JP5021358B2 - 化粧材支持具および化粧材取付構造 - Google Patents
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Description
従来、化粧材の取り付けは、釘やビスなどの留め具で下地材に直接取り付ける施工が行われていたが、近年、下地材に化粧材取付具を固定し、この化粧材取付具に化粧材を取り付ける施工が行われている。
この構成によれば、固定部を下地材に適宜な手段によって固定したのち、化粧材の上端を裏面側支持部と表面側支持部との間に差し込むと、化粧材の上端部は、裏面側支持部と表面側支持部とで挟持されて支持される。こののち、化粧材の下端を、例えば、留め具などの適宜な固定手段で下地材に固定すれば、化粧材を下地材に固定できる。従って、化粧材の裏面に加工を施さなくても、化粧材を下地材に簡単に取り付けることができる。
また、固定部、裏面側支持部および表面側支持部が、1枚の弾性を有する板材から形成されているから、化粧材の上端を裏面側支持部と表面側支持部との間に差し込んだ際、化粧材の上端の厚みが規定寸法より厚かったり、薄かったりしても、裏面側支持部と表面側支持部とが内外へ弾性変形できるため、化粧材の上端を確実に支持できる。
また、裏面側支持部は、固定部の下端から表面側下方へ向かって傾斜するように折り曲げ形成された傾斜片と、この傾斜片の下端に折り曲げ形成され化粧材の裏面側に当接する当接片とを有する形状であるから、化粧材の上端を裏面側支持部と表面側支持部との間に差し込む際、化粧材の上端を傾斜片に沿って持ち上げれば、化粧材の上端を裏面側支持部と表面側支持部との間にスムーズに差し込むことができる。従って、作業性を向上させることができる。
また、表面側支持部は、固定部の上端から表面側へ向かって略直角に折り曲げ形成された折曲片と、この折曲片の先端に下方へ向かって略直角に折り曲げ形成され化粧材の表面側に当接する当接片とを有する形状であるから、雨水の浸入を防止できる。
また、折曲片および傾斜片に通気孔が形成されているから、外壁材が通気層を介して下地材に取り付けられた構造であっても、通気層を確保できる。また、万一、雨水が通気層内に浸入したり、あるいは、結露水が通気層内に発生した場合でも、これらの水を排出できる。
この構成によれば、裏面側支持部が、表面側支持部よりも下方に延長されて形成されているから、化粧材の上端を裏面側支持部と表面側支持部との間に差し込む際、化粧材の上端を裏面側支持部にあてがったのち、裏面側支持部に沿って持ち上げると、裏面側支持部と表面側支持部との間に差し込むことができる。従って、化粧材の上端を裏面側支持部と表面側支持部との間に差し込みやすい利点がある。
この構成によれば、上述した化粧材支持具と同様に、化粧材の裏面に加工を施さなくても、化粧材を下地材に簡単に取り付けることができるとともに、化粧材の上端の厚み変動に対しても、化粧材の上端を確実に支持できる、という効果が期待できる。
<実施形態の構成>
図1に示すように、住宅の各階において、梁1にブラケット2A,2Bを介して下地材3A,3Bが取り付けられ、この下地材3A,3Bに通気層4A,4Bを介して外壁材5A,5Bが取り付けられている。上下階の外壁材5A,5Bの間には化粧材としての胴差10が隣接配置され、この胴差10が化粧材取付具20を介して下地材3A,3Bに取り付けられている。
なお、上下階の下地材3A,3Bの間には、梁1の外側に収容された断熱材6を外側から覆う下地材としての覆板7が掛け渡されている。また、下階の下地材3Bと外壁材5Bとの間には、ガイド部材8が取り付けられている。
化粧材支持具21は、胴差10の長手方向に連続する形状で、下地材3Aに固定される固定部22と、この固定部22の下端から折り曲げ形成され胴差10の裏面側を支持する裏面側支持部25と、固定部22の上端から折り曲げ形成され胴差10の表面側を支持する表面側支持部29とを備え、これらが1枚の弾性を有する板材、例えば、メッキ鋼板、ステンレス材、アルミ材、樹脂材などの板材の折り曲げ加工によって形成されている。
施工にあたっては、化粧材取付具20のうち、化粧材支持具21を下地材3Aに固定し、化粧材固定具41を胴差10の裏面に固定する。
化粧材支持具21を下地材3Aに固定するには、留め具24を固定部22の留め具挿通孔23から差し込んで下地材3Aにねじ込む。これにより、化粧材支持具21が下地材3Aに固定される。
化粧材固定具41を胴差10の裏面に固定するには、化粧材固定具41を胴差10の裏面にあてがい、留め具44を留め具挿通孔42から差し込んで胴差10にねじ込む。これにより、化粧材固定具41が胴差10の裏面に固定される。
この際、固定部22、裏面側支持部25および表面側支持部29が、1枚の弾性を有する板材から形成されているから、胴差10の上端の厚みが規定寸法より厚かったり、薄かったりしても、裏面側支持部25と表面側支持部29とが内外へ弾性変形できるため、胴差10の上端を確実に挟持できる。
(1)固定部22を下地材3Aに固定したのち、胴差10の上端を裏面側支持部25と表面側支持部29との間に差し込むと、胴差10の上端部は、裏面側支持部25と表面側支持部29とで挟持されて支持される。こののち、胴差10の下端を留め具45などの固定手段で下地材3Bに固定すれば、胴差10を下地材3A,3Bに固定できる。従って、胴差10の裏面に加工を施さなくても、胴差10を下地材3A,3Bに簡単に取り付けることができる。また、胴差10の上端については、釘やビスなどの留め具を用いて、固定しなくてもよいから、意匠性を向上させることができる。
しかも、胴差10の上端を裏面側支持部25と表面側支持部29との間に差し込んだ際、胴差10の上端の厚みが規定寸法より厚かったり、薄かったりしても、裏面側支持部25と表面側支持部29とが内外へ弾性変形できるため、胴差10の上端を確実に支持できる。
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれる。
前記実施形態では、下地を、断熱材6、覆板7、ガイド部材8等を含んで構成したが、これに限らず、他の構成であってもよい。
例えば、図3に示すように、下地を、1枚の下地材3によって構成し、この下地材3に通気層4を介して外壁材5A,5Bを取り付け、この外壁材5A,5Bの間に胴差10を配置する構成であってもよい。
また、化粧材としては、前記実施形態で挙げた胴差10に限らず、幕板などでも適用可能である。
Claims (3)
- 外壁材が取り付けられた下地材に、化粧材を前記外壁材に隣接して取り付ける際に、前記化粧材の上端を支持する化粧材支持具であって、
前記下地材に固定される固定部と、この固定部の下端から折り曲げ形成され前記化粧材の裏面側を支持する裏面側支持部と、前記固定部の上端から折り曲げ形成され前記化粧材の表面側を支持する表面側支持部とを備え、
前記裏面側支持部は、前記固定部の下端から表面側下方へ向かって傾斜するように折り曲げ形成された傾斜片と、この傾斜片の下端に折り曲げ形成され前記化粧材の裏面側に当接する当接片とを有し、
前記表面側支持部は、前記固定部の上端から表面側へ向かって略直角に折り曲げ形成された折曲片と、この折曲片の先端に下方へ向かって略直角に折り曲げ形成され前記化粧材の表面側に当接する当接片とを有し、
前記折曲片および前記傾斜片には、通気孔が形成され、
前記固定部、裏面側支持部および前記表面側支持部は、1枚の弾性を有する板材から形成されるとともに、前記裏面側支持部と前記表面側支持部とにより前記化粧材の上端部を挟持することを特徴とする化粧材支持具。 - 請求項1に記載の化粧材支持具において、
前記裏面側支持部は、前記表面側支持部よりも下方に延長されて形成されていることを特徴とする化粧材支持具。 - 外壁材が取り付けられた下地材と、この下地材に前記外壁材に隣接して取り付けられる化粧材と、この化粧材を前記下地材に取り付ける化粧材取付具とを備えた化粧材取付構造において、
前記化粧材取付具は、前記化粧材の上端部を支持する化粧材支持具と、前記化粧材の下端部を前記下地材に固定する化粧材固定具とを備え、
前記化粧材支持具は、前記下地材に固定される固定部と、この固定部の下端から折り曲げ形成され前記化粧材の裏面側を支持する裏面側支持部と、前記固定部の上端から折り曲げ形成され前記化粧材の表面側を支持する表面側支持部とを備え、
前記裏面側支持部は、前記固定部の下端から表面側下方へ向かって傾斜するように折り曲げ形成された傾斜片と、この傾斜片の下端に折り曲げ形成され前記化粧材の裏面側に当接する当接片とを有し、
前記表面側支持部は、前記固定部の上端から表面側へ向かって略直角に折り曲げ形成された折曲片と、この折曲片の先端に下方へ向かって略直角に折り曲げ形成され前記化粧材の表面側に当接する当接片とを有し、
前記折曲片および前記傾斜片には、通気孔が形成され、
前記固定部、裏面側支持部および前記表面側支持部は、1枚の弾性を有する板材から形成されるとともに、前記裏面側支持部と前記表面側支持部とにより前記化粧材の上端部を挟持することを特徴とする化粧材取付構造。
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JP2007108022A JP5021358B2 (ja) | 2007-04-17 | 2007-04-17 | 化粧材支持具および化粧材取付構造 |
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