JP5016657B2 - ネクストホップ検索装置、ネクストホップ検索方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、経路情報からデータの宛先に対するネクストホップを検索する、ネクストホップ検索装置、ネクストホップ検索方法およびプログラムに関する。
コンピュータネットワークでは、データを転送する際、途中に設けられたデータ転送装置(ノード)において、データの宛先に基づき次の転送先にデータを転送する処理が生じる。このとき、データの宛先から次の転送先を検索する処理が存在する。この処理を行うためには、宛先に対する次の転送先を示す情報を作成する必要がある。この情報は、ネットワークのトポロジ情報をもとにデータ転送経路を計算し、その情報から各宛先に対する次の転送先を検索することにより得られる。なお、この次の転送先をネクストホップとよぶ。
データ転送経路を計算するアルゴリズムのうち代表的なものとして、2ノード間の最短経路を計算するダイクストラ法を用いたアルゴリズムがある。このアルゴリズムは、起点ノードが同じ経路を一度に計算できるという特徴をもつ。よって、このアルゴリズムを用いることで、あるノードを起点とし、その他のノードへと到達する複数の経路を一度に計算することができる。
そして、このダイクストラ法を用いた従来の経路計算方法では、計算結果を、リスト構造を用いて、ノードペア毎の経路情報として管理していた。この方式では、宛先に対する起点ノードの隣にあるノード(隣接ノード)の情報を、経路をすべてたどらずに検索することが可能であった。
ただし、この従来の経路計算方法においては、起点となるデータ転送装置(起点ノード)を順次変えてすべてのノードを起点とした経路である最短木(SPT:Shortest Path Tree)を計算するため、制御するデータ転送装置の数が増加すると経路計算時間も増加してしまうという問題があった。そこで、ある起点のノードの経路計算結果を他のノードの計算に再利用して計算時間を短縮する方式が提案されている(非特許文献1参照)。
この方式によれば、例えば、図8(a)で示した物理トポロジで示されるネットワークにおいて、最初に計算する起点ノード(ノード0)の経路である最短木はダイクストラで計算する(図8(b)参照)。そして、その最短木の下流方向に対しては、最短ツリー構成を保存しておき、以降で計算する起点ノードに、保存される最短ツリー構成をそのまま利用することで計算量を減らし高速化を図る。つまり、図8(b)において、起点ノード0に隣接するノードのうち、ツリーの下流のノード数が多いノード2を次に計算する起点として選択し、計算済みの部分経路(図8(b)のドットで示した経路)を利用することにより、計算量を減らすことができる(図8(c)参照)。
杉園 幸司他、"機能分散型トランスポートネットワーキングにおける経路計算の高速化に関する検討"、電子情報通信学会総合大会、2009年3月、B-6-132
前記したように、従来の経路計算方法では、その計算結果としての経路情報を、どのノード(データ転送装置)を経由する経路かを示すリスト構造を用いてノードペア毎に管理していた。この方式では、宛先に対する起点の隣にあるノードの情報は、データを転送する経路上にあるデータ転送装置として示されているため、経路をすべてたどる必要なく検索することが可能であった。
しかし、非特許文献1に記載されたアルゴリズムを用いて、計算済みの部分経路を使用するときに、経路情報を、データを転送するすべてのノードを示したリスト構造で記載すると、部分経路のコピー処理に時間がかかってしまう。これは、経路情報から部分経路の起点を検索し、使用する部分をコピーする処理が発生するためである。このようなアルゴリズムの場合、経路情報はツリー構造で記載することにより計算効率を高めることができる。ただし、ツリー構造で経路情報を記載する場合、宛先となるノードと、そのデータを転送するノードの検索が、ツリー構造を探索することでしか行うことができず、あるデータの宛先のノードに対して、起点ノードの隣に位置する転送先となるノード(ネクストホップ)の情報が、経路のすべてを走査しないとわからなかった。例えば、前記した図8(b)において、起点ノード(ノード0)から、宛先ノード(ノード6)にデータを転送しようとする場合、起点ノードとなるノード0は、ネクストホップの候補が自身の隣に位置するノード1,7,2のどれかはわかっても、実際にどのノードをネクストホップとすべきかの情報を有してない。したがって、経路の走査を順次行って、ノード6への経路を確定した上で、ネクストホップとしてノード2を決定しなれればならない。このような処理を行う必要があることにより、計算速度とメモリの利用効率が低下するという問題があった。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、計算速度とメモリの利用効率を低下させることなく、ネクストホップの検索速度を向上させることができる、ネクストホップ検索装置、ネクストホップ検索方法およびプログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数のノード間の経路計算を行い経路情報を生成する経路計算装置と接続され、前記経路計算装置から前記経路情報を取得し、データの宛先に対する起点となるノードの次の転送先となるノードであるネクストホップを検索し、前記データを宛先へ転送する前記起点となるノードであるデータ転送装置に前記検索したネクストホップの識別情報を出力するネクストホップ検索装置であって、前記ネクストホップに関する情報が記憶される記憶手段、前記経路計算装置および前記データ転送装置の間で情報の送受信を行う通信手段、および制御手段を備えており、前記制御手段が、前記経路計算装置から、前記複数のノード間の経路情報として示されるツリー構造を、各ノードを一意に識別するノード識別情報と前記ノード識別情報で示される自己のノードに隣接する隣接ノードとからなるノード毎のノード情報として取得する経路情報取得部と、前記取得したノード毎のノード情報を用いて、前記ツリー構造で示された起点ノードの下流側の隣接ノードを抽出し、前記抽出したノードのさらに下流側の隣接ノードを抽出する処理を繰り返し、前記下流側の隣接ノードがなくなると1つずつ上流側に戻って、前記抽出した下流側の隣接ノードとは別の下流側の隣接ノードを抽出することを続けることにより、前記ツリー構造で示されたノードを走査する順番を決定する深さ優先探索を行う深さ優先探索部と、前記深さ優先探索部が決定した順番に従って前記ノードを選択し、前記選択したノードが前記ツリー構造で示された起点ノードの下流側の隣接ノードである子ノードか否かを判定し、前記選択したノードが当該子ノードであれば、前記選択したノードを、前記ネクストホップとなるノードを記憶するための変数であるネクストホップ記録用変数として前記記憶手段に格納し、前記選択したノードが当該子ノードでなければ、前記ネクストホップ記録用変数に前記選択したノードを格納せずに、前記ネクストホップ記録用変数に格納された前記ノードを、前記選択したノードの前記ネクストホップとして決定し、前記決定したネクストホップの識別情報を前記通信手段を介して、前記データ転送装置に出力するネクストホップ決定部と、を備えることを特徴とするネクストホップ検索装置とした。
また、請求項5に記載の発明は、複数のノード間の経路計算を行い経路情報を生成する経路計算装置と接続され、前記経路計算装置から前記経路情報を取得し、データの宛先に対する起点となるノードの次の転送先となるノードであるネクストホップを検索し、前記データを宛先へ転送する前記起点となるノードであるデータ転送装置に前記検索したネクストホップの識別情報を出力するネクストホップ検索装置に用いられるネクストホップ検索方法であって、前記ネクストホップ検索装置が、前記ネクストホップに関する情報が記憶される記憶手段、前記経路計算装置および前記データ転送装置の間で情報の送受信を行う通信手段、および制御手段を備えており、前記制御手段が、前記経路計算装置から、前記複数のノード間の経路情報として示されるツリー構造を、各ノードを一意に識別するノード識別情報と前記ノード識別情報で示される自己のノードに隣接する隣接ノードとからなるノード毎のノード情報として取得するステップと、前記取得したノード毎のノード情報を用いて、前記ツリー構造で示された起点ノードの下流側の隣接ノードを抽出し、前記抽出したノードのさらに下流側の隣接ノードを抽出する処理を繰り返し、前記下流側の隣接ノードがなくなると1つずつ上流側に戻って、前記抽出した下流側の隣接ノードとは別の下流側の隣接ノードを抽出することを続けることにより、前記ツリー構造で示されたノードを走査する順番を決定する深さ優先探索を行うステップと、前記深さ優先探索部が決定した順番に従って前記ノードを選択し、前記選択したノードが前記ツリー構造で示された起点ノードの下流側の隣接ノードである子ノードか否かを判定し、前記選択したノードが当該子ノードであれば、前記選択したノードを、前記ネクストホップとなるノードを記憶するための変数であるネクストホップ記録用変数として前記記憶手段に格納し、前記選択したノードが当該子ノードでなければ、前記ネクストホップ記録用変数に前記選択したノードを格納せずに、前記ネクストホップ記録用変数に格納された前記ノードを、前記選択したノードの前記ネクストホップとして決定するステップと、前記決定したネクストホップの識別情報を前記通信手段を介して、前記データ転送装置に出力するステップと、を実行することを特徴とするネクストホップ検索方法とした。
このようにすることで、経路計算装置から、複数のノード間の経路情報として示されるツリー構造を、各ノード毎に、自己のノード識別情報と隣接ノードとからなるノード情報として取得する。そして、このノード情報を用いて、深さ優先探索を行い、ツリー構造で示されたノードを走査する順番を決定する。次に、決定した深さ優先順に従いノードを選択し、選択したノードがツリー構造で示された起点ノードの子ノードか否かを判定する。そして、子ノードであれば、その選択したノードをネクストホップ記憶用変数として記憶手段に格納し、子ノードでなければ、その選択したノードをネクストホップ記録用変数に格納せずに、ネクストホップ記録用変数に格納されたノードを、ネクストホップとして決定する。そして、決定したネクストホップに関する情報をデータ転送装置へ出力する。
よって、本発明によれば、ツリー構造で経路情報を記載した場合においても、経路のすべてを走査することなく、宛先に対する起点の隣に位置する転送先となるノード(ネクストホップ)を決定することができる。従って、経路のすべてを走査する場合に比べ、計算速度とメモリの利用効率を低下させることなく、ネクストホップの検索速度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、前記経路情報が、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの下流側の隣接ノードである子ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、前記深さ優先探索部が、当該ノード情報に記載された当該子ノードの情報を用いて、前記深さ優先探索を行うことを特徴とする請求項1に記載のネクストホップ検索装置とした。
また、請求項6に記載の発明は、前記経路情報は、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの下流側の隣接ノードである子ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、前記ネクストホップ検索装置が、当該ノード情報に記載された当該子ノードの情報を用いて、前記深さ優先探索を行うステップを実行することを特徴とする請求項5に記載のネクストホップ検索方法とした。
よって、本発明によれば、ノード情報として、自己のノードの隣接ノードに子ノードの情報を用いることができる。そして、その子ノードの情報により、深さ優先探索を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、前記経路情報が、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの上流側の隣接ノードである親ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、前記経路計算装置により、前記深さ優先探索順に前記自己のノードの次に走査するノードの情報を含めたノード情報が生成される場合に、前記経路情報取得部が、前記経路計算装置から、前記自己のノードの次に走査するノードの情報を含めた当該ノード情報を取得し、前記深さ優先探索部が、当該ノード情報を用いて前記ノードを走査する順番を決定することを特徴とする請求項1に記載のネクストホップ検索装置とした。
また、請求項7に記載の発明は、前記経路情報が、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの上流側の隣接ノードである親ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、前記経路計算装置により、前記深さ優先探索順に前記自己のノードの次に走査するノードの情報を含めたノード情報が生成される場合に、前記ネクストホップ検索装置が、前記経路計算装置から、前記自己のノードの次に走査するノードの情報を含めた当該ノード情報を取得するステップと、当該ノード情報を用いて前記ノードを走査する順番を決定するステップと、を実行することを特徴とする請求項5に記載のネクストホップ検索方法とした。
よって、本発明によれば、ノード情報として、自己のノードの隣接ノードに親ノードの情報を用いることができる。そして、経路計算装置から取得した自己のノードの次に走査するノードに関する情報により深さ優先探索を行い、ノード情報の親ノードに関する情報を用いて、ネクストホップを検索することができる。
請求項4に記載の発明は、前記経路情報が、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの上流側の隣接ノードである親ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、前記経路計算装置により、前記ノード毎の当該ノード情報を前記深さ優先探索順に配列した配列情報として前記経路情報が生成される場合に、前記経路情報取得部が、前記経路計算装置から、当該経路情報を取得し、前記深さ優先探索部が、当該経路情報を用いて前記ノードを走査する順番を決定することを特徴とする請求項1に記載のネクストホップ検索装置とした。
また、請求項8に記載の発明は、前記経路情報が、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの上流側の隣接ノードである親ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、前記経路計算装置により、前記ノード毎の当該ノード情報を前記深さ優先探索順に配列した配列情報として前記経路情報が生成される場合に、前記ネクストホップ検索装置が、前記経路計算装置から、当該経路情報を取得するステップと、当該経路情報を用いて前記ノードを走査する順番を決定するステップと、を実行することを特徴とする請求項5に記載のネクストホップ検索方法とした。
よって、本発明によれば、ノード情報として、自己のノードの隣接ノードに親ノードの情報を用いることができる。そして、深さ優先順を配列情報として示した配列位置の情報により、深さ優先探索を行い、ノード情報の親ノードに関する情報を用いて、ネクストホップを検索することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項5ないし請求項8のいずれか1項に記載のネクストホップ検索方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとした。
このようなプルグラムによれば、請求項5ないし請求項8のいずれか1項に記載のネクストホップ検索方法を一般的なコンピュータで実現することができる。
本発明によれば、計算速度とメモリの利用効率を低下させることなく、ネクストポップの検索速度を向上させることができる、ネクストホップ検索装置、ネクストホップ検索方法およびプログラムを提供することができる。
本実施形態に係るネクストホップ検索装置を含むネクストホップ検索システムの構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係る経路計算装置の経路計算部により計算される経路情報をツリー構造で表した図である。 本実施形態に係るノード情報において、子ノードを用いてツリー構造を表現する図である。 本実施形態に係る深さ優先探索部が行う深さ優先探索を説明するための図である。 本実施形態に係るネクストホップ検索装置が行うネクストホップ検索処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係るネクストホップ検索処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係るノード情報において、親ノードを用いてツリー構造を表現する図である。 計算済みの部分経路を用いて経路計算する方法を説明するための図である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係るネクストホップ検索装置、ネクストホップ検索方法およびプログラムは、ツリー構造で表現されたネットワークの経路情報を用いて、その起点となるノードのネクストホップ(次の転送先となるノード)に関する情報を検索するものである。
図1は、本実施形態に係るネクストホップ検索装置100を含むネクストホップ検索システム1の構成例を示す機能ブロック図である。
ネクストホップ検索システム1は、ネットワークのトポロジ情報(各ノード間の接続状況等を示す情報)を取得し、各ノード間の経路計算を行う経路計算装置200と、経路計算装置200から経路情報を受け取り、データの宛先に対する起点となるノードの次の転送先となるノードであるネクストホップを検索するネクストホップ検索装置100と、経路計算装置200から取得した経路情報およびネクストホップ検索装置100から取得した各ノード毎のネクストホップに関する情報(後記するネクストホップ情報)をもとに、データを転送するデータ転送装置300とを含んで構成される。
<経路計算装置>
経路計算装置200は、コンピュータ装置であり、制御手段210、記憶手段220、通信手段230、入力手段240および出力手段250を備えて構成される。制御手段210は、例えばCPU(Central Processing Unit)とメモリによって構成され、トポロジ情報取得部211および経路計算部212を備えている。
トポロジ情報取得部211は、ネットワーク内の各ノード間の接続関係を示す情報であるトポロジ情報を、不図示のネットワーク情報管理サーバ等から通信手段230または入力手段240を介して取得し、記憶手段220に記憶する。また、トポロジ情報取得部211は、経路計算時に、計算対象となるネットワークのトポロジ情報を記憶手段220から取得し、経路計算部212に引き渡す。
また、経路計算部212は、トポロジ情報取得部211から受け取ったトポロジ情報に基づき、各ノード間の経路計算を行う。この経路計算は、前記した非特許文献1に記載の技術のように、ダイクストラ法や、計算済みの部分経路を用いた経路計算方法により行われる。そして、経路計算部212が計算した経路情報は、ツリー構造を各ノード毎のノード情報(後記する図3、図7参照)として表し、記憶手段220に記録される。
図2は、本実施形態に係る経路計算装置200の経路計算部212により計算される経路情報をツリー構造で表した図である。図2に示すツリー構造は、ノードsを起点とする経路情報を表している。このツリーにおける各ノードは、経路が通過する転送ノードであるか、経路の終点となるノードであることを示している。そして、このノード間を結ぶ経路は、起点から終点に線をたどることで検索することが可能となる。
例えば、ノードsからノードXまで結ぶ経路について説明する。ツリーをノードsからノードXまでたどると、途中のノードA,B,Cを順に経由する。これにより、ノードsからノードXまで結ぶ経路は、ノードs→ノードA→ノードB→ノードC→ノードXであることがわかる。他のノードまでの経路も、例えば、ノードsからノードCまで結ぶ経路は、ノードs→ノードA→ノードB→ノードCとなる。
図1に戻り、記憶手段220は、HDD(Hard Disk Drive)等から構成され、トポロジ情報取得部211が取得した計算対象となるネットワークのトポロジ情報や、経路計算部212が計算した経路情報等が記憶される。
通信手段230は、ネクストホップ検索装置100やデータ転送装置300と通信するための通信インタフェースや通信ポートから構成される。
入力手段240は、経路計算装置200を操作する管理者が情報を入力する手段であり、例えば、キーボードやマウス等から構成される。
出力手段250は、各種情報を出力する手段であり、例えば、液晶ディスプレイやスピーカ等から構成される。
<ネクストホップ検索装置>
次に、ネクストホップ検索装置100について説明する。ネクストホップ検索装置100は、経路計算装置200から取得した経路情報に基づき、各ノード毎にデータの宛先に対するネクストホップを計算する装置であり、制御手段110、記憶手段120、通信手段130、入力手段140、および出力手段150を備えて構成される。ここで、前記した経路計算装置200と、同様の機能を有する通信手段130、入力手段140、および出力手段150については、同じ名称を付し説明を省略する。
制御手段110は、例えばCPUとメモリによって構成され、経路情報取得部111、深さ優先探索部112、およびネクストホップ決定部113を備えている。
経路情報取得部111は、経路計算装置200の経路計算部212が計算した経路情報を取得する。ここで経路情報取得部111が取得する経路情報について説明する。
経路情報取得部111が取得する経路情報は、ツリー構造を各ノード毎のノード情報として表現したものである。そしてそのノード情報は、各ノードを一意に識別するノード識別情報と、自己のノードに隣接する他のノードに関する情報とを含んで構成される。具体的には、以下の2つの方法により、ツリー構造が表現される。
図2に示すように、あるノード(例えば、ノードA)に着目したとき、隣接するノードは、経路の上流側のノード(例えば、ノードs)と、下流側のノード(例えば、ノードB等)に分けられる。以下において、この上流側隣接ノードを親ノード、下流側隣接ノードを子ノードとよぶ。この親ノードと子ノードのそれぞれを用いてツリー構造を表現する方法がある。
まず、各ノード毎のノード情報として子ノードを記載することにより、ツリー構造を表現する方法について説明する。図3は、本実施形態に係るノード情報において、子ノードを用いてツリー構造を表現する図である。
図3に示すように、例えば、ノード2のノード情報には、自己のノードについてのノード識別情報「2」と、子ノードのノード識別情報「3,4」とが記載される。このように、自己のノードのノード識別情報と、子ノードのノード識別情報とをノード情報に含めることで、ツリー構造を表現することが可能となる。一方、自己のノードのノード識別情報と、親ノードのノード識別情報とをノード情報に含めることとで、ツリー構造を表現することができるが、詳細は後記する本実施形態の変形例、具体的には図7において説明する。
経路情報取得部111は、このように各ノード毎の子ノードの情報を含むノード情報を、経路計算装置200の経路計算部212から、経路情報として取得する。
図1に戻り、ネクストホップ検索装置100の深さ優先探索部112は、ツリー構造で示された各ノード毎のノード情報を用いて、深さ優先順にノードを走査する順番を決定する。
図4は、本実施形態に係る深さ優先探索部112が行う深さ優先探索を説明するための図である。深さ優先探索部112は、各ノードのノード情報に記載された子ノードの情報を用いて、深さ優先探索を行う。この深さ優先探索とは、図4に示すように、あるノードを走査した後、次に走査するノードとして、走査中のノードの下流側隣接ノード(子ノード)が存在すれば先に走査し、子ノードがなくなれば、上流側に戻って、上流側における別の下流側隣接ノード(子ノード)を走査する、という順でノードの探索をすることをいう。深さ優先探索部112は、ノード情報に記載された子ノードの情報に基づき、ツリーを構成するノードを走査する深さ優先順の順番を決定する。
図1に戻り、ネクストホップ決定部113は、深さ優先探索部112が決定したノード順に、そのノードを宛先として、その宛先の起点となるノードの次に転送先となるノードであるネクストホップを決定する。
具体的には、まず、ネクストホップ決定部113は、深さ優先探索部112が深さ優先順に選択したノードについて、その選択したノードの親ノードがツリーの起点となるノードか否かを判定する。つまり、深さ優先順に選択したノードが、ツリーの起点となるノードの子ノードか否かを判定する。ここで、選択したノードの親ノードが、ツリーの起点となるノードであれば、ネクストホップ決定部113は、選択したノードのノード識別情報を、ネクストホップとなるノードを記憶するために用意した変数であるネクストホップ記録用変数に記憶する。一方、選択したノードの親ノードが、ツリーの起点となるノードでない場合は、ネクストホップ決定部113は、ネクストホップ記録用変数への記憶を行わない。そして、ネクストホップ決定部113は、ネクストホップ記録用変数に記憶されているノード識別情報を、その選択したノードにデータを送るためのネクストホップ情報として記憶する。このネクストホップ決定部113による処理の詳細は、後記する図5および図6において説明する。
なお、このネクストホップ記録用変数は、記憶手段120の記憶領域に予め設けられるものである。
ネクストホップ決定部113は、ツリー構造を形成するすべてのノードについて、深さ優先順にネクストホップを決定すると、そのノード毎のネクストホップ情報を、通信手段130を介して、データ転送装置300へ送信する。
次に、記憶手段120は、HDD等から構成され、経路計算装置200から取得した経路情報や、ネクストホップ決定部113が生成した各ノードのネクストホップに関するネクストホップ情報を記録する。また、記憶手段120は、ネクストホップ決定部113がネクストホップを決定するために用いる、ネクストホップ記録用変数を記憶する。
<データ転送装置>
次に、データ転送装置300について説明する。データ転送装置300は、経路計算装置200から取得する経路情報と、ネクストホップ検索装置100から取得するネクストホップ情報とを記憶し、他のデータ転送装置300から受信したデータ(パケット等)を別のデータ転送装置300に転送する。
データ転送装置300は、ルータ等のコンピュータ装置であり、制御手段310、記憶手段320、通信手段330、入力手段340、および出力手段350を備えて構成される。ここで、前記した経路計算装置200と、同様の機能を有する通信手段330、入力手段340、および出力手段350については、同じ名称を付し説明を省略する。
制御手段310は、例えばCPUとメモリによって構成され、経路情報制御部311およびデータ転送部312を備えている。経路情報制御部311は、記憶手段320に記憶された経路情報およびネクストホップ情報を用いて、データを宛先に送信するための次の転送先を示す転送先情報を作成し、データ転送部312が参照できるように記憶手段320に記憶させ、管理する。
データ転送部312は、転送すべきデータの入力があった場合、記憶手段320に記憶されている転送先情報を参照し、そのデータを次のデータ転送装置300に転送する。
記憶手段320は、HDD等から構成され、経路計算装置200から受信した経路情報、ネクストホップ検索装置100から受信したネクストホップ情報、経路情報制御部311が作成した転送先情報等、データ転送に必要な各種情報を記憶する。
<ネクストホップ検索方法>
次に本実施形態に係るネクストホップ検索方法について、図1〜図4を参照しつつ、図5および図6を用いて詳細に説明する。
図5は、本実施形態に係るネクストホップ検索装置100が行うネクストホップ検索処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ネクストホップ検索装置100の経路情報取得部111は、経路計算装置200から経路情報を取得する(ステップS101)。経路情報取得部111は、この経路情報を、図3で示した、子ノードを用いてツリー構造を記載したノード情報として取得する。
次に、深さ優先探索部112は、ステップS101で取得した経路情報を用いて、ツリーに対して深さ優先探索を行う(ステップS102)。ここで、深さ優先探索部112は、経路情報が子ノードを用いてツリー構造を記載したノード情報の場合は、そのノード情報の子ノードの情報に基づき、前記した深さ優先検索を行い、ツリーを構成するノードを走査する順番を決定する(図4参照)。
そして、深さ優先探索部112は、深さ優先探索の結果として得た深さ優先順にノードを1つ選択する(ステップS103)。
続いて、ネクストホップ決定部113は、深さ優先順に選択したノードの親ノードがツリーの起点となるノードか否かを判定する(ステップS104)。つまり、深さ優先順に選択したノードが、ツリーの起点となるノードの子ノードか否かを判定する。ここで、選択したノードの親ノードが、ツリーの起点となるノードであれば(ステップS104→Yes)、ネクストホップ決定部113は、選択したノードのノード識別情報を、ネクストホップとなるノードを記憶するために用意した変数であるネクストホップ記録用変数に記憶する(ステップS105)。
なお、ここで、経路計算装置200から得た経路情報が、子ノードを用いてツリー構造を記載したノード情報である場合には、親ノードに関する情報がノード情報に記載されていないため、選択したノードの親ノードが起点ノードであるか否かをノード情報から判定することができない。そこで、子ノードを用いてツリー構造を記載したノード情報の場合は、再帰関数の引数に走査対象となるノードのノード識別情報を挿入することで親ノードの情報を得ることにより、選択したノードの親ノードが起点ノードか否かを判定する。
一方、ステップS104において、選択したノードの親ノードが、ツリーの起点となるノードでない場合(ステップS104→No)、ネクストホップ決定部113は、ネクストホップ記録用変数への記憶を行わず、次のステップS106へ進む。
ステップS106において、ネクストホップ決定部113は、ネクストホップ記録用変数に記憶されているノード識別情報を、その選択したノードにデータを送るためのネクストホップ情報として記憶する。
次に、ネクストホップ決定部113は、深さ優先順に設定されたすべてのノードの処理を終えたか否かを判定する(ステップS107)。そして、処理を終えていないノードがあれば(ステップS107→No)、ステップS103へ戻り処理を続ける。一方、すべてのノードの処理を終えていれば(ステップS107→Yes)、次のステップS108に進む。
ステップS108において、ネクストホップ決定部113は、記憶された各ノードのネクストホップ情報を、データ転送装置300へ出力して、処理を終える。
なお、ステップS102において、深さ優先探索部112が深さ優先検索を行い、ツリーを構成するすべてのノードについて順番を決定してから、ステップS103〜S107のループ処理を行うものとして説明した。しかし、この処理以外にも、深さ優先探索部112が、まず、1番目に選択するノードを深さ優先探索で決定し、ステップS104〜S107を処理を終え、次に深さ優先探索で2番目のノードを決定し、ステップS104〜S107の処理を行うように、順次深さ優先探索を行うようにしてもよい。
次に、図6を用いて、図5に示したネクストホップ検索処理の具体例を説明する。ここでは、図5のステップS102において、ネクストホップ検索装置100の深さ優先探索部112により、図6に示す矢印のように、ノード1,2,3,4,5,6の順に、深さ優先によるノードの走査順が決定したものとする。
まず、ネクストホップ決定部113は、ノード1が、起点となるノードであるので、深さ優先順で次のノードであるノード2を選択する(ステップS103)。次に、ネクストホップ決定部113は、選択したノード2の親ノードがツリーの起点となるノードか否かを判定する(ステップS104)。ここで、ノード2の親ノードは起点となるノード1であるため、ネクストホップ決定部113は、ネクストホップ記録用変数に自身のノード識別情報である「2」を記憶する(ステップS105)。次に、ネクストホップ決定部113は、ネクストホップ記録用変数に記憶されているノード識別情報「2」を、選択したノード2のネクストホップ情報として記憶する(ステップS106)。
次に、ネクストホップ決定部113は、深さ優先順で次のノードであるノード3を選択する(ステップS103)。そして、ネクストホップ決定部113は、選択したノード3の親ノードがツリーの起点となるノードか否かを判定する(ステップS104)。ここでノード3の親ノードは、起点となるノード1ではないため、(ステップS104→No)、ネクストホップ決定部113は、ネクストホップ記録用変数への記録(ネクストホップ記録用変数の更新)を行わず、ネクストホップ記録用変数に記憶されているノード識別情報「2」を、選択したノード3のネクストホップ情報として記憶する(ステップS106)。
このように、ネクストホップ決定部113が、選択したノードの親ノードがツリーの起点となるノードでない場合に、ネクストホップ記録用変数を記憶しないことにより、起点ノードの下流側隣接ノード(子ノード)として、それ以前に記憶されたネクストホップ記録用変数がそのまま記憶され、選択したノードの下流側のノードのネクストホップを決定することができる。
ノード3と同様に、深さ優先順で次のノードであるノード4についても、ノード4の親ノードが、起点となるノード1ではないため(ステップS104→No)、ネクストホップ決定部113は、ネクストホップ記録用変数への記録を行わず、ネクストホップ記録用変数に記憶されているノード識別情報「2」を、選択したノード4のネクストホップ情報として記憶する(ステップS106)。また、次のノード5も同様である。
そして、ノード6については、ネクストホップ決定部113は、選択したノードの親ノードがツリーの起点となるノード1であるため(ステップS104→Yes)、選択したノード6の自身のノード識別情報「6」をネクストホップ記録用変数に記憶する(ステップS105)。そして、ネクストホップ決定部113は、ネクストホップ記録用変数に記憶されているノード識別情報「6」を、選択したノード6のネクストホップ情報として記憶する(ステップS106)。
このようにすることで、ネクストホップ決定部113は、ノード2,3,4,5のネクストホップ情報が「2」であると決定し、ノード6のネクストホップ情報が「6」であると決定する。これにより例えば、ノード4を宛先とするデータについて、ノード4のネクストホップ情報が「2」であることから、起点となるノード「1」の次のノードであるネクストホップがノード2であると決定される。
このように、本実施形態に係るネクストホップ検索装置、ネクストホップ検索方法およびプログラムによれば、起点ノードの隣に位置する転送先となるノード(ネクストホップ)を、経路のすべてを走査することなく決定することができる。
(本実施形態の変形例)
次に、本実施形態に係るネクストホップ検索装置100の変形例について説明する。
前記において説明した、本実施形態に係るネクストホップ検索装置100の経路情報取得部111は、対象となるネットワークの経路情報を、子ノードを用いてツリー構造を記載したノード情報として、経路計算装置200から取得した。そして、深さ優先探索部112が深さ優先探索を行い、各ノードを走査する順番を決定し、その深さ優先順に従い、ネクストホップ決定部113が、各ノードのネクストホップ情報を決定した。
一方、本実施形態の変形例においては、ネットワークの経路情報を、親ノードを用いてツリー構造を記載したノード情報として、経路計算装置200から取得する。親ノードを用いた経路情報としてノード情報を取得すると、深さ優先探索部112は、下流側隣接ノード(子ノード)に関する情報を有さず、このままでは、深さ優先探索を実行することはできない。そこで、経路計算装置200の経路計算部212から得る経路情報に、深さ優先順で走査するノード順に関する情報を含めた経路情報を受信し、深さ優先順を決定する。
図7は、本実施形態の変形例に係るノード情報において、親ノードを用いてツリー構造を表現する図である。図7(a)は、親ノードを用いたノード情報に、深さ優先順に走査する際に自身のノードの次に走査するノードのノード識別情報を含める例である。図に示すように、経路計算装置200から取得したノード情報に、「深さ優先順の次のノード」が情報として含まれている。よって、深さ優先探索部112は、図4のステップS102において、自身で深さ優先探索は行わず、ノード情報に含まれる「深さ優先順の次のノード」に関する情報に基づき、走査順を決定する。図7(a)において、ノード2の深さ優先順による次の走査対象となるノードは、ノード情報の「深さ優先順の次のノード」に示されるように、ノード3であることがわかる。
また、図7(b)は、ネットワークのツリー構造を、深さ優先順の配列情報として、ノード情報に記憶させた例を示している。この配列情報では、配列の先頭から深さ優先順の配列の位置にノード情報を格納する。例えば、深さ優先順で7番目の配列の位置にあるノード2のノード情報として、自身のノード識別情報「2」と、親ノードのノード識別情報「1」が格納される。よって、深さ優先探索部112は、図4のステップS102において、自身で深さ優先探索は行わず、経路計算装置200から取得する、深さ優先順の配列情報を含めた経路情報を取得することで、深さ優先順を決定することができる。
このようにすることで、経路計算装置200からの経路情報が、親ノードを用いてツリー構造を記載したノード情報である場合においても、深さ優先探索部112が、経路計算装置200から取得した経路情報に含まれる深さ優先順に関する情報を用いて、ノードを走査する深さ優先順を決定し、ネクストホップ決定部113が、各ノードのネクストホップを決定することができる。
以上のように、本実施形態に係るネクストホップ決定装置、ネクストホップ決定方法およびプログラムによれば、ネットワークをツリー構造で記載する場合においても、宛先への経路をすべて走査することなく、ネクストホップを決定することができるので、計算速度とメモリの利用効率を低下させることなく、ネクストホップの検索速度を向上させることができる。
なお、本実施形態に係るネクストホップ検索システム1においては、経路計算装置200、ネクストホップ検索装置100およびデータ転送装置300は、別々の筐体の装置として説明したが、このうちの2つの装置を1つの筐体の装置としてもよいし、3つの装置を1つの筐体の装置としてもよい。
1 ネクストホップ検索システム
100 ネクストホップ検索装置
110,210,310 制御手段
111 経路情報取得部
112 深さ優先探索部
113 ネクストホップ決定部
120,220,320 記憶手段
130,230,330 通信手段
140,240,340 入力手段
150,250,350 出力手段
200 経路計算装置
211 トポロジ情報取得部
212 経路計算部
300 データ転送装置
311 経路情報制御部
312 データ転送部

Claims (9)

  1. 複数のノード間の経路計算を行い経路情報を生成する経路計算装置と接続され、前記経路計算装置から前記経路情報を取得し、データの宛先に対する起点となるノードの次の転送先となるノードであるネクストホップを検索し、前記データを宛先へ転送する前記起点となるノードであるデータ転送装置に前記検索したネクストホップの識別情報を出力するネクストホップ検索装置であって、
    前記ネクストホップに関する情報が記憶される記憶手段、前記経路計算装置および前記データ転送装置の間で情報の送受信を行う通信手段、および制御手段を備えており、
    前記制御手段は、
    前記経路計算装置から、前記複数のノード間の経路情報として示されるツリー構造を、各ノードを一意に識別するノード識別情報と前記ノード識別情報で示される自己のノードに隣接する隣接ノードとからなるノード毎のノード情報として取得する経路情報取得部と、
    前記取得したノード毎のノード情報を用いて、前記ツリー構造で示された起点ノードの下流側の隣接ノードを抽出し、前記抽出したノードのさらに下流側の隣接ノードを抽出する処理を繰り返し、前記下流側の隣接ノードがなくなると1つずつ上流側に戻って、前記抽出した下流側の隣接ノードとは別の下流側の隣接ノードを抽出することを続けることにより、前記ツリー構造で示されたノードを走査する順番を決定する深さ優先探索を行う深さ優先探索部と、
    前記深さ優先探索部が決定した順番に従って前記ノードを選択し、前記選択したノードが前記ツリー構造で示された起点ノードの下流側の隣接ノードである子ノードか否かを判定し、前記選択したノードが当該子ノードであれば、前記選択したノードを、前記ネクストホップとなるノードを記憶するための変数であるネクストホップ記録用変数として前記記憶手段に格納し、前記選択したノードが当該子ノードでなければ、前記ネクストホップ記録用変数に前記選択したノードを格納せずに、
    前記ネクストホップ記録用変数に格納された前記ノードを、前記選択したノードの前記ネクストホップとして決定し、前記決定したネクストホップの識別情報を前記通信手段を介して、前記データ転送装置に出力するネクストホップ決定部と、
    を備えることを特徴とするネクストホップ検索装置。
  2. 前記経路情報は、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの下流側の隣接ノードである子ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、
    前記深さ優先探索部は、当該ノード情報に記載された当該子ノードの情報を用いて、前記深さ優先探索を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載のネクストホップ検索装置。
  3. 前記経路情報は、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの上流側の隣接ノードである親ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、
    前記経路計算装置により、前記深さ優先探索順に前記自己のノードの次に走査するノードの情報を含めたノード情報が生成される場合に、
    前記経路情報取得部は、前記経路計算装置から、前記自己のノードの次に走査するノードの情報を含めた当該ノード情報を取得し、
    前記深さ優先探索部は、当該ノード情報を用いて前記ノードを走査する順番を決定すること
    を特徴とする請求項1に記載のネクストホップ検索装置。
  4. 前記経路情報は、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの上流側の隣接ノードである親ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、
    前記経路計算装置により、前記ノード毎の当該ノード情報を前記深さ優先探索順に配列した配列情報として前記経路情報が生成される場合に、
    前記経路情報取得部は、前記経路計算装置から、当該経路情報を取得し、
    前記深さ優先探索部は、当該経路情報を用いて前記ノードを走査する順番を決定すること
    を特徴とする請求項1に記載のネクストホップ検索装置。
  5. 複数のノード間の経路計算を行い経路情報を生成する経路計算装置と接続され、前記経路計算装置から前記経路情報を取得し、データの宛先に対する起点となるノードの次の転送先となるノードであるネクストホップを検索し、前記データを宛先へ転送する前記起点となるノードであるデータ転送装置に前記検索したネクストホップの識別情報を出力するネクストホップ検索装置に用いられるネクストホップ検索方法であって、
    前記ネクストホップ検索装置は、前記ネクストホップに関する情報が記憶される記憶手段、前記経路計算装置および前記データ転送装置の間で情報の送受信を行う通信手段、および制御手段を備えており、
    前記制御手段は、
    前記経路計算装置から、前記複数のノード間の経路情報として示されるツリー構造を、各ノードを一意に識別するノード識別情報と前記ノード識別情報で示される自己のノードに隣接する隣接ノードとからなるノード毎のノード情報として取得するステップと、
    前記取得したノード毎のノード情報を用いて、前記ツリー構造で示された起点ノードの下流側の隣接ノードを抽出し、前記抽出したノードのさらに下流側の隣接ノードを抽出する処理を繰り返し、前記下流側の隣接ノードがなくなると1つずつ上流側に戻って、前記抽出した下流側の隣接ノードとは別の下流側の隣接ノードを抽出することを続けることにより、前記ツリー構造で示されたノードを走査する順番を決定する深さ優先探索を行うステップと、
    前記深さ優先探索部が決定した順番に従って前記ノードを選択し、前記選択したノードが前記ツリー構造で示された起点ノードの下流側の隣接ノードである子ノードか否かを判定し、前記選択したノードが当該子ノードであれば、前記選択したノードを、前記ネクストホップとなるノードを記憶するための変数であるネクストホップ記録用変数として前記記憶手段に格納し、前記選択したノードが当該子ノードでなければ、前記ネクストホップ記録用変数に前記選択したノードを格納せずに、
    前記ネクストホップ記録用変数に格納された前記ノードを、前記選択したノードの前記ネクストホップとして決定するステップと、
    前記決定したネクストホップの識別情報を前記通信手段を介して、前記データ転送装置に出力するステップと、
    を実行することを特徴とするネクストホップ検索方法。
  6. 前記経路情報は、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの下流側の隣接ノードである子ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、
    前記ネクストホップ検索装置は、当該ノード情報に記載された当該子ノードの情報を用いて、前記深さ優先探索を行うステップを実行することを特徴とする請求項5に記載のネクストホップ検索方法。
  7. 前記経路情報は、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの上流側の隣接ノードである親ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、
    前記経路計算装置により、前記深さ優先探索順に前記自己のノードの次に走査するノードの情報を含めたノード情報が生成される場合に、
    前記ネクストホップ検索装置は、前記経路計算装置から、前記自己のノードの次に走査するノードの情報を含めた当該ノード情報を取得するステップと、
    当該ノード情報を用いて前記ノードを走査する順番を決定するステップと、
    を実行することを特徴とする請求項5に記載のネクストホップ検索方法。
  8. 前記経路情報は、前記自己のノードの隣接ノードとして、前記自己のノードの上流側の隣接ノードである親ノードを用いて前記ツリー構造を記載したノード情報であり、
    前記経路計算装置により、前記ノード毎の当該ノード情報を前記深さ優先探索順に配列した配列情報として前記経路情報が生成される場合に、
    前記ネクストホップ検索装置は、前記経路計算装置から、当該経路情報を取得するステップと、
    当該経路情報を用いて前記ノードを走査する順番を決定するステップと、
    を実行することを特徴とする請求項5に記載のネクストホップ検索方法。
  9. 請求項5ないし請求項8のいずれか1項に記載のネクストホップ検索方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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