JP5007307B2 - 保護ヘルメット - Google Patents

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Description

本発明は、保護ヘルメットに関する。
本発明は、主に競馬などの乗馬行為において用いるために開発されており、その用途に特に関連して本願明細書に記載される。しかし、本発明は、そのような使用分野に限定されるわけではなく、一般に、他の目的のための保護ヘルメットとして適用可能であることは十分に認識されよう。
明細書の全体にわたって従来技術に関する任意の説明は、そのような従来技術が公知であり、当業者における共通の一般的な知識の一部を形成しているという容認として考えるべきではない。
通常、乗馬行為向けの周知の保護ヘルメットは、顎紐によって使用者の頭部に固定される保護シェルからなる。これらのヘルメットは、頭部の最も重要な領域を覆うように設計されているが、下顎、上顎および頬などの保護されていない領域が残る。他の目的のために一般に用いられるヘルメットは、これらの重要でない領域まで相当の突出部を提供するが、乗馬行為用には一般に適していない。このことは、任意の所与のスポーツのために、ヘルメットの安全性規格を設定するための独立の機関にとっては通常のことである。たとえば、自転車用ヘルメットと比べると、乗馬用ヘルメットに適用される異なる規格は通常、他のヘルメットを乗馬用に適していないものとする。さらに、代替保護ヘルメットの重量および大きさは、競馬用には許容可能ではないことが多い。
乗馬用の場合には、保護ヘルメットは通常、少なくとも理論的には馬のひづめからの衝撃の影響を緩和する特定の偏向(deflection)特性を必要とする。基礎を成す根拠は、適切な角度でひずめからの衝撃を偏向させることによって、衝撃の大部分が着用者の頭部から遠い方に向けられる。偏向要件は、乗馬用ヘルメットの安全性規格、たとえば、オーストラリアおよびニュージーランドのAS/NZ3838規格に書かれていることが多い。
従来のヘルメットに用いられている周知の顎紐システムは、決して理想ではない。たとえば、ヘルメットは、衝撃中、頭部との意図される配置から移動されやすい。この位置ずれは、たとえば、こめかみ領域が露出されている場合には、使用者の怪我の危険性を増大させることが周知である。さらに、顎紐は、切れることも予想される。これは、さらに不都合な位置決めを生じる結果をもたらし、または実際には、ヘルメットの除去を意図せずもたらす結果となる。これらの顎紐の欠陥は、乗馬用ヘルメットのみならず、多数の他の周知の保護ヘルメットに当てはまる。
本発明の目的は、従来技術の欠点の少なくとも1つを克服ないしは改善するか、または有用な代替品を提供することにある。
本発明の第1の態様は、前部シェルおよび前部シェルに対して移動可能な後部シェルを含み、ヘルメット内部に頭部を入れるか、またはヘルメットから頭部を外すための開放形態と、ヘルメット内部に頭部を安全に収容するために、後部シェルが前部シェルに着脱可能に固締するように係合される閉鎖形態とを提供し、前記頭部の額領域と係合するための前記前部シェルにおける第1のフィッティング区域と、前記頭部の下顎領域と係合するための第2のフィッティング区域と、ヘルメットが閉鎖形態にあるときに前記頭部の後部領域と係合するための前記後部シェルにおける第3のフィッティング区域と、を含み、前記ヘルメット内部で前記頭部を安全に収容するための3区域フィッティングシステムを提供し、前記第2のフィッティング区域は、前記下顎領域をカップ状に取り囲んで保護するための調整可能な下顎カップに設けられ、前記下顎カップの外側と前記前部シェルとの中間に間隙があり、外部前方からの衝撃に対して、下顎領域が限定的であるが弾力のある、対向の動きができる乗馬用ヘルメットである。
前部シェルは、後部シェルの第2の縁と相補的に係合可能な第1の縁を備える。さら第1の縁および第2の縁は、それぞれの相補的な相互係合配置構成を含む。これらの配置構成は、実質的に縁の長さに沿って延在する。好ましい実施形態において、これらの配置構成は、ヘルメットが閉鎖形態にあるときに互いに係合されており、後部シェルに対して前部シェルを実質的に横方向に配置している。前記配置構成は、第1の縁および第2の縁の断面の輪郭によって画定される。好ましくは、一方の縁は、相補的な配置構成の一方を画定するためにビード付きの周縁リップを含み、他方の縁は、他方の相補的な配置構成を画定するためにリップを収容する凹部周縁チャネルを含む。一実施形態において、第2の縁は、周縁リップを含む。第1の縁および第2の縁は、ヘルメットの実質的に隣接する段状の領域で終端する。
好ましくは、ヘルメットは、段状の領域によって連結される上部部分および下部部分を含む。さらに好ましくは、上部部分および下部部分はそれぞれ、前部シェルおよび後部シェルの両方で部分的に画定される。ヘルメットは、ヘルメットの外側を実質的に覆う最も外側の面を画定する外被層を含む。好ましくは、上部部分は、周知の乗馬用ヘルメットに実質的に類似する球状である。
外被層は、所定の偏向角を実質的に提供する外面を含む。この偏向角は30°から60°である。好ましい実施形態において、この角度は約45°である。
外被層は好ましくは、ケブラー、グラファイト、炭素繊維ガラス、樹脂、またはプラスチックのいずれか1つまたは複数を含む材料から形成される。
いくつかの実施形態において、外被層は手製である。他の実施形態において、外被層は射出成形される。さらなる実施形態の中で、種々の製作技術が用いられる。
前部シェルは、頭部の額領域と係合するための第1のフィッティング区域および頭部の下顎領域と係合するための第2のフィッティング区域を含む。下顎領域との係合は、少なくとも2つの軸を中心とした移動を実質的に防止するために、下顎をカップ状に取り囲むことを含む。好ましくは、第1のフィッティング区域は、上部部分の上に配置され、第2のフィッティング区域は、下部部分の上に配置される。いくつかの実施形態において、第2のフィッティング区域は、第1のフィッティング区域に対して移動可能である。一実施形態において、第2のフィッティング区域は、調整経路に沿って摺動可能に移動するフィッティング部材に設けられる。好ましくは、フィッティング部材は、調整経路上の複数の配置で着脱可能に固締するように係合可能であり、それによって、第2のフィッティング区域のための複数の選択可能な位置を提供し、これにより個別の使用者に合わせたフィット性を提供する。
好ましくは、後部シェルは、ヘルメットが閉鎖形態にあるときに、頭部の後部領域と係合するための第3のフィッティング区域を含み、ヘルメットの内部に頭部を安全に収容するための3区域フィッティングシステムを提供する。さらに好ましくは、第2のフィッティング区域は、頭部に対してヘルメットを軸方向に固定するように顎領域に適合する。好ましくは、第4のフィッティング区域は、頭部に対してヘルメットを横断方向に固定するために、頭部の各側の領域と係合するためのヘルメットの各側で本質的に画定される。
好ましくは、前部シェルおよび後部シェルは、多点固締システムによって固締するように係合可能である。好ましくは、これは、3点固締システムである。さらに好ましくは、この固締システムは、上部背部連結部および2つの下部側部連結部を含む。上部背部連結部は、後部シェルが前部シェルに蝶着されるように蝶番を含む。さらに好ましくは、後部シェルは、閉鎖形態から開放形態にヘルメットを移動するために、この連結部を中心にして回転する。
好ましくは、各下部側部連結部は、前部シェルおよび後部シェルの隣接するコネクタ領域の間で選択可能な近接位置を指定するために調整可能なコネクタ機構を含む。好ましくは、この機構は、相補的な取り付け部と選択的に着脱可能に固締するように係合可能な延出部材を含む。好ましくは、前部シェルはこの部材を含み、後部シェルは取り付け部を含む。前記延出部材は末尾部分を画定するために、係合時に、取り付け部を通って段階的に延在する。好ましくは、前記部材は、シェルの蝶番による回転時に取り付け部の中にとどまるように前部シェルに対して回転可能である。
好ましくは、前記延出部材ノ末尾部分を入れて隠すために、トンネルが設けられる。いくつかの実施形態において、トンネルは、後部シェルに取り付けられ、後部シェルに関係なく形成される内部シェルによって画定される。
好ましくは、取り付け部は、一方向における前記延出部材の通過を可能にする固締形態および双方向における前記延出部材の通過を可能にする非固締形態から移動可能である。好ましくは、両方の取り付け部は、閉鎖形態から開放形態に移動するために、ヘルメットに関して非固締形態でなければならない。一実施形態において、取り付け部は、結合ラッチであり、延出部材は、相補的な結合ストラップである。
好ましくは、前部シェルは、ヘルメットの外側まで見ることを容易にするためにアパーチャを含む。このアパーチャは、ヘルメットの中心軸を中心にして約240°延在する。さらに好ましくは、このアパーチャは、ビード付きの周縁部によって画定される。
ヘルメットは、開放形態にあるときに、使用者の頭部を入れるための開口部を含む。さらに好ましくは、前部シェルおよび後部シェルの相対的な移動は、この開口部のサイズを調整する。好ましくは、この開口部は、前部シェルの第3の縁および後部シェルの第4の縁によって画定される。これらの縁は、ビード付きである。
好ましくは、後部シェルは、頭部を提供する本体で画定される後部の筋肉領域と係合するための下部支持縁を含む。
好ましくは、前部シェルは、後部シェルに蝶着される。さらに好ましくは、この蝶着はヘルメットの背部位置に設けられる蝶番組立体によって提供される。蝶番組立体は、ヘルメットが閉鎖形態にあるときにヘルメット面と実質的に輪郭が合うように形成される。好ましい実施形態において、蝶番組立体は、前部シェルおよび後部シェルからそれぞれ延在するピン受け入れ構成を含む。好ましくは、これらの構成は、それぞれのシェルから一体に形成される。好ましくは、ピン受け入れ構成は、共通の蝶番ピンを受け入れるためのそれぞれの同軸に位置決め可能なアパーチャを含む。好ましくは、各ピン受け入れ構成は、それぞれのシェルの隣接する領域に対して実質的に一定の輪郭で延在する。
好ましくは、各シェルは、外部外被層および内部裏張り層を含む。内部裏張り層は、前部シェルの前部裏張り層および後部シェルの後部裏張り層を含む。また、好ましくは、内部裏張り層は、弾性詰め物材料を含む。
各裏張り層は、外側副層および内側副層を含む。好ましくは、外側副層は、弾性材料から形成される。さらに好ましくは、外側副層は、裏張り層を外被層に取り付けられる。
好ましくは、内側副層は、外側副層から選択的に取り外し可能である。好ましくは、裏張り層は、フォーム注入可能である。いくつかの実施形態において、フォーム注入を容易にするために、フォームを入れるための空洞は、内側副層および外側副層の中間に画定される。好ましくは、1つまたは複数の弾性スペーサは、内側副層および外側副層の間に延在し、フォーム注入前にヘルメットが頭部の中心に配置可能となる。通常、外被層および裏張り層は、それぞれのアパーチャを含み、フォームがこれらの層を介して空洞の中に注入可能である。
好ましくは、バイザ組立体がヘルメットに取り付け可能である。さらに好ましくは、このバイザ組立体は、前部シェルに取り付け可能である。バイザ組立体は、前部シェルに着脱可能に取り付けられる。
好ましい実施形態において、バイザは、検知装置を含む。いくつかの実施形態において、この装置はカメラを含む。さらに好ましくは、装置はまた、カメラによって提供された信号を送信するための送信器を含む。いくつかの実施形態において、装置は位置識別装置を含む。好ましくは、位置識別装置は、GPSなどの全世界測位技術を利用する。
本発明の第2の態様は、前部シェルおよび前部シェルに対して移動可能な後部シェルを含み、ヘルメット内部に頭部を入れるか、またはヘルメットから頭部を外すための開放形態および、ヘルメット内部に頭部を安全に収容するために後部シェルが、前部シェルに着脱可能に固締するように係合される閉鎖形態を有する保護ヘルメットである。
前部シェルは、後部シェルの第2の縁と相補的に係合可能な第1の縁を備える。さら第1の縁および第2の縁は、それぞれの相補的な相互係合配置構成を含む。これらの配置構成は、実質的に縁の長さに沿って延在する。好ましい実施形態において、これらの配置構成は、ヘルメットが閉鎖形態にあるときに互いに係合されており、後部シェルに対して前部シェルを実質的に横方向に配置している。前記配置構成は、第1の縁および第2の縁の断面の輪郭によって画定される。好ましくは、一方の縁は、相補的な配置構成の一方を画定するためにビード付きの周縁リップを含み、他方の縁は、他方の相補的な配置構成を画定するためにリップを収容する凹部周縁チャネルを含む。一実施形態において、第2の縁は、周縁リップを含む。第1の縁および第2の縁は、ヘルメットの実質的に隣接する段状の領域で終端する。
好ましくは、ヘルメットは、段状の領域によって連結される上部部分および下部部分を含む。さらに好ましくは、上部部分および下部部分はそれぞれ、前部シェルおよび後部シェルの両方で部分的に画定される。ヘルメットは、ヘルメットの外側を実質的に覆う最も外側の面を画定する外被層を含む。好ましくは、上部部分は、周知の乗馬用ヘルメットに実質的に類似する球状である。
外被層は、所定の偏向角を実質的に提供する外面を含む。この偏向角は30°から60°である。好ましい実施形態において、この角度は約45°である。
外被層は好ましくは、ケブラー、グラファイト、炭素繊維ガラス、樹脂、またはプラスチックのいずれか1つまたは複数を含む材料から形成される。
いくつかの実施形態において、外被層は手製である。他の実施形態において、外被層は射出成形される。さらなる実施形態の中で、種々の製作技術が用いられる。
前部シェルは、頭部の額領域と係合するための第1のフィッティング区域および頭部の下顎領域と係合するための第2のフィッティング区域を含む。好ましくは、第1のフィッティング区域は、上部部分の上に配置され、第2のフィッティング区域は、下部部分の上に配置される。
好ましくは、後部シェルは、ヘルメットが閉鎖形態にあるときに、頭部の後部領域と係合するための第3のフィッティング区域を含み、ヘルメットの内部に頭部を安全に収容するための3区域フィッティングシステムを提供する。さらに好ましくは、第2のフィッティング区域は、頭部に対してヘルメットを軸方向に固定するように顎領域に適合する。好ましくは、第4のフィッティング区域は、頭部に対してヘルメットを横断方向に固定するために、頭部の各側の領域と係合するためのヘルメットの各側で本質的に画定される。
好ましくは、前部シェルおよび後部シェルは、多点固締システムによって固締するように係合可能である。好ましくは、これは、3点固締システムである。さらに好ましくは、この固締システムは、上部背部連結部および2つの下部側部連結部を含む。上部背部連結部は、後部シェルが前部シェルに蝶着されるように蝶番を含む。さらに好ましくは、後部シェルは、閉鎖形態から開放形態にヘルメットを移動するために、この連結部を中心にして回転する。
好ましくは、各下部側部連結部は、前部シェルおよび後部シェルの隣接するコネクタ領域の間で選択可能な近接位置を指定するために調整可能なコネクタ機構を含む。好ましくは、この機構は、相補的な取り付け部と選択的に着脱可能に固締するように係合可能な延出部材を含む。好ましくは、前部シェルはこの部材を含み、後部シェルは取り付け部を含む。前記延出部材は末尾部分を画定するために、係合時に、取り付け部を通って段階的に延在する。好ましくは、前記部材は、シェルの蝶番による回転時に取り付け部の中にとどまるように前部シェルに対して回転可能である。
好ましくは、前記延出部材ノ末尾部分を入れて隠すために、トンネルが設けられる。いくつかの実施形態において、トンネルは、後部シェルに取り付けられ、後部シェルに関係なく形成される内部シェルによって画定される。
好ましくは、取り付け部は、一方向における前記延出部材の通過を可能にする固締形態および双方向における前記延出部材の通過を可能にする非固締形態から移動可能である。好ましくは、両方の取り付け部は、閉鎖形態から開放形態に移動するために、ヘルメットに関して非固締形態でなければならない。一実施形態において、取り付け部は、結合ラッチであり、延出部材は、相補的な結合ストラップである。
好ましくは、前部シェルは、ヘルメットの外側まで見ることを容易にするためにアパーチャを含む。このアパーチャは、ヘルメットの中心軸を中心にして約240°延在する。さらに好ましくは、このアパーチャは、ビード付きの周縁部によって画定される。
ヘルメットは、開放形態にあるときに、使用者の頭部を入れるための開口部を含む。さらに好ましくは、前部シェルおよび後部シェルの相対的な移動は、この開口部のサイズを調整する。好ましくは、この開口部は、前部シェルの第3の縁および後部シェルの第4の縁によって画定される。これらの縁は、ビード付きである。
好ましくは、後部シェルは、頭部を提供する本体で画定される後部の筋肉領域と係合するための下部支持縁を含む。
好ましくは、前部シェルは、後部シェルに蝶着される。さらに好ましくは、この蝶着はヘルメットの背部位置に設けられる蝶番組立体によって提供される。蝶番組立体は、ヘルメットが閉鎖形態にあるときにヘルメット面と実質的に輪郭が合うように形成される。好ましい実施形態において、蝶番組立体は、前部シェルおよび後部シェルからそれぞれ延在するピン受け入れ構成を含む。好ましくは、これらの構成は、それぞれのシェルから一体に形成される。好ましくは、ピン受け入れ構成は、共通の蝶番ピンを受け入れるためのそれぞれの同軸に位置決め可能なアパーチャを含む。好ましくは、各ピン受け入れ構成は、それぞれのシェルの隣接する領域に対して実質的に一定の輪郭で延在する。
好ましくは、各シェルは、外部外被層および内部裏張り層を含む。内部裏張り層は、前部シェルの前部裏張り層および後部シェルの後部裏張り層を含む。また、好ましくは、内部裏張り層は、弾性詰め物材料を含む。
各裏張り層は、外側副層および内側副層を含む。好ましくは、外側副層は、弾性材料から形成される。さらに好ましくは、外側副層は、裏張り層を外被層に取り付けられる。
好ましくは、内側副層は、外側副層から選択的に取り外し可能である。好ましくは、裏張り層は、フォーム注入可能である。いくつかの実施形態において、フォーム注入を容易にするために、フォームを入れるための空洞は、内側副層および外側副層の中間に画定される。好ましくは、1つまたは複数の弾性スペーサは、内側副層および外側副層の間に延在し、フォーム注入前にヘルメットが頭部の中心に配置可能となる。通常、外被層および裏張り層は、それぞれのアパーチャを含み、フォームがこれらの層を介して空洞の中に注入可能である。
好ましくは、バイザ組立体がヘルメットに取り付け可能である。さらに好ましくは、このバイザ組立体は、前部シェルに取り付け可能である。バイザ組立体は、前部シェルに着脱可能に取り付けられる。
好ましい実施形態において、バイザは、検知装置を含む。いくつかの実施形態において、この装置はカメラを含む。さらに好ましくは、装置はまた、カメラによって提供された信号を送信するための送信器を含む。いくつかの実施形態において、装置は位置識別装置を含む。好ましくは、位置識別装置は、GPSなどの全世界測位技術を利用する。
本発明の第3の態様は、前部シェルと、前部シェルに対して移動可能な後部シェルと、を含み、ヘルメット内部に頭部を入れるか、またはヘルメットから頭部を外すための開放形態およびヘルメット内部に頭部を安全に収容するために、後部シェルが、前部シェルに着脱可能に固締するように係合される閉鎖形態を有するヘルメットを提供する騎手用ヘルメットである。
前部シェルは、後部シェルの第2の縁と相補的に係合可能な第1の縁を備える。さら第1の縁および第2の縁は、それぞれの相補的な相互係合配置構成を含む。これらの配置構成は、実質的に縁の長さに沿って延在する。好ましい実施形態において、これらの配置構成は、ヘルメットが閉鎖形態にあるときに互いに係合されており、後部シェルに対して前部シェルを実質的に横方向に配置している。前記配置構成は、第1の縁および第2の縁の断面の輪郭によって画定される。好ましくは、一方の縁は、相補的な配置構成の一方を画定するためにビード付きの周縁リップを含み、他方の縁は、他方の相補的な配置構成を画定するためにリップを収容する凹部周縁チャネルを含む。一実施形態において、第2の縁は、周縁リップを含む。第1の縁および第2の縁は、ヘルメットの実質的に隣接する段状の領域で終端する。
好ましくは、ヘルメットは、段状の領域によって連結される上部部分および下部部分を含む。さらに好ましくは、上部部分および下部部分はそれぞれ、前部シェルおよび後部シェルの両方で部分的に画定される。ヘルメットは、ヘルメットの外側を実質的に覆う最も外側の面を画定する外被層を含む。好ましくは、上部部分は、周知の乗馬用ヘルメットに実質的に類似する球状である。
外被層は、所定の偏向角を実質的に提供する外面を含む。この偏向角は30°から60°である。好ましい実施形態において、この角度は約45°である。
外被層は好ましくは、ケブラー、グラファイト、炭素繊維ガラス、樹脂、またはプラスチックのいずれか1つまたは複数を含む材料から形成される。
いくつかの実施形態において、外被層は手製である。他の実施形態において、外被層は射出成形される。さらなる実施形態の中で、種々の製作技術が用いられる。
前部シェルは、頭部の額領域と係合するための第1のフィッティング区域および頭部の下顎領域と係合するための第2のフィッティング区域を含む。好ましくは、第1のフィッティング区域は、上部部分の上に配置され、第2のフィッティング区域は、下部部分の上に配置される。
好ましくは、後部シェルは、ヘルメットが閉鎖形態にあるときに、頭部の後部領域と係合するための第3のフィッティング区域を含み、ヘルメットの内部に頭部を安全に収容するための3区域フィッティングシステムを提供する。さらに好ましくは、第2のフィッティング区域は、頭部に対してヘルメットを軸方向に固定するように顎領域に適合する。好ましくは、第4のフィッティング区域は、頭部に対してヘルメットを横断方向に固定するために、頭部の各側の領域と係合するためのヘルメットの各側で本質的に画定される。
好ましくは、前部シェルおよび後部シェルは、多点固締システムによって固締するように係合可能である。好ましくは、これは、3点固締システムである。さらに好ましくは、この固締システムは、上部背部連結部および2つの下部側部連結部を含む。上部背部連結部は、後部シェルが前部シェルに蝶着されるように蝶番を含む。さらに好ましくは、後部シェルは、閉鎖形態から開放形態にヘルメットを移動するために、この連結部を中心にして回転する。
好ましくは、各下部側部連結部は、前部シェルおよび後部シェルの隣接するコネクタ領域の間で選択可能な近接位置を指定するために調整可能なコネクタ機構を含む。好ましくは、この機構は、相補的な取り付け部と選択的に着脱可能に固締するように係合可能な延出部材を含む。好ましくは、前部シェルはこの部材を含み、後部シェルは取り付け部を含む。前記延出部材は末尾部分を画定するために、係合時に、取り付け部を通って段階的に延在する。好ましくは、前記部材は、シェルの蝶番による回転時に取り付け部の中にとどまるように前部シェルに対して回転可能である。
好ましくは、前記延出部材ノ末尾部分を入れて隠すために、トンネルが設けられる。いくつかの実施形態において、トンネルは、後部シェルに取り付けられ、後部シェルに関係なく形成される内部シェルによって画定される。
好ましくは、取り付け部は、一方向における前記延出部材の通過を可能にする固締形態および双方向における前記延出部材の通過を可能にする非固締形態から移動可能である。好ましくは、両方の取り付け部は、閉鎖形態から開放形態に移動するために、ヘルメットに関して非固締形態でなければならない。一実施形態において、取り付け部は、結合ラッチであり、延出部材は、相補的な結合ストラップである。
好ましくは、前部シェルは、ヘルメットの外側まで見ることを容易にするためにアパーチャを含む。このアパーチャは、ヘルメットの中心軸を中心にして約240°延在する。さらに好ましくは、このアパーチャは、ビード付きの周縁部によって画定される。
ヘルメットは、開放形態にあるときに、使用者の頭部を入れるための開口部を含む。さらに好ましくは、前部シェルおよび後部シェルの相対的な移動は、この開口部のサイズを調整する。好ましくは、この開口部は、前部シェルの第3の縁および後部シェルの第4の縁によって画定される。これらの縁は、ビード付きである。
好ましくは、後部シェルは、頭部を提供する本体で画定される後部の筋肉領域と係合するための下部支持縁を含む。
好ましくは、前部シェルは、後部シェルに蝶着される。さらに好ましくは、この蝶着はヘルメットの背部位置に設けられる蝶番組立体によって提供される。蝶番組立体は、ヘルメットが閉鎖形態にあるときにヘルメット面と実質的に輪郭が合うように形成される。好ましい実施形態において、蝶番組立体は、前部シェルおよび後部シェルからそれぞれ延在するピン受け入れ構成を含む。好ましくは、これらの構成は、それぞれのシェルから一体に形成される。好ましくは、ピン受け入れ構成は、共通の蝶番ピンを受け入れるためのそれぞれの同軸に位置決め可能なアパーチャを含む。好ましくは、各ピン受け入れ構成は、それぞれのシェルの隣接する領域に対して実質的に一定の輪郭で延在する。
好ましくは、各シェルは、外部外被層および内部裏張り層を含む。内部裏張り層は、前部シェルの前部裏張り層および後部シェルの後部裏張り層を含む。また、好ましくは、内部裏張り層は、弾性詰め物材料を含む。
各裏張り層は、外側副層および内側副層を含む。好ましくは、外側副層は、弾性材料から形成される。さらに好ましくは、外側副層は、裏張り層を外被層に取り付けられる。
好ましくは、内側副層は、外側副層から選択的に取り外し可能である。好ましくは、裏張り層は、フォーム注入可能である。いくつかの実施形態において、フォーム注入を容易にするために、フォームを入れるための空洞は、内側副層および外側副層の中間に画定される。好ましくは、1つまたは複数の弾性スペーサは、内側副層および外側副層の間に延在し、フォーム注入前にヘルメットが頭部の中心に配置可能となる。通常、外被層および裏張り層は、それぞれのアパーチャを含み、フォームがこれらの層を介して空洞の中に注入可能である。
好ましくは、バイザ組立体がヘルメットに取り付け可能である。さらに好ましくは、このバイザ組立体は、前部シェルに取り付け可能である。バイザ組立体は、前部シェルに着脱可能に取り付けられる。
好ましい実施形態において、バイザは、検知装置を含む。いくつかの実施形態において、この装置はカメラを含む。さらに好ましくは、装置はまた、カメラによって提供された信号を送信するための送信器を含む。いくつかの実施形態において、装置は位置識別装置を含む。好ましくは、位置識別装置は、GPSなどの全世界測位技術を利用する。
本発明の第4の態様は、前部保護シェルと、前部保護シェルに対して移動可能な後部保護シェルとによってヘルメットを画定し、ヘルメット内部に頭部を入れる、または、ヘルメットから頭部を外すための開放形態と、ヘルメット内部に頭部を安全に収容するために、後部シェルが前部シェルに着脱可能に固締するように係合される閉鎖形態とを提供する、頭部を保護する方法である。
本発明の第5の態様は、前部シェルと、ヘルメットを画定するために前部シェルと着脱可能に固締するように係合可能な後部シェルと、を含む保護ヘルメットが提供される。
本発明の第6の態様は、騎手の経路を監視するためのシステムであって、騎手に取り付けられる位置特定デバイスと、位置特定デバイスからの信号を受信するためのインターフェイスと、騎手の経路の表示を提供するために信号に応答するプロセッサと、を含むシステムである。
好ましくは、前記位置特定デバイスはヘルメットに取り付けられる。さらに好ましくは、ヘルメットは、本発明の前述の態様のいずれか1のヘルメットである。
いくつかの実施形態において、前記位置特定デバイスはカメラであり、表示が可視である。好ましくは、カメラは連続画像フレームを表すカメラ信号を提供する。さらに好ましくは、前記位置特定デバイスはさらに、カメラ信号を受信し、この信号をリモートホストに提供する送信器を含む。いくつかの実施形態において、リモートホストはインターフェイスである。他の実施形態において、リモートホストは、インターフェイスと通信状態にある。場合によっては、リモートホストは、複数の地理的に離隔されたホストを含む。
いくつかの実施形態において、前記位置特定デバイスは、位置情報を表す信号を提供する。これにはGPS三角法を使用する。そのようないくつかの実施形態において、前記プロセッサは、馬および騎手の経路の近似を示す表示を提供する。
本発明のさらなる態様は、騎手の経路を監視するための方法であって、騎手に位置特定デバイスを取り付け、前記位置特定デバイスから信号を受信し、騎手の経路表示を提供するために信号に応答する、方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態は以下に、添付図面を参照して例示として記載される。
図面を参照すると、異なる図において、対応する特徴部は、対応する参照符号によって示されていることは十分に認識されよう。
図1は、乗馬用ヘルメット1を示している。ヘルメット1は、前部シェル2および後部シェル3を含む。2つの形態を有するヘルメットを提供するために、シェル3は、シェル1に対して移動可能である。これらのうち第1の形態は、図1に示される開放形態である。開放形態において、ヘルメットは、ヘルメット内部に人間の頭部4を入れるため、またはヘルメットから人間の頭部4を外すために構成される。第2の形態は、図2に示される閉鎖形態である。この閉鎖形態において、シェル3は、ヘルメット1内部に頭部4を安全に収容するために、シェル2に着脱可能に固締するように係合される。
本開示は、本発明の乗馬用途に特に関連しているが、これらは決して限定するものと見なすべきではないことは十分に認識されよう。他の実施形態において、ヘルメットは、他のスポーツなどの他の行為向けに用いられる。いくつかの実施形態において、ヘルメットは、特定の軍事用途に適している。関連業界の当業者は、ヘルメット1が他の用途向けにどのように改変または適合されるか、さらに本願明細書に記載される実施形態は、他の用途にも適していることを認識するであろう。
この開示において、ヘルメット1内部に「安全に収容されて」いる状態の頭部4は、ヘルメット1から取り外し可能ではない。好ましくは、それはまた、頭部4とヘルメット1との間で維持される配置構成のレベルを示している。この所定の配置構成は、ヘルメットが頭部に対して実質的に移動可能でないように維持される。これは、軸回転、横方向の移動および実際に実質的に任意の軸を中心としたシフトを含む。ヘルメット1から頭部4を取り外すためには、まず、ヘルメットを閉鎖形態から移動することが必要である。
シェル2およびシェル3以外には、ヘルメット1の2つの視覚的に区別可能な部分がある。これらの部分は、上部部分6および下部部分7である。これらは、別体および分離可能というわけでは決してなく、区別は一般に概念的なものである。すなわち、部分は、主に説明目的で用いられている。部分6および部分7はそれぞれ、シェル2およびシェル3の部分を含む。段状の領域20が、上部部分6および下部部分7を連結する。ゴーグルまたは他のアイウェアを固定するためのストラップの保持を容易にするために、溝21が、領域20に設けられ、一般に領域20の位置が特定される。図21から図23に示される実施形態などのいくつかの実施形態において、段状の領域20はなく、したがって、部分6と部分7との間で滑らかに移行する。
ヘルメット1は、3区域フィッティングシステムを用いて、頭部4に取り付けられる。これは、ヘルメット1と、頭部4の3つの領域との間の当接係合を伴う。これらは、額領域10、下顎領域11および後部領域12である。この3区域フィッティングは、図6に最もよく示されている。この図は、簡単な概略図のためにのみ設けられており、一定の比率ではない。ヘルメット1の多くの詳細な特徴部は、示されていない。
シェル2は、領域10と係合するための第1のフィッティング区域13を含む。この区域13は、部分6で見られる。シェル2はまた、領域11と係合するための第2のフィッティング区域14を含む。フィッティング区域14は、部分7の上に位置決めされる。領域14は、頭部4の首によって一般に画定される軸に対してヘルメットを軸方向に固定するために、頭部4の顎領域に適合する。シェル3は、ヘルメット1が閉鎖形態にあるときに、領域12と係合するための第3のフィッティング区域15を含む。
本実施形態において、フィッティング区域は、外被層25と内部裏張り層26との間で圧縮するフォーム24の形態である弾性材料によって提供される。適切なフォームまたは別の弾性材料は、当業者によって認識されよう。たとえば、いくつかの実施形態は、発泡スチロール(EPS)などの安全ヘルメットに従来用いられている材料を利用する。
本実施形態において、フォーム24は、3次元の態様において、その隣接する領域10から12に実質的に適合するように圧縮する。これらの3領域との同時係合が頭部4にヘルメット1の確実な係合を提供することは認識されよう。
いくつかの実施形態において、個別の使用者に合わせたフィット性を提供するために、頭部4の挿入後にフォーム24が最初に注入される。そのような個別の使用者に合わせたフィット性によって、システムは本質的に、さらなるフィッティング区域を提供する。実際には、一般に、裏張り26の内面全体が、それ相応にフィッティング区域である。このフォーム注入は、所与のヘルメットのために一度だけ実行され、用いられる特定の頭部4向けに個別の使用者に合わせたフィット性をそのヘルメットに提供する。フォーム注入については、さらに以下でさらに詳細に説明する。
個別の使用者に合わせないいくつかの実施形態の場合には、フォーム注入技術においてフォーム隣接領域10から12に特有の注意が払われて、適切なフィッティング区域が提供される。たとえば、取り外し可能な詰め物部分が、フィッティング区域でヘルメットの内側に挿入するために提供されるいくつかの実施形態において、これらの詰め物部分は複数のサイズで提供されて、個別の使用者に合わせたフィット性を可能にする。いくつかの実施形態において、これらの取り外し可能な詰め物部分がベルクロ(Velcro)または接着剤を用いて、ヘルメットの内面に取り付け可能である。いくつかの実施形態において、いくつかの自転車用ヘルメットにおいてよくあることだが、取り外し可能な詰め物部分は、取り付けさきのヘルメットの部分よりさらに容易に圧縮可能な材料から形成される。場合によっては、さらなるフィッティング区域が画定される。たとえば、頭部4の対向する側と係合するための特定の領域である。
個別の使用者に合わせたフォーム注入技術を利用しない実施形態において、別の技術が、フィッティング区域に可撓性を提供し、特定の人の頭部に適切なフィット性を提供するために、3つのフィッティング区域を適切に位置決めすることが困難ではないように実現されることは十分に認識されよう。たとえば、いくつかの実施形態は、種々の頭部サイズに適合させるために圧縮可能な比較的弾性のフィッティング区域を提供し、いくつかの実施形態は、フィッティング区域の少なくとも1つの漸進的な移動を可能にする。
図24および図25は、フィッティング区域14が特定の人の下顎領域11と係合するため漸進的に移動可能である、個別の使用者に合わせたサイズ調整を可能にする実施形態を示している。特に、フィッティング区域11は、人の下顎をカップ状に取り囲み、その際、たとえば、2つ以上の軸を中心にした移動を制限するように整形される移動可能な下顎カップに設けられる。図24および図25は、後述される複数の代替の下顎カップ設計を示している。一般に、下顎カップは、取り外し可能かつ調整可能な構成部材であり、使用時に着用者の顎を保持してカップ状に取り囲む。本実施例において、下顎カップは、ぴったりとしたフィット性を提供するために下顎の前方移動を制限し、行為中、このぴったりとしたフィット性を保持するために下顎の垂直方向、水平方向および軸方向の移動もまた制限する。下顎カップは、ゴム、プラスチック、ポリカーボネートおよびPVC等から任意に形成される。各下顎カップは、使用者の下顎と係合するための第1の面と第2の面との間で圧縮する弾性材料を含む。この第2の面は、通常、取り外し可能かつ調整可能な態様で、外被層25の近接部分に結合される。いくつかの実施形態において、下顎カップ全体は、柔軟性があるが、他の実施形態において、第2の面は、繊維ガラス、ポリカーボネート、ケブラー、プラスチックおよび金属等から形成される剛性外被によって画定される。下顎カップの種々の実施形態は、以下の通りである。
・下顎カップ100。この下顎カップは、特定の着用者に適するように漸進的に変化する複数サイズの類似の下顎カップから選択される。いくつかの実施形態において、下顎カップは、たとえば、成形を可能にするために加熱される選択的に成形可能な材料から形成される。これは、個別の使用者に合わせたフォーム注入に関連するコストを生じることなく、下顎カップを特定の使用者の顎構造向けにあつらえる整形を可能にする。
・下顎カップ101。この下顎カップは、外被25の内側の相補的なベルクロ領域と係合するためのベルクロ領域106を含む。一旦、ベルクロ部分が係合されると、下顎カップ101は、意図的な取り外し以外の移動に対して実質的に耐性があることは十分に認識されよう。重要なことは、下顎カップの前方移動および後方移動は、ベルクロ連結によって実質的に抑制される。実際には、下顎カップをフィットさせるために、使用者は、「試行錯誤」手法を実行し、それによって、下顎カップが種々の位置で挿入され、その後、ヘルメットが試着される。続いて、下顎カップが取り外され、異なる位置に置き換えられ、ぴったり合うまでこのプロセスが繰り返される。
・下顎カップ102。これは、下顎カップ101に類似であるが、ベルクロを用いるのではなく、スナップボタン107の形の代替係合構成が用いられる。ボタンを中心にして回転しないようにするために、通常、2つのスナップボタンが、下顎カップの各側に設けられ、スナップボタン受け入れ構成のアレイが、代替のフィッティング位置を提供するために、外被25に設けられる。
・下顎カップ103。この下顎カップは、相補的な歯付きストラップ108およびラッチ109によって外被25とつなぎ合わせる。これは、一度でもヘルメットが閉鎖形態で着用されると、ぴったり合うフィット性を都合よく見つけるために、下顎カップを調整経路に沿って摺動可能に移動することを可能にする。そのようなストラップ/ラッチの使用は、下顎カップが調整経路における複数の位置で着脱可能に固締するように係合可能であることを意味し、それによって、第2のフィッティング区域のためにそれぞれの複数の選択可能な位置を提供し、個別の使用者に合わせたフィット性を提供する。示された実施形態において、2つのラッチ109は、各側に設けられるが、いくつかの実施形態において、1つのみのラッチが、いずれかの側に設けられる。ラッチが下顎カップに取り付けられることになっている場合には、これらに関してその下顎カップの剛性を有する外面に取り付けられることが好ましいことは十分に認識されよう。
・下顎カップ104。この下顎カップは、この場合も相補的な歯付きストラップおよびラッチを利用するが、図25に示されているように、歯付きストラップ110は、ラッチ111の影響下で相互に係合する態様である。ラッチ111が閉鎖形態にあるとき、ストラップ110は、互いに向かう方向にのみ移動可能であり、続いて、ラッチ11が開放形態にあるときには互いから離れる方向に移動可能であることは十分に認識されよう。
下顎カップの外側または下顎係合のための他の領域とヘルメットの前部の硬いシェルとの中間には少なくとも5mmから25mmの間隙が維持されることが好ましい。この原理は、ある程度限定されるが、顎の弾性的に対向する方向への動きを可能にし、前部の衝撃による顎の損傷の危険性を低減する。すなわち、顎はヘルメットの硬い外側シェルからの強い抵抗を受ける前に、比較的短い距離を移動することができる。いくつかの実施形態において、この限定された移動により、使用者はあまり苦労せずに話すことが可能となる。実施例は、区域14が下顎カップ259上に設けられる図38に示されている。この下顎カップは、空洞261によって下顎領域の周囲の硬い外被領域260から分離される。領域260に対する衝撃時には、着用者の下顎11は、空洞261において弾性的に限定された態様で、下顎カップ259と共に移動する。
図1から図8を再び参照すると、外被層25は、ヘルメットの外側を実質的に覆う最も外側の面を画定する。この面は、実質的に剛性であり、耐穿刺性である。通常、この面は、外被25を形成するために用いられる1つまたは複数の材料によって画定される。本実施形態において、材料は、ケブラーおよびグラファイトの織られてガラス繊維で覆われた混紡である。他の実施形態において、代替の材料が用いられる。たとえば、実施形態において、構造に射出成形が用いられる。材料および構造の課題については、さらに以下にさらに詳細に記載する。
本実施形態におけるヘルメット1は、周知の乗馬用ヘルメットの外見を保持している。すなわち、部分6のサイズおよび球状の形状および部分7の比較的凹部性質のために、ヘルメット1は、周知の乗馬用ヘルメットの一般的な外部幾何形状特性を保持する。これは、競争の催し物において騎手の識別のために予め用いられる肌などへの周知の被覆物の取り付けを可能にするという点で、特に有用である。さらに、適用されると思われる既存の乗馬用ヘルメットの安全性規格とのより近い適合性を本質的に提供する。頬、上顎および下顎に提供されるさらなる保護物が与えられるのであれば、ヘルメット1は、そのような規格を少なくとも間違いなく凌駕することは十分に認識されよう。乗馬用途を目的とした他の実施形態を含めて、いくつかの実施形態において、たとえば、図21および図22に示されているように、球状の形状は、より流線形の輪郭と変更される。場合によっては、このより流線形の外観は、より美的に魅力的であると思われる。
外被25の外面は、実質的に所定の偏向角を提供する。通常、この角度は、30°から60°であり、本実施形態において、約45°である。これは、乗馬行為において、入ってくるひづめからの衝撃をそらすことが望ましい場合に、特に有用であるが、他の用途においても同様に有用である。外被のすべての点で、この偏向特性を正確に提供することが必要ではないが、外被は全体としてこの特性を実質的に提供することは十分に認識されよう。保証または必要とされる偏向保護のレベルは、いくつかの状況では、好みの問題であり、他の状況では、独立の規格によって設定される。
シェル2およびシェル3は、多点固締システム、この実施形態では3点固締システムによって固締するように係合可能である。この固締システムは、3つの個別の構成部材、すなわち背部蝶番組立体28および2つの側部結合型連結機構29を必要とする。
蝶番組立体28は、シェル2をシェル3に蝶着して、ヘルメット形態においてこれらのシェルは、蝶番ピン30によって画定される軸を中心として相対的に回転する。ヘルメットが閉鎖形態にあるときに、組立体28は、ヘルメットの面と実質的に輪郭を合わせて形成される。すなわち、組立体28は、実質的に突出しておらず、ヘルメットの全体的な偏向角に作用しない。さらに、蝶番が突出している場合には、ひづめの衝撃によってジョイントを破壊し、頭部4からヘルメット1が意図せずに外れる危険性がある。
蝶番組立体28は、それぞれシェル2およびシェル3と一体に形成されるピン受け入れ構成31およびピン受け入れ構成32を含む。これらの構成は、蝶番ピン30を受け入れるためのそれぞれの同軸に位置決め可能なアパーチャを含む。各ピン受け入れ構成は、図7から図9に最もよく示されるように、それぞれのシェルの隣接する領域に対して実質的に一定の輪郭で延在する。
さらに正確には、シェル2は、使用時に、シェル3の相補的な構成32を同軸に挟む2つの構成31を含む。ピン30は、蝶着を画定するために、それぞれのアパーチャを通って挿入される。他の実施形態において、構成31はシェル3に設けられ、構成32はシェル2に設けられる。
示された実施形態において、ピン30は、ピン30の引き抜きを容易にするために、フィンガ係合のための屈曲端部34を含む。これは、シェルの完全な分離を促進する。たとえば、事故後に緊急または細心の注意を払って頭部4からヘルメット1を外すことが必要であるような状況において、有用である。特に、脊髄の損傷が疑われる場合には、シェル1およびシェル2の完全な分離によるヘルメット1の取り外しが通常、好ましい。
使用時には、屈曲端部34は、外被25の一般的な外側輪郭が実質的に影響を受けないように、特別に形成される受け入れチャネル35の中に保持される。いくつかの実施形態において、ピン30の偶発的な引き抜きの危険性を低減するために、カバー(図示せず)が端部34に設けられる。場合によっては、このカバーは、一度のみ取り外し可能であり、反復可能ではない。これは、改竄またはピン引き抜きの証拠を提供する。たとえば、ヘルメット1が今後の使用にもはや適していないことを示すために、カバーは、事故後に取り外される。
いくつかの実施形態において、たとえば、さらに伝統的な蝶着技術が用いられる実施形態において、ピン30は、簡単には取り外されない。これらの実施形態は、一体に形成され、滑らかな輪郭の蝶番組立体28を用いて、利点を保つことが好ましい。
他の実施形態において、代替の背部蝶番組立体は、背部蝶番組立体28を提供するために代替品として用いられる。いくつかの実施例が、図30から図33に示され、さらに以下に記載される。
図30は、蝶番組立体170を示している。蝶番ピン171が、シェル2とシェル3との間の回転軸を画定するために、シェル3の中に設けられる。この蝶番ピンは、ラッチ部材172を蝶番ピンシェル3に回転可能に連結する。ラッチ部材172は、相補的なキャッチ部材174と着脱可能に固締するように係合可能であり、キャッチ部材174は、理想的にはシェル2の中に埋め込まれるか、皿穴に埋められる。ラッチ部材172は、ヘルメットの開閉を可能にするために、シェル2およびシェル3を確実かつ回転可能に連結するためにキャッチ部材174に挿入される。その上、押圧領域175が、ラッチ部材を取り外し可能にし、したがって、シェル2がシェル3から分離することを可能にする。領域175は、摺動カバー176によって任意に覆われる。図177は、ラッチ172およびキャッチ174の実施形態に関して、種々の連結オプションをさらに詳細に示している。示されたキャッチ/ラッチ構成部材は、例示に過ぎず、他の実施形態において、他のキャッチ/ラッチ構成部材が別法として用いられることは十分に認識されよう。それは、いくつかの実施形態において、適切なキャッチ/ラッチ構成部材の選択に適用される重要な考慮事項は、使用中にヘルメット内部にキャッチおよびラッチを保持することができる機能を含むことを意味している。すなわち。ヘルメットの後部は、衝撃を受けて、損傷し、ヘルメットシェル間の連結に不完全性をもたらすキャッチまたはラッチの危険性を低減するために、実質的に滑らかな輪郭である必要がある。
図31は、類似の蝶番組立体180を示している。組立体180も、シェル2の中に蝶番ピン171を含むが、この実施形態は、代替のラッチ/キャッチ配置構成としてシェル2の中の相補的な埋め込み式受け入れ取り付け部182に挿入するために、蝶形クリップ181を利用する。皿穴に埋め込まれるフィンガ係合部分183は、取り付け部182からクリップ181を選択的に手動で開放するために用いられる。
図32は、ピンなし蝶番組立体190を示している。この実施形態において、蝶番部材191は、シェル3から一体に形成される。この蝶番部材191は、シェル2上に相補的に一体に形成された蝶番受け入れチャネル192の中に挿入可能である。図32に最もよく示されるように、シェル2およびシェル3が、所定の角度形態に配置されるときに、蝶番部材191は、チャネル192の中に挿入可能であり、チャネル192から取り外し可能である。重要なことは、シェルが相互固締係合状態にあるか、または略相互固締係合状態である場合には、蝶番部材は、取り外し可能ではない。使用時には、蝶番部材は、端部198からチャネル192の中に摺動可能に挿入される。完全な摺動係合時には、シェルは、ヘルメットを開閉するために、互いに対して回転されることが可能である。蝶番を取り外すためには、ヘルメットが開放され、シェルは、チャネル192から蝶番部材191の摺動引き出しを可能にするほど十分に回転される。
図33は、蝶番組立体200を示している。組立体200は、二重蝶番取り外し可能ピン蝶番緊急取り外しシステムを提供する。外観において、組立体200は、シェル3の中に第1の蝶番ピン201を含み、使用時には、この第1の蝶番ピン201を中心にしてシェル2が回転可能である。二重蝶番部材202は、蝶番ピン201でシェル3に回転可能に連結される。この部材202は、シェル2における受け入れチャネル203の中に挿入され、そのときには、取り外し可能な蝶番204が、シェル2におけるアパーチャ205、続いて部材202を通って挿入可能であり、それによって、蝶番ピン201を中心にして回転する形態でシェル2をシェル3に固定する。蝶番204で大きな回転はないことは十分に認識されよう。さらに正確に言えば、蝶番204は、着用者からのヘルメットの好都合な取り外しを容易にするために、緊急の状況において、任意に取り外される取り外し可能な蝶番である。蝶番204は、使用時には凹部209の中に保持される屈曲端部208を含む。
図1から図8を再び参照すると、各側の連結機構29は、シェル2およびシェル3の隣接するコネクタ領域38の間に選択可能な近接位置を指定する。本実施形態において、蝶着は、近接位置が各側で実質的に等しいことを表す。
各連結機構29は、スノーボードのバインディングに関して一般に用いられる機構に似ている。すなわち、各機構29は、結合ラッチ40および相補的な波形の結合ストラップ41を含む。ストラップ41は、シェルの相対的な蝶着回転時に結合ラッチ40の中にとどまることができるように、シェル2に対して回転可能に取り付けられる。
各結合ラッチ40は、ストラップ41の可能な経路が一方向である固締形態およびストラップ41の可能な経路が双方向である非固締形態から移動可能である。ヘルメット1は、各結合ラッチ40の形態に関係なく、閉鎖形態に移動可能であることは十分に認識されよう。しかし、ヘルメット1を閉鎖形態から変化させるためには、両方のバインディング40が非固締形態にあることが必要である。これは、ヘルメット1が事故によって脱げる危険性をさらに低減する。
ヘルメットが閉じられているときには、ストラップ41は、末尾部分43を定めるために、結合ラッチ40を通って進む。末尾部分43がヘルメット1の内側に受け入れられるように、アパーチャ48が段状の領域20に設けられる。トンネル49は、末尾部分を受け入れて隠すために設けられる。いくつかの実施形態において、トンネルは、後部シェルに取り付けられるが、後部シェルに関係なく形成される内側シェルによって画定される。トンネルが後部シェルと独立である構成のための原理は、構造の問題であり、当業者によって理解されよう。
記載された固締システムは、決して限定するものと見なすべきではなく、他の実施形態において、代替の固締システムが用いられる。たとえば、いくつかの実施形態において、シェル2およびシェル3は、弾性のばね式固締係合に適合している。他の実施形態において、ヘルメットを閉鎖形態状態に維持するために、タイが用いられる。一実施形態において、3結合型機構が用いられ、第3の結合は蝶番組立体28の代替である。場合によっては、ラッチ40およびストラップ41は、シェルの間で逆転される。当業者は、これらの固締機構および他の代替の固締機構について理解し、容易に実現するであろう。
シェル2は、シェル3における第2の縁51と相補的に係合可能な第1の縁50を含む。縁50および縁51は、それぞれの相補的な相互係合配置構成52および53を含む。これらは、実質的に縁50および縁51の長さに沿って、一般的に言えば、一方の側の段状の領域20から他方の側の段状の領域20まで、蝶番組立体28の位置でわずかなギャップを伴って、延在する。後部シェルに対して前部シェルを実質的に横方向に配置するために、ヘルメットが閉鎖形態にあるときに、構成52および構成53は、固締するように係合される。これは、閉鎖形態にあるときに、ヘルメット1の構造的な剛性を増大することは十分に認識されよう。構成52および構成53が、それぞれの縁50および縁51の断面の輪郭によって画定される。これは、図10に最もよく示される。
構成53は、縁51にビード付きの周縁リップの形である。構成52は、ビード付きのリップを受け入れるために、縁50に沿って凹部周縁チャネルを画定する。この実施形態において、リップは、チャネル内部でばね式固締係合をしていないが、構成部材の緊密な適合性のために、移動は実質的に制限される。一実施形態において、ビード付きのリップは、最大の幅寸法が約7.5mmであり、凹部周縁チャネルは、直径が約9mmであり、深さが約9mmである。リップは、わずかに浅い径である。
機構25の代替の位置決めまたは選択は、たとえば、ストラップ41をシェル2の外側に取り付けることによって、構成52および構成53が段状の領域20を越えて延長することを容易にすることは十分に認識されよう。
図20は、ヘルメット1の実施形態を示しており、配置構成120が、相補的な取り付け部121と係合するため、縁51に設けられている。構成52および構成53の相互係合時に、雄/雌相互固締の組み合わせを画定し、それによって、閉鎖形態にあるときに、ヘルメットに増大した構造的剛性を提供するために、配置構成120は取り付け部120と係合する。そのような実施形態において、ヘルメット1は通常、取り付け部121の対応するペアと係合するための対称に配置された構成120のペアを含み、場合によっては、それぞれ複数のペアを含む。図20はまた、種々の実施形態において用いられる構成120および取り付け部121に関する3つの代替の形態を示している。これに限定されるわけではないが、構成120が縁50に設けられ、取り付け部121が縁51に設けられる場合を含めて、他の形態がさらなる実施形態において用いられることは理解されよう。
構成52および構成53の変形は、図18および図19に示されている構成など他の実施形態において用いられる。これらの実施形態は、構成52の延長保持部分89を利用する。図19は、丸みを帯びた縁を備える三角形の断面を有する構成53を利用し、構成52が適合される。さらなる実施例が、図27から図29に示されている。
図27から図29は、上記のヘルメット1の構成52および構成53を相互係合するための代替の形態を示している。これらの図面のそれぞれは、ヘルメット1などのヘルメットとの関連において、前部シェルおよび後部シェルのための相互固締縁を画定する係合される配置構成の断面を示している。いくつかの場合には、配置構成は、縁の相互固締係合を容易にするために、それぞれの縁の長さに沿ってさまざまな角度をなしていることは十分に認識されよう。
図27は、二重相互固締縁を利用する形態を示している。各縁は、雄部分および雌部分を含み、これらは、他の縁の対応する雌部分および雄部分と係合する。この実施例において、各雄部分は、係合時に雌部分の対応する形状の凹部に適合する尖った先端を含む。
図28は、二重相互固締縁を提供する別の実施形態を示している。この実施例において、各雄部分は、係合時に雌部分の対応する形状の凹部に適合する湾曲した先端を含む。
図29は、二重相互固締縁を提供する別の実施形態を示している。これは、図27および図28の実施例に類似であるが、雄部分および雌部分は、縁の相互固締係合時に、適合するような相補的な平面を有する。
別の相互固締縁配置は、図37に示されている。図37において、縁51は、複数の係合歯250を含み、示された実施形態において、係合歯250は、波形設計を提供するように滑らかに接合される。相補的な受け入れ構成251は、縁50に設けられる。この手法によって、後部シェルおよび前部シェルは、互いに対してシェル2およびシェル3の回転または摺動を実質的に防止するような態様で、独自に固締されることができる。
図1から図8を再び参照すると、縁51に沿ったビーディングと類似のビーディングが、ヘルメット1の他の位置、たとえば、頭部受け入れ開口部55および目視可能にする開口部56の周囲で見られる。開口部56は、比較的高いレベルの周縁目視を提供するためにヘルメットの中心軸を中心にして約240°延在する。図15を参照すると、透明カバー90が、場合によっては開口部55にわたって施される。図15は、複数の通風孔91を有するバブルカバー90を示している。この場合には、カバーは、開口部56を実質的に封止する。しかし、他の場合には、ハーフカバーが用いられる。ハーフカバーは、開口部55の上部部分にわたって延在する。そのようなハーフカバーは、使用者の眼を保護し、通気を増大することを可能にすることは十分に認識されよう。さらに、視覚に影響を及ぼす結露が低減される。
開口部55は、シェル3の下部支持縁58によって部分的に画定される。下部支持縁58は、頭部4につながる身体の後部の筋肉領域と係合するように空間状に構成される。さらに、示された縁58は、周知の保護ベストの相補的な縁に略適合し、いくつかの実施形態において、そのようなベストが結合的に用いられる場合には、使用者の首および後部にさらなる保護を提供するために、さらなるプロテクタ92がヘルメット1に装着される。図16に示されているように、たとえば、剛性保護フラップが、リベット93によってシェル3に蝶着される。このプロテクタ92は、縁58に類似したビード付きの縁94を含む。他の実施形態において、固定して取り付けられるフラップ、首の周りに円筒を提供するプロテクタおよび一体型上体保護スーツをはじめとする代替のプロテクタ59が用いられる。
図11は、ヘルメット1の層状構造をさらに詳細に示している。2つの主要な層、すなわち、外被層25および内部裏張り層60がある。裏張り層60は、フォーム24および内部裏張り26を含むが、図11は、フォーム注入前のヘルメット1を示している。そのような状態において、裏張り26は、頭部4に滑らかに適合していないことは十分に認識されよう。
外被25は、耐衝撃特性および偏向特性を提供し、裏張り層60は詰め物および3区域フィットを可能とする。
本実施形態において、内部裏張り26は、フォーム注入中にフォーム24を受け入れるための空洞65を画定するために、外被25の内面から離隔される。いくつかの実施形態において、追加の層(図示せず)が、空洞65と外被25との中間に設けられ、この層は、外被25に接着される。さらなる実施形態において、追加の層は、注入プロセス中に必要とされるフォーム24の量を低減するために、予備成形されたフォーム層を含む。これは、たとえば、15mmの層である。
ヘルメット1がフォーム注入前に頭部1の上に適合可能にかつ正確に位置決め可能であるようにするために、複数の弾性フォームスペーサ66が、空洞65の中に設けられる。この位置決めは、当業者によって理解され、ヘルメット1は使用者が実際にこの位置決めを実現できるように、典型的には取扱説明書を備える。すなわち、ヘルメット1の購入後に、使用者がフォーム注入を行うのである。
空洞65の幅は、実施形態によって変化する。通常、25mmから35mmの平均幅が、一般的な騎手の保護には適している。幅は、提供される詰め物の量を決定するが、頭部4のサイズもまた役割を担っている。すなわち、所与のヘルメット4に関して、小さめの頭部の場合には多めの詰め物が提供され、大きめの頭部の場合には少なめの詰め物が提供される。いくつかの場合において、広範囲の頭部サイズに適するために、外被25の異なるサイズが製作され、すべての場合ではないが、詰め物の閾値レベルが定められる。
裏張り層60にフォーム注入するために、ヘルメット1は第一に、頭部4の上に配置され、閉鎖形態に固締される。この時点で、効率的な3区域フィッティングが未だに提供されていないのであれば、頭部4の上にヘルメット1をある程度移動することができる。スペーサ66は、所望の位置でヘルメット1を緩く保持する。急速硬化する液体フォーム24が、缶68で提供される。一旦、ヘルメット1が頭部4の適切で快適な位置合わせにおいて位置決めされると、フォーム24は、シェル2およびシェル3に設けられるアパーチャ69に挿入される。通常、シェル2に2つのアパーチャがあり、シェル3に1つのアパーチャがある。シェルが別個であるのであれば、空洞65は、シェル2の第1の部分およびシェル3の第2の部分を含むことは十分に認識されよう。フォームは、空洞65が充填されるまで連続的に注入される。注入作業では、注入されるフォームの所定の量または溢れが認識されることのいずれかに留意する。フォームは次に硬化して膨張し、余分なフォームは、アパーチャ69を通って排出される。個別の使用者に合わせた比較的正確なフィット性を提供し、3区域フィッティングシステムを提供するために、硬化フォームは、膨張して押され、頭部4に隣接する領域に対して裏張り26を保持する。所定の硬化時間経過後、通常は約5分後には、フォームは、ヘルメット1が頭部4から外すことができるほど十分に硬い。余分なフォームは、容易に取り除かれ、アパーチャが塞がれる。当業者は、個別の使用者に合わせたフォーム注入フィッティングに関連する利点を認識するであろう。
上述したように、消費者は通常、ヘルメット1の購入後に、このフォーム注入プロセスを実行する。他の実施形態において、代替の裏張り60が設けられ、フォーム注入を必要とせず、これらは通常、購入時に、裏張り層60にフォーム層を含む。すなわち、これらのヘルメットは、既製品で使用する準備が調っている。フィット性は、フォーム注入に比べると、本質的にあまり理想的ではないが、コスト節約は通常大きい。
図26は、シェル2およびシェル3がそれぞれ、それぞれのEPS裏張り部分220および221を含む実施形態を示している。ヘルメットの閉鎖時には、これらの裏張り部分は、係合領域222で接触する。いくつかの実施形態において、ヘルメットが閉鎖形態にあるときに、裏張り部分の間で改善した固締フィット性を提供するために、裏張り部分220および221は、それぞれのフィッティング構成、通常、雄/雌のフィッティング構成を含む。図26は、本発明のいくつかの実施形態において用いられる種々な雄/雌のフィッティング構成を示している。
本実施形態において、外被25は、ケブラー/グラファイト織物から形成される。高レベルの強度および比較的軽量であるので、これらの材料は特に適切である。製作プロセスは、シェル2のために分割された成形型およびシェル3の分離成形型を製作することを伴う。いくつかの実施形態において、個別の内部シェルが、トンネル49を画定するために用いられる場合には、内部シェルはそれ自体の成形型を必要とする。
成形型はそれぞれ、清浄され離型剤が塗られて、織られたケブラーおよびグラファイト層の層形成プロセスに備える。3相が、分離成形型のシェル2の部分に重ねられ、織物層の間に気泡のないフォームを最もよく確保するために、各層の配置後に樹脂が塗布される。他の部分に関しても同じことが行われる。
ヘルメットのすべての縁は通常、二重の層状であり、すなわち6層の縁となり、ヘルメットのすべての縁にすぐれた強度を与える。層形成プロセスは、ヘルメットの強度にとって不可欠である、最適な強度を確保するためにすべての成形された縁に特別な注意が払われる。縁で3層から6層まで層を二重にすることは、圧縮のすべての方向において強度を最もよく確保する。
一実施形態において、約6時間後、樹脂は、外被25のシェル2部分およびシェル3部分をそれぞれの成形型から分離することを可能にするほど十分に硬化される。他の実施形態において、この時間は、用いられる樹脂に関連して変化することが多い。成形型は次に、清浄され、次の使用のために離型剤が塗布される。
蝶番組立体28のシェルに基づく構成部材は、蝶番強度および封じ込めの両方を促進するために、初期の層形成プロセス中に、外被25のシェル2領域およびシェル3領域の両方の縁に成形される。
一旦、外被25が形成されると、側部結合型連結機構29は、ワッシャおよび合金ポップリベット67によって装着される。裏張り層60を設置する前に、これらの機構を試すことが好ましい。
適切な分割成形型は、繊維ガラスおよび樹脂から形成されるが、処理能力、コストおよび品質などの製作方針に応じて、これらの成形型を構成するために複数の異なるタイプの材料が用いられる。いくつかの成形材料は、低減した摩耗のために、他の材料より多くのシェルが作製できる。
そのような方法による外被25の製作は、比較的高価であり時間がかかる。しかし、作製されるヘルメット1の全体的な強度、重量および品質は、すぐれたレベルにある。いくつかの実施形態において、コストおよび時間を節約するために、代替の成形技術が用いられる。注入成形は、典型的な実施例である。外被25の構造に特によく適した他の材料としては、ポリカーボネートおよび防弾樹脂が挙げられる。防弾樹脂が軍事用途に最も適切であることは十分に認識されよう。
外被25の製作が完了され、フォーム注入が用いられる場合は、次のステップは、空洞65が画定されるように、外被25に内部裏張り26を接着して成形することである。ダミーの頭部が、裏張り26を位置決めするために用いられ、空洞65を確保し、フィッティングを支援するために、外被25の内面で約5ヶ所に25mmのスペーサ66が施される。次に、ヘルメットは、フィッティング取扱説明書、フォームキャニスタおよびチュービングなどの注入ツールと共に包装され、販売準備がなされる。
フォーム注入が用いられない実施形態において、通常、種々の頭部サイズに適合するために、種々の裏張り60を製作することが必要である。これらの裏張りは、外被25における注入および接着の前に、予め選択された量の弾性フォーム24またはゴムを含んで形成される。そのようなプロセスは、当業界では周知であり、当業者には理解されよう。
図17は、シェル2が、取り外し可能な下顎プロテクタ95を含む実施形態を示している。これは、フォーム注入が用いられない場合には、プロテクタ95の代替サイズの製作を可能とし、より正確なフィット性を可能にすることは十分に認識されよう。たとえば、大きめのプロテクタ95が、より長い顎形態を有する人に提供される。プロテクタ95は、使用時には、シェル2の受け入れ部分96に装着される。示された実施形態において、これは、各側でアパーチャ97を通って延在する3つのリベットによって装着される。他の実施形態において、強力な接着剤などの代替の連結技術が用いられる。
いくつかの実施形態において、バイザ組立体70が、通常、シェル2の上でヘルメット1に取り付け可能である。乗馬用途の場合には、このバイザは、ひづめからの衝撃によって実質的に瞬時に脱着するように取り付けられる。これは、偏向特性におけるバイザ70の影響を緩和する。バイザは通常、外被25と類似の材料から実質的に形成される。
図12の実施形態において、バイザ70は、小型ビデオカメラ72を含む。このビデオカメラは、送信器73に接続され、これらの両方が電源に接続される。カメラ70は、送信器73にビデオ映像を提供する連続的に捕捉されたフレーム信号74を提供する。今度は、送信器73が、リモートホスト76に信号75をワイヤレスによって提供する。
バイザ70は、競馬の催し物の「騎手カメラ」の映像を提供する場合に用いられることが好ましい。バイザ70は、騎手72のヘルメット1に装着される。
そのような場合、重量の最小化は一番の関心事である。したがって、比較的軽量の送信器73(好ましくは300g未満)が選択される。これは通常、短い伝送範囲を備える。
図13の実施形態において、送信器73の短い伝送範囲を考慮して、複数の離隔されたホスト76が、競技場77の周囲に設けられる。送信器73が信号伝送のために十分に近い位置の中にある場合には、これらのホストのそれぞれは、信号75を受信する。これらのホストは、カメラによって捕捉された映像に基づいて、連続ビデオ送りを提供するために、信号部分に応答する中央コントローラ78に受信信号を送信する。これは、騎手カメラ映像を提供するための効率的で軽量のシステムとして認識されよう。通常、複数のバイザ70が、所与のレースにおいて騎手に与えられる。示された実施形態はすべての馬にカメラがあることを示しているが、カメラの最適数は通常、レースごとに約4個である。ネットワークプログラマは、走行位置および実時間の事象に応じて馬から馬に切り換える。有利なことに、レース中の各騎手がヘルメット1を着用するつもりであれば、バイザ70は、被写体の騎手72に対して好適な騎手カメラの選択を容易にする。
バイザ70によって獲得された映像は、異議申立の結果の評定など代替の目的のために用いられることは十分に認識されよう。
他の実施形態において、小型のGPSディスクまたは代替の位置特定デバイスがヘルメット1またはバイザ70に取り付けられる。GPSディスクがヘルメット1に取り付けられる場合には、取り外し可能であることが好ましい。GPSディスクに電力を提供するために、充電式電池が設けられる。
このディスクは、今度はヘルメットの移動を記録するソフトウェアシステムに衛星を経由して提供される信号を提供する。一例では、これはレースに関する異議申立解決システムを提供するために用いられる。レースにおいて各騎手は、GPSディスクを有するヘルメット1を着用し、レース全体を通じて、騎手(およびそれぞれの馬)の移動が視覚ディジタル表示に変換される。たとえば、競技場80が、図14に示されているように、目盛り付きの格子系81に写像されて配置される。騎手の経路82は、この格子では重ねられている。場合によっては、妨害の異議申立が客観的に解決可能であるように、所定の妨害規則もまた、ソフトウェアにプログラムされる。
たとえば、異議申立が、騎手A、BおよびCの間で持ち出される場合には、システムは、GPS位置決め情報に基づいて、これらの騎手およびそれぞれの馬の経路の表示を準備する。騎手A、BおよびCの経路が、図14上に参照符号86、87および88によってそれぞれ印し付けられる。システムは、目盛り付きの競技場の上に(x)でレースの走行中の妨害地点を識別し、妨害のタイプに関する情報が、妨害地点のそばのスクリーン上に表示される。
レース中、騎手A、BおよびCのすべてに関する正確なコースの完全な画像を有することは、人為的なエラーの影響を低減すると同時に、異議申立の結果を評定することは十分に認識されよう。
GPS技術はまた、落馬時の騎手の動き、馬の速度、または加速の計算の評定などのさらなる目的のために用いられる。
ヘルメット1に関する変形は、代替用途のために、またはさらなる利点を提供するために用いられる。たとえば、いくつかの実施形態において、通気孔が作製される。場合によっては、ヘルメットを装着中の聴力を改善するために、通気孔は、耳に近い位置に位置決めされる。場合によっては、通気孔は、フォーム注入プロセスを支援するが、通常は、注入プロセス中、通気孔の内側に保護膜を配置することが好ましい。原理は、フォームが頭部4と直接的に接触することを実質的に防止することである。
図21から図23は、ヘルメット130として代替の実施形態を示している。ヘルメット130は、ヘルメット1に略類似であるが、異なる設計態様を利用し、ボール状の上部オプションがなく、通気カバー131を含むことである。
通気カバー131は、外被25と固締するように係合可能な取り外し可能な剛性構成部材である。通気カバー131は通常、ケブラーまたは繊維ガラスなどの剛性材料から形成されるが、別法としてプラスチックが用いられてもよい。この実施形態において、外被25は、カバー131の固締係合時に、カメラ、GPSモジュールなどを格納するために任意に用いられうる内部区画を提供する凹部中央部分を含む。本実施形態において、外被25は、この内部区画とヘルメットの内側との間の気流の連通を可能にするために、複数の通気孔134を含む。さらに、カバー131は、ヘルメットの移動方向に応じて、入口および出口として作用する複数の通気アパーチャ132を含む。これらのアパーチャは通常、気流を最大にするために湾曲されるか、または角度を成している。使用時には、空気は、これらのアパーチャ132の前部アパーチャを介して引き込まれ、後部アパーチャを介して排気される。前部アパーチャと後部アパーチャとの中間部では、空気の流れが、外被25におけるアパーチャを介して使用者の頭部を冷却するように作用する真空/ベンチュリ効果をもたらす。
本実施形態において、外被25における中央凹部部分は、カバー131の対応する輪郭の縁136を受け入れるための周縁取り付け部135を含む。したがって、外被25とカバー131の係合時に、カバー131は皿穴に埋められる固締縁を含む。いくつかの実施形態において、固締縁は、カバー131の周縁全体に続くが、他の実施形態において、この縁は、カバーの好都合な連結/取外しを容易にするために分岐部分を有する。他の実施形態において、代替の固締技術は、ヘルメットの外被に対するカバーの連結を容易にするために用いられる。
カバー131は、ヘルメット130に対して二重衝撃領域を提供する。一般的な概念は、カバー131に対する物体による激しい衝撃の場合に、外被25に物体が衝突する前に、カバーはおそらく破損して壊れるであろう。これは、衝突力が外被131の作用によって分散され、吸収される程度によって、着用者に対して怪我の危険性を著しく低減すると考えられる。
図34および図35は、従来の顎紐と組み合わせたヘルメット131を示している。上記の教示から、3区域フィッティングシステムが与えられる場合には、着用者の頭部にそのようなヘルメットを効果的に保持するためには、顎紐は必要ではないことは認識されよう。特に、ヘルメットは、閉鎖形態にあるときには着用者の頭部から取り外し可能ではない。しかし、いくつかの場合において、以下の理由のいずれかのために従来の顎紐を含むことが好ましい。
・従来の顎紐によく馴染んでいると仮定すると、着用者の信頼性を改善するため。
・特に、下顎カップが着用者の下顎で理想的に位置決めされない場合には、さらに確実なフィット性を提供するため。
・背部蝶番組立体28の故障時には外れるヘルメットの危険性を低減するため。たとえば、蝶番組立体に対して激しく直接的な衝撃の後に起こりうる。
図34および図35の実施形態はそれぞれ、フィッティングバックルがない状態の顎紐140およびフィッティングバックルがある状態の顎紐141を示している。概観において、フィッティングバックルが、従来の顎紐と共に一般に用いられる。しかし、図示したような後部入口型ヘルメットにおいて、頭部の挿入を可能にするために、顎紐を緩めるかまたは外す必要は通常ない。
図36は、ヘルメット150として類似の実施形態を示している。ヘルメット150は、消防士などの過酷な環境で働いている人にとっては特に適切である。ヘルメット150は、バイザ151と、アパーチャ153を介して外部源からヘルメットの内側に空気を分配するための1つまたは複数の空気ジャック152と、を含む。これは、ヘルメットの内側で正圧を生成し、外部空気が実質的に入り込まないようにする。さらに、この実施形態において、空気を逃すことができるアパーチャは、バイザおよびその周囲に設けられる。これは、ヘルメット全体の冷却循環を生成し、着用者に新鮮な空気を提供することを可能とするのみならず、水分のためにバイザが曇る可能性を低減することも可能とする。2部材外装154が、着用者の首の周囲でヘルメットを実質的に封止するために設けられる。この外装は、少なくとも耐熱および耐火材料から形成される消火活動用途向けである。しかし、ゴムまたはネオプレンなどの他の弾性材料を用いてもよい。
任意のバイザ組立体155が、ヘルメット150に装着可能であり、この組立体は、カメラと、GPSユニットと、これらの構成部材および他の構成部材に電力を供給するための1つまたは複数の電源を保持する。たとえば、一実施形態において、電子ディスプレイがバイザの上に設けられる。
ヘルメット150の別の特徴は、懸架型フィッティングシステムである。この実施形態において、3区域フィットが、上述した下顎カップと、シェル3のEPS159の領域と、シェル2の懸架式メッシュフィッティング構成157とによってもたらされる。フィッティング構成157は、着用者の頭部の上部および前部と係合するためのメッシュ158を含み、これは通常、種々の頭部サイズのために、個別の使用者に合わせたフィット性を提供するために調整可能である。類似の懸架型フィッティング構成は、建設業界のために構成されるヘルメットにおいて一般的であり、フィッティング構成とヘルメットシェルとの中間に空洞を提供し、シェルにおける弾性の裏張りとは異なり、フィッティング構成における弾力性によって衝撃が対処される。このために、フィッティング構成は通常、ケブラーまたはナイロンなどの材料から形成される。さらなる利点は、頭部上部の空間のために、ヘルメット内部の気流が改善されることである。着用者の頭部とヘルメットシェルとの間の間隙は通常、25mmから100mmで維持され、さらに一般的には25mmから50mmである。
ヘルメット1の変形および本願明細書に記載される他のヘルメットが適する他の用途としては、ロッククライミング、スノースポーツ、水中スポーツ、サイクリング、スケートボード、武道および類似の肉体に接触するスポーツ、スカイダイビング、モータレース、娯楽用モータバイク用、軍事目的などが挙げられる。当業者は、これらの用途および他の用途向けに適合性を拡大するため、ヘルメット1に対して行われる種々の変更を認識するであろう。
本発明の典型的な実施形態の上記の説明において、開示の合理化および種々の発明の態様のうちの1つまたは複数の理解を助けるために、本発明の種々の特徴は、1つの実施形態、図またはその説明において共にグループ化されることがあることは認識すべきである。しかし、開示のこの方法は、本発明が各請求項において明確に記載されるものより多くの特徴を必要とすると解釈すべきではない。さらに正確に言えば、各請求項の態様は、1つの開示された実施形態のすべての特徴より少ない特徴を備える。したがって、詳細な説明に続く請求項は、この詳細な説明に結果として明確に組み込まれ、各請求項は、本発明の個別の実施形態として独立である。
さらに、本願明細書に記載されるいくつかの実施形態は、他の実施形態に含まれるいくつかの特徴を備え、その他の特徴を備えないが、異なる実施形態の特徴の組み合わせも本発明の範囲内であり、別の実施形態を構成するということは、当業者に理解される。たとえば、本発明の請求項において、記載された実施形態のいずれかは、任意に組み合わせて用いることができる。
すなわち、本発明の好ましい実施形態を記載しているが、当業者は、本発明の趣旨を逸脱することなく、その他の改変を行ってもよいことを認識し、本発明の範囲内に収まるものとして、すべてのそのような変更および改変も特許請求の範囲であることを意図している。すなわち、本発明は、特定の実施例を参照して記載されているが、本発明がその他の多くの形態において具体化されてもよいことは当業者によって認識されよう。
本発明の一実施形態による保護ヘルメットの開放形態の側面図である。 図1の保護ヘルメットの閉鎖形態を示している。 閉鎖形態において示される図1のヘルメットの正面図である。 閉鎖形態において示される図1のヘルメットの下部正面図である。 開放形態において示される図1のヘルメットの後部/側面図である。 頭部と共に示される、図1のヘルメットの閉鎖形態の概略断面図である。 閉鎖形態において示される図1のヘルメットの後面図である。 開放形態において示される図1のヘルメットの後面図である。 図8の保護ヘルメットの、2つのシェルに分割された状態を示す部分図である。 閉鎖形態において示される図1のヘルメットの縁50および縁52の横断面図である。 本発明のヘルメットのフォーム注入を概略的に示す断面図である。 図1のヘルメットに取り付けるバイザの概略断面図である。 競技場の概略図である。 GPSに基づく異議申立システムの概略図である。 本発明の別の実施形態のヘルメットの側面図である。 本発明の別の実施形態のヘルメットの後面図である。 本発明の別の実施形態のヘルメットの側面図である。 閉鎖形態において示される本発明の別の実施形態によるヘルメットの縁50および縁52の横断面図である。 閉鎖形態において示される本発明の別の実施形態によるヘルメットの縁50および縁52の横断面図である。 本発明のシェルの固締技術およびその種々の別の形態を示している。 本発明の別の実施形態によるヘルメットの正面図である。 図21のヘルメットの後面図である。 さらに詳細に特徴を示す図21のヘルメットの斜視図である。 下顎カップに加えて、本発明の成形下顎カップを利用する実施形態を示す側面図である。 図24の下顎カップと共に用いるための複数の下顎カップを示す正面図である。 本発明のシェルの固締技術およびその種々の別の形態を示す断面図である。 本発明のシェルの固締技術の別の連結縁形態を示す断面図である。 本発明のシェルの固締技術の別の連結縁形態を示す断面図である。 本発明のシェルの固締技術の別の連結縁形態を示す断面図である。 本発明のシェルの固締技術の蝶番組立体を示す断面図である。 本発明のシェルの固締技術の蝶番組立体を示す断面図である。 本発明のシェルの固締技術の蝶番組立体を示す部分概略図である。 本発明のシェルの固締技術の蝶番組立体を示す部分概略図である。 顎紐を含むヘルメットを示す斜視図である。 調整可能な顎紐を含むヘルメットを示す斜視図である。 本発明の一実施形態による保護ヘルメットの構成を示す概略図である。 本発明のシェルの固締技術を示す斜視図及び部分拡大図である。 頭部と共に閉鎖形態において示される本発明のヘルメットの概略断面図である。

Claims (16)

  1. 前部シェルと、
    前記前部シェルに対して移動可能な後部シェルと、を含む保護ヘルメットであって、
    前記ヘルメット内部に頭部を入れるか、または前記ヘルメットから前記頭部を外すための開放形態と、
    前記ヘルメット内部に前記頭部を安全に収容するために、前記後部シェルが前記前部シェルに着脱可能に固締するように係合される閉鎖形態と、を提供し、
    前記頭部の額領域と係合するための前記前部シェルにおける第1のフィッティング区域と、
    前記頭部の下顎領域と係合するための第2のフィッティング区域と、
    ヘルメットが閉鎖形態にあるときに前記頭部の後部領域と係合するための前記後部シェルにおける第3のフィッティング区域と、を含み、前記ヘルメット内部で前記頭部を安全に収容するための3区域フィッティングシステムを提供し、
    前記第2のフィッティング区域は、前記下顎領域をカップ状に取り囲んで保護するための調整可能な下顎カップに設けられ、
    前記下顎カップの外側と前記前部シェルとの中間に間隙があり、外部前方からの衝撃に対して、下顎領域が限定的であるが弾力のある、対向の動きができる、保護ヘルメット。
  2. 前記前部シェルは、前記後部シェルの第2の縁と相補的に係合可能な第1の縁を含む、請求項1に記載のヘルメット。
  3. 前記第1の縁および前記第2の縁は、実質的に前記縁の長さに沿って延在するそれぞれの相補的な相互係合配置構成を含み、当該配置構成は、前記ヘルメットが前記閉鎖形態にあるときに、前記後部シェルに対して前記前部シェルを実質的に横方向に位置付けるように、互いに固締して係合される、請求項2に記載のヘルメット。
  4. 前記相互係合配置構成は、前記第1の縁および前記第2の縁の断面の輪郭によって画定される、請求項3に記載のヘルメット。
  5. 前記第1の縁および前記第2の縁の一方は、前記相補的な配置構成の一方を画定するためにビード付きの周縁リップを含み、他方は、前記相補的な配置構成の他方を画定するために、前記リップを受け入れるための凹部周縁チャネルを含む、請求項4に記載のヘルメット。
  6. 前記前部シェルおよび前記後部シェルは、多点固締システムによって固締するように係合可能である請求項1に記載のヘルメット。
  7. 前記多点固締システムは、上部背部連結部および2つの下部側部連結部を含む、請求項6に記載のヘルメット。
  8. 前記上部背部連結部は、前記閉鎖形態と前記開放形態との間の回転で前記後部シェルが前記前部シェルに蝶着される蝶番を含む、請求項7に記載のヘルメット。
  9. 各下部側部連結部は、前記前部シェルおよび前記後部シェルの隣接するコネクタ領域の間の選択可能な近接位置を指定するために、調整可能なコネクタ機構を含む、請求項8に記載のヘルメット。
  10. 前記コネクタ機構は、相補的な取り付け部に対して、選択的に着脱可能に固締するように係合可能な延出部材を含む、請求項9に記載のヘルメット。
  11. 前記前部シェルは前記延出部材を含み、前記後部シェルは前記取り付け部を含む、請求項10に記載のヘルメット。
  12. 前記延出部材は、前記取り付け部を段階的に進んで係合することによって末尾部分を定め、前記末尾部分を受け入れて隠すために、前記後部シェルにトンネルが設けられる請求項10に記載のヘルメット。
  13. 前記延出部材は、前記シェルの蝶着回転時に前記取り付け部の中にとどまるように、前記前部シェルに対して回転可能である、請求項10に記載のヘルメット。
  14. 前記取り付け部は、前記延出部材の可能な通路が一方向である固締形態および前記延出部材の可能な通路が双方向である非固締形態から移動可能である、請求項10に記載のヘルメット。
  15. 両方の前記取り付け部は、前記閉鎖形態から前記開放形態に移動するために、前記ヘルメットに関して前記非固締形態でなければならない、請求項14に記載のヘルメット。
  16. 前部シェルおよび
    前記前部シェルに対して移動可能な後部シェルを含む乗馬用ヘルメットであって、
    前記ヘルメット内部に頭部を入れるか、または前記ヘルメットから前記頭部を外すための開放形態および前記ヘルメット内部に前記頭部を安全に収容するために、前記後部シェルが、前記前部シェルに着脱可能に固締するように係合される閉鎖形態を提供し、
    前記頭部の額領域と係合するための前記前部シェルにおける第1のフィッティング区域と、
    前記頭部の下顎領域と係合するための第2のフィッティング区域と、
    ヘルメットが閉鎖形態にあるときに前記頭部の後部領域と係合するための前記後部シェルにおける第3のフィッティング区域と、を含み、前記ヘルメット内部で前記頭部を安全に収容するための3区域フィッティングシステムを提供し、
    前記第2のフィッティング区域は、前記下顎領域をカップ状に取り囲んで保護するための調整可能な下顎カップに設けられ、
    前記下顎カップの外側と前記前部シェルとの中間に間隙があり、外部前方からの衝撃に対して、下顎領域が限定的であるが弾力のある、対向の動きができる、乗馬用ヘルメット。
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