JP5016473B2 - 複合型侵入検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像センサと空間監視センサとを併用して監視領域への侵入者の有無を検知する複合型侵入検知装置に関する。
従来、監視領域への侵入者の有無を検知する検知装置として画像センサを用いたものが知られているが、より信頼性をあげるために、画像センサと他の空間監視センサとを併用した複合型の検知装置が提案されている。例えば空間監視センサとしてPIR(Passive Infrared Ray)センサを用い、このPIRセンサと画像センサとを併用し、画像センサとPIRセンサとのどちらか一方で人体検知した場合に侵入者ありとして異常発報するものや、画像センサとPIRセンサとが双方で人体検知した場合に侵入者ありとして異常発報するものがある。しかし、前者の場合では、例えば光や小動物の出現によりPIRセンサが誤って検知してしまうと、異常発報してしまうため、誤報が生じるおそれがある。一方、後者の場合では、例えば周囲環境に存在する熱源に人体が発する熱源が埋もれてしまい、PIRセンサが人体検知できないと、失報となるおそれがある。
そこで、下記特許文献1に開示されるように、画像センサとPIRセンサとでそれぞれ人体の存在可能性を示す評価値を求め、2つの評価値に基づく統合判定(2つの評価値の合計値による判定)によって侵入者検出を行うことにより、誤報・失報を低減させた複合型監視装置が提案されている。
特開2000−331252号公報
ところで、特に屋外にて侵入者検出を行う際には、例えば植栽の揺れ、車両のヘッドライト光、降雨や降雪など、人体ではない要因が画像センサにおいて人体らしく認識されてしまう場合がある。この場合、上述した特許文献1に開示される複合型監視装置による判定方法では、画像センサでの人体の評価値が高くなるため、PIRセンサにて人体の評価値が低い場合であっても両評価値の総計が高くなり、誤って侵入者ありと判定して異常発報してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、画像センサと空間監視センサとを協働させ、誤報・失報の低減した侵入者検知が可能な複合型侵入検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された複合型侵入検知装置は、画像センサと、該画像センサとは異なる検知ロジックを有する空間監視センサと、前記画像センサ及び前記空間監視センサの検出結果に基づいて監視空間における侵入者の有無を判定する統合判定部とを有する複合型侵入検知装置において、
前記画像センサは、
前記監視空間を撮影した画像から背景と変化が生じている動体領域を抽出する動体領域抽出手段と、
前記抽出した動体領域の人体特徴が人体の基準を満たすか否か判定する人体判定手段と、
前記抽出した動体領域の非人体特徴が非人体の基準を満たすか否か判定する非人体判定手段と、を有し、
前記統合判定部は、
前記画像センサにて、前記動体領域の人体特徴が人体の基準を満たし、且つ、前記動体領域の非人体特徴が非人体の基準を満たすと判定したとき、前記空間監視センサによる検出信号にて侵入者の有無を判定することを特徴とする。
請求項2に記載された複合型侵入検知装置は、請求項1の複合型侵入検知装置において、
前記統合判定部は、前記画像センサにて、前記動体領域が人体の基準を満たし、且つ、非人体の基準を満たさないと判定したときは、前記検出信号にかかわらず侵入者ありと判定することを特徴とする。
請求項3に記載された複合型侵入検知装置は、請求項1又は2の複合型侵入検知装置において、
前記人体判定手段および前記非人体判定手段は、前記画像から抽出された前記動体領域ごとに判定を実行し、
前記統合判定部は、前記画像センサにて、前記画像内に人体の基準のみ満たす動体領域が存在せず、当該画像内に人体の基準および非人体の基準を満たす動体領域が存在すると判定したとき、前記空間監視センサによる検出信号にて侵入者の有無を判定することを特徴とする。
請求項4に記載された複合型侵入検知装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項の複合型侵入検知装置において、
前記空間監視センサは、受動型の赤外線センサであることを特徴とする。
本発明に係る複合型侵入検知装置によれば、監視領域を撮影した入力画像から抽出した動体領域が人体の特徴を持つものか植栽揺れ等の非人体の特徴を持つものかをそれぞれ判定し、2つの判定結果の組み合わせに応じて異なるロジックで侵入者判定を行うので、例えば植栽の揺れ、車両のヘッドライト光、降雨や降雪などの人体ではない要因による人体の誤検知を防ぐことができるとともに、人体が外乱に埋もれてしまうことによる検知漏れを防ぐことができる。また、監視領域内に人体および非人体に関する動体領域が存在する場合には、検出信号を用いて侵入者の有無を判定するので、画像センサと空間監視センサとを効果的に協働させ、誤報・失報を低減して監視領域内の侵入者を検知することができる。
また、動体領域が人体の基準を満たし、且つ、非人体の基準を満たさない場合には、検出信号にかかわらず侵入者ありと判定するので、比較的に信頼性が高い画像センサの判定結果を優先させた効果的な判定処理が行え、監視領域内の侵入者を確実に検知して警報を出力することができる。
さらに、入力画像から抽出された動体領域ごとに人体および非人体の判定を実行し、画像内に人体の基準のみを満たす動体領域が存在せず、当該画像内に人体の基準および非人体の基準を満たす動体領域が存在する場合に、検出信号に基づいて侵入者の有無を判定するので、画像センサが人体と判定可能な動体領域が存在しない場合に限って空間監視センサと統合判定するため、誤報・失報を低減して監視領域内の侵入者を検知することができる。
また、画像内に人体の基準のみを満たす変化領域が存在すれば、検出信号にかかわらず侵入者ありと判定するので、比較的に信頼性が高い画像センサの判定結果を優先させた効果的な判定処理が行え、監視領域内の侵入者を確実に検知することができる。
以下、本発明に係る複合型侵入検知装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る複合型侵入検知装置のブロック構成図、図2は本発明に係る複合型侵入検知装置を含む警備システムの概略構成図、図3は本発明に係る複合型侵入検知装置において入力画像内から抽出された動体領域の一例を示す図、図4は図3の各動体領域のフラグ状態を示す図、図5は本発明に係る複合型侵入検知装置での画像処理部の動作フローチャート、図6は本発明に係る複合型侵入検知装置での統合判定部の動作フローチャートである。
本発明に係る複合型侵入検知装置(以下、検知装置とも言う)は、画像センサと空間監視センサとを併用し、建物内外の監視領域に対する侵入者の有無を検知するものであり、特に、検知装置を屋外に設置し、建物の外周などの建物敷地内にある屋外の空間を監視領域として侵入者の検知を行う場合に好適である。
本発明に係る複合型侵入検知装置は、監視対象の物件の随所に設置され、例えば図2に示すような警備システム1に採用することができる。図2に示す警備システム1は、複数の複合型侵入検知装置2(2−1,2−2,…,2−n)と、警備主装置3と、監視センター4とを備えて構築される。各複合型侵入検知装置2は、各検知装置2を監視対象の物件ごとに統括する警備主装置3に無線/有線を介して相互に通信可能に接続され、異常発生時には警備主装置3に対して異常信号を送出する。
警備主装置3は、少なくとも監視モードと監視解除モードとを有し、監視モード中に各複合型侵入検知装置2から侵入者検知による異常信号を受信すると、システムを統括制御する遠隔の監視センター4へ通信網を介して異常発生を通報し、監視解除モード中は各複合型侵入検知装置2からの異常信号を無視する。そして、異常通報を受けた監視センター4は、監視対象の物件に警備員を急行させる等、適切な対処をとる。
なお、警備主装置3は、モード切替時に各複合型侵入検知装置2に対してモード変更を通知し、監視モード中のみ各複合型侵入検知装置2が後述の図6に示す侵入者判定処理を実行するようにしてもよい。
また、各複合型侵入検知装置2それぞれに監視モードと監視解除モードとを切替設定するモード設定手段を設け、監視モード中の異常発生時に例えばブザー鳴動、警告灯を点灯させるなどして、警備主装置3を用いずに複合型侵入検知装置2単体で使用することもできる。
以下、複合型侵入検知装置2の構成について図1を参照しながら説明する。複合型侵入検知装置2は、図1に示すように、撮像部11、照明部12、照明制御部13、検出処理部14、画像処理部15、統合判定部16、警報出力部17を備えて概略構成される。
画像センサとしての撮像部11は、監視領域を撮像するもので、例えば近赤外領域の光を検出するCCD撮像素子等の画像取得回路を有するカメラで構成され、毎秒数フレームの所定時間周期で監視領域を撮影した撮影画像(撮影日時の情報を含む)を画像処理部15に逐次送出している。なお、撮像部11としては、CCD撮像素子以外にもCMOS撮像素子などを利用することができる。
照明部12は、監視領域を照射する照明で構成され、照明制御部13によって駆動が制御される。
照明制御部13は、撮影画像の状況に応じて照明部12の駆動を制御している。例えば夜間など、画像が暗い場合に照明部12を駆動させ、撮影画像を一定の画質に保持している。
画像処理部15は、撮像部11からの入力画像を解析して動体領域を抽出し、抽出した動体領域が人体の特徴を有するか否かを判定する人体判定処理と、抽出した動体領域が非人体の特徴を有するか否かを判定する非人体判定処理とを順次又は並列的に行い、これらの判定結果を統合判定部16に出力している(後述する図5に示す処理)。この画像処理部15が、本発明の画像センサに相当する。又は、上述の撮像部11、照明制御部13、照明部12を含んだ構成を画像センサとしてもよい。
上記画像処理部15は、図1に示すように、動体抽出処理手段15a、人体判定処理手段15b、非人体判定処理手段15cを備えている。以下、各構成について説明する。
動体抽出処理手段15aは、人などの動体が存在しない状態の監視領域の撮影画像(例えば監視領域に動体が存在しないのを確認した状態で監視領域を撮影した監視モード切替直前の画像)を基準画像として登録しておき、撮像部11からの入力画像と基準画像とを比較し、差分二値化処理等を用いて所定の変化が生じている領域を動体領域として抽出している(動体領域抽出処理)。また、動体抽出処理手段15aは、抽出した動体領域ごとにラベリング処理(例えば図3に示すような動体領域を区分けする番号付け処理:動体領域1、動体領域2、動体領域3、動体領域4)し、動体領域ごとに分類している。
人体判定処理手段15bは、動体抽出処理手段15aで抽出された動体領域ごとに、該動体領域が人体の特徴を有するか否かの人体判定処理を行っている。
さらに説明すると、この人体判定処理手段15bでは、動体領域について判定に必要な指標を算出している。この指標は、例えば動体領域の高さ、幅、面積などである。
そして、人体判定処理手段15bでは、求めた各指標が人体の特徴を示す各指標と類似するか否か(各指標が所定範囲にあるか否か)を判定し、類似する場合に該動体領域は人体の基準を満たすと判定認識している。そして、人体判定処理手段15bは、判定結果に基づき、動体領域ごとに人体フラグを制御・管理し、人体の特徴を満たす場合にはその動体領域に対応させて人体フラグを立てる(人体フラグON)。
非人体判定処理手段15cは、動体抽出処理手段15aで抽出された動体領域ごとに、該動体領域が非人体の特徴を有するか否かの非人体判定処理を行っている。
ここで、非人体とは、例えば植栽の揺れによる変化、車両のヘッドライト光などによる輝度変化、降雨や降雪による変化などであり、画像上に動体領域として現れる可能性がある、人体以外の外乱要因を意味する。
そして、非人体判定処理手段15cでは、これら非人体の項目ごとに、各動体領域がその項目の特徴を有するか否かを判定し、何れかの項目の特徴を有する場合は非人体の特徴を有すると判定している。
さらに説明すると、この非人体判定処理手段15cでは、動体領域について、非人体の種類ごとに項目分けして判定に必要な指標を算出している。この指標は、例えば、植栽の揺れについては入力画像における動体領域のヒストグラムと基準画像における同領域のヒストグラムとの差分値など、輝度変化については入力画像の動体領域と基準画像の同領域との輝度相関値など、降雨や降雪については動体領域の幅、アスペクト比、面積などである。
そして、非人体判定処理手段15cでは、求めた各指標が非人体の特徴を示す基準となる各指標と類似するか否かを判定している。具体的に、背景画像と入力画像とでヒストグラム差分が小さければ植栽の揺れと判断し、該動体領域は非人体の基準を満たすと判定認識している。また、輝度相関値が高ければ輝度変化と判断し、該動体領域は非人体の基準を満たすと判定認識している。さらに、動体領域の幅が小さくアスペクト比が高くて面積が小さい場合は降雨と判断し、該動体領域は非人体の基準を満たすと判定認識している。そして、非人体判定処理手段15cは、判定結果に基づき、動体領域ごとに非人体フラグを制御し、何れかの非人体項目の特徴を満たす場合に非人体フラグを立てる(非人体フラグON)。
ここで、上記画像処理部15による判定結果出力パターンについて図3を参照しながら説明する。図3の例では、撮像部11の入力画像内から次の4種類の動体領域として、動体領域1…人と影が混じった領域又は影が人の形を形成した領域、動体領域2…ヘッドライト光が照射された領域、動体領域3…人の領域、動体領域4…ノイズ領域が抽出されたものとする。
この場合、各動体領域に対する人体判定処理と非人体判定処理との結果(フラグ状況)をまとめると、図4に示すテーブルのようになる。
画像処理部15は、図4に示すテーブルに基づいて、入力画像に対する人体及び非人体の判定結果を出力する。この際、予め決められた優先順位(人体フラグのみON>人体フラグ及び非人体フラグの両フラグON>それ以外)に基づいて入力画像に対する判定結果を導く。つまり、画像内に人体フラグのみONとなっている動体領域が存在するならば、他の動体領域が何であれ、人体の特徴を持った動体が存在する旨を出力する。そして、人体フラグのみONの動体領域がなく、人体フラグと非人体フラグが共にONの動体領域が存在するならば、人体の可能性がある動体が存在する旨を出力するのである。
図3の例では、全動体領域(動体領域1〜4)のうち、最も優先順位が高い人体フラグのみONとなっているもの(動体領域3)があるため、画像内には人体の基準のみを満たす動体領域が存在すると判定し、判定結果として人体検知データを出力する(非人体検知データは出力しない)。
また、図3における動体領域1,2,4のみ抽出されている(動体領域3が存在しない)場合は、人体フラグのみONの動体領域が存在せず、次に優先されるべき両フラグONとなっているもの(動体領域1)があるため、画像内には人体の基準のみを満たす動体領域は存在せず、人体の基準および非人体の基準を満たす動体領域が存在すると判定し、判定結果として人体検知データおよび非人体検知データを出力する。
また、図3における動体領域2,4のみ抽出されている(動体領域1も3も存在しない)場合は、人体フラグONの動体領域が存在しないため、人体検知データおよび非人体検知データを含まない判定結果(非検知データ)を出力する。なお、この場合は、出力なしとしてもよい。
検出処理部14は、画像センサとは異なる検知ロジックで監視空間における人体を検出する空間監視センサであり、例えば受動型の赤外線センサ(PIRセンサ)で構成され、監視領域において放射されている赤外線を検出している。さらに説明すると、検出処理部14は、監視領域において放射されている赤外線をミラーやレンズなどの光学系により集光して焦電素子で受光し、この赤外線受光量の変化(監視領域の状態変化)に基づくレベルの検出信号(受光量変化が大きいほどレベルが大きい)を統合判定部16へ出力している。
統合判定部16は、検出処理部14からの検出信号や画像処理部15からのデータ(人体検知データ、非人体検知データ)に基づいて、監視領域における侵入者の有無を判定し、判定結果を警報出力部17へ出力している。この統合判定部16は、画像処理部15から入力画像に対する判定結果を受信すると、該入力画像に対する後述の図6に示す侵入者判定処理を実行し、監視領域における侵入者の有無を判定している。
警報出力部17は、統合判定部16にて侵入者あり(異常)と判定されると、無線/有線で通信可能に接続される警備主装置3に対し、異常信号を出力している。その際、異常時の画像(撮影日時の情報を含む)を、その前後フレームの画像も含めて警備主装置3に出力することができる。また、警報出力部17は、人体(侵入者)と認識した動体領域を明示した画像(撮影日時の情報を含む)を警備主装置3に出力することもできる。さらに、警報出力部17は、スピーカや警告灯を有し、異常発生時にはブザー鳴動、警告灯の点灯を行うことで周囲に異常発生を報知してもよい。
次に、上記構成による複合型侵入検知装置2の画像処理部15による処理内容について図5のフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下に説明する処理は、撮像部11からの1フレームの画像ごとに行われる。
画像処理部15は、撮像部11から1フレームの画像が入力されると(ST1)、前述した動体領域抽出処理を実行して入力画像から動体領域を抽出する(ST2)。そして、抽出できた動体領域があるか否かを判定する(ST3)。抽出した動体領域がないと判定した場合は(ST3−No)、撮像部11から次の1フレームの画像を取り込む。動体領域があると判定した場合は(ST3−Yes)、任意の動体領域について、以下に説明する人体判定処理と非人体判定処理とを順次もしくは並列的に実行する。
人体判定処理では、抽出した動体領域から人体特徴(判定に必要な指標の算出)を抽出し(ST4)、抽出した人体特徴が人体の基準を満たすか否か(算出した各指標が人体の特徴を示す各指標と類似するか否か)を判定する(ST5)。そして、抽出した人体特徴が人体の基準を満たすと判定した場合は(ST5−Yes)、人体フラグをONし(ST6)、他に抽出している動体領域があるか否かの判定に移行する(ST7)。なお、人体フラグは、1フレームの入力画像の動体領域ごとに管理される。
非人体判定処理では、抽出した動体領域から非人体特徴(非人体の種類ごとに判定に必要な指標の算出)を抽出し(ST8)、抽出した非人体特徴が非人体の基準を満たすか否か(算出した各指標が非人体の特徴を示す基準となる各指標と類似するか否か)を判定する(ST9)。そして、抽出した非人体特徴が非人体の基準を満たすと判定した場合は(ST9−Yes)、非人体フラグをONし(ST10)、他に抽出している動体領域があるか否かの判定に移行する(ST7)。なお、非人体フラグは、1フレームの入力画像の動体領域ごとに人体フラグと一緒に管理される。
1つの動体領域について人体判定処理及び非人体判定処理が完了し、他に抽出した動体領域があると判定した場合は(ST7−Yes)、上述した人体判定処理と非人体判定処理とを実行し、他に抽出した動体領域がないと判定した場合は(ST7−No)、判定結果を出力する(ST11)。具体的に、1フレームの入力画像内に人体の基準のみを満たす動体領域があると判定した場合は、判定結果として人体検知データを統合判定部16に出力する。また、1フレームの入力画像内に人体の基準のみを満たす動体領域は存在せず、人体の基準および非人体の基準を満たす動体領域があると判定した場合は、判定結果として人体検知データおよび非人体検知データを統合判定部16に出力する。さらに、1フレームの入力画像内に人体の基準を満たす動体領域が存在しないと判定した場合は、判定結果として非検知データを統合判定部16に出力する。
なお、画像処理部15では、1フレームの入力画像内の全ての動体領域について判定を行うことなく、人体の基準のみを満たす動体領域の存在を検出した時点で該画像に対する判定処理を終了し、判定結果として人体検知データを統合判定部16に出力してもよい。
次に、上記構成による複合型侵入検知装置2の統合判定部16による侵入者判定処理について図6のフローチャートを参照しながら説明する。
統合判定部16は、画像処理部15からの入力画像に対する判定結果として、人体検知データを受信しているか否かを判定する(ST21)。人体検知データを受信していないと判定した場合は(ST21−No)、侵入者なし(正常)と判定し(ST22)、処理を終了して次回の侵入者判定処理を待機する。つまり、抽出した動体領域が人体の特徴を有さない場合には、画像処理部15にて高確度で人体が存在しない旨を認識できているため、検出信号を参照することなく侵入者なしと断定できる。
これに対し、人体検知データを受信していると判定した場合は(ST21−Yes)、同時に、画像処理部15からの該入力画像に対する判定結果として、非人体検知データを受信しているか否かを判定する(ST23)。
そして、人体検知データの受信とともに非人体検知データを受信していないと判定した場合は(ST23−No)、画像処理により十分な確度で人体を検出できているので、侵入者あり(異常)と判定し(ST24)、警報出力部17に警報信号を出力し、処理を終了する。
これに対し、人体検知データの受信とともに非人体検知データを受信していると判定した場合は(ST23−Yes)、画像処理によっては人体であるとも非人体であるとも高確度で判断できていないので、検出処理部14から入力されている検出信号のレベルが所定の基準値以上であるかを判定する(ST25)。図3で示したように、人体の特徴と非人体の特徴を合わせ持つ動体領域1の発生要因としては、人と影が混ざって形成された領域であったり、単に影や光が人のような形を形成して現れた領域であったりする。このような場合は、画像処理による検出結果では侵入者の有無を正確に判断できない。したがって、検出信号を参照して侵入者の有無を判定するのである。
ここで、基準値は、赤外線センサ単体で用いた場合に人体が存在すると判断可能なレベルであるのが適当であるが、それより若干小さい値を用いてもよい。
そして、検出処理部14からの検出信号のレベルが基準値以上と判定した場合は(ST25−Yes)、画像処理により抽出した動体領域は人体であると認識できるため、侵入者ありと判定し(ST24)、警報出力部17に警報信号を出力し、処理を終了する。
これに対し、検出処理部14からの検出信号のレベルが基準値に満たないと判定した場合は(ST25−No)、画像処理により抽出した動体領域は人体ではないと認識できるため、侵入者なし(正常)と判定し(ST22)、処理を終了して次回の侵入者判定処理を待機する。
このように、本例の複合型侵入検知装置2では、撮像部11による入力画像から動体領域を抽出し、抽出した動体領域が人体の基準を満たすか否かの人体判定処理と、抽出した動体領域が非人体の基準を満たすか否かの非人体判定処理とを順次又は並列的に行い、動体領域が人体の基準及び非人体の基準を満たす場合、つまり、有意な変化を抽出してはいるがその要因が人体とも非人体ともとれる場合に、検出処理部14による検出信号に基づいて侵入者の有無を判定している。これにより、入力画像から抽出した動体領域が侵入者であるか否かを判定するので、例えば植栽の揺れ、車両のヘッドライト光、降雨や降雪などの人体ではない要因による誤判定を防ぐことができる。また、監視領域内に人体および非人体の双方の特徴を持つ動体領域が存在する場合には、検出処理部14による検出信号を用いて侵入者の有無を判定するので、画像センサと空間監視センサとを効果的に協働させ、誤報・失報を低減して監視領域内の侵入者を検知することができる。
また、統合判定部16は、動体領域が人体の基準を満たし、且つ、非人体の基準を満たさない場合には、検出処理部14の検出信号にかかわらず侵入者ありと判定している。これにより、比較的に信頼性が高い画像センサによる検知結果を重視しつつ補助センサを利用した効果的な判定処理が行え、監視領域内の侵入者を素早く検知して警報を出力することができる。
さらに、人体判定処理手段15bおよび非人体判定処理手段15cは、入力画像から抽出された動体領域ごとに判定を並列的に実行し、統合判定部16は、画像内に人体の基準のみを満たす動体領域が存在せず、当該画像内に人体の基準および非人体の基準を満たす動体領域が存在する場合に、検出処理部14による検出信号に基づいて侵入者の有無を判定している。これにより、監視領域内の全ての動体領域について人体および非人体の判定を同時に漏れなく行え、誤報・失報を低減して監視領域内の侵入者を検知することができる。
また、統合判定部16は、画像処理部15から人体検知データおよび非人体検知データを受信したとき、画像内に人体の基準のみを満たす変化領域が存在すれば、検出信号にかかわらず侵入者ありと判定している。これにより、画像センサと空間監視センサとを効果的に協働させて監視領域内の侵入者を検知することができる。
ところで、上述した実施形態では、検出処理部14が赤外線の受光量の変化に基づくレベルの検出信号を出力するものとして説明したが、赤外線の受光量変化に基づいて人体の有無に応じた2段階の検出信号を出力するようにしてもよい。すなわち、赤外線の受光量変化が人体と認識できる大きさの変化(基準値)以上である場合に、人体ありの旨の検出信号を出力し、赤外線の受光量変化が人体と認識できる大きさの変化より小さい場合には、人体なしの旨の検出信号を出力する。また、赤外線の受光量変化が人体と認識できる大きさの変化以上である場合に限って、人体ありの旨の検出信号を出力してもよい。これらの場合、図6の侵入者判定処理のST25において、検出処理部14から人体ありの旨の検出信号を受信したか否かを判定する。そして、検出処理部14から人体ありの旨の検出信号を受信した場合は、侵入者あり(異常)と判定し、警報出力部17に警報信号を出力し、処理を終了する。これに対し、検出処理部14から人体ありの旨の検出信号を受信しない場合は、侵入者なし(正常)と判定し、処理を終了して次回の侵入者判定処理を待機する。
また、検出処理部14は、赤外線センサに限定されるものではなく、監視領域内の状態変化(人体の有無)に応じた検出信号を出力すればよく、例えば超音波センサやマイクロ波センサなどを用いることもできる。
さらに、図6に示す侵入者判定処理による判定結果出力は、1フレームの入力画像全体に対して行っているが、1フレームの入力画像の各動体領域ごとに行うようにしてもよい。この場合、画像処理部15は、各動体領域について人体判定及び非人体判定の結果を統合判定部16へ出力する構成とすればよい。この態様によれば、異常時の画像において侵入者と認定した全ての領域を示し、監視センター4へ通報することができる。
本発明に係る複合型侵入検知装置のブロック構成図である。 本発明に係る複合型侵入検知装置を含む警備システムの概略構成図である。 本発明に係る複合型侵入検知装置において入力画像内から抽出された動体領域の一例を示す図である。 図3の各動体領域のフラグ状態を示す図である。 本発明に係る複合型侵入検知装置での画像処理部の動作フローチャートである。 本発明に係る複合型侵入検知装置での統合判定部の動作フローチャートである。
符号の説明
1 警備システム
2(2−1〜2−n) 複合型侵入検知装置
3 警備主装置
4 監視センター
11 撮像部
12 照明部
13 照明制御部
14 検出処理部(空間監視センサ)
15 画像処理部
15a 動体抽出処理手段
15b 人体判定処理手段
15c 非人体判定処理手段
16 統合判定部
17 警報出力部

Claims (4)

  1. 画像センサと、該画像センサとは異なる検知ロジックを有する空間監視センサと、前記画像センサ及び前記空間監視センサの検出結果に基づいて監視空間における侵入者の有無を判定する統合判定部とを有する複合型侵入検知装置において、
    前記画像センサは、
    前記監視空間を撮影した画像から背景と変化が生じている動体領域を抽出する動体領域抽出手段と、
    前記抽出した動体領域の人体特徴が人体の基準を満たすか否か判定する人体判定手段と、
    前記抽出した動体領域の非人体特徴が非人体の基準を満たすか否か判定する非人体判定手段と、を有し、
    前記統合判定部は、
    前記画像センサにて、前記動体領域の人体特徴が人体の基準を満たし、且つ、前記動体領域の非人体特徴が非人体の基準を満たすと判定したとき、前記空間監視センサによる検出信号にて侵入者の有無を判定することを特徴とする複合型侵入検知装置。
  2. 前記統合判定部は、前記画像センサにて、前記動体領域が人体の基準を満たし、且つ、非人体の基準を満たさないと判定したときは、前記検出信号にかかわらず侵入者ありと判定する請求項1記載の複合型侵入検知装置。
  3. 前記人体判定手段および前記非人体判定手段は、前記画像から抽出された前記動体領域ごとに判定を実行し、
    前記統合判定部は、前記画像センサにて、前記画像内に人体の基準のみ満たす動体領域が存在せず、当該画像内に人体の基準および非人体の基準を満たす動体領域が存在すると判定したとき、前記空間監視センサによる検出信号にて侵入者の有無を判定する請求項1又は2に記載の複合型侵入検知装置。
  4. 前記空間監視センサは、受動型の赤外線センサである請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の複合型侵入検知装置。
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