JP6000767B2 - 学習装置、判別装置、行動状態判別システム、および判別方法 - Google Patents

学習装置、判別装置、行動状態判別システム、および判別方法 Download PDF

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この発明は学習装置、判別装置、行動状態判別システム、および判別方法に関する。
近年、日本では高齢化が進み、2010年10月1日の調査では総人口1億2806万人のうち、実に23.1%が65歳以上の高齢者となっており、2055年には40%を上回ると見られている。さらに、世帯構造別に見ると、平成21年には65歳以上の高齢者がいる世帯のうちの23.0%が独居世帯となっている[1]。そして、2009年に内閣府が全国の60歳以上に行った調査によると、誰にも看取られることなく死亡する孤独死を身近な問題と感じている人が42.9%と少なくないことが分かる[2]
現状の孤独死対策としては、自治体、民生委員らによる単身高齢者訪問や電話での安否確認の他、家電や水道や電気などのインフラの利用状況の推移や緊急通報装置により生存の有無を確認する見守りシステムが存在している。
櫻井保志、Christos Faloutsos、山室雅司、"ダイナミックタイムワーピング距離に基づくストリーム処理、"電子情報通信学会論文誌D、vol. J92-D、no. 3、pp. 338-350、2009。 阿部重夫、パターン認識のためのサポートベクトルマシン入門、東京:森北出版株式会社、2011。
しかし、緊急通報装置は常に肌身離さず持っていなければならない点や自発的に操作することが難しい状況では通報ができない。また、既存の見守りシステムではセンサの持つリアルタイム性を生かしきれておらず、危険行動を含む行動の状態を即座に検出することができないという問題がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、センサを用いて行動状態を検出する技術を提供することにある。
本発明のある態様は学習装置である。この装置は、1または複数のセンサが取得した1または複数のデータシーケンスであって、各データシーケンスが示す行動状態が既知である固定長の問い合わせシーケンスを取得する問い合わせシーケンス取得部と、前記1または複数のセンサが取得した、行動状態が既知である教師用データシーケンスを取得する教師シーケンス取得部と、前記センサが取得した教師用データシーケンスそれぞれについて、前記問い合わせシーケンス取得部が取得した問い合わせデータシーケンスをもとにDTW法(Dynamic Time Warping法)を適用するDTW法適用部と、前記問い合わせシーケンスにマッチした前記教師用データシーケンスの長さの、前記問い合わせシーケンスの長さに対する比を、前記センサ毎に並べた数列を要素とするベクトルを生成する特徴ベクトル取得部と、前記特徴ベクトル取得部が生成したベクトルのうち、前記問い合わせシーケンスの状態と前記教師用データシーケンスの状態とが一致するベクトルをひとつのクラス、前記問い合わせシーケンスの状態と前記教師用データシーケンスの状態とが不一致のベクトルを他のクラスとしてSVM(Support Vector Machine)による学習を実行して判別器を生成するSVM学習部とを含む。
本発明の別の態様は判別装置である。この装置は、1または複数のセンサが取得した1または複数のデータストリームを取得するストリーム取得部と、データシーケンスが示す行動状態が既知である固定長の問い合わせシーケンスを取得する問い合わせシーケンス取得部と、前記ストリーム取得部が取得した1または複数の各データストリームにおいて、前記問い合わせシーケンスとマッチする部分シーケンスをDTW法により取得するDTW法適用部と、前記部分シーケンスの長さの前記問い合わせシーケンスの長さに対する比を前記センサ毎に並べた数列を要素とするベクトルを生成する特徴ベクトル取得部と、前記特徴ベクトル取得部が取得したベクトルに対するSVMの学習により得られた判別器の出力値をもとに、前記部分シーケンスの前記問い合わせシーケンスに対するマッチングの正否を判別する判別部とを含む。
本発明の別の態様は行動状態判別システムである。このシステムは、観察対象とする被験者の行動をデータシーケンスとして計測する1または複数のセンサと、上述の判別装置と、前記判別装置によるマッチングの正否の判別結果が正しい場合、マッチングした問い合わせシーケンスに対応する行動状態を前記観察対象とする被験者の行動として通知する通知部とを含む。
本発明のさらに別の態様は判別方法である。この方法は、1または複数のセンサが取得した1または複数のデータストリームを取得するステップと、データシーケンスが示す行動状態が既知である固定長の問い合わせシーケンスを取得するステップと、前記1または複数の各データストリームにおいて、前記問い合わせシーケンスとマッチする部分シーケンスをDTW法により取得するステップと、前記部分シーケンスの長さの、前記問い合わせシーケンスの長さに対する比を前記センサ毎に並べた数列を要素とするベクトルを生成するステップと、取得したベクトルに対するSVMの学習により得られた判別器の出力値をもとに、前記部分シーケンスの前記問い合わせシーケンスに対するマッチングの正否を判別するステップとをプロセッサに実行させる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、サーバ、システム、コンピュータプログラム、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、センサを用いて行動状態を検出する技術を提供することができる。
DTW距離に基づく全体シーケンスマッチングを示す図である。 実施の形態に係るセンシング環境を示す図である。 実施の形態に係るDTW法の閾値検討を説明するための図である。 実施の形態に係るモデルの構築結果を示す図である。 被験者A、Bによる学習に基づく被験者Cへの適用結果を示す図である。 被験者B、Cによる学習に基づく被験者Aへの適用結果を示す図である。 被験者A、Cによる学習に基づく被験者Bへの適用結果を示す図である。 被験者D、Eによる学習に基づく被験者Fへの適用結果を示す図である。 被験者E、Fによる学習に基づく被験者Dへの適用結果を示す図である。 被験者D、Fによる学習に基づく被験者Eへの適用結果を示す図である。 実施の形態に係る手法の適用結果のまとめを示す図である。 実施の形態に係る行動状態判別システムの全体構成を表す図である。 実施の形態に係る学習装置の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る判別装置の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る学習装置および判別装置における処理の流れを示すフローチャートである。
以下本発明を好適な実施の形態をもとに説明する。まず、実施の形態の基礎となる理論を前提技術として述べ、その後、具体的な実施の形態を説明する。
[前提技術]
1.はじめに
近年、日本では高齢化が進み、2010年10月1日の調査では総人口1億2806万人のうち、実に23.1%が65歳以上の高齢者となっており、2055年には40%を上回ると見られている。さらに、世帯構造別に見ると、平成21年には65歳以上の高齢者がいる世帯のうちの23.0%が独居世帯となっている[1]。そして、2009年に内閣府が全国の60歳以上に行った調査によると、誰にも看取られることなく死亡する孤独死を身近な問題と感じている人が42.9%と少なくないことが分かる[2]
現状の孤独死対策としては、自治体、民生委員らによる単身高齢者訪問や電話での安否確認の他、家電や水道や電気などのインフラの利用状況の推移や緊急通報装置により生存の有無を確認する見守りシステムが存在している。しかし、緊急通報装置は常に肌身離さず持っていなければならない点や自発的に操作することが難しい状況では通報ができない。また、既存の見守りシステムではセンサの持つリアルタイム性を生かしきれておらず、危険行動を即座に検出することができないという問題がある。
そこで本実施の形態では、ダイナミックタイムワーピング(Dynamic Time Warping、以下DTW。)法[3]を用いたデータストリーム処理によるリアルタイムなパターン認識にて状態把握を行い、スパンの異なる類似状態やノイズに対する対応するために局所解の無いサポートベクターマシン(Support Vector Machine、以下SVM。)[4]を利用することで、高い精度で状態把握可能な手法を提案し、見守りシステムに適用することでその有用性を検証する。
2.要素技術
2.1 DTW法
DTW法は予め与えた問い合わせシーケンスと毎時刻更新される被監視データシーケンス間の動的計画法によって計算されるDTW距離を最小化するように時間軸方向の調整をしながら比較し、閾値以下をとる類似度の高い部分シーケンスを取り出す既知の手法である。特徴として、周期の変化や異なるサンプリングレートにも対応することができる他、フレームを用いることなくマッチングを行うことができることが挙げられる。
2.2 SVM
詳細は成書[4]などに譲ることにするが、簡潔に述べると特徴空間中のデータの座標の明示的な計算を経由せず、特徴空間における内積を直接計算するカーネル関数と凸2次計画問題を組み合わせた教師あり学習に基づく既知の識別手法である。分類及び回帰に適用することができ、C−SVC、nu−SVC、one−classSVM、epsilon−SVR、nu−SVRといった5つのタイプ[5]がある。近年その識別精度の高さから非連続データにとどまらず、波形や画像といった様々なデータを扱い、幅広い分野[6]で用いられている。他の機械学習とは異なり、学習に時間がかかるものの、局所解がないことが最大の特長として挙げられる。
3.提案方式
リアルタイム性を持たせることで即時の検出を可能とし、複数の入力源データを同時に処理することで検出精度向上を目指す。尚、本実施の形態においてはアルゴリズム構築のため、入力源データはとして取得済みのオフラインデータを用いたが、リアルタイムに更新されるデータを適用することもできる。
3.1 検出手法
把握したい状態のデータを予め取得して問い合わせシーケンスとし、被監視データシーケンスである入力源データに対してDTW法によるリアルタイムでの比較を行い、マッチングが成立する範囲を検出する。この際、範囲の重複による局所解の問題があるが、本実施の形態においては検出漏れのないことを保証しているSPRING−optimal[3]アルゴリズムを適応することで対応する。
SPRING−optimalアルゴリズムは既知のアルゴリズムであるため詳細は省略するが、上述したDTW法の実装アルゴリズムの一種であり、特に、判別対象のデータとストリームから問い合わせシーケンスと類似する部分シーケンスを高速に検出するためのアルゴリズムである。
DTWは図1に示すように、与えられた問い合わせシーケンスと他のシーケンスを時間軸上でのスケーリングを考慮した上で距離尺度を用いて比較する手法である。より具体的には、長さnのシーケンスX=(x,x,・・・,x)を判別対象のシーケンスとし、長さmのシーケンスY=(y,y,・・・,y)を問い合わせシーケンス、すなわち状態が既知であるシーケンスとしたときに、XとYとの間のDTW距離をSPRING−optimalアルゴリズムを用いて求め、所定の閾値以下となった場合に両者はマッチングしたとみなされ、シーケンスXの状態がシーケンスYの状態であると推定する。ここで「所定の閾値」とは、判別対象のシーケンスXが問い合わせシーケンスYとマッチするか否かを判別するためのマッチング基準閾値であり、判別対象の信号に応じて実験により定める。なお、詳細は後述するが、本実施の形態においてデータシーケンスは1または複数のセンサの出力値である。
3.2 判断手法
DTW法でマッチングが成立した後、判断精度を高めるためにSVMを適用する。タイプとしては学習の作業負担が少なく、あるクラスとそれ以外を識別するone−classSVMを利用する。特徴ベクトルには、ある状態における先の検出手法で報告された部分シーケンスXの長さLの、問い合わせシーケンスYに対する長さLの比L/Lを用い、既知の状態同士の比較結果から識別に必要なデータの集合体であるモデルを構築して判別器を生成し、未知の入力に対する判断を行う。
具体例として、第1センサおよび第2センサのふたつのセンサを用いる場合につて説明する。ここで第1センサが出力するデータシーケンスをD、第2センサが出力するデータシーケンスをDとする。いま、第1センサが出力するデータシーケンスをD中に、問い合わせシーケンスYとマッチングする部分シーケンスXが検出され、同様に第2センサが出力するデータシーケンスをD中に、問い合わせシーケンスYとマッチングする部分シーケンスXが検出されたする。部分シーケンスXの長さをLX1、部分シーケンスXの長さをLX2、問い合わせシーケンスYの長さをLとすると、SVMの特徴量Fは、F=(LX1/L,LX2/L)となる。
このように、特徴量ベクトルの要素は正の有理数となり、その次元数はデータシーケンスを出力するセンサの数と同数となる。したがって、本実施の形態おいてデータシーケンスを出力するセンサの数に制限はなく、計算コストや求められる精度等を勘案して実験により定めればよい。
上述したとおり、SVMの特徴量Fは状態における先の検出手法で報告された部分シーケンスXの長さLの、問い合わせシーケンスYに対する長さLの比L/Lである。ここで、複数の異なる問い合わせシーケンスY(例えばY〜Yの5つの問い合わせシーケンス)が存在する場合、SVMの特徴量Fとしては、各問い合わせシーケンスにマッチした部分シーケンスの長さの、その問い合わせシーケンスの長さに対する比を求めることにより、問い合わせシーケンスの違いに依らず、モデル1つのみで複数の問い合わせシーケンスに対応することができる。さらに、どういる種類のセンサを複数使用する場合のみならず、様々なデータ入力源をフュージョンすることもできる。
4.実験と評価
図2は、実施の形態に係るセンシング環境を示す図である。本実施の形態に係る方式の有用性を検証するため、赤外線人感センサを用いてデータ取得を行い、取得したデータを基に処理時間や各パターンの分類精度、失報・誤報率の評価を行った。本実施の形態では、見守りに適用するという目的のもと、背景温度に対する移動体の熱を感知するという動作原理のために環境の変化にロバストであり、かつ、検出範囲が部屋全体をカバーすることができ、低価格である赤外線人感センサを用いることとし、出力電圧の波形を対象とすることとした。赤外線人感センサには耐外乱光機能や感度調整機能、小動物対策機能の他、FLASH表示機能によりエリア調整が容易な株式会社日本アレフのXP−40シリーズ室内壁面設置型パッシブセンサ、XP−43を選択した。
4.1.1 データ取得環境
部屋全体をカバーするように2つの赤外線人感センサを壁に高さ1800mmに設置することで観測エリアを構築する。また、赤外線人感センサと人体の距離の影響を見るために構築した空間を3つに分け、被験者はその個別空間にて行動する。
4.1.2 データ取得パターン
本実施の形態において把握する状態として、センサの観測エリアを通過する歩行と走行、観測エリアを通過しないしゃがみと立ち上がり、転倒という5つのパターンについて、被験者A〜Fの6名に対して図2中の赤外線人感センサ1のみを用いた場合(被験者A〜C)、赤外線人感センサ1、2の両方を用いた場合(被験者D〜F)で被験者に各状態をエリア毎に5回行うことで取得した。尚、簡易化のために進行方向は図2における右側から左側への片方向のみ、非通過型の3パターンについては右側から歩いてきて真ん中の場所で行動してもらい、その後左側に歩いて観測エリアを歩いて抜けることで取得している。
また、しゃがみと立ち上がりに関しては間に5秒の静止を挟んで同時に取得し、転倒に関しては90×180×5cmのマットを3枚重ねて被験者に躓いて転倒してもらうことで取得した。尚、データ取得の際にはVisualBasic2010にてUSB−FSIO30をUSB−IO Family制御DLL VB.NET サンプルソース1.05に同梱されているUSB−IO Family32.dllを用いて5V電圧計を作成し、サンプリングレート100msでのAD変換を行い、CSV形式のオフラインデータとした。
4.2 各シーケンスの準備
データ取得後、状態に該当する範囲のみを問い合わせシーケンスとした。データシーケンスには問い合わせシーケンスの前後に全体の長さ600ms、かつ、解析を容易にするために状態に該当する範囲が350ms地点で終わるようにセンサの定常値を詰めるパディング処理を行ったシーケンスを利用した。
4.3 ダイナミックタイムワーピング法の閾値設定
DTW法の閾値を設定するため、ある被験者での同一状態、同一エリアで差異の大きいデータにて総当たりで適用したところ図3の結果を得た。上述した「所定の閾値」の値は大きくしすぎると比較精度が低下するため、全体の94.4%を満たす20に設定した。
4.4 サポートベクターマシンのモデル構築
事前知識を学習するため、センサ1つの場合と2つの場合とのそれぞれにおいて、被験者3名中2名の相互比較によるSVMのモデルを構築した。SVMはone−classSVM、カーネルに関してはLIBSVMのマニュアルがカーネルよりもカーネルパラメータの選択が重要だとしているためにRBFカーネルを用いることとし、カーネルパラメータであるγはデフォルトの1/特徴ベクトルの次元数とした。図4にモデルの構築結果を示す。
4.5 提案手法の評価
作成した問い合わせシーケンスとデータシーケンスを用いてセンサ1つの場合と2つの場合において、SVMのモデル構築の際の相互比較に含まれない被験者のデータを未知の入力データとすることで評価を行う。すなわち、被験者Cに対しては被験者AとBの相互比較で学習した結果を基に提案手法を適用する。図5、図6、図7、図8、図9および図10に被験者それぞれの場合の同一エリアでの正答率、エリアに依らない正答率の他、失報・誤報率についても評価するため、報告数を分母とした指標として報告全体に占める同一エリアでの正答率、報告全体に占めるエリアに依らない正答率を示す。
また、図11にセンサ個数別の平均、全体での平均、センサ1つからセンサ2つにしたときの変化を示す。ここで、同一エリアでの正答率とは、同一エリアでの同一行動が1人当たり5試行のため、学習に用いた2人分との総当たりの50パターンでどれだけ同じ状態として把握できたかであり、エリアに依らない正答率とはエリアを問わない同一行動の総当たり150パターンでどれだけ同じ状態として把握できたかを意味する。
5.おわりに
本実施の形態では、DTW法とSVMを融合させた手法を独居高齢者向け危険行動検出に適用し、有用性を検証した。現在の実験ではデータ入力源が1つの場合のみでの検証に留まるが、更なるアルゴリズム改良やSVMのタイプやカーネル、カーネルパラメータの設定を変えるなどをすることによって、複数の場合での検証を行ってもよい。
7.参考文献
[1].内閣府、"平成23年版高齢社会白書"、2011。
[2].内閣府、平成21年度高齢者の地域におけるライフスタイルに関する調査結果、2009。
[3].櫻井保志、Christos Faloutsos、山室雅司、“ダイナミックタイムワーピング距離に基づくストリーム処理、”電子情報通信学会論文誌D、vol. J92-D、no. 3、pp. 338-350、2009。
[4].阿部重夫、パターン認識のためのサポートベクトルマシン入門。東京:森北出版株式会社、2011。
[5].Chih-Chung Chang and Chih-Jen Lin、“LIBSVM--A Library for Support Vector Machines”。[HTML](last updated November 2011) Available at http://www.csie.ntu.edu.tw/~cjlin/libsvm/。
[6].小野田崇、サポートベクターマシン。東京:オーム社、2007。
[具体例]
実施の形態
図12は、実施の形態に係る行動状態判別システム600の全体構成を模式的に示す図である。実施の形態に係る行動状態判別システム600は、学習装置100、判別装置200、判別器格納部300、センサ400、通知部500を含む。行動状態判別システム600は、例えばインターネット等のネットワーク700を介して、行動状態判別システム600の外部にある監視部800と通信可能となっている。
前提技術の[3.2]において説明したように、実施の形態に係る行動状態判別システム600は、DTW法でマッチングが成立した後、判断精度を高めるためにSVMで生成した判別器を適用する。学習装置100は、判断精度を高めるための判別器をSVMの機械学習により生成する。学習装置100が生成した判別器は判別器格納部300が保持する。
実稼働時において、判別装置200は、センサ400が出力した信号を取得し、取得した信号にDTW法を適用してマッチングを求め、その後判別器格納部300が保持する判別器を用いてマッチングの妥当性を検証する。なお、通知部500および監視部800については後述する。
まず、学習装置100による学習過程を説明する。
図13は、実施の形態に係る学習装置100の機能構成を模式的に示す図である。実施の形態に係る学習装置100は、問い合わせシーケンス取得部110、教師シーケンス取得部120、DTW法適用部130、記録部140、特徴ベクトル取得部150、SVM学習部160、およびセンサ数入力部170を含む。
教師シーケンス取得部120は、1または複数のセンサ400がそれぞれ取得した1または複数のデータシーケンスである問い合わせシーケンスを取得する。ここで「問い合わせシーケンス」は、センサ400が出力した信号であって、各データシーケンスが示す行動状態が既知である固定長のデータシーケンスである。より具体的には、問い合わせシーケンスは、被験者があらかじめ定められた行動を実行し、その被験者の行動をセンサで計測することによって取得する。前提技術の[4.1.2]において説明したように、本実施の形態における問い合わせシーケンスは、センサの観測エリアを通過する被験者の「歩行」と「走行」、観測エリアを通過しない「しゃがみ」と「立ち上がり」、「転倒と」いう5つのパターンを行動状態とする。なお、各行動状態に対応する問い合わせシーケンスの長さは異なっていてもよい。
教師シーケンス取得部120は、1または複数のセンサ400が取得した、行動状態が既知である教師用データシーケンスを取得する。教師用データシーケンスは、問い合わせシーケンスと同様に、あらかじめ定められた行動を実行する被験者を、センサ400で計測して用意する。なお、問い合わせシーケンスおよび教師用データシーケンスは、記録部140に格納されている。
DTW法適用部130は、教師用データシーケンスそれぞれについて、問い合わせデータシーケンスをもとにDTW法を適用する。前提技術の[3.1]で説明したように、板別対象のデータシーケンスから、問い合わせシーケンスにマッチする部分シーケンスを、DTW距離をもとに切り出す手法である。したがって、例えば行動状態が未知であるデータシーケンスにDTW法を適用することで、各問い合わせシーケンスにマッチする部分シーケンス、すなわち各行動状態を示すデータシーケンスを検出することが可能となる。
DTW法は、検出対象のデータシーケンスの時間軸を伸縮して問い合わせシーケンスとのマッチングを試みる性質を持っているため、仮に問い合わせシーケンスの長さに対する部分シーケンスの長さが異なっていても、マッチングすることができる。このように、検出したい行動状態の問い合わせシーケンスを用意することにより、未知のデータシーケンスから観察対象者の行動状態を検出することができる。
ここで、被験者が「歩く」場合と「走る」場合とでは、被験者の移動速度が異なるため、被験者がセンサ400の検出範囲に滞在する時間が異なる。より具体的には、被験者が「歩く」場合を示すデータシーケンスの長さは、被験者が「走る」場合を示すデータシーケンスの長さと比較して、本来的に長いデータシーケンスとなる。一方で、被験者が「歩く」場合の体の動きと「走る」場合の体の動きとは比較的類似するため、被験者が「歩く」場合を示すデータシーケンスの形状と、被験者が「走る」場合を示すデータシーケンスの形状とは類似するパターンとなる傾向がある。
上述したように、DTW法はデータシーケンスの時間軸を伸縮して問い合わせマッチングを試みる性質を持っているが故に、互いに形状が類似する被験者が「歩く」場合を示すデータシーケンスと「走る」場合を示すデータシーケンスとをマッチングしてしまうことも起こりうる。このように、DTW法は、本来的に問い合わせシーケンスの長さが異なる二つの状態を示すデータシーケンス同士をマッチングしてしまう可能性を排除することは難しい。このような状況に対処するため、DTW法のマッチング結果の妥当性を高めるための判別器をSVMの学習で作成し適用する。
教師用データシーケンスは対応する行動状態が既知である。このため、例えば「走行」を示す教師用データシーケンスに対し、同じく「走行」を示す問い合わせシーケンスがDTW法によりマッチングしたとすると、そのマッチングは正しいマッチングであると判断できる。これに対し、例えば「走行」を示す教師用データシーケンスに対し、「歩行」を示す問い合わせシーケンスがマッチングしたとすると、そのマッチングは誤ったマッチングといえる。このような正しいマッチングと誤ったマッチングとを判別するためのひとつの指標として、前提技術の[3.2]において説明したように、問い合わせシーケンスとマッチングしたデータシーケンスの長さの、問い合わせシーケンスの長さに対する比が利用できる可能性について本願の発明者は認識するに至った。
すなわち、DTW法によるマッチングが正しく行われた場合、上述の比の値は1.0に近くなり、マッチングが誤っている場合は上述の比の値が1.0から離れると考えら得る。たとえば、ある被験者が「走る」場合の速度は、「歩く」場合の速度の2.5倍の速度であるとする。そうすると、「歩く」場合を示すデータシーケンスの長さは、「走る」場合を示すデータシーケンスの長さのおよそ2.5倍となる。したがって、「走る」場合を示す問い合わせシーケンスに対して「歩く」場合を示すデータシーケンスがマッチングすると、上述の比はおよそ2.5となる。反対に、「走る」場合を示す問い合わせシーケンスに対して「歩く」場合を示すデータシーケンスがマッチングすると、上述の比はおよそ1/2.5=0.4となる。いずれの場合にしても、上述の比の値は1.0から離れる。
そこで特徴ベクトル取得部150内の比計算部152は、問い合わせシーケンスにマッチした教師用データシーケンスの長さの、問い合わせシーケンスの長さに対する比を取得する。特徴ベクトル取得部150内のベクトル生成部154は、比計算部152が取得した比の値をセンサ400毎に並べた数列を要素とするベクトルを生成する。このように、特徴ベクトル取得部150は、比計算部152とベクトル生成部154とを含む。
SVM学習部160は、特徴ベクトル取得部150が生成したベクトルのうち、問い合わせシーケンスの状態と教師用データシーケンスの状態とが一致するベクトルを正解のクラスとしてラベリングする。SVM学習部160はまた、問い合わせシーケンスの状態と教師用データシーケンスの状態とが不一致のベクトルを不正解のクラスとしてラベリングする。SVM学習部160は、ラベリングした特徴ベクトルを入力としてSVMの学習を実行し、判別器を生成する。SVM学習部160は、生成した判別器を判別器格納部300に出力する。
ここで、SVM学習部160による学習においては、特徴量ベクトルの次元数、すなわちデータシーケンスを取得するセンサ400の数が用いられる。そこで、ベクトル生成部154は、センサ数入力部170からセンサ400の数を取得する。このように、本実施の形態に係る学習装置100は、判別器を生成するためのパラメータにセンサ400の数を備える。これにより、センサ400の数を柔軟に変更できるため、後述する実稼働における実際のセンシング環境に柔軟に対応することができる。
続いて、判別装置200による判別過程を説明する。
図14は、実施の形態に係る判別装置200の機能構成を模式的に示す図である。図13および図14は、それぞれ実施の形態に係る学習装置100および判別装置200の機能構成を模式的に示す図である。これらの構成は、ハードウェア的には、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、その他のLSI(Large Scale Integration)で実現でき、ソフトウェア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
ストリーム取得部220は、1または複数のセンサ400が取得した1または複数のデータストリームを取得する。ストリーム取得部220は、センサ400のデータストリームをリアルタイムで取得してもよいし、オフラインで取得してもよい。前者の場合、観察対象者の行動状態をリアルタイムで監視することができる。後者の場合、データストリームは記録部240が保持しており、例えば多量の監視データを時間をかけて解析する用途に適する。
問い合わせシーケンス取得部210は、データシーケンスが示す行動状態が既知である固定長の問い合わせシーケンスを、記録部240から取得する。DTW法適用部230は、ストリーム取得部220が取得した1または複数の各データストリームにおいて、問い合わせシーケンスとマッチする部分シーケンスをDTW法により取得する。問い合わせシーケンスとマッチする部分シーケンスが検出された場合、その部分シーケンスが示す行動状態は、実際に観察対象者がとったと判断すべき行動の候補となる。
特徴ベクトル取得部250内の比計算部252は、部分シーケンスの長さの問い合わせシーケンスの長さに対する比を取得する。また特徴ベクトル取得部250内のベクトル生成部254は、比計算部252が取得した比の値をセンサ400毎に並べた数列を要素とするベクトルを生成する。
判別部260は、SVM学習部160が生成した判別器を判別器格納部300から取得する。判別部260は、特徴ベクトル取得部250中のベクトル生成部254が取得したベクトルに対する判別器の出力値をもとに、部分シーケンスの問い合わせシーケンスに対するマッチングの正否を判別する。上述したように、SVM学習部160が生成した判別器は、ベクトル生成部254が取得したベクトルを入力としてそのベクトルの属するクラスを決定するように構成されている。したがって、この判別器を用いることにより、DTW法のマッチング結果の妥当性を検証することができる。
なお、学習装置100内の問い合わせシーケンス取得部110、DTW法適用部130、特徴ベクトル取得部150、および記録部140と、判別装置200内の問い合わせシーケンス取得部210、DTW法適用部230、特徴ベクトル取得部250、および記録部240は、それぞれほぼ同様の機能を持つ。したがって、例えば学習装置100と判別装置200とが同一の装置で実装されている場合や、相互に通信が可能な場合などにおいては、これら各部を共通としてもよい。
図12の説明に戻る。判別装置200内の判別部260は、マッチングの結果が正クラスに判別された場合、すなわちマッチングの結果が正しいと判別した場合、行動状態を通知部500に通知する。通知部500は、ネットワーク700を介して、観察対象者の行動状態を監視部800に送信する。監視部800は,例えば警備会社に設置されたモニタや、観察対象者の家族等がアクセス可能なPC、携帯電話、スマートフォン等である。監視部800を参照することにより、判別装置200が判別した観察対象者の行動状態を把握することが可能となる。
図15は、実施の形態に係る学習装置100および判別装置200における処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば行動状態判別システム600の電源が投入されたときに開始する。なお、図15に示すフローチャートは、判別装置200が判別対象とする被監視データシーケンスをオフラインで取得することを前提とする。
学習段階の場合(S2の学習段階)、学習装置100内のDTW法適用部130は、前提技術の[3.1]で説明した「所定の閾値」の値を設定する(S4)。学習装置100内の問い合わせシーケンス取得部110は、記録部140から問い合わせシーケンスを読み込んで取得する(S8)。
教師シーケンス取得部120は、記録部140から被監視データシーケンスを1時刻分読み込む(S10)。ここで「1時刻分」とは、学習装置100および判別装置200が、データシーケンスに対してDTW法を適用する際の基準とするデータ長である。1時刻分のデータ長は、学習装置100および判別装置200が搭載するメモリの容量等を勘案して実験により定めればよいが、例えば前提技術の[4.2]で説明したように600ms分のデータ長である。なお、学習段階の場合、各被監視データシーケンスが示す行動状態は既知である。
被監視データシーケンスの読み込み結果がEOF(End Of File)でない間(S12の≠EOF)、学習装置100内のDTW法適用部130は、問い合わせシーケンスとマッチする被監視データシーケンス、すなわち教師用データシーケンスをDTW法の計算によって検出する(S14)。マッチする被監視データシーケンスが見つかった場合、すなわちDTW法適用部130の報告がある場合(S16の有)、学習装置100内の特徴ベクトル取得部150は、特徴量ベクトルを計算する(S18)。DTW法適用部130の報告がない場合(S16の無)、ステップS10に戻って処理を継続する。
学習段階においては(S20の学習段階)、学習装置100内の特徴ベクトル取得部150は、生成した特徴量ベクトルをSVM学習部160に出力して一時的に保持する(S22)。
被監視データシーケンスの読み込み結果がEOF(End Of File)の場合(S12の=EOF)、学習段階においては(S28の学習段階)、特徴ベクトル取得部150は特徴量ベクトルをラベリングする(S30)。より具体的には、特徴ベクトル取得部150は各特徴量ベクトルを正解または不正解に振り分け、正解クラスと不正解クラスとを生成する。
SVM学習部160は、特徴ベクトル取得部50が生成したラベリング済みの特徴量ベクトルを読み込む(S32)。SVM学習部160は、読み込んだ特徴量ベクトルをSVMを用いて学習し、モデルを構築する(S34)。SVM学習部160は、モデル構築の結果物である判別器を判別器格納部300に出力する(S36)。SVM学習部160が判別器を判別器格納部300に出力すると、本フローチャートにおける処理は終了する。
続いて実稼働、すなわち未ラベリングデータに対してDTW法を適用して行動状態を推定し、SVMの学習で得られた判別器を適用して検証するフローについて説明する。
実稼働の場合(S2の実稼働)、判別装置200内の判別部260は、学習装置100が生成した判別器を判別器格納部300から読み込む(S6)。判別装置200内の問い合わせシーケンス取得部210は、記録部240から問い合わせシーケンスを読み込む(S8)。ストリーム取得部220は、被監視データシーケンスを1時刻分読み込む(S10)。
被監視データシーケンスの読み込み結果がEOF(End Of File)でない間(S12の≠EOF)、判別装置200内のDTW法適用部230は、問い合わせシーケンスとマッチする被監視データシーケンス、すなわち未知のデータシーケンスをDTW法の計算によって検出する(S14)。マッチする被監視データシーケンスが見つかった場合、すなわちDTW法適用部230の報告がある場合(S16の有)、判別装置200内の特徴ベクトル取得部250は、特徴量ベクトルを計算する(S18)。DTW法適用部230の報告がない場合(S16の無)、ステップS10に戻って処理を継続する。
実稼働においては(S20の実稼働)、判別部260は、学習装置100がモデル構築した判別器を適用してDTW法のマッチング結果の妥当性を判断する。その結果、妥当であると判断する場合(S24の妥当)、判別部260は検出した行動状態を報告する(S26)。妥当でないと判断する場合(S24の妥当でない)、判別部260は特段の処理をしない。
被監視データシーケンスの読み込み結果がEOF(End Of File)の場合(S12の=EOF)、実稼働においては(S28の実稼働)、本フローチャートにおける処理は終了する。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、センサ400を用いて観察対象者の行動状態を検出する技術を提供することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記の説明では、センサ400として赤外線人感センサを用いる場合について説明した。センサ400は赤外線人感センサに限らず、観察対象者の行動状態に応じた出力が得られるセンサであればどのようなものでもよい。そのようなセンサ400の一例としては、レーザーレンジファインダ、マイクロ波レーダー、ミリ波レーダー、超音波センサ、アレーアンテナ、加速度センサ、GPS、心電位センサ、脈拍センサ等があげられる。
またセンサ400は固定位置に取り付けられている場合に限られず、たとえばスマートフォンや腕時計等、行動状態の観察対象者が身につけてもよい。この場合、センサ400が計測する信号は、例えば3G回線等の通信網を介して判別装置200に送信するようにしてもよい。
50 特徴ベクトル取得部、 100 学習装置、 110 問い合わせシーケンス取得部、 120 教師シーケンス取得部、 130 DTW法適用部、 140 記録部、 150 特徴ベクトル取得部、 152 比計算部、 154 ベクトル生成部、 160 SVM学習部、 170 センサ数入力部、 200 判別装置、 210 問い合わせシーケンス取得部、 220 ストリーム取得部、 230 DTW法適用部、 240 記録部、 250 特徴ベクトル取得部、 252 比計算部、 254 ベクトル生成部、 260 判別部、 300 判別器格納部、 300 後判別器格納部、 400 センサ、 500 通知部、 600 行動状態判別システム、 700 ネットワーク、 800 監視部。

Claims (5)

  1. 1または複数のセンサが取得した1または複数のデータシーケンスであって、各データシーケンスが示す行動状態が既知である固定長の問い合わせシーケンスを取得する問い合わせシーケンス取得部と、
    前記1または複数のセンサが取得した、行動状態が既知である教師用データシーケンスを取得する教師シーケンス取得部と、
    前記センサが取得した教師用データシーケンスそれぞれについて、前記問い合わせシーケンス取得部が取得した問い合わせデータシーケンスをもとにDTW法(Dynamic Time Warping法)を適用するDTW法適用部と、
    前記問い合わせシーケンスにマッチした前記教師用データシーケンスの長さの、前記問い合わせシーケンスの長さに対する比を、前記センサ毎に並べた数列を要素とするベクトルを生成する特徴ベクトル取得部と、
    前記特徴ベクトル取得部が生成したベクトルのうち、前記問い合わせシーケンスの状態と前記教師用データシーケンスの状態とが一致するベクトルをひとつのクラス、前記問い合わせシーケンスの状態と前記教師用データシーケンスの状態とが不一致のベクトルを他のクラスとしてSVM(Support Vector Machine)による学習を実行して判別器を生成するSVM学習部とを含むことを特徴とする学習装置。
  2. 前記問い合わせシーケンス取得部が取得する問い合わせシーケンスは、あらかじめ定められた行動を実行する被験者をセンサで計測することによって取得されたデータシーケンスであることを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
  3. 1または複数のセンサが取得した1または複数のデータストリームを取得するストリーム取得部と、
    データシーケンスが示す行動状態が既知である固定長の問い合わせシーケンスを取得する問い合わせシーケンス取得部と、
    前記ストリーム取得部が取得した1または複数の各データストリームにおいて、前記問い合わせシーケンスとマッチする部分シーケンスをDTW法により取得するDTW法適用部と、
    前記部分シーケンスの長さの前記問い合わせシーケンスの長さに対する比を前記センサ毎に並べた数列を要素とするベクトルを生成する特徴ベクトル取得部と、
    前記特徴ベクトル取得部が取得したベクトルに対するSVMの学習により得られた判別器の出力値をもとに、前記部分シーケンスの前記問い合わせシーケンスに対するマッチングの正否を判別する判別部とを含むことを特徴とする判別装置。
  4. 観察対象とする被験者の行動をデータシーケンスとして計測する1または複数のセンサと、
    請求項3に記載の判別装置と、
    前記判別装置によるマッチングの正否の判別結果が正しい場合、マッチングした問い合わせシーケンスに対応する行動状態を前記観察対象とする被験者の行動として通知する通知部とを含むことを特徴とする行動状態判別システム。
  5. 1または複数のセンサが取得した1または複数のデータストリームを取得するステップと、
    データシーケンスが示す行動状態が既知である固定長の問い合わせシーケンスを取得するステップと、
    前記1または複数の各データストリームにおいて、前記問い合わせシーケンスとマッチする部分シーケンスをDTW法により取得するステップと、
    前記部分シーケンスの長さの、前記問い合わせシーケンスの長さに対する比を前記センサ毎に並べた数列を要素とするベクトルを生成するステップと、
    取得したベクトルに対するSVMの学習により得られた判別器の出力値をもとに、前記部分シーケンスの前記問い合わせシーケンスに対するマッチングの正否を判別するステップとをプロセッサに実行させることを特徴とする判別方法。
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