JP5022857B2 - パイプライン情報システム - Google Patents
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- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Description
・パイプライン運用組織・企業に渡されたデータの管理項目名が異なる。
・項目数値の単位が異なる。
・項目の表記が異なる。
・項目の記載言語が異なる。
・ データの基準値の取り方が変わることがある。
パイプ区間計測データ(101):入力データであり、パイプラインの区間の腐食、陰極保護電位や建設関連情報を格納したデータである。
類義語データベース(102):項目名の類義語対応と、異なる言語間の変換を示す言語変換の辞書である。
属性データベース(103):パイプラインを構成する各パイプの長さ、内径、肉厚、建設年月日、材質などの建設属性や腐食・陰極保護電位などの計測データを格納したデータベースである。ここに、入力データを統合していくため以後、汎用データベースと呼ぶ。
地図形状データベース(104):2次元または3次元の座標列によって構成されるベクトル地図データを格納するデータベースである。地図の形状はX座標、Y座標による座標データによって記述される2次元形状、X座標、Y座標、Z座標によって記述される3次元形状がある。
単位・表記変換データ(105):格納するデータの記述が汎用データベース(103)の単位・表記系と異なる場合に、その単位・表記方法を記述したテーブルデータである。
項目名変換データ(106):あらかじめ決められている汎用データベース(103)項目と異なるデータ項目がある場合に、各項目が汎用データベース(103)項目のどれに対応するかを記述したテーブルデータである。
データ解析インタフェース部(107):パイプライン区間計測データ(101)を読み出して項目ごとに入力データを整列させる機能。
項目データ取り出し部(108):入力データの各項目を選択し、データを取り出す機能である。
項目名変換部(109):入力データの項目名を参照し、項目変換を行わなければならない場合に汎用データベース(103)の項目名に対応付けを行う機能である。
単位・表記変換部(110):単位・表記変換データに従って単位・表記変換や表記変換を行わなければならないデータに対し、単位・表記変換を行う機能である。
データベース登録部(111):単位・表記変換した項目データを汎用データベース(103)に登録する機能である。
単語・表記項目検索部(112):入力データに記載された実データオブジェクトを分析し、単位・表記情報を抽出する機能である。
単位・表記類義項目登録部(113):単位・表記変換データとして登録できる内容をユーザの確認を行った後で単位・表記変換データ105に登録する機能である。
関連項目名検索部(114):項目名変換する入力データ項目の中で、項目名変換データに含まれない項目に関し、類義語データベース(102)を参照して項目名変換データの中から類義語を検索し、変換候補を検索する機能である。
項目名登録機能(115):関連項目名検索部114での検索結果に基づきユーザの確認を行った後で、入力データ項目と汎用データベース(103)項目の対応を項目名変換データ106に格納する機能である。
データベース検索部(116):指定されたパイプライン名、時間および、距離範囲から属性を検索する機能である。ここでは、問い合わせ文を汎用データベース103に発行することにより検索を行う。
項目名逆変換部(117):入力データ項目での表示のために、項目名変換テーブルを参照することにより汎用データ項目を入力時の項目に変換する。
単位・表記逆変換部(118)入力データ項目での表示のために、汎用データベース(103)の数値データ単位や表記を変換する機能である。
表示部(119):項目変換、単位・表記変換された汎用データベース(103)のデータを入力データの名称に対応させて表示する機能である。
応用機能(120):履歴による腐食データや陰極保護電位データを用いて腐食拡大や絶縁異常の予測を行う機能である。
301は汎用データベース(103)の形式であり、表形式である。汎用腐食データ項目は、
Distance:腐食開始距離(起点からの距離)
Start Position:腐食開始位置
Length:腐食のパイプ軸方向の長さ
Width:腐食の幅
Depth Rate:腐食の相対深さ(最大深さ/管厚)
なお、単位および表記は、
Distance:km(キロメートル)
Length:mm(ミリメートル)
Width:mm(ミリメートル)
Depth Rate:%(パーセント)
とする。入力データも同じように表形式で記載されるが、腐食データ項目を2例(302、303)示す。
項目例A(302)では
Start Distance:腐食開始位置
Start_Pos:腐食開始位置
Corrosion Length [mm]:腐食のパイプ軸方向の長さ。単位は「mm」。
Corrosion Width[mm]:腐食のパイプ周方向の長さ。単位は「mm」。
Maximum Corrosion Depth [%]:腐食深さの最大値。単位は「%」。
これらの言語は英語以外でも記述される可能性がある。例えばロシア語圏では、項目例B(303)に示すように、
〔図17〕
になる。このようにデータ管理項目はそれぞれ異なるため、302、303で記述されるデータは変換によって汎用データベース項目と対応させる必要がある。
パイプライン名(402):パイプラインの名称を記載する。個々のパイプラインごとに名称を付加する。
項目有効距離(403):項目名が有効となる距離区間(開始距離、終了距離)を記載する。
項目有効期間(404):項目名が有効となる期間(開始時間、終了時間)を記載する。
汎用データベース項目名(405):汎用データベース(103)の項目名を記載する。
入力データ項目名(406):入力データの項目名を記載する。
図3の項目例A(302)、項目例B(303)の項目の汎用データベース項目との対応付けを401、407に示す。ここで項目有効期間(404)よりわかるように401と407は同じパイプライン距離のデータであるが、401は2000年12月5日から2006年6月4日までの期間で有効であり、407は2007年6月5日以降で最新になることを示す。これより、401と407は履歴データとなる。なお、月日は省略されてもよい。
パイプライン名(502):パイプラインの名称を記載する。個々のパイプラインごとに名称を付加する。
単位有効距離(503):単位・表記が有効となる距離区間(開始距離、終了距離)を記載する。
単位有効時間(504):単位・表記が有効となる時間を記載する。
単位項目名(505、507、509):単位・表記変換が必要となる入力データの項目名称を記載する。
単位・表記(506、508、510):単位項目名504の単位または表記方法を示す記号を記載する。
506は項目505が有する単位を示す。腐食の開始位置を示すStart Lengthはパイプライン基点からの距離ではなく、コンプレッサーステーションやポンプステーションの基点からの距離として表記されることもあり、さらに腐食検査専門組織ごとにこれらのコンプレッサーステーションやポンプステーションにおける基点の距離値が一致していないことがある。このような場合のため、508に示すようにオフセットを加算することも必要となる。汎用データベース(103)では、前記したように腐食開始位置は9:30のような時分に基づく時刻表記で記載されるが、509では、9.5のような表記になっていることを示す。これはデータの内容をチェックすることによって判断できる。このため、表記情報として*.*を記載する。さらにまた、陰極保護電位を示す。ON電位、OFF電位とアノード電流の汎用データベース103の単位はそれぞれ、mV(ミリボルト)、mV(ミリボルト)、mA(ミリアンペア)であるが、入力データ項目505ではV(ボルト)、V(ボルト)、A(アンペア)になっているので、506に示すように単位変換が必要であることを示している。
PipelineName_ DataType _StartLength_EndLength_StarTime_EndTime_Cycle_ Dimension
とする。ここで、
PipelineName:パイプライン名称を示す。
DataType:データの種類を示す。腐食データ、陰極保護電位データなどの名称を記載する。
StartLength:開始距離であり、データが有効な距離区間の開始距離を示す。EndLength:終了距離であり、データが有効な距離区間の終了距離を示す。
StartTime:開始時間であり、データが有効な期間の開始時間を示す。
EndTime:終了時間であり、データが有効な期間の終了時間を示す。
Cycle:データ取得サイクルを示す。陰極保護電位などは定期的に計測され取得されるため、この期間サイクル(4ヶ月、6ヶ月など)を示す。
Dimension:距離計測が3次元距離か2次元距離かを示す。3次元距離の場合は、“D”、2次元距離の場合は“C”のような記号を用いる。
ステップ1(ステップ801):データ格納の確認
すべての入力データをデータベース登録部(111)により汎用データベース(103)に格納した場合には終了する。また、未格納の場合はステップ2(802)以降を実行する。
ステップ2(802):データの選択 データ解析インタフェース部(107)よりパイプ区間計測データ(101)から未格納のデータファイルを1個選択し読み出す。このとき、上記したデータ名称を解析して内容、パイプライン名称、区間距離、有効期間、距離の次元を判定し、データベース登録部(111)に知らせておく。
ステップ3(803):項目名変換テーブルの読み出し判定
項目名変換データ106を読み出す場合にはステップ4(804)を実行し、既に読み出している場合にはステップ5(805)を実行する。
ステップ4(804):項目名変換データの読み出し
関連項目検索部114は項目名変換データ(106)を読み出す。言語が違う場合は、言語変換辞書を類義語データベース(102)とあわせて読み出す。
ステップ5(805):単位・表記変換データの読み出し判定
単位・表記関連項目検索部(112)は単位・表記変換データ(105)を読み出す場合にはステップ6(806)を実行し、既に読み出している場合にはステップ7(807)を実行する。
ステップ6(806):単位・表記変換データの読み出し
単位・表記関連項目検索部112は単位・表記変換データ(105)を読み出す。
ステップ7(807):項目ごとの格納状態のチェック(図9)
データベース登録部(111)はデータファイルに記載された項目ごとにデータをすべて登録したかどうかを判定する。すべての項目を汎用データベース(103)に格納した場合には、ステップ1(801)を実行し、新しいデータファイルを取得する。格納していない場合にはステップ8(808)を実行する。
ステップ8(808):非格納項目の選択
項目データ取り出し部(108)は非格納項目が存在すれば、その選択を行う。
ステップ9(809):汎用データベース(103)項目名の確認
項目名変換部(109)は選択された項目名が汎用データベース(103)名と一致するかどうかを判定する。汎用データベース項目名と一致する場合にはステップ15(815)を実行する。一致しない場合にはステップ10(810)を実行する。
ステップ10(810):項目名変換データとの照合
項目名変換部(110)は項目名変換データ(106)に格納された項目名と比較して、その項目名が汎用データベース項目名と対応関係を記載しているかどうかを確認する。
ステップ11(811):変換項目の確認
項目名変換部(110)は項目名変換データ(106)に記載された既存の項目のキーワードと比較して一致している項目名を探す。これは図4における、項目名変換データ(401)において、入力データ項目(406)から汎用データベース項目(405)を照合することに対応する。そして一致しているものがあれば、データ格納先の汎用データベース項目名を決定しステップ15(815)を実行する。また、一致していない場合にはステップ12(812)を実行する。
ステップ13(812):類義語項目の選択
関連項目名検索部(114)は、読み出した類義語データベース(102)より類義語データを参照し、項目名の分解により類義語との対応関係を検索する。そして、項目ごとに汎用データベース項目名の対応候補をユーザに提示する。この場合、対応項目がない場合は対応項目がないことをユーザに提示する。
ステップ14(813):ユーザによる確認
関連項目名検索部(114)は、ユーザによって提示された項目名と汎用データベース(103)項目名の対応関係を参照して、正しい変換を選択する。候補が一個のみの場合、それが正しい変換項目名であれば適切なキーを押すことによって選択する。正しくなければユーザは正しい変換方法を項目名変換データ(106)に記述する。
ステップ15(814):項目変換テーブルへの登録(図10)
項目名登録部(115)は、汎用データベース項目名と入力データ項目名との対応を項目名変換データ(106)に格納する。
ステップ16(815):単位・表記変換テーブルとの照合
次に、単位・表記に対するチェックと変換を行う。単位・表記関連検索部(112)では単位・表記変換データ(105)を参照して、ステップ2(802)で選択した項目について単語・表記変換を行う項目かどうかを検索する。
ステップ17(816):単位・表記変換有無の確認
単位・表記変換の対象の項目であればステップ18(817)を実行する。しかし、単位・表記変換の対象の項目でなければステップ19(818)を実行する。
ステップ18(817):単位・表記変換の実行
単位・表記変換部(109)では単位・表記変換を実行する。
ステップ19(818):汎用項目の判定
単位・表記関連検索部112では、ステップ2(802)で選択した項目が汎用データベース項目かどうかを判定する。汎用データベース項目であれば入力データの実データの汎用データベース登録を行うため、ステップ24(824)を実行する。汎用データベース項目でなければ単位・表記変換の必要性検証を行うためにステップ20(819)を実行する。
ステップ20(819):汎用データベース項目名、データ名称からの単位・表記変換の推定
単位・表記変換の必要性検証を行う入力データ項目は、すでに項目名変換データ(106)に格納されているため、単位・表記関連検索部(112)では、関連項目名検索部(114)にて取得した汎用データベース項目名および入力データの名称を参照するとともに、汎用データベースが有する単位・表記を検索しその単位・表記を推定する。例えば、mとmm、km、VとmVなどの単位の違いが数値の大きさから推定できる。また、オフフセットは有効距離から推定できる。そして、入力データの項目ごとに単位・表記の方法をユーザに提示する。この場合、対応項目がない場合は対応項目がないことをユーザに提示する。
ステップ21(820):項目名称からの単位情報の確認
単位・表記関連検索部(112)において、ステップ20(819)による検索結果により単位・表記変換項目の対象となる項目である場合には、その項目名から単位の手がかりを探す。具体的には陰極保護電位データにおいて[V]のような表記がある場合、これは電圧の単位のボルトである可能性がある。そして単位情報がある場合にはステップ22(821)を実行する。単位情報がない場合にはステップ23(822)を実行する。
ステップ22(821):単位・表記の推定
単位・表記関連検索部(112)において、単位・表記の情報が検出できる場合には、これを抽出する。
ステップ23(822):ユーザによる単位入力
単位・表記関連検索部(112)は、項目ごとに対応候補をユーザに提示する。この場合、単位・表記が汎用項目と異なる場合には、ユーザが確認する。
ステップ24(823):単位・表記変換データの格納(図11)
単位・表記変換登録部(113)は、単位・表記記号を単位・表記変換データ(105)に記載する。そしてステップ18(817)を実行する。
ステップ25(824):項目データの格納
データベース登録部(111)では入力データの項目名に対応するデータを汎用データベース項目名に対応させ、さらに単位・表記変換を行いながら入力データ内の実データを属性データベース(103)に格納する。終了すると、ステップ1(801)を実行する。
ステップ1:データベース検索
データベース検索部(116)は、特定のパイプライン名称、距離範囲、時間範囲にある汎用データベース(103)のデータを検索する。
ステップ2:項目名逆変換
項目名逆変換(117)では、汎用データベース項目名と入力データの項目名の対応関係を、項目名変換データ(106)を参照し入力データ項目名を取得する。これは図4における、項目名変換データ(401、407)において、汎用データベース項目(405)から入力データ項目(406)を照合することに対応する。
ステップ3:単位・表記逆変換
単位・表記逆変換部(118)では、入力データ項目名に対応する単位・表記方法を単位・表記変換データ(105)を参照し、表示のための単位系、表記系に変換する。
ステップ4:表示
表示部(119)では、入力データの単位・表記に戻されたデータを表示する。
パイプライン設備の劣化予測は応用機能部(120)であり、データベース検索部(116)で取得された汎用データベース(103)のデータを用いて行われる。ここで解析・予測された結果は、地図形状データベース(104)と距離、時間で関連付けられて表示部(119)に送られ、予測結果を表示する。
履歴計算部(1720):属性データベース(1703)に対して、最新のデータを含み履歴データを検索する機能である。
劣化計算・加速度計算部(1721):履歴データに基づいて劣化速度や加速度を計算する機能である。
劣化状況予測部(1722):劣化計算・加速度計算部(1721)で計算して得られた劣化速度や加速度を用いて特定の時間までの変化予測を計算する機能である。
ここで、汎用データベース(103)の管理項目と単位・表記は、
開始距離:Distance 単位:m
開始位置:Start_Position 表記:9:30による時刻表記
腐食長さ:Length 単位:mm
腐食幅:Width 単位:mm
腐食深さ:Depth_Rate 単位%(最大深さ/管の厚さ)
である。このため、1201の腐食データでは汎用項目とは異なるので、項目名変換データ106において汎用データベース項目と入力データ項目との対応関係は、
Distance - Start Distance
Start_Position - Start_Pos
Length - Corrosion Length
Width - Corrosion Length
Depth_Rate - Maximum Corrosion Depth
となる。また単位・表記変換データ105の記載は、
Start_Pos *.*
Start Distance −1000
となる。Length、Width、Maximum、Corrosion Depthについては汎用データベース(103)での単位とあっているため単位の変更はない。ここで、Start Distanceは−1000のオフセットを加算することになっているが、これは距離の起点が344kmとなったからである。このようにいったん汎用データベース(103)に入力したデータを距離の起点が異なるため再入力する。1202も同じように汎用項目とは異なるので、項目名変換データ106において汎用データベース項目と入力データ項目との対応関係は、
Start_Length - S_Length
Start_Position - O’clock
Length - Length [m]
Width - Width [m]
となる。また単位・表記変換データ105の記載は、
Lengh [m] m
Width [m] m
となる。その他は1202内のデータのチェックにより単位・表記の変更はない。
腐食速度Velは
Vel=(L[2]−L[1])/T21・・・〔数式1〕
となる。T21は2個の腐食データ取得の時間差を示す。これより、2007年以降の時間Tにおける腐食長さLは
L=L[2]+Vel・T ・・・・〔数式2〕
となる。
Acc=(((L[2]−L[1])/T21)−((L[1]−L[0])/T10))/T21・・・〔数式3〕
となる。
時間Tにおける腐食速度Velは、
Vel=((L[2]−L[1])/T21)+Acc・T・・・〔数式4〕
となる。
陰極保護電位データの汎用データベース(103)の項目は、
開始距離:Start_Length 単位:m
ON電圧:Potential On 単位:mV
とする。1401について項目名変換データ(106)での汎用データベース項目と入力データ項目との対応関係は、
Start_Length - S_Length
Potential On - P/S ON [mV]
となる。また、単位・表記変換データ(105)の記載は、
Length [km] −1000
となる。1402について項目名変換データ(106)での汎用データベース項目と入力データ項目との対応関係は、
Start_Length - Length [km]
Potential On - PS ON
となる。
また、単位・表記変換データ(105)の記載は、
Length [km] km
PS ON V
Length [km] −1000
となる。
1403では、項目名変換データ106での汎用データベース項目と入力データ項目との対応関係は、
Start_Length Length [km]
となる。
また、単位・表記変換データ105の記載は、
Length [km] km
Ps On [mV] mV
となる。
4月−10月間の陰極保護電位の変化加速度は、
AcCP=(((V[3]−V[2])/T32)−((V[1]−V[0])/T10))/T31
となる。V[0]、V[1]、V[2]、V[3]は2005年4月、10月、2006年4月、10月のON電圧である。T32はV[2]、V[3]の測定の時間差、T10はV[1]、V[0]の測定の時間差である。
これより変化速度は
VelCP=((V[3]−V[2])/T32)+αT ・・・・〔数式5〕
TはV[4]測定後の時間を示す。これにより、新しい4月から10月の陰極保護電位変化は
V[5] = V[4] + VelCP・T ・・・・〔数式6〕
となる。V[4]は、2007年4月のON電圧である。年をまたがる10月―4月の予測についても同様に求めることができる。一方、加速度が求められない場合には、速度により予測する。なお、2007年4月以降の予測については、4月から10月、10月から4月までというように予測式を変える。これにより、あらかじめ決められた上限閾値電圧、下限閾値電圧を超える場合には、そのパイプ区間は危険区域として絶縁異常区間として絶縁交換の候補区域となる。そしてこの閾値を越える時間を予測して絶縁材料交換の時期を決めることができる。1040は陰極保護電位のグラフであり、1405はON電圧の分布を示す。1407は下限閾値であり、これを越えた予測値1406が、地図上のパイプライン形状(1408)に重畳表示(1409)されている。
Vel4=(Vel3+Vel5)/2・・・・〔数式7〕
となる。
Vel=(Vel3×L2+Vel5×L1))/(L1+L2)・・・・〔数式8〕
これは区間3に近づくほど(L1が0に近づくことに対応する)、区間3の変化速度Vel3の影響が強くなり、区間5に近づくほど(L2が0に近づくことに対応する)、区間5の変化速度Vel5の影響が強くなる。
Vel=(Vel1 + Vel2)/2 ・・・・〔数式9〕
により、平均値を用いて変化速度を決定する。このとき、V1およびV2は最新のデータを用いた予測速度とする。
Claims (10)
- 敷設場所及び敷設時間が異なる複数のパイプラインの敷設情報が格納された汎用データベースと、
入力データの項目を前記汎用データベースの項目と対応付ける項目名変換データと、
入力された単位・表記を前記汎用データベースの単位・表記と対応付ける単位・表記変換データと、
前記項目名変換データに基づいて前記入力データの項目を前記汎用データベースの項目に変換する項目名変換手段と、
前記単位・表記変換データに基づいて前記入力された単位・表記を前記汎用データベースの単位・表記に変換する単位・表記変換手段と、
前記汎用データベースは、前記変換された汎用データベースの項目と前記変換された汎用データベースの単位・表記を、時間情報と共に履歴情報として蓄積し、
前記履歴情報から、前記複数のパイプラインの劣化速度及び加速度を計算する手段と、
前記劣化速度及び加速度に基づいて、劣化状況を予測する手段と、
前記予測した劣化状況に基づき、新規修理・敷設すべきパイプラインの区間と時期を特定し、出力する手段とを有することを特徴とするパイプライン情報システム。 - 更に、類義語を蓄積した類義語データベースを有し、
前記入力データの項目につき、前記類義語データベースを検索して類義語を抽出し、前記類義語の項目を前記汎用データベースの項目と対応付けることを特徴とする請求項1記載のパイプライン情報システム。 - 前記項目名変換データは、パイプライン名称、有効距離、有効期間、汎用データベース項目名、入力データ項目名の項目を有することを特徴とする請求項1記載のパイプライン情報システム。
- 前記汎用データベースは、同一区間の敷設場所の履歴情報を、それぞれの区間について蓄積し、
前記履歴情報から、新規修理・敷設すべきパイプラインの区間と時期を特定することを特徴とする請求項1記載のパイプライン情報システム。 - 敷設場所及び敷設時間が異なる複数のパイプラインの敷設情報が格納された汎用データベースと、
入力データの項目を前記汎用データベースの項目と対応付ける項目名変換データと、
入力された単位・表記を前記汎用データベースの単位・表記と対応付ける単位・表記変換データと、
前記項目名変換データに基づいて前記入力データの項目を前記汎用データベースの項目に変換する項目名変換手段と、
前記単位・表記変換データに基づいて前記入力された単位・表記を前記汎用データベースの単位・表記に変換する単位・表記変換手段と、
前記汎用データベースは、前記変換された汎用データベースの項目と前記変換された汎用データベースの単位・表記を、複数のパイプラインの区間それぞれについて時間情報と共に履歴情報として蓄積し、
前記履歴情報から、前記複数のパイプラインの劣化速度及び加速度を計算する手段と、
前記劣化速度及び加速度に基づいて、前記汎用データベースに蓄積した区間とそれ以外の区間について、劣化状況を予測する手段と、
前記予測した劣化状況に基づき、新規修理・敷設すべきパイプラインの区間と時期を特定し、出力する手段とを有することを特徴とするパイプライン情報システム。 - 更に、類義語を蓄積した類義語データベースを有し、
前記入力データの項目につき、前記類義語データベースを検索して類義語を抽出し、前記類義語の項目を前記汎用データベースの項目と対応付けることを特徴とする請求項5記載のパイプライン情報システム。 - 前記汎用データベースに蓄積した区間以外の区間について、前記蓄積した履歴情報から、劣化状況を予測する手段は、前記汎用データベースに蓄積した区間以外の区間を挟む両側の区間の変化速度の平均値に基づいて、劣化状況を予測することを特徴とする請求項5記載のパイプライン情報システム。
- 敷設場所及び敷設時間が異なる複数のパイプラインの敷設情報が格納された汎用データベースと、
入力データの項目を前記汎用データベースの項目と対応付ける項目名変換データと、
入力された単位・表記を前記汎用データベースの単位・表記と対応付ける単位・表記変換データと、
前記項目名変換データに基づいて前記入力データの項目を前記汎用データベースの項目に変換する項目名変換手段と、
前記単位・表記変換データに基づいて前記入力された単位・表記を前記汎用データベースの単位・表記に変換する単位・表記変換手段と、
前記汎用データベースは、前記変換された汎用データベースの項目と前記変換された汎用データベースの単位・表記を、複数のパイプラインの区間それぞれについて時間情報と共に履歴情報として蓄積し、前記蓄積された履歴情報は、異なる時点で共通する前記区間と共通しない前記区間の情報を有し、前記共通する区間と前記共通しない区間とで分割して管理し、
前記履歴情報から、前記複数のパイプラインの劣化速度及び加速度を計算する手段と、
前記劣化速度及び加速度に基づいて、前記分割して管理した情報から、所定区間の前記パイプラインの劣化状況を予測する手段と、
前記予測した劣化状況に基づき、新規修理・敷設すべきパイプラインの区間と時期を特定し、出力する手段とを有することを特徴とするパイプライン情報システム。 - 更に、類義語を蓄積した類義語データベースを有し、
前記入力データの項目につき、前記類義語データベースを検索して類義語を抽出し、前記類義語の項目を前記汎用データベースの項目と対応付けることを特徴とする請求項8記載のパイプライン情報システム。 - 前記所定区間の前記パイプラインの劣化状況を予測する手段は、前記共通しない区間の挟む両側の前記共通する区間の変化速度の平均値に基づいて、前記共通しない区間の劣化状況を予測することを特徴とする請求項8記載のパイプライン情報システム。
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