JP5015117B2 - 現像剤の製造方法 - Google Patents
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本発明に用いられる無機水溶性電解質としては、1価の無機水溶性電解質の塩が好ましい。1価の塩としては例えば無機金属塩、アンモニウム塩等があげられる。無機金属塩としては例えば塩化ナトリウム,塩化カリウム等があげられる。アンモニウム塩としては例えば塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、硫酸水素アンモニウム、及びリン酸二水素アンモニウム等があげられる。この中で安価に入手できて凝集性能に優れる塩化アンモニウムが特に好ましい。
本発明において、ポリエステル系樹脂の乳化工程は、一般の化学反応装置釜で実施することができる。攪拌翼としては、タービン翼、パドル翼、ファウドラー翼、ブルマージン翼などが使用できる。乳化液の粘度が高い場合には、マックスブレンド翼、フルゾーン翼、ヘリカルリボン翼等の高粘度翼が使用できる。あるいは、樹脂の溶媒中への分散をより効果的にするために、ホモジナイザーのような分散機を用いることが出来る。
標準偏差σは、各データと平均値との差の2乗を合計したものをデータ数でわった値の平方根(分散の平方根)により求めることが出来る。
本発明においては、バインダー樹脂に離型剤成分を配合することができる。離型剤の例は、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフィンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックスなどの脂肪族炭化水素系ワックスおよびそれらの変性物、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう、ライスワックスなどの植物系ワックス、みつろう、ラノリン、鯨ろうのなどの動物系ワックス、モンタンワックス、オゾケライト、セレシンなどの鉱物系ワックス、リノール酸アミド、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミドのなどの脂肪酸アミド、シリコーン系ワックス等が挙げられる。
本発明に用いる着色剤としては、カーボンブラックや有機もしくは無機の顔料や染料などが用いられる。特別な制約は無いが、カーボンブラックではアセチレンブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、チャネルブラック、ケッチェンブラックなどが挙げられる。また、顔染料としては、例えば、ファーストイエローG、ベンジジンイエロー、インドファストオレンジ、イルガジンレッド、ナフトールアゾ、カーミンFB、パーマネントボルドーFRR、ピグメントオレンジR、リソールレッド2G、レーキレッドC、ローダミンFB、ローダミンBレーキ、フタロシアニンブルー、ピグメントブルー、ブリリアントグリーンB、フタロシアニングリーン、キナクリドンなどが挙げられる。これらを単独で、あるいは混合して使用することもできる。
本発明においては、摩擦帯電電荷量を制御するための帯電制御剤などを配合しても良い。帯電制御剤としては、含金属アゾ化合物が用いられ、金属元素が鉄、コバルト、クロムの錯体、錯塩、あるいはその混合物が望ましい。また、含金属サリチル酸誘導体化合物も用いられ、金属元素がジルコニウム、亜鉛、クロム、ボロンの錯体、錯塩、あるいはその混合物が望ましい。
本発明においては、トナー粒子に対して流動性や帯電性を調整するために、トナー粒子に対して0.01〜20重量%の無機微粒子を外添混合してもよい。このような無機微粒子としてはシリカ、チタニア、アルミナ、チタン酸ストロンチウム、酸化錫等を単独であるいは2種以上混合して使用することができる。無機微粒子は疎水化剤で表面処理されたものを使用することが環境安定性向上の観点から好ましい。また、このような無機酸化物以外に1μm以下の樹脂微粒子例えばポリシロキサン樹脂等の樹脂の微粒子をクリーニング性向上のために外添してもよい。
本発明において、ポリエステル系樹脂を乳化分散させる工程において、界面活性剤を使用する。
本発明において、ポリエステル系樹脂を乳化分散させる工程において、塩基性物質を用いる。
以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
テレフタル酸39重量部、ビスフェノールAのエチレンオキサイド化合物61重量部、ジブチルスズ0.2重量部をエステル化反応槽に投入し、窒素雰囲気下で260℃、50KPaで5時間重縮合反応を行い、ポリエステル樹脂を得た。ガラス点移温度Tgは60℃、軟化点は110℃、重量平均分子量は12000であった。
非晶性ポリエステル樹脂Aを90重量部、離型剤としてライスワックスを5重量部、シアン顔料を5重量部、2軸混練機で混練したものを粉砕して、トナーの粗粉砕物を得た。このトナー粗粉砕物100重量部、界面活性剤としてアニオン性界面活性剤ネオゲンR(第一工業製薬社製)1.0重量部、ジメチルアミノエタノール(DMAE)2.1重量部、塩化アンモニウム2重量部、脱イオン水566重量部を添加し、真空脱泡しながら十分に攪拌した。このポリエステル粗砕スラリーを高圧ホモジナイザー(美粒社製NANO3000)に通してトナー粒子を形成した。
実施例1と同様のトナー粗粉砕物100重量部、界面活性剤としてアニオン性界面活性剤ネオゲンR(第一工業製薬社製)1.0重量部、非イオン性界面活性剤としてノイゲンXL−140(第一工業製薬社製)0.5重量部、ジメチルアミノエタノール2.1重量部、硫酸アンモニウム3重量部、脱イオン水566重量部を添加し真空脱泡しながら十分に攪拌した。このポリエステル粗砕スラリーを実施例1と同様の高圧ホモジナイザ(美粒社製NANO3000)に通してトナー粒子を形成した。この装置に3パス相当スラリーを循環させることにより、コールターカウンター粒径測定器で測定すると体積平均粒径が4.7μmのトナー粒子が得られた。得られた粒子は融着も十分にされていた。分布を表すCV値は21%であった。
実施例1と同様のトナー粗粉砕物100重量部、界面活性剤としてアニオン性界面活性剤ネオゲンR(第一工業製薬社製)3重量部、非イオン性界面活性剤としてノイゲンXL−140(第一工業製薬社製)3重量部、ジメチルアミノエタノール2.1重量部、塩化アンモニウム3.0重量部、脱イオン水70重量部を添加し、マックスブレンド翼付きの1L攪拌槽で115℃まで昇温し、攪拌翼回転数300rpmで2時間攪拌した。その後脱イオン水80重量部を1時間かけて連続滴下した。常温まで冷却し、乳化分散液を製造した。分散液の体積平均粒径をコールターカウンターで測定したところ、6.3μmで、分布を表すCV値は25%であった。以下実施例1と同様に洗浄、乾燥を実施し疎水性シリカと酸化チタンを外添することにより電子写真用トナーを得ることができた。
非晶性ポリエステル樹脂Aを90重量部、離型剤としてライスワックスを5重量部、シアン顔料を5重量部、2軸混練機で混練したものを粉砕して、トナーの粗粉砕物を得た。このトナー粗粉砕物100重量部、界面活性剤としてアニオン界面活性剤ネオゲンR(第一工業製薬者製)1.5重量部、非イオン性界面活性剤ハイテノールEA−177(第一工業製薬社製)1.5重量部、水酸化カリウム1.1重量部、脱イオン水70重量部を添加し、マックスブレンド翼付きの1L攪拌槽で115℃まで昇温し、攪拌翼回転数300rpmで2時間攪拌した。その後80重量部の脱イオン水を95℃で1時間連続滴下した。その後常温まで冷却した。分散液は固形分が残っており、均一な分散液になっていなかった。
実施例1と同様のトナー粗粉砕物100重量部、界面活性剤として非イオン性界面活性剤としてノイゲンXL−140(第一工業製薬社製)1.0重量部、ジメチルアミノエタノール2.1重量部、塩化アンモニウム3重量部、脱イオン水566重量部を添加し真空脱泡しながら十分に攪拌した。このポリエステル粗砕スラリーを実施例1と同様の高圧ホモジナイザ(美粒社製NANO3000)に通した。この装置に10パス相当スラリーを循環させたがコールターカウンター粒径測定器で測定すると体積平均粒径が0.54μmでトナーとして十分な粒径に成長しなかった。
実施例1と同様のトナー粗粉砕物100重量部、界面活性剤としてアニオン性界面活性剤ネオゲンR(第一工業製薬社製)1.5重量部、非イオン性界面活性剤ハイテノールEA−177(第一工業製薬社製)1.5重量部、炭酸カルシウム1.5重量部、ジメチルアミノエタノール2.1重量部、脱イオン水70重量部を添加し、マックスブレンド翼付きの1L攪拌槽で115℃まで昇温し、攪拌翼回転数300rpmで2時間攪拌した。その後脱イオン水80重量部を1時間かけて連続滴下した。常温まで冷却し分散液2を製造した。該分散液の体積平均粒径をコールターカウンターで測定したところ、体積平均粒径が23μm、CV値が85%と非常にブロードな粒径分布のものになってしまった。
Claims (5)
- 酸価を有するポリエステル系樹脂、及び着色剤を含有する粒子を、カチオン性またはアニオン性界面活性剤、塩基性物質、及び塩化アンモニウムを含有とともに水系媒体中に分散させて分散液を調製し、この分散液を攪拌することにより、前記粒子を凝集させて、トナー粒子を形成する現像剤の製造方法。
- 前記分散及び凝集は、前記分散液を、加圧部及び減圧部を有する高圧ホモジナイザーに通すことによって行われる請求項1に記載の方法。
- 前記高圧ホモジナイザーは、昇圧部、加熱部、ノズル部、減圧部、及び冷却部を有する請求項2に記載の方法。
- 前記塩基性物質がアミン化合物である請求項1に記載の方法。
- 前記界面活性剤は、アニオン系界面活性剤を含む請求項1に記載の方法。
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