JP5011942B2 - 半導体レーザの製造方法 - Google Patents

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本発明は、BD(Blu-ray Disc)用の青・青紫半導体レーザなどに好適な半導体レーザの製造方法に関する。
波長帯域390nm〜450nmの青・青紫半導体レーザの端面の被膜(コート膜)としては、例えば、フロント端面(主出射側端面)では酸化アルミニウム(Al2 3 )単層、リア端面(後方端面)では酸化アルミニウム(Al2 3 )/酸化チタン(TiO2 )などの多層膜が利用されている。
特開2004−111997号公報(段落0107、図19C) 特開2002−335053号公報
しかしながら、主出射側端面にAl2 3 単層の被膜を形成した場合、図22に示したように、レーザ(基板)110と被膜120Fとの界面の電界強度が高くなっており、端面110Fに熱が集中し被膜を損傷することで突然劣化の原因となってしまっていた。なお、従来では、電界強度制御のため、端面にNb2 5 よりなる保護膜を設け、この保護膜の膜厚を発振波長λに対してλ/4nおよびその奇数倍とすることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この提案では、保護膜の膜厚が波長によって限定されてしまうことに加えて、λ/4nを満たすためには保護膜を厚くしなければならず、膜の応力が大きくなってしまうという問題があった。
また、レーザ端面には酸化ガリウム(Ga2 3 )などの自然酸化物ないし自然酸化膜が生じており、被膜はその上に形成されている。このような自然酸化物ないし自然酸化膜や被膜に含まれる酸素はレーザ内部に拡散し、非発光準位を形成して熱を発生し、レーザの突然劣化を引き起こしてしまっていた。このようなことから、現在得られている以上の信頼性を確保することは、従来の端面コート技術によっては非常に困難であった。
更に、従来では、ECR(Electron Cycrotron Resonance;電子サイクロトロン共鳴)スパッタ装置のような高プラズマ密度の物理成膜装置を用いた被膜の形成が行われている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、ECRスパッタ装置は量産性が低く導入コストも高いという問題点があり、量産性が高く導入コストの低いRF(Radio Frequency ;高周波)スパッタ装置の適用が望まれていた。しかし、RFスパッタ装置で形成した膜はECRスパッタ装置で形成したものに比べて膜質が悪いので、上述したような電界強度や自然酸化物による劣化の問題が解決されていない状況では、RFスパッタ装置で成膜した被膜はECRスパッタ装置で形成したものに比べて損傷が激しくなってしまい、長期信頼性を得ることが難しかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、RFスパッタ装置を用いて端面の被膜を形成する場合において、突然劣化を抑え、信頼性を高めることのできる半導体レーザの製造方法を提供することにある。
本発明による半導体レーザの製造方法は、対向する主出射側端面および後方端面を有するレーザ構造部を備えた半導体レーザを製造するものであって、レーザ構造部を形成したのち主出射側端面および後方端面を形成する工程と、主出射側端面および後方端面の少なくとも一方に生じた自然酸化物を、RFスパッタ装置を用いたプラズマエッチングにより除去したのち、自然酸化物を除去した端面に、レーザ構造部の側から順に、高屈折率膜と、一層以上の膜を含む反射率調整膜との積層膜を、RFスパッタ装置を用いて形成する工程とを含み、積層膜を形成する前に、100℃以上の温度でレーザ構造部を加熱するものである。高屈折率膜を、反射率調整膜のうち最もレーザ構造部に近い膜よりも屈折率の高い材料である窒化アルミニウム(AlN)により構成し、厚みを20nm以上40nm以下とし、反射率調整膜のうち最もレーザ構造部に近い膜を、酸化アルミニウム(Al )により構成する。
この半導体レーザの製造方法では、主出射側端面および後方端面の少なくとも一方に、高屈折率膜と反射率調整膜との積層膜が形成されており、高屈折率膜が、反射率調整膜のうち最もレーザ構造部に近い膜よりも屈折率の高い材料である窒化アルミニウム(AlN)により構成され、厚みが20nm以上40nm以下であり、反射率調整膜のうち最もレーザ構造部に近い膜は、酸化アルミニウム(Al )により構成されているので、端面の電界強度が低下し、端面への熱の集中が抑えられる。よって、反射率調整膜が損傷されにくくなり、突然劣化が抑えられる。
特に、本発明者は、高屈折率膜を反射率調整膜よりも屈折率が高い膜として構成することにより、端面の電界強度を低減できることを見出した。しかも、この電界強度低減効果は、高屈折率膜の膜厚によって大きな差異はなく、高屈折率膜を薄くしても、端面の電界強度を十分に低減することができることを本発明者は見出した。このため、本実施の形態では、特許文献1のように電界強度低減のために膜厚をλ/4nなどの一定値に制御する必要がなく、高屈折率膜の膜厚の選定の自由度が極めて大きくなる。
本発明による半導体レーザの製造方法では、レーザ構造部が形成されたのち主出射側端面および後方端面が形成される。主出射側端面および後方端面の少なくとも一方に生じた自然酸化物が、RFスパッタ装置を用いたプラズマエッチングにより除去されたのち、自然酸化物が除去された端面に、レーザ構造部の側から順に、高屈折率膜と、一層以上の膜を含む反射率調整膜との積層膜が、RFスパッタ装置を用いて形成される。積層膜を形成する前に、100℃以上の温度でレーザ構造部が加熱される。
本発明の半導体レーザの製造方法によれば、主出射側端面および後方端面の少なくとも一方に高屈折率膜と反射率調整膜との積層膜を形成すると共に、高屈折率膜を、反射率調整膜のうち最もレーザ構造部に近い膜よりも屈折率の高い材料である窒化アルミニウム(AlN)により構成し、厚みを20nm以上40nm以下とし、反射率調整膜のうち最もレーザ構造部に近い膜を、酸化アルミニウム(Al )により構成するようにしたので、端面の電界強度を下げ、端面への熱の集中を抑えることができる。よって、反射率調整膜の損傷やそれに起因した突然劣化を抑え、信頼性を向上させることができる。
また、本発明の半導体レーザの製造方法によれば、主出射側端面および後方端面の少なくとも一方から自然酸化物を除去したのちに、自然酸化膜を除去した端面に、レーザ構造部の側から順に、高屈折率膜と、一層以上の膜を含む反射率調整膜との積層膜を形成するようにしたので、自然酸化物に含まれる酸素に起因する突然劣化などの悪影響を抑え、長期寿命を長くすることができる。
更に、積層膜を形成する前に、100℃以上の温度でレーザ構造部を加熱するようにしたので、レーザ構造部に含まれる水分を除去し、光触媒反応により発生する酸素に起因する突然劣化などの悪影響を抑え、長期寿命を長くすることができる。また、積層膜をRFスパッタリングにより形成しても、電界強度や自然酸化物に起因する損傷を抑えて、寿命を十分に伸ばすことができる。よって、ECRスパッタ装置よりも量産性が高く導入コストの低いRFスパッタ装置の適用により、製造コストを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体レーザの縦断面構造を表すものである。この半導体レーザは、例えば、パーソナルコンピュータや家庭用ゲーム機などのBD再生用レーザとして用いられる発振波長約500nm以下、例えば400nm前後、出力約20mWの低出力青・青紫半導体レーザであり、レーザ構造部10を間にして主出射側端面10Fおよび後方端面10Rが対向して設けられている。
図2は、レーザ構造部10の横断面構造の一例を表すものである。レーザ構造部10は、例えば、GaNよりなる基板11に、n型クラッド層12,活性層13,劣化防止層14,p型クラッド層15およびp側コンタクト層16がこの順に積層された構成を有している。基板11は、例えば、n型不純物としてケイ素(Si)が添加されたn型GaNにより構成されている。n型クラッド層12は、例えば、n型不純物としてケイ素が添加されたn型AlGaN混晶により構成されている。活性層13は、組成の異なるGax In1-x N(但し、x≧0)混晶によりそれぞれ形成された井戸層とバリア層との多重量子井戸構造を有している。劣化防止層14は、例えば、p型不純物としてマグネシウム(Mg)が添加されたp型AlGaN混晶により構成されている。p型クラッド層15は、例えば、p型不純物としてマグネシウムが添加されたp型AlGaN混晶により構成されている。p側コンタクト層16は、例えば、p型不純物としてマグネシウムが添加されたp型GaNにより構成されている。p型クラッド層15の一部およびp側コンタクト層16は、電流狭窄のため共振器方向に延長された細い帯状に形成されており、活性層13のうちp側コンタクト層16に対応する領域が発光領域(電流注入領域)となっている。p側コンタクト層16の側面およびp型クラッド層15の上面は二酸化ケイ素(SiO2 )などよりなる絶縁層により覆われている。
p側コンタクト層16上には、p側電極31が形成されている。このp側電極31は、例えば、p側コンタクト層16側からパラジウム(Pd),白金(Pt)および金(Au)を順次積層したものであり、p側コンタクト層16と電気的に接続されている。また、基板11の裏面には、n側電極32が設けられている。n側電極32は、例えば、基板11の側から、チタン(Ti)およびアルミニウム(Al)を順次積層して熱処理により合金化したものであり、基板11を介してn型クラッド層12と電気的に接続されている。
図1に示した主出射側端面10Fおよび後方端面10Rは、レーザ構造部10の共振器方向において対向する一対の共振器端面となるものである。主出射側端面10Fは、反射率が低くなるように後述する反射率調整膜22Fの組成等が調整され、後方端面10Rは、反射率が高くなるように後述する反射率調整膜22Rの組成等が調整されている。これにより、活性層13において発生した光は主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの間を往復して増幅され、低反射率の主出射側端面10Fからレーザビームとして射出されるようになっている。
主出射側端面10Fには、例えば、レーザ構造部10の側から、高屈折率膜21Fと、反射率調整膜22Fとの積層膜20Fが形成されており、高屈折率膜21Fは、反射率調整膜22Fよりも屈折率の高い材料により構成されている。これにより、この半導体レーザでは、当該主出射側端面10Fの電界強度を下げ、端面への熱の集中を抑えて突然劣化を抑制することができるようになっている。
ここで、高屈折率膜21Fを設けることによって主出射側端面10Fにおける反射率に影響が及ぶが、反射率調整膜22Fを設けることによって、高屈折率膜21Fによる影響に拘わらず、主出射側端面10Fを所望の反射率に調整することができる。すなわち、反射率については主出射側端面として反射率調整膜22Fの組成や膜厚によって調整することができるので、高屈折率膜21Fについては、反射率を考慮する必要がなく、電界強度の低減に特化した膜として組成や膜厚を自由に選定することができる。
高屈折率膜21Fは、例えば、酸化タンタル(Ta2 5 ),酸化ハフニウム(HfO2 ),酸化ジルコニウム(ZrO2 ),酸化ニオブ(Nb2 5 )および酸化チタン(TiO2 )などの酸化物,窒化アルミニウム(AlN),窒化シリコン(Si3 4 ),窒化ホウ素(BN),窒化ハフニウム(HfN)および窒化ジルコニウム(ZrN)などの窒化物、並びに炭化ケイ素(SiC),ダイヤモンド,ダイヤモンド状炭素(DLC;Diamond-like Carbon )などの炭化物からなる群のうちの少なくとも1種により構成されている。なかでも、窒化物または炭化物が好ましく、具体的には窒化アルミニウム(AlN)が好ましい。電界強度を調整する機能と共に、反射率調整膜22Fに含まれる酸素がレーザ構造部10の内部に拡散するのを防ぐ酸素ブロッキング層としての機能も有することができるからである。
反射率調整膜22Fは、例えば、酸化アルミニウム(Al2 3 )の単層膜であり、主出射側端面10Fの反射率は約5%とされている。なお、反射率調整膜22Fは、単層に限らず、二層以上の膜を含む多層構造でもよく、その場合には、高屈折率膜21Fは、反射率調整膜22Fのうち最もレーザ構造部10に近い膜よりも屈折率の高い材料により構成されていればよい。例えば、図3に示したように、反射率調整膜22Fがレーザ構造部10側から順に屈折率n2=1.67の第1膜22F1と屈折率n3=2.3の第2膜22F2との積層構造を有する場合、高屈折率膜21Fは、第1膜22F1よりも屈折率の高い材料、例えば屈折率n1=2.3の材料により構成されていればよい。また、例えば、図4に示したように、高屈折率膜21Fの屈折率n1( =2.3) が第1膜22F1の屈折率n2(=1.67)よりも高ければ、第2膜22F2の屈折率n3(=2.8)が高屈折率膜21Fの屈折率n1(=2.3)よりも高くなっていてもよい。このことは、反射率調整膜22Fが三層以上の積層構造を有していても同様である。なお、レーザ構造部10の屈折率nsub は任意である。
高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fの光学膜厚は、主出射側端面10Fの反射率に応じて、主出射側端面10Fの電界強度が最小になるように調整されていることが好ましい。なお、光学膜厚は、膜の厚み(物理膜厚)と屈折率との積で与えられる。
高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fの光学膜厚による電界強度の調整は、例えば、以下のようにして行うことができる。電界強度E(z)の式には、数1に示したように、複素伝播定数β’が含まれる。この複素伝播定数β’は、数2に示したように、屈折率Nと深い関係があるので、屈折率Nの異なる膜を組み合わせることで界面の電界強度を変更することが可能となる。すなわち、主出射側端面10Fに、屈折率の異なる高屈折率膜21Fと反射率調整膜22Fとの積層膜20Fを形成することで、主出射側端面10Fの電界強度を変化させることができる。特に、本発明者は、高屈折率膜21Fを反射率調整膜22Fよりも屈折率が高い膜として構成することにより、主出射側端面10Fの電界強度を低減できることを見出した。しかも、この電界強度低減効果は、高屈折率膜21Fの膜厚によって大きな差異はなく、高屈折率膜21Fを薄くしても、主出射側端面10Fの電界強度を十分に低減することができることを本発明者は見出した。このため、本実施の形態では、特許文献1のように電界強度低減のために膜厚をλ/4nなどの一定値に制御する必要がなく、高屈折率膜21Fの膜厚の選定の自由度が極めて大きくなる。とりわけ、後述するように、高屈折率膜21Fを従来よりも薄く形成すれば、電界強度低減効果を維持しつつ膜応力を小さくすることができる。
なお、レーザ構造部10または基板11の屈折率は電界強度E(z)には関係ないので、レーザ構造部10または基板11の構成材料(屈折率)や活性層13の発振波長は特に限定されるものではない。
(数1)
|E(z)|2 =|A+ exp[+iβ’(ω−iγ)z]+A- exp[−iβ’(ω−iγ)z]|2
(数1において、A+ およびA- は振幅、β’は複素伝播定数、ωは周波数、γは定数、zは出射方向の距離をそれぞれ表す。)
(数2)
β’=β+iαint /2
β=Nω/c
(数2において、Nは屈折率、ωは周波数、αint は内部損失(αint >0)、cは光速をそれぞれ表す。)
図5ないし図7は、主出射側端面10Fの反射率を特定の値とした場合に、その反射率で電界強度を最小にする高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fの厚みの組合せを調べたシミュレーション結果を表したものである。例えば、反射率を5%とした場合、窒化アルミニウム(AlN;屈折率2.1に設定)よりなる高屈折率膜21Fと、酸化アルミニウム(Al2 3 ;屈折率1.64に設定)よりなる反射率調整膜22Fとの厚みの組合せを、図5に示したように、AlN/Al2 3 =35nm/145nm〜150nm、または、図6に示したように、AlN/Al2 3 =40nm/139nm〜144nm等とすれば電界強度を最小にすることができる。反射率を約18%とした場合は、図7に示したように、反射率調整膜22Fを酸化アルミニウム(Al2 3 )膜および窒化アルミニウム(AlN)膜の二層構造とする必要があり、高屈折率膜21Fと反射率調整膜22Fとの厚みの組合せを、AlN/Al2 3 /AlN=40nm/80nm/40nm等とすれば電界強度を最小にすることができる。なお、図5ないし図7に示した厚みの組合せは一例であり、これら以外の組合せも可能である。
更に、高屈折率膜21Fの光学膜厚は、例えば、発振波長λに対してλ/4以下であることが好ましい。高屈折率膜21Fを薄くして、膜の応力を小さくすることができるからである。具体的には、高屈折率膜21Fの厚みは、例えば、20nm以上40nm以下であることが好ましい。ちなみに、窒化アルミニウムよりなる高屈折率膜21Fの厚みを従来の特許文献1のように波長λに対してλ/4nを満たすようにした場合、48nmとかなり厚くなるので応力も大きくなってしまう。
後方端面10Rには、例えば、レーザ構造部10の側から、高屈折率膜21Rと、反射率調整膜22Rとの積層膜20Rが形成されており、高屈折率膜21Rは、反射率調整膜22Rよりも屈折率の高い材料により構成されている。これにより、この半導体レーザでは、当該後方端面10Rの電界強度を下げ、端面への熱の集中を抑えて突然劣化を抑制することができるようになっている。
高屈折率膜21Rは、主出射側端面10Fの高屈折率膜21Fと同様に構成されている。反射率調整膜22Rは、例えば、酸化アルミニウム(Al2 3 )/酸化チタン(TiO2 )を一対として二対積層した多層膜であり、後方端面10Rの反射率が約80%となるように構成されている。高屈折率膜21Rおよび反射率調整膜22Rの光学膜厚は、後方端面10Rの反射率に応じて、後方端面10Rの電界強度が最小となるように調整されていることが好ましい。また、高屈折率膜21Rの光学膜厚は、例えば、発振波長λに対してλ/4以下であることが好ましい。
この半導体レーザは、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、例えば、厚さ400μm程度のn型GaNよりなる基板11を用意し、この基板11の表面に、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition ;有機金属化学気相成長)法により、上述した材料よりなるn型クラッド層12,活性層13,劣化防止層14,p型クラッド層15およびp側コンタクト層16を成長させる。
次いで、p側コンタクト層16上に図示しないマスクを形成し、このマスクを利用して例えばRIE(Reactive Ion Etching;反応性イオンエッチング)法によりp側コンタクト層16およびp型クラッド層15の一部を選択的にエッチングして、p型クラッド層15の上部およびp側コンタクト層16を細い帯状の突条部とする。
続いて、p型クラッド層15およびp側コンタクト層16の上に絶縁層を形成し、この絶縁層に、p側コンタクト層16に対応して開口部を設け、p側電極31を形成する。更に、基板11の裏面側を例えばラッピングおよびポリッシングして基板11の厚さを例えば100μm程度としたのち、基板11の裏面にn側電極32を形成する。そののち、基板11を例えば突条部の長さ方向に対して垂直に所定の幅で劈開し、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rを形成する。これにより、レーザ構造部10が形成される。
主出射側端面10Fおよび後方端面10Rを形成したのち、例えばECRスパッタ装置内にレーザ構造部10をセットし、主出射側端面10Fに、上述した材料よりなる高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fを形成する。なお、スパッタ装置としては、例えば、ECRスパッタ装置のほか、マグネトロンスパッタ装置,電子ビーム蒸着装置,イオンアシスト蒸着装置あるいはプラズマイオンアシスト蒸着装置などを用いることができる。また、気相化学成長(CVD;Chemical Vapor Deposition )法を用いてもよい。
その際、高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fの光学膜厚を、主出射側端面10Fの反射率に応じて、主出射側端面10Fの電界強度が最小となるように調整する。ここでは、例えば、主出射側端面10Fの反射率が約5%となるようにし、高屈折率膜21Fを厚み35nmの窒化アルミニウム(AlN)膜、反射率調整膜22Fを厚み158nmの酸化アルミニウム(Al2 3 )単層膜とする。
主出射側端面10Fに高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fを形成したのち、一度大気開放し、レーザ構造部10をセットし直したのち、後方端面10Rに、上述した材料よりなる高屈折率膜21Rおよび反射率調整膜22Rを形成する。
その際、高屈折率膜21Rおよび反射率調整膜22Rの光学膜厚を、後方端面10Rの反射率に応じて、後方端面10Rの電界強度が最小となるように調整する。ここでは、例えば、後方端面10Rの反射率が約80%となるようにし、高屈折率膜21Rを厚み5nmの窒化アルミニウム(AlN)膜、反射率調整膜22Rを厚み62nmの酸化アルミニウム(Al2 3 )膜/厚み35nmの酸化チタン(TiO2 )膜を一対として二対積層した多層膜とする。以上により、図1および図2に示した半導体レーザが完成する。
この半導体レーザでは、n側電極31とp側電極32との間に所定の電圧が印加されると、活性層13に電流が注入されて、電子−正孔再結合により発光が起こる。この光は、主出射側端面10Fの反射率調整膜22Fおよび後方端面10Rの反射率調整膜22Rにより反射され、その間を往復してレーザ発振を生じ、レーザビームとして外部に射出される。ここでは、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rに、高屈折率膜21F,21Rと反射率調整膜22F,22Rとの積層膜20F,20Rが形成されており、高屈折率膜21F,21Rが、反射率調整膜22F,22Rのうち最もレーザ構造部10に近い膜よりも屈折率の高い材料により構成されているので、図8に示したように、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの電界強度が低下し、端面への熱の集中が抑えられる。よって、主出射側端面10F,後方端面10R,高屈折率膜21F,21Rおよび反射率調整膜22F,22Rが損傷されにくくなり、突然劣化が抑えられる。
このように本実施の形態では、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rに、高屈折率膜21F,21Rと反射率調整膜22F,22Rとの積層膜20F,20Rを形成し、高屈折率膜21F,21Rを、反射率調整膜22F,22Rのうち最もレーザ構造部10に近い膜よりも屈折率の高い材料により構成するようにしたので、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの電界強度を下げ、端面への熱の集中を抑えることができる。よって、主出射側端面10F,後方端面10R,高屈折率膜21F,21Rおよび反射率調整膜22F,22Rの損傷や、それに起因した突然劣化を抑え、信頼性を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体レーザの製造方法を工程順に表したものである。この製造方法は、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rに生じている自然酸化物をプラズマエッチングにより除去したのちに高屈折率膜21F,21Rと反射率調整膜22F,22Rとの積層膜20F,20Rを形成するようにしたものである。なお、この製造方法は、第1の実施の形態に係る半導体レーザを製造する場合に限られるものではないが、理解を容易とするために、第1の実施の形態で説明したような主出射側端面10Fおよび後方端面10Rに高屈折率膜21F,21Rと反射率調整膜22F,22Rとの積層膜20F,20Rが形成されている半導体レーザを製造する場合について説明する。また、第1の実施の形態と製造工程が重複する部分については、第1の実施の形態を参照して説明する。
まず、第1の実施の形態と同様にして、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rを有するレーザ構造部10を形成する。
(主出射側端面10Fの自然酸化物除去)
レーザ構造部10を形成したのち、例えばスパッタ装置内にレーザ構造部10をセットする。スパッタ装置としては、例えば、RFスパッタ装置,ECRスパッタ装置,マグネトロンスパッタ装置,電子ビーム蒸着装置,イオンアシスト蒸着装置あるいはプラズマイオンアシスト蒸着装置などを用いることができる。なかでもRFスパッタ装置が好ましい。量産性が高く導入コストが低いからである。また、気相化学成長(CVD;Chemical Vapor Deposition )法を用いてもよい。
続いて、装置内を真空排気し、真空度が例えば4×10-4Pa以下になったところで、例えば窒素(N2 )ガスを例えば15sccmの流量で導入し、導入後の圧力を3.5×10-1Paとする。このとき導入するガスは、窒素(N2 )ガスに限らず、アルゴン(Ar)ガスまたは窒素(N2 )とアルゴン(Ar)との混合ガスを用いてもよく、また、導入ガスの流量や導入後の圧力も適宜変更することができる。
窒素(N2 )ガスを導入したのち、例えば周波数13.56HzのRF電源を用いて500Wの電力を投入し、窒素(N2 )プラズマを発生させて、主出射側端面10Fを例えば2.0分間プラズマ処理することにより、図9(A)に示したように、主出射側端面10F近傍に存在する酸化ガリウム(Ga2 3 )などの自然酸化物ないし自然酸化膜を除去する。これにより、自然酸化物ないし自然酸化膜に含まれる酸素もしくはレーザ光によって自然酸化膜と水分とが触媒反応を起こして発生する酸素に起因する突然劣化などの悪影響を抑え、長期寿命を長くすることができる。なお、処理時間は、プラズマ密度,導入ガス種または導入ガス流量により変更可能である。
これに対して、従来では、図10に示したように、主出射側端面210F近傍に存在する酸化ガリウム(Ga2 3 )などの自然酸化物ないし自然酸化膜210Nを除去することなく、その上に被膜220Fを形成してしまっていたので、酸化ガリウム(Ga2 3 )が光hνにより光触媒反応を起こし、自然酸化膜210N中に含まれる水分が酸素に交換され、この酸素がレーザ構造部210内に拡散したり、自然酸化物ないし自然酸化膜210N内に含まれる酸素がレーザ構造部210内に拡散して、突然劣化などの悪影響を及ぼしてしまっていた。
(主出射側端面10Fの高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22F形成)
主出射側端面10Fから自然酸化物ないし自然酸化膜を除去したのち、大気開放はせず、いったん4.0×10-4Paまで真空排気し、図9(B)に示したように、第1の実施の形態と同様にして、上述した厚みおよび材料よりなる高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fを形成する。その際の成膜条件は、例えば、高屈折率膜21Fについてはアルゴン(Ar)流量40sccm、窒素(N2 )流量3sccm、RF電力2.3kW、反応圧力0.6Pa、成膜温度140℃、反射率調整膜22Fについてはアルゴン(Ar)流量35sccm、RF電力2.3kW、反応圧力0.6Pa、成膜温度140℃とすることができる。また、高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fの光学膜厚を、主出射側端面10Fの反射率に応じて、主出射側端面10Fの電界強度が最小となるように調整する。なお、このとき、後方端面10Rには自然酸化膜10Nが残存している。
(後方端面10Rの自然酸化物除去)
主出射側端面10Fに高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fを形成したのち、一度大気開放し、レーザ構造部10をセットし直したのち、装置内を真空排気し、真空度が例えば4×10-4Pa以下になったところで、例えば窒素(N2 )ガスを例えば15sccmの流量で導入し、導入後の圧力を3.5×10-1Paとする。このとき導入するガスは、窒素(N2 )ガスに限らず、アルゴン(Ar)ガスまたは窒素(N2 )とアルゴン(Ar)との混合ガスを用いてもよく、また、導入ガスの流量や導入後の圧力も適宜変更することができる。
窒素(N2 )ガスを導入したのち、例えば周波数13.56HzのRF電源を用いて500Wの電力を投入し、窒素(N2 )プラズマを発生させて、後方端面10Rを例えば2.0分間プラズマ処理することにより、後方端面10R近傍に存在する酸化ガリウム(Ga2 3 )などの自然酸化物ないし自然酸化膜10Nを除去する。これにより、自然酸化物ないし自然酸化膜10Nに含まれる酸素もしくはレーザ光によって自然酸化膜と水分が触媒反応を起こして発生する酸素に起因する突然劣化などの悪影響を抑え、長期寿命を長くすることができる。
(後方端面10Rの高屈折率膜21Rおよび反射率調整膜22R形成)
後方端面10Rから自然酸化物ないし自然酸化膜10Nを除去したのち、大気開放はせず、いったん4.0×10-4Paまで真空排気し、図9(C)に示したように、第1の実施の形態と同様にして、上述した厚みおよび材料よりなる高屈折率膜21Rおよび反射率調整膜22Rを形成する。その際の成膜条件は、例えば、高屈折率膜21Rについてはアルゴン(Ar)流量40sccm、窒素(N2 )流量3sccm、RF電力2.3kW、反応圧力0.6Pa、成膜温度140℃、反射率調整膜22Rの酸化アルミニウム(Al2 3 )膜についてはアルゴン(Ar)流量35sccm、RF電力2.3kW、反応圧力0.6Pa、成膜温度140℃、酸化チタン(TiO2 )膜についてはアルゴン(Ar)流量35sccm、酸素(O2 )流量2sccm、RF電力1.8kW、反応圧力0.5Pa、成膜温度140℃とすることができる。また、高屈折率膜21Rおよび反射率調整膜22Rの光学膜厚を、後方端面10Rの反射率に応じて、後方端面10Rの電界強度が最小となるように調整する。以上により、図1および図2に示した半導体レーザが完成する。
このように本実施の形態の製造方法では、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rから自然酸化物を除去したのちに高屈折率膜21F,21Rと反射率調整膜22F,22Rとの積層膜20F,20Rを形成するようにしたので、自然酸化物に含まれる酸素もしくはレーザ光によって自然酸化膜と水分とが触媒反応を起こして発生する酸素に起因する突然劣化などの悪影響を抑え、長期寿命を長くすることができる。
また、反射率調整膜22F,22RをRFスパッタリングにより形成しても、電界強度や自然酸化物に起因する損傷を抑えて、寿命を十分に伸ばすことができる。よって、ECRスパッタ装置よりも量産性が高く導入コストの低いRFスパッタ装置の適用により、製造コストを低減することができる。
なお、上記実施の形態では、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rから自然酸化物を除去するため、プラズマ処理を行うようにした場合について説明したが、バッファフッ化水素,塩酸および硫化アンモニウムからなる群のうちの少なくとも1種を用いて行うウェットエッチングを用いて行うようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体レーザの平面構成を表すものである。この半導体レーザは、主出射側端面10Fの高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fの積層膜20Fとレーザ構造部10との間に、酸素ブロッキング層40Fが設けられていることを除いては、第1の実施の形態に係る半導体レーザと同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
酸素ブロッキング層40Fは、高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fの積層膜20Fに含まれる酸素がレーザ構造部10内に拡散するのを抑えるためのものであり、例えば窒化アルミニウム(AlN),窒化シリコン(Si3 4 ),窒化ホウ素(BN),窒化ハフニウム(HfN)もしくは窒化ジルコニウム(ZrN)などの窒化物,フッ化アルミニウム(AlF3 )もしくはフッ化マグネシウム(MgF2 )などのフッ化物および炭化ケイ素(SiC),ダイヤモンドもしくはダイヤモンド状炭素などの炭化物からなる群の少なくとも1種により構成されている。また、酸素ブロッキング層40Fは、例えば、アルミニウム(Al),チタン(Ti)またはシリコン(Si)などの金属により構成されていてもよい。
酸素ブロッキング層40Fの厚みは、例えば10nm以下であることが好ましい。レーザ光に対する十分な透過性と酸素ブロッキング効果とを確保することができるからである。薄いほうが透過性は高くなるので、酸素の拡散を阻止できれば1nm程度でもよい。
主出射側端面10Fおよび後方端面10Rには、第1の実施の形態と同様に、例えば、レーザ構造部10の側から、高屈折率膜21F,21Rと、反射率調整膜21F,22Rとの積層膜20F,20Rが形成されており、高屈折率膜21F,21Rは、反射率調整膜21F,22Rのうち最もレーザ構造部10に近い膜よりも屈折率の高い材料により構成されている。
高屈折率膜21F,21Rおよび反射率調整膜22F,22Rの光学膜厚は、第1の実施の形態と同様に、主出射側端面10Fまたは後方端面10Rの反射率に応じて、それらの電界強度が最小になるように調整されていることが好ましい。また、高屈折率膜21F,21Rの光学膜厚は、第1の実施の形態と同様に、例えば、発振波長λに対してλ/4以下であることが好ましく、具体的には、例えば、20nm以上40nm以下であることが好ましい。
酸素ブロッキング層40Fの屈折率は、高屈折率膜21Fまたは反射率調整膜22Fの屈折率によって特に限定されない。例えば、図12に示したように、酸素ブロッキング層40Fは屈折率nb=2.1、高屈折率膜21Fは屈折率n1=2.3、反射率調整膜22Fは屈折率n2=1.67の単層構造としてもよいし、図13に示したように、酸素ブロッキング層40Fは屈折率nb=2.1、高屈折率膜21Fは屈折率n1=2.3、レーザ構造部10側から順に屈折率n2=1.67の第1膜22F1と屈折率n3=2.3の第2膜22F2との積層構造としてもよい。更に、反射率調整膜22Fは三層以上の積層構造を有していてもよい。なお、レーザ構造部10の屈折率nsub は、第1の実施の形態と同様に、任意である。
このような酸素ブロッキング層40F、高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fの具体的な構成としては、例えば、主出射側端面10Fの反射率は約5%、酸素ブロッキング層40Fは厚みが5nmの窒化アルミニウム(AlN)膜、高屈折率膜21Fは厚みが40nmの酸化タンタル(Ta2 5 )膜、反射率調整膜22Fは厚みが158nmの酸化アルミニウム(Al2 3 )膜とすることができる。後方端面10Rの反射率および高屈折率膜21Rと反射率調整膜22Rとの積層膜20Rの構成は、第1の実施の形態と同様である。
この半導体レーザは、例えば、次のようにして製造することができる。なお、以下の説明では、第2の実施の形態のように、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rに生じている自然酸化物をプラズマエッチングにより除去したのちに高屈折率膜21F,21Rと反射率調整膜22F,22Rとの積層膜20F,20R等を形成するようにした製造方法により製造する場合について説明する。
図14はこの製造方法を工程順に表すものである。まず、第1の実施の形態と同様にして、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rを有するレーザ構造部10を形成する。
(主出射側端面10Fの自然酸化物除去)
レーザ構造部10を形成したのち、第2の実施の形態と同様にして、主出射側端面10Fを例えば2.0分間プラズマ処理することにより、図14(A)に示したように、主出射側端面10F近傍に存在する酸化ガリウム(Ga2 3 )などの自然酸化物ないし自然酸化膜を除去する。これにより、自然酸化物ないし自然酸化膜に含まれる酸素もしくはレーザ光によって自然酸化膜と水分が触媒反応を起こして発生する酸素に起因する突然劣化などの悪影響を抑え、長期寿命を長くすることができる。
(主出射側端面10Fの酸素ブロッキング層40F、高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22F形成)
主出射側端面10Fから自然酸化物ないし自然酸化膜を除去したのち、大気開放はせず、いったん4.0×10-4Paまで真空排気し、図14(B)に示したように、上述した厚みおよび材料よりなる酸素ブロッキング層40Fを形成する。その際の成膜条件は、例えば、アルゴン(Ar)流量40sccm、窒素(N2 )流量3sccm、RF電力2.3kW、圧力0.6Pa、成膜温度140℃とする。
続いて、同じく図14(B)に示したように、第1の実施の形態と同様にして、上述した厚みおよび材料よりなる高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fを形成する。その際の成膜条件は、例えば、高屈折率膜21Fについてはアルゴン(Ar)流量35sccm、酸素(O2 )流量3sccm、RF電力2.3kW、圧力0.6Pa、成膜温度140℃、反射率調整膜22Fについては第2の実施の形態と同様とすることができる。また、高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fの光学膜厚を、主出射側端面10Fの反射率に応じて、主出射側端面10Fの電界強度が最小となるように調整する。
(後方端面10Rの自然酸化物除去)
主出射側端面10Fの酸素ブロッキング層40F、高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fを形成したのち、一度大気開放し、レーザ構造部10をセットし直したのち、第2の実施の形態と同様にして、後方端面10Rを例えば2.0分間プラズマ処理することにより、図14(C)に示したように、後方端面10R近傍に存在する酸化ガリウム(Ga2 3 )などの自然酸化物ないし自然酸化膜を除去する。これにより、自然酸化物ないし自然酸化膜に含まれる酸素もしくはレーザ光によって自然酸化膜と水分が触媒反応を起こして発生する酸素に起因する突然劣化などの悪影響を抑え、長期寿命を長くすることができる。
(後方端面10Rの高屈折率膜21Rおよび反射率調整膜22R形成)
後方端面10Rから自然酸化物ないし自然酸化膜を除去したのち、大気開放はせず、いったん4.0×10-4Paまで真空排気し、同じく図14(C)に示したように、第2の実施の形態と同様にして、上述した厚みおよび材料よりなる高屈折率膜21Rおよび反射率調整膜22Rを形成する。その際の成膜条件は、例えば、第2の実施の形態と同様とすることができる。また、高屈折率膜21Rおよび反射率調整膜22Rの光学膜厚を、後方端面10Rの反射率に応じて、後方端面10Rの電界強度が最小となるように調整する。以上により、図11に示した半導体レーザが完成する。
この半導体レーザでは、n側電極31とp側電極32との間に所定の電圧が印加されると、第1の実施の形態と同様にしてレーザ発振が生じる。ここでは、主出射側端面10Fの高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fの積層膜20Fとレーザ構造部10との間に、酸素ブロッキング層40Fが設けられているので、高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fに含まれる酸素がレーザ構造部10内に拡散し、非発光準位を形成して熱を発生することが抑えられる。よって、突然劣化が抑制される。
また、この半導体レーザでは、第1の実施の形態と同様に、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rに、高屈折率膜21F,21Rと反射率調整膜22F,22Rとの積層膜20F,20Rが形成されており、高屈折率膜21F,21Rが、反射率調整膜22F,22Rのうち最もレーザ構造部10に近い膜よりも屈折率の高い材料により構成されているので、図15に示したように、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの電界強度が低下し、端面への熱の集中が抑えられる。よって、主出射側端面10F,後方端面10R,高屈折率膜21F,21Rおよび反射率調整膜22F,22Rが損傷されにくくなり、突然劣化が抑えられる。
このように本実施の形態では、主出射側端面10Fの高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fの積層膜20Fとレーザ構造部10との間に、酸素ブロッキング層40Fを設けるようにしたので、高屈折率膜21Fおよび反射率調整膜22Fに含まれる酸素がレーザ構造部10内に拡散するのを抑えることができる。特に、高屈折率膜21Fが酸化タンタル(Ta2 5 )などの酸化物により構成されている場合に好適である。
なお、酸素ブロッキング層40Fは、少なくとも主出射側端面10Fとレーザ構造部10との間に設けられていればよいが、主出射側端面10Fとレーザ構造部10との間、および後方端面10Rとレーザ構造部10との間の両方に設けられていてもよい。
(第4の実施の形態)
図16は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体レーザの製造方法を工程順に表したものである。この製造方法は、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rに反射率調整膜22F,22Rを形成する前および形成中に、100℃以上の加熱処理を行うようにしたものである。なお、本実施の形態は、高屈折率膜21F,21Rを設ける場合にも適用することができるが、以下では高屈折率膜を設けない場合について説明する。第1または第2の実施の形態と製造工程が重複する部分については、第1または第2の実施の形態を参照して説明する。
まず、第1の実施の形態と同様にして、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rを有するレーザ構造部10を形成する。
(加熱処理および主出射側端面10Fの自然酸化物除去)
次いで、レーザ構造部10をチャンバ内にセットし、2.0×10-4Paまで真空引きを行ったのち、例えばシースヒータまたはランプヒータにより120℃、20minの条件にて加熱した。続いて、第2の実施の形態と同様にして、主出射側端面10Fを例えば2.0分間プラズマ処理することにより、図16(A)に示したように、主出射側端面10F近傍に存在する酸化ガリウム(Ga2 3 )などの自然酸化物ないし自然酸化膜を除去する。これにより、自然酸化物ないし自然酸化膜に含まれる酸素もしくはレーザ光によって自然酸化膜と水分が触媒反応を起こして発生する酸素に起因する突然劣化などの悪影響を抑え、長期寿命を長くすることができる。なお、反射率調整膜22Fの形成前に行う100℃以上の加熱処理は、自然酸化膜除去のためのプラズマ処理の際に同一工程で行うことも可能である。
(主出射側端面10Fの反射率調整膜22F形成)
主出射側端面10Fから自然酸化物ないし自然酸化膜を除去したのち、大気開放はせず、いったん4.0×10-4Paまで真空排気し、図16(B)に示したように、例えば酸化アルミニウム(Al2 3 )よりなる単層の反射率調整膜22Fを形成し、主出射側端面10Fの反射率を約19%とする。その際、反射率調整膜22Fを100℃以上の温度環境下で形成するようにする。これにより、本実施の形態では、レーザ構造部10等に含まれる水分(H2 O)を除去し、第2の実施の形態で図10を参照して説明したような光触媒反応による酸素の発生を抑え、酸素の拡散による非発光準位の形成およびこれに起因する熱の発生を抑制することができ、突然劣化を抑えて長期信頼性を高めることができる。具体的な成膜条件は、例えば、アルゴン(Ar)流量35sccm、RF電力2.3kW、反応圧力0.6Pa、成膜温度200℃とすることができる。なお、従来では、被膜の成膜温度は80℃程度であったので、レーザ構造部等に水分が残存し、突然劣化などの悪影響を引き起こしてしまっていた。
(後方端面10Rの自然酸化物除去)
主出射側端面10Fの反射率調整膜22Fを形成したのち、一度大気開放し、レーザ構造部10をセットし直したのち、第2の実施の形態と同様にして、後方端面10Rを例えば2.0分間プラズマ処理することにより、図16(C)に示したように、後方端面10R近傍に存在する酸化ガリウム(Ga2 3 )などの自然酸化物ないし自然酸化膜を除去する。これにより、自然酸化物ないし自然酸化膜に含まれる酸素もしくはレーザ光によって自然酸化膜と水分が触媒反応を起こして発生する酸素に起因する突然劣化などの悪影響を抑え、長期寿命を長くすることができる。
(後方端面10Rの反射率調整膜22R形成)
後方端面10Rから自然酸化物ないし自然酸化膜を除去したのち、大気開放はせず、いったん4.0×10-4Paまで真空排気し、同じく図16(C)に示したように、反射率調整膜22Rを形成し、後方端面10Rの反射率を約80%とする。反射率調整膜22Rの構成は、例えば、厚み62nmの酸化アルミニウム(Al2 3 )膜/厚み38nmの酸化チタン(TiO2 )膜を一対として四対積層した多層膜とする。その際、反射率調整膜22Fの形成工程と同様に、反射率調整膜22Rを100℃以上の温度環境下で形成する。具体的な成膜条件は、例えば、酸化アルミニウム(Al2 3 )膜についてはアルゴン(Ar)流量35sccm、RF電力2.3kW、反応圧力0.6Pa、成膜温度200℃、酸化チタン(TiO2 )膜についてはアルゴン(Ar)流量35sccm、酸素(O2 )流量2sccm、RF電力1.8kW、反応圧力0.5Pa、成膜温度200℃とすることができる。以上により、半導体レーザが完成する。なお、この製造方法により実際に半導体レーザを作製し、T0=70℃、20mWの条件で信頼性試験を行ったところ、オペレーション電流劣化率40%において約3500hのMTTF(Mean Time to Failure;平均故障時間)を達成することができた。
このように本実施の形態の製造方法では、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rに反射率調整膜22F,22Rを形成する前に、レーザ構造部10を100℃以上の温度で加熱し、そののち、反射率調整膜22F,22Rを100℃以上の温度環境下で形成するようにしたので、レーザ構造部10に含まれる水分を除去し、光触媒反応により発生する酸素に起因する突然劣化などの悪影響を抑え、長期寿命を長くすることができる。
また、反射率調整膜22F,22RをRFスパッタリングにより形成しても、電界強度や自然酸化物に起因する損傷を抑えて、寿命を十分に伸ばすことができる。よって、ECRスパッタ装置よりも量産性が高く導入コストの低いRFスパッタ装置の適用により、製造コストを低減することができる。
なお、本実施の形態では、反射率調整膜22F,22Rを形成する前に、レーザ構造部10を100℃以上の温度で加熱し、かつ、反射率調整膜22F,22Rを100℃以上の温度環境下で形成する場合について説明したが、少なくとも反射率調整膜22F,22Rを形成する前に、レーザ構造部10を100℃以上の温度で加熱するようにすればよい。
更に、本発明の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
第1の実施の形態で説明した半導体レーザを作製した。その際、高屈折率膜21F,21Rの構成材料としては窒化アルミニウム(AlN)を用い、製造方法は第2の実施の形態と同様にした。
本実施例に対する比較例1として、高屈折率膜を設けなかったことを除いては本実施例と同様にして半導体レーザを作製した。本実施例および比較例1で得られた半導体レーザについて長期信頼性試験を行った。測定条件としては、T0=73℃、70mWとした。その結果を図17および図18に示す。
図17および図18から分かるように、高屈折率膜21F,21Rを設けた本実施例では、高屈折率膜を設けなかった比較例1に比べて突然劣化が著しく抑制されると共に、オペレーション電流劣化率の上昇も抑えられた。すなわち、高屈折率膜21F,21Rを設けるようにすれば、突然劣化の発生や劣化率の上昇を抑え、信頼性を高めることができることが分かった。
(実施例2)
第2の実施の形態の製造方法により実際に半導体レーザを作製し、プラズマ処理時間と長期寿命との関係を調べた。その際、プラズマ処理条件としては、窒素(N2 )ガス流量を15sccm、RF電力を500Wとした。その結果を図19に示す。図19から分かるように、プラズマ処理を行ったものの寿命は1000時間を超えていたのに対し、プラズマ処理を行わなかったものは200時間に過ぎなかった。また、長期寿命は、プラズマ処理時間を長くするほど伸び、処理時間3分で極大値をとったのち短くなった。
本実施例に対する比較例2として、プラズマ処理を行わなかったことを除いては本実施例と同様にして半導体レーザを作製した。本実施例および比較例2で得られた半導体レーザについて長期信頼性試験を行った。測定条件としては、T0=70℃、20mWとした。その結果を図20および図21に示す。また、図20および図21から分かるように、プラズマ処理を行ったものは、行わなかったものに比べて劣化率が抑制されていた。
すなわち、プラズマ処理により主出射側端面10Fおよび後方端面10Rから自然酸化物を除去したのちに高屈折率膜21F,21Rおよび反射率調整膜22F,22Rを形成することにより劣化率を抑え、長期寿命を著しく伸ばすことができることが分かった。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、第1の実施の形態では、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの両方に、高屈折率膜21F,21Rと、反射率調整膜22F,22Rとの積層膜20F,20Rがそれぞれ形成されている場合について説明したが、このような積層膜20F,20Rは主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの少なくとも一方に設けられていればよい。
また、例えば、上記実施の形態および実施例では、高屈折率膜21F,21Rが窒化アルミニウム(AlN)または酸化タンタル(Ta2 5 )などの単層膜により構成されている場合について説明したが、高屈折率膜21F,21Rは、例えば、レーザ構造部10側から順に、厚み1nm程度の窒化アルミニウム(AlN)膜と、酸化タンタル(Ta2O5)膜とを積層した多層構造であってもよい。
また、例えば、上記実施の形態および実施例において説明した各層の材料および厚さ、または成膜方法および成膜条件などは限定されるものではなく、他の材料および厚さとしてもよく、または他の成膜方法および成膜条件としてもよい。例えば、上記実施の形態では、n型クラッド層12ないしp側コンタクト層16をMOCVD法により形成する場合について説明したが、MOVPE法等の他の有機金属気相成長法により形成してもよく、あるいは、MBE(Molecular Beam Epitaxy;分子線エピタキシー)法等を用いてもよい。
加えて、例えば、上記実施の形態では、レーザ構造部10の構成を具体的に挙げて説明したが、全ての層を備える必要はなく、また、バッファ層やガイド層など他の層を更に備えていてもよい。
更にまた、本発明は、低出力青・青紫半導体レーザに限らず、より高出力のものや、他の発振波長または他の材料系のものにも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体レーザの構成を表す断面図である。 図1に示したレーザ構造部の構成を表す断面図である。 図1に示した積層膜の構成を表す図である。 積層膜の他の構成を表す図である。 高屈折率膜および反射率調整膜の厚みの組合せの一例を表すシミュレーション結果である。 高屈折率膜および反射率調整膜の厚みの組合せの他の例を表すシミュレーション結果である。 高屈折率膜および反射率調整膜の厚みの組合せの更に他の例を表すシミュレーション結果である。 図1に示した半導体レーザの主出射側端面近傍における電界強度分布を表す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る製造方法を工程順に表す図である。 従来の製造方法の問題点を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体レーザの構成を表す図である。 図11に示した酸素ブロッキング層および積層膜の構成を表す図である。 酸素ブロッキング層および積層膜の他の構成を表す図である。 図11に示した半導体レーザの製造方法を工程順に表す図である。 図11に示した半導体レーザの主出射側端面近傍における電界強度分布を表す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る製造方法を工程順に表す図である。 本発明の実施例1の結果を表す図である。 本発明の比較例1の結果を表す図である。 本発明の実施例2の結果を表す図である。 本発明の実施例2の結果を表す図である。 本発明の比較例2の結果を表す図である。 従来の半導体レーザの主出射側端面近傍における電界強度分布を表す図である。
符号の説明
10…レーザ構造部、10F…主出射側端面、10R…後方端面、11…基板、12…n型クラッド層、13…活性層、14…劣化防止層、15…p型クラッド層、16…p側コンタクト層、20F,20R…積層膜、21F,21R…高屈折率膜、22F,22R…反射率調整膜、31…p側電極、32…n側電極、40F…酸素ブロッキング層

Claims (2)

  1. 対向する主出射側端面および後方端面を有するレーザ構造部を備えた半導体レーザの製造方法であって、
    前記レーザ構造部を形成したのち前記主出射側端面および後方端面を形成する工程と、
    前記主出射側端面および後方端面の少なくとも一方に生じた自然酸化物を、RFスパッタ装置を用いたプラズマエッチングにより除去したのち、自然酸化物を除去した前記端面に、前記レーザ構造部の側から順に、高屈折率膜と、一層以上の膜を含む反射率調整膜との積層膜を、前記RFスパッタ装置を用いて形成する工程と
    を含み、
    前記積層膜を形成する前に、100℃以上の温度で前記レーザ構造部を加熱し、
    前記高屈折率膜を、前記反射率調整膜のうち最も前記レーザ構造部に近い膜よりも屈折率の高い材料である窒化アルミニウム(AlN)により構成し、厚みを20nm以上40nm以下とし、
    前記反射率調整膜のうち最も前記レーザ構造部に近い膜を、酸化アルミニウム(Al )により構成する
    半導体レーザの製造方法。
  2. 前記積層膜を、100℃以上の温度環境下で形成する
    請求項記載の半導体レーザの製造方法。
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