JP5009044B2 - 電気ポット - Google Patents

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Description

この発明は、電気ポットに関する。
一般に、電気ポットは、湯を沸かす内容器を外容器に収納した構造になっている。外容器は、内容器の上部との間を閉じ、かつ外蓋と閉じ合う肩を有している。外容器と内容器との間に形成された内部空間に、電源回路、制御基板、ポンプ、配管等の各種機器が組み込まれている。外容器の肩に、各種機能の設定、電源操作等を行うための操作ボタンが露出している。また、肩に、操作ボタンの内方に、操作スイッチを取り付けた操作基板を収納する基板格納室が設けられている。操作基板に接続されたリード線の他端は、基板格納室から外容器の内方に通され、制御基板等に接続されている。
電気ポットは、外容器の内側に浸水しないように配慮されているが、極めて稀ながら丸洗いされることがある。この丸洗い時に外容器内に浸水し、リード線に水滴が付着することがある。リード線に付着した水滴は、電気ポットが上下逆様の姿勢にされたときにリード線を伝い、基板格納室に向かう。このような水滴が基板格納室に浸入することを防止するため、従来から基板格納室に形成されたリード線の取出し口に、リード線及び当該取出し口の内周との間を塞ぐパッキンが設けられている(特許文献1参照)。
特開平8−10164号公報(図5、段落0024、0025、0028)
上記従来例のように取出し口にパッキンを設けるか否かに関らず、基板格納室の防水という観点からは、リード線を伝った水滴が基板格納室の取出し口に達し難くすることが好ましい。例え、基板格納室の取出し口にパッキンを設けるとしても、パッキンの形状誤差や取付け誤差、さらには経年変化による弾性の低下は避けられないからである。
そこで、この発明の課題は、外容器の肩に、操作スイッチを取り付けた操作基板を収納する基板格納室を設けた電気ポットにおいて、基板格納室から外容器の内方に通されたリード線を伝う水滴が、その基板格納室のリード線の取出し口に向かい難くすることにある。
上記の課題を解決するため、この発明は、内容器を外容器に収納し、その外容器が前記内容器の上部との間を閉じ、かつ外蓋と閉じ合う肩を有し、その肩に、操作スイッチを取り付けた操作基板を収納する基板格納室を設け、前記操作基板に接続されたリード線を前記基板格納室から前記外容器の内方に通した電気ポットにおいて、前記基板格納室に、前記リード線を下降させる取出し口を形成し、その取出し口に基板格納室外から被さる蓋部材を有し、その蓋部材と前記取出し口との間に、下降させた前記リード線を取出し口外で上昇させるラビリンスを設けた構成を特徴とするものである。
この発明の構成によれば、取出し口に基板格納室外から蓋部材が被さるため、上下逆様の状態で、取出し口の下方から水滴が直接的に室内に入ることはない。基板格納室外から取出し口に被さる蓋部材を利用すれば、取出し口との間に、リード線を通すラビリンスを設けることができる。
そのラビリンスは、上下逆様の状態で、取出し口の外側で当該取出し口に対してリード線を上昇させる揚程を生じさせるため、リード線を伝う水滴は、取出し口に向かい難くなる。
具体的には、前記基板格納室の下方に、前記内容器に通じた吐出管路を配置し、その吐出管路を構成する転倒止水弁の弁ケースを前記蓋部材とした構成を採用すれば、組み立て部品数を減らすことができる。
また、仕様上、弁ケースと蓋部材とを別体に設ける場合は、前記蓋部材を、前記取出し口に嵌合されるインロー部と、前記取出し口との間に前記ラビリンスを形成する立壁部とからなる環状壁を有するものとし、前記基板格納室の下方に、前記内容器に通じた吐出管路を配置し、その吐出管路を構成する転倒止水弁の弁ケースで前記取出し口に嵌合された前記蓋部材を落下しないように押さえた構成を採用することができる。
この構成によれば、インロー部の嵌合で蓋部材を取出し口に対して水平方向に位置決めし、弁ケースで取出し口から落下しないように押さえられるので、蓋部材にねじ止め部や上下方向の係合部が不要になり、蓋部材の小型化を図ることができる。
前記ラビリンスを毛細管現象で水膜が形成されない通路とした構成を採用すれば、前記リード線を伝う水滴が、ラビリンスで水膜となり、前記取出し口に達することを防止することができる。
水不透過性の平板状シール部材を曲げて前記リード線を挟み込み、そのリード線を挟み込んだ平板状シール部材を前記取出し口に押し込み、その取出し口に押し込まれた平板状シール部材が弾性回復により当該リード線及び当該取出し口の内周にくっ付いた構成を採用すれば、リード線を平板状シール部材で挟み込んで押し込むだけで取出し口を簡単にシールすることができる。また、平板状シール部材は、平板状のパッキン素材から適宜に裁断して簡単に成形することができ、リング状のものと比して低コストで製造することができる。
以上に述べたように、この発明によれば、外容器の肩に、操作スイッチを取り付けた操作基板を収納する基板格納室を設けた電気ポットにおいて、上記特徴的構成の採用により、基板格納室から外容器の内方に通されたリード線を伝う水滴が、その基板格納室のリード線の取出し口に向かい難くすることができる。
以下、この発明の第1実施形態に係る電気ポットを添付図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る電気ポットの全体構成を縦断面で示している。
図1に示すように、第1実施形態に係る電気ポットは、内容器1を外容器2に収納したものである。外容器2は、内容器1の上部との間を閉じる肩3と、この肩3と上下に一体化される胴4と、肩3と閉じ合う外蓋5と、肩3の前部上面に取り付けられたパネル6と、胴4の底面開放部に組み込まれた底部7と、胴4の前面に取り付けられた液位表示パネル8とを有している。
図2は、第1実施形態に係る電気ポットの左側面の外観を示している。図3は、肩3の前部の分解斜視を示している。
図1〜図3に示すように、外容器2の前部は、肩3と胴4とパネル6とでくちばし状になっており、その前部下板から吐出口9が外部に臨んでいる。パネル6からは、操作部10が外部に露出している。底部7は、ターンテーブルとして機能するようになっている。
肩3は、合成樹脂の一体成形品から構成されており、内容器1の上部との間を閉じる内周下部31と、外蓋5と閉じ合う内周上部32とを有する。この肩3のうち、外容器2の前部を構成する部分に、操作スイッチ21を取り付けた操作基板20を収納する基板格納室40が設けられている。
肩3と胴4の間の内部空間に、内容器1を加熱するヒータ11、内容器1から送水ポンプ12、揚水管13、転倒止水弁14が組み込まれている。転倒止水弁14は、電気ポットの転倒時に自動的に止水する弁であり、従来周知の構成のものが採用されている。この転倒止水弁14は、揚水管13と吐出口9との間をつなぐ吐出管路を兼ねた構成になっており、外容器2の前部内において基板格納室40の下方に配置されている。
胴4のうち、外容器2の前部下板を構成する部分に、吐出口9を外部に臨ませるための貫通孔15が開放されている。胴4の内壁に、貫通孔15からの浸水が内容器1側に流下しないようにする遮水リブ16が設けられている。これにより、ヒータ11、送水ポンプ12等の底部近傍に組み込まれた充電部が保護されている。
図4(a)は、肩3の前部左側面を拡大して示している。図2、図4(a)に示すように、肩3の上部外周壁33は、胴4と上下に突き合わされる部分となっている。外容器2の前部上面を前端側に進むに連れて下降するデザインとしたことに伴い、肩3の上部外周壁33の前端部は、上部が下部よりも外に膨らむ壁になっている。このような上部外周壁33の前端部は、金型を肩3の上下に離型させると、図4(a)中に一点鎖線のハッチング部分UCがアンダーカットになる。そこで、肩3の金型パートラインPL1は、ハッチング部分UCがアンダーカットにならないようにするため、上部外周壁33の前端部の前端上縁P1を通るように設定されている。
特に、金型パートラインPL1は、前端上縁P1から後ろ側に進むに連れて次第に水平に近づき、上部外周壁33の後部下縁との連続部P2につながるように設定されている。金型パートラインPL1を図4(a)に示すように徐変させると、ラインが目立ち難くい。上部外周壁33の後部上縁に金型パートラインを通すと、ばりが生じた場合、手に触れやすい部分だけに手触りが悪くなり易い、水捨て時にばりの影響で水が飛び散り易いといった心配があるが、上部外周壁33の後部下縁に通せば、これらの心配もない。
図4(b)に、金型パートラインの別例のPL2を示す。図2、図4(b)に示すように、金型パートラインPL2を、上部外周壁33の前端部の前端上縁P1から後ろ側に上部外周壁33の上縁に沿って通し、内周上部32の前端壁の外形状ラインの延長上と交わるP3上から当該外形状ラインの延長上に沿って通し、上部外周壁33の後部下縁と交わるP4から上部外周壁33の後部下縁につながるように設定することもできる。金型パートラインPL2を図4(b)に示すように通すと、内周上部32の前端壁の外形状ラインとの視覚における一体性が高まり、外観上、より目立ち難くなる。
図1に示すように、上記外蓋5は、内容器1に通じた蒸気口50を有している。この蒸気口50は、外蓋5内に組み込まれた転倒止水弁の出口を覆うように設けられている。図5(a)〜(c)に示すように、蒸気口50は、複数の出口51が同心の円弧状に形成されており、各出口51を同一の入口52に通じさせた構造になっている。各出口51と入口52との間に、入口52から各出口51に鉛直に通じることがないように、逆半椀状壁53が設けられている。このようにすれば、入口52の内周や転倒止水弁に結露が生じた状態で沸騰運転がなされ、蒸気の吹き上がりが開始されたときに、吹き飛ばされた結露は、各逆半椀状壁53で捕らえられるので、各出口51から外部に吹き出難くなる。
図6は、図1の基板格納室40を拡大して示している。図7は、操作基板20の分解斜視を示している。図8は、操作部10の分解斜視をパネル6の内面側から示している。図3、図6に示すように、基板格納室40は、側周41aと底板41bとで上端開放状に設けられている。操作基板20は、肩3の上側から基板格納室40の内部に取り付けられている。基板格納室40に、操作基板20に接続されたリード線Lの取出し口41cが底板41bから下側に突き出るように形成されている。基板格納室40の底板41bの全部又は一部を前掲の特許文献1のように別体にすることも可能であるが、この第1実施形態のように、肩3と底板41bとを一体成形すると、取出し口41cの開口を操作基板20よりも小さくでき、比較的にシール面が減る利点がある。
図7に示すように、操作基板20の上面に、操作スイッチ21の他に、表示用の発光素子Dも複数箇所に取り付けられている。操作スイッチ21にタクトスイッチが利用され、発光素子Dにダイオードが利用されている。操作スイッチ21の操作部は、操作部10を構成する複数の操作ボタン10aと対向している。
図8に示すように、操作部10は、複数のボタン10aのそれぞれがアーム部10bを介して支持フレーム10cと一体に設けられた合成樹脂の成形品から構成されている。
図6、図7に示すように、操作基板20に、各操作ボタン10aと操作スイッチ21との間で、ボタン操作を伝達するためのスイッチスペーサ22が一体化されている。
このスイッチスペーサ22は、スペーサ部22aと取付け板部22bとを支持アーム部22cを介して一体に設けると共に、取付け板部22bと、ここから下方に延びる爪脚部22dとを一体に設けた合成樹脂の成形品から構成されている。複数のボタン10a、複数のスペーサ部22aをそれぞれ一体部品とすることにより、組み立て容易化が図られている。
また、図3、図6に示すように、スイッチスペーサ22と操作基板20とを一体化することで、これらを基板格納室40へ同時に取り付けられるようになっている。すなわち、スイッチスペーサ22と一体化された操作基板20の前端が、基板格納室40の内部に突き出た支持リブ41dに載せた後、基板格納室40の内部に突き出たねじ穴部41eに載せると、側周41aで操作基板20等が位置決めされ、肩3の裏側からねじ穴部41eにおいてねじ止めするようになっている。
操作部10とスイッチスペーサ22とは、基板格納室40を上方から覆う1枚の防水シート23を介してボタン操作が伝達されるようになっている。防水シート23は、肩3と取付け板部22bとに接着されている。防水シート23の接着により、パネル6のボタン孔を通過した水が基板格納室40内に浸入しないようにしている。
図8に示すように、操作部10は、各ボタン10aと、パネル6の各ボタン孔6bとの位置対応をとり、操作部10に形成された嵌合穴10dをパネル6の内面側から突き出た棒状部6aに圧入することでパネル6に対して仮固定を行えるようになっている。
ここで、操作部10とパネル6との間に、各発光素子Dを上方から覆う透光性のキャップ部24aと、各キャップ部24aが連設された支持フレーム24bとを一体に設けた合成樹脂の成形品からなる発光素子保護部材24も仮固定されるようになっている。
この発光素子保護部材24は、各キャップ部24aと、パネル6の各露光孔6cとの位置対応をとり、発光素子保護部材24の支持フレーム24bをパネル6の内側に形成された位置決め凹部6dに入れると、パネル6上でのずれ動きが防止されるようになっている。図9に示すように、その発光素子保護部材24の上から操作部10を重ねるようにしてパネル6に仮固定することにより、発光素子保護部材24及び操作部10が同時に仮固定される。この状態で、図6に示すように、パネル6と肩3とが一体化されると、発光素子保護部材24及び操作部10が肩3とパネル6とに挟まれて仮固定が外れないようになっている。
なお、図8、図9に示すように、パネル6の内面側に、ある発光素子Dからの光が他のボタン孔6bや露光孔6cに達することを阻止する遮光リブ6eが設けられている。これにより、点灯表示の誤認が防止されている。
上記パネル6と肩3との一体化は、パネル6の内面側の前部に突き出た爪部6fを、図3に示された肩3の爪係合部34に押し込んで係合させると共に、図8、図9に示すように、パネル6の内面側の後部に突き出たねじ穴部6gで肩3の下方からねじ止めすることによる。
また、図10に第1実施形態の変形例を示すように、スイッチスペーサ22の取付け板部22bと肩3との間に、基板格納室40を囲むように防水部材25を設けることも好ましい。防水シート23と肩3との接着面積を十分に得られない場合、防水シート23の外縁部が浮き上がり易くなるが、このような場合でも、防水シート23の外縁部と肩3の間からの浸水が防水部材25により基板格納室40内に達することを防止することができる。防水部材25は、例えば、シリコンを塗布した部材、シリコンゴム、発泡シリコン等を使用することができる。
図11(a)は、肩3を上下逆様の姿勢としてその前部内側の斜視を示している。図11(b)は、図11(a)の姿勢において取出し口41cの開口中心を含む縦断前面図を示している。
図11に示すように、上記基板格納室40の取出し口41cは、底板41bから下側に突き出るように形成されているため、上記リード線Lを下降させることができる。取出し口41cの一部は、一段低い切欠状になっており、ここから複数のリード線Lを側方にまとまりよく出すことができる。
第1実施形態に係る電気ポットは、取出し口41cに基板格納室40の外から被さる蓋部材42を有している。蓋部材42は、合成樹脂の射出成形品からなり、蓋部材42自体は、水を透過させない。
その蓋部材42と取出し口41cとの間に、下降させたリード線Lを取出し口41cから側方に出して基板格納室40の外で上昇させるラビリンスが設けられている。
より具体的には、図12に示すように、蓋部材42は、取出し口41cに嵌合される内外2重のインロー部42a、42bと、外側のインロー部42bと一連に形成され立壁部42cとをその上面に有している。取出し口41cから側方に出たリード線Lは、内側のインロー部42aの切れ目から上昇しながら立壁部42cの上方を越えている。すなわち、蓋部材42は、外側のインロー部42bと、取出し口41cとの間にラビリンスを形成する立壁部42cとからなる環状壁を有している。
ここで、立壁部42cは、外側のインロー部42bより一段低く形成されており、取出し口41cの切欠状の部分との間でラビリンスを形成するようになっている。これにより、複数のリード線Lは、外側のインロー部42b及び取出し口41cの段差でばらけないように纏められている。
なお、蓋部材42は、図12(a)〜(c)に示すように、外側のインロー部42bの両端部からねじ止め部42dが延設されている。蓋部材42は、図11(b)に示すように、ねじ止め部42dに通したねじ(図示省略)で肩3の下端に締結され、これにより固定されている。
蓋部材42を肩3に固定した状態で、上記取出し口41cと立壁部42cとで形成されたラビリンスは、毛細管現象で水膜が形成されない通路となっている。立壁部42c、取出し口41cをポリプロピレン等の一般的な射出成形用の合成樹脂で形成した場合、ラビリンスの間隔lが少なくとも2mmあれば、ラビリンスの内壁面間において毛細管現象が生じることは防止される。
上記の構成を有する第1実施形態に係る電気ポットは、取出し口41cに基板格納室40の外かつ下方から蓋部材42が内外二重のインロー部42a、42bにおいて嵌合され、これにより、蓋部材42が取出し口41cに被さるため、上下逆様の状態で、取出し口41cの下方から水滴が直接的に室内に入ることはない。
上記取出し口41cと蓋部材42の立壁部42cとで形成されたラビリンスは、上下逆様の状態で、取出し口41cに対してこの外でリード線Lを上昇させる揚程を生じさせる。この揚程のため、リード線Lを伝う水滴Wは、取出し口41cに向かい難くなる。
リード線Lを伝う水滴Wは、上記の揚程のため、リード線Lから落下することも起こり得る。落下した水滴Wは、上下正常の姿勢に戻されたときに、ラビリンス内を下降することもあり得るが、取出し口41cは、リード線Lを下降させる、すなわち、上下正常の姿勢において揚程を生じさせるため、ラビリンス内を下降しても取出し口41cから基板格納室40内に入り難い。なお、リード線は、内容器1の下方まで導かれている。
以下、この発明の第2実施形態を図13に基いて説明する。なお、以下では、上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。
図13に示すように、転倒止水弁14’は、その弁ケース上面に、上記内外2重のインロー部42a、42b及び立壁部42cに相当する部分42a’〜42c’が一体に設けられたものとなっている。
このように基板格納室40の下方に配置された転倒止水弁14’の弁ケースを蓋部材とすれば、組み立て部品数を減らすことができる。なお、転倒止水弁14’の弁ケースは、肩3に対し、十分な位置決めがされていることは勿論である。
なお、一般に、転倒止水弁の弁ケースは、上下2分割に構成されている。このため、転倒止水弁の弁ケースの上側部材とインロー部等とを一体で射出成形したり、上側部材の上面にインロー部等を摩擦融着で一体化したりすることで、転倒止水弁の弁ケースをインロー部等を有する蓋部材とすることが可能である。
この発明の第3実施形態を図14に基いて説明する。
図14に示すように、第3実施形態に係る蓋部材42’は、取出し口41cに嵌合されるインロー部42a、42bと、取出し口41cとの間にラビリンスを形成する立壁部42cとからなる環状壁を有するが、図12に示すねじ止め部42dが省略されたものとなっている。
この蓋部材42’は、図14に示すように、取出し口41cの下方からインロー部42a、42bと取出し口41cとを嵌合させることで取出し口41cに対して水平方向に位置決めされる。この嵌合状態で、蓋部材42’の下端は、基板格納室40の下方に配置された転倒止水弁14の弁ケースの上端で取出し口41cから落下しないように押さえられている。このため、蓋部材42’にねじ止め部や上下方向の係合部が不要になり、蓋部材の小型化を図ることができる。
この発明の第4実施形態を図15に基いて説明する。
図15に示すように、第4実施形態に係る蓋部材60は、矩形筒状に突き出た取出し口41cに対し一側方からスライドさせることで基板格納室外から被せられるようになっている。蓋部材60は、取出し口41cの両長手辺に沿う両側壁61、62を有し、両側壁61、62間の一端間がスライドを可能にするための開放端となっている。図示省略するが、これら両側壁61、62間の左右他端同士をつなぐように上記立壁部42cに相当する立壁部が形成されている。なお、肩3に蓋部材60のスライド空間を得るための貫通孔63が形成されている。
蓋部材60の内面側に突出する鉤部64は、スライドに際し、取出し口41cの切欠状部分65を通過する位置関係にあり、上記ラビリンスが形成されるスライド完了位置で取出し口41cの一長手辺側に形成された鉤部66と上下に係合し、蓋部材60を落下止めする。このため、蓋部材60のねじ止めが不要になっている。
この発明の第5実施形態を図16に基いて説明する。
図16に示すように、第5実施形態に係る電気ポットは、水不透過性の平板状シール部材70を曲げて複数の前記リード線Lを挟み込み、その複数のリード線Lを挟み込んだ平板状シール部材70を取出し口41cに押し込み、その取出し口41cに押し込まれた平板状シール部材70が弾性回復により当該リード線L及び当該取出し口41cの内周にくっ付いたものとなっている。
上記平板状シール部材70としては、例えば、発泡ウレタン、平板状のシリコン等を用いることができる。
この平板状シール部材70は、均一肉厚の矩形板状とされ、その長手辺の真ん中で複数のリード線Lを挟み込むと、矩形筒状に突き出た取出し口41cの内周に概ね一致しながらも取出し口41cの内周に対し圧縮代が生じるように形成されている。これにより、平板状シール部材70は、挟み込まれた複数のリード線Lを取出し口41cに収まりよく押し込むことができる。押し込まれた平板状シール部材70は、圧縮代に伴う弾性回復により、挟み込まれた複数のリード線Lを中央付近にまとめながらその周囲にくっ付き、また取出し口41cの内周にくっ付く。このため、仮に、リード線Lを伝った水滴が取出し口41cに達したとしても、取出し口41cを通過することが困難になっている。
なお、上記平板状シール部材70に係る構成は、この発明に係る取出し口の構成、また、取出し口に蓋部材を被せる構成か否かにかかわらず適用することができ、例えば、前掲の特許文献1のような従来の構成の取出し口にも適用することができる。
この発明の第1実施形態に係る電気ポットの縦断側面図 図1の電気ポットの外容器を一部切り欠いて示す外観図 図1の電気ポットの肩前部の分解斜視図 aは図1の肩前部の金型パートラインを示す拡大側面図、bは図1の肩前部の別例の金型パートラインを示す拡大側面図 aは図1の電気ポットの蒸気口の全体斜視図、bはaに示したb−b線の断面図、cはaに示したc−c線の断面図 図1の電気ポットの基板格納室付近の拡大図 図1の電気ポットの操作基板の分解斜視図 図1の電気ポットの操作部の分解斜視図 図1の電気ポットの操作部を仮固定した状態を示す部分下面図 図1の電気ポットの基板格納室付近の変形例を示す部分縦断側面図 aは図1の電気ポットの肩前部の内側を示す部分斜視図、bは、aの姿勢において取出し口の開口中心を含む縦断前面図 aは図6の蓋部材を上側から示す斜視図、bは図6の蓋部材の下面図、cはbに示したc−c線の断面図 この発明の第2実施形態を肩前部の内側から示す分解斜視図 aはこの発明の第3実施形態の蓋部材を上側から示す斜視図、bは第3実施形態の肩前部の全体構成を示す縦断側面の斜視図 aはこの発明の第4実施形態を肩前部の内側から示す分解斜視図、bはaの蓋部材を取出し口に被せた状態の部分拡大縦断側面図 aはこの発明の第5実施形態を肩前部の内側から示す分解斜視図、bはaの取出し口に押し込む平板状シール部材の自然状態を実線で示すと共にリード線を挟み込んだ状態を二点鎖線で示した斜視図、cはリード線を挟み込んだ平板状シール部材を取出し口に押し込んだ状態の下面図、dはcの平板状シール部材を取出し口の長手辺の中間で幅方向に切断した部分断面図
符号の説明
1 内容器
2 外容器
3 肩
4 胴
5 外蓋
6 パネル
6a 棒状部
6b ボタン孔
6c 露光孔
6d 凹部
6e 遮光リブ
6f 爪部
6g ねじ穴部
7 底部
8 液位表示パネル
9 吐出口
10 操作部
10a 操作ボタン
10b アーム部
10c 支持フレーム
10d 嵌合穴
11 ヒータ
12 送水ポンプ
13 揚水管
14、14’ 転倒止水弁
15 貫通孔
16 遮水リブ
20 操作基板
21 操作スイッチ
22 スイッチスペーサ
22a スペーサ部
22b 取付け板部
22c 支持アーム部
22d 爪脚部
23 防水シート
24 発光素子保護部材
24a キャップ部
24b 支持フレーム
25 防水部材
31 内周下部
32 内周上部
33 上部外周壁
34 爪係合部
40 基板格納室
41a 側周
41b 底板
41c 取出し口
41d 支持リブ
41e ねじ穴部
42、42’、60 蓋部材
42a、42a’42b、42b’インロー部
42c、42c ’ 立壁部
42d ねじ止め部
50 蒸気口
51 出口
52 入口
53 逆半椀状壁
61、62 側壁
63 貫通孔
64、66 鉤部
65 切欠状部分
70 平板状シール部材
D 発光素子
L リード線

Claims (4)

  1. 内容器を外容器に収納し、その外容器が前記内容器の上部との間を閉じ、かつ外蓋と閉じ合う肩を有し、その肩に、操作スイッチを取り付けた操作基板を収納する基板格納室を設け、前記操作基板に接続されたリード線を前記基板格納室から前記外容器の内方に通した電気ポットにおいて、
    前記基板格納室に、前記リード線を下降させる取出し口を形成し、その取出し口に基板格納室外から被さる蓋部材を有し、その蓋部材と前記取出し口との間に、下降させた前記リード線を取出し口外で上昇させるラビリンスを設け
    前記基板格納室の下方に、前記内容器に通じた吐出管路を配置し、その吐出管路を構成する転倒止水弁の弁ケースを前記蓋部材としたことを特徴とする電気ポット。
  2. 内容器を外容器に収納し、その外容器が前記内容器の上部との間を閉じ、かつ外蓋と閉じ合う肩を有し、その肩に、操作スイッチを取り付けた操作基板を収納する基板格納室を設け、前記操作基板に接続されたリード線を前記基板格納室から前記外容器の内方に通した電気ポットにおいて、
    前記基板格納室に、前記リード線を下降させる取出し口を形成し、その取出し口に基板格納室外から被さる蓋部材を有し、その蓋部材と前記取出し口との間に、下降させた前記リード線を取出し口外で上昇させるラビリンスを設け
    前記蓋部材を、前記取出し口に嵌合されるインロー部と、前記取出し口との間に前記ラビリンスを形成する立壁部とからなる環状壁を有するものとし、前記基板格納室の下方に、前記内容器に通じた吐出管路を配置し、その吐出管路を構成する転倒止水弁の弁ケースで前記取出し口に嵌合された前記蓋部材を落下しないように押さえたことを特徴とする電気ポット。
  3. 前記ラビリンスを、毛細管現象で水膜が形成されない通路とした請求項1又は2に記載の電気ポット。
  4. 水不透過性の平板状シール部材を曲げて前記リード線を挟み込み、そのリード線を挟み込んだ平板状シール部材を前記取出し口に押し込み、その取出し口に押し込まれた平板状シール部材が弾性回復により当該リード線及び当該取出し口の内周にくっ付いた請求項1からのいずれかに記載の電気ポット。
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