JP5020762B2 - ハウスの換気構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ビニールハウス等のハウスの体積を縮小し、ハウスに必要となる外気及び/又は内気の吸込量及び/又は排気量を確保し、かつ外気をハウス内の最適な箇所への送風及び/又はハウス内の空気のハウス外への排気を図るハウスの外張りカーテンの内側に被覆する2重カーテンの開閉換気装置に関する。
近時、無農薬、又は減農薬による野菜、葉菜、果物、花等の作物の栽培(無農薬栽培又は減農薬栽培)が主流になっている。その理由も当然であり、この種の無農薬栽培は、人々の健康に役立ち、しかも疾病の回復及び/又は予防に有効であること、又は我国の農業維持を考慮した場合には、必要な農業形態であること、或いは人類の永久的なテーマである地球環境維持等を念頭においた場合に必要不可欠であること等が考えられる。
なお、前記のように、天候、気象条件に影響を受けずに、作物を栽培し又は家畜を飼育し、年中に亘り、収穫するという目的のもと、ビニールハウス等のハウス栽培が重宝してきた。これらのハウスは、天井面、妻面に換気扇、循環扇を設置しないとハウス内での外気及び/又は内気の送風又は循環がなく、略密封された空間であるため、ハウス栽培で生育する作物又は畜舎で飼育する豚、牛、鶏等が疾病にかかりやすく、その生育環境の改善が求められていた。
さらに、作物の種類によっては、昼夜の温度差、温度と湿度の偏差により、作物が結露し、葉核病、疫病等が発生し、収穫量の減少、良質な作物が収穫できなくなる弊害が生じ、さらに、この作物に害虫が発生し、害虫に作物が食べられてしまうため、ハウス栽培の効率化が図れない等の問題点があった。
そこで、このような問題点を解決するための手段として、本願発明のように、ハウス栽培の効率化を図るため、様々な考案が開示されたので、下記において、例示する。
まず、第一に挙げられる先行文献としては(文献1とする)、実開平05−47739号の「二重張りハウスの換気装置」がある。この概要は、内部ハウスのビニールのそれぞれの上端に、ひもを通し、天井に空間を設け、外部ハウスの天井直管パイプに、内部ハウスの天井部を昇降自在に取付け、天井部には、はみ出し部を設ける構成であって、設備費用が安価で、操作の時間や労力を軽減し、換気の効果を著しく増大させる、二重張りハウスの換気装置を意図するものである。
次に、第二に挙げられる先行文献としては(文献2とする)、実用新案登録第3081396号の「農業ビニールハウスの換気用シート巻き上げ装置」がある。この概要は、農業用ビニールハウスの換気装置で、この基端にそのハウスシートの下端に配された巻取パイプと結合する連結部を設けこの連結部に隣接させて回転をフリーとする回転軸部を配すると共に、回転軸の回転を停止させる断面角形のロック部を配設し、この回転軸部の他端側に回転ハンドルを配した回転部と、前記軸回転部のロック部に対し、左右にスライド自在な枠体形状で、且つ、密嵌合したとき回転を停止させ得る断面角形のスライド固定枠と、上下にスライド自在な案内筒と、この案内筒の一部に回転部に生じるシート自重による逆方向の回転力を受ける為の受片を配設した案内部とから成る構成であり、比較的簡潔な機構でハンドルによるシートの巻き上げ作業が行える農業ビニールハウスの換気用シート巻き上げ装置を提供することを意図する。
最後に、第三に挙げられる先行文献としては(文献3とする)、特開2005−269963号の「二重フィルム被覆建造物」がある。この概要は、屋根又は壁部の少なくとも一部が二重フィルムで被覆され、この二重フィルムの間隙に送風機により空気を吹き込んで空気層を形成し、前記空気層に連通する排気孔を設け、この排気孔に前記空気層内の圧力が所定値を超えたときに開く弁体を取付ける構成であり、強い風が吹いたときなどのフィルムにかかる応力を軽減して、フィルムの伸びや破損を防止できるようにした二重フィルム被覆建造物を提供することを意図する。
実開平05−47739号 実用新案登録第3081396号 特開2005−269963
文献(1)は、既存の二重張りのハウスを利用することができ、その内側を開口することにより、天井面からのハウス内へ外気の吸込み及び/又はハウス外への内気の排出を行う構成であるが、ハウス内の敷地面積が広い場合だと、この送風が安定せず、作物に対する送風の偏重が生じること、又、ハウスに必要となる外気の吸込量及び/又は排気量を確保し、かつこの吸込んだ外気をハウス内の最適な箇所への送風及び/又はハウス内の空気のハウス外への排気を図り、また作物への直接送風及び過乾燥を回避し、葉面呼吸の確保を図ること、そして、温湿度管理の適正化及び/又は空気の置換を図り、作物の生育環境の確保と、収穫量の拡充を図ること等ができないと考えられる。また、この天井面の開閉の作業も煩雑になり、そのハウスの作業者、使用者にとっては、好ましくない問題点も挙げられる。
次に、文献(2)は、ハウスの一部分を巻き上げ、その巻き上げた開放箇所から、ハウス内へ外気の吸込み及び/又はハウス外への内気の排出を行う構成であるが、文献(1)と同様に、種々な問題を抱えていると思われる。
最後に、文献(3)は、二重フィルムに排気孔を穿設し、所定圧力を超えたときは、弁体が開く構成としているが、二重フィルムを取替える際においては、排気孔に設けてある排気管から行うので、排気管の直径分の孔からしか空気が排出されず、排気を行うのに時間がかかり、張替えの際等に手間であると考えられる。そして、これは、取り入れの際でも同様のことが考えられると思われる。そして、これらの問題点は、送風機の稼動時間を長くし、これに伴い、稼動機器の長時間化、燃料を多く使用すること、またその二重フィルムの入れ替えに時間を要するため、温湿度管理の適正化及び/又は空気の置換を図り、作物の生育環境の確保と、収穫量の拡充を図ること等ができないと考えられる。
そこで、本発明は、前記の問題点を解決するために、下記の効果を奏する。
(イ)ハウスの外張りカーテンの内側に2重カーテンを被覆することで、そのハウスの体積を縮小し、ハウスに必要となる外気の吸込量及び/又は排気量を確保し、かつこの吸込んだ外気をハウス内の最適な箇所への送風及び/又はハウス内の空気のハウス外への排気を図り、また作物への直接送風及び過乾燥を回避し、葉面呼吸の確保を図ること、そして、温湿度管理の適正化及び/又は空気の置換を図り、作物の生育環境の確保と、収穫量の拡充を図ること等ができる。
(ロ)また、2重カーテンを被覆することで、保温性、通気性の向上等の生育環境を整えることを図り、良質な作物が提供でき、収穫量の拡充を図ることができる。
(ハ) 2重カーテンを開閉する際に誰でも手間がかからないようにして、スムーズに効率よく行え、さらに時間も短縮化することができ、この時間の短縮化に伴い、送風機の稼動にかかるコストの削減、またこのハウスの管理者の負担軽減、利便性の確保等を図ることができる。
(ニ)この2重カーテンを支持するハウスの換気の多様化と、効率的な換気、又は利便性を確保すること、防虫及び益虫の侵入防止を図り、ハウス栽培の効率化、無農薬化等に寄与すること等を図ることができる。
する。
請求項1の発明は、上記の(イ)〜(ニ)の目的を達成することを意図する。
請求項1は、ハウスの天井面に張設した外張りカーテンの内側に被覆し2重構造となる2重カーテンを、この天井面の両流れ方向に、それぞれ設けた構造であり、この各2重カーテンの折曲端部を、このハウスの短手方向の棟側に、また、この各2重カーテンの開放端部を、このハウスの短手方向の側面(軒側)に、それぞれ設けたハウスの換気構造であって、
この2重カーテンの折曲端部から開放端部に亙り、前記ハウスの各妻面の両流れ方向にそれぞれ架承した、複数本のワイヤー部材で支持し、
また、この2重カーテンは、前記開放端部の下側を前記ハウスの側面に設けた回転棒材に添設するとともに、この開放端部の上側を、この回転棒材に一端を係止した固定手段に係止する構成とし、
前記回転棒材の正転で、前記固定手段を巻き込むことで、前記開放端部の上下側を閉塞し、また、前記回転棒材の逆転で、前記固定手段を弛緩し、前記開放端部の上下側を開放することを特徴としたハウスの換気構造である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な2重カーテンの原動手段を提供することを意図する。
請求項2は、請求項1に記載のハウスの換気構造であって、
この回転棒材を正転又は逆転を司る原動手段を手動又はソレノイド、アクチュエーターの電動で行う構成としたハウスの換気構造ある。
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な妻
面への2重カーテンの設置構造を提供することを意図する。
請求項3は、請求項1に記載のハウスの換気構造であって、
前記2重カーテンの間隙に介在する空気層の量を調整するための2重カーテンを2枚張り又は4枚張りとし、前記ハウスの形状、大きさに応じて、変更する構成としたハウスの換気構造である。
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なワイヤー部材による2重カーテンの支持を行う換気構造を提供することを意図する。
請求項4は、請求項1に記載のハウスの換気構造であって、
前記ワイヤー部材をその2重カーテンの開放端部から折曲端部までの間に所定の間隔を設けて、このワイヤー部材で前記2重カーテンを張設する構成としたハウスの換気構造である。
請求項1の発明は、ハウスの天井面に張設した外張りカーテンの内側に被覆し2重構造となる2重カーテンを、天井面の両流れ方向に、それぞれ設けた構造であり、各2重カーテンの折曲端部を、ハウスの短手方向の棟側に、また、各2重カーテンの開放端部を、ハウスの短手方向の側面(軒側)に、それぞれ設けたハウスの換気構造であって、
2重カーテンの折曲端部から開放端部に亙り、ハウスの各妻面の両流れ方向にそれぞれ架承した、複数本のワイヤー部材で支持し、
また、2重カーテンは、開放端部の下側をハウスの側面に設けた回転棒材に添設するとともに、開放端部の上側を、回転棒材に一端を係止した固定手段に係止する構成とし、
回転棒材の正転で、固定手段を巻き込むことで、開放端部の上下側を閉塞し、また、回転棒材の逆転で、前記固定手段を弛緩し、開放端部の上下側を開放することを特徴としたハウスの換気構造である。
従って、請求項1は、
(イ)ハウスの外張りカーテンの内側に2重カーテンを被覆することで、そのハウスの体積を縮小し、ハウスに必要となる外気の吸込量及び/又は排気量を確保し、かつこの吸込んだ外気をハウス内の最適な箇所への送風及び/又はハウス内の空気のハウス外への排気を図り、また作物への直接送風及び過乾燥を回避し、葉面呼吸の確保を図ること、そして、温湿度管理の適正化及び/又は空気の置換を図り、作物の生育環境の確保と、収穫量の拡充が提供できること等の特徴を有する。
(ロ)また、2重カーテンを被覆することで、保温性、通気性の向上等の生育環境を整えることを図り、良質な作物が提供でき、収穫量の拡充が提供できること等の特徴を有する。
(ハ)2重カーテンを開閉する際に誰でも手間がかからないようにして、スムーズに効率よく行え、さらに時間も短縮化することができ、この時間の短縮化に伴い、送風機の稼動にかかるコストの削減、またこのハウスの管理者の負担軽減、利便性の確保等を図ることができること等の特徴を有する。
(ニ)この2重カーテンを支持するハウスの換気の多様化と、効率的な換気、又は利便性を確保すること、防虫及び益虫の侵入防止を図り、ハウス栽培の効率化、無農薬化等に寄与すること等を提供できること等の特徴を有する。
請求項2の発明は、 請求項1に記載のハウスの換気構造であって、
回転棒材を正転又は逆転を司る原動手段を手動又はソレノイド、アクチュエーターの電動で行う構成としたハウスの換気構造がある。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な2重カーテンの原動手段を提供できること等の特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のハウスの換気構造であって、
2重カーテンの間隙に介在する空気層の量を調整するための2重カーテンを2枚張り又は4枚張りとし、前記ハウスの形状、大きさに応じて、変更する構成としたハウスの換気構造である。
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な妻面へのハウスの換気構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載のハウスの換気構造であって、
ワイヤー部材を2重カーテンの開放端部から折曲端部までの間に所定の間隔を設けて、ワイヤー部材で前記2重カーテンを張設する構成としたハウスの換気構造である。
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適
なワイヤー部材による2重カーテンの支持を行うハウスの換気構造を提供できること等の特徴を有する。
本発明の図面の説明をすると、図1は外張りカーテンの内側に2枚張りの2重カーテンに張設したハウスの全体の一例を示した斜視図、図2は図1の状態を示した正面図、図3−1は2枚張りの2重カーテンを取付ける際における取り付け手順で第1手順を示す拡大摸式図、図3−2は2枚張りの2重カーテンを取付ける際における取り付け手順で第2手順を示す拡大摸式図、図3−3は2枚張りの2重カーテンを取付ける後に送風機から送風を受ける手順で第3手順を示す拡大摸式図、図3−4は2枚張りの2重カーテンから空気を排出する際における手順で第4手順を示す拡大摸式図、図3−5は2枚張りの2重カーテンから空気を排出する際における手順で第4手順を示す拡大摸式図、図4は、外張りカーテンの内側に4枚張りの2重カーテンに張設したハウス全体の一例を示した斜視図である。
本実施例を下記の順で説明する。
(1) ハウス。
(2) 2枚張りの2重カーテン。
(3) 原動手段。
(4) 取り付け手順。
(5) 4枚張りの2重カーテン。
(6) その他の構成。
(1)ハウスの説明。
図1は、ビニールハウス、農業用ハウス等のハウスであり、ドーム形状、半円形状、三角形状等の天井部、屋根である天井面1aと短手方向イ(幅方向)上にある妻面1bと長手方向ロ上にある側面1cとで組み立て構成されている。そして、図示しないが、この妻面1bの少なくとも一方に、作業者が出入りするための出入り口が設けられる。
このハウス1の妻面1bには、略面一で、シャッター等の開閉機構を有する換気扇2を設置する構造である。この換気扇2は、一方の妻面1bに設けた換気扇20を吸気用とし、他方の妻面1bに設けた換気扇21を排気用とする。この吸気用と排気用を併用することで、ハウス1内へ外気の吸込み、ハウス1外への内気の排出が行え、外気の安定した送風を図り、作物への確実かつ安定した生育環境条件を整えることができる。なお、この換気扇20、21は、回転機構(図示しない)を設け、送風の調整を行うこともできる構造とする。
また、このハウス1内には、その長手方向ロにおいて、その天井面1aに複数個適宜間隔をあけて吊架した循環扇4がある。この循環扇4には、俯角調整機能や回転機能が設けてあり、ハウス1内の外気及び/又は内気の流れを的確に捉え、長手方向ロの空気の流れを確保することができる。
(2)2枚張りの2重カーテンの説明。
前記ハウス1には、その天井面1aに外張りカーテン7が張装されており、この外張りカーテン7の形状は、天井面1aの形状に対応するような略相形状である。そして、ハウス1の妻面1bの略中心部から外側に向けて、前記天井面1aと略平行になるように、カーテンを張装する。なお、このカーテンは、ワイヤー部材8を介設して、その長手方向の略中心部で折り返すことで2重構造となり、2重カーテン9が形成される。
この2重カーテン9は、一方の妻面1bから他方の妻面1bまで長手方向ロ上に架設したワイヤー部材8で支持する。なお、このワイヤー部材8は、その形状、材質等は不問とし、2重カーテン9が的確に張装できる構成であれば、限定されない。そして、このワイヤー部材8は、移動可能であるものとし、そのワイヤー部材8を固定する場合は、図示しないが、係止部材等をハウス1の梁等に設けて、着脱可能とすればよい。
2重カーテン9は、前記ワイヤー部材8を介設して、折曲形成してあり、例えば、この折り曲げ設けた一方端を折曲端部9bとし、その他方端を開放端部9aとする。この開放端部9aには、回転棒材11を添設する。この回転棒材11は、前記2重カーテンの開放端部9aを圧接又は開放するために程度距離を設けるが、その近傍に設けることが望ましく、さらに、2重カーテン9を懸架した状態から前記圧接又は開放するため、2重カーテン9の垂下部に設ける。
前記ワイヤー部材8は、2重カーテン9の開放端部9aから折曲端部9bまでの間に適宜間隔を設けて、長手方向ロに架設する。このワイヤー部材8は、2重カーテン9が緊張状態であればよく、例えば、3m毎にある。そして、この緊張状態を保持するために、固定手段12により、2重カーテン9を固定し、2重カーテン9の妄動、ガタツキ、ズレを抑止する。そして、この固定手段12は、例えば、開放端部9aの上部で回転棒材11との添設を図れるようにする。
(3)原動手段の説明。
原動手段15は、回転棒材11を正転又は逆転を司り、この回転棒材11を円滑に回転させ、作業者、管理者による手動手段又はソレノイド、アクチュエーター等の制御機構を配備した電動手段が考えられる。この原動手段15は、停電時・災害時等の緊急時にも迅速に対応できるよう、手動手段、電動手段の切り替えができることが望ましい。また、回転棒材11を回転させるだけで、この2重カーテンの開閉が行われ、空気量の調整が可能なため、その作業自体非常に手間がかからず有益であること、また時間、稼動コスト等も削減できると考えられる。
(4)取り付け手順の説明。
上記で概ねの構成を説明したため、実際にこの2重カーテン9を張装する取り付け手順について図3−1〜図3−5を基に以下に説明する。
まず、図3−1に示すように、2重カーテン9の折曲端部9bで折曲られており、開放端部9aが開放してあり、その下に回転棒材11が設けられている。この開放端部9aと折曲端部9bとの間にワイヤー部材8が設けられており。これらのワイヤー部材8は、例えば、回転棒材11が正転又は逆転する回転を行う際に、この回転を2重カーテン9に伝達する役割を果たしている。
そして、次に図3−2に示すように、回転棒材11を時計周りに正転すると、この開放端部9aが圧接され、2重カーテン9が固定手段12と共に巻き込まれる。そして、この正転により、開放端部9aから折曲端部9bは、密閉された状態になり、この中には、空気層が介在している。
図3−3では、送風機16により、外気及び/又は内気の取入れを行われ、作業者による目視又はセンサ(図示しない)により、この空気層の量が飽和状態(充填)されるまで、
空気が取り入れられる。なお、この空気層の量は、天候、温度、湿度等の様々な生育条件を考慮して、行うことが望ましいものとされる。そして、この空気量を入れすぎた場合は、後述する空気の解放を行うことで、調整する。
図3−4は、その外気及び/又は内気の解放を説明したものであり、回転棒材11を反転すると、前記開放端部9aが回転棒材11から開放され、フリー状態になり、空気の解放が行われる。ただ、この手順のみであると、外気及び/又は内気の解放の速度も遅いため、図3−5に示すように、折曲端部9bを開放端部9a側に押し出してあげることで、外気及び/又は内気の解放がスムーズに行われ、さらに時間も短縮化することができ、この短縮化に伴い、送風機の稼動にかかるコストの削減、またこのハウスの管理者の負担軽減、利便性の確保等に寄与することが考えられる。
(5)4枚張りの2重カーテンについての説明。
図4に示したように、このハウス1がその短手方向イにおいて、長い場合等、2重カーテン9を4枚張りとすることもある。基本的には、前述したように、(2)2枚張りのカーテンの説明で説明した構成と同じであり、相違点だけ説明するが、2重カーテン9に外気及び/又は内気の取入れを行う送風機16の連結をチーズ管17又はエルボー管(図示しない)等で連結すること又は送風機16を2重カーテンに個別に各々設置することも可能である。
(6)その他の構成について説明。
図示しないが、ハウス1中に温湿度センサ、雨センサ、風センサ、雪センサ等のセンサを設け、前記原動手段15により、2重カーテン9の開閉又は空気の取入れ又は解放されることも可能である。また、この他にも、タイマー制御も考えられる。
図1は外張りカーテンの内側に2枚張りの2重カーテンに張設したハウスの全体の一例を示した斜視図 図2は図1の状態を示した正面図、 図3−1は2枚張りの2重カーテンを取付ける際における取り付け手順で第1手順を示す拡大摸式図 図3−2は2枚張りの2重カーテンを取付ける際における取り付け手順で第2手順を示す拡大摸式図 図3−3は2枚張りの2重カーテンを取付ける後に送風機から送風を受ける手順で第3手順を示す拡大摸式図 図3−4は2枚張りの2重カーテンから空気を排出する際における手順で第4手順を示す拡大摸式図 図3−5は2枚張りの2重カーテンから空気を排出する際における手順で第4手順を示す拡大摸式図 図4は、外張りカーテンの内側に4枚張りの2重カーテンに張設したハウス全体の一例を示した斜視図
1 ハウス
1a 天井面
1b 妻面
1c 側面
2 換気扇
20 吸気用の換気扇
21 排気用の換気扇
4 循環扇
7 外張りカーテン
8 ワイヤー部材
9 2重カーテン
9a 開放端部
9b 折曲端部
11 回転棒材
12 固定手段
15 原動手段
16 送風機
17 エルボー管
イ 短手方向
ロ 長手方向

Claims (4)

  1. ハウスの天井面に張設した外張りカーテンの内側に被覆し2重構造となる2重カーテンを、この天井面の両流れ方向に、それぞれ設けた構造であり、この各2重カーテンの折曲端部を、このハウスの短手方向の棟側に、また、この各2重カーテンの開放端部を、このハウスの短手方向の側面(軒側)に、それぞれ設けたハウスの換気構造であって、
    この2重カーテンの折曲端部から開放端部に亙り、前記ハウスの各妻面の両流れ方向にそれぞれ架承した、複数本のワイヤー部材で支持し、
    また、この2重カーテンは、前記開放端部の下側を前記ハウスの側面に設けた回転棒材に添設するとともに、この開放端部の上側を、この回転棒材に一端を係止した固定手段に係止する構成とし、
    前記回転棒材の正転で、前記固定手段を巻き込むことで、前記開放端部の上下側を閉塞し、また、前記回転棒材の逆転で、前記固定手段を弛緩し、前記開放端部の上下側を開放することを特徴としたハウスの換気構造。
  2. 請求項1に記載のハウスの換気構造であって、
    この回転棒材を正転又は逆転を司る原動手段を手動又はソレノイド、アクチュエーターの電動で行う構成としたハウスの換気構造。
  3. 請求項1に記載のハウスの換気構造であって、
    前記2重カーテンの間隙に介在する空気層の量を調整するための2重カーテンを2枚張り又は4枚張りとし、前記ハウスの形状、大きさに応じて、変更する構成としたハウスの換気構造。
  4. 請求項1に記載のハウスの換気構造であって、
    前記ワイヤー部材をその2重カーテンの開放端部から折曲端部までの間に所定の間隔を設けて、このワイヤー部材で前記2重カーテンを張設する構成としたハウスの換気構造。
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