JP5024138B2 - 無線受信装置、距離判定装置、位置判定装置、及び無線受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線送信装置から所定のデータを受信し、自身と該無線送信装置との間の距離の判定に供するために出力する無線受信装置及び無線受信方法、該距離の判定を行う距離判定装置、並びに該無線受信装置の位置を判定する位置判定装置に関する。
従来、送信機及び受信機間の距離を測定する技術としては、主として、送信機から受信機までの電波の到達時間に基づいて測定を行うもの、及び送信機からの電波を受信機で受信する際の受信電界強度に基づいて測定を行うものが利用されている。電波の到達時間に基づいて測定を行う技術によれば、誤差数センチメートルの精度で送信機から受信機までの距離を測定することができる。また、受信電界強度に基づいて測定を行う技術においては、受信電界強度を表すRSSI値に基づいて距離の測定が行われるが、これによれば、2値(近いか遠いか)又は多値(近、中、遠等)の距離測定を行うことができる。
図12はRSSI値に基づいて距離の測定を行う場合の受信機の構成を示す。同図に示すように、送信機からの信号は、高周波処理部91で受信され、局部発振信号により中間周波数に変換された後、中間周波処理部92による不要成分の除去や、検波処理部93における復調がなされ、低周波処理部94に供給される。その際、検波処理部93においてRSSI信号が検出され、ADコンバータ95によりデジタル値に変換されて、マイコン96に供給される。マイコン96は、供給されるRSSI値に基づき、送信機までの距離を判定することができる。
電波の到達時間に基づいて距離の測定を行う技術としては、たとえば特許文献1に記載されているものが知られている。この技術においては、基地局が第1のデータを送信し、これを受信したことに応答して移動局が第2のデータを送信し、これを基地局が受信するまでの時間を基地局が計測することにより基地局と移動局との間の距離を算出するようにしている。
特開平07−226976号公報
しかしながら、上述従来の電波の到達時間に基づいて距離測定を行う技術によれば、誤差数センチメートルの測定精度を期待することができるが、少なくとも送信機において、又は送信機及び受信機の双方において、正確で同期のとれた時計を実装する必要がある。あるいは送信機のすべてが同期をとることができる正確な時計若しくは同期をとるためのネットワークを有している必要がある。
また、RSSI値に基づいて測定を行う技術によれば、誤差1メートル前後の測定精度を期待することができるが、コンパレータ又はA/Dコンバータを必要とする。また、送信機及び受信機間の距離が近い強電界の下では、RSSI値に基づく距離測定を行うことができない。図13に示すように、送信機及び受信機間がある程度離れており、受信電界強度がTh以下の比較的弱い場合には、RSSI電圧は電界強度に対してほぼ比例するが、距離が近く、電界強度がTh以上の場合には、RSSI電圧は飽和してしまい、電界強度を表すことができないからである。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点に鑑み、送信機及び受信機間の距離をより簡便に判定することができる技術を提供することにある。
この目的を達成するため、第1の発明に係る無線受信装置は、所定の無線送信装置から一度に所定の回数無線送信される所定のデータを受信する受信手段と、前記受信手段による各回のデータの受信が行われる毎に、前記受信手段における受信感度を所定量減少させる感度変更手段と、前記感度変更手段による受信感度の減少を行いながら、前記受信手段による各回のデータの受信を行い、該データの受信を行うことができた最小の受信感度に対応する情報を、前記無線送信装置及び本無線受信装置間の距離の判定に供するために出力する制御手段とを具備することを特徴とする。
ここで、受信感度の減少は、たとえば受信手段におけるゲインをアッテネータで調整することにより行われる。データの受信を行うことができた最小の受信感度に対応する情報としては、たとえばそのデータの受信を行ったときの受信感度そのものの値や、そのデータの受信は何回目の受信で行われたかを示すデータが該当する。
この構成において、所定の無線送信装置から一度に所定の回数無線送信されると、受信手段はその受信を試みる。その際、受信手段による各回のデータの受信が行われる毎に、感度変更手段は、受信手段における受信感度を所定量減少させる。したがって、受信感度が該データの受信が可能な程度を上回っているときは該データの受信が行われ、下回っているときは該データの受信は行われない。一方、受信感度が一定の場合、該データの受信可能性は無線送信装置及び無線受信装置間の距離に応じて変化する。したがって該データの受信を行うことができた最小の受信感度は該距離に対応しており、制御手段はこの受信感度に対応する情報を、該距離の判定に供するために出力することができる。
第2の発明に係る無線受信装置は、第1発明において、前記所定回数送信される各データは、前記データが何回目の送信に係るものかを特定する回数特定情報を含み、前記制御手段は、前記受信感度に対応する情報として、前記受信感度の減少を伴う各回のデータの受信により受信できた最後のデータに含まれる前記回数特定情報を出力するものであることを特徴とする。
第3の発明に係る無線受信装置は、第1又は第2発明において、前記所定のデータには前記無線送信装置の識別情報が含まれ、前記制御手段が出力する情報には、該識別情報が含まれることを特徴とする。
第4の発明に係る無線受信装置は、第3発明において、前記所定回数のデータの送信は、前記識別情報に対して予め対応付けられた位置に基づいて前記無線受信装置の位置を把握するためのビーコンの送信として、周期的に行われるものであることを特徴とする。
第5の発明に係る距離判定装置は、第1〜第4のいずれかの発明における無線送信装置及び無線受信装置間の距離を判定する装置であって、前記無線受信装置が出力する受信感度に対応する情報に基づき、前記距離の判定を行うことを特徴とする。
第6の発明に係る位置判定装置は、第3又は第4発明に係る無線受信装置の位置を判定する位置判定装置であって、前記無線受信装置の制御手段が出力する情報に含まれる受信感度に対応する情報及び識別情報、並びに該識別情報対して予め対応付けられている位置に基づき、前記無線受信装置の位置の判定を行うことを特徴とする。
第7の発明に係る無線通信方法は、受信手段が、所定の無線送信装置から、一度に所定の回数無線送信される所定のデータを受信する受信工程と、感度変更手段が、前記受信工程における各回のデータの受信が行われる毎に、前記受信手段における受信感度を所定量減少させる感度変更工程と、制御手段が、前記感度変更手段による受信感度の減少を行いながら、前記受信手段による各回のデータの受信を行い、該データの受信を行うことができた最小の受信感度に対応する情報を、前記無線送信装置及び受信手段間の距離の判定に供するために出力する制御工程とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、受信感度の減少を行いながら、各回のデータの受信を行い、該データの受信を行うことができた最小の受信感度に対応する情報を、無線送信装置及び無線受信装置間の距離の判定に供するようにしたため、該距離を、簡便な構成で、GPSやRSSI値を用いる必要なく判定することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る位置管理システムの構成を示す。同図に示すように、このシステムは、微弱無線(ショートレンジラジオ)のビーコンを送信するビーコン送信機1、このビーコンを受信するビーコン受信機2、ビーコン受信機2に接続された移動局無線機3、移動局無線機3との間で通信を行う基地局4、及び、基地局4に接続され、ビーコン受信機2の位置を管理するための端末管理システムパソコン(以下、単に「パソコン」という。)5を備える。
図2はビーコン送信機1の構成を示すブロック図である。ビーコン送信機1は、同図に示すように、搬送波を生成し、ビーコンデータにより変調を行う発振部11、発振部11からの変調された搬送波を増幅し、アンテナから出力する電力増幅部12、発振部11及び電力増幅部12を制御する中央制御処理部13、及び中央制御処理部13による制御に用いられる制御情報を記憶する制御情報記憶部14を備える。ビーコンデータにはビーコン送信機1に固有のビーコンIDが含まれる。
制御情報記憶部14は、ビーコンの送信を行うに際しての、送信周波数、送信出力レベル、送信タイミング、送信内容等の制御情報を記憶する。中央制御処理部13は、制御情報記憶部14が記憶している制御情報に基づき、発振部11における搬送波の周波数、変調等の制御や、電力増幅部12における出力レベルの制御を行う。
図3はビーコン受信機2の構成を示すブロック図である。ビーコン受信機2は、同図に示すように、アンテナから入力される受信信号から所定の帯域を抽出する帯域フィルタ21、抽出された所定帯域の受信信号を増幅する高周波増幅部22、高周波増幅部22からの高周波を中間周波に変換し、検波を行う局部発振・検波部23、検波により得られた低周波信号を増幅する低周波増幅部24、及び低周波増幅部24からの信号を処理してビーコンデータを得るとともに、高周波増幅部22における増幅率の制御や、局部発振・検波部23における局部発振周波数の制御を行う中央制御処理部25を備える。中央制御処理部25はアッテネータにより、高周波増幅部22における増幅率を変更し、受信感度を制御することができる。
図4は移動局無線機3の構成を示すブロック図である。移動局無線機3は、同図に示すように、無線機本体31、及び無線機本体31を制御する中央制御処理部32を備える。中央制御処理部32はビーコンデータをビーコン受信機3から受け取り、無線機本体31を介して基地局4に送信する。
図5は基地局4の構成を示すブロック図である。同図に示すように、基地局4は、移動局無線機3との間で通信を行う基地局無線機41、及び基地局無線機41を制御し、基地局無線機41により受信されるビーコンデータをパソコン5に送る中央制御処理部42を備える。パソコン5においては、各移動局無線機3の位置を管理する端末管理システムが稼動しており、各ビーコン送信機1のビーコンIDを、その実際の地図上の位置に対応させたビーコンデータベースが設けられている。端末管理システムは、各移動局無線機3に固有のIDと、その現在の位置との対応が登録される位置管理データベースを更新し、維持する。
図6はビーコン送信機1からビーコン受信機2a及び2bに対してビーコンデータが送信されるイメージを示す。所定の繰返し周期で、1サイクル毎に、ビーコン送信機1のビーコンIDを含むパケットが、たとえば3つずつビーコン送信機1から送出される。これは従来の位置管理システムにおいても行われていたものであり、このように同一内容のパケットを3つずつ送信するのは、ビーコンIDの受信が確実に行われるようにするためである。ただし、本実施形態においては、各サイクル毎の3つのパケットにはそれぞれシーケンス番号が含められる。そして、順に所定の大、中、小の受信感度で受信される。
図7はビーコン送信機1及びビーコン受信機2間の距離を判定する方法を示す。同図においては、ビーコン受信機2が1サイクルのビーコンを受信する際の各パケットの受信可能性が例示されている。図中のPa〜Pcはそれぞれ同一の送信出力レベルでビーコン送信機1から送信された1サイクルのパケットPa〜Pcをビーコン受信機2が受信するときの各パケットについての受信可能性を示すグラフ図形である。受信可能性のレベルがTh以上であるグラフ図形のパケットは受信可能であり、Th未満のグラフ図形のパケットは受信することができない。パケットPaはアッテネータによる減衰なしで受信され、パケットPb及びPcはそれぞれ、アッテネータによる減衰量を所定の弱レベル及び強レベルとして受信される。同図の場合、パケットPa及びPbは受信可能であり、パケットPcは受信不能である例が示されている。
アッテネータによる減衰量が同一である場合、ビーコン送信機1及びビーコン受信機2間の距離Dが大きいほど各パケットPa〜Pcの受信可能性は低くなる。したがって、距離Dが大きいほどグラフ図形Pa〜Pcは下方に移動し、距離Dが小さいほどグラフ図形Pa〜Pcは上方に移動する。したがって、パケットPa〜Pcのうち、いずれを受信することができたかにより距離Dを判定することができる。たとえば、パケットPaのみが受信できた場合は、距離Dは所定の遠距離であり、パケットPa及びPbを受信できた場合には所定の中距離であり、すべてのパケットPa〜Pcを受信できた場合には所定の近距離であると判定することができる。
図8はビーコン送信機1が送信するビーコンに含まれるパケットの形式を示す。ビーコンの送信は一定の周期でサイクリックに行われるが、同図に示すように1サイクルの期間は送信期間T1及び休止期間T2により構成される。送信期間T1において、一定の送信出力レベルで3つのパケットPa、Pb、及びPcが送信される。各パケットは、送信先アドレス等の制御情報が格納されるヘッダ、そのパケットを送信するビーコン送信機1のビーコンIDが格納されるID部、ヘッダ及びID部の誤り検出を行うためのチェックサム、そのパケットの1サイクルにおけるシーケンス番号、通信制御用の情報が格納されるフッタ、及び総合チェックサムの各フィールドにより構成される。パケットPa、Pb、及びPcにおけるID部の内容は同一であり、シーケンス番号のフィールドには、たとえば「1」、「2」、及び「3」がそれぞれ格納される。
図9は位置管理システムの動作を示すフローチャートである。同図に示すようにまず、ビーコン送信機1が1サイクル分のビーコンを送信する(ステップS1)。送信に際し、ビーコン送信機1の中央制御処理部13は、ビーコンを構成するパケットPa〜PcのID部に自己のビーコンIDを格納する。また、パケットPa〜Pcのシーケンス番号のフィールドにはそれぞれ、シーケンス番号「1」、「2」、及び「3」を格納する。そしてパケットPa〜Pcをこの順序で送信する。
これに応じ、ビーコン受信機2は、パケットPa、Pb又はPcのうちの可能なものを受信する(ステップS2)。つまり、パケットを受信する毎に受信感度を所定量だけ下げてゆき、図7における受信可能性がTh以上のパケットを受信することになる。ビーコン受信機2はパケットPa、Pb又はPcの受信に際し、受信することができた最後のパケットのビーコンデータを無線機用データとし、シリアルケーブルを介して移動局無線機3へ送る(ステップS3)。したがってこのデータに含まれるシーケンス番号は、そのデータを受信したときの受信感度に対応しており、ビーコン送信機1及びビーコン送信機2間の距離を示すものとなる。
この無線機用データを受信すると(ステップS4)、移動局無線機3は、この無線機用データを送信するためのデータ通信用メッセージを生成し(ステップS5)、基地局4へ送信する。このメッセージには、移動局無線機3に固有の無線機IDが含められる。このメッセージを受信すると(ステップS6)、基地局4は、無線機用データを再生成し(ステップS7)、シリアルケーブルを介してパソコン5へ送る。この無線機用データを受信すると(ステップS8)、パソコン5の位置管理システムは、無線機用データからビーコンIDを取り出し(ステップS9)、ビーコン無線機1及び移動局無線機3間の距離Dを判定する(ステップS10)。
距離Dの判定は、無線機用データ中のシーケンス番号に基づいて行うことができる。すなわちこのシーケンス番号は、パケットを受信できた最小の受信感度に対応するので、シーケンス番号が「3」、「2」、又は「1」であるかに応じ、距離Dはそれぞれ所定の近距離、中距離、又は遠距離であると判定することができる。
この判定結果に基づき、位置管理システムは、位置管理データベースにおける移動局無線機3についてのレコードを更新する(ステップS11)。すなわち、無線機用データ中のビーコンIDに対応する地図上の位置をビーコンデータベースに基づいて取得し、その位置及びステップS10における判定結果に基づいて、移動局無線機3の位置を求め、移動局無線機3の無線機IDに対応するレコードを更新する。
図10はビーコン受信機2の中央制御処理部25による処理を示すフローチャートである。この処理は図9のステップS2及びS3の処理に対応する。この処理においては、1サイクルで送信される各パケットのビーコンデータのうち、受信感度を段階的に下げながら受信できた最後のものがビーコンバッファに残るようにしてそのビーコンデータを取得し、これを無線機用データとして、移動局無線機3に供給するようにしている。
すなわち、処理を開始すると中央処理制御部25は、まず、ステップ71においてビーコン受信機2を受信待機状態とし、ステップ72においてビーコンのパケットを受信したかどうかを判定する。パケットを受信したと判定した場合にはステップ73へ進み、受信したパケットのビーコンデータによってビーコンバッファを上書きし、さらにステップ74において送信待機タイマをリセットする。この送信待機タイマは、シーケンス番号が最後のパケットを受信できない場合に、1サイクル分の受信が終了したことを判定し、かつそのサイクルについての無線機用データの移動局無線機3への供給を行うタイミングを決定するために用いられる。
次に、ステップ75において、受信したビーコンデータのシーケンス番号は最後のものか否かを判定する。最後のものであると判定した場合には、今回のサイクルにおけるパケットの送信が終了したことになるので、ステップ79へ進む。最後のものではないと判定した場合には、ステップ76へ進み、受信感度を現在の受信感度よりも低い所定の値に変更する。つまり、アッテネータの減衰量を所定量増加させる。この後、ステップ71へ戻る。
一方、ステップ72においてビーコンのパケットを受信しなかったと判定した場合にはステップ77へ進み、ビーコンバッファが空であるかどうかを判定する。空であると判定した場合にはステップ71に戻る。空ではないと判定した場合にはステップ78へ進み、送信待機タイマがオーバフローしたかどうかを判定する。オーバフローしていないと判定した場合にはステップ71へ戻る。オーバフローしたと判定した場合には、今回のサイクルにおけるパケットの受信は、以後は不能であり、完了したものとみなし、ステップ79へ進む。
ステップ79においては、ビーコンバッファの内容を無線機用データとして、移動局無線機3に供給する。この無線機用データにおけるシーケンス番号は、それを受信したときの受信感度に対応している。この無線機用データが移動局無線機3の位置を示す位置情報として基地局4に報告されることになる。この後、ステップ80においてビーコンバッファの内容を破棄し、さらにステップ81において受信感度をリセットし、ステップ71に戻る。
本実施形態によれば、1サイクルで送信される各パケットを、受信感度を所定量減少させながら受信し、どのパケットまで受信できたかに基づいて、ビーコン送信機1及びビーコン受信機2間の距離を測定するようにしたため、GPSやRSSI値を用いる必要なく当該距離の判定を行うことができる。
したがって、屋内や、坑内等のGPSの使用が不可能な場所において、RSSI値をデジタルデータに変換するためのADコンバータを設ける必要なく、ビーコン受信機2の位置を判定することができる。また、RSSI値を用いないので、ビーコン送信機1及びビーコン受信機2間の距離がRSSI値の飽和により測定不能なほど近い場合でも、受信感度の減衰量を適切に設定することにより、1サイクルにおけるパケット数に応じた分解能で当該距離の判定を行うことができる。
図11は本発明の他の実施形態に係る位置管理システムにおける距離測定原理を示す図である。このシステムの構成図としては図1〜図5をそのまま適用することができる。本実施形態においてはビーコン送信機1は、1サイクルにおいて、パケットPa、Pb、及びPcをこの順で送信する動作を、3回ずつ行う。図11においては、1サイクルにおいて順次送信される各パケットPa〜Pcをビーコン受信機2が受信する際の各パケットPa〜Pcについての受信可能性が、グラフ図形Pa〜Pcとして示されている。受信可能性のレベルがTh以上であるグラフ図形のパケットは受信可能であり、Th未満のグラフ図形のパケットは受信することができない。
ビーコンの送信に際し、ビーコン送信機1は、パケットPa、Pb、及びPcの送信をそれぞれ、所定の大、中、小の送信出力レベルで行う。この送信出力レベルの制御は、ビーコン送信機1の中央制御処理部13が電力増幅部12を制御することにより行われる。パケットPa〜Pcの内容は図8により示したものと同様である。ただし、シーケンス番号としては、1サイクルで送信される9つのパケットについての通し番号たとえば「1」〜「9」が、送信される順に付与される。したがって、各パケットPa〜Pcのシーケンス番号はそのパケットの送信出力レベルに対応した値として用いることができる。
一方、ビーコン受信機2は、1回のパケットPa、Pb、及びPcの受信を行う毎にアッテネータの減衰量を所定量減少させる。つまり、初回はアッテネータによる減衰なしで受信を行い、2回目及び3回目はアッテネータの減衰量をそれぞれ所定の弱及び強として受信を行う。したがって、このアッテネータの減衰量及び上述の大、中、小の送信出力レベルの設定を適切に行うことにより、図11に示されるように、1サイクルにおいて順次受信するパケットの受信可能性が段階的に下がってゆくようにすることができる。つまりビーコン送信機1における3段階の送信出力レベルと、ビーコン受信機2における3段階の受信感度により、1サイクルにおける9つのパケットを9段階の受信可能性で受信するようにしている。
図11において例示される9つのグラフ図形Pa〜Pcは、ビーコン送信機1及びビーコン受信機2間の距離が大きいほど、一体として下方へ移動し、該距離が近いほど上方へ移動する。したがって、1サイクル中で最後に受信することができたパケットのシーケンス番号に基づき、ビーコン送信機1及びビーコン受信機2間の距離を、9段階の分解能で判定することができる。なお、シーケンス番号は、これを含むパケットに係る受信感度及び送信出力レベルに対応している。
本実施形態の場合も、ビーコン受信機2は、図10の処理により、基地局4へ向けて、ビーコン受信機2の位置を判定するための情報を送ることができる。また、位置管理システムは図9の動作により、位置管理データベースの更新を行うことができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、適宜変形して実施することができる。たとえば、上述図1〜図10の実施形態においては、1サイクルで送信するパケット数を3として説明したが、これに限らず4以上のパケットを送信し、これらを4以上の異なる受信感度で受信するようにしてもよい。
また、上述においては、1サイクルにおける各パケットにシーケンス番号を付して送信するようにしているが、シーケンス番号は無くてもよい。その場合、図10のステップ75は不要となるが、ステップ79において無線機用データを移動局無線機3に供給する際に、そのデータに係るパケットを受信したときの受信感度に対応するデータ、又はそのパケットが1サイクルにおける何回目の受信に係るものであるかを示すデータを併せて供給する必要がある。
また、上述においては、受信感度や送信出力レベルを減少させる場合について説明したが、この代わりに、受信感度や送信出力レベルを増大させるようにしてもよい。その場合、最初に受信できたパケットについてのビーコンデータが、距離や位置の判定に供給されることになる。
本発明の一実施形態に係る位置管理システムの構成を示す図である。 図1のシステムにおけるビーコン送信機の構成を示すブロック図である。 図1のシステムにおけるビーコン受信機の構成を示すブロック図である。 図1のシステムにおける移動局無線機の構成を示すブロック図である。 図1のシステムにおける基地局の構成を示すブロック図である。 図1のシステムにおいてビーコンデータが送信されるイメージを示す図である。 図1のシステムにおいてビーコン送信機及びビーコン受信機間の距離を判定する方法を示す図である。 図1のシステムにおけるビーコンのパケットの形式を示す図である。 図1のシステムの動作を示すフローチャートである。 図1のシステムのビーコン受信機における処理を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る位置管理システムにおける距離測定原理を示す図である。 従来のRSSI値に基づいて距離測定を行う受信機の構成を示すブロック図である。 受信電界強度及びRSSI電圧間の関係を示すグラフである。
符号の説明
1:ビーコン送信機、2,2a,2b:ビーコン受信機、3:移動局無線機、4:基地局、5:パソコン、11:発振部、12:電力増幅部、13:中央制御処理部、14:制御情報記憶部、21:帯域フィルタ、22:高周波増幅部、23:局部発振・検波部、24:低周波増幅部、25:中央制御処理部、31:無線機本体、32:中央制御処理部、41:基地局無線機、42:中央制御処理部、91:高周波処理部、92:中間周波処理部、93:検波処理部、94:低周波処理部、95:ADコンバータ、96:マイコン、A,B,C:グラフ曲線、Pa〜Pc:パケット。

Claims (7)

  1. 所定の無線送信装置から、一度に所定の回数無線送信される所定のデータを受信する受信手段と、
    前記受信手段による各回のデータの受信が行われる毎に、前記受信手段における受信感度を所定量減少させる感度変更手段と、
    前記感度変更手段による受信感度の減少を行いながら、前記受信手段による各回のデータの受信を行い、該データの受信を行うことができた最小の受信感度に対応する情報を、前記無線送信装置及び本無線受信装置間の距離の判定に供するために出力する制御手段とを具備することを特徴とする無線受信装置。
  2. 前記所定回数送信される各データは、前記データが何回目の送信に係るものかを特定する回数特定情報を含み、
    前記制御手段は、前記受信感度に対応する情報として、前記受信感度の減少を伴う各回のデータの受信により受信できた最後のデータに含まれる前記回数特定情報を出力するものであることを特徴とする請求項1に記載の無線受信装置。
  3. 前記所定のデータには前記無線送信装置の識別情報が含まれ、
    前記制御手段が出力する情報には、該識別情報が含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線受信装置。
  4. 前記所定回数のデータの送信は、周期的に行われるものであることを特徴とする請求項3に記載の無線受信装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおける無線送信装置及び無線受信装置間の距離を判定する装置であって、
    前記無線受信装置が出力する受信感度に対応する情報に基づき、前記距離の判定を行うことを特徴とする距離判定装置。
  6. 請求項3又は4の無線受信装置の位置を判定する位置判定装置であって、
    前記無線受信装置の制御手段が出力する情報に含まれる受信感度に対応する情報及び識別情報、並びに該識別情報対して予め対応付けられている位置に基づき、前記無線受信装置の位置の判定を行うことを特徴とする位置判定装置。
  7. 受信手段が、所定の無線送信装置から、一度に所定の回数無線送信される所定のデータを受信する受信工程と、
    感度変更手段が、前記受信工程における各回のデータの受信が行われる毎に、前記受信手段における受信感度を所定量減少させる感度変更工程と、
    制御手段が、前記感度変更手段による受信感度の減少を行いながら、前記受信手段による各回のデータの受信を行い、該データの受信を行うことができた最小の受信感度に対応する情報を、前記無線送信装置及び受信手段間の距離の判定に供するために出力する制御工程とを具備することを特徴とする無線受信方法。
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