JP5006946B2 - 多段炉床炉 - Google Patents

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Description

本発明は、概略的には、多段炉床炉(MHF)に関する。
多段炉床炉(MHF)は、今や、さまざまな種類の物質を加熱し、あるいは焼くために、約1世紀にわたって使用されてきている。多段炉床炉は、重ねて配置された複数の炉床室を備える。それら炉床室のそれぞれは、中央の物質落下穴または周辺の複数の物質落下穴を交互に有する円形の炉床を備える。垂直な回転軸が、これら重ねられた炉床室のすべての中央を貫いて延びており、それぞれの炉床室に攪拌アーム固定ノード(節)を有する。攪拌アームが、そのような攪拌固定ノードへと片持ち梁の様相で接続されている(通常は、1つの炉床室につき2〜4本の攪拌アームが存在する)。それぞれの攪拌アームが、炉床上の物質へと下向きに延びる複数の攪拌歯を備える。垂直な回転軸が回転すると、攪拌アームが自身の攪拌歯によって、炉床上の物質を炉床の中央の落下穴または周辺の落下穴に向かって掘り起こす。このようにして、一番上の炉床室へと投入された物質が、回転する攪拌アームによって周辺から中央(中央に物質落下穴を有する炉床において)または中央から周辺(周辺に物質落下穴を有する炉床において)へと交互に連続する炉床を横切って押され、連続するすべての炉床室を通って下方へとゆっくり移動する。最も下方の炉床室に達すると、焼かれた物質または加熱された物質が、炉排出穴を通ってMHFから出る。
MHFにおいて、垂直な回転軸および攪拌アームは、冷却用の流体(通常は、外気としてのガス状の冷却用流体)によって冷却される筒状の構造体である(簡単化のため、本明細書においては、ガス状の冷却用流体を、たとえいくつかのガスの混合物であっても「冷却ガス」と称する)垂直な回転軸は、冷却ガスを攪拌アームへと供給するための冷却ガス分配チャネルを含む。この冷却ガス分配チャネルから、冷却ガスが、攪拌アームと攪拌アーム固定ノードとの間の接続部を通り、攪拌アームの管状の構造体へと流される。攪拌アームの冷却システムは、通常は閉じた系であるため、攪拌アームから戻る冷却ガスを、攪拌アームと攪拌アーム固定ノードとの間の接続部を通って、垂直な回転軸の排気ガスチャネルへと流さなければならない。
片持ち梁状の攪拌アームと垂直な回転軸との間の接続部は、少なくとも以下の要件を満たさなければならない。すなわち、アームの重量だけでなく、攪拌歯が炉床上の物質を掘り起こす際に生じるかなりのトルクおよびせん断力をも支持するために、充分に丈夫でなくてはならない。MHFの動作温度、すなわち最大1000℃の温度において、攪拌アームに振動が加わるときでも、信頼性がなくてはならない。冷却ガスを、妥当な圧力損失で、炉床室へと漏らすことなく、さらには冷却ガスの供給の流れと戻りの流れとの間の漏れを生じることなく、垂直な回転軸から攪拌アームへと流し、さらにはその反対に流すことができなくてはならない。最後に、とりわけ、好ましくはMHFを完全に冷ます必要なく、攪拌アームの容易な交換が可能であるべきである。
この数百年において、片持ち梁状の攪拌アームと垂直な回転軸との間の多数のさまざまな接続部が、説明されてきている。例えば、以下のとおりである。
US 1,164,130およびUS 1,468,216の両者が、攪拌アームに管状の結合端が設けられ、そのような結合端が、垂直な回転軸に設けられたソケットへと装着されるMHFを記載している。攪拌アームの管状の結合端は、基本的には円筒形の物体であるが、わずかに先細りであってもよい。攪拌アームを正しい位置に固定するために、管状の結合端に、ロック用ラグが設けられ、ソケットの入り口の縁に設けられたスロットを通過して、ソケットの内壁に設けられたロック用段部またはカム面の斜めの内縁に係合するように構成されている。攪拌アームの管状の結合端が、ソケットへと導入され、次いで、ロック用ラグをロック用段部の背後に係合させて、攪拌アームの管状の結合端をソケットへと引き込むために、90°の回転が与えられる。部品が正しい位置に達したときに、攪拌アームのさらなる回転運動を防止するために、ソケットの内壁にストッパ段部が設けられている。このような従来技術のロックシステムは、MHDの動作の最中に容易にゆるむ可能性がある。さらに、攪拌アームをソケットに固定すべく、攪拌アームに90°の回転を与えることは、炉床室の内部においては容易な作業ではない。
FR 620.316が、攪拌アームに管状の円筒形の結合端が設けられ、そのような結合端が、垂直な回転軸の攪拌アーム固定ノードに設けられた円筒形のソケットへと装着されるMHFを記載している。湾曲したタイロッドが、攪拌アームの重ねられた2つのチャネルのうちの一方を貫いて、攪拌アームの全長にわたって延びている。攪拌アームの管状の円筒形の結合端から偏心して突き出しているタイロッドの端部が、攪拌アーム固定ノードの内壁の蟻継ぎ溝との係合のための蟻継ぎ端を支持している。タイロッドの端部は、攪拌アームの前端から軸方向に突き出し、ナットがねじ込まれるねじ山を支持している。このナットを締め込むことで、アームの管状の円筒形の結合端が、攪拌アーム固定ノードの円筒形のソケットへと軸方向に押し込まれる。タイロッドの蟻継ぎ端を攪拌アーム固定ノードの蟻継ぎ溝へと係合させることが、それほど容易ではないことは明らかである。
US 1,687,935が、攪拌アームに管状の円錐形の結合端が設けられ、そのような結合端が、軸上のアダプタ部材に係合するMHFを記載している。管状の円錐形の結合端は、間隔を空けて位置する2つの凸状の円柱形の支承部を有する。管状の円錐形の結合端の前端に位置する小さい方の凸状の円柱形の支承部が、アダプタ部材の内側の導管の円柱形の結合スリーブに係合する。管状の円錐形の結合端の後端に位置する大きい方の凸状の円柱形の支承部は、アダプタ部材の入り口の円柱形の結合スリーブに係合する。半径方向の固定ピンが、攪拌アームの管状の円錐形の結合端をアダプタ部材に固定するために使用される。このような攪拌アームのロックシステムは、攪拌アームに振動が加わる場合に容易にゆるんでしまう可能性がある。さらに、MHFへと入ることなく固定ピンを取り付け、あるいは取り外すことが、それほど容易ではないことは容易に想像できる。最後に、とりわけ、US 1,687,935に記載されているようなアダプタ部材は、通常のサイズの垂直な回転軸へと取り入れるためには、多くの場合にかさばりすぎである。
US 3,419,254が、片持ち梁状の攪拌アームのための固定システムが、US 1,687,935に記載のシステムに類似しているMHFを記載している。攪拌アームに、軸の開口に係合する管状の円錐形の結合端が設けられている。管状の円錐形の結合端が、間隔を空けて位置する2つの凸状の円柱形の支承部を有する。管状の円錐形の結合端の前端に位置する小さい方の凸状の円柱形の支承部が、垂直な回転軸の内側管状部材の開口に係合する。管状の円錐形の結合端の後端に位置する大きい方の凸状の円柱形の支承部は、軸の外側管状部材の開口を囲んでいる円柱形の結合面に係合する。半径方向の固定ピンが、攪拌アームの管状の円錐形の結合部を軸に固定するために使用される。このような攪拌アームのロックシステムは、攪拌アームに振動が加わる場合にゆるんでしまう可能性がある。さらに、例えば、MHFへと入ることなく固定ピンを取り付け、あるいは取り外すことが、それほど容易ではないことは容易に想像できる。最後に、とりわけ、管状の円錐形の結合端のための円柱形の支持穴を、垂直な回転軸の内側および外側管状部材に直接取り入れることで、この内側および外側管状部材にかなりの局所的な補強が必要になるほか、気密に関してさらなる困難が生じる。
US 1,732,844が、攪拌アームに管状の結合端が設けられ、そのような結合端が、大径の垂直な回転軸に設けられたソケットへと装着されるMHFを記載している。凹状の円錐形の座面が、ソケットの入り口の周囲に配置され、凸状の円錐形の対向座面が、攪拌アームの管状の結合端の段部によって形成されている。管状の結合端が、軸の内部から操作することができ、攪拌アームの管状の結合端に形成された段部に係合させることができる爪によって、ソケットに固定される。このような攪拌接続システムが、垂直な回転軸の内側から攪拌アームを固定することができる大径の垂直な回転軸を有するMHFにおいてのみ可能であることは、明らかである。
DE 350646が、空気および水を冷却用の流体として使用されるように想定されたMHFを記載している。攪拌アームに管状の結合端が設けられ、そのような結合端が、大径の垂直な回転軸の接続箱へと装着される。接続箱は、第1の凹状の円錐形の座面によって囲まれた入り口穴と、第2の穴を有する内部の仕切り壁とを備える。入り口穴が、第1の接続室へのアクセスをもたらし、内部の仕切り壁の穴が、内部の仕切り壁によって第1の接続室から隔てられている第2の接続室へのアクセスをもたらす。攪拌アームの管状の結合端が、接続箱の入り口穴を囲む第1の凹状の円錐形の座面に据えられる凸状の円錐形の対向座面を形成する段部を有する。管状の結合部の円錐形の延長部が、第2の穴を通って第2の接続室へと、密封された様相で延びている。管状の結合部の円錐形の延長部が、密封された様相で軸の内側へと延びてナットによって固定されるねじ山付きのロッドを支持している。このような攪拌接続システムが、巨大な接続箱を内部に取り入れるため、および垂直な回転軸の内側から攪拌アームを固定することができるようにするために、大径の垂直な回転軸を有するMHFにおいてのみ可能であることは、明らかである。
DE 263939が、垂直な回転中空軸へと固定された攪拌アームを記載している。攪拌アームが、冷却ガスを循環させるように設計された鋳鉄からなる管状の構造体を含む。攪拌アームの円筒形の管状の結合端が、垂直な回転中空軸に配置された円筒形のソケットに受け入れられる。この結合端の段部表面が、垂直な軸のソケットを囲んでいる座面に据えられる。シールリングが、結合端の段部表面と垂直な軸の座面との間に配置される。攪拌アームの結合端から攪拌アームの前端まで延びる締め付けボルトが、攪拌アームを結合端においてソケットに固定するために設けられている。この締め付けボルトが、攪拌アームの結合端から突き出しており、この突き出しの部分に、ボルト頭部を有する。ボルト頭部を、締め付けボルトを締め付けボルトの中心軸を中心にして回転させることによって、アーム固定ノードの当接面とのフック状の係合を実現および解消できる。攪拌アームの前端においては、ねじ山付きのスリーブが、締め付けボルトのねじ山付きの端部へとねじ込まれ、締め付けボルトに締め付け力を作用させている。別の技術的解決策においては、ボルト頭部が、ねじナットとして設計される。DE 263939に記載の攪拌アーム固定手段が、大きな欠点を有することに注目できる。攪拌アームのわずかな機械的変形または過熱だけで、攪拌アームを貫いて延びている締め付けボルトに、変形、損傷、あるいは破断さえ、実際に生じうる。とくには、例えば攪拌アームの過熱に起因する締め付けボルトのわずかな塑性伸びだけで、締め付け力がゼロへと減少してしまうことに注目できる。最後に、とりわけ、締め付けボルトがわずかにでも変形してしまうと、攪拌アームの取り外しがきわめて困難になる。
DE268602は、DE263939に開示された攪拌アームの欠点を解消した筒状の攪拌アームを記載している。この攪拌アームはその円筒状結合端と共に、鋳造中央隔壁と共に一体の鋳造管をなしている。中央隔壁は攪拌アームの前端へ流れる冷却ガスのための第1通路を、結合端へ戻る冷却ガスのための第2通路から隔離する。短いクランプボルトが前記筒状結合端内に軸方向に突出するように筒状ソケット内に配置されている。このクランプボルトの第1の端は攪拌アームの結合端から突出し、そこにボルトヘッドを有していて、ボルトヘッドはクランプボルトの中央軸の周りに回転されてアーム固定節部上の当接表面とフック係合及び離合ができる。ネジ切りされたスリーブがクランプボルトのネジ端に螺合されていて、筒状ソケットから突出している。このネジ切りされたスリーブは筒状ソケットの端面上に当接して、クランプボルトにクランプ力を付加している。鋳造隔壁の中間部はその長さ全域に亘って湾曲していて、攪拌アームの前端からネジ切りされたスリーブへ自由にアクセスできるようになっていて、ネジ切りされたスリーブはバー上に配置されたキーによって締めるか、緩めるかすることができる。冷却ガス供給手段は開口よりなり、これは筒状延長部の円筒壁内に配置されていて、前記第1通路と連通している。冷却ガス復路は開口よりなり、それは筒状延長部の基板内に配置されていて、前記第2通路と連通している。
最近のMHFにおいては、攪拌アームが、多くの場合に、攪拌アームを接続するためのリングフランジを有する接続ブランチを備える。攪拌アームが、その後端に、接続ブランチのリングフランジへとボルトで留められる対向リングフランジを有する管状の結合体を備える。このようなフランジ接続は、MHFの高い動作温度においても高い機械的耐力を保証し、攪拌アームに振動が加わる場合でもほとんどゆるむことがない。しかしながら、フランジ接続を有する攪拌アームを交換するためには、作業者が、攪拌アームと接続ブランチとの間のフランジ接続の分離または更新のために、炉床室へと進入する必要がある。これは、当然ながら、攪拌アームの交換に先立って、まずはMHFを冷ますことを必要とする。
本発明の第1の目的は、攪拌アームを垂直な回転軸へと接続するためのコンパクトなシステムであって、攪拌アームの回転軸への確実な固定を保証しながらも、攪拌アームを容易に交換することが可能であり、攪拌アーム固定手段が攪拌アームの機械的な変形および過熱から比較的よく保護されるシステムを備えるMHFを提供することにある。
本発明は、少なくとも1つの攪拌アームを有する垂直な回転中空軸を備えるMHFを提案する。この少なくとも1つの攪拌アームが、冷却流体を循環させる筒状の構造体と、垂直な回転中空軸のアーム固定ノードに配置されたソケットに受け入れられる結合端とを備える。この結合端が、少なくとも1つの冷却流体供給チャネルおよび少なくとも1つの冷却流体戻りチャネルを備える。固定手段が、攪拌アームをその結合端にてソケットに固定するために設けられる。この固定手段が、プラグ本体をソケットへと押し込むための締め付けボルトを含む。締め付けボルトが、攪拌アームの結合端から突き出し、この突き出し部分に、締め付けボルトを締め付けボルトの中心軸を中心にして回転させることによってアーム固定ノードの当接面とのフック状の係合を実現および解消できるボルト頭部を有する。ねじ山付きのスリーブが、締め付けボルトのねじ山付きの端部へとねじ込まれ、締め付けボルトに締め付け力を作用させる。本発明の一態様によれば、結合端が、攪拌アームの前記筒状の構造体へと接続された中実なプラグ本体によって形成され、この中実なプラグ本体は、前端および後端を有する。貫通穴が、前記前端から前記後端へと軸方向に延びており、少なくとも1つの冷却流体供給チャネルおよび少なくとも1つの冷却流体戻りチャネルが、前記貫通穴の周囲で前記プラグ本体に配置されている。締め付けボルトが、前記貫通穴に回転可能に取り付けられ、締め付けボルトのねじ山付きの端部が、プラグ本体の前記後端において前記貫通穴から突き出している。このねじ山付きの端部へとねじ込まれるねじ山付きのスリーブが、プラグ本体の前記後端の当接面に当接して、締め付けボルトへと締め付け力を作用させる。攪拌アームの筒状構造はプラグ本体の後端に連結されたアーム支持筒と、アーム支持筒内に配置されていて、それとの間にシャフトから攪拌アームの自由端へ冷却ガスを連通させるための小さな環状冷却ギャップを画成するガス案内筒とからなっている。このガス案内筒の内部は、冷却ガスのための復路を形成している。冷却流体供給路及び復路は、内孔の周りのプラグ本体に配置された少なくとも一つの冷却流体供給路と少なくとも一つの冷却流体復路からなる。プラグ本体の後端において、前記少なくとも一つの冷却流体供給路は、小さな環状冷却ギャップと連通しており、又、前記少なくとも一つの冷却流体復路は帰還路と連通している。
ボルト頭部の好ましい実施形態は、例えば、軸の各側に段部表面を定めているハンマーの頭部の形態を有しており、ハンマーの頭部が、両方の段部表面にて、攪拌アーム固定ノードの当接面に当接する。しかしながら、ボルト頭部が、当然ながら、ただ1つの段部表面を定める単純なフックの形態を有してもよい。また、ボルト頭部は、締め付けボルトを締め付けボルトの中心軸を中心にして回転させることによってアーム固定ノードの当接面とのフック状の係合を実現および解消できる限りにおいて、より複雑な形態を有してもよい。
プラグ本体の後ろ側の当接面に当接するねじ山付きのスリーブを容易に締め、あるいは緩めることができ、さらにはねじ山付きのスリーブの例えば緩みを容易にチェックできるよう、固定手段は、第1の端部によってねじ山付きのスリーブへと固定され、攪拌アームの自由端まで攪拌アームの全体を貫いて延びている操作筒をさらに備えており、この操作筒の第2の端部が、操作筒を介してねじ山付きのスリーブへとトルクを伝達するために、操作キーを結合させるための結合ヘッドを支持している。あるいは、操作キーを結合させるための結合ヘッドを、ねじ山付きのスリーブへと直接固定することができ、すなわちねじ山付きのスリーブへと操作筒を恒久的に固定することなく固定することができる。しかしながら、この代案の技術的解決策では、操作キーをスリーブへと結合させること、およびねじ山付きのスリーブが充分に締められているかを確認することが、より難しくなると考えられる。
締め付けボルトは、有利には、攪拌アームの自由端まで攪拌アームの全体を貫いて延びている位置決め筒へと接続される。位置決め筒は、締め付けボルトの容易な配置を可能にし、ねじ山付きのスリーブへとトルクが加えられるときに締め付けボルトを動かぬように保持することを可能にし、ボルト頭部の角度位置の確認を可能にする。位置決め筒は、有利には、操作筒と同軸であって、操作筒の内側に回転可能に支持され、すなわち攪拌アームの筒状の構造体においてさらなる場所を占めることがない。
攪拌アームの筒状の構造体は、通常は、アーム支持筒を含んでおり、プラグ本体が、アーム支持筒の一端へと接続され、アーム支持筒の他端は、端部カップによって閉鎖される。次いで、操作筒が、アーム支持筒を通って軸方向に延び、操作筒の自由端が、端部カップの貫通穴に密封の様相で回転可能に支持される。この構成は、例えば、アームの前端を通ってガスを漏らすことなく、操作および位置決め筒の結合ヘッドの位置の視覚検査を可能にする。
すべての従来技術の攪拌アームのような管状の結合端を有する代わりに、攪拌アームは、中実なプラグ本体(有利には、攪拌アームの筒状の構造体へと固定された鋳造体である)を有しており、円柱形の軸部が取り付けられる穴、また少なくとも1つの冷却流体供給チャネルおよび少なくとも1つの冷却流体戻りチャネルが、前記中実な鋳造体の穴(真っ直ぐな貫通穴および複合穴を含む)として設けられる。複雑な鋳型を必要とすることなく製造できるこのようなプラグ本体が、攪拌アームを垂直な回転軸へと接続するためのきわめてコンパクト、丈夫、かつ信頼できる接続手段であることを、理解できる。
MHFの好ましい実施形態においては、ソケットが、このソケットの底面の付近に位置する第1の(あるいは内側の)凹状の円錐形の座面と、このソケットの入り口開口により近く位置する凹状の円柱形の案内面とを有しており、プラグ本体が、ソケットの前記凹状の円錐形の座面および前記凹状の円柱形の案内面のそれぞれと協働する第1の凸状の円錐形の対向座面および凸状の円柱形の案内面を有する。さらに詳しくは、円柱形の案内面が互いに協働し、プラグ本体がその第1の凸状の円錐形の対向座面にて第1の凹状の円錐形の座面に据わる位置へと、攪拌アームのプラグ本体の軸方向の出し入れを案内する。2つの円柱形の案内面によってもたらされる軸方向の案内が、最終的な結合の作業の際のプラグ本体またはソケットの損傷のおそれを大幅に減らすことを、理解できる。プラグ本体がソケットに据えられたとき、プラグ本体の第1の凸状の円錐形の対向座面が第1の凹状の円錐形の座面と協働し、ソケットの底部付近でプラグ本体とソケットとの間の第1のシール機能を提供する。この第1のシール機能は、例えば、プラグ本体の前端に冷却ガスの接続部を設けることを可能にする。
ソケットは、有利には、第2の(あるいは外側の)凹状の円錐形の座面を有しており、前記凹状の円柱形の案内面が、第1の凹状の円錐形の座面と第2の凹状の円錐形の座面との間に位置している。このとき、プラグ本体が、第2の凸状の円錐形の対向座面を有しており、前記凸状の円柱形の案内面が、第1の凸状の円錐形の対向座面と第2の凸状の円錐形の対向座面との間に位置している。プラグ本体をソケットへと導入する際、最初に外側の凹状の円錐形の座面が、プラグ本体を円柱形の案内面に軸方向に整列するように案内する。プラグ本体がソケットに据えられたとき、プラグ本体の第2の凸状の円錐形の対向座面が第2の凹状の円錐形の座面と協働し、ソケットの入り口の付近でプラグ本体とソケットとの間の第2のシール機能を提供する。この第2のシール機能は、例えば、円柱形の案内面に密封された冷却ガスの接続部を設けることを可能にする。
このように、先の段落において述べた構成によれば、少なくとも1つの冷却ガスチャネルが、攪拌アーム固定ノードに好都合に配置され、前記凹状の円柱形の案内面に開口を有し、少なくとも1つの冷却ガスチャネルが、攪拌アームのプラグ本体に配置され、凸状の円柱形の案内面に開口を有し、これらの開口が、プラグ本体がソケットの座に据えられたときに重なり合う。
攪拌アーム固定ノードは、有利には、耐熱鋼で製作されたリング状の鋳造体を含んでおり、ソケットが、このリング状の鋳造体に放射状に配置される。このような攪拌アーム固定ノードが、攪拌アームを垂直な回転軸へと接続するためのきわめてコンパクト、丈夫、かつ信頼できる接続手段であることを、理解できる。
軸は、有利には、攪拌アーム固定ノードと、先の段落で述べた攪拌アーム固定ノードの間に構造的な荷重支持部材として介装される中間支持筒とで構成される支持構造体を含む。攪拌アーム固定ノードおよび中間支持筒は、好ましくは、溶接によって組み立てられる。このような軸を、標準化された構成要素を使用して比較的低いコストで容易に製造できることを、理解できる。それでいて、炉床室内の温度および腐食剤に関してきわめて良好な耐性を有する丈夫で長持ちする支持構造体がもたらされる。
2つの隣接する炉床室の間を延びている軸の少なくとも1つの部分が、2つのアーム固定ノードの間に取り付けられ、外殻を形成する中間支持筒と、中間支持筒の内側に配置され、中間支持筒との間に環状の主冷却ガス供給チャネルを画定する中間ガス案内ジャケットと、中間支持筒の内側に配置され、中間支持筒との間に環状の主冷却ガス分配チャネルを画定する内側ガス案内ジャケットと、を備えており、内側ガス案内ジャケットが、さらに中央排気チャネルの外壁も画定している。冷却ガスのための3つの同心の通路を有するこのような軸部分は、この軸部分の外壁(すなわち、荷重を支える中間支持筒)の優れた冷却を保証する。実際、中間支持筒が、すべての冷却ガスの供給の流れが攪拌アームへと分配される前に通過して流れる主冷却ガス供給チャネルの外壁を形成している。
アーム固定ノードは、有利には、リング状の鋳造体を備えており、そのようなリング状の鋳造体が、攪拌アームのプラグ本体を受け入れるためのソケットのうちの少なくとも1つと、アーム固定ノードの冷却ガスのための中央排気チャネルを形成する中央通路と、鋳造体の第1のリング部分に配置され、環状の主冷却ガス分配チャネルを通過して流れている冷却ガスのためのガス通路を提供する第1の副通路と、鋳造体の第2のリング部分に配置され、環状の主冷却ガス供給チャネルを通過して流れている冷却ガスのためのガス通路を提供する第2の副通路と、鋳造体に配置され、環状の主冷却ガス供給チャネルを少なくとも1つのソケットのガス出口開口に相互接続する第1のチャネル手段と、鋳造体に配置され、少なくとも1つのソケットのガス入り口開口を中央通路に相互接続する第2のチャネル手段と、を含む。第1のチャネル手段は、有利には、第2のリング部分からソケットを画定している側面へとリング状の鋳造体を貫いて延びている少なくとも1つの斜めの穴を備える。第2のチャネル手段は、有利には、ソケットの軸方向の延長にある貫通穴を備える。アーム固定ノードのこの実施形態は、きわめてコンパクトかつコストを節約した設計で、軸における圧力低下の少ない冷却ガスの分配と、軸への攪拌アームの安定した取り付けとを組み合わせている。アーム固定ノードのこの実施形態は、ガス通路が一体化されることで、3つの同軸な冷却チャネルを備える垂直な回転軸を、きわめて少数の標準化された構成要素を用いて製造できるという事実に大きく貢献する。また、炉床室内の温度および腐食剤に関してきわめて良好な耐性を有する丈夫で長持ちする軸の支持構造体の保証にも、基本的に貢献する。
有利には、微小孔性の熱絶縁層がアーム支持筒上に配置され、金属製保護ジャケットが、微小孔性の熱絶縁層を覆っている。この構成において、有利には、金属製の攪拌歯が金属製保護ジャケットへと直接溶接され、回転防止手段が、アーム支持筒と金属製保護ジャケットとの間に配置される。
本発明による多段炉床炉の部分断面の三次元の図である。 回転中空軸および攪拌アームを通過する冷却ガスの流れを説明する概略図である。 三次元の図として描かれた回転中空軸の断面である。 4つの攪拌アームが取り付けられた攪拌アーム固定ノードの三次元の図である。 攪拌アームのプラグ本体を収容した攪拌アーム固定ノードのソケットの第1の(三次元の図として描かれている)断面である。 攪拌アームのプラグ本体を収容した攪拌アーム固定ノードのソケットの第2の(三次元の図として描かれている)断面である。 攪拌アームの自由端の(三次元の図として描かれている)断面である。
本発明のさらなる詳細および利点が、添付の図面を参照する以下の好ましい実施形態(これに限定されるわけではない)の詳細な説明から、明らかになる。
図1が、多段炉床または焙焼炉10を示している。このような多段炉床炉(MHF)10の構成および動作は、いずれも当該技術分野において公知であるため、ここでは、本明細書において請求される本発明の説明に関係する範囲についてのみ、説明を行う。
図1に示されているようなMHFは、基本的には、いくつかの炉床室12を重ねて配置して備える炉である。図1に示したMHFは、例えば番号12、12、・・・、12が付されている8つの炉床室を備える。それぞれの炉床室12が、実質的に円形の炉床14(例えば、14、14を参照)を備える。これらの炉床14は、外周に沿って位置する複数の周辺の物質落下穴16(例えば、炉床14など)または中央の物質落下穴18(例えば、炉床14など)のいずれかを、交互に有する。
参照番号20が、炉10の中心軸21と同軸に配置された垂直な回転中空軸を指し示している。この軸20は、すべての炉床室12を通過しており、中央の物質落下穴18を有さない炉床(例えば、図1の炉床14など)は、軸20を炉床を貫いて自由に延ばすことができるよう、中央の軸通過穴22を有する。中央の物質落下穴18を有する炉床(例えば、図1の炉床14など)においては、軸20が、中央の物質落下穴18を通過して延びている。この文脈において、中央の物質落下穴18が、軸20よりもはるかに大きい直径を有しており、中央の物質落下穴18が、実際のところ軸20の周囲の環状の穴であることに、注目できる。
軸20の両端は、軸受に回転可能に支持された軸頸を有する軸端部(図1には示さず)を備える。軸20の中心軸21を中心とする回転は、回転駆動ユニット(図1には示さず)によって実現される。そのような軸20のための回転駆動ユニットおよび軸受は、当該技術分野において公知であり、本明細書において請求される本発明の理解とは無関係でもあるため、以下でのさらに詳しい説明は省略する。
さらに、図1は、炉床室12において軸20上の攪拌アーム固定ノード28へと固定された攪拌アーム26を示している。そのようなアーム固定ノード28は、原理的には、すべての炉床室12に配置されており、通常は、2つ以上の攪拌アーム26を支持している。多くのMHFにおいては、そのようなアーム固定ノード28が、通常は4つの攪拌アーム26を支持しており、2つの連続する攪拌アーム26の間の角度が、90°である。それぞれの攪拌アーム26が、複数の攪拌歯30を備える。これらの攪拌歯30は、軸20が回転するときに炉床上の物質を炉床の中央に向かって移動させ、あるいは炉床の外周に向かって移動させるように、設計および配置されている。炉床14に周辺の物質落下穴16を備える炉床室(例えば、炉床室12など)においては、これらの攪拌歯30が、軸20が回転するときに炉床14上の物質を周辺の物質落下穴16に向かって移動させるように設計および配置されている。一方で、炉床14に中央の物質落下穴18を備える炉床室(例えば、炉床室12など)においては、これらの攪拌歯30が、同じ方向に軸20が回転するときに、炉床14上の物質を中央の物質落下穴18に向かって移動させるように設計および配置されている。
次に、MHF10を通過する物質の流れを簡単に説明する。MHF10において物質の加熱または焙焼を行うために、この物質が、搬送システム(図示せず)から炉投入開口32を通ってMHFの最も上方の炉床室12へと放出される。この炉床室12において、物質が炉床14へと落下し、炉床14は、中央の物質落下穴18を有する。軸20が連続的に回転するとき、炉床室12の4つの攪拌アーム26が、それらの攪拌歯30によって物質を炉床14において中央の物質落下穴18に向かって押し、中央の物質落下穴18へと押す。物質は、中央の物質落下穴18を通って次の炉床室12の炉床14へと落下する。ここでは、攪拌アーム26が、それらの攪拌歯30によって物質を炉床14において周辺の物質落下穴16に向かって押し、周辺の物質落下穴16へと押す。物質は、周辺の物質落下穴16を通り、再び中央の物質落下穴18を有する次の炉床(図1には示さず)へと落下する。このやり方で、炉投入開口32を通ってMHF10へと入る物質が、攪拌アーム26を回転させることによって8つの炉床14、・・・、14のすべてを通過する。最も下方の炉床室12に達すると、焙焼または加熱後の物質が、最終的に炉排出開口34を通ってMHF10から出る。
当該技術分野において公知のとおり、軸20および攪拌アーム26の両者は、通常は加圧された空気であるガス状の冷却流体(以下では、簡単化のために、「冷却ガス」と称される)を循環させるための内部チャネルを有する。このガス冷却の目的は、軸20および攪拌アーム26を、炉床室12内の高い温度に起因する損傷から保護することにある。実際、炉床室12においては、周囲の温度が1000℃にもなりうる。
図2の流れ図が、軸20および攪拌アーム26のための新規かつきわめて好都合なガス冷却システム40の概略を示している。大きな破線の長方形10が、8つの炉床炉12、・・・、12を有するMFH10を概略的に示している。回転中空軸20の略図が、軸20内の冷却ガスの流路を示している。参照番号26’、・・・、26’が、それぞれの炉床室12、・・・、12において、それぞれの炉床室に配置された攪拌アームの冷却システムの略図を指し示している。小さな破線の長方形28、・・・、28が、軸20の攪拌アーム固定ノードの略図である。
図2の参照番号42が、例えば外気を加圧するファンなど、冷却ガス供給源を指し示している。当該技術分野において公知のとおり、ファン42が、下部冷却ガス供給配管46’によって、軸20の下部冷却ガス導入口44’へと接続されている。この下部冷却ガス導入口44‘は、最も下方の炉床室12の下方において、炉10の外部に配置されている。一方で、図2のMHFにおいては、ファン42が、上部冷却ガス供給配管46’’によって、軸20の上部冷却ガス導入口44’’にも接続されている。この上部冷却ガス導入口44’’は、最も上方の炉床室12の上方において、炉10の外部に配置されている。したがって、ファン42からの流量は、下部冷却ガス導入口44’(軸20の下半分へと供給される)および上部冷却ガス導入口44’’(軸20の上半分へと供給される)の間で分割される。さらに、軸20が回転軸であるため、両方の冷却ガス導入口44’および44’’が、回転接続部でなければならないことに注意すべきである。そのような回転接続部は、当該技術分野において公知であり、それらの設計は、本明細書において請求される本発明の理解とは無関係でもあるため、上部および下部冷却ガス導入口44’、44’’の設計については、以下でのさらに詳しい説明を省略する。
軸20は、外殻50の内側に3つの同心をなす冷却ガスチャネルを備える。最も外側のチャネルは、軸20の外殻50に直接接触している環状の主冷却ガス供給チャネル52である。この環状の主供給チャネル52が、環状の主分配チャネル54を囲んでおり、最後に主分配チャネル54が、中央の排気チャネル56を囲んでいる。
炉床室12および12の間、すなわち軸20のほぼ真ん中において、例えば仕切りフランジ58などの仕切り手段が、環状の主供給チャネル52および環状の主分配チャネル54を、下半分および上半分に仕切っている。しかしながら、この仕切りは、最も下方の炉床室12からすべての炉床室12〜12を通って軸20の上部へと延びている中央の排気チャネル56には影響を及ぼしていない。以下で、それぞれ環状の主供給チャネル52の下半分と上半分との間および環状の主分配チャネル52の下半分と上半分との間で区別を付ける必要がある場合には、下半分が上付きの「’」で指し示され、上半分が上付きの「’’」で指し示される。
下部冷却ガス導入口44’は、環状の主供給チャネル52の下半分52’へと直接接続されている。したがって、下部冷却ガス導入口44’へと供給される冷却ガスは、最も下方の炉床室12の下方で下部環状主供給チャネル52’へと進入し、次いで主供給チャネル52’を通って炉床室12および12の間の仕切りフランジ58まで導かれ、冷却ガスの流量は、下部環状主供給チャネル52’の全長にわたって不変である。この下部環状主供給チャネル52’の全長にわたって一定の冷却ガスの流量が、4つの下方の炉床室12、・・・、12において軸20の外殻50が効率的に冷却されることを保証する。
仕切りフランジ58の直下には、下部環状主供給チャネル52’と下部環状主分配チャネル54’との間の下部冷却ガス通路60’が存在している。この下部冷却ガス通路60’を通って、冷却ガスが下部環状主分配チャネル54’へと進入する。攪拌アーム固定ノード28、・・・、28の少なくとも1つの冷却ガス供給チャネル62、・・・、62を経由して、MHF10の下半分のそれぞれの攪拌アーム冷却システム26’、・・・、26’が、下部環状主分配チャネル54’に直接連絡している。攪拌アーム固定ノード28、・・・、28の少なくとも1つの冷却ガス排出チャネル64、・・・、64を経由して、MHF10の下半分のそれぞれの攪拌アーム冷却システム26’、・・・、26’が、中央の排気チャネル56に直接連絡している。結果として、攪拌アーム固定ノード28において、下部主分配チャネル54’の主冷却ガス流から副冷却ガス流が分岐され、攪拌アーム冷却システム26’を通って案内されて、その後に中央の排気チャネル56へと直接排出される。攪拌アーム固定ノード28においては、環状主分配チャネル54’のガス流の別の一部が、攪拌アーム冷却システム26’を通過し、その後にやはり中央の排気チャネル56へと排出される。最後に、最後の攪拌アーム固定ノード28において、下部主分配チャネル54’の残りのすべてのガス流が、攪拌アーム冷却システム26’を通過し、その後に中央の排気チャネル56へと排出される。
軸20の上半分の流れの系統は、上述の流れの系統にきわめてよく似ている。上部冷却ガス導入口44’’が、環状の主供給チャネル52の上半分52’’へと直接接続されている。したがって、上部冷却ガス導入口44’’へと供給される冷却ガスは、最も上方の炉床室12の上方で上部環状主供給チャネル52’’へと入り、次いで主供給チャネル52’’を通って下方へと炉床室12および12の間の仕切りフランジ58まで導かれ、冷却ガスの流量は、上部環状主供給チャネル52’’の全長にわたって不変である。この上部環状主供給チャネル52’の全長にわたって一定の冷却ガスの流量が、4つの上方の炉床室12、・・・、12において軸20の外殻50が効率的に冷却されることを保証する。
仕切りフランジ58の直上に、上部主供給チャネル52’’と上部環状主分配チャネル54’’との間の上部冷却ガス通路60’’が存在している。この上部冷却ガス通路60’’を通って、冷却ガスが上部主分配チャネル54’’へと進入する。炉10の上半分のそれぞれの攪拌アーム冷却システム26’、・・・、26’の上部主分配チャネル54’’および中央排気チャネル56への接続は、下半分の攪拌アーム冷却システム26’、・・・、26’について上述したとおりである。したがって、攪拌アーム固定ノード28において、上部主分配チャネル54’’の主冷却ガス流から副冷却ガス流が分岐され、攪拌アーム冷却システム26’を通って案内されて、その後に中央の排気チャネル56へと直接排出される。攪拌アーム固定ノード28においては、上部主分配チャネル54’’のガス流の別の一部が、攪拌アーム冷却システム26’を通過し、その後にやはり中央の排気チャネル56へと排出される。最後に、最も上方の攪拌アーム固定ノード28において、上部主分配チャネル54’’の残りのすべてのガス流が、攪拌アーム冷却システム26’を通過し、その後に中央の排気チャネル56へと排出される。次いで、中央の排気チャネル56から、排気ガスの流れが大気へと直接排出され、あるいは管理されたガスの排出のためのパイプ(図示せず)へと、回転接続部によって排気される。
図3が、炉の回転中空軸20のとくに好都合な実施形態を示している。この図3は、さらに詳しくは、軸20の中央部の縦断面を示している。この中央部は、環状の主供給チャネル52および環状の主分配チャネル54を下半分52’、54’および上半分52’’、54’’に仕切っている上述の仕切りフランジ58を含む。
軸の外殻50が、主として、攪拌アーム固定ノード28によって互いに接続された中間支持筒68で構成されている。そのような攪拌アーム固定ノード28は、耐熱鋼で製作されたリング状の鋳造体70を含む。中間支持筒68は、厚肉のステンレス鋼管で製作され、連続する攪拌アーム固定ノード28の間の構造荷重支持部材として寸法付けられている。重厚な攪拌アーム固定ノード28によって互いに接続された中間支持筒68が、攪拌アーム26を支持し、攪拌アーム26が炉床14上で物質を押すときの大きなトルクを吸収する軸20の荷重支持構造を構成する。さらに、従来技術の軸と対照的に、本明細書に記載の外殻50が、有利には溶接による構造であり、中間支持筒68の端部が攪拌アーム固定ノード28へとフランジで固定される代わりに、溶接されていることに注目できる。
上述のように、隣り合う炉床室12および12の間を延びている軸の部分(すなわち、軸の中央部)は、仕切りフランジ58ならびに環状の主供給チャネル52と環状の主分配チャネル54との間の冷却通路60’、60’’を備えるため、かなり独特である。この独特な軸の中央部を説明する前に、軸の「通常」の部分を、やはり図3を参照して説明する。他の2つの隣り合う炉床室(例えば、炉床室12および12)の間を延びているそのような軸の「通常」の部分は、2つのアーム固定ノード28および28の間に溶接されて軸20の外殻50を形成する中間支持筒68を備える。さらに、中間支持筒68は、環状の主供給チャネル52の外側を画定し、中間支持筒68のきわめて良好な冷却を保証する。中間ガス案内ジャケット72が、中間支持筒68の内側に配置され、環状の主供給チャネル52の内側を画定し、環状の主分配チャネル54の外側を画定している。内側ガス案内ジャケット74が、中間ガス案内ジャケット72の内側に配置され、環状の主分配チャネル54の内側を画定し、中央の排気チャネル56の外側を画定している。中間ガス案内ジャケット72は、第1の管部分72および第2の管部分72を含む。第1の管部分72の一端が、固定ノード28へと溶接されている。同様に、第2の管部分72の一端が、固定ノード28(図3には示さず)へと溶接されている。第1の管部分72および第2の管部分72は、互いに向かい合って配置された反対側の自由端を有する。シール用スリーブ76が、第1の管部分72の自由端へと取り付けられ、第2の管部分72の自由端に気密に係合すると同時に、両方の管部分72および72の間の軸方向の相対移動を許容している。すなわち、中間ガス案内ジャケット72に膨張ジョイントが形成されている。この膨張ジョイントは、通常は中間ガス案内ジャケット72が中間支持筒68よりも低温なままであるため、中間支持筒68および中間ガス案内ジャケット72の熱膨張の相違の補償を可能にする。内側ガス案内ジャケット74も、同様に第1の管部分74および第2の管部分74を備える。第1の管部分74の一端が、固定ノード28へと溶接されている。同様に、第2の管部分74の一端が、固定ノード28(図3には示さず)へと溶接されている。第1の管部分74および第2の管部分74は、互いに向かい合って配置された反対側の自由端を有する。シール用スリーブ78が、第1の管部分74の自由端へと取り付けられ、第2の管部分74の自由端に気密に係合すると同時に、両方の管部分74および74の間の軸方向の相対移動を許容している。すなわち、内側ガス案内ジャケット74に膨張ジョイントが形成されている。この膨張ジョイントは、中間支持筒68と、通常は中間支持筒68よりも低温なままである内側ガス案内ジャケット74との熱膨張の相違の補償を可能にする。さらに、2つのシール用スリーブ76、78を備えるこの技術的解決策が、軸部分の溶接による組み立てをはるかに容易にしていることを理解できる。
図3に見て取ることができるとおり、隣り合う炉床室12および12の間を延びている軸の部分は、先の段落において説明した「通常」の部分から、いくつかの特徴によって区別される。中間支持筒68が、例えば仕切りフランジ58の高さにおいて組み合わせられた2つの半分68および68で構成されている(実際、それぞれの筒半分68および68が、終端のリング状フランジ58および58を備えており、両方のリング状フランジ58および58が、溶接で接合されている)。中間ジャケット72’は、単に2つの管部分72’および72’で構成されており、それぞれの管部分72’および72’の第1の端部が、両方のアーム固定ノード28および28の一方へと溶接されており、第2の端部は、それぞれ下部環状主供給チャネル52’と下部環状主分配チャネル54’との間および上部環状主供給チャネル52’’と上部環状主分配チャネル54’’との間のガス通路60’および60’’を定めるように、仕切りフランジ58から離れている自由端である。内側ジャケット74’は、4つの管部分74’、74’、74’、74’で構成されており、第1の管部分74’の一端が、アーム固定ノード28に溶接され、第2の管部分74’の一端が、フランジ58に溶接され、第3の管部分74’の一端が、フランジ58に溶接され、第4の管部分74’の一端が、アーム固定ノード28に溶接されている。第1のシール用スリーブ80が、第1の管部分74’および第2の管部分74’の対向する自由端の間に、密封された接続および軸方向の膨張ジョイントをもたらしている。第2のシール用スリーブ82が、第3の管部分74’および第4の管部分74’の対向する自由端の間に、密封された接続および軸方向の膨張ジョイントをもたらしている。シール用スリーブ80および82は、まさにシール用スリーブ76および78のように機能し、軸の中央部の組み立てを大幅に容易にしている。
軸20の熱保護を完成させるために、軸20は、有利には、断熱材(図示せず)によってさらに覆われる。そのような軸20の断熱は、有利には、例えば微小孔のある材料からなる内側耐熱層、不定形の断熱材料からなるより厚い中間耐熱層、および密な不定形材料からなるさらに厚い外側耐熱層を含む多層の絶縁体である。
次に、攪拌アーム固定ノード28の好ましい実施形態を、図3および図4を参照して説明する。すでに上述したように、攪拌アーム固定ノード28は、耐熱鋼で製作されたリング状の鋳造体70を含む。このリング状の物体70の中央通路90が、攪拌アーム固定ノード28における冷却ガスのための中央排気チャネル56を形成している。第1の副通路92が、リング状の物体70において、中央通路90の周囲の第1のリング部分94に配置されており、環状の主分配チャネル54を通過して流れる冷却ガスのためのガス通路をもたらしている。第2の副通路96が、リング状の物体70において、第1のリング部分94の周囲の第2のリング部分98に配置されており、環状の主供給チャネル52を通過して流れる冷却ガスのためのガス通路をもたらしている。さらに、リング状の物体70は、攪拌アーム固定ノード28へと接続されるそれぞれの攪拌アーム26のために、ソケット100を備えており、すなわちリング状の物体70へと上述の第1および第2の副通路92および96の間を半径方向に延びる空洞を備える。攪拌アーム固定ノード28は、4つのソケット100を備えており、2つの連続するソケット100の中心軸の間の角度は、90°である。リング状の物体70の第2のリング部分98に入り口開口102’を有し、ソケット100の側面に出口開口102’’を有するリング状の物体70の斜めの穴102(図5を参照)が、図3の説明の文脈においてすでに述べた冷却ガス供給チャネル62を形成している。ソケット100の軸方向の延長にあるリング状の物体70の貫通穴104が、図3の説明の文脈においてすでに述べた冷却ガス戻りチャネル64を形成している。
次に、図3、図5、および図6をさらに詳しく検討すると、最初に、攪拌アーム26が、攪拌アーム固定ノード28のソケット100に収容される攪拌アーム26の結合端を形成するプラグ本体110を備えることに注目できる(図3および図5を参照)。プラグ本体110は、いくつかの穴を有する中実な鋳造体であり、有利には耐熱鋼で製作されている。ソケット100が、2つの凹状の円錐形の座面112、114を、凹状の円柱形の案内面116によって隔てられて有する。プラグ本体110は、2つの凸状の円錐形の対向座面112’、114’を、凸状の円柱形の案内面116’によって隔てられて有する。これらの円錐面112、114、112’、114’はすべて、1つの円錐のリング表面であり、すなわち同じ円錐角を有する。この円錐角は、通常は、10°よりも大きく、かつ30°よりも小さくなければならず、通常は18°〜22°の範囲にある。プラグ本体110が軸方向にソケット100へと挿入されるとき、凸状の円錐形の対向座面112’が、凹状の円錐形の座面112へと押し付けられ、凸状の円錐形の対向座面114’が、凹状の円錐形の座面114へと押し付けられる。
新たな攪拌アーム26を軸20へと固定するとき、攪拌アーム26のプラグ本体110を、攪拌アーム固定ノード110のソケット100へと導入しなければならない。この導入の動きの際に、最初に外側の凹状の円錐形の座面114が、プラグ本体110を案内して円柱形の案内面116に軸方向に整列させる。その後に、両方の円柱形の案内面116および116’が互いに協働し、プラグ本体110をソケット100内の最終的な着座位置へと軸方向に案内する。2つの円柱形の案内面116および116’によってもたらされる軸方向の案内が、最終的な結合作業の際にプラグ本体110またはソケット100を傷めてしまう危険を大幅に減らすことを、理解できる。
攪拌アーム26は、一端がプラグ本体110の後ろ側の段部表面122へと溶接されたアーム支持筒120をさらに備える。このアーム支持筒120は、攪拌アームに作用する力およびトルクに耐えなければならない。アーム支持筒120は、有利には、攪拌アーム26の全長にわたって延びる厚肉のステンレス鋼管で構成される。ガス案内筒124が、アーム支持筒120の内側に配置されて、アーム支持筒120と協働し、両者の間に攪拌アーム26の自由端へと冷却ガスを流すための小さな環状の冷却すき間126を画定している。ガス案内筒124の内部が、冷却ガスが通過して攪拌アーム26の自由端からプラグ本体110へと流れ戻る中央戻りチャネル128を形成している。
ガス案内筒124の一端が、プラグ本体110の後ろ側の円筒形の延長部130へと溶接されていることに、注目できる。この円筒形の延長部の直径は、アーム支持筒120の内径よりも小さく、したがって環状のチャンバ131が、円筒形の延長部130と円筒形の延長部130を囲んでいるアーム支持筒120との間に残されている。この環状のチャンバ131が、ガス案内筒124とアーム支持筒120との間の小さな環状の冷却すき間126に直接連絡している。
すでに上述したように、プラグ本体110は、次に説明されるいくつかの穴を有する中実な鋳造体である。図6において、参照番号132が、円筒形の延長部130の端面134からプラグ本体110の前端の前面136まで、プラグ本体110を軸方向に貫いて延びる中央穴を指し示している。この中央穴132の目的については、後述する。図6の参照番号140は、中央穴132の周囲のプラグ本体110に配置され、端面134に入り口開口140’を有し、プラグ本体110の前面136に出口開口140’’を有するガス戻り穴を指し示している(4つのそのようなガス戻り穴140が、中央穴132の周囲に配置されて存在している)。これらのガス戻り穴140が、攪拌アーム26の戻りチャネル128とガス排出チャンバ142(プラグ本体110がソケット100内に据えられたときに、プラグ本体110の前面136とソケット100の底面144との間でソケット100に残される)との間の連絡チャネルを形成している。攪拌アーム26から戻る冷却ガスは、このガス排出チャンバ142からあふれ、貫通穴104を通って攪拌アーム固定ノード28の中央通路90へと流れ、すなわち軸20の中央の排気チャネル56へと流れる。図5の参照番号146が、プラグ本体110に配置された4つのガス供給穴を指し示している。これらのガス供給穴146は、プラグ本体110の凸状の円柱形の案内面116’に入り口開口146’を有し、円筒形の延長部130の円柱形の表面に出口開口146’’を有する。凸状の円柱形の案内面116’の入り口開口146’が、リング状の物体70の斜めの穴102のガス出口開口102’’に重なることに、注目できる。この文脈において、これらの斜めの穴102が、攪拌アーム固定ノード28に攪拌アーム26のための冷却ガス供給チャネル62を形成していることを、思い出すべきである。結果として、プラグ本体110がソケット100に据えられたとき、ガス供給穴146が、環状のチャンバ131(攪拌アーム26内の小さな環状の冷却すき間126に直接連絡している)と攪拌アーム固定ノード28内の攪拌アーム26のための冷却ガス供給部との間の連絡チャネルを、プラグ本体110に形成する。プラグ本体110の前端の位置決めピン148が、ソケット100の底面144の位置決め穴と協働し、プラグ本体110の凸状の円柱形の案内面116’の入り口開口146’について、プラグ本体110がソケット100へと挿入されるときにソケット100の凹状の円柱形の案内面116のガス出口開口102’’との角度の整列を保証することを、理解できる。攪拌アーム固定ノード28とソケット100内のプラグ本体110との間のガス通路を密封するために、プラグ本体110の凸状の円錐形の対向座面112’、114’に、有利には、1つ以上の耐熱シールリング(図示せず)が備えられる。さらに、ソケット100内の凸状の円錐形の対向座面112’、114’の封止機能を向上させるために、凸状の円錐形の対向座面112’、114’が、有利には、耐熱シールペーストによってさらに覆われる。
次に、図6を参照して、プラグ本体110をソケット100に固定するための新規な好ましい固定手段を説明する。この新規な固定手段は、締め付けボルト150を備える。締め付けボルト150は、プラグ本体110の中央穴132にゆるく収められる円柱形のボルト軸152を備える。このボルト軸152が、プラグ本体110の前側にボルト頭部154を支持している。ボルト頭部154は、有利には、軸152の各側に段部表面156’、156’’を定めるハンマーの頭部の形態を有する。ボルト軸152は、プラグ本体110の後ろ側に、ねじ山付きのボルト端158を有する。図6に示した好ましい固定手段は、ねじ山付きのスリーブ160(あるいは,標準的なナット)をさらに備えており、そのようなスリーブ160が、プラグ本体110の後ろ側においてプラグ本体110の中央穴132から突き出すねじ山付きのボルト端158へとねじ込まれる。
図6は、軸方向の締め付け装置を、プラグ本体110をソケット100へとしっかりと押し付けている締め付け状態にて示している。この締め付け状態において、ねじ山付きのスリーブ160が、プラグ本体110の後ろ側の当接面に当接している。この当接面は、例えば、プラグ本体110の円筒形の延長部130の端面134に一致している。プラグ本体110の反対側では、ボルト軸152が、ガス排出チャンバ142およびソケット104の底部の貫通穴104を通過して、攪拌アーム固定ノード28の中央通路90へと延びている。ここで、ボルト150のハンマー形の頭部154が、アーム固定ノード28の当接面162にフック状に係合しており、頭部154の2つの段部表面156’、156’’が、当接面162に当接している。MHFの動作の最中に常にプラグ本体110がしっかりとソケット100に押し付けられていることを保証するために、締め付けボルト150に充分なあらかじめの荷重が加えられ、すなわちねじ山付きのスリーブ160が所定のトルクで締められていることを、理解できる。
攪拌アーム26のうちの1つが取り外されるとき、締め付けボルト150は攪拌アーム26と一緒に取り出され、すなわち攪拌アーム26のプラグ本体110内に残っている。ハンマー形の頭部154をソケット100の底部の貫通穴104を通って抜き出すことができるよう、この貫通穴は、おおむねハンマー形の頭部154の断面に一致する形態を有するキー穴の形態を有する。したがって、ハンマー形の頭部154をボルト軸152の中心軸を中心にして90°だけ回転させることによって、ハンマー形の頭部154を、図6に示されている「引っかかった位置」から、ソケット100へとキー穴104を通って軸方向に引き出すことができる「引っかかっていない位置」にすることができる。同様に、新たな攪拌アーム26が取り付けられるとき、ハンマー形の頭部154が、最初はキー穴104を軸方向に通過できる位置にされる。ひとたびプラグ本体110がソケット100に据えられると、今やキー穴104の向こう側に位置しているハンマー形の頭部154を、ボルト軸152の中心軸を中心にして90°だけ回転させることによって、図6に示した「引っかかった位置」にすることができる。さらに、図6に示した締め付けボルト150の「引っかかった位置」において、ハンマー形の頭部154が、貫通穴104を通過して中央のガス通路90へと流れる冷却ガスのためにかなり大きな出口開口を残していることを、理解できる。
図6に示した締め付け装置はまた、MHFの外部の安全な位置から締め付け装置の締め付け/緩めならびに位置決めを行うための操作/位置決め手段を備える。次に、この操作手段を、図6および図7を参照して説明する。図6において、参照番号170が、一端がねじ山付きのスリーブ160へと固定(例えば、溶接)されている操作筒を指し示している。参照番号172が、一端がボルト軸152へと(例えば、図6に示されているように位置決め筒172の後端へと溶接されたボルト173によって)固定された位置決め筒を指し示している。次に、図7を参照すると、操作筒170および位置決め筒172の両者が、中間支持筒120を貫いて中間支持筒120の自由端まで軸方向に延びていることを、見て取ることができる。ここで、操作筒170の前端および位置決め筒172の前端の両者が、操作キー(図示せず)を結合させるための結合ヘッド174、176を備える。両方の結合ヘッド174、176は、例えば図7に示されているような六角ソケットを備えることができる。操作筒170の結合ヘッド174は、端部カップ180の中央の貫通穴178に回転可能に支持され、この貫通穴178内に封じられている。端部カップ180は、その後ろ側に、中間支持筒120の前端を閉鎖する第1のフランジ182を備えており、前側には、外側の金属製保護ジャケット186(後述される)の前端を閉鎖する第2のフランジ184を備える。位置決め筒172は、操作筒170によって回転可能に支持されている。行き止まりフランジ188が、端部カップ180の中央の貫通穴178を閉鎖するために、端部カップ180の第2のフランジ184の前面にフランジ付けされている。熱絶縁プラグが、結合ヘッド174と行き止まりフランジ188との間に挿入されている。参照番号192が、行き止まりフランジ188に固定された位置決めピンを指し示している。この位置決めピン192が、一端において結合ヘッド174に当接することで、ねじ山付きのスリーブ160の緩みを防止するように、絶縁プラグ190を貫いて延びている。
行き止まりフランジ188および熱絶縁プラグ190を取り除いた後で、操作筒170および位置決め筒172の結合ヘッド174、176へとアクセスすることができる。操作筒170が、ねじ山付きのスリーブ160を締めるために使用される。位置決め筒172は、主として、キー穴104に対するハンマー形の頭部154の位置の指標として機能する。したがって、位置決め筒172の結合ヘッド176に、適切な位置合わせマークを設けることができる。また、位置決め筒172を締め付けボルト150を固定するために使用して、ねじ山付きのスリーブ160を操作筒170によって緩めることも可能であることに、注目できる。最後に、操作筒170の結合ヘッド174も、締め付け装置に充分な締め付けトルクが加えられたか否かの確認を位置決め筒の結合ヘッド176のマークとの組み合わせにおいて可能にするマークを有することができる。行き止まりフランジ188を、冷却システムの動作の最中に、ガスを大きく漏らすことなく取り外すことができることに、触れておかなければならない。実際、ねじ山付きのスリーブ160が、操作筒170の後端を封じており、操作筒の前端は、端部カップ180の中央の貫通穴178の内部に封じられている。
図4〜図7に見て取ることができる上述の金属製保護ジャケット186が、中間支持筒120上に配置された微小孔性熱絶縁層194をさらに覆っている。例えば図6において参照番号196によって指し示されている回転防止手段が、金属製保護ジャケット186および中間支持筒120を互いに接続し、攪拌アーム26の中心軸を中心とする保護ジャケット186の回転を防止している。攪拌アーム26の好ましい実施形態において、保護ジャケット186がステンレス鋼から製作され、やはりステンレス鋼で製作される攪拌歯30が、保護ジャケット186へと直接溶接される(例えば、そのような攪拌歯70のうちの1つを示している図7を参照)ことを、理解できる。
10 多段炉床炉
12 炉床室
14 炉床
16 周辺の物質落下穴
18 中央の物質落下穴
20 回転中空軸
21 軸の中心軸
22 中央の軸通過穴
26 攪拌アーム
28 攪拌アーム固定ノード
30 攪拌歯
32 炉投入開口
34 炉排出開口
40 ガス冷却システム
42 ファン(冷却ガス供給源)
44’ 下部冷却ガス導入口
44’’ 上部冷却ガス導入口
46’ 下部冷却ガス供給配管
46’’ 上部冷却ガス供給配管
50 (軸の)外殻
52 (20の)下部環状主冷却ガス供給チャネル
52’ (20の)上部環状主冷却ガス供給チャネル
54 (20の)下部環状主冷却ガス分配チャネル
54’ (20の)上部環状主冷却ガス分配チャネル
56 中央排気チャネル
58 仕切りフランジ
60’ 下部冷却ガス通路
60’’ 上部冷却ガス通路
62 (28の)冷却ガス供給チャネル
64 (28の)冷却ガス排出チャネル
68 (20の)中間支持筒
70 (28の)リング状の鋳造体
72 (20の)中間ガス案内ジャケット
72 第1の管部分
72 第2の管部分
76 シール用スリーブ
74 (20の)内側ガス案内ジャケット
74 第1の管部分
74 第2の管部分
78 シール用スリーブ
80 シール用スリーブ
82 シール用スリーブ
90 (28の)中央通路
92 (28の)第1の副通路
94 (28の)第1のリング部分
96 (28の)第2の副通路
98 (28の)第2のリング部分
100 (28の)ソケット
102 (28の)斜めの穴
102’ (102の)入り口開口
102’’ (102の)出口開口
104 (28の)貫通穴
110 (26の)プラグ本体
112 (100の)第1の凹状の円錐形の座面
114 (100の)第2の凹状の円錐形の座面
112’ (110の)第1の凸状の円錐形の対向座面
114’ (110の)第2の凸状の円錐形の対向座面
116 (100の)凹状の円柱形の案内面
116’ (110の)凸状の円柱形の案内面
120 アーム支持筒
122 (110の)段部表面
124 (26の)ガス案内筒
126 (26の)環状の冷却すき間
128 (26の)中央戻りチャネル
130 (110の)円筒形の延長部
131 (26の)環状チャンバ
132 (110の)中央穴
134 (130の)端面
136 (110の)前面
140 (110の)ガス戻り穴
140’ (140の)入り口開口
140’’ (140の)出口開口
142 ガス排出チャンバ
144 (100の)底面
146 (110の)ガス供給穴
146’ (146の)入り口開口
146’’ (146の)出口開口
148 位置決めピン
150 締め付けボルト(頭部がハンマー形のボルト)
152 ボルト軸
154 ボルト頭部(ハンマー形の頭部)
156’ (154の)段部表面
156’’
158 ねじ山付きのボルト端
160 ねじ山付きのスリーブ
162 (154のための28の)当接面
170 操作筒
172 位置決め筒
174 (170の)結合ヘッド
176 (172の)結合ヘッド
178 (180の)中央の貫通穴
180 端部カップ
182 (180の)第1のフランジ
184 (180の)第2のフランジ
186 (28の)外側の金属製保護ジャケット
188 (180上の)行き止まりフランジ
190 (180上の)熱絶縁プラグ
192 (180上の)位置決めピン
194 (26上の)微小孔性熱絶縁層
196 (26上の)回転防止手段

Claims (21)

  1. 少なくとも1つの攪拌アーム固定ノード(28)を備える垂直な回転中空軸(20)、
    冷却流体を循環させる筒状の構造体(120、124、186)と、前記アーム固定ノード(28)に配置されたソケット(100)に受け入れられる結合端とを備えており、前記結合端が、少なくとも1つの冷却流体供給チャネルおよび少なくとも1つの冷却流体戻りチャネルを備える少なくとも1つの攪拌アーム(26)、および
    前記攪拌アーム(26)を前記結合端にて前記ソケット(100)に固定するための固定手段を備えており、
    前記固定手段が、
    前記プラグ本体(110)を前記ソケット(100)へと押し込むための締め付けボルト(150)であって、前記攪拌アームの結合端から突き出し、この突き出し部分に、前記締め付けボルト(150)を前記締め付けボルト(150)の中心軸を中心にして回転させることによって前記アーム固定ノード(28)の当接面(162)とのフック状の係合を実現および解消できるボルト頭部(154)を有する締め付けボルト(150)、および
    前記締め付けボルト(150)のねじ山付きの端部(158)へとねじ込まれ、前記締め付けボルト(150)へと締め付け力を作用させるねじ山付きのスリーブ(160)を含む多段炉床炉であって、前記結合端は貫通穴(132)を有し、その内部に前記の締め付けボルト(150)が回転可能に、かつ、そのねじ山付の端部(158)が前記貫通穴(132)から突き出るように嵌合しており、かつ、前記ねじ山つきのスリーブ(160)が前記ねじ山付きの端部(15)に螺
    合されていて、前記結合端の当接面上に支持され、前記締め付け力を前記締め付けボルト(150)に与えており、
    前記結合端は、前端と後端を有するプラグ本体(110)によって形成されており;
    前記攪拌アーム(26)の前記筒状の構造体(120、124、186)は、前記プラグ本体(110)の後端に連結されているアーム支持筒(120)と、前記アーム支持筒(120)内に配置されていて、それと連携してそれらの間で小さな環状の冷却すきま(126)を画成して、回転中空軸(20)から攪拌アーム(26)の自由端への冷却ガスを通すようになったガス案内筒(124)からなり、前記ガス案内管(124)の内部が冷却ガスのための戻りチャネル(128)を形成しており;
    前記冷却流体供給及び戻り手段は、少なくとも一つの冷却流体供給チャネル(146、146’)及び前記貫通穴(132)の周りの前記プラグ本体(110)内に配置された少なくとも一つの冷却流体戻りチャネル(140)を含み、前記プラグ本体(110)の後端において、前記少なくとも一つの冷却流体供給チャネル(146、146’)は前記小さな環状の冷却すきま(126)と連通し、又、前記少なくとも一つの冷却流体戻りチャネル(140)は前記戻りチャネル(128)を連通しており、並びに
    内部に前記締め付けボルト(150)が回転可能に嵌合された前記の貫通穴(132)は前記プラグ本体(110)を通って軸方向に延びており、又、前記ねじ山付きのスリーブ(160)が載っている前記当接表面は、前記プラグ本体(110)の後端に形成されていることを特徴とする多段炉床炉。
  2. 前記固定手段が、
    第1の端部によって前記締め付けボルト(150)へと固定され、前記攪拌アーム(26)の自由端まで前記攪拌アーム(26)の全体を貫いて延びている位置決め筒(172)
    をさらに備える、請求項1に記載の炉。
  3. 前記固定手段が、
    第1の端部によって前記ねじ山付きのスリーブ(160)へと固定され、前記攪拌アーム(26)の自由端まで前記攪拌アーム(26)の全体を貫いて延びている操作筒(170)
    をさらに備えており、
    前記操作筒(170)の第2の端部が、前記操作筒(170)を介して前記ねじ山付きのスリーブ(160)へとトルクを伝達するために、操作キーを結合させるための結合ヘッド(174)を支持している、請求項1に記載の炉。
  4. 前記固定手段が、
    第1の端部によって前記締め付けボルト(150)へと固定され、前記攪拌アーム(26)の自由端まで前記攪拌アーム(26)の全体を貫いて延びている位置決め筒(172)
    をさらに備えており、
    前記位置決め筒(172)が、前記操作筒(170)と同軸であって、前記操作筒(170)の内側に回転可能に支持されている、請求項3に記載の炉。
  5. 前記アーム支持筒(120)の一端が前記プラグ本体(110)へと接続され、他端が端部カップ(180)によって閉鎖され、
    前記操作筒(170)が、前記アーム支持筒(120)を貫いて軸方向に延び、前記操作筒(170)の自由端が、前記端部カップ(180)の貫通穴に密封的に回転可能に支持されている、請求項3または4に記載の炉。
  6. 前記プラグ本体(110)が、中実な鋳造体であり、
    前記貫通穴(132)は内部に円筒状ボルト軸(152)が回転可能に嵌合されており、および前記少なくとも1つの冷却流体戻りチャネル(140)が、前記中実な鋳造体に穴として設けられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の炉。
  7. 前記ソケット(100)が、前記ソケット(100)の底面(144)の付近に位置する第1の凹状の円錐形の座面(112)と、前記ソケット(100)の入り口開口により近く位置する凹状の円柱形の案内面(116)とを有しており、
    前記プラグ本体(110)が、前記ソケット(100)の前記第1の凹状の円錐形の座面(112)および前記凹状の円柱形の案内面(116)のそれぞれと協働する第1の凸状の円錐形の対向座面(112’)および凸状の円柱形の案内面(116’)を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の炉。
  8. 前記ソケット(100)が、第2の凹状の円錐形の座面(114)を有しており、前記凹状の円柱形の案内面(116)が、前記第1の凹状の円錐形の座面(112)と前記第2の凹状の円錐形の座面(114)との間に位置しており、
    前記プラグ本体(110)が、第2の凸状の円錐形の対向座面(114’)を有しており、前記凸状の円柱形の案内面(116’)が、前記第1の凸状の円錐形の対向座面(112’)と前記第2の凸状の円錐形の対向座面(114’)との間に位置している、請求項7に記載の炉。
  9. 前記円錐面(112、114,112’、114’)のすべてが、ただ1つの円錐のリング状の表面である、請求項に記載の炉。
  10. 前記円錐が、10°〜30°の範囲内の円錐角を有する、請求項9に記載の炉。
  11. 少なくとも1つの冷却ガスチャネルが、前記攪拌アーム固定ノード(28)に配置され、前記凹状の円柱形の案内面(116)に開口を有しており、
    少なくとも1つの冷却ガスチャネルが、前記攪拌アーム(26)の前記プラグ本体(110)に配置され、前記凸状の円柱形の案内面(116’)に開口を有しており、
    前記プラグ本体(110)が前記ソケット(100)の座に据えられたときに、前記開口が重なり合う請求項8、9、または10のいずれか一項に記載の炉。
  12. 前記攪拌アーム固定ノード(28)が、耐熱鋼で製作されたリング状の鋳造体を含んでおり、前記ソケット(100)が、前記リング状の鋳造体に放射状に配置されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の炉。
  13. 前記軸(20)が、前記攪拌アーム固定ノード(28)と、前記攪拌アーム固定ノード(28)の間に構造的な荷重支持部材として介装された中間支持筒(68)とで構成される支持構造体を含む、請求項12に記載の炉。
  14. 前記攪拌アーム固定ノード(28)および前記中間支持筒(68)が、溶接によって組み立てられている、請求項13に記載の炉。
  15. 2つの隣接する炉床室(12)の間を延びている前記軸(20)の少なくとも1つの部分が、
    2つのアーム固定ノード(28)の間に取り付けられ、外殻を形成する中間支持筒(68)、
    前記中間支持筒(68)の内側に配置され、前記中間支持筒(68)との間に環状の主冷却ガス供給チャネル(52)を画定する中間ガス案内ジャケット(72)、および
    前記中間支持筒(68)の内側に配置され、前記中間支持筒(68)との間に環状の主冷却ガス分配チャネル(54)を画定するとともに、中央排気チャネル(56)の外壁も画定する内側ガス案内ジャケット(74)
    を備える、請求項1〜14のいずれか一項に記載の炉。
  16. 前記アーム固定ノード(28)が、リング状の鋳造体を備えており、
    前記リング状の鋳造体が、
    前記攪拌アーム(26)の前記プラグ本体(110)を受け入れるための前記ソケット(100)のうちの少なくとも1つ、
    前記アーム固定ノード(28)の冷却ガスのための前記中央排気チャネル(56)を形成する中央通路(90)、
    前記鋳造体の第1のリング部分(94)に配置され、前記環状の主冷却ガス分配チャネル(54)を通過して流れている冷却ガスのためのガス通路を提供する第1の副通路(92)、
    前記鋳造体の第2のリング部分(98)に配置され、前記環状の主冷却ガス供給チャネル(52)を通過して流れている冷却ガスのためのガス通路を提供する第2の副通路(96)、
    前記鋳造体に配置され、前記環状の主冷却ガス供給チャネル(52)を前記少なくとも1つのソケット(100)のガス出口開口(102’’)に相互接続する第1のチャネル手段、および
    前記鋳造体に配置され、前記少なくとも1つのソケット(100)のガス入り口開口(102’)を前記中央通路(90)に相互接続する第2のチャネル手段
    を含む、請求項15に記載の炉。
  17. 前記第2のチャネル手段が、前記ソケット(100)の軸方向の延長にある貫通穴(104)を含む、請求項16に記載の炉。
  18. 前記第1のチャネル手段が、前記第2のリング部分(98)から前記ソケット(100)を画定している側面へと前記リング状の鋳造体を貫いて延びている少なくとも1つの斜めの穴(102)を含む、請求項16または17に記載の炉。
  19. 前記アーム支持筒(120)は、厚い壁のステンレススチールチューブで、攪拌アーム(26)の全長に亘って延びており、そして、その一端がプラグ本体(110)の後側において、段部表面(122)の溶接されている、請求項1〜18のいずれか一項に記載の炉。
  20. 前記攪拌アーム(26)が、
    前記アーム支持筒(120)上に配置された微小孔性の熱絶縁層(194)、および
    前記微小孔性の熱絶縁層(194)を覆う金属製保護ジャケット(186)
    をさらに備える、請求項19に記載の炉。
  21. 前記攪拌アーム(26)が、
    溶接によって前記金属製保護ジャケット(186)へと取り付けられた金属製の攪拌歯(30)、および
    前記アーム支持筒(120)と前記金属製保護ジャケット(186)との間に配置された回転防止手段(196)
    をさらに備える、請求項20に記載の炉。
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