JP5020818B2 - 生物学的試料中の核酸を検出するための方法及び組成物 - Google Patents

生物学的試料中の核酸を検出するための方法及び組成物 Download PDF

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Description

関連出願
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる35U.S.C.119(e)項の仮特許出願第60/585,421号(2004年7月1日出願)の利益を請求する。
発明の分野
本発明は、核酸アッセイの分野、特に、生物学的試料中に存在する小さなRNA又はDNA配列等の、試料中に存在する特定の標的核酸の検出に関する。
核酸の試料中の検出は、診断、治療、法医学、農業、食品科学への適用及び他の領域において有用である。核酸検出の方法としては、核酸をマトリックス中又は支持体上に捕捉して、捕捉した核酸を、色素又は挿入剤等の核酸を視覚化する手段を用いるか用いる又は検出可能プローブをその核酸へハイブリダイズさせて検出する等の、核酸の物理的な分離及び検出を用いるものがあげられる。用いる核酸を分離して検出する公知の方法は、核酸の大きさによる電気泳動分離を用いるもので、例えば、ゲルや他のクロマトグラフィーマトリックスを用いた後、分離した核酸を染色するか又はそれにプローブを付けて、前記核酸の試料中の存在を示すシグナルを産生させるものである。標的核酸を鋳型として用いて作製される産物を産生してその産物を検出すること、DNAから作製されるRNA転写物、又はRNA転写物より作製される翻訳タンパク質を検出すること等で核酸を間接的に検出する方法もある。他の間接的な方法としては、例えば、標的核酸へハイブリダイズして、酵素の基質が提供される場合、検出可能な反応を産生する酵素連結プローブ等の検出すべき核酸に関連する酵素反応により作製される産物を検出するものである。核酸検出の方法には、核酸配列を増幅して、検出される核酸をより多量に産生するものもある。増幅方法の例としては、クローニングされた配列の多数コピーを産生することや、核酸配列の多重コピーの酵素合成を用いるインビトロ増幅手順があげられる。
核酸を検出するための技術の多くは、比較的多量又は高比率の標的核酸が試料中になければならないが、他の技術では、核酸増幅を用いて核酸の量又は比率を高めて試料中の標的核酸がより少ない量でも検出する。試料中にあるいくらか又は全ての核酸を濃縮して目的の核酸の検出を促進できる。核酸の濃縮及び検出の公知の手順の多くは煩雑で、時間がかかるか、又は機器若しくは有害化学物質(例、カオトロープ、突然変異原、又は放射活性化合物)を用いなければならないため、そのような手順は、多くの試料の迅速スクリーニング、現場での診断、又は実験室外の施設での検出といった、多くの適用に望ましくない。従って、依然として、目的の核酸を検出する、比較的簡単な手順及び十分な感度及び/又は特異性をもたらす方法が必要とされている。
ある核酸では、物理的性質又は相対存在度のため、試料中での検出が妨げられる場合がある。例えば、ミクロRNA(miRNA)、小さいか又は短い干渉性RNA(siRNA)、短いヘアピンRNA(shRNA)、及び小核RNA(snRNA)等の短鎖(small)RNA(約17〜27nt)は、他の試料成分から分離すること、及び/又は公知の方法を用いて検出することが難しい。短鎖RNAは、生物学的試料中に比較的微量である場合が多く、そのため検出が困難となる。短鎖RNAは、遺伝子発現をRNA干渉(RNAi)により変調させるか又は静止させる重要な調節分子であるので、重要な疾患予防剤又は治療剤である場合がある。従って、多数の処理や核酸増幅を必要とせずに、生物学的試料中の短鎖RNAの存在を迅速に検出して、生物学的試料におけるその存在、安定性、治療効果、又は他の特性を決定する方法が求められている。短鎖RNAにより、非標的指向性遺伝子機能が偶発的に抑制されるような状態を防ぐために、様々な生物学的試料に局在化する短鎖RNAを検出することがさらに求められている。生物学的試料中のRNA又はその効果を検出するための従来の、in situ ハイブリダイゼーション、ヌクレアーゼ保護アッセイ、RNAを検出するノーザンブロット、タンパク質を検出するウェスタンブロット、イムノアッセイ、及び蛍光検出アッセイ(PCT特許出願番号WO0044914、Liら, WO05004794、Bumcrotら)等の方法は、時間がかかり、煩雑である。
本出願は、生物学的試料中の短鎖RNAを含む、試料中の核酸の迅速検出に有用な方法及び組成物を開示して、有効な核酸検出アッセイへのニーズに対応するものである。
発明の要約
本発明の態様は、試料中に存在する核酸の存在を検出する方法であり、前記方法には:標的核酸を含む試料を提供する工程、ハイブリダイズ条件下で、内部の標的相補配列、隣接する捕捉領域、及び捕捉領域へ結合してヘアピン構造の二本鎖ステム部分を形成する末端領域から構成される部分的に二本鎖のヘアピン構造を形成し、ここで、標的相補領域は、実質的に一本鎖のループ部分を形成する、核酸捕捉プローブと該試料を混合する工程、捕捉プローブの標的相補配列を標的核酸中の標的配列へ特異的にハイブリダイズさせる工程、特異結合対のメンバーを共に結合させて、捕捉支持体へ付いた固定化プローブへ捕捉領域を結合させる工程により標的核酸、捕捉プローブ、及び捕捉支持体へ付いた固体化プローブから構成される捕捉ハイブリッドを形成する工程、捕捉支持体へ付いた捕捉ハイブリッドを試料成分より分離する工程、標的核酸を捕捉ハイブリッドより遊離させる工程、その後、標的核酸へ検出プローブを特異的にハイブリダイズさせて、検出ハイブリッドを形成する工程、並びに標的核酸の試料中の存在を示す、検出ハイブリッドより産生されるシグナルを検出する工程が含まれる。1つの実施態様としては、捕捉領域が捕捉プローブの3’端近くに位置して、末端領域が捕捉プローブの5’端近くに位置する。他の実施態様としては、捕捉領域が捕捉プローブの5’端近くに位置して、末端領域が捕捉プローブの3’端近くに位置する。1つの実施態様としては、固定化プローブへ捕捉領域を結合させる工程が捕捉領域及び固定化プローブの相補配列をハイブリダイズさせる。他の実施態様としては、固定化プローブへ捕捉領域を結合させる工程が、リガンドとその受容体等の、特異結合対の非核酸メンバーを共に結合させる。1つの実施態様としては、標的核酸を捕捉ハイブリッドより遊離させる工程が捕捉プローブを固定化プローブよりさらに遊離させる。1つの実施態様としては、検出工程は、捕捉プローブの標的相補配列へハイブリダイズする標的配列と同一の標的配列に特異的にハイブリダイズする検出プローブを用いる。他の実施態様としては、検出プローブが、捕捉プローブの標的相補配列へハイブリダイズする標的配列と異なるか又は重複する標的配列に特異的にハイブリダイズする。好ましい実施態様としては、検出工程は、同種の反応で産生されるシグナルを検出する。
本発明の他の態様は、試料中に存在する標的核酸の存在を検出する方法であり、前記方法には:標的核酸を含む試料を提供する工程、核酸の第1鎖及び第2鎖から構成される少なくとも部分的に二本鎖構造である捕捉プローブと前記試料を混合する工程であって、第1鎖には、標的相補領域と捕捉領域が含まれ、そして第2鎖は、第1鎖の配列に相補的な配列を含む前記工程、捕捉プローブの標的相補配列を標的核酸中の標的配列へ特異的にハイブリダイズさせる工程、捕捉支持体へ付いた固定化プローブへ捕捉領域を結合させる工程により、標的核酸、捕捉プローブの第1鎖、及び捕捉支持体へ付いた固体化プローブから構成される捕捉ハイブリッドを形成する工程、捕捉支持体へ付いた捕捉ハイブリッドを他の試料成分から分離する工程、標的核酸を捕捉ハイブリッドから遊離させる工程、その後、標的核酸へ検出プローブを特異的にハイブリダイズさせて、検出ハイブリッドを形成する工程、並びに検出ハイブリッドより産生されるシグナルを検出する工程により、標的核酸の試料中での存在を示す工程が含まれる。1つの実施態様としては、第1鎖が3’標的相補領域へ共有結合する5’捕捉領域を含み、第2鎖が第1鎖の捕捉領域へ相補的な3’配列を含むことにより、第1鎖の捕捉領域が第2鎖の相補3’配列へハイブリダイズするときに、部分的に二本鎖構造を形成する。他の実施態様では、第1鎖が3’捕捉領域へ共有結合する5’標的相補領域を含み、第2鎖が第1鎖の3’捕捉領域へ相補的な5’配列を含むことにより、第1鎖の捕捉領域が第2鎖の相補5’配列へハイブリダイズするときに、部分的に二本鎖構造を形成する。
本発明の他の態様は、ハイブリダイズ条件下で少なくとも部分的に二本鎖構造を形成して、標的相補配列と、特異結合対のメンバーを用いることにより固定化プローブへ結合する捕捉領域が含まれる、核酸捕捉プローブである。1つの実施態様としては、部分的に二本鎖構造が、内部の標的相補配列と、隣接する捕捉領域と、捕捉領域に結合してヘアピン構造の二本鎖ステム部分を形成する末端領域が含まれる連続した線状配列から構成されるヘアピン構造であり、標的相補領域は、実質的にヘアピン構造の一本鎖のループ部分を形成する。捕捉領域がこの連続した線状配列の5’領域でもよく、末端領域がその3’領域であるか、あるいは捕捉領域が、ヘアピン構造を形成する連続した線状配列の5’領域でもよく、末端領域がその3’領域であるのが好ましい。他の捕捉プローブの実施態様としては、その構造は、標的相補領域と捕捉領域が含まれる第1鎖と、第1鎖と第2鎖の相補配列のハイブリダイゼーションが少なくとも部分的に二本鎖構造をつくるように、第1鎖の配列に相補的な配列を含む他の第2鎖から構成される。第1鎖は、5’標的相補領域と3’捕捉領域を有してもよく、あるいは3’標的相補領域と5’捕捉領域を有してもよく、他の第2鎖の相補配列は、第1鎖の標的相補領域又は捕捉領域のいずれに相補的でもよいことが好ましい。好ましい実施態様としては、第2鎖の相補配列が第1鎖の捕捉領域に相補的である。他の実施態様としては、部分的に二本鎖のヘアピン構造を形成する捕捉プローブと、ヘアピン構造の捕捉プローブの標的相補配列へハイブリダイズする配列を含む標的核酸に特異的にハイブリダイズする検出プローブが含まれるキットがある。キットの1つの実施態様としては、検出プローブが、捕捉プローブの標的相補配列へハイブリダイズするのと同じ標的核酸配列へ特異的にハイブリダイズする。他の態様としては、キットには、捕捉支持体へ付いた固定化プローブがさらに含まれ、ここで固定化プローブには、捕捉プローブへ特異的に結合する特異結合対のメンバーが含まれる。1つのキットとしては、特異結合対メンバーが、ハイブリダイズ条件下で、捕捉プローブを固定化プローブへハイブリダイズさせる相補配列である。他のキットの実施態様としては、標的相補領域と捕捉領域を含む第1鎖と、第1鎖の配列に相補的な配列を含む他の第2鎖から構成される捕捉プローブと、捕捉プローブの標的相補配列へハイブリダイズする配列を含む標的核酸へ特異的にハイブリダイズする検出プローブがあげられる。
発明の詳細な説明
本発明は、試料中に存在する目的の標的核酸の検出に有用である。本方法は、標的核酸を他の試料成分より単離及び/又は濃縮して標的核酸を検出するために、比較的少なくて容易に実施される工程を用いる。本方法には、1以上の捕捉プローブを用いて、捕捉支持体へ連結する捕捉ハイブリッドを形成させて標的核酸を捕捉し、これらを共に他の試料成分から分離する捕捉工程が含まれる。その後、捕捉ハイブリッド中の標的核酸を捕捉支持体より遊離させて、検出プローブを用いて、検出可能シグナルを産生する検出ハイブリッドを形成させて標的核酸を検出する。捕捉ハイブリッド及び検出ハイブリッドの成分を連結させるにはどの特異結合対を用いてもよいが、好ましい態様としては、核酸ハイブリダイゼーションを用いて捕捉及び検出のハイブリッドを形成させる。好ましい態様としては、非結合検出プローブが、検出ハイブリッド中の結合検出プローブより生じるシグナルの検出に干渉しない同種の反応アッセイで検出工程を実施する。これにより、検出ハイブリッドからのシグナルの検出前に非付着性の検出プローブを混合物より除去する必要がなくなり、本システムが簡易的及び効率的になる。
上記方法は、尿に排出されるか、又は細胞又は組織の抽出物に存在する等の試料中に希薄な濃度で存在する可能性がある小さな標的核酸を検出するのに特に有用である。上記方法はまた、捕捉及び検出の工程を各試料につき単一の反応チャンバで実施できるため、自動化ハイスループットシステムのように、好ましくは同時に、又は迅速に連続して多くの試料をアッセイするのに有用である。
本発明の様々な態様をよりよく理解するために、本発明の記載に用いられるいくつかの用語について以下により詳しく記載する。
「核酸」は、骨格構造により連結した、少なくとも2つ、そして好ましくは10以上の塩基から構成されるポリデオキシリボヌクレオチド(DNA若しくはその類似体)又はポリリボヌクレオチド(RNA若しくはその類似体)を意味する。DNAでは、通常の塩基は、アデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)及びシトシン(C)であり、一方、RNAでは、通常の塩基は、A、G、C、及びウラシル(U、Tに置き換わる)であるが、核酸には、塩基類似体(例、イノシン)と非塩基位置(即ち、1以上の位置でヌクレオチドを欠くホスホジエステル骨格、米国特許第5,585,481号)が含まれる。核酸には、DNA及びRNAのポリヌクレオチド又はポリマーとオリゴヌクレオチド又はオリゴマーが含まれ、それらは、一本鎖(ss)、二本鎖(ds)、又は三本鎖でもよい。オリゴマーは、一般に、1000以下のヌクレオチドを含み、そしてしばしば2〜約100のヌクレオチドを含む核酸を意味し、一方、ポリマーは、一般に、1000以上のヌクレオチドを含む核酸を意味し、当該技術分野で周知の、プラスミド、コスミド、遺伝子、染色体、ゲノム等のような数千のヌクレオチドを含む核酸構造を含む。さらに、この用語に含まれるのは、「ロックト(locked)核酸」(LNA)、RNA模倣性の糖コンホメーションにロックされた二環系フラノース単位とともに1以上のLNAヌクレオチドモノマーを含み、相補性ssRNA、又は相補性ssDNA又はdsDNAに対するハイブリダイゼーション親和性を高めた核酸類似体である(Vester B. and Wengel J., 2004, Biochemistry. 43(42): 13233-41)。
核酸「骨格」は、当該技術分野で公知の(Eschenmoser, 1999, Science 284: 2118-2124)、例えば、糖−ホスホジエステル結合、2’−O−メチル結合、DNA中のグアニジンリンカー(「DNG」)、S−メチルチオ尿素リンカー、メチルホスホネート結合、ホスホロアミデート結合、ポリアミド又はペプチド核酸(PNA)等のアミド骨格修飾物、ホスホロチオエート結合、ホスホン酸エステル核酸結合、ピラノシルオリゴヌクレオチド結合、ビシクロ及びトリシクロ核酸結合、ホルムアセタール及び3’−チオホルムアセタール結合、モルホリノ結合、又は他の天然のホスホジエステルヌクレオシド間結合の修飾物、又は単一骨格中のこのような結合の組合せ等の基又は結合を意味する(Majlessi et al., 1998, Nucl. Acid Res. 26(9): 2224-2229; Dempcy et al., 1995, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 92: 6097-6101; Browne et al., 1995, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 92: 7051-7055; Arya & Bruice, 1998, J. Am. Chem. Soc. 120: 6619-6620; Reynolds et al., 1996, Nucl. Acids Res. 24(22): 4584-4591; Gryaznov & Chen, 1994, Am. Chem. Soc. 116: 3143-3144; Chaturvedi et al., 1996, Nucl. Acids Res. 24(12): 2318-2323; Hyrup & Nielsen, 1996, Bioorg. & Med. Chem. 4: 5-23; Hydig-Hielsen et al., PCT特許出願番号WO95/32305:Mesmaeker et al., Syn. Lett., Nov. 1997: 1287-1290; Peyman et al., 1996, Angew. Chem.. Int. Ed. Engl. 35(22): 2636-2638; Aerschot et al., 1995, Angew. Chem.. Int. Ed. Engl. 34(12):1338-1339; Koshkin et al., 1998, J. Am. Chem. Soc. 120: 13252-13253; Steffens & Leumann, 1997, J. Am. Chem. Soc. 119: 11548-11549; Jones et al., 1993, J. Org. Chem. 58:2983-2991; Summerton & Weller, 1997, Antisense & Nucl. Acid Drug Dev. 7: 187-195; Stirchak et al., 1989, Nucl. Acids Res. 17(15): 6129-6141)。核酸骨格には、同一核酸中に結合混合物(例、糖−ホスホジエステル及び2‘−O−メチル結合)が含まれても、全て1種の結合(例、オリゴマー中の全ての2’−O−メチル、又は全てのアミド修飾の結合)でもよい。
「標的」又は「標的配列」又は「標的核酸」は、例えば、標準的な相補塩基対合を用いることにより他の核酸が結合する(、核酸又は核酸の一部に存在するヌクレオチド塩基の配列をいう。標的配列は、遺伝子又はメッセンジャーRNA(mRNA)に含まれる特異配列等のより大きな核酸の比較的小さな部分でもよい。当業者は、標的核酸が、部分的に二本鎖のヘアピン構造又は部分的に二本鎖の二重鎖構造等の、一本鎖、二本鎖、三本鎖、又はこれらの混合物の様々な形態)で存在できることを理解し、さらに、標的配列がその構造のいかなる鎖(+又は−)でも存在しうることを理解するであろう。簡潔には、標的核酸は、一本鎖の全部又は部分的として記載でき、このことは、標的の意味を1つ又は特定の核酸鎖に限定することを意味するものではない。当該技術分野では、核酸をその融解温度(Tm)より高温で加熱すること、及び/又は化学変性剤を用いること等の標準的方法を用いることにより多重鎖核酸をその一本鎖成分へ容易に変換することが周知である。
「相補的な」核酸、又はその「相補性」は、核酸の1つの鎖中のヌクレオチド配列が、官能基の配向のため、対の核酸鎖上の他の配列へ水素結合することを意味する。相補的な塩基は、典型的には、DNAではAとT、CとGであり、RNAではCとG、そしてUとAである。「実質的に相補的な」は、一方の鎖の配列が対の鎖の配列に対して全部は、及び/又は完全には相補的でないが、2つの鎖上の塩基間では十分な結合がおこり、一連のハイブリダイゼーション条件(例、塩濃度及び温度)で安定したハイブリッド複合体を形成することを意味する。そのような条件は、その配列と、当業者に公知の標準的な数理計算を用いてハイブリダイズする鎖のTmを予測することによるか、又は定型的な方法を用いてTmを経験的に決定して予測することができる。Tmは、2つの核酸鎖間で形成されたハイブリダイゼーション複合体の集合の50%が変性する温度を意味する。Tm未満の温度ではハイブリダイゼーション複合体の形成が優勢であるのに対して、Tmより高い温度ではハイブリダイゼーション複合体における鎖の融解又は分離が優勢である。Tmは、1M NaCl水溶液中に既知のG+C含量を有する核酸については、例えば、Tm=81.5+0.41(%G+C)を用いて推定できるが、核酸の構造特性を考慮する他のTm計算法も当該技術分野で公知である。
「ハイブリダイゼーション条件」は、1つの核酸鎖が相補的な鎖相互作用と水素結合により第二の核酸鎖へ結合してハイブリダイゼーション複合体を産生する、累積的な環境をいう。そのような条件としては、核酸を含む水溶液又は有機溶液の化学成分とその濃度(例、塩類、キレート剤、ホルムアミド)、及びその混合物の温度があげられる。インキュベーション時間の長さや反応チャンバの寸法のような他の周知の因子も、本環境の一因となる場合がある(例、Sambrook et al.,Molecular Cloning, A Laboratory Manual)第2版、1.90-1.91, 9.47-9.51, 11.47-11.57 頁(コールドスプリングハーバーラボラトリー出版局、コールドスプリングハーバー、ニューヨーク、1989))。
「標識」は、検出可能であるか又は、例えば、検出可能シグナルを産生する反応を触媒して検出可能な応答又はシグナルを直接的又は間接的に産生する分子部分を意味する。標識としては、発光部分(蛍光性、生物発光性、又は化学発光性の化合物等)、放射性同位体、特定結合対のメンバー(例、ビオチン及びアビジン)、酵素又は酵素基質、反応基、又は色素や検出可能な色素をもたらす粒子等の発色団があげられる。
「検出プローブ」は、標的配列へ特異的に結合するオリゴマー又はポリマーであり、その結合により、直接的又は間接的に、標的配列の存在を示す検出可能シグナルがもたらされる。検出プローブは、検出可能シグナルを産生するために標識化する必要はなく、例えば、プローブをその標的配列へ結合させて生じる電気インパルスが検出可能シグナルになり得る。「標識化プローブ」は、標識を含むか又はそれへ直接的又は間接的に結合したプローブである。標識化プローブを作製し、及び/又は用いる方法は当該技術分野で周知である(例、Sambrook et al.,Molecular Cloning, A Laboratory Manual)」第2版、第10章;米国特許第6,361,945号、Becker et al.;5,658,737号、Nelson et al.;5,656,207号、Woodhead et al.;5,547,842号、Hogan et al.;5,283,174号、Arnold et al.;4,581,333号、Kourilsky et al.;5,731,148号、Becker et al)。例えば、検出プローブには、非ヌクレオチドリンカーとそのリンカーへ付いた化学発光標識を含めてよい(米国特許第5,185,439、5,585,481、及び5,639,604号、Arnold et al.)。
均一検出可能標識」は、標識が標的へ結合しているか又は非結合であるかに依存して、均一な方法でその存在を検出できる標識をいう。均一検出可能標識は、検出工程の前に、標識の非結合型を混合物より物理的に分離せずに「均一反応」において検出できる。均一反応は、溶液中でも、マイクロアレイ、バイオチップ、又は遺伝子チップ等の支持体上でも起こり得ることが理解されるであろう。好ましい均一検出可能標識とその検出条件は公知である(米国特許第5,283,174号、Arnold et al.;5,656,207号、Woodhead et al.;5,658,737号、Nelson et al.)。
「固定化プローブ」は、標的核酸を含む捕捉ハイブリッドを捕捉支持体へ結合させる手段を提供する。好ましい固定化プローブは、標的核酸へ直接的又は間接的に結合して、結合した標的核酸を他の試料成分等の非結合材料から分離することを促す、支持体に結合した核酸オリゴマー又はポリマーである。好ましい実施態様としては、標的核酸を固定化プローブへ捕捉プローブを介して間接的に結合させる。捕捉支持体としては、例えば、ニトロセルロース、ナイロン、ガラス、ポリアクリレート、混合ポリマー、ポリスチレン、シランポリプロピレン、及び磁気吸引材料より作製されるマトリックス又は粒子等のいかなる多様な材料をも用いられる。単分散性の磁気球体は、それらが相対的に均一な大きさであり、好ましくは自動化システムにおいて、磁力を反応容器へあてて溶液から容易に回収されるため、捕捉支持体の好ましい態様である。固定化プローブは、いかなる多様な共有結合、キレート化、又はイオン相互作用のいずれかをも用いて捕捉支持体へ直接連結させてもよく、支持体へ結合する1以上のリンカーを介して間接的に連結させてもよい。
「捕捉プローブ」は、好ましくは相補配列のハイブリダイゼーションにより、標的核酸と固定化プローブを結合する手段を提供する。捕捉プローブとしては、標的相補的な配列の領域と、捕捉プローブ、又は捕捉プローブが含まれるハイブリダイゼーション複合体を固定化プローブへ付けるための手段が含まれる。そのような付着手段は、固定化プローブの配列に相補的である配列の領域でも、他の特異結合対のメンバー(例、ビオチン及びアビジン又はストレプタビジン)でもよい。好ましい実施態様としては、上記のように(Weisburg et alの米国特許第6,110,678号)、捕捉プローブとして、捕捉プローブの標的相補領域へ共有結合して、適切な条件下で、固定化プローブの相補的なホモポリマー(例、ポリT又はポリA)へハイブリダイズする核酸ホモポリマー(例、それぞれポリA又はポリT)があげられる。
「試料」又は「生物学的試料」は、目的の標的核酸が存在し得るあらゆる組成物又は混合物をいい、植物又は動物の材料、廃棄物質、法医学分析用の材料、環境試料等が含まれるがこれらに限定されない。生物学的試料としては、例えば、末梢血、骨髄、血漿、血清、リンパ節が含まれる生検組織、呼吸系組織又は滲出液、胃腸組織、尿、糞、精液、又は他の体液等の、標的核酸を含む可能性がある、生きた又は死んだ生物由来のあらゆる組織、細胞、抽出物があげられる。
「分離すること」又は「単離すること」又は「精製すること」は、1以上の成分を試料等の複雑な混合物から除去することをいう。試料成分としては、標的及び非標的の核酸と、塩類、酸、塩基、界面活性剤、タンパク質、炭水化物、脂質、及び他の有機又は無機材料等の他の材料があげられる。好ましくは、分離する、単離する、又は精製する工程は、標的核酸の少なくとも70%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは約95%を他の試料成分から取り出す。分離する、単離する、又は精製する工程は、場合によっては、非標的の試料成分を除去する追加の洗浄工程を含んでもよい。
捕捉ハイブリッドの「遊離」は、捕捉プローブから標的核酸を、及び/又は固定化プローブから捕捉プローブを分離するように、捕捉ハイブリッドの1以上の成分を互いに分離することをいう。標的核酸鎖の遊離により、捕捉ハイブリッドの他の成分から標的が分離されて、その標的は、検出プローブへ結合できる。捕捉ハイブリッドの他の成分は結合したままでよく、例えば、捕捉プローブ鎖は、標的検出に影響を及ぼさずに捕捉支持体上の固定化プローブへ結合したままでもよい。1以上の捕捉ハイブリッド成分は、成分の解離を促進するために1以上の条件を変化すること(例えば、Tmより高温で加熱すること、塩濃度を変えること、変性剤又は競合結合部分を混合物へ加えること)により、又は鎖置換等の他の周知の方法を用いて遊離させることができる。
「から本質的になる」は、本発明の基本的かつ新規の特性を実質的には変えない他の成分、組成物、又は方法工程を本発明の組成物、キット、又は方法に含めてよいことを意味するために用いる。そのような特性としては、試料中の標的核酸へ特異的に結合又はハイブリダイズするオリゴマーの標的相補領域の能力、他の試料成分より分離される捕捉ハイブリッドの能力、及び、標的核酸へハイブリダイズして、標的の試料中の存在を示す検出可能シグナルを提供する検出プローブの能力があげられる。上記特性には、図1〜3に例示される特定の配列に依存しない、本明細書に記載される捕捉プローブの構造特性が含まれる。当業者は、捕捉ハイブリッド及び検出ハイブリッドを創出するために多様な条件を使用し得ること、さらに、本発明の方法工程を達成するために多様なデバイス又はシステムを使用し得ることを理解するであろう。本明細書に記載した実施態様に例示される、本発明の方法の基本的かつ新規の特性に実質的に影響を及ぼすいかなる成分、組成物、又は方法工程をも、この用語には含まれない。
捕捉プローブの例としては、標的核酸に相補的な少なくとも10のヌクレオチドの配列を含む、DNA、RNA、及び/又はその類似体のオリゴマーである。好ましい実施態様としては、結合を高めるための2’−O−メチル結合や他の修飾構造を有する約20のヌクレオチドの標的相補領域を含むオリゴマーがあげられる。捕捉プローブの実施態様としては、捕捉プローブの3’及び/又は5’領域でホモポリマー配列へ共有結合する約15〜25のヌクレオチドの標的相補配列を有するオリゴマーがあげられる。1の実施態様としては、捕捉プローブの標的相補領域の一端へ共有結合する約15〜30のヌクレオチドのポリdA配列があげられる。
ある捕捉プローブの実施態様としては、5’Xa’b’c’Y3’と図式化し得る、5’領域、中間標的相補領域、及び3’領域を含むオリゴマーが含まれ、Xは、n個の残基を含む配列Xを示し、a’b’c’は、標的相補配列を示し、そしてYは、n個の残基を含む配列Yを示し、X及びYの領域は、捕捉プローブ全体がループ等の標的相補配列があるヘアピン構造を形成するように二本鎖構造を形成できる。ある実施態様としては、ハイブリダイズ条件下で、ホモポリマー配列の分子内ハイブリダイゼーションにより部分的に二本鎖のヘアピン構造を形成するように、線状の捕捉プローブの標的相補領域に隣接する5’X及び3’Y領域に相補的なホモポリマー配列が含まれる。図2に例示するように、ヘアピン捕捉プローブの例としては、標的相補領域に隣接した5’ポリdT領域と3’ポリdA領域が含まれ、本ポリdT及びポリdA領域が互いに結合する場合に標的相補領域はヘアピン構造のループを形成する。本実施態様では、標的相補領域はヘアピン構造では実質的に一本鎖のままである。当業者であれば、5’及び3’領域に位置するいかなる相補配列も、ヘアピン捕捉プローブ構造を形成するオリゴマー中の標的相補領域に隣接するために用いうることを理解するであろう。
他の捕捉プローブの実施態様としては、個々の一本鎖の各々が少なくとも部分的に対の一本鎖に部分的にへ相補的である2つのオリゴマー鎖から構成される部分的に又は完全な二本鎖構造があげられる。そのような実施態様は、以下のように図式化できる:
(第1鎖) 5’Xa’b’c’3’
(第2鎖) 3’Ya b c 5’
ここで、Xは、n個の残基を含む配列Xを示し、a’b’c’は、標的相補配列を示し、abcは、標的相補配列に相補的な任意の配列を示し、そしてYは、n個の残基を含む配列Yを示し、ここでX及びYの領域は、二本鎖構造を形成できる。例えば、第1一本鎖は、3’標的相補領域へ共有結合する5’ポリdT部分をXに含み、第2一本鎖は、第1鎖の一部に相補的な他の5’配列領域へ共有結合する3’ポリdA部分をYに含み、ここで二本鎖構造は、少なくともこのハイブリダイズするポリdT/ポリdA領域から構成される。このような捕捉プローブを図3に例示する。
捕捉プローブの他の実施態様としては、3’又は5’標的相補領域と固定化プローブに結合する連続領域から構成される一本鎖オリゴマーがあり、以下のように図式化できる:
5’Xa’b’c’3’又は5’a’b’c’X3’
[ここで、Xは、n個の残基を含む配列Xを示し、a’b’c’は、標的相補配列を示す]。1つのそのような態様を図1に例示する。
検出プローブの好ましい実施態様の例としては、例えば、結合又は非結合のプローブ上の標識の差異的加水分解を用いる等の同種の反応において検出される付着標識がある、約5〜50のヌクレオチド長のオリゴヌクレオチドがあげられる。検出プローブの好ましい実施態様としては、アッセイに用いる捕捉プローブの標的相補配列と同鎖であるヌクレオチド配列があるものがあげられる。検出プローブの他の好ましい態様としては、捕捉プローブの標的相補配列と同一ヌクレオチド配列があげられる。好ましい検出プローブは、例えばアクリジニウムエステル(AE)化合物等の付着する化学発光マーカーがある(米国特許第5,185,439号、5,639,604号、5,585,481号、及び5,656,744号)。好ましい実施態様としては、非ヌクレオチドリンカーを用いてA及びT塩基対の領域に近いプローブの中央領域へアクリジニウムエステル標識を付けて(米国特許第5,585,481号及び5,656,744号、Arnold et al.)、AEの両側のヌクレオチド塩基のアミンを制限して挿入部位を提供する。あるいは、標的核酸がもたらす隣接するアミンの効果を制限するために、標的核酸上の検出プローブに隣接してハイブリダイズする第二のオリゴマーと共に用いる検出プローブの3’又は5’末端にAE標識を付けてもよい。他の実施態様としては、ミスマッチ部位近傍の二重鎖の領域が十分に脱安定化して、関連の非標的配列へハイブリダイズしたプローブ上のAEを加水分解の分解に対して感受性なため、関連する非標的ポリヌクレオチド配列とのミスマッチの部位又はその近くにAE標識を付けて、1つのヌクレオチドだけが異なる場合に関連配列と標的配列を識別できるようにする。
本発明の方法は、標的核酸が試料中に存在する場合、標的核酸を試料より単離する工程を、検出可能シグナルを産生する検出プローブを用いて標的核酸を検出する工程と組み合わせる。本発明の組成物は、構造的捕捉プローブ、捕捉支持体上の固定化プローブ、及び本明細書に記載の検出プローブを含み、これらは、本方法を実施するための他の試薬と共にキットに含めてよい。図面は、本発明のいくつかの態様を概略的に例示する。
図1は、一本鎖の捕捉プローブを用いて試料から標的核酸を捕捉して、検出ハイブリッドを形成して標的核酸の検出により検出可能シグナルを産生する方法の態様を例示する。捕捉プローブ(ポリAa’b’c’の配列として示す)と標的核酸(abcdの配列として示す)を溶液中で混合する。当業者であれば、標準的な方法を用いて二本鎖の標的核酸を処理し、この鎖を化学的又は物理的に解離させて、一本鎖を捕捉プローブとのハイブリダイゼーションに適用できることを理解するであろう。捕捉プローブとしては、標的相補領域(配列a’b’c’)と、固定化プローブ(捕捉支持体へ付いたポリTとして示す)と結合する他の部分(ポリA)があげられる。当業者であれば、捕捉プローブの特異結合対メンバーが、特異結合対の他のメンバーか又はそれを含む固定化プローブに結合する限り、他の核酸配列も含む特異結合対のいかなるメンバーも、例示のポリA領域に置き換えられることを理解するであろう。
捕捉プローブは、そのプローブの標的相補領域を標的核酸にハイブリダイズして、捕捉支持体へ付いた固定化プローブへハイブリダイズするか、さもなければ結合して、捕捉ハイブリッドを形成する。捕捉支持体へ付いたポリTオリゴマーとして示される固定化プローブは、捕捉プローブのポリA部分に相補的である。捕捉ハイブリッドは、固定化プローブ、捕捉プローブ、及び標的核酸が同時に結合して形成させても、連続した工程で形成してもよい。例えば、捕捉ハイブリッドの連続形成は、最初に、捕捉プローブと標的核酸で構成される複合体を形成した後、この複合体が、捕捉プローブの一部が固定化プローブへ結合して固体支持体へ付いてもよい。連続形成の他の例としては、最初に捕捉プローブを固定化プローブへ付けて、標的相補領域で標的核酸を捕捉プローブへ結合させる方法がある。捕捉ハイブリッドの形成後、例えば、遠心分離、濾過、磁気捕捉支持体の磁気吸引等の様々な公知の方法のいずれかを用いて捕捉支持体を物理的に分離して、捕捉ハイブリッドを他の試料成分から単離する。捕捉ハイブリッドのいかなる部分にも非特異的に付着する他の試料成分からの標的核酸の単離をさらに促進するため、捕捉ハイブリッドを1回以上洗浄して、他の試料成分を希釈して除去できる。洗浄は、適当な水溶液(例、10mM Tris,1mM EDTA)と適当な条件(例、成分のTmより高温)で捕捉ハイブリッドを個々の成分へ解離させてから、捕捉ハイブリッドを再形成させるような条件を再調整して達成できる。処理の簡素化と工程の最少化のために、洗浄は、捕捉ハイブリッドを維持する条件を用いて、捕捉支持体へ付いたインタクトな捕捉ハイブリッドを溶液中でリンスするのが好ましい。
次に、標的を捕捉ハイブリッドから遊離させる。例えば、捕捉ハイブリッドを個々の成分に遊離して、標的核酸を溶液中へ放出して、検出プローブと検出可能複合体を形成できるようにする。例示のように、捕捉プローブオリゴマーと検出プローブオリゴマーは同一センス鎖であるため、捕捉プローブオリゴマーを溶液中へ遊離させても検出プローブとハイブリダイズしない。検出プローブ(a’b’c’d’として示す)は、標的核酸(配列abcdとして示す)とハイブリダイズするのに適した条件で提供されるため、検出ハイブリッドを形成する。遊離した捕捉プローブは、標的核酸とのハイブリダイゼーションで検出プローブと競合する可能性があるため、当業者は、検出プローブを過剰に、又は検出プローブの長さ及び/又は構造修飾(例、骨格)により標的核酸に(捕捉プローブに比べて)より親和性が高いものを提供するべきであることを理解する。例示のように、検出プローブの標的相補配列は、捕捉プローブの標的相補配列より長い。標的核酸は検出プローブとほぼ同じ長さで例示されているが、当業者であれば、検出プローブは標的核酸より短く、捕捉プローブにより認識される標的領域とは異なる標的領域へ結合できることを認識するであろう。検出工程では、場合によっては、1以上の他のオリゴマーを標的核酸へ結合させて、検出プローブへ結合すること、及び/又は検出可能シグナルを産生することを促進する。そのような他のオリゴマーとしては、ヘルパー、非標的配列と交差反応するための競合的プローブ、又はシグナル産生に用いる他の成分(例、酵素、基質、触媒、又はエネルギー放出体)を検出プローブの近傍にするオリゴマー等があげられる(米国特許第5,030,557号、Hogan et al.;5,434,047号、Arnold;及び5,928,862号、Morrison)。検出工程は、当該技術分野で周知の方法を用いて、検出ハイブリッドからの検出可能シグナル(★として示す)の産生に適する条件を用いる。検出ハイブリッドからのシグナルの検出は、試料中に標的核酸が存在することを示す。
図2は、図1に例示したものに類似の工程を用いるが、部分的に二本鎖であり、標的相補領域が含まれる一本鎖ループ領域を含むヘアピン構造を形成する捕捉プローブを用いる他の態様を例示する。捕捉プローブには、ヘアピンの二本鎖部分を形成する相補的な5’及び3’配列(ポリT及びポリAとして示す)が含まれ、して、ループを形成する標的相補領域(a’b’c’d’として示す)に隣接する。本実施態様では、ヘアピン捕捉プローブの5’及び3’端を分離して(例えば、Tmより高温で加熱して水素結合を解離させる)、標的核酸(配列dcbaとして示す)とのハイブリダイゼーションの前に、線状一本鎖捕捉プローブとする。試料中の二本鎖標的も、捕捉プローブと標的鎖のハイブリダイゼーションの前に、捕捉プローブを線状にして標的核酸鎖を解離させる単回の融解工程で融解してよい。あるいは、融解工程を行わず、標的と標的相補領域のハイブリダイゼーションをしてもよく(例えば、鎖置換又は鎖侵入により)、それにより捕捉プローブの5’及び3’端を分離する。標的にハイブリダイズしない過剰の捕捉プローブは、分子内ハイブリダイゼーションによりヘアピン構造を再形成して、固定化プローブ等の混合物中の他の成分へ捕捉プローブが結合することを効率よく妨げる。
本実施態様において、捕捉ハイブリッドは、捕捉プローブの標的相補領域へハイブリダイズした標的核酸と、相補的固定化プローブへハイブリダイズした捕捉プローブの一端から構成される。例示のように、捕捉プローブの3’ポリA領域は、捕捉支持体へ付いたポリTの固定化プローブへハイブリダイズする。その後、捕捉支持体へ付いた捕捉ハイブリッドから溶液相を分離して、場合によっては洗浄工程を用いて、標的に非結合の過剰なヘアピン捕捉プローブを含む試料成分をさらに除去できる。本方法は、図1で上記のように、標的を捕捉ハイブリッドより遊離させるか又は捕捉ハイブリッドをその成分に分離した後、標的核酸に特異的にハイブリダイズした検出プローブ(配列a’b’c’d’として示す)から構成される検出ハイブリッドを形成して進行する。例示のように、捕捉ハイブリッドから遊離した捕捉プローブは、ヘアピン構造を再形成するものの、固定化プローブへはハイブリダイズしないであろう。なぜなら、それは検出プローブと同一センス鎖であり、好ましい分子内ハイブリダイゼーション又は検出プローブのためである。このことは、それにより捕捉プローブと検出プローブの標的への結合の競合が妨げられるか又は最少化されるため、本実施態様の利点である。検出プローブと標的から構成される検出ハイブリッドは、検出可能シグナル(★として示す)を産生して、標的の試料中に標的が存在することを示す。
図3は、2つの鎖(一方の鎖上の3’ポリA領域と他方の鎖上の5’ポリT領域として示す)上の相補配列と少なくとも1つの標的相補領域(ポリT含有鎖上のa’b’c’として示す)を含む完全又は部分的に二本鎖の捕捉プローブを用いて標的核酸を捕捉する方法の実施態様を例示する。本実施態様では、捕捉プローブの一方の鎖だけが標的核酸(配列abcdeとして示す)にハイブリダイズする。標的配列へ結合する捕捉プローブ鎖はまた、固定化プローブ(捕捉支持体上のポリA鎖として示す)に結合する特異結合パートナーのメンバーをも含むことは重要である。捕捉プローブの標的相補領域への標的結合に起因する鎖置換により、捕捉プローブ鎖が分離できるにもかかわらず、この部分的な二本鎖の捕捉プローブは、通常、捕捉ハイブリッドを形成する前に解離する。図3は、2つの鎖が互いに相補的である部分を含み(一方の鎖上のポリAと他方の鎖上のポリTとして示す)、かつ、一方の鎖が標的相補配列を含むのに対して、他方の鎖は標的相補配列に相補的な配列を含む、完全二本鎖の実施態様を例示する。当業者であれば、捕捉プローブが部分的に二本鎖でもよいことを理解するであろう(例えば、ポリA鎖を図3に示すポリA−abc鎖で置き換える)。完全二本鎖及び部分的に二本鎖の捕捉プローブでは、同じアッセイ工程を用い、場合によっては、標準的な方法を用いる捕捉プローブ鎖の分離から始めて、一方の捕捉プローブ鎖の標的相補部分が標的核酸にハイブリダイゼーションできるようにする。2つの捕捉プローブ鎖は、再ハイブリダイズして(例えば、ポリAのポリTへの結合により)、捕捉プローブ鎖の標的相補配列が標的核酸に結合することを干渉できるため、当業者であれば、捕捉プローブが、標的核酸へのハイブリダイゼーションを最適化するため修飾しながら合成できることを理解するであろう。
本実施態様において、捕捉ハイブリッドは、一方の捕捉プローブ鎖の標的相補領域へハイブリダイズする標的核酸から構成され、同じ捕捉プローブ鎖の他の部分(ポリTとして示す)は、捕捉支持体に付いた固定化プローブ(ポリAとして示す)に結合する。上記のように、支持体へ付いた捕捉ハイブリッドを他の試料成分から分離し、場合によっては洗浄し、試料成分と捕捉ハイブリッドに結合していない捕捉プローブ鎖を除去する。標的配列に結合しない捕捉プローブ鎖は、部分的な又は完全な二本鎖構造を再形成して、結合していない単鎖と共に洗い流すことができる。その後、標的核酸を捕捉ハイブリッドから遊離するか、又は捕捉ハイブリッドをその成分に分離して、遊離した標的を溶液中で検出プローブ(配列a’b’c’d’e’として示す)に結合させ、検出ハイブリッドを形成して、検出されるシグナル(★として示す)を産生し、標的核酸の試料中の存在を示す。図3に例示するように、捕捉ハイブリッドから遊離した捕捉プローブ鎖は溶液中に残存するが、検出プローブと同一センス鎖であるため検出プローブに結合しない。当業者は、検出プローブと遊離される捕捉プローブ鎖が標的に結合する場合の競合を最小化するため、検出プローブには、標的核酸の結合に有利な構造(例えば、配列長さの増加、及び/又は骨格修飾)が含まれるべきであることを理解するであろう。
本明細書に記載の方法を用いる典型的なアッセイとしては、目的の核酸を含む試料を提供することがあげられる。そのような試料は、本アッセイに直接用いても、生物体液の溶解溶液での単純希釈から当該技術分野で周知の複雑な多様な方法(例えば、Su et al., J. Mol. Diagn. 2004, 6: 101-107; Sambrook, J. et al., 1989「Molecular Cloning, A Laboratory Manual」第2版、7.37-7.57頁;及び米国特許第5,374,522号、5,386,024号、5,786,208号、5,837,452号、及び6,551,778号)のいずれかを用いて調製できる。典型的には、標的核酸を含む試料を加熱して試料中の酵素を不活性化し、試料中の核酸を一本鎖にする(例えば、90〜100℃で2〜10分、その後0〜5℃に急冷)。捕捉ハイブリッドを形成するために、本試料を適当なハイブリダイゼーション条件で捕捉プローブ(例、上記の形態のいずれか)と、捕捉支持体へ付いた固定化プローブともにインキュベートする。効率的な方法としては、これらの成分をハイブリダイゼーション混合物中で共に混合し、第1条件を用いて、捕捉プローブ鎖の標的相補領域と標的核酸の間のハイブリダイゼーションを促進し、その後第2条件で、本捕捉プローブ:標的複合体の固定化プローブへの結合を促進する。例えば、第1条件では、捕捉プローブの標的相補配列と標的配列のTm未満で、捕捉プローブと固定化プローブを結合する配列のハイブリダイゼーションのTmよりは高温で本混合物をインキュベートした後、固定化プローブ配列に結合する捕捉プローブのTm未満の第2温度でインキュベートする(米国特許第6,110,678号)。核酸ハイブリダイゼーションが必要ない特異結合対のメンバー(例、ビオチンとアビジン又はストレプタビジン)を用いて捕捉支持体へ捕捉ハイブリッドを付ける実施態様では、選択する結合対メンバーに適した条件を用いる。捕捉ハイブリッドの形成後、濾過、遠心分離、重力、磁力等を用いてフィルター、膜、又は粒子を溶液相より取り出す等の、支持体に適する周知の方法を用いて、捕捉支持体へ付いた捕捉ハイブリッドを他の試料成分から物理的に分離する。捕捉ハイブリッドの付いた捕捉支持体を他の試料成分から分離する場合、捕捉された標的核酸をさらに精製するために、場合によっては、洗浄工程を含めてもよく、好ましくは、捕捉ハイブリッドを捕捉支持体へ付けたまま実施する。その後、標的核酸、又は捕捉ハイブリッドの全ての成分を溶液中へ放出して、標的を検出工程のために遊離させる。標的又は捕捉ハイブリッド成分の遊離は、温度又は混合物の化学組成を変化させて、捕捉ハイブリッドを1以上の核酸成分に解離することを促進する等のいかなる方法でも実施できる。典型的には、例えば、低イオン強度の水溶液中90〜100℃5分間、その後0〜5℃に急冷する、単一加熱工程を実施して標的と捕捉プローブ鎖を溶解する。捕捉ハイブリッドの他の成分(例、捕捉プローブ)を遊離させることもできるが、標的核酸だけは検出プローブに結合できるようにすべきである。遊離した標的核酸を含む溶液相を混合物の他の成分(例、捕捉支持体、及び/又は非結合の捕捉プローブ)から分離できるが、捕捉プローブ鎖は検出プローブと同鎖であり、検出プローブの標的への結合には干渉しないため必須ではない。図2に例示するように、ある実施態様では、分子内ハイブリダイゼーションにより捕捉プローブのヘアピン形を再形成して、捕捉プローブをさらに隔離する。検出工程は、遊離した標的核酸を含む溶液相に検出プローブを直接加えて、検出プローブ及び標的の配列を結合するのに適したハイブリダイゼーション条件(例えば、可溶相へ塩類を加えて好適なイオン強度の溶液にして、25〜60℃でインキュベートすること)で、本混合物をインキュベートして可溶相で実施できる。検出プローブが標的核酸へ結合して検出ハイブリッドを形成した後、本ハイブリッドからのシグナルを検出して、標的の試験試料中の存在を示す。定型的な手順を用いて非結合の検出プローブをシグナル検出前に除去してよい。好ましい実施態様としては、シグナル検出前に非結合プローブを結合プローブから分離しなくてもいいように、検出ハイブリッドからのシグナルを同種反応物中で検出する(例えば、米国特許第5,283,174号、5,639,604号、5,948,899号、5,658,737号、5,756,709号、5,827,656号、及び5,840,873号に記載のように)。検出ハイブリッド中の選択標識からのシグナルを産生して検出するのに適した条件は、当業者に周知である。
本発明はまた、本明細書に記載の標的核酸を検出する方法を実施するための成分を含むキットを含む。好ましいキットは、標的核酸に特異的な少なくとも1つの検出プローブと、標的核酸を含む捕捉ハイブリッドを形成するための手段を含む。例示のキットには、標的相補領域を含む一本鎖の捕捉プローブと固定化プローブへ結合する手段が、標的に特異的な検出プローブと共に含まれる。他の例示キットとしては、ハイブリダイゼーション条件下でヘアピン構造を形成する2つの相補領域が隣接する標的相補領域を含む捕捉プローブであって、相補領域の一方が捕捉プローブを固定化プローブへ結合する手段を果たすものが、標的特異的検出プローブと共にあげられる。他の例示キットには、一方の鎖に標的相補領域を含む完全に又は部分的に二本鎖の捕捉プローブと固定化プローブに結合する手段が、標的特異的な検出プローブと共に含まれる。例示のキットは、捕捉支持体に付いた1以上の固定化プローブをさらに含んでもよく、固定化プローブは、捕捉プローブの一部と相補的なヌクレオチド配列を含むか又は捕捉プローブ上の他の結合対メンバー(例、ビオチン)と結合する特異結合対のメンバー(例、アビジン)を含み、キット中の捕捉プローブの一部に結合できる。好ましいキットにおいて、捕捉支持体は、磁化粒子、好ましくは常磁性ビーズであり、キット中の捕捉プローブのホモポリマー部分に相補的なホモポリマーオリゴマー(例、ポリA、ポリT、ポリC、又はポリG)がそれに付く。キットの実施態様はまた、捕捉ハイブリッド及び/又は検出ハイブリッドの形成に用いる、塩類、緩衝剤、キレート剤、及び他の無機又は有機化合物等の化学化合物を含みうる。キットの実施態様は、標的核酸を捕捉ハイブリッドから遊離するのに用いる、塩類、緩衝剤、キレート剤、変性剤、及び他の無機又は有機化合物等の化学化合物を含むことができる。キット態様は、検出工程で用いる、酵素、基質、混合物のpHを調整する酸又は塩基、塩類、緩衝剤、キレート剤、及び検出可能シグナルを検出ハイブリッドより産生するのに用いる他の無機又は有機化合物等の化学化合物を含みうる。キットの実施態様はまた、組織又は細胞材料を破壊する溶解剤や核酸を完全に保存する薬剤の個々の成分又は混合物を含む、本発明の方法で用いる試料を調製するための化学品を含みうる。そのような組成物としては、酵素、界面活性剤、カオトロープ剤、キレート剤、塩類、緩衝剤、及び他の無機又は有機化合物があげられる。キットには、上記の捕捉プローブ、検出プローブ、及び固定化プローブの成分のあらゆる組合せが含まれ、これらは、混合物として、又は個別の容器で、互いに組み合わせて包装される。当業者にとっては、本発明に多くの異なるキット構成物が含まれることは明らかであろう。
本発明の態様及び実施態様を以下の実施例で例示する。核酸合成、ハイブリダイゼーション、及び標識検出の方法及び試薬は実質的に本明細書で記載のように用いたが、当業者であれば、同等の結果を達成するのに、他の定型的な方法や標準試薬を用いうることを理解するであろう。オリゴヌクレオチドは、標準のホスホロアミダイト化学(Caruthers et al., 1987, Methods in Enzymol., 154: 287)を用いて合成し、定型的なクロマトグラフィー法(例、HPLC)を用いて精製して、典型的には、10mM Tris,1mM EDTA(pH7.5)の溶液で室温〜−80℃に保存した。実施例に例示する標的捕捉工程では、捕捉支持体として磁気粒子を用いて、これに磁場を加えて溶液相からアッセイ容器外へ分離したが、当業者であれば、他の分離手段を用いうることを理解するであろう。可溶性成分を含む上清を除去し、粒子に結合したハイブリダイゼーション複合体を洗浄した(捕捉されたハイブリッドを磁気粒子へ結合する結合を維持するのに十分なイオン強度の洗浄溶液を用いて、洗浄温度、通常は約25℃で1〜3回)。一般に、洗浄は、粒子を洗浄溶液に懸濁させること、粒子を分離すること、及び上清を除去すること、そして各洗浄の工程を繰り返すことを室温で実施する。検出工程では、遊離した標的核酸と検出プローブを適切な塩類及び緩衝剤を含む水溶液中で、検出プローブ配列とその標的配列について予測されるTm未満の温度で通常30〜60分間インキュベートした。AE標識の検出プローブを用いた場合、標的と結合したAE標識プローブと比較した、非結合プローブ上のAE標識の差異的加水分解を用いる同種検出工程を実施した(米国特許第5,283,174号に詳しく記載されている)。例えば、非結合プローブ上のAE標識の加水分解を促進する選択試薬(例、塩基性溶液)を加えて加水分解を行った後、結合プローブに付いたAEからの化学発光を触媒する検出試薬(例、H)を加えて、化学発光シグナル(相対発光量、又はRLUとして参照する)をルミノメーター(例、LEADER(登録商標)450HC+,Gen−Probe社、カリフォルニア州サンディエゴ)で検出した。
以下の実施例は、上記のアッセイに用いるいくつかの好ましい態様と試薬を記載する。当業者であれば、本方法工程を実施するのに、本明細書に記載のものに代えて他の試薬及び条件を用いうることを理解するであろう。例えば、シグナルを産生して検出するための試薬及び条件は、選択する検出プローブ標識に基づき、当業者が選択できる。当業者であれば、本発明の方法が、相補配列にハイブリダイズすることができる、選択したいかなる標的核酸配列を用いても実施し得ること、即ち、本方法がいかなる特別なプローブや標的配列にも依存しないことを理解できるであろう。当業者であれば、標的配列を選択し、本明細書に記載の捕捉プローブ形態のうちいずれかの適当な標的相補配列と標的特異的な検出プローブを、定型的な方法を用いて設計及び合成できるだろう。即ち、特定のアッセイは、標的配列と、本明細書に記載の構造特性が含まれる捕捉及び検出プローブに含まれる適当な標的相補配列の選択に依存し、そのような選択は、標準的な手順を用いて当業者が実施でき、その後、本明細書に記載の方法を用いて、設計した成分を定型的に試験して、選択した標的の検出を最適化する。

異なる標識化プローブの検出
検出プローブを設計するために、ヒトヘルペスウイルス5型(サイトメガロウイルス)株のゲノム配列(Dunn et al., 2003, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 100(24): 14223-14228;GenBank寄託番号AC146999、AC146851、及びAY315197)に共通し、蛍光タンパク質遺伝子(GenBank寄託番号AY303166、AY303167、及びAY237157)の部分に相補的な配列から23ntの標的配列を選択した。標的配列に完全に相補的な23ntのオリゴマーを、GC含量52%の2’−O−メチルオリゴリボヌクレオチドとしてインビトロ合成した。上記詳細な方法(米国特許第5,185,439号、5,283,174号、及び5,656,744号)を用いて、本プローブの3つの形を異なる位置(23merの塩基8及び9、12及び13、並びに13及び14の間)にリンカーで標識して、AE標識をリンカーに付けた。本標識化プローブ(各反応0.1ピコモル)を、15μlのハイブリダイゼーション試薬(190mMスクシネート,17%(w/v)ラウリル硫酸リチウム(LLS),100mM LiOH,3mM EDTA,及び3mM EGTA,pH5.1)を含む30μlの反応混合物中で、相補的な合成ssRNA標的配列(各反応10ピコモル)に60℃1時間、個別にハイブリダイズさせた。その後、本ハイブリダイゼーション混合物をハイブリダイゼーション試薬で500μlに希釈して、検出工程を実施するために20μlのアリコートを取り出して、各検出反応混合物へ80μlのハイブリダイゼーション試薬の後、200μlの選択試薬(600mMホウ酸,182.5mM NaOH,1%(v/v)オクトキシノール(TRITON(登録商標)X−100),pH8.5)を加えて、50℃で変動期間中、加水分解を実施した。その後、200μlの検出試薬(1mM硝酸、及び32mM H)を加えることに続いて200μlの1.5M NaOHを加えた後、シグナルの産生及び検出を実施し、ルミノメーターを用いて化学発光シグナル(RLU)を測定した(2秒間)。ssRNA標的のない個別プローブを含むアリコートで同じ検出反応法を実施して、非結合プローブ上のAE標識の加水分解を測定した。これらの結果より、相補性の標的鎖が存在するか又は非存在である場合に、各プローブ組成物の検出可能標識の半分が加水分解する時間(T1/2)を決定した。標的のない3つのプローブ(非結合プローブ)は全てのT1/2が0.69分〜1.05分であるのに対し、標的が存在する場合(即ち、結合プローブ)のT1/2は25.8分〜125分であり、検出プローブが標的へ結合して、同種の反応混合物中の過剰なバックグラウンドシグナルにおいて検出可能なシグナルを産生することを示した。プローブが標的とハイブリダイズする場合は、異なるT1/2特性を呈した:12位と13位の間で標識したプローブは最短のT1/2(25.8分)で、13位と14位の間で標識したプローブは最長のT1/2(125分)で、8位と9位の間で標識したプローブは中間のT1/2(69分)であった。これらの結果から、3つのプローブがいずれも相補的なRNA標的へ結合することができること、非結合プローブ中の標識を差異的加水分解特性で結合プローブ中の標識から識別できること、及びオリゴマー上の標識位置が標識加水分解の速度に影響を及ぼすため、定型的な試験を用いて、アッセイに最適なプローブを選択して設計できることが示される。
一本鎖及び二本鎖の標的の検出感度
実施例1と同一の標的及び検出プローブ配列を用いるが、ssRNA又はdsRNAの形態の場合のRNA標的の検出を比較して標的検出の感度を決定した。ssRNA標的オリゴマーと、13と14の位置の間にAEで標識した検出プローブオリゴマーを実施例1のように用いた。本アッセイでは、反応物は全て、ハイブリダイゼーション反応(100μlのハイブリダイゼーション混合物を60℃1時間インキュベートした)につき、0〜5フェムトモルのssRNA標的にハイブリダイズする0.1ピコモルのAE標識化プローブを含む。ハイブリダイゼーション後、200μlの選択試薬を加えて50℃で10分間インキュベートして非結合プローブ上のAE標識を加水分解した後、結合プローブの化学発光シグナルを実質的に実施例1に記載のように検出した。表1、カラム1及び2に示す結果は、試験した標的量の範囲で線形の検出可能シグナルが測定されたことを示す。反応物中ssRNA標的が0.005フェムトモルより少ない場合、標的核酸がアッセイに存在しない場合に得られるバックグラウンドシグナルより検出可能シグナルは高かった。「正味RLU」データ(カラム2)は、各試験試料につき検出されたRLUからバックグラウンドRLU(標的が存在しない場合の560RLU)を差し引いて計算した。
dsRNA標的を用いて実施した試験では、上記のssRNA標的オリゴマーに相補的なRNA鎖を合成し、この2つの相補RNA鎖を共にハイブリダイズさせて標的を作製した。dsRNA標的は、上記のように2’−O−メチルオリゴリボヌクレオチドとして合成し、13位と14位の間にAEで標識したのと同じプローブを用いて、実質的に上記のように試験した。本検出プローブは、dsRNA標的の鎖の1つに相補的であった。AE標識化プローブとのハイブリダイゼーションの前に、溶液(10mMコハク酸Li,及び0.01% LLS,pH5.0)中で90℃5〜7分間加熱後、氷で急冷してdsRNA標的を変性させた。試験1では、50ピコモルの標的dsRNAを変性させてから希釈し、異なる量の標的を各々の100μlハイブリダイゼーション反応物に用いた。試験2では、適正量の標的dsRNAを別々の管へ50μlアリコートで分配して、上記のように加熱変性させてから、標識化プローブを含む50μlのハイブリダイゼーション試薬を各管に加えて、ハイブリダイゼーション反応混合物を作製した。ハイブリダイゼーション及び検出の反応は、実質的にssRNA標的反応を上記のように実施して、dsRNA標的の結果を表1、カラム3〜5に示す。標的が存在しない場合に検出されたバックグラウンドシグナル(試験1では942RLU、試験2では932RLU)を、dsRNA標的が存在する場合に検出されるシグナルから差し引いて、「正味RLU」(試験1ではカラム4、そして試験2ではカラム5)を得た。正味RLUの測定値は、本アッセイが、試験した標的量の範囲で実質的に線形の応答である検出可能シグナルとなることを示した。0.01フェムトモル(試験1)〜0.05フェムトモル(試験2)程度の少ない標的RNAが反応物に存在する場合にも陽性のシグナルが検出されて、本検出工程の感度を示した。
Figure 0005020818

標的RNAの捕捉及び検出
本アッセイでは、ハイブリダイゼーション条件下でヘアピン構造を形成できる捕捉プローブを用いて標的核酸を試料から捕捉し、本標的核酸の標識化検出プローブとのハイブリダイゼーション及び結合した検出プローブからのシグナル検出を行った。本実験に用いた捕捉プローブは全てヘアピン構造の形成できる構造特性(5’領域ホモポリマー配列、5’領域配列に完全又は部分的に相補的な3’領域配列、及び5’及び3’領域配列に隣接する標的相補配列)を含んでいた。この5’及び3’領域配列はヘアピン構造の「ステム」部分を形成し、標的相補配列はヘアピン構造の「ループ」部分を形成する。
3形のヘアピン捕捉プローブを合成し、定型的な方法を用いてアッセイし、ヘアピン捕捉プローブのステムのTmを決定した。3つのプローブ全ての相補的な5’及び3’領域配列をデオキシリボヌクレオチド結合で合成した。ヘアピンプローブの各標的相補配列は、実施例1の23nt標的相補配列のように、プローブ1及び2は2’−O−メチル結合で、プローブ3はデオキシリボヌクレオチド結合で合成した。プローブ1及び3で、5’領域は(dT)12配列、3’領域は(dA)12配列であり;プローブ2で、5’領域配列は(dT)A(dT)であった。これは(dA)12の3’領域配列に部分的に相補的である。概略としては、生じた捕捉プローブ配列を以下の線型で示す:
Figure 0005020818
[ここで、N23は、標的相補配列を表す]。上記の線状配列は5’領域の3’領域への分子内ハイブリダイゼーションで部分的な二本鎖ヘアピン構造を形成し、標的相補配列(N23)はこのヘアピン構造のループ部分となることが容易に理解できる。上記ヘアピンプローブの二本鎖ステム部分のTmは、約46℃〜約57℃の範囲であった(プローブ2で46.3℃、プローブ3で55.7℃、及びプローブ1で56.7℃)。
上記のヘアピン捕捉プローブを用いた捕捉と標的の検出は、各反応につき0.05〜5フェムトモルの標的量を用い、実施例2に記載のdsRNA標的及びAE標識化プローブを用いて実施した。臨床試料類似の試料を提供するために、200μlの試料輸送溶液(110mM LLS,15mM第一リン酸ナトリウム,15mM第二リン酸ナトリウム,1mM EDTA,1mM EGTA,pH6.7)に存在するdsRNA標的を200μlの尿と混合し、最終試料容量を400μlとした。本混合物を加熱してdsRNA標的を変性させ(90℃で5分間、その後氷冷)、ssRNA標的鎖を捕捉プローブとのハイブリダイゼーションに供した。個別に試験したこの各ヘアピン捕捉プローブについて、変性したRNA標的試料を、0.3ピコモルのヘアピン捕捉プローブと、dT14の固定化プローブオリゴマーが共有結合する捕捉支持体である50μgの磁気粒子(1ミクロンのSERA−MAGTM MG−CM粒子、Seradyn社、インディアナポリス、IN)を含む100μlの標的捕捉試薬(250mM HEPES,310mM LiOH,1.88M LiCl,100mM EDTA,pH6.4)と混合した。本混合物を65℃(各々の捕捉プローブのTmより高温)で60分間、その後室温で30分間インキュベートして、上記の粒子に付く捕捉ハイブリッドを形成した。その後、捕捉ハイブリッドの付いた粒子を液体試料成分から磁気的に分離して取り出した。捕捉ハイブリッドの付いた粒子を室温で2回、500μlの試料輸送溶液で洗浄した後、捕捉ハイブリッドの付いた粒子を溶液から分離して取り出した。本捕捉ハイブリッドの付いた洗浄後の粒子を100μlの水と混合して加熱(90℃で5分間)し、捕捉ハイブリッドの核酸成分を遊離させた(標的と捕捉プローブオリゴマーは溶液へ遊離し、固定化プローブは捕捉支持体粒子へ共有結合したままであった)。その後、標的の検出のため、実施例2に記載のように、本溶液を100μlのハイブリダイゼーション試薬中でAE標識化検出プローブと混合し、本混合物をハイブリダイゼーション条件(55℃で60分間)下でインキュベートして検出プローブを標的鎖へ結合させた。上記の条件下で遊離した捕捉ハイブリッドは、分子内ハイブリダイゼーションで部分的に二本鎖のヘアピン構造を再形成し、標的鎖へのハイブリダイゼーションで検出プローブと競合する捕捉プローブの競合阻害を最小化できる。本検出プローブとヘアピン捕捉プローブの標的相補配列は同じセンス鎖であるため、互いにハイブリダイズすることはない。結合した検出プローブからのシグナルの検出は、実質的に実施例1に記載のように実施した。標的なしの対照反応物を同様に処理すると、反応のバックグラウンドシグナルは全て、535〜715RLUの範囲にあった。上記のアッセイの実験結果を表2、カラム2に正味RLU(検出RLU−バックグラウンドRLU)として示す。各アッセイの検出されたシグナルのバックグラウンドRLUに対する比を表2、カラム3に示す。
Figure 0005020818
上記アッセイの結果は、ヘアピン捕捉プローブを用いる標的核酸の捕捉とdsRNA標的の一方の鎖に相補的な検出プローブを用いる検出を組み合わせて、試料に存在する標的について試験した標的の全ての量を有効に検出したことを示す。

異なる形態の捕捉プローブを比較するアッセイ
上記のアッセイは、実施例3の記載に類似の方法を用いて、標的配列の捕捉及び検出の相対効率を比較し、標的捕捉工程は、ヘアピン構造又は線状構造のいずれか一方の捕捉プローブを用いて実施した。言及しない限り、本試験に用いた試薬は、上記の実施例1〜3に開示のものと同じであった。全てのアッセイで、実施例2に記載のように、200μlの試料輸送溶液と混合した200μlの尿に1フェムトモルのssRNA標的を含む試験試料を用いた。標的捕捉工程で、実施例3に記載の部分的に二本鎖のヘアピン捕捉プローブ(配列番号1)又は以下の構造:
5’XN23TTTAAAAAAAAAAAA3’(配列番号3)
[これは、実質的にヘアピン捕捉プローブと同じ標的相補配列(N23)であるが、他の5’ヌクレオチド(X)を1つ含む]の線状の一本鎖捕捉プローブのいずれか異なる量(0.1、0.5、1.0、2.0、5.0、10、及び20ピコモル)を含む100μlの標的捕捉試薬と各400μlの試験試料を混合した。捕捉プローブのヘアピン形と線状形の両方で、標的相補領域を2’−O−メチル結合で合成した。ヘアピン捕捉プローブでは、相補的な5’−ポリdT及び3’−ポリdA領域が標的相補領域に隣接する一方、線状形では、標的相補領域が3’(dT)(dA)30配列に共有結合した。本反応混合物を65℃で60分間、その後室温で30分間インキュベートし、捕捉ハイブリッドの形成と、固定化プローブを介した捕捉支持体への付着をできるようにした。磁場をかけて、捕捉ハイブリッドの付いた支持体を溶液試料成分より分離し、実施例3に実質的に記載したように、(各々0.5mlの試料輸送溶液を用いて)2回洗浄した。最終洗浄溶液を除去し、捕捉ハイブリッドの付いた捕捉支持体をアッセイにつき100μlの水と混合して、90℃で5分間インキュベートし、氷で急冷して捕捉ハイブリッドを核酸成分に遊離した後、標的鎖を検出プローブとハイブリダイズさせた。その後、各試験試料を、100μlのハイブリダイゼーション試薬中で実施例2の0.1ピコモルのAE標識化検出プローブと混合し、55℃で60分間インキュベートして、検出プローブが標的鎖へハイブリダイズできるようにした。標的鎖へ結合した検出プローブからの化学発光シグナルの検出は、実質的に実施例3に記載のように実施した(200μlの選択試薬を加え、55℃で10分間インキュベートし、200μlの検出試薬と混合して、ルミノメーターで化学発光を(5秒間)測定する)。本結果を表3にカラム2及び3の正味RLUとして示し、線状形又はヘアピン形の捕捉プローブを用いて捕捉工程を実施して得られた検出の相対百分率をカラム4及び5に示す。正味RLUは、陽性の試料で検出されたRLUからバックグラウンドRLUを差し引いて計算した(バックグラウンドは、ヘアピンプローブ試験で765RLU、線状プローブ試験で749RLUであった)。検出の相対百分率は、検出した最高正味RLU(0.1ピコモルのヘアピン捕捉プローブの結果)を100%と設定して、他の試験で検出された値よりも低い正味RLUを最高正味RLU(21,778)で割って計算した。
Figure 0005020818
上記の結果は、同一標的配列に特異的な捕捉プローブの線状形及びヘアピン形を用いて実施したアッセイで、実施した全てのアッセイについて検出可能なシグナルが得られたことを示す。検出の相対百分率は、捕捉プローブがヘアピン形の場合、線状形と比較して常に高かった。検出の相対百分率の違いは、この2つの形から得られた結果を試験した最高量の捕捉プローブ(各反応につき20ピコモル)で比較した場合の約10倍強から、2つの形から得られた結果を試験した最低量の捕捉プローブ(各反応につき0.1ピコモル)で比較した場合の約2.7倍に及んだ。ヘアピン及び線状の捕捉プローブ形を使用したアッセイ間のこの相違は、線状捕捉プローブを用いる場合により競合的な阻害が原因である可能性がある。これは、アッセイの検出段階で、遊離した線状形が標的配列へのハイブリダイゼーションで検出プローブと競合し得るのに対し、同条件下で、ヘアピン形は、ヘアピン構造を再形成して、捕捉プローブの標的相補領域と検出プローブの標的への結合の競合を制限し得るからである。

部分的に二本鎖の捕捉プローブを用いるアッセイ
本実施例は、完全又は部分的に二本鎖の捕捉プローブを用いる態様について記載する。本態様の捕捉プローブは、その一方の鎖に標的核酸の一部に結合する標的相補領域が含まれる、2つの完全又は部分的に相補的な鎖から構成される。本捕捉プローブの1つの形は、合成し、共にハイブリダイズして、以下に示す少なくとも相補的な3’ポリA及び5’ポリT配列でのハイブリダイゼーションで結合する、部分的に二本鎖の捕捉プローブになる第一の捕捉プローブ鎖(配列番号4)及び第二の捕捉プローブ鎖(配列番号5)から構成される。
Figure 0005020818
配列番号4のオリゴマーは、ヒトB19パルボウイルスゲノム(GenBank寄託番号AY386330)に含まれる配列に相補的な5’ポリT領域と3’配列を含み;配列番号5のオリゴマーは、5’ポリ−(TC)領域と3’ポリ−A領域を含む。他の形において、捕捉プローブは、完全に二本鎖であり、以下に示す相補鎖(配列番号6)にハイブリダイズする第一の捕捉プローブ鎖(配列番号4)から構成される。
Figure 0005020818
別々のアッセイにおいて、捕捉プローブの各形の約3.5ピコモルを、パルボウイルスB19ゲノムDNA(変性させて、場合によっては、約100〜1000nt長の断片に剪断するか又は酵素により消化する)を含む0.5ml血漿試料と、ポリ(A)オリゴマーの付いた捕捉支持体粒子を固定化プローブとして含む等量の標的捕捉試薬と混合する。即ち、固定化ポリ(A)オリゴマーは、配列番号4の捕捉プローブオリゴマーの5’ポリ−dT部分に相補的である。本混合物をインキュベートして(60〜65℃、20〜60分)、捕捉プローブをその成分オリゴマー(配列番号4及び配列番号5、又は配列番号4及び配列番号6)に解離させ、配列番号4の標的特異部分をパルボウイルスB19標的DNA中の相補配列にハイブリダイズさせる。その後、本混合物をより低温(25〜30℃、14〜30分)でインキュベートし、捕捉プローブの相補的なホモポリマー配列と固定化プローブをハイブリダイズさせて、パルボウイルスB19DNA中の相補配列にハイブリダイズした配列番号5の捕捉プローブ鎖が含まれる捕捉ハイブリッドで、標的B19 DNAを磁気粒子へ付ける。磁力をかけて、捕捉ハイブリッドが付いた粒子を試料成分から容器外に分離し、ハイブリダイズしなかった捕捉プローブ鎖が含まれる液体試料成分を除去する。洗浄工程を用いて、捕捉ハイブリッドの付いた粒子を、捕捉支持体に付いた捕捉ハイブリッドを維持するのに十分なイオン強度の水溶液に懸濁してから、磁力を用いて本粒子を水溶液より分離して、非結合の捕捉プローブオリゴマーと他の試料成分を含む洗浄溶液を除去する。捕捉したB19 DNAの検出には、捕捉ハイブリッドの付いた粒子を、蛍光標識(例、フルオレセイン)で標識した配列番号7の検出プローブオリゴマー(各反応につき0.1〜0.5ピコモル)を含むハイブリダイゼーション試薬と混合して、検出プローブのTm未満であるがポリA−ポリT二重鎖の融解温度より高温(例、55℃、20〜60分)で本混合物をインキュベートして、捕捉したB19 DNA中の相補配列へ検出プローブをハイブリダイズさせ、B19標的核酸を溶液相へ遊離させる。その後、本混合物をより低温(例、25〜30℃、10〜30分)でインキュベートすると、B19標的DNA、検出プローブ、及びポリdT含有捕捉プローブ鎖から構成されるハイブリダイゼーション複合体が粒子上のポリ(A)固定化プローブへ付くことができる。ハイブリダイズした検出プローブを含む複合体の付いた粒子を上記のように溶液相から分離して、非結合の検出プローブを含む溶液相を除去する。複合体の付いた粒子は、実質的に上記のように、粒子上のハイブリダイゼーション複合体を維持して残留する非結合の検出プローブを除去する条件下で場合によっては洗浄する。最後に、本粒子をある容量の液体(例、0.5mlの水)と混合し、標準的なフルオロメトリー手順を用いて、本混合物の蛍光を測定する。B19粒子もDNAも含まない血漿等の陰性対照の試料を上記と同一に処理し、本陰性対照試料から測定される蛍光は、本アッセイのバックグラウンドシグナルを示す。捕捉プローブの部分的二本鎖及び完全二本鎖の両方の形で、上記のアッセイは、パルボウイルスB19核酸を含む試験試料について、陰性対照試料が産生するバックグラウンドシグナルより有意に高い検出可能な陽性シグナルを産生する。陽性のシグナルは、パルボウイルスB19標的核酸の試料中の存在を示す。
配列表
Figure 0005020818
Figure 0005020818
Figure 0005020818
図1は、標的核酸(配列abcdとして示す)を、一本鎖の捕捉プローブと混合して、捕捉プローブの標的相補領域(配列a’b’c’として示す)へハイブリダイズする標的核酸と、捕捉プローブの他の部分(ポリAとして示す)へハイブリダイズする固定化プローブ(捕捉支持体へ付いたポリTとして示す)から構成される捕捉ハイブリッドを形成し、その後に標的核酸の遊離と、標的核酸へハイブリダイズする検出プローブ(配列a’b’c’d’として示す)から構成される検出ハイブリッドが形成し、検出ハイブリッドが、検出可能シグナル(★により示す)を産生して、標的の存在を示す、標的核酸の捕捉及び検出を示す態様を示す。 図2は、標的核酸(配列dcbaとして示す)を、標的相補領域(配列a’b’c’d’として示す)に隣接するその5’及び3’端(ポリT及びポリA領域として示す)に相補配列を有するヘアピン捕捉プローブと混合して、開いた捕捉プローブの標的相補領域へハイブリダイズする標的核酸と、相補的な固定化プローブ(捕捉支持体へ付いたポリTとして示す)へハイブリダイズする捕捉プローブの部分(ポリA領域)から構成される捕捉ハイブリッドを形成し、その後、標的を溶液中へ遊離させて、標的核酸へハイブリダイズする検出プローブ(配列d’c’b’a’により示す)から構成される検出ハイブリッドを形成して検出可能シグナル(★により示す)を産生して、標的の存在を示す、標的核酸の捕捉及び検出を示す態様を例示する。 図3は、標的核酸(配列abcdeとして示す)を、相補配列を2つの鎖(ポリA及びポリT配列として示す)と1つの標的相補領域(ポリT含有鎖上の配列a’b’c’として示す)を含む完全な又は部分的な二本鎖の捕捉プローブと混合して、捕捉プローブ鎖の標的相補領域へハイブリダイズする標的核酸と、相補的な固定化プローブ(捕捉支持体へ付いたポリTとして示す)へハイブリダイズする捕捉プローブ鎖の他の部分(ポリT)から構成される捕捉ハイブリッドを形成し、その後標的核酸を溶液中へ遊離させて、標的核酸へハイブリダイズする検出プローブ(配列a’b’c’d’e’により示す)から構成される検出ハイブリッドを形成して検出可能シグナル(★により示す)を産生して、標的の存在を示す、標的核酸の捕捉及び検出を示す態様を例示する。

Claims (11)

  1. 試料中の標的核酸の存在を検出する方法であって:
    ハイブリダイズ条件下で、捕捉(capture)領域に隣接する内部の標的相補配列及び末端領域から構成される部分的な二本鎖のヘアピン構造を形成する核酸捕捉プローブを提供する工程であって、前記末端領域は前記捕捉領域と結合してヘアピン構造の二本鎖ステム部分を形成し、前記標的相補配列は実質的にヘアピン構造の一本鎖ループ部分を形成する;
    標的核酸を含む試料を前記捕捉プローブと混合する工程;
    捕捉プローブの標的相補配列を標的核酸中の標的配列へ特異的にハイブリダイズさせる工程;
    捕捉領域を捕捉支持体に付いた固定化プローブに結合させる工程であって、ここで固定化プローブへの捕捉領域の結合が捕捉領域および固定化プローブの相補配列のハイブリダイズによるものであり、それにより、標的核酸、捕捉プローブ及び捕捉支持体に付いた固定化プローブから構成される捕捉ハイブリッドを形成する工程;
    捕捉支持体に付いた捕捉ハイブリッドを試料中の他の成分から分離する工程;
    標的核酸を捕捉ハイブリッドから遊離させる工程;
    その後、検出プローブを標的核酸へ特異的にハイブリダイズさせて、検出ハイブリッドを形成する工程;並びに
    試料中の標的核酸の存在を示す、検出ハイブリッドから産生されるシグナルを検出する工程;
    を含む、前記方法。
  2. 捕捉領域が捕捉プローブの3’端の近くに位置し、末端領域が捕捉プローブの5’端近くに位置する、請求項1記載の方法。
  3. 捕捉領域が捕捉プローブの5’端の近くに位置し、末端領域が捕捉プローブの3’端近くに位置する、請求項1記載の方法。
  4. 標的核酸を捕捉ハイブリッドから遊離させる工程により、さらに捕捉プローブが固定化プローブから遊離する、請求項1〜3いずれか1項記載の方法。
  5. 検出プローブが、捕捉プローブの標的相補配列とハイブリダイズする標的核酸中の標的配列に特異的にハイブリダイズする、請求項1〜4いずれか1項記載の方法。
  6. 検出プローブが、捕捉プローブの標的相補配列とハイブリダイズする標的核酸中の標的配列と異なるか又は部分的に重複する標的核酸中の第2の標的配列へ特異的にハイブリダイズする、請求項1〜いずれか1項記載の方法。
  7. シグナルが均一(homogenous)反応で産生される、請求項1〜6いずれか1項記載の方法。
  8. 請求項1記載の方法に用いる組成物であって、ここで該組成物は、ハイブリダイズ条件下で、捕捉領域に隣接する内部の標的相補配列と末端領域から構成される部分的な二本鎖のヘアピン構造を形成する核酸捕捉プローブを含み、ここで末端領域は捕捉領域へ結合してヘアピン構造の二本鎖ステム部分を形成し、そしてここで標的相補領域は実質的に一本鎖のヘアピン構造のループ部分を形成する、組成物。
  9. 捕捉プローブの標的相補配列にハイブリダイズする配列を含む標的核酸に特異的にハイブリダイズする検出プローブをさらに含む、請求項8記載の組成物。
  10. 検出プローブが、捕捉プローブの標的相補配列へハイブリダイズする配列に特異的にハイブリダイズする、請求項9記載の組成物。
  11. 捕捉支持体に付いた固定化プローブをさらに含む、請求項8〜10いずれか1項記載の組成物。
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