JP2012140910A - コンバインドサイクル発電プラント及びガスタービンシステム並びにガスタービン燃料ガス加熱システム - Google Patents

コンバインドサイクル発電プラント及びガスタービンシステム並びにガスタービン燃料ガス加熱システム Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明の課題は、給水ポンプがトリップした場合でも、ガスタービン燃料ガスへ加熱水の供給が継続可能となり、燃料ガス温度が維持でき、ガスタービンの負荷を維持したままでの運転が可能となるコンバインドサイクル発電プラントを提供することである。
【解決手段】
本発明では、上記課題を解決するために、給水ポンプからの給水を節炭器により加熱水にしてガスタービン燃料ガス加熱器の熱源として利用するコンバインドサイクル発電プラントにおいて、前記給水ポンプがトリップした際に、予備機の給水ポンプが起動するまでの間、ドラムからの給水を取水源とし、前記ガスタービン燃料ガス加熱器へ加熱水を供給するガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明はコンバインドサイクル発電プラント及びガスタービンシステムに係り、特に、排熱回収ボイラの高温水を熱源としガスタービン燃料ガスを加熱することを特徴としたコンバインドサイクル発電プラント及びガスタービンシステムに関する。
コンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービンプラントに蒸気タービンプラントと排熱回収プラントを組合せ、ガスタービンプラントから出た排熱を利用して排熱回収ボイラで蒸気を発生させ、その蒸気を蒸気タービンプラントに供給して発電させるものである(特許文献1を参照)。
このコンバインドサイクル発電プラントの一構成例を、図1を用いて説明する。
図1に示す如く、コンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービン1と、高圧蒸気タービン18及び中低圧蒸気タービン22と、排熱回収ボイラ5とから概略構成されている。
ガスタービン1は、燃焼器2と空気圧縮機3を備え、空気圧縮機3で吸い込んだ空気を高圧化し、その高圧空気に、ガスタービン燃料ガス加熱器4からの加熱されたガスタービン燃料ガスを加えて燃焼器2で燃焼ガスを生成し、この生成した燃焼ガスを駆動ガスとしてガスタービン1を駆動させている。
また、排熱回収ボイラ5は、ガスタービン1からの排ガスと低圧給水ポンプ24及び高中圧給水ポンプ25からの給水との熱交換を行い、高圧蒸気タービン18、中低圧蒸気タービン22の駆動蒸気を発生させている。更に、排熱回収ボイラ5は、各々圧力レベルの異なる蒸気を発生する高圧節炭器6、高圧蒸発器7、高圧過熱器8から構成される高圧系と、中圧節炭器9、中圧蒸発器10、中圧過熱器11から構成される中圧系、及び低圧節炭器12、低圧蒸発器13、低圧過熱器14から構成される低圧系から成り立っている。
一方、高圧ドラム15、中圧ドラム16、低圧ドラム17に供給された給水は、高圧蒸発器7、中圧蒸発器10、低圧蒸発器13で飽和蒸気となり、その飽和蒸気は、高圧過熱器8、中圧過熱器11、低圧過熱器14で加熱されて過熱蒸気となる。この過熱蒸気を、それぞれ高圧蒸気、中圧蒸気、低圧蒸気と呼ぶ。高圧蒸気は、高圧蒸気タービン駆動用蒸気として高圧蒸気タービン18に供給され、中圧蒸気及び低圧蒸気は、中低圧蒸気タービン22に供給される。
次に、高圧蒸気タービン18及び中低圧蒸気タービン22に、蒸気を供給する系統を説明する。
先ず、高圧節炭器6へと供給された給水は、高圧節炭器6にてガスタービン1からの排ガスと熱交換を行い、高圧ドラム15及び高圧蒸発器7で飽和蒸気となる。その飽和蒸気は、高圧過熱器8で加熱され過熱蒸気となり、高圧蒸気として高圧蒸気タービン18に供給される。
また、中圧節炭器9へと供給された給水は、中圧節炭器9にてガスタービン1からの排ガスと熱交換を行い、中圧ドラム16及び中圧蒸発器10で飽和蒸気となる。その飽和蒸気は、中圧過熱器11で加熱され過熱蒸気となる。その後、高圧蒸気タービン18から排出された低温再熱蒸気と合流する。合流後、再熱器20で加熱され、高温再熱管21を通って中圧蒸気として中低圧蒸気タービン22に供給される。
更に、低圧節炭器12へと供給された給水は、低圧節炭器12にてガスタービン1からの排ガスと熱交換を行い、低圧ドラム17及び低圧蒸発器13で飽和蒸気となる。その飽和蒸気は、低圧過熱器14で加熱されて過熱蒸気となり、低圧蒸気として中低圧蒸気タービン22に供給される。中低圧蒸気タービン22の排気は、復水器23へと排出される。
次に、上述した従来の構成におけるガスタービン燃料ガスの加熱の仕方について、図2を用いて説明する。
従来の構成の場合、図2に示すように、ガスタービン燃料ガスを加熱する加熱水は、高中圧給水ポンプ25により、給水系統から中圧節炭器9を経て高温となってガスタービン燃料ガス加熱水管26を介してガスタービン燃料ガス加熱器4へ供給され、ガスタービン燃料ガスを加熱している。尚、調節弁27は、ガスタービン燃料ガス加熱器4の下流におけるガスタービン燃料ガスの温度を一定値に制御する目的で、ガスタービン燃料ガス加熱器4から復水器23の間に設置されている。
特開平10−306708号公報
しかしながら、従来のガスタービン燃料ガスを加熱する方法では、図2から明らかなように、高中圧給水ポンプ25がトリップした場合、ガスタービン燃料ガス加熱器4へ加熱水を供給することができなくなり、高中圧給水ポンプ25によるガスタービン燃料ガス加熱器4への加熱水の供給が停止してしまう(低圧給水ポンプ24がトリップした場合も同様)。その結果、ガスタービン燃料ガス加熱水管26及び中圧ドラム給水供給管34内の残留給水が、ガスタービン燃料ガス加熱器4へ供給された後は、ガスタービン燃料ガス加熱器4への加熱水の供給が不可能となり、ガスタービン燃料ガスが十分に加熱されなくなるため、ガスタービン1の燃料温度が低くなってしまう。
そのため、燃料ガスの温度が、ガスタービン1が許容するガスタービン燃料ガス温度以下に低下してしまい、ガスタービン1はランバックし、低負荷運転状態となってしまう。
給水ポンプの予備機が設置されているプラントにおいては、給水ポンプのトリップが発生しても、給水ポンプの予備機が自動起動して加熱水を供給することが可能となっている。しかし、給水ポンプが切り替わるまでの間、一時的に加熱水が供給できなくなるため、ガスタービン燃料ガの温度が低下し、ガスタービン1がランバックする恐れがある。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、給水ポンプがトリップした場合でも、ガスタービン燃料ガスへ加熱水の供給が継続可能となり、燃料ガス温度が維持でき、ガスタービンの負荷を維持したままでの運転が可能となるコンバインドサイクル発電プラント及びガスタービンシステムを提供することにある。
本発明のコンバインドサイクル発電プラントは、上記目的を達成するために、燃焼器からの高温のガスタービン燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、該ガスタービンから排出される排ガスで給水を加熱し、蒸気を発生する排熱回収ボイラと、該排熱回収ボイラから供給される蒸気を膨張させて動力を生じる蒸気タービンと、前記排熱回収ボイラに給水を供給するための給水ポンプと、蒸発器を経て高温となった給水から蒸気を発生させるドラムと、前記燃焼器のガスタービン燃料ガスを加熱するガスタービン燃料ガス加熱器と、前記給水ポンプからの給水を加熱水にする節炭器とを備え、前記給水ポンプからの給水を節炭器により加熱水にして前記ガスタービン燃料ガス加熱器の熱源として利用するコンバインドサイクル発電プラントにおいて、前記給水ポンプがトリップした際に、前記ドラムからの給水を取水源とし、前記ガスタービン燃料ガス加熱器へ加熱水を供給するガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統を備えていることを特徴とする。
また、本発明のガスタービンシステムは、上記目的を達成するために、空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを発生する燃焼器と、該燃焼器からの高温のガスタービン燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、前記燃焼器のガスタービン燃料ガスを加熱するガスタービン燃料ガス加熱器とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記ガスタービン燃料ガス加熱器は、前記ガスタービンから排出される排ガスで給水が加熱され、蒸気を発生する排熱回収ボイラに給水を供給するための給水ポンプがトリップした際に、蒸発器を経て高温となった給水から蒸気を発生させるドラムからの給水を取水源とするガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統から加熱水が供給されることを特徴とする。
本発明によれば、給水ポンプがトリップした場合でも、ガスタービン燃料ガスへ加熱水の供給が継続可能となり、燃料ガス温度が維持でき、ガスタービンの負荷を維持したままでの運転が可能となる効果がある。
コンバインドサイクル発電プラントの一構成例を示す系統図である。 従来の構成におけるガスタービン燃料ガスの加熱の仕方を説明するためのコンバインドサイクル発電プラント系統の一部分を示す図である。 本発明のコンバインドサイクル発電プラントの一実施例におけるガスタービン燃料ガスの加熱の仕方を説明するためのコンバインドサイクル発電プラント系統の一部分を示す図である。 本発明のコンバインドサイクル発電プラントの他の実施例におけるガスタービン燃料ガスの加熱の仕方を説明するためのコンバインドサイクル発電プラント系統の一部分を示す図である。 図4に示した実施例における制御を説明するためのフローチャートである。 本発明のコンバインドサイクル発電プラントの更に他の実施例におけるガスタービン燃料ガスの加熱の仕方を説明するためのコンバインドサイクル発電プラント系統の一部分を示す図である。 本発明のコンバインドサイクル発電プラントの更に他の実施例におけるガスタービン燃料ガスの加熱の仕方を説明するためのコンバインドサイクル発電プラント系統の一部分を示す図である。
以下、本発明のコンバインドサイクル発電プラントの一実施例について、図面を用いて具体的に説明する。尚、符号は、従来と同一のものは同符号を使用し、その詳細説明は省略する。
図3に本発明のコンバインドサイクル発電プラントの一実施例を示す。該図は、ガスタービン燃料ガスの加熱について説明するためのコンバインドサイクル発電プラント系統の一部分である。
該図に示す如く、本実施例は、ガスタービン1の負荷を維持したままの運転を継続するために、高中圧給水ポンプ25がトリップした時も、ガスタービン燃料ガス加熱器4へガスタービン燃料ガス加熱水を供給するガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35を設けてものである。
このガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35は、一端が中圧ドラム16の降水管16Aの途中に、他端が中圧ドラム給水供給管34の途中で、かつ、ガスタービン燃料ガス加熱水管26が接続されている位置よりは上方の位置で中圧ドラム給水供給管34にそれぞれ接続されている。また、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35の途中には、高中圧給水ポンプ25がトリップした時にのみ、ガスタービン燃料ガス加熱水がガスタービン燃料ガス加熱器4へと流れるよう、ガスタービン燃料ガス加熱水止弁29及び加熱水逆止弁30が設置されている。その他の構成は、図2と同様である。
尚、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35は、一端を中圧ドラム16に直接接続(中圧ドラム16の真下が望ましい)しても良いし、他端をガスタービン燃料ガス加熱水管26に直接接続しても良い。
このような本実施例の構成では、図3に示すように、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35を設置しているため、高中圧給水ポンプ25がトリップした場合でも、高中圧給水ポンプ25が予備器の給水ポンプに切り替わるまでの間、中圧ドラム16内の給水が、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35を経て、ガスタービン燃料ガス加熱器4に供給される。
従来構成のガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35が無い場合、高中圧給水ポンプ25がトリップした時は、ガスタービン燃料ガス加熱水管26及び中圧ドラム給水供給管34内の残留給水を供給するのみであったが、本実施例のようにガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35を設置した場合、中圧ドラム16内の給水を供給できるため、高中圧給水ポンプ25が予備機に切り替わるまでの間、ガスタービン燃料ガス加熱器4への加熱水の供給を継続できる。
上述したガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35のガスタービン燃料ガス加熱水止弁29は、高中圧給水ポンプ25のトリップ信号(点線で示す)により“開”となる。尚、このガスタービン燃料ガス加熱水止弁29を“開”とするのは、高中圧給水ポンプ25よりも上流に位置する給水ポンプ(例えば、低圧給水ポンプ24)のトリップ信号でもよい。また、高中圧給水ポンプ25が、高圧、中圧でそれぞれ別の給水ポンプで構成されている場合、ガスタービン燃料ガス加熱水止弁29を“開”とするのは、いずれかの給水ポンプからのトリップ信号でも良い。
図4に本発明の他の実施例を示す。ガスタービン燃料ガス加熱水止弁29を“開”とする条件は、上述した高中圧給水ポンプ25のトリップ信号以外でも、高中圧給水ポンプ25の下流の給水圧力を測定しても可能であり、図4は、この例を示す。
該図に示す如く、高中圧給水ポンプ25と中圧節炭器9との配管の途中に圧力計33を設置し、この圧力計33の値が、高中圧給水ポンプ25がトリップしたことにより設定値以下となったことを検出して、ガスタービン燃料ガス加熱水止弁29が“開”とされ、中圧ドラム16内の給水が、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35を経てガスタービン燃料ガス加熱器4に供給されるものである。この場合の制御フローチャートを図5に示す。
図5において、先ず「高中圧給水ポンプ25、若しくはそれより上流の給水ポンプのトリップ信号あり」40を検出し、40が“Yes”の場合には、加熱水止弁(ガスタービン燃料ガス加熱水止弁29)を“開”とする。40が“No”の場合には、「高中圧給水ポンプ25の下流側圧力が設定値以下」41を検出し、41が“Yes”の場合には、加熱水止弁(ガスタービン燃料ガス加熱水止弁29)を“開”とし、41が“No”の場合には、加熱水止弁(ガスタービン燃料ガス加熱水止弁29)を“閉”とするものである。
このように、高中圧給水ポンプ25の下流の給水圧力を測定して、ガスタービン燃料ガス加熱水止弁29を“開”とし、中圧ドラム16内の給水を、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35を経てガスタービン燃料ガス加熱器4に供給することでも、その効果は、上述した実施例と同様である。
ところで、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35は、高中圧給水ポンプ25が正常に運転している時は、ガスタービン燃料ガス加熱水止弁29により流れが遮断されている。特に、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35の配管長が長い場合、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35内に加熱水が停滞し、放熱により配管温度が低下する恐れがある。この状態で、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35に、中圧ドラム16からの加熱水が供給されると配管の温度が急変する。
このガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35の配管温度急変を避けるために、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35にウォーミング系統を設置し、ウォーミング系統内の流れが停滞しないようにする必要がある。この例を図6に示す。
図6のように、ウォーミング系統は、ガスタービン燃料ガス加熱水止弁29をバイパスする配管とガスタービン燃料ガス加熱水ウォーミング逆止弁31及びオリフィス32から成り、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35と並列に接続されている。ガスタービン燃料ガス加熱水ウォーミング逆止弁31は、高中圧給水ポンプ25の停止時のドラム水流出防止のために設置され、オリフィス32は、ウォーミング系統の流量を必要流量に制限するために設置されている。
このように、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35と並列に、ガスタービン燃料ガス加熱水ウォーミング逆止弁31とオリフィス32から成るウォーミング系統を設けることにより、上述した本実施例の効果が達成できることは勿論、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35の配管温度急変を避けることができる。
上述した各実施例のガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35は、その取水源として中圧ドラム16について説明したが、この中圧ドラム16に限らず高圧ドラム15、低圧ドラム17であってもよく、燃焼器の温度によって変わってくるので、その条件に応じて高圧ドラム15、中圧ドラム16、低圧ドラム17うち温度条件がガスタービン燃料ガス加熱に最適なドラムの降水管に接続すれば良い。
また、上記した実施例では、中圧ドラム16の降水管16Aに接続してガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35の取水源としているが、他の取水源として、図7に示すように、中圧ドラム16から直に取水しても良い(高圧ドラム15、低圧ドラム17でも良い)。その場合は、中圧ドラム16の通常水位(これより上方に接続すると給水できない水位)(Normal water level)以下の部分にガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35の一端を接続しなければならない。このように構成しても、上述した本実施例の効果が達成できる。
1 ガスタービン
2 燃焼器
3 空気圧縮機
4 ガスタービン燃料ガス加熱器
5 排熱回収ボイラ
6 高圧節炭器
7 高圧蒸発器
8 高圧過熱器
9 中圧節炭器
10 中圧蒸発器
11 中圧過熱器
12 低圧節炭器
13 低圧蒸発器
14 低圧過熱器
15 高圧ドラム
16 中圧ドラム
16A 降水管
17 低圧ドラム
18 高圧蒸気タービン
19 再熱蒸気管
20 再熱器
21 高温再熱管
22 中低圧蒸気タービン
23 復水器
24 低圧給水ポンプ
25 高中圧給水ポンプ
26 ガスタービン燃料ガス加熱水管
27 調節弁
28 ガスタービン燃料ガス加熱器出口加熱水配管
29 ガスタービン燃料ガス加熱水止弁
30 ガスタービン燃料ガス加熱水逆止弁
31 ガスタービン燃料ガス加熱水ウォーミング逆止弁
32 オリフィス
33 圧力計
34 中圧ドラム給水供給管
35 ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統
本発明はコンバインドサイクル発電プラント及びガスタービンシステム並びにガスタービン燃料ガス加熱システムに係り、特に、排熱回収ボイラの高温水を熱源としガスタービン燃料ガスを加熱することを特徴としたコンバインドサイクル発電プラント及びガスタービンシステム並びにガスタービン燃料ガス加熱システムに関する。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、給水ポンプがトリップした場合でも、ガスタービン燃料ガスへ加熱水の供給が継続可能となり、燃料ガス温度が維持でき、ガスタービンの負荷を維持したままでの運転が可能となるコンバインドサイクル発電プラント及びガスタービンシステム並びにガスタービン燃料ガス加熱システムを提供することにある。
また、本発明のガスタービンシステムは、上記目的を達成するために、空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを発生する燃焼器と、該燃焼器からの高温のガスタービン燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、前記燃焼器のガスタービン燃料ガスを加熱するガスタービン燃料ガス加熱器とを備えたガスタービンシステムにおいて、前記ガスタービン燃料ガス加熱器は、前記ガスタービンから排出される排ガスで給水が加熱され、蒸気を発生する排熱回収ボイラに給水を供給するための給水ポンプがトリップした際に、蒸発器を経て高温となった給水から蒸気を発生させるドラムからの給水を取水源とするガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統から加熱水が供給されることを特徴とする。
また、本発明のガスタービン燃料ガス加熱システムは、上記目的を達成するために、圧縮機で圧縮された空気と燃料とを燃焼させてガスタービン駆動用の燃焼ガスを発生する燃焼器に加えるガスタービン燃料ガスを加熱するガスタービン燃料ガス加熱器を備えたガスタービン燃料ガス加熱システムにおいて、前記ガスタービン燃料ガス加熱器は、前記ガスタービンから排出される排ガスで給水が加熱され、蒸気を発生する排熱回収ボイラに給水を供給するための給水ポンプがトリップした際に、蒸発器を経て高温となった給水から蒸気を発生させるドラムからの給水を取水源とするガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統から加熱水が供給されることを特徴とする。
尚、ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統35は、一端を中圧ドラム16に直接接続しても良いし、他端をガスタービン燃料ガス加熱水管26に直接接続しても良い。

Claims (7)

  1. 燃焼器からの高温のガスタービン燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、該ガスタービンから排出される排ガスで給水を加熱し、蒸気を発生する排熱回収ボイラと、該排熱回収ボイラから供給される蒸気を膨張させて動力を生じる蒸気タービンと、前記排熱回収ボイラに給水を供給するための給水ポンプ及びその予備機と、蒸発器を経て高温となった給水から蒸気を発生させるドラムと、前記燃焼器のガスタービン燃料ガスを加熱するガスタービン燃料ガス加熱器と、前記給水ポンプからの給水を加熱水にする節炭器とを備え、前記給水ポンプからの給水を節炭器により加熱水にして前記ガスタービン燃料ガス加熱器の熱源として利用するコンバインドサイクル発電プラントにおいて、
    前記給水ポンプがトリップした際に、前記予備機の給水ポンプが起動するまでの間、前記ドラムからの給水を取水源とし、前記ガスタービン燃料ガス加熱器へ加熱水を供給するガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統を備えていることを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
  2. 燃焼器からの高温のガスタービン燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、該ガスタービンから排出される排ガスで給水を加熱し、蒸気を発生する排熱回収ボイラと、該排熱回収ボイラから供給される蒸気を膨張させて動力を生じる蒸気タービンと、前記排熱回収ボイラに給水を供給するための給水ポンプ及びその予備機と、高圧、中圧及び低圧の各蒸発器を経て高温となった給水から蒸気を発生させる高圧、中圧及び低圧の各ドラムと、前記燃焼器のガスタービン燃料ガスを加熱するガスタービン燃料ガス加熱器と、前記給水ポンプからの給水を高圧、中圧及び低圧の各節炭器により加熱水にして、前記ガスタービン燃料ガス加熱器の熱源として利用するコンバインドサイクル発電プラントにおいて、
    前記給水ポンプがトリップした際に、前記予備機の給水ポンプが起動するまでの間、前記高圧、中圧及び低圧ドラムの1つからの給水を取水源とし、前記ガスタービン燃料ガス加熱器へ加熱水を供給するガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統を備えていることを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
  3. 請求項1又は2に記載のコンバインドサイクル発電プラントにおいて、
    前記ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統は、その一端が前記ドラムと直に、若しくは前記ドラムから前記蒸発器へ繋がる降水管の途中に接続されると共に、その他端が前記ドラムと給水ポンプを繋ぐドラム給水供給管に接続されか、若しくは前記ガスタービン燃料ガス加熱水管に直接接続されていることを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
  4. 請求項2又は3に記載のコンバインドサイクル発電プラントにおいて、
    前記ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統は、その途中に、前記給水ポンプがトリップした時にのみ、ガスタービン燃料ガス加熱水がガスタービン燃料ガス加熱器へ流れるようにするガスタービン燃料ガス加熱水止弁及び加熱水逆止弁が設置され、かつ、このガスタービン燃料ガス加熱水止弁をバイパスする配管と逆止弁及びオリフィスから構成されるウォーミング用系統が、前記ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統と並列に設置されていることを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
  5. 請求項2又は3に記載のコンバインドサイクル発電プラントにおいて、
    前記ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統は、その途中に、前記給水ポンプがトリップした時にのみ、ガスタービン燃料ガス加熱水がガスタービン燃料ガス加熱器へ流れるようにするガスタービン燃料ガス加熱水止弁及び加熱水逆止弁が設置されていると共に、前記給水ポンプと節炭器との配管の途中には圧力計が設置され、該圧力計の値が、前記給水ポンプがトリップしたことで設定値以下となったことを検出して、前記ガスタービン燃料ガス加熱水止弁を“開”とし、前記ドラム内の給水を、前記ガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統を経て前記ガスタービン燃料ガス加熱器に供給することを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
  6. 空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを発生する燃焼器と、該燃焼器からの高温のガスタービン燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、前記燃焼器のガスタービン燃料ガスを加熱するガスタービン燃料ガス加熱器とを備えたガスタービンシステムにおいて、
    前記ガスタービン燃料ガス加熱器は、前記ガスタービンから排出される排ガスで給水が加熱され、蒸気を発生する排熱回収ボイラに給水を供給するための給水ポンプがトリップした際に、蒸発器を経て高温となった給水から蒸気を発生させるドラムからの給水を取水源とするガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統から加熱水が供給されることを特徴とするガスタービンシステム。
  7. 空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを発生する燃焼器と、該燃焼器からの高温のガスタービン燃焼ガスを膨張させて動力を得るガスタービンと、前記燃焼器のガスタービン燃料ガスを加熱するガスタービン燃料ガス加熱器とを備えたガスタービンシステムにおいて、
    前記ガスタービン燃料ガス加熱器は、前記ガスタービンから排出される排ガスで給水を加熱され、蒸気を発生する排熱回収ボイラに給水を供給するための給水ポンプがトリップした際に、高圧、中圧及び低圧の各蒸発器を経て高温となった給水から蒸気を発生させる高圧、中圧及び低圧の各ドラムの1つからの給水を取水源とするガスタービン燃料ガス加熱水バックアップ系統から加熱水が供給されることを特徴とするガスタービンシステム。
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