JP5013022B2 - 赤外線カットフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、可視域の光線を透過し、且つ赤外線をカットする赤外線カットフィルタに関する。
一般的なビデオカメラやデジタルスチルカメラ等に代表される電子カメラの光学系では、光軸に沿って被写体側より、結像光学系、赤外線カットフィルタ、光学ローパスフィルタ、CCD(Charge Coupled Device )又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像デバイスが順に配設されている(例えば、特許文献1参照。)。
ここでいう撮像デバイスは、人の目が視認可能な波長帯域(可視域)の光線よりも広い波長帯域の光線に応答する感度特性を有しており、可視域に加えて、赤外域の光線にも応答する。
具体的には、人の目は、暗所において400nm〜620nm程度の範囲の波長の光線に応答し、明所において420nm〜700nm程度の範囲の波長の光線に応答する。これに対し、例えば、CCDは、400nm〜700nmの範囲の波長の光線に加えて、さらに、700nmを越える波長の光線にも応答する。
このため、下記する特許文献1に記載の撮像デバイスでは、撮像デバイスであるCCDのほかに赤外線カットフィルタを設けて、撮像デバイスに赤外域の光線を到達させないようにし、人の目に近い撮像画像が得られるようにしている。
特開2000−209510号公報
ところで、ここでいう赤外線カットフィルタとしては、これまで、可視域の光線(可視光線)を透過し且つ赤外域の光線(赤外線)を吸収する赤外線吸収ガラスや、可視光線を透過し且つ赤外線を反射する赤外線カットコートなどがある。
赤外線吸収ガラスとしては、例えば、銅イオン等の色素を分散させた青色ガラスが掲げられる。
赤外線カットコートとしては、例えば、TiO2 、ZrO2 、Ta2 5 、Nb25 等の高屈折率物質と、SiO2 、MgF2 等の低屈折率物質とを透明基板上に交互に積層して数十層とした誘電体多層膜が掲げられる。
これら赤外線吸収ガラスと赤外線カットコートとを図7及び図8を用いて以下に説明する。
図7は、厚さの異なる2つの赤外線吸収ガラスの光透過特性L11,L12を示している。具体的には、L11の光透過特性を示す赤外線吸収ガラスの厚みは、L12の光透過特性を示す赤外線吸収ガラスの厚みの半分以下とされている。
赤外線カットフィルタとして、赤外線吸収ガラスを用いた場合、図7のL11及びL12に示すように、可視域から赤外域に亘って、人の目の感度特性に近い「緩やかに透過率が減少する特性」を得ることができる。また、L11とL12の比較から認められるように、赤外線吸収ガラスの可視域での透過率、特に、600nm〜700nmの波長帯域における透過率は、厚みが薄いほど高い。
例えば、図7のL11に示す光透過特性を有する赤外線吸収ガラスは、700nmの波長の光線に対して約10%の透過率を有しており、750nm程度の波長の光線を透過する。このため、赤外域の光線を十分にカットすることができず、撮像デバイスに、人の目が感知できない赤外域の画像を撮像させてしまう。
これに対して、L11に示す光透過特性を有する赤外線吸収ガラスの2倍以上の厚みを有する赤外線吸収ガラスでは、L12の光透過特性に示されるように、700nmの波長の光線に対する透過率が約0%であり、700nmを超える波長の光線を十分にカットすることが可能である。
よって、従来の赤外線カットフィルタには、L12に示す光透過特性を有する赤外線吸収ガラスが用いられていた。
しかし、赤外線カットフィルタとして、L12に示す光透過特性を有する赤外線吸収ガラスを用いた場合には、600nmの波長で透過率が約50%となる光透過特性を示すため、640nmの波長で透過率が約50%となるL11に示す光透過特性を有する赤外線吸収ガラスを用いた場合に比べて、波長が600nm〜700nmの赤色の可視光線に対する透過率が低く、赤色の可視光線を十分に透過させることができないという不都合を生じる。CCD又はCMOS等の撮像デバイスの撮像素子は、青色や緑色に比べて、赤色の感度が低い。このため、赤色の可視光線の透過が不十分であると、撮像素子で赤色を十分に感知することができず、撮像デバイスで撮像した画像は赤みの弱い暗い画像となる。
このように、赤外線カットフィルタとして赤外線吸収ガラスを用いた場合には、赤色の可視光線を十分に透過しつつ、透過率が約0%となるポイントを700nmに合わせることができなかった。
次に、赤外線カットフィルタとして赤外線カットコートを用いた場合、図8のL13に示すように、可視域から赤外域に亘って「透過率が急峻に減少する特性」を得ることができる。このため、赤色の可視光線を十分に透過しつつ、透過率が約0%となるポイントを700nmに合わせ込むことが容易である。
しかしながら、赤外線カットコートは、赤外線を吸収して遮断するのではなく、赤外線を反射して遮断するものである。このため、赤外線カットコートは、当該赤外線カットコートと結像光学系との間で光の反射が繰り返されることに起因するゴーストの発生を促していた。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、波長が600nm〜700nmの赤色の可視光線を十分に透過しつつ、波長が700nmを超える光線をカットすることができ、且つ、ゴーストの発生を抑制することができる赤外線カットフィルタを提供することを目的とする。
本発明に係る第1の赤外線カットフィルタは、赤外線をカットする赤外線カットフィルタであって、赤外線を吸収する赤外線吸収体と、赤外線を反射する赤外線反射体とを備え、前記赤外線吸収体は、620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が10%〜40%となる光透過特性を有し、前記赤外線反射体は、670nm〜690nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となる光透過特性を有し、前記赤外線反射体が50%の透過率を示す波長は、前記赤外線吸収体が50%の透過率を示す波長よりも長く、前記赤外線吸収体と前記赤外線反射体の組み合わせにより、620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となり、675nmの波長で透過率が20〜40%となり、700nmの波長で透過率が5%未満となる光透過特性を有することを特徴とする。
また、本発明に係る第2の赤外線カットフィルタは、赤外線をカットする赤外線カットフィルタであって、赤外線を吸収する赤外線吸収体と、赤外線を反射する赤外線反射体とを備え、前記赤外線吸収体は、640nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が10%〜40%となる光透過特性を有し、前記赤外線反射体は、670nm〜690nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となる光透過特性を有し、前記赤外線反射体が50%の透過率を示す波長は、前記赤外線吸収体が50%の透過率を示す波長よりも長く、前記赤外線吸収体と前記赤外線反射体の組み合わせにより、640nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が5%未満となる光透過特性を有することを特徴とする。
上記した本発明の赤外線カットフィルタによれば、620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となる光透過特性を示す赤外線吸収体と、670nm〜690nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となる光透過特性を示す赤外線反射体との組み合わせにより、可視域から赤外域に亘って、緩やかに透過率が減少し、700nmの波長で透過率が約0%となる人の目の感度特性に近い光透過特性を得ることができる。
また、本発明の赤外線カットフィルタにおいて、赤外線吸収体には、620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となる光透過特性を示す赤外線吸収体、例えば、図7のL11に示す光透過特性を有する赤外線吸収ガラスが用いられており、透過率が約0%(5%未満)となるポイントは、赤外線吸収体での赤外線吸収作用に赤外線反射体での赤外線反射作用を組み合わせることにより、700nmに合わせられている。このため、本発明の赤外線カットフィルタは、図7のL12に示す光透過特性を有する赤外線吸収ガラスからなる従来の赤外線カットフィルタと比べて、可視域、特に、600nm〜700nmの波長帯域で、高い透過率を維持することができる。つまり、波長が700nmを超える赤外線をカットしつつ、撮像デバイスの撮像素子で感知し得る十分な量の赤色の光線(波長が600nm〜700nmの光線)を透過させることができる。よって、撮像装置の赤外線カットフィルタに、本発明の赤外線カットフィルタを適用することで、撮像素子の赤色の感度が弱く、撮像デバイスで撮像した画像が暗い画像になり易いという欠点を解消することが可能となる。
また、本発明の赤外線カットフィルタでは、赤外線反射体に赤外線吸収体を組み合わせることで、赤外線反射体によって反射される光の量が抑制されている。具体的には、赤外線反射体3の半値波長(透過率が50%となる波長)が赤外線吸収体2の半値波長よりも長く、赤外線吸収体2での赤外線の吸収により、赤外線反射体3によって反射される光(赤外光)の量が抑制される。このため、赤外線反射体での光の反射によるゴーストの発生を抑制することができる。
また、640nmの波長で透過率が50%となる図7のL11に示す光透過特性を有する赤外線吸収ガラスの厚みが、従来の赤外線カットフィルタとして用いられる図7のL12に示す光透過特性を有する赤外線吸収ガラスの厚みの半分以下であることに教示されるように、本発明の赤外線カットフィルタを構成する620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となる光透過特性を有する赤外線吸収体には、図7のL12に示す光透過特性を有する従来の赤外線吸収ガラスからなる赤外線カットフィルタよりも厚みの薄いものを使用できる。このため、赤外線吸収体のみで構成された従来の赤外線カットフィルタと同じ厚み又は薄い厚みで、赤色の可視光線を十分に透過しつつ、赤外線をカットし、且つ、可視域において、人の目に近い光透過特性を有する赤外線カットフィルタを提供できる。
また、本発明に係る赤外線カットフィルタにおいて、前記赤外線反射体は、700nmの波長で透過率が15%未満となる光透過特性を有してもよい。
この赤外線カットフィルタでは、700nmの波長で透過率が10%〜40%となる光透過特性を示す赤外線吸収体と、700nmの波長で透過率が15%未満となる光透過特性を示す赤外線反射体との組み合わせにより、赤色の可視光線の波長帯域(600nm〜700nm)で高い透過率を確実に得ることができる。
また、本発明に係る赤外線カットフィルタにおいて、前記赤外線反射体は、450nm〜650nmの波長帯域内の各波長で80%以上の透過率を示し、450nm〜650nmの波長帯域での透過率の平均が90%以上である光透過特性を有してもよい。
この赤外線カットフィルタでは、450nm〜650nmの波長帯域で赤外線吸収体の光透過特性に依存した光透過特性が得られるから、可視域から赤外域に亘って、緩やかに透過率が減少し、700nmの波長で透過率が約0%となる人の目の感度特性に近い光透過特性を得ることができる上に、可視域、特に、赤色の可視光線の波長帯域(600nm〜700nm)で高い透過率を得ることができる。
また、本発明に係る赤外線カットフィルタにおいて、1つの前記赤外線吸収体の一主面に、1つの前記赤外線反射体が設けられていてもよい。
この赤外線カットフィルタでは、1つの赤外線吸収体の一主面に1つの赤外線反射体が設けられているから、赤外線吸収体と赤外線反射体とが個別に設けられてなる赤外線カットフィルタと比べて、薄型化が可能であり、当該赤外線カットフィルタが内蔵される撮像装置を薄型化することができる。
本発明によれば、波長が600nm〜700nmの赤色の可視光線を十分に透過しつつ、波長が700nmを超える光線をカットすることができ、且つ、ゴーストの発生を抑制することができる赤外線カットフィルタを提供することができる。
図1は、実施の形態1に係る赤外線カットフィルタを用いてなる撮像装置の概略構成を示す概略模式図である。 図2は、実施の形態1に係る赤外線カットフィルタの赤外線反射体の概略構成を示す部分拡大図である。 図3は、実施の形態1の実施例1に係る赤外線カットフィルタの光透過特性を示す図である。 図4は、実施の形態1の実施例2に係る赤外線カットフィルタの光透過特性を示す図である。 図5は、実施の形態1の実施例3に係る赤外線カットフィルタの光透過特性を示す図である。 図6は、実施の形態2に係る赤外線カットフィルタを用いてなる撮像装置の概略構成を示す概略模式図である。 図7は、赤外線吸収ガラスの光透過特性を示す図である。 図8は、赤外線カットコートの光透過特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
本実施の形態1にかかる赤外線カットフィルタ1は、図1に示すように、撮像装置において、撮像光路の光軸に沿って配列された結像光学系4と撮像デバイス5との間に配置される。
この赤外線カットフィルタ1は、可視光線を透過し、且つ赤外線を吸収する赤外線吸収体2と、可視光線を透過し、且つ赤外線を反射する赤外線反射体3とが接着されてなる。つまり、赤外線カットフィルタ1は、1つの赤外線吸収体2の一主面(後述する赤外線吸収ガラス21の他主面212)に、1つの赤外線反射体3が設けられた構成とされている。
赤外線吸収体2は、赤外線吸収ガラス21の一主面211に反射防止膜22(ARコート)が形成されてなる。
赤外線吸収ガラス21としては、銅イオン等の色素を分散させた青色ガラスで、例えば、厚さが0.2mm〜1.2mmの方形薄板状のガラスが使用される。
また、反射防止膜22は、赤外線吸収ガラス21の一主面211に対して、MgF2からなる単層、Al22とZrO2とMgF2とからなる多層膜、TiO2とSiO2とからなる多層膜のいずれかの膜を周知の真空蒸着装置(図示省略)によって真空蒸着することにより形成される。なお、反射防止膜22は、膜厚をモニタしながら蒸着動作を行い、所定の膜厚に達したところで蒸着源(図示省略)近傍に設けられたシャッター(図示省略)を閉じるなどして蒸着物質の蒸着を停止することにより行われる。このような反射防止膜22は、N大気中において、大気の屈折率(約1.0)よりも大きく、且つ、赤外線吸収ガラス21の屈折率よりも小さい屈折率を有するように形成されている。
このような赤外線吸収体2は、620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となって、700nmの波長で透過率が10%〜40%となる光透過特性を有する。なお、このような赤外線吸収体2の光透過特性において、透過率は、400nm〜550nmの波長帯域内の波長で90%以上の最大値となる。
赤外線反射体3は、透明基板31の一主面311に赤外線反射膜32が形成されてなる。
透明基板31としては、可視光線及び赤外線を透過する無色透明ガラスで、例えば、厚さが0.2mm〜1.0mmの方形薄板状のガラスを使用している。
赤外線反射膜32は、図2に示すように、高屈折率材料からなる第1薄膜321と、低屈折率材料からなる第2薄膜322とが交互に複数積層された多層膜である。なお、この実施の形態1では、第1薄膜321にTiO2を用い、第2薄膜322にSiO2用いており、奇数層がTiO2で、偶数層がSiO2で、最終層がSiO2となっているが、膜設計上、最終層がSiO2であれば、奇数層がSiO2で、偶数層がTiO2となっていてもよい。
この赤外線反射膜32の製造方法としては、透明基板31の一主面311に対して、周知の真空蒸着装置(図示省略)によってTiO2とSiO2とを交互に真空蒸着し、図2に示すような赤外線反射膜32を形成する方法が用いられる。なお、各薄膜321,322の膜厚調整は、膜厚をモニタしながら蒸着動作を行い、所定の膜厚に達したところで蒸着源(図示省略)近傍に設けられたシャッター(図示省略)を閉じるなどして蒸着物質(TiO2 、SiO2)の蒸着を停止することにより行われる。
また、赤外線反射膜32は、図2に示すように、透明基板31の一主面311側から順に序数詞で定義される複数層、本実施の形態1では1層、2層、3層・・・から構成されている。これら1層、2層、3層・・・それぞれの層は、第1薄膜321と第2薄膜322とが積層されて構成されている。これら積層される第1薄膜321と第2薄膜322との光学膜厚が異なることにより1層、2層、3層・・・それぞれの厚さが異なる。なお、ここでいう光学膜厚は、下記する数式1により求められる。
[数式1]
Nd=d×N×4/λ(Nd:光学膜厚、d:物理膜厚、N:屈折率、λ:中心波長)
本実施の形態において、赤外線反射体3は、450nm〜650nmの波長帯域内の各波長で80%以上の透過率を示し、この450nm〜650nmの波長帯域で平均90%以上の透過率を示して、670nm〜690nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が15%未満となる光透過特性を有する。また、この赤外線反射体3が50%の透過率を示す波長は、赤外線吸収体2が50%の透過率を示す波長よりも長い。
このような赤外線吸収体2と赤外線反射体3とからなる赤外線カットフィルタ1は、例えば0.4mm〜1.6mmの厚さを有する。つまり、赤外線吸収体2を構成する赤外線吸収体ガラス21の厚み、及び赤外線反射体3を構成する透明基板31の厚みは、赤外線吸収体2と赤外線反射体3の厚みの合計が、例えば、0.4mm〜1.6mmとなる。
そして、赤外線カットフィルタ1は、上記した赤外線吸収体2及び赤外線反射体3の光透過特性の組み合わせにより、450nm〜550nmの波長帯域内の波長で透過率が90%以上となり、620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となって、700nmの波長で透過率が5%未満となる光透過特性を有する。
この実施の形態1に係る赤外線カットフィルタ1の具体例を、実施例1〜3として以下に示し、実施例1〜3に係る各赤外線カットフィルタ1の波長特性及び構成を、図3〜5及び以下表1及び2に示す。
−実施例1−
本実施例1では、赤外線吸収ガラス21として、銅イオン等の色素を分散させた青色ガラスで、厚さが0.8mmで、N大気中における屈折率が約1.5のガラス板を用いた。そして、この赤外線吸収ガラス21の一主面211に、N大気中における屈折率が1.6のAl23膜、N大気中における屈折率が2.0のZrO2膜、N大気中における屈折率が1.4のMgF2膜の順に、反射防止膜22を構成する各膜を真空蒸着により形成して赤外線吸収体2を得た。
この赤外線吸収体2は、図3のL1に示すような光透過特性を有する。なお、この実施例1では、光線の入射角を0度、すなわち光線を垂直入射させている。
つまり、赤外線吸収ガラス21は、400nm〜550nmの波長帯域での透過率が90%以上で、550nm〜700nmの波長帯域で透過率が減少し、約640nmの波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が約17%となる光透過特性を有する。
赤外線反射体3の透明基板31としては、N大気中における屈折率が1.5で、厚みが0.3mmのガラス板を用いた。また、赤外線反射膜32を構成する第1薄膜321として、N大気中における屈折率が2.30であるTiO2を用い、第2薄膜322として、N大気中における屈折率が1.46であるSiO2を用い、これらの中心波長を688nmとした。
これら各薄膜321,322各々の光学膜厚が、表1に示すような値になるようにした上記した40層からなる赤外線反射膜32の製造方法により、透明基板31の一主面311に対して、各薄膜321,322を形成し、赤外線反射体3を得た。
Figure 0005013022
表1は、赤外線カットフィルタ1の赤外線反射膜32の組成及び各薄膜(第1薄膜321、第2薄膜322)の光学膜厚を示している。
この赤外線反射体3は、図3のL2に示すような光透過特性を有する。つまり、赤外反射体3(赤外線反射膜32)の光透過特性は、395nm〜670nmの波長帯域(450nm〜650nmの波長帯域を含む波長帯域)で、約100%の透過率を示し、波長が約670nmを超えると急峻に透過率が減少して約680nmの波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が約4%となる光透過特性を有する。
そして、図1に示すように、赤外線吸収ガラス21の他主面212に、透明基板31の他主面312を接着することにより、厚みが1.1mmの実施例1に係る赤外線カットフィルタ1を得た。
この実施例1に係る赤外線カットフィルタ1は、赤外線吸収体2及び赤外線反射体3の光透過特性が組み合わさった図3のL3に示す光透過特性を有する。つまり、実施例1の赤外線カットフィルタ1は、400nm〜550nmの波長帯域での透過率が90%以上で、550nm〜700nmの波長帯域で透過率が減少し、約640nmの波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が約0%となる光透過特性を有する。
−実施例2−
本実施例2では、赤外線吸収ガラス21として、銅イオン等の色素を分散させた青色ガラスで、厚さが0.55mmで、N大気中における屈折率が約1.5のガラス板を用いた。そして、この赤外線吸収ガラス21の一主面211に、N大気中における屈折率が1.6のAl23膜、N大気中における屈折率が2.0のZrO2膜、N大気中における屈折率が1.4のMgF2膜の順に、反射防止膜22を構成する各膜を真空蒸着により形成して赤外線吸収体2を得た。
この赤外線吸収体2は、図4のL5に示すような光透過特性を有する。なお、この実施例2では、光線の入射角を0度、すなわち光線を垂直入射させている。
つまり、赤外線吸収ガラス21は、400nm〜550nmの波長帯域での透過率が90%以上で、550nm〜700nmの波長帯域で透過率が減少し、約650nmの波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が約25%となる光透過特性を有する。
赤外線反射体3の透明基板31としては、N大気中における屈折率が1.5で、厚みが0.3mmのガラス板を用いた。また、赤外線反射膜32を構成する第1薄膜321として、N大気中における屈折率が2.30であるTiO2を用い、第2薄膜322として、N大気中における屈折率が1.46であるSiO2を用い、これらの中心波長を748nmとした。
これら各薄膜321,322各々の光学膜厚が、表2に示すような値になるようにした上記した40層からなる赤外線反射膜32の製造方法により、透明基板31の一主面311に対して、各薄膜321,322を形成し、赤外線反射体3を得た。
Figure 0005013022
表2は、赤外線カットフィルタ1の赤外線反射膜32の組成及び各薄膜(第1薄膜321、第2薄膜322)の光学膜厚を示している。
この赤外線反射体3は、図4のL6に示すような光透過特性を有する。つまり、赤外線反射体3(赤外線反射膜32)の光透過特性は、380nm〜420nmの波長帯域での透過率が平均10%以下で、波長が430nmを超えると急峻に透過率が上昇して、450nm〜670nmの波長帯域(450nm〜650nmの波長帯域を含む波長帯域)で、約100%(平均90%以上)の透過率を示し、波長が約670nmを超えると急峻に透過率が減少して約680nmの波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が約3%となる光透過特性を有する。
そして、図1に示すように、赤外線吸収ガラス21の他主面212に、透明基板31の他主面312を接着することにより、厚みが0.85mmの実施例2に係る赤外線カットフィルタ1を得た。
この実施例2に係る赤外線カットフィルタ1は、赤外線吸収体2及び赤外線反射体3の光透過特性が組み合わさった図4のL7に示す光透過特性を有する。つまり、実施例2の赤外線カットフィルタ1は、700nmを超える波長の光に加えて、380nm〜420nmの波長帯域の光をカットする構成とされており、380nm〜420nmの波長帯域での透過率が平均10%以下で、波長が430nmを超えると急峻に透過率が上昇して、450nm〜550nmの波長帯域で透過率が90%以上となり、550nm〜700nmの波長帯域で透過率が減少し、約650nmの波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が約0%となる光透過特性を有する。
−実施例3−
本実施例3では、赤外線吸収ガラス21として、銅イオン等の色素を分散させた青色ガラスで、厚さが0.45mmで、N大気中における屈折率が約1.5のガラス板を用いた。そして、この赤外線吸収ガラス21の一主面211に、N大気中における屈折率が1.6のAl23膜、N大気中における屈折率が2.0のZrO2膜、N大気中における屈折率が1.4のMgF2膜の順に、反射防止膜22を構成する各膜を真空蒸着により形成して赤外線吸収体2を得た。
この赤外線吸収体2は、図5のL8に示すような光透過特性を有する。なお、この実施例2では、光線の入射角を0度、すなわち光線を垂直入射させている。
つまり、赤外線吸収ガラス21は、400nm〜550nmの波長帯域での透過率が90%以上で、550nm〜700nmの波長帯域で透過率が減少し、約670nmの波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が約34%となる光透過特性を有する。
赤外線反射体3の透明基板31としては、実施例1と同様に、N大気中における屈折率が1.5で、厚みが0.3mmのガラス板を用いた。また、実施例1と同様に、赤外線反射膜32を構成する第1薄膜321として、N大気中における屈折率が2.30であるTiO2を用い、第2薄膜322として、N大気中における屈折率が1.46であるSiO2を用い、これらの中心波長を688nmとした。
これら各薄膜321,322各々の光学膜厚が、実施例1と同様に、上記表1に示すような値になるようにした上記した40層からなる赤外線反射膜32の製造方法により、透明基板31の一主面311に対して、各薄膜321,322を形成し、赤外線反射体3を得た。
この赤外線反射体3は、図5のL9に示すような光透過特性を有する。上記した通り、本実施例3では、実施例1と同様にして赤外線反射体3を得たが、製造誤差により、本実施例3の赤外線反射体3(赤外線反射膜32)は、実施例1の赤外線反射体3(赤外線反射膜32)の光透過特性L2(図3参照)と若干異なる光透過特性L9を有する。具体的には、本実施例3の赤外線反射体3(赤外線反射膜32)の光透過特性L9は、400nm〜440nmの波長帯域において90%以上の透過率を示し、450nm〜650nmの波長帯域内(具体的には、490nm〜540nmの波長帯域)においてリップルの発生を示すものの、このようなリップルが発生する波長帯域においても、80%以上の透過率を示し、450nm〜650nmの波長帯域で平均90%以上の透過率を示す。また、赤外線反射体3(赤外線反射膜32)の光透過特性は、波長が約670nmを超えると急峻に透過率が減少して、約680nmの波長で50%の透過率を示し、700nmの波長で約5%の透過率を示す。
そして、図1に示すように、赤外線吸収ガラス21の他主面212に、透明基板31の他主面312を接着することにより、厚みが0.75mmの実施例3に係る赤外線カットフィルタ1を得た。
この実施例3に係る赤外線カットフィルタ1は、赤外線吸収体2及び赤外線反射体3の光透過特性が組み合わさった図5のL10に示す光透過特性を有する。つまり、実施例3の赤外線カットフィルタ1は、400nm〜550nmの波長帯域での透過率の平均が90%以上で、550nm〜700nmの波長帯域で透過率が減少し、約670nmの波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が約0%となる光透過特性を有する。
上記した実施例1〜3の赤外線カットフィルタ1の光透過特性L3,L7,L10(図3〜5参照)に示されるように、本実施の形態1に係る赤外線カットフィルタ1では、赤外線吸収体2と赤外線反射体3との組み合わせにより、450nm〜550nmの波長帯域内の波長で透過率が90%以上となり、620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となって、700nmの波長で透過率が約0%(5%未満)となる光透過特性を得ることができる。つまり、可視域から赤外域に亘って、緩やかに透過率が減少し、700nmの波長で透過率が約0%となる人の目の感度特性に近い光透過特性を得ることができる。特に、実施例2に係る赤外線カットフィルタ1では、上記の通り、380nm〜420nmの波長帯域の透過率、具体的には、人間の目には見えない紫外線が影響を及ぼす波長帯域の透過率が平均10%以下に抑えられているため、実施例1及び3に係る赤外線カットフィルタと比べて、より人の目の感度特性に近い光透過特性を得ることができる。
図3〜5に示す実施例1〜3に係る赤外線カットフィルタ1の光透過特性L3,L7,L10を、従来の赤外線カットフィルタの光透過特性L4との比較により、より具体的に説明する。
図3〜5のL4に示す光透過特性を有する従来の赤外線カットフィルタは、赤外線吸収ガラスの両面に反射防止膜が形成されてなる赤外線吸収体で構成されたものである。この従来の赤外線カットフィルタでは、赤外線吸収体である赤外線吸収ガラスの厚みを1.6mmとすることで、透過率が約0%となるポイントが700nmに合わせられている。
これに対して、実施例1〜3の赤外線カットフィルタ1では、L4の光透過特性を有する従来の赤外線カットフィルタ(赤外線吸収体)の半分以下の厚さで、且つ、可視域、特に600nm〜700nmの波長帯域において、従来の赤外線カットフィルタよりも高い透過率を示す赤外線吸収体2、即ち、L1、L5、又はL8に示す光透過特性を有する赤外線吸収体2に、赤外線反射体3を組み合わせることで、透過率が約0%となるポイントが700nmに合わせられている。
このため、実施例1〜3に係る赤外線カットフィルタ1の光透過特性L3,L7,L10は、可視光域、特に、600nm〜700nmの波長帯域で、従来の赤外線カットフィルタの光透過特性L4と比べて高い透過率を示す。また、実施例1〜3に係る赤外線カットフィルタ1の光透過特性L3,L7,L10において、700nmの波長の光線に対する透過率は、従来の赤外線カットフィルタの光透過特性L4と比べて、より0%に近いものとなっている。
具体的には、従来の赤外線カットフィルタの光透過特性L4では、600nmの波長での透過率が約55%で、約605nmの波長で透過率が50%となり、675nmの波長で透過率が約7.5%となって、700nmの波長で透過率が約3%となる。
これに対し、実施例1に係る赤外線カットフィルタ1の光透過特性L3(図3参照)では、600nmの波長での透過率が約75%で、約640nmの波長で透過率が50%となり、675nmの波長で透過率が約20%となって、700nmの波長で透過率が約0%となる。また、実施例2に係る赤外線カットフィルタ1の光透過特性L7(図4参照)では、600nmの波長での透過率が約80%で、約650nmの波長で透過率が50%となり、675nmの波長で透過率が約30%となって、700nmの波長で透過率が約0%となる。さらに、実施例3に係る赤外線カットフィルタ1の光透過特性L10(図5参照)では、600nmの波長での透過率が約85%で、約670nmの波長で透過率が50%となり、675nmの波長で透過率が約40%となって、700nmの波長で透過率が約0%となる。
このように、実施例1〜3に係る赤外線カットフィルタ1の光透過特性L3,L7,L10は、従来の赤外線カットフィルタの光透過特性L4と比べて、600nm〜700nmの波長帯域、特に、600nm〜675nmの波長帯域での透過率が高く、且つ、700nmの波長での透過率が0%に近いものとなっている。つまり、実施例1〜3に係る赤外線カットフィルタ1は、従来の赤外線カットフィルタに比べ、700nmを超える赤外線を十分にカットしつつ、波長が600nm〜700nmの赤色の可視光線を十分に透過させることができるものであることが認められる。このため、実施例1〜3に係る赤外線カットフィルタ1が撮像装置に搭載されると、撮像デバイス5で、従来に比べて、赤みの強い色合いで画像を撮像することが可能となり、暗所の画像を明るく撮像することが可能となる。
また、本実施の形態1に係る赤外線カットフィルタ1では、赤外線反射体3に赤外線吸収体2を組み合わせることで、赤外線反射体2によって反射される光の量が抑制されている。具体的には、実施例1の赤外線カットフィルタ1において、赤外線反射体3の半値波長は、図3に示すように、約680nmであり、赤外線吸収体2の半値波長(約640nm)よりも長い。また、実施例2の赤外線カットフィルタ1において、赤外線反射体3の半値波長は、図4に示すように、約680nmであり、赤外線吸収体2の半値波長(約650nm)よりも長い。さらに、実施例3の赤外線カットフィルタ1において、赤外線反射体3の半値波長は、図5に示すように、約680nmであり、赤外線吸収体2の半値波長(約670nm)よりも長い。このように、実施例1〜3に係る赤外線カットフィルタ1において、赤外線反射体3の半値波長(透過率が50%となる波長)は、赤外線吸収体2の半値波長よりも長く、赤外線吸収体2の光透過特性L1,L5,L8を示す透過率曲線と、赤外線反射体3の光透過特性L2,L6,L9を示す透過率曲線とが交差する交差点Pの波長(赤外線吸収体2の透過率と赤外線反射体3の透過率とが同一となる波長)は、赤外線吸収体2の半値波長よりも長い。また、上記交差点Pの波長での赤外線吸収体2及び赤外線反射体3の透過率は、50%以下である。このため、実施例1〜3に係る赤外線カットフィルタ1では、赤外線吸収体2での赤外線の吸収により、赤外線反射体3によって反射される光の量が抑制され、赤外線反射体2での光の反射によるフレア及びゴーストの発生が抑制される。
また、本実施の形態1の実施例1〜3に係る赤外線カットフィルタ1では、赤外線反射体3の半値波長が赤外線吸収体2の半値波長よりも長く、赤外線吸収体2と赤外線反射体3の組み合わせによる赤外線カットフィルタ1の半値波長が、赤外線吸収体2の半値波長にほぼ一致するように構成されている。つまり、赤外線反射体3に比べて設計誤差による透過率のばらつきの少ない赤外線吸収体2により、赤外線カットフィルタ1の半値波長が設定される構成とされているため、当該赤外線カットフィルタ1の製造において、製造時の設計誤差による赤外線カットフィルタの光透過特性のばらつきを低減させることが可能となる。
また、本実施の形態1の実施例1〜3に係る赤外線カットフィルタ1において、赤外線反射体3は、450nm〜650nmの波長帯域内の各波長で80%以上の透過率を示し、450nm〜650nmの波長帯域での透過率の平均が90%以上である光透過特性を有している。このため、赤外線カットフィルタ1では、450nm〜650nmの波長帯域で赤外線吸収体2の光透過特性に依存した光透過特性が得られるから、可視域から赤外域に亘って、緩やかに透過率が減少し、700nmの波長で透過率が約0%となる人の目の感度特性に近い光透過特性を得ることができる上に、可視域、特に、赤色の可視光線の波長帯域(600nm〜700nm)で高い透過率を得ることができる。
また、赤外線カットフィルタ1の半値波長と赤外線吸収体2の半値波長とがほぼ一致するように、赤外線反射体3は、赤外線吸収体2の半値波長の光線に対して90%以上の透過率を示すように構成されているから、赤外線吸収体の550nm〜700nmの波長で徐々に透過率が減少する人の目の感度特性に近い光透過特性が、赤外線カットフィルタ1に備えられ、人の目の感度特性に近い光透過特性が得られる。
さらに、実施の形態1の実施例1〜3に係る赤外線カットフィルタ1において、赤外線吸収体2は、L4に示す光透過特性を有する従来の赤外線カットフィルタよりも薄い厚みで構成することができる。このため、赤外線カットフィルタ1の厚みを、従来の赤外線カットフィルタと同じか、この従来の赤外線カットフィルタよりも薄くすることができる。
<実施の形態2>
本実施の形態2に係る赤外線カットフィルタ1Aは、図6に示すように、撮像装置において、撮像光路の光軸に沿って配列された結像光学系4と撮像デバイス5との間に配置される。
本実施の形態2に係る赤外線カットフィルタ1Aは、図6に示すように、赤外線を吸収する赤外線吸収体2Aと、赤外線を反射する赤外線反射体3Aとからなる。
撮像装置において、赤外線吸収体2Aと赤外線反射体3Aは、撮像光路の光軸に沿って配列された結像光学系4と撮像デバイス5との間に、離間して配置される。なお、赤外線吸収体2Aは、赤外線反射体3Aよりも結像光学系4の側に配置される。
この赤外線吸収体2Aは、赤外線吸収ガラス21の両主面211,212に、反射防止膜22が形成されてなる。
赤外線吸収ガラス21としては、実施の形態1で示した赤外線吸収体2の赤外線吸収ガラス21と同様に、銅イオン等の色素を分散させた青色ガラスで、例えば、厚さが0.2mm〜1.2mmの方形薄板状のガラスを使用している。
また、反射防止膜22は、赤外線吸収ガラス21の両主面211,212に対して、MgF2からなる単層、Al22とZrO2とMgF2とからなる多層膜、TiO2とSiO2とからなる多層膜のいずれかの膜を周知の真空蒸着装置(図示省略)によって真空蒸着することにより形成される。なお、反射防止膜22は、膜厚をモニタしながら蒸着動作を行い、所定の膜厚に達したところで蒸着源(図示省略)近傍に設けられたシャッター(図示省略)を閉じるなどして蒸着物質の蒸着を停止することにより行われる。このような反射防止膜22は、N大気中において、大気の屈折率(約1.0)よりも大きく、且つ、赤外線吸収ガラス21の屈折率よりも小さい屈折率を有するように形成されている。
このような赤外線吸収体2Aは、実施の形態1と同様の赤外線吸収ガラス21を用いてなることから、実施の形態1の赤外線吸収体2と同様の光透過特性を有する。つまり、620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となって、700nmの波長で透過率が10%〜40%となる光透過特性を有する。なお、このような赤外線吸収体2Aの光透過特性において、透過率は、400nm〜550nmの波長帯域内の波長で90%以上の最大値となる。
また、赤外線反射体3Aは、透明基板31の一主面311に赤外線反射膜32が形成され、他主面312に反射防止膜33が形成されてなる。この赤外線反射体3Aは、撮像装置において、図6に示すように、赤外線反射膜32側の面が撮像デバイス5と対向するように配置される。
透明基板31としては、実施の形態1で示した透明基板31と同様の可視光線及び赤外線を透過する無色透明ガラスで、例えば、厚さが0.2mm〜1.0mmの方形薄板状のガラスを使用している。
赤外線反射膜32としては、実施の形態1で示した赤外線反射膜32と同様の高屈折率材料からなる第1薄膜321と、低屈折率材料からなる第2薄膜322とが交互に複数積層された多層膜が使用されている。
このような赤外線反射体3Aは、実施の形態1と同様の赤外線反射膜32が透明基板31に形成されていることから、実施の形態1の赤外線反射体3と同様の光透過特性を有する。つまり、赤外線反射体3Aは、450nm〜650nmの波長帯域内の各波長で80%以上の透過率を示し、この450nm〜650nmの波長帯域で平均90%以上の透過率を示して、670nm〜690nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が15%未満となる光透過特性を有する。また、この赤外線反射体3Aが50%の透過率を示す波長は、赤外線吸収体2が50%の透過率を示す波長よりも長い。
反射防止膜33は、透明基板31の他主面312に対して、MgF2からなる単層、Al22とZrO2とMgF2とからなる多層膜、TiO2とSiO2とからなる多層膜のいずれかの膜を周知の真空蒸着装置(図示省略)によって真空蒸着することにより形成される。なお、反射防止膜22は、膜厚をモニタしながら蒸着動作を行い、所定の膜厚に達したところで蒸着源(図示省略)近傍に設けられたシャッター(図示省略)を閉じるなどして蒸着物質の蒸着を停止することにより行われる。このような反射防止膜33は、N大気中において、大気の屈折率(約1.0)よりも大きく、且つ、透明基板31の屈折率よりも小さい屈折率を有するように形成されている。
また、このような赤外線吸収体2Aの厚みと赤外線反射体3Aの厚みの合計は、例えば、0.4〜1.6mmとされている。つまり、赤外線吸収体2を構成する赤外線吸収体ガラス21の厚み、及び赤外線反射体3を構成する透明基板31の厚みは、赤外線吸収体2と赤外線反射体3の厚みの合計が、例えば0.4mm〜1.6mmとなるように、適宜調整されている。
そして、赤外線カットフィルタ1Aでは、上記した赤外線吸収体2A及び赤外線反射体3Aの光透過特性の組み合わせにより、実施の形態1に係る赤外線カットフィルタ1と同様の光透過特性が得られる。即ち、450nm〜550nmの波長帯域内の波長で透過率が90%以上となり、620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が5%未満となる光透過特性が得られる。
このように、実施の形態2に係る赤外線カットフィルタ1Aでは、実施の形態1に係る赤外線カットフィルタ1と同様の光透過特性が得られるから、実施の形態1に係る赤外線カットフィルタ1と同様の効果を奏する。
なお、上記した実施の形態1及び2では、透明基板31としてガラス板を用いているが、これに限定されるものではなく、光線が透過可能な基板であれば、例えば、水晶板であってもよい。また、透明基板31は、複屈折板であってもよく、複数枚からなる複屈折板であってもよい。また、水晶板とガラス板を組み合わせて透明基板31を構成してもよい。
また、実施の形態1及び2では、第1薄膜321にTiO2を用いているが、これに限定されるものではなく、第1薄膜321が高屈折材料からなっていればよく、例えば、ZrO2、TaO2、Nb22等を用いてもよい。また、第2薄膜322にSiO2を用いているが、これに限定されるものではなく、第2薄膜322が低屈折材料からなっていればよく、例えば、MgF2等を用いてもよい。
また、実施の形態1及び2の赤外線カットフィルタ1,1Aは、撮像装置において、赤外線吸収体2,2Aが赤外線反射体3,3Aよりも結像光学系4の側に位置するように配置されているが、これに限定されるものではない。即ち、赤外線カットフィルタ1,1Aは、赤外線反射体3,3Aが赤外線吸収体2,2Aよりも結像光学系4の側に位置するように配置されてもよい。
例えば、撮像装置において、赤外線カットフィルタ1,1Aを、結像光学系4の側に赤外線吸収体2,2Aが位置するように配置した場合、赤外線反射体3,3Aにより反射された光を赤外線吸収体2,2Aで吸収することができるので、結像光学系4の側に赤外線反射体3,3Aが位置するように配置した場合と比べ、赤外線反射体3,3Aにより反射されて結像光学系4を散乱する光の量を低減させることができ、ゴーストの発生を抑制することができる。一方、赤外線カットフィルタ1,1Aを、結像光学系4の側に赤外線反射体3,3Aが位置するように配置した場合には、結像光学系4の側に赤外線吸収体2,2Aが位置するように配置した場合と比べ、赤外線反射体3,3Aと撮像デバイス5の距離、具体的には、製造過程で赤外線反射体3,3A内に発生した異物と撮像デバイス5の距離が離れるので、異物による映像の劣化を抑えることができる。
また、実施の形態1及び2では、赤外線吸収体2,2Aとして、赤外線吸収ガラス21の一主面211又は両主面211,212に反射防止膜22が形成されたものが用いられているが、本発明でいう赤外線吸収体2,2Aはこれに限定されるものではない。例えば、赤外線吸収ガラス21の大気中における屈折率が、大気の屈折率とほぼ同じである場合には、反射防止膜22は形成されていなくてよい。つまり、反射防止膜が形成されていない赤外線吸収ガラスを赤外線吸収体として用いてもよい。
また、実施の形態1では、赤外線反射体3として、赤外線吸収ガラス21の他主面212に接着された透明基板31の一主面311に赤外線反射膜32を形成したものが用いられ、実施の形態2では、赤外線反射体3Aとして、透明基板31の一主面311に赤外線反射膜32が形成され、他主面312に反射防止膜33が形成されたものが用いられているが、本発明でいう赤外線反射体3,3Aはこれに限定されるものではない。例えば、赤外線吸収ガラスの表面に形成された赤外線反射膜を赤外線反射体としてもよい。
つまり、実施の形態1では、赤外線吸収ガラス21の他主面212に接着された透明基板31の一主面311に赤外線反射膜32を形成しているが、赤外線吸収ガラス21の他主面212に直接、赤外線吸収体としての赤外線反射膜32が形成されていてもよい。具体例としては、赤外線吸収ガラス21の他主面212に、TiO2とSiO2とを交互に真空蒸着することにより、赤外線吸収体としての赤外線反射膜32が赤外線吸収ガラス21の他主面212に形成されていてもよい。このように赤外線吸収ガラス21の他主面212に直接、赤外線反射膜32を形成すれば、赤外線カットフィルタ1を薄型化することができる。
また、実施の形態2では、透明基板31の他主面312に反射防止膜33が形成されているが、透明基板31の大気中における屈折率が、大気の屈折率とほぼ同じである場合には、反射防止膜33は形成されていなくてよい。
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
また、この出願は、2010年6月18日に日本で出願された特願2010−139686に基づく優先権を請求する。これに言及することにより、その全ての内容は本出願に組み込まれるものである。
本発明は、可視域の光線を透過し、且つ赤外線をカットする赤外線カットフィルタに適用することが可能である。
1,1A 赤外線カットフィルタ
2,2A 赤外線吸収体
21 赤外線吸収ガラス
211,212 主面
22 反射防止膜
3,3A 赤外線反射体
31 透明基板
311,312 主面
32 赤外線反射膜
321 第1薄膜
322 第2薄膜
33 反射防止膜
4 結像光学系
5 撮像デバイス

Claims (5)

  1. 赤外線をカットする赤外線カットフィルタであって、
    赤外線を吸収する赤外線吸収体と、赤外線を反射する赤外線反射体とを備え、
    前記赤外線吸収体は、620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が10%〜40%となる光透過特性を有し、
    前記赤外線反射体は、670nm〜690nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となる光透過特性を有し、
    前記赤外線反射体が50%の透過率を示す波長は、前記赤外線吸収体が50%の透過率を示す波長よりも長く、
    前記赤外線吸収体と前記赤外線反射体の組み合わせにより、620nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となり、675nmの波長で透過率が20〜40%となり、700nmの波長で透過率が5%未満となる光透過特性を有することを特徴とする赤外線カットフィルタ。
  2. 赤外線をカットする赤外線カットフィルタであって、
    赤外線を吸収する赤外線吸収体と、赤外線を反射する赤外線反射体とを備え、
    前記赤外線吸収体は、640nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が10%〜40%となる光透過特性を有し、
    前記赤外線反射体は、670nm〜690nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となる光透過特性を有し、
    前記赤外線反射体が50%の透過率を示す波長は、前記赤外線吸収体が50%の透過率を示す波長よりも長く、
    前記赤外線吸収体と前記赤外線反射体の組み合わせにより、640nm〜670nmの波長帯域内の波長で透過率が50%となり、700nmの波長で透過率が5%未満となる光透過特性を有することを特徴とする赤外線カットフィルタ。
  3. 請求項1又は2に記載の赤外線カットフィルタであって、
    前記赤外線反射体は、700nmの波長で透過率が15%未満となる光透過特性を有することを特徴とする赤外線カットフィルタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の赤外線カットフィルタであって、
    前記赤外線反射体は、450nm〜650nmの波長帯域内の各波長で80%以上の透過率を示し、450nm〜650nmの波長帯域での透過率の平均が90%以上である光透過特性を有することを特徴とする赤外線カットフィルタ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の赤外線カットフィルタであって、
    1つの前記赤外線吸収体の一主面に、1つの前記赤外線反射体が設けられていることを特徴とする赤外線カットフィルタ。
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