JP5011843B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、トレンチゲート構造を有するトランジスタが形成されてなる半導体装置関する。
トレンチゲート構造を有するトランジスタが形成されてなる半導体装置が、例えば、特開平11−266010号公報(特許文献1)、特開2002−16252号公報(特許文献2)、特開2003−101020号公報(特許文献3)に開示されている。
図7は、特許文献3に開示された従来の半導体装置で、トレンチゲート構造のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が構成されてなる半導体装置90の模式的な断面図である。また、図8は、図7に示す半導体装置90の要部の半導体チップ1cに対する代表的な配置例を示した平面図である。
半導体装置90では、図7に示すように、IGBTのドリフト層11となる半導体チップ1cの表面に、均一な厚さの半導体層12が形成されている。エミッタ領域13は、半導体層12の表面層に選択的に形成されている。ポリシリコンよりなるゲート電極14は、エミッタ領域13の表面から半導体層12を貫通してドリフト層11に達するトレンチの内部に、ゲート酸化膜15を介して設けられている。エミッタ電極16は、層間絶縁膜17を介して、エミッタ領域13および半導体層12の一部(近接する2つのエミッタ領域13に挟まれる部分)12aに、共通に接触して形成されている。一方、半導体チップ1cの裏面には、コレクタ層18が形成されており、さらにコレクタ電極19が形成されている。
半導体装置90においては、図7と図8に示すように、半導体層12が、ゲート酸化膜15とゲート電極14からなるトレンチゲートTgによって、複数の領域に分断されている。半導体層12のトレンチゲートTgによる複数の分断領域のうち、エミッタ電極16が接触する分断領域を固定電位領域12aとし、エミッタ電極16が接触しない分断領域を浮遊電位領域12bとする。この時、半導体装置90においては、固定電位領域12aと浮遊電位領域12bが、図のように交互に配置されている。
特開平11−266010号公報 特開2002−16252号公報 特開2003−101020号公報
図9(a)は、図8に示す半導体装置90が形成された半導体チップ1cを切り出す前の従来の半導体ウエハ1wの模式的な平面図であり、図9(b)は、図9(a)における一点鎖線A−Aでの断面図である。尚、図9(a)では、図7と図8に示した半導体装置90のトレンチゲートTgのみを、簡略化して示している。図9(a)の半導体ウエハ1wにおいて、破線で示したラインに沿って半導体装置90が切り出され、図8に示す半導体装置90が形成された半導体チップ1cとなる。
図9(a)に示す従来の半導体ウエハ1wでは、トレンチゲート構造を有する半導体装置90のトレンチゲートTgが、半導体ウエハ1wの面内で一方向に並んで配置されている。このため、図9(b)に示すように、製造途中で半導体ウエハ1wにトレンチTを形成した後では、半導体ウエハ1wに下に凸の反りが発生し易い。特に、パターンの微細化等に伴うトレンチTの本数の増加、あるいはIGBTの特性を向上させるための半導体ウエハ1wの薄厚化(例えば、200μm以下)に伴って、トレンチTの形成による半導体ウエハ1wの反りの程度が大きくなる(例えば、数mm〜十数mm)。このため、反りの発生した半導体ウエハ1wについては、後工程への搬送が困難になり工程内にて割れや落下等が発生したり、露光がウエハ面内で不均一となり露光不良が発生したり、さらには研磨や切断等の加工ができなくなったりして、歩留りが低下する。
そこで本発明は、トレンチゲート構造を有するトランジスタが形成されてなる半導体装置あって、トレンチゲートによる反りが発生し難い半導体装置提供することを目的としている。
求項に記載の半導体装置は、半導体チップに、トレンチゲート構造を有するIGBTが形成されてなる半導体装置であって、前記IGBTのトレンチゲートが、前記半導体チップの表層部に形成され、平行に並んで配置された複数のライン状ゲート要素部からなり、前記複数のライン状ゲート要素部により、前記半導体チップの表層部に選択的に形成された所定の不純物拡散領域が、複数の領域に分断されてなり、前記複数の分断領域のうち、前記IGBTのエミッタ電極が接続される分断領域を第1分断領域、前記IGBTのエミッタ電極が接続されない分断領域を第2分断領域とした時、前記第1分断領域と第2分断領域が、前記半導体チップの表層部に交互に並んで配置されてなる半導体装置においては、前記第2分断領域に、前記トレンチゲートと同じ断面構造を有する複数の互いに平行なライン状ダミー要素部が、前記ライン状ゲート要素部と異なるライン方向で配置されてなることを特徴としている
上記半導体装置においては、ライン状ゲート要素部と第2分断領域に配置されるライン状ダミー要素部が、互いに異なるライン方向を有している。従って、上記半導体装置が形成された半導体チップにおいて、ライン方向が異なったライン状ゲート要素部とライン状ダミー要素部が存在することとなる。このため、一枚の半導体ウエハから切り出して複数個の上記半導体装置を製造する場合、複数個の半導体装置を半導体ウエハにどのように配置しても、全てのライン状ゲート要素部とライン状ダミー要素部が半導体ウエハ上で特定のライン方向に揃うことはない。
従って、上記半導体装置の製造途中にある半導体ウエハは、トレンチ形成後においても反りが発生し難い。このため、該半導体ウエハから切り出して製造される上記半導体装置も、トレンチゲートによる反りが発生し難い半導体装置とすることができる。
また、該半導体ウエハは、後工程への搬送が容易で、割れや落下等が発生し難く、露光不良や研磨・切断等の加工不良も発生し難い。このため、該半導体ウエハから切り出して製造される上記半導体装置も、歩留りが高く、安価な半導体装置とすることができる。
請求項に記載のように、上記半導体装置においては、前記ライン状ゲート要素部とライン状ダミー要素部が、互いに略直交するライン方向を有してなることが好ましい。これによれば、ライン状ゲート要素部とライン状ダミー要素部が同じライン方向の成分を有さないこととなる。このため、ライン状ゲート要素部とライン状ダミー要素部が互いに斜めに交わる場合に較べて、ライン方向をより分散させ、上記半導体装置の製造途中にある半導体ウエハおよび上記半導体装置の反りをより抑制することができる。
請求項3に記載の半導体装置は、半導体チップに、トレンチゲート構造を有するIGBTが形成されてなる半導体装置であって、前記IGBTのトレンチゲートが、前記半導体チップの表層部に形成され、平行に並んで配置された複数のライン状ゲート要素部からなり、前記複数のライン状ゲート要素部により、前記半導体チップの表層部に選択的に形成された所定の不純物拡散領域が、複数の領域に分断されてなり、前記複数の分断領域のうち、前記IGBTのエミッタ電極が接続される分断領域を第1分断領域、前記IGBTのエミッタ電極が接続されない分断領域を第2分断領域とした時、前記第1分断領域と第2分断領域が、前記半導体チップの表層部に交互に並んで配置されてなり、前記第2分断領域に、前記トレンチゲートと同じ断面構造を有する複数のリング形状のライン状ダミー要素部が、配置されてなることを特徴としている。この場合にも、ライン状ゲート要素部と第2分断領域に配置されるリング形状のライン状ダミー要素部で、反りの発生を抑制することができる。
請求項に記載のように、前記半導体チップの厚さは、反り防止とIGBTを形成した場合に特性向上を両立できる、300μm以下の厚さであってよく、特に請求項に記載のように、150μm以下であってもよい。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明ではないが参考とする半導体装置ので、半導体装置100の模式的な平面図である。
図1に示す半導体装置100は、半導体チップ1cに、トレンチゲート構造を有するトランジスタが形成されてなる半導体装置である。この半導体装置100に形成されるトレンチゲート構造を有するトランジスタは、例えば、図7に示したようなIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)とすることができる。尚、簡単化のために、図1では、半導体チップ1cに形成された半導体装置100のトレンチゲートのみを太線で示してある。また、半導体装置100の断面構造は図示を省略したが、半導体装置100に形成されるトレンチゲート構造は、例えば図7に示した従来の半導体装置90におけるトレンチゲート構造と同様とすることができる。すなわち、図7に示すように、トレンチTの内部に、ゲート酸化膜15を介してポリシリコンよりなるゲート電極14を埋め込んで、トレンチゲート構造とする。
図1の半導体装置100では、トランジスタのトレンチゲートが、半導体チップ1cの表層部に形成された複数のライン状ゲート要素部Teからなり、平行に並んで配置されたライン状ゲート要素部Teで、図中に一点鎖線で囲ったゲート要素部平行組Pa〜Pdが構成されている。半導体装置100では、半導体チップ1cの表層部に4組のゲート要素部平行組Pa〜Pdが配置され、隣接して配置されたゲート要素部平行組Pa〜Pdのライン状ゲート要素部Teが、互いに異なるライン方向を有する配置となっている。
このように、図1の半導体装置100においては、隣接して配置されたゲート要素部平行組Pa〜Pdのライン状ゲート要素部Teが、互いに異なるライン方向を有している。従って、半導体装置100が形成された半導体チップ1cでは、少なくとも2組の互いにライン方向が異なったゲート要素部平行組が存在することとなる(Pa,PdとPb,Pc)。このため、例えば図9(a)のように一枚の半導体ウエハから切り出して複数個の図1に示す半導体装100を製造する場合、複数個の半導体装置100を半導体ウエハにどのように配置しても、全てのライン状ゲート要素部Teが半導体ウエハ上で特定のライン方向に揃うことはない。
従って、半導体装置100の製造途中にある上記半導体ウエハは、トレンチ形成後においても反りが発生し難い。このため、該半導体ウエハから切り出して製造される半導体装置100も、トレンチゲートによる反りが発生し難い半導体装置となっている。
また、該半導体ウエハは、後工程への搬送が容易で、割れや落下等が発生し難く、露光不良や研磨・切断等の加工不良も発生し難い。このため、該半導体ウエハから切り出して製造される半導体装置100は、歩留りが高く、安価な半導体装置とすることができる。
特に、図1の半導体装置100においては、隣接して配置されたゲート要素部平行組Pa〜Pdのライン状ゲート要素部Teが、互いに略直交するライン方向を有している。これによって、隣接して配置されたゲート要素部平行組Pa〜Pdのライン状ゲート要素部Teが同じライン方向の成分を有さないこととなる。このため、隣接して配置されたゲート要素部平行組のライン状ゲート要素部が互いに斜めに交わる場合(図示省略)に較べて、ライン方向をより分散させ、半導体装100の製造途中にある半導体ウエハおよび半導体装置100の反りをより抑制することができる。
また、図1に示す半導体装置100のように、複数組のゲート要素部平行組は、互いに異なるライン方向を有する隣接して配置されたゲート要素部平行組が、市松模様状に配置されてなることが好ましい。これによっても、該半導体装置および該半導体装置の製造途中にある半導体ウエハにおいて、ライン状ゲート要素部Teのライン方向をより細かく分散させることができ、該半導体装置の製造途中にある半導体ウエハおよび該半導体装置の反りをより抑制することができる。
上述したように、図1の半導体装置100に形成されるトレンチゲート構造を有するトランジスタは、例えば、IGBTとすることができる。IGBTは、半導体チップ1cの厚さを低減することで特性を向上させることができる。また、上述したライン状ゲート要素部Teの配置をとることで、半導体チップ1cの厚さを低減した場合であっても、反りの発生を防止することができる。
図2〜図5は、本発明に係る半導体装置の例で、半導体装置101〜107の模式的な平面図である。
図2〜図5に示す半導体装置101〜107は、いずれも、半導体チップ1cに、トレンチゲート構造を有するIGBTが形成されてなる半導体装置である。尚、図2〜図5の半導体装置101〜107において、図7と図8に示す半導体装置90と同様の部分については、同じ符号を付した。また、簡単化のために、図2〜図5の半導体装置101〜107においても、トレンチゲートTgを太線で示してある。半導体装置101〜107の断面構造は、図7に示す半導体装置90の断面構造と類似するため、図示を省略した。
図2〜図5の半導体装置101〜107は、いずれも、図7と図8に示した半導体装置90と類似の構造を有している。すなわち、半導体装置101〜107では、図7に示すIGBTのドリフト層11となる半導体チップ1cの表面に、均一な厚さの半導体層12が形成されている。エミッタ領域13は、半導体層12の表面層に選択的に形成されている。ポリシリコンよりなるゲート電極14は、エミッタ領域13の表面から半導体層12を貫通してドリフト層11に達するトレンチの内部に、ゲート酸化膜15を介して設けられている。エミッタ電極16は、層間絶縁膜17を介して、エミッタ領域13および半導体層12の一部(近接する2つのエミッタ領域13に挟まれる部分)12aに、共通に接触して形成されている。一方、半導体チップ1cの裏面には、コレクタ層18が形成されており、さらにコレクタ電極19が形成されている。
図2〜図5の半導体装置101〜107では、IGBTのトレンチゲートが、半導体チップ1cの表層部に形成され、平行に並んで配置された複数のライン状ゲート要素部Tgからなる。この複数のライン状ゲート要素部Tgにより、半導体チップ1cの表層部に選択的に形成された所定の不純物拡散領域12(図7に示した半導体層12に対応)が、複数の領域12a,12bに分断されている。複数の分断領域12a,12bのうち、IGBTのエミッタ電極が接続される分断領域を第1分断領域12a(図7に示した固定電位領域12aに対応)、IGBTのエミッタ電極が接続されない分断領域を第2分断領域12b(図7に示した浮遊電位領域12bに対応)とする。この時、半導体装置101〜107においては、第1分断領域12aと第2分断領域12bが、図のように半導体チップ1cの表層部に交互に並んで配置されている。
一方、図2〜図5の半導体装置101〜107は、図8に示した半導体装置90と異なり、第2分断領域12bに、トレンチゲートTgと同じ断面構造を有する同じく太線で示した複数の互いに平行なライン状ダミー要素部Tda〜Tddが、ライン状ゲート要素部Tgと異なるライン方向で配置されている。尚、ライン状ダミー要素部Tda〜Tddは、IGBTのゲート配線に接続されず、ゲート機能を有していないダミーのトレンチ構造部である。
図2(a),(b)の半導体装置101,102では、ライン状ダミー要素部Tdaが、ライン状ゲート要素部Tgに対して斜めのライン方向で配置されている。尚、図2(a)の半導体装置101では、ライン状ダミー要素部Tdaが、図の左右の隣同士で上下方向に揃って配置されており、図2(b)の半導体装置102では、ライン状ダミー要素部Tdaが、図の左右の隣同士で上下方向にずれて配置されている。
図2(a),(b)の半導体装置101,102においては、ライン状ゲート要素部Tgと第2分断領域12bに配置されるライン状ダミー要素部Tdaが、互いに異なるライン方向を有している。従って、半導体装置101,102が形成された半導体チップ1cにおいて、ライン方向が異なったライン状ゲート要素部Tgとライン状ダミー要素部Tdaが存在することとなる。このため、一枚の半導体ウエハから切り出して複数個の半導体装置101,102を製造する場合、複数個の半導体装置101,102を半導体ウエハにどのように配置しても、全てのライン状ゲート要素部Tgとライン状ダミー要素部Tdaが半導体ウエハ上で特定のライン方向に揃うことはない。
従って、半導体装置101,102の製造途中にある半導体ウエハは、トレンチ形成後においても反りが発生し難い。このため、該半導体ウエハから切り出して製造される半導体装置101,102も、トレンチゲートによる反りが発生し難い半導体装置とすることができる。
また、該半導体ウエハは、後工程への搬送が容易で、割れや落下等が発生し難く、露光不良や研磨・切断等の加工不良も発生し難い。このため、該半導体ウエハから切り出して製造される半導体装置101,102も、歩留りが高く、安価な半導体装置とすることができる。
図3(a),(b)の半導体装置103,104では、ライン状ダミー要素部Tdbが、ライン状ゲート要素部Tgに対して略直交するライン方向で配置されている。尚、図3(a)の半導体装置103では、ライン状ダミー要素部Tdbが、図の左右の隣同士で上下方向に揃って配置されており、図3(b)の半導体装置104では、ライン状ダミー要素部Tdbが、図の左右の隣同士で上下方向にずれて配置されている。図3(a),(b)の半導体装置103,104では、ライン状ゲート要素部Tgとライン状ダミー要素部Tdbが同じライン方向の成分を有さないこととなる。このため、ライン状ゲート要素部Tgとライン状ダミー要素部Tdaが互いに斜めに交わる図2(a),(b)の半導体装置101,102に較べて、ライン方向をより分散させ、製造途中にある半導体ウエハおよび半導体装置103,104の反りをより抑制することができる。
図4の半導体装置105では、ジグザグ形状のライン状ダミー要素部Tdcが、第2分断領域12bに配置されている。また、図5(a),(b)の半導体装置106,107では、リング形状のライン状ダミー要素部Tddが、第2分断領域12bに配置されている。このように、ライン状ダミー要素部Tdc,Tddのラインが、ジグザグ形状やリング形状であってもよい。この場合にも、ライン状ゲート要素部Tgと第2分断領域12bに配置されるライン状ダミー要素部Tdc,Tddが、互いに異なるライン方向を有することとなり、反りの発生を抑制することができる。
尚、図1〜図5に示した半導体装置100〜107において、半導体チップ1cの厚さは、反り防止とIGBTを形成した場合に特性向上を両立できる、300μm以下の厚さであってよく、特に、150μm以下であってもよい。
次に、本発明ではないが参考とする別の例で、一枚の半導体ウエハから切り出して複数個の半導体装置を製造する場合の半導体ウエハで、特に、平行に並んで配置された複数のライン状ゲート要素部からなるトレンチゲートが形成された半導体装置の製造に適した半導体ウエハについて説明する。
図6は、上記半導体ウエハの一例で、図6(a)は、半導体ウエハ1xの模式的な平面図である。図6(b),(c)は、図6(a)の半導体ウエハ1xに形成されている半導体装置91の別の例で、それぞれ、半導体装置92,93の模式的な平面図である。尚、図6(a)に示す半導体ウエハ1xにおいて、図9に示す半導体ウエハ1wと同様の部分については、同じ符号を付した。また、図6(b),(c)に示す半導体装置92,93において、図8に示す半導体装置90と同様の部分については、同じ符号を付した。
図6(a)に示す半導体ウエハ1xは、図中に破線で囲った半導体装置91の単位構成領域1cが、複数個配置された半導体ウエハである。図6(a)の半導体ウエハ1xに形成されている半導体装置91は、トレンチゲート構造を有するトランジスタが形成されてなる半導体装置である。該トランジスタのトレンチゲートは、半導体ウエハ1xの表層部に形成され、平行に並んで配置された複数のライン状ゲート要素部Tgからなる。図6(a)に示す半導体装置91は、例えば、図7と図8に示したIGBTが形成されてなる半導体装置90であってよいし、図6(b)と図6(c)に示す半導体装置92,93であってよい。尚、図6(b)と図6(c)に示す半導体装置92,93では、いずれも、ライン状ダミー要素部Tdeが、ライン状ゲート要素部Tgに対して同じライン方向で配置されている。また、これに限らず、図6(a)に示す半導体装置91は、例えば図1〜図5に示した半導体装置100〜107であってもよい。
図6(a)の半導体ウエハ1xでは、隣接して配置された半導体装置91の単位構成領域1cのライン状ゲート要素部Tgが、互いに異なるライン方向(略直交するライン方向)を有している。また、互いに異なるライン方向を有する隣接して配置された単位構成領域1cは、市松模様状に配置されている。
図6(a)の半導体ウエハ1xでは、隣接して配置された半導体装置91の単位構成領域1cのライン状ゲート要素部Tgが、互いに異なるライン方向を有している。従って、半導体ウエハ1xでは、少なくとも2つの互いにライン方向が異なった単位構成領域1cが存在することとなる。このため、全てのライン状ゲート要素部Tgが半導体ウエハ1x上で特定のライン方向に揃うことはない。従って、図6(a)の半導体ウエハ1xは、トレンチ形成後においても反りが発生し難い半導体ウエハとなっている。また、半導体ウエハ1xから切り出して製造される半導体装置91についても、トレンチゲートによる反りが発生し難い半導体装置とすることができる。
また、図6(a)の半導体ウエハ1xは、後工程への搬送が容易で、割れや落下等が発生し難く、露光不良や研磨・切断等の加工不良も発生し難い。このため、半導体ウエハ1xから切り出して製造される半導体装置91は、歩留りが高く、安価な半導体装置とすることができる。
尚、半導体ウエハ1xの厚さは、反り防止とIGBTを形成した場合に特性向上を両立できる、300μm以下の厚さであってよく、特に、150μm以下であってもよい。
以上示したように、上記した半導体装置および半導体ウエハは、トレンチゲート構造を有するトランジスタが形成されてなる半導体装置および半導体ウエハであって、トレンチゲートによる反りが発生し難い半導体装置および半導体ウエハとなっている。
本発明ではないが参考とする半導体装置ので、半導体装置100の模式的な平面図である。 (a),(b)は、本発明に係る半導体装置の例で、それぞれ、半導体装置101,102の模式的な平面図である。 (a),(b)は、本発明に係る別の半導体装置の例で、それぞれ、半導体装置103,104の模式的な平面図である。 本発明に係る別の半導体装置の例で、半導体装置105の模式的な断面図である。 (a),(b)は、本発明に係る別の半導体装置の例で、それぞれ、半導体装置106,107の模式的な平面図である。 本発明ではないが参考とする半導体ウエハので、(a)は、半導体ウエハ1xの模式的な平面図である。(b),(c)は、(a)の半導体ウエハ1xに形成されている半導体装置91の別の例で、それぞれ、半導体装置92,93の模式的な平面図である。 従来の半導体装置で、トレンチゲート構造のIGBTが構成されてなる半導体装置90の模式的な断面図である。 図7に示す半導体装置90の要部の半導体チップ1cに対する代表的な配置例を示した平面図である。 (a)は、図8に示す半導体装置90が形成された半導体チップ1cを切り出す前の従来の半導体ウエハ1wの模式的な平面図であり、(b)は、(a)における一点鎖線A−Aでの断面図である。
符号の説明
90〜93,100〜107 半導体装置
1c 半導体チップ,単位構成領域
1w,1x 半導体ウエハ
Te,Tg ライン状ゲート要素部
Pa〜Pd ゲート要素部平行組
12 不純物拡散領域(半導体層)
12a 第1分断領域(固定電位領域)
12b 第2分断領域(浮遊電位領域)
Tda〜Tde ライン状ダミー要素部

Claims (5)

  1. 半導体チップに、トレンチゲート構造を有するIGBTが形成されてなる半導体装置であって、
    前記IGBTのトレンチゲートが、前記半導体チップの表層部に形成され、平行に並んで配置された複数のライン状ゲート要素部からなり、
    前記複数のライン状ゲート要素部により、前記半導体チップの表層部に選択的に形成された所定の不純物拡散領域が、複数の領域に分断されてなり、
    前記複数の分断領域のうち、前記IGBTのエミッタ電極が接続される分断領域を第1分断領域、前記IGBTのエミッタ電極が接続されない分断領域を第2分断領域とした時、前記第1分断領域と第2分断領域が、前記半導体チップの表層部に交互に並んで配置されてなり、
    前記第2分断領域に、前記トレンチゲートと同じ断面構造を有する複数の互いに平行なライン状ダミー要素部が、前記ライン状ゲート要素部と異なるライン方向で配置されてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ライン状ゲート要素部とライン状ダミー要素部が、互いに略直交するライン方向を有してなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 半導体チップに、トレンチゲート構造を有するIGBTが形成されてなる半導体装置であって、
    前記IGBTのトレンチゲートが、前記半導体チップの表層部に形成され、平行に並んで配置された複数のライン状ゲート要素部からなり、
    前記複数のライン状ゲート要素部により、前記半導体チップの表層部に選択的に形成された所定の不純物拡散領域が、複数の領域に分断されてなり、
    前記複数の分断領域のうち、前記IGBTのエミッタ電極が接続される分断領域を第1分断領域、前記IGBTのエミッタ電極が接続されない分断領域を第2分断領域とした時、前記第1分断領域と第2分断領域が、前記半導体チップの表層部に交互に並んで配置されてなり、
    前記第2分断領域に、前記トレンチゲートと同じ断面構造を有する複数のリング形状のライン状ダミー要素部が、配置されてなることを特徴とする導体装置。
  4. 前記半導体チップの厚さが、300μm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体チップの厚さが、150μm以下であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
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