JP5021080B2 - 太陽電池ストリングの製造装置および製造方法、配線材圧着装置および配線材圧着方法 - Google Patents

太陽電池ストリングの製造装置および製造方法、配線材圧着装置および配線材圧着方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の太陽電池セルを配線材で接続した太陽電池ストリングを製造する太陽電池ストリングの製造装置および製造方法、この太陽電池ストリングの製造装置および製造方法でそれぞれ用いられる接着剤貼付装置および接着剤貼付方法、ならびに、配線材圧着装置および配線材圧着方法に関する。
太陽電池セル1枚当たりの出力は数W程度であるので、複数の太陽電池セルを接続した太陽電池ストリングをカバーガラスで封止した太陽電池モジュールが太陽電池として用いられる。太陽電池ストリングは、太陽電池セルの受光面に形成される電極と、隣接する太陽電池セルの裏面に形成される電極とを配線材を用いて電気的に接続したものである。
従来は、周囲にハンダがコーティングされた銅等の低抵抗体を配線材として用いていた。しかしながら、配線材の線膨張係数は太陽電池セルに用いられるシリコン等の半導体基板の線膨張係数より大きいため、太陽電池セルにハンダ付けされた配線材は常温に戻る際に収縮し、太陽電池セルの内部に圧力が生じてしまう。その結果、太陽電池セルに反りが発生するという問題がある。
そのため、近年では、ハンダの融解温度よりも低い温度(例えば130℃〜180℃)で硬化する樹脂接着剤を用いて配線材を太陽電池セルに接着することにより、この問題を回避している。より具体的には、太陽電池ストリングの製造装置は接着剤貼付装置および配線材圧着装置を備えており、接着剤貼付装置にて太陽電池セルの電極に樹脂接着剤を貼り付け、その後、配線材圧着装置にて、樹脂接着剤が貼り付けられた電極に配線材を接着する。
接着剤貼付装置には以下のような問題がある。太陽電池セルには、受光面および裏面に電極が形成されるため、その両面に樹脂接着剤を貼り付ける必要がある。一般的な接着剤貼付装置では、まず一方の面の電極に樹脂接着剤を貼り付け、その後に、他方の電極に樹脂接着剤を貼り付ける。
しかしながら、複数回にわたって貼付を行うと、貼付時の熱や圧力により太陽電池セルに負荷がかかり、太陽電池セルが破損してしまうおそれがある。また、貼付に必要な時間が長くなり、太陽電池ストリング製造のスループットが低下するという問題もある。
また、配線材圧着装置には以下のような問題がある。樹脂接着剤を硬化させて、配線材と太陽電池セルの電極とを圧着するためには、ハンダ付けよりも長い時間(例えば15秒間)加熱しなければならない。そのため、特許文献1には、以下の工程A〜工程Dにより電極に配線材を圧着することにより、圧着に要する時間を短縮する手法が開示されている。
(工程A).熱硬化性の樹脂接着剤を挟んで、太陽電池セルの受光面側の電極上に、隣接する太陽電池セルに接続される配線材を配置する。また、同樹脂接着剤を挟んで、太陽電池セルの裏面側の電極上に、他方に隣接する太陽電池セルに接続される配線材を配置する。
(工程B).次に、樹脂接着剤を、軟化温度より高く、硬化温度より低い温度で加熱し、配線材を太陽電池セルの各電極に仮圧着する。
(工程C).上記の工程Aおよび工程Bを複数回繰り返して、全ての太陽電池セルの電極に配線材を仮圧着する。
(工程D).配線材を樹脂接着剤に押し付けながら樹脂接着剤の硬化温度以上の温度で加熱し、硬化させて本圧着する。
この手法によると、仮圧着した後に、全ての太陽電池セルに貼り付けられた樹脂接着剤を同時に硬化させて本圧着するため、1つの太陽電池セルごとに樹脂接着剤を硬化させるよりも短時間で太陽電池ストリングを製造できる。
しかしながら、特許文献1の手法において、工程Cでは仮圧着された全ての太陽電池を置く載置台が必要であり、工程Dでも、全ての太陽電池セルを同時に本圧着するための装置が必要である。その結果、配線材圧着装置が大型化し、高価になってしまうという問題がある。
国際公開第2009/011209号
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型で、かつ高いスループットで配線材を太陽電池セルの電極に圧着可能な配線材圧着装置およびこれを用いた太陽電池ストリングの製造装置と、配線材圧着方法およびこれを用いた太陽電池ストリングの製造方法とを提供するものである。
本発明の一態様によれば、対向する第1および第2主面にそれぞれ電極が形成され所定方向に列設された複数の太陽電池セルと、前記複数の太陽電池セルのうち、隣接する2つの太陽電池セルの一方の前記第1主面側の前記電極と他方の前記第2主面側の前記電極とに電気的に接続される配線材と、前記電極と前記配線材との間に介挿される樹脂接着剤と、を備える太陽電池ストリングの製造装置であって、接着剤貼付装置と、配線材圧着装置と、を備える太陽電池ストリングの製造装置が提供される。接着剤貼付装置は、前記電極のそれぞれの上に前記樹脂接着剤を貼り付ける。前記配線材圧着装置は、前記樹脂接着剤のそれぞれの上に前記配線材を配置した状態で、前記電極と前記配線材とを圧着する。また、前記配線材圧着装置は、投入部と、仮圧着部と、本圧着部と、1または2以上の第1の加熱部と、第2の加熱部と、搬送装置とを有する。投入部は、前記配線材上に前記複数の太陽電池セルのうちの1つが投入される。仮圧着部は、前記配線材が前記太陽電池セル上でずれないように、前記配線材を前記投入された太陽電池セルに仮圧着する。本圧着部は、前記樹脂接着剤を加圧して前記樹脂接着剤に含まれる導電性粒子を潰し、前記樹脂接着剤に導電性を持たせる。1または2以上の第1の加熱部は、非接触加熱装置を用いて、前記太陽電池セルを、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記樹脂接着剤が硬化するのに要する時間より短い時間加熱する。第2の加熱部は、前記第1の加熱部で加熱された後の前記太陽電池セルを、非接触加熱装置を用いて、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記第1の加熱部での加熱時間と合わせた合算時間が前記樹脂接着剤の硬化に要する時間に達するように加熱して、前記配線材を前記太陽電池セルの前記電極上に接着および硬化させる。搬送装置は、前記投入部、前記仮圧着部、前記本圧着部、前記第1の加熱部および前記第2の加熱部の各段の処理が終わるごとに、次段の処理を行うべく前記太陽電池セルを搬送する。
また、本発明の一態様によれば、対向する第1および第2主面にそれぞれ電極が形成され所定方向に列設された複数の太陽電池セルと、前記複数の太陽電池セルのうち、隣接する2つの太陽電池セルの一方の前記第1主面側の前記電極と他方の前記第2主面側の前記電極とに電気的に接続される配線材と、前記電極と前記配線材との間に介挿される樹脂接着剤と、を備える太陽電池ストリングの製造方法であって、前記電極のそれぞれの上に前記樹脂接着剤を貼り付ける工程と、前記配線材上に前記複数の太陽電池セルのうちの1つを載置する工程と、前記配線材が前記太陽電池セル上でずれないように、前記配線材を前記載置された太陽電池セルに仮圧着する工程と、前記樹脂接着剤を加圧して前記樹脂接着剤に含まれる導電性粒子を潰し、前記樹脂接着剤に導電性を持たせる工程と、非接触加熱装置を用いて、前記太陽電池セルを、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記樹脂接着剤が硬化するのに要する時間より短い時間加熱する1または2以上の工程と、前記加熱された後の前記太陽電池セルを、非接触加熱装置を用いて、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、既に加熱された時間と合わせた合算時間が前記樹脂接着剤の硬化に要する時間に達するように加熱して、前記配線材を前記太陽電池セルの前記電極上に接着および硬化させる工程と、を備えることを特徴とする太陽電池ストリングの製造方法が提供される。
また、本発明の一態様によれば、太陽電池セルの、対向する第1および第2主面に形成され、樹脂接着剤が貼り付けられた電極のそれぞれと、隣接する2つの前記太陽電池セルの一方の前記第1主面側の前記電極と他方の前記第2主面側の前記電極とに電気的に接続される配線材と、を圧着する配線材圧着装置であって、投入部と、仮圧着部と、本圧着部と、1または2以上の第1の加熱部と、第2の加熱部と、搬送装置とを備える配線材圧着装置が提供される。投入部は、前記配線材上に前記複数の太陽電池セルのうちの1つが投入される。仮圧着部は、前記配線材が前記太陽電池セル上でずれないように、前記配線材を前記投入された太陽電池セルに仮圧着する。本圧着部は、前記樹脂接着剤を加圧して前記樹脂接着剤に含まれる導電性粒子を潰し、前記樹脂接着剤に導電性を持たせる。1または2以上の第1の加熱部は、非接触加熱装置を用いて、前記太陽電池セルを、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記樹脂接着剤が硬化するのに要する時間より短い時間加熱する。第2の加熱部は、前記第1の加熱部で加熱された後の前記太陽電池セルを、非接触加熱装置を用いて、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記第1の加熱部での加熱時間と合わせた合算時間が前記樹脂接着剤の硬化に要する時間に達するように加熱して、前記配線材を前記太陽電池セルの前記電極上に接着および硬化させる。搬送装置は、前記投入部、前記仮圧着部、前記本圧着部、前記第1の加熱部および前記第2の加熱部の各段の処理が終わるごとに、次段の処理を行うべく前記太陽電池セルを搬送する。
また、本発明の一態様によれば、太陽電池セルの、対向する第1および第2主面に形成され、樹脂接着剤が貼り付けられた電極のそれぞれと、隣接する2つの前記太陽電池セルの一方の前記第1主面側の前記電極と他方の前記第2主面側の前記電極とに電気的に接続される配線材と、を圧着する配線材圧着方法であって、前記配線材上に前記太陽電池セルを載置する工程と、前記配線材が前記太陽電池セル上でずれないように、前記配線材を前記載置された太陽電池セルに仮圧着する工程と、前記樹脂接着剤を加圧して前記樹脂接着剤に含まれる導電性粒子を潰し、前記樹脂接着剤に導電性を持たせる工程と、非接触加熱装置を用いて、前記太陽電池セルを、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記樹脂接着剤が硬化するのに要する時間より短い時間加熱する1または2以上の工程と、前記加熱された後の前記太陽電池セルを、非接触加熱装置を用いて、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、既に加熱された時間と合わせた合算時間が前記樹脂接着剤の硬化に要する時間に達するように加熱して、前記配線材を前記太陽電池セルの前記電極上に接着および硬化させる工程と、を備えることを特徴とする配線材圧着方法が提供される。
本発明によれば、接着剤を加熱して太陽電池セルに圧着する工程を複数に分けて行うため、小型な配線材圧着装置を用いて、高いスループットで配線材を太陽電池セルの電極に圧着できる。
本実施形態で用いる太陽電池セル10の受光面側の平面図。 本実施形態の製造装置により製造される太陽電池ストリング20の側面図。 本実施形態の製造装置により製造される太陽電池ストリング20の平面図。 太陽電池ストリングの製造装置の100の側面図。 太陽電池ストリング20の製造工程図。 接着剤貼付装置40の正面図。 図6を紙面左側から見た側面図。 太陽電池セル10の電極12に樹脂接着剤22を貼り付けるための工程図。 太陽電池セル投入装置70により把持される太陽電池セル10の上面図。 太陽電池セル10の電極12に樹脂接着剤22を接着させる時の接着剤貼付装置40の正面図。 図10の太陽電池セル10付近の拡大図。 図10を紙面左側から見た側面図。 図10の太陽電池セル10付近の拡大図。 剥離紙23を剥ぎ取る時の接着剤貼付装置40の正面図。 太陽電池セル10に配線材21を圧着するための工程図。
以下、本発明に係る太陽電池ストリングの製造装置および製造方法、接着剤貼付装置および接着剤貼付方法、配線材圧着装置および配線材圧着方法の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
まず、本実施形態で用いられる太陽電池セル10および本実施形態で製造される太陽電池ストリング20について説明する。
図1は、本実施形態で用いる太陽電池セル10の受光面側の平面図である。太陽電池セル10は例えば多結晶シリコンであり、内部のn型領域およびp型領域によりpn接合が形成されている。その大きさおよび厚さはそれぞれ、例えば125mm×125mmおよび0.2mmである。太陽電池セル10上には複数のフィンガー電極11が形成され、これらと直交して複数のバスバー電極12が形成されている。
太陽電池セル10は、太陽光を受光する表面(第1主面)に図示のようなフィンガー電極11およびバスバー電極12が形成される。また、裏面(第2主面)には、バスバー電極12のみ形成される。本実施形態では3本のバスバー電極12が形成される例を示すが、3本に限らず、2本であってもよいし、太陽電池セル10の大きさに応じた数のバスバー電極12を形成してもよい。
太陽電池セル10の受光面が太陽光を受けると、光生成キャリア、すなわち、電子および正孔が生成される。フィンガー電極11は受光面で生成された光生成キャリアを集電する。バスバー電極12はフィンガー電極11により集電された光生成キャリアを集電する。
図2は、本実施形態の製造装置により製造される太陽電池ストリング20の側面図であり、図3はその平面図である。太陽電池ストリング20は、フィンガー電極11およびバスバー電極12が形成された複数の太陽電池セル10と、配線材21と、樹脂接着剤22とを備えている。
複数の太陽電池セル10は、バスバー電極12と平行な方向に一列に配置される。一本の配線材21は、太陽電池セル10のバスバー電極12が形成される方向の2倍程度の長さであり、その中央に段差が設けられる。段差を挟んで配線材21の一端側の上側に太陽電池セル10が配置され、他端側の下側に隣接する太陽電池セル10が配置される。そして、配線材21はこれら2つの太陽電池セル10を接続する。より具体的には、各配線材21は、太陽電池セル10の表面に形成されたバスバー電極12のうちの1つと、隣接する太陽電池セル10の裏面に形成されたバスバー電極12のうちの1つとを電気的に接続する。
樹脂接着剤22はバスバー電極12と配線材21の間に介挿され、これらを接着する。樹脂接着剤22は、例えば導電性粒子としてニッケル粒子を含む熱硬化性エポキシ樹脂である。樹脂接着剤22を加圧することで導電性粒子が潰れて、樹脂接着剤22は導電性を有するようになる。また、樹脂接着剤22は、例えば、50℃〜90℃で加熱すると軟化し、ハンダの融解温度より低い130〜180℃で加熱すると硬化する。
図2の太陽電池ストリング20をEVA(エチレンビニルアセテート)等の充填材を介してカバーガラスで封止したものが太陽電池モジュールである。
図4は、太陽電池ストリングの製造装置(以下、製造装置)100の側面図である。図4の製造装置は、検査装置30と、接着剤貼付装置40と、配線材投入装置50と、配線材圧着装置60と、太陽電池セル投入装置70とを備えている。同図の製造装置100は、図1の太陽電池セル10を用いて図2の太陽電池ストリング20を製造するものである。
検査装置30は、太陽電池セル10に割れがないか等、外形の検査を行うとともに、太陽電池セル投入装置70が正しい位置で太陽電池セル10を把持できるよう位置調整を行う。接着剤貼付装置40は、太陽電池セル10の表面および裏面に形成されたバスバー電極12のそれぞれの上に樹脂接着剤22を貼り付ける。配線材投入装置50は配線材21に段差を設け、配線材圧着装置60に投入する。配線材圧着装置60は、樹脂接着剤22を加圧および加熱して、太陽電池セル10のバスバー電極12に配線材21を圧着する。太陽電池セル投入装置70は太陽電池セル10をエア等により吸着し、検査後の太陽電池セル10を接着剤貼付装置40へ、および、接着剤が貼り付けられた太陽電池セル10を配線材圧着装置60へそれぞれ投入する。
図5は、太陽電池ストリング20の製造工程図である。まず、検査装置30は太陽電池セル10の検査を行う(ステップS1)。検査で異常が認められなければ、太陽電池セル投入装置70は検査済の太陽電池セル10を検査装置30から取り出し、接着剤貼付装置40へ投入する。
そして、接着剤貼付装置40は太陽電池セル10のバスバー電極12に樹脂接着剤22を貼り付ける(ステップS2)。接着剤貼付装置40の詳細については後述するが、接着剤貼付装置40は、太陽電池の表面および裏面に3つずつ形成されるバスバー電極12のそれぞれに同時に樹脂接着剤22を貼り付けることで、熱や圧力による太陽電池セル10への負荷を軽減し、かつ、短時間で貼付を行うことができる。
次に、配線材投入装置50は段差が設けられた3本の配線材21を配線材圧着装置60に投入する(ステップS3)。このとき、図4に示すように、各配線材21は、段差を挟んでその一端が、先に配線材圧着装置60に投入された太陽電池セル10の表面側の各バスバー電極12上に配置されるよう、投入される。そして、太陽電池セル投入装置70は、樹脂接着剤22が貼り付けられた太陽電池セル10を、配線材圧着装置60に投入された配線材21の他端上に投入する(ステップS4)。このとき、太陽電池セル10は、各配線材21上に太陽電池セル10の裏面側のバスバー電極12が配置されるよう、投入される。
そして、配線材圧着装置60は、樹脂接着剤22を加圧および加熱して、配線材21と太陽電池セル10のバスバー電極12とを圧着する(ステップS5)。配線材圧着装置60の詳細については後述するが、後述するように、配線材圧着装置60は、加熱を複数工程に分けて行うことで、スループットを向上できる。また、太陽電池セル10ごとに圧着を行うため、配線材圧着装置60を小型化できる。
以下、本実施形態の1つ目の特徴である接着剤貼付装置40について、詳しく説明する。
図6は、接着剤貼付装置40の正面図であり、図7は、図6を紙面左側から見た側面図である。接着剤貼付装置40は、上面貼付部41aと、下面貼付部41bとを備えている。上面貼付部41aは太陽電池セル10の表面側のバスバー電極12(以下、単に電極12と呼ぶ)に樹脂接着剤22を貼り付け、下面貼付部41bは裏面側の電極12に樹脂接着剤22を貼り付ける。
上面貼付部41aは、3つの供給リール42aと、ハーフカット部43aと、圧着部材44aと、剥ぎ取りローラ45aと、3つの回収リール46aと、搬送ローラ471a〜474aとを有する。
3つの供給リール42aは太陽電池セル10の電極12の間隔に合わせて設けられる。各供給リール42aには、剥離紙23が付着した帯状の樹脂接着剤22(以下、剥離紙付き樹脂接着剤24と呼ぶ)を巻いたものがセットされる。搬送ローラ(第1の搬送ローラ)471aが回転すると、剥離紙付き樹脂接着剤24は供給リール42aから引き出され、ハーフカット部43aに供給される。なお、剥離紙付き樹脂接着剤24は、上面貼付部41aの外側に樹脂接着剤22が、内側に剥離紙23がそれぞれ設けられる。
ハーフカット部43aは、剥離紙付き樹脂接着剤24の樹脂接着剤22のみを電極12の長さに合わせてカットする。搬送ローラ(第2の搬送ローラ)472aが回転すると、剥離紙付き樹脂接着剤24は、ハーフカット部43aから、太陽電池セル10の電極12と対向する位置に供給される。圧着部材44aは剥離紙付き樹脂接着剤24を太陽電池セル10の表面側の電極12上に加圧および加熱して、樹脂接着剤22と電極12とを圧着する。剥ぎ取りローラ45aは剥離紙付き樹脂接着剤24から剥離紙23を剥ぎ取る。回収リール46aは、搬送ローラ473a,474aが回転することにより、剥ぎ取られた剥離紙23を回収する。
なお、図7では3つの搬送ローラ471aにより3つの剥離紙付き樹脂接着剤24を搬送する例を示しているが、1つの搬送ローラで3つの剥離紙付き樹脂接着剤24を搬送してもよい。また、同図では1つのハーフカット部43aで3つの剥離紙付き樹脂接着剤24をカットしているが、3つのハーフカット部を設けて、それぞれ1つずつの樹脂接着剤22をカットしてもよい。
下面貼付部41bの構成は上面貼付部41aの構成とほぼ同様であり、図6および図7では、下面貼付部41bの各構成部材には、符号“b”を付している。但し、図7に示すように、圧着部材44bの形状が圧着部材44aとは異なっている。その理由は、太陽電池セル投入装置70は太陽電池セル10の上面側を把持するためであり、上面貼付部41aの圧着部材44aに凹凸を形成することで、圧着部材44aは太陽電池セル投入装置70を避けて樹脂接着剤22と電極12とを圧着できる。
圧着部材(第1の圧着部材)44aおよび圧着部材(第2の圧着部材)44bは圧着部を構成する。また、搬送ローラ473a,473b,474a,474bおよび回収リール46a,46bは回収部を構成する。
図8は、太陽電池セル10の電極12に樹脂接着剤22を貼り付けるための工程図であり、図5のステップS2を詳細に示したものである。まず、予め剥離紙付き樹脂接着剤24を供給リール42a,42bにセットしておく(ステップS11)。
次に、太陽電池セル投入装置70により太陽電池セル10が接着剤貼付装置40に投入される(ステップS12)。より具体的には、太陽電池セル投入装置70は、上面貼付部41aと下面貼付部41bとの間で、太陽電池セル10を把持する。図9は、太陽電池セル投入装置70により把持される太陽電池セル10の上面図である。図示のように、太陽電池セル投入装置70の先端部はフォーク状の把持部材を有し、その間隙に太陽電池セル10の電極12を配置して、エア等により太陽電池セル10を把持する。
次に、搬送ローラ471a〜474a,471b〜474bが回転して、太陽電池セル10の電極12のそれぞれに対向する位置に剥離紙付き樹脂接着剤24が供給される(ステップS13)とともに、後に投入される太陽電池セル10のために、ハーフカット部43a,43bが剥離紙付き樹脂接着剤24の樹脂接着剤22のみを、電極12の長さに合わせてカットする(ステップS14)。すなわち、太陽電池セル10の電極12には、電極12の長さに合わせてカットされた樹脂接着剤22が供給される。
このとき、上面貼付部41aが電極12の数と同じ3つの供給リール42aを有するため、太陽電池セル10の表面側の3つの電極12の全てに対向するように剥離紙付き樹脂接着剤24が供給される。太陽電池セル10の裏面側についても同様である。
次に、以下のようにして、太陽電池セル10の電極12に樹脂接着剤22を接着させる(ステップS15)。図10は、太陽電池セル10の電極12に樹脂接着剤22を接着させる時の接着剤貼付装置40の正面図であり、図11は、図10の太陽電池セル10付近の拡大図である。また、図12は、図10を紙面左側から見た側面図であり、図13は、図12の太陽電池セル10付近の拡大図である。なお、図11では、太陽電池セル投入装置70を省略している。
まず、エアシリンダ等により、上面貼付部41aの圧着部材44aが下降し、下面貼付部41bの圧着部材44bが上昇する。これにより、図10および図11に示すように、太陽電池セル10の各電極12に剥離紙付き樹脂接着剤24が接触する。また、図11に示すように、ステップS14で、樹脂接着剤22は電極12の長さに合わせてカットされている。
ここで、図12および図13に示すように、下面貼付部41bの圧着部材44bの表面は平坦であるのに対し、上面貼付部41aの圧着部材44aの表面には凹凸が形成されている。これは、太陽電池セル10の上面側を太陽電池セル投入装置70が把持するためである。すなわち、圧着部材44aは凹部で太陽電池セル投入装置70先端の把持部材を避けて、凸部で剥離紙付き樹脂接着剤24を太陽電池セル10の電極12に接触させる。
さらに、圧着部材44a,44bは、約4.5秒間、上下の剥離紙付き樹脂接着剤24および太陽電池セル10の電極12を挟み込んで加圧しつつ、樹脂接着剤22の軟化温度より高く硬化温度より低い温度、例えば50℃〜90℃で加熱する。これにより、樹脂接着剤22が軟化して太陽電池セル10の電極12に貼り付く。その後、上面貼付部41aの圧着部材44aは上昇し、下面貼付部41bの圧着部材44bは下降する。
図10〜図13に示すように、全ての電極12に同時に剥離紙付き樹脂接着剤24を加圧および加熱するため、図8のステップS15の工程を一度行うだけで、全ての電極12に接着剤を貼り付けることができる。したがって、熱や圧力による太陽電池セル10への負荷を軽減し、かつ、短時間で貼付を行うことができる。
次に、剥離紙23を樹脂接着剤22から剥ぎ取る(ステップS16)。図14は、剥離紙23を剥ぎ取る時の接着剤貼付装置40の正面図である。同図に示すように、エアシリンダ等により剥ぎ取りローラ45a,45bを太陽電池セル10の上および下で移動させつつ、チャック(不図示)により剥離紙23を両面から挟んで引っ張って、太陽電池の電極12に貼り付けられた樹脂接着剤22から剥離紙23を剥ぎ取る。剥ぎ取りが終了すると、剥ぎ取りローラ45a,45bは図6に示す元の位置に戻る。剥ぎ取られた剥離紙23は、搬送ローラ473a,474a,473b,474bが回転することにより、回収リール46a,46bに巻き取られる。
その後、太陽電池セル投入装置70により太陽電池セル10は貼付装置から取り出される(ステップS17)。以上により、太陽電池セル10の電極12に樹脂接着剤22を貼り付けることができる。
このように、本実施形態の接着剤貼付装置40では、剥離紙付き樹脂接着剤24を太陽電池セル10の電極12と同じ数だけ用い、太陽電池セル10の表面側および裏面側から挟み込んで加圧および加熱する。そのため、全ての電極12に同時に樹脂接着剤22を貼り付けることができ、太陽電池セル10への負荷が軽減するとともに、樹脂接着剤22の貼付時間を短縮できる。
次に、本実施形態の2つ目の特徴である配線材圧着装置60について、詳しく説明する。
図4の配線材圧着装置60は、投入部71と、仮圧着部72と、本圧着部73と、第1の加熱部74と、第2の加熱部75と、これら各部に共通して用いられる搬送装置61および加熱装置62とを備えている。投入部71から第2の加熱部75までの各部は、搬送装置61上で、太陽電池セル10の1枚分程度のスペースを占有する。
搬送装置61は太陽電池セル10を投入部71から第2の加熱部75の順に、各段での処理が終わる毎に、次段へ搬送する。加熱装置62は太陽電池セル10を加熱する。加熱装置62は、投入部71から第2の加熱部75の各部で、それぞれ異なる温度で太陽電池セル10を加熱できる。
投入部71には、配線材21、および、樹脂接着剤22が電極12に貼り付けられた太陽電池セル10が投入される。仮圧着部72は押さえ部材63を有し、押さえ部材63による加圧と加熱装置62による加熱により、配線材21と太陽電池セル10とを仮圧着する。本圧着部73は下面が水平な加圧部材64を有し、樹脂接着剤22に圧力を加えて樹脂接着剤22に含まれるニッケル等の導電性粒子を潰し、導電性を得る。さらに、加圧部材64の下面には加熱装置64aが設けられ、加熱装置62と合わせて、樹脂接着剤22を加熱する。第1の加熱部74および第2の加熱部75は非接触加熱装置65を共有し、樹脂接着剤22を加熱して硬化させる。非接触加熱装置65は、例えばIR(赤外線)ランプや、IH(誘導加熱)、ホットエア等である。
図15は、太陽電池セル10に配線材21を圧着するための工程図であり、図5のステップS5を詳細に示したものである。まず、太陽電池セル投入装置70は樹脂接着剤が貼り付けられた太陽電池セル10を、配線材投入装置50は配線材21を、それぞれ配線材圧着装置60の投入部に投入する(ステップS21)。より具体的には、太陽電池セル投入装置70は既に投入された配線材21の上に太陽電池セル10を投入し、配線材投入装置50は段差が設けられた配線材21をその太陽電池セル10の上に投入する。投入部71では、次の工程のために、加熱装置62を用いて樹脂接着剤22を予熱してもよい。
ステップS21の工程に要する時間は、例えば6秒間である。太陽電池セル10および配線材21が投入されると、搬送装置61はこれらを仮圧着部72に搬送するとともに、次の太陽電池セル10および配線材21が投入される。つまり、6秒間に1枚の割合で太陽電池セル10が次々に投入部71に投入される。
次に、仮圧着部72において、加熱装置62により樹脂接着剤22の軟化温度より高く硬化温度より低い温度、例えば50℃〜90℃で加熱しながら、押さえ部材63で配線材21および太陽電池セル10を加圧し、樹脂接着剤22を軟化させて配線材21と太陽電池セル10とを仮圧着する(ステップS22)。太陽電池セル10の表面および裏面には同じ位置に電極12が形成されるため、太陽電池セル10の表面および裏面の両方の配線材21が仮圧着される。これにより、後の工程で、太陽電池セル10上で配線材21がずれるのを防げる。
ステップS22の工程に要する時間は、例えば3秒間である。前の太陽電池セル10の投入工程(ステップS21)が6秒間を要するため、本工程が3秒間で終了してすぐに、次の太陽電池セル10が投入部71から仮圧着部72へ搬送されるわけではない。そのため、仮圧着が3秒間で終了し、さらに3秒間待機して、仮圧着部に合計6秒間留まった後に、搬送装置61は太陽電池セル10を仮圧着部72から本圧着部73へ搬送するとともに、投入部71から仮圧着部72へ次の太陽電池セル10を搬送する。
本圧着部73において、加圧部材64で2〜3MPa程度で樹脂接着剤22を加圧して本圧着する。これにより、樹脂接着剤22に含まれる導電性粒子が潰れ、導電性が得られる。なお、加圧部材64の下面は平坦になっている。太陽電池セル10の上に配線材21が載置されているため、加圧部材64で加圧する際に、加圧部材64が太陽電池セル10と接触することはない。
ここで、加圧部材64の下部には加熱装置64aが設けられており、加圧だけでなく、樹脂接着剤22を硬化させるための加熱をすることもできる。本圧着に要する時間は、例えば3秒間であり、樹脂接着剤22を硬化させるのに要する時間は、例えば15秒間である。そのため、仮に加圧部材64および加熱装置64aを用いて、本圧着と同時に樹脂接着剤22が完全に硬化するまで加熱する場合、15秒間加熱する必要がある。そうすると、この工程がボトルネックとなって、全体のスループットが低下してしまう。
すなわち、太陽電池セル10が配線材圧着装置60に投入されてから、その太陽電池セル10への配線材21の圧着が終了するまでに要するタクトタイムは、6秒(ステップS21)+6秒(ステップS22)+15秒(本圧着および樹脂接着剤22を完全に硬化させるための加熱15秒間)=27秒であり、スループットは、樹脂接着剤22を硬化させるための加熱が15秒間かかるために、15秒に1個(毎分4個)の太陽電池セル10となってしまう。
そこで、本実施形態では、これまでの工程(ステップS21,S22および本圧着)の最長時間はステップS21の6秒間であることに着目し、ステップS23で樹脂接着剤22を完全に硬化させるのではなく、硬化ための加熱を複数工程に分けて行う。
まず、ステップS23では、樹脂接着剤23を加圧して本圧着するのと並行して、加熱装置62および加熱装置64aにより、樹脂接着剤22の硬化温度より高い温度、例えば130℃〜180℃で樹脂接着剤22を加熱する(ステップS23)。本工程では、樹脂接着剤22の硬化に必要な15秒間のうち、3秒間だけ加熱する。
そして3秒間本圧着部73で待機した後に、第1の加熱部74へ搬送し、第1および第2の加熱部75で、残りの12秒間を2回に分けて加熱する。すなわち、第1の加熱部74において、加熱装置62および非接触加熱装置65により、上記温度で6秒間加熱する(ステップS24)。さらに、第2の加熱部75に搬送して、同様に6秒間加熱する(ステップS25)。第1および第2の加熱部74,75は非接触加熱装置65を共有しており、2枚の太陽電池セル10を同時に加熱できる。
第2の加熱部75では、本圧着部73と第1の加熱部74での加熱時間と合わせて合計15秒間加熱される。これにより、樹脂接着材33の硬化に要する時間に達し、樹脂接着剤33は硬化して、配線材21と太陽電池セル10の電極12が接着される。
このようにすると、ステップS21〜S25の工程が全て6秒(ステップS22,S23は待機時間の3秒と合わせて6秒)となる。そのため、タクトタイムは、6秒×5(ステップS21〜S25)=30秒となるが、スループットを6秒に1個(毎分10個)の太陽電池セル10に改善できる。
また、図4の配線材圧着装置60は、全ての太陽電池セル10を仮圧着した後に樹脂接着剤22の硬化を行うのではなく、太陽電池セル10ごとに行うため、配線材圧着装置60の大きさは、接続する太陽電池セル10の数に関わらず、投入部71〜第2の加熱部75に対応する太陽電池セル10の5枚分程度よい。
このように、本実施形態の配線材圧着装置60では、最も長い時間が必要な、樹脂接着剤22を硬化させる加熱工程を複数に分けて行う。そのため、高いスループットで太陽電池ストリング20を生成できる。また、太陽電池セル10ごとに硬化を行うため、配線材圧着装置60を小型化できる。
上述した図15の各ステップの時間は例示であり、実際の時間に応じて、樹脂接着剤22の硬化を複数の工程に分ければよい。例えば、ステップS21の工程が3秒である場合、ステップS23で3秒間加熱した後、残りの12秒間を4工程に分ける(つまり、第1の加熱部74を3つ設ける)ことで、スループットを3秒に1個にできる。また、例えば、ステップS21の工程よりステップS22の工程での所要時間が長い場合は、各加熱部での加熱時間がステップS22の工程の所要時間以下となるようにすればよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
10 太陽電池セル
11 フィンガー電極
12 バスバー電極
20 太陽電池ストリング
21 配線材
22 樹脂接着剤
23 剥離紙
24 剥離紙付き樹脂接着剤
30 検査装置
40 接着剤貼付装置
41a 上面貼付部
41b 下面貼付部
42a,42b 供給リール
43a,43b ハーフカット部
44a,44b 圧着部材
45a,45b 剥ぎ取りローラ
46a,46b 回収リール
471a〜474a,471b〜474b 搬送ローラ
50 配線材投入装置
60 配線材圧着装置
61 搬送装置
62,64a 加熱装置
63 押さえ部材
64 加圧部材
65 非接触加熱装置
70 太陽電池セル投入装置
71 投入部
72 仮圧着部
73 本圧着部
74 第1の加熱部
75 第2の加熱部
100 太陽電池ストリングの製造装置

Claims (9)

  1. 対向する第1および第2主面にそれぞれ電極が形成され所定方向に列設された複数の太陽電池セルと、
    前記複数の太陽電池セルのうち、隣接する2つの太陽電池セルの一方の前記第1主面側の前記電極と他方の前記第2主面側の前記電極とに電気的に接続される配線材と、
    前記電極と前記配線材との間に介挿される樹脂接着剤と、を備える太陽電池ストリングの製造装置であって、
    前記電極のそれぞれの上に前記樹脂接着剤を貼り付ける接着剤貼付装置と、
    前記樹脂接着剤のそれぞれの上に前記配線材を配置した状態で、前記電極と前記配線材とを圧着する配線材圧着装置と、を備え、
    前記配線材圧着装置は、
    前記配線材上に前記複数の太陽電池セルのうちの1つが投入される投入部と、
    前記配線材が前記太陽電池セル上でずれないように、前記配線材を前記投入された太陽電池セルに仮圧着する仮圧着部と、
    前記樹脂接着剤を加圧して前記樹脂接着剤に含まれる導電性粒子を潰し、前記樹脂接着剤に導電性を持たせる本圧着部と、
    非接触加熱装置を用いて、前記太陽電池セルを、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記樹脂接着剤が硬化するのに要する時間より短い時間加熱する1または2以上の第1の加熱部と、
    前記第1の加熱部で加熱された後の前記太陽電池セルを、非接触加熱装置を用いて、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記第1の加熱部での加熱時間と合わせた合算時間が前記樹脂接着剤の硬化に要する時間に達するように加熱して、前記配線材を前記太陽電池セルの前記電極上に接着および硬化させる第2の加熱部と、
    前記投入部、前記仮圧着部、前記本圧着部、前記第1の加熱部および前記第2の加熱部の各段の処理が終わるごとに、次段の処理を行うべく前記太陽電池セルを搬送する搬送装置と、を有することを特徴とする太陽電池ストリングの製造装置。
  2. 前記第1および第2の加熱部のそれぞれで加熱する時間は、前記投入部、前記仮圧着部および前記本圧着部での処理に要する時間のうち、最も長い時間以下であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池ストリングの製造装置。
  3. 前記第1の加熱部の数は、前記第1および第2の加熱部で加熱する時間が前記投入部、前記仮圧着部および前記本圧着部での処理に要する時間のうち、最も長い時間以下であり、かつ、前記第1および第2の加熱部で加熱される合算時間で前記樹脂接着剤が硬化するよう、設定されることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池ストリングの製造装置。
  4. 前記本圧着部は、前記樹脂接着剤を加圧して前記導電性粒子を潰すとともに、樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で加熱し、前記第1の加熱部としても機能することを特徴とする請求項1乃至3に記載の太陽電池ストリングの製造装置。
  5. 前記第1および第2の加熱部は、2つ以上の前記太陽電池セルを同時に加熱可能な加熱装置を共有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の太陽電池ストリングの製造装置。
  6. 前記加熱装置は、IRランプ、IHまたはホットエアであることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池ストリングの製造装置。
  7. 対向する第1および第2主面にそれぞれ電極が形成され所定方向に列設された複数の太陽電池セルと、
    前記複数の太陽電池セルのうち、隣接する2つの太陽電池セルの一方の前記第1主面側の前記電極と他方の前記第2主面側の前記電極とに電気的に接続される配線材と、
    前記電極と前記配線材との間に介挿される樹脂接着剤と、を備える太陽電池ストリングの製造方法であって、
    前記電極のそれぞれの上に前記樹脂接着剤を貼り付ける工程と、
    前記配線材上に前記複数の太陽電池セルのうちの1つを載置する工程と、
    前記配線材が前記太陽電池セル上でずれないように、前記配線材を前記載置された太陽電池セルに仮圧着する工程と、
    前記樹脂接着剤を加圧して前記樹脂接着剤に含まれる導電性粒子を潰し、前記樹脂接着剤に導電性を持たせる工程と、
    非接触加熱装置を用いて、前記太陽電池セルを、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記樹脂接着剤が硬化するのに要する時間より短い時間加熱する1または2以上の工程と、
    前記加熱された後の前記太陽電池セルを、非接触加熱装置を用いて、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、既に加熱された時間と合わせた合算時間が前記樹脂接着剤の硬化に要する時間に達するように加熱して、前記配線材を前記太陽電池セルの前記電極上に接着および硬化させる工程と、を備えることを特徴とする太陽電池ストリングの製造方法。
  8. 太陽電池セルの、対向する第1および第2主面に形成され、樹脂接着剤が貼り付けられた電極のそれぞれと、隣接する2つの前記太陽電池セルの一方の前記第1主面側の前記電極と他方の前記第2主面側の前記電極とに電気的に接続される配線材と、を圧着する配線材圧着装置であって、
    前記配線材上に前記太陽電池セルが投入される投入部と、
    前記配線材が前記太陽電池セル上でずれないように、前記配線材を前記投入された太陽電池セルに仮圧着する仮圧着部と、
    前記樹脂接着剤を加圧して前記樹脂接着剤に含まれる導電性粒子を潰し、前記樹脂接着剤に導電性を持たせる本圧着部と、
    非接触加熱装置を用いて、前記太陽電池セルを、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記樹脂接着剤が硬化するのに要する時間より短い時間加熱する1または2以上の第1の加熱部と、
    前記第1の加熱部で加熱された後の前記太陽電池セルを、非接触加熱装置を用いて、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記第1の加熱部での加熱時間と合わせた合算時間が前記樹脂接着剤の硬化に要する時間に達するように加熱して、前記配線材を前記太陽電池セルの前記電極上に接着および硬化させる第2の加熱部と、
    前記投入部、前記仮圧着部、前記本圧着部、前記第1の加熱部および前記第2の加熱部の各段の処理が終わるごとに、次段の処理を行うべく前記太陽電池セルを搬送する搬送装置と、を備えることを特徴とする配線材圧着装置。
  9. 太陽電池セルの、対向する第1および第2主面に形成され、樹脂接着剤が貼り付けられた電極のそれぞれと、隣接する2つの前記太陽電池セルの一方の前記第1主面側の前記電極と他方の前記第2主面側の前記電極とに電気的に接続される配線材と、を圧着する配線材圧着方法であって、
    前記配線材上に前記太陽電池セルを載置する工程と、
    前記配線材が前記太陽電池セル上でずれないように、前記配線材を前記載置された太陽電池セルに仮圧着する工程と、
    前記樹脂接着剤を加圧して前記樹脂接着剤に含まれる導電性粒子を潰し、前記樹脂接着剤に導電性を持たせる工程と、
    非接触加熱装置を用いて、前記太陽電池セルを、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、前記樹脂接着剤が硬化するのに要する時間より短い時間加熱する1または2以上の工程と、
    前記加熱された後の前記太陽電池セルを、非接触加熱装置を用いて、前記樹脂接着剤の硬化温度より高い温度で、既に加熱された時間と合わせた合算時間が前記樹脂接着剤の硬化に要する時間に達するように加熱して、前記配線材を前記太陽電池セルの前記電極上に接着および硬化させる工程と、を備えることを特徴とする配線材圧着方法。
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