JP5024186B2 - ヘッドホン - Google Patents

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Description

本発明は、本体を耳介の内側に装着するタイプのヘッドホンに係り、良好な装着感が得られ、装着した本体が耳介から脱落しにくいヘッドホンに関する。
携帯型音楽再生装置などのポータブル再生機器の普及に伴い、その装置に接続して音楽などを聴取するためのヘッドホンの市場も急速に拡大している。
このヘッドホンとしては、軽量であって可搬性に優れることから、使用者の耳介の内側に装着するタイプ(通常、インナーイヤータイプと称される)が広く普及している。
また、このようなヘッドホンは、本体部から突出する筒状放音部とこの筒状放音部に取り付けたイヤーピースとを備え、そのイヤーピースを外耳道内に挿入して使用するタイプと、外耳道内に挿入する部分を持たず、音声が本体部から直接放音され、本体部のみを耳介に装着して使用するタイプと、に大分類される。
特に、前者はカナル型などと称されて後者と区別される。
ここで、インナーイヤータイプのヘッドホンの内、カナル型ではない後者のヘッドホンについて説明すると、そのヘッドホンは、電気信号を音声に変換するスピーカユニット及びそのスピーカユニットを収納したハウジングを有する本体部と、本体部から延出し外部機器からの音声信号をスピーカユニットに供給するコードと、を備え、ハウジングの外形が、耳介の内側に保持可能な形状とされて構成されるのが一般的である。
また、音洩れ防止や装着感の向上のため、ハウジングの耳介に当たる部分に弾力性を有するパッドを備えたヘッドホンもあり、そのパッドの内部に空隙を形成したヘッドホンの例が特許文献1に記載されている。
特開平11−225387号公報
上述したような、カナル型ではないヘッドホンは、外耳道内にイヤーピースを挿入するものではなく、ハウジング部のみで耳介の内側に良好に保持されなければならない。
また、保持されるべき耳介の形や大きさは個人差が大きく、ヘッドホンの装着感や外れ易さに差が出やすい。
特許文献1に記載されたヘッドホン(イヤホン)は、イヤーパッドを備えているので、装着感については比較的良好と思われるものの、本体部に対して、耳介から外そうとする方向の力が加わった際に、それを阻止するように耳介に引っ掛かる部分が本体部にないので、外れ易さについては改善の余地がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、装着感が良好で、耳介から外れ難いヘッドホンを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の1)〜6)の構成を有する。
1) スピーカユニット(7)と、前記スピーカユニット(7)を内部に収納すると共に前記スピーカユニット(7)から出力された音声を外部に放出する放音面(9k1)を有してなる筐体(KT)と、前記筐体(KT)の外面に前記放音面(9k1)を囲うように装着された環状部材(10)と、を有するスピーカ部(1L)を備え、
前記環状部材(10)は、前記筐体(KT)の材料よりも柔軟性を有する材料で形成されると共に、径の外方向に向けて突出し内部に空間(S)を有する突出部(10c)が設けられており、
前記環状部材(10c)は、前記放音面(9k1)から遠い側である一端面(10tp)の前記放音面(9k1)からの距離が、前記突出部(10c)以外の部位における距離よりも前記突出部(10c)における距離の方が長くなるよう形成されていることを特徴とするヘッドホン(50)である。
2) 前記環状部材(10)は、その外形が前記放音面(9k1)側から見て略卵形状となるよう形成されていることを特徴とする1)に記載のヘッドホン(50)である。
3) 前記環状部材(10)は、前記一端面(10tp)側及び前記一端面に対向する他端面(10btm)側にそれぞれ第1及び第2の開口部(10e)(10a)を有し、前記第1の開口部(10e)の中心軸(CL1)と前記第2の開口部(10a)の中心軸(CL5)とが非同軸となるよう形成されていることを特徴とする1)又は2)に記載のヘッドホン(50)である。
4) 前記環状部材(10)は、前記一端面(10tp)側及び前記一端面に対向する他端面(10btm)側にそれぞれ第1及び第2の開口部(10e)(10a)を有すると共に前記筐体(KT)は前記第1の開口部(10e)内で露出しており、前記露出した前記筐体(KT)に、前記筐体(KT)の内部空間(BC)と外部空間とを連通する貫通孔(6c)が配設されていることを特徴とする1)又は2)に記載のヘッドホン(50)である。
5) 前記環状部材(10)は、前記一端面(10tp)側及び前記一端面に対向する他端面(10btm)側にそれぞれ第1及び第2の開口部(10e)(10a)を有し、
前記スピーカ部(1L)は、前記スピーカユニット(7)と接続されたコード(2L)を外部に引き出すブッシング(8)を備え、
前記ブッシング(8)は、前記コード(2L)を所定方向へ引き出すためにその所定方向(CLB3)に延在するコード延出部(8b)を有すると共に、前記所定方向(CLB3)が、前記突出部(10c)の頂点(10p)と前記第2の開口部(10a)の中心(CL1)とを結ぶ線である前記突出部(10c)の中心線(C1)に対して概ね直交すると共に、前記中心線(C1)を基準として前記突出部(10c)から離れる方向に90°を越えた角度なすように形成されて成ることを特徴とする1)乃至4)のいずれかに記載のヘッドホン(50)である。
6) 前記環状部材(10)は、シリコンゴムで形成されていることを特徴とする1)乃至5)のいずれかに記載のヘッドホン(50)である。
本発明によれば、装着感が良好で、耳介から外れにくい、という効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図18を用いて説明する。
図1は、実施例のヘッドホン50,50Mの全体外観図である。
図1(a)に示すように、この実施例のヘッドホン50は、左耳用のスピーカ部1Lと、右耳用のスピーカ部1Rと、左右のスピーカ部1L,2Rのそれぞれから延出するコード2L,2Rと、各コード2L,2Rを連結する連結部3と、外部の再生機器に接続するためのプラグ5と、連結部3とプラグ部5とをつなぐメインコード4と、を有している。
そして、プラグ5が再生装置などに接続された際に、その装置からの音声信号は、プラグ5,メインコード4,及び連結部3を介し、Lチャネルの音声信号はコード2Lを介してスピーカ部1Lに供給され、Rチャネルの音声信号はコード2Rを介してスピーカ部1Rに供給され、各スピーカ部1L,2Rから音声として放出される。
本発明のヘッドホンとしては、このヘッドホン50のようないわゆるステレオタイプに限らない。
図1(b)に示すように、スピーカ部1と、スピーカ部1から延出するコード2と、外部の音声再生装置に接続するためのプラグ5と、を有するいわゆるモノラルタイプのヘッドホン50Mであってもよい。
また、ヘッドホン50,50Mに対して、プラグ5などを備えず、無線通信手段を備えて音声信号が外部から無線で供給され得るワイヤレスタイプのヘッドホン(図示せず)であってもよい。
図2は、本発明のヘッドホンの実施例であるヘッドホン50のスピーカ部1Lの外観図である。
図2(a)は、スピーカ部1Lの正面図である。この正面図において、スピーカ部1Lは、左耳に装着した状態として、左方が前頭側、右方が後頭側、上方が頭頂側として示される。
図2(b)は、スピーカ部1Lの左側面図である。
図2(c)は、スピーカ部1Lの右側面図である。
図2(d)は、スピーカ部1Lの天面図である。
図2(e)は、スピーカ部1Lの背面図である。
図3は、図2(e)におけるS1−S1断面図である。
図4は、詳細を後述するハウジング6の外観斜視図である。
図5は、詳細を後述するブッシング8の外観斜視図である。
図6は、詳細を後述するユニットカバー9の外観斜視図である。
図7は、詳細を後述するイヤーパッド10の外観斜視図である。
図8は、詳細を後述するイヤーパッド10の断面(スライス)図である。
まず、上記の図2〜図8を用いて、このスピーカ部1Lの構造について説明する。
スピーカ部1Rの構造は、このスピーカ部1Lの構造に対して左右対称としたものであるので、ここでは代表としてスピーカ部1Lについて詳述する。
このスピーカ部1Lは、概ね円錐台状で中空の基部6k及びその大径側に設けられた環状部6kjを有して形成されたハウジング6(図3において断面に右上がりハッチングを付した部材)と、そのハウジング6の環状部6kjの開口部6aにその開口部6aを塞ぐように取り付けられ、電気信号を音声に変換する扁平円筒状のスピーカユニット7(図2には図示せず。図3においては網点を付した部材)と、ハウジング6の小径側の開口部6bに取り付けられたブッシング8(図3において断面に左上がりハッチングを付した部材)と、スピーカユニット7を覆うようにハウジング6に取り付けられたユニットカバー9と、柔軟性を有して概ねリング状に形成され、ハウジング6の外周部に取り付けられたイヤーパッド10と、を備えている。
また、ハウジング6からは、図3には不図示のコード2Lが外部に引き出されている。コード2Lには、スピーカユニット7と接続された電線(不図示)が通されており、このコード2Lに通された電線を介して、外部の再生装置からの音声信号がスピーカユニット7に供給される。
次に、各部材について詳細を説明する。
ハウジング6は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂などの樹脂を射出成形して形成される。
ハウジング6は、図3及び図4に示され、また上述したように、概ね円錐台状で中空の基部6k及びその大径側に設けられた環状部6kjを有して形成されている。
詳しく説明すると、環状部6kjにおける略円形の開口部6aの端面を含む面と、小径側の略円形の開口部6bにおける端面を含む面と、が非平行とされている。
すなわち、開口部6aの中心軸CL1と開口部6bの中心軸CL2とが一致せず、かつ平行でもない形状とされている。
更に詳しくは、大径側の中心軸CL1は、概ねスピーカユニット7の駆動軸SPZと一致しており、小径側の中心軸CL2は、図2(e)に示すように、大径側の中心軸CL1に対し、このスピーカ部1Lを左耳に装着した状態において頭部の後方側に偏倚して位置する。
このような大径側と小径側とが非平行で偏心した略円錐台状の基部6kには、そのハウジング6の内部の空間(バックキャビティBC)と外部の空間とを連通する貫通孔6cが設けられている。
この貫通孔6cは、小径側の開口部6bの近傍に設けられている。
また、この実施例において、貫通孔6cは直径0.4mmとされ、3つ設けられている。
また、3つの貫通孔6は、正面図である図2(a)において、中心CL2に対する円周上に配置されており、互いに略等間隔とされている。
ハウジング6における基部6kと環状部6kjとの境界付近の外周面6dには、円弧状に凹部6d1が形成されており、イヤーパッド10との嵌合に供される(詳細は後述する)。
この凹部6d1は、図2(d)に示すように、大径側の中心CL1に直交する平面PL1に対して、所定の角度θ2で傾斜する平面PL2に沿って設けられている。この実施例において、この角度θ2は13°とされている。
図4において、環状部6kjにおける外周面の先端側には、径方向外側に突出する突出部6kj1が周方向に離隔した位置に複数設けられている。この実施例では、約180°離隔した位置に一対設けられている。
この突出部6kj1は、ユニットカバー9との嵌合に供される。
図3に示すスピーカユニット7は、金属または樹脂で形成された筐体7aと、その内部に収納された振動板及びそれを駆動する駆動部と、を備えて扁平の円筒状に形成されている。
筐体7aの一端側にはフランジ7cが設けられている。
また、スピーカユニット7の他端側の面は、放音面7bとされ、振動板からの音声がこの放音面7bから外部に放出される。
図3及び図5に示されるように、ブッシング8は、いわゆるエラストマー材で中空形状にて形成されている。このブッシング8は、ハウジング6の内側に嵌り込む環状の嵌合鍔部8aを備えており、この嵌合鍔部8aがハウジング6に強嵌合で嵌め込まれることでハウジング6に取り付けられている。
また、嵌合鍔部8aにおいて、ハウジング6の貫通孔6cに対応して開口部8a1が形成されており、この開口部8a1と貫通孔6cとを介して、スピーカ部1Lの内部の空間であるバックキャビティBCと外部の空間とが連結されている。
このブッシング8は、ハウジング6に取り付けられた状態で中心軸CL2に対して所定の角度に折れ曲がって、中心軸CL2から離れる方向に延出するコード延出部8bを有している(図2参照)。
具体的には、コード延出部8bは、図2(b)において、中心軸CL2と角度θ4をなす中心軸CL3に沿って延出する。例えばθ4は約80°〜約100°に設定される。
ユニットカバー9は、ABS樹脂などの樹脂を射出成形して形成されている。
このユニットカバー9は、スピーカユニット7の保護などのために設けられている。
ユニットカバー9は、図2,図3,及び図6に示されるように、スピーカユニット7の放音面7bから放出された音を通過させる複数の放音孔9a(図3には図示せず)が形成された円盤状の基部9kと、その基部9kの縁部から円環状に立ち上げられた周壁部9bとを有している。
基部9kの外側となる面は放音面9k1である。この放音面9k1は、概ね平面に形成されている。
周壁部9bの外周面には、周溝である環状の凹部9b1が形成されている。また、この凹部9b1には、その底面からさらに凹んだ深凹部9b1aが周方向に離隔して複数設けられている(図6参照)。例えば、概ね180°離隔して2箇所設けられている。
これらの凹部9b1及び深凹部9b1aは、イヤーパッド10との嵌合に供される(詳細は後述する)。
また、周壁部9bの外周面における、凹部9b1よりも先端側には、細長形状の開口部9b3が、周方向に離隔して複数箇所設けられている。
この実施例では、約180°離隔して1対設けられている。
この開口部9b3には、ハウジング6の環状部6kjに設けられた突出部6kj1が嵌合する。
一方、周壁部9bの内面には、奥側が小径となる径差により段部9b2が形成されている。
スピーカユニット7は、この段部9b2とハウジング6の大径側の開口部6aの先端面6kj2との間にそのフランジ7cが挟み込まれることでスピーカ部1Lに、固定されている。
イヤーパッド10は、シリコンゴムなどの柔軟材により形成された環状部材である。
外観形状は、概ね上面と底面とが非平行な卵円錐台形状を呈し、その上面及び底面それぞれに開口部を有して中空に形成されている。
そのイヤーパッド10について、図2,図3,及び図7を用いて具体的に説明する。
図2(e)は、イヤーパッド10の底面10btm側を示す図となっている。
イヤーパッド10は、この底面10btm側から見た形が略鶏卵形状とされている。詳しく換言するならば、放音面9k1に概ね平行な平面への投影形状が略鶏卵形状とされている。
イヤーパッド10は、この図2(e)及び図7からわかるように、底面10btm側に、中心軸CL1を中心とする略円形の開口部10aを有している。また、図2(d)及び図7からわかるように、天面10tp側に、中心軸CL5を中心とする略円形の開口部10eを有している。
そして、底面10btmと天面10tpとは、中心軸CL1と中心軸CL5とが同じ軸にならないよう(すなわち非同軸に)形成されている。
また、このイヤーパッド10は、互いに直交する軸C1及びC2を図2(e)のように設定した際に、軸C2に対する一方側〔図2(e)における右方側〕に開口部10aと同軸の円弧状に形成された円弧状部10bと、他方側〔図2(e)における左方側〕に軸C1に沿う方向に突出して形成された突出部10cを有している。ここで軸C1は、開口部10aの中心CL1と突出部10cの頂点10pとを繋ぐ線であり、突出部10cを概ね2分する中心線である。
軸C1は、図2(e)に示すように、ブッシング8のコード延出部8bの延出方向である中心軸CL3とのなす角度θ3が約71°(突出部10cの突出側を基準とすると180°−71°=109°=θ5)となるように設定されている。
換言するならば、ブッシング8は、コード2Lを所定方向へ引き出すためにその所定方向に延在するコード延出部8bを有し、軸C1と軸C2との交点(中心軸CL1と一致)と突出部10cの先端とを繋ぐ線分C1Bを基準(0°)にしたときに、中心線CL3のうちのコード延出部8bを貫く部分の線分CL3Bが、線分C1Bに対して概ね直交すると共に突出部10cから離れる方向に90°を越えた角度をなすように形成されている。
この角度は、180°−θ3=θ5で示され、後述する耳介Eの珠間切痕E1の位置に関連して個人差はあるものの、概ね90°程度かそれを少し越える程度に設定すると、多くの使用者の耳介に良好に適合する。より望ましくは、90°<θ5<115°である。
円弧状部10bは、外形が必ずしも真円の円弧で形成されてなくてもよい。楕円の一部やそれ以外の曲率が連続して変化する曲線状に形成されていてもよい。
図3において、開口部10aの突出部10c側における縁部には、中心軸CL1方向に立ち上がる周壁部10dが形成されている。
さらに、この周壁部10dには、内方に環状に突出する周突条である環状凸部10d1が形成されている。
この環状凸部10d1は、円弧状部10b側にも延在して開口部10aのほぼ全周にわたり形成されている。
また、この環状凸部10d1には、さらに内方に突出する高凸部10d2が、周方向に離隔して複数箇所に設けられている(図7参照)。例えば、概ね180°離隔して2箇所設けられている。
この高凸部10d2の周方向位置は、イヤーパッド10が係合するユニットカバー9における深凹部9b1aの周方向位置と対応しており、両者が嵌合する際の周方向の位置決め構造として機能する。
イヤーパッド10の天面10tpは、底面10btmを含む平面PL1に対して角度θ2となる平面PL2上に設定されている。
そして、天面10tpには、ほぼ円形の開口部10eが形成されている。
この開口部10eの縁部周辺は、図3に示すように、平面PL2上に延在する鍔部10e1とされている。
そして、この鍔部10e1は、ハウジング6に形成された凹部6d1と嵌合するように形成されている。
イヤーパッド10は、肉厚が外形サイズに対して充分に薄く形成される。
この外形サイズは、例えば、図2(c)に示すφnが17mmとされ、肉厚が約1mmとされる。
円弧状部10bにおいては、その径方向厚さが肉厚の2倍程度なのでほとんど空間なく形成される。
一方、突出部10cにおいては、その径方向厚さが肉厚に比べて充分に厚いので、内側に空間Sが形成される。
この空間Sについて、図8を用いて説明する。
図8は、イヤーパッド10における図3のS2−S2断面図であり、厚さ方向に薄くスライスした状態を示している。具体的には、図3における環状凸部10d1のすぐ上側での断面である。
図8に示すように、円弧状部10bは、その径方向の肉厚が概ね一定の肉厚Aで形成される。
一方、突出部10cは、開口部10aから距離L1だけ突出して形成されている。
この距離L1は、肉厚Aよりも充分に厚く(大きく)く、突出部10cの内部には空間Sが形成される。
環状凸部10d1を有して空間Sを形成する内壁部10c1の径方向の肉厚Bと、外部から視認される外面を有して空間Sを形成する外壁部10c2の径方向の肉厚Cとは、いずれも肉厚Aよりも薄く設定されている。
また、肉厚Cは肉厚Bよりもさらに薄く設定されている。
具体的寸法例としては、L1=7.6mm,肉厚A=2.2mm,肉厚B=1.3mm,肉厚C=0.8mmである。
従って、外壁部10c2は、肉厚が比較的薄く、内側が空間Sとなっていることから、外部から押し込み力に対して容易に内方に変形することができる。
すなわち、突出部10cは柔軟性を有し、その柔軟性も、単なる材料の柔軟さだけではなく、内部に空間Sを擁しての柔軟性であるので、任意の形状に変形することができるという効果を発揮する。
次に、上述した各部材の組み立てについて図3及び図9を用いて説明する。
図9は分解斜視図である。また、この組み立ての説明においてコード2Lの説明は省略してある。
まず、ブッシング8をハウジング6に取り付ける。
具体的には、ブッシング8の嵌合鍔部8aを変形させながら、ハウジング6の開口部6bに押し込み挿入して嵌合させる。
その後、ハウジング6の大径側の開口部6a側から接着剤を塗布して両者を固着する。
スピーカユニット7は、接着剤を用いてユニットカバー9に予め固定しておく。
この固定においては、スピーカユニット7のフランジ7cがユニットカバー9の段部9b2に当接して、中心軸CL1方向の位置決めがされる。
スピーカユニット7が固定されたユニットカバー9とハウジング6とを、ユニットカバー9側の開口部9b3とハウジング6側の突出部6kj1とのいわゆるスナップフィットによる係合により一体化する。
その際に、ハウジング6の環状部6kjの先端面6kj2がスピーカユニット7に当接し、スピーカユニット7は、先端面6kj2とユニットカバー9の段部9b2とにより強固に挟まれて支持される。
次に、ブッシング8,ハウジング6,及びユニットカバー9を一体化したハウジング構造体KTに対して、イヤーパッド10を嵌め込むように装着する。このハウジング構造体KTについては、その天面図〔図2(d)に対応〕を図10に示す。このハウジング構造体KTは、内部にスピーカユニット7を内部に収めた筐体である。
この嵌め込みの装着について、具体的には、イヤーパッド10の開口部10eにおける鍔部10e1を凹部6d1に嵌め込み、イヤーパッド10の環状凸部10d1を凹部9b1に嵌め込んで一体化する。
その際、上述したように、高凸部10d2を深凹部9b1aに係合させることで両者の周方向の位置決めがなされる。
ここで、上述した実施例のヘッドホン50の頭部への装着状態について、スピーカ部1Lの左耳への装着状態を代表として図11を用いて説明する。スピーカ部1Rの右耳への装着状態は、このスピーカ部1Lの左耳への装着状態に対して左右対称となる。
図11は、左耳の耳介Eとそれに装着したスピーカ部1Lとを示している。
スピーカ部1Lは、ブッシング8のコード延出部8bが、耳の珠間切痕E1に入り込み、イヤーパッド10の円弧状部10b側が耳珠E2の内側に入りこみ、
突出部10cが耳珠E2に対向する耳介Eの内壁E3に当接するように装着される。
具体的には、円弧状部10b及びコード延出部8bで概ねの位置決めがされ、突出部10cが内壁E3に弾力をもって当接することで、耳介Eからの外れ難さが発揮される。
上述のように、イヤーパッド10は、柔軟性を有する材料、例えばシリコンゴムで形成されているので、柔らかく耳介に当接して良好な装着感が得られる。
また、コード円出部8bもエラストマー材で形成されているので、耳への当たり具合は良好である。
そして、この実施例において、突出部10cは、柔軟性を有する材料で形成されているばかりでなく、内部に空間Sを有している。
従って、内壁E3に対し、その内壁E3の形状に沿って容易に変形し、内壁E3の当接範囲に対して適度な、かつ均一な反発力で押圧する。
また、耳珠E2から内壁E3までの距離は、使用者毎に個体差があって異なるが、空間Sを有することで突出部10cの変形範囲は極めて広く、また、変形量も大きく、その個体差を吸収して使用者の耳介の形状によらず、良好な装着感を得ることができる。
一方、外耳道E4の出口位置は、珠間切痕に入り込んだコード延出部8bの中心軸CL3(図2参照)よりも耳珠E2側にある。
これに対応して、実施例のスピーカ部1Lにおけるスピーカユニット7の駆動軸SPZも、中心軸CL1よりも円弧状部10b側に偏った位置に設定してある。
スピーカ部1Lを耳介Eに装着した状態で、耳珠E2がハウジング6の基部6kの一部を覆うようになる。
耳珠E2の形状や大きさには個体差があるので、この耳珠E2により貫通孔6cが塞がれることがないよう、貫通孔6cは、上述したように、小径側の開口部6bの近傍、すなわち、外形側から充分に遠くブッシング6側に偏った位置に設けられている。
さらに、図11に示されるように、この実施例においては、貫通孔6cは、耳珠E2から径方向に離れた位置に設けられると共に、周方向においても、反時計回り方向に離隔した位置に設けられている。
次に、図12を用いて、装着状態における耳介の深さ方向について説明する。
図12は、左耳に装着した際に、スピーカ部1Lの前後方向の外形が概ね最大となる位置で切断し、頭部の上方側から見た断面図である。
この図12において、右方が頭部前方方向となる。イヤーパッド10の円弧状部10bは、耳珠E2の内側に入り込み位置決めされる。
一方、突出部10c側は、内壁E3に当接し、その内壁E3の形状に沿って内方側に変形する。この変形により弾性反発力fが発生し、内壁E3を押圧する。
この弾性反発力fの反力frにより、円弧状部10bが耳珠E2の内側壁を押圧するので、このスピーカ部1Lは、より一層良好に耳介E内に支持される。
ここで、耳珠E2の内側の空間E2sは、比較的狭い隙間となっている。
これに対して、内壁E3は、頭部側から立ち上がる(図12の上方向に)壁である。この点に着目して、実施例のスピーカ部1Lは、イヤーパッド10における円弧状部10b側の厚さTbと、突出部10c側の厚さTcとを異なる厚さとしている。
具体的には、Tb<Tc としてある。
これについて、外観図である図13及び図14を用いて説明する。
図13は、図12と同じ向きでの外観図(天面図に相当)であり、図14は、図13の右上方から見た斜視図である。
図13に示されるように、スピーカ部1Lにおける柔軟性を有して形成されている部分であるイヤーパッド10は、ユニットカバー9の放音面9k1に対する円弧状部10b側の厚さ方向(高さ方向)端部10btまでの距離をTbとし、突出部10c側の厚さ方向(高さ方向)端部10ctまでの距離をTcとした際に、Tb<Tc としてある。
両端部10bt,10ct間は、この天面図において略直線で示される境界線6Lで連結されている。この境界線6Lは凹部6d1の形状に対応する。
図2(d)を用いた上述の説明のように、放音面9k1を含む面を平面PL1とし、境界線6Lを含む面を平面PL2とし、両平面PL1,PL2のなす角度をθ2とすると、θ2=13°としてある。
図14は、耳珠E3に覆われる範囲E3H(斜線部)と、貫通孔6cとの位置関係を説明する図である。
すなわち、突出部10c側は、頭部に対して立ち上がる内壁E3に対して良好な弾性反発力を得るために、イヤーパッド10cの厚さ(高さ)を大きくとっているので、厚さ方向端部10ctの位置がブッシング9に接近し、ハウジング6に貫通孔6cを設ける範囲が狭くなっている。
そこで、厚さ方向端部10btの位置が低く設定され、ハウジング6の外周面6dが外部に露出している円弧状部10b側に貫通孔6cを形成してある。
その位置は、具体的には、外周面6dにおけるブッシング9の近傍であり、突出部10cの突出方向である軸C1を含むと共に、放音面9k1を含む平面PL1に対して直交する面PL3、に対して図14の矢印D13方向側に偏った位置である。
この構成により、耳介への良好な弾力性を得るため、突出部10c内に形成する空間Sの容積を大きくとりつつ、音響特性をより良好にするためにバックキャビティBCと外部空間との間で、空気を適度な流通抵抗を付加して連結する貫通孔6cも設けることが可能になっている。
上述したイヤーパッド10は、ブッシング8,ハウジング6,及びユニットカバー9が一体化されたハウジング構造体KTに対して、嵌め込むように装着するが、単に嵌着させただけでもよく、接着剤で強固に固定してもよい。
<変形例>
次に、ヘッドホン50の変形例であるヘッドホン51について、図15乃至図17を用いて説明する。
このヘッドホン51は、上述したハウジング構造体KT(筐体KT)に対してイヤーパッド10との係合部分の形状が異なるハウジング構造体KT1(筐体KT1)を有するものである。このハウジング構造体KT1は、内部にスピーカユニット7を内部に収めた筐体である。
このヘッドホン51は、ハウジング構造体KT1以外は共通であるので、以下、ハウジング構造体KTとハウジング構造体KT1との違いと主に説明する。
イヤーパッド10は、使用者が容易に取り外して交換を可能としてもよいものであるが、ハウジング構造体KTの替わりにハウジング構造体KT1を採用すると、イヤーパッド10の取り外しを可能とする場合に特に効果を発揮する。
使用者がイヤーパッド10を交換可能とした場合は、イヤーパッド10を外して洗うことができる、イヤーパッド10が損傷した際に容易に交換することができる、耳介の形状や大きさが一般的な個体差の範囲を超える場合などに、突出部10cの形状やサイズが異なるものと交換してより良好なフィット感を得ることができる、イヤーパッド10に色や質感などが異なるバリエーション品を提供し、その日の気分や着衣とのコーディネートなど、使用者の好みのイヤーパッドに容易に付け替えることができる、などの効果が得られる。
このように、イヤーパッド10を接着剤などで固定せず、積極的に着脱自在とした場合、イヤーパッド10とそれが嵌め込まれるハウジング構造体KTとの係合を、通常の使用状態では容易に外れないようにしておく必要がある。
上述のように、イヤーパッド10は、突出部10cは、その内側に空間Sを有するよう略袋状になっており、また、図8に示すように、構造体K1と係合する環状凸部10d1の内、内壁部10c1の部分の径方向の肉厚Bは、他の部分よりも薄くなっている。
このため、この突出部10cの係合を、ブッシング8側から外す方向(図3における矢印D4方向)に外力が付与された際は、イヤーパッド10の鍔部10e1と凹部6d1との係合部分で力を受けられること、また、イヤーパッド10の突出部10cはブッシング8側が傾斜面になっていて力を付与し難いこと、から、使用状態において比較的外れ難いものの、放音面9k1側から外す方向(図3における矢印D5方向)の外力が付与された際には、鍔部10e1と凹部7d1との係合部分ではその力をほとんど受けられないこと、また、底面10btmが平面状であって力がかけられ易いこと、から、内壁部10c1部分の係合が使用状態において外れ易い。
そこで、ハウジング構造体KT1は、ハウジング構造体KTよりも、内壁部10c1における周突条である環状凸部10d1と周溝である凹部9b1とにおける、少なくとも放音面9k1から遠い側の係合となる径方向の当接長さ、をより長く(深く)する形状としてある。すなわち、環状凸部10d1の凹部9b1におけるブッシング側の側面9b1sとの径方向の当接長さをより長くしてある。
もちろん、放音面9k1側の径方向の当接長さを長くしても良く、この場合矢印D4方向に付与される外力に対してもより外れ難くすることができる。
以下、この当接長さについても便宜的に係合深さとも称する。
これについて図15〜図17を用いて詳述する。
図15は、ハウジング構造体KT1を示す天面図〔図2(d)に対応〕であり、ハウジング構造体KTの図10に対応する図である。
図16は、ハウジング構造体KT1を図15の下方側から見た模式図である。
図17は、ハウジング構造体KT1を備えたスピーカ部11Lについて示して
いる。
ハウジング構造体KT1は、ブッシング8とハウジング6とユニットカバー19とが組み合わされている。ブッシング8及びハウジング6は、ハウジング構造体KTと共通である。
ユニットカバー19は、ユニットカバー9に対して、周壁部9bの図15の左方側に肉盛り部19nが設けられたものである。図15における破線Hnは、ハウジング構造体KTで用いられるユニットカバー9の外形線であり、参考として記載してある。
図16に示されるように、肉盛り部19nは、概ね三日月状に突出して設けられている。
この図15及び図16に示されるように、ハウジング構造体KTにおける係合深さ(図10も参照)及びハウジング構造体KT1における肉盛り部19n以外での係合深さである深さKに対して、ハウジング構造体KT1における肉盛り部19nは、凹部10b1における側面19b1s最大でK+Kaddの係合深さ(当接範囲)K1を有する。すなわち、K1=K+Kadd>K である。
具体例として、K=0.4mm,Kadd=1.3mm である。
このハウジング構造体KT1にイヤーパッド10が嵌着した状態の断面図を図17に示す。
図17において、イヤーパッド10は、その内壁部10c1が、肉盛り部19nに対して、他の引っかかり量Kよりも多い最大でK+Kaddの引っかかり量K1で係合するので、突出部10cが、その内部に空間Sを有して変形容易で柔軟に形成されていても、矢印D5方向に付与される外力の付与などで容易に外れることはない。
肉盛り部19nの形状は、この図15〜図17のものに限定されない。
他の係合部(突出部以外の係合部)の係合深さKよりも、突出部10cの係合深さK1が大きくなるようにされていればよい。
さらに、イヤーパッド10を使用者が交換可能とした場合に提供される交換用のイヤーパッド10の形状例を図18に示す。
図18は、図17に対応した図であり、イヤーパッド10の突出部10cの突出量を異ならせた3つの例を示している。
具体的には、一点鎖線で示した最も突出量の大きい例α1、波線で示した最も突出量の小さい例α2、実線で示した中間の突出量となる例α3である。
例α1は、耳介の大きめの人に好適であり、例α3は耳介サイズが標準的な人、例α2は、耳介の小さめの人に好適であり、より良好に、快適にヘッドホン51のスピーカ部1L,1Rを各耳に装着することができる。
以上詳述したスピーカ部1Lの構造などは、左右対称のスピーカ部1Rに同じく適用される。以下、スピーカ部1L側で付した符号を同様にスピーカ部1Rにも適用する。
すなわち、実施例のヘッドホン50は、スピーカ部1L,1Rのイヤーパッド10における突出部10cが柔軟性を有する材料で形成され、内部に空間Sを有するように形成されているので、それぞれ左右の耳介Eに装着した際に、その突出部10が耳介Eの内壁E3の形状に沿って柔軟に変形し、その内壁E3を適度な弾性反発力fで付勢する。そして、その反力frが突出部10の反対側の耳珠E2内側へ入り込んだ円弧状部10bの耳珠E2への付勢力となるので、スピーカ部1L,1Rは、耳介Eの形状や大きさの個人差によらず、極めて良好に耳介内に支持される。
また、イヤーパッド10をハウジング6などで構成されたハウジング構成体に対して、使用者が交換可能な係合形態とした際に、突出部10c側の係合深さK1を、突出部以外となる他の部位の係合深さKよりも深くしたことにより、このイヤーパッド10は、交換が可能でありつつ、使用時において容易に外れ難いものとなっている。
この係合深さK1は、少なくとも凹凸係合におけるブッシング8側(放音面9k1の反対側)の当接範囲を広くすることで実行される。もちろん、放音面9k1側の当接範囲も広くすることは好ましい。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
イヤーパッド10とユニットカバー9,19との係合構造について、実施例ではイヤーパッド10側を凸、ユニットカバー側を凹とした構造について説明しているが、その逆のイヤーパッド10側を凹、ユニットカバー9,19側を凸とした構造であってもよい。
実施例においては、ハウジング構造体KT,KT1を、ブッシング8,ハウジング6,及びユニットカバー9とで構成した例を示したが、これに限るものではなく、スピーカユニット7を内部に収容する筐体であればよい。
実施例において、筐体であるハウジング構造体KT,KT1は、ABS樹脂などの樹脂の成形により形成されているものとして説明したが、スピーカユニット7を支持できる程度の剛性があれば足りるものである。少なくとも、イヤーパッド10は、ハウジング構造体KT,KT1より柔軟性を有する材料で形成されている。
ユニットカバー9の放音面9k1は、完全にフラットな平坦面でなくてもよい。図3においては、わずかに外方に凸となる緩やかな曲面となっている。
このような場合は、上述した放音面9k1を含む面を平面PL1を、例えば放音面9k1の周縁を含む平面として、あるいは、最も突出した頂部を含み駆動軸SPZに直交する平面として定義することができる。
本発明のヘッドホンの実施例を示す外観図である。 本発明のヘッドホンの実施例におけるスピーカ部の外観図である。 本発明のヘッドホンの実施例におけるスピーカ部の構造を説明する断面図である。 本発明のヘッドホンの実施例におけるスピーカ部のハウジングを示す斜視図である。 本発明のヘッドホンの実施例におけるスピーカ部のブッシングを示す斜視図である。 本発明のヘッドホンの実施例におけるユニットカバーを示す斜視図である。 本発明のヘッドホンの実施例におけるイヤーパッドを示す斜視図である。 本発明のヘッドホンの実施例におけるイヤーパッドを説明するための断面(スライス)図である。 本発明のヘッドホンの実施例におけるスピーカ部の組み立て方法を説明する分解斜視図である。 本発明のヘッドホンの実施例における組み立て構造体を説明する図である。 本発明のヘッドホンの実施例を耳に装着した状態を説明する図である。 本発明のヘッドホンの実施例を耳に装着した状態を説明する模式的断面図である。 本発明のヘッドホンの実施例の特徴を説明するための図である。 本発明のヘッドホンの実施例の特徴を説明するための他の図である。 本発明のヘッドホンにおける実施例の変形例を説明するための図である。 本発明のヘッドホンにおける実施例の変形例を説明するための平面図である。 本発明のヘッドホンにおける実施例の変形例を説明するための断面図である。 本発明のヘッドホンにおける実施例に用いるイヤーパッドの変形例について説明する図である。
符号の説明
1,1L,1R,11L スピーカ部
2L,2R コード
3 連結部
4 メインコード
5 プラグ
6 ハウジング
6a (大径側)開口部
6b (小径側)開口部
6c 貫通孔
6d 外周面
6d1 凹部
6k 基部
6kj 環状部
6kj1 突出部
7 スピーカユニット
7a 筐体
7b 放音面
7c フランジ
8 ブッシング
8a 嵌合鍔部
8b コード延出部
9,19 ユニットカバー
9a 放音孔
9b 周壁部
9b1 凹部
9b1a 深凹部
9b1s 側面
9b2 段部
9b3 開口部
9k 基部
9k1 放音面
10 イヤーパッド
10a 開口部
10b 円弧状部
10c 突出部
10c1 内壁部
10c2 外壁部
10d 周壁部
10d1 環状凸部
10d2 高凸部
10e 開口部
10e1 鍔部
10btm 底面
10p 頂点
10tp 天面
19n 肉盛り部
50 ヘッドホン
50M ヘッドホン(モノラルタイプ)
A,B,C (径方向の)厚さ
BC バックキャビティ
CL1,CL2,CL3,CL5 中心軸
E 耳介
E1 珠間切痕
E2 耳珠
E2s 空間
E3 内壁
E4 外耳道
f 弾性反発力
fr 反力
KT,KT1 ハウジング構造体
K,K1 係合深さ
S 空間
SPZ (スピーカユニットの)駆動軸
Tb,Tc 厚さ

Claims (6)

  1. スピーカユニットと、前記スピーカユニットを内部に収納すると共に前記スピーカユニットから出力された音声を外部に放出する放音面を有してなる筐体と、前記筐体の外面に前記放音面を囲うように装着された環状部材と、を有するスピーカ部を備え、
    前記環状部材は、前記筐体の材料よりも柔軟性を有する材料で形成されると共に、径の外方向に向けて突出し内部に空間を有する突出部が設けられており、
    前記環状部材は、前記放音面から遠い側である一端面の前記放音面からの距離が、前記突出部以外の部位における距離よりも前記突出部における距離の方が長くなるよう形成されていることを特徴とするヘッドホン。
  2. 前記環状部材は、その外形が前記放音面側から見て略卵形状となるよう形成されていることを特徴とする請求項1記載のヘッドホン。
  3. 前記環状部材は、前記一端面側及び前記一端面に対向する他端面側にそれぞれ第1及び第2の開口部を有し、前記第1の開口部の中心軸と前記第2の開口部の中心軸とが非同軸となるよう形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヘッドホン。
  4. 前記環状部材は、前記一端面側及び前記一端面に対向する他端面側にそれぞれ第1及び第2の開口部を有すると共に前記筐体は前記第1の開口部内で露出しており、前記露出した筐体に、前記筐体の内部空間と外部空間とを連通する貫通孔が配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヘッドホン。
  5. 前記環状部材は、前記一端面側及び前記一端面に対向する他端面側にそれぞれ第1及び第2の開口部を有し、
    前記スピーカ部は、前記スピーカユニットと接続されたコードを外部に引き出すブッシングを備え、
    前記ブッシングは、前記コードを所定方向へ引き出すためにその所定方向に延在するコード延出部を有すると共に、前記所定方向が、前記突出部の頂点と前記第2の開口部の中心とを結ぶ線である前記突出部の中心線に対して概ね直交すると共に、前記中心線を基準として前記突出部から離れる方向に90°を越えた角度をなすように形成されて成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘッドホン。
  6. 前記環状部材は、シリコンゴムで形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のヘッドホン。
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