JP5015191B2 - 平常/非平常判定システム、方法及びプログラム - Google Patents
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Description
すなわち、最適な分割パターンを選択する際に、センサデータのばらつき度合いを示す指標として過去の複数のセンサデータの再現性を表す評価値を算出し、この算出されたセンサデータの再現性を表す評価値をもとに、再現性の評価値が最小となる分割パターンを最適分割パターンとして選択する。
このようにすると、センサデータの再現性の評価値を数値的に算出することができ、これにより最適な分割パターンの選択をすべて計算処理により実行することが可能となる。
このようにすると、ユーザの行動種別ごとの行動区間を、当該ユーザのスケジュール情報を取得可能な場合には当該スケジュール情報をもとに特定することができ、また例えばGPSを使用した位置検出手段や加速度センサ、気圧計等のセンサデータを取得可能な場合にはこのセンサデータをもとに特定することができる。さらに、上記スケジュール情報とセンサデータの両方を取得可能な場合には、このスケジュール情報とセンサデータの両方をもとに、ユーザの行動種別ごとの行動区間をより正確に特定することが可能となる。
図1は、この発明の一実施形態に係わる平常/非平常判定システムの全体構成図である。この実施形態の平常/非平常判定システムは、データサーバDSVと、時間分割最適化処理装置PS1と、判定閾値生成処理装置PS2と、平常/非平常判定処理装置PS3とを備え、これらのサーバDSV及び各処理装置PS1〜PS3は通信ネットワークNWを介して相互に接続可能となっている。
なお、通信ネットワークNWは、例えばインターネットに代表されるIP(Internet Protocol)網と、このIP網に対しアクセスするための複数のアクセス網とから構成される。アクセス網としては、例えばLAN(Local Area Network)、無線LAN、携帯電話網、有線電話網、CATV(Cable Television)網が用いられる。
すなわち、データベースサーバDSVは中央処理ユニット(Central Processing Unit;CPU)11を備え、このCPU11に対しバス12を介して、プログラムメモリ13と、データメモリ14と、通信インタフェース15を接続したものとなっている。
(1) 各ユーザのセンサS1〜Snから例えばポーリング方式によりセンサデータを受信し、この受信されたセンサデータをユーザ識別情報(ユーザID)及びセンシング時刻を表す情報と共に上記センサデータ記憶部141に記憶させる処理。
(2) 時間分割最適化処理装置PS1、判定閾値生成処理装置PS2及び平常/非平常判定処理装置PS3からセンサデータの読込要求が到来した場合に、上記センサデータ記憶部141からセンサデータを読み出して、このセンサデータを通信インタフェース15から要求元の処理装置へ送信させる処理。
(1) 時間分割最適化処理装置PS1から時間分割最適化情報の保存要求が到来した場合に、当該時間分割最適化情報を受信して時間分割最適化情報記憶部142に記憶させる処理。
(2) 判定閾値生成処理装置PS2又は平常/非平常判定処理装置PS3から時間分割最適化情報の読込要求が到来した場合に、時間分割最適化情報記憶部142から時間分割最適化情報を読み出して、この時間分割最適化情報を通信インタフェース15から要求元の判定閾値生成処理装置PS2又は平常/非平常判定処理装置PS3へ送信させる処理。
(1) 判定閾値生成処理装置PS2から判定閾値の保存要求が到来した場合に、当該判定閾値を受信して判定閾値記憶部143に記憶させる処理。
(2)平常/非平常判定処理装置PS3から判定閾値の読込要求が到来した場合に、判定閾値記憶部143から判定閾値を読み出して、この判定閾値を通信インタフェース15から要求元の平常/非平常判定処理装置PS3へ送信させる処理。
すなわち、時間分割最適化処理装置PS1は、CPU21に対しバス22を介してプログラムメモリ23と、データメモリ24と、通信インタフェース25を接続したものとなっている。
データメモリ24は、時間分割最適化処理に際し、データベースサーバDSVから読み込んだセンサデータ、処理過程で算出されるデータ及び最終的に得られる時間分割最適化情報を一時保存するために使用される。
(1) データベースサーバDSVに対しユーザごとにそのセンサデータの読込要求を送信し、これに対しデータベースサーバDSVから送信されたセンサデータを受信してデータメモリ24に保存させる処理。
(2) 特定の周期で繰り返される判定対象の時間区間(例えば1日、1週間、1ヶ月、1年)を複数の分割区間に分割する際の最適な分割パターンを選択する処理。この最適な分割パターンの選択処理は、分割区間の時間長と分割開始時点をパラメータとし、これらのパラメータをそれぞれ一定間隔で変化させることで生成されるすべての分割パターンの中から最適な分割パターンを選択することにより行われる。より具体的には、分割パターンごとに、当該分割パターンにより特定周期を分割することにより生成される各分割区間においてセンサデータの再現性を表す評価値をそれぞれ算出し、この算出された各分割区間の再現性評価値の和又は平均を算出する。そして、この再現性評価値の和又は平均が最小となる分割パターンを最適な分割パターンとして選択し、この選択した分割パターンのパラメータである分割時間長と分割開始時点を時間分割最適化情報とする。
(3) 上記求められた時間分割最適化情報の保存要求を通信ネットワーク25からデータベースサーバDSVへ送信させる処理。
すなわち、判定閾値生成処理装置PS2も、上記時間分割最適化処理装置PS1と同様に、CPU31に対しバス32を介してプログラムメモリ33、データメモリ34及び通信インタフェース35を接続したものとなっている。
データメモリ34は、判定閾値生成処理に際し、データベースサーバDSVから読み込んだセンサデータ、処理過程で算出されるデータ及び最終的に得られる判定閾値を一時保存するために使用される。
(1) データベースサーバDSVに対し、ユーザ別に時間分割最適化情報の読込要求を送信し、これに対しデータベースサーバDSVから送信された時間分割最適化情報を受信する処理。
(2) データベースサーバDSVに対し、ユーザ別にその過去のセンサデータの読込要求を送信し、これに対しデータベースサーバDSVから送信されたセンサデータを受信してデータメモリ34に保存させる処理。
(3) 上記(1) により受信された時間分割最適化情報により表される分割パターンに従い判定対象の特定周期に相当する区間を複数の時間区間j(=1,2,…,Nk)に分割し、これらの時間区間j(=1,2,…,Nk)について、上記(2) によりデータベースサーバDSVから読み込んだ過去のセンサデータからその平均値Ej 及び分散値σj を算出して、この算出された平均値Ej 及び分散値σjをもとにEj+σj ,Ej−σj を計算し、これらを閾値とする処理。
(3) 上記(2) により生成された判定閾値Ej +σj 、Ej−σj の保存要求を通信ネットワーク35からデータベースサーバDSVへ送信させる処理。
すなわち、平常/非平常判定処理装置PS3も、上記時間分割最適化処理装置PS1及び判定閾値生成処理装置PS2と同様に、CPU41に対しバス42を介してプログラムメモリ43、データメモリ44及び通信インタフェース45を接続したものとなっている。
データメモリ44は、平常/非平常判定処理に際し、データベースサーバDSVから読み込んだ判定対象のセンサデータ、時間分割最適化情報及び判定閾値と、処理過程で算出されるデータ及び最終的に得られる平常/非平常の判定結果を一時保存するために使用される。
(1) データベースサーバDSVに対し、ユーザ別に時間分割最適化情報及び判定閾値の読込要求を送信し、これに対しデータベースサーバDSVから送信された時間分割最適化情報及び判定閾値を受信してデータメモリ44に一時保存させる処理。
(2) データベースサーバDSVに対し、ユーザ別にその最新のセンサデータの読込要求を送信し、これに対しデータベースサーバDSVから送信された最新のセンサデータを受信してデータメモリ44に一時保存させる処理。
(3) ユーザごとに、上記(1) によりデータベースサーバDSVから読み込んだ時間分割最適化情報により表される分割パターンに従い判定対象の時間区間を複数の分割区間に分割し、これらの分割区間ごとに、当該分割区間に対応して生成された判定閾値を用いて、上記(2) によりデータベースサーバDSVから読み込んだ最新のセンサデータが平常であるか非平常であるかを判定する処理。
(4) 上記(3) により判定された平常/非平常の判定結果を示す情報を、通信インタフェース45から該当するユーザの端末TM1〜TMnに向け送信させる処理。
(1)センサデータの収集
各ユーザのセンサS1〜Snはそれぞれ、一定時間間隔でユーザの健康状態、運動状態或いは周辺環境を測定し、その測定データに測定時刻を表すデータを付して一時記憶部に蓄積する。データベースサーバDSVのCPU11は、図6のステップS11において、例えばユーザごとに設定したタイミングでセンサS1〜Snに対しポーリングを行い、これによりセンサS1〜Snから送信されたセンサデータを通信インタフェース15により受信し、センサデータ記憶部141に記憶させる(ステップS12)。
平常/非平常判定処理装置PS3が判定処理を開始する前に、時間分割最適化処理装置PS1のCPU21は、ステップS13によりユーザ別にセンサデータ読込要求を生成し、このセンサデータ読込要求を通信インタフェース25からデータベースサーバDSVへ送信する。データベースサーバDSVのCPU11は、ステップS14においてセンサデータ読取要求の到来を監視している。この状態で、上記センサデータ読込要求が到来すると、ステップS15により該当するユーザの過去のセンサデータをセンサデータ記憶部141から読み出し、この読み出されたセンサデータを通信インタフェース15から要求元の時間分割最適化処理装置PS1に向け送信する。時間分割最適化処理装置PS1のCPU21は、上記データベースサーバDSVから送られたセンサデータをステップS16により通信インタフェース25を介して受信し、データメモリ24に一旦保存する。
いま、図17に示すように分割時間長の種類をk(=1,2,…,m)、図18に示すように特定周期をk(=1,2,…,m)番目の分割時間長で分割したときの分割区間の数をNk (j=1,2,…,Nk )、図19に示すようにk(=1,2,…,m)番目の分割時間長で分割するときの分割開始時点の総数をnk (i=1,2,…,nk )とする。
すなわち、センサデータの再現性算出処理では、上記したように時間区間ごとに過去の同じ時間区間に計測されたセンサデータの再現性を数値的に算出する。過去のセンサデータの再現性を調べることで、当該時間区間において平常/非平常を判定することの妥当性がどれだけあるかを調べることが可能である。再現性が低ければ、当該時間区間においてセンサデータの分布は毎回変わることになり、平常時のセンサデータの分布のモデルは定まりにくい。このため、同じ時間区間内で新たに得られたセンサデータの分布を、上記平常時のセンサデータのモデル分布と比較して平常/非平常判定を行うと、正確な平常/非平常の判定が実現されない可能性がある。逆に、再現性が高ければ、特定時間区間におけるセンサデータの分布は毎回ほぼ同じになり、平常時のセンサデータ分布のモデルは定まりやすい。このため、同じ時間区間内で新たに得られたセンサデータの分布を、平常時のセンサデータのモデル分布と比較して平常/非平常判定を行うと、正確な平常/非平常の判定が実現されやすい。このため、ユーザにとって最適な分割パターン、つまり分割時間長と分割開始点を評価するための指標として、時間区間のセンサデータの再現性を用いることは有用であると考えられる。
時間分割最適化処理装置PS1のCPU21は、先ずセンサデータの再現性を調べたい時間区間(時刻Tから時刻T+L間)において得られた、過去M周期分のセンサデータをデータベースサーバDSVから読み込み、時刻Tから時刻T+L間におけるセンサデータの度数分布を生成する。ここで、周期とは例えば1日、1週間、1ヶ月、1年のような、平常/非平常を繰り返し判定したい時間区間である。
すなわち、上記平均値と分散値により表される二次元座標空間において、先ず各プロットの座標値の重心点を求める。次に、この求められた重心点から各プロットまでの距離をそれぞれ求め、この求められた各距離の総和を算出する。そして、この算出された距離の総和を上記プロットの数で除算する。つまり、上記重心点から各プロットまでの距離の平均値を算出する。そして、この算出された平均値を、センサデータの再現性を表す特徴量とする。
DIK=minDik (4)
より、ユーザの平常/非平常を判定するために最適な分割時間長LK、分割開始時点T+LK×I/nk となる。
以上の時間分割最適化処理は、利用登録されているすべてのユーザについてそれぞれ行われる。
判定閾値生成処理装置PS2は、以下のように判定閾値の生成処理を実行する。図7はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
すなわち、判定閾値生成処理装置PS2のCPU31は、ステップS21においてユーザ別に時間分割最適化情報及びセンサデータの読込要求を生成し、この読込要求を通信インタフェース35からデータベースサーバDSVへ送信する。データベースサーバDSVのCPU11は、ステップS22において読取要求の到来を監視している。この状態で、上記読込要求が到来すると、ステップS23により該当するユーザの時間分割最適化情報及び過去のセンサデータをそれぞれ時間分割最適化情報記憶部142及びセンサデータ記憶部141から読み出し、この読み出された時間分割最適化情報及び過去のセンサデータを通信インタフェース15から要求元の判定閾値生成処理装置PS2に向け送信する。判定閾値生成処理装置PS2のCPU31は、上記データベースサーバDSVから送られた時間分割最適化情報及び過去のセンサデータをステップS24により通信インタフェース35を介して受信し、データメモリ34に一旦保存する。
判定閾値生成処理装置PS2のCPU31は、先ず上記受信された時間分割最適化情報により表される分割パターンに従い判定対象の特定周期に相当する区間を複数の時間区間j(=1,2,…,Nk)に分割する。次に、ステップS71により、データメモリ34から上記分割区間jに計測された過去のM周期分のセンサデータを読み出し、ステップS72において上記読み出された過去のM周期分のセンサデータからその平均値Ej 及び分散値σj をそれぞれ算出する。そして、ステップS73により、上記算出された平均値Ej及び分散値σj をもとにEj+σj ,Ej−σj を計算し、この計算されたEj+σj ,Ej−σj をステップS74により上記時間区間jの判定閾値Th1j ,Th2j としてデータメモリ34に保存する。
以上の判定閾値生成処理は、利用登録されているすべてのユーザについてそれぞれ行われる。
上記時間分割最適化情報及び判定閾値がデータベースサーバDSVに記憶された状態で、平常/非平常判定処理装置PS3は各ユーザから得られる最新のセンサデータに対し、以下のように平常/非平常を判定する処理を実行する。図8はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
Ej +σj >x>Ej −σj
を満たしているか否かを判定する。
以上の平常/非平常判定処理は、利用登録されているすべてのユーザについてそれぞれ行われる。
このうち、センサデータはユーザの行動の変化に伴い変動することが考えられる。そこで、会議や食事、運動といったユーザの行動種別をスケジュール情報から取得し、この取得されたスケジュール情報に基づいてユーザの行動種別ごとにその行動区間を特定する。そして、この特定された行動区間を複数の分割区間に分割する際に、当該分割区間の時間長及び分割開始時点をパラメータとする複数の分割パターンの各々について、データベースサーバのセンサデータ記憶部に蓄積されたセンサデータをもとに当該センサデータの再現性を表す評価値を算出し、この算出された再現性を表す評価値が予め設定した条件を満たす分割パターンを、最適な分割パターンとして選択する。
なお、ユーザの行動履歴を高精度に表すセンサデータを取得できる場合には、このセンサデータのみをもとに行動区間を特定してもよいし、センサデータとスケジュール情報の両方をもとに行動区間を特定してもよい。
Claims (10)
- 判定対象となる時間区間を複数の分割区間に分割し、これらの分割区間ごとに当該区間に得られるセンサデータをもとにユーザ又はその周囲の状態が平常であるか非平常であるかを判定する状態判定システムであって、
前記ユーザ又はその周囲の状態を計測するセンサから当該計測結果を表すセンサデータを受信し、この受信されたセンサデータを蓄積する手段と、
前記分割区間の時間長及び分割開始時点をパラメータとする複数の分割パターンの各々について、前記蓄積されたセンサデータをもとに当該センサデータのばらつき度合いを示す指標を算出し、この算出された指標が予め設定した条件を満たす分割パターンを最適な分割パターンとして選択する手段と、
前記判定対象の時間区間を前記選択された最適分割パターンにより分割することにより設定される複数の分割区間の各々について、前記蓄積されたセンサデータをもとに前記状態を判定するための閾値を生成する手段と、
前記最適分割パターンにより分割設定される分割区間ごとに、当該分割区間に対し生成された判定閾値と、当該分割区間に得られるセンサデータとに基づいて、前記ユーザ又はその周囲の状態が平常であるか非平常であるかを判定する手段と
を具備することを特徴とする平常/非平常判定システム。 - 判定対象となる時間区間を複数の分割区間に分割し、これらの分割区間ごとに当該区間に得られるセンサデータをもとにユーザ又はその周囲の状態が平常であるか非平常であるかを判定する状態判定システムであって、
前記ユーザ又はその周囲の状態を計測するセンサから当該計測結果を表すセンサデータを受信し、この受信されたセンサデータを蓄積する手段と、
前記ユーザの行動種別ごとにその行動区間を特定する手段と、
前記特定された行動区間を複数の分割区間に分割する際に、当該分割区間の時間長及び分割開始時点をパラメータとする複数の分割パターンの各々について、前記蓄積されたセンサデータをもとに当該センサデータのばらつき度合いを示す指標を算出し、この算出された指標が予め設定した条件を満たす分割パターンを最適な分割パターンとして選択する手段と、
前記特定された行動区間を前記選択された最適分割パターンにより分割することにより設定される複数の分割区間の各々について、前記蓄積されたセンサデータをもとに前記状態を判定するための閾値を生成する手段と、
前記最適分割パターンにより分割設定される分割区間ごとに、当該分割区間に対し生成された判定閾値と、当該分割区間に得られるセンサデータとに基づいて、前記ユーザ又はその周囲の状態が平常であるか非平常であるかを判定する手段と
を具備することを特徴とする平常/非平常判定システム。 - 前記最適分割パターンを選択する手段は、
複数の分割パターンにより分割設定される各分割区間ごとに、当該分割区間に得られた過去の複数のセンサデータをもとにその再現性を表す評価値を算出する手段と、
前記分割区間ごとに算出されたセンサデータの再現性を表す評価値をもとに前記分割パターンごとの再現性評価値を算出する手段と、
前記分割パターンごとに算出された再現性評価値を比較し、再現性評価値が最小となる分割パターンを最適な分割パターンとして選択する手段と
を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の平常/非平常判定システム。 - 前記再現性を表す評価値を算出する手段は、
前記分割区間ごとに、当該分割区間に得られた過去の複数のセンサデータの各々についてその平均値及び分散値を算出する手段と、
前記センサデータの平均値及び分散値により表される二次元座標平面を定義し、前記センサデータごとに算出された平均値及び分散値により表される座標値を前記二次元座標平面上に配置する手段と、
前記二次元座標平面上において前記各センサデータの座標値の重心点を算出して、この算出された重心点から前記各センサデータの座標値までの距離の平均値を算出し、この算出された距離の平均値を当該分割区間におけるセンサデータの再現性を表す評価値とする手段と
を有することを特徴とする請求項3記載の平常/非平常判定システム。 - 前記行動区間を特定する手段は、ユーザの時間帯ごとの行動種別を表すスケジュール情報と、前記受信されたユーザのセンサデータのうちの少なくとも一方に基づいて、前記ユーザの行動種別ごとの行動区間を特定することを特徴とする請求項2記載の平常/非平常判定システム。
- 判定対象となる時間区間を複数の分割区間に分割し、これらの分割区間ごとに当該区間に得られるセンサデータをもとにユーザ又はその周囲の状態が平常であるか非平常であるかを判定する平常/非平常判定方法であって、
前記ユーザ又はその周囲の状態を計測するセンサから当該計測結果を表すセンサデータを受信し、この受信されたセンサデータを蓄積する過程と、
前記分割区間の時間長及び分割開始時点をパラメータとする複数の分割パターンの各々について、前記蓄積されたセンサデータをもとに当該センサデータのばらつき度合いを示す指標を算出し、この算出された指標が予め設定した条件を満たす分割パターンを最適な分割パターンとして選択する過程と、
前記判定対象の時間区間を前記選択された最適分割パターンにより分割することにより設定される複数の分割区間の各々について、前記蓄積されたセンサデータをもとに前記状態を判定するための閾値を決定する過程と、
前記最適分割パターンにより分割設定される分割区間ごとに、当該区間に得られるセンサデータをもとに前記ユーザ又はその周囲の状態が平常であるか非平常であるかを、前記決定された閾値に基づいて判定する過程と
を具備することを特徴とする平常/非平常判定方法。 - 判定対象となる時間区間を複数の分割区間に分割し、これらの分割区間ごとに当該区間に得られるセンサデータをもとにユーザ又はその周囲の状態が平常であるか非平常であるかを判定する平常/非平常判定方法であって、
前記ユーザ又はその周囲の状態を計測するセンサから当該計測結果を表すセンサデータを受信し、この受信されたセンサデータを蓄積する過程と、
前記ユーザの行動種別ごとにその行動区間を特定する過程と、
前記特定された行動区間を複数の分割区間に分割する際に、当該分割区間の時間長及び分割開始時点をパラメータとする複数の分割パターンの各々について、前記蓄積されたセンサデータをもとに当該センサデータのばらつき度合いを示す指標を算出し、この算出された指標が予め設定した条件を満たす分割パターンを最適な分割パターンとして選択する過程と、
前記特定された行動区間を前記選択された最適分割パターンにより分割することにより設定される複数の分割区間の各々について、前記蓄積されたセンサデータをもとに前記状態を判定するための閾値を決定する過程と、
前記最適分割パターンにより分割設定される分割区間ごとに、当該区間に得られるセンサデータをもとに前記ユーザ又はその周囲の状態が平常であるか非平常であるかを、前記決定された閾値に基づいて判定する過程と
を具備することを特徴とする平常/非平常判定方法。 - 前記最適分割パターンを選択する過程は、
複数の分割パターンにより分割設定される各分割区間ごとに、当該分割区間に得られた過去の複数のセンサデータをもとにその再現性を表す評価値を算出する過程と、
前記分割区間ごとに算出されたセンサデータの再現性を表す評価値をもとに前記分割パターンごとの再現性評価値を算出する過程と、
前記分割パターンごとに算出された再現性評価値を比較し、再現性評価値が最小となる分割パターンを最適な分割パターンとして選択する過程と
を具備することを特徴とする請求項6又は7記載の平常/非平常判定方法。 - 前記再現性を表す評価値を算出する過程は、
前記分割区間ごとに、当該分割区間に得られた過去の複数のセンサデータの各々についてその平均値及び分散値を算出する過程と、
前記センサデータの平均値及び分散値により表される二次元座標平面を定義し、前記センサデータごとに算出された平均値及び分散値により表される座標値を前記二次元座標平面上に配置する過程と、
前記二次元座標平面上において前記各センサデータの座標値の重心点を算出して、この算出された重心点から前記各センサデータの座標値までの距離の平均値を算出し、この算出された距離の平均値を当該分割区間におけるセンサデータの再現性を表す評価値とする過程と
を有することを特徴とする請求項8記載の平常/非平常判定方法。 - 請求項1乃至請求項5記載の平常/非平常判定装置が具備する手段に係わる処理をコンピュータに実行させることを特徴とする平常/非平常判定プログラム。
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