JP5015104B2 - 既存杭の切断装置及び既存杭の撤去工法 - Google Patents
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Description
[1]地中に埋設された既存杭を切断するための切断装置であって、
既存杭の外径よりも大きな内径を有する管状の内側ケーシング,内側ケーシングの外径よりも大きな内径を有し内側ケーシングと略同軸に配置された管状の外側ケーシング,内側ケーシングの外周面の外方に配置され鉛直方向に回動自在な2個の主ガイドプーリー,内側ケーシングの周壁に穿設された切断用窓,内側ケーシングの外周面の外方に配置された回転軸に水平方向に回動自在に軸止され、切断用窓と略同一の高さ位置に設けられた2個の方向変換プーリー,内側ケーシングの内周面における切断用窓と略同一の高さ位置に立設された係止部,駆動装置から主ガイドプーリー、次いで方向変換プーリーに架け渡されて切断用窓から内側ケーシング内に導かれたワイヤーソー,並びに内側ケーシングの外周面に付設され主ガイドプーリー,方向変換プーリー,及び切断用窓を覆う保護カバーを具え、
ワイヤーソーの内側ケーシング内の部分が、係止部に係止可能とされてなることを特徴とする既存杭の切断装置である。
[5]地中に埋設された既存杭の撤去工法であって、
(A)既存杭の外径よりも大きな内径を有する管状の外側ケーシングを、既存杭と略同軸にして地中に圧入する工程
(B)既存杭の外径より大きな内径と外側ケーシングの内径より小さな外径を有し、外周面の外方に配置され鉛直方向に回動自在な2個の主ガイドプーリー,周壁に穿設された切断用窓,外周面の外方に配置された回転軸に水平方向に回動自在に軸止され、切断用窓と略同一の高さ位置に設けられた2個の方向変換プーリー,内周面における切断用窓と略同一の高さ位置に立設された係止部,駆動装置から主ガイドプーリー、次いで方向変換プーリーに架け渡されて切断用窓から内側ケーシング内に導かれたワイヤーソー,並びに外周面に付設され主ガイドプーリー,方向変換プーリー,及び切断用窓を覆う保護カバーを具えた管状の内側ケーシングを、
ワイヤーソーの内側ケーシング内の部分が係止部に係止された状態で、既存杭及び外側ケーシングと略同軸にして地中に圧入する工程
(C)内側ケーシングと外側ケーシングの間の土砂の少なくとも一部を除去する工程
(D)係止部によるワイヤーソーの係止を解く工程
(E)ワイヤーソーで既存杭を切断する工程
(F)工程(E)で切断された既存杭の切断片を、吊上げて撤去する工程
順に行われる上記工程(A)乃至(F)を含む既存杭の撤去工法である。
外側ケーシング2を、撤去対象の既存杭10と略同軸となる様にして、油圧シリンダー等を用いて地中に圧入する。外側ケーシング2の圧入深さは、外側ケーシング2の下端が既存杭10の下端より若干深くなる様にする。外側ケーシング2の下端に切削刃2a,…が設けられている場合、外側ケーシング2を回転させながら圧入することによって、静粛な圧入が可能であり、また岩盤等の地中障害物が存在する場所でも前記地中障害物を切削しながら地中に圧入することができる。
予め、ワイヤーソー9を主ガイドプーリー3,3及び方向変換プーリー4,4に架け渡すと共に、ワイヤーソー9の一部を切断用窓5から内側ケーシング1内に導き、係止部8,…に係止しておく。この状態で、内側ケーシング1を、油圧シリンダー等を用いて地中に圧入する。内側ケーシング1の圧入深さは、切断用窓5が、所望の切断深さに配置される深さとする。この時点では、ワイヤーソー9は、図5に示される様に、係止部8,…に係止されたまま、内側ケーシング1の内周に配置されている。
内側ケーシング1と外側ケーシング2の間の土砂の、少なくとも一部を除去する。該除去の方法は特に限定されないが、例えば、ジェット水流を当て泥状にして汲み出す方法が好適に用いられる。切断用窓5の深さ位置以上の全ての土砂を除去することが好ましいが、それより深い位置の土砂を共に除去しても良く、又は、切断用窓5の深さ位置以上の一部の土砂を除去し、それ以上の深さ位置に残存する土砂を水に懸濁し泥状としても良い。
係止部8,…によるワイヤーソー9の係止を解く。係止部8,…が弾性を有する材質で作成されている場合には、次工程(E)のためにワイヤーソー9の駆動を開始し、又はワイヤーソー9に張力を加えるのみで足りる。
ワイヤーソー9を駆動し、ワイヤーソー9によって既存杭10を切断する。内側ケーシング1の内周面と既存杭10の間は土砂で満たされた状態であるから、上記工程(D)で係止を解かれたワイヤーソー9は、垂下することなく、圧入された当初の深さ位置、即ち切断用窓5と略等しい深さ位置に配置され続ける。その状態で張力が加えられることにより、ワイヤーソー9は、切断用窓5と略等しい深さ位置で既存杭10外周面に当接され、前記深さ位置で既存杭10を略水平に切断する。
工程(E)で切断されて生じた既存杭10の切断片10aを、クレーン等を用いて吊上げ、撤去する。切断片10aの撤去を容易とするために、事前に、内側ケーシング内の土砂12を、ジェット水流を当て泥状にして汲み出す等して除去しておくことが好ましい。また、切断片10aの撤去前又は撤去後に、内側ケーシング1を引き上げ、掘削孔11から退避させる。該退避は、切断片10aの撤去前又は撤去後の何れでも良いが、多数の重機を近接させず、安全に作業を行うためには、図7に示される様に切断片10aの撤去前に行われることが好ましい。
2 外側ケーシング
2a 切削刃
3 主ガイドプーリー
3a 台座
4 方向変換プーリー
5 切断用窓
6 保護カバー
6a ワイヤーソー挿通孔
6b 挿通管
6c 止着材
7 導水管
8 係止部
9 ワイヤーソー
10 既存杭
10a 切断片
11 掘削孔
12 内側ケーシング内の土砂
Claims (8)
- 地中に埋設された既存杭を切断するための切断装置であって、
既存杭の外径よりも大きな内径を有する管状の内側ケーシング,内側ケーシングの外径よりも大きな内径を有し内側ケーシングと略同軸に配置された管状の外側ケーシング,内側ケーシングの外周面の外方に配置され鉛直方向に回動自在な2個の主ガイドプーリー,内側ケーシングの周壁に穿設された切断用窓,内側ケーシングの外周面の外方に配置された回転軸に水平方向に回動自在に軸止され、切断用窓と略同一の高さ位置に設けられた2個の方向変換プーリー,内側ケーシングの内周面における切断用窓と略同一の高さ位置に立設された係止部,駆動装置から主ガイドプーリー、次いで方向変換プーリーに架け渡されて切断用窓から内側ケーシング内に導かれたワイヤーソー,並びに内側ケーシングの外周面に付設され主ガイドプーリー,方向変換プーリー,及び切断用窓を覆う保護カバーを具え、
ワイヤーソーの内側ケーシング内の部分が、係止部に係止可能とされてなることを特徴とする既存杭の切断装置。 - 係止部が、弾性を有する材質で作成されてなることを特徴とする請求項1に記載の既存杭の切断装置。
- 前記保護カバーの内部に連通する導水管が設けられてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の既存杭の切断装置。
- 主ガイドプーリー及び方向変換プーリーの、半径がワイヤーソーの最大断面直径の5倍以上8倍以下,溝深さがワイヤーソーの最大断面直径の1.5倍以上3.0倍以下,且つ外周における溝の開口幅がワイヤーソーの最大断面直径の1.5倍以上3.0倍以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の既存杭の切断装置。
- 地中に埋設された既存杭の撤去工法であって、
(A)既存杭の外径よりも大きな内径を有する管状の外側ケーシングを、既存杭と略同軸にして地中に圧入する工程
(B)既存杭の外径より大きな内径と外側ケーシングの内径より小さな外径を有し、外周面の外方に配置され鉛直方向に回動自在な2個の主ガイドプーリー,周壁に穿設された切断用窓,外周面の外方に配置された回転軸に水平方向に回動自在に軸止され、切断用窓と略同一の高さ位置に設けられた2個の方向変換プーリー,内周面における切断用窓と略同一の高さ位置に立設された係止部,駆動装置から主ガイドプーリー、次いで方向変換プーリーに架け渡されて切断用窓から内側ケーシング内に導かれたワイヤーソー,並びに外周面に付設され主ガイドプーリー,方向変換プーリー,及び切断用窓を覆う保護カバーを具えた管状の内側ケーシングを、
ワイヤーソーの内側ケーシング内の部分が係止部に係止された状態で、既存杭及び外側ケーシングと略同軸にして地中に圧入する工程
(C)内側ケーシングと外側ケーシングの間の土砂の少なくとも一部を除去する工程
(D)係止部によるワイヤーソーの係止を解く工程
(E)ワイヤーソーで既存杭を切断する工程
(F)工程(E)で切断された既存杭の切断片を、吊上げて撤去する工程
順に行われる上記工程(A)乃至(F)を含むことを特徴とする既存杭の撤去工法。
- 係止部が弾性を有する材質で作成されてなり、ワイヤーソーの駆動を開始し又はワイヤーソーに張力を加えることによって工程(D)が行われることを特徴とする請求項5に記載の既存杭の撤去工法。
- 前記保護カバーの内部に、導水管を通して水流を導きながら、工程(E)が行われることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の既存杭の撤去工法。
- 主ガイドプーリー及び方向変換プーリーの、半径がワイヤーソーの最大断面直径の5倍以上8倍以下,溝深さがワイヤーソーの最大断面直径の1.5倍以上3.0倍以下,且つ外周における溝の開口幅がワイヤーソーの最大断面直径の1.5倍以上3.0倍以下であることを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の既存杭の撤去工法。
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JP2008243919A JP5015104B2 (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 既存杭の切断装置及び既存杭の撤去工法 |
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