JP5008657B2 - アゾ顔料をベースとする顔料調製物 - Google Patents

アゾ顔料をベースとする顔料調製物 Download PDF

Info

Publication number
JP5008657B2
JP5008657B2 JP2008509324A JP2008509324A JP5008657B2 JP 5008657 B2 JP5008657 B2 JP 5008657B2 JP 2008509324 A JP2008509324 A JP 2008509324A JP 2008509324 A JP2008509324 A JP 2008509324A JP 5008657 B2 JP5008657 B2 JP 5008657B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
formula
red
weight
coch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008509324A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008540706A (ja
JP2008540706A5 (ja
Inventor
ヴェーバー・ヨアヒム
ヘッツェル・パトリック
シュヴァイカート・カール−ハインツ
アルフター・フランク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Clariant Produkte Deutschland GmbH
Original Assignee
Clariant Produkte Deutschland GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Clariant Produkte Deutschland GmbH filed Critical Clariant Produkte Deutschland GmbH
Publication of JP2008540706A publication Critical patent/JP2008540706A/ja
Publication of JP2008540706A5 publication Critical patent/JP2008540706A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5008657B2 publication Critical patent/JP5008657B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/22Absorbing filters
    • G02B5/223Absorbing filters containing organic substances, e.g. dyes, inks or pigments
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0001Post-treatment of organic pigments or dyes
    • C09B67/0022Wet grinding of pigments
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0046Mixtures of two or more azo dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0071Process features in the making of dyestuff preparations; Dehydrating agents; Dispersing agents; Dustfree compositions
    • C09B67/0084Dispersions of dyes
    • C09B67/0085Non common dispersing agents
    • C09B67/0086Non common dispersing agents anionic dispersing agents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

本発明は、モノアゾ顔料、及びジスアゾ顔料をベースとする顔料分散剤を含有する顔料調製物及びその製造方法に関する。
顔料調製物は基礎顔料といわゆる顔料分散剤、即ち、特別な作用をする基で置換された顔料との組合せ物である。顔料分散剤は、使用媒体中、特に塗料及び印刷インクへの分散を促進しそして顔料の流動性及び色調特性を向上させるために顔料に添加される。
高分子有機材料を着色するために顔料を使用する場合には、顔料の性能特性、例えば色強度、易分散性、高い色度及び色の純度及び良好な耐光性及び耐候性に関する要求が沢山ある。合成樹脂並びに溶剤含有のまたは水性の塗料及び印刷インクを着色するためにできるだけ一般的な実用性が望まれる。塗料及び印刷インクの両方の場合には摩砕中に顔料濃度が高くなり過ぎる傾向があるので、顔料高含有量の塗料及び印刷インク濃厚物又はミルベースとは言え低粘度のものが要求され、同様に完成塗料又は印刷インクの粘度がその意図する用途に適さなければならない。印刷インクの場合には高い透明度を有することが望まれ、他方、塗料系の場合には完璧な耐オーバーコーティング性及び耐溶剤性、耐アルカリ及び耐酸性、及び特にメタリック塗料の場合に高い透明度及び輝きのある色調が望まれる。合成樹脂着色の場合には高い耐にじみ性、熱安定性及び良好な分散性が要求され、これらは例えば高い色強度の場合に現れる。更に種々の系、例えば水性又は溶剤含有系においてできるだけ一般的な実用性が望まれる。
顔料の他の使用分野には例えば電子写真トナー及び顕色剤、インクジェット用インクのようなインク又は電子インク、例えばカラフィルター又は粉末塗料がある、それぞれ特別な要求が追加的にある。
カラーフィルターの場合には、フルカラー像が透過光線によって赤色、緑色及び青色像点によって生じる。“透過する”(又は“非透過の”)(即ち、透過光)カラーフィルターの他に、場合によってはイエロー、シアン及びマゼンタ像点を用いても実施できる“反射性”カラーフィルターもある。これらの−カラーフィルターの場合にはAM(活性マトリックス)とPM(パッシブマトリックス)LCD(液晶ディスプレー)カラーフィルターとの間に差異があり、TFT(薄膜トランジスタ)−LCDカラーフィルターには特別な重要性がある。
更にカラーフィルターはMEMS(DMD)(=マイクロマシーン技術、デジタルマイクロミラー装置)、電子新聞及び他の適当なディスプレー技術を使用することができる。
カラーフィルターディスプレーは非常に広範な種々の電気光学系、例えばデスクトップモニターのスクリンー、コンピュータースクリーン、ポータブルコンピュータ(ラップトップ)、PDA(携帯端末)のスクリンー並びに携帯電話モニター、ビデオカメラモニター、GPS(グローバルポジショニングシステム)およびその他のモニター、並びに更に一般的に、液晶装置、荷電結合素子ディスプレー、プラズマディスプレー又は電子発光ディスプレー及び他のディスプレーにおいて使用されている。最後に挙げたディスプレーは例えば活性の(TN型)強誘電性ディスプレー又はパッシブ(超なじれネマチック)強誘電性ディスプレーがあり又は、例えば発光ダイオードを挙げることができる。
更にカラーフィルターは、慣用の陰極線管テレビジョンスクリーンと益々交換されているフラット・パネルディスプレーにおいて使用されたり、一般に固定された及び移動情報のための所望のあらゆるサイズのディスプレーパネルとして利用できる。
代表的なLCD−カラーフィルターは次の通り、概略的に説明することができる:二枚のガラス板の間に液晶の薄い層を存在させる。上側のガラス板は沢山の他の機能性成分の他に外側表面に適当な像点、例えば赤色、緑色、青色(R、G、B)の像点を有している。これらの像点はコントラストをより良くするために黒く縁取られており、それらR、G、B像点は、環境作用、例えば引っ掻きに対して保護膜によって外に対して適切に保護されている。下側のガラス板は、更に、中でも個々の像点を誘導するのに役立つ他の機能性成分、例えばITO(インジウム酸化錫)及びTFT(薄膜トランジスタ)を有している。
適する光(例えば限定された波長の線状偏光が)が下側のガラス板を通過する際に、液晶が電子的に運転されて“明”又は“暗”に(又は任意の中間段階)に調整できる。
相応してカラーフィルター像点は光が供給されそして肉眼ではR、G、Bをベースとする相応する固定された又は移動する有色像が生じる。
ヨーロッパ特許出願公開第0,89,831A号明細書はキノキサリン−モノアゾ−アセトアリリド顔料、中でも式(I)
Figure 0005008657
で表されるモノアゾ顔料及びその製造方法が開示されている。
開示された式(I)のモノアゾ顔料の性能特性はあらゆる点で今日の要求もはや満足していない。
ヨーロッパ特許出願公開第0,076,024A号明細書は、非水性系で顔料分散物を液化するのに役立つジスアゾ化合物を開示している。
国際特許出願公開第2004/029167A1号明細書はヨーロッパ特許出願公開第0,076,024A号明細書に開示された化合物を含有する顔料組成物を開示している。
ヨーロッパ特許出願公開第0,89,831A号明細書に開示されたモノアゾ顔料の欠点を克服しそして種々の使用媒体中での前述の要求を満足する黄色のモノアゾ顔料が必要とされている。
本発明者は、式(I)のモノアゾ顔料、及びジスアゾ化合物類で組成される特別な顔料分散剤を含有する顔料調製物が驚くべきことに式(I)モノアゾ顔料の性能特性を著しく改善することを見出した。
本発明の対象は、式(I)
Figure 0005008657
で表されるモノアゾ顔料及び、式(I)のモノアゾ顔料の重量を規準として0.1〜40重量%、好ましくは0.5〜25重量%、特に好ましくは1.0〜17.5重量%の量で顔料分散剤を含有する顔料調製物であって、該顔料分散剤がジスアゾ化合物類で組成されており、その際にジスアゾ化合物の少なくとも30重量%が式(II)
Y - X - A - X - Z (II)
[式中、Aはビフェニレン、3,3’−ジクロロビフェニレン、3,3’−ジメトキシビフェニレン、3,3’−ジメチルビフェニレン又は2,2’−ジクロロ−3,3’−ジメトキシビフェニレンであり;
Xは基-NH-CO-CH(COCH3)-N=N-、-N=N-CH(COCH3)-CO-NH- 又は-N=N-であり;
Yは置換された又は非置換のフェニル、ピラゾリン−5−オン−4−イル、1−フェニルピラゾリン−5−オン−4−イル、2−ヒドロキシナフチル−1又は2−ヒドロキシ−3−(フェニルアミノカルボニル)ナフチル−1を意味し、その際に置換基はC〜C−アルキル基、C〜C−アルコキシ基、ニトロ、ハロゲン又はC〜C−アルコキシカルボニル基であり、そして
ZはYの意味を有しそして追加的にアンモニウム塩として存在するスルホン酸基で置換されている。]
で表される非対称ジスアゾ化合物であることを特徴とする、顔料調製物に関する。
式(I)のモノアゾ顔料はヨーロッパ特許出願公開第0,894,831A号明細書に記載された方法で製造することができる。
ジスアゾ化合物で組成される顔料分散剤は公知の化合物であり、ヨーロッパ特許出願公開第0,076,024A号明細書に記載されている。これらは一般に対応する混合カップリング反応によって製造される。それ故に顔料分散剤は一般に式Y - X - A - X - Z 及び Y - X - A - X - Y 及び Z - X - A - X - Z で表されるジスアゾ化合物の混合物を含有しており、その際に非対称化合物の Y - X - A - X - Z は好ましくは少なくとも35重量%、特に好ましくは40〜60重量%、中でも50〜60重量%である。
中心の二価の基Aはジクロロベンジジンから誘導される顔料分散剤を使用するのが特に有利である。
一価の末端基X−Yがアセトアセタニリドから誘導されそして酸置換された末端基X−Zがアセトアセト−4−スルファニリドから誘導されている顔料分散剤を使用するのが有利である。
アンモニウム塩は、好ましくは6より多い炭素原子数の少なくとも1つの直鎖状の炭化水素鎖、特に好ましくはそれぞれ12より多い炭素数の2つの直鎖状の飽和炭化水素鎖を持つ四級アンモニウムイオン、例えばステアリルベンジル−又はココスアルキル−ジメチル−ベンジルアンモニウム又は−2,4−ジクロロベンジルアンモニウム、ヘキサデシル−、ステアリル−、ドデシル−、オクタデシル−又はセチルトリメチルアンモニウム、二水素化獣脂アルキル−、ジココスアルキル−、ジオクタデシル−又はジステアリルジメチルアンモニウム、オレイル−又はココス−ジ(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム、水素化ポリオキシエチレン(15)獣脂メチルアンモニウム、N,N,N’,N’,N’−ペンタメチル−N−獣脂−1,3−プロパンジアンモニウム、過メチル化N−ステアリルジエチレントリアミン、過メチル化N−ステアリルトリエチレンテトラミン、N−(3−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)オクタデシル−ジメチルアンモニウム、メチル−トリ(2−オクチル)アンモニウム、N,N−ジ(β−ステアロイルエチル)−N,N−ジメチルアンモニウム、ラウリルピリジニウム、2−ヒドロキシ[5−クロロ−、5−イソオクチル−、5−第三ブチル−又はn−ノニル−]1,3−キシリレン−ビスピリジニウム、2−メトキシ−5−イソオクチル−1,3−キシリレン−ビスピリジニウム、2−ヒドロキシ−5−イソオクチル−1,3−キシリレン−ビスキノリニウム、2−ヒドロキシ−5−イソオクチル−1,3−キシリレン−ビスイソキノリニウム又はベフェニルトリメチルアンモニウム、特にステアリルベンジル−又はココスアルキル−ジメチル−ベンジルアンモニウム、ステアリル−、オクタデシル−又はセチルトリメチルアンモニウム、二水素化獣脂アルキル−、ジココスアルキル−、ジオクタデシル−又はジステアリルジメチルアンモニウム又はオレイル−ジ(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムによって形成される。
特に有利なのは式(II)の化合物が式(IIa)に相当する顔料分散剤である:
Figure 0005008657
本発明の顔料調製物は式(I)のモノアゾ顔料及び顔料分散剤の他に更に別の助剤又は添加物、例えば界面活性剤、非顔料用及び顔料用分散剤、充填剤、希釈剤、樹脂、ワックス、消泡剤、アンチダスト剤、エキステンダー、静電防止剤、日除け着色剤、保存剤、乾燥遅延剤、流動性制御剤、湿潤剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤及び光安定剤、殺生物剤、又はこれらの組合せを顔料調製物の総重量を規準として0.1〜25重量%、特に好ましくは0.5〜15重量%の量で含有していてもよい。
適する界面活性剤には慣用のアニオン系−、アニオン活性系−、カチオン系−、カチオン活性系−および非イオン系又は両性界面活性剤、又はこれらの剤の混合物が包含される。
適するアニオン系界面活性剤には、例えば脂肪酸タウリド類、脂肪酸N−メチルタウリド類、脂肪酸イセチオナート類、アルキルフェニルスルホナート類、例えばドデシルベンゼンスルホン酸;アルキルナフタレンスルホナート類、アルキルフェノールポリグリコールエーテルスルファート類、脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルファート類、アルキルスクシナマート類、アルケニルコハク酸モノエステル、脂肪酸アミド−ポリグリコールエーテルスルファート、脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルホスクシナート類、アルカンスルホナート類、脂肪酸グルタマート類、アルキルスルホスクシナート類、脂肪酸サルコシド類;脂肪酸、例えばパルミチン酸、ステアリン酸およびオレイン酸;これらのアニオン性物質の塩及びセッケン、例えば脂肪酸の、ナフテン酸のおよび樹脂酸のアルカリ金属塩、例えばアビエチン酸、アルカリ可溶性樹脂、例えばロジン変性マレイナート樹脂及び塩化シアヌル、タウリン、N,N’−ジエチルアミノプロピルアミン及びp−フェニレンジアミンをベースとする縮合生成物がある。樹脂セッケン、即ち樹脂酸のアルカリ金属塩が特に有利である。
カチオン活性物質としては、例えば第四アンモニウム塩、脂肪アミノキシアルキレート、ポリオキシアルキレンアミン、オキシアルキル化ポリアミン、脂肪アミンポリグリコールエーテル、第一、第二又は第三アミン、例えばアルキル−、シクロアルキル−又は環状化アルキルアミン、特に脂肪アミン、脂肪アミン又は脂肪アルコールから誘導されたジアミン及びポリアミンおよびそれらのオキシアルキレート、脂肪酸から誘導されるイミダゾーリン、1gのポリアミノアミド−又はポリアミノ化合物当たり100〜800mg(KOH)のアミン指数を有するポリアミノアミド又はポリアミノ化合物又は−樹脂、及びこれらのカチオン活性物質の塩、例えばアセテート又はクロライドが適する。
非イオン性及び両性物質としては、例えば脂肪アミンカルボキシグリシナート、アミノキシド、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、脂肪酸ポリグリコールエステル、ベタイン、例えば脂肪酸アミド−N−プロピル−ベタイン、脂肪族及び芳香族アルコールのリン酸エステル、脂肪アルコール又は脂肪アルコールポリグリコールエーテル、脂肪酸アミドエトキシレート、脂肪アルコール−アルキレンオキシド付加物及びアルキルフェノールポリグリコールエーテルが適する。
非顔料系分散剤とは、構造が有機顔料から誘導されていない物質を意味する。これらは分散剤として既に顔料の製造の際に、着色すべき使用媒体に顔料を混入する際に、例えば塗料又は印刷インクの製造の際に、相応するバインダー中に顔料を分散させることによってしばしば添加されている。ポリマー物質、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミン、ポリアクリレート、ポリイソシアネート、それらのブロックコポリマー、相応するモノマーのコポリマー、異なる種類の僅かのモノマーで変性されているある種類のポリマーがあり得る。これらのポリマー物質は極性アンカー基、例えば水酸基、アミノ基、イミノ基及びアンモニウム基、カルボン酸基及びカルボキシレート基、スルホン酸基又はスルホナート基、又はホスホン酸基及びホスホナート基を有しておりそして芳香族の非顔料物質で変性されていてもよい。非顔料系分散剤は追加的に官能基で化学的に変性された芳香族で、かつ、有機顔料から誘導されていない物質である。この種類の非顔料系分散剤は当業者に知られており、その一部は市販されている(例えば Avecia社のSolsperse(R); Byk-Chemie社のDisperbyk(R)、Efka社のEfka(R))。以下に沢山の種類を代表例によって示すが、原則として任意の他の物質も使用できる:例えばイソシアネートとアルコール、ジ又はポリオール、アミノアルコール又はジ又はポリアミン類との縮合生成物、ヒドロキシカルボン酸のポリマー、オレフィンモノマー又はビニルモノマーとエチレン系不飽和カルボン酸及び−エステルとのコポリマー、エチレン性不飽和モノマーのウレタン含有ポリマー、ウレタン変性されたポリエステル、シアヌルハロゲニドをベースとする縮合生成物、ニトロキシ化合物含有ポリマー、ポリエステルアミド、変性ポリアミド、変性アクリルポリマー、ポリエステル及びアクリルポリマーよりなるくし形構造を持つ分散剤、リン酸エステル、トリアジンから誘導されるポリマー、変性されたポリエーテル又は芳香族の非顔料系物質から誘導される分散剤。この場合、これらの基本構造は多くの場合更に例えば別の官能基を持つ物質との化学反応によって又は塩形成によって変性されている。
顔料系分散剤とは、基本物質としての有機顔料から誘導されそしてこの基本物質の化学変性によって製造される顔料分散剤、例えばサッカリン含有顔料分散剤、ピペリジル含有顔料分散剤、ナフタリン又はペリレンから誘導される顔料分散剤、メチレン基を介して顔料基本物質と連結されている官能基を持つ顔料分散剤、ポリマーで化学的に変性された顔料基本物質、スルホン酸基、スルホンアミド基又はスルホン酸エステル基を含有する顔料分散剤、エーテル基又はチオエーテル基を含有する顔料分散剤又はカルボン酸基、カルボン酸エステル基又はカルボンアミド基を含有する顔料分散剤である。特に、基本物質として構造の意味で黄色の固有色を有する有機顔料から誘導される顔料分散剤を使用するのが有利である。
助剤として使用される非顔料系及び顔料系分散剤、界面活性剤又は樹脂のアニオン性基は、1−、2−又は3価のイオンを持つ塩として存在していてもよく、特に例えばCa、Mg、Ba、Sr、Mn又はAlイオンによって又は第四アンモニウムイオンによってレーキ化されていてもよい。
充填剤或いはエキステンダーとはDIN55943及びDIN EN971−1に従う沢山の物質、例えば種々の種類のタルク、カオリン、マイカ、ドロマイト、ライム、硫酸バリウム又は二酸化チタンを意味する。この場合、乾燥した顔料調製物の粉末化以前にこれらを添加するのが特に有利であることがわかっている。
本発明の対象は、本発明の顔料調製物を製造する方法において、顔料分散剤及び式(I)のモノアゾ顔料を互いに混合するか又はそれらの製造工程の
任意の時点で互いに作用させ合うことを特徴とする、上記方法にも関する。
例えば乾燥した顆粒状態又は粉末状態の各成分を粉砕前又は後で混合してもよいし、一成分を他の成分に湿って状態の又は乾燥した状態で添加してもよい。例えば湿ったプレスケーキ状物の状態の成分に混合してもよい。
この混合は例えばアシドペースティング、アシド膨潤化によって、乾燥状態、湿った状態で例えばニーダーで混練することによって、又は懸濁状態で粉砕することによって又はこれらの方法の組合せによって行うことができる。粉砕は水、溶剤、酸又は粉砕助剤、例えば塩の添加下に実施することができる。
混合は式(I)のモノアゾ顔料の製造工程の間に顔料分散剤を式(I)のモノアゾ顔料に添加することによっても行うことができる。式(I)のモノアゾ顔料の特に有利な製造法はヨーロッパ特許出願公開第0,894,831A1号明細書に開示されたアゾカップリング生成物の、場合によっては後続の仕上げ処理を含めた製造法である。
本発明の顔料調製物の両方の成分がアゾ系着色剤であるので、製造は混合カップリングによっても又は一方の成分をもう一方の成分の存在下にアゾカップリングすることによっても行うことができる。
湿った顔料調製物を乾燥する場合には、公知の乾燥装置、例えば乾燥器、バケツ−ホイール式乾燥器(Schaufelradtrockner)、接触乾燥器及び特にスピンフラッシュ乾燥器及び噴霧乾燥器を用いることができる。適当な乾燥装置を選択することによってダストが少なく、かつ、自由流動性の粉末又は顆粒を製造することもできる。
顔料調製物は乾燥状態、湿った状態又は懸濁物の状態の各成分を粉砕することによって、特に各成分を塩混練(salt kneading)によって製造するのが有利である。別の特に有利な製造方法は式(I)のモノアゾ顔料の製造の間に、即ち式(I)のモノアゾ顔料のアゾカップリングの前又は間又は後で、又は式(I)のモノアゾ顔料の仕上げ加工の前、間又は後で式(I)のモノアゾ顔料に顔料分散剤を添加する。第三の有利な製造変法は乾燥状態の両方の成分を粉末化する前に混合するものである。
特に有利な製造変法は塩混練法である。この目的のためには式(I)の粗顔料を本発明の顔料分散剤と一緒に有機系液体と及び混練可能な高粘度のペーストの状態の結晶質の塩と混練する。この場合には、120nm以下、好ましくは100nm以下の平均粒度d50を有する顔料調製物が生じる。
塩としては一価、二価又は三価の金属イオンの塩、例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金属イオンと無機酸、例えば塩酸、硫酸又はリン酸と一緒に又は有機酸、例えば炭素原子数1〜6の有機酸、例えば蟻酸及び酢酸との塩が適している。特に有利な塩は蟻酸ナトリウム;酢酸ナトリウム又はカルシウム;クエン酸ナトリウム;酒石酸カリウム;塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化亜鉛又は塩化アルミニウム;硫酸ナトリウム又は硫酸アルミニウム;炭酸カルシウム;又はこれらの塩の混合物及び特に好ましくは塩化ナトリウムが適する。これらの塩は大量に、例えば式(I)のモノアゾ顔料の重量を規準として少なくとも1〜10倍、好ましくは2〜8倍、特に好ましくは3〜6倍の量で使用される。更に大量に使用することもできるが、不経済である。
市販の塩は粗粒状であってもよく、使用する前に塩用ニーダーで粉砕することによって細かく砕いてもよい。
有機系液体は粉砕物が粘性で弛んだ物質を生じる様な量で使用される。使用量は式(I)のモノアゾ顔料の重量を規準として0.5〜5倍量、好ましくは1〜2倍量である。有機系液体としては、モノアゾ顔料及び塩をできるだけ溶解せず、かつ、α相からβ相への結晶相変換を妨害しないものが適する。この様な有機系液体の例には炭素原子数1〜10のアルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール類、例えばn−ブタノール、イソブタノール、第三ブタノール、ペンタノール類、例えばn−ペンタノール、2−メチル−2−ブタノール、ヘキサノール類、例えば2−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、2−メチル−2−ヘキサノール、3−エチル−3−ペンタノール、オクタノール類、例えば2,4,4−トリメチル−2−ペンタノール、シクロヘキサノール;又はグリコール類、例えばエチレングリコール、ジ−、トリ−又はテトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ−、トリ−又はテトラプロピレングリコール、ソルビトール又はグリセリン;ポリグリコール類、例えばポリエチレン−又はポリプロピレングリコール;エーテル類、例えばメチルイソブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン又はジオキサン;グリコールエーテル、例えばエチレン−又はプロピレングリコールのモノアルキルエーテル又はジエチレングリコール−モノアルキルエーテル(この場合アルキルはメチル、エチル、プロピル及びブチルである)、例えばブチルグリコール又はメトキシブタノール;ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、特に平均分子量350〜550g/モルのもの、及びポリエチレングリコールジメチルエーテル、特に平均分子量250〜500g/モルのもの;ケトン類、例えばアセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン又はシクロヘキサノン;脂肪族酸アミド、例えばホルムアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド又はN,N−ジメチルアセトアミド;尿素誘導、例えばテトラメチル尿素;又は環状カルボン酸アミド、例えばN−メチルピロリドン、バレロラクタム又はカプロラクタム;エステル類、例えばカルボン酸−C〜C−アルキルエステル、例えば蟻酸ブチルエステル、酢酸エチルエステル又はプロピオン酸プロピルエステル;又はカルボン酸−C〜C−グリコールエステル;又はグリコールエーテルアセテート、例えば1−メトキシ−2−プロピルアセテート;又はフタル酸ジ−又は安息香酸アルキルエステル、例えば安息香酸−C〜C−アルキルエステル又は−C〜C12−アルキルフタル酸ジエステル;環状エステル、例えばカプロラクトン;ニトリル類、例えばアセトニトリル、脂肪族又は芳香族アミン類、例えばジメチルアニリン又はジエチルアニリン;場合によってはハロゲン化された脂肪族炭化水素又は芳香族炭化水素、例えばベンジン、ピネン、四塩化炭素、トリ−又はテトラクロロエチレン、テトラクロロエタン、ベンゼン又はアルキル、アルコキシ、ニトロ、シアノ又はハロゲンで置換されたベンゼン、例えばトルエン、キシレン、エチルベンゼン、アニソール、ニトロベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、ベンゾニトリル又はブロモベンゼン;又は他の置換された芳香族化合物、例えばフェノール類、アミノフェノール類、クレゾール、ニトロフェノール、フェノキシエタノール又は2−フェニルエタノール;芳香族ヘテロ環化合物、例えばピリジン、モルホリン、ピコリン又はキノリン;1,3−ジメチル−2−イミダゾーリジノン;スルホン及びスルホキシド、例えばジメチルスルホキシド及びスルホラン、並びにこれらの有機系液体の混合物がある。グリコール及びグリコールエーテル類、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール又はブチルグルコール、アミン類、例えばアニリン、ジエチルアニリン、ジメチルアニリン、n−ブチルアミン、o−トルイジン又は獣脂プロピレンジアミン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、トリエタノールアミン、トルエン、キシレン、クメン、メシチレン又はオクチルベンゼンを使用するのが特に有利である。僅かな量、使用されるモノアゾ顔料に含まれ得る水を含めた液体の総量の50重量%より多くない量の水を添加することも可能であるが、望ましくはない。
塩混練(salt kneading)の場合には酸も使用してもよい。特にリン酸、カルボン酸、例えば酢酸、ドデシルベンゼンスルホン酸及び特に硫酸を使用するのが有利である。
混練期間は意図する要求に合わせて、例えば30分〜48時間又はそれ以上であり、大抵は1〜24時間の間、特に2〜8時間の間である。
ニーダーとしてはできるだけ大きな剪断力を混練物に作用させる公知の連続及び不連続式の一本又は複数本アーム式ニーダー、特に二本アーム式の不連続式ニーダーがある。通例のブレイド形状は二本溝ブレード(Σ型又はZ型ブレードとも称される)又は咀嚼式ブレードである。
混練の際の温度は有機系液体の融点より上でそして該液体の沸点より下にあるべきである。
混練は−20〜150℃、特に50〜120℃の温度で、モノアゾ顔料の重量を規準として4〜6倍量の、塩としての塩化ナトリウム及びモノアゾ顔料の重量を規準として1〜2倍量の、有機系液体としてのジエチレングリコールと一緒に混練する。
混練の間に、必要な場合には、混練物質の粘性コンシステンシーを有機系液体及び/又は塩の後からの添加によって調節するか或いは一定に維持してもよい。混練物質のコンシステンシーは混練の間に有機系液体の蒸発によって又はモノアゾ顔料を小さい粒子に粉砕することによって変えることができる。
混練の前に一般にモノアゾ顔料の乾燥予備粉砕を例えばヨーロッパ特許出願公開第1,411,091A号明細書に説明されている通りに実施することができる。
塩混練の際に使用される塩及び有機系液体は一般に酸性pHのもとで例えば水での抽出によって除かれる。この場合に、使用した塩の溶解を促進させる酸、例えば塩酸、硫酸又は酢酸を使用する。一般に3より低いpH、好ましくは1〜2に調製するか又は1〜10重量%の酸中で攪拌抽出を実施する。この抽出のためには、有機系溶剤も添加してもよい。この抽出は、媒体が液体のままである限り、場合によっては混合物の沸点以上でも任意の温度で実施することができる。水性媒体中で実施するのが特に有利であるので、0〜100℃の温度、特に60℃と沸騰温度との間で選択される。
本発明に従う方法によって製造される顔料調製物は通例の方法で、例えば濾過、デカンテーション又は遠心分離によって分離することができる。濾過するのが特に有利である。溶剤は洗浄によって除くこともできる。
本発明の顔料調製物は好ましくは乾燥した固体状態、自由流動性の粉末形態で又は顆粒として使用できるが、水性プレスケーキ状物としても使用できる。
塩混練の間、抽出の間にプレスケーキに又は乾燥後に前述の助剤を添加してもよい。
本発明の顔料調製物は天然又は合成の高分子有機物質、例えば合成物質、樹脂、ワニス、塗料、電子写真用トナー及び顕色剤、エレクトレット物質、カラーフィルター、印刷インクを含めたインク類及び種子製品を着色するために使用することができる。
本発明の顔料調製物で顔料化することができる高分子有機材料には例えばセルロース化合物、例えばセルロースエーテル及び−エステル、例えばエチルセルロース、ニトロセルロース、セルロースアセテート又はセルロースブチラート、天然結合剤、例えば脂肪酸、油脂、樹脂及びそれの転化生成物、又は合成樹脂、例えば重縮合体、重付加物、重合体及び共重合体、例えばアミノプラスト、特に尿素−及びメラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、フェノプラスト樹脂及びフェノール樹脂、ノボラック又はレゾール、尿素樹脂、ポリビニル、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルアセテート又はポリビニルエーテル、ポリカルボナート、ポリオレフィン、例えばポリスチレン、ポリエ塩化ビニル、ポリエチレン又はポリプロピレン、ポリ(メタ)アクリレート及びそれらの共重合体、例えばポリアクリル酸エステル又はポリアクリルニトリル、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、クマロン−インデン樹脂、炭化水素樹脂、エポキシ樹脂、色々な硬化メカニズムを持つ不飽和合成樹脂(ポリエステル、アクリレート)、ワックス、アルデヒド樹脂、ケトン樹脂、ゴム類、及びそれらからの誘導体及びラテックス、カゼイン、シリコーン、シリコーン樹脂のそれぞれ単独又はそれらの混合物がある。
これらの場合、前述の高分子有機化合物が可塑性物質、溶融物又は紡糸用溶液、分散物、ワニス、塗料又は印刷インクで存在しているかどうかは重要ではない。用途目的次第で、本発明の顔料調製物をブレンドとして又は製造された生成物の状態又は分散物の状態で利用することも有利であることが分かっている。
本発明の対象は、着色に有効な量の本発明の顔料調製物を含有する高分子有機材料にも関する。
本発明の顔料調製物は、顔料化すべき高分子有機物質を規準として0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%の量で使用される。
本発明の顔料調製物は電子写真トナー及び顕色剤、例えば一成分又は二成分粉末トナー(一成分又は二成分顕色剤ともいう)、磁性トナー、液体トナー、重合トナー及び特殊トナーにおいて着色剤として使用するのにも適している。
代表的なトナー用結着剤(バインダー)は重合樹脂、重付加樹脂及び重縮合樹脂、例えばスチレン系樹脂、スチレンアクリレート樹脂、スチレンブタジエン樹脂、アクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノールエポキシド樹脂、ポリスルホンポリウレタンの単独又はそれらの組合せ、並びに他の内容物質、例えば電荷制御剤、ワックス又は流動助剤を含有していても又はこれらの添加成分で後で変性されているポリエチレン及びポリプロピレンがある。
更に本発明の顔料調製物は、粉末状態の着色剤として及び例えば金属、木材、合成樹脂、ガラス、セラミック、コンクリート、繊維材料、紙又は合成樹脂よりなる対象物の表面被覆に使用される静電的又は動電的に噴霧塗装可能な粉末被覆材料において着色剤としても適している。
更に本発明の顔料調製物は水性系及び非水性系ベースのインクジェットインキにおいて並びにホットメルト法で加工されるインクにおいて着色剤として適している。
インクジェットインクにおいては本発明の顔料調製物は他の着色剤、例えば無機系又は有機系顔料及び/又は染料を用いて陰影を付けてもよい。この場合には、着色剤として顔料及び/又は染料を含有するイエロー、マゼンタ、シアン及び黒色のインクよりなるインクセットにおいて使用される。更に、追加的に1種類以上のいわゆる“スポットカラー”、例えばオレンジ色、緑色、青色、金色及び銀色を含むインクセットにおいても使用することができる。
この場合、これらは着色剤として黒色の調製物が特にカーボンブラック、特にガスブラック又はファーネスブラックを含有する印刷インクのセット;シアン調製物が特にフタロシアニン、インダントロン又はトリアリールカルボニウム顔料の群のうちの顔料を含有する印刷インクのセット、特にピグメント色数がピグメントブルー15、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー16、ピグメントブルー56、ピグメントブルー60又はピグメントブルー61;好ましくはモノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、βナフトール顔料、ナフトールAS顔料、レーキしたアゾ顔料、金属錯塩顔料、ベンズイミダゾロン顔料、アンタントロン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、ペリレン顔料、チオインジゴ顔料、トリアリールカルボニウム顔料又はジケトピロロピロール顔料を含有するマゼンタ調製物、特にピグメント色数が、ピグメントレッド2、ピルメントレッド3、ピグメントレッド4、ピグメントレッド5、ピグメントレッド9、ピグメントレッド12、ピグメントレッド14、ピグメントレッド38、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:3、ピグメントレッド48:4、ピグメントレッド53:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド112、ピグメントレッド122、ピグメントレッド144、ピグメントレッド146、ピグメントレッド147、ピグメントレッド149、ピグメントレッド168、ピグメントレッド169、ピグメントレッド170、ピグメントレッド175、ピグメントレッド176、ピグメントレッド177、ピグメントレッド179、ピグメントレッド181、ピグメントレッド184、ピグメントレッド185、ピグメントレッド187、ピグメントレッド188、ピグメントレッド207、ピグメントレッド208、ピグメントレッド209、ピグメントレッド210、ピグメントレッド214、ピグメントレッド242、ピグメントレッド247、ピグメントレッド253、ピグメントレッド254、ピグメントレッド255、ピグメントレッド256、ピグメントレッド257、ピグメントレッド262、ピグメントレッド263、ピグメントレッド264、ピグメントレッド266、ピグメントレッド269、ピグメントレッド270、ピグメントレッド272、ピグメントレッド274、ピグメントバイオレット19、ピグメントバイオレット23又はピグメントバイオレット32;モノアゾ、ジスアゾ、ベンズイミダゾーリン、イソインドリノン、イソインドリン又はペリノン顔料よりなる群から選択される顔料を含有する黄色の調製物、特に以下のピグメント色数のもの、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー3、ピグメントイエロー12、ピグメントイエロー13、ピグメントイエロー14、ピグメントイエロー16、ピグメントイエロー17、ピグメントイエロー73、ピグメントイエロー74、ピグメントイエロー81、ピグメントイエロー83、ピグメントイエロー87、ピグメントイエロー97、ピグメントイエロー111、ピグメントイエロー120、ピグメントイエロー126、ピグメントイエロー127、ピグメントイエロー128、ピグメントイエロー139、ピグメントイエロー151、ピグメントイエロー154、ピグメントイエロー155、ピグメントイエロー173、ピグメントイエロー174、ピグメントイエロー175、ピグメントイエロー176、ピグメントイエロー180、ピグメントイエロー181、ピグメントイエロー191、ピグメントイエロー194、ピグメントイエロー196、ピグメントイエロー213又はピグメントイエロー219;好ましくはジスアゾ顔料、βナフトール顔料、ナフトールAS顔料、ベンズイミダゾロン顔料又はペリノン顔料よりなる群から選択される顔料を含有するオレンジ色調製物、特にピグメント色数が、ピグメントオレンジ5、ピグメントオレンジ13、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ36、ピグメントオレンジ38、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ62、ピグメントオレンジ68、ピグメントオレンジ70、ピグメントオレンジ71、ピグメントオレンジ72、ピグメントオレンジ73、ピグメントオレンジ74又はピグメントオレンジ81;フタロシアニン顔料を含有する緑色調製物、特にピグメント色数がピグメントグリーン7又はピグメントグリーン36のものがある。
更にインクセットは更に陰影付け染料、好ましくはC.I.アシドイエロー17及びC.I.アシドイエロー23;C.I.ダイレクトイエロー86、C.I.ダイレクトイエロー98及びC.I.ダイレクトイエロー132;C.I.リアクティブイエロー37;C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー120、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー155及びC.I.ピグメントイエロー180;C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクトレッド11、C.I.ダイレクトレッド37、C.I.ダイレクトレッド62、C.I.ダイレクトレッド75、C.I.ダイレクトレッド81、C.I.ダイレクトレッド87、C.I.ダイレクトレッド89、C.I.ダイレクトレッド95及びC.I.ダイレクトレッド227;C.I.アシドレッド1、C.I.アシドレッド8、 C.I.アシドレッド80、C.I.アシドレッド81、C.I.アシドレッド82、C.I.アシドレッド87、C.I.アシドレッド94、C.I.アシドレッド115、C.I.アシドレッド131、C.I.アシドレッド144、C.I.アシドレッド152、C.I.アシドレッド154、C.I.アシドレッド186、C.I.アシドレッド245、C.I.アシドレッド249及びC.I.アシドレッド289;C.I.リアクティブレッド21、C.I.リアクティブレッド22、C.I.リアクティブレッド23、C.I.リアクティブレッド35、C.I.リアクティブレッド63、C.I.リアクティブレッド106、C.I.リアクティブレッド107、C.I.リアクティブレッド112、C.I.リアクティブレッド113、C.I.リアクティブレッド114、C.I.リアクティブレッド126、C.I.リアクティブレッド127、C.I.リアクティブレッド128、C.I.リアクティブレッド129、C.I.リアクティブレッド130、C.I.リアクティブレッド131、C.I.リアクティブレッド137、C.I.リアクティブレッド160、C.I.リアクティブレッド161、C.I.リアクティブレッド174及びC.I.リアクティブレッド180を含有する。
インクジェットインクは一般に本発明の顔料調製物を全部で0.5〜15重量%、好ましくは1.5〜8重量%(乾燥物計算)含有している。
マイクロエマルジョンは有機溶剤、水及び場合によっては追加的なヒドロトロープ物質(界面媒介剤)をベースとしている。マイクロエマルジョンは一般に0.5〜15重量%、好ましくは1.5〜8重量%の本発明の顔料調製物、5〜99重量%の水及び0.5〜94.5重量%の有機溶剤及び/又はヒドロトロープ化合物を含有している。
“溶剤ベースの”インクジェットインクは好ましくは0.5〜15重量%の本発明の顔料調製物、85〜99.5重量%の少なくとも1種類の有機溶剤及び/又はヒドロトロープ化合物を含有している。
ホットメルトインクは大抵は、室温で固体でありそして加温した際に液体になるワックス、脂肪酸、脂肪アルコール又はスルホンアミドをベースとしている。その際に有利な溶融範囲は約60℃〜約140℃である。ホットメルトインクジェットインクは例えば実質的に20〜90重量%のワックス及び1〜10重量%の本発明の顔料調製物よりなる。更に0〜20重量%の(“染料溶解剤”として)追加的なポリマー、0〜5重量%の分散助剤、0〜20重量%の粘度変更剤、0〜20重量%の可塑剤、0〜10重量%の粘着性付与剤、0〜10重量%の透明性安定剤(例えばワックスの結晶化を阻止する)並びに0〜2重量%の酸化防止剤を含有していてもよい。
更に本発明の顔料調製物はカラーフィルターの着色剤として添加物のため及び減法混色発生(subtractive color generation)のための両方でも適している。例えば電気光学システム、例えばテレビの画面、LCD(液晶ディスプレー)、電荷結合素子、プラズマディスプレー又はアクティブ(捻じれネマチック)又はパッシィブ(超捻じれネマチック)の強誘電ディスプレー又は発光ダイオードーでもよい電子発光ディスプレーにも適し、並びに電子インク(“e−インク”)又は電子ペーパーのための着色剤としても適している。
カラーフィルターを製造する場合には、反射カラフィルター並びに透過カラーフィルターはペースト状の顔料又は適当なバインダー(アクリレート、アクリルエステル、ポリイミド、ポリビニルアルコール、エポキシド、ポリエステル、メラミン、ゼラチン、カゼイン)中の顔料化されたフォトレジストとしてそれぞれのLCD−構成要素(例えばTFT−LCD=薄膜トランジスタ液晶ディスプレー又は例えば(S)TN−LCD=(超)捻じれネマチック−LCD)の上に塗布される。高い熱安定性の他に、安定なペースト或いは顔料化されたフォトレジストのために高い顔料純度が必要条件である。更に顔料化されたカラーフィルターはインクジェット印刷法又は他の適当な印刷法によっても塗布することができる。
本発明の顔料調製物の黄色の色調は、カラーフィルターの色セットの赤−緑−青(R、G、B)の陰影付け、とくに赤及び緑色の陰影付けに非常に適している。これらの三色は別々の色点として互い合い並んで存在しており、バックライトが当てられるとフルカラー像を生じる。
赤色の色点のための代表的な着色剤はピロロピロール顔料、キナクリドン顔料及びアゾ顔料、例えば P.R. 254、P.R. 209、P.R.175 及び P.O. 38のそれぞれ単独又は混合物である。
緑色の色点のためには代表的にフタロシアニン着色剤、例えばP.G.36 及びP.G.7が使用される。
青色の色点のためには代表的にハロゲン化されていないか又はハロゲン化度が小さいフタロシアニン着色剤、例えばP.B.15:6が使用される。
必要な場合にはそれぞれの色点は陰影付けのために別の色が混入され得る。
本発明の対象は更に、本発明の顔料調製物を色付けに有効な量で含有するカラーフィルターにも関する。
本発明の顔料調製物が式(I)の公知のモノアゾ顔料の性質に勝ることは驚くべきことでり、かつ、予期できなかったことである。
本発明の顔料調製物は優れた色特性及び流動特性、特にその高い凝集安定性、易分散性、良好な流動性、高い色強度、透明性及び彩度(色度)が顕著である。多くの使用媒体においてこのものは容易に、かつ、高度な細かさまで分散することができる。この種類の顔料分散物は塗料及び印刷インク濃厚物の顔料高含有水準でも顕著な流動性を発揮する。他の性質、例えば光沢、耐オーバーコーティング性、耐溶剤性、耐アルカリ及び耐酸性、耐光性及び耐候性、及び色調の高透明性が非常に良好である。
本発明の顔料調製物はカラーフィルターにおいて顕著な効果をもたらすことができる。このものは高いコントラストを保証しそしてカラーフィルターで使用する場合に求められるその他の要求、例えば高い温度安定性又は急勾配で狭い吸収バンドを満足する。このものはまた、その高い色強度のおかげで及び、ノズルを閉塞させずそして高い透明性を発揮する低粘度のインクジェットインクでの高い貯蔵安定性のためにインクジェットで使用するのにも適している。
全く特別な要求がカラーフィルター材料の場合に使用される着色剤に負荷される。
満足させなければならない重要な技術的パラメータは以下の通りである:
- 高い熱安定性:カラーフィルターの製造工程の間に個々の適用された層が加熱されるので、顔料調製物は1時間まで300℃までの温度に耐えなければならない。
- カラーフィルター系での良好な分散性;
- それぞれに適用されるカラーフィルター層の急激で狭い吸収バンド;
- 高いコントラスト;
- カラーフィルター媒体中での高く安定な粘度:高すぎる粘度は液体がガラス基板の上に均一に分布することを阻止しそして結果として像の品質を低下させる;
- 加工の際の環境毒性がない;
- 凝集挙動がない;
- 適用した(顔料を混入した)カラーフィルターが非常に滑らか(凹凸がない)表面である;
- 耐酸性がある(例えばエッチング法に適する);
- 耐溶剤性である。
塗料分野、水不含の溶剤系ワニス系における顔料調製物の性質を評価するために、多様な公知のワニスの内から中油アルキッド樹脂及びブタノールエーテル化メラミン樹脂(AM)をベースとするアルキッド−メラミン樹脂ワニスを選択した。
粘度の測定をミルベースを最終顔料濃厚物に希釈した後に、Erichsen社のロスマン式(Rossman) ビスコスパチュラ(viscospatula)・タイプ301を用いて測定した。
以下の実施例において、他に指摘がない限り、百分率は重量%でありそして部は重量部である。
450gの微粉化された塩化ナトリウム、75gの式(I)の顔料(ヨーロッパ特許出願公開第0,894,831A号明細書の実施例1に相応して製造されたもの)、3.9gの顔料分散剤(ヨーロッパ特許出願公開第0,076,024A号明細書、実施例1と同様に1モル分率のアセト酢酸アニリド及び1モル分率のアセト酢酸−4−スルファニリドをジクロロベンジジンの1モル分率のビスジアゾニウム塩ヒドロクロライドで混合カップリング反応させ、次いでジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライドと反応させて製造したもの)及び115mLのジエチレングリコールをΣ型アームを持つニーダーで8時間40℃で混練する。この混練物を4Lの5重量%濃度硫酸中で40℃で2時間攪拌し、懸濁物を吸引濾過し、プレスケーキ状物を水で塩不含状態まで洗浄しそして80℃で乾燥する。75gの本発明の顔料調製物が得られる。
450gの微粉化された塩化ナトリウム、75部の式(I)の顔料(ヨーロッパ特許出願公開第0,894,831A号明細書の実施例1に相応して製造されたもの)及び115mLのジエチレングリコールを、Σ型アームを持つニーダーで8時間40℃で混練する。この混練物を4Lの5重量%濃度硫酸中で40℃で2時間攪拌し、懸濁物を吸引濾過し、プレスケーキ状物を水で塩不含状態まで洗浄しそして80℃で乾燥する。このものは75gの本発明の顔料顆粒を含有している。50gの顔料顆粒を5gの顔料分散剤(ヨーロッパ特許出願公開第0,076,024A号明細書、実施例1と同様に1モル分率のアセト酢酸アニリド及び1モル分率のアセト酢酸−4−スルファニリドをジクロロベンジジンの1モル分率のビスジアゾニウム塩ヒドロクロライドで混合カップリング反応させ、次いでジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライドと反応させて製造したもの)と一緒に乾燥粉末化する。
1125gの微粉化された塩化ナトリウム、187.5gの式(I)の顔料(ヨーロッパ特許出願公開第0,894,831A号明細書の実施例1に従って製造したもの)、9.4gの顔料分散剤(ヨーロッパ特許出願公開第0,076,024A号明細書、実施例1と同様に1モル分率のアセト酢酸アニリド及び1モル分率のアセト酢酸−4−スルファニリドをジクロロベンジジンの1モル分率のビスジアゾニウム塩ヒドロクロライドと混合カップリング反応させ、次いでジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライドと反応させて製造したもの)、9.4gの分散助剤、及び310mLのジエチレングリコールをΣ型羽根を持つニーダーで8時間、85℃で混練する。この混練物を10Lの5重量%濃度硫酸中で40℃で2時間攪拌し、懸濁物を吸引濾過し、プレスケーキ状物を水で塩不含状態まで洗浄しそして80℃で乾燥し、そしてこの顆粒を粉末化する。185gの顔料調製物が得られる。
顔料調製物の色特性の試験:
色強度、色純度及び明度の測定:
色強度、色純度及び明度を測定するために、1部の各顔料調製物を9部の水性ベースのワニス系と混合し、次いで分散させる。この場合に得られる粉砕混合物それぞれ2部を、白色低減度測定(white reduction)において、100部の標準白色分散物と混合均一化しそしてテストチャートに書き込む。次いで色特性(色強度、色純度、及び明度)をミノルタ社のCM-3700d分光光度計を用いて測定する。
透明度の測定:
透明度を測定するために、それぞれ4部の摩砕した混合物を9部の蒸留水及び7部のアクリレートワニスと混合均一化しそしてテストチャートに書き込む。次いで透明度を視覚的に評価する。
色強度、純度差dC、光度差dL及び透明度のために使用した基準は、ヨーロッパ特許出願公開第0,894,831号明細書の実施例1に従って製造した顔料である。
実施例1、2及び3で得られた本発明の顔料調製物は非常に高い色強度、純粋で明るい色調、及び高い透明度に特徴がある。実施例1の本発明の顔料調製物は基準に比較して著しく高い色強度及び顕著に高い透明度を発揮する。
着色剤調製物の製造:
粉末或いはプレスケーキ状物としての本発明の顔料調製物を脱イオン水中で後述の分散剤、有機溶剤及び他の添加物と一緒にペースト状にし、次いでこのペースト状物をディソルバーを用いて均一化しそして予備分散させる。これを冷却下に3時間に亙ってビーズミルを用いて微細分散させる。この分散物を脱イオン水で所望の顔料濃厚物に調整する。
以下の実施例に記載の着色剤調製物を前述の方法によって製造する。その際に、記載した量の以下の各成分を100部のそれぞれの着色剤調製物が生じるように使用した。
例A(比較例):
20 部の ヨーロッパ特許出願公開第0,894,831号明細書の実施例1に従って製造した式(I)の顔料
2.5部の アクリレート樹脂,Na塩(分散剤)
1.2部の ポリエチレングリコールアルキルエーテル、Na塩(分散剤)
7.5部の プロピレングリコール
0.2部の 保存剤
残量の 水
粒度d50: 142nm。
例B(実施例):
着色剤調製物の製造を例Aと同様に行うが、その際に式(I)の顔料の代わりに実施例1の本発明の顔料調製物を使用した。粒度d50: 80nm。
例C(実施例):
着色剤調製物の製造を例Aと同様に行うが、その際に式(I)の顔料の代わりに実施例2の本発明の顔料調製物を使用した。
例D(実施例):
着色剤調製物の製造を例Aと同様に行うが、その際に式(I)の顔料の代わりに実施例3の本発明の顔料調製物を使用した。
印刷特性の評価:
印刷特性を評価するために、例B〜Dの着色剤調製物から試験用インクを製造しそしてそれの印刷性を熱式インクジェット印刷機を用いて実験した。
試験用インクを製造するために、着色剤調製物を粉砕用媒体及び場合によっては粗大分を分離するために最初に1μmのフィルターに通して微細濾過する。その後に濾過されたその着色剤調製物を水で希釈しそして別の低分子量アルコール及びポリオールと混合し、その際に顔料含有量をインク(100重量%)を基準として5重量%に調製する。プリンターHP 960C (製造元:Hewlett Packard)を用いて、市販の基準紙(コピー用紙)及びHewlett Packard社の特殊紙( プレミアム紙)に試験用インクで像を印刷する。印刷像の品質及び等級を目視検査で評価する。
光学密度の評価:
光学密度を評価するために、試験用インクをDataCopy社の非塗工紙にプリンターHP 960C(製造元:Hewlett Packard)を用いて印刷しそして光学密度をGretag MacBeth社の分光光度計によって測定した。
光沢測定:
光沢を測定するために試験用インクをEpson社のプレミアム光沢紙にプリンターHP 960C(製造元:Hewlett Packard)を用いて全面印刷しそして光沢をByk Gardner社の光沢測定装置によって角度20°或いは60°で測定した。
例B〜Dの着色剤調製物から製造される試験用インクは非常に低い粘度を有しそして非常に良好な印刷性を示す。特に印刷過程でのそれぞれの試験用インクの高い信頼性(非常に良好な印刷挙動で、ノズル閉塞がない)及び使用した色々の紙への卓越した品質で非常に均一な印刷像をもたらす。例B〜Dの着色剤調製物から製造される試験用インクでの未塗工紙(普通紙)への印刷は、基準に比較して高い光学密度を示しそしてプレミアム光沢紙には非常に高い光沢を示す。
カラーフィルターについての試験:
最初にカラーフィルター用ペーストを製造する。このものは顔料組成物、バインダー、溶剤及び分散助剤よりなる。
処方:
73gのプロピレングリコールモノエチレンエーテルアセテート(PGMEA)を17gの分散剤と一緒に震盪する。この混合物を10分間、塗料用震盪攪拌器で震盪する。実施例1、2又は3からの10gの顔料調製物を添加する。この混合物を10分間、塗料用震盪攪拌器で震盪する。上記の混合物をジルコニウム球(Φ0.3mm)と混合する。その混合物を3時間、塗料用震盪攪拌器で震盪する。この分散物を次いで濾過する。その分散物の粘度を23℃±0.5℃の温度及び250s−1の剪断速度で回転式粘度計を用いて測定する。
30gの塗料混合物(90%のPGMEA及び10%の樹脂)を20gの上記分散物と一緒にする。
この場合に得られるカラーフィルター用ペーストをガラス製基体にスピンコーターによって塗布し、カラーフィルターフィルムを製造する。透明度、色調値、熱安定性及びコントラストをこのカラーフィルターフィルムについて測定する。塗工ガラス製基体の透過率を400〜700nmの使用範囲内で分光光度法で測定し、色相値はCIE色三角x、y、Y−値を用いて記載する。その際xはこの場合、青−赤軸であり、yは青−緑軸でありそしてYは輝度である。
透過率を測定した後に、塗工されたガラス製基体を80℃に10分間加熱する。次いで透過率及びx、y、Y値を測定する。塗工されたガラス製基体を今度は250℃に1時間加熱しそして再び透過率及びx、y、Y値を測定する。
更にカラーフィルター用ペーストを用いてフルカラー塗装しそして白色ペーストで希釈した後にいわゆる低減度測定塗装物をナイフコーティングによって作製し、その色特性を評価する。
結果:
実施例1、2及び3の顔料調製物を用いてカラーフィルターを試験した:
分散物の粘度:
Figure 0005008657
塗装物は高い透明度及び色強度及び純粋な色調を示す。
次いで3mLのカラーフィルター用ペーストをピペットで採り、ガラス製基体にスピンコーティング法によって350rpmの回転速度で20秒間塗布する。カラーフィルターフィルムの色特性を次いで分光光度計によって測定する。
80℃でのx、y、Y - 値:
Figure 0005008657
400〜700nmでの80℃透過率値:
実施例1からの顔料調製物を用いたカラーフィルター:
Figure 0005008657
実施例2からの顔料調製物を用いたカラーフィルター:
Figure 0005008657
実施例3からの顔料調製物を用いたカラーフィルター:
Figure 0005008657
3つの全ての実施例において熱安定性は良好である。

Claims (12)

  1. 式(1)
    Figure 0005008657
    で表されるモノアゾ顔料及び該式(1)のモノアゾ顔料の重量を規準として0.1〜40重量%の量の顔料分散剤を含有する顔料調製物において、該顔料分散剤がジスアゾ化合物組成されており、その際にジスアゾ化合物の少なくとも30重量%が式(II)
    Y−X−A−X−Z (II),
    [式中、Aはビフェニレン、3,3’−ジクロロビフェニレン、3,3’−ジメトキシビフェニレン、3,3’−ジメチルビフェニレン又は2,2’−ジクロロ−3,3’−ジメトキシビフェニレンであり;
    Xは基−NH−CO−CH(COCH)−N=N−、−N=N−CH(COCH)−CO−NH−又は−N=N−であり;
    Yは置換された又は非置換のフェニル、ピラゾリン−5−オン−4−イル、1−フェニルピラゾリン−5−オン−4−イル、2−ヒドロキシナフチル−1又は2−ヒドロキシ−3−(フェニルアミノカルボニル)ナフチル−1を意味し、その際に置換基はC〜C−アルキル基、C〜C−アルコキシ基、ニトロ、ハロゲン又はC〜C−アルコキシカルボニル基であり、そして
    ZはYの意味を有しそして追加的にアンモニウム塩の状態で存在するスルホン酸基で置換されている。]
    で表される非対称ジスアゾ化合物であることを特徴とする、顔料調製物。
  2. 顔料分散剤が式(I)のモノアゾ顔料の重量を規準として0.5〜25重量%の量で含まれる、請求項1に記載の顔料調製物。
  3. 式(II)の非対称ジスアゾ化合物がジスアゾ化合物の40〜60重量%である、請求項1又は2に記載の顔料調製物。
  4. Aが3,3’−ジクロロベンジジンの意味を有する、請求項1〜3のいずれか一つに記載の顔料調製物。
  5. Yがフェニルを意味しそしてXが-NH-CO-CH(COCH3)-N=N- 又は-N=N-CH(COCH3)-CO-NH- を意味する、請求項1〜4のいずれか一つに記載の顔料調製物。
  6. Zが4−スルホフェニルを意味しそしてXが
    -NH-CO-CH(COCH3)-N=N- 又は -N=N-CH(COCH3)-CO-NH- を意味する、請求項1〜5のいずれか一つに記載の顔料調製物。
  7. Aが3,3’−ジクロロベンジジンを意味し、
    Yがフェニルを意味し、
    Xが-NH-CO-CH(COCH3)-N=N-又は -N=N-CH(COCH3)-CO-NH-を意味し、
    Zが4−スルホフェニル−ジオクタデシルジメチルアンモニウムを意味する、
    請求項1〜6のいずれか一つに記載の顔料調製物。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の顔料調製物を製造する方法において、顔料分散剤及び式(I)のモノアゾ顔料を互いに混合するか又はそれらの製造工程の任意の時点で互いに作用させ合うことを特徴とする、顔料調製物の製造方法。
  9. 式(I)の粗顔料及び顔料分散剤を結晶質の塩及び有機系液体と高粘度のペーストの状態に混練する、請求項8に記載の方法。
  10. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の顔料調製物を天然又は合成源の高分子有機物質、電子写真トナー及び顕色剤、エレクトレット物質、カラーフィルター、インク、印刷インク及び種子製品を着色するために使用する方法。
  11. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の顔料調製物を着色に有効な量で含有する高分子有機物質。
  12. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の顔料調製物を着色に有効な量で含有するカラーフィルター。
JP2008509324A 2005-05-06 2006-04-20 アゾ顔料をベースとする顔料調製物 Expired - Fee Related JP5008657B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102005021160A DE102005021160A1 (de) 2005-05-06 2005-05-06 Pigmentzubereitung auf Basis einer Azopigments
DE102005021160.7 2005-05-06
PCT/EP2006/003626 WO2006119847A2 (de) 2005-05-06 2006-04-20 Pigmentzubereitung auf basis eines azopigments

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008540706A JP2008540706A (ja) 2008-11-20
JP2008540706A5 JP2008540706A5 (ja) 2012-05-10
JP5008657B2 true JP5008657B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=37111517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008509324A Expired - Fee Related JP5008657B2 (ja) 2005-05-06 2006-04-20 アゾ顔料をベースとする顔料調製物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7855041B2 (ja)
EP (1) EP1888691B1 (ja)
JP (1) JP5008657B2 (ja)
DE (2) DE102005021160A1 (ja)
WO (1) WO2006119847A2 (ja)

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4967378B2 (ja) 2005-03-29 2012-07-04 セイコーエプソン株式会社 インク組成物
EP1927633A1 (en) 2006-11-30 2008-06-04 Seiko Epson Corporation Ink composition, two-pack curing ink composition set, and recording method and recorded matter using these
JP5472670B2 (ja) 2007-01-29 2014-04-16 セイコーエプソン株式会社 インクセット、インクジェット記録方法及び記録物
US8894197B2 (en) 2007-03-01 2014-11-25 Seiko Epson Corporation Ink set, ink-jet recording method, and recorded material
JP2009001691A (ja) 2007-06-22 2009-01-08 The Inctec Inc インクジェット記録用油性インク組成物
JP4766281B2 (ja) 2007-09-18 2011-09-07 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録用非水系インク組成物、インクジェット記録方法および記録物
JP2009173853A (ja) * 2007-12-28 2009-08-06 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インクセットおよびインクジェット記録方法
JP2009269397A (ja) 2008-02-29 2009-11-19 Seiko Epson Corp 不透明層の形成方法、記録方法、インクセット、インクカートリッジ、記録装置
US7905954B2 (en) * 2008-03-07 2011-03-15 Xerox Corporation Nanosized particles of benzimidazolone pigments
US20100237044A1 (en) * 2009-03-23 2010-09-23 Price William G Process for bonding a material into a solid surface material
JP5692490B2 (ja) 2010-01-28 2015-04-01 セイコーエプソン株式会社 水性インク組成物、およびインクジェット記録方法ならびに記録物
JP2011152747A (ja) 2010-01-28 2011-08-11 Seiko Epson Corp 水性インク組成物、およびインクジェット記録方法ならびに記録物
JP5812399B2 (ja) * 2011-07-15 2015-11-11 セイコーエプソン株式会社 顔料組成物、光硬化型インクジェット記録用インク組成物、インクジェット記録方法
JP2013067781A (ja) * 2011-09-08 2013-04-18 Canon Inc 顔料粒子、インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法
US8815484B2 (en) * 2011-10-12 2014-08-26 Canon Kabushiki Kaisha Toner including compound having bisazo skeleton
JP5971985B2 (ja) * 2012-02-29 2016-08-17 キヤノン株式会社 トナーの製造方法
CN104136549A (zh) 2012-02-29 2014-11-05 佳能株式会社 偶氮化合物、含有所述偶氮化合物的颜料分散剂、颜料组合物、颜料分散体和调色剂
CN105209553A (zh) 2013-05-14 2015-12-30 花王株式会社 微细有机颜料的制造方法
JP6402098B2 (ja) * 2013-05-14 2018-10-10 花王株式会社 微細有機顔料の製造方法
CN105229085B (zh) * 2013-05-14 2018-07-03 花王株式会社 微细有机颜料的制造方法
JP6123480B2 (ja) * 2013-05-22 2017-05-10 コニカミノルタ株式会社 静電潜像用現像剤
CN113248975B (zh) 2014-10-24 2023-06-16 精工爱普生株式会社 喷墨油墨组合物和喷墨记录方法
JP2016089020A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 クラリアント・インターナシヨナル・リミテツド C.i.ピグメントイエロー155とその製造方法、その顔料を用いた顔料組成物と着色剤組成物、及びそれらの着色剤としての使用
JP6604000B2 (ja) 2015-02-24 2019-11-13 セイコーエプソン株式会社 インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法
JP6604001B2 (ja) 2015-02-24 2019-11-13 セイコーエプソン株式会社 インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法、インクセット
JP6663129B2 (ja) * 2016-01-27 2020-03-11 セイコーエプソン株式会社 非水系インクジェット組成物
US10800162B2 (en) 2016-01-27 2020-10-13 Seiko Epson Corporation Non-aqueous ink jet composition
JP6733189B2 (ja) * 2016-01-28 2020-07-29 セイコーエプソン株式会社 インク組成物セット及び記録方法
CN114479509B (zh) * 2021-12-20 2023-12-05 杭州红妍颜料化工有限公司 一种分散均匀的颜料红的制备方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ201300A (en) 1981-08-11 1985-12-13 Ici Plc Pigment:fluidising compositions containing disazo compounds
DE19733307A1 (de) 1997-08-01 1999-02-04 Clariant Gmbh Chinoxalin-monoazo-acetarylid-Pigment
ES2218193T3 (es) 1999-07-09 2004-11-16 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Nueva forma pigmentaria de pigment violet 23.
DE10031558A1 (de) * 2000-06-28 2002-01-10 Clariant Gmbh Verfahren zur Konditionierung von organischen Pigmenten
GB2364322B (en) * 2000-07-04 2004-02-11 Ilford Imaging Uk Ltd Azo compounds and their use in pigment compositions
DE10135140A1 (de) * 2001-07-19 2003-01-30 Clariant Gmbh Wasserbasierende Pigmentdispersionen auf Acrylatbasis
DE10161609A1 (de) 2001-12-14 2003-06-26 Clariant Gmbh Verfahren zur Herstellung feinteiliger Azofarbmittelpräparationen für den Ink-Jet-Druck
US20050250875A1 (en) * 2002-09-26 2005-11-10 Marr Alastair M Pigment compositions for oil-based lithographic printing inks
US6936097B2 (en) 2003-04-16 2005-08-30 Cabot Corporation Modified organic colorants and dispersions, and methods for their preparation
DE10342601A1 (de) * 2003-09-12 2005-04-21 Clariant Gmbh Pigmentzusammensetzungen aus organischen und anorganischen Pigmenten
DE10348106A1 (de) * 2003-10-16 2005-05-19 Clariant Gmbh Azopigmentpräparationen für den Verpackungstief- und Flexodruck
JP4906346B2 (ja) 2003-10-20 2012-03-28 電気化学工業株式会社 液体急結剤、吹付け材料、及びそれを用いた吹付け工法
DE10353127A1 (de) 2003-11-14 2005-06-09 Clariant Gmbh Pigmentzusammensetzungen aus gelbem Disazopigment und organischem Pigment

Also Published As

Publication number Publication date
DE102005021160A1 (de) 2006-11-09
EP1888691B1 (de) 2011-02-23
JP2008540706A (ja) 2008-11-20
US7855041B2 (en) 2010-12-21
DE502006008947D1 (de) 2011-04-07
WO2006119847A3 (de) 2007-03-01
EP1888691A2 (de) 2008-02-20
US20090305156A1 (en) 2009-12-10
WO2006119847A2 (de) 2006-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5008657B2 (ja) アゾ顔料をベースとする顔料調製物
KR101373952B1 (ko) Py155를 기제로 하는 안료 제형
JP5243241B2 (ja) 微細なアゾ顔料及びそれの製造方法
US7255734B2 (en) Phthalocyanine pigment preparations
US7686883B2 (en) C.I. pigment blue 80-based blue dye
US7311769B2 (en) Pigment compositions consisting of a yellow disazo pigment and an organic pigment
JP4694559B2 (ja) フタロシアニン色素に基づいた色素調製物
JP5346818B2 (ja) ジケトピロロピロール類に基づく顔料調合物
JP2010515789A (ja) 顔料としての使用するための微細なイプシロン銅フタロシアニン組成物(ピグメントブルー15:6)
KR101406378B1 (ko) 색소 유도체, 착색제 및 착색 방법
ES2360554T3 (es) Pigmento azoico finamente dividido y procedimiento para su producción.
JP5705754B2 (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
BRPI0611255A2 (pt) pigmento azo finamente dividido e processos para a produÇço do mesmo

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090127

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090127

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20120313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5008657

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees