JP5006945B2 - 多段炉床炉 - Google Patents

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Description

本発明は一般に多重炉床炉(MHF)に関する。
多段炉床炉(MHFs)は、多種材料の加熱又は焙焼のため、これまで約1世紀に亘って用いられている。多数の炉床室が積み重なって配置される。これ等炉床室の各々は、中心部材料落し穴又は複数の周辺部材料落し穴を交互にもつ円形炉床で構成される。これ等積み重ね全炉床室を通って中心部に延びる垂直の回転シャフトは、これ等の各々に攪拌アーム固定結節部を有する。攪拌アーム固定結節部に、攪拌アームが片持梁式に連結されている(通常、炉床室毎に2〜4つの攪拌アームがある)。各アームには、炉床上の材料内に下方に延びる複数の攪拌歯がある。垂直回転シャフトが回転すると、攪拌アームはそれ等の攪拌歯で炉床上の材料を炉床の中心部落し穴又は周辺部落とし穴に向かって鋤込む。従って、最上部炉床室に充填された材料は、周辺部から中心部に向かって(中心部材料落し穴のある炉床上を)又は中心部から周辺部に向かって(周辺部材料落し穴のある炉床上を)交互に、回転する攪拌アームにより順次炉床に亘って押圧されながら、全炉床室を次々と通って下方に緩やかに移動せしめられる。最下部炉床室に到達した焙焼又は加熱された材料は、炉吐出開口を通ってMHFを離れる。
垂直の回転シャフトと攪拌アームは苛酷な機械的応力を蒙るだけでなく、高温と極めて腐食性の高い雰囲気とに耐えなければならないことが理解されるであろう。従って、これ等機素の構造剛性が過熱に影響されず、高温腐食(特に、過熱により加速する塩化物腐食)並びに低温腐食(特に、過熱の直接の結果としての酸凝結による腐食)が確実に回避されるようにすることが重要である。更に、非均一な温度分布は結果として、シャフト又は攪拌アームの変形、或いは機械的損害さえも引起す機械的応力を生ずる。
極めて初期の多段炉床炉を記載した文献にも時には、攪拌アームを水冷又はガス冷却することがあるとの言及がある。されど、炉床炉の作動は(出願人の知る限り)攪拌アームのガス冷却が専らである。実のところ、水冷攪拌アームに漏れがあると、炉全体を運転停止して、漏れを見つけ出し、その修理作業を行わなければならない。一方、ガス冷却攪拌アームの場合の漏れは必ずしも直接介入を要しない。だが、ガス冷却MHFにも重大な難点がある。例えば、ガス冷却循環路は表面温度の正確な制御は必ずしも保証されない。垂直回転シャフト又は攪拌アーム又は両者が過熱又は過冷されて、上記の欠点を生じると云うことになる。
殆どのMHFでは、垂直回転シャフト並びに攪拌アームは管状構造であり、それ等がガス状冷却流体、一般には加圧周囲空気により冷却される。(簡略化のため、ガス状冷却流体を、それが別々のガスの混合、例えば空気であっても、ここでは「冷却ガス」と呼ぶことにする。)垂直回転シャフトには、冷却ガスを攪拌アームに供給する冷却ガス分配流路が含まれる。この冷却ガス分配流路から冷却ガスは、攪拌アームと攪拌アーム結節部間の連結部を通って攪拌アームの管状構造に流通する。攪拌アームの冷却装置は通常閉端系であるので、攪拌アームから戻る冷却ガスは攪拌アームと攪拌アーム結節部間の連結部を通って、垂直回転シャフトの排気ガス流路に流されなければならない。
過去100年において、MHFのかかるガス冷却垂直回転シャフト及び片持梁の種々の実施例の記載がある。
US1468216にはMHFの中空の垂直シャフトが記載され、そこでは中心部の隔壁が冷却ガス分配ダクトを排気ダクトから分離し、それ等の各々が半円形断面を有している。各炉床室には、冷却ガス流が冷却ガス分配ダクトの冷却ガス流から枝分かれして、攪拌アーム冷却装置に迂回し、その後排気ダクトに排気される。ガスの流量、従って速度は、冷却ガス分配ダクトでは底部から頭部に向かって強く減少し、排気ダクトでは底部から頭部に向かって強く増大すると云うことになる。この結果、垂直回転シャフトの冷却は、円周方向と同様に長さ方向でも極めて不均一になる。
US3419254には、二重シェルガス冷却垂直回転シャフトが開示されている。内側シェル内の中央空間は吸気ダクトをなり、外側シェルと内側シェル間の環状空間は排気ダクトとなる。この装置はシャフト円周方向における垂直回転シャフトのより均一な冷却を許容するが、シャフトの長さ方向の冷却は依然として極めて不均一である。
US2332387にも、二重シェルガス冷却垂直回転シャフトが開示されている。このシャフトでは、外側シェルと内側シェル間の環状空間は吸気ダクトとなり、内側シェル内の空間は排気ダクトとなる。外側シェルは(攪拌アーム支持部を除いて)底部から頭部まで略同一径である。両ダクト内の冷却ガス流をより均一にするため、US2332387では内側シェルの径を底部から頭部に向かって増大するように教示されている。この装置の不都合は第1に、冷却ガスが環状吸気ダクトの底部から頭部に向かって強く熱くなり、その結果、上方の炉床室のシャフトと攪拌アームの冷却が不十分になる。この装置のもう1つの不都合は、シャフトの形状大きさが各炉床室で異なり、その製造をより高価なものとすると云うことである。
US1468216 US3419254 US2332387
本発明の目的は、MHFにシャフトと攪拌アームにより均一なガス冷却を付与することである。
この目的を達成するため、本発明の提案する多段炉床炉は既知のように、複数の炉床室が積み重ねられて配置され、炉床室の中心を通って延び、シェルを含む中空垂直回転シャフトが設けられ、炉床室の各々にて、攪拌アーム少なくとも1つが前記シャフトに固定され、前記シャフト及び攪拌アーム両用のガス冷却装置が設けられ、該ガス冷却装置が、前記シェル内に、攪拌アームに冷却ガスを攪拌アームに供給する環状主分配流路及び攪拌アームを離れた冷却ガスを排気する中央排気流路と、攪拌アームを前記シャフトに連結する連結手段とを含み、該連結手段の各々が環状主分配流路と直接連通する冷却ガス供給手段及び前記中央排気流路に直接連通する冷却ガス戻し手段とを含むものである。本発明に従って、前記ガス冷却装置が更に、前記環状主分配流路を囲繞し、且つ前記シェルが外側に画成する環状主供給流路を含む。該環状主供給流路に冷却ガス引入れ口が連結される。前記環状主供給流路と前記環状主分配流路との間に設けられた冷却ガス通路が前記冷却ガス引入れ口から離間されていて、前記冷却ガス引入れ口に供給される冷却ガスは、それが前記冷却ガス通路を通って前記環状主分配流路に流入する前に、夫々の炉床室を通って前記冷却ガス通路を流通しなければならないように構成される。そのような装置では、冷却ガスの主供給流全体が先ず、夫々の炉床室における垂直回転シャフトの外側シェルの効率的、且つ均一な冷却を提供するために用いられることが理解されよう。環状主供給流路における流量が一定に、且つ高くなるので、環状主分配流路における冷却ガス引入れ口と冷却ガス通路間の冷却ガスの温度増大は比較的小さくなる。この内側の環状分配流路では、冷却ガスの流れ(炉床から炉床へと減少する)は比較的良好に保護され、付加的加熱が生じることないので、全段重ね炉床室における攪拌アームには略同一温度で冷却ガスが供給される。この全てが結果として、シャフトと攪拌アームの極めて効率的で、且つ均一な冷却を生ずる。
このガス冷却装置では例えば、単一の冷却ガス引入れ口が垂直回転シャフトの下端又は上端の何れかに連結される、即ち、冷却ガス引入れ口に供給される冷却ガスは、それが冷却ガス通路を通って環状主分配流路に流入する前に、全炉床室を通って環状主供給流路を流通しなければならない。だが、好適な実施態様において、ガス冷却装置は更に、環状主供給流路と環状主分配流路を下半部と上半部に仕切る仕切り手段を含む。その場合、下部冷却ガス引入れ口がシャフトの下端部において環状主供給流路の下半部に接続され、上部冷却ガス引入れ口がシャフトの上端部において環状主供給流路の上半部に接続される。下部冷却ガス通路が環状主供給流路の下半部と環状主分配流路の下半部の間に配置され、仕切り手段の近傍に位置付けられて、下部冷却ガス引入れ口に供給される冷却ガスは、それが下部冷却ガス通路を通って環状主分配流路の下半部に流入し得る前に、環状主供給流路の下半部を通って上方に仕切り手段にまで流れなければならないようにする。上部冷却ガス通路が環状主供給流路の上半部と環状主分配流路の上半部の間に配置され、仕切り手段の近傍に位置付けられて、上部冷却ガス引入れ口に供給される冷却ガスは、それが上部冷却ガス通路を通って環状主分配流路の上半部に流入し得る前に、環状主供給流路の上半部を通って下方に仕切り手段にまで流れなければならないようにする。この装置は結果として、シャフトと攪拌アームの冷却装置を更に改良することが理解されよう。この分割装置により、積重ね炉床室におけるガス供給の平衡化をより容易にする。
前記シェルの好適な実施態はシャフト支持管と、該シャフト支持管同士を連結する鋳造攪拌アーム固定結節部とを含み、攪拌アーム少なくとも1つが攪拌アーム固定結節部の各々に固定されて成る。このシャフトでは、攪拌アーム固定結節部とシャフト支持管を互いに溶接すると有利である。シャフト支持管は、壁厚ステンレス鋼製とし、攪拌アーム固定結節部間の負荷担持構造部材として大きさを適合させると有利である。かかるシャフトは、標準化機素を用いて比較的廉価に、容易に製造することができることが理解されよう。また、炉床室における温度及び腐食剤に対して耐性が極めて良好な、強固で、耐久性のある支持構造を提供することができる。
攪拌アーム固定結節部は好適な実施態様において、耐熱性スチール製のリング状鋳造体から成るようにすると有利である。そのような攪拌アーム固定結節部は、攪拌アームを垂直回転シャフトに連結するための特にコンパクトで、強固な、且つ信頼性の高い連結手段であることが理解されよう。
攪拌アームは好適な実施態様において、冷却ガスを、それを通して流通させる管状構造体と、垂直回転シャフト上のソケットに受け入れられた攪拌アームの管状構造体に連結される栓体を含む。そのような栓体は複雑な鋳造型を要せずに製造することができ、攪拌アームを垂直回転シャフトに連結するための特にコンパクトで、強固な、且つ信頼性の高い連結手段であることが理解されよう。
攪拌アーム固定結節部は更なる好適な実施態様においてリング状鋳造体から成り、該リング状鋳造体が攪拌アームの前記栓体をそれに受け入れたソケット少なくとも1つを含む。中央通路が攪拌アーム固定結節部内に冷却ガスのための前記中央排気流路を形成する。第1の二次通路が前記鋳造体の第1リング部に配置されていて、前記環状主分配流路を流通する冷却ガスのガス通路を提供するようにする。第2の二次通路が前記鋳造体の第2リング部に配置されていて、前記環状主供給流路を流通する冷却ガスのガス通路を提供するようにする。前記前記冷却ガス供給手段は前記鋳造体に配置されていて、前記ソケット内で前記環状主供給流路を前記ガス排出開口少なくとも1つに連結する。この冷却ガス供給手段は有利なものとして、前記第2リング部からリング状鋳造体を通ってソケットを画成する側面に延びる斜め孔少なくとも1つを含む。前記冷却ガス戻し手段は前記鋳造体に配置されていて、前記ソケット内で中央通路を前記ガス引入れ開口少なくとも1つに連結する。この冷却ガス戻し手段は有利なものとして、前記ソケットの軸方向延長部に設けた通孔を含む。このアーム固定結節部の実施態様は、シャフト内の低圧力低下冷却ガス分配流路とシャフト上の中実攪拌アームとを、極めてコンパクトで、コスト節約設計で組み合わせている。その一体化ガス通路により、この実施態様は3つの同軸冷却流路を含む垂直回転軸が極めて少数の標準化機素を用いて製造できると云うことの一助となる。また、炉室内の温度と腐食剤に対して極めて良好な耐性のある強固で、耐久性のあるシャフト支持構造を保証する一助となる。
好適な実施態様において、2つの隣接する炉床室間に延びる前記シャフトの少なくとも1部が、2つのアーム固定結節部間に配置され、前記シャフトの上記一部を形成するシャフト支持管を含み、該シャフト支持管が前記環状主供給流路を外側に画成して成り、上記1部がまた上記シャフト支持管内に配置されて、上記環状主供給流路を内側に、前記環状主分配流路を外側に画成するようにする中間ガス案内ジャケットと、該中間ガス案内ジャケット内に配置されて、上記環状主分配流路を内側に、前記中央排気流路を外側に対して画成するようにする内側ガス案内ジャケットを含んで成る。この好適は実施態様の有利なものでは、前記中間ガス案内ジャケットが前記第1の固定結節部に固定された第1の端部と、自由な第2の端部をもつ第1の管部と、前記第2の固定結節部に固定された第1の端部と、自由な第2の端部をもつ第1の管部と、上記第1の管部の自由第2端部と上記第2の管部の自由第2端部間に封止連結を提供すると共に、両自由第2端部の軸方向の相対移動を許容する封止手段とを含んで成る。同様に、前記内側ガス案内ジャケットの有利なものは、前記第1の固定結節部に固定された第1の端部と、自由な第2の端部をもつ第1の管部と、前記第2の固定結節部に固定された第1の端部と、自由な第2の端部をもつ第1の管部と、上記第1の管部の自由第2端部と上記第2の管部の自由第2端部間に封止連結を提供すると共に、両自由第2端部の軸方向の相対移動を許容する封止手段とを含んで成る。該封止手段の有利なものは、前記第1又は第2の管部の一方の自由第2端部に固定され、他の管部の自由第2端部にこれを封止して係合する封止スリーブを含んで成る。そのようなシャフト部は標準化機素を用いて、比較的廉価に、容易な製造が可能なことが理解されよう。
前記中空回転シャフトは好適な実施態様において更に、そのシェル上に外側断熱部と含み、該外側断熱部が微細多孔質材料の内側耐熱層と、断熱性鋳造可能材料の中間耐熱層と、高密度鋳造可能材料の外側耐熱層とを含むようにすると有利である。
前記攪拌アームは好適な実施態様において、該攪拌アームを前記中空回転シャフトに固定する栓体と、該栓体に固定されたアーム支持管と、該アーム支持管の内側に配置され、アーム支持管と協働して後者との間に小環状間隙を定め、シャフトからの冷却ガスを攪拌アームの自由端に流通させるガス案内管とを含み、該ガス案内管の内部が、攪拌アームからシャフトまでの冷却ガスの戻り流路を形成するようにして成る。この実施態様では、前記栓体を、少なくとも1つの冷却ガス供給流路と少なくとも1つの冷却ガス戻し流路とを含む固体鋳造体とすると有利である。その場合、前記少なくとも1つの冷却ガス供給流路と前記少なくとも1つの冷却ガス戻し流路とが前記固体鋳造体に孔として設けられるようにすると有利である。
前記攪拌アームの有利なものは、アーム支持管と、該アーム支持管上に配置された微細多孔質断熱層と、該微細多孔質断熱層を覆う金属の保護ジャケットとから構成される。好適な実施態様では、攪拌アームは更に、前記金属保護ジャケットに溶接で固定された金属の攪拌歯と、前記アーム支持管と前記微細多孔質断熱層との間に設けられた反回転手段とを含んで成る。
本発明の更なる詳細と利点は、添付図面を参照する以下の、好適な非限定実施態様の記載から明らかになろう。図面において、
図1は本発明による多段炉庄炉を一部破断して示す立体図である。
図2は中空回転シャフトと攪拌アームを通る冷却ガスの流れを示す概略図である。
図3は立体図で描かれた中空回転シャフトの断面図である。
図4は4つの攪拌アームを固定した攪拌アーム固定結節部の立体図である。
図5は攪拌アームの栓体を受入れた攪拌アーム固定結節部におけるソケットの第1の断面図である(断面図は立体図で描かれている)。
図6は攪拌アームの栓体を受入れた攪拌アーム固定結節部におけるソケットの第2の断面図である(断面図は立体図で描かれている)。
図7は攪拌アームの自由端の断面図である(断面図は立体図で描かれている)。
図1は多段炉床又は焙焼炉10を示す。そのような多段炉床炉(MHF)10の構成及び動作は周知であり、ここでは本明細書で請求される発明の例示に関連するものに付いてのみ記載される。
図1に示すようにMHFは基本的に、積み重ねて配置された複数の炉床室12を含む炉である。図1に示したMHFは、例えば8個の炉床室12、12、・・・、12を含んでいる。各炉床室12には、略円形の炉床14(例えば、14、14参照)が含まれている。これ等炉床14には、例えば14におけるように、それ等の外周に沿って夫々の周辺部材料落とし穴16、又は例えば14におけるように中心部落とし穴18が交互にある。
参照番号20は、炉10の中心軸21と同軸に配置された垂直で、中空の回転シャフトである。このシャフト20は全炉床室を貫通し、中心部材料落とし穴18の無い炉床、例えば図1の炉床14には中心部シャフト通路開口22があって、シャフト20が自由にそこを通れるようになっている。中心部材料落とし穴18のある炉床、例えば図1の炉床14では、シャフト20は中心部材料落とし穴18を通って延びている。つまり、中心部材料落とし穴18は径がシャフトよりかなり大きく、中心部材料落とし穴18は、実際はシャフト20の回りの環状開口となっている。
シャフト20の両端は、ジャーナルが軸受で支承(図1で図さず)されたシャフト端部となっている。シャフト20のその中心軸21の回りの回転は回転駆動装置(図1に示さず)により達成される。シャフト20のそのような回転駆動装置並びに軸受は周知であり、また本発明の理解には重要でないので、以下それ等の詳細な説明は省略する。
図1には更に、攪拌アーム26が、炉床室12内でシャフト20上の攪拌アーム固定結節部28に固定されて示されている。そのような攪拌アーム結節部28は主として、どの炉床室12にも配置されていて、通常、複数の攪拌アーム16を支持する。殆どのMHFsで、かかるアーム固定結節部28は4個の攪拌アーム26を支持していて、2つの順次攪拌アーム26間の角度が90°となるようにする。各攪拌アーム26には複数の攪拌歯30が設けられている。これ等の攪拌歯30はシャフト20の回転時に、炉床上の材料を中心部又は周辺部の何れかに移動するように設計、配置されている。その炉床14に周辺部材料落とし穴16のある、例えば炉床室12のような炉床室では、これ等攪拌歯30はシャフト20の回転時に、炉床14上の材料を周辺部材料落とし穴16に向かって移動するように設計、配置されている。だが、例えば炉床室12のような、その炉床14に中央部材料落とし穴18のある炉床室では、これ等攪拌歯30はシャフト20の同方向への回転時に、炉床14上の材料を中央部材料落とし穴18に向かって移動するように設計、配置されている。
次に、MHF10を通る材料の流れに付いて説明する。MHF10内の材料を加熱又は焙焼するため、この材料は搬送装置(図示せず)から放出され、炉充填開口32を通ってMHFの最上部炉床室12に流れ込む。この室12で材料は、中心部材料落し穴18のある炉床14に落ちる。シャフト20の連続回転に従い、炉床14に亘って炉床室12の4つの攪拌アーム26がそれ等の攪拌歯30で、材料をその中心部材料落し穴18に向かって、その内部に押し出す。この中心部材料落し穴18を通って材料は、ここでも中心部材料落し穴18のある次の炉床(図1では示されていない)に落ちる。このようにして、炉充填開口32を通ってMHF10に入る材料は攪拌アーム26の回転により、炉床8個14・・・14全部を通過せしめられる。最下部炉床室12に到達した焙焼又は加熱された材料は、最終的に炉出し開口34を通ってMHF10を離れる。
周知のように、シャフト20と攪拌アーム26の両方に、以下では簡略して「冷却ガス」と呼ぶガス状冷却流体、通常は加圧空気が流通する内部流路がある。このガス冷却の目的は、シャフト20と攪拌アーム26を炉床室12内の高温による損傷から保護することである。実際、炉床室12の周囲温度は1000℃程度まで高くなることがある。
図2の流れ図は、シャフト20と攪拌アーム26の新規、且つ特に有利なガス冷却装置の概略的全体図を示す。大きい破線による矩形は、その炉床室が8個12・・・12のMHF10を表す。中空回転シャフト20の概略的表示が、シャフト20内の冷却ガスの流路を示している。参照番号26’・・・26’は各炉床室12・・・12内の、夫々の炉床室に配置された攪拌アームの冷却装置の概略的表示である。小さい破線による矩形28・・・28は、シャフト20内の攪拌アーム固定結節部の概略的表示である。
図2の参照番号42は冷却ガス供給源、例えば周囲空気を加圧するファンである。周知のように、ファン42は下部冷却ガス供給管路46’を介してシャフト20の下部冷却ガス引入れ口44’に連結されている。この下部冷却ガス引入れ口44’は最下部炉床室12の下方、炉10の外側に配置される。だが、図2のMHFでは、ファン42はまた上部冷却ガス管路46”を介してシャフト20の上部冷却ガス引入れ口44”に連結されている。この上部冷却ガス引入れ口44”は最上部炉床室12の上方、炉10の外側に配置される。ファン42からの流量は、シャフト20の下半部(下部半体)に供給されるための下部冷却ガス引入れ口44’と、シャフト20の上半部(上部半体)に供給されるための上部冷却ガス引入れ口44”の間で分けられることになる。尚、(シャフト20は回転軸であるので)冷却ガス引入れ口44’及び44”の両方が回転連結部でなければならない。そのような回転連結部は周知であり、それ等の設計はまた本明細書で請求される発明の理解には係わらないので、上部及び下部冷却ガス引入れ口44’、44”の設計の更なる記載は省略する。
シャフト20には、外側シェル(外殻)50内に3つの同軸ガス流路が含まれている。最外流路は、シャフト20の外側シェル50に直接接する環状主冷却ガス供給流路52である。この環状主冷却ガス供給流路52は環状主分配流路54を囲繞し、後者が最後に中央排気流路56を囲繞する。
流路12と12の間、即ちシャフト20の略真ん中で、例えば仕切りフランジ58としての仕切り手段が、環状主供給流路52と環状主分配流路54を下半部と上半部に仕切っていることが注目されよう。だが、この仕切りは、最下部炉床室12から全炉床室12〜12を通ってシャフト20の頭部まで延びている中央排気流路56には影響を及ぼさない。以下、環状主供給流路52の下半部と上半部間、夫々環状主分配流路54の下半部と上半部間に区別を要する場合は、下半部は上付き記号(’)、上半部は上付き記号(”)を付して表すことにする。
下部冷却ガス引入れ口44’は環状主冷却ガス流路52の下半部52’に直接連結されている。従って、下部冷却ガス引入れ口44’は最下部炉床室12の下で下部環状主供給流路52’に入り、次いで後者を通って上方に炉床室12と12の間の仕切りフランジ58まで流通し、冷却ガスの流量は下部環状主供給流路52’の全長に亘って変わらない。下部環状主供給流路52の全長に亘る冷却ガスのこの一定な流量は、シャフト20の外側シェル50が4つの下部炉床炉12〜12で効率的に冷却されるのを保証する。
仕切りフランジ58の直下には、下部環状主供給流路52と下部環状主分配流路54’間に下部冷却ガス通路60’がある。この下部冷却ガス通路60’を通って、冷却ガスは下部環状主分配流路54’に入る。その攪拌アーム固定結節部28・・・28における少なくとも1つの冷却ガス供給流路62・・・62を介して、MHF10の下半部における各攪拌アーム冷却装置26’・・・26’は下部環状主分配流路54’と直接連通している。また、その攪拌アーム固定結節部28・・・28における少なくとも1つの冷却ガス排気流路64・・・64を介して、MHF10の下半部における各攪拌アーム冷却装置26’・・・26’は中央排気流路56と直接連通している。従って、攪拌アーム固定結節部28において、二次冷却ガス流が下部主分配流路54の主冷却ガス流から枝分かれして、攪拌アーム冷却装置26’を迂回し、その後中央排気ガス流路56に直接排気される。攪拌アーム固定結節部28では、環状主分配流路54’のガス流のもう1つの部分が攪拌アーム冷却装置26’を通過し、その後また中央排気流路56に排気される。最後に、最後の攪拌アーム固定結節部28において、下部主分配流路54’の残る全てのガス流が攪拌アーム冷却装置26’を通過し、その後中央排気流路56に排気される。
シャフト20の上半部の流れシステムは上記の流れシステムと極めて類似する。上部冷却ガス引入れ口44”は環状主供給流路52の上半部52”に直接連結されている。従って、上部冷却ガス引入れ口44”に供給される冷却ガスは、最上部炉床室12の上の上部環状主供給流路52”に入り、次いで後者を通って下方に炉床12と12間の仕切りフランジ58まで流通するが、冷却ガスの流量は上部環状主供給流路52”の全長に亘って変わらない。上部環状主供給流路52”の全長に亘る冷却ガスのこの一定な流量は、シャフト20の外側シェル50が4つの下部炉床炉12〜12で効率的に冷却されるのを保証する。
仕切りフランジ58の直上には、上部環状主供給流路52”と上部環状主分配流路54”間に上部冷却ガス通路60”がある。この上部冷却ガス通路60”を通って、冷却ガスは上部環状主分配流路54”に入る。炉10の上半部の各攪拌アーム冷却装置26’・・・26’の上部主分配流路54’と中央排気流路56に対する連結は、下半部における攪拌アーム冷却装置26’・・・26’に対する上記のものと同様である。従って、攪拌アーム固定結節部28では、二次冷却ガス流が上部主分配流路54”の主冷却ガス流から枝分かれして、攪拌アーム冷却装置26’を迂回し、その後中央排気ガス流路56に直接排気される。攪拌アーム固定結節部28では、上部環状主分配流路54”のガス流のもう1つの部分が攪拌アーム冷却装置26’を通過し、その後また中央排気流路56に排気される。最後に、最上部攪拌アーム固定結節部28において、上部主分配流路54”の残る全てのガス流が攪拌アーム冷却装置26’を通過し、その後中央排気流路56に排気される。中央排気流路56から、排気ガス流は次いで直接大気中に排気されるか、回転接続部によりガスの制御排気のためパイプ(図示せず)中に排気される。
図3は、炉の中空回転シャフト20の特に有利な実施態様を示す。この図3はより詳しくは、シャフト20の中心部の縦断面を示している。この中心部には、環状主供給流路52と環状主分配流路54を下半部52’、54’と上半部52”、54”に仕切る前記の仕切りフランジ58が含まれている。
シャフトの外側シェル50は主として、攪拌アーム固定結節部28により相互連結された複数の中間支持管68から成っている。そのような攪拌アーム固定結節部28は、耐火性スチールのリング状鋳造体70で構成される。中間支持管68は壁厚ステンレススチール管から成り、順次攪拌アーム固定結節部28間の付加担持構造部材として大きさが適合してある。塊状の攪拌アーム固定結節部28により相互連結された中間支持管68は、攪拌アーム26を支持し、攪拌アーム26が材料を炉床14に亘って押圧しているときの大きなトルクを吸収できるようする、シャフト20の付加担持構造を構成している。更に、ここに記載の外側シェル50は従来のシャフトとは異なり、有利には溶接構造、即ち中間支持管68の端部が攪拌アーム固定結節部28にフランジ継ぎではなく、溶接されている点に注目されよう。
上記のように、隣接する炉床室12と12の間に延びるシャフトの部分(即ち、中央軸部分)は仕切りフランジ58、並びに環状主供給流路52及び環状主分配流路54間の冷却通路60’及び&60”を含むことから、やや特殊である。この特殊中央シャフト部を記載する前に、「通常の」シャフト部を図3をも参照して述べることにする。2つの近接する炉床室、例えば炉床室12と12間を延びる「通常の」シャフト部は、2つのアーム固定結節部28と28間を溶接してシャフトの外側シェル50を形成するようにした中間支持管68を含む。この中間支持管68はまた、環状主供給流路52の外側を画成し、これにより中間支持管68が極めて良好に冷却されるようにする。中間ガス案内ジャケット72が中間支持管68内に配置され、環状主供給流路52の内側を、及び環状主分配流路54の外側を画成するようにする。内側ガス案内ジャケット74が中間ガス案内ジャケット72内に配置され、環状主分配流路54の内側を、及び、中央排気流路56の外側を画成するようにする。中間ガス案内ジャケット72は第1の管部72と第2の管部72で構成される。第1の管部72は固定結節部28の一端に溶接される。同様に、第2の管部72は固定結節部28(図3には示されていない)の一端に溶接される。第1の管部72と第2の管部72は互いに対向する自由端を有している。封止スリーブ76が第1管部72の自由端に固定され、第2管部72の自由端を封止係合すると共に、両管部72及び72の軸方向の相対移動を同時に許容する。中間ガス案内ジャケット72には伸縮継手が形成されていることになる。この伸縮継手は、中間支持管68と中間ガス案内ジャケット72との間の熱膨張の差を補償できるようにするが、これは中間ガス案内ジャケット72が中間支持管68より一般に低温であるからである。内側ガス案内ジャケット74は同様に、第1の管部74と第2の管部74から構成される。第1の管部74は固定結節部28の一端に溶接される。同様に、第2の管部74は固定結節部28(図3には示されていない)の一端に溶接される。第1の管部74と第2の管部74は互いに対向する自由端を有している。封止スリーブ78が第1管部74の自由端に固定され、第2管部74の自由端を封止係合すると共に、両管部74及び74の軸方向の相対移動を同時に許容する。内側ガス案内ジャケット74には伸縮継手が形成されていることになる。この伸縮継手は、中間支持管68と内側ガス案内ジャケット74との間の熱膨張の差を補償できるようにするが、これは内側ガス案内ジャケット74が中間支持管68より一般に低温であるからである。更に、2つの封止スリーブ76及び78はシャフト部同士の溶接による組立をより容易にすることが理解されよう。
図3から分かるように、隣接する炉床室12と12間に延びるシャフト軸部は前段落に記載の「通常の」軸部とは幾つかの点で異なる。中間支持管68は例えば、仕切りフランジ58の準位で組み立てられた2半部68と68から成る(実際、各管半部68、68は末端リングフランジを含み、両リングフランジは相互に溶接される)。中間ジャケット72’は単に2つの管部72’と72’から成り、各管部72’、72’の第1の端部は両固定結節部28及び28の一方に溶接され、第2の端部は仕切りフランジ58から離間して、下部環状主供給流路52’と下部環状主分配流路54’との間、及び上部環状主供給流路52”と下部環状主分配流路54”との間にガス通路60’及び60”を夫々画成するようにしている。内側ジャケット74’は4つの管部74’、74’、74’、74’から成り、第1の管部74’はアーム固定結節部28に溶接され、第2の管部74’はフランジ58の一端に溶接され、第3の管部74’はフランジ58の一端に溶接され、第4の管部74’はアーム固定結節部28に溶接されるようにして成る。第1の封止スリーブ80が、第1の管部74’と第2の管部74’の両自由端間に封止連結及び軸伸縮継手を提供する。第2の封止スリーブ82が、第3の管部74’と第4の管部74’の両自由端間に封止連結及び軸伸縮継手を提供する。封止スリーブ80及び82は封止スリーブ76及び77と同様に作動し、シャフト中心部の組立を一層容易にする。
シャフト20の耐熱保護を完全にするため、シャフト20は断熱材(図示せず)で張り覆うと良い。そのようなシャフト20の断熱材は、例えば微細多孔質材料の内側耐熱層、断熱性鋳造自在材料の膜厚中間耐熱層及び高密度鋳造自在材料のより膜厚の耐熱層を含む多層化断熱材とすると良い。
さて、攪拌アーム固定結節部28の好適な実施態様を図3及び図4を参照して述べる。既に上記したように、攪拌アーム固定結節部28は耐熱性スチール製のリング状鋳造体70から成る。このリング状鋳造体内の中央(縦)通路90は、攪拌アーム固定結節部28の冷却ガスのための中央排気流路56を形成する。第1の二次(縦)通路92が中央通路90の周りでリング状鋳造体70の第1リング部94内に配置されていて、環状主分配流路54を流れる冷却ガスにガス通路を提供するようにしている。第2の二次(縦)通路96が中央通路90の周りでリング状鋳造体70の第2リング部98内に配置されていて、環状主供給流路52を流れる冷却ガスにガス通路を提供するようにしている。各攪拌アーム26が攪拌アーム固定結節部28に連結されるため、リング状体70は更にソケット100、即ち前記第1二次通路92間と前記第2二次通路96間でリング状体70に半径方向に延びる空洞を含む。攪拌アーム固定結節部28は4つのソケット100を含み、2つの隣り合ったソケット100の中心軸間の角度は90°である。リング状体70内の斜め孔102(図5参照)が、リング状体70の第2リング部98に引入れ開口102’とソケット100の側面に排出開口102”を有し、図3の記載文脈で既述の冷却ガス供給流路62を形成している。リング状体70内では、ソケット100の軸方向延長部に通孔104があって、図3の記載文脈で既述の冷却ガス戻り流路64を形成している。
さて、特に図3、図5及び図6を考察すると、攪拌アーム26は、攪拌アーム固定結節部28のソケット100内に受け入れられた攪拌アーム26の連結端を形成する栓体110を含んでいることが先ず注目されるであろう。栓体110は数個の穴のある鋳造固体であって、耐熱性スチールから成るようにすると良い。ソケット100には、2つの凹円錐状座面112及び114が凹円筒状案内面116で分離されて設けられている。栓体110上には、2つの凸円錐状対座面112’、114’が凸円筒状案内面116’で分離されて設けられている。これ等全ての面112、114、112’、114’は単一円錐のリング面、即ちテーパー角度が同一である。このテーパー角度は10°より大きく、30°より小さく、通常、18℃〜22℃の範囲にある。栓体110がソケット100に軸方向に挿入されると、凸円錐状対座面112’が凹円錐状座面112に押し付けられ、凸円錐状対座面114’が凹円錐状座面114に押し付けられる。
新たな攪拌アーム26をシャフト20に固定するとき、攪拌アーム26の栓体110は攪拌アーム固定結節部28のソケット100に挿入されなければならない。この挿入移動中に、外側の凹円錐状座面114が先ず栓体110を円筒状案内面116と軸方向に一致するように案内する。その後、両円筒状案内面116及び167が協働して栓体110を軸方向にソケット100内のその最終位置に案内する。これ等2つの円筒状案内面116及び116’の提供する軸方向案内により、最終結合操作中に栓体110又はソケット100が損傷する危険が極めて低下することが理解されよう。
攪拌アーム26は更に、栓体110の後側にある肩面122に一端で溶接されるアーム支持管120を含む。このアーム支持管120は、攪拌アーム26に作用する力とトルクに耐えなければならない。それは有利には、攪拌アーム26の全長に亘って延びる壁厚ステンレス鋼から成る。ガス案内管124がアーム支持管120の内側に配置され、後者と協働して両者間に小環状冷却間隙を形成し、冷却ガスを攪拌アーム26の自由端に流すようにする。ガス案内管124の内部は、冷却ガスが攪拌アーム26の自由端から栓体110に逆流する中央戻し流路128を形成する。
ガス案内管124の一端が栓体110の後側の円筒状延長部130に溶接されることが注目されよう。この円筒状延長部の径はアーム支持管120の内径より小さく、環状室131が、円筒状延長部130と、円筒状延長部130を囲繞するアーム支持管120との間に残るようにしている。この環状室131は、ガス案内管124とアーム支持管120間の前記小環状冷却間隙126と直接連通している。
既に説明したように栓体110は数個の孔のある鋳造固体であるが、これに付いて以下述べる。図6において、参照番号132は、円筒状延長部130上の端面134から栓体110を軸方向に通り栓体110の前端上の前面136にまで延びる中心孔を指す。この中心孔132の目的は後記する。図6の参照番号140は、中心孔132の周りの栓体110内に配置され、栓体110の端面134に流入開口140’と、前面136に排出開口140”を有するガス戻し孔である(そのようなガス戻し孔140が中心孔132の周りに4つ設けてある)。これ等のガス戻し孔140は、栓体110の着座時に、栓体110の前面136とソケット100の底面144の間にソケット100内に残るガス排出室142と、攪拌アーム26内の戻し流路128との間の流通流路を形成する。このガス排出室142から、攪拌アーム26から戻る冷却ガスは通孔104を通って攪拌アーム固定結節部28の中央通路90に、即ちシャフト20の中央排気流路56に溢れ出る。図5の参照番号146は栓体110に配置された4つのガス供給孔である。これ等のガス供給孔146は、栓体110の凸円筒状案内面116’に流入開口146’を、円筒状延長部130の円筒面に排出開口146”を有する。凸円筒状案内面116’の流入開口146’は、リング状体70内の斜め孔102のガス排出開口102”と重なり合うことが注目されよう。これに関して、これ等斜め孔102は、攪拌アーム固定結節部28における攪拌アーム16のための冷却ガス供給流路62を形成することが思い出されよう。従って、栓体110がそのソケット100に着座すると、ガス供給孔146は、攪拌アーム26内の小環状冷却間隙126と直接連通する環状室131と、攪拌アーム固定結節部28内の攪拌アーム26のための冷却ガス供給との間の栓体内110の連通流路を形成する。栓体110の前端にある位置決めピン148がソケット100の底面144にある位置決めピンと協働して、栓体110がソケット100に挿入されるとき、栓体110の凸円筒状案内面116’内の流入開口146’が、ソケット100の凹円筒状案内面116となす角度一致を保証することが理解されよう。攪拌アーム固定結節部28とソケット100内の栓体110間のガス通路を封止するため、栓体110の凸円錐状対座面112’及び114’は有利には、1つ以上の耐熱性封止リング(図示せず)が設けられる。更に、ソケット100内の凸円錐状対座面112’及び114’の封止機能を良くするため有利には、ソケット100は耐熱性封止ペーストで張り覆うと良い。
さて、図6に関して、栓体110をそのソケット100に固定する新規で好適な固定手段に付いて述べる。この新規な固定手段は締付けボルト150からなる。締付けボルト150は、栓体110の中心孔132に遊合する円柱状ボルト軸152を含む。このボルト軸152は栓体110の前側にボルトヘッド154を支持するが、ボルトヘッド154は有利には、軸152の各側に肩面156’、156”を画成するハンマーヘッドの形式のものとすると良い。栓体110の後側に、ボルト軸152はネジ付きボルト端部158を有している。図6に示す好適な固定手段は更に、栓体110の後側にて栓体110の中心軸132から突出するネジ付きボルト端部158にネジ込まれたネジ付きスリーブ160(又は標準的ナット)を含む。
図6は、栓体110をソケット100に固く押し込んだ締付け位置にある軸締付け装置を示している。この締付け位置では、ネジ付きスリーブ160は、栓体110の後側の隣接面に当接する。この隣接面は例えば、栓体110の円筒状延長部130の端面134に対応する。栓体110の他の側で、ボルト軸152はガス排出室142を通り、次いでソケット100の底部にある通孔104を通って攪拌アーム固定結節部28の中央通路90に延びている。ここで、ボルト150のハンマーヘッド154はアーム固定結節部28の接触面162とフック係合して、その肩面156’、156”が接触面162に当接する。締め付けボルト150は十分予備負荷され、即ちネジ付きスリーブ160が所定のトルクで固く締められていて、MHFの操作中に栓体110が常にソケット100に固く押し付けられるようにすることが理解されよう。
攪拌アーム26の1つが取り外されるとき、締付けボルト150はこの攪拌アーム26と共に引抜けられ、即ち攪拌アーム26の栓体110内に残る。ハンマーヘッド154をソケット100の底部の通孔104を通して引抜け得るようにするため、この通孔はハンマーヘッド154の断面に概ね対応する形状のキー孔の形式のものとする。ハンマーヘッド154をボルト軸154の中心軸の周りに90°回転することにより、ハンマーヘッド154は図6に示す「フック位置」から、それが軸方向に通孔を通ってソケット100に引抜けられる「非フック位置」に至ると云うことになる。同様に、新しい攪拌アーム26を取付けるとき、ハンマーヘッド154は先ず、それがキー孔104を軸方向に通れる位置に置かれる。栓体110が一旦そのソケット100内に着座したら、ハンマーヘッド154をボルト軸152の周りに90°回転することにより、キー孔104の他の側に今や位置するハンマーヘッド154は図6に示す「フック位置」に至らせられる。更に、図6に示す締付けボルト150の「フック位置」では、ハンマーヘッド154は、通孔104を通って中央ガス通路90に流れる冷却ガスに極めて大きは流出開口を確保していることが理解されよう。
図6に示す締付け装置はまた、MHFの外側の安全位置からそれを締め/弛め、且つ位置決めする作動及び位置決め手段を含む。この作動手段に付いて次に、図6及び図7を参照して述べる。図6で、参照番号170は、ネジ付きスリーブ160に一端で固定(例えば、溶接)された作動管である。参照番号172は、ボルト軸152に一端で固定された位置決め管である(例えば、図6に示す位置決め管172の後端に溶接されたボルト173を用いて固定)。さて、図7に関して、作動管と位置決め管は両方共中間支持管120を通って後者の自由端にまで軸方向上方に延びていることが分かるであろう。ここで、作動管170の前端と位置決め管172の前端は何れも、作動キー(図示せず)をそれに連結する連結ヘッド174、176を含む。両連結ヘッド174及び176は例えば、図7に示すような六角ソケットを含んでも良い。作動管170の連結ヘッド174は端部カップ180の中央通孔178に回転自在に支持され、通孔178内に封止されている。端部カップ180は、その後側に、中間支持管120の前端を閉じる第1のフランジ182と、その前側に、後述する外側金属保護ジャケット186の前端を閉じる第2のフランジ184を含む。位置決め管172は作動管170内に回転自在に支持されている。盲フランジ188が端部キャップ180の第2フランジ184の前面にフランジ付けされていて、端部キャップ180の中央通孔178を閉じるようにしている。断熱栓190が連結ヘッド174と盲フランジ188間に挿入されている。参照番号192は、盲フランジ188に固定された位置決めピンである。位置決めピン192は断熱栓190と通って延び、一端で連結ヘッドに当接して、ネジ付きスリーブ160の弛みが生じないようにしている。
盲フランジ188と断熱栓190を取り外した後、作動管170の連結ヘッド174と位置決め管172の連結ヘッド176にアクセスすることができる。作動管170はネジ付きスリーブ160を締めるのに用いられる。位置決め管172は主として、ハンマーヘッド154がキー孔104に対して有する位置の表示器として働く。その連結ヘッド176には従って、適宜の位置付けマークが設けられる。位置決め管172はまた作動管170を介して、締付けボルト150を固定すると共に、ネジ付きスリーブ160を緩めるのに用いても良いことが注目されよう。最後に、作動管170の連結ヘッド174にもマークを設け、位置決め管172の連結ヘッド176上のマークとの組み合わせで、締付け装置に十分な締付けトルクが印加されたかどうかチェックすることができる。尚、冷却装置の動作中に盲フランジ188を、ガス漏れを実質的に伴わずに、取り外すこともできる。実際、ネジ付きスリーブ160は作動管170の後端を封止し、作動管の前端は端部キャップ180の中央通孔178内で封止されている。
図4〜7に見られる前記金属製保護ジャケット186は、中間支持管120上に張り覆って配置された微細多孔質断熱層194を有する。図6の参照番号196で表したような抗回転手段が、金属製保護ジャケット186と中間支持管120を相互連結し、攪拌アーム26の中心軸の周りの保護ジャケット186の回転を回避するようにしている。攪拌アーム26の好適な実施態様では、保護ジャケット186もまたステンレススチールから成り、保護ジャケット186上に直接溶接される(例えば、これ等攪拌歯70の1つを示す図7参照)ことが理解されよう。
10: 多段炉床路
12: 炉床室
14: 炉床
16; 周辺部材料落し穴
18: 中心部材料落し穴
20: 中空回転シャフト
21: シャフトの心軸
22: 中心部シャフト通路開口
26: 攪拌アーム
28: 攪拌アーム固定結節部
30: 攪拌歯
32: 炉充填開口
34: 炉吐出し開口
40: ガス冷却装置
42: ファン(冷却ガス供給源)
44’: 下部冷却ガス引入れ口
44”: 上部冷却ガス引入れ口
46’: 下部冷却ガス供給管路
46”: 上部冷却ガス供給管路
50: (シャフトの)シェル
52: (20内の)下部環状主冷却ガス供給流路
52’: (20内の)上部環状主冷却ガス供給流路
54: (20内の)下部環状冷却ガス主分配流路
54’: (20内の)上部環状冷却ガス主分配流路
56: 中央排気流路
58: 仕切りフランジ
60’: 下部冷却ガス通路
60”: (28内の)上部冷却ガス通路
62: (28内の)冷却ガス供給流路
64: (28内の)冷却ガス排気流路
68: (20内の)中間支持管
70: (28内の)リング状鋳造体
72: (20内の)中間ガス案内ジャケット
72: 第1の管部
72: 第2の管部
76: 封止スリーブ
74: (20内の)内側ガス案内ジャケット
74: 第1の管部
74: 第2管部
78: 封止スリーブ
80: 封止スリーブ
82: 封止スリーブ
90: 中央通路
92: (28内の)第1の二次通路
94: (28内の)第1のリング部
96: (28内の)第2の二次通路
98: 第2のリング部
100: (28内の)ソケット
102: (28内の)斜め孔
102’: (102の)引入れ開口
102”: (102の)排出開口
104: (28内の)通孔
110: (26の)栓体
112: (100の)第1凹円錐状座面
114: (100の)第2凹円錐状座面
112’: (110の)第1凸円錐状対座面
114’: (110の)第2凸円錐状対座面
116: (100の)凹円筒状案内面
116’: (100の)凸円筒状案内面
120: アーム支持管
122: 肩面
124: (20の)ガス案内管
126: (26の)環状冷却間隙
128: (26の)中央戻し流路
130: (110の)円筒状延長部
131: (26の)環状室
132: (110の)中心孔
134: (130の)端面
136: (110の)表面
140: (110の)ガス戻し孔
140’: (140の)引入れ開口
140”: 排出開口
142: ガス排出室
144: (100の)底面
146: (110の)ガス供給孔
146’: (146の)引入れ開口
146”: (146の)排出開口
148: 位置決めピン
150: 締付けボルト(ハンマーヘッドボルト)
152: ボルト軸部
154: ボルトヘッド(ハンマーヘッド)
156’: (154の)肩面
156”: (154の)肩面
158: ネジ付きボルト端
160: ネジ付きスリーブ
162: (28上の154の)橋台面
170: 作動管
172: 位置決め管
174: (170上の)連結ヘッド
176: (172上の)連結ヘッド
178: (180内の)中心通孔
180: 端部カップ
182: (180上の)第1のフランジ
184: (180上の)第2のフランジ
186: (180上の)外側金属保護ジャケット
188: (180上の)盲フランジ
190: (180上の)断熱プラグ(栓)
192: (180上の)位置決めピン
194: (26)上の微細多孔質断熱層
196: (26上の)抗回転手段

Claims (20)

  1. 縦に積み重ねられて配置された複数の炉床室(12);
    上記炉床室(12)の中心を通って延び、外側シェル(50)を含む中空垂直回転シャフト(20);
    上記炉床室(12)の各々にて、上記シャフト(20)に固定された少なくとも一つの攪拌アーム(26);
    上記シャフト(20)及び上記攪拌アーム(26)両用のガス冷却装置、該ガス冷却装置は、
    上記シャフト(20)及び攪拌アーム(26)のためのガス冷却系、このガス冷却系は上記シェル(50)内に、上記攪拌アーム(26)に冷却ガスに供給する環状主分配流路(54,54’)及び上記攪拌アーム(26)から冷却ガスを排気する中央排気流路(56)を含み;
    上記攪拌アーム(26)を上記シャフト(20)に連結する連結手段と、各連結手段は上記環状主分配流路(54,54’)と直接連通する冷却ガス供給手段及び上記中央排気流路(56)に直接連通する冷却ガス戻し手段とを含む多段炉床炉であって、
    更に上記環状主分配流路(54,54’)を囲繞し、且つ上記外側シェル(50)によって外側が画成された環状主供給流路(52,52’);
    上記環状主供給流路(52,52’)に連結された1つの冷却ガス引入れ口(44,44’);
    上記環状主供給流路(52,52’)と上記環状主分配流路(54,54’)との間に設けられた冷却ガス通路(60’、60”)とを含み、該冷却ガス通路(60’、60”)が上記冷却ガス引入れ口(44,44’)から離間されていて、上記冷却ガス引入れ口(44,44’)に供給され冷却ガスは、それが上記冷却ガス通路(60’、60”)を通って上記環状主分配流路(54,54‘)に流入する前に、夫々の炉床室(12)を通って冷却ガス通路(60’、60”)を流れるようにして成ることを特徴とする、多段炉床炉。
  2. 前記ガス冷却装置が
    前記環状主供給流路(52,52')と前記環状主分配流路(54,54')を、下部半体(52,54)と上部半体(52'、54')に仕切る仕切り手段(58)、
    前記シャフト(20)の下端で上記環状主供給流路下部半体(52)に連結された下部冷却ガス引入れ口(44')、
    上記シャフト(20)の上端で上記環状主供給流路上部半体(52')に連結された上部冷却ガス引入れ口(44")、
    上記環状主供給流路下部半体(52)と上記環状主分配流路下部半体(54)との間に設けられた下部冷却ガス通路(60')、
    上記環状主供給流路上部半体(52')と上記環状主分配流路上部半体(54')との間に設けられた上部冷却ガス通路(60')、を含み、
    上記下部冷却ガス通路(60')が上記仕切り手段(58)の近傍に位置していて、それによって下部冷却ガス引入れ口(44')に供給される冷却ガスは、それが下部冷却ガス通路(60')を通って上記環状主分配流路下部半体(54)に流入し得る前に、上記環状主供給流路下部半体(52)を通って上方に上記仕切り手段(58)まで流れねばならないこと、及び
    上記環状主供給路下部半体(52')の上記半体と上記環状主分配流路上部半体(54')の上記半体間の上部冷却ガス引入れ口(44")を含み、上記上部冷却ガス通路(60")が上記仕切り手段(58)の近傍に位置していて、それによって上部冷却ガス引入れ口(44")に供給される冷却ガスは、それが上部冷却ガス通路(60")を通って上記環状主分配流路上部半体(54')に流入し得る前に、上記環状主供給流路上部半体(52')を通って下方に上記仕切り手段(58)まで流れねばならないように構成して成る、請求項1に記載の炉。
  3. 前記シェル(50)がシャフト支持管(68)と、該シャフト支持管(68)同士を連結する鋳造攪拌アーム固定結節部(28)とを含み、攪拌アーム(28)少なくとも1つが攪拌アーム固定結節部(28)の各々に固定されて成る、請求項1又は請求項2に記載の炉。
  4. 前記攪拌アーム固定結節部(28)とシャフト支持管(68)とが互いに溶接されて成る、請求項3に記載の炉。
  5. 前記シャフト支持管(68)は壁厚ステンレス鋼管から成り、前記攪拌アーム固定結節部(28)間の負荷担持構造部材として寸法化されて成る、請求項3又は請求項4に記載の炉。
  6. 前記攪拌アーム固定結節部(28)少なくとも1つが、耐熱鋼製のリング状鋳造体から成る、請求項3〜5の何れか1つに記載の炉。
  7. 前記攪拌アーム(26)少なくとも1つが
    冷却ガスを、それを通して循環する管状構造体、及び
    攪拌アーム(216)の上記管状構造体に連結される栓体(110)、
    を含んで成る、請求項6に記載の炉。
  8. 前記攪拌アーム固定結節部(28)少なくとも1つが、
    前記攪拌アーム(26)の前記栓体(110)を受け入れるためのソケット(100)少なくとも1つ、
    前記攪拌アーム固定結節部(28)内に冷却ガスのための前記中央排気流路(56)を形成する中央通路(90)、
    前記鋳造体の第1リング部(94)に配置されていて、前記環状主分配流路(54,54')を流通する冷却ガスのガス通路を提供する第1の二次通路(92)、
    前記鋳造体の第2リング部(98)に配置されていて、前記環状主供給流路(52,52')を流通する冷却ガスのガス通路を提供する第2の二次通路(96)、を含むリング状鋳造体からなり、
    前記冷却ガス供給手段は、前記鋳造体に配置されていて、上記ソケット(100)内で環状主供給流路(52,52')を上記ガス排出開口(102")少なくとも1つに連結しており、
    前記冷却ガス戻し手段は、前記鋳造体に配置されていて、上記ソケット(100)内で中央通路(90)を上記ガス引入れ開口少なくとも1つに連結している、
    請求項7に記載の炉。
  9. 前記冷却ガス戻し手段が、前記ソケット(100)の軸方向延長部に設けた通孔(104)である、請求項8に記載の炉。
  10. 前記冷却ガス供給手段が、前記第2リング部(98)からリング状鋳造体を通って前記前記ソケット(100)を画成する側面に延びる斜め孔(102)少なくとも1つを含んで成る、請求項7〜9の何れか1つに記載の炉。
  11. 2つの隣接する炉床室(12)間に延びる前記シャフト(20)の少なくとも1部が、
    2つのアーム固定結節部(28)間に配置され、前記シャフト(20)の上記外側シェル(50)を形成するシャフト支持管(68)、該シャフト支持管(68)が前記環状主供給流路(52,52')の外側を画成して成り、
    上記シャフト支持管(68)内に配置されて、上記環状主供給流路(52,52')を内側に、前記環状主分配流路(54,54')を外側に画成するようにする中間ガス案内ジャケット(72)、
    上記中間ガス案内ジャケット(72)内に配置されて、上記環状主分配流路(54,54')を内側に、前記中央排気流路(56)を外側に画成するようにする内側ガス案内ジャケット(74)、
    を含んで成る、請求項1〜10の何れか1つに記載の炉。
  12. 前記中間ガス案内ジャケット(72)が
    前記第1の固定結節部に固定された第1の端部と、自由な第2の端部をもつ第1の管部(72)、
    前記第2の固定結節部に固定された第1の端部と、自由な第2の端部をもつ第1の管部(72)、
    上記第1の管部の自由第2端部と上記第2の管部の自由第2端部間に封止連結を提供すると共に、両自由第2端部の軸方向の相対移動を許容する封止手段、
    を含んで成る、請求項11に記載の炉。
  13. 前記内側ガス案内ジャケット(74)が
    前記第1の固定結節部に固定された第1の端部と、自由な第2の端部をもつ第1の管部(74)、
    前記第2の固定結節部に固定された第1の端部と、自由な第2の端部をもつ第1の管部(74)、
    上記第1の管部の自由第2端部と上記第2の管部の自由第2端部間に封止連結を提供すると共に、両自由第2端部の軸方向の相対移動を許容する封止手段、
    を含んで成る、請求項11又は請求項12に記載の炉。
  14. 前記封止手段が、前記第1又は第2の管部の一方の自由第2端部に固定され、他の管部の自由第2端部にこれを封止して係合する封止スリーブ(78,80,82)を含んで成る、請求項12又は請求項13に記載の炉。
  15. 前記中空回転シャフト(20)が更にそのシェル(50)上に外側断熱部を含み、該外側断熱部が微細多孔質材料の内側耐熱層と、断熱性鋳造可能材料の中間耐熱層と、高密度鋳造可能材料の外側耐熱層とを含んで成る、請求項1〜14の何れか1つに記載の炉。
  16. 前記攪拌アーム(26)少なくとも1つが
    上記攪拌アーム(26)を前記中空回転シャフト(20)に固定する栓体(10)、
    上記栓体(10)に固定されたアーム支持管(120)、
    上記アーム支持管(120)の内側に配置され、上記アーム支持管(120)と協働して後者との間に小環状間隙を定め、シャフト(20)からの冷却ガスを攪拌アーム(26)の自由端に流通させるガス案内管(124)とを含み、該ガス案内管の内部が、攪拌アーム(26)からシャフト(20)までの冷却ガスの戻り流路(128)を形成するようにして成る、請求項1〜15の何れか1つに記載の炉。
  17. 前記栓体(110)が、少なくとも1つの冷却ガス供給流路と少なくとも1つの冷却ガス戻し流路とを含む固体鋳造体である、請求項16に記載の炉。
  18. 前記少なくとも1つの冷却ガス供給流路と前記少なくとも1つの冷却ガス戻し流路とが前記固体鋳造体に孔として設けられて成る、請求項17に記載の炉。
  19. 前記攪拌アーム(26)少なくとも1つが更に、
    アーム支持管(120)と、
    上記アーム支持管(120)上に配置された微細多孔質断熱層(194)と、
    上記微細多孔質断熱層(194)を覆う金属の保護ジャケット(186)と
    を含んで成る、前記請求項1〜18の何れか1つに記載の炉。
  20. 前記攪拌アーム(26)が更に、
    前記金属保護ジャケット(186)に溶接で固定された金属の攪拌歯(30)と、
    前記アーム支持管(120)と前記微細多孔質断熱層(186)との間に設けられた抗回転手段(196)と、
    を含んで成る、請求項19に記載の炉。
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