置Aは、設定情報リクエストを受信すると、図5に示す受信操作信号対応処理のS51〜S57の処理を実行し、放送受信装置Aの現在の設定を示す設定情報を、無線LAN通信を介して携帯電話機21に送信する(S81)。
携帯電話機制御部25は、放送受信装置Aが送信する設定情報を受信したことを確認する(S72)と、上記受信した設定情報を携帯電話機記憶部26に格納する。続いて、携帯電話機制御部25は、携帯電話機無線LAN通信部30に指示し、放送受信装置Aに終了コマンドを送信させる。これにより、放送受信装置Aと携帯電話機21との通信は終了する。
終了コマンドを送信した携帯電話機制御部25は、放送受信装置Bのネットワークアドレスを、先に無線LAN通信のアクセス先アドレスとして登録していた放送受信装置Aのネットワークアドレスに上書きする(S74)。これにより、携帯電話機無線LAN通信部30の通信先は放送受信装置Bに変わる。
なお、簡単のため、図6のフローチャートには示していないが、携帯電話機21は、放送受信装置Bのネットワークアドレスと共に操作対象機器特定情報を受信している。そして、携帯電話機21は、該受信した操作対象機器特定情報に基づいて、操作対象装置を特定し、特定された操作対象装置を操作するための操作信号送信設定処理を行う。
続いて、携帯電話機制御部25は、携帯電話機無線LAN通信部30に指示し、登録要求及び携帯電話機21のネットワークアドレスを放送受信装置Bに送信させる。登録要求及びネットワークアドレスを受信した放送受信装置Bでは、受信したネットワークアドレスの登録が行われ、接続確認の送信が行われる(S91)。
携帯電話機制御部25は、接続確認を受信(S76)した後、携帯電話機無線LAN通信部30に指示して設定コマンドを送信させる(S77)。なお、簡単のため、図6のフローチャートには示していないが、S77で接続確認の受信を確認した後、携帯電話機制御部25は、ACKの送信(図3のフローチャートのS37及びS38に対応する処理)を行う。
放送受信装置Bは、設定コマンドを受信すると、受信した設定コマンドに従って設定を変更する。また、設定コマンドは返答フラグが「1」であるから、放送受信装置Bは、返答を送信する(S92)。そして、携帯電話機制御部25は、放送受信装置Bからの返答を受信したことを確認し(S78)、操作対象変更処理を終了する。
以上のように、操作対象装置変更処理では、携帯電話機21のユーザが放送受信装置Aの近傍から放送受信装置Bの近傍へと移動するだけで、携帯電話機21の操作信号の送信先が放送受信装置Bへと自動的に切り換わる。また、放送受信装置Aにおけるチャンネルや音量等の設定がそのまま放送受信装置Bへと引き継がれる。これにより、ユーザは、同じ番組を同じ音量で視聴することができる。
なお、図6のフローチャートでは、チャンネルや音量等の設定を示す設定情報を放送受信装置Aから放送受信装置Bへと引き継ぐ態様を示したが、引き継ぐデータは、放送受信装置Aが取得可能なデータであればどのようなデータでもよく、設定情報に限られない。例えば、放送受信装置Aがテレビ番組等を録画する機能を備えているような場合には、放送受信装置Aが録画した番組を放送受信装置Bに引き継ぐようにしてもよい。すなわち、上記の構成によれば、複数の装置間でのデータのやり取りを、携帯電話機21を移動させるという簡単な操作で容易に行うことができる。
また、図3のフローチャートでは、携帯電話機制御部25が、接続確認に失敗したこと及び他の機器のネットワークアドレスを受信したことを確認したときに、操作対象装置変更処理を実行する態様を示したが、操作対象装置変更処理を実行する条件はこの例に限られない。例えば、接続確認の成否に関わらず、他の機器のネットワークアドレスを受信したことを確認したときに操作対象装置変更処理を実行するようにしてもよい。
〔変形例〕
上記実施形態では、第1通信経路としてIR通信を用い、第2通信経路として無線LAN通信を用いる例を示したが、これに限られない。すなわち、第1通信経路は、所定の範囲内に存在する携帯電話機21のみに第2通信経路のアドレスを送信可能なものであればよく、例えばBlueTooth(登録商標)やZigBee等を用いてもよい。
また、第2通信経路は、第1通信経路よりも高速で大容量のデータ通信が可能なものであることが好ましいが、無線LAN通信に限られる訳ではない。例えば、第1通信経路としてIR通信を用い、第2通信経路としてBlueTooth(登録商標)を用いてもよい。
さらに、第2通信経路にインターネット等の通信網が介在していてもよい。例えば、電話・Web通信部22を利用し、携帯電話網及びインターネットを介して放送受信装置31に操作信号等を送信するようにしてもよい。この場合には、携帯電話機無線LAN通信部30を省略することができる。ただし、放送受信装置31が送信するネットワークアドレスはローカルIPアドレスであるから、インターネット等の通信網を介して放送受信装置31に操作信号を送るための仕組みが別途必要になる。
また、放送受信装置制御部35は、ネットワークアドレスを送信するときに当該ネットワークアドレスと、他のタイミングで送信したネットワークアドレスとを識別可能に送信し、識別された各ネットワークアドレスに対するアクセスに対し、処理内容を変更するようにしてもよい。これにより、放送受信装置35は、特定のタイミングでネットワークアドレスを受信した携帯電話機21のみと通信することが可能になる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、携帯電話機21及び放送受信装置31の各ブロック、特に携帯電話機制御部25および放送受信装置制御部35は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯電話機21及び放送受信装置31は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話機21及び放送受信装置31の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話機21及び放送受信装置31に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯電話機21及び放送受信装置31を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、DSL(Digital Subscriber Line)等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明によれば、特定の機器間のみにおいて、広帯域の通信手段による通信が容易に確立できるので、携帯電話機と放送受信装置とに限られず様々な機器間での通信に適用できる。
本発明の実施形態を示すものであり、携帯電話機と放送受信装置とを備える遠隔操作システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の遠隔操作システムの概要を示すブロック図である。 上記携帯電話機及び放送受信装置における、登録処理から無線LANを用いて遠隔操作を行うまでの処理の流れを示すフローチャートである。 上記放送受信装置を操作するために、上記携帯電話機の表示部に表示する画像の一例を示す図である。 上記放送受信装置の受信操作信号対応処理及び上記携帯電話機の送信操作信号対応処理の一例を示すフローチャートである。 上記遠隔操作システムにおける、操作対象装置変更処理の一例を示すフローチャートである 従来のリモコンシステムの概要を示すブロック図である。
符号の説明
1 遠隔操作システム
2 操作装置
3 操作対象装置
11 遠隔操作システム
21 携帯電話機(操作機器)
25 携帯電話機制御部(操作機器通信制御手段、操作信号変更手段、データ転送手段)
26 携帯電話機記憶部
29 携帯電話機IR通信部(操作機器第2通信部)
30 携帯電話機無線LAN通信部(操作機器第1通信部)
31 放送受信装置(操作対象機器)
32 放送受信装置IR通信部(第2通信部)
33 放送受信装置無線LAN通信部(第1通信部)
34 放送受信装置記憶部
35 放送受信装置制御部(アドレス送信制御手段、通信制御手段、対応動作変更手段)

Claims (10)

  1. 操作機器の送信する操作信号に基づいて動作する操作対象機器であって、
    第1通信経路にて送信される上記操作信号を受信可能な第1通信部と、
    上記第1通信経路とは異なる第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを送信可能な第2通信部と、
    上記第2通信部に、上記アドレスを所定の領域内に存在する上記操作機器のみに受信可能に送信させるアドレス送信制御手段と、
    上記アドレスが送信された後、所定の期間だけ該送信したアドレスに対して送信される操作信号を受信可能にする通信制御手段とを備えていることを特徴とする操作対象機器。
  2. 上記通信制御手段は、上記アドレスを定期的に変化させることを特徴とする請求項1に記載の操作対象機器
  3. 上記第2通信部に、上記所定の領域内に存在する操作機器に対して応答を要求する応答要求信号を送信させ、上記操作機器から応答があった場合と応答がなかった場合とで上記操作信号に対応する動作を変更する対応動作変更手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の操作対象機器。
  4. 操作信号を送信して請求項1から3の何れか1項に記載の操作対象機器を動作させる操作機器であって、
    第1通信経路にて上記操作信号を送信可能な操作機器第1通信部と、
    上記第1通信経路とは異なる第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを受信可能な操作機器第2通信部と、
    上記受信したアドレスを用いて上記操作信号を送信させる操作機器通信制御手段とを備えていることを特徴とする操作機器。
  5. 上記操作機器第2通信部に、所定の領域内に存在する操作対象機器に対して応答を要求する応答要求信号を送信させ、上記操作対象機器から応答があった場合と応答がなかった場合とで送信可能な操作信号を変更する操作信号変更手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載の操作機器。
  6. 上記操作対象機器からデータを取得した後、該操作対象機器とは異なる第2操作対象機器のアドレスを受信したときに、上記取得した操作対象機器のデータを上記第2操作対象機器に送信するデータ転送手段を備えていることを特徴とする請求項4または5に記載の操作機器。
  7. 操作機器と、該操作機器の送信する操作信号に基づいて動作する操作対象機器とを含む遠隔操作システムであって、
    上記操作対象機器は、
    第1通信経路にて送信される上記操作信号を受信可能な第1通信部と、
    上記第1通信経路とは異なる第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを送信可能な第2通信部と、
    上記第2通信部に、上記アドレスを所定の領域内に存在する上記操作機器のみに受信可能に送信させるアドレス送信制御手段と、
    上記アドレスが送信された後、所定の期間だけ該送信したアドレスに対して送信される操作信号を受信可能にする通信制御手段とを備え、
    上記操作機器は、
    上記第1通信経路にて、上記操作信号を送信可能な操作機器第1通信部と、
    上記第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを受信可能な操作機器第2通信部と、
    記受信したアドレスを用いて上記操作信号を送信させる操作機器通信制御手段とを備えていることを特徴とする遠隔操作システム。
  8. 操作機器の送信する操作信号に基づいて動作する操作対象機器の制御方法であって、
    上記操作対象機器は、第1通信経路にて送信される上記操作信号を受信可能な第1通信部と、上記第1通信経路とは異なる第2通信経路にて、上記第1通信経路のアドレスを送信可能な第2通信部とを備え、
    上記第2通信部に、上記アドレスを所定の領域内に存在する上記操作機器のみに受信可能に送信させるアドレス送信制御ステップと、
    上記アドレスが送信された後、所定の期間だけ該送信したアドレスに対して送信される操作信号を受信可能にする通信制御ステップとを含むことを特徴とする制御方法。
  9. 請求項1から3の何れか1項に記載の操作対象機器、または、請求項4または5に記載の操作機器を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
  10. 請求項9に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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