JP5005013B2 - 発光装置及び照明装置 - Google Patents

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Description

この発明は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を使用した発光装置に関するものである。
従来の白色LEDパッケージの一般的な構成では、近紫外〜青色の短波長光を発する単一種LEDとし、短波長光源光を励起光として、黄色〜橙色の異なる分光強度分布の光に変換する波長変換材料を用いたものが、広く用いられている。
このような方式による白色LEDパッケージは、演色性が低く、また、発光色の色温度を赤味の強い方向の5000K(ケルビン)以下にしようとすると、発光効率が悪くなる。
そのため、青色LED光と赤色LED光と、青色光で励起し緑色〜黄色の光を発光する蛍光体から成る構成により、色温度を下げ、演色性を高め、発光効率を高める技術がある。この様な構成のLEDパッケージでは、演色性を高める目的でブロードなスペクトルを得るために、複数個の赤色LEDを用いる(例えば、特許文献1参照。)。
また、このような技術を照明装置に用いる場合、白色LEDパッケージが発する光と赤色LEDパッケージが発する光を混色することにより、色温度を下げ、高発光効率で演色性の高い光源を得る技術もある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2009−065137号公報 特開2003−298118号公報
特許文献1の方法では、演色性を高めるために、赤色LEDが複数個必要である。同じ電流値を流した場合、赤色LEDの光束値は、青色LEDの光束値よりも低いため(赤色LEDは発光効率が悪い)、低色温度の光源を得るためには、定格駆動の赤色LED光に対して、青色LED光の電流値を定格駆動電流値よりも下げる必要がある。また、赤色LEDが複数個となると、LEDパッケージを照明装置に用いた場合、回路の配線数が増え、LEDはチップごとに所定光束を得るための電流値にバラツキを有するため、回路の効率は落ちる。また、LEDパッケージを照明装置として用いる場合、照明装置が発する光は、黒体軌跡からの偏差(duv)が小さい色度座標を有することが望まれる。
特許文献2では、白色LEDパッケージが発する光と、赤色LEDパッケージが発する光とを混色すると、通常白色LEDパッケージは黒体軌跡からの偏差が小さい色度座標を有するため、黒体軌跡からの偏差が大きくなる方向に色調が変わる。
この発明は、白色LEDパッケージを用いた発光装置において、演色性が高く、発光効率が高く、かつ黒体軌跡からの偏差の小さい、5000K以下の低色温度の光源の提供を目的とする。
この発明の発光装置は、
青色の波長である第1の波長を主波長とする青色光を発する青色LED(Light Emitting Diode)と、前記青色光によって励起されることにより前記第1の波長よりも長い第2の波長を主波長とすると共に前記青色光と補色関係にある光を発する第1の蛍光体を有する蛍光体含有部とを備えた白色LEDパッケージと、
前記第1の蛍光体の発する前記第2の波長よりも長い赤色の波長である第3の波長を主波長とする赤色光を発する赤色LEDがパッケージされた赤色LEDパッケージと、
前記青色光によって励起されることにより前記第1の波長と第2の波長との中間の波長領域にスペクトル強度のピークを持つ第4の波長を主波長とする光を発する第2の蛍光体と、前記青色LEDの発する前記青色光によって励起されることにより前記第2の波長と前記第3の波長との中間の波長領域にブロードなスペクトル強度のピークを持つ第5の波長を主波長とする光を発する第3の蛍光体との、少なくともいずれかの蛍光体を有する波長変換部材と
を備えたことを特徴とする。
この発明の発光装置によれば、白色LEDパッケージの発する光が、波長変換部材を透過することにより、第1の青色の波長成分を低く抑え、そのエネルギーを、発光効率を高める効果のある波長成分へと変換する。これにより、黒体軌跡からの偏差が小さく、演色性が高く、かつ発光効率が高い、低色温度の光源を得ることができる。
実施の形態1における発光装置100の平面図。 実施の形態1における発光装置100のA−A断面図。 実施の形態1における発光装置100のB−B断面図。 実施の形態1における白色LEDパッケージ110の側面断面図。 実施の形態1における赤色LEDパッケージ120の側面断面図。 実施の形態1における蛍光体153を加えた場合の発光スペクトルを示す図。 実施の形態1における赤色蛍光体154を加えた場合の発光スペクトルを示す図。 実施の形態1における発光装置100の別のLED配置例を示す図。 実施の形態1における発光装置100のさらに別のLED配置例を示す図。 実施の形態2における発光装置100の平面図。 実施の形態2における発光装置100のA−A断面図。 実施の形態2における発光装置100のB−B断面図。
実施の形態1.
以下の実施の形態の説明では、第1の波長〜第5の波長が登場する。これらの波長と、その波長の光を発するLEDあるいは蛍光体との関係を下記に示しておく。
(1)第1の波長:青色LED112、
(2)第2の波長:蛍光体含有樹脂層113の蛍光体(第1の蛍光体)、
(3)第3の波長:赤色LED121、
(4)第4の波長:蛍光体153(第2の蛍光体)、
(5)第5の波長:赤色蛍光体154(第3の蛍光体)
(発光装置100の構成)
図1〜図3は、実施の形態1における発光装置100の平面図(図1)、A−A断面図(図2)、B−B断面図(図3)である。図1〜図3に示すように、発光装置100は、白色LEDパッケージ110と、赤色LEDパッケージ120と、LEDパッケージを実装する基板130と、リフレクタ140と、白色LEDパッケージ110の開口部115(図4に示す)を覆うように接着された波長変換シート150(波長変換部材)と、拡散板160とを有する。
また、図1に示すように、発光装置100は、複数の白色LEDパッケージ110と、複数の赤色LEDパッケージ120とを備える。そして、複数の白色LEDパッケージ110はライン状(一列)に配置されると共に、複数の赤色LEDパッケージ120もライン状(1列)に配置されている。
(白色LEDパッケージ110)
図4は白色LEDパッケージ110の構成を示す。白色LEDパッケージ110は、青色LED112と蛍光体含有樹脂層113(蛍光体含有部)とを収納するパッケージ114(収納パッケージ)を備えている。パッケージ114は、青色LED112の発する光と蛍光体含有樹脂層113の蛍光体の発する光とを通過させる開口部115が形成されている。この開口部115に波長変換シート150がパッケージ114の開口部115を塞ぐようにパッケージ114に接着剤151で貼付されている。
このように白色LEDパッケージ110では、パッケージ114内の凹部であるLED実装部111内に、青色LED112と、それを覆うように透過性の高い蛍光体含有樹脂層113とが設けられている。そして波長変換シート150が、蛍光体含有樹脂層113の上部に透過性の高い接着剤151により固定されて取り付けられている。パッケージ114は、例えばセラミックス、樹脂、金属などで形成されている。
(青色LED112)
青色LED112は、図示していない金線ワイヤにより、パッケージ114に設けられた電極部に電気的に接続されており、電極から供給される電力により青色光(第1の波長)を発光する。
(蛍光体含有樹脂層113)
蛍光体含有樹脂層113に混入される蛍光体(第1の蛍光体)は、例えばYAG(イットリウム アルミニウム ガーネット)蛍光体である。この蛍光体は、青色LED112が発する光により励起されて光を発する。この光は、480〜780nmの間にスペクトル幅を持ち、560nm付近(第2の波長)を主波長とする光を発する。この第1の波長を持つ光(青色LED112の光)と第2の波長を持つ光(蛍光体含有樹脂層113の蛍光体の光)との合成光は補色関係にあるため、擬似的に白色を呈する。
青色LED112の発する青色光は、440nm〜460nm(第1の波長)にピークをもつスペクトルを有し、蛍光体含有樹脂層113の発する光(第2の波長)の強度よりも、この青色LED112の発する光のスペクトル強度の方が強い。そのため、低色温度な光においても発光効率を高める効果がある。
(蛍光体含有樹脂層113の素材)
蛍光体含有樹脂層113の素材は、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂である。LED素子は熱によって光束が低下するため、耐熱性、耐薬品性、自己潤滑性、耐摩擦性に優れ、エポキシ樹脂と比較しても非常に安定しているシリコーン樹脂を用いることが好ましい。
(波長変換シート150の素材)
また、波長変換シート150と、接着剤151の素材は、波長変換シート150を接着する白色LEDパッケージ110の蛍光体含有樹脂層113と同等の材料であることが好ましい。材料による屈折率差を抑えることにより、発光効率を高める効果がある。
(赤色LEDパッケージ120)
図5に示す赤色LEDパッケージ120は、LED実装部111に実装される赤色LED121と、それを覆うように透過性の高い透明な封止樹脂層122で構成される。この赤色LED121は、600nm〜640nm(第3の波長)にピークとなる主波長を持つとする。このことにより、演色評価数Ra、特殊演色評価数R9を高める効果がある。
(基板130)
基板130は、白色LEDパッケージ110及び赤色LEDパッケージ120を点灯するための回路パターンが印刷されており、白色LEDパッケージ110及び赤色LEDパッケージ120が実装されている。基板130の基材は、例えば、アルミニウム、紙フェノール、ガラスエポキシなどであり、白色LEDパッケージ110及び赤色LEDパッケージ120で発生する熱を逃がすために、アルミニウムなど熱伝導性の高い素材を用いると、LEDパッケージの熱による光束低下を防ぐ効果があり、好ましい。
(リフレクタ140)
リフレクタ140は、図2、図3の断面に示すように、反射面141が白色LEDパッケージ110と赤色LEDパッケージ120と波長変換シート150とを囲むと共に基板130に対して壁面状に起立するように配置されている。
このリフレクタ140は、例えば円錐形状をしており、反射面141は放物面、楕円面、または双曲面であり、基板130上の白色LEDパッケージ110及び赤色LEDパッケージ120を二灯一組とした位置に、長方形の穴が開いている。リフレクタ140は、高反射ポリカーボネイト樹脂で形成されており、白色LEDパッケージ110及び赤色LEDパッケージ120が発する光を拡散反射し、混色性を高める効果がある。
(波長変換シート150:蛍光体153)
図4に示すように、波長変換シート150は、蛍光体153(第2の蛍光体)が、透明樹脂152によってバインドされた構成となっている。蛍光体153は、白色LEDパッケージ110の発する光の青色光を吸収し、青色よりも長い波長域かつ、蛍光体含有樹脂層113の発する光よりも短い波長域に主波長(第4の波長)を持つ光を発する。低色温度において過剰な青色の波長成分を低く抑え、緑色の領域で発光する蛍光体153を用いることにより、発光効率を高める効果がある(555nmにおいて683lm/Wのピークを示す比視感度曲線には、緑色の波長域のスペクトルが多く含まれるためである。)。
(赤色蛍光体154)
また、蛍光体153に加えて、蛍光体含有樹脂層113の発する光よりも長く、赤色LEDパッケージの発する光よりも短い波長域(第5の波長)に主波長を持つ光を発する赤色蛍光体154(第3の蛍光体)を加えると、より演色性を高める効果があり、好ましい。赤色蛍光体154は、ユーロピウム付活アルカリ土類窒化物蛍光体を用いる。通常赤色蛍光体は青色よりも長い波長域にも励起スペクトルを持ち、発光効率が低下してしまうが、この蛍光体は耐水性が高く、温度消光が小さく、光劣化を受けにくいという特性を持ち、演色性を高め発光効率の低下を抑える効果がある。
なお、波長変換シート150には、蛍光体153と赤色蛍光体154との両方を加えてもよいし、いずれか一方を加えてもよい。
また、波長変換シート150を接着剤151によって白色LEDパッケージ110の開口部に貼り付ける構成とすることにより、不点灯時においても波長変換シート150に用いられる蛍光体の色が目立たないという意匠面での効果がある。
(拡散板160の素材)
拡散板160に用いられる素材は、乳半色のアクリル板であり、二枚のガラスの間に液体モノマーを注入して形成される。本発明での第1〜第5の波長の光の混色性を高める効果がある。
(蛍光体153を用いた場合の発光スペクトル)
図6はこの発明における、蛍光体153を用いた場合の発光スペクトル図である。横軸は波長をあらわし、縦軸はスペクトル強度を表す。また「λ1」は第1の波長を示しており、他も同様である。
(1)スペクトル曲線211は白色LEDパッケージ110の発光スペクトル特性を表し、凸形状の左から順に、第1の波長(λ1)、第2の波長(λ2)となっている。
(2)スペクトル曲線212は、赤色LED120の発光スペクトルである第3の波長(λ3)を表し、615nm付近にピークを持つ。
(3)スペクトル曲線213は白色LEDパッケージ110と赤色LEDパッケージ120の合成光スペクトルを表す。
(4)スペクトル曲線214は、蛍光体153による発光特性を表し、第1の波長成分を吸収して、第4の波長成分(λ4)の発光スペクトルを持つ。
(5)これらの発光スペクトルは、可視光領域においてブロードなスペクトルを持つため、低色温度において演色性が高く、発光効率が高く、黒体軌跡からの偏差の小さくする効果がある。
(赤色蛍光体154を用いた場合の発光スペクトル)
図7はこの発明における、赤色蛍光体154を用いた場合の発光スペクトル図である。以下の点を除いて図6と同等である。
(1)スペクトル曲線311は、赤色LED120の発光スペクトルである第3の波長を表し、630nm付近にピークを持つ。図6の赤色LEDよりも長波長側の赤色LEDを用いた。
(2)スペクトル曲線312は、白色LEDパッケージ110と赤色LEDパッケージ120の合成スペクトルを表す。
(3)スペクトル曲線313は、赤色蛍光体154による発光特性を表し、第1の波長成分を吸収して、第5の波長成分(λ5)の発光スペクトルを持つ。
図6に比べて長波長側に赤色のピークがあることにより、平均演色評価数Raに加えて、赤色を評価する指標の特殊演色評価数R9の値を高める効果がある。
次に、以下ではLEDの配置構成について説明する。
(LEDパッケージの配置)
図1では白色LEDパッケージ110及び赤色LEDパッケージ120の配置は、それぞれラインモジュール長手方向に対して一列に並んでいるが、図8のように、白色LEDパッケージ110と、赤色LEDパッケージ120のリフレクタの壁面に対する距離が、XY方向、ZW方向で均等となるように配置してもよい。図8は、図1と同様の平面図であるが、波長変換シート150は省略している。後述の図9も同様である。壁面からの距離を同等にすることにより、混色性を高める効果がある。このように、リフレクタ140の説明でも述べたように、白色LEDパッケージ110と赤色LEDパッケージ120とは、図8〜図10に示すように、壁面状の反射面141に対して均等(同等)の位置に配置されている。
また、図9のように、「千鳥格子状」に配置してもよい。通常、白色LEDパッケージ110と赤色LEDパッケージ120との配光特性は異なり、逆方向にピークを持つ配光特性となる。このため、4灯1組で見たときに均等な配光特性となるように千鳥格子状に配置することで、混色性を高める効果がある。図9のように、複数の白色LEDパッケージ110と複数の赤色LEDパッケージ120とは、基板130上における右左方向(E方向)には赤色LEDパッケージ120と白色LEDパッケージ110とが互い違いに配置されると共に、左右方向に対して直角方向となる基板130上における上下方向(F方向)には赤色LEDパッケージ120と白色LEDパッケージ110とが互い違いに配置されて、いわゆる千鳥格子状の配置を形成する。
実施の形態1の発光装置100によれば、白色LEDパッケージ110の発する光が波長変換シート150を透過することにより、第1の青色の波長成分を低く抑え、そのエネルギーを、発光効率を高める効果のある波長成分へと変換する。そのことにより、黒体軌跡からの偏差が小さく、演色性が高く、かつ発光効率が高い、低色温度の光源を得ることができる。
実施の形態2.
図10〜図12を参照して実施の形態2の発光装置100を説明する。実施の形態2の発光装置100は、白色LEDパッケージ110と赤色LEDパッケージ120とをリフレクタ140の底部142に設けた穴に収納し、白色LEDパッケージ110のパッケージ114の開口部115及び白色LEDパッケージ110を収納する穴を波長変換シート150で覆うことにより塞ぐ構成である。
以上の実施の形態1では、波長変換シート150を白色LEDパッケージ110に接着剤により貼り付ける構成としたものであるが、次にリフレクタ140の底面の白色LEDパッケージ110の上部のみ、波長変換シート150を接着し取り付けた形態について、図10〜図12を用いて説明する。実施の形態2の構成によれば、白色LEDパッケージ110へ波長変換シート150を貼付する際の作業効率が向上する。なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を示し、説明を省略する。
図10は、この実施の形態2における発光装置100の構造を示す平面図であり、図11は図10のB−B断面図、図12は図10のA−A断面図である。
図11、図12に示すように、リフレクタ140は、壁面状の反射面141と底部142とからなる凹形状に形成されている。底部142には白色LEDパッケージ110と赤色LEDパッケージ120とを収納する穴143、144が白色LEDパッケージ110及び赤色LEDパッケージ120ごとに形成されている。白色LEDパッケージ110のパッケージ114は、開口部115が穴143に対して上方側となる底部側に位置するように穴143に収納されている。波長変換シート150は、パッケージ114の開口部115と穴143とを塞ぐように開口部115と底部142にわたって貼付される。
図11に示すように、発光装置100は、白色LEDパッケージ110と、赤色LEDパッケージ120と、LEDパッケージを実装する基板130と、白色LEDパッケージ110及び赤色LEDパッケージ120に対応する部分に穴が開き、白色LEDパッケージ110開口部に対応する部分に波長変換シート150が接着し貼り付けてあるリフレクタ140と、拡散板160とを備えている。
リフレクタ140は、例えば円錐形状をしており、基板130上の白色LEDパッケージ110及び赤色LEDパッケージ120に対応した部分に、穴が開いている。反射面141は放物面、楕円面、または双曲面であり、リフレクタ140は、高反射ポリカーボネイト樹脂で形成されており、白色LEDパッケージ110及び赤色LEDパッケージ120が発する光を拡散反射し、混色性を高める効果がある。
(照明装置)
なお、以上の実施の形態1、2ではLEDの発光装置100を説明したが、これらの発光装置を備えた照明装置の実施形態も可能である。すなわち、発光装置100によるラインモジュールを用いた照明装置などが考えられる。
100 発光装置、110 白色LEDパッケージ、111 LED実装部、112 青色LED、113 蛍光体含有樹脂層、114 パッケージ、115 開口部、120 赤色LEDパッケージ、121 赤色LED、122 封止樹脂層、130 基板、140 リフレクタ、141 反射面、142 底部、143,144 穴、150 波長変換シート、151 接着剤、152 透明樹脂、153 蛍光体、154 赤色蛍光体、160 拡散板、211〜214,311〜313 スペクトル曲線。

Claims (6)

  1. 青色の波長である第1の波長を主波長とする青色光を発する青色LED(Light Emitting Diode)と、前記青色光によって励起されることにより前記第1の波長よりも長い第2の波長を主波長とすると共に前記青色光と補色関係にある光を発する第1の蛍光体を有する蛍光体含有部とを備えた白色LEDパッケージと、
    前記第1の蛍光体の発する前記第2の波長の光よりも長い赤色の波長である第3の波長を主波長とする赤色光を発する赤色LEDがパッケージされた赤色LEDパッケージと、
    前記青色光によって励起されることにより前記第1の波長と前記第2の波長との中間の波長領域にスペクトル強度のピークを持つ第4の波長を主波長とする光を発する第2の蛍光体と、前記青色LEDの発する前記青色光によって励起されることにより前記第2の波長と前記第3の波長との中間の波長領域にブロードなスペクトル強度のピークを持つ第5の波長を主波長とする光を発する第3の蛍光体との、少なくともいずれかの蛍光体を有する波長変換部材であるシート状の波長変換シート
    を備え
    前記白色LEDパッケージは、
    前記青色LEDと前記蛍光体含有部とを収納する収納パッケージであって、前記青色LEDの発する光と前記蛍光体含有部の前記第1の蛍光体の発する光とを通過させる開口部の形成された収納パッケージを備え、
    前記波長変換シートは、
    前記収納パッケージの前記開口部を塞ぐように前記開口部に貼付されることを特徴とする発光装置。
  2. 前記波長変換シートの外周と、前記波長変換シートが貼り付けされる前記収納パッケージの貼付箇所の外周とは、
    ほぼ同じ形状であり、
    前記波長変換シートは、
    前記外周が、前記収納パッケージの前記貼付箇所の前記外周とほぼ重なるように、前記収納パッケージの前記貼付箇所に貼付されることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記発光装置は、さらに、
    前記白色LEDパッケージと前記赤色LEDパッケージとが配置される基板と、
    反射面が前記白色LEDパッケージと前記赤色LEDパッケージと前記波長変換シートとを囲むと共に前記基板に対して壁面状に起立するように配置されたリフレクタと
    を備え
    前記リフレクタは、
    壁面状の前記反射面と底部とからなる凹形状に形成され、前記底部に前記白色LEDパッケージと前記赤色LEDパッケージとを収納する穴が前記白色LEDパッケージ及び前記赤色LEDパッケージごとに形成され、
    前記白色LEDパッケージの前記収納パッケージは、
    前記開口部が前記穴に対して上方側となる前記底部側に位置するように前記穴に収納され、
    前記波長変換シートは、
    前記収納パッケージの前記開口部と前記穴とを塞ぐように前記開口部と前記底部にわたって貼付されることを特徴とする請求項記載の発光装置。
  4. 前記白色LEDパッケージの前記青色LEDは、
    440〜460nm付近にピークをもつスペクトルを有する青色光を発し、
    前記白色LEDパッケージの前記第1の蛍光体は、
    480〜780nmの間にスペクトル幅を持ち、560nm付近を主波長とする光を発し、
    前記赤色LEDパッケージは、
    600〜640nmにピークとなる主波長を持つ光を発し、
    前記波長変換シートの前記第2の蛍光体は、
    緑色の波長域の光を発し、
    前記波長変換シートの前記第3の蛍光体は、
    ユーロピウム付活アルカリ土類窒化物蛍光体を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発光装置。
  5. 前記第1の波長成分は、
    前記第2の波長成分よりも、スペクトル強度が強いことを特徴とする請求項記載の発光装置。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の発光装置を備えた照明装置。
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