JP5021976B2 - ボタン - Google Patents

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Description

本発明は、金属製のボタンに関し、ボタンを安価にかつ簡単に製造するために、ボタンのうち少なくともボタンバック、キャップ及び収容部材をアルミニウム合金で作製したボタンに関する。
ボタン本体を取り付ける生地の裏面から、プロングと呼ばれる突出した脚部材を有する固定具を生地に刺し通し、この脚部をボタン本体に固定して、生地に取り付けるタイプのボタンは、例えば特許文献1、2のように古くから知られている。金属ボタンの場合、一般的にこのようなタイプのものが採用されている。
従来の金属ボタンは、例えば、図1及び図2に示されるような、インサート(収容部材)11をキャップ14とボタンバック15からなる外殻部材13で囲繞したボタン本体10と、生地30を挟んで配置されるプロング(タック)と呼ばれる2本の脚部材21を有する固定具20とからなり、プロング20を生地30に刺し通し、ボタンバック15の底部に穴を開けると同時にインサート11の凹部12の曲面を利用して曲折(カーリング)によってボタン本体10に固定して生地に取り付けるボタン1(以下、金属ボタン(A)という)と、図3に示されるような、樹脂製インサート11aの上部及び側面をキャップ14aとボタンバック15aからなる外殻部材で囲繞したボタン本体10aと、生地を挟んで配置される1本の鏃状の脚部材21aを有するプロング(タック)20aとからなり、プロング20aを生地30に刺し通し、樹脂製インサート11aの孔部12aに鏃状の脚部材21aを圧入してその先端のアンカー効果によって生地30に取り付けるボタン1a(以下、金属ボタン(B)という)などがある。
前記キャップ14,14aは、金属ボタン(A)及び金属ボタン(B)共に、(1)銅亜鉛合金の条材を冷間プレス加工により所定の形状に加工し、意匠性の観点から種々のめっき処理が施されたもの、(2)アルミニウム合金の条材を冷間プレス加工により所定の形状に加工し、意匠性の観点からアルマイト処理(陽極酸化処理)が施されたもの、(3)ステンレスの条材を冷間プレス加工により所定の形状に加工したもののいずれかが使用されている。
また、インサート11,11aは、ボタン取付け時の衝撃吸収と、プロング脚部材先端部の曲折(カーリング)時の案内や、抜け防止を目的としてボタン本体内部に組み込まれる部品であり、金属ボタン(A)の場合には、(1)鉄あるいは低炭素鋼を冷間鋳造して所定の形状に加工したもの、(2)亜鉛合金をダイキャストにより所定の形状に成型したもののいずれかが使用されている。一方、金属ボタン(B)の場合には、樹脂を射出により所定の形状に成形したものが使用されている。
さらに、ボタンバック15,15aは、金属ボタン(A)及び金属ボタン(B)共に、(1)銅亜鉛合金の板材を冷間プレス加工により所定の形状に加工し、意匠性の観点から銀白色のめっきが施されたもの、(2)合金色調が銀白色であるステンレスの条材を冷間プレス加工により所定の形状に加工したもののいずれかが使用されている。
米国特許第1,463,236号明細書 米国特許第1,378,108号明細書
一般的に、金属ボタンは、例えばジーンズ、ジージャンのような生地に取り付けられており、ボタンのボタンバックには、高級感等を与えるために銀白色の色調のものが大半を占めており、また前記ボタンバックはプロングによって生地に取り付けた後でも確実に外れたりしないよう必要な取付け強度を確保するため、(1)銀白色のめっきが施された銅亜鉛合金、(2)合金色調が白色であるステンレスのいずれかが用いられている。しかし、上記(1)の材料については、その合金色調が黄色であるため、高級感が白色系のものほどなく、高級感を出すために銀白色のめっき処理を施す必要があった。しかし、めっき処理を施すために作業工程が増加し、また、めっきの種類によっては人体に悪影響を及ぼすものもあった。さらに、めっき処理に伴う廃水処理など、環境を汚染する恐れがある(環境負荷が大きい)。一方、上記(2)の材料については、ステンレス材の合金色調は銀白色のため、わざわざ銀白色のめっき処理を施す必要は無いが、銅亜鉛合金に比べてその冷間プレス加工性が劣るため、プレス金型の寿命が短く、金型を頻繁に交換する必要があり、環境に及ぼす負荷が大きい。
本発明は、前記したような従来技術の問題を解決するためになされたものであり、従来ではめっきすることでしか得られなかった白色系のボタンを、めっきフリーで安価にかつ簡単に製造することができるボタンを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明によれば、ボタン本体と、生地を挟んで前記ボタン本体とは反対側からボタン本体を生地に固定する固定具とを備え、前記ボタン本体は、ボタンバックとキャップからなる外殻部材と、外殻部材の内部に収納された収容部材とを有し、前記キャップ及び収容部材がアルミニウム合金から作製されてなり、前記ボタンバックがマグネシウムを3〜6質量%含有するアルミニウム合金から作製されてなり、前記ボタンバックの側部のビッカース硬度がHv110〜140であり、且つ、前記固定具が接触する部分の前記ボタンバックのビッカース硬度がHv80〜105であることを特徴とするボタンが提供される。
好適な態様においては、前記ボタンバックの断面厚さは0.25〜0.6mmの範囲にある。
本発明によれば、ボタンバックの部分をアルミニウム合金で構成したことにより、従来ではめっきすることでしか得られなかった白色系のボタンバックを、めっきフリーで提供することが可能となる。その結果、従来のめっき工程や、めっき処理に伴う廃水処理などが不要となり、環境汚染の問題を生ずることなく、ボタンを安価にかつ簡単に製造することができる。また、アルミニウム合金は延性に富むため、固定具取付け時の衝撃吸収性に優れ、ボタンバック底部にクラックが発生することもない。
さらに、本発明の好適な態様によれば、前記ボタンバックが、マグネシウムを3〜6質量%含有するアルミニウム合金からなり、また、前記ボタンバックの断面厚さは0.25〜0.6mmの範囲にあるため充分な強度を確保でき、さら、前記ボタンバックの側部のビッカース硬度はHv110〜140であり、前記プロングが接触する部分のボタンバックのビッカース硬度はHv80〜105であるため、固定具取付け時にボタンバック底部にクラックを発生することがないと共に、ボタンバックの側部の変形を生ずることもなく、信頼性に優れたボタンを提供することができる。さらに、前記キャップ及び収容部材もアルミニウム合金によって作製することにより、製品ボタンの軽量化を図ることができると共に、リサイクル時に部品の分離・選別が不要となり、リサイクル性に優れたボタンとすることができる。
本発明は、ボタン本体と、生地を挟んで前記ボタン本体とは反対側からボタン本体を生地に固定する固定具(プロング)とを備え、前記ボタン本体は、ボタンバックとキャップからなる外殻部材と、該外殻部材の内部に収納された収容部材(インサート)とを有し、少なくともボタンバック、キャップ及び収容部材をアルミニウム合金で構成することにより、従来ではめっきすることでしか得られなかった白色系のボタンバックを、めっきフリーで提供することを可能としたものである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を好適に適用できる金属ボタンの幾つかの例を説明し、その後で各構成部材の詳細について説明する。
図1及び図2は前記した金属ボタン(A)を示しており、このボタン1は、上部が円板状に拡張したインサート(収容部材)11と、それを囲繞するボタンバック15及びそれらの上部に被冠されたキャップ14とからなる外殻部材13とからなるボタン本体10と、生地30を挟んで配置されるプロング(タック)と呼ばれる2本の脚部材21を有する固定具20とからなる。ボタンバック15は、円板状の底部Aと、該底部Aの周縁部に立設された円筒状の側部Bと、該側部Bの上端部から半径方向側方に拡張して、周囲が上記インサート11上部の円板状に拡張した部分を囲繞するように立ち上がっている環状の上部皿状部Cとからなる。インサート(収容部材)11の底部には、プロング20の脚部材21が貫入されたときにその先端部を曲折(カーリング)するための案内部として機能する凹部12が形成されている。また、ボタンバック15の底部Aには、プロング20の2本の脚部材21を刺し通すときの案内部として機能する2個の窪み16が形成されている。一方、プロング20は、円板状の基部22に一対の脚部材21が突設され、基部22の周囲はキャップ23で覆われている。このボタン1の生地30への取付けに際しては、生地30を挟んでボタン本体10の反対側に配されたプロング20を押し込むことにより、図2に示されるように、2本の脚部材21が生地30を刺し通し、ボタンバック15の底部Aの窪み16に穴を開ける同時に、インサート11の凹部12の曲面を利用して曲折(カーリング)され、それによってボタン本体10に固定され、生地30に取り付けることができる。
図4は、別の金属ボタンの例を示しており、このボタン1bは、ボタンバック15bの上部が拡張した部分に円板状のインサート11bが載置され、これらの上部をキャップ14bが覆うボタン本体10bと、生地を挟んで配置される1本の脚部材21aを有するプロング(タック)20bとからなる。ボタンバック15bの平板リング状の底部Aには、その中心孔の周縁部からキャップ14bに向って上方に先細の分割筒状の案内部17が立設されているが、他の構成は図1及び図2に示されるボタンバック15と同様である。一方、プロング20bは、円板状の基部22bの中央から先端部が膨大した1本の脚部材21bが突設され、基部22bの周囲はキャップ23bで覆われている。このボタン1aの生地30への取付けに際しては、生地30を挟んでボタン本体10aの反対側に配されたプロング20aを押し込むことにより、図4に示されるように、脚部材21が生地30を刺し通し、ボタンバック15bの案内部17に脚部材21bが圧入され、その先端の膨大部による抜け止め効果によって生地30に取り付けることができる。
次に、前記したような各金属ボタンの各構成部材について説明する。
(1)キャップ:
まず、ボタン本体のキャップ(14,14a,14b)は、一般的にはCn−Zn合金や亜鉛合金などの部材に装飾が施されたものが使用されるが、本発明においてはアルミニウム合金で構成される
(2)インサート:
図1及び図2に示す金属ボタンの場合、インサート11はプロング20の脚部材21をカーリングさせ、生地に確実に固定するための部材であり、そのため、プロング20の脚部材21と接触する部分(底面の凹部12)には所定の強度を持つ鉄あるいは低炭素鋼にZnめっきを施したもの、又は、Zn合金が利用されるが、本発明においてはアルミニウム合金で構成される。特に好ましくは、本発明はインサートをアルミニウム合金製にすることで、リサイクル性及び製品重量の軽いボタンを提供することが可能となる。さらに、ボタンバック15とインサート11が同じ材質からなるため、従来しばしば問題視されていたインサートとボタンバックの接触による電位間腐食が無いボタンを提供することが可能となる。
尚、本発明のようにインサートをアルミニウム合金製にする場合、以下の点に気をつける必要がある。
インサートがアルミニウム合金であるため、従来のようにダイキャスト法によってインサートを製造した場合、要求される硬度が得られない。従って、アルミニウム合金を冷間加工して作製する。例えば、所定量のマグネシウムを含有するアルミニウム合金を冷間加工し、所定の形状に冷間で成形し、成形後のビッカース硬度がHv90以上とすることが好ましい。より好ましくはプロング20(固定具)と接触する部分(ドーム状の凹部12)がHv110以上となるインサートを作製することで、取付け強度が高く、かつ、腐食し難いインサートを成形することができる。尚、ビッカース硬度がHv90より低くなると、プロング20の脚部材21がしっかりとカーリングせず、取付け強度が弱くなってしまう。尚、アルミニウム合金の性質上、ビッカース硬度の上限はHv150くらいまでが限界であるため、上限を規定するとHv90〜Hv150となる。
インサートをアルミニウム合金製にする場合、そのマグネシウム含有量は、冷間プレス加工後のインサートの形状や寸法に影響を与え、特に金属ボタンの取付けに大きく影響を与えるので、インサートに使用するアルミニウム合金にはマグネシウムが3〜6質量%の範囲で含まれていることが好ましい。マグネシウムの含有量が3質量%より少ないと、冷間プレス加工時の加工硬化の割合が低くなり、成形後に所定の硬度が得られず、プロングのカーリングを利用して確実に生地に取り付けることができなくなる。一方、マグネシウム含有量が6質量%より多いと、冷間成形性が劣り、プロングによってボタン本体を生地に取り付けた時に割れが発生し易くなる。また、応力腐食割れが発生し易くなり、インサートの耐食性が低下してしまう。
一方、図4に示す金属ボタンの場合、インサート11bは平板(フィーラー状)であってもよい。
(3)ボタンバック:
ボタンバック(15,15a,15b)は、ボタンの外殻を構成する部材であって、インサート(11,11a,11b)を収納している。本発明のボタンバックはアルミニウム合金製であるので、従来のように白色めっきを施す必要がない。
ボタンバックがアルミニウム合金製の場合、そのマグネシウム含有量は、冷間プレス加工後のボタンバックの形状や寸法に影響を与え、特に金属ボタンの取り付けに大きく影響を与えるので、ボタンバックに使用するアルミニウム合金にはマグネシウムが3〜6質量%の範囲で含まれていることが好ましい。マグネシウムの含有量が、3質量%より少ないと冷間プレス加工時の加工硬化の割合が低くなり、成形後に所定の硬度が得られなくなる。具体的には、図1及び図2に示す金属ボタン(A)の場合には、現状のボタンバックと同等、或いはそれ以上の取付け強度が得られず、ボタン使用時に布からボタンが外れてしまう。また、金属ボタン(A)が固定具(プロング)によって生地に取り付けられた時に、その衝撃でボタンバック側面が変形してしまい、意匠性が損なわれる。
一方、マグネシウム含有量が6質量%より多いと、冷間成形性が劣り、金属ボタン(A)及び金属ボタン(B)共に、固定具(プロング)によって生地に取り付けた時に割れが発生し易くなる。また、応力腐食割れが発生し易くなり、ボタンバックの耐食性が低下してしまう。
次に、ボタンバック(15,15a,15b)の断面厚さについて説明する。
冷間プレス加工後の断面厚さは、ボタンバックの形状や寸法、金属ボタン(A)の取付け強度に大きく影響を与えるので、ボタンバックの断面厚さは0.25〜0.6mmの範囲にあることが好ましい。断面厚さが0.25mmより薄いと、現状のボタンバックと同等、或いはそれ以上の取付け強度が得られなくなる。また、金属ボタンが固定具(プロング)によって生地に取り付けられた時に、その衝撃でボタンバック側面が変形してしまい、意匠性が損なわれる。
一方、断面厚さが0.6mmより厚いと、金属ボタン(A)の場合には、銅亜鉛合金製の2本の脚部材を有する固定具(プロング)によって生地に取り付けられる時の脚部材の貫通性が低下し、現状のボタンバックと同等、或いはそれ以上の取付け強度が得られなくなる。また、金属ボタン(A)及び金属ボタン(B)共に、ボタンの寸法が大きくなり、意匠性が損なわれると共に、コストアップにつながる。また、充分な取付け強度を確保するために、ボタンバックの断面厚さは、上部皿状部C及び側部Bよりも底部Aの方が小さい寸法であることが好ましい。
次に、ボタンバック(15,15a,15b)の硬度について説明する。
図1及び図2に示す金属ボタン(A)の場合、ボタンバック15の底部、つまりプロング20が接触・貫通する部分(窪み16)の硬度は、金属ボタン(A)の取付け強度と密接な関係がある。ビッカース硬度がHv80〜105であれば、従来のボタンバックと同等或いはそれ以上の取付け強度が得られる。しかし、硬度がそれより小さい場合には、ボタンの取付け強度が低下し、ボタン使用時に布からボタンが外れてしまう恐れがある。逆にそれより大きい硬度であった場合、脚部材を有する固定具(プロング)によって布に取り付けられた時に、ボタンバック底部の延性不足のため、ボタンバック底部にクラックが発生してしまい、金属ボタン(A)の取付け強度が低下し、ボタンが生地からはずれ易くなる。
また、本発明のボタンバック(15,15a,15b)の側方に露出している側部B及び上部皿状部C、特に側部Bの硬度は、生地に取り付けられたときに外部にさらされる部分であるため、金属ボタンの意匠性(形状、寸法)と密接な関係がある。これらの少なくとも側部Bの硬度は、ビッカース硬度がHv110以上、140以下、好ましくはHv110〜130であれば、図1及び図2に示す金属ボタン(A)及び図4に示す金属ボタン共に、取り付け時にボタンバック底部にプロングが接触したときの押圧力に耐え、ボタンバック側面が変形することはない。しかし、Hv110より小さい硬度であった場合、生地に取り付けれた時の衝撃でボタンバックが変形してしまう。逆に硬度がHv140より大きい場合には、ボタンバックをプロングによって生地に取り付けた時に、ボタンバック側面にクラックが発生してしまうことがあり、意匠性が損なわれる。
最後に、固定具(プロング)について説明する。
プロング(20,20a,20b)は、生地にボタンを取り付けるために使用する部材であり、例えば図1乃至図4に示すような構成のものが挙げられる。図1及び図2に示す形状のようなボタンを使用する場合、プロング20の脚部材21をインサート11に形成されたドーム状の凹部12により、カーリングによって生地に固定するため、その材質としては、例えば、Cu−Zn系合金又はステンレス合金のようなある程度の強度を持ち、延性の高い材料が利用される。
また、図4に示す形状のようなボタンの場合には、インサート11bの中央部に立設された割り筒状の案内部17を変形させながら圧入し、生地に取り付ける必要があるので、材質としては、例えば、アルミニウム合金のような部材が利用される。
以下、本発明の効果を具体的に確認した実施例及び比較例を示すが、本発明が下記実施例に限定されるものでないことは勿論である。
実施例1
金属ボタン(A)の作製:
厚さ0.45mm、調質条件がO材(焼鈍処理を施したもっとも柔らかい状態)のA5182アルミニウム合金条材をプレス機にて冷間プレス加工し、図1に示すようなボタンバックを作製した。その後、ボタンバック組立て機により真鍮製のキャップ、亜鉛ダイキャスト製のインサートを用いてボタンを組み立て、Cu−Zn合金製のプロングにより布に取り付けた。そのボタンをビッカース硬度試験機で計測した時の硬度分布、さらに取付け強度を、従来のボタンバックを使用した金属ボタンと同強度が得られたものを○、従来のボタンバックを使用した金属ボタン以下の強度が得られたものを×として評価、さらに取付け時の変形の有無を観察した。結果を表1に示す。
Figure 0005021976
本発明を適用する金属ボタンの一例を示す分解断面図である。 図1に示す金属ボタンの生地に取り付けて組み立てた状態を示す断面図である。 属ボタンの他の例を示し、生地に取り付けて組み立てた状態を示す断面図である。 本発明を適用する金属ボタンのさらに別の例を示し、生地に取り付けて組み立てた状態を示す断面図である。
1,1a,1b:ボタン
10,10a,10b:ボタン本体
11,11a,11b:インサート(収容部材)
13:外殻部材
14,14a,14b:キャップ
15,15a,15b:ボタンバック
20,20a,20b:プロング(固定具)
21,21a,21b:脚部材
A:底部
B:側部
C:上部皿状部

Claims (2)

  1. ボタン本体(10,10a,10b)と、生地(30)を挟んで前記ボタン本体とは反対側からボタン本体を生地に固定する固定具(20,20a,20b)とを備え、前記ボタン本体は、ボタンバック(15,15a,15b)とキャップ(14,14a,14b)からなる外殻部材(13)と、外殻部材の内部に収納された収容部材(11,11b)とを有し、前記キャップ(14,14a,14b)及び収容部材(11,11b)がアルミニウム合金から作製されてなり、前記ボタンバック(15,15a,15b)がマグネシウムを3〜6質量%含有するアルミニウム合金から作製されてなり、前記ボタンバック(15,15a,15b)の側部(B)のビッカース硬度がHv110〜140であり、且つ、前記固定具(20,20b)が接触する部分の前記ボタンバック(15,15b)のビッカース硬度がHv80〜105であることを特徴とするボタン。
  2. 前記ボタンバック(15,15a,15b)の断面厚さが0.25〜0.6mmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のボタン。
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