JP5007206B2 - 複合機及び複合機の制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能及びスキャナ機能を複合したいわゆるMFPと称されるデジタル複合機に関し、特に、起動に時間があまりかからない部分と相対的に時間がかかる部分を持つ機器の起動時間を短縮して、操作性を向上させることができるデジタル複合機に関するものである。
今日、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能及びスキャナ機能を複合したいわゆるMFPと称されるデジタル複合機等の画像処理装置が提供されている。このようなデジタル複合機は、多数のユーザーが不特定時間に起動し使用している。したがって使用しようとした場合に主電源をONしてから総合起動時間を待ってからでないと使用することが出来ないことがあった。
例えば、従来機器では、複合機の画像処理装置本来の機能に加えて汎用OSを使用する部分があり、それぞれに起動プロセスを有している。図14に示すように、汎用OSを使用する第1の構成部分及び画像処理装置本来の機能を担う第2の構成部分を有する複合機の起動処理を考える。第2の構成部分がタイミングt11からタイミングt12までの期間T4で起動完了するのに対し、第1の構成部分の起動完了にはタイミングt11からタイミングt13までの期間T5を要するため、総合起動時間では、遅い部分の起動時間である期間T5になっている(特許文献1)。
すなわち、起動時間が速い部分は、起動時間の遅い部分を待たないと使用可能状態にならないようになっており、使用者が使用可能となるまでの時間が長くなる要因となっていた。また、他の従来装置では、起動処理を早くする事が出来るが、起動処理実行中に使用する電力は稼動状態と同じ状態にしておく必要があり、起動準備を行なうのにコストがかかってしまうという問題があった(特許文献2)。
また、他の従来装置では、ハイバネーション機能を利用することにより起動時間の短縮を実現している。しかし、組み込み用OSの中にはハイバネーション機能自体をサポートしていないものもあり、そのようなOSを搭載した装置ではハイバネーション機能を利用した起動時間の短縮は実現不可能であった(特許文献3、4、および5)。
また、他の従来装置では、ユーザー操作に係わる部分の起動処理を早くする事が出来るが、処理完了までの速度を必ずしも向上するものではなく、システム全体の起動時間、実行処理時間を考えれば、時間が短くなっていない。また、システムのモジュール全体の依存関係を記憶しておく必要があり、この情報作成や管理にコストがかかってしまうという問題があった(特許文献6)。
また、他の従来装置では、特定機能(コピー機能)の起動時間が短くなったように出来るが、その他の機能を使用したい場合、通常の起動時間がかかる事に代わりがなくシステム全体の機能を使用する起動時間を考えると、必ずしも向上するものではない(特許文献7)。
特開2004−356822号公報 WO2004/092934 特開2004−38545号公報 特開2004−38546号公報 特開平10−207588号公報 特開2006−268377号公報 特開2006−259873号公報
すなわち、多機能化したMFPでは、その機能を実現する上で多機能なオペレーティングシステムを内蔵するハードディスク等の記憶装置から起動するなどしているが、このような構成をとった場合、従来機能のMFPに比較してオペレーティングシステムの起動等に時間がかかる可能性があった。
特に、従来機能を実現している部分、たとえば印刷装置部分や画像読み取り装置部分よりも多機能オペレーティングシステム部分の方に時間がかかる場合、この多機能MFPが電源投入から使用できるようになるまでの時間は、従来機能のMFPに比較して長い時間が必要である問題点があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、起動に時間があまりかからない部分と相対的に時間がかかる部分を持つ機器の起動時間を短縮して、操作性を向上させることができる複合機を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、第1の起動時間で起動する第1の構成部分と前記第1の起動時間よりも短い第2の起動時間で起動する第2の構成部分とを有する複合機であって、前記複合機の稼働開始予測に関する情報を取得する稼働開始予測情報取得部と、前記第2の構成部分から独立して前記第1の構成部分を起動する起動処理部と、前記取得した稼働開始予測に関する情報に基づいて前記第1の構成部分を起動させるように前記起動処理部を駆動する電源供給部とを有し、前記第1の構成部分は、動作可能な稼働状態と当該稼働状態よりも消費電力の低減された省電力状態とを有し、前記起動処理部は、前記稼働開始予測に関する情報に基づいて駆動されることにより前記第1の構成部分を起動する場合、前記省電力状態となるように前記第1の構成部分を起動することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の複合機において、前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼働開始予測に関する情報として時刻情報を取得し、前記電源供給部は、前記取得した時刻情報が予め定められた時刻を示す場合に前記第1の構成部分を起動させるように前記起動処理部を駆動することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の複合機において、前記予め定められた時刻は、前記複合機の稼動開始予測時刻に基づいて設定された時刻であることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の複合機において、前記第1の構成部分及び前記第2の構成部分のうち少なくとも一方への電源供給の開始時刻に関する情報を蓄積する電源供給開始履歴蓄積部を更に有し、前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼働開始予測に関する情報として時刻情報を取得し、前記電源供給部は、前記取得した時刻情報と前記蓄積された電源供給の開始時刻に関する情報とに基づいて前記起動処理部を駆動することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の複合機において、前記第1の構成部分及び前記第2の構成部分のうち少なくとも一方への電源供給の停止に応じてカウントを開始し、所定期間をカウントすることにより起動カウント完了信号を発信する起動タイマを更に有し、前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼働開始予測に関する情報として前記起動カウント完了信号を取得することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の複合機において、前記複合機周辺の人体を検知して人体検知信号を発信する人体検知部を更に有し、前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記人体検知信号を取得することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の複合機において、前記複合機周辺の音声を検知して音声検知信号を発信する音声検知部を更に有し、前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記音声検知信号を取得することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の複合機において、前記複合機が属するネットワークの通信状態を検知してネットワーク検知信号を発信するネットワーク検知部を更に有し、前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記ネットワーク検知信号を取得することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の複合機において、前記複合機は、印刷ジョブを受信することにより画像形成を実行する画像形成装置であり、前記ネットワーク検知部は、前記複合機に対する印刷ジョブの入力を検知してネットワーク検知信号を発信することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の複合機において、前記複合機周辺の照度の変化を検知して照度変化検知信号を発信する照度検知部を更に有し、前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記照度変化検知信号を取得することを特徴とする。
また、請求項1に記載の発明は、請求項1に記載の複合機において、前記複合機に電源を供給する外部電源の電力の変換を検知して電力変化検知信号を発信する電力検知部を更に有し、前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記電力変化検知信号を取得することを特徴とする。
また、請求項1に記載の発明は、請求項1に記載の複合機において、前記複合機周囲の温度変化を検知して温度変化検知信号を発信する温度検知部を更に有し、前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記温度変化検知信号を取得することを特徴とする。
また、請求項1に記載の発明は、請求項1乃至12にいずれか1項に記載の複合機において、前記起動処理部が前記第1の構成部分を起動した後所定のタイミングまで前記第2の構成部分が非稼働である場合に前記第1の構成部分を停止する停止処理部を更に有することを特徴とする。
また、請求項1に記載の発明は、請求項13に記載の複合機において、前記停止処理部は、前記所定のタイミングを判断するための情報として時刻情報を取得し、前記取得した時刻情報と当該時刻情報に対応して予め定められた時刻の情報とに基づいて前記第1の構成部分を停止することを特徴とする。
また、請求項1に記載の発明は、請求項13に記載の複合機において、前記第1の構成部分及び前記第2の構成部分のうち少なくとも一方への電源供給の開始時刻に関する情報を蓄積する電源供給開始履歴蓄積部を更に有し、前記停止処理部は、前記所定のタイミングを判断するための情報として時刻情報を取得し、前記取得した時刻情報と前記蓄積された電源供給の開始時刻に関する情報とに基づいて前記第1の構成部分を停止することを特徴とする。
また、請求項1に記載の発明は、請求項13に記載の複合機において、前記起動処理部による前記第1の構成部分の起動に応じてカウントを開始し、所定期間をカウントすることにより停止カウント完了信号を発信する停止タイマを更に有し、前記停止処理部は、停止カウント完了信号に基づいて前記第1の構成部分を停止することを特徴とする。
また、請求項1に記載の発明は、第1の起動時間で起動する第1の構成部分と前記第1の起動時間よりも短い第2の起動時間で起動する第2の構成部分とを有する複合機の制御方法であって、前記複合機の稼働開始予測に関する情報を取得し、前記取得した稼働開始予測に関する情報に基づいて前記第2の構成部分から独立して前記第1の構成部分を起動し、その際、動作可能な稼働状態よりも消費電力の低減された省電力状態となるように前記第1の構成部分を起動することを特徴とする。
本発明によれば、起動に時間があまりかからない部分と相対的に時間がかかる部分を持つ機器の起動時間を短縮して、操作性を向上させることができる画像処理装置を提供することが可能となる。
以下に添付の図を参照してこの発明の実施形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明による画像処理装置としてのデジタル複合機の一実施形態を模式的に示す斜視図であり、図2は、図1に示したデジタル複合機の内部構成ブロック図である。
なお、ここでは、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能及びスキャナ機能等を複合したいわゆるMFPと称されるデジタル複合機に本発明を適用した実施形態を挙げているが、本発明は、装置としてはMFPに限らず、起動に時間があまりかからない構成部分と、相対的に起動に時間がかかる構成部分を有する機器全般における起動方法に応用可能である。
図1に示すように、このデジタル複合機1は、画像形成を行なう印刷部3と、画像の読み取りを行なう画像読み取り部5と、操作入力を行なう操作部7と、文書情報を記憶するための記憶部9とを備えている。また、操作部7には、入力の為のタッチパネルが備わった情報表示用ディスプレイ11を有している。また、外部メディアを挿入する為のスロットがある場合もある。
図2に示すように、デジタル複合機の内部構成は、起動時間の長い第1の構成部分2と第1の構成部分2より短い起動時間の第2の構成部分4とを有する。この第1の構成部分2と第2の構成分4とは、電源制御系が分かれており、どちらか片方でも起動可能となっている。
相対的に起動に時間がかかる第1の構成部分2としては、第1の内部バス13を介して、全体の制御を行なうためのCPU15と、第1の電源装置17と、HDD(Hard Disk Drive)19と、メモリ21と、第1のネットワークインターフェイス23とが相互に接続された構成となっており、相対的に起動に時間がかからない第2の構成部分4としては、第2の内部バス25を介して、制御部27と、第2の電源装置29と、画像処理部31と、画像入力装置33と、画像出力装置35と、ファクス装置37と、第2のネットワークインターフェイス39とが相互に接続された構成となっている。また、本実施形態に係るデジタル複合機1は、第1の電源装置17と第2の電源装置29とを制御する電源制御部50を有する。
電源制御部50の機能により、第1の電源装置17と第2の電源装置29とは、連動して動作するようになっており、第1の電源装置17と第2の電源装置29とによって、第1の構成部分2と第2の構成部分4とを個別に起動できるようになっている。また、第1のネットワークインターフェイス23と第2のネットワークインターフェイス39とは、LAN(Local Area Network)41を介してクライアントPC(Personal Computer)43に接続されている。
次に、図3を参照して、電源制御部50について、更に詳細に説明する。図3に示すように、電源制御部50は、第1のスイッチ51、電源供給検知部52、第2のスイッチ53、タイマ54及びRTC(Real Time Clock)55を有する。第1のスイッチ51は、第1の電源装置17への外部電源の供給有無を切り換える。電源供給検知部52は、第2の電源装置29に対する外部電源の供給開始又は停止を検知する。
第2のスイッチ53は、第2の電源装置29への外部電源の供給有無を切り換える。第2のスイッチ53は、デジタル複合機1に設けられたメカスイッチがオペレータによってオン若しくはオフされることにより切り換えられる。即ち、第2のスイッチ53は、デジタル複合機1の主電源としても機能する。電源供給検知部52は、第2の電源装置29に対する外部電源の供給開始を検知し、電源供給開始を示す供給開始検知信号を第1のスイッチ51に対して入力する。スイッチ回路51は、電源供給検知部52からの供給開始検知信号に応じて、第1の電源装置17に外部電源を供給するように接続を切り換える。また、電源供給検知部52は、第2の電源装置29に対する外部電源の供給停止を検知した場合、電源供給停止を示す供給停止検知信号を第1のスイッチ51及びタイマ54に対して入力する。スイッチ回路51は、電源供給検知部52からの供給停止信号に応じて、第1の電源装置17への外部電源供給を停止するように、接続を切り換える。
タイマ54は、第2の電源装置29に対する外部電源の供給停止に応じてカウントをスタートする。第2の電源装置29は、カウントスタートした後、予め定められた期間をカウントすると、カウント完了を示すカウント完了信号を第1のスイッチ51に対して入力する。第1のスイッチ51は、タイマ54からの信号に応じて、第1の電源装置17に外部電源を供給するように、接続を切り換える。即ち、タイマ54は、第1の構成部分の起動までの期間をカウントする起動タイマとして機能する。RTC55は、実時刻の情報を第1のスイッチ51に入力する。第1のスイッチ51は、RTC55から実時刻の情報を取得し、予め定められた時刻になると、第1の電源装置17に外部電源を供給するように、接続を切り換える。
図3に示すように、タイマ54及びRTC55には、第1のスイッチ51及び第2のスイッチ53の状態とは関係なく、外部電源が供給されている。尚、タイマ54及びRTC55は、外部電源の他、内蔵された電池の電源に基づいて動作することも可能である。このように、本実施形態に係る電源制御部50において、第1のスイッチ51は、第2の電源装置29への電源供給開始の他、タイマ54若しくはRTC55から入力される信号に基づいて第1の電源装置17への外部電源の供給を開始する。
次に、本発明によるデジタル複合機の起動動作について説明する。
まず、図1および図2に示したデジタル複合機には、オペレーティングシステムを起動した状態で、機器を省電力モードにする機能が備えられており、起動時間の短縮にこれを利用するようにしている。具体的には、第1の電源装置17により、個別に起動された第1の構成部分2を省電力モードにしたり復帰したりしている。
ここでいう省電力モードとは、一般的なパーソナルコンピュータではサスペンドモード等と呼ばれるもので、機器が起動している状態を保持するための情報をメモリ21内に記憶したまま、電力消費の多い第1の構成部分2(図2においては、CPU15、HDD19、第1のネットワークインターフェイス23等)の電源供給を止めて電力消費を通常時よりも抑えることができるものである。そして、メモリ21には起動中の情報が保持されているため、再び使用可能状態にするのに、通常起動よりもはるかに短時間で復帰できる。
図4は、本実施形態に係るデジタル複合機1の動作を示すフローチャートである。また、図5は、本実施形態に係るデジタル複合機1の電源供給状態を示すタイミングチャートである。以下、図4及び図5を参照して、デジタル複合機1の起動動作について説明する。オペレータによってデジタル複合機1のメカスイッチが操作されることにより、タイミングt1において第2のスイッチがONとなって(S401)第2の電源装置29への外部電源の供給が開始される。第2の電源装置29への外部電源の供給が開始されると、電源供給検知部52が第1のスイッチ51に対して検知信号を入力し、タイミングt1´において第1のスイッチ51がONとなる(S402)。ここで、第2のスイッチ53がONとなったことに応じて第1のスイッチ51がONとなるため、タイミングt1とタイミングt1´とは正確には異なるが、両タイミングの差は極めて短い間隔である。
第2のスイッチがONとなることにより、タイミングt1において第2の構成部分4が起動を開始し、期間T3が経過した後のタイミングt2において第2の構成部分4の起動が完了する。他方、第1のスイッチがONとなることにより、タイミングt1´において第1の構成部分2が起動を開始する。第1の構成部分2においては、CPU15、メモリ21等が動作することにより、先ずBIOS及びOSを起動する(S403)。BIOS及びOSの起動は、図2に示すHDD19や図示しないROM(Read Only Memory)に格納されているBIOSプログラム、OSプログラムがメモリ21にロードされ、CPU15の制御によって動作開始することにより完了する。
BIOS及びOSの起動がタイミングt3において完了すると、次に、第1の構成部分2は、装置各部を動作させるアプリケーションを起動する(S404)。アプリケーションの起動についても、上記BIOS若しくはOSと同様に、HDD19等の記録媒体に格納されたアプリケーション・プログラムがメモリ21にロードされ、CPU15の制御によって動作開始することにより完了する。タイミングt4においてアプリケーションの起動が完了すると、タイミングt1から期間T1が経過したタイミングt4において、デジタル複合機1は、稼働状態となる(S405)。
図5に示すように、期間T1は期間T3よりも長い。これは、BIOS、OSの起動やアプリケーションの起動に時間を要するからである。一般的な期間T1は例えば3分程度であるのに対し、期間T3は1分程度である。このため、第2のタイミングt2において第2の構成部分4が起動完了しても、第1の構成部分2が起動完了していないため、デジタル複合機1は使用可能な状態にはならない。本実施形態は、このような課題を解決することが要旨の1つとなる。
デジタル複合機1は、タイミングt4において稼働状態となった後、オペレータによりメカスイッチが操作され、第2のスイッチがOFFとなるまで稼働する(S406/NO)。尚、デジタル複合機1の稼働においては、上述したように省電力制御が行なわれ、装置の動作状況に応じて、稼働状態と省電力状態とが切り換えられる。
オペレータによってデジタル複合機1のメカスイッチが操作され、タイミングt5において第2のスイッチがOFFとなると(S406/YES)、電源供給検知部52が第1のスイッチ51及びタイマ54に対して供給停止検知信号を入力する。タイマ54は、電源供給検知部52から入力された供給停止検知信号に応じてカウントを開始する(S407)。また、第1のスイッチ51は、電源供給検知部52から入力された供給停止検知信号に応じて、タイミングt5´においてOFFとなる(S408)。ここで、第2のスイッチ53がOFFとなったことに応じて第1のスイッチ51がOFFとなるため、タイミングt5とタイミングt5´とは正確には異なるが、両タイミングの差は極めて短い間隔である。
第1のスイッチ51がOFFとなることにより、第1の電源装置17への外部電源の供給が停止し、第1の構成部分2が機能停止する。また、第2のスイッチ53がOFFとなることにより、第2の電源装置29への外部電源の供給が停止し、第2の構成部分4が機能停止する。これにより、デジタル複合機1が機能停止する(S409)。上述したように、タイマ54には、第1の電源装置17及び第2の電源装置29から独立して電源が供給されており、デジタル複合機1が停止した状態においても、カウントを継続している。また。RTC55に対しても電源が供給されており、第1のスイッチ51に対して実時刻に関する情報を入力している。
デジタル複合機1が停止した状態において、タイマ54が所定期間のカウントを終了して(S410/YES)第1のスイッチ51に対してカウント完了信号を入力した場合、若しくは、タイマ54がカウントを終了する前に(S410/NO)、RTC55から第1のスイッチ51に通知される時刻が所定時刻となった場合(S411/YES)、第1のスイッチ51は、タイミングt6においてそれらの信号に応じて第1の電源装置17に対して外部電源を供給するように接続を切り換える(S412)。第1のスイッチ51がONとなることにより(S412)、第1の電源装置17に対して外部電源が供給されて第1の構成部分2が起動を開始する。また、第1のスイッチ51は、タイマ54から入力されるカウント完了信号若しくはRTC55から入力される時刻の信号に応じてスイッチをONとした場合、タイマ54をリセットし、再度カウントを開始させる(S413)。
第1の構成部分2は、起動を開始すると、上記と同様にBIOS及びOSを起動する(S414)。第1の構成部分2は、BIOS及びOSの起動を完了すると、通常の起動処理のように全てのアプリケーションを起動せず、一部のアプリケーションを起動し、タイミングt7において省電力状態として起動する(S415)。即ち、第1の電源装置17及びCPU15、メモリ21等が起動処理部として機能する。省電力状態の起動としては、アプリケーションの初期設定及びサービスの開始処理等を行なう。第1の構成部分2が省電力状態として起動した後、オペレータによってデジタル複合機1のメカスイッチが操作され、第2のスイッチがONとなると(S416/YES)、タイミングt8において第2の電源装置に対して外部電源が供給されて第2の構成部分4が起動開始すると共に、タイミングt8´において第1の構成部分2が省電力状態から稼働状態への遷移を開始する。
尚、省電力状態から稼働状態への遷移は、一般的に第1の構成部分2において動作するOS若しくはアプリケーションの処理によって制御される。OS若しくはアプリケーションが状態の遷移を開始するきっかけは、電源供給検知部52が第2の電源装置29への外部電源の供給開始を検知した場合としても良いし、第2の構成部分が起動開始したことをOS若しくはアプリケーションが検知した場合としても良い。
省電力状態から稼働状態への遷移においては、第1の構成部分2は、アプリケーションを起動する(S404)のみで良い。他方、第2の構成部分4は、通常の起動と同様に起動処理を実行し、タイミングt10においてデジタル複合機1が稼働状態となる(S405)。図5に示すように、オペレータがデジタル複合機1のメカスイッチを操作し、タイミングt8においてデジタル複合機が起動処理を開始した後、第2の構成部分は通常の場合と同様に起動処理を行なうため、タイミングt8から期間T3が経過したタイミングt10において起動処理を完了する。他方、第1の構成部分2は、通常の起動とは異なり、アプリケーションの起動のみでよいため、図5に示すように、タイミングt8から期間T2が経過したタイミングt9において起動処理が完了する。ここで、本実施形態においては、期間T2は、期間T3よりも短い期間である。これは、通常の起動処理とは異なり、BIOS及びOSの起動処理や、アプリケーションの初期設定及び既に起動済みのアプリケーションの起動処理が必要ないためである。
このような動作により、オペレータがデジタル複合機1のメカスイッチを操作し、タイミングt8において装置が起動処理を開始した場合、通常の起動時間である期間T1よりも短い期間T3で装置の起動が完了する。従って、オペレータが装置の主電源を操作した後、装置が起動処理を完了して使用可能となるまでの期間を短縮することが可能となる。
他方、タイミングt7においてデジタル複合機1が省電力起動(S414)し、タイマ54がカウントを開始した後(S415)、第2のスイッチONとなる前に(S416/NO)タイマ54が所定期間のカウントを終了した場合(S417/YES)、タイマ54は第1のスイッチ51に対してカウント完了信号を入力し、第1のスイッチ51がOFFとなって(S418)動作を終了する。即ち、第1のスイッチ51が、第1の構成部分を停止する停止処理部として機能する。また、タイマ54が第1の構成部分2の停止までの期間をカウントする停止タイマとして機能する。このような動作により、デジタル複合機1が使用されないにも関わらず第1の構成部分2が省電力状態を維持し続け、無駄な電力が消費されることを防ぐことができる。
このように、本実施形態に係るデジタル複合機1の電源制御部50は、主電源(第2のスイッチ53)がOFFとなってデジタル複合機1が動作を停止した後、タイマ54が所定期間のカウントを完了することにより、OSによって制御される第1の構成部分2が起動する。また、タイマ54が所定期間のカウントを完了する前であっても、予め定められた時刻になったことが検知された場合も、同様に第1の構成部分2が起動する。これは、装置の主電源が近々ONされることを見越した準備起動と言うことができる。換言すると、第1のスイッチ51が、デジタル複合機1の稼働開始の予測に関する情報としてタイマ54やRTC55からの信号を取得し、第2の構成部分の起動に先駆けて第1の構成部分を起動して待機する待機処理と言うことができる。即ち、上記の例においては、第1のスイッチ51が、稼働開始予測情報取得部として機能すると共に、第1の電源装置17に対して外部電源を供給する電源供給部として機能する。
本実施形態に係るデジタル複合機1の具体的な運用例について、図6(a)〜(c)を参照して説明する。例えば、オフィスで使用されるデジタル複合機は、一日の業務が終了すると主電源がOFFされ、翌日の業務が開始する際に主電源がONされる。このような場合、主電源がOFFされてからONされるまでの期間は概ね同様である。従って、タイマ54がカウントする期間を、当日に装置の主電源がOFFされてから翌日に装置の主電源がONされるまでの期間として予測される期間よりも短く設定することにより、図6(a)に示すように、翌日、装置の主電源がONされる前に第1の構成部分を準備起動し、主電源がONされてから装置が使用可能となるまでの期間を短縮することが可能となる。
また、オフィス等において、デジタル複合機1の主電源がONされる時刻は、業務が開始される時間に順ずる。従って、第1のスイッチ51が、RTC55からの時刻通知信号を受けて第1のスイッチをONとする時刻を、オフィスにおける業務開始時間よりも前に設定することが好ましい。これにより、図6(b)に示すように、業務が開始されて装置の主電源がONされる前に第1の構成部分を準備起動し、主電源がONされてから装置が使用可能となるまでの期間を短縮することが可能となる。このような態様は、例えば、前日の業務終了時間が例外的に遅くなった場合等、カウントのスタートが遅れた場合等に特に有効である。尚、第1のスイッチ51が、RTC55からの時刻通知信号を受けて第1のスイッチをONとする時刻は、任意に設定可能とすることが好ましい。これにより、オフィスの勤務時間等に合わせて、デジタル複合機1が準備起動する時間を設定することができ、無駄な待機電力を削減することが可能となる。
他方、休日等、オフィスにおいてデジタル複合機1が使用されない場合もあり得る。このような場合に、上記準備起動した状態を継続することは、無駄な消費電力を増大させる。本実施形態に係る電源制御部50は、図6(c)に示すように、カウント完了(図4のS410)若しくは所定時刻到達(図4のS411)により準備起動した際(図4のS414)、再度タイマ54がカウントを開始(リスタート)する(図4のS415)。そして、主電源がONされる前に(図4のS416/NO)タイマ54が所定期間のカウントを完了すると(図4のS417/YES)、準備起動を終了して(図4のS416)装置を完全な停止状態とする。このような処理により、デジタル複合機1による準備起動の有効期間を定めることができ、無駄な準備起動状態が継続し、消費電力が増大することを防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る電源制御部50によれば、起動に時間があまりかからない部分と相対的に時間がかかる部分を持つ機器の起動時間を短縮して、操作性を向上させることができる。
尚、上述した第1の構成部分2の起動および省電力制御は、CPU15の制御の下に電源制御部50を介して第1および第2の電源装置17、29によって行なわれるようになっており、CPU15および電源制御部50および第1および第2の電源装置17、29を含めて電源制御手段を構成するようになっている。
また、上記の説明においては、第1の構成部分のみが起動する準備起動の態様として、省電力状態を利用している。これにより、装置が準備起動してから主電源が投入されるまでの待機電力を低減することが可能となる。この他、準備起動として、第1の構成部分2を完全に起動しても良い。この場合、第1の構成部分2が省電力状態から稼働状態に遷移するのに要する時間に関わらず、第2の構成部分4の起動処理だけで装置を起動することが可能となる。また、第1の構成部分2を完全に起動した後、省電力状態へと移行するようにしても良い。
また、上記の説明においては、図4のS407において説明したように、デジタル複合機1の電源がOFFされる際、必ずタイマ54がスタートし(S407)、タイマ54が所定期間のカウント終了した場合、若しくは所定時刻となった場合、上述した準備起動が行なわれる例を説明した。この他、準備起動を行なうか否かの設定部を電源制御部50に設けても良い。電源制御部50は、準備起動を行なう設定となっている場合にのみ、上述した準備起動を実行する。これにより、オフィスの休日等において無駄な準備起動が実行され、無駄な待機電力を消費することを防ぐことが可能となる。
また、上記の説明においては、準備起動の有効期間、即ち、第1の構成部分が第2の構成部分の起動に備えて省電力状態で待機する期間を、タイマ54のカウントにより判断する(図4のS415〜S417)例を説明した。この他、第1のスイッチ51に、上記準備起動の有効期間を実時刻で設定しておいても良い。即ち、第1のスイッチ51は、タイマ54若しくはRTC55から通知された信号に応じて第1の構成部分を準備起動した後、第2の構成部分が非稼働のままRTC55から入力通知される時刻が所定の時刻となったら、第1の電源装置17への外部電源の供給を停止するように接続を切り換える。これにより、上記準備起動を行なう時間を実時刻で直接指定することが可能となる。
また、上記説明した準備起動の時刻若しくは準備起動の有効期間をスケジューリングするようにしても良い。例えば、第1の構成部分を準備起動する時刻及び準備起動を終了する時刻を、曜日毎若しくは日付毎に設定し、第1のスイッチ51に記憶させる。これにより、休日等も考慮し、省電力状態の間隔を効率よく短くすることができる。したがって、消費電力をさらに低減できる。
上記説明したタイマ54のカウント期間やRTC55から通知される時刻の設定は、図1において説明した操作部7を介して行なうことが可能である。これにより、上記準備起動の開始時刻や開始タイミング及び準備起動の有効期間を任意に設定することができる。これにより、準備起動状態の期間を短くすることが可能となり、消費電力の低減を図ることが可能となる。この他、LAN41を介してクライアントPC43より設定するようにしても良い。このように、第1の構成部分の起動開始時刻および待機終了時刻をネットワーク経由で設定できることにより、本体の前まで移動せずに外部から設定することができる。
また、上記の説明においては、RTC55を設けることにより、スイッチ51が実時刻に基づいた判断を行なう例を説明した。この他、実時刻ではなく装置内部独自の時刻の情報に基づいて処理を行なうことも可能である。これによっても、上記と同等の効果を得ることが可能となる。
その他の実施形態.
上記の説明においては、タイマ54若しくはRTC55の信号に基づいて第1の構成部分2の準備起動を制御する例を説明した。上述したように、この処理は、デジタル複合機1の主電源が投入されるタイミングを予測し、その前に第1の構成部分2を準備起動することによって、デジタル複合機1の主電源が投入された後の起動時間の短縮を図る趣旨である。即ち、第1の電源装置17を準備起動させるタイミングについては、タイマ54若しくはRTC55からの信号に関わらず、デジタル複合機1への主電源の投入が予測されるタイミングであれば、様々な態様が可能となる。以下、図面を参照して、第1の構成部分を準備起動させるタイミングの他の例について説明する。
図7は、電源制御部50の他の例として、電源供給検知部52による第2のスイッチ53のON/OFF履歴を蓄積する履歴蓄積部56を設けた例を示すブロック図である。履歴蓄積部56は、電源供給検知部52からの検知信号を受けて、デジタル複合機1の主電源が最後に投入された時刻を保存する。そして、履歴蓄積部56は、デジタル複合機1の主電源投入時刻として保存された時刻から、第1の構成部分を準備起動すべき時刻を算出し、第1のスイッチ51に通知する。第1のスイッチ51は、RTC55から通知される時刻が、履歴蓄積部56から通知された時刻となった場合に、第1の電源装置17に対して外部電源の供給を開始し、第1の構成部分を準備起動する。このような態様は、デジタル複合機1が起動される時刻が、毎日略同一の時刻である場合に、有効である。
また、履歴蓄積部56は、上記説明したように、デジタル複合機1の主電源が最後に投入された時刻だけでなく、過去の所定期間の履歴を保持するようにしても良い。これにより、第1の構成部分を準備起動する時刻を、例えば、履歴のうち最も早い時間に基づいて判断することが可能となる。また、履歴のうちもっとも遅い時間に基づいて、第1の構成部分が準備起動している有効期間を定めることも可能となる。即ち、履歴のうち、もっとも遅い時間が経過した場合、当日はデジタル複合機1が起動されないと判断し、第1の構成部分1の準備起動の終了を判断することができる。
図8は、電源制御部50の他の例として、デジタル複合機1の周囲の人体を検知する人体検知センサ57を設けた例を示すブロック図である。人体検知センサ57は、デジタル複合機1の周囲に人体を検知すると、人体検知信号を第1のスイッチ51に入力する。第1のスイッチ51は、人体検知信号に応じて、第1の電源装置17への外部電源の供給を開始し、第1の構成部分を準備起動する。デジタル複合機1がオフィスで使用される場合等は、従業者が出勤した後、デジタル複合機1に主電源が投入されることとなる。図8に示す態様を用いることにより、人体検知センサ57による従業者の出勤を検知し、デジタル複合機1への主電源の投入タイミングを予測することが可能となる。
図9は、電源制御部50の他の例として、デジタル複合機1の周囲の音声を検知する音声検知センサ58を設けた例を示すブロック図である。音声検知センサ58は、デジタル複合機1の周囲の音声を検知すると、音声検知信号を第1のスイッチ51に入力する。第1のスイッチ51は、音声検知信号に応じて、第1の電源装置17への外部電源の供給を開始し、第1の構成部分を準備起動する。図9の例も、図8の例と同様に、音声の検知に基づいて従業者の出勤を検知し、デジタル複合機1への主電源の投入タイミングを予測することが可能となる。
図10は、電源制御部50の他の例として、LAN41の通信状態を検知するネットワーク検知センサ59を設けた例を示すブロック図である。図2に示すクライアントPC43は、起動後、ネットワーク41に接続された機器の情報を得るため、ブロードキャスト等によりネットワーク41に接続された機器との通信を試みることが一般的である。ネットワーク検知センサ59は、上記クライアントPC43の起動に伴う信号を検知し、ネットワーク検知信号を第1のスイッチ51に送信する。第1のスイッチ51は、ネットワーク検知信号に応じて、第1の電源装置17への外部電源の供給を開始し、第1の構成部分を準備起動する。この場合も、他の例と同様に、クライアントPC43の検知に基づいて従業者の出勤を検知し、デジタル複合機1への主電源の投入タイミングを予測することが可能となる。
また、図10の例において、ネットワーク検知センサ59は、デジタル複合機1に入力された印刷ジョブを検知するようにしても良い。ネットワーク検知センサ59は、デジタル複合機1に入力された印刷ジョブを検知し、印刷ジョブ検知信号を第1のスイッチ51に入力する。第1のスイッチ51は、ネットワーク検知信号に応じて、第1の電源装置17への外部電源の供給を開始し、第1の構成部分を準備起動する。デジタル複合機1の運用態様として、クライアントPC43等の端末からデジタル複合機1に対して印刷ジョブを送信した後、主電源を投入する場合もあり得る。このような場合に、印刷ジョブを受信した時点で第1の構成部分の起動を開始しておけば、デジタル複合機1の主電源が投入された後、装置が使用可能となるまでの期間を短縮することが可能となる。
図11は、電源制御部50の他の例として、デジタル複合機1の周囲の照度を検知する照度センサ60を設けた例を示すブロック図である。照度センサ60は、デジタル複合機1の周囲の照度変化を検知すると、照度変化検知信号を第1のスイッチ51に入力する。第1のスイッチ51は、照度変化検知信号に応じて、第1の電源装置17への外部電源の供給を開始し、第1の構成部分を準備起動する。この場合も、他の例と同様に、執務室の照明が点灯したことに応じて従業者の出勤を検知し、デジタル複合機1への主電源の投入タイミングを予測することが可能となる。
図12は、電源制御部50の他の例として、デジタル複合機1が接続された外部電源の電力供給状態を検知する電力センサ61を設けた例を示すブロック図である。電力センサ61は、デジタル複合機1が接続された外部電源において、他の機器が起動した場合等の電力変化を検知し、電力変化検知信号を第1のスイッチ51に入力する。第1のスイッチ51は、電力変化検知信号に応じて、第1の電源装置17への外部電源の供給を開始し、第1の構成部分を準備起動する。この場合も、他の例と同様に、執務室内の他の機器が起動したことに応じて従業者の出勤を検知し、デジタル複合機1への主電源の投入タイミングを予測することが可能となる。
図13は、電源制御部50の他の例として、デジタル複合機1周囲の温度を検知する温度センサ62を設けた例を示すブロック図である。温度センサ62は、デジタル複合機1周囲の温度を検知し、温度検知信号を第1のスイッチ51に入力する。第1のスイッチ51は、温度検知信号に応じて、第1の電源装置17への外部電源の供給を開始し、第1の構成部分を準備起動する。オフィス等においては、業務開始により空調設備などが動作開始し、執務室の温度が変化することがあり得る。従って、温度センサ62が執務室の温度変化を検知することにより、他の例と同様に、デジタル複合機1への主電源の投入タイミングを予測することが可能となる。
本発明の実施形態に係るデジタル複合機を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るデジタル複合機の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る電源制御部を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るデジタル複合機の起動動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るデジタル複合機の起動動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係るデジタル複合機の運用態様例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る電源制御部を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る電源制御部を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る電源制御部を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る電源制御部を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る電源制御部を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る電源制御部を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る電源制御部を示すブロック図である。 従来技術のデジタル複合機の起動動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 デジタル複合機
2 第1の構成部分
3 印刷部
4 第2の構成部分
5 読み取り部
7 操作部
9 記憶部
11 情報表示用ディスプレイ
13 第1の内部バス
15 CPU
17 第1の電源装置
19 HDD
21 メモリ
23 第1のネットワークI/F
25 第2の内部バス
27 制御部
29 第2の電源装置
31 画像処理部
33 画像入力装置
35 画像出力装置
37 ファックス装置
39 第2のネットワークI/F
41 LAN
43 クライアントPC
50 電源制御部
51 第1のスイッチ
52 電源供給検知部
53 第2のスイッチ
54 タイマ
55 RTC
56 履歴蓄積部
57 人体検知センサ
58 音声検知センサ
59 ネットワーク検知センサ
60 照度センサ
61 電力センサ
62 温度センサ

Claims (17)

  1. 第1の起動時間で起動する第1の構成部分と前記第1の起動時間よりも短い第2の起動時間で起動する第2の構成部分とを有する複合機であって、
    前記複合機の稼働開始予測に関する情報を取得する稼働開始予測情報取得部と、
    前記第2の構成部分から独立して前記第1の構成部分を起動する起動処理部と、
    前記取得した稼働開始予測に関する情報に基づいて前記第1の構成部分を起動させるように前記起動処理部を駆動する電源供給部とを有し、
    前記第1の構成部分は、動作可能な稼働状態と当該稼働状態よりも消費電力の低減された省電力状態とを有し、
    前記起動処理部は、前記稼働開始予測に関する情報に基づいて駆動されることにより前記第1の構成部分を起動する場合、前記省電力状態となるように前記第1の構成部分を起動することを特徴とする、複合機。
  2. 前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼働開始予測に関する情報として時刻情報を取得し、
    前記電源供給部は、前記取得した時刻情報が予め定められた所定の時刻を示す場合に前記第1の構成部分を起動させるように前記起動処理部を駆動することを特徴とする、請求項1に記載の複合機。
  3. 前記予め定められた時刻は、前記複合機の稼動開始予測時刻に基づいて設定された時刻であることを特徴とする、請求項2に記載の複合機。
  4. 前記第1の構成部分及び前記第2の構成部分のうち少なくとも一方への電源供給の開始時刻に関する情報を蓄積する電源供給開始履歴蓄積部を更に有し、
    前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼働開始予測に関する情報として時刻情報を取得し、
    前記電源供給部は、前記取得した時刻情報と前記蓄積された電源供給の開始時刻に関する情報とに基づいて前記起動処理部を駆動することを特徴とする、請求項1に記載の複合機。
  5. 前記第1の構成部分及び前記第2の構成部分のうち少なくとも一方への電源供給の停止に応じてカウントを開始し、所定期間をカウントすることにより起動カウント完了信号を発信する起動タイマを更に有し、
    前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼働開始予測に関する情報として前記起動カウント完了信号を取得することを特徴とする、請求項1に記載の複合機。
  6. 前記複合機周辺の人体を検知して人体検知信号を発信する人体検知部を更に有し、
    前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記人体検知信号を取得することを特徴とする、請求項1に記載の複合機。
  7. 前記複合機周辺の音声を検知して音声検知信号を発信する音声検知部を更に有し、
    前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記音声検知信号を取得することを特徴とする、請求項1に記載の複合機。
  8. 前記複合機が属するネットワークの通信状態を検知してネットワーク検知信号を発信するネットワーク検知部を更に有し、
    前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記ネットワーク検知信号を取得することを特徴とする、請求項1に記載の複合機。
  9. 前記複合機は、印刷ジョブを受信することにより画像形成を実行する画像形成装置であり、
    前記ネットワーク検知部は、前記複合機に対する印刷ジョブの入力を検知してネットワーク検知信号を発信することを特徴とする、請求項8に記載の複合機。
  10. 前記複合機周辺の照度の変化を検知して照度変化検知信号を発信する照度検知部を更に有し、
    前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記照度変化検知信号を取得することを特徴とする、請求項1に記載の複合機。
  11. 前記複合機に電源を供給する外部電源の電力の変換を検知して電力変化検知信号を発信する電力検知部を更に有し、
    前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記電力変化検知信号を取得することを特徴とする、請求項1に記載の複合機。
  12. 前記複合機周囲の温度変化を検知して温度変化検知信号を発信する温度検知部を更に有し、
    前記稼働開始予測情報取得部は、前記複合機の稼動開始予測に関する情報として前記温度変化検知信号を取得することを特徴とする、請求項1に記載の複合機。
  13. 前記起動処理部が前記第1の構成部分を起動した後所定のタイミングまで前記第2の構成部分が非稼働である場合に前記第1の構成部分を停止する停止処理部を更に有することを特徴とする、請求項1乃至12いずれか1項に記載の複合機。
  14. 前記停止処理部は、
    前記所定のタイミングを判断するための情報として時刻情報を取得し、
    前記取得した時刻情報と当該時刻情報に対応して予め定められた時刻の情報とに基づいて前記第1の構成部分を停止することを特徴とする、請求項13に記載の複合機。
  15. 前記第1の構成部分及び前記第2の構成部分のうち少なくとも一方への電源供給の開始時刻に関する情報を蓄積する電源供給開始履歴蓄積部を更に有し、
    前記停止処理部は、
    前記所定のタイミングを判断するための情報として時刻情報を取得し、
    前記取得した時刻情報と前記蓄積された電源供給の開始時刻に関する情報とに基づいて前記第1の構成部分を停止することを特徴とする、請求項13に記載の複合機。
  16. 前記起動処理部による前記第1の構成部分の起動に応じてカウントを開始し、所定期間をカウントすることにより停止カウント完了信号を発信する停止タイマを更に有し、
    前記停止処理部は、停止カウント完了信号に基づいて前記第1の構成部分を停止することを特徴とする、請求項13に記載の複合機。
  17. 第1の起動時間で起動する第1の構成部分と前記第1の起動時間よりも短い第2の起動時間で起動する第2の構成部分とを有する複合機の制御方法であって、
    前記複合機の稼働開始予測に関する情報を取得し、
    前記取得した稼働開始予測に関する情報に基づいて前記第2の構成部分から独立して前記第1の構成部分を起動し、その際、動作可能な稼働状態よりも消費電力の低減された省電力状態となるように前記第1の構成部分を起動することを特徴とする、複合機の制御方法。
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