JP5013368B2 - 段ボール建築物に利用される補強用建築材 - Google Patents

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Description

本発明は、段ボール建築物に利用される補強用建築材に関するものであり、特に仮設住宅等として利用可能な段ボールを利用した段ボール建築物に採用可能な段ボール建築物に利用される補強用建築材に関するものである。
従来から、台風、地震、火山の噴火、及び豪雪等の種々の自然現象によって、家屋の倒壊や生命に対する危険性が強くなった地域に対し、避難命令や避難勧告が国または地方自治体等の行政によって発せられることがある。このような場合、避難住民は、小中学校の体育館や公民館等の当該地域では比較的安全で、かつ多人数を一度に収容することのできる公共施設に避難し、一時的な集団生活(避難生活)を送ることがある。
係る集団生活は、当該地域の乳幼児から高齢者に至る広幅い年齢層の人々を対象とするものであり、体育館等の床面に蒲団や毛布を敷詰めて個人(または各世帯)のスペースを確保している。そのため、各世帯毎に係るスペースをパーテーションなどで区切ることができず、常に周囲の人の視線に晒される結果となる。そのため、着替えなどの日常的な行動にも他人の視線を意識しなければならず、個人のプライバシーが確保されているとは言えない精神的なストレスの溜まりやすい劣悪な環境に置かれる場合もあった。また、起床時間や就寝時間等の各避難住民の生活リズムがバラバラであり、人の動きや話声が気になって十分な睡眠時間をとれない場合も多かった。そのため、避難生活の不安やプライバシーの確保などの精神的ストレス及び睡眠不足などの肉体的な疲労が蓄積し、些細なことで避難住民同士がトラブルを起こすようなこともあった。そのため、これらの集団生活は、自然災害の発生直後の短い期間で完了し、長期にわたる避難生活はプライバシー等の確保されたものにすることが必要であった。
そこで、本願出願人等は、上記のような避難生活等を送る上で、既存の仮設住宅とは異なり、災害直後からすぐ組立てることが可能であり、さらに、使用後には簡易に組立てを解除することが可能な新規な建築物として、段ボールを主素材として用いた段ボール建築物を提案し、これらに関する段ボール建築物、その建築方法、及びその建築物に利用可能な段ボール建築物に利用される段ボール建築材に係る発明について既に特許出願を行っている(特許文献1乃至特許文献3参照)。この段ボール建築物等は、基本的に多角筒形状(例えば、正八角形状)の壁部と、壁部の上に積重ねられる多面ドーム状(例えば、正八面ドーム状)の屋根部とを備え、個々のプライバシーを確保し、かつ安心して避難生活を送ることが可能な比較的広い空間を提供することができるものである。
特願2006−138604号 特願2006−138605号 特願2006−173522号
しかしながら、上述した段ボールを利用して構築された段ボール建築物は、下記に掲げるような若干の不具合を生じることがあった。すなわち、一般的な使用においては、係る段ボール建築物は十分な強度及び耐久性を有し、継続して長期間に亘って使用することが可能であった。しかしながら、特殊な条件または環境下に設置(建築)した場合、具体的に示すと、雪の多く降る地域や風の激しい地域等の場合、想定以上の荷重が段ボール製の屋根部に加わることがあり、屋根部の強度を高くする必要があった。
さらに、この多面ドーム状の屋根部を構築する場合、複数の段ボール製のパネル(屋根パネル体等)を組合わせる必要があり、特に壁部から各屋根パネル体を所定角度の互いに傾斜させ、それぞれのアーチ効果によって屋根部の強度を確保する必要があった。そのため、十分なアーチ効果を得るために屋根パネル体の傾斜角度均一になるように調整しながら組立てる必要があり、係る作業が段ボール建築物の組立てにおいて多くの時間を占めることがあった。そのため、全体の作業時間が長時間に亘る場合もあった。
そこで、本発明は、上記実情に鑑み、段ボール建築物において、大雪等の特殊な状況においても安定して耐え得ることが可能な屋根部の強度を高めることができ、かつ組立て作業時の困難性を解消し、作業時間の短縮を図ることが可能な段ボール建築物に利用される補強用建築材の提供を課題とするものである。
上記課題を解決するため、本発明の段ボール建築物に利用される補強用建築材(以下、単に「補強用建築材」と称す)は、「設置面に対して立設される四角形状の壁パネル、前記壁パネルのパネル側片縁から折曲げ可能に延設された一対の壁パネル連結片、及び前記壁パネルのパネル上片縁から折曲げ可能に延設された上部連結片を備える複数の段ボール製の壁パネル体から構築され、互いの前記壁パネル連結片同士を連結し、多角筒状に構成される壁部と、屋根パネル面を有する略二等辺三角形状の屋根パネル、前記屋根パネルのパネル等辺縁から折曲げ可能に延設された一対の屋根パネル連結片、及び前記屋根パネルのパネル底辺縁から折曲げ可能に延設され、前記上部連結片と連結される屋根下連結片を備える複数の段ボール製の屋根パネル体から構築され、互いの前記屋根パネル連結片同士を連結し、各々の前記屋根パネル面が傾斜し、全体が上方に突出するように構築され、前記壁部の上部に取付けられる多面ドーム状の屋根部とを具備する段ボール建築物に利用される補強用建築材であって、前記壁パネル体及び前記屋根パネル体のパネル体内面の内面形状に略一致するパネル当接面を有し、前記屋根パネル体を前記段ボール建築物の建築物内部空間側から支持する板状部材からなるパネル体支持部と、前記パネル体支持部の一部を切欠いて設けられ、前記建築物内部空間側に折曲げられる前記上部連結片及び前記屋根下連結片の少なくともいずれか一方を挿込んで支持する切欠溝部と」を具備するものから主に構成されている。
したがって、本発明の補強用建築材によれば、壁部の壁パネル体及び屋根部の屋根パネル体によって形成されるパネル体内面の内面形状に沿うように本発明の補強用建築材が取付けられる。すなわち、本発明の補強用建築材は、上述したパネル体内面の形状に略一致するようにパネル当接面が形成され、該パネル当接面をパネル体内面に当てることにより、建築物内部空間の側から、換言すれば、屋根パネル体の下方から当該屋根パネル体及び屋根部の重量を支えることが可能となる。そのため、大雪等によって屋根部に雪が積もった場合でも屋根パネル同士のアーチ効果とともに、本発明の補強用建築材によって、屋根部に係る荷重に十分に耐えうることができることになる。その結果、屋根部自体が潰れたり、或いは変形するようなことがない。
さらに、本実施形態の補強用建築材は、屋根部の取付け作業を容易にすることも可能となる。すなわち、補強用建築材のパネル体支持部が、予めパネル体内面の内面形状に略一致するように形成されている。そのため、例えば、補強用建築材をまず壁部に取付けることにより、該壁部に対して取付けられる屋根部の屋根パネル体の壁部(壁パネル体)に対する傾斜角度は、このパネル体支持部によって自ずと決定されることになる。そのため、当該パネル体支持部に沿って屋根パネル体を取付けることにより、従来と比べて屋根部の取付(組立)作業が容易になる。その結果、段ボール建築物全体の組立時間を著しく短縮することができる。
また、本発明の補強用建築材は、壁パネル体の上部連結片等を挿込可能な切欠溝部が設けられている。そのため、係る上部連結片等を切欠溝部に挿込むことにより、当該挿込状態が段ボール同士の摩擦力によってそのまま維持される。これにより、組立作業が容易に行える。なお、係る挿込み状態をより強固に維持するために、当該切欠溝部の箇所を固定
より、段ボール建築物自体の強度が十分に増すことになる。なお、、本発明の補強用建築材において、上述した切込溝部を複数設けるものであっても構わない。この場合、係る切欠溝部には、上述した連結片を挿込むものに限定されるものではなく、例えば、一枚のパネル体を90°、180°、90°に三回曲折したT字状の折曲部を形成し、係る折曲部を切欠溝部に挿込むものであっても構わない。
なお、板状部材からなるパネル体支持部に使用される素材、材質は特に限定されるものではなく、種々の素材を利用することが可能である。しかしながら、上記のように屋根部に加わる荷重に十分抗することが可能である必要があるため、十分な強度を有する硬質素材であることが好ましい。また、組立作業の容易性及び搬送時に要する労力を勘案すれば、軽量性であることが好適である。そのため、段ボール建築物と同様に、紙素材である段ボールを所定形状にカットし、さらに屋根パネル体等を下方から支持可能な強度を有するように加工したもの、或いは、樹脂製若しくは木質材料を加工したものを用いるものであっても構わない。
さらに、本発明の補強用建築材は、上記構成に加え、「前記段ボール建築物は、前記壁パネル体及び前記屋根パネル体の間に介設され、前記壁パネル体の前記上部連結片と連結する拡張壁連結片を一端に有し、前記壁部を上方に拡張する拡張壁パネル体、及び前記拡張壁パネル体のパネル体上縁から前記屋根パネル体の前記屋根面の傾斜角度に略一致するように折曲可能に延設され、前記屋根パネル体の前記屋根下連結片と連結する拡張屋根連結片を他端に有し、前記屋根部を拡張する拡張屋根パネル体が一体的に形成された複数の拡張パネル体から構築され、互いの前記拡張パネル体同士を連結して構成される拡張壁屋根部をさらに具備し、前記パネル体支持部は、前記壁パネル体、前記拡張壁パネル体、前記拡張屋根パネル体、及び前記屋根パネル体のパネル体内面の内面形状に略一致する拡張パネル当接面を有し、前記拡張屋根パネル体及び前記屋根パネル体を前記建築物内部空間側から支持し、前記切欠溝部は、前記上部連結片、前記屋根下連結片、前記拡張壁連結片、及び前記拡張屋根連結片の少なくともいずれか一つが挿込可能に形成される」ものであっても構わない。
したがって、本発明の補強用建築材によれば、壁パネル体及び屋根パネル体の間に拡張壁パネル体及び拡張屋根パネル体からなる複数の拡張パネル体によって構築される拡張壁屋根部を適用対象の段ボール建築物にさらに有し、パネル体支持部が、係る拡張壁パネル体及び拡張屋根パネル体のパネル体内面形状を含んで略一致する拡張パネル当接面を有して支持することものである。これにより、本発明の補強用建築材を利用し、拡張パネル体及び屋根パネル体を地上で予め組立てることにより、壁部の上部に取付けられる拡張壁屋根部及び屋根部を楽な姿勢で組立て、その後に壁部に載せることが可能となる。その結果、段ボール建築物全体の組立時間の短縮化を図ることが可能となる。
さらに、本発明の補強用建築材は、上記構成に加え、「前記段ボール建築物は、正八角形筒形状に形成された前記壁部と、正八面ドーム形状に形成された前記屋根部とを具備して構成され、前記屋根パネル連結片同士が連結された八箇所の連結箇所に対し、互いに対角線上に位置する四箇所に取付けられる」ものであっても構わない。
したがって、本発明の補強用建築材によれば、正八角形状に形成された段ボール建築物の互いに対向する対角線上の計四箇所に本発明の補強用建築材が取付けられる。すなわち、屋根部の補強のためには、全ての屋根パネル連結片同士の連結箇所(計8箇所)に対して補強用建築材を取付けることが好ましいものであるが、部品点数が多くなることによるコスト増、取付作業に要する時間の増加、及び補強用建築材を含む屋根部全体の重量増の問題を生じることがある。そこで、八角形状に形成された段ボール建築物において、それぞれ対角線になるように四箇所、換言すれば、各連結箇所の一つおきに補強用建築材を取付けることによって上方からの荷重に対して十分に抗することができるようになる。なお、係る段ボール建築物には、壁部及び屋根部の間に上述した拡張壁屋根部が介設されているものであっても構わない。
さらに、本発明の補強用建築材は、上記構成に加え、「木質材料から構成される」ものであっても構わない。
したがって、本発明の補強用建築材によれば、補強用建築材として木質材料が利用される。ここで、特に補強用建築材の軽量化のためには、ベニヤ材を用いることが好適と思われる。係るベニヤ材は、複数の薄板状部材を多重に積層し、張合わせた集積材であり、多くの分野で使用されている一般的な素材のため、コストも低く、かつ入手の容易なものである。さらに、係るベニヤ材は軽量性に優れる特徴を有し、屋根部等を支持するための十分な強度を有しているものである。そのため、軽量性、強度、コスト、及び入手容易性等の種々の点を勘案すると、本発明の補強用建築材として特に好適である。
本発明の効果として、段ボールを主素材として利用した段ボール建築物に利用される補強用建築材は、積雪によって屋根部に積もった雪荷重等の特殊な状況下においても屋根部全体のアーチ効果とともに、補強用建築材による支持により、屋根部を安定させることができ、屋根部の崩壊または変形等のおそれがない。さらに、屋根パネル体の形状が予め規定されているため、作業者は係る形状に合わせて各パネル体を配し、これを組立てることによって簡易に組立作業を行うことができる。その結果、屋根部の構築に要する作業時間を従来に比して大幅に短縮することができる。
さらに、段ボール建築物が壁パネル体及び屋根パネル体の間に拡張パネル体が介設されたものとし、さらに本発明の補強用建築材を使用することにより、予め屋根部及び壁部の一部として機能する屋根パネル体及び拡張パネル体を組立て、屋根パネル面の傾斜を安定させた状態で壁部の上に載せて連結することができる。その結果、組立作業の時間がさらに短縮可能となる。特に、壁パネル体(壁部)から屋根パネル体の頂上付近までを1つの補強用建築材によって支持することが可能であるため、特に、屋根パネル体及び壁パネル体の連結箇所、或いは壁パネル体及び拡張パネル体の連結箇所、または拡張パネル体及び屋根パネル体の連結箇所等、パネル間の連結(継ぎ目)の強度を増加させることができ、段ボール建築物自体を安定させることができる。
以下、本発明の一実施形態である段ボール建築物に利用される補強用建築材1(以下、単に「補強用建築材1」と称す)について、図1乃至図4に基づいて説明する。ここで、図1は本実施形態の補強用建築材1の構成を示す(a)斜視図、(b)正面図であり、図2は補強用建築材1の適用される段ボール建築物2の外観構成を示す斜視図であり、図3は補強用建築材1を含む段ボール建築物2の構成を示す分解斜視図であり、図4は補強用建築材1に支持される拡張屋根パネル体10及び屋根パネル体12の(a)組立途中、(b)組立完了のそれぞれの状態を示す説明図である。
本実施形態の補強用建築材1は、図1(a),(b)に示すように、一枚のベニヤ板をカットすることによって構成され、段ボール建築物2の拡張壁屋根部8の拡張壁パネル体9、拡張屋根パネル体10、及び屋根部5の屋根パネル体12のパネル体内面の内面形状13に略一致するように形成されたパネル当接面14を有するパネル体支持部15と、パネル体支持部15のパネル当接面14の一部に略直交するように、拡張屋根パネル体10の拡張屋根連結片16及び屋根パネル体12の屋根下連結片17をそれぞれ折曲げ、互いの連結面を当接した状態で挿込んで支持することが可能な切欠溝部18と、拡張壁屋根部8の一部を三回折曲げて略T字形状に形成した折曲部37を挿込可能な第二切欠溝部36と具備している。すなわち、本実施形態の補強用建築材1は、拡張屋根パネル体10及び屋根パネル体12をパネル体支持部15に設けられた切欠溝部18で互いの屋根パネル面10a,12a同士が平面的になるように連結することができ、さらに第二切欠溝部36によって、拡張壁屋根部8との密着を強固なものとすることができる。
ここで、本実施形態の補強用建築材1の適用される段ボール建築物2について詳述すると、段ボール建築物2は、図2及び図3に示されるように、地盤(図示しない)にコンクリートを流し込み、正八角形状に整地して形成されたコンクリート製の基礎部Gの上に構築されるものを想定している。なお、図2及び図3に示す段ボール建築物2において、本実施形態の補強用建築材1に特化した説明をするために、段ボール建築物2に本来は備えられている一部構成については、図示を省略している。すなわち、段ボール建築物2の屋根部5には、雨水が直接触れることを防ぐための樹脂製の屋根保護シートが実際には取付けられ、さらには、段ボール建築物2の壁部6及び基礎部Gの境界付近には、外部から建築物内部空間7への湿気等の浸入を防止する目的で、段ボール建築物2の周囲を取り囲むようにして巻付けられた長帯状の防水シートが実際には取付けられている。さらには、上述した屋根保護シート等を固定するためのローブ或いはペグ等の固定部材、建築物内部空間7の保温性を高めるために、壁部6に取付けられる断熱保護材、及び各パネル体(詳細は後述する)を互いに連結し、強固に固定するためのテープ等の固定連結具が用いられている。係る構成等についての図示を図2及び図3においては省略している。
また、本実施形態の補強用建築材1が利用される段ボール建築物2の構成について詳述すると、段ボール建築物2は、基礎部Gに正八角形状に配置された複数の床パネル(図示しない)を組合わせて構築された段ボール製の床部19と、床部19の角辺縁を囲むように基礎部Gに対して立殺された段ボール製の壁部6と、壁部6の上端と連結し、段ボール建築物2の壁面20及び屋根面21をそれぞれ拡張する段ボール製の拡張壁屋根部8と、拡張壁屋根部8の拡張屋根パネル体10と連結した屋根部5とを具備して主に構成されている。そして、床部19、壁部6、拡張壁屋根部8、及び屋根部5によって囲まれた空間が避難住民等が避難生活を送るための居住空間となる建築物内部空間7に相当するものである。
上記に示したように、段ボール建築物2は、図2及び図3等に示されるように、所謂「かまくら」型に設けられ、かつダンボール建築物2の重心が下方に位置するように設計されている。特に、横方向から吹き付ける強風等に対して安定した状態を保つことができる。さらに屋根部5(拡張壁屋根部8の一部を含む)は、段ボール建築物2の中心方向に向けて屋根パネル体12の屋根パネル面12aが同じ傾斜角度で傾斜し、互いに支え合うように形成されている。そのため、個々の屋根パネル体12同士が互いに支え合う所謂「アーチ効果」によって、屋根部5が支持され、屋根部5の上方から加えられる荷重に対して十分に抗することができる。
さらに詳述すると、段ボール建築物2の壁部6は、床部19の中心、換言すれば、建築物内部空間7の中心から等間隔に、かつ正八角形状の基礎部Gの辺部(図示しない)に沿うようにして基礎部Gに対して立設された長方形状の段ボール製の壁パネル体23から構成されている。そして、壁パネル体23のパネル側辺縁から折曲げ可能に延設された一対の壁パネル連結片24を互いに隣接する壁パネル体23同士で当接するように連結することによって、正八角形筒状の構造となるものである。なお、壁部6には、合計で三種類の形状の異なる壁パネル体23(例えば、窓部を有するもの、或いは開口部を有するもの等)が用いられるが、ここではその詳細な説明については省略する。
一方、拡張壁屋根部8は、上述した壁部6を構成する各壁パネル体23のパネル上辺縁22から折曲げ可能に延設された上部連結片25と連結し、壁部6の上部に載置されるものである。具体的に説明すると、上部連結片25と連結可能な拡張壁連結片26が下端から折曲可能に設けられ、壁パネル体23と等幅の長方形状の拡張壁パネル体9と、拡張壁パネル体9の上縁27から段ボール建築物2の中心に向けて所定の角度で傾斜して支持される折曲げ可能な台形状の拡張屋根パネル体10とから構成される8枚の拡張パネル体28を連結することによって構成されている。なお該拡張パネル体28の組立は、上述した壁部6の場合と基本的に同様であり、各パネル体9,10のそれぞれの側辺縁から延設された連結片(図示しない)を互いに当接し、連結することによって図3等に示すような構造に組立てることが可能であるため、ここでは説明を省略する。ここで、拡張壁パネル体9及び拡張屋根パネル体10の間の上縁27は、図4(a)等に示されるように、一枚のパネルを三回折曲げることによって建築物内部空間7の方向に向かって突出した折曲部37が形成されている。
また、屋根部5は、先の拡張壁屋根部8の台形状の拡張屋根パネル体10の上底に相当する拡張上縁29から折曲げ可能に延設された拡張屋根連結片16と連結され、パネル底辺縁31から折曲可能に延設された屋根下連結片17を有する8枚の屋根パネル体12を連結することによって構成されている。ここで、屋根パネル体12は、略二等辺三角形状を呈するように形成され、さらに略中央付近で屋根パネル面12aを曲折可能な曲折部32を有している。そのため、係る曲折部32で屋根パネル面12aの傾斜角度が屋根部5の頂上部33に向けて浅くなるように形成されている。
ここで、屋根パネル体12の下側の屋根パネル面12aは、拡張パネル体28の拡張屋根パネル体10の拡張屋根パネル面10aと傾斜角度が一致するように設定されている(図2及び図4(b)参照)。また、屋根部5の頂上部33は、通気のための孔部34が形成されているため、屋根部5及び拡張壁屋根部8の一部からなる段ボール建築物2全体としての“屋根部”は、截頭角錐形状を呈して構成されている。
次に、本実施形態の補強用建築材1の段ボール建築物2への取付方法及び施工例について説明する。なお、床部19及び壁部6については、既に組立が完了しているものとする。また、本実施形態の説明においては、壁部6と拡張壁屋根部8との連結は、拡張壁屋根部8の構築及び該拡張壁屋根部8と屋根部5との連結が行われた後に行うものとする。すなわち、拡張壁屋根部8及び屋根部5は、安定した地上で予め構築し、換言すれば、壁部6と独立して構成し、事後に壁部6と拡張壁屋根部8(屋根部5の取付け後)とを改めて連結するものについて説明する。
そこで、拡張パネル体28の8枚の拡張壁パネル体9を連結し、正八角筒形状となるように形成する。係る作業は、上述の壁部6及び周知の作業であるため詳細な説明を省略するものとする。そして、拡張壁パネル体9が正八角形状になった状態で、一つの拡張屋根パネル体10を建築物内部空間7の中心に向かって折曲げる。このとき、隣接する一方の拡張屋根パネル体10も同時に折曲げる。さらに、上記の折曲げ作業と同時に本実施形態の補強用建築材1の下端側部35を拡張壁パネル体9の内側に合わせ、かつ、一対の拡張屋根パネル体10の連結片に沿うようにして取付ける。このとき、補強用建築材1のパネル体支持部15は、拡張壁パネル体9に対する拡張屋根パネル体10の傾斜角度に略一致するように形成されている。そのため、パネル体支持部15のパネル当接面14に拡張屋根パネル体10の屋根パネル内面10bを合わせることにより、予め設定した傾斜角度に簡単に合わせることができる。
さらに具体的に説明すると、拡張屋根パネル体10の拡張屋根連結片16を折曲げて、パネル体支持部15の一部を切欠いて設けられた切欠溝部18に挿込む。これにより、所定の傾斜角度に保持された状態に拡張屋根パネル体10が折曲げられる。その結果、互いに隣り合う一対の拡張屋根連結パネル体10が真ん中に補強用建築材1で支持された状態で連結される(図4(a)参照)。その後、切込溝部18に、屋根パネル体12の底辺縁から延設された屋根下連結片17を折曲げて挿込む。この切欠溝部18は、段ボールで形成された拡張屋根パネル体10及び屋根パネル体12のそれぞれを重ねたパネル厚と略一致するように形成されているため、係る挿込みによって、切欠溝部18に挿込まれた各パネル体10は容易に切欠溝部18から抜出することがない(図4(b)参照)。これにより、屋根パネル体12のパネル内面12bがパネル体支持部15のパネル当接面14と接する。また、同時に拡張壁屋根部8の折曲部37を補強用建築材1の第二切欠溝部36に挿込む。これにより、拡張壁パネル体9及び拡張屋根パネル体10の境界である上縁27の箇所が浮上がることがなく、補強用建築材1に密接することとなる。その結果、拡張壁屋根部8の強度が向上する。
さらに、補強用建築材1のパネル体支持部15の上端近傍は、曲折するように形成され、この曲折の角度は、曲折部32で曲折される屋根パネル体12の上方の屋根パネル面12aの傾斜角度と一致している。これにより、本実施形態の補強用建築材1によって、拡張壁パネル体9と拡張屋根パネル体10との傾斜角度の保持、拡張屋根パネル体10及び屋根パネル体12の連結、及び屋根パネル体10の曲折を建築物内部空間7の側からパネル内面の内面形状13に沿って支持することができ、さらに、補強用建築材1は、係る状態を構築するためのガイドとしての機能を有していることになる。そして、残りの6枚の拡張屋根パネル体10及び屋根パネル体12に対しても同様に補強用建築材1を取付ける。このとき、補強用建築材1は、互いに対角線上に位置するように、換言すれば、一つおきに配されており、段ボール建築物2全体として、計4本の補強用建築材1が用いられている。
その結果、組立作業に要する時間を短縮することができるとともに、組立後の段ボール建築物2の屋根部5の強度を高めることが可能となる。したがって、屋根部5に雪が積もった場合等、屋根部5に過剰な荷重が上方から加えられた場合であっても、従前のアーチ効果に加え、該補強用建築材1による効果によって、段ボール建築物2の安定性をさらに高めることができる。その後、連結された屋根部5及び拡張壁屋根部8を、予め構築された壁部6に接続する。すなわち、壁部6の壁パネル23の上部連結片25と、拡張壁屋根部8の拡張壁パネル体9の拡張壁連結片26の連結面同士を連結し、テープ等の周知の固定手段によって固定する。これにより、壁部6、拡張壁屋根部8、及び屋根部5によって囲まれた建築物内部空間7が構築されることになり、係る空間7を避難生活における居住スペースとして使用することができる。
上記に示したように、本実施形態の補強用建築材1を利用することにより、災害における避難時の仮設住宅としての段ボール建築物2を簡易な組立て作業で構築することができる。特に、補強用建築材1によって、屋根部5を支えることができるため、建築物内部空間7に一本の柱部材を使用することなく、該屋根部5のアーチ効果及び補強用建築材1による建築物内部空間7の内側からの支持によって、安定した状態とすることができる。その結果、屋根部5に雪が積もった場合でも、係る積雪に耐えうる十分の強度を有することとなる。
なお、組立てられる段ボール建築物2のサイズについては、特に限定してないが、例えば、壁部6の一辺の長さを180cmに設定し、最大幅が約430cm、床部19から屋根部5の頂上部33に至るまでの垂直高さを90cmに設定したものを構築することも可能である。その結果、大人2人及び子供2人の4人家族の1世帯が避難生活を送るための十分なスペースを確保することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、本実施形態の補強用建築材1を適用する段ボール建築物2として、壁部6及び屋根部5の間に拡張壁屋根部8の介設されたものを示したが、これに限定されるものではなく、壁部6及び屋根部5を直接連結するものであっても構わない。この場合、補強用建築材の切込溝部は、壁部6の壁パネル体23の上部連結片25及び屋根パネル体12の屋根下連結片17をそれぞれ挿込み可能に形成され、パネル体支持部15も屋根パネル体12の傾斜角度に略一致するように適宜設計される必要がある。
また、補強用建築材1の取付けの一例において、正八角筒形状の壁部及び正八面ドーム形状の屋根部を有するものを示し、係る八角形に対し、対角線上に計4つの補強用建築材1を配するものを示したがこれに限定されるものではなく、合計8本の補強用建築材1を取付けるものであっても構わない。なお、段ボール建築物2の多角筒形状及び多面ドーム形状に応じて、使用する補強用建築材1の数を適宜変更するものであっても構わない。
本実施形態の補強用建築材の構成を示す(a)斜視図、(b)正面図である。 補強用建築材の適用される段ボール建築物の外観構成を示す斜視図である。 補強用建築材を含む段ボール建築物の構成を示す分解斜視図である。 補強用建築材に支持される拡張屋根パネル体及び屋根パネル体の(a)組立途中、(b)組立完了のそれぞれの状態を示す説明図である。
符号の説明
1 補強用建築材(段ボール建築物に利用される補強用建築材)
2 ダンボール建築物
5 屋根部
6 壁部
7 建築物内部空間
8 拡張壁屋根部
9 拡張壁パネル体
10 拡張屋根パネル体
12 屋根パネル体
14 パネル当接面
15 パネル体支持部
16 拡張屋根連結片
17 屋根下連結片
18 切欠溝部
23 壁パネル体
25 上部連結片
28 拡張パネル体
36 第二切欠溝部(切欠溝部)
G 基礎部

Claims (4)

  1. 設置面に対して立設される四角形状の壁パネル、前記壁パネルのパネル側片縁から折曲げ可能に延設された一対の壁パネル連結片、及び前記壁パネルのパネル上片縁から折曲げ可能に延設された上部連結片を備える複数の段ボール製の壁パネル体から構築され、互いの前記壁パネル連結片同士を連結し、多角筒状に構成される壁部と、
    屋根パネル面を有する略二等辺三角形状の屋根パネル、前記屋根パネルのパネル等辺縁から折曲げ可能に延設された一対の屋根パネル連結片、及び前記屋根パネルのパネル底辺縁から折曲げ可能に延設され、前記上部連結片と連結される屋根下連結片を備える複数の段ボール製の屋根パネル体から構築され、互いの前記屋根パネル連結片同士を連結し、各々の前記屋根パネル面が傾斜し、全体が上方に突出するように構築され、前記壁部の上部に取付けられる多面ドーム状の屋根部と
    を具備する段ボール建築物に利用される補強用建築材であって、
    前記壁パネル体及び前記屋根パネル体のパネル体内面の内面形状に略一致するパネル当接面を有し、前記屋根パネル体を前記段ボール建築物の建築物内部空間側から支持する板状部材からなるパネル体支持部と、
    前記パネル体支持部の一部を切欠いて設けられ、前記建築物内部空間側に折曲げられる前記上部連結片及び前記屋根下連結片の少なくともいずれか一方を挿込んで支持する切欠溝部と
    を備えることを特徴とする段ボール建築物に利用される補強用建築材。
  2. 前記段ボール建築物は、
    前記壁パネル体及び前記屋根パネル体の間に介設され、前記壁パネル体の前記上部連結片と連結する拡張壁連結片を一端に有し、前記壁部を上方に拡張する拡張壁パネル体、及び前記拡張壁パネル体のパネル体上縁から前記屋根パネル体の前記屋根面の傾斜角度に略一致するように折曲可能に延設され、前記屋根パネル体の前記屋根下連結片と連結する拡張屋根連結片を他端に有し、前記屋根部を拡張する拡張屋根パネル体が一体的に形成された複数の拡張パネル体から構築され、互いの前記拡張パネル体同士を連結して構成される拡張壁屋根部をさらに具備し、
    前記パネル体支持部は、
    前記拡張壁パネル体、前記拡張屋根パネル体、及び前記屋根パネル体のパネル体内面の内面形状に略一致する前記パネル当接面を有し、前記拡張屋根パネル体及び前記屋根パネル体を前記建築物内部空間側から支持し、
    前記切欠溝部は、
    前記上部連結片、前記屋根下連結片、前記拡張壁連結片、及び前記拡張屋根連結片の少なくともいずれか一つが挿込可能に形成されることを特徴とする請求項1に記載の段ボール建築物に利用される補強用建築材。
  3. 前記段ボール建築物は、
    正八角形筒形状に形成された前記壁部と、
    正八面ドーム形状に形成された前記屋根部と、
    を具備して構成され、
    前記屋根パネル連結片同士が連結された八箇所の連結箇所に対し、互いに対角線上に位置する四箇所に取付けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の段ボール建築物に利用される補強用建築材。
  4. 木質材料から構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の段ボール建築物に利用される補強用建築材。
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