JP5013341B2 - 部品吸引用磁石ユニット - Google Patents

部品吸引用磁石ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5013341B2
JP5013341B2 JP2008285923A JP2008285923A JP5013341B2 JP 5013341 B2 JP5013341 B2 JP 5013341B2 JP 2008285923 A JP2008285923 A JP 2008285923A JP 2008285923 A JP2008285923 A JP 2008285923A JP 5013341 B2 JP5013341 B2 JP 5013341B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
component
plate
recess
magnets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008285923A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010089957A (ja
Inventor
好高 青山
省司 青山
Original Assignee
好高 青山
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 好高 青山 filed Critical 好高 青山
Priority to JP2008285923A priority Critical patent/JP5013341B2/ja
Publication of JP2010089957A publication Critical patent/JP2010089957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5013341B2 publication Critical patent/JP5013341B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Description

この発明は、搬送通路板に沿って移送される部品や、位置決め部に存在する部品に磁気的吸引力を作用させる部品吸引用磁石ユニットに関している。
特許第3047170号公報に、2つの磁石が箱の収容空間にはめ込まれ、両磁石の境界部において強い吸引力を部品に対して作用させることが記載されている。
特許第3047170号公報
上述のような構造のものにおいては、部品に対する磁石の位置を自由に選定することが不可能である。これは、箱の収容空間に磁石の位置調整機能が付与されていないことに起因している。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、複数の磁石の位置を適正に調整することができる部品吸引用磁石ユニットの提供を目的とする。
問題を解決するための手段
請求項1記載の発明は、保持部材に収容凹部が設けられ、この収容凹部に複数の磁石が移動可能な状態で収容され、前記複数の磁石は収容凹部内の所定の位置に固定され、前記収容凹部内の磁石位置を設定する位置決め部材が前記収容凹部内に固定された状態で配置してあり、部品を移送する搬送通路板の背面に直接または吸引磁力調整用のシム部材を介して間接的に押し付けられた状態とされ、前記押し付けは前記搬送通路板の背面に溶接された収容ボックス内に前記磁石を収容し前記収容ボックスを貫通する加圧ボルトによって行われるように構成したことを特徴とする部品吸引用磁石ユニットである。
発明の効果
記収容凹部内に収容された複数の磁石を収容凹部内で移動させて所定の位置を設定し、その後、磁石が固定されるものであるから、磁石の個数や部品に対する磁石の相対位置を適正に設定することができる。そして、このようにして磁石が取り付けられた保持部材を所定の箇所に配置することによって、磁石ユニットの取付けを簡単に行うことができる。
記磁石は、搬送通路板に存在する部品や位置決め部に存在する部品に磁気的吸引力を付与するものである。
搬送通路板に存在する部品や位置決め部に存在する部品に磁気的吸引力を付与するものであるから、部品の位置決めや停止状態が確実に求められる。
記収容凹部は、保持部材に形成した真っ直ぐな収容溝である。
前記収容凹部が真っ直ぐな収容溝とされているので、そこにはめ込まれた磁石は収容溝に沿って自由に位置を変えることができ、位置調整が簡単に実施できる。
記磁石の外形形状が、直方体または立方体であり、その対向する面に極性が付与されている。
前記磁石の外形形状が直方体または立方体であるから、収容凹部内において複数の磁石を隣り合わせに配置して、吸引磁力の強さや吸引力の及ぶ範囲を自由に選択することができる。そして、磁石の外形形状が直方体または立方体であるから、いずれかの面に特定の極性を付与して、磁力線の形態を最適な状態に設定することができる。また、直方体または立方体とされた磁石の平坦な表面と保持部材の表面を同一面上に配置することによって、磁石を収容した保持部材の外形形状が、例えば、四角い厚板のような単純な形状となり、狭い場所などに挿入したりして、配置上の利点が確保できる。
記磁石の外形形状が、分厚い円盤型または円柱型であり、その平坦な端面に極性が付与されている。
円形の磁石の直径と収容凹部の幅寸法を選択することにより、磁石をジグザグ状に配置して、収容凹部の長手方向に一層多くの磁石を配列することが可能となる。そして、隣り合う磁石の極性を異ならせることによって、多数の磁力線ループを形成し、これによって部品に対する吸引力の作用箇所を増加し、部品全体に吸引力を作用させることができる。
記保持凹部内の磁石位置を設定する位置決め部材が収容凹部内に固定された状態で配置してある。
前記収容凹部内の磁石位置が位置決め部材によって設定されるので、収容凹部の長さや幅寸法を画一的に設定し、そこへはめ込んだ磁石に大小の寸法差があっても、位置決め部材の形状や大きさを選定することによって、各磁石を確実に固定することができる。また、隣り合っている磁石の間に位置決め部材を配置したり、収容凹部の片側に磁石を寄せ付けたりすることが自由に行えるので、部品に対する磁石の相対位置を最適化することができる。
石が露出している側の保持部材の表面に吸引磁力調整用のシム部材が衝合されるものである。
吸引磁力の強さは、磁石と部品との距離によって左右される。そのために採用される吸引磁力調整用のシム部材が、磁石が露出している側の保持部材の表面に衝合されるものであるから、磁石を収容凹部内に格納することが確実に行われ、同時に、吸引磁力が適正に調整される。
つぎに、本発明の部品吸引用磁石ユニットを実施するための最良の形態を説明する。
図1〜図10は、実施例1を示す。
本発明にかかる部品吸引用磁石ユニットは、種々な箇所に配置することができるのであるが、この実施例では、パーツフィーダにおける「搬送通路板の部品送出部」に適用されている場合である。
まず、磁石ユニットで吸引される平板状の部品について説明する。
図10(A)および(B)は、本実施例において供給の対象とされる部品を示している。この部品1は鉄製であり、平板状の鋼板を用いて円板4を形成し、その中央に通孔5があけてある。これは、通常のワッシャである。各部の寸法は、直径が20mm、通孔5の内径が8mm、厚さが1.6mmである。
また、図9に示す部品1も本願発明において対象とされるものであり、平板状の鋼板を円形に成形し、片側の面に突起形状部材である溶着用突起2が120度間隔で3個形成されている。また、この部品1は、その中央部に通孔3があけられている。この部品1の寸法は、直径が35mm、鋼板の厚さが1mm、溶着用突起2の高さが1mm、通孔3の内径が8mmである。
図10(C)および(D)のような部品1を本願発明の対象とすることも可能である。これは、鋼板を正方形に成形した角板6の四隅に、溶着用突起7が形成されたものである。
上述の各溶着用突起2および7は、電気抵抗溶接によって相手方部材に溶着されるものである。したがって、パーツフィーダ等の搬送通路板から送出されるときには、溶着用突起2,7の向きが所定の向きに設定されていなければならない。そして、部品の厚さは、溶着用突起2,7の高さを含んだものとされる。なお、各部品1において符号8は部品の外周部を示している。この外周部8は、部品1の厚さによって形成される外周面であり、部品送出部において隣り合う部品1の外周部8同士が突き当たって重複しない状態を形成する。
パーツフィーダの全体構造について説明する。
図1(A)は、パーツフィーダ9のボウルを斜め上方から見た斜視図であり、同図(B)はパーツフィーダ9全体の簡略的な側面図である。パーツフィーダ9は、振動搬送式とされた円形のボウル10の下側に起振ユニット11が配置されたもので、この起振ユニット11によって発生された振動で部品搬送が行われる。この振動は、円周方向と上下方向の振動が複合的に合成されたもので、この合成振動によって部品1が一方向に移送されるものである。
図1(A)に示した(2)−(2)断面線の断面図は図2であり、(3)−(3)断面線の断面図は図3であり、(5)−(5)断面図まで同様な要領で図示してある。
円形のボウル10の外周にほぼ起立した状態で鋼板製の外側板13が設けられ、この外側板13の内側に沿って螺旋状に搬送通路板14が設けられている。この搬送通路板14は、ボウル10の部品貯留部15にたまっている部品1を、パーツフィーダ9の出口部分である部品送出部16に移送するものである。この搬送通路板14には、その外周部が内周部よりも低くなる傾斜が付与されている。この傾斜の傾斜角は、図2から図5にかけて見られるように、部品送出部16に近づくにしたがって次第に大きくなっている。つまり、次第に起立方向に角度変化をしている。
搬送通路板14の外周側にはガイド段部17が配置され、この段構造によってガイド面18が形成されている。搬送通路板14の傾斜によって部品1は外周側に片寄って移送され、このときに図2や図3に示すように、部品1の外周部8がガイド面18に受け止められながら移送されてゆく。
前記部品送出部16の後流側に断面矩形の送出管19が配置され、これに接続された合成樹脂製の供給ホース20によって部品1が目的箇所へ供給されるようになっている。送出管19の断面形状は図8に示され、詳しくは後述する。
つぎに、係止ガイド部材について説明する。
搬送通路板14の傾斜角が大きくなってきて、搬送通路板14が鉛直方向に起立した状態に近づいてくると、部品1は下部がガイド面18に載置された状態でその上部が搬送通路板14から離隔するおそれがある。このような離隔は、ボウル10が振動しているために発生する。
そこで、部品1の上部を係止することによって、上述のような離隔すなわち部品1の倒れ現象を防止している。そのために、図1(A),図4,図6(C)に示すように、係止ガイド部材27が搬送通路板14の上部に溶接等で取付けてある。この係止ガイド部材27は断面がL字型とされた長尺な部材であり、搬送通路板14の搬送方向に沿って配置してある。係止ガイド部材27の断面形状は、通過空間部28と係止片29を有する形状であり、部品1が搬送振動等によって倒れそうになっても、係止片29が部品1の上部を係止するので、正常な姿勢の状態で搬送されてゆく。
つぎに、部品送出部について説明する。
この部品送出部16における搬送通路板14に基準ガイド面33が形成されている。この基準ガイド面33の表面は平坦であり、部品1が密着できるようになっている。搬送通路板14の端部に送出管19が接続されており、図6(A)に示すように、送出管19の内部にも基準ガイド面33とガイド面18が連続している。搬送通路板14の傾斜角は基準ガイド面33に近づくにしたがって次第に大きくなっており、基準ガイド面33はほぼ鉛直方向に起立している。図8(B)に示すように、送出管19の通路幅W1は部品1の厚さよりもわずかに大きく設定してある。この例では、部品の厚さ1.6mmに対して通路幅W1は2.0mmであり、こうすることによって万一重複した状態で部品移送がなされても、送出管19には進入できないようになっている。
送出管19を形成する構造としては色々なものが採用できるが、図8(B)に示すように、ここではカバー板21を搬送通路板14にボルト等で固定して閉断面形状の管構造を形成している。
つぎに、磁石ユニットについて説明する。
基準ガイド面33に部品1を密着させるために、基準ガイド面33が形成されている搬送通路板14の背後に磁石ユニット53が配置してある。この磁石ユニット53は、保持部材35に収容凹部36を形成し、そこに複数の磁石ピース30,31,32を収容した形態とされている。
図7(A)、(B)、(C)および(D)に示すように、複数個の磁石ピース30,31,32から構成された磁石34が配置してある。この磁石ピース30,31,32の形状は、図7(D)に示すように、断面がほぼ正方形の細長い部材とされた直方体である。これを立方体にすることも可能である。細長い長方形のステンレス鋼製厚板で保持部材35を形成し、その中央部に収容凹部である真っ直ぐな収容溝36が形成してある。磁石ピース30,31,32は収容溝36にぴったりした状態ではめ込まれている。そして、磁石ピース30,31,32は収容溝36内をその長手方向に沿って移動可能とされている。
収容溝36の端部に挿入した位置決め部材37の長さを選択することによって、磁石ピース30,31,32の位置が選定される。また、図7(A)には、位置決め部材37が片側だけに配置されているが、これを両側に配置することにより、磁石ユニット53の持ち運びにおいて磁石ピースが抜け落ちることが防止できる。
このような位置調整は、部品送出部16における部品1に対して最も効果的な磁石位置を求めるために行われる。すなわち、位置決め部材37の長さや溶接位置によって、磁石34の位置が選定される。位置決め部材37はステンレス鋼のような非磁性材料で作られ、保持部材35の端部に溶接されている。
上述のようにして、磁石ユニット53は、保持部材35に収容凹部36を形成し、そこに複数の磁石ピース30,31,32を収容し、その固定手段として位置決め部材37が機能した形態とされている。
磁石ユニット53は、図6(A)、(D)に示すように配置されている。すなわち、前記保持部材35は、基準ガイド面33が形成されている搬送通路板14の背後に直接または吸引磁力調整用のシム部材24を介して間接的に押し付けられた状態とされている。図示の場合は、3枚のシム部材24を介した間接的な場合である。保持部材35は押さえ板25によって搬送通路板14側に押し付けられており、この押し付けを加圧ボルト26で行っている。このような加圧ボルト26を配置するために、静止状態の支持部材40が配置され、ここに加圧ボルト26をねじ込んで前記押し付けがなされている。符号41は、緩み止めのロックナットである。シム部材24、保持部材35、押さえ板25および後述の収容ボックス43等は、非磁性材料であるステンレス鋼によって製作されている。あるいは、合成樹脂を用いることも可能である。
上述のように、磁石34が露出している側の保持部材35の表面に、吸引磁力調整用のシム部材24が衝合されている。
このような静止状態の支持部材40を配置するためには種々な構造が採用できるが、ここでは収容ボックス43を用いている。収容ボックス43はその開放側が搬送通路板14の背面に溶接されており、その内部に搬送通路板14側から順にシム部材24、保持部材35つまり磁石ユニット53、押さえ板25が挿入され、加圧ボルト26で固定されている。図6(A)に示すように、この挿入によって、保持部材35の両端が収容ボックス43の内面に接触するか、またはわずかな空隙とされるので、端部の磁石ピースが収容溝36から突き出ることが防止されている。また、磁石ユニット53の上下方向の位置ずれを防止するために、保持部材35の上側に押さえ板44が当てられ、これを加圧ボルト45で押さえ付けている。なお、図6(A)には、蓋板46の図示を止めて内部構造が分かりやすくしてある。
このように収容ボックス43内に、必要なシム部材24、保持部材35、押さえ板25等が格納されるので、収容ボックス43内にシム部材24等を順次挿入するだけで簡単な挿入作業により磁石ユニット53の配置ができる。また、シム部材24によって磁石34の部品に対する吸引力を微妙に調整することができるので、基準ガイド面33に対する部品1の摩擦力が、搬送通路板14の送出動作による送出力を下回るように設定することが簡単に実行できる。さらに、磁石ピース30,31,32の露出面がシム部材24で覆われているので、磁石ピース30,31,32が収容溝36から突出することが防止できる。
図6(E)に示すように、部品1の厚さ寸法T(1.6mm)よりもガイド面18の幅寸法W2が小さく設定されている領域が部品落下部47とされている。W2は、1.0mmである。この部品落下部47に対応する位置に収容ボックス43が配置してある。
上述のような寸法関係となっているために、図6(F)に示すように、基準ガイド面33と部品1の表面との間に鉄くず48が介在すると、部品1の下端部はガイド面18から外れて落下する。このような落下によって、基準ガイド面33に正しく密着していない部品1が送出管19に進入することが防止される。さらに、図6(G)に示すように、1つの部品1が基準ガイド面33に正しく密着し、ガイド面18に正しく受け止められているときに、他の部品1が重なるようなことが発生しても、重なった部品1はガイド面18による支持が受けられないので、直ちに落下する。
上述のような部品落下部47の機能によって搬送通路板14から落下した部品1は、搬送通路板14の外側に設けられた受け箱31で受け止められ、図4および図5に示す戻り通過口32を通って部品貯留部15に戻される。
磁石のような吸引手段の他の例として図6(H)に示すように、空気吸引の方式を採用することができる。基準ガイド面33の表面に開口させた空気吸引口38が、空気ホース39を経て吸引ポンプ(図示していない)に接続されている。この空気吸引によって部品1が基準ガイド面33に吸着される。
なお、図8に示すように、基準ガイド面33に搬送方向に延びる溝22が形成され、こうすることによって基準ガイド面33に対する部品1の摩擦抵抗を軽減している。そして、部品に付着している防錆油や鉄くずのような異物が溝22に収容されて、基準ガイド面33に部品1が確実に密着するようになっている。また、カバー板21の内面にも同様な溝23が形成されている。
上述のパーツフィーダ9は、ボウル10を振動させる形式であるが、これに換えて、起立した回転式円板に磁石を組み付け、この円板の回転によって吸着された部品を部品送出通路に導く形式のものとすることができる。つまり、搬送通路板が上記部品送出通路に適用されている場合である。
つぎに、磁石の配置による磁力線について説明する。
各磁石ピース30,31,32のどの面に極性を付与するかについては、種々な組み合わせが選択できる。図7(A)、(B)、(C)、(E)は、磁石34とワッシャ1との位置関係を示す図である。同図(D)に示すように、細長い表面にS極またはN極を設定し、その反対側の細長い裏面にN極またはS極を設定する。このような極性を付与することによって、符号49で示した形態の磁力線が形成され、ワッシャ1を通過する。このような磁力線49のワッシャ1内通過により、ワッシャ1が基準ガイド面33に吸引される。
図7(D)において磁石ピース30と31の衝合箇所が、同図(C)に示すように、送出管19の直前の部品1の中央部に対向している。このような位置関係を設定することにより、より磁束密度の高い状態で磁力線49を部品1に作用させることができるので、部品1の吸引力を強化するのに効果的である。
図7(E)に示した磁石34は2つの磁石ピース30,31によって構成されたもので、各磁石ピース30,31の長手方向端部のほぼ正方形の面がS極またはN極とされており、それによって形成された磁力線は符号50で示されている。磁力線50がワッシャ1を通過することにより、上述の場合と同様に、ワッシャ1が基準ガイド面33に吸引される。
図7(F)に示された事例は、幅の広い収容溝36に多数の円形磁石ピース51を収容したものである。円形磁石ピース51は、分厚い円盤型にしたり円柱型にしたりすることができる。ここでは、収容溝36の幅を大きく設定するとともに円形磁石ピース51の直径を選定することによって、円形磁石ピース51をジグザグ状に配置している。円形磁石ピース51は同図(L)に示した外形形状とされている。
さらに、他の磁石ユニットの形態事例を説明する。
図7(G)および(H)は、収容溝36が2本平行に配置されている事例である。こうすることによって、吸引磁力が及ぶ広さが拡大されて、ワッシャ1よりも大きな部品に対応することができる。同時に、部品の形状が長方形の鋼板部品になった場合においても、適正な吸引が可能となる。
図7(I)および(J)は、収容凹部36が互い違いな方向から形成されたもので、磁石34が所定の間隔をおいて2組配置されたものである。こうすることによって、吸引磁力が及ぶ広さが拡大されて、ワッシャ1よりも大きな部品に対応することができる。同時に、部品の形状が長方形の鋼板部品になった場合においても、適正な吸引が可能となる。
図7(K)は、各磁石ピース30、31、32の間に、それぞれディスタンスピースのような機能を果たす位置決め部材37が配置してある場合である。こうすることにより、長尺な部品1の全域にわたって均一に吸引磁力を作用させることができる。
上述の収容溝36は真っ直ぐな形状であるが、これを円弧状やS字型にうねった形状にすることも可能である。このような収容溝36に磁石ピースを配置することによって、種々な形状の鋼板部品に対して、均一に吸引磁力を作用させることができる。
図7(B)、(H)、(J)等に示すように、磁石ピース30,31,32の平坦な表面と保持部材35の表面とによって、平面が形成されている。こうすることによって、前述のように、シム部材24が磁石ユニット53の表面に密着することができる。
上述のようにして得られた磁石吸引力は、磁石ピース30,31,32自体の磁力を加減したり、シム部材24の枚数を加減したりして調整し、こうすることにより、基準ガイド面33に対する部品1の摩擦力が、搬送通路板14の送出動作による送出力を下回るように設定されるのである。
シム部材24を用いることなく、磁石ピース30,31,32自体の磁力を加減するだけで所定の吸引力が得られる場合には、保持部材35を直接、搬送通路板14の背面に密着させることができる。
上述の磁石ユニット53は、基準ガイド面33を摺動するワッシャ1を吸引するものであるが、これに換えてワッシャ1の停止位置を確定させるために、磁石ユニット53を配置することも可能である。これは、部品を仮止室に一時係止して供給ロッドの進出に備える場合などに適用される。このような応用事例が実施できる。
以上に説明した実施例1の作用効果は、つぎのとおりである。
前記収容凹部36内に収容された複数の磁石ピース30,31,32を収容凹部36内で移動させて所定の位置を設定し、その後、磁石ピース30,31,32が固定されるものであるから、磁石ピースの個数やワッシャ1に対する磁石ピースの相対位置を適正に設定することができる。そして、このようにして磁石ピース30,31,32が取り付けられた保持部材35を所定の箇所に配置することによって、磁石ユニット53の取付けを簡単に行うことができる。
前記磁石ユニット53は、搬送通路板14に存在するワッシャ1や位置決め部に存在するワッシャ1に磁気的吸引力を付与するものである。
搬送通路板14に存在するワッシャ1や位置決め部に存在するワッシャ1に磁気的吸引力を付与するものであるから、ワッシャ1の位置決めや停止状態が確実に求められる。
前記収容凹部36は、保持部材35に形成した真っ直ぐな収容溝36である。
前記収容凹部36が真っ直ぐな収容溝36とされているので、そこにはめ込まれた磁石ピース30,31,32は収容溝36に沿って自由に位置を変えることができ、位置調整が簡単に実施できる。
前記磁石ピース30,31,32の外形形状が、直方体または立方体であり、その対向する面に極性が付与されている。
前記磁石ピース30,31,32の外形形状が直方体または立方体であるから、収容凹部36内において複数の磁石を隣り合わせに配置して、吸引磁力の強さや吸引力の及ぶ範囲を自由に選択することができる。そして、磁石ピース30,31,32の外形形状が直方体または立方体であるから、いずれかの面に特定の極性を付与して、磁力線49,50の形態を最適な状態に設定することができる。また、直方体または立方体とされた磁石ピース30,31,32の平坦な表面と保持部材35の表面を同一面上に配置することによって、磁石ピース30,31,32を収容した保持部材35の外形形状が、例えば、四角い厚板のような単純な形状となり、狭い場所などに挿入したりして、配置上の利点が確保できる。
前記磁石ピースの外形形状が、分厚い円盤型または円柱型であり、その平坦な端面に極性が付与されている。
円形磁石ピース51の直径と収容凹部36の幅寸法を選択することにより、複数の円形磁石ピース51をジグザグ状に配置して、収容凹部36の長手方向に一層多くの円形磁石ピース51を配列することが可能となる。そして、隣り合う円形磁石ピース51の極性を異ならせることによって、多数の磁力線ループを形成し、これによってワッシャ1に対する吸引力の作用箇所を増加し、ワッシャ1全体に吸引力を作用させることができる。
前記収容凹部36内の磁石位置を設定する位置決め部材37が収容凹部36内に固定された状態で配置してある。
前記収容凹部36内の磁石位置が位置決め部材37によって設定されるので、収容凹部36の長さや幅寸法を画一的に設定し、そこへはめ込んだ磁石ピースに大小の寸法差があっても、位置決め部材37の形状や大きさを選定することによって、各磁石ピースを確実に固定することができる。また、隣り合っている磁石ピースの間に位置決め部材37を配置したり、収容凹部36の片側に磁石ピースを寄せ付けたりすることが自由に行えるので、ワッシャ1に対する磁石ピースの相対位置を最適化することができる。また、位置決め部材37は、図7(A)に示すように、棒状部材で構成しても良く、また、同図(F)に示すように、四角い厚板で構成することができる。こうすることにより、収容凹部36の形状に適合した状態で正確な磁石固定が可能となる。
磁石34が露出している側の保持部材35の表面に吸引磁力調整用のシム部材24が衝合されるものである。
吸引磁力の強さは、磁石34とワッシャ1との間隔距離によって左右される。そのために採用される吸引磁力調整用のシム部材24が、磁石34が露出している側の保持部材35の表面に衝合されるものであるから、磁石34を収容凹部36内に格納することが確実に行われ、同時に、吸引磁力が適正に調整される。
上述のように、本発明によれば、複数の磁石の位置を適正に調整することができる部品吸引用磁石ユニットであるから、部品移送や部品の一時係止などの機構部分において広く利用できる。
ボウルの斜視図とパーツフィーダの側面図である。 図1(A)の(2)−(2)断面図である。 図1(A)の(3)−(3)断面図である。 図1(A)の(4)−(4)断面図である。 図1(A)の(5)−(5)断面図である。 部品送出部の横断平面図および各部の断面図である。 磁石の保持構造を示す正面図や断面図である。 搬送通路板や送出管の断面図である。 部品の形状を示す正面図や断面図である。 他の部品形状を示す正面図や断面図である。
符号の説明
1 部品、ワッシャ
8 外周部
9 パーツフィーダ
14 搬送通路板
16 部品送出部
24 シム部材
30 磁石ピース
31 磁石ピース
32 磁石ピース
33 基準ガイド面
34 磁石
35 保持部材
36 収容溝、収容凹部
49 磁力線
50 磁力線
51 円形磁石ピース
53 磁石ユニット

Claims (1)

  1. 保持部材に収容凹部が設けられ、この収容凹部に複数の磁石が移動可能な状態で収容され、前記複数の磁石は収容凹部内の所定の位置に固定され、前記収容凹部内の磁石位置を設定する位置決め部材が前記収容凹部内に固定された状態で配置してあり、部品を移送する搬送通路板の背面に直接または吸引磁力調整用のシム部材を介して間接的に押し付けられた状態とされ、前記押し付けは前記搬送通路板の背面に溶接された収容ボックス内に前記磁石を収容し前記収容ボックスを貫通する加圧ボルトによって行われるように構成したことを特徴とする部品吸引用磁石ユニット。
JP2008285923A 2008-10-08 2008-10-08 部品吸引用磁石ユニット Expired - Fee Related JP5013341B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008285923A JP5013341B2 (ja) 2008-10-08 2008-10-08 部品吸引用磁石ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008285923A JP5013341B2 (ja) 2008-10-08 2008-10-08 部品吸引用磁石ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010089957A JP2010089957A (ja) 2010-04-22
JP5013341B2 true JP5013341B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=42253080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008285923A Expired - Fee Related JP5013341B2 (ja) 2008-10-08 2008-10-08 部品吸引用磁石ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5013341B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6254364B2 (ja) * 2013-05-21 2017-12-27 株式会社アタゴ製作所 ヒートポンプ式給湯器用の熱交換器
CN105936412B (zh) * 2016-06-21 2018-09-18 歌尔股份有限公司 磁铁类零件上料装置
CN107186456B (zh) * 2017-06-29 2023-10-20 浙江舜宇光学有限公司 供料装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE9104140U1 (de) * 1991-04-05 1992-03-05 Krones Ag Hermann Kronseder Maschinenfabrik, 8402 Neutraubling Vorrichtung zum Transportieren von Verschlußkappen in Gefäßverschließmaschinen
JPH08161035A (ja) * 1994-12-05 1996-06-21 Meidensha Corp マークプレート
JP2004331342A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Tokyo Weld Co Ltd ワーク搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010089957A (ja) 2010-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5013341B2 (ja) 部品吸引用磁石ユニット
US8251204B1 (en) System and method for electromagnetic retention of vibratory feeder components
KR19990021822A (ko) 부품정렬장치
CN110198859A (zh) 操作装置以及使用该操作装置的车辆用换档装置
CN109416968A (zh) 电磁致动器
JP4807651B2 (ja) 搬送通路板の部品送出部
JP2007326668A (ja) 振動フィーダ
JP5142046B2 (ja) 部品の停止位置決め部材
JP6656646B1 (ja) パーツ移送装置
JP2009029610A (ja) パーツフィーダの部品送出部および分別部材
JP2008187665A (ja) 磁気回路
JP4468481B1 (ja) バルクフィーダ
KR20230005558A (ko) 스프링 압축 공급 및 디스크 자동 조립장치
JP4868177B2 (ja) 振動式部品送出装置
WO2010067891A1 (ja) バルクフィーダ
JP2009281497A (ja) マグネット板及びこれを用いた回転動力伝達装置
US12227369B2 (en) Part transporting device
US6481915B1 (en) Snap fit stud
JP5075415B2 (ja) マグネットローラ
JP2020142926A (ja) パーツフィーダにおける部品供給制御装置および部品供給制御方法
JP2008120542A (ja) 部品供給装置
JP2015182880A (ja) 振動式部品搬送装置
JP2010056281A (ja) バルクフィーダ
JPH11114733A (ja) 供給ロッド式の部品供給装置
JP5199431B2 (ja) バルクフィーダ用部品収納ケース

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120528

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20210615

Year of fee payment: 9

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5013341

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees