JP5008596B2 - サンプリングレート変換装置およびその変換方法 - Google Patents

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Description

本発明はサンプリングレート変換装置およびその変換方法にかかり、特に所定のレートでサンプリングされた離散的なオーディオ信号のサンプリングレートをフラクタル補間機能(FIF)を用いてアップするサンプリングレート変換装置およびその変換方法に関する。
(a)FIF
オーディオ分野やグラフィック分野ではサンプリング信号間を補間する技術が種々研究されて提案されている。かかる補間技術としてFIF(Fractal Interpolation Functions)がある。FIFは補間区間に該補間区間のM倍の長さの信号波形を写像して補間する技術である。以下において、本発明のレート変換処理を行う基礎となるこのFIFについて説明する。
図7に示すように一次元離散信号S={(un,vn):n=0,1,・・・,N}が与えられた際のFIF処理手順を以下に示す。但し、信号Sは次式を満足する1価関数で表わされる信号である。
u0<u1<・・・<un (1)
まず、信号Sから(M+1)個の代表点P={(xi,yi):i=1,2,・・・,M}を選択する(図7中の黒丸点)。ただし、信号Sの両端点は次式に示すように、代表点として無条件に選択するものとする。
Figure 0005008596
上記(M+1)個の代表点を選択することにより、信号SはM個の区間(第1区間〜第M区間)に分割される。なお、以下では、連続する2つの代表点により定義される区間[xi-1,xi]を補間区間iと呼ぶ。
次に、式(3)に示すアフィン写像wiを適用することで、信号SをM個の補間区間i(i=0〜M)にそれぞれ写像する。図8は信号Sを補間区間iに写像した例を示している。
Figure 0005008596
上式において、wiは信号Sを補間区間iに写す縮小写像である。したがって、FIFを適用することで与えられた信号Sは、次式に示すように縮小写像wi(i=1〜M)による自身の縮小像wi(S)の和集合として表現されることがわかる。
Figure 0005008596
上式において、GはIterated Function Systems(IFS)のアトラクタであり、自己アフィン特性を有することが知られている。
ところで、式(3)において、5つの未知パラメータai,ci,di,ei,fi(以降、写像パラメータと呼ぶ)が存在する。式(3)を実際の信号に適用するには、これらの5つの未知パラメータai,ci,di,ei,fiを求めなければならない。そこで次式に示す制約条件を設ける。
Figure 0005008596
上記制約により、図8の矢印A、Bに示すように、信号Sの端点Ts、Teは補間区間iの端点Tis、Tieに写される。このような制約を設け、さらに5つ存在する写像パラメータの内、縮小因子と呼ばれるパラメータdiを変数と考えると、他の4つの写像パラメータはそれぞれ以下に示すように表わすことができる。
Figure 0005008596
FIFを用いて与えられた信号を高精度に表現するためには、代表点および縮小因子をいかに決定するかという問題が生じる。この問題はFIFにおけるinverse problemと呼ばれており、これまでにその解法がいくつか提案されているが、本文ではMazelらにより提案された手法を用いてinverse problemを解決する。以下に、その方法を説明する。
(b)写像パラメータ
先に述べたように、FIFを適用することで、与えられた信号Sは各補間区間に写される。このとき、縮小写像wiによる信号Sの縮小像wi(s)=[(pn,qn):n=0,1,…,N]は(図9参照)、次式に示すように表わすことができる。図9において大きな白丸は信号S上のデータポイント、小さな黒丸は縮小写像wi(s)上のN個のポイントである。
Figure 0005008596
前節で述べたように、FIFを適用する際には、与えられた信号Sを高精度に近似したアトラクタGをいかに生成するかが問題となるが、この問題は、信号Sの部分集合S[xi-1,xi]と縮小像wi(S)との誤差を最小化することにより解決できる。ここで、信号S[xi-1,xi]と縮小像wi(S)との誤差をEiとすると、Eiは図9に示すように、信号S[xi-1,xi]および縮小像wi(s)を構成するデータ点の垂直方向の距離を足し合わせることにより、次式に示すように定式化できる。
Figure 0005008596
なお、式(12)において[・]はガウス記号を表わす。式(11)に式(8)、(9)をそれぞれ代入し、整理すると次式を得る。
Figure 0005008596
次に、式(13)を縮小因子diに関して最小2乗規範に基づき最小化すると、縮小因子diは次式により与えられる。
Figure 0005008596
先に述べたように、縮小因子diの価が決定されれば、残り4つの写像パラメータは一意に定めることができる。したがって、対象となる信号が全て既知のデータ点により構成されている場合、そのinverse problemは比較的容易に解くことができ、各補間区間に信号Sを写像することができる。
以上述べたように、対象となる信号が全て既知のデータ点により構成されている場合、そのinverse problemは比較的容易に解くことができる。しかし、レート変換(アップサンプリング)後の信号は、これから補間されるべき、未知のデータ点を含むことからinverse problemを解くことが困難である。
そこで、従来技術として、レート変換(アップサンプリング)後の信号のinverse problemを解き、低サンプリング信号を高サンプリング信号に精度良好にレート変換できるFIFを用いたサンプリングレート変換方法が提案されている(特許文献1)。
この従来技術では、原信号Sのサンプリングレートをk倍にアップレートした拡大信号Skの第i補間区間における写像パラメータ
Figure 0005008596
がそれぞれ信号Sの第i補間区間に関するパラメータai,ci,di,ei,fiを用いて、次式
Figure 0005008596
に示すように決定することができることを利用する。但し、“k倍にアップレートした拡大信号”とは、信号Sのサンプリングレートおよび信号値(振幅)をそれぞれk倍する処理を施して得られる信号である。
具体的な処理を以下に示す。
図10と図11に示すように、代表点決定部101において信号Sの代表点P={(xi,yi):i=1,2,・・・,M}を決定し(step1)、写像パラメータ算出部102において写像パラメータai,ci,di,ei,fiを決定する(step2)。
次に、拡大信号の代表点決定部103において信号Sに関する代表点P={(xi,yi):i=1,2,・・・,M}をu軸、v軸方向にk倍することで、拡大信号Skに関する代表点
Figure 0005008596
を決定し(step3)、拡大信号Skの写像パラメータ算出部104において拡大信号Skの写像パラメータ
Figure 0005008596
を決定する(step4)。
そして、アトラクタ生成部105において周知のRandom Iteration Algorithm(RIA)を反復し適用することにより拡大処理後の信号Skを近似した、次式
Figure 0005008596
に示すアトラクタGkを生成する(step5)。
最後に、生成されたGkは原信号に比べk倍されているので、1/k倍する(step6)。すなわち、次式
Figure 0005008596
により、アトラクタを計算すれば、該アトラクタが原信号Sのサンプリングレートをk倍した信号となる。
特開2005−84370号公報
上記従来技術によれば、RIA反復回数が多くなるほどアトラクタは収束し、高精度にサンプリングレートをk倍することができる。しかし、RIAの反復回数を多くする必要があるため、処理量が膨大となり、オーディオ用DSP(Digital Signal Processor)ではリアルタイム処理を実現することが難しいという問題がある。
以上から、本発明の目的はRIA処理を行う必要がなく、処理量を減少でき、短時間でサンプリングレートをk倍にアップできるようにすることである。
本発明の別の目的は、オーディオ用DSPがリアルタイム処理により、サンプリングレートをアップできるようにすることである。
本発明は所定のレートでサンプリングされた離散的なオーディオ信号のサンプリングレートをフラクタル補間機能(FIF)を用いた写像によりアップするサンプリングレート変換装置およびその変換方法である。
・サンプリングレート変換方法
本発明のサンプリングレート変換方法は、所定数のサンプリングデータよりなるオーディオ信号部分を複数の補間区間に分割する第1ステップ、前記サンプリングレートのアップ度合に応じた数の写像ポイントを前記オーディオ信号部分上に決定する第2ステップ、前記補間区間のそれぞれにおいて、前記写像ポイントにFIF写像を施すための写像パラメータを計算する第3ステップ、全補間区間において、各補間区間に応じた前記写像パラメータを用いて前記写像ポイントにFIF写像を施して新たなサンプリングデータを発生する第4ステップを備えている。
本発明のサンプリングレート変換方法は、更に前記オーディオ信号部分を複数の前記補間区間に分割する各分割点のサンプルデータを保存するステップ、前記分割点のサンプルデータ間に前記発生した新たなサンプリングデータを挿入するステップ、を備えている。
本発明のサンプリングレート変換方法は、更に入力するオーディオ信号を所定長のサンプリングデータよりなる前記オーディオ信号部分に分割するステップ、を備え、各オーディオ信号部分を処理単位として前記第1〜第4ステップにおけるサンプリングレートをアップする処理を実行する。
本発明のサンプリンレート変換方法は、前記サンプリングレートをk倍する場合、kが整数であれば、前記第1ステップは各サンプリングデータ間を前記補間区間とし、前記第2ステップは前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk等分して(k−1)個の前記写像ポイントを決定する。
本発明のサンプリングレート変換方法は、前記サンプリングレートをk倍する場合、kが整数でなく、分数k1/k0(但し、k1>k0)であれば、前記第1ステップはオーディオ信号を1/k0にダウンサンプリングして得られる各サンプリングデータ間を前記補間区間とし、前記第2ステップは前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk1等分して(k1−1)個の前記写像ポイントを決定する。
本発明のサンプリングレート変換方法は、前記第2ステップにおいて前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk等分あるいはk1等分するとき、等分できない場合には、丸め処理により前記写像ポイントを決定する。
本発明のサンプリングレート変換方法は、前記第3ステップにおいて、前記オーディオ信号部分の両端の位置とそのサンプリングデータ、および各補間区間における両端の位置とそのサンプリングデータを用いて各補間区間の写像パラメータを計算する際、前記オーディオ信号部分の両端の位置差を1に正規化して写像パラメータを計算する。
・サンプリングレート変換装置
本発明のサンプリングレート変換装置は、所定数のサンプリングデータよりなるオーディオ信号部分を複数の補間区間に分割する補間区間決定部と、前記サンプリングレートのアップ度合に応じた数の写像ポイントを前記オーディオ信号部分上に決定する写像ポイント決定部と、前記補間区間のそれぞれにおいて、前記写像ポイントにFIF写像を施すための写像パラメータを計算するパラメータ決定部と、全補間区間において、各補間区間に応じた前記写像パラメータを用いて前記写像ポイントにFIF写像を施して新たなサンプリングデータを発生する補間データ生成部と、を備えている。
本発明のサンプリングレート変換装置は、更に、前記オーディオ信号部分を複数の前記補間区間に分割する各分割点のサンプルデータを保存する補間区間保存部と、前記分割点のサンプルデータ間に前記発生した新たなサンプリングデータを挿入する補間部と、を備えている。
本発明のサンプリングレート変換装置は、更に、入力するオーディオ信号を所定長のサンプリングデータよりなる前記オーディオ信号部分に分割するデータ分割部、を備えている。
本発明のサンプリングレート変換装置において、前記サンプリングレートをk倍する場合、kが整数であれば、前記補間区間決定部は各サンプリングデータ間を前記補間区間とし、前記写像ポイント決定部は前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk等分して(k−1)個の前記写像ポイントを決定する。
本発明のサンプリングレート変換装置において、前記サンプリングレートをk倍する場合、kが整数でなく、分数k1/k0(但し、k1>k0)であれば、前記補間区間決定部はオーディオ信号を1/k0にダウンサンプリングして得られる各サンプリングデータ間を前記補間区間とし、前記写像ポイント決定部は前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk1等分して(k1−1)個の前記写像ポイントを決定する。
本発明のサンプリングレート変換装置において、前記写像ポイント決定部は前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk等分あるいはk1等分するとき、等分できない場合には、丸め処理により前記写像ポイントを決定する。
本発明のサンプリングレート変換装置において、前記パラメータ決定部は前記オーディオ信号部分の両端の位置とそのサンプリングデータ、および各補間区間における両端の位置とそのサンプリングデータを用いて各補間区間の写像パラメータを計算する際、前記オーディオ信号部分の両端の位置差を1に正規化して写像パラメータを計算する。
本発明によれば、所定数のサンプリングデータよりなるオーディオ信号部分を複数の補間区間に分割し、サンプリングレートのアップ度合に応じた数の写像ポイントを前記オーディオ信号部分上に決定し、各補間区間において該補間区間の写像パラメータを用いて前記写像ポイントにFIF写像を施して新たなサンプリングデータを発生するようにしたから、従来技術のようにRIA処理を繰り返す必要がなく、補間区間への写像回数を減らすことができ、大幅な処理削減が可能となり、これによりオーディオ用DSPであってもリアルタイムでサンプリング速度をアップすることができる。
本発明によれば、前記オーディオ信号部分を複数の前記補間区間に分割する各分割点のサンプルデータを保存し、前記分割点のサンプルデータ間に前記発生した新たなサンプリングデータを挿入するようにしたから、簡単な処理でサンプリング速度をアップしたデータ列を出力することができる。
本発明によれば、入力するオーディオ信号を所定長のサンプリングデータよりなるオーディオ信号部分に分割し、各オーディオ信号部分を処理単位として前記サンプリングレートをアップする処理を実行するようにしたから、短い処理遅延時間でサンプリング速度をアップしたデータ列を順次出力することができる。
本発明によれば、サンプリングレートをk倍する場合、kが整数であれば、各サンプリングデータ間を前記補間区間とし、又、オーディオ信号部分のサンプリングデータをk等分して(k−1)個の前記写像ポイントを決定し、各補間区間において(k−1)個の写像ポイントをFIF写像するようにしたから、簡単な処理でサンプリング速度がk倍のデータ列を出力することができる。
本発明によれば、サンプリングレートをk倍する場合、kが整数でなく、分数k1/k0であれば、オーディオ信号を1/ k0にダウンサンプリングして得られる各サンプリングデータ間を補間区間とし、又、オーディオ信号部分のサンプリングデータをk1等分して(k1−1)個の前記写像ポイントを決定し、各補間区間において(k1−1)個の写像ポイントをFIF写像するようにしたから、kが整数でなくても簡単な処理でサンプリング速度がk倍のデータ列を出力することができる。
本発明によれば、オーディオ信号部分のサンプリングデータをk等分あるいはk1等分できない場合には、丸め処理により前記写像ポイントを決定するようにしたから、正確に等分できない場合にも処理を進めることができ、しかも、略均一にサンプリングデータを補間することができる。
本発明によれば、オーディオ信号部分の両端の位置とそのサンプリングデータ、および各補間区間における両端の位置とそのサンプリングデータを用いて各補間区間の写像パラメータを計算する際、オーディオ信号部分の両端の位置差を1に正規化して写像パラメータを計算するようにしたから、各区間の写像パラメータの計算時間を短縮することができる。
(A)本発明の概要
図1、図2、図3は本発明の概略図であり、図1は信号のサンプリングレートを2倍にアップレートする例、図2は信号のサンプリングレートを3倍にアップレートする例、図3は信号のサンプリングレートを1.5(=3/2)倍にアップレートする例である。1は入力されたオーディオデータを所定長に分割した原信号、2、21、22は縮小写像ポイント、3、31、32はFIFを用いて写像した補間データ、4はダウンサンプリングを行った信号、5はアップレートした信号を示している。
離散的なディジタルオーディオデータが入力されると、図1(A)に示すように該入力されたオーディオデータを所定長のサンプリングデータ(例えば、(N+1)個のサンプリングデータ、図ではN=6)に分割し、原信号1を取得する。そして、各サンプリングデータ間を補間区間ITi(i=1,2,・・・,6)とする。その後、設定されたサンプリングレートの倍率値k(この場合はk=2)に応じて、所定のサンプリングデータを縮小写像ポイント2として決定する。k=2の場合には中央のサンプリングデータを縮小写像ポイント2として決定する。次に、各補間区間IT1〜IT6における縮小写像パラメータを決定し、図1(B)に示すように該写像パラメータにより写像ポイント2を各補間区間に写像した補間データ3を原信号1に挿入する。そして、図1(C)に示すようなサンプリングレートが2倍にアップレートした信号5を得ることができる。また、図2(A)〜(C)に示すようなサンプリングレートを3倍にアップレートする場合も、2倍にアップレートする場合と同様にして、各補間区間に2個の補間データ31、32を挿入し、3倍にアップレートする。但し、図2(A)に示すように原信号1を3等分した時の2つのサンプリングデータを縮小写像ポイント21、22として決定する。
また、サンプリングレートの倍率kが整数でない場合には、k=k1/k0(例えば3/2)とすると、原信号1を図3(B)に示すように(1/k0)倍、すなわち1/2倍にダウンサンプリングを行い、該ダウンサンプリングにより得た各サンプリングデータを代表点に決定し、該サンプリングデータ間を補間区間IT1〜IT3とする。その後、k1(=3)に応じて、原信号1の所定のサンプリングデータを縮小写像ポイント21、22として決定する。k1=3の場合、図3(A)に示すように原信号1を3等分した時の2つのサンプリングデータを縮小写像ポイント21、22として決定する。そして、各補間区間における縮小写像パラメータを決定し、図3(B)に示すように該写像パラメータにより写像ポイント21、22を各補間区間に写像して補間データ31、32を発生しこれらをダウンサンプリングを行った信号4に挿入する。これにより、図3(C)に示すようにサンプリングレートを1.5倍にアップレートした信号5を得ることができる。
(B)第1実施例
図4は本発明の第1実施例のサンプリングレート変換装置の構成図である。
分割部41は入力された離散的なディジタルオーディオ信号を所定長((N+1)個のサンプリングデータを持つ)のオーディオ信号部分に分割する。
サンプリングレート設定部42は、サンプリングレートを変換するためのサンプリングレート倍率値を設定する。ここで、サンプリングレート設定部42でk(=k1/k0)倍に設定されたとする。
補間区間決定部43は、サンプリングレート設定部42で設定された倍率値kに基づいて、補間区間を決定する。すなわち、倍率値kが整数の場合にはオーディオ信号部分の各サンプリングデータにより挟まれた区間を補間区間に設定し、kが整数でない場合にはオーディオ信号部分を(1/k0)倍にダウンサンプリングし、該ダウンサンプリングしたサンプリングデータにより挟まれた区間を補間区間に設定する。尚、補間区間の両端のサンプリングデータ位置を代表点という。具体的には、倍率値kが整数の場合には、図1(B)、図2(B)に示すように、オーディオ信号部分の各サンプリングデータ位置を代表点に決定し、各代表点間(図ではIT1〜IT6)を補間区間に設定する。倍率値kが整数でない場合(例えばk=k1/k0=3/2)には、図3(B)に示すようにオーディオ信号部分を(1/k0)倍にダウンサンプリングし、該ダウンサンプリングしたサンプリングデータを代表点に決定し、各代表点間(図ではIT1〜IT3)を補間区間に設定する。
縮小写像ポイント決定部44は、サンプリングレート設定部42に設定された倍率値kに基づきオーディオ信号部分の所定数のサンプリングデータを縮小写像ポイントとして選択、決定する。すなわち、倍率値kが整数の場合にはオーディオ信号部分をk等分して得られた(k−1)個のサンプリングデータを縮小写像ポイントに設定し、倍率値kが整数でない場合にはk1等分して得られる(k1−1)個のサンプリングデータを縮小写像ポイントに設定する。具体的には、倍率値kが整数の場合(図1、図2参照)と倍率値kが整数でない場合(図3参照)を説明する。図1(A)の場合(k=2)はオーディオ信号部分を2等分して、縮小写像ポイント2を縮小写像ポイントに設定し、図2(A)の場合(k=3)はオーディオ信号部分を3等分して、縮小写像ポイント21、22を縮小写像ポイントとして設定する。図3(A)の場合(例えばk=k1/k0=3/2)はオーディオ信号部分を3等分して、縮小写像ポイント21、22を縮小写像ポイントとして設定する。尚、オーディオ信号部分をk等分、もしくはk1等分できない場合には、mN/k(m=1、2、・・・、(k−1))またはmN/k1(m=1,2、・・・、(k1−1))を四捨五入した数が示すサンプリングデータを縮小写像ポイントに設定する。この処理を丸め処理と呼ぶ。
各補間区間の縮小写像パラメータ決定部45は、補間区間決定部43において決定された各補間区間における縮小写像パラメータai,ci,di,ei,fi(i=1〜N)を式(6)〜(9)、(16)に基づいて決定する。ここで、オーディオ信号部分の時間軸を1に正規化することにより、式(6)〜(9)、(16)は以下のように変形することができる。
Figure 0005008596
である。式(19)〜(25)によれば、aiは全区間で同じ値になり、しかも割り算が不要になるため、縮小写像パラメータを簡単に求めることができる。
補間区間保存部46は、補間区間決定部43において決定された補間区間を特定する代表点のサンプルデータを保存する。
補間データ生成部47は、縮小写像ポイント決定部44において決定した縮小写像ポイントを、縮小写像パラメータ決定部45において決定した各補間区間の縮小写像パラメータai,ci,di,ei,fiを用いて各補間区間に写像することにより、各補間区間の補間データを決定する。具体的には、k=2の場合には、図1(A)の縮小写像ポイント2と縮小写像パラメータを用いることにより、図1(B)の補間区間IT1〜IT6の補間データ3を生成する。k=3の場合には、図2(A)の縮小写像ポイント21、22と縮小写像パラメータを用いることにより、図2(B)の補間区間IT1〜IT6の補間データ31(縮小写像ポイント21に対応)、32(縮小写像ポイント22に対応)を生成する。また、k=k1/k0=3/2の場合には、図3(A)の縮小写像ポイント21、22と縮小写像パラメータを用いることにより、図3(B)の補間区間IT1〜IT3の補間データ31(縮小写像ポイント21に対応)、32(縮小写像ポイント22に対応)を生成する。
補間部48は、補間区間保存部46に保存している代表点のサンプリングデータと、補間データ生成部47において作成した各補間区間の補間データを用いて、k倍にアップレートしたサンプリングデータを作成する。具体的には、図1(C)、図2(C)、図3(C)に示すように、各補間区間ITi(図1、図2はi=1、2、・・・、6、図3はi=1、2、3)に補間データを挿入したサンプリングレート変換後の信号5を求める。
次に、全体の動作を説明する。尚、サンプリングレート設定部42において、サンプリングレートを変換するためのサンプリングレート倍率値としてk(=k1/k0)が設定されているものとする。
離散的なディジタルオーディオ信号が入力されると、分割部41は入力された離散的なディジタルオーディオ信号を所定長((N+1)個のサンプリングデータを持つ)のオーディオ信号部分に分割する。
そして、補間区間決定部43はサンプリングレート設定部42で設定された倍率値kに基づき代表点を決定し、補間区間を決定し、代表点を補間区間保存部46に保存する。
その後、縮小写像ポイント決定部44は、サンプリングレート設定部42に設定された倍率値kに基づきオーディオ信号部分の所定数(k−1)または(k1−1)個のサンプリングデータを縮小写像ポイントに決定する。
次に、各補間区間の縮小写像パラメータ決定部45は、補間区間決定部43において決定した各補間区間における縮小写像パラメータを決定する。
そして、補間データ生成部47は、縮小写像ポイント決定部44において決定した縮小写像ポイントを、各補間区間の縮小写像パラメータを用いて、各補間区間に写像して各補間区間の補間データを生成する。
最後に、補間部48は補間区間保存部46に保存しているサンプリングデータと、補間データ生成部47において作成された各補間区間の補間データを用いて、k倍にアップレートしたサンプリングデータを作成する。
(C)第2実施例
マイコン等の制御部を有する装置を用いてサンプリングレートを変換する場合の第2実施例の処理について説明する。
図5は本発明を実現する第2実施例のサンプリングレート変換装置の構成図、図6は本発明のサンプリングレート変換の処理フロー図である。図5において、51はサンプリングレート倍率値を設定するサンプリング設定部、52は本発明のサンプリングレート変換処理を行うマイコンあるいはDSP構成のサンプリングレート変換部である。以下、図6の処理フローに沿って説明を行う。尚、サンプリングレート設定部51において、サンプリングレートを変換するためのサンプリングレート倍率値としてk(=k1/k0)が設定されているものとする。
サンプリングレート変換部52は、離散的なディジタルオーディオ信号を取得し(ステップS601)、該取得したオーディオ信号を所定長((N+1)個のサンプリングデータを持つ)のオーディオ信号部分に分割する(ステップS602)。
次に、サンプリングレート変換部52は、サンプリングレート設定部51において設定されているサンプリングレート倍率値k(=k1/k0)を取得し(ステップS603)、該取得したサンプリングレート倍率値k(=k1/k0)の分母k0が1であるかの判断を行う(ステップS604)。
分母k0が1でなければ、ステップS602において得たオーディオ信号部分のサンプリングデータを(1/k0)倍にダウンサンプリングし、該ダウンサンプリングしたサンプリングデータを代表点とみなし、該代表点により挟まれた区間を補間区間として設定する(ステップS605)。例えば、k=k1/k0=3/2を考えると、図3(B)に示すようにオーディオ信号部分を1/k0=1/2倍にダウンサンプリングし、該ダウンサンプリングしたサンプリングデータを代表点とみなし、各代表点間(図ではIT1〜IT3)を補間区間として設定する。
ついで、サンプリングレート変換部52は、K=k1に設定し(ステップS606)、ステップS609に進む。ただし、(K−1)は縮小写像ポイントの数である。
一方、ステップ604において、サンプリングレート変換部52は分母k0が1で、kが整数であれば(k=k1=整数)、オーディオ信号部分のサンプリングデータを代表点とみなし、各サンプリングデータにより挟まれた区間を補間区間として設定する(ステップS607)。具体的には、図1(B)、図2(B)に示すように、kが整数であれば(k=k1/k0=2/1=2、またはk=k1/k0=3/1=3)、オーディオ信号部分のサンプリングデータ位置を代表点とみなし、各代表点間(図ではIT1〜IT6)を補間区間として設定する。
そして、サンプリングレート変換部52は、K=kに設定し(ステップ608)、ステップS609に進む。すなわち、サンプリングレート倍率値k(=k1/k0)の分母k0が1でない場合にはステップS605、S606の処理を行い、k0=1で、kが整数の場合にはステップS607、S608の処理を行い、しかる後、サンプリング変換部52は各補間区間を特定する代表点を保存する(ステップS609)。
その後、サンプリングレート変換部52は、オーディオ信号部分をK等分して、得られた(K−1)個のサンプリングデータを縮小写像ポイントに設定する(ステップS610)。具体的には、図1(A)の場合(K=2)はオーディオ信号部分を2等分して、縮小写像ポイント2を設定し、図2(A)、図3(A)の場合(K=3)はオーディオ信号部分を3等分して、縮小写像ポイント21、22を設定する。尚、オーディオ信号部分をK等分できない場合には、前述の丸め処理を用いて、mN/K(m=1、2、・・・、(K−1))を四捨五入した数が示すサンプリングデータを縮小写像ポイントに設定する。
次に、サンプリングレート変換部52は、ステップS610において設定した縮小写像ポイントを保存する(ステップS611)。
そして、サンプリングレート変換部52は、各補間区間における縮小写像パラメータai,ci,di,ei,fi(i=1〜N)を式(6)〜(9)、(16)に基づいて決定し、該縮小写像パラメータを保存する(ステップS612)。尚、縮小写像パラメータを決定する際、オーディオ信号部分の長さを所定値(例えば1)に正規化して、式(19)〜(25)を利用して縮小写像パラメータを決定してもよい。
その後、サンプリングレート変換部52は、i=1に設定し(ステップS613)、第i補間区間に(K−1)個の縮小写像ポイントを第i補間区間の縮小写像パラメータを用いて写像して、(K−1)個の補間データを求め、(K−1)個の補間データを補間区間に挿入する(ステップS614)。具体的には、図1(A)の場合(K=2)、縮小写像ポイント2と縮小写像パラメータを用いることにより、図1(B)の補間区間の補間データ3を生成し、図1(C)に示すように該補間区間に補間データ3を挿入する。図2(A)、図3(A)の場合(K=3)、縮小写像ポイント21、22と縮小写像パラメータを用いることにより、図2(B)、図3(B)の補間区間の補間データ31、32を生成し、図2(C)、図3(C)に示すように該補間区間に補間データ31、32を挿入する。
iが補間区間数Mになるまで、サンプリングレート変換部52はステップS614の処理を繰り返し行い(ステップS615、S616)、図1(C)、図2(C)、図3(C)に示すように各補間区間に補間データを挿入することにより、サンプリングレート変換後の信号5を求める。
以上により、例えばk=k1/k0=3/2であれば、1/2倍にダウンサンプリングした後、3倍のアップサンプリングを行なって、トータル的に3/2倍のアップサンプリングを行なうことができる。また、k=k1/k0=3/1であれば、ダウンサンプリングすることなく、3倍のアップサンプリングを行なって、トータル的に3倍のアップサンプリングを行なうことができる。また、k=k1/k0=2/2であれば、1/2倍にダウンサンプリングした後、2倍のアップサンプリングを行なって高域を補完することができる。すなわち、一度ダウンサンプリングしてアップサンプリングを行なうことにより圧縮オーディオで失われた高域を補完することができる。
本発明のFIFを用いたサンプリングレート変換によれば、少ない処理量で低サンプリングレートの信号を高サンプリングレート信号に変換することができ、オーディオ分野だけでなく、画像処理分野においても有効に利用することができる。
以上、本発明によれば、所定数のサンプリングデータよりなるオーディオ信号部分を複数の補間区間に分割し、サンプリングレートのアップ度合に応じた数の写像ポイントを前記オーディオ信号部分上に決定し、各補間区間において該補間区間の写像パラメータを用いて前記写像ポイントにFIF写像を施して新たなサンプリングデータを発生するようにしたから、従来技術のようにRIA処理を繰り返す必要がなく、補間区間への写像回数を減らすことができ、大幅な処理削減が可能となり、これによりオーディオ用DSPであってもリアルタイムでサンプリング速度をアップすることができるようになった。
本発明の概略説明図(k=2)である。 本発明の概略説明図(k=3)である。 本発明の概略説明図(k=3/2)である。 第1実施例のサンプリングレート変換装置の構成図である。 本発明を実現する第2実施例のサンプリングレート変換装置の構成図である。 本発明のサンプリングレート変換の処理フロー図である。 一次元離散信号S={(un,vn):n=0,1,…,N}が与えられた際のFIF処理手順説明図である。 FIF処理手順において信号Sを補間区間iに写像した例である。 信号S[xi-1,xi]と縮小像wi(S)との誤差Eiを最小化することにより写像パラメータを決定する原理説明図である。 FIFを用いたレート変換アルゴリズムに従ってサンプリングレートをk倍する従来のサンプリングレート変換装置の構成図である。
符号の説明
1 原信号
2、21、22 代表点
3、31、32 補間データ
4 ダウンサンプリングを行った信号
5 アップレートした信号
IT1〜IT6 補間区間
41 分割部
42 サンプリングレート設定部
43 補間区間決定部
44 縮小写像ポイント決定部
45 縮小写像パラメータ決定部
46 補間区間保存部
47 補間データ生成部
48 補間部
51 サンプリングレート設定部
52 サンプリングレート変換部

Claims (14)

  1. 所定のレートでサンプリングされた離散的なオーディオ信号のサンプリングレートをフラクタル補間機能(FIF)を用いた写像によりアップするサンプリングレート変換方法において、
    所定数のサンプリングデータよりなるオーディオ信号部分を複数の補間区間に分割する第1ステップ、
    前記サンプリングレートのアップ度合に応じた数の写像ポイントを前記オーディオ信号部分上に決定する第2ステップ、
    前記補間区間のそれぞれにおいて、前記写像ポイントにFIF写像を施すための写像パラメータを計算する第3ステップ、
    全補間区間において、各補間区間に応じた前記写像パラメータを用いて前記写像ポイントにFIF写像を施して新たなサンプリングデータを発生する第4ステップ、
    を備えたことを特徴とするサンプリングレート変換方法。
  2. 前記オーディオ信号部分を複数の前記補間区間に分割する各分割点のサンプルデータを保存するステップ、
    前記分割点のサンプルデータ間に前記発生した新たなサンプリングデータを挿入するステップ、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のサンプリングレート変換方法。
  3. 入力するオーディオ信号を所定長のサンプリングデータよりなる前記オーディオ信号部分に分割するステップ、
    を備え、各オーディオ信号部分を処理単位として前記サンプリングレートをアップする処理を実行することを特徴とする請求項1又は2記載のサンプリングレート変換方法。
  4. 前記サンプリングレートをk倍する場合、kが整数であれば、前記第1ステップは各サンプリングデータ間を前記補間区間とし、
    前記第2ステップは前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk等分して(k−1)個の前記写像ポイントを決定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のサンプリングレート変換方法。
  5. 前記サンプリングレートをk倍する場合、kが整数でなく、分数k1/k0(但し、k1>k0)であれば、前記第1ステップはオーディオ信号を1/k0にダウンサンプリングして得られる各サンプリングデータ間を前記補間区間とし、
    前記第2ステップは前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk1等分して(k1−1)個の前記写像ポイントを決定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のサンプリングレート変換方法。
  6. 前記第2ステップにおいて前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk等分あるいはk1等分するとき、等分できない場合には、丸め処理により前記写像ポイントを決定する、
    ことを特徴とする請求項4又は5記載のサンプリングレート変換方法。
  7. 前記第3ステップにおいて、前記オーディオ信号部分の両端の位置とそのサンプリングデータ、および各補間区間における両端の位置とそのサンプリングデータを用いて各補間区間の写像パラメータを計算する際、前記オーディオ信号部分の両端の位置差を1に正規化して写像パラメータを計算する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のサンプリングレート変換方法。
  8. 所定のレートでサンプリングされた離散的なオーディオ信号のサンプリングレートをフラクタル補間機能(FIF)を用いた写像によりアップするサンプリングレート変換装置において、
    所定数のサンプリングデータよりなるオーディオ信号部分を複数の補間区間に分割する補間区間決定部と、
    前記サンプリングレートのアップ度合に応じた数の写像ポイントを前記オーディオ信号部分上に決定する写像ポイント決定部と、
    前記補間区間のそれぞれにおいて、前記写像ポイントにFIF写像を施すための写像パラメータを計算するパラメータ決定部と、
    全補間区間において、各補間区間に応じた前記写像パラメータを用いて前記写像ポイントにFIF写像を施して新たなサンプリングデータを発生する補間データ生成部と、
    を備えたことを特徴とするサンプリングレート変換装置。
  9. 更に、前記オーディオ信号部分を複数の前記補間区間に分割する各分割点のサンプルデータを保存する補間区間保存部と、
    前記分割点のサンプルデータ間に前記発生した新たなサンプリングデータを挿入する補間部と、
    を備えたことを特徴とする請求項8記載のサンプリングレート変換装置。
  10. 更に、入力するオーディオ信号を所定長のサンプリングデータよりなる前記オーディオ信号部分に分割するデータ分割部、
    を備えたことを特徴とする請求項8又は9記載のサンプリングレート変換装置。
  11. 前記サンプリングレートをk倍する場合、kが整数であれば、
    前記補間区間決定部は各サンプリングデータ間を前記補間区間とし、
    前記写像ポイント決定部は前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk等分して(k−1)個の前記写像ポイントを決定する、
    ことを特徴とする請求項8又は9記載のサンプリングレート変換装置。
  12. 前記サンプリングレートをk倍する場合、kが整数でなく、分数k1/k0(但し、k1>k0)であれば、
    前記補間区間決定部はオーディオ信号を1/k0にダウンサンプリングして得られる各サンプリングデータ間を前記補間区間とし、
    前記写像ポイント決定部は前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk1等分して(k1−1)個の前記写像ポイントを決定する、
    ことを特徴とする請求項8又は9記載のサンプリングレート変換装置。
  13. 前記写像ポイント決定部は前記オーディオ信号部分のサンプリングデータをk等分あるいはk1等分するとき、等分できない場合には、丸め処理により前記写像ポイントを決定する、
    ことを特徴とする請求項11又は12記載のサンプリングレート変換装置。
  14. 前記パラメータ決定部は前記オーディオ信号部分の両端の位置とそのサンプリングデータ、および各補間区間における両端の位置とそのサンプリングデータを用いて各補間区間の写像パラメータを計算する際、前記オーディオ信号部分の両端の位置差を1に正規化して写像パラメータを計算する、
    ことを特徴とする請求項8又は9記載のサンプリングレート変換装置。
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