JP5025497B2 - 蒸気有効利用システム - Google Patents

蒸気有効利用システム Download PDF

Info

Publication number
JP5025497B2
JP5025497B2 JP2008002410A JP2008002410A JP5025497B2 JP 5025497 B2 JP5025497 B2 JP 5025497B2 JP 2008002410 A JP2008002410 A JP 2008002410A JP 2008002410 A JP2008002410 A JP 2008002410A JP 5025497 B2 JP5025497 B2 JP 5025497B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
turbine
pipe
main
boiler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008002410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009162182A (ja
Inventor
隆 前本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2008002410A priority Critical patent/JP5025497B2/ja
Publication of JP2009162182A publication Critical patent/JP2009162182A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5025497B2 publication Critical patent/JP5025497B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Turbines (AREA)

Description

本発明は、火力発電プラントにおいて、ボイラーから発生した蒸気を有効に利用するためのシステムに関する。
一般に、火力発電プラントにおいては、ボイラーで発生した蒸気を蒸気タービン(以下単にタービンと呼ぶ)供給して、タービンを駆動し発電を行っている。ここで、図4を参照して、火力発電所で用いられる火力発電プラントについて説明する。図示の火力発電プラント10は、1号機12〜3号機14を有しており、1号機12〜3号機14は同一の機器を有しているため、図4においては、2号機13及び3号機14の構成は省略されている。
図示の火力発電プラント10では、燃料として、例えば、重油を用いており、重油をボイラー11で燃焼させて水を加熱して蒸気を発生させている。ボイラー11で発生した蒸気は、主蒸気管15を介して1号機12〜3号機14に供給される。ボイラー11の出口において、主蒸気管15には、ボイラー蒸気出口弁16が備えられており、このボイラー蒸気出口弁16によってボイラー11からの蒸気の供給及び停止が行われる。
ここで、1号機12に注目すると、1号機12は左主蒸気止弁(左MSV)17及び右主蒸気止弁(右MSV)18と蒸気加減弁19とを有しており、左主蒸気止弁17及び右主蒸気止弁18は蒸気タービン(高圧タービン:以下単にタービンと呼ぶ)20に対して蒸気の供給と停止を行うものであり、蒸気加減弁19はタービン20に対する蒸気の圧力及び流量の調整を行うものである。蒸気加減弁19から蒸気がタービン20に与えられ、タービン20が駆動されることになる。
左主蒸気止弁17は左主蒸気止弁上部ドレン弁21を介してタービンフラッシュパイプ22に接続され、右主蒸気止弁18は右主蒸気止弁上部ドレン弁23を介してタービンフラッシュパイプ22に接続されている。さらに、左主蒸気止弁17は、左主蒸気止弁下部シートドレン弁24を介してコンデンサ(凝縮器)26に接続され、右主蒸気止弁18は、右主蒸気止弁下部シートドレン弁25を介してコンデンサ26に接続されている。なお、図示はしないが、2号機13及び3号機14も1号機12と同様に構成されている。
ところで、上述の火力発電プラント10においては、重油などを予熱して流動性を高めるため等のために、所謂補助蒸気が用いられる。そして、この補助蒸気は主蒸気管15から抽出される。
図示の例では、ボイラー蒸気出口弁16とボイラー11との間において、補助蒸気供給管27aを介して1号機第1補助蒸気ヘッダ27が接続され、この1号機第1補助蒸気ヘッダ27には1号機第2補助蒸気ヘッダ28が接続されている。そして、1号機第2補助蒸気ヘッダ28には予熱を要する機器(例えば、蒸気発生器29、サービスタンクヤード補助蒸気ヘッダ(サービス補助蒸気ヘッダ)30、貯蔵タンクヤード補助蒸気ヘッダ(貯蔵補助蒸気ヘッダ)31、グランド蒸気供給器(供給器)32、及び復水器空気抽出器(抽出器)33)が接続され、補助蒸気が供給される。
また、1号機第1補助蒸気ヘッダ27はウォーミングアップ蒸気出口弁(出口弁)34を介して、ウォーミングアップ配管35に接続され、このウォーミングアップ配管35は、タービン20に接続されるとともに、ウォーミングアップを要する機器(例えば、抽気管36、ベンチレータ弁37、ブローダウン弁38、低温再熱蒸気管39、及び再熱器40)に接続されている。
タービン20を起動する際には、ボイラー11で重油が燃焼され、これによってボイラー11で発生した蒸気がタービン20に供給されることになるが、主蒸気温度及び圧力が所定の温度及び圧力(例えば、温度500℃、圧力3.4MPa)に達するまで、タービン20には蒸気は供給されない。
つまり、起動時にはボイラー蒸気出口弁16は開くが、左主蒸気止弁17及び右主蒸気止弁18は閉止された状態である。一方、タービン20、及びウォーミングアップを要する機器に、突然高温高圧の蒸気が供給されないように、抽出器33の出口弁を開いて、ウォーミングアップ配管35を介して蒸気(ウォーミングアップ蒸気)をタービン20及びウォーミングアップを要する機器に与えて、徐々加温する。
そして、主蒸気の温度及び圧力が所定の温度及び圧力となると、左主蒸気止弁17及び右主蒸気止弁18を開くとともに、抽出器33の出口弁を閉じてタービン20に主蒸気を供給し、タービン20を駆動する。
なお、前述のように、1号機第2補助蒸気ヘッダ28から予熱を要する機器に主蒸気管15から抽出された補助蒸気が供給される。また、ボイラー蒸気出口弁16の下流において、主蒸気管15には、2号機補助蒸気ヘッダ41及び3号機補助蒸気ヘッダ42が接続されて、補助蒸気が抽出され、2号機及び3号機に係る予熱を要する機器に補助蒸気が補給される。
駆動中のタービン20を停止させる際には、ボイラー11の燃焼を停止するとともに、ボイラー蒸気出口弁16と左主蒸気止弁17及び右主蒸気止弁18とを閉止する。さらに、左主蒸気止弁上部ドレン弁21、右主蒸気止弁上部ドレン弁23と、左主蒸気止弁下部シートドレン弁24、右主蒸気止弁下部シートドレン弁25を全開状態として、タービンフラッシュパイプ22及びコンデンサ26に対して、主蒸気管15内の蒸気の排出を行う。コンデンサ26に排出された蒸気は復水されることになり、タービンフラッシュパイプ22に排出された蒸気は、ここから屋外に排出される。
ところで、発電効率を向上するため、蒸気タービンの回転駆動に使用した使用済みの蒸気を、復水器で冷却凝縮して復水とし、復水をタービン油冷却器等に供給して、タービン油冷却器によって、タービン油3を冷却した使用済みの温度上昇した冷却水を、ボイラーに供給するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−36535号公報
上述の火力発電プラントにおいては、駆動中のタービン20を停止した後においても、ボイラー蒸気出口弁16の下流において、主蒸気管15には高温高圧の蒸気(例えば、温度550℃、圧力15.5MPa(停止直後))の蒸気が滞留している。このため、前述したように、タービンフラッシュパイプ22及びコンデンサ26を用いて、この滞留蒸気を排出するようにしている。
しかしながら、タービン20を停止した直後において、主蒸気管15内に滞留する蒸気は高温であり、このような蒸気を屋外に排出するなどして捨ててしまうことは、エネルギーコスト上大変無駄なことである。つまり、この滞留蒸気を、熱源として用いることができれば、エネルギーコスト上大変有利である。
本発明は、主蒸気管に滞留する蒸気を有効に利用することのできる蒸気有効利用システムを提供することを目的とする。
(1) 本発明は、燃料の燃焼によって蒸気を発生させるボイラーと、前記ボイラーからの蒸気によって駆動される蒸気タービンと、前記ボイラーと前記蒸気タービンとの間に配置され前記ボイラーからの蒸気を主蒸気として前記蒸気タービンに与えるための主蒸気管と、前記ボイラー近傍に配置され前記主蒸気管への停止するボイラー出口弁と、前記主蒸気の前記蒸気タービンへの供給を停止するためのタービン蒸気止弁とを有する火力発電プラントで用いられ、前記蒸気タービンを停止した際に前記主蒸気管に滞留する主蒸気を有効利用するための蒸気有効利用システムであって、前記ボイラー出口弁が開かれた際予熱を必要とする機器に前記主蒸気から抽出された補助蒸気を供給する補助蒸気供給管と、前記ボイラー出口弁及び前記タービン蒸気止弁が閉じられて前記蒸気タービンを停止した際に、前記主蒸気管に滞留する主蒸気を回収する回収パイプラインと、前記回収パイプラインに備えられた蒸気供給止弁とを有し、前記ボイラー出口弁及び前記タービン蒸気止弁が閉じられて前記蒸気タービンを停止した際、前記蒸気供給止弁が開かれて、前記主蒸気管に滞留する主蒸気を補助蒸気として前記回収パイプラインによって前記予熱を必要とする機器に供給するようにしたことを特徴とするものである。
(1)に記載の蒸気有効利用システムでは、蒸気タービンを停止した際に、主蒸気管に滞留する蒸気を排出することなく、回収パイプラインを介して予熱を必要とする機器に供給しているので、蒸気タービンの停止中にも関わらず、予熱を必要とする機器の予熱を行うことができる。そして、このようにして予熱を必要とする機器を予熱するようにすれば、蒸気タービンの再起動の際に、速やかな再起動を行うことができるばかりでなく、補助蒸気を得るために、ボイラーを稼動する必要がなくなり、重油等の燃料を削減するねことができる。
(2) 本発明は、(1)に記載の蒸気有効利用システムにおいて、前記火力発電プラントは、前記主蒸気管に滞留した主蒸気を排出するドレン管と、該ドレン管に備えられたドレン弁とを有し、前記回収パイプラインは前記ドレン弁の近傍でかつ上流側で前記ドレン管に接続されていることを特徴とするものである。
(2)に記載の蒸気有効利用システムでは、回収パイプラインを、ドレン弁の近傍でかつ上流側でドレン管に接続するようにしたので、有効に主蒸気管に滞留する主蒸気を回収することができる。
(3) 本発明は、(2)に記載の蒸気有効利用システムにおいて、前記主蒸気管に滞留する主蒸気の温度及び圧力が予め規定された温度及び圧力以下となった際、前記蒸気供給止弁を閉じて、前記ドレン弁を開くようにしたことを特徴とするものである。
(3)に記載の蒸気有効利用システムでは、主蒸気管に滞留する主蒸気の温度及び圧力が予め規定された温度及び圧力以下となるまで、予熱を必要とする機器を予熱するようにしたので、主蒸気管に滞留する主蒸気を有効の利用することができる。
(4) 本発明は、(1)〜(3)のいずれかに記載の蒸気有効利用システムにおいて、前記火力発電プラントは、ウォーミングアップを必要とする機器及び前記蒸気タービンに前記主蒸気管内の蒸気をウォーミングアップ蒸気として供給するウォーミングアップ配管と、前記ウォーミングアップ配管に備えられたウォーミングアップ蒸気出口弁とを有し、前記タービン蒸気止弁が開かれるまで前記ウォーミングアップ蒸気出口弁を開とするとともに、前記蒸気供給止弁を開状態として前記回収パイプラインを介して前記予熱を必要とする機器に前記ウォーミングアップ蒸気を供給するようにしたことを特徴とするものである。
(4)に記載の蒸気有効利用システムでは、回収パイプラインによってウォーミングアップ蒸気を予熱を必要とする機器に供給するようにしたので、予熱を必要とする機器を早期に所定の温度にすることができる。
以上のように、本発明によれば、蒸気タービンを停止した際に、主蒸気管に滞留する蒸気を排出することなく、回収パイプラインを介して予熱を必要とする機器に供給しているので、蒸気タービン停止後に主蒸気管に滞留する蒸気を有効に利用することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態による蒸気有効利用システムの一例について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態による蒸気有効利用システムが用いられた火力発電プラントの一例を示す図であり、図1において図4に示す火力発電プラントと同一の構成要素については同一の参照番号が付し、説明を省略する。
図1において、左主蒸気止弁17とタービンフラッシュパイプ(ドレンパイプ)22とを連結するドレン配管50と、右主蒸気止弁18とタービンフラッシュパイプ(ドレンパイプ)22とを連結するドレン配管51には、左主蒸気止弁上部ドレン弁21及び右主蒸気止弁上部ドレン弁23の手前において回収パイプライン(回収配管)52が接続されており、この回収パイプライン52には、補助蒸気供給止弁53及び補助蒸気圧力調整弁54が備えられている。
そして、図示の例では、回収パイプライン52は1号機第2補助蒸気ヘッダ28に接続されている。また、必要に応じて、回収パイプライン52を2号機補助蒸気ヘッダ41及び3号機補助蒸気ヘッダ42に接続するようにしてもよい。
ここで、図2も参照して、いま、ボイラー11からタービン20に蒸気が供給され、タービン20が駆動中であるとする(つまり、発電が行われている)。このような状況下で、タービン20を停止させる事態が生じた場合には(ステップS1)、ボイラー11の燃焼を停止するとともに、ボイラー蒸気出口弁16と左主蒸気止弁17及び右主蒸気止弁18とを閉止する(第1の閉弁動作:ステップS2)。これによって、タービン20には蒸気が供給されなくなって、タービンが停止する(ステップS3)。
一方、ボイラー蒸気出口弁16、左主蒸気止弁17、右主蒸気止弁18を閉弁した際には、主蒸気管15には蒸気が滞留することなる。前述のように、従来においては、主蒸気管15に滞留する蒸気は、コンデンサ26で復水されるか及び/又はタービンフラッシュパイプ22において屋外に排出されるが、本実施の形態では、主蒸気管15に滞留する蒸気を、予熱を必要とする機器の予熱に用いることとする。
前述したように、タービン20を停止した後、補助蒸気供給止弁53が開弁される(第1の開弁動作:ステップS4)、これによって、主蒸気管15に滞留する蒸気(一般に、タービン20の停止直後においては、蒸気温度は550℃、蒸気圧力15.5MPaである)が補助蒸気として回収パイプライン52に流れる。この補助蒸気は、補助蒸気圧力調整弁54によって圧力調整された後、1号機第2補助蒸気ヘッダ28等に供給される(補助蒸気供給:ステップS5)。
なお、回収パイプライン52が2号機補助蒸気ヘッダ41及び3号機補助蒸気ヘッダ42に接続されている際には、補助蒸気は、2号機補助蒸気ヘッダ41及び3号機補助蒸気ヘッダ42にも供給されることになる。
これによって、ボイラー11から主蒸気管15への蒸気の供給が停止されても、主蒸気管15に滞留する多量の蒸気が、回収パイプライン52を介して、補助蒸気として1号機第2補助蒸気ヘッダ28等に供給されることになって、予熱を必要とする機器(例えば、蒸気発生器29、サービスタンクヤード補助蒸気ヘッダ30、貯蔵タンクヤード補助蒸気ヘッダ31、グランド蒸気供給器32、及び復水器空気抽出器33)に補助蒸気が与えられ、タービン20の停止中にも関わらず、予熱を必要とする機器の予熱を行うことができる。
従って、短時間のタービン停止であれば、主蒸気管15に滞留する蒸気によって、予熱を必要とする機器の予熱を行うことができ、補助蒸気を得るために、ボイラー11を稼動する必要がなくなり、重油等の燃料を削減できる。そして、二酸化炭素等の排ガス量も削減することができる。特に、頻繁に稼動・停止を繰り返す火力発電プラントにおいては、燃料削減効果が大きい。
なお、補助蒸気としては、蒸気温度240℃、蒸気圧力1.4MPaとなるまで利用することができる。つまり、主蒸気管15に滞留する主蒸気の温度及び圧力がそれぞれ予め規定された温度及び圧力である240℃及び1.4MPaとなると、補助蒸気供給止弁53が閉じられ、左主蒸気止弁下部シートドレン弁24及び右主蒸気止弁下部シートドレン弁25が開かれて、主蒸気管15に滞留する蒸気が排出される。
上述のようにして、タービン20を停止した後、タービン20を再起動する際には(ステップS6)、まず、補助蒸気供給止弁53が閉弁される(第2の閉弁動作:ステップS7)、その後、ボイラー11で重油を燃焼し、蒸気を発生させる(ステップS8)。そして、ボイラー蒸気出口弁16を開弁する(第2の開弁動作:ステップS9)。
続いて、主蒸気管15内の主蒸気温度及び圧力が所定の温度及び圧力(例えば、温度500℃、圧力3.4MPa)に達したか否かを監視し(ステップS10)、主蒸気温度及び圧力が所定の温度に達していないと(つまり、主蒸気温度及び圧力が所定に温度に達するまで)、抽出器33の出口弁を開いて(第3の開弁動作:ステップS11)、ステップS10に戻る。
抽出器33の出口弁の開弁によって、ウォーミングアップ配管35を介してウォーミングアップ蒸気をタービン20及びウォーミングアップを要する機器(例えば、抽気管36、ベンチレータ弁37、ブローダウン弁38、低温再熱蒸気管39、及び再熱器40)に与えて、徐々加温する。
ステップS10において、主蒸気温度及び圧力が所定の温度に達すると、左主蒸気止弁17及び右主蒸気止弁18が開弁して(第4の開弁動作:ステップS12)、タービン20に主蒸気を供給し、タービン20を駆動させる(ステップS13)。その後、抽出器33の出口弁3を閉じて(第3の閉弁動作:ステップS14)、ウォーミングアップ蒸気の供給を停止する。
なお、上述の説明では、タービン20の再起動に際、補助蒸気供給止弁53を閉弁する例について説明したが、ウォーミングアップ期間中、補助蒸気供給止弁53を開弁するようにしてもよい。このようにすれば、回収パイプライン52を通って1号機第2補助蒸気ヘッダ28等にウォーミングアップ蒸気を供給することができ、予熱を必要とする機器を効果的に予熱することができる。そして、ウォーミングアップ期間を過ぎると、つまり、主蒸気温度及び圧力が所定の温度に達すると、補助蒸気供給止弁53を閉弁することになる。
さらに、図2で説明した各ステップを制御装置によって行わせるようにしてもよい。図3に示すように、制御装置60には、タービン停止指令又はタービン駆動指令が与えられる。また、制御装置60には、主蒸気管15内の蒸気温度を検知する温度センサ61及び蒸気圧力を検知する圧力センサ62が接続されている。
さらに、制御装置60によって、ボイラー蒸気出口弁16、左主蒸気止弁17、右主蒸気止弁18、補助蒸気供給止弁53、補助蒸気圧力調整弁54、及び抽出器33の出口弁が開閉制御又は開度調整されることになる。つまり、制御装置60は、タービン停止指令又はタービン駆動指令を受けると、前述のステップS1〜S14を実行することになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の実施の形態による蒸気有効利用システムが用いられる火力発電プラントの一例を示す図である。 図1に示す蒸気有効利用システムの動作を説明するためのフロー図である。 図1に示す蒸気有効利用システムの制御系を示すブロック図である。 従来の火力発電プラントの一例を示す図である。
符号の説明
11 ボイラー
15 主蒸気管
16 ボイラー蒸気出口弁
17 左主蒸気止弁
18 右主蒸気止弁
20 蒸気タービン(高圧タービン)
21 左主蒸気止弁上部ドレン弁
22 タービンフラッシュパイプ(ドレンパイプ)
23 右主蒸気止弁上部ドレン弁
50,51 ドレン配管
52 回収パイプライン
53 補助蒸気供給止弁
54 補助蒸気圧力調整弁

Claims (4)

  1. 燃料の燃焼によって蒸気を発生させるボイラーと、前記ボイラーからの蒸気によって駆動される蒸気タービンと、前記ボイラーと前記蒸気タービンとの間に配置され前記ボイラーからの蒸気を主蒸気として前記蒸気タービンに与えるための主蒸気管と、前記主蒸気管に備えられ前記ボイラー近傍に配置されボイラー出口弁と、前記主蒸気の前記蒸気タービンへの供給を停止するためのタービン蒸気止弁とを有する火力発電プラントで用いられ、前記蒸気タービンを停止した際に前記主蒸気管に滞留する主蒸気を有効利用するための蒸気有効利用システムであって、
    前記ボイラー出口弁が開かれた際予熱を必要とする機器に前記主蒸気から抽出された補助蒸気を供給する補助蒸気供給管と、
    前記ボイラー出口弁及び前記タービン蒸気止弁が閉じられて前記蒸気タービンを停止した際に、前記主蒸気管に滞留する主蒸気を回収する回収パイプラインと、
    前記回収パイプラインに備えられた蒸気供給止弁とを有し、
    前記ボイラー出口弁及び前記タービン蒸気止弁が閉じられて前記蒸気タービンを停止した際、前記蒸気供給止弁が開かれて、前記主蒸気管に滞留する主蒸気を補助蒸気として前記回収パイプラインによって前記予熱を必要とする機器に供給するようにしたことを特徴とする蒸気有効利用システム。
  2. 前記火力発電プラントは、前記主蒸気管に滞留した主蒸気を排出するドレン管と、該ドレン管に備えられたドレン弁とを有し、
    前記回収パイプラインは前記ドレン弁の近傍でかつ上流側で前記ドレン管に接続されていることを特徴とする請求項1記載の蒸気有効利用システム。
  3. 前記主蒸気管に滞留する主蒸気の温度及び圧力が予め規定された温度及び圧力以下となった際、前記蒸気供給止弁を閉じて、前記ドレン弁を開くようにしたことを特徴とする請求項2記載の蒸気有効利用システム。
  4. 前記火力発電プラントは、ウォーミングアップを必要とする機器及び前記蒸気タービンに前記主蒸気管内の蒸気をウォーミングアップ蒸気として供給するウォーミングアップ配管と、
    前記ウォーミングアップ配管に備えられたウォーミングアップ蒸気出口弁とを有し、
    前記タービン蒸気止弁が開かれるまで前記ウォーミングアップ蒸気出口弁を開とするとともに、前記蒸気供給止弁を開状態として前記回収パイプラインを介して前記ウォーミングアップを必要とする機器に前記ウォーミングアップ蒸気を供給するようにしたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の蒸気有効利用システム。
JP2008002410A 2008-01-09 2008-01-09 蒸気有効利用システム Expired - Fee Related JP5025497B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008002410A JP5025497B2 (ja) 2008-01-09 2008-01-09 蒸気有効利用システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008002410A JP5025497B2 (ja) 2008-01-09 2008-01-09 蒸気有効利用システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009162182A JP2009162182A (ja) 2009-07-23
JP5025497B2 true JP5025497B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=40965055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008002410A Expired - Fee Related JP5025497B2 (ja) 2008-01-09 2008-01-09 蒸気有効利用システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5025497B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61123702A (ja) * 1984-11-16 1986-06-11 Hitachi Ltd 蒸気加減弁のウオ−ミング装置
JPH10176505A (ja) * 1996-12-16 1998-06-30 Hitachi Ltd 複合発電プラント
JP2004169625A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Toshiba Corp コージェネレーションプラントおよびその起動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009162182A (ja) 2009-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5227352B2 (ja) 熱回収蒸気発生器及び関連する蒸気ラインを予め加温するためのシステム及び方法
JP4540472B2 (ja) 廃熱式蒸気発生装置
CN104279058B (zh) 联合循环发电设备以及操作联合循环发电设备的方法
JP5320423B2 (ja) 火力発電プラント,蒸気タービン設備、およびその制御方法
JP5860597B2 (ja) 排熱回収ボイラ配管を予熱するシステム及び方法
JP6195299B2 (ja) 排熱回収システム、船舶及び排熱回収方法
CA2397612C (en) Gas and steam turbine installation
KR20200130449A (ko) 컴바인드 사이클 플랜트 및 그 운전 방법
JP5725913B2 (ja) 複合サイクルプラント
JP2010249505A (ja) 蒸気発生設備を運転する方法及びシステム
US8327615B2 (en) Combined cycle powered generating plant having reduced start-up time
JP2008169760A (ja) 廃熱回収装置
JP5463313B2 (ja) 火力発電プラント
KR101690384B1 (ko) 연소로 폐열회수장치 및 연소로 폐열회수방법
JP5025497B2 (ja) 蒸気有効利用システム
US8534038B2 (en) Combined power plant
JP2006284018A (ja) ゴミ焼却炉用発電設備とゴミ焼却炉用発電方法
JP2012102980A (ja) ブロータンク及びその使用方法
JP2014112018A (ja) 発電ユニットおよび発電ユニット起動時のフラッシュタンクドレン回収方法
CN110005487B (zh) 一种蒸汽轮机的启动方法
JP2005344528A (ja) コンバインドサイクル発電プラントおよびその起動運転方法
JP2009281168A (ja) 汽力発電設備における復水系統及びその運転方法
JP2012140910A (ja) コンバインドサイクル発電プラント及びガスタービンシステム並びにガスタービン燃料ガス加熱システム
JP2020029977A (ja) ボイラのブローイングアウト用仮設配管系統およびボイラのブローイングアウト方法
JP6985038B2 (ja) 熱エネルギー回収装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120619

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5025497

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees