JP5274326B2 - 太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、太陽電池モジュールの製造方法に関し、特に、太陽電池に対して配線材を半田付けして電気的に接続する太陽電池モジュールの製造方法に関するものである。
太陽電池は、クリーンで無尽蔵のエネルギー源である太陽からの光を直接電気に変換できることから、新しいエネルギー源として期待されている。
このような太陽電池を家屋或いはビル等の電源として用いるにあたっては、太陽電池1枚当たりの出力が数Wと小さいことから、通常複数の太陽電池を電気的に直列或いは並列に接続することで、出力を数100Wにまで高めた太陽電池モジュールとして使用するのが一般的である。
かかる太陽電池モジュールは、略正方形の板状の太陽電池を一列に並べて隣り合う太陽電池同士をタブリードやインターコネクタと呼ばれる配線材によって電気的に接続したストリングを形成する工程と、ストリング同士を配線により電気的に接続するマトリクス工程と、ガラス、透光性プラスチックのような透光性を有する表面部材と、耐侯性フィルムからなる裏面部材との間に、耐候性、耐湿性に優れたEVA(ethylene vinylacetate、エチレン酢酸ビニル)等の透光性を有する封止材により封止するラミネート工程を経て製造される。
ストリングを形成する工程においては、太陽電池には、表面の電極と裏面の電極に対してそれぞれ細長いテープ状の配線材が半田付けによって接続される。配線材の前半部分は、太陽電池の表面に沿って半田付けされ、配線材の後半部分は、隣接する太陽電池の裏面に沿って半田付けされるようになっている。
上記した配線材としては、銅等の金属からなる基材の表面が半田で被覆したものが用いられ、太陽電池の表裏面の電極にフラックスを塗布した後、表裏面の電極に配線材を重ねた状態で熱を加え、配線材に被覆した半田を溶融して、隣接する太陽電池同士を電気的に接続している(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−236235号公報
基材の表面に半田を被覆した配線材を用いて太陽電池と接続する場合、太陽電池の端部にも半田を溶融する際の熱が加わり、図11及び図12に示すように、太陽電池1の端部からはみ出ている箇所の配線材120の半田も溶融することになる。そして、溶融した半田が太陽電池1の端部に流れ、端部に付着(図中122)することがある。
太陽電池1の端部に半田122が付着した状態で、ラミネート工程などの負荷が太陽電池1に与えられると、付着した半田122の部分に応力が集中し、図11及び図12に示すように、太陽電池1に割れや欠け1aが発生し、出力低下等が生じる懸念がある。これを解決するためには、該当する部分の半田を溶かさないことが望ましい。
この発明の目的は、上記事情に鑑みてなされたものにして、太陽電池の端部に余分な半田の付着を防止し、太陽電池の割れ等を無くし、信頼性を向上させる製造方法を提供することにある。
この発明は、複数の太陽電池を配線材により電気的に接続して太陽電池モジュールを製造する太陽電池モジュールの製造方法において、太陽電池と配線材とを半田を介して重ね合わせ、前記太陽電池の端部に位置する箇所に配線材の温度の上昇を阻害する熱ブロック材を配置した状態で配線材を加熱し半田を溶融させ、太陽電池と配線材を半田により電気的に接続することを特徴とする。
また、前記配線材には、半田が被覆され、配線材が太陽電池間を跨いで接続され、前記熱ブロック材は、太陽電池の端部分の配線材に接触させるように構成することができる。
そして、加熱は、加熱部材を用いて前記配線材側から加熱するように構成できる。
また、前記熱ブロック材は、前記配線材より熱容量が大きい材料で形成され、前記加熱部材からの熱の配線材への熱伝導を前記熱ブロック材で阻害するように構成することができる。
また、前記熱ブロック材は、前記配線材より熱伝導性が高い材料で形成され、前記配線材より熱を吸熱するように構成することができる。
この発明は、太陽電池の端部に位置する箇所に配線材の温度の上昇を阻害する熱ブロック材が配置されているので、熱ブロック材の所の配線材の温度上昇が抑制され、太陽電池の端部に位置する配線材の半田の溶融をなくすことができる。
この発明により製造された太陽電池モジュールの概略を示す平面図である。 この発明により製造された太陽電池モジュールの概略を示す断面図である。 この発明により製造された太陽電池モジュールの要部を示す平面図である。 この発明に用いられる太陽電池を示す平面図である。 この発明により製造された太陽電池モジュールの要部を示す概略断面図である。 この発明の太陽電池モジュールの製造方法の半田付け工程部分を示す模式図である。 この発明の太陽電池モジュールの製造方法の半田付け工程部分を示す模式図である。 この発明の太陽電池モジュールの製造方法に用いられる加熱機構部分を示す模式図である。 この発明の太陽電池モジュールの製造方法に用いられる加熱機構部分を示す模式図である。 この発明の太陽電池モジュールの製造方法に用いられる加熱機構部分を示す模式図である。 従来の太陽電池モジュールの製造方法における問題点を示す模式的断面図である。 従来の太陽電池モジュールの製造方法における問題点を示す模式的断面図である。
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
図1は、この発明により製造された太陽電池モジュールの概略を示す平面図、図2は、この発明により製造された太陽電池モジュールの概略を示す断面図、図3は、この発明により製造された太陽電池モジュールの要部を示す平面図、図4は、この発明に用いられる太陽電池を示す平面図、図5は、この発明により製造された太陽電池モジュールの要部を示す概略断面図である。
まず、この発明により製造された太陽電池モジュール10につき図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2に示すように、この太陽電池モジュール10は、複数の板状の太陽電池1を備えている。この太陽電池1は、例えば、厚みが0.15mm程度の単結晶シリコンや多結晶シリコンなどで構成される結晶系半導体からなり、1辺が104mmの略正方形或いは1辺が125mmの略正方形を有するが、これに限るものではなく、他の太陽電池を用いても良い。
この太陽電池1内には、例えば、n型領域とp型領域が形成され、n型領域とp型領域との界面部分でキャリア分離用の電界を形成するための接合部が形成されている。このn型領域とp型領域は、単結晶シリコンや多結晶シリコン等の結晶半導体、GaAsやInP等の化合物半導体、非晶質状態或いは微結晶状態を有する薄膜SiやCuInSe等の薄膜半導体等の太陽電池用に用いられる半導体を単独、或いは組み合わせて形成することができる。一例として互いに逆導電型を有する単結晶シリコンと非晶質シリコン層との間に真性な非晶質シリコン層を介挿し、その界面での欠陥を低減し、ヘテロ接合界面の特性を改善した太陽電池が用いられる。
この太陽電池1は、図4に示すように、太陽電池1の表裏の所定領域には集電極115、119が形成されている。この集電極115、119は、太陽電池1内の光電変換部で生成された光生成キャリアを収集するための電極である。集電極115、119は、例えば、互いに並行に形成された複数の細線電極115a、119bを含む。この細線電極115a、119aは、例えば、幅約100μm、ピッチ約2mm、厚み約60μmであり、光電変換部の表面上に50本程度形成される。このような細線電極115a、119aは、例えば、銀ペーストをスクリーン印刷して、百数十度の温度で硬化させて形成される。さらに、細線電極115a、119aと接続するバスバー部115b、119bが設けられている。
このバスバー部115b、119bの幅は、0.5mm〜6mmであり、この実施形態においては3mmである。
このバスバー部115b、119bに、後述するように、フラックスが塗布され、表面に半田が被覆された配線材120を用い、バスバー部115b、119bに配線材120を押圧し、加熱処理を施して配線材120をバスバー部115b、119bに接続する。
なお、上記の説明では、裏面側の集電極119は細線電極119aとバスバー部119bとで構成した例で説明しているが、裏面側からの光入射を行わない構造の太陽電池モジュールの場合には、裏面全面に金属電極を設けた構造のものも用いられる。
図2、図3及び図5に示すように、この複数の太陽電池1の各々は、互いに隣接する他の太陽電池と扁平形状の銅箔などで構成された配線材120によって電気的に接続されている。即ち、配線材120の一方端側が所定の太陽電池1の上面側の集電極115のバスバー部115bに接続されるとともに、他方端側がその所定の太陽電池1に隣接する別の太陽電池1の下面側の集電極119のバスバー部119bに接続される。これら太陽電池1は、配線材120で直列に接続され、太陽電池モジュール10から渡り配線や取り出し線を介して所定の出力、例えば、200Wの出力が発生するように構成されている。
図2に示すように、複数の太陽電池1が互いに銅箔等の導電材よりなる配線材120により電気的に接続され、ガラス、透光性プラスチックのような透光性を有する表面部材41と、耐侯性フィルム又はガラスプラスチックのような部材からなる裏面部材42との間に、耐候性、耐湿性に優れたEVA(ethylene vinylacetate、エチレン酢酸ビニル)等の透光性を有する封止材43により封止されている。
上記太陽電池モジュール10は、必要に応じて外周にシール材を用いてアルミニウムなどからなる外枠に嵌め込まれる。この外枠は、アルミニウム、ステンレス又は鋼板ロールフォーミング材等で形成されている。必要に応じて端子ボックス(図示せず)が、例えば裏面部材42の表面に設けられる。
次に、この発明の太陽電池モジュールの製造方法につき図面を参照して説明する。
図6及び図7は、この発明の太陽電池モジュールの製造方法の半田付け工程部分を示す模式図である。図8ないし図9は、加熱機構部分を示すそれぞれ異なる実施形態を示す模式図である。
太陽電池1は、上記のように、略正方形状の薄板状に形成され、表面及び裏面にそれぞれ電極が形成されている。上記のように、太陽電池1の表面及び裏面には、それぞれ2本の銅箔よりなる配線材120が半田付けされる。配線材120は、所定の幅、例えば2mmの幅を有する細長いテープ状に形成されている。この配線材120は、基材の外表面が半田で被覆された構成となっている。半田の材質は特に限定されず、例えば、錫と銀と銅との合金(錫:銀:銅=96.5質量%:3.0質量%:0.5質量%)を用いることができる。
各太陽電池1の表面及び裏面において、2本の配線材120は、太陽電池1の左右両側の辺に沿う方向に向かって、互いに平行な向きに、所定間隔を空けて備えられる。
前述したように、配線材120は、中央部より前部(図において右部)の裏面が太陽電池1の表面に半田付けされ、中央部より後部(図において左部)の表面が後方に隣接する太陽電池1の裏面に半田付けされるようになっている。配線材120の前部は、太陽電池1の表面における前側の辺から後側の辺までの間に沿って半田付けされ、配線材120の後部は、太陽電池1の裏面における前側の辺から後側の辺までの間に沿って半田付けされる。
この実施の形態にかかる配線材の半田付けを行う装置の全体の構成は、図6において、太陽電池1を搬送するコンベア3に太陽電池1を供給する太陽電池供給部200と、コンベア3によって搬送される途中で太陽電池にフラックスを塗布するフラックス塗布機構部30と、フラックスが塗布された太陽電池1を更に搬送するコンベア4と、コンベア4上の太陽電池1を予備加熱する予備加熱ヒータ5と、図7において、コンベア7上の太陽電池1に対して配線材120を供給する配線材供給部(図示しない)と、配線材120を太陽電池1に対して半田付けする半田付け部70と、配線材120によって連結された、複数枚の太陽電池1からなるストリングを搬出するストリング搬出用コンベア8によって構成されている。
図6に示すように、太陽電池供給部200には、太陽電池1を一枚ずつ収納した盆状のストッカー20を載置するストッカー載置台21が備えられている。ストッカー載置台21において、ストッカー20は、複数個積み重ねられた状態で載置される。また、ストッカー載置台21において、太陽電池1は、表面を上面とした略水平な姿勢でストッカー20内に収納されている。
また、図6に示すように、ストッカー20の上方から太陽電池1を取り出してコンベア3に移載する太陽電池移載機構25が備えられている。太陽電池移載機構25は、太陽電池1の上面(表面)を吸着保持して取り出すようになっている。さらに、太陽電池1が取り出されたストッカー20を載置台21から搬出する図示しないストッカー搬出機構が備えられている。
コンベア3は、図示しないモータの稼働によって、図6において、図中矢印方向に間欠的に移動し、これにより、コンベア3の上に載せられた太陽電池1が、図中矢印方向に間欠的に移動して行くようになっている。
コンベア3の幅は、太陽電池1の下面(裏面)に接続される2本の配線材120の間の幅よりも狭く形成されている。即ち、太陽電池1は、下面において2本の配線材120が接続される位置より内側の部分をコンベア3に接触させて支持されるようになっている。
コンベア3の表面には、図示しない多数の吸気口が設けられており、太陽電池1の下面をコンベア3上に吸着するようになっている。
図6に示すように、太陽電池移載機構25より下流側には、太陽電池1の上面及び下面にフラックスを塗布するフラックス塗布機構30が備えられている。フラックス塗布機構30は、この実施形態においては、塗布ローラ31、32で構成され、上面に2つの配線材120に対応して2つの表面塗布ローラ31、31が配置される。そして、下面に2つの配線材に対応して2つの裏面塗布ローラ32、32が配置される。これら塗布ローラ31、塗布ローラ32は、互いに鉛直面内で平行かつ水平方向に設けられた回転中心軸を中心としてそれぞれ回転するようになっており、塗布ローラ31の下端と塗布ローラ32の上端を近接させ、コンベア3上に載せた太陽電池1を挟んで対向する位置に設けられている。さらに、塗布ローラ31、塗布ローラ32の周面にフラックスを供給する図示しないフラックス供給部が設けられており、塗布ローラ31、塗布ローラ32が回転すると、塗布ローラ31、塗布ローラ32の各周面がフラックス供給部(図示せず)を通過して、周面にフラックスが塗布されるように構成されている。そして、太陽電池1を塗布ローラ31と塗布ローラ32の間に挟んで通過させることで、塗布ローラ31と塗布ローラ32を回転させながら、塗布ローラ31、塗布ローラ32の各周面に付着したフラックスを太陽電池1の表面および裏面に転写させるようになっている。
図6に示すように、フラックス塗布機構30より下流側には、太陽電池1を加熱する予熱ヒータとしての予備加熱ヒータ5が、コンベア4の下方に備えられている。予備加熱ヒータ4は、コンベア4上に載せた太陽電池1の下方に設けられており、太陽電池1を下面から加熱するようになっている。
図7に示すように、予備加熱ヒータ5より下流側には、太陽電池1をコンベア4からコンベア7に一つずつ移載する太陽電池移載機構27が備えられている。太陽電池移載機構27は、太陽電池の上面を吸着保持するようになっている。
コンベア7は、図示しないモータの稼働によって、図7において、図中矢印方向に間欠的に移動し、これにより、コンベア7の上に載せられた太陽電池1が図中矢印方向に間欠的に移動していくようになっている。コンベア7の幅は、太陽電池1の下面に接続される2本の配線材120の間の幅よりも狭く形成されている。即ち、太陽電池120は、下面において2本の配線材120が接続される位置より内側の部分をコンベア7に接触させて支持されるようになっている。コンベア7の表面には、図示しない多数の吸気口が設けられており、太陽電池1の下面をコンベア7上に吸着するようになっている。
配線材供給部(図示しない)から、表面に半田が被覆された幅2mmの配線材120が供給される。
配線材供給部からコンベア7上の太陽電池1の上面に配線材120を搬送する配線材搬送機構28が、コンベア7の上流側に備えられ、配線材供給部からコンベア7上の太陽電池1の上面に配線材120を搬送する。
なお、配線材120は、太陽電池1の大きさに合わせて長さを適宜調節して供給することが可能である。
図7に示すように、半田付け部70には、太陽電池1の上面に対して配線材を押さえ付ける上押圧機構71と、太陽電池1の下面に対して配線材120を押さえ付ける下押圧機構72と、配線材を加熱するための加熱機構73、74が備えられている。
加熱機構73、74は、押圧機構で押圧されている配線部材120に対して半田を溶融させる熱を供給する。
さて、この発明においては、図7及び図8に示すように、前記太陽電池の端部に位置する箇所に配線材の温度の上昇を阻害する熱ブロック材75、76が配置されている。熱ブロック材75、76は、隣接する太陽電池1、1間を跨ぐ配線材120のそれぞれの端部に配置される。この実施形態では、配線材120は、中央部より前部(図において右部)の裏面が太陽電池1の表面に半田付けされ、中央部より後部(図において左部)の表面が後方に隣接する太陽電池1の裏面に半田付けされるようになっている。このため、太陽電池1の表面側には、後側(図において左部)の端部に位置する所に表面側の熱ブロック材75が配置される。そして、太陽電池1の裏面側には、前側(図において右部)の端部に位置する所に裏面側の熱ブロック材76が配置されている。この熱ブロック材75、76は、図中上下に移動可能に構成され、押圧機構71、72が配線材120を押圧する動きと同様に、配線部材120にそれぞれ押さえ着けられる。そして、熱ブロック材75、76は、加熱機構73、74が加熱している間、配線材120と接触し、半田工程が終了すると、太陽電池1の移動を阻害しないように移動経路から退避する。
図8に示すように、加熱機構73、74は、配線材120と当接して、配線材120を加熱する。そして、熱ブロック材75、76と加熱機構73、74のブロック体とは接触しないように配置されている。このような加熱機構73、74を用いた場合、この熱ブロック材75、76は、熱ブロック材75、76が接触する配線材120部分の温度の上昇を阻害するために、配線材120より熱伝導性が高い材料が用いられる。例えば、配線材120として銅箔を用いた場合には、銅箔より充分体積が大きいステンレスを用いている。
熱伝導性が高い材料の熱ブロック材75、76を用いることにより、熱ブロック材75、76がヒートシンクと同様の作用を行い、加熱機構73、74で加熱された配線材120から熱を吸熱し、太陽電池120の端部に位置する配線材120の半田が溶融すること阻止する。熱ブロック材75、76により、半田づけの工程において、太陽電池1の端部に余分な半田が付着することが防止される。
図9に示す加熱機構73、74は、内部に熱風供給ノズルが設けられ、熱風を配線材120に吹きつけ、配線材120を加熱するものである。そして、熱ブロック材75、76は、配線材120に加熱機構73、74からの熱風が当たらないように配置されている。この図9においては、加熱機構73、74と熱ブロック材75、76、配線材120と熱ブロック材75、76がそれぞれ当接したように記載しているが、必ずしも当接していなくてもよく、少しの隙間を空けてそれぞれを配設してもよい。
このような加熱機構73、74を用いた場合、この熱ブロック材75、76は、熱ブロック材75、76が接触する配線材120部分の温度の上昇を阻害するために、配線材120より熱容量が高い材料が用いられる。例えば、配線材120として銅箔を用いた場合には、銅箔より充分体積が大きいステンレスを用いている。
熱容量が高い材料の熱ブロック材75、76を用いることにより、加熱機構73、74に与えられる熱風は熱ブロック材75、76により遮られる。そして、この熱ブロック材75、76は熱容量が高いため、温度上昇が配線材120に比べて低く、熱ブロック材75、76から配線材120への熱伝導が悪く、熱ブロック材75、76の所の配線材120の温度上昇が抑制され、太陽電池120の端部に位置する配線材120の半田が溶融することが阻止する。熱ブロック材75、76により、半田づけの工程において、太陽電池1の端部に余分な半田が付着することが防止される。
図10に示す加熱機構73、74は、内部にランプヒータ77が設けられ、ランプヒータ77からの光を配線材120に照射し、配線材120を加熱するものである。そして、熱ブロック材75、76は、配線材120に加熱機構73、74からの光が当たらないように配置されている。この図10においては、加熱機構73、74と熱ブロック材75、76、配線材120と熱ブロック材75、76がそれぞれ当接したように記載しているが、必ずしも当接していなくてもよく、少しの隙間を空けてそれぞれを配設してもよい。
このような加熱機構73、74を用いた場合、この熱ブロック材75、76は、熱ブロック材75、76に位置する配線材120部分の温度の上昇を阻害するために、配線材120より熱容量が高い材料が用いられる。例えば、配線材120として銅箔を用いた場合には、銅箔より充分体積が大きいステンレスを用いている。
熱容量が高い材料の熱ブロック材75、76を用いることにより、加熱機構73、74のランプヒータ77から与えられる熱は熱ブロック材75、76により遮られる。そして、この熱ブロック材75、76は熱容量が高いため、温度上昇が配線材120に比べて低く、熱ブロック材75、76から配線材120への熱伝導が悪く、熱ブロック材75、76の所の配線材120の温度が上昇抑制され、太陽電池120の端部に位置する配線材120の半田が溶融することが阻止される。熱ブロック材75、76により、半田づけの工程において、太陽電池1の端部に余分な半田が付着することが防止される。
半田付け部70で半田付けが終了した太陽電池1はストリング搬出部にコンベア7の駆動により送られる。
ストリング搬出部には、半田付け部70において配線材120によって連結された太陽電池1の連続体を図中矢印方向へ搬送するコンベア8が備えられている。太陽電池の連続体は、コンベア7の下流端から水平方向に移動してコンベア8の上流端に受け渡されるようになっている。コンベア8は、図示しないモータの稼働によって、時計回転方向に間欠的に移動し、これにより、コンベア8の上に載せられた太陽電池1が、図中矢印方向に間欠的に移動して行くようになっている。コンベア8の表面には、図示しない多数の吸気口が設けられており、太陽電池1の下面をコンベア8上に吸着するようになっている。
さて、以上のように構成された半田付け装置にあっては、先ず、太陽電池1を収納したストッカー20を、ストッカー載置台21に積み重ねて載置する。太陽電池1は、表面を上面とし裏面を下面とした状態でストッカー20に収納されている。太陽電池移載機構25によって、ストッカー20から太陽電池1を吸着保持して取り出し、コンベア3の上流側に移載する。太陽電池1は、表面を上面とし裏面を下面とした状態でコンベア3に載置される。なお、後述するコンベア4、7、8においても、太陽電池1は、表面を上面とし裏面を下面とした状態でコンベア4、7、8上に載置される。
コンベア3に載せられた太陽電池は、コンベア3の間欠的な移動により、下流側に間欠的に移動していく。この間、太陽電池1はコンベア3の表面に吸着保持される。
次に、フラックス塗布機構30によって、太陽電池1の表面及び裏面にフラックスを塗布する。
その後、太陽電池1は予備加熱ヒータ5の上方に移動し、予備加熱ヒータ5によって、配線材120の半田付け位置の周辺が予備加熱される。
コンベア7に載せられた太陽電池1は、コンベア7の間欠的な移動により、下流側に間欠的に移動していく。この間、太陽電池1はコンベア7の表面に吸着保持される。
一方、配線材供給部から供給される配線材120を配線材搬送機構28によって、吸着保持して搬送し、各配線材120を待機中の太陽電池1の上面に近接させる。そして、押圧機構により配線部材120が太陽電池1の上面に押さえ付けられる。また、各配線材120を太陽電池1の下面に近接させる。そして、押圧機構により配線部材120が太陽電池1の下面に押さえ付けられる。
続いて、加熱機構73、74の熱によって、配線材120の下面の半田が溶融する。なお、太陽電池1は通常はシリコンなどの熱伝導性の優れた材料からなるので、太陽電池1の下面側も同時に加熱され、配線材120の上面の半田が溶融する。こうして、太陽電池1の上面に対して配線材120を押さえ付け、そして、太陽電池1の下面に対して配線材120を押さえ付けた状態で、配線材120の半田を溶融させる。この時太陽電池1の端部に位置する箇所には、配線材120の温度の上昇を阻害する熱ブロック材75、76が配置されているので、熱ブロック材75、76の所の配線材120の温度上昇が抑制され、太陽電池120の端部に位置する配線材120の半田の溶融が阻止される。
また、太陽電池1は、配線材120が溶着される箇所が集中的に押圧され、配線材120が溶着される箇所以外の部分は、コンベア7等に押し当てられることはない。そのため、太陽電池に歪みや損傷が生じることを防止できる。
次に、配線部材供給部から新たに配線材120を供給して、同様に太陽電池1に配線材120を半田付けする。以上に示した太陽電池1の連結と同様の工程を繰り返すことにより、所定枚数の太陽電池1を配線材120によって接続する。
太陽電池1を連結して接続する間、配線材120の半田付けが終了した太陽電池1は、順次コンベア7の下流端からコンベア8に受け渡されていく。
そして、所定数の各ストリングを配線によって電気的に接続し、マトリクスが形成される。完成したマトリクスは、裏面を上面とし表面を下面とする状態のまま、板状のカバーガラスの上に載せられる。さらに、マトリクスの上面(裏面)を保護材(ラミネート材)によってラミネートする。このようにして、太陽電池モジュールが完成する。そして、この発明によれば、太陽電池1の端部に不要な半田の付着がなくなり、ラミネート工程の際の応力集中が緩和され、太陽電池1の割れや欠けなどの発生を抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 太陽電池
3、4、7、8 コンベア
30 フラックス塗布機構
31、32 塗布ローラ
70 半田付け部
73、74 加熱機構
75、76 熱ブロック材
115、119 集電極
120 配線材

Claims (3)

  1. 複数の太陽電池を配線材により電気的に接続して太陽電池モジュールを製造する太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記太陽電池は、第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面とを有し、
    前記配線材は、隣接する太陽電池のうち一方の太陽電池の前記第1面と、他方の太陽電池の前記第2面とを接続しており、前記第1面上に位置する第1部分と、前記第2面上に位置する第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを接続する接続部分とを備え、前記第1部分と前記接続部分との間であって前記第1面に平行な方向から前記第2面側に向かって屈曲する第1屈曲部と、前記接続部分と前記第2部分との間であって前記第1面側から前記第2面側に向かう方向から前記第2面に平行な方向に屈曲する第2屈曲部とを有し、
    前記太陽電池と前記配線材とを半田を介して重ね合わせる工程と
    前記配線材の前記太陽電池と対向する側とは反対側において、前記第1部分の前記太陽電池の端部に対応する位置から前記第1屈曲部までを覆うように、前記配線材の温度の上昇を阻害する第1熱ブロック材が配置され、前記第2部分の前記太陽電池の端部に対応する位置から前記第2屈曲部までを覆うように第2熱ブロック材が配置される工程と、
    前記配線材を加熱し、前記第1熱ブロック材および前記第2熱ブロック材が配置されていない部分の半田を溶融させ、前記太陽電池と前記配線材を半田により電気的に接続する工程とを含むことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  2. 前記配線材の加熱は、ランプヒータからの光を前記配線材に照射することにより行われることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 前記ランプヒータからの光は、前記配線材、前記第1熱ブロックおよび前記第2熱ブロックの前記太陽電池と対向する側とは反対側から照射されることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
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